JPH11209441A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物および硬化物の製造方法 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物および硬化物の製造方法

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JPH11209441A
JPH11209441A JP10012799A JP1279998A JPH11209441A JP H11209441 A JPH11209441 A JP H11209441A JP 10012799 A JP10012799 A JP 10012799A JP 1279998 A JP1279998 A JP 1279998A JP H11209441 A JPH11209441 A JP H11209441A
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JP
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polyester resin
unsaturated polyester
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cured product
acid
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JP10012799A
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Shigeji Sato
茂次 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵安定性と常温における硬化性に優れ、淡黄
色の硬化色相を有し、膨れのない成型品を得る。 【解決手段】不飽和ポリエステル樹脂(A)と重合性モ
ノマー(B)とバナジウム化合物(C)とアルキルリン
酸エステル(D)とジアリルフタレート(E)を含有す
る不飽和ポリエステル樹脂組成物を使用し、重合開始剤
(G)の存在下で硬化させて硬化物をえる。成形材料
は、この樹脂組成物に補強材(H)および/または充填
材(J)を含有させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物に係り、更に詳しくは、強化プラスチック
ス用、注形用、化粧板用などに好適な不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物およびこの不飽和ポリエステル樹脂組成物
を使用した硬化物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化
は、重合開始剤を添加して加温することにより、または
重合開始剤と共に促進剤を加えて常温で行っている。常
温で硬化させる方法は、経済的に好ましい方法であると
共に、加熱を避けなければならない木材製品のような加
工製品の製造においては必要な方法であり、重合開始剤
と促進剤の組み合わせによる種々の方法が提案されてい
る。
【0003】重合開始剤と促進剤の組み合わせとして
は、ベンゾイルパーオキサイドとジアルキルアニリンや
トルイジン誘導体の組み合わせ、メチルエチルケトンパ
ーオキサイドとナフテン酸コバルトまたはそれらにジア
ルキルアニリンやトルイジン誘導体を加えた組み合わせ
などが知られている。
【0004】しかし、これらの促進剤を用いた場合に
は、硬化物の色相が黄褐色または淡赤紫色を呈するよう
になる。従って、この硬化物は、ボタンや化粧板等のよ
うに色相を問題にする製品(成形品)として使用するこ
とが困難である。また、冬期の屋外のように低温の環境
でFRP成形を行うような場合には、硬化速度が低下し
て作業性が低下する問題がある。
【0005】このような問題を解決するために、バナジ
ウム化合物とジアルキルリン酸エステルを組み合わせた
促進剤(英国特許第907363号参照)やバナジウム
化合物と還元性イオウ化合物とを組み合わせた促進剤
(特公昭39−29195号公報参照)などを不飽和ポ
リエステル樹脂組成物に添加することが提案されてい
る。これらの促進剤により常温または低温時の硬化性を
向上させることができるが、反面、貯蔵安定性が低下す
る問題がある。
【0006】貯蔵安定性の低下は、不飽和ポリエステル
樹脂組成物に、更に、重合禁止剤を添加することによっ
