JPH11209784A - 香料含有複合粒子とこれを含む入浴剤 - Google Patents

香料含有複合粒子とこれを含む入浴剤

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JPH11209784A
JPH11209784A JP1379098A JP1379098A JPH11209784A JP H11209784 A JPH11209784 A JP H11209784A JP 1379098 A JP1379098 A JP 1379098A JP 1379098 A JP1379098 A JP 1379098A JP H11209784 A JPH11209784 A JP H11209784A
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JP
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fragrance
perfume
cyclodextrin
calcium phosphate
amorphous calcium
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JP1379098A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Saeki
達哉 佐伯
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湯中において長時間にわたって芳香を持続する
ことができる香料含有複合粒子を提供することを目的と
する。 【解決手段】香料のサイクロデキストリン包接化合物
と、香料を吸着させた非晶質リン酸カルシウムとを複合
一体化したことを特徴とする香料含有複合粒子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香料含有複合粒子
とこれを含む入浴剤に関し、さらに詳細には、長時間、
浴室内に芳香を発散することのできる入浴剤とこれに使
用できる香料含有複合粒子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴湯に投入して用いられる入浴剤
として種々のものが知られている。粉末及び顆粒の場合
には、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硼砂、セ
スキ炭酸ナトリウム等の無機塩類を主成分とし、これに
油分、香料、着色料等の補助成分を配合することで、浴
湯に芳香や色調を与え、入浴時の気分を爽快にしたり、
血行を促進し、新陳代謝を活発にし、冷え性、疲労回復
等に効果を与えるものとして一般に広く普及している。
【0003】このような入浴剤の1つとして、特開平1
−186814号公報には、ハイドロキシアパタイト、
骨粉という結晶質のアパタイトをセットミル、ミクロン
ミル、コロイドミルなどの超微粉砕機を用いて微粉と
し、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、その他、
球形にそろえられたポリマー球に、前記の結晶質アパタ
イト微粉末をシリコンアクリルエマルジョンなどの結合
剤を使用して約20℃から約80℃の温度で混合し、ポ
リマー球表面に結晶質アパタイト微粉末を付着させて使
用することが記載されている。また、これらの成分に加
えて香料等を配合しうることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平1−186814号公報には、これらの成分に加
えて香料等を配合しうることが記載されてはいるが、特
に香料は揮散しやすいものが多いので、単に入浴剤に香
料を配合するだけでは浴湯に入浴剤を入れたときに瞬時
に芳香成分は揮散するので、芳香を与えられる時間はき
わめて短いものとなり、芳香の持続性を改善する要望が
ある。特に複数人の家族が別々に入浴することの多い日
本の場合であれば、少なくとも2時間以上浴湯に芳香を
持続させるという要望を満足させることができない。さ
らに、単に入浴剤に香料を配合しただけのものでは、入
浴剤をその使用までの保存・保管中における芳香成分が
揮散して長期間その効力を発揮できなくなる場合があ
る。加えて、これらの入浴剤がバリヤー性等を有する包
装材によって包装されていても、使用毎に個別包装され
ていない形態である場合には、包装を開封して後、使用
するまでの間に芳香成分が揮散して、急速にその効能が
低下してしまうといった問題を生じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、香料のサイクロデ
キストリン包接化合物と、香料を吸着させた非晶質リン
