JPH11209371A - ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法 - Google Patents
ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法Info
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- JPH11209371A JPH11209371A JP1080298A JP1080298A JPH11209371A JP H11209371 A JPH11209371 A JP H11209371A JP 1080298 A JP1080298 A JP 1080298A JP 1080298 A JP1080298 A JP 1080298A JP H11209371 A JPH11209371 A JP H11209371A
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Abstract
体及び該ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導
体を高収率で効率よく製造しうる方法及びベンゾ〔b〕
チオフェン−3−オン誘導体及びその製法を提供するこ
と。 【解決手段】式(I): 【化1】 (R1 及びR2 は水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1
〜4のアルキル基、Zはニトロ基又は−N(R3 )R4
基、R3 及びR4 は水素原子若しくは炭素数1〜4のア
ルキル基又はR3 及びR4 は5又は6員環を形成し、該
環中には1〜3個のヘテロ原子、O、S及び/又はNを
有する置換又は非置換の複素環基)で表されるベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン誘導体及びその製法、並び
に式(III) : 【化2】 で表されるベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘
導体及びその製法。
Description
フェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法に関
する。さらに詳しくは、例えば、農薬等に使用される
1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸等
を製造する際の中間体をはじめ、医薬、機能性材料等の
中間体原料として有用なベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン誘導体およびその製造方法に関する。
2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸の製造
方法として、(a)出発原料として2−クロロ−3−ニ
トロ安息香酸を用いる方法(特開昭64−90176号
公報)、(b)出発原料として2,3−ジクロロニトロ
ベンゼンを用いる方法(国際公開第96/11906号
パンフレット)および(c)出発原料として3−アミノ
安息香酸を用いる方法(特開平9−235279号公
報)が知られている。
(a)および(b)の方法は、原料である2−クロロ−
3−ニトロ安息香酸および2,3−ジクロロニトロベン
ゼンがそれぞれ市販されておらず、安価な製造方法も知
られておらず、また、製造工程が多段階からなり、さら
にベンジルメルカプタン等の高価な試剤を製造に用いる
必要があるため、時間と製造コストが嵩み、工業的生産
性に劣るという欠点がある。
量の異性体が混合し、反応の条件が厳しいという点か
ら、得られる1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−
カルボン酸の収率が低く、しかも反応の制御が煩雑であ
るという欠点がある。
3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸を工業的に
安価にかつ容易に製造することが困難であった。
術に鑑みてなされたものであり、1,2,3−ベンゾチ
アジアゾール−7−カルボン酸を製造する際の中間体と
して使用されるベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオ
ン誘導体および該ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジ
オン誘導体を高収率で効率よく製造しうる方法および該
ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体に有用
な製造中間体であるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン
誘導体およびその製法を提供することを目的とする。
一般式(I):
て水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3 お
よびR 4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−
3−オン誘導体、〔2〕 一般式(II):
て水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3 お
よびR 4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中のはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされるフェニルチオグリコール酸
誘導体を環化することを特徴とする一般式(I):
じ)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘
導体の製造方法、〔3〕 一般式(III) :
R4 基、R3 およびR4 はそれぞれ独立して水素原子も
しくは炭素数1〜4のアルキル基であるかまたはR3 お
よびR 4 はそれらが結合している窒素原子と一緒になっ
て5または6員環を形成し、該環中にはさらに1〜3個
のヘテロ原子O、Sおよび/またはNを有する置換また
は非置換の複素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕
チオフェン−2,3−ジオン誘導体、〔4〕 式(I−
b):
フェン−3(2H)−オンを酸化することを特徴とす
る、式(III−a):
フェン−2,3−ジオンの製造方法、〔5〕 式(I−
b):
フェン−3(2H)−オンをハロゲン化剤でジハロゲン
化して式(I−c):
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンとなし、引き続き
前記2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−オンを加水分解することを特徴とする、式(I
II−a):
フェン−2,3−ジオンの製造方法、〔6〕 式(III−
a):
フェン−2,3−ジオンを還元することを特徴とする、
式(III−b):
フェン−2,3−ジオン化合物の製造方法、ならびに
〔7〕 式(I−b):
フェン−3(2H)−オンを還元して、式(1−f):
フェン−3(2H)−オン化合物となし、引き続き、前
記7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オ
ン化合物を酸化することを特徴とする、式(III−b):
フェン−2,3−ジオン化合物の製造方法に関する。
−3−オン誘導体は、前記したように、一般式(I):
て水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3 お
よびR 4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされる化合物である。
オフェン−3−オン誘導体において、R1 およびR
2 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子または
炭素数1〜4のアルキル基である。前記ハロゲン原子と
しては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられ
る。前記炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
これらの中では、R1 は、水素原子、塩素原子、メチル
基またはエチル基であることが好ましく、R2 は、水素
原子、塩素原子、メチル基またはエチル基であることが
好ましい。
4 基である。
水素原子もしくは炭素数1〜4のアルキル基であるかま
たはR3 およびR4 はそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5または6員環を形成し、該環中にはさら
に1〜3個のヘテロ原子O、Sおよび/またはNを有す
る置換または非置換の複素環基である。前記炭素数1〜
4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等が挙げられる。前記R3 およびR4 が
結合している窒素原子と一緒になって、5または6員環
を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子O、
Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複素環
基としては、ピロール環、ピロリジン環、ピペリジン
環、モルホリン環、チアゾール環等が挙げられる。これ
ら中では、R3 は、水素原子、メチル基またはエチル基
であることが好ましく、R4 は、水素原子、メチル基ま
たはエチル基であることが好ましい。
オフェン−3−オン誘導体の好ましい化合物の例として
は、一般式(I−a):
表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン誘導体が挙げられる。該7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−オン誘導体において、R1 およびR2 は、
いずれも一般式(I)におけるR1 およびR2 と同様で
あればよい。
3−オン誘導体としては、例えば、式(I−b):
フェン−3(2H)−オン、式(I−c):
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2,2−ジメチ
ル−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、
2,2−ジエチル−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン
−3−オン、2,2−ジ−n−ブチル−7−ニトロベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2−エチル−2−メチ
ル−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2
−クロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン、2−ブロモ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
3−オン、2,2−ジブロモ−7−ニトロベンゾ〔b〕
チオフェン−3−オン等が挙げられる。この中で、工業
的生産性の観点から、7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3(2H)−オンおよび2,2−ジクロロ−7−ニ
トロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンが好ましい。
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体の好ましい化合物
の他の例としては、一般式(I−d):
記と同じ)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−
オン化合物が挙げられる。該一般式(I−d)で表わさ
れるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物におい
て、R 1 、R2 、R3 およびR4 はいずれも一般式
(I)におけるR1 およびR2 、ならびにZにおいて説
明したR3 およびR4 と同様であればよい。
〔b〕チオフェン−3−オン化合物としては、例えば、
一般式(I−e):
表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン化合物、7−ジメチルアミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3(2H)−オン、7−ジエチルアミノベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オン、7−メチルアミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン、7−エチルアミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オンおよびそれらの塩などが
挙げられる。
〔b〕チオフェン−3−オン化合物の塩としては、例え
ば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等の鉱酸塩、酢酸
塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩
等の有機カルボン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩等の有機スルホン酸塩等が挙げられ
る。これらの中では、工業的生産性および経済性の観点
から、塩酸塩および硫酸塩が好ましい。
〔b〕チオフィン−3−オン化合物の中では、工業的生
産性の観点から、一般式(I−e)で表わされる7−ア
ミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物が好まし
い。なお、一般式(I−e)で表わされる7−アミノベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物において、R 1
およびR2 はいずれも一般式(I)におけるR1 および
R2 と同様であればよい。
ミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン化合物として
は、例えば、式(I−f):
フェン−3(2H)−オン化合物、2,2−ジメチル−
7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2,2
−ジエチル−7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
オン、2,2−ジ−n−ブチル−7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン、2−エチル−2−メチル
−7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン、2−
クロロ−7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン、2,2−ジクロロ−7−アミノベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−オン、2−ブロモ−7−アミノベンゾ〔b〕
チオフェン−3−オン、2,2−ジブロモ−7−アミノ
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンおよびそれらの塩等
を挙げることができる。これらの中で、工業的生産性の
観点から、式(I−f)で表わされる7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物が好まし
い。
〔b〕チオフェン−3−オン誘導体は、一般式(II):
じ)で表わされるフェニルチオグリコール酸誘導体を環
化することにより製造することができる。なお、一般式
(II)で表わされるフェニルチオグリコール酸誘導体に
おいて、R1 、R2 およびZはいずれも一般式(I)に
おけるR1 、R2 およびZと同様であればよい。
は、経済性の観点から、一般式(II−a):
表わされる2−ニトロフェニルチオグリコール酸誘導体
が好ましく、式(II−b):
コール酸が特に好ましい。
チオグリコール酸誘導体は、公知の方法、例えば、J.