て改善することができるが、発明者らの実験によれば、
多くの場合は、成型品に膨れが発生し、また、成型品が
黄褐色に着色するという問題があることが分かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、貯蔵安定性および常温における硬化速度に優れ、し
かも、淡黄色の硬化色相を呈し、且つ、膨れのない成型
品(硬化物)を得ることができる不飽和ポリエステル樹
脂組成物を提案することにある。
【0008】本発明の他の目的は、前述したような優れ
た特性を有する不飽和ポリエステル樹脂組成物を使用し
て硬化物を製造するのに好適な製造方法を提案すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の不飽和ポリエス
テル樹脂組成物は、不飽和ポリエステル樹脂(A)、ジ
アリルフタレート以外の重合性モノマー(B)、バナジ
ウム化合物(C)、アルキルリン酸エステル(D)及び
ジアリルフタレート(E)を含有した構成である。
【0010】前記ジアリルフタレート(E)の含有量
は、前記不飽和ポリエステル樹脂(A)と重合性モノマ
ー(B)の総量に対して0.05〜5重量%の範囲とす
ることが好ましい。
【0011】更に、重合開始剤(G)と補強材(H)お
よび/または充填材(J)を含有させることができる。
【0012】また、本発明の成形品(硬化物)の製造方
法は、前記不飽和ポリエステル樹脂組成物を重合開始剤
(G)の存在下で硬化させるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明になる不飽和ポリエステル
樹脂組成物の一実施形態は、樹脂材料として機能する不
飽和ポリエステル樹脂(A)と、反応して重合体を生成
するための単量体として機能する重合性モノマー(B)
と、硬化促進剤として機能するバナジウム化合物(C)
と、硬化剤として機能するアルキルリン酸エステル
(D)と、硬化物の色相を淡色透明にし、成型品の膨れ
を防止するように機能するジアリルフタレート(E)を
含有し、樹脂組成物のゲル化を防止して貯蔵安定性を向
上させる目的で重合禁止剤(F)を含有させることがで
きる。
【0014】そして、硬化物を製造するときには重合開
始剤(G)を含有させ、成形材料としては更に補強材
(H)および/または充填材(J)を含有させることが
好ましい。
【0015】前記不飽和ポリエステル樹脂(A)は、酸
成分とアルコール成分および必要に応じて変性成分を公
知の方法により反応させて得る。
【0016】酸成分としては、例えば、無水マレイン
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和二塩
基酸、無水フタル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、アジソン酸、セバチン酸、安息香酸、トリメリ
ット酸等の飽和酸、アマニ酸、大豆油、トール油、ヒマ
シ油等の植物油脂肪酸、これらの誘導体、これらの混合
物等を使用することができる。これらの酸成分の中で、
不飽和二塩基酸を10〜100重量%の範囲で使用する
ことが好ましく、樹脂組成物の硬化性と硬化物のもろさ
の観点からは40〜60重量%の範囲で使用することが
好ましい。
【0017】アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,2−ペンクンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、グリコール、シクロペンタンジオール、シクロヘ
キサンジオール、キシレングリコール、2,2−ビス
(4−ヒドロキジフェニル)プロパン等のジオール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリストー
ル等の多価アルコールなどを使用することができる。
【0018】アルコール成分と酸成分は、前者/後者
が、1/1〜1.3/1(当量比)となるように使用す
ることが好ましい。
【0019】変性成分としては、ジシクロペンタジエン
またはその誘導体を使用することができる。ジシクロペ
ンタジエンの誘導体としては、水酸化ジシクロペンタジ
エン、ジシクロペンタジエンと酸成分としての遊離酸
(例えば、マレイン酸)との反応生成物等がある。ジシ
クロペンタジエンと酸成分としての遊離酸(例えば、マ
レイン酸)との反応生成物には、ジシクロペンタジエ
ン、酸成分としての酸無水物(例えば、無水マレイン
酸)を水の存在下で反応させたものがある。ジシクロペ
ンタジエンまたはその誘導体のうちでは、ジシクロペン
