JPH11210862A - 車軸駆動装置 - Google Patents

車軸駆動装置

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JPH11210862A
JPH11210862A JP896898A JP896898A JPH11210862A JP H11210862 A JPH11210862 A JP H11210862A JP 896898 A JP896898 A JP 896898A JP 896898 A JP896898 A JP 896898A JP H11210862 A JPH11210862 A JP H11210862A
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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HSTと車軸とPTO軸とそれらのギアトレ
ーンを一つのハウジング内に収容する場合、ハウジング
が大きくなり、PTO軸を付設するための突出したスペ
ースを必要としていた。 【解決手段】 前後方向に沿う回転軸線を有する動力入
力軸6と、左右方向に沿う回転軸線を有する車軸7と、
前後方向に沿う回転軸線を有するPTO軸9とを収容す
るハウジングであって、該ハウジングは前ハウジングメ
ンバ1と中央ハウジングメンバ2と後ハウジングメンバ
3を前後に連設し、該前ハウジングメンバと中央ハウジ
ングメンバの上下中央部に仕切壁8を設けて、第一もし
くは第三の部屋R1と第二の部屋R2に区画し、中央ハ
ウジングメンバと後ハウジングメンバの間に第三もしく
は第一の部屋を形成し、前記第一もしくは第三の部屋に
HSTを、第二の部屋にHSTの出力を車軸に伝える動
力伝達手段を、第三もしくは第一の部屋R3に前記入力
軸よりPTO軸に伝える動力伝達手段をそれぞれ収容し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内にH
STと車軸と該車軸への動力伝動機構を一体的に備えた
車軸駆動装置において、PTO伝動系を同一ハウジング
内にコンパクトに収納するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハウジング内にHSTと、車
軸と、該HSTと車軸とを互いに連動連結する動力伝達
機構を収納した技術は公知となっており、該HSTは、
センタセクション上に油圧ポンプと油圧モータを左右方
向に沿わせて配置し、該HSTの入力軸、即ち、ポンプ
軸は垂直方向に配置され、HSTの出力軸、即ち、モー
タ軸は水平方向に配置され、車軸と平行に配置されてい
たのである。例えば、アメリカ特許第5456068号
の技術である。また、PTOユニットを車軸駆動装置に
取り付けた技術はアメリカ特許第5367877号や第
5515677号に開示されているが、ハウジング後面
に外付けされて突出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、HST
の入力軸が垂直方向に配置されていると、ハウジングは
上下方向の長さは短く、前後または左右方向に長くなる
のであるが、入力軸は上方に突出しなければならないの
で、ハウジングの上方にはプーリーまたはスプロケット
を配置するための一定の空間が必要となるのである。そ
して、PTO軸を設ける場合、入力軸は垂直方向にあ
り、PTO軸は水平方向に設ける必要があるために、ベ
ベルギア等によって方向を変更する必要があり、それら
のギアトレーンを収納するためにハウジングが大きくな
ったり、PTO軸を付設するためのケースがハウジング
後方へ突出した構成となり、大きなスペースを必要とし
ていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明前記課題を解決す
るために、次のような手段を用いるものである。即ち、
請求項1においては、前後方向に沿う回転軸線を有する
入力軸と、左右方向に沿う回転軸線を有する車軸と、前
後方向に沿う回転軸線を有するPTO軸とを収容するハ
ウジングであって、該ハウジングは、少なくとも二つの
ハウジングを前後方向に連設してなり、その内部におけ
る前後1方側に前記入力軸により駆動されるHSTと、
該HSTの出力を前記車軸に伝える動力伝達手段を、ま
た、前後他方側に前記入力軸の動力を前記PTO軸に伝