Org.Chem.,27巻,4455〜61頁(19
62年)に記載の方法により得ることができる。
化する方法としては、特に限定されず、例えば、(A)
一般式(II)で表わされるフェニルチオグリコール酸誘
導体をハロゲン化剤を用いて、フェニルチオグリコール
酸クロライド誘導体となし、引き続き、該フェニルチオ
グリコール酸クロライド誘導体をルイス酸を用いて環化
する方法、(B)一般式(II)で表わされるフェニルチ
オグリコール酸誘導体を酸を用いて環化する方法等を挙
げることができる。
ゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、五塩化リ
ン、三塩化リン、オキシ塩化リン等が挙げられる。これ
らの中では、工業的生産性の観点から、塩化チオニルが
好ましい。
れるものではないが、原料として用いるフェニルチオグ
リコール酸誘導体1モルに対し、反応収率の点から、1
モル以上であることが好ましく、また、原料として用い
るフェニルチオグリコール酸誘導体1モルに対し、経済
性の観点から、8モル以下、好ましくは3モル以下であ
ることが望ましい。
らフェニルチオグリコール酸誘導体と混合される。
ル酸誘導体を混合した後、反応させる際の温度は、通
常、反応速度の低下を防ぐ観点から、約0℃以上、好ま
しくは、約40℃以上であることが望ましく、また、副
反応を抑える観点から、約100℃以下、好ましくは約
80℃以下であることが望ましい。
ル酸誘導体を反応させる際には溶媒を用いることができ
る。該溶媒としては、特に限定されるものではないが、
本反応に不活性である溶媒であればよく、例えば、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水
素類、1,2−ジクロロエタン、塩化メチレン、クロロ
ベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類
等が挙げられる。これらの中では、工業的生産性の観点
から、1,2−ジクロロエタンが好ましい。
例えば、反応の操作性向上の観点から、2−フェニルチ
オグリコール酸誘導体1重量部に対して、1重量部以
上、好ましくは2重量部以上であることが望ましく、ま
た、経済性の観点から、2−フェニルチオグリコール酸
誘導体1重量部に対し、10重量部以下、好ましくは5
重量部以下であることが望ましい。
リコール酸誘導体を反応させる際には、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の触媒を用いることが好ましい。
例えば、2−フェニルチオグリコール酸誘導体100重
量部に対して、0.01重量部以上、好ましくは0.1
重量部以上であることが望ましく、また、50重量部以
下、好ましくは10重量部以下であることが望ましい。
ル酸誘導体を反応させる際の時間は、一概には決定する
ことができないが、通常、0.5〜30時間程度であれ
ばよい。
ライド誘導体を得ることができる。
クロライド誘導体をルイス酸を用いて環化させる。
ム、塩化鉄、四塩化スズ、四塩化チタン、三フッ化ホウ
素エーテル錯塩等が挙げられる。これらの中では、経済
性の観点から、塩化アルミニウム、塩化鉄等が好まし
い。
ものではないが、原料として用いるフェニルチオグリコ
ール酸誘導体1モルに対して、反応収率の点から、1モ
ル以上であることが好ましく、また、原料として用いる
フェニルチオグリコール酸誘導体1モルに対して、経済
性の観点から、10モル以下、好ましくは3モル以下で
あることが望ましい。
誘導体をルイス酸と反応させる際の温度は、通常、反応
速度の低下を抑える観点から、約−20℃以上、好まし
くは約0℃以上であることが望ましく、また、副反応の
発生を防ぎ、収率の低下を抑える観点から、約80℃以
下、好ましくは約30℃以下であることが望ましい。
ライド誘導体をルイス酸と反応させる際に、溶媒を用い
ることができる。
はないが、本反応に不活性である溶媒を使用することが
でき、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類、塩化メ
チレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩
化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類の他、ニトロベンゼン、二硫化炭素等が挙げ
られる。これらの中では、工業的生産性の観点から1,
2−ジクロロエタンが好ましい。
いが、例えば、反応の操作性向上の観点から、2−フェ
ニルチオグリコール酸誘導体1重量部に対して、2重量
部以上、好ましくは4重量部以上であることが望まし
く、また、経済性の観点から、2−フェニルチオグリコ
ール酸誘導体1重量部に対して、30重量部以下、好ま
しくは20重量部以下であることが望ましい。
誘導体をルイス酸と反応させる際の時間は、一概には決
定することができないが、通常、1〜30時間程度であ
ればよい。
る酸としては、硫酸、リン酸、ポリリン酸等が挙げられ
る。これらの中では、工業的生産性および経済性の観点
から、硫酸が好ましい。
はないが、原料として用いるフェニルチオグリコール酸
誘導体1モルに対して、反応速度向上の観点から、1モ
ル以上であることが好ましく、また、経済性の観点か
ら、30モル以下、好ましくは10モル以下であること
が望ましい。
を反応させる際の温度は、通常、反応速度の低下を抑え
る観点から、約0℃以上であることが好ましく、また、
副反応の発生を抑え、収率の低下を防ぐ観点から、約2
00℃以下、好ましくは約100℃以下であることが望
ましい。
に不活性である溶媒、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化
水素類、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素類を使用してもよい。とり
わけ、経済性の観点から、無溶媒で反応を行なうことが
好ましい。
しては、特に限定はないが、反応の操作性向上の観点か
らフェニルチオグリコール酸誘導体1重量部に対して、
2重量部以上、好ましくは4重量部以上であることが望
ましく、また、経済性の観点からフェニルチオグリコー