タジエンと酸成分としての遊離酸(例えば、無水マレイ
ン酸)と水との反応生成物が特に好ましい。ジシクロペ
ンタジエンまたはその誘導体の使用量は、不飽和ポリエ
ステルの原料の総量に対して、ジシクロペンタジエン換
算で0〜50重量%の範囲で使用することが好ましく、
表面硬化性の改善の観点からは10重量%以上使用する
ことが好ましい。
【0020】前記したジアリルフタレート以外の重合性
モノマー(B)としては、スチレン、ビニルトルエン、
クロロスチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、酢酸ビニル等を使用することができる。これ
らのうち、ジアリルフタレートよりも反応速度が速いも
のが好ましい。この重合性モノマー(B)の使用量(配
合量)には、格別な制約はなく、反応性、作業性、その
他の種々の目的に応じて調整することができる。
【0021】不飽和ポリエステル樹脂(A)と重合性モ
ノマー(B)の配合割合は、樹脂組成物の硬化性と硬化
物のもろさの観点から、不飽和ポリエステル樹脂(A)
と重合性モノマー(B)の総量を100重量部とした場
合に、不飽和ポリエステル樹脂(A)を80〜40重量
部の範囲、重合性モノマー(B)を20〜60重量部の
範囲で配合することが好ましく、不飽和ポリエステル樹
脂(A)を70〜50重量部の範囲、重合性モノマー
(B)を30〜50重量部の範囲で配合することがより
好ましい範囲である。
【0022】前記バナジウム化合物(C)としては、3
〜5価のバナジウムまたはバナジル化合物、例えばバナ
ジウムクロリド(VCl3)、バナジルクロリド(VO
Cl3)、五酸化バナジウム(V25)、硫酸バナジル
(VOSO4・nH2O、nは0または1〜5の整数)、
バナジル−p−トルエンスルフォン酸、バナジル酢酸、
バナジルシュウ酸等の無機酸または有機酸の塩、酒石
酸、リンゴ酸、クエン酸またはグルタミン酸等のアミノ
酸のバナジル錯塩等の有機酸錯化合物、アセチルアセト
ン、アセト酢酸エステル類等のβ−ジケトン化合物のバ
ナジウム若しくはバナジル錯塩等の可溶性化合物を使用
することができる。
【0023】このバナジウム化合物(C)の配合量は、
樹脂組成物の硬化性と貯蔵安定性の観点から、不飽和ポ
リエステル樹脂(A)と重合性モノマー(B)の総量に
対して、0.0001〜0.1重量%の範囲とするのが
好ましく、0.001〜0.02重量%の範囲とするこ
とがより好ましい。
【0024】前記アルキルリン酸エステル(D)として
は、PO(OR)2OH、PO(OR)3、PO(OR)
(OH)2(但し、Rは炭素数1〜8、特に好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基)で表される化合物が好まし
く、具体的には、ジブチルリン酸エステル、トリブチル
リン酸エステル、トリエチルリン酸エステル等を使用す
ることができる。このアルキルリン酸エステル(D)の
配合量は、樹脂組成物の硬化性の観点から、不飽和ポリ
エステル樹脂(A)と重合性モノマー(B)の総量に対
して、0.1〜2.0重量%の範囲とするのが望まし
く、0.2〜1重量%の範囲とすることによってより好
ましい結果が得られる。
【0025】前記ジアリルフタレート(E)は、硬化物
の色相を淡色透明性にし、更に、FRP成形品の膨れを
防止するように作用する。このジアリルフタレート
(E)の使用量は、このような作用を得るための観点か
ら、不飽和ポリエステル樹脂(A)と重合性モノマー
(B)の総量に対して、0.05〜5.0重量%の範囲
とするのが好ましく、0.3〜2.0重量%の範囲がよ
り好ましい。
【0026】バナジウム化合物(C)とアルキルリン酸
エステル(D)およびジアリルフタレート(E)は、実
用上では、溶剤に溶解して使用することができる。この
ときの溶剤としては、不飽和ポリエステル樹脂を架橋性
モノマーに溶解した不飽和ポリエステル樹脂組成物との
相溶性が良く、硬化性および硬化物の色相に影響を与え
ないものが望ましく、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、ベンジルアルコールのような脂肪族並びに芳香族ア
ルコール化合物、トリエチレングリコール、ヘキシレン
グリコールのよなグリコール化合物、メチルセルソル
ブ、エチルセルソルブのようなグリコールモノエーテル
化合物などを使用することができる。これらのうちで、
実用上は、メチルセルソルブが好適である。
【0027】溶剤の使用量は、表面乾燥性の観点から、
不飽和ポリエステル樹脂(A)と重合性モノマー(B)
