JPH11209546A - エマルジョン及びこれから調製される塗料組成物 - Google Patents

エマルジョン及びこれから調製される塗料組成物

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JPH11209546A
JPH11209546A JP1576898A JP1576898A JPH11209546A JP H11209546 A JPH11209546 A JP H11209546A JP 1576898 A JP1576898 A JP 1576898A JP 1576898 A JP1576898 A JP 1576898A JP H11209546 A JPH11209546 A JP H11209546A
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vinylidene chloride
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JP1576898A
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Motohiro Suzuki
元裕 鈴木
Masanori Teshigahara
正則 勅使川原
Yukihisa Hoshino
幸久 星野
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境への悪影響がなく、耐水性に優れる塩化
ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマルジョ
ンおよびそれから調製される塗料組成物を提供する。 【解決手段】 共重合体の組成が塩化ビニル及び/又は
塩化ビニリデン系成分、ラジカル重合性二重結合と強酸
基の塩を持つ単量体成分(A成分)及び共重合可能なそ
の他の単量体成分(B成分)からなり、固形分中の塩素
含有量が30〜70重量%である塩化ビニル及び/又は
塩化ビニリデン系共重合体エマルジョンは環境への悪影
響がなく、耐水性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル及び/
又は塩化ビニリデン系共重合体エマルジョン及びこれか
ら調製される塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗料用ビヒクルとしてはウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等が用いられて
いるが、特に建築・建材用塗料としては塩素含有樹脂す
なわち塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン樹脂等がその
密着性、難燃性等に優れることよりよく使用されてき
た。近年、環境問題および労働者の衛生の観点から塗料
の水系化が急速に進んでおり、前述の塩素含有樹脂につ
いても水系化が図られている。
【0003】しかし、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素
化塩化ビニル樹脂はその製法上、提供される製品形態が
強制乳化型エマルジョンであり、完全水系化にはなって
いない。また、多量に使用される乳化剤の影響により耐
水性が低くなり、これを用いた塗料組成物は従来の溶剤
系製品と同程度の性能を得ることが困難であった。ま
た、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン樹脂について
もエマルジョン自体は古くからあるが、比較的に多量の
乳化剤を使用しないとエマルジョンの安定性を保てない
理由から耐水性が低めであり主に接着剤用途に用いられ
ることが多く、また、塗料用途に用いる際にも成膜助剤
として少量の溶剤を使用しないと冬季の成膜性が不十分
であった。
【0004】そのため溶剤を含まず、環境への悪影響が
なく、耐水性に優れる塩化ビニル及び/又は塩化ビニリ
デン系共重合体エマルジョンから調製される塗料組成物
が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶剤
を含まず、環境への悪影響がなく、耐水性に優れる塩化
ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマルジョ
ンおよびそれから調製される塗料組成物の開発にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は共重合体
の組成が塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系成分、
ラジカル重合性二重結合と強酸基の塩を持つ単量体成分
(A成分)及びその他の共重合可能な単量体成分(B成
分)からなり、固形分中の塩素含有量が30〜70重量