ル酸誘導体1重量部に対して、30重量部以下、好まし
くは20重量部以下であることが望ましい。
を反応させる際の時間は、一概には決定することができ
ないが、通常、1〜30時間程度であればよい。
一般式(I)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3
−オン誘導体を含む反応液を得ることができる。
び有機溶媒を添加することにより、水層と得られた一般
式(I)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オ
ン誘導体を含む油層に分離し、該油層を回収した後、濃
縮し、容易に単離することができる。また、該一般式
(I)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン
誘導体は、常法に従い、晶析等によっても容易に精製す
ることができる。
2, 3−ジオン誘導体は、前記したように、一般式(II
I):
合物である。なお、一般式(III)で表わされるベンゾ
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン誘導体において、Z
は一般式(I)におけるZと同様であればよい。
オン誘導体としては、例えば、式(III −a):
フェン−2, 3−ジオン、式(III−b):
フェン−2, 3−ジオン、7−ジメチルアミノベンゾ
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン、7−ジエチルアミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン等が挙げら
れる。これらの中では、工業的生産性の観点から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンおよび
7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンが
好ましい。
ロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンは、例え
ば、前記式(I−b)で表わされる7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを酸化することに
より容易に得ることができる。
3(2H)−オンを酸化する方法としては、特に限定さ
れるものではなく、例えば、7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オンをハロゲン化剤でジハロゲ
ン化して2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−オンとなし、引き続き該2,2−ジクロ
ロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−オンを酸
で加水分解する方法等が挙げられる。
素、臭素、ヨウ素、塩化スルフリル、臭化スルフリル等
が挙げられる。これらの中では、工業的生産性の観点か
ら、塩化スルフリルおよび塩素が好ましい。
れるものではないが、原料として用いる7−ニトロベン
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに対し、
反応収率の点から、1モル以上、好ましくは2モル以上
であることが望ましく、また、経済性の観点から、20
モル以下、好ましくは6モル以下であることが望まし
い。
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンとを反応させる温
度は、通常、反応速度の低下を抑える観点から、約−2
0℃以上、好ましくは約−10℃以上であることが望ま
しく、また、副反応の発生を防ぎ、収率の低下を抑える
観点から、約80℃以下、好ましくは約30℃以下であ
ることが望ましい。
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンとを反応させる際
には、溶媒を用いることができる。該溶媒としては、本
反応に不活性である溶媒であればよく、特に限定される
ものではないが、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エ
タノール等のアルコール類などが挙げられる。これらの
中では、工業的生産性の観点から、1,2−ジクロロエ
タンが好ましい。
ないが、通常、0.5〜30時間程度であればよい。
は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸が好ましく用
いられる。
はないが、原料として用いる7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オン1モルに対して、反応速度
向上の観点から、0.1モル以上、好ましくは1モル以
上であることが望ましく、また、経済性の観点から、3
0モル以下、好ましくは10モル以下であることが望ま
しい。
ン−3(2H)−オンを反応させる際の温度は、通常、
反応速度の低下を抑える観点から、約50℃以上、好ま
しくは約70℃以上であることが好ましく、また、副反
応の発生を防ぎ、収率の低下を抑える観点から約150
℃以下、好ましくは約120℃以下であることが望まし
い。
るが、水および本反応に不活性である溶媒を用いること
もできる。該本反応に不活性である溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン等の炭化水素類、塩化メチレン、1,2−ジク
ロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類との混合溶媒を使用してもよい。と
りわけ、経済性の点から、無溶媒で反応を行なうのが好
ましい。
は、特に限定はないが、反応の操作性の観点から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重
量部に対して、1重量部以上、好ましくは2重量部以上
であることが望ましく、また、経済性の観点から、7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重
量部に対して、30重量部以下、好ましくは10重量部