の総量に対して、2.0重量%以下とするのが好まし
く、樹脂組成物の硬化性と硬化物の色相の観点からは、
0.1〜1重量%の範囲とすることが好ましい。
【0028】不飽和ポリエステル樹脂組成物には、必要
に応じて、貯蔵中のゲル化防止(貯蔵安定性)の観点か
ら、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ニトロフ
ェノール、p−t−ブチルカテコール、モノ−t−ブチ
ルハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ナフトキノン、
パラ−キシロキノン、2,5−ジェフニル−p−ベンゾ
キノン、2,6−ジ−t−ブチル、p−クレゾール、α
−ナフトール、ナフテン酸銅などの2,5−ジ−ターシ
ャリーブチルハイドロキノン以外の重合禁止剤(F)を
配合することができる。重合禁止剤(F)としては、メ
チルハイドロキノンが最適である。
【0029】重合禁止剤(F)は、不飽和ポリエステル
樹脂(A)と重合性モノマー(B)との総量に対して、
ジアリルフタレート(E)との合計量で0.1重量%以
下で使用することが好ましく、ジアリルフタレート
(E)との合計量で0.01〜0.05重量%の範囲で
使用することがより好ましい。重合禁止剤(F)は、多
過ぎると硬化性が低下する。
【0030】不飽和ポリエステル樹脂組成物を硬化する
ときには、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、シクロヘキサンパーオキサイド等のケトンパーオキ
サイド化合物、キュメンハイドロパーオキサイド等のハ
イドロパーオキサイド化合物、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ターシャリーブチルパーベンゾエート等のパーエス
テル化合物、ジキュミルパーオキサイド等のジアルキル
パーオキサイド化合物などの重合開始剤(G)を使用す
る。重合開始剤(G)の使用量は、通常、不飽和ポリエ
ステル樹脂(A)と架橋性モノマー(B)の総量に対し
て、0.5〜3.0重量%の範囲であり、硬化温度はそ
の種類により異なるが、概ね5〜150℃程度の範囲で
ある。
【0031】また、このような不飽和ポリエステル樹脂
組成物には、更に、重合開始剤(G)並びに補強材
(H)および/または充填材(J)を含有させて成形材
料とする。補強材(H)としては、ガラス繊維、カーボ
ネート繊維、アラミド繊維、ポリビニルアルコール系繊
維などを使用することができ、一般的にはガラス繊維を
用いる。これらの補強材は、連続繊維、織布、不織布、
ロービング状のものを適当な長さに切断したもの等の形
状で用いる。また、充填材(J)としては、珪砂、炭酸
カルシウム、タルク、クレー等の無機系充填剤、木粉、
ポリエチレンパウダー、各種FRP成形品の粉砕物等の
有機系充填剤を使用する。
【0032】そして、この成形材料には、エロジール等
の揺変剤やワックス等の表面乾燥性付与剤などを含有さ
せることができる。不飽和ポリエステル樹脂(A)及び
重合性モノマー(B)の総量に対して、揺変剤は0.2
〜0.5重量%、表面乾燥性付与剤は0.01〜1重量
%、補強材は5〜60重量%、充填材は10〜30重量
%の範囲で使用することが好ましい。
【0033】本発明になる不飽和ポリエステル樹脂組成
物は、FRP成形用、注形用、ボタン用、化粧板用、塗
装用として有用である。
【0034】
【実施例】以下、実施例を説明する。説明中における
「部」は、特に断りがない限り重量部を意味する。
【0035】(実施例1)無水マレイン酸0.5モル、
無水フタル酸0.5モル、プロピレングリコール0.8
モルおよびエチレングリコール0.3モルを、加熱装置
と温度計と窒素ガス吹き込み装置と縮合水留出装置を備
えた2リットルの反応釜に入れ、窒素雰囲気中で撹拌し
ながら150℃に加熱してハーフエステル化させた後に
210℃で酸価が30になるまで反応させて不飽和ポリ
エステル樹脂を合成した。
【0036】そして、この不飽和ポリエステル樹脂60
部およびメチルハイドロキノン0.02部をスチレンモ
ノマー40部に溶解させて不飽和ポリエステル樹脂組成
物Aを得た。
【0037】この不飽和ポリエステル樹脂組成物A10
0部に、ジアリルフタレート1.0部、硫酸バナジル
(VOSO4・3H2O)のメタノールとメチルセルソル
ブの混合液(メタノール対メチルセルソルブが重量比で
1対9の混合液、バナジルイオン0.5重量%、以下同
じ)0.5部およびジ−n−ブチルリン酸エステル0.
5部を溶解させた後、更に、揺変剤(エアロジル200
日本アイロジル社商品名)0.8部を加えて十分に混
合して不飽和ポリエステル樹脂組成物Iを調製した。
【0038】そして、この不飽和ポリエステル樹脂組成
物Iに、25℃において、この不飽和ポリエステル樹脂
組成物Iに対して1.0重量%のキュメンハイドロパー
オキサイド(活性酸素量7.7%)を添加して常温硬化
させ、常温ゲル化時間を調べ、その結果を表1に示し
た。なお、常温ゲル化時間は、JIS−K−6901の
方法によって測定した。
【0039】また、前記不飽和ポリエステル樹脂組成物
Iに、20℃において、この不飽和ポリエステル樹脂組
成物Iに対して1.0重量%のキュメンハイドロパーオ
キサイド(活性酸素量7.7%)を添加した後に、これ
をチョップドストランドマット(FEM−G450 日
東紡グラスファイバー(株)商品名)10層にガラス含
有率が約25%になるまでハンドレイアップ法で含浸脱
泡して硬化させた。硬化後にこの硬化物の色相および膨
れの有無を目視により調べ、その結果を表1に示した。
【0040】(比較例1,2)実施例1における不飽和
ポリエステル樹脂組成物Iにおいて、ジアリルフタレー
ト1.0部の代わりにハイドロキノン(比較例1)また
はα−ナフトキノン(比較例2)0.04部を使用して
不飽和ポリエステル樹脂組成物II,IIIを調製し、その他
は実施例1に準じて常温ゲル化時間および硬化物の色相
および膨れの有無を調べ、その結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例2)実施例1と同様の合成装置を
使用して、無水マレイン酸1.0モル、ジシクロペンタ
ジエン10モル、水10モルおよびメチルハイドロキノ
ン0.02部を仕込み、140℃で2時間にわたって付
加反応させることにより、ジシクロペンタジエンとマレ
イン酸の付加反応物を得た。
【0043】次に、無水フタル酸0.3モル、無水フタ
ル酸0.2モル、プロピレングリコール1.15モルを
仕込み、160℃に加熱してハーフエステル化させた後
に、210℃で酸価が約30になるまで反応させて不飽
和ポリエステル樹脂を合成した。この不飽和ポリエステ
ル樹脂62部をスチレンモノマー38部に溶解させて不
飽和ポリエステル樹脂組成物Bを得た。
【0044】この不飽和ポリエステル樹脂組成物B10
0部に、ジアリルフタレート1.5部、硫酸バナジル
(VOSO4・3H2O)のメタノールとメチルセルソル
ブの混合液0.5部、ジ−n−ブチルリン酸エステル
0.5部を溶解させた後、更に、揺変剤(アエロジル2
00 日本アイロジル社商品名)0.8部を加えて十分
に混合して不飽和ポリエステル樹脂組成物IVを調製し
た。
【0045】そして、この不飽和ポリエステル樹脂組成
物IVを使用し、その他は実施例1に準じて常温ゲル化時
間並びに硬化物の色相および膨れの有無を調べ、その結
果を表2に示した。
【0046】(比較例3)実施例2の不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物IVにおけるジアリルフタレート1.5部の
代わりに、ハイドロキノン0.05部を使用して不飽和
ポリエステル樹脂組成物Vを調製し、その他は実施例1
に準じて常温ゲル化時間並びに硬化物の色相および膨れ
の有無を調べ、その結果を表2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明になる不飽和ポリエステル樹脂組
成物によれば、貯蔵安定性に優れ、迅速な硬化性と所期
の色相(淡黄色)の硬化物を得ることができ、更に、F
RP成形に使用したときに成形品に膨れが発生するのを
防止することができる。
【0049】また、本発明になる製造方法によれば、樹
脂組成物の貯蔵安定性が良いので取り扱い性が良く、し
かも、優れた特性の硬化物を製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂(A)、ジアリル
    フタレート以外の重合性モノマー(B)、バナジウム化
    合物(C)、アルキルリン酸エステル(D)及びジアリ
    ルフタレート(E)を含有してなる不飽和ポリエステル
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ジアリルフタレート(E)の含有量が、前
    記不飽和ポリエステル樹脂(A)と重合性モノマー
    (B)の総量に対して0.05〜5重量%の範囲である
    請求項1記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】更に、重合開始剤(G)と補強材(H)お
    よび/または充填材(J)を含有させた請求項1または
    2に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項に記載した不飽和ポリ
    エステル樹脂組成物を重合開始剤(G)の存在下で硬化
    させることを特徴とする硬化物の製造方法。
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