JPH11209371A - ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法 - Google Patents

ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法

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JPH11209371A
JPH11209371A JP1080298A JP1080298A JPH11209371A JP H11209371 A JPH11209371 A JP H11209371A JP 1080298 A JP1080298 A JP 1080298A JP 1080298 A JP1080298 A JP 1080298A JP H11209371 A JPH11209371 A JP H11209371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導
体及び該ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導
体を高収率で効率よく製造しうる方法及びベンゾ〔b〕
チオフェン−3−オン誘導体及びその製法を提供するこ
と。 【解決手段】式(I): 【化1】 (R1 及びR2 は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1
〜4のアルキル基、Zはニトロ基又は−N(R3 )R4
基、R3 及びR4 は水素原子若しくは炭素数1〜4のア
ルキル基又はR3 及びR4 は5又は6員環を形成し、該
環中には1〜3個のヘテロ原子、O、S及び/又はNを
有する置換又は非置換の複素環基)で表されるベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン誘導体及びその製法、並び
に式(III) : 【化2】 で表されるベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘
導体及びその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンゾ〔b〕チオ
フェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法に関
する。さらに詳しくは、例えば、農薬等に使用される
1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸等
を製造する際の中間体をはじめ、医薬、機能性材料等の
中間体原料として有用なベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン誘導体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば農薬等に使用される1,
2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸の製造
方法として、(a)出発原料として2−クロロ−3−ニ
トロ安息香酸を用いる方法(特開昭64−90176号
公報)、(b)出発原料として2,3−ジクロロニトロ
ベンゼンを用いる方法(国際公開第96/11906号
パンフレット)および(c)出発原料として3−アミノ
安息香酸を用いる方法(特開平9−235279号公
報)が知られている。
【0003】しかしながら、これらの製造方法の中で、
(a)および(b)の方法は、原料である2−クロロ−
3−ニトロ安息香酸および2,3−ジクロロニトロベン
ゼンがそれぞれ市販されておらず、安価な製造方法も知
られておらず、また、製造工程が多段階からなり、さら
にベンジルメルカプタン等の高価な試剤を製造に用いる
必要があるため、時間と製造コストが嵩み、工業的生産
性に劣るという欠点がある。
【0004】また、(c)の方法は、合成物中に有意な
量の異性体が混合し、反応の条件が厳しいという点か
ら、得られる1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−
カルボン酸の収率が低く、しかも反応の制御が煩雑であ
るという欠点がある。
【0005】従って、前記従来法によっては、1,2,
3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸を工業的に
安価にかつ容易に製造することが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、1,2,3−ベンゾチ
アジアゾール−7−カルボン酸を製造する際の中間体と
して使用されるベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオ
ン誘導体および該ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジ
オン誘導体を高収率で効率よく製造しうる方法および該
ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体に有用
な製造中間体であるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン
誘導体およびその製法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、〔1〕
一般式(I):
【0008】
【化25】
【0009】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立し
て水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3
よびR 4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−
3−オン誘導体、〔2〕 一般式(II):
【0010】
【化26】
【0011】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立し
て水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3
よびR 4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中のはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされるフェニルチオグリコール酸
誘導体を環化することを特徴とする一般式(I):
【0012】
【化27】
【0013】(式中、R1 、R2 およびZは前記と同
じ)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘
導体の製造方法、〔3〕 一般式(III) :
【0014】
【化28】
【0015】(式中、Zはニトロ基または−N(R3
4 基、R3 およびR4 はそれぞれ独立して水素原子も
しくは炭素数1〜4のアルキル基であるかまたはR3
よびR 4 はそれらが結合している窒素原子と一緒になっ
て5または6員環を形成し、該環中にはさらに1〜3個
のヘテロ原子O、Sおよび/またはNを有する置換また
は非置換の複素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕
チオフェン−2,3−ジオン誘導体、〔4〕 式(I−
b):
【0016】
【化29】
【0017】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3(2H)−オンを酸化することを特徴とす
る、式(III−a):
【0018】
【化30】
【0019】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2,3−ジオンの製造方法、〔5〕 式(I−
b):
【0020】
【化31】
【0021】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3(2H)−オンをハロゲン化剤でジハロゲン
化して式(I−c):
【0022】
【化32】
【0023】で表わされる2,2−ジクロロ−7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンとなし、引き続き
前記2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−オンを加水分解することを特徴とする、式(I
II−a):
【0024】
【化33】
【0025】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2,3−ジオンの製造方法、〔6〕 式(III−
a):
【0026】
【化34】
【0027】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2,3−ジオンを還元することを特徴とする、
式(III−b):
【0028】
【化35】
【0029】で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオ
フェン−2,3−ジオン化合物の製造方法、ならびに
〔7〕 式(I−b):
【0030】
【化36】
【0031】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3(2H)−オンを還元して、式(1−f):
【0032】
【化37】
【0033】で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオ
フェン−3(2H)−オン化合物となし、引き続き、前
記7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オ
ン化合物を酸化することを特徴とする、式(III−b):
【0034】
【化38】
【0035】で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオ
フェン−2,3−ジオン化合物の製造方法に関する。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明のベンゾ〔b〕チオフェン
−3−オン誘導体は、前記したように、一般式(I):
【0037】
【化39】
【0038】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立し
て水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3
よびR 4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされる化合物である。
【0039】一般式(I)で表わされるベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−オン誘導体において、R1 およびR