以下であることが望ましい。
ン−3(2H)−オンを反応させる時間は、一概には決
定することができないが、通常、1〜30時間程度であ
ればよい。
ェン−3(2H)−オンを7−ニトロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2, 3−ジオン化合物に酸化する反応として
は、前記に記載の方法の他に、酸素、空気、オゾン、過
酸化水素水、過酢酸、アルコールパーオキシド、次亜塩
素酸、塩素酸、過ヨウ素酸およびそのアルカリ金属塩、
過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、重クロム酸ソ
ーダ等の通常知られている酸化剤を使用する方法によっ
て行うこともできる。
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン化合物は常法に従
い、晶析等により容易に単離することができる。
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオンを還元
することにより、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン化合物を得ることができる。
2, 3−ジオンを還元する方法としては、特に限定され
るものではなく、通常知られている還元法、例えば、
鉄、亜鉛、スズ等の金属と塩酸、硫酸、酢酸等の酸によ
る方法、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化スズ等のハロゲン化金
属塩を用いる方法、パラジウム−炭素、ラネーニッケル
等を触媒とした水素添加法、水硫化ナトリウム、水硫化
カリウム等の水硫化アルカリ金属を用いる方法等を挙げ
ることができる。これらの中では、工業的生産性の観点
から、ハロゲン化金属塩を用いる方法が好ましく、特に
無水塩化第1スズを用いる方法が好ましい。
に、ハロゲン化金属塩の使用量としては、特に限定はな
いが、例えば、反応収率の点から、原料の7−ニトロベ
ンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン1モルに対し
て、1モル以上、好ましくは1.5モル以上であること
が望ましく、また、経済性の観点から、原料の7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン1モルに対
して、10モル以下、好ましくは6モル以下であること
が望ましい。
〔b〕チオフェン−2, 3−ジオン化合物は常法に従
い、晶析等により容易に単離することができる。
ェン−2, 3−ジオン化合物は、7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを還元して7−ア
ミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物
となし、引き続き、前記7−アミノベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3(2H)−オン化合物を酸化することにより製
造することもできる。
(2H)−オンの還元反応は、前記と同様、すなわち通
常知られている還元法、例えば、鉄、亜鉛、スズ等の金
属と塩酸、硫酸、酢酸等の酸による方法、塩化鉄、塩化
亜鉛、塩化スズ等ハロゲン化金属塩を用いる方法、パラ
ジウム−炭素、ラネーニッケル等を触媒とした水素添加
法、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム等の水硫化アル
カリ金属を用いる方法等を用いることができる。これら
の中では、工業的生産性の観点から、金属と酸による方
法が好ましく、鉄と酢酸による方法が特に好ましい。
使用量としては、例えば、反応収率の点から、7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに
対し、1モル以上、好ましくは1.5モル以上であるこ
とが望ましく、また、経済性の観点から、7−ニトロベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに対
し、10モル以下、好ましくは6モル以下であることが
望ましい。
酸の使用量としては、例えば、反応速度の向上の観点か
ら、7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−
オン1モルに対し、0.01モル以上、好ましくは0.
1モル以上であることが望ましく、また、経済性の観点
から、7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)
−オン1モルに対し、100モル以下、好ましくは50
モル以下であることが望ましい。
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンの混合液にメタ
ノールを添加して、メタノール環流下で反応させること
ができる。
に限定はないが、例えば、反応速度の向上の観点から、
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
1重量部に対して1重量部以上、好ましくは2重量部以
上であることが望ましく、また、経済性の観点から、7
−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1
重量部に対して20重量部以下、好ましくは10重量部
以下であることが望ましい。
ば炭酸水素ナトリウム等で中和した後、メタノールを留
去し、析出する7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン化合物の結晶を濾過等の公知の方法で得
ることができる。
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物を
酸化させる方法としては、前記7−アミノベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オン化合物をハロゲン化剤で
ジハロゲン化し、引き続き酸で加水分解する方法;酸
素、空気、オゾン、過酸化水素水、過酢酸、アルコール