酸カルシウムとを複合一体化した香料含有複合粒子が、
入浴剤として使用した際に、瞬時に芳香を発揮できると
共に、湯中において長時間にわたって芳香を持続するこ
とができることを見出し、本発明を完成するにいたった
ものである。
【0006】すなわち、本発明は、香料のサイクロデキ
ストリン包接化合物と、香料を吸着させた非晶質リン酸
カルシウムとを複合一体化した香料含有複合粒子であっ
て、ハイドロキシアパタイトや骨粉といった結晶質のア
パタイトと異なり、香料等の吸着性能優れた非晶質リン
酸カルシウムを使用し、これに香料を吸着させているの
で、使用までの保存・保管中における芳香成分の揮散が
抑制され、また、使用時には湯中で瞬時に芳香成分は揮
散でき、さらに、湯中で長時間にわたって芳香を持続さ
せるため、香料のサイクロデキストリン包接化合物を使
用して芳香を徐放させるとともに、これらを複合一体化
してなる構成であるから、それぞれの香料含有物が比重
の違いによって分離するおそれもない。さらに、本発明
は、香料含有複合粒子及びこれを含む入浴剤は、使用ま
での保存・保管中における芳香成分が揮散することを抑
制し、長期間その効力を発揮させることができる。
【0007】本発明で使用できる香料としては、例えば
ペパーミント、プチグレイン、シトロネラ、スペアミン
ト、ライム、マンダリンなどの気分をリフレッシュさせ
る香料、安息香、ゼラニウム、乳香(Olibanum)、白檀
(Sandalwood)、マジョラム、ラベンダー、ラバンディ
ンなどのリラックスさせる香料、スィートオレンジ、ジ
ャーマンカモマイル、ローマンカモマイル、リンデンな
どの心地よい眠りを誘う香料、フェンネル、カルダモ
ン、クラリーセージ、ブラックペッパー、ジュニパー、
パチュリー、ヒソップ、メリッサ、没薬(Myrrha)、コ
リアンダー、アンジエリカルート、スターアニス、タラ
ゴン、サッサフラスなどの強壮・活力あふれる気分にさ
せる香料、イランイラン、ビターオレンジ、ジャスミ
ン、ダマスクローズ、チャイナローズ、ブチバー、チュ
ベローズ、バイオレットリーフ、アーモンドビター、バ
ニラ、バルサムなどの気分を高めムードづくりに役立つ
香料、バジル、ローズマリー、ローレルなどの集中力向
上に役立つ香料、サイプレス、カンファー、ベルガモッ
ト、ユーカリ、ローズウッド、ニアウリ、シダーリー
フ、シナモンリーフなどのエアーフレッシュ効果を有す
る香料、さらにカラマスルート、オリスルート、グリー
ンハーブ、フローラルなどの香料が挙げられる。また、
これらの1種もしくは2種以上を適宜混合したものを香
料として使用できることは言うまでもない。
【0008】また、香料には上記の他に、抗菌性を有す
る香料、例えばヒノキチオール、ヒバオイル、月桃オイ
ル、ペニーローヤル、レモングラス、レモン、スパイク
ラベンダー、ナツメグ、オレガノ、セージ、ジンジャ
ー、セーボリー、タイム、オールスパイス、シダーウッ
ド、シナモンバーク、クローブバッズ、カユブテ、パイ
ン、ティートゥリー、リモネン、ピネンなどの抗菌性香
料を使用することも可能で、この場合には、芳香のほか
に抗菌性も付与できるので、入浴している人はもちろ
ん、浴室内をも清潔に保つことができる。
【0009】本発明の香料含有複合粒子では、香料のサ
イクロデキストリンの包接化合物を使用するが、これは
上記した香料をサイクロデキストリンに包接した化合物
であって、具体的な包接方法を例示すると次の通りであ
る。サイクロデキストリンの水溶液と香料との混合する
に際して、高速対流式の攪拌機を用いて、混合液中に回
転するタービンの羽根により、上記タービンの回転軸と
ほぼ平行な混合液の流れを形成して、混合液を攪拌槽内
にて対流させながら、混合液の流れ方向に対してほぼ直
角方向に移動する上記タービンの羽根の先端部により、
上記混合液を攪拌して包接する方法が挙げられる。これ
により、サイクロデキストリンと香料とを混練する、通
常の混合法に比較して、香料の包接量の割合を示す包接
率を約60%以上、好ましくは約80%以上にまで向上
させることができるので、より好ましい包接方法であ
る。
【0010】より具体的には、サイクロデキストリン1
重量部と水1〜10重量部とを混合してサイクロデキス
トリンを分散させた混合液とし、この混合液を上記対流
式攪拌機にて500〜20000rpmのタービン回転
数にて攪拌しながら、サイクロデキストリン1重量部に
対して香料0.01〜0.2重量部を徐々に添加し、添
加終了後、さらに10〜180分間攪拌を続けることに
より包接させて、香料のサイクロデキストリン包接化合
物を含む溶液を得る。
【0011】図1は上記攪拌機を示している。同図に示
すように、有底円筒状の攪拌槽1と、この攪拌槽1に対
して着脱自在な攪拌部2とを有している。攪拌部2は、