2 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子または
炭素数1〜4のアルキル基である。前記ハロゲン原子と
しては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられ
る。前記炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
これらの中では、R1 は、水素原子、塩素原子、メチル
基またはエチル基であることが好ましく、R2 は、水素
原子、塩素原子、メチル基またはエチル基であることが
好ましい。
【0040】前記Zは、ニトロ基または−N(R3 )R
4 基である。
【0041】前記R3 およびR4 は、それぞれ独立して
水素原子もしくは炭素数1〜4のアルキル基であるかま
たはR3 およびR4 はそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5または6員環を形成し、該環中にはさら
に1〜3個のヘテロ原子O、Sおよび/またはNを有す
る置換または非置換の複素環基である。前記炭素数1〜
4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等が挙げられる。前記R3 およびR4
結合している窒素原子と一緒になって、5または6員環
を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子O、
Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複素環
基としては、ピロール環、ピロリジン環、ピペリジン
環、モルホリン環、チアゾール環等が挙げられる。これ
ら中では、R3 は、水素原子、メチル基またはエチル基
であることが好ましく、R4 は、水素原子、メチル基ま
たはエチル基であることが好ましい。
【0042】一般式(I)で表わされるベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−オン誘導体の好ましい化合物の例として
は、一般式(I−a):
【0043】
【化40】
【0044】(式中、R1 およびR2 は前記と同じ)で
表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン誘導体が挙げられる。該7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−オン誘導体において、R1 およびR2 は、
いずれも一般式(I)におけるR1 およびR2 と同様で
あればよい。
【0045】前記7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
3−オン誘導体としては、例えば、式(I−b):
【0046】
【化41】
【0047】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3(2H)−オン、式(I−c):
【0048】
【化42】
【0049】で表わされる2,2−ジクロロ−7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2,2−ジメチ
ル−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、
2,2−ジエチル−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン
−3−オン、2,2−ジ−n−ブチル−7−ニトロベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2−エチル−2−メチ
ル−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2
−クロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン、2−ブロモ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
3−オン、2,2−ジブロモ−7−ニトロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−オン等が挙げられる。この中で、工業
的生産性の観点から、7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3(2H)−オンおよび2,2−ジクロロ−7−ニ
トロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンが好ましい。
【0050】また、前記一般式(I)で表わされるベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体の好ましい化合物
の他の例としては、一般式(I−d):
【0051】
【化43】
【0052】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は前
記と同じ)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−
オン化合物が挙げられる。該一般式(I−d)で表わさ
れるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物におい
て、R 1 、R2 、R3 およびR4 はいずれも一般式
(I)におけるR1 およびR2 、ならびにZにおいて説
明したR3 およびR4 と同様であればよい。
【0053】前記一般式(I−d)で表わされるベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン化合物としては、例えば、
一般式(I−e):
【0054】
【化44】
【0055】(式中、R1 およびR2 は前記と同じ)で
表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン化合物、7−ジメチルアミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3(2H)−オン、7−ジエチルアミノベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オン、7−メチルアミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン、7−エチルアミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オンおよびそれらの塩などが
挙げられる。
【0056】前記一般式(I−d)で表わされるベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン化合物の塩としては、例え
ば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等の鉱酸塩、酢酸
塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩
等の有機カルボン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩等の有機スルホン酸塩等が挙げられ
る。これらの中では、工業的生産性および経済性の観点
から、塩酸塩および硫酸塩が好ましい。
【0057】前記一般式(I−d)で表わされるベンゾ
〔b〕チオフィン−3−オン化合物の中では、工業的生
産性の観点から、一般式(I−e)で表わされる7−ア
ミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物が好まし
い。なお、一般式(I−e)で表わされる7−アミノベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物において、R 1
およびR2 はいずれも一般式(I)におけるR1 および
2 と同様であればよい。
【0058】前記一般式(I−e)で表わされる7−ア
ミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物として
は、例えば、式(I−f):
【0059】
【化45】
【0060】で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオ
フェン−3(2H)−オン化合物、2,2−ジメチル−
7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2,2
−ジエチル−7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
オン、2,2−ジ−n−ブチル−7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン、2−エチル−2−メチル
−7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2−
クロロ−7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン、2,2−ジクロロ−7−アミノベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−オン、2−ブロモ−7−アミノベンゾ〔b〕
チオフェン−3−オン、2,2−ジブロモ−7−アミノ
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンおよびそれらの塩等
を挙げることができる。これらの中で、工業的生産性の
観点から、式(I−f)で表わされる7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物が好まし
い。
【0061】前記一般式(I)で表わされるベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン誘導体は、一般式(II):
【0062】
【化46】
【0063】(式中、R1 、R2 およびZは前記と同
じ)で表わされるフェニルチオグリコール酸誘導体を環
化することにより製造することができる。なお、一般式
(II)で表わされるフェニルチオグリコール酸誘導体に
おいて、R1 、R2 およびZはいずれも一般式(I)に
おけるR1 、R2 およびZと同様であればよい。
【0064】前記フェニルチオグリコール誘導体として
は、経済性の観点から、一般式(II−a):
【0065】
【化47】
【0066】(式中、R1 およびR2 は前記と同じ)で
表わされる2−ニトロフェニルチオグリコール酸誘導体
が好ましく、式(II−b):
【0067】
【化48】
【0068】で表わされる2−ニトロフェニルチオグリ
コール酸が特に好ましい。
【0069】かかる一般式(II)で表わされるフェニル
チオグリコール酸誘導体は、公知の方法、例えば、J.