パーオキシド、次亜塩素酸、塩素酸、過ヨウ素酸および
そのアルカリ金属塩、過マンガン酸カリウム、二酸化マ
ンガン、重クロム酸ソーダ等の通常知られている酸化剤
を使用する方法等を行うことができる。この中では、工
業的生産性の観点から、前記7−アミノベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オン化合物をハロゲン化剤でジ
ハロゲン化し、引き続き酸で加水分解する方法が好まし
い。
チオニル、五塩化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン等
が挙げられる。この中では、工業的生産性の観点から、
塩化チオニルが好ましい。
れるものではないが、原料として用いる7−アミノベン
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)オン1モルに対し、反
応収率の点から、1モル以上、好ましくは2モル以上で
あることが望ましく、また、原料として用いる7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)オン1モルに対
し、経済性の観点から、20モル以下、好ましくは6モ
ル以下であることが望ましい。
ら7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オ
ンと混合される。
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを混合した後、反
応させる際の温度は、通常、反応速度の低下を防ぐ観点
から、約−20℃以上、好ましくは、約−10℃以上で
あることが望ましく、また、副反応を抑える観点から、
約80℃以下、好ましくは約30℃以下であることが望
ましい。
ゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを反応させる際
には溶媒を用いることができる。該溶媒としては、特に
限定されるものではないが、本反応に不活性である溶媒
であればよく、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の炭化水素類、1,2−ジクロロエ
タン、塩化メチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。これらの
中では、工業的生産性の観点から、1,2−ジクロロエ
タンが好ましい。
いが、例えば、反応の操作性向上の観点から、7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重量部
に対し、2重量部以上、好ましくは3重量部以上である
ことが望ましく、また、経済性の観点から、7−アミノ
ベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1重量部に
対し、30重量部以下、好ましくは20重量部以下であ
ることが望ましい。
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを反応させる際の
時間は、一概には決定することができないが、通常、
0.5〜30時間程度であればよい。
する。該酸の使用量としては、反応性の観点から、7−
アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モ
ルに対して0.1モル以上、好ましくは1モル以上であ
ることが望ましく、また、経済性の観点から、7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン1モルに
対して30モル以下、好ましくは10モル以下であるこ
とが望ましい。
る際の温度は、通常、反応速度の低下を抑える観点か
ら、約50℃以上、好ましくは約70℃以上であること
が望ましく、また、副反応の発生を防ぎ、収率の低下を
抑える観点から、約150℃以下、好ましくは約120
℃以下であることが望ましい。
た後、加水分解反応を行なう際の時間は、一概には決定
することができないが、通常、1〜30時間程度であれ
ばよい。
で中和した後、晶析等の公知の方法で7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン2,3−ジオン化合物を得ることがで
きる。
−2,3−ジオン化合物は、農薬等に使用される1,
2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸等を製
造する際の中間体として、または、医薬、機能材料等の
中間体原料として有用なものである。
説明するが、本発明は、これら実施例になんら限定され
るものではない。
つ口フラスコに2−ニトロフェニルチオグリコール酸1
06.5g(0.50モル) 、1,2−ジクロロエタン
300gおよびN,N−ジメチルホルムアミド0.2g
を仕込み、反応温度50℃で2時間を要して塩化チオニ
ル65.5g(0.55モル) を滴下し、同温度で1時
間保持し、2−ニトロフェニルチオグリコール酸クロラ
イド溶液420g(2−ニトロフェニルチオグリコール
酸クロライドの含有量:113.4g(0.49モ
ル))を得た。
容の四つ口フラスコに無水塩化アルミニウム80.0g
(0.60モル) および1,2−ジクロロエタン700
gを仕込み、20℃で2時間を要して、得られた2−ニ
トロフェニルチオグリコール酸クロライド溶液を滴下し
ながら反応液を調製した。滴下終了後、得られた反応液
1200gを同温度で3時間保持した後に、3L容のビ
ーカー内の氷水1000g中にこの反応液を注ぎ、油層
と水層に分離した。得られた油層を抽出し、濃縮して、
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
83.0g(0.426モル)を得た。2−ニトロフェ
ニルチオグリコール酸に対する収率は、85%であっ
た。なお、得られた7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン
−3(2H)−オンの物理的性質は下記の通りであっ
た。 融点:123〜124℃ 元素分析値:C49.3;H2.5,N7.3(計算値 C49.2;H2.6;N7.