%である塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合
体エマルジョンである。
【0007】また、第2の発明は共重合体の組成が塩化
ビニル及び/又は塩化ビニリデン系成分52〜94.9
重量%、A成分0.3〜7重量%である第1の発明の塩
化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマルジ
ョンである。
【0008】第3の発明はB成分が15〜40重量%で
ある第1又は2の発明のうちいずれかの発明の塩化ビニ
ル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマルジョンで
ある。
【0009】第4の発明は共重合体の組成が共重合可能
なその他の単量体成分(B成分)として下式B2成分を
0.3〜5.5重量%含有してなる第1から3のいずれ
かの発明の塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重
合体エマルジョンである。
【0010】
【化2】
【0011】(R1は水素又はメチル基、R2は水素又
は炭素数が2〜4のヒドロキシアルキル基)
【0012】第5の発明は第1、第2、第3又は第4の
いずれかの発明の塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン
系共重合体エマルジョンを含有する塗料組成物である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のエマルジョンは固形分中
の塩素含有量が30〜70重量%であり、ラジカル重合
性二重結合と強酸基の塩を持つ単量体成分(A成分)及
びその他の共重合可能な単量体成分(B成分)を含有す
る塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマ
ルジョンである。更に好ましい塩素含有量は40〜60
重量%であり、特に40〜50重量%が好ましい。塩素
含有量が30重量%以下では下地および上塗り等との密
着性が低下し好ましくない。また、塩素含有量が70重
量%を越えると、塗膜が固くなり常温で十分な塗膜を得
ることが困難となるのでやはり好ましくない。なお、本
願において単量体成分を含有する共重合体あるいは共重
合体エマルジョンとは、単量体が重合して共重合体の成
分となったとき、該単量体に由来する共重合体の成分の
ことを示す。
【0014】ここで固形分とはエマルジョンを成膜した
際にフィルムとなる成分のエマルジョン中における含有
量である。具体的にはJIS K−6839の試験方法
で測定することが出来る。
【0015】特に好ましくは塩化ビニル及び/又は塩化
ビニリデン52〜94.9重量%、A成分0.5〜6重
量%である。更に好ましくは、塩化ビニル及び/又は塩
化ビニリデン60〜80重量%、A成分1〜5重量%で
ある。塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン含量が52
重量%未満になると塩素含有量が低下するので前述のと
おり下地および上塗り等との密着性が低下して好ましく
ない。また、94.9重量%を越えると塗膜の造膜性が
低下し好ましくない。
【0016】A成分としてはアルキルアリルスルホコハ
ク酸ナトリウム塩、アルキルアリルスルホコハク酸アン
モニウム塩、アルキル(3−アリルオキシ−2−ヒドロ
キシプロピル)スルホコハク酸ナトリウム塩、アルキル
(3−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)スルホ
コハク酸アンモニウム塩、2−アリルオキシ−2’−ノ
ニルフェノキシイソプロピルポリオキシエチレン硫酸ア
ンモニウム塩、2−アリルオキシ−2’−アルキルフェ
ノキシイソプロピルポリオキシエチレン燐酸ナトリウム
塩、α−スルホ−ω−[2−(1−プロペニル)−4−
ノニルフェノキシ]ポリオキシエチレンナトリウム塩、
α−スルホ−ω−[2−(1−プロペニル)−4−ノニ
ルフェノキシ]ポリオキシエチレンアンモニウム塩、メ
タクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル
ナトリウム塩、2−スルホエチルメタクリル酸ナトリウ
ム塩、2−スルホエチルメタクリル酸アンモニウム塩、
2−スルホエチルアクリル酸ナトリウム塩、ビス(ポリ
オキシエチレン多環フェニルエーテル)メタクリレート
化硫酸エステルアンモニウム塩、ビス(ポリオキシエチ
レン多環フェニルエーテル)メタクリレート化硫酸エス
テルナトリウム塩等があるが、ラジカル重合性二重結合
と強酸基の塩を持つ単量体であれば、これらに限定され
るものではない。単独で用いても2種類以上を併用して
も問題はない。
【0017】A成分の量が0.3重量%未満であるとエ
マルジョンの重合時に安定性が低下し、重合缶への付着
物が増大するばかりでなく、エマルジョンの貯蔵安定性