Org.Chem.,27巻,4455〜61頁(19
62年)に記載の方法により得ることができる。
【0070】前記フェニルチオグリコール酸誘導体を環
化する方法としては、特に限定されず、例えば、(A)
一般式(II)で表わされるフェニルチオグリコール酸誘
導体をハロゲン化剤を用いて、フェニルチオグリコール
酸クロライド誘導体となし、引き続き、該フェニルチオ
グリコール酸クロライド誘導体をルイス酸を用いて環化
する方法、(B)一般式(II)で表わされるフェニルチ
オグリコール酸誘導体を酸を用いて環化する方法等を挙
げることができる。
【0071】前記(A)の方法において使用されるハロ
ゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、五塩化リ
ン、三塩化リン、オキシ塩化リン等が挙げられる。これ
らの中では、工業的生産性の観点から、塩化チオニルが
好ましい。
【0072】前記ハロゲン化剤の使用量は、特に限定さ
れるものではないが、原料として用いるフェニルチオグ
リコール酸誘導体1モルに対し、反応収率の点から、1
モル以上であることが好ましく、また、原料として用い
るフェニルチオグリコール酸誘導体1モルに対し、経済
性の観点から、8モル以下、好ましくは3モル以下であ
ることが望ましい。
【0073】かかるハロゲン化剤は、通常、滴下しなが
らフェニルチオグリコール酸誘導体と混合される。
【0074】前記ハロゲン化剤とフェニルチオグリコー
ル酸誘導体を混合した後、反応させる際の温度は、通
常、反応速度の低下を防ぐ観点から、約0℃以上、好ま
しくは、約40℃以上であることが望ましく、また、副
反応を抑える観点から、約100℃以下、好ましくは約
80℃以下であることが望ましい。
【0075】前記ハロゲン化剤とフェニルチオグリコー
ル酸誘導体を反応させる際には溶媒を用いることができ
る。該溶媒としては、特に限定されるものではないが、
本反応に不活性である溶媒であればよく、例えば、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水
素類、1,2−ジクロロエタン、塩化メチレン、クロロ
ベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類
等が挙げられる。これらの中では、工業的生産性の観点
から、1,2−ジクロロエタンが好ましい。
【0076】前記溶媒の使用量は、特に限定はないが、
例えば、反応の操作性向上の観点から、2−フェニルチ
オグリコール酸誘導体1重量部に対して、1重量部以
上、好ましくは2重量部以上であることが望ましく、ま
た、経済性の観点から、2−フェニルチオグリコール酸
誘導体1重量部に対し、10重量部以下、好ましくは5
重量部以下であることが望ましい。
【0077】また、前記ハロゲン化剤とフェニルチオグ
リコール酸誘導体を反応させる際には、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の触媒を用いることが好ましい。
【0078】前記触媒の使用量は、特に限定はないが、
例えば、2−フェニルチオグリコール酸誘導体100重
量部に対して、0.01重量部以上、好ましくは0.1
重量部以上であることが望ましく、また、50重量部以
下、好ましくは10重量部以下であることが望ましい。
【0079】前記ハロゲン化剤とフェニルチオグリコー
ル酸誘導体を反応させる際の時間は、一概には決定する
ことができないが、通常、0.5〜30時間程度であれ
ばよい。
【0080】かくして、フェニルチオグリコール酸クロ
ライド誘導体を得ることができる。
【0081】次に、得られたフェニルチオグリコール酸
クロライド誘導体をルイス酸を用いて環化させる。
【0082】前記ルイス酸としては、塩化アルミニウ
ム、塩化鉄、四塩化スズ、四塩化チタン、三フッ化ホウ
素エーテル錯塩等が挙げられる。これらの中では、経済
性の観点から、塩化アルミニウム、塩化鉄等が好まし
い。
【0083】前記ルイス酸の使用量は、特に限定される
ものではないが、原料として用いるフェニルチオグリコ
ール酸誘導体1モルに対して、反応収率の点から、1モ
ル以上であることが好ましく、また、原料として用いる
フェニルチオグリコール酸誘導体1モルに対して、経済
性の観点から、10モル以下、好ましくは3モル以下で
あることが望ましい。
【0084】前記フェニルチオグリコール酸クロライド
誘導体をルイス酸と反応させる際の温度は、通常、反応
速度の低下を抑える観点から、約−20℃以上、好まし
くは約0℃以上であることが望ましく、また、副反応の
発生を防ぎ、収率の低下を抑える観点から、約80℃以
下、好ましくは約30℃以下であることが望ましい。
【0085】また、前記フェニルチオグリコール酸クロ
ライド誘導体をルイス酸と反応させる際に、溶媒を用い
ることができる。
【0086】前記溶媒としては、特に限定されるもので
はないが、本反応に不活性である溶媒を使用することが
でき、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類、塩化メ
チレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩
化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類の他、ニトロベンゼン、二硫化炭素等が挙げ
られる。これらの中では、工業的生産性の観点から1,
2−ジクロロエタンが好ましい。
【0087】前記溶媒の使用量としては、特に限定はな
いが、例えば、反応の操作性向上の観点から、2−フェ
ニルチオグリコール酸誘導体1重量部に対して、2重量
部以上、好ましくは4重量部以上であることが望まし
く、また、経済性の観点から、2−フェニルチオグリコ
ール酸誘導体1重量部に対して、30重量部以下、好ま
しくは20重量部以下であることが望ましい。
【0088】前記フェニルチオグリコール酸クロライド
誘導体をルイス酸と反応させる際の時間は、一概には決
定することができないが、通常、1〜30時間程度であ
ればよい。
【0089】また、前記(B)の方法において使用され
る酸としては、硫酸、リン酸、ポリリン酸等が挙げられ
る。これらの中では、工業的生産性および経済性の観点
から、硫酸が好ましい。
【0090】前記酸の使用量は、特に限定されるもので
はないが、原料として用いるフェニルチオグリコール酸
誘導体1モルに対して、反応速度向上の観点から、1モ
ル以上であることが好ましく、また、経済性の観点か
ら、30モル以下、好ましくは10モル以下であること
が望ましい。
【0091】前記酸とフェニルチオグリコール酸誘導体
を反応させる際の温度は、通常、反応速度の低下を抑え
る観点から、約0℃以上であることが好ましく、また、
副反応の発生を抑え、収率の低下を防ぐ観点から、約2
00℃以下、好ましくは約100℃以下であることが望
ましい。
【0092】前記反応は無溶媒でも進行するが、本反応