える動力伝達手段を、それぞれ独立させて収容したもの
である。
【0005】また、請求項2においては、前後方向に沿
う回転軸線を有する入力軸と、左右方向に沿う回転軸線
を有する車軸と、前後方向に沿う回転軸線を有するPT
O軸とを収容するハウジングであって、該ハウジングは
前ハウジングメンバと中央ハウジングメンバと後ハウジ
ングメンバを前後に連設し、該前ハウジングメンバと中
央ハウジングメンバとの間に第一の部屋と第二の部屋を
形成し、中央ハウジングメンバと後ハウジングメンバと
の間に第三の部屋を形成し、前記第一もしくは第三の部
屋に前記入力軸により駆動されるHSTを収容し、第二
の部屋にHSTの出力を車軸に伝える動力伝達手段を収
容し、第三もしくは第一の部屋に前記入力軸よりPTO
軸に伝える動力伝達手段を収容したものである。
【0006】請求項3においては、前記HSTを、前記
入力軸に連結される油圧ポンプと、前記車軸に連結され
る油圧モータと、前記油圧ポンプと油圧モータとを設置
して流体的に接続するセンタセクションより構成し、前
記油圧ポンプの回転軸線を前記入力軸の回転軸線と略一
致させ、油圧モータの回転軸線を前記車軸の回転軸線と
略平行に配置すると共に、車軸の上方で油圧ポンプと油
圧モータを上下方向に配列したものである。
【0007】請求項4においては、前記油圧モータと前
記車軸との間に前記油圧ポンプを配置したものである。
請求項5においては、前記PTO軸を前記車軸の近傍に
配置すると共に、前記油圧モータと前記車軸とを駆動的
に連結するための前記動力伝達手段と、前記入力軸より
PTO軸に伝える動力伝達手段を側面視でオーバーラッ
プさせたものである。
【0008】請求項6においては、前記第二の部屋に対
し前記第三もしくは第一の部屋を油流通自在に構成した
ものである。請求項7においては、前記第一もしくは第
三の部屋内と前記第二の部屋内とは、フィルター手段を
介して油流通自在としたものである。
【0009】請求項8においては、前記PTO軸への動
力伝達手段は、前記入力軸から前記PTO軸への動力伝
達を断接可能な油圧クラッチを備えると共に、前記ハウ
ジング内に、前記入力軸によって駆動され前記油圧クラ
ッチに対し作動油を供給する油圧ポンプを配置したもの
である。
【0010】請求項9においては、前記油圧ポンプから
吐出された圧油の一部は、前記HSTの作動油としたも
のである。請求項10においては、前記ハウジングメン
バに前記第一もしくは第三の部屋側へ凹入する凹部を形
成し、前記第三の部屋内に位置する前記油圧クラッチを
前記凹部内に臨ませたものである。請求項11において
は、ハウジングメンバのいずれかにアクスルハウジング
を一体形成し、該アクスルハウジングの端部に四輪操舵
用のステアリングケースを装着したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の車軸駆動装置をト
ラクタに装着した実施の形態を説明する。図1は本発明
の車軸駆動装置を装備したトラクタの全体側面図、図2
は車軸駆動装置の側面図、図3は図2におけるA−A矢
視断面図、図4は図3におけるB−B矢視断面図、図5
はセンタセクションの正面図、図6は同じく側面図、図
7は図5におけるC−C矢視断面図、図8は油圧回路
図、図9は図3におけるD−D矢視断面図、図10は図
4に於けるE−E矢視断面図、図11は図10における
F−F矢視断面図、図12は他のハウジング構成を示す
側面断面図、図13は図12のH−H矢視断面図、図1
4は四輪操舵タイプとした場合の車軸駆動装置の正面断
面図、図15は後輪操舵部の平面図、図16はPTO切
換ギアケースの側面図断面図、図17は同じく正面図、
図18はPTO切換ギアケースの外観側面図である。
【0012】図1において本発明の車軸駆動装置を装備
したローントラクタの全体構成から説明する。機体フレ
ーム101の前部上にエンジン102を載置し、機体フ
レーム101後部に設けた左右取付ステー101a・1
01aに車軸駆動装置103のアクスルハウジング1b
・1bを固定し、該車軸駆動装置103より両側方に車
軸7L・7Rを突出して後輪105・105を軸支し、
前記機体フレーム101の前下部に前輪104・104
を懸架している。該前輪104と後輪105の間の機体
腹部にミッドマウント作業機としてモア106を昇降可
能に装着している。そして、前記エンジン102の出力
軸よりユニバーサルジョイントや伝動軸107を介して