図示しないモータを備え、このモータの回転軸と連結さ
れた駆動軸3と、この駆動軸3の先端部に上記駆動軸3
と一体に回転するタービン4とを有している。タービン
4は、上記駆動軸3と一体に回転する円板状基部4a
と、この基部4aの周辺部に多数設けられた羽根4bと
を有している。上記各羽根4bは、攪拌槽1内の混合液
1aを対流させて攪拌するためのものであり、基部4a
に対して斜めに、すなわち基部4aに対して径方向外向
きに、かつ駆動軸3の回転軸方向の離間する方向にそれ
ぞれ取付けられている。
【0012】また、攪拌部2には、略円筒状のステータ
5が、タービン4を回転自在に支持するように駆動軸3
と同軸上に設けられており、上記ステータ5をモータの
支持台(図示せず)に対して所定間隔にて固定するため
の複数のステータロット6が取付けられている。上記ス
テータ5には、円筒状の軸受部5aがタービン4を回動
自在に支持するために設けられており、その軸受部5a
の外周面とステータ5の内周面とによって混合液の吐出
経路5bが形成されている。一方、ステータ5の先端部
には、ステータ5の内周より小径の吸入口5cが形成さ
れている。
【0013】さらに、攪拌部2には、前記のモータの支
持台(図示せず)とステータ5との間に、混合液を円滑
に対流させるための放射状バッフル形状の転流板7が、
駆動軸3および各ステータロット6を貫通させて、駆動
軸3の回転軸方向に沿って移動自在に設けられている。
なお、転流板7には、転流板7を所定位置に一時的に固
定できるロック機構(図示せず)が取り付けられてい
る。
【0014】このような攪拌部2は、攪拌槽1に対し
て、タービン4が同軸上に上方から攪拌槽1の底部の近
傍に挿入されて取り付けられ、さらに上記タービン4か
らの混合液の流れ方向を攪拌槽1内の混合液1aの上層
にて、攪拌槽1の内壁に変更するように転流板7が設定
される。次に攪拌機の動作を説明すると、タービン4の
高速回転によって生じるタービン4の羽根4bの両面間
の圧力差がポンプのような作用をすることを用いて、攪
拌槽1内の混合液1aをステータ5の下部となる吸入口
5cより吸入し、上記ステータ5の上部吐出口より上方
に向かって吐出させる。
【0015】この上昇する混合液1aの流れが上面の転
流板7により変更され、攪拌槽1の内側面に沿って下降
し、再び、攪拌槽1の底部に達する。このような攪拌槽
1内の混合液1aは対流しながら、絶えず攪拌されるこ
とになる。このとき、ステータ5に対して高速回転する
羽根4bは、上記混合液1aの流れに対してほぼ直角方
向に横切るように回転移動するから、上記羽根4bは、
流れている混合液1aに対して強力な剪断力、衝撃、乱
流を発生させることができ、それによって上記混合液1
aが攪拌されて、混合液1aに含まれる香料からなる油
滴の大きさを小さくできる。その結果、香料の包接率を
60%以上に高めることが可能になる。
【0016】上記サイクロデキストリンとしては、α−
サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ
−サイクロデキストリンなどがあげられ、これらは2種
以上を混合して用いることもできる。本発明では、徐放
性の点でβ−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキ
ストリンを用いるのが好ましい。
【0017】上記混合液1aにおけるサイクロデキスト
リンの含有量は1〜90重量%の範囲で変えることがで
き、所望の平均粒径を有する香料のCサイクロデキスト
リン包接化合物を得ることができる。サイクロデキスト
リンの割合が90重量%以上になると、混合液の粘度が
高くなるので好ましくない。
【0018】一方、本発明の香料含有複合粒子で使用す
る香料を吸着させた非晶質リン酸カルシウムは、ハイド
ロキシアパタイトや骨粉といった結晶質のアパタイトと
異なり、香料等の吸着性能優れた非晶質リン酸カルシウ
ムに前記の香料を吸着させてなる。具体的には、香料
は、界面活性剤および水と混合した分散液形態で前記非
晶質リン酸カルシウムに吸着させることが好ましい。こ
こで、水は香料を非晶質リン酸カルシウムに分散、吸着
させるための媒体として作用し、界面活性剤は香料を水
に均一にかつ安定して分散させるために使用するもので
ある。これにより、香料を非晶質リン酸カルシウム全体
に均一に吸着することができるので、均質な香料を吸着
させた非晶質リン酸カルシウムとすることができる。
【0019】かかる界面活性剤としては、ノニオン界面
活性剤、アニオン界面活性剤などが挙げられ、それらは
単独でも使用可能であるが、本発明においては、分散性
にすぐれたノニオン界面活性剤と、分散安定化に寄与す
るアニオン界面活性剤とを、重量比で9:1〜5:5程
度の割合で混合して使用するのが好ましい。
【0020】ノニオン界面活性剤としては、例えばポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンエーテル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テルなどが挙げられる。また、アニオン界面活性剤とし
ては、例えば脂肪酸石けん、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルス
ルホコハク酸エステル塩、高級アルコール硫酸エステル
塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸
エステル塩などが挙げられる。前記アルキル基として
は、炭素数が8〜22の直鎖または分岐のアルキル基が
好ましい。界面活性剤は、香料を水に分散させる点か
ら、香料100重量部に対して50〜200重量部、好
ましくは80〜150重量部で使用される。また、水
は、香料1重量部に対して10〜1000重量部、好ま
しくは30〜500重量部で使用される。
【0021】また、非晶質リン酸カルシウムは、攪拌下
の水酸化カルシウム懸濁液に、水溶性高分子である分散
剤(例えばトリアクリル酸アンモニウム塩など)を0.
1〜10重量%、好ましくは0.1〜3重量%添加して
混合溶液を得た後、この混合溶液の攪拌下で、リン酸水
溶液を滴下することによってpHを5〜10に調整する
ことにより合成され、粒径が約0.1μm以下の非晶質
リン酸カルシウム微粒子を含むスラリーとなり、前記の
スラリーを噴霧乾燥して非晶質リン酸カルシウム粒子を
得ることができる。
【0022】上記で得た非晶質リン酸カルシウムは、粉
末X線解析法による回折パターンからリン酸カルシウム
であり、また、そのパターンがブロードであり、かつハ
イドロキシアパタイトやリン酸三カルシウムの結晶の回
折パターンと異なることから、非晶質リン酸カルシウム
〔Ca3(PO4)2・nH2O〕であることが確認された。
【0023】香料、界面活性剤、水などはよく混合した
後、前記の非晶質リン酸カルシウム粒子に加え、攪拌も
しくは混合することによって、本発明で使用する香料を
吸着させた非晶質リン酸カルシウムとすることができ
る。また、香料、界面活性剤、水などの混合物は非晶質
リン酸カルシウム粒子100重量部に対して10〜15
0重量部の割合で混合することが好ましい。このとき、
非晶質リン酸カルシウムに対する香料の割合は、使用す
る香料の種類によって異なるが、通常非晶質リン酸カル
シウム100重量部に対して香料が0.0001〜10
重量部であるのが適当である。
【0024】非晶質リン酸カルシウム粒子の造粒乾燥法
としては、得られる粒子が多孔質でかつ粒径が200μ
m以下、好ましくは8〜200μmの略球形で、かつ比
表面積が10m2/g以上、好ましくは70m2/g以上
に造粒乾燥できるものが好ましく、噴霧乾燥法が特に好
ましい。また、凍結乾燥法などを用いることも可能であ
る。噴霧乾燥法では、送風温度100〜350℃で、排
風温度50〜120℃程度とするのが好ましい。
【0025】本発明の香料含有複合粒子は、上記したよ
うな香料のサイクロデキストリン包接化合物と、香料を
吸着させた非晶質リン酸カルシウムとを混合し、さらに
これを複合一体化した香料含有複合粒子である。具体的
方法として、香料のサイクロデキストリン包接化合物を
含む溶液に香料を吸着させた非晶質リン酸カルシウム粒
子を添加して混合した後、噴霧乾燥法によって乾燥・造
粒して複合一体化した香料含有複合粒子とすることがで
きる。本発明の香料含有複合粒子における香料のサイク
ロデキストリン包接化合物と、香料を吸着させた非晶質
リン酸カルシウムとの混合割合は、香料のサイクロデキ
ストリン包接化合物1〜99重量%に対して、香料を吸
着させた非晶質リン酸カルシウムを1〜99重量%とす
るのが好ましい。
【0026】また、本発明の香料含有複合粒子におい
て、そのかさ比重を1〜3となるよう配合割合を調整し
たものは、香料含有複合粒子を入浴剤として使用した際
に、湯表面に浮遊することなく、また、湯底面に沈んで
ざらざらすることなく、一見湯中に溶けたように分散さ
せることができるので特に好ましい。これは、本発明の
香料含有複合粒子を構成する香料のサイクロデキストリ
ン包接化合物に使用するサイクロデキストリンは比重が
1よりも小さく、これ単独では使用時に湯表面に浮遊す
るので、違和感を生じると指摘する消費者の要望をも満
足することができる。かさ比重の測定方法としては、ホ
ソカワミクロン社製パウダーテスター等を使用して測定
できる。
【0027】本発明の香料含有複合粒子を含む入浴剤に
は、従来使用されてきた次に示すような添加成分を配合