に不活性である溶媒、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化
水素類、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素類を使用してもよい。とり
わけ、経済性の観点から、無溶媒で反応を行なうことが
好ましい。
【0093】前記溶媒を使用する場合、溶媒の使用量と
しては、特に限定はないが、反応の操作性向上の観点か
らフェニルチオグリコール酸誘導体1重量部に対して、
2重量部以上、好ましくは4重量部以上であることが望
ましく、また、経済性の観点からフェニルチオグリコー
ル酸誘導体1重量部に対して、30重量部以下、好まし
くは20重量部以下であることが望ましい。
【0094】前記酸とフェニルチオグリコール酸誘導体
を反応させる際の時間は、一概には決定することができ
ないが、通常、1〜30時間程度であればよい。
【0095】かかる(A)および(B)の方法により、
一般式(I)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3
−オン誘導体を含む反応液を得ることができる。
【0096】得られた反応液に、例えば、水性溶媒およ
び有機溶媒を添加することにより、水層と得られた一般
式(I)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン誘導体を含む油層に分離し、該油層を回収した後、濃
縮し、容易に単離することができる。また、該一般式
(I)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン
誘導体は、常法に従い、晶析等によっても容易に精製す
ることができる。
【0097】また、本発明のベンゾ〔b〕チオフェン−
2, 3−ジオン誘導体は、前記したように、一般式(II
I):
【0098】
【化49】
【0099】(式中、Zは前記と同じ)で表わされる化
合物である。なお、一般式(III)で表わされるベンゾ
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン誘導体において、Z
は一般式(I)におけるZと同様であればよい。
【0100】前記ベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジ
オン誘導体としては、例えば、式(III −a):
【0101】
【化50】
【0102】で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2, 3−ジオン、式(III−b):
【0103】
【化51】
【0104】で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオ
フェン−2, 3−ジオン、7−ジメチルアミノベンゾ
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン、7−ジエチルアミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン等が挙げら
れる。これらの中では、工業的生産性の観点から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンおよび
7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンが
好ましい。
【0105】前記式(III −a)で表わされる7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンは、例え
ば、前記式(I−b)で表わされる7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを酸化することに
より容易に得ることができる。
【0106】前記7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
3(2H)−オンを酸化する方法としては、特に限定さ
れるものではなく、例えば、7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オンをハロゲン化剤でジハロゲ
ン化して2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−オンとなし、引き続き該2,2−ジクロ
ロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンを酸
で加水分解する方法等が挙げられる。
【0107】前記ハロゲン化剤としては、例えば、塩
素、臭素、ヨウ素、塩化スルフリル、臭化スルフリル等
が挙げられる。これらの中では、工業的生産性の観点か
ら、塩化スルフリルおよび塩素が好ましい。
【0108】前記ハロゲン化剤の使用量は、特に限定さ
れるものではないが、原料として用いる7−ニトロベン
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに対し、
反応収率の点から、1モル以上、好ましくは2モル以上
であることが望ましく、また、経済性の観点から、20
モル以下、好ましくは6モル以下であることが望まし
い。
【0109】前記ハロゲン化剤と7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンとを反応させる温
度は、通常、反応速度の低下を抑える観点から、約−2
0℃以上、好ましくは約−10℃以上であることが望ま
しく、また、副反応の発生を防ぎ、収率の低下を抑える
観点から、約80℃以下、好ましくは約30℃以下であ
ることが望ましい。
【0110】前記ハロゲン化剤と7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンとを反応させる際
には、溶媒を用いることができる。該溶媒としては、本
反応に不活性である溶媒であればよく、特に限定される
ものではないが、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エ
タノール等のアルコール類などが挙げられる。これらの
中では、工業的生産性の観点から、1,2−ジクロロエ
タンが好ましい。
【0111】反応時間は、一概には決定することができ
ないが、通常、0.5〜30時間程度であればよい。
【0112】また、前記加水分解に使用される酸として
は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸が好ましく用
いられる。
【0113】前記酸の使用量は、特に限定されるもので
はないが、原料として用いる7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オン1モルに対して、反応速度
向上の観点から、0.1モル以上、好ましくは1モル以
上であることが望ましく、また、経済性の観点から、3
0モル以下、好ましくは10モル以下であることが望ま
しい。