車軸駆動装置103の入力軸6に動力を伝達し、後輪1
05を駆動可能としている。また、該車軸駆動装置10
3の下部には前方に突出したミッドPTO軸9を備えユ
ニバーサルジョイントや伝動軸108を介してモア10
6の上部に設けたギアボックス109に動力を伝えてモ
ア106を駆動可能としている。
【0013】次に、図2、図3において、車軸駆動装置
の全体的な構成について説明する。車軸駆動装置のハウ
ジングは、機体前後方向に分離接合可能な前ハウジング
メンバ1と中央ハウジングメンバ2と後ハウジングメン
バ3とからなり、各ハウジングの左右方向に沿う面に接
合面を形成して、これらを互いに連設することにより単
一のハウジングを構成している。
【0014】前ハウジングメンバ1と中央ハウジングメ
ンバ2とで囲まれたスペースの上位レベルにはモータ軸
4が左右方向に回転自在に支持され、中間レベルにはポ
ンプ軸となる入力軸6及びカウンター軸26が回転自在
に支持され、モーター軸4に対する入力軸6は直角方向
に、カウンター軸26は平行に配置している。また、下
位レベルには車軸7L・7Rが左右方向に回転自在に支
持され、更に下位レベルにミッドPTO軸9が前後方向
に回転自在に支持されている。そして、前記入力軸6及
びミッドPTO軸9を前方へ突出することによって、前
記エンジン102から入力軸6へ、ミッドPTO軸9か
らモア106への動力伝達を、前記ユニバーサルジョイ
ントや伝動軸等を介して動力を伝達し、従来のベルト伝
動よりも伝達効率を向上するとともに、メンテナンスフ
リーな構成としている。
【0015】前記モータ軸4とカウンター軸26とは前
ハウジングメンバ1の内部側で支持するために、前記前
ハウジングメンバ1の前壁内面にモータ軸4とカウンタ
ー軸26の軸端を受ける半円状の凹部を形成し、前ハウ
ジングメンバ1に対し分離可能な半円状の凹部を有する
軸受メンバを装着して構成される。また、前記中央ハウ
ジングメンバ2の前後仕切り壁2aから前ハウジングメ
ンバ1の内方へ向けて断面視凹状の凹部2bが突出さ
れ、該凹部2bと前ハウジングメンバ1との間で入力軸
6が軸受されている。
【0016】また、前ハウジングメンバ1の中間レベル
には後述するトラニオン軸35L・35Rが左右方向に
回転自在に支持され、ハウジングの下位レベルにおいて
は、車軸7L・7Rの軸受部が前ハウジングメンバ1と
中央ハウジングメンバ2の接合面より前方へ偏位させ
て、前ハウジングメンバ1内に配置して車軸7L・7R
を回転自在に支持している。前記車軸7L・7Rの内端
側の各々はデフギア装置23によって差動的に結合さ
れ、その両端が前ハウジングメンバ1の左右外側壁に一
体成形したアクスルハウジング1b・1bより外方へ突
出して後輪105・105を固定している。
【0017】また、前記中央ハウジングメンバ2と後ハ
ウジングメンバ3との間に、後述するPTOクラッチ軸
92、カウンター軸98が前後方向に回転自在に支持さ
れ、ミッドPTO軸9はその後部が中央ハウジングメン
バ2の前後仕切り壁2aに、また、その前部が前ハウジ
ングメンバ1の前壁に、それぞれ軸受を介して回転自在
に支持されている。後ハウジングメンバ3外方に延伸す
るミッドPTO軸9の後端部はカバー111によって覆
われている。
【0018】ハウジング内部の構成は、前ハウジングメ
ンバ1と中央ハウジングメンバ2の前後仕切り壁2aと
の間に、ハイドロスタティックトランスミッション(以
下HST)を収納するための第一の部屋R1と、モータ
軸4からデフギア装置23へ動力を伝達する動力伝達手
段と車軸7L・7Rとを収納するための第二の部屋R2
とが設けられ,該第一の部屋R1と第二の部屋R2は前
ハウジングメンバ1と中央ハウジングメンバ2の前後仕
切り壁2aから延出した左右仕切壁8によって略左右に
区画形成されている。また、前記中央ハウジングメンバ
2の前後仕切り壁2aと後ハウジングメンバ3との間に
は第三の部屋R3が形成されている。なお、ハウジング
は図2等に示した中央ハウジングメンバ2と後ハウジン
グメンバ3とを一体化して、図12、図13に示すよう
に後ハウジングメンバ3で構成して、この後ハウジング
メンバ3’の前端開口縁に前ハウジングメンバ1の後端
開口縁を接合してもよく、この場合、第三の部屋R3
は、後ハウジングメンバ3’の後壁3aと後ハウジング
メンバ3’の前端内方側に取り付けた軸受板300との
間で形成する。
【0019】前記第一の部屋R1と第二の部屋R2と第