も低下する。一方7重量%を越えると、やはりエマルジ
ョンの安定性が低下し、また塗膜の耐水性が低下すると
共に調製された塗料組成物が泡を抱き込み易くなり結果
的に塗膜の仕上がりが低下する。
【0018】B成分としては例えばアクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−
ヒドロキシプロピル、アクリル酸−4−ヒドロキシブチ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸−2
−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸グリシジル、2−メタクリロイル
オキシエチル二水素ホスファート、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、アリルグリシ
ジルエーテル、イソブチルビニルエーテル、マレイン
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、ダ
イアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド等があるが、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ン、ラジカル重合性二重結合と強酸基の塩を持つ単量体
成分(A成分)と共重合可能であれば、これらに限定さ
れるものではない。単独で用いても2種類以上を併用し
ても問題はない。B成分の量が15重量%未満になると
塩素含量が高くなり塗膜の造膜性が低下する。また、4
0重量%を越えると塩素含量が低下して下地及びトップ
コートとの密着性が低下する。
【0019】B2成分としてはB成分において特に架橋
反応に利用できる活性水素を含有する単量体であり、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、
アクリル酸−4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸−2
−ヒドロキシエチル等がある。B2成分の量が0.3重
量%未満になると架橋反応性が低くなり、また、5重量
%を越えると重合缶への付着物が増大するばかりでな
く、エマルジョンの貯蔵安定性も低下する。
【0020】本願発明の塩化ビニル及び/又は塩化ビニ
リデン系共重合体エマルジョンの製造は、通常のエマル
ジョン重合を用いることができる。例えば、塩化ビニル
及び/又は塩化ビニリデンを重合することができる程度
の耐圧性を有する反応容器にポリマーの組成に見合った
モノマーを水中に添加、次いで所定温度にて重合開始剤
を添加し重合させることができる。またモノマーの一部
を重合途中に添加しても構わない。重合を十分に進める
と仕込んだモノマー組成と生成する共重合体のポリマー
組成は一致する。尚、A成分が乳化能を持つために乳化
剤を添加せずとも重合は安定にすすみ、良好な生成物を
得ることができるが、耐水性等の性能が低下しない範囲
で、別途、塩化ビニル系或いは塩化ビニリデン系エマル
ジョンの重合において使用されている乳化剤を用いるこ
とは可能である。アニオン系界面活性剤、ノニオン系界
面活性剤、或いは水溶性高分子等を用いる事ができる。
【0021】塩化ビニルと塩化ビニリデンの割合には特
に限定されない。塩化ビニリデンの方が塩素含有量が高
いので少量で塩素含量を高くすることができ、また塩化
ビニルよりも樹脂のガラス転移温度を低くする効果があ
る。
【0022】当該塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン
系共重合体エマルジョンからなる塗料組成物は通常のエ
マルジョン塗料組成物の調製と同様に、水を希釈剤とす
る他に、酸化チタン等の顔料、炭カル等の充填材、或い
は消泡剤、水溶性高分子、防腐剤、pH調整剤、成膜助
剤、可塑剤、難燃剤等を添加することもできる。その配
合量は目的とする塗料組成物の設計に応じて適宜選択さ
れるが、本願発明の解決しようとする課題が、溶剤を含
まず、環境への悪影響がなく、耐水性に優れる塩化ビニ
ル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマルジョンお
よびこれから調製される塗料組成物であることから、成
膜助剤、可塑剤の添加は少量に留めることが好ましい。
【0023】塗料組成物とは、基材に直接塗布して基材
表面からのアルカリの移行を抑制するとともに密着力を
高めるシーラー、塗膜としての所期の目的を達する様に
体質顔料等を含む中塗り、更に耐候性、意匠性を付与し
たトップコートの他に、シーラーと中塗りの機能を備え
ることにより塗装工程の短縮が可能になるようにした下
地調整材、あるいは難燃性を付与するために塗布、含浸
する難燃性付与剤等も含む。基材はコンクリート、モル
タル、窯業系の無機素材の他にクロス地、紙、木材、金
属等も含まれる。
【0024】また、塗料組成物の調製にあっては、当該
塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エマル
ジョンをそのまま使用する事もできるが、他の合成樹脂
エマルジョンと併用することもできる。その割合は併用
する合成樹脂エマルジョンの種類により異なるため一概
に限定することはできないが、他の合成樹脂エマルジョ
ンを塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系エマルジョ
ンの0.5〜5倍量の範囲で併用することができる。そ
のように併用できる合成樹脂エマルジョンの例として
は、アクリルエマルジョン、スチレンアクリル共重合エ
マルジョン、酢ビ系エマルジョン、エチレン酢酸ビニル
共重合体エマルジョン、ポリエステル系エマルジョン等
や塗料に利用されている合成樹脂エマルジョンがあるが
これ等に限定されるものではない。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0026】塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系エ
マルジョンの製造 (実施例1) 撹拌機を付けた容器内に過酸化物(t−ブチルハイドロ
パーオキサイド)200グラムを水20000グラムに
溶解した水溶液を入れる。次いで攪拌しながら塩化ビニ
ルモノマー5100グラム、塩化ビニリデン2200グ
ラム、2−エチルヘキシルアクリレート2500グラ
ム、アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム塩水溶液
(有効成分38重量%)を526グラム添加する。温度
を55℃にした後、還元剤(L−アスコルビン酸)80
グラムを水2000グラムに溶解した水溶液を3時間か
けて容器内に添加した。添加終了後も温度を55℃に維
持した。30時間後に重合は終了し容器内の付着物はな
く、未反応のモノマーも殆どなかった。アンモニアを添
加してpHを9.5に調整した。エマルジョンの固形分
は30.7%、粘度は6cpsであった。
【0027】塩素の含有量は仕込みモノマーから計算し
た値は45重量%であった。それに対してエマルジョン
を成膜したフィルム中の塩素含有量をISO 1158
−1964に準拠した次の方法で測定したところ45重
量%であった。また、共重合体中にしめる塩化ビニル及
び塩化ビニリデンの割合は73重量%、A成分であるア
ルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム塩が25重量
%、B成分であアクリル酸−2−エチルヘキシル25重
量%であった(この数値は各成分の仕込み量から算出し
たものであるが、その算出方法に限定されるものではな
い。)。
【0028】塩素含有量測定方法 あらかじめ乾燥した資料約20mgを薬包紙上に採取
し、白金バスケット内に折り畳んで入れる。燃焼フラス
コに吸収液として、1N KOH 5mlと純粋30m
lを入れ、これに酸素を助燃焼剤として吹き込む。先の
白金バスケット内の薬包紙に火をつけ直ちに燃焼フラス
コ中にいれて燃焼させ試料を分解して、生成ガスを吸収
液に補修する。吸収液をビーカーに移し、50%HNO
3 2mlを加えた後、0.0282N AgNO3にて
電位差滴定を行い、下記式により試料中の塩素量を求め
る。
【0029】
【数1】
【0030】C:塩素含有量(重量%) A:滴定に要した0.0282N AgNO3 ml数 B:ブランクの0.0282N AgNO3 ml数 S:試料のmg数 F:0.0282N AgNO3のファクター
【0031】(実施例2〜8)重合条件を表1の様に変
更しそれ以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に
示す。
【0032】
【表1】
【0033】(比較例1〜5)重合条件を表2の様に変
更しそれ以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に
示す。
【0034】
【表2】
【0035】実施例1〜8及び比較例1〜5で製造した
エマルジョンについて以下の試験を行った。試験結果を
表3及び表4に示す。 エマルジョン塗膜の耐水性:ガラス板にエマルジョンを
0.3mmアプリケーターにて塗布し、105±1℃の
乾燥機中にて60分間乾燥する。塗膜をガラス板ごと5
0±1℃の温水中に1時間浸漬し、塗膜の状態を調べ
る。
【0036】エマルジョンの貯蔵安定性:エマルジョン
を200mlのガラス瓶中に180グラム取り50±1
℃の温水中に1週間浸漬した後、沈降物の発生有無、粘
度変化を調べた。
【0037】実施例1〜8及び比較例1〜5で製造した
エマルジョンにて塗料組成物を調製し以下の試験を行っ
た。試験結果を表3及び表4に示す。 下地及び上塗りとの密着性:フレキシブル板の表面に市
販のリシン塗料(骨材無し)を塗布し、一週間放置した