することができる。 1)無機塩類 塩化ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸
カルシウム、硫酸アルミニウム、ポリリン酸ナトリウ
ム、塩化アンモニウム、硫酸鉄燐酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硼酸、メタ珪酸、無水
珪酸等。 2)有機酸類 安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、ピロリドンカ
ルボン酸、コハク酸、リンゴ酸等。 3)生薬類 ソウジュツ、ピャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コ
クボク、センキュウ、橙皮、トウキ、シュウキョウ末、
ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、
サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨ
ウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サ
フラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、カンピ
末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西
洋ノコギリ草、アルニカ等。
【0028】4)油脂類 イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステー
ト、スクワラン、トリ(カブリル−カプリン酸)グリセ
リン、糠油、米糠エキス、オリーブ油、ホホバ油、大豆
油、流動パラフィン、白色ワセリン等。 5)色素類 赤色2号、黄色4号、緑色3号、青色1号、赤色213
号、橙色205号、黄色202号の1、緑色204号、
青色2号等の厚生省令タール色素別表I及びIIの色素、
クロロフィル、リボフラビン、アンナット、カンタキサ
ンチン、クロシン、コチニール、べにばな、アントラキ
ノン等の食品添加剤として認められる天然色素。 6)アルコール類 エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアル
コール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール
等。 7)多価アルコール グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。 8)界面活性剤類 アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリ
エチレングリコールモノステアレート等。 9)その他 イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル
酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、ポリビニルピ
ロリドン等を添加使用することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例等をもって詳細に説明する。 実施例1.香料であるローズ1gと界面活性剤の水溶液
1gとを充分に混合し、これに50gの水を加え、さら
に混合した。得られた水溶液を非晶質リン酸カルシウム
(積水化成品工業(株)製のアパミクロンAP−20
C、粒径20μm、比表面積70m2/g)の100g
に加え、充分に混合した。なお、上記界面活性剤の水溶
液は、POE(10)アルキルエーテル硫酸ナトリウム
(ただし、アルキル基の炭素数は10〜13)とPOE
(10)ノニルフェニルエーテルとの20:70の混合
物70重量%、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸
ナトリウム20重量%および水10重量%からなる。得
られた混合物を乾燥して香料を吸着させた非晶質リン酸
カルシウム粉末を得た。
【0030】次に、図1に示す攪拌機を用いて上記で使
用したのと同じローズを香料として使用し、サイクロデ
キストリン包接化合物を調製した。まず、精製水150
0gとβ−サイクロデキストリン900gとを攪拌槽1
に投入し、タービン4を5000rpmにて回転させ
て、精製水とβ−サイクロデキストリンからなる混合液
1aを攪拌しながら、香料であるローズの100gを徐
々に添加し、さらにタービン4を5000rpmにて回
転させ、90分間攪拌し、混合液1a中にて香料をサイ
クロデキストリンに包接した包接化合物を含むスラリー
を得た。この包接化合物を含むスラリーに非晶質リン酸
カルシウムを前記のサイクロデキストリン包接化合物1
00重量部に対して、10重量部添加し、混合した。つ
いで、噴霧乾燥法により乾燥・造粒して、香料含有複合
粒子を得た。ここで得られた香料含有複合粒子のかさ比
重は1.02であり、使用した香料の強臭とは異なり微
香性臭いを有していた。
【0031】次に、上記の方法によって得られた香料含
有複合粒子を含む入浴剤調整する。即ち、下記に示す配
合割合によって入浴剤を調整す。これを通常のバスに4
0℃のお湯を180リットルの中に入れ、手でかき混ぜ
て入浴剤の状態を調べると共に1〜5時間経時的に、臭
いの変化を調べた。 (入浴剤配合) 炭酸ナトリウム 70重量部 硫酸ナトリウム 4重量部 塩化ナトリウム 10重量部 塩化カルシウム 2重量部 炭酸カルシウム 5重量部 実施例1で得た香料含有複合粒子 1重量部 スクワレン 7.5重量部 色素 0.5重量部 結果は、入浴剤は湯中に均一に分散し、また、上記配合
の入浴剤は芳香の発散が5時間維持されることが確認さ
れた。
【0032】比較例1.シリカパウダー60重量%と、
実施例1で用いたと同じ香料(オイル)40重量%とを
混合し、香料吸着シリカパウダーを得た。この香料吸着
シリカパウダーを香料含有複合粒子の代わりに同量使用
する以外は実施例と同様に入浴剤を配合した。次に、上
記で得た入浴剤を通常のバスに40℃のお湯を180リ
ットルの中に入れ、手でかき混ぜ、1〜5時間経時的
に、臭いの変化を調べた結果、約1時間しか芳香が発散
されないことが確認された。
【0033】比較例2.実施例1で使用したサイクロデ
キストリンに包接した包接化合物を含むスラリーを噴霧
乾燥法により乾燥・造粒して、香料のサイクロデキスト
リン包接化合物粒子を得た。この香料のサイクロデキス
トリン包接化合物粒子を香料含有複合粒子の代わりに同
量使用する以外は実施例と同様に入浴剤を配合した。次
に、上記で得た入浴剤を通常のバスに40℃のお湯を1
80リットルの中に入れ、手でかき混ぜたところ、入浴
剤を入れた当初芳香が発散されないことが確認された。
また、この入浴剤は、サイクロデキストリン包接化合物
粒子が湯の表面に浮遊し好ましくなかった。
【0034】実施例2.香料としてヒノキチオールを用
いたほかは、実施例1と同様に乾燥・造粒して、香料含
有複合粒子を得た。ここで得られた香料含有複合粒子は
使用した香料の強臭とは異なり微香性臭いを有してい
た。得られた香料含有複合粒子を使用して、実施例1と
同様に入浴剤を配合し、通常のバスに40℃のお湯を1
80リットルの中に入れ、手でかき混ぜ、1〜5時間経
時的に、臭いの変化を調べた結果、この入浴剤は芳香の
発散が5時間維持されることが確認された。また、抗菌
性をも有することが確認できた。
【0035】
【発明の効果】本発明の香料含有複合粒子は、香料のサ
イクロデキストリン包接化合物と、香料を吸着させた非
晶質リン酸カルシウムとを複合一体化した香料含有複合
粒子である。したがって、ハイドロキシアパタイトや骨
粉といった結晶質のアパタイトと異なり、非晶質リン酸
カルシウムは香料等の吸着性能に優れており、この非晶
質リン酸カルシウムに香料を吸着させているので、使用
までの保存・保管中における芳香成分の揮散を抑制する
ことができる。さらに、使用時には湯中で瞬時に芳香成
分は揮散できるとともに、香料のサイクロデキストリン
包接化合物を使用して芳香を徐放させることによって、
湯中で長時間にわたって芳香を持続させることができ
る。
【0036】また、香料のサイクロデキストリン包接化
合物と、香料を吸着させた非晶質リン酸カルシウムとを
複合一体化してなる構成であるから、それぞれの香料含
有物が比重の違いによって分離するおそれもない。さら
に、本発明は、香料含有複合粒子及びこれを含む入浴剤
は、使用までの保存・保管中における芳香成分が揮散す
ることを抑制し、長期間その効力を発揮させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 香料のサイクロデキストリンへの包接に用い
られる攪拌機の概略断面図である。
【符号の説明】
1:攪拌槽、1a:混合液、4:タービン、4b:羽根

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料のサイクロデキストリン包接化合物
    と、香料を吸着させた非晶質リン酸カルシウムとを複合
    一体化したことを特徴とする香料含有複合粒子。
  2. 【請求項2】 かさ比重が1〜3であることを特徴とす
    る請求項1に記載の香料含有複合粒子。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2に記載の香料含有複合粒子
    を含むことを特徴とする入浴剤。
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