2)1 H−NMR:δ(CDCl3)3.84(2H,s,-CH2-),7.42(1H,t,J
8Hz, 芳香環),8.08(1H,dd,J1 8Hz,J21Hz,芳香環),8.55
(1H,dd,J18Hz,J21Hz, 芳香環) IR(赤外吸収分光法):1701,1687,1600,1518,1344,1
315,742cm -1
チオグリコール酸クロライドを環化させることにより、
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
を収率よく、効率的に得ることができることがわかる。
つ口フラスコに7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン19.5g(0.10モル) および1,
2−ジクロロエタン200gを仕込み、反応温度を20
℃に保ち1時間を要して塩化スルフリル29.7g
(0.22モル) を滴下した。同温度で1時間保持した
後、濃縮することにより、2,2−ジクロロ−7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン25.1
g(0.095モル)を得た。7−ニトロベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オンに対する収率は、95%
であった。2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕
チオフェン−3(2H)−オンの物理的性質は下記の通
りであった。 元素分析値:C36.5;H1.2;N5.4 (計算値 C36.4;H1.1;N
5.3)1 H−NMR:δ(CDCl3)7.60(1H,t,J8Hz,芳香環),8.28
(1H,dd,J18Hz, J21Hz,芳香環),8.65(1H,dd,J18Hz, J21H
z,芳香環) IR:3089,1745,1601,1525,1344,1319,831,702cm -1
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンをハロゲン化する
ことにより、2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを高収率で、効率
的に得ることができることがわかる。
ラスコに2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3(2H)−オン66.0g(0.25モ
ル) を仕込み、反応温度100℃で1時間を要して70
%硫酸水溶液150g(1.07モル)を滴下した。得
られた混合液を同温度で4時間保持した後、水250
g、1,2−ジクロロエタン500gを加え、水層と油
層に分離して、油層を回収した。得られた油層から溶媒
を留去濃縮し7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン47.0g(0.225モル)を得た。2,
2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンに対する収率は、90%であった。7−
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオンの物理
的性質は下記の通りであった。 融点:122〜123℃ 元素分析値:C46.1;H1.5;N6.7(計算値 C45.9;H1.5;N6.
7)1 H−NMR:δ(CDCl3)7.65(1H,t,J8Hz,芳香環),8.17
(1H,dd,J18Hz,J21Hz, 芳香環),8.66(1H,dd,J18Hz,J21H
z, 芳香環) IR:1730,1599,1533,1340,1319,856,739cm-1
7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン
を加水分解することにより、7−ニトロベンゾ〔b〕チ
オフェン−2,3−ジオンを高収率で、効率よく得るこ
とができることがわかる。
つ口フラスコに7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン20.9g(0.10モル) および濃塩
酸200g(1.92モル)を仕込み、無水塩化第1ス
ズ68.2g(0.36モル)を20℃で2時間を要し
て添加した。得られた混合液を同温度で2時間保持した
後、反応液中に生成した結晶を濾過、乾燥し7−アミノ
ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン塩酸塩20.
7g(0.096モル)を得た。7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−2,3−ジオンに対する収率は96
%であった。なお、得られた7−アミノベンゾ〔b〕チ
オフェン−2,3−ジオン塩酸塩の物理的性質は下記の
通りであった。 融点:180℃(分解) 元素分析値:C44.7;H2.7;N6.5 (計算値 C44.6;H2.8;N
6.5)1 H−NMR:δ(DMSO-d6)6.0〜8.5(broad-m,芳香環,-N
H3 + ) IR:3421,1728,1720,1599,1514,1344,1319,982,795cm
-1
〔b〕チオフェン−2,3−ジオンを還元することによ
り、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオ
ン塩酸塩を得ることができることがわかる。
つ口フラスコに鉄粉20.0g(0.36モル) 、酢酸
1.0gおよび水30.0gを仕込み、80℃で1時間
攪拌した。60℃に冷却後、メタノール50.0gを加
え、そこへ7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2
H)−オン19.5g(0.10モル)を1時間要して
添加した後、反応液を2時間メタノール環流下で攪拌し
た。得られた反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和
した後、メタノールを留去し、析出した結晶を濾過、乾
燥し、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)
−オン15.0g(0.091モル)を得た。7−ニト
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンに対する
収率は91%であった。得られた7−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンの物理的性質は下
記の通りであった。 融点:100〜102℃ 元素分析値:C58.3;H4.1;N8.2(計算値 C58.2;H4.3;N8.