【0114】前記酸と7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3(2H)−オンを反応させる際の温度は、通常、
反応速度の低下を抑える観点から、約50℃以上、好ま
しくは約70℃以上であることが好ましく、また、副反
応の発生を防ぎ、収率の低下を抑える観点から約150
℃以下、好ましくは約120℃以下であることが望まし
い。
【0115】前記反応は無溶媒でも進行することができ
るが、水および本反応に不活性である溶媒を用いること
もできる。該本反応に不活性である溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン等の炭化水素類、塩化メチレン、1,2−ジク
ロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類との混合溶媒を使用してもよい。と
りわけ、経済性の点から、無溶媒で反応を行なうのが好
ましい。
【0116】前記溶媒を使用する場合、溶媒の使用量
は、特に限定はないが、反応の操作性の観点から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重
量部に対して、1重量部以上、好ましくは2重量部以上
であることが望ましく、また、経済性の観点から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重
量部に対して、30重量部以下、好ましくは10重量部
以下であることが望ましい。
【0117】前記酸と7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3(2H)−オンを反応させる時間は、一概には決
定することができないが、通常、1〜30時間程度であ
ればよい。
【0118】また、前記7−ニトロベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3(2H)−オンを7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2, 3−ジオン化合物に酸化する反応として
は、前記に記載の方法の他に、酸素、空気、オゾン、過
酸化水素水、過酢酸、アルコールパーオキシド、次亜塩
素酸、塩素酸、過ヨウ素酸およびそのアルカリ金属塩、
過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、重クロム酸ソ
ーダ等の通常知られている酸化剤を使用する方法によっ
て行うこともできる。
【0119】このようにして得られた7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン化合物は常法に従
い、晶析等により容易に単離することができる。
【0120】次に、前記酸化反応によって得られた7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンを還元
することにより、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン化合物を得ることができる。
【0121】前記7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
2, 3−ジオンを還元する方法としては、特に限定され
るものではなく、通常知られている還元法、例えば、
鉄、亜鉛、スズ等の金属と塩酸、硫酸、酢酸等の酸によ
る方法、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化スズ等のハロゲン化金
属塩を用いる方法、パラジウム−炭素、ラネーニッケル
等を触媒とした水素添加法、水硫化ナトリウム、水硫化
カリウム等の水硫化アルカリ金属を用いる方法等を挙げ
ることができる。これらの中では、工業的生産性の観点
から、ハロゲン化金属塩を用いる方法が好ましく、特に
無水塩化第1スズを用いる方法が好ましい。
【0122】前記ハロゲン化金属塩を用いる方法の際
に、ハロゲン化金属塩の使用量としては、特に限定はな
いが、例えば、反応収率の点から、原料の7−ニトロベ
ンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン1モルに対し
て、1モル以上、好ましくは1.5モル以上であること
が望ましく、また、経済性の観点から、原料の7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン1モルに対
して、10モル以下、好ましくは6モル以下であること
が望ましい。
【0123】このようにして得られた7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン化合物は常法に従
い、晶析等により容易に単離することができる。
【0124】また、前記7−アミノベンゾ〔b〕チオフ
ェン−2, 3−ジオン化合物は、7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを還元して7−ア
ミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物
となし、引き続き、前記7−アミノベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3(2H)−オン化合物を酸化することにより製
造することもできる。
【0125】7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンの還元反応は、前記と同様、すなわち通
常知られている還元法、例えば、鉄、亜鉛、スズ等の金
属と塩酸、硫酸、酢酸等の酸による方法、塩化鉄、塩化
亜鉛、塩化スズ等ハロゲン化金属塩を用いる方法、パラ
ジウム−炭素、ラネーニッケル等を触媒とした水素添加
法、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム等の水硫化アル
カリ金属を用いる方法等を用いることができる。これら
の中では、工業的生産性の観点から、金属と酸による方
法が好ましく、鉄と酢酸による方法が特に好ましい。
【0126】前記金属と酸による方法において、金属の
使用量としては、例えば、反応収率の点から、7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに
対し、1モル以上、好ましくは1.5モル以上であるこ
とが望ましく、また、経済性の観点から、7−ニトロベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに対
し、10モル以下、好ましくは6モル以下であることが
望ましい。
【0127】また、前記金属と酸による方法において、
酸の使用量としては、例えば、反応速度の向上の観点か
ら、7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−
オン1モルに対し、0.01モル以上、好ましくは0.
