JPH11206873A - 抗菌性導尿カテーテル - Google Patents

抗菌性導尿カテーテル

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JPH11206873A
JPH11206873A JP10016765A JP1676598A JPH11206873A JP H11206873 A JPH11206873 A JP H11206873A JP 10016765 A JP10016765 A JP 10016765A JP 1676598 A JP1676598 A JP 1676598A JP H11206873 A JPH11206873 A JP H11206873A
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JP
Japan
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silver
urinary catheter
compound
antibacterial
silicone rubber
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JP10016765A
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English (en)
Inventor
Noriko Kadota
典子 門田
Masahiro Seko
政弘 世古
Hideyuki Yokota
英之 横田
Masakazu Tanaka
昌和 田中
Kana Arimori
奏 有森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた抗菌性を示し、しかも長期間にわたり
抗菌性が持続される抗菌性導尿カテーテルを提供する。 【解決手段】 硝酸銀、酢酸銀および過塩素酸銀よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の銀化合物を含有する
0.0001〜5重量%濃度の水溶液により表面に銀化
合物が導入された、かつ銀イオンと結合可能な化合物と
ともに分散されたシリコーンゴムから成型されてなる抗
菌性導尿カテーテル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性導尿カテーテ
ルに関する。さらに詳しくは、基材であるシリコーンゴ
ムに銀イオンと結合可能な化合物を分散させたシリコー
ンゴムから成型された導尿カテーテルに、銀化合物が主
としてイオン結合により表面に導入された抗菌性導尿カ
テーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体内に留置する医療用具の一つである
導尿カテーテルはその使用に先立ち何らかの方法で消
毒、滅菌し使用されてきたが、長期にわたり使用する場
合がほとんどである。したがって、使用中に導尿カテー
テル自体の無菌性が保たれないことがしばしば起こるた
め、改善が望まれている。無菌性が保たれない理由はカ
テーテルの管腔内外を通して外界から細菌が侵入するた
めである。侵入してくる細菌の中には尿の流れに逆らっ
て上行してくる性質のものもあり、尿道炎、膀胱炎、腎
盂腎炎などの感染症を引き起こす。
【0003】感染症予防に対するこれまでの対策とし
て、抗生物質などを予防的投与する化学療法が行なわれ
てきた。しかし、この方法では抗生物質を大量に投与す
るために、抗生物質の種類によっては副作用の問題が避
けられない。また、一旦感染してしまうと化学療法によ
り、一時的に細菌の消滅がみられるが、その後の耐性菌
の出現による再感染が発症しやすいことから安易な化学
療法は問題がある。
【0004】最も有効な対策として導尿カテーテル全体
もしくはその表面に抗菌性を付与させる方法がある。
【0005】代表的な抗菌性物質として、金、銀、銅、
亜鉛などの重金属およびこれらの金属化合物がある。こ
れらは金属イオンの状態において極めて微量でも細菌、
真菌に対する幅広い抗菌スペクトルを有する。これまで
にも、これらの金属化合物を基材中に含有させ抗菌性を
付与した導尿カテーテルを製造することが試みられてい
る。
【0006】銀系の抗菌性物質を導尿カテーテルに適応
したものとして、特公平6−34817号公報に開示さ
れている方法がある。ここではプロテイン銀を配合した
ラテックスをコ−ティングした導尿カテーテルを成形す
る方法が記載されている。
【0007】また上記金属化合物以外にも抗菌性を示す
化合物としては、カチオン系の抗菌性物質が挙げられ
る。これらの化合物も細菌に対して強い抗菌作用を示す
ことから、金属化合物同様基材中に含有させ抗菌性を付
与した導尿カテーテルに利用することが試みられてい
る。
【0008】カチオン性抗菌性物質を導尿カテーテルに
含有させたものとして、特公平4−74026号公報に
開示されているものがある。この方法は導尿カテーテル
の表面に水溶性のビグアニド系化合物、アクリジン系化
合物、第4級アンモニウム塩系化合物を含むものであ
る。
【0009】抗菌性の導入方法としては、基材に抗菌性
物質を分散させて加工する方法以外に、特公平3−10
341号公報に開示されているように水溶性抗菌性物質