後塗料組成物を0.2kg/m2塗布し十分乾燥した
後、市販のアクリル系トップコートを塗布した。一週間
後にJIS K−5400の付着性試験方法に準拠して
密着性を測定した。
【0038】塗料組成物塗膜の耐水性:密着性測定用と
同様に作成した塗料組成物を塗布したフレキシブル板を
50±1℃の温水中に3時間浸漬した後に塗膜の状態を
観察した。
【0039】塗料組成物塗膜の燃焼性1:ポリエステル
繊維に塗料組成物を20g/m2になる様にスプレー塗
装し、50±1℃の乾燥機中にて24時間乾燥した後、
シリカゲル入りデシケーター中にて放置する。24時間
後にJIS L−1091の45゜ミクロバーナー法に
準拠して燃焼性を測定した。
【0040】塗料組成物塗膜の燃焼性2:ガラス板に塗
料組成物を0.3mmアプリケーターにて塗布し、25
±1℃の乾燥機中にて60分間乾燥した後50±1℃の
乾燥機中にて24時間乾燥する。得られた塗料組成物塗
膜をJIS K−7201の試験方法に準拠して酸素指
数を測定した。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】比較例3〜5ではいずれもエマルジョン塗
膜が白濁、膨潤化し耐水性に乏しいことが明らかであ
る。一方、実施例1〜8では白濁、膨潤化が殆どなくエ
マルジョン塗膜が優れた耐水性を示した。
【0044】比較例1、2ではエマルジョンに沈降物が
発生し比較例3ではエマルジョンが粘度上昇しいずれも
貯蔵安定性に乏しいことが明らかである。一方、実施例
1〜8では変化がなく、エマルジョンが優れた貯蔵安定
性を示した。
【0045】比較例1〜5ではいずれも塗料組成物塗膜
とトップコートもしくは下地との間で界面剥離が発生し
密着性に乏しいことが明らかである。一方、実施例1〜
8では下地からの材破が殆どで塗料組成物が下地及びト
ップコートと優れた密着性を示した。
【0046】比較例3〜5ではいずれも塗料組成物塗膜
にフクレが発生し耐水性に乏しいことが明らかである。
一方、実施例1〜8では塗膜にフクレは発生せず優れた
耐水性を示した。
【0047】比較例1、3、5ではいずれも燃焼性1の
試験方法では燃焼面積が大きく残炎時間も長く、また燃
焼性2の試験方法では酸素指数が21以下であり難燃性
に乏しいことが明らかである。一方、実施例1〜8では
燃焼性1の試験方法では着火が起きず炎の当たる部分が
溶融するのみであり、また燃焼性2の試験方法では酸素
指数が21を越えており優れた難燃性を示した。
【0048】
【発明の効果】ラジカル重合性二重結合と強酸基の塩を
持つ単量体成分を含有する塩素含有量が30〜70重量
%の塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合体エ
マルジョンおよびそれから調製される塗料組成物は環境
への悪影響がなく、耐水性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 27/06 33:14)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共重合体の組成が塩化ビニル及び/又は
    塩化ビニリデン系成分、ラジカル重合性二重結合と強酸
    基の塩を持つ単量体成分(A成分)及び共重合可能なそ
    の他の単量体成分(B成分)からなり、固形分中の塩素
    含有量が30〜70重量%である塩化ビニル及び/又は
    塩化ビニリデン系共重合体エマルジョン。
  2. 【請求項2】 共重合体の組成が塩化ビニル及び/又は
    塩化ビニリデン系成分52〜94.9重量%、A成分
    0.3〜7重量%である請求項1の塩化ビニル及び/又
    は塩化ビニリデン系共重合体エマルジョン。
  3. 【請求項3】 B成分が15〜40重量%である請求項
    1又は2に記載の塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン
    系共重合体エマルジョン。
  4. 【請求項4】 共重合体の組成が共重合可能なその他の
    単量体成分(B成分)として下式B2成分を0.3〜
    5.5重量%含有してなる請求項1、2又は3のいずれ
    かの請求項に記載の塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
    ン系共重合体エマルジョン。 【化1】 (R1は水素又はメチル基、R2は水素又は炭素数が2
    〜4のヒドロキシアルキル基)
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれかの請求項
    に記載の塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデン系共重合
    体エマルジョンを含有する塗料組成物。
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