1モル以上であることが望ましく、また、経済性の観点
から、7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)
−オン1モルに対し、100モル以下、好ましくは50
モル以下であることが望ましい。
【0128】また、前記金属、酸および7−ニトロベン
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンの混合液にメタ
ノールを添加して、メタノール環流下で反応させること
ができる。
【0129】その際のメタノールの使用量としては、特
に限定はないが、例えば、反応速度の向上の観点から、
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
1重量部に対して1重量部以上、好ましくは2重量部以
上であることが望ましく、また、経済性の観点から、7
−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1
重量部に対して20重量部以下、好ましくは10重量部
以下であることが望ましい。
【0130】このようにして、得られた反応液を、例え
ば炭酸水素ナトリウム等で中和した後、メタノールを留
去し、析出する7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン化合物の結晶を濾過等の公知の方法で得
ることができる。
【0131】次に、前記の方法で得られた前記7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物を
酸化させる方法としては、前記7−アミノベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オン化合物をハロゲン化剤で
ジハロゲン化し、引き続き酸で加水分解する方法;酸
素、空気、オゾン、過酸化水素水、過酢酸、アルコール
パーオキシド、次亜塩素酸、塩素酸、過ヨウ素酸および
そのアルカリ金属塩、過マンガン酸カリウム、二酸化マ
ンガン、重クロム酸ソーダ等の通常知られている酸化剤
を使用する方法等を行うことができる。この中では、工
業的生産性の観点から、前記7−アミノベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オン化合物をハロゲン化剤でジ
ハロゲン化し、引き続き酸で加水分解する方法が好まし
い。
【0132】前記ハロゲン化剤としては、例えば、塩化
チオニル、五塩化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン等
が挙げられる。この中では、工業的生産性の観点から、
塩化チオニルが好ましい。
【0133】前記ハロゲン化剤の使用量は、特に限定さ
れるものではないが、原料として用いる7−アミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)オン1モルに対し、反
応収率の点から、1モル以上、好ましくは2モル以上で
あることが望ましく、また、原料として用いる7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)オン1モルに対
し、経済性の観点から、20モル以下、好ましくは6モ
ル以下であることが望ましい。
【0134】かかるハロゲン化剤は、通常、滴下しなが
ら7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オ
ンと混合される。
【0135】前記ハロゲン化剤と7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを混合した後、反
応させる際の温度は、通常、反応速度の低下を防ぐ観点
から、約−20℃以上、好ましくは、約−10℃以上で
あることが望ましく、また、副反応を抑える観点から、
約80℃以下、好ましくは約30℃以下であることが望
ましい。
【0136】また、前記ハロゲン化剤と7−アミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを反応させる際
には溶媒を用いることができる。該溶媒としては、特に
限定されるものではないが、本反応に不活性である溶媒
であればよく、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の炭化水素類、1,2−ジクロロエ
タン、塩化メチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。これらの
中では、工業的生産性の観点から、1,2−ジクロロエ
タンが好ましい。
【0137】前記溶媒の使用量としては、特に限定はな
いが、例えば、反応の操作性向上の観点から、7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重量部
に対し、2重量部以上、好ましくは3重量部以上である
ことが望ましく、また、経済性の観点から、7−アミノ
ベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重量部に
対し、30重量部以下、好ましくは20重量部以下であ
ることが望ましい。
【0138】前記ハロゲン化剤と7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを反応させる際の
時間は、一概には決定することができないが、通常、
0.5〜30時間程度であればよい。
【0139】次に、得られた反応液に硫酸等の酸を添加
する。該酸の使用量としては、反応性の観点から、7−
アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モ
ルに対して0.1モル以上、好ましくは1モル以上であ
ることが望ましく、また、経済性の観点から、7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに
対して30モル以下、好ましくは10モル以下であるこ
とが望ましい。
【0140】前記得られた反応液に硫酸等の酸を添加す
る際の温度は、通常、反応速度の低下を抑える観点か
ら、約50℃以上、好ましくは約70℃以上であること
が望ましく、また、副反応の発生を防ぎ、収率の低下を
抑える観点から、約150℃以下、好ましくは約120
℃以下であることが望ましい。
【0141】前記得られた反応液に硫酸等の酸を添加し
た後、加水分解反応を行なう際の時間は、一概には決定
することができないが、通常、1〜30時間程度であれ
ばよい。
【0142】前記得られた反応液を水酸化ナトリウム等
で中和した後、晶析等の公知の方法で7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン2,3−ジオン化合物を得ることがで
きる。
【0143】かくして得られたベンゾ〔b〕チオフェン
−2,3−ジオン化合物は、農薬等に使用される1,
2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸等を製
造する際の中間体として、または、医薬、機能材料等の
中間体原料として有用なものである。
【0144】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は、これら実施例になんら限定され
るものではない。
【0145】実施例1 攪拌機、温度計および冷却管を備えた500mL容の四
つ口フラスコに2−ニトロフェニルチオグリコール酸1
06.5g(0.50モル) 、1,2−ジクロロエタン
300gおよびN,N−ジメチルホルムアミド0.2g
を仕込み、反応温度50℃で2時間を要して塩化チオニ
ル65.5g(0.55モル) を滴下し、同温度で1時
間保持し、2−ニトロフェニルチオグリコール酸クロラ
イド溶液420g(2−ニトロフェニルチオグリコール
酸クロライドの含有量:113.4g(0.49モ
ル))を得た。
【0146】攪拌機、温度計および冷却管を備えた2L
容の四つ口フラスコに無水塩化アルミニウム80.0g
(0.60モル) および1,2−ジクロロエタン700
gを仕込み、20℃で2時間を要して、得られた2−ニ
トロフェニルチオグリコール酸クロライド溶液を滴下し
ながら反応液を調製した。滴下終了後、得られた反応液
1200gを同温度で3時間保持した後に、3L容のビ
ーカー内の氷水1000g中にこの反応液を注ぎ、油層
と水層に分離した。得られた油層を抽出し、濃縮して、
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
83.0g(0.426モル)を得た。2−ニトロフェ
ニルチオグリコール酸に対する収率は、85%であっ
た。なお、得られた7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン
−3(2H)−オンの物理的性質は下記の通りであっ
た。 融点:123〜124℃ 元素分析値:C49.3;H2.5,N7.3(計算値 C49.2;H2.6;N7.