の溶液を導尿カテーテルに吸収させ、その後に抗菌性物
質を難水性化合物の変える方法がある。
【0010】また、特表平4−502111号公報に開
示されているように、ラテックス製品の製造に際して、
リーチング工程と硬化工程の間に抗菌性物質を導入する
方法がある。さらに、特公平2−24544号公報に開
示されているように導尿カテーテルの表面に無水マレイ
ン酸基を有する被膜を形成させ、そのマレイン酸基を加
水分解後抗菌物質を結合させる製造方法がある。
【0011】このように細菌に対して強い抗菌性を有す
る化合物、例えばプロテイン銀やカチオン系化合物を基
材中に分散させて加工した場合は、基材中で長期に安定
した分散状態を維持することが困難であり、基材粒子の
凝集や抗菌性物質(特に金属化合物)の沈降が起こりや
すく、コーティング層が不均一になり安定した抗菌性が
得られにくい。さらに、基材中に抗菌性物質を分散させ
これを塗布後加硫などの後処理工程で高温に暴露される
ことになり、抗菌性物質が酸化あるいは熱分解し、銀の
析出による黒ずみや分解生成物による安定性の低下など
の恐れが生じる。
【0012】基材に抗菌性物質を混ぜ込む以外の抗菌性
物質の付与方法について、抗菌性物質溶液を導尿カテー
テルに吸収させる方法では、基材への抗菌性物質の侵透
速度が遅く加工に幾日も時間を要するため、経済的な製
造方法とはいえない。また、カテーテル表面に無水マレ
イン酸の被膜を形成して抗菌性物質と結合させる方法で
は、マレイン酸被膜を形成させたり、加水分解させたり
など加工における工程数が多くなる。
【0013】また、導尿カテーテルの基材については、
その優れた物性、低価格より天然ゴムラテックスが主に
使用されているが、近年、天然ゴムラテックス製品使用
直後に天然ゴムラテックス中のタンパク質が原因と見ら
れるアナフィラキシー様症状を起こすことが報告され問
題となっている。
【0014】天然ゴム中タンパクによるアレルギー反応
に対する対策としては、原料である天然ゴムラテックス
に関して、特開平6−56902号公報に開示されてい
るように、基材となる天然ゴムを高純度に精製し溶存タ
ンパクを除去した脱タンパク天然ゴムラテックスの開発
がされている。しかしながら、この脱タンパク天然ゴム
ラテックスは優れた機械的安定性を有するが高純度に精
製を行うためコストアップするという欠点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような基材中に抗菌性物質を添加した場合の問題点の
回避し、および天然ゴムラテックスに含有されるタンパ
ク質によるアレルギー反応を防御し、優れた抗菌性を示
し、しかもその抗菌性が長期間にわたり維持されるよう
な抗菌性導尿カテーテルを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決すべく鋭意検討した結果、基材には医療用材
料として実績のあるシリコーンゴムを利用し、抗菌加工
としては種々の細菌に対して抗菌性を有する物質である
銀化合物を導尿カテーテルの成型加工後の熱処理の前も
しくは後のいずれかにおいて導入せしめることにより抗
菌付与すること、すなわち加工に先立って基材中に直接
上記の抗菌性を有する物質を混ぜ込まないことが有用で
あることを見出し、本発明に到達した。
【0017】すなわち、本発明は、以下のような構成を
有するものである。 (1)銀イオンと結合可能な化合物とともに分散された
シリコーンゴムから成型されてなる導尿カテーテルを
0.0001〜5重量%濃度の硝酸銀、酢酸銀および過
塩素酸銀よりなる群から選ばれた少なくとも1種の銀化
合物を含有する水溶液に浸漬することより該導尿カテー
テル表面に銀化合物が導入されてなることを特徴とする
抗菌性導尿カテーテル (2)シリコーンゴムに対して銀イオンと結合可能な化
合物が0.001〜10重量%の割合で配合されている
(1)記載の抗菌性導尿カテーテル (3)成型工程中において熱処理を行い、かつ該熱処理
の前もしくは後のいずれかにおいて銀化合物が導入され
てなる(1)または(2)に記載の抗菌性導尿カテーテ
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌性導尿カテーテルに
おける基材となる素材はシリコーンゴムであることを特
徴とする。シリコーンゴムは天然ゴムラテックスと異な
り、ラテックス成分以外の生体に悪影響を及ぼすと考え
られるタンパク質等の不純物を含有しないため抗アレル
ギー性素材といえる。シリコーンゴムとしてはジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチ
ルビニルポリシロキサン、フロロアルキルメチルポリシ
ロキサンなどが挙げられる。
【0019】本発明の抗菌性導尿カテーテルにおいて用
いられる抗菌性物質は銀化合物であることを特徴とす
る。上記銀化合物は溶媒への溶解性がよい、分子量が小
さいので反応性が高いという点から、硝酸銀、酢酸銀、
過塩素酸銀のいずれかであることが好ましい。
【0020】原料ゴムに加硫剤、充填剤、顔料などを加
えてよく混合した後、成形、加硫を行う。加硫剤として
はベンゾイルペルオキシド、ジターシャリブチルペルオ
キシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシドなど
の過酸化物、充填剤としては無水ケイ酸、けい藻度など
を練ロール上で加える。
【0021】抗菌性導尿カテーテルに加工する銀化合物
の処理条件は、その種類や組合わせにより異なるが、本
発明においては0.0001〜5重量%の上記銀化合物
の水溶液が用いられる。より好ましくは0.001〜
0.1重量%の水溶液が用いられる。この場合0.00
01重量%以下では十分量の銀化合物がカテーテルに結
合せず、また5重量%以上では銀化合物が十分に溶解し
ない場合があるため適当でない。
【0022】本発明の抗菌性導尿カテーテルの基材であ
るシリコーンゴムに分散させる銀イオンと結合可能な化
合物としては、例えばアミノ酸残基を持つアミノ酸モノ
マー、アミノ酸オリゴマー、アミノ酸ポリマー、アミノ
酸誘導体等が挙げられる。これらのうち1種類だけ使用
しても、何種類かを同時に使用してもよい。ここで、ア
ミノ酸オリゴマーとはアミノ酸残基数が2〜10のもの
をいう。また、アミノ酸ポリマーとはアミノ酸残基数が
11以上のものを指すのであり、アミノ酸残基数が11
〜500ものが好ましく、11〜200のものがさらに
好ましい。具体的には、ポリ−L−グルタミン酸ナトリ
ウム等が挙げられる。さらに、アミノ酸誘導体とは、ア
ミノ酸の一部が他の化合物と結合したものをいうもので
あり、例えばステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウ
ム等が挙げられる。
【0023】本発明の抗菌性導尿カテーテルの基材に分
散させる銀イオンと結合可能な化合物としては、アミノ
酸残基を有するもの以外にスルホン酸塩を有するものが
ある。スルホン酸塩とは、例えば式[1]で示される化
合物、さらに具体的にはジメチル−5−スルホイソフタ
レートナトリウム塩、ジエチルー5ースルホイソフタレ
ートナトリウム塩、ジブチル−5−スルホイソフタレー
トナトリウム塩、ジヘキシル−5−スルホイソフタレー
トナトリウム塩、ジオクチル−5−スルホイソフタレー
トナトリウム塩、ジ(6−ヒドロキシヘキサメチレン)
−5−スルホイソフタレートナトリウム塩、ジ(6−ヒ
ドロキシオクタメチレン)−5−スルホイソフタレート
ナトリウム塩などの生体への安全性がすでに確認されて
いるスルホン酸塩、さらに陰イオン界面活性剤であるス
ルホン酸系界面活性、例えばアルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩などが挙げられる。アルキル基としては、炭素
数6〜20のものが好ましい。これらの化合物のうち、
1種類のみを使用しても、あるいは2種類以上を同時に
使用してもよい。
【0024】
【化1】
【0025】式[1]においてR1 、R2 は炭素数1〜
12のアルキル基、もしくはCn 2n+1OH(nは1〜
12の整数)で示される化合物を示す。なおR1 および
2はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
【0026】上記の銀イオンと結合可能な化合物の基材
であるシリコーンゴムへの配合は直接行ってもよいし、
あるいは分散促進剤などを加てもよい。
【0027】上記の銀イオンと結合可能な化合物の基材
であるシリコーンゴムへの配合量はそれぞれの種類や組
合わせにより異なるが、好ましくはシリコーンゴムに対
して0.001〜10重量%であり、より好ましくは
0.01〜5重量%である。この場合、0.001重量
%以下では結合できる銀化合物が少量すぎて抗菌性が十
分発揮できない。一方、10重量%以上では基材の物性
が損なわれる可能性がある。
【0028】本発明における抗菌性導尿カテーテルへの
銀化合物の導入方法は導尿カテーテルの成型後に熱処理
を施すことが好ましく、この場合、該熱処理の工程の前
もしくは後において上記銀化合物の溶液に浸漬すること
が好ましい。該熱処理の好適な条件としては、50〜2
00℃で10分〜2週間である。
【0029】上記のような工程により得られる抗菌性導
尿カテーテルは、基材であるシリコーンゴムと抗菌性物
質である銀化合物の分散性を考慮する必要がなく、また
抗菌性付与の工程がマイルドな処理条件で行えるため、
加工が容易であるとともに、抗菌性物質の熱による分解
を防ぐことができる。さらに、導尿カテーテル中の抗菌
性能を必要とする表面だけに効率よく銀化合物を化学結
合させることから、余分な銀化合物を必要とせず経済的
である。
【0030】上記の条件を満たした銀化合物溶液にカテ
ーテルを浸漬する。その条件はカテーテル基材であるシ
リコーンゴムおよび銀化合物に悪影響を及ぼさない範囲
であれば制限されないが、通常は20〜150℃であ
り、30〜100℃が特に好ましい、また、この場合振
盪することが好ましい。好ましい浸漬時間は浸漬温度に
より異なるが、例えば35℃の温度条件では、5分ない
し1週間であり、より好ましくは10分ないし3日間で
ある。
【0031】本発明における抗菌性導尿カテーテルに結
合した銀化合物は導尿カテーテル基材中に分散させた化
合物と結合する前は水溶性であるが、導尿カテーテルの
基材に含有させた結合可能な化合物と結合した際にその
結合前と比較して水溶性が低くなる性質を示すことよ
り、抗菌性成分が使用中に尿などによって流されにくく
なり、長期の抗菌性能が得られる。
【0032】以上のように、本発明の抗菌性導尿カテー
テルは、従来の抗菌性導尿カテーテルと比較してマイル
ドな条件で銀化合物をカテーテル管腔内外の表面に結合
させることができる。また、コーティング法とは異な
り、導尿カテーテルの所定の規格どおりの内径および外
径に仕上げることも容易である。
【0033】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明は実施例により特に制限されるもので
はない。
【0034】<実施例1>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリ
ウム0.5部を加えよく素練りしたものを押し出し成形
し200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し
導尿カテーテルを成形した。上記導尿カテーテルを0.
05%に調製した硝酸銀水溶液中に浸漬し50℃、24
時間振盪した。その後導尿カテーテルを水洗し70℃で
乾燥し、抗菌性導尿カテーテルを得た。
【0035】上記の抗菌性導尿カテーテルを長さ5cm
になるようにカットし、エチレンオキサイドガスによる
滅菌処理を施した。ブロース液(生理食塩水で50倍希
釈)によりおよそ1×105 個/mlの濃度とした緑膿
菌懸濁液を調製して、この中に上記抗菌性導尿カテーテ
ルを浸漬して37℃、24時間振盪培養した。培養後の
液中の細菌数を塗沫法により計測して抗菌性能を評価し
た。また同様の評価を大腸菌、黄色ブドウ球菌について
も行った。結果を表1に示した。
【0036】<実施例2>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム
0.001部を加えよく素練りしたものを押し出し成形
し200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し
導尿カテーテルを成形した。
【0037】上記導尿カテーテルを0.005重量%に
調製した過塩素酸銀水溶液中に浸漬し80℃、24時間
振盪した。その後導尿カテーテルの水洗を行い、30℃
で乾燥して、抗菌性導尿カテーテルを得た。抗菌評価は
実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
【0038】<実施例3>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム
10.0部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し
200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し導
尿カテーテルを成形した。
【0039】上記導尿カテーテルを0.01重量%に調
製した酢酸銀水溶液中に浸漬して70℃、24時間振盪
した。その後導尿カテーテルの水洗を行い、70℃で乾
燥して、抗菌性導尿カテーテルを得た。抗菌評価は実施
例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
【0040】<実施例4>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム
0.01部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し
200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し導
尿カテーテルを成形した。
【0041】上記導尿カテーテルを0.0001重量%
に調製した硝酸銀水溶液中に浸漬して50℃、3日間振
盪した。その後導尿カテーテルの水洗を行い、70℃で
乾燥して、抗菌性導尿カテーテルを得た。抗菌評価は実
施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
【0042】<実施例5>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム
5.0部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し2
00℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し導尿
カテーテルを成形した。
【0043】上記導尿カテーテルを5.0重量%に調製
した硝酸銀水溶液中に浸漬して60℃、2時間振盪し
た。その後導尿カテーテルの水洗を行い、70℃で乾燥
して、抗菌性導尿カテーテルを得た。抗菌評価は実施例
1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
【0044】<比較例1>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し2
00℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し導尿
カテーテルを成形した。抗菌評価は実施例1と同様の方
法で行った。結果を表1に示した。
【0045】<比較例2>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリ
ウム0.5部を加えよく素練りしたものを押し出し成形
し200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し
導尿カテーテルを成形した。これを実施例1と同様の抗
菌評価した。結果を表1に示した。
【0046】<比較例3>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し2
00℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し導尿
カテーテルを成形した。
【0047】上記導尿カテーテルを0.01重量%に調
製した硝酸銀水溶液中に浸漬して30℃、12時間振盪
した。その後導尿カテーテルの水洗を行い70℃で乾燥
し、導尿カテーテルを得た。実施例1と同様の方法で抗
菌評価した。結果を表1に示した。
【0048】<比較例4>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリ
ウム0.0001部を加えよく素練りしたものを押し出
し成形し200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後
加硫し導尿カテーテルを成形した。
【0049】上記導尿カテーテルを0.05重量%に調
製した酢酸銀水溶液中に浸漬して50℃、24時間振盪
した。その後導尿カテーテルの水洗を行い、70℃で乾
燥して、抗菌性導尿カテーテルを得た。抗菌評価は実施
例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
【0050】<比較例5>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム
12.0部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し
ようとしたが十分な物性のチューブが成形できなかっ
た。
【0051】<比較例6>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム
0.1部を加えよく素練りしたものを押し出し成形し2
00℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫し導尿
カテーテルを成形した。
【0052】上記導尿カテーテルを0.00001重量
%に調製した過塩素酸銀水溶液中に浸漬して60℃、4
8時間振盪した。その後導尿カテーテルの水洗を行い、
70℃で乾燥して、抗菌性導尿カテーテルを得た。抗菌
評価は実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示
した。
【0053】<比較例7>メチルビニルポリシロキサン
100部、無水ケイ酸20部、ベンゾイルペルオキシド
0.5部、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリ
ウム0.05部を加えよく素練りしたものを押し出し成
形し200℃、2分間加熱後、130℃で7日間後加硫
し導尿カテーテルを成形した。
【0054】上記導尿カテーテルを6.0重量%に調製
した硝酸銀水溶液中に浸漬して80℃、3日間振盪し
た。その後導尿カテーテルは表面状態が悪く実用に耐え
るものではなかった。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明における抗菌性導
尿カテーテルは、基材がシリコーンゴムからなり、天然
ゴムなどで見られるタンパク質が原因のアレルギー反応
が起こらない。また、カテーテル表面に抗菌性物質であ
る銀化合物が存在するため、抗菌性能は使用直後から優
れており、しかも銀化合物は基材中の化合物と結合し水
に溶けにくくなっているために長期にわたってその抗菌
性が維持される。さらに上記のような銀化合物をイオン
結合させることにより導尿カテーテルの内径、外径は変
わらないため、規格通りの抗菌性導尿カテーテルの製造
が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 昌和 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 有森 奏 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀イオンと結合可能な化合物とともに分
    散されたシリコーンゴムから成型されてなる導尿カテー
    テルを0.0001〜5重量%濃度の硝酸銀、酢酸銀お
    よび過塩素酸銀よりなる群から選ばれた少なくとも1種
    の銀化合物を含有する水溶液に浸漬することより該導尿
    カテーテル表面に銀化合物が導入されてなることを特徴
    とする抗菌性導尿カテーテル。
  2. 【請求項2】 シリコーンゴムに対して銀イオンと結合
    可能な化合物が0.001〜10重量%の割合で配合さ
    れている請求項1記載の抗菌性導尿カテーテル。
  3. 【請求項3】 成型工程中において熱処理を行い、かつ
    該熱処理の前もしくは後のいずれかにおいて銀化合物が
    導入されてなる請求項1または2に記載の抗菌性導尿カ
    テーテル。
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