三の部屋R3には共通の潤滑油が充填されて油溜まりを
形成しており、前ハウジングメンバ1の上部の第二の部
屋R2には給油蓋112が、また、第一の部屋R1には
カバー部材48を介してリザーバタンク10が設けられ
て、該リザーバタンク10の下部には後述する油フィル
ター56が連通されている。
【0020】また、前記第一の部屋R1と第二の部屋R
2とを仕切る左右仕切壁8の任意位置に油フィルター1
8が配置されている。本実施例では図3に示すように、
HSTを収納する部分と、車軸7L及びミッドPTO軸
9を収納する部分との間に油フィルター18を配置し
て、油が第二の部屋R2から第一の部屋R1へ油流通す
る際に油フィルター18を通じて清浄化してできるよう
にしている。更に、中央ハウジングメンバ2に流通孔が
開口されて、第二の部屋R2と第三の部屋R3との間で
も油が流通できるようにしている。従って、ハウジング
内に充填した油はHSTの作動油と、ギア・軸受部等の
潤滑油とに共通化することができる。第二の部屋R2内
から第一の部屋R1へ油が入るときは、HSTにとって
有害なギア摩耗粉などの異物は、油フィルター18によ
ってろ過される。
【0021】前記第一の部屋R1内にはHSTが収納さ
れ、HSTを構成する油圧ポンプPと油圧モータMを取
り付けるセンタセクション5は.細長い形状とされ、前
ハウジングメンバ1に固定されている。該センタセクシ
ョン5は図5、図6、図7に示すように、第一の部屋R
1内に固定された状態において、上部に左側面91に油
圧モータMを配設し、下部に前面90に油圧ポンプPを
配設している。
【0022】この油圧ポンプP及びその入力軸6は油圧
モータMのモーター軸4と車軸7との間の上下中間レベ
ルに位置して直交するように配設される。この油圧ポン
プPのセンタセクション5の前面90上にはポンプ付設
面40が形成され、図4に示すように、該ポンプ付設面
40にシリンダブロック16が回転摺動自在に配置さ
れ、該シリンダブロック16の複数のシリンダ孔内に、
付勢バネを介してピストン12・12・・・が往復動自
在に嵌合され、該ピストン12・12・・・の頭部には
可動斜板11のスラストベアリング11aが当接され、
該可動斜板11の中央には開口部11bを設けて入力軸
6が貫通できるようにし、該入力軸6はポンプ軸を兼ね
てシリンダブロック16の回転軸心上に配置され、相対
回転不能に係止している。前記入力軸6の前端は、前ハ
ウジングメンバ1の前壁より外方へ突出して、ユニバー
サルジョイントや伝動軸等の伝動機構を介して原動機
(エンジン102)からの動力が入力される。
【0023】前記可動斜板11のピストン接当面をシリ
ンダブロック16の回転軸芯に対して傾動操作すること
で、油圧ポンプPからの油の吐出量及び吐出方向を変更
できるようにしており、図3に示すように、この可動斜
板11は両側にトラニオン軸35L・35Rが一体的に
突出されて車軸7と平行となるように配設している。該
トラニオン軸35Rは前記前ハウジングメンバ1の左右
仕切壁8に回転自在に支持され、該トラニオン軸35L
は上部ハウジング1の側面の開口を閉鎖する蓋体15に
回転自在に支持され、該トラニオン軸35L・35Rを
中心に可動斜板11が傾倒できるようにしている。この
可動斜板11を傾動操作することで、油圧ポンプPの出
力変更操作を行える。
【0024】前記トラニオン軸35Lには前記蓋体15
を貫通して外方へ延伸してコントロールレバー38が固
設され、該コントロールレバー38の取付孔38aには
図示しないロッドまたはワイヤー等を介して運転席の変
速操作具と連結され、機体前後方向にコントロールレバ
ー38を回動するようにして、リンク機構の簡素化を図
っている。トラニオン軸35Lのハウジング内ではコイ
ル状の中立戻しバネ31が外嵌され、該中立戻しバネ3
1の両端は交差させて後方へ延出しており、該中立戻し
バネ31の両端部は、前記可動斜板11より後方へ突出
形成したアーム11dに突設した係合ピン39と、前記
蓋体15に装着した偏心軸33とを挟み込んでいる。
【0025】従って、変速するためにコントロールレバ
ー38が回動されると、トラニオン軸35まわりにアー
ム11dも回動されて、中立戻しバネ31の一端側が係
合ピン39によって押し広げられ、中立戻しバネ31の
他端側は偏心軸33によって止められ、コントロールレ
バー38に中立復帰の付勢力が与えられる。そして変速