2)1 H−NMR:δ(CDCl3)3.84(2H,s,-CH2-),7.42(1H,t,J
8Hz, 芳香環),8.08(1H,dd,J1 8Hz,J21Hz,芳香環),8.55
(1H,dd,J18Hz,J21Hz, 芳香環) IR(赤外吸収分光法):1701,1687,1600,1518,1344,1
315,742cm -1
【0147】実施例1の結果から、2−ニトロフェニル
チオグリコール酸クロライドを環化させることにより、
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
を収率よく、効率的に得ることができることがわかる。
【0148】実施例2 攪拌機、温度計および冷却管を備えた300mL容の四
つ口フラスコに7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン19.5g(0.10モル) および1,
2−ジクロロエタン200gを仕込み、反応温度を20
℃に保ち1時間を要して塩化スルフリル29.7g
(0.22モル) を滴下した。同温度で1時間保持した
後、濃縮することにより、2,2−ジクロロ−7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン25.1
g(0.095モル)を得た。7−ニトロベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オンに対する収率は、95%
であった。2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オンの物理的性質は下記の通
りであった。 元素分析値:C36.5;H1.2;N5.4 (計算値 C36.4;H1.1;N
5.3)1 H−NMR:δ(CDCl3)7.60(1H,t,J8Hz,芳香環),8.28
(1H,dd,J18Hz, J21Hz,芳香環),8.65(1H,dd,J18Hz, J21H
z,芳香環) IR:3089,1745,1601,1525,1344,1319,831,702cm -1
【0149】実施例2の結果から、7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンをハロゲン化する
ことにより、2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを高収率で、効率
的に得ることができることがわかる。
【0150】実施例3 攪拌機、温度計および冷却管を備えた1L容の四つ口フ
ラスコに2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オン66.0g(0.25モ
ル) を仕込み、反応温度100℃で1時間を要して70
%硫酸水溶液150g(1.07モル)を滴下した。得
られた混合液を同温度で4時間保持した後、水250
g、1,2−ジクロロエタン500gを加え、水層と油
層に分離して、油層を回収した。得られた油層から溶媒
を留去濃縮し7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン47.0g(0.225モル)を得た。2,
2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンに対する収率は、90%であった。7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオンの物理
的性質は下記の通りであった。 融点:122〜123℃ 元素分析値:C46.1;H1.5;N6.7(計算値 C45.9;H1.5;N6.
7)1 H−NMR:δ(CDCl3)7.65(1H,t,J8Hz,芳香環),8.17
(1H,dd,J18Hz,J21Hz, 芳香環),8.66(1H,dd,J18Hz,J21H
z, 芳香環) IR:1730,1599,1533,1340,1319,856,739cm-1
【0151】実施例3の結果から、2,2−ジクロロ−
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
を加水分解することにより、7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−2,3−ジオンを高収率で、効率よく得るこ
とができることがわかる。
【0152】実施例4 攪拌機、温度計および冷却管を備えた500mL容の四
つ口フラスコに7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン20.9g(0.10モル) および濃塩
酸200g(1.92モル)を仕込み、無水塩化第1ス
ズ68.2g(0.36モル)を20℃で2時間を要し
て添加した。得られた混合液を同温度で2時間保持した
後、反応液中に生成した結晶を濾過、乾燥し7−アミノ
ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン塩酸塩20.
7g(0.096モル)を得た。7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−2,3−ジオンに対する収率は96
%であった。なお、得られた7−アミノベンゾ〔b〕チ
オフェン−2,3−ジオン塩酸塩の物理的性質は下記の
通りであった。 融点:180℃(分解) 元素分析値:C44.7;H2.7;N6.5 (計算値 C44.6;H2.8;N
6.5)1 H−NMR:δ(DMSO-d6)6.0〜8.5(broad-m,芳香環,-N
H3 + ) IR:3421,1728,1720,1599,1514,1344,1319,982,795cm
-1
【0153】実施例4の結果より、7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−2,3−ジオンを還元することによ
り、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオ
ン塩酸塩を得ることができることがわかる。
【0154】実施例5 攪拌機、温度計および冷却管を備えた300mL容の四
つ口フラスコに鉄粉20.0g(0.36モル) 、酢酸
1.0gおよび水30.0gを仕込み、80℃で1時間
攪拌した。60℃に冷却後、メタノール50.0gを加
え、そこへ7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2
H)−オン19.5g(0.10モル)を1時間要して
添加した後、反応液を2時間メタノール環流下で攪拌し
た。得られた反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
した後、メタノールを留去し、析出した結晶を濾過、乾
燥し、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)
−オン15.0g(0.091モル)を得た。7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンに対する
収率は91%であった。得られた7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンの物理的性質は下
記の通りであった。 融点:100〜102℃ 元素分析値:C58.3;H4.1;N8.2(計算値 C58.2;H4.3;N8.
5)1 H−NMR:δ(CDCl3)3.82(4H,broad-s,-CH2-,NH2),
6.86(1H,dd,J17Hz,J22Hz, 芳香環),7.07(1H,t,J8Hz, 芳
香環),7.28(1H,dd,J17Hz,J22Hz, 芳香環) IR:3332,1684,1585,1477,1303,1281,777cm -1
【0155】実施例5の結果から、7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを還元することに
より7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−
オンを高収率で、効率よく得ることができることがわか
る。
【0156】実施例6 攪拌機、温度計および冷却管を備えた1L容の四つ口フ
ラスコに7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2
H)−オン16.5g(0.10モル) 、1,2−ジク
ロロエタン200gを仕込み、反応温度を0℃に保ち、
1時間を要して塩化スルフリル29.7g(0.22モ
ル) を滴下した。同温度で1時間保持した後、70%硫
酸水溶液60.0gを加え、80℃で6時間保温した。
水を加え、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和した。
析出した個体を濾過、乾燥し、7−アミノベンゾ〔b〕
チオフェン−2,3−ジオン15.0g(0.084モ
ル)を得た。7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンに対する収率は、84%であった。
【0157】実施例6の結果より、7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを酸化することに
より、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジ
オンを収率よく、効率的に得ることができることがわか
る。
【0158】また、実施例5および6の結果から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンか
ら、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオ
ンを収率よく、効率的に得ることができることがわか
る。
【0159】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、1,2,3
−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸を製造する際
の中間体として使用されるベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン誘導体および該ベンゾ〔b〕チオフェン
−2,3−ジオン誘導体製造に有用な中間体であるベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体を高収率で効率よ
く得ることができるという効果が奏される。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基、Zはニ
    トロ基または−N(R3 )R4 基、R3 およびR 4 はそ
    れぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1〜4のアルキ
    ル基であるかまたはR3 およびR4 はそれらが結合して
    いる窒素原子と一緒になって5または6員環を形成し、
    該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子O、Sおよび/
    またはNを有する置換または非置換の複素環基を示す)
    で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式(I−a): 【化2】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す)
    で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−
    オン誘導体。
  3. 【請求項3】 式(I−b): 【化3】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
    (2H)−オン。
  4. 【請求項4】 式(I−c): 【化4】 で表わされる2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ
    〔b〕チオフェン−3−オン。
  5. 【請求項5】 一般式(I−d): 【化5】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基、R3
    よびR4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
    〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
    らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
    環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
    O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
    素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−
    3−オン化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(I−e): 【化6】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す)
    で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
    オン化合物。
  7. 【請求項7】 式(I−f): 【化7】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
    (2H)−オン化合物。
  8. 【請求項8】 一般式(II): 【化8】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基、Zはニ
    トロ基または−N(R3 )R4 基、R3 およびR 4 はそ
    れぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1〜4のアルキ
    ル基であるかまたはR3 およびR4 はそれらが結合して
    いる窒素原子と一緒になって5または6員環を形成し、
    該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子O、Sおよび/
    またはNを有する置換または非置換の複素環基を示す)
    で表わされるフェニルチオグリコール酸誘導体を環化す
    ることを特徴とする一般式(I): 【化9】 (式中、R1 、R2 およびZは前記と同じ)で表わされ
    るベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 一般式(II)で表わされるフェニルチオ
    グリコール酸誘導体が、一般式(II−a): 【化10】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ)で表わされる2
    −ニトロフェニルチオグリコール酸誘導体である請求項
    8記載のベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 一般式(II)で表わされるフェニルチ
    オグリコール酸誘導体が、式(II−b): 【化11】 で表わされる2−ニトロフェニルチオグリコール酸であ
    る請求項8記載のベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘
    導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式(III) : 【化12】 (式中、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3
    およびR4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数
    1〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR 4 はそ
    れらが結合している窒素原子と一緒になって5または6
    員環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
    O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
    素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−
    2,3−ジオン誘導体。
  12. 【請求項12】 式(III−a): 【化13】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオン。
  13. 【請求項13】 式(III−b): 【化14】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオン化合物。
  14. 【請求項14】 式(I−b): 【化15】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
    (2H)−オンを酸化することを特徴とする、式(III−
    a): 【化16】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオンの製造方法。
  15. 【請求項15】 式(I−b): 【化17】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
    (2H)−オンをハロゲン化剤でジハロゲン化して式
    (I−c): 【化18】 で表わされる2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ
    〔b〕チオフェン−3−オンとなし、引き続き前記2,
    2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
    −オンを加水分解することを特徴とする、式(III−
    a): 【化19】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオンの製造方法。
  16. 【請求項16】 式(III−a): 【化20】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオンを還元することを特徴とする、式(III−
    b): 【化21】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオン化合物の製造方法。
  17. 【請求項17】 式(I−b): 【化22】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
    (2H)−オンを還元して、式(1−f): 【化23】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
    (2H)−オン化合物となし、引き続き、前記7−アミ
    ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物を
    酸化することを特徴とする、式(III−b): 【化24】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,
    3−ジオン化合物の製造方法。
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