5)1 H−NMR:δ(CDCl3)3.82(4H,broad-s,-CH2-,NH2),
6.86(1H,dd,J17Hz,J22Hz, 芳香環),7.07(1H,t,J8Hz, 芳
香環),7.28(1H,dd,J17Hz,J22Hz, 芳香環) IR:3332,1684,1585,1477,1303,1281,777cm -1
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを還元することに
より7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−
オンを高収率で、効率よく得ることができることがわか
る。
ラスコに7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2
H)−オン16.5g(0.10モル) 、1,2−ジク
ロロエタン200gを仕込み、反応温度を0℃に保ち、
1時間を要して塩化スルフリル29.7g(0.22モ
ル) を滴下した。同温度で1時間保持した後、70%硫
酸水溶液60.0gを加え、80℃で6時間保温した。
水を加え、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和した。
析出した個体を濾過、乾燥し、7−アミノベンゾ〔b〕
チオフェン−2,3−ジオン15.0g(0.084モ
ル)を得た。7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンに対する収率は、84%であった。
〔b〕チオフェン−3(2H)−オンを酸化することに
より、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジ
オンを収率よく、効率的に得ることができることがわか
る。
ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オンか
ら、7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオ
ンを収率よく、効率的に得ることができることがわか
る。
−ベンゾチアジアゾール−7−カルボン酸を製造する際
の中間体として使用されるベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン誘導体および該ベンゾ〔b〕チオフェン
−2,3−ジオン誘導体製造に有用な中間体であるベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体を高収率で効率よ
く得ることができるという効果が奏される。
Claims (17)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基、Zはニ
トロ基または−N(R3 )R4 基、R3 およびR 4 はそ
れぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1〜4のアルキ
ル基であるかまたはR3 およびR4 はそれらが結合して
いる窒素原子と一緒になって5または6員環を形成し、
該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子O、Sおよび/
またはNを有する置換または非置換の複素環基を示す)
で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導
体。 - 【請求項2】 一般式(I−a): 【化2】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3−
オン誘導体。 - 【請求項3】 式(I−b): 【化3】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン。 - 【請求項4】 式(I−c): 【化4】 で表わされる2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オン。 - 【請求項5】 一般式(I−d): 【化5】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基、R3 お
よびR4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1
〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR4 はそれ
らが結合している窒素原子と一緒になって5または6員
環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−
3−オン化合物。 - 【請求項6】 一般式(I−e): 【化6】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
オン化合物。 - 【請求項7】 式(I−f): 【化7】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン化合物。 - 【請求項8】 一般式(II): 【化8】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基、Zはニ
トロ基または−N(R3 )R4 基、R3 およびR 4 はそ
れぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1〜4のアルキ
ル基であるかまたはR3 およびR4 はそれらが結合して
いる窒素原子と一緒になって5または6員環を形成し、
該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子O、Sおよび/
またはNを有する置換または非置換の複素環基を示す)
で表わされるフェニルチオグリコール酸誘導体を環化す
ることを特徴とする一般式(I): 【化9】 (式中、R1 、R2 およびZは前記と同じ)で表わされ
るベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体の製造方
法。 - 【請求項9】 一般式(II)で表わされるフェニルチオ
グリコール酸誘導体が、一般式(II−a): 【化10】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ)で表わされる2
−ニトロフェニルチオグリコール酸誘導体である請求項
8記載のベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘導体の製
造方法。 - 【請求項10】 一般式(II)で表わされるフェニルチ
オグリコール酸誘導体が、式(II−b): 【化11】 で表わされる2−ニトロフェニルチオグリコール酸であ
る請求項8記載のベンゾ〔b〕チオフェン−3−オン誘
導体の製造方法。 - 【請求項11】 一般式(III) : 【化12】 (式中、Zはニトロ基または−N(R3 )R4 基、R3
およびR4 はそれぞれ独立して水素原子もしくは炭素数
1〜4のアルキル基であるかまたはR3 およびR 4 はそ
れらが結合している窒素原子と一緒になって5または6
員環を形成し、該環中にはさらに1〜3個のヘテロ原子
O、Sおよび/またはNを有する置換または非置換の複
素環基を示す)で表わされるベンゾ〔b〕チオフェン−
2,3−ジオン誘導体。 - 【請求項12】 式(III−a): 【化13】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン。 - 【請求項13】 式(III−b): 【化14】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン化合物。 - 【請求項14】 式(I−b): 【化15】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンを酸化することを特徴とする、式(III−
a): 【化16】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオンの製造方法。 - 【請求項15】 式(I−b): 【化17】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンをハロゲン化剤でジハロゲン化して式
(I−c): 【化18】 で表わされる2,2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ
〔b〕チオフェン−3−オンとなし、引き続き前記2,
2−ジクロロ−7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
−オンを加水分解することを特徴とする、式(III−
a): 【化19】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオンの製造方法。 - 【請求項16】 式(III−a): 【化20】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオンを還元することを特徴とする、式(III−
b): 【化21】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン化合物の製造方法。 - 【請求項17】 式(I−b): 【化22】 で表わされる7−ニトロベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オンを還元して、式(1−f): 【化23】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3
(2H)−オン化合物となし、引き続き、前記7−アミ
ノベンゾ〔b〕チオフェン−3(2H)−オン化合物を
酸化することを特徴とする、式(III−b): 【化24】 で表わされる7−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−2,
3−ジオン化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01080298A JP4267090B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01080298A JP4267090B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | ベンゾ〔b〕チオフェン−2,3−ジオン誘導体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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