操作具への操作力を解除すると、中立戻しバネ31の一
端側に発生した復元力によって、係合ピン39は偏心軸
33側へ戻され、中立位置で保持される。また、前記偏
心軸33のハウジング外に延出した部分は調整ネジに構
成され、該偏心軸33を適度に回動してロックすること
によって、中立戻しバネ31を介してアーム11dがト
ラニオン軸35Lまわりに変位し、可動斜板11を正確
な中立位置に調整可能としている。
【0026】前記トラニオン軸35のハウジング外端部
に設けたコントロールレバー38は図2に示すように、
下方へ突出する係止部38bを有してショックアブソー
バ73の可動部と連結され、該ショックアブソーバ73
は車軸7Lの下方で前傾姿勢に配置され、該ショックア
ブソーバ73の固定部は中央ハウジングメンバ2の下部
に固設した支持プレート74に連結されている。このよ
うにショックアブソーバ73をコントロールレバー38
と連結することによって、急激な変速を防止するととも
に、変速操作具の操作力を開放したときに、中立戻しバ
ネ31のバネ力によって急激に中立方向に戻り、急激な
減速加速度がかかることを防止している。
【0027】前記油圧ポンプPから吐出された圧油はセ
ンタセクション5内の油路を介して油圧モータMに送油
される。該油圧モータMの構成は、図3に示すように、
センタセクション5の垂直面91にモータ付設面41が
形成されており、該モータ付設面41に、シリンダブロ
ック17が回転自在に支持されている。該シリンダブロ
ック17の複数のシリンダ孔内に付勢バネを介して複数
のピストン13・13・・・が往復動自在に嵌装されて
いる。該ピストン13の頭部は固定斜板37に接当して
いる。固定斜板37は前ハウジングメンバ1内の左右仕
切壁8に嵌合固定されている。
【0028】シリンダブロック17の回転軸心上にモー
タ軸4を一体的に水平に配置して相対回転不能に係止し
ている。前記モータ軸4の一端は、センタセクション5
のモータ付設面41中央に設けた軸受孔に支持され、他
側は前ハウジング1の左右仕切壁8を貫通して第二の部
屋R2に挿入し、この左右仕切壁8に設けた軸受76に
よりモータ軸4が回転自在に支持されている。この軸受
76は第一の部屋R1と第二の部屋R2との間を区画す
るために、シール付のベアリングを用いている。また、
前記第二の部屋R2内に位置するモータ軸4の端部上に
はギア25とブレーキディスク19が隣接して固着さ
れ、該ブレーキディスク19はブレーキアーム29aを
ブレーキ軸29bに回動操作することによりブレーキパ
ッド29を押しつけてモータ軸4を制動できるようにし
ている。
【0029】次に、前記油圧ポンプPと油圧モータMを
載置するセンタセクション5の内部構成を、図5、図
6、図7より説明する。センタセクション5の前記ポン
プ付設面40の中央には入力軸6の後部を回転自在に支
持できるように軸受部を構成し、この軸受部を中心に一
対の弓形ポート40a・40bが上下方向に開口され、
前記シリンダブロック16からの給排油が導入されるよ
うになっている。また、図6に示すように、モータ付設
面41には一対の弓形ポート41a・41bが前後方向
に開口され、前記シリンダブロック17からの給排油が
導入されるようになっている。
【0030】そして、前記ポンプ付設面40の弓形ポー
ト40a・40bとモータ付設面41の弓形ポート41
a・41bとを夫々互いに連結するために、第一直線状
油路5aと第二直線状油路5bが下方から上方向に向か
って前後平行に穿設されている。そして、前記第二直線
状油路5bの中途部には直角方向に側方から第三直線状
油路5cが連通されて、作動油を油圧ポンプPと油圧モ
ータMとの間で循環させるための閉回路が構成されてい
る。
【0031】即ち、ポンプ付設面40の弓形ポート40
aは第一直線状油路5aとダイレクトに連通し、弓形ポ
ート40bは第三直線状油路5cと連通させ、モータ付
設面41の弓形ポート41aは第一直線状油路5aとダ
イレクトに連通し、弓形ポート41bは第二直線状油路
5bと連通し、これにより第一直線状油路5aと、第二
直線状油路5bと第三直線状油路5cとで、弓形ポート
40a・40bと弓形ポート41a・41bとの間を連
通して閉回路を構成している。
【0032】また、第一直線状油路5aと第二直線状油
路5bの開口部側にはそれぞれチェックバルブ54・5
5を配置して、栓部材64・64にて閉塞されている。
このチェックバルブ54・55の入口ポートには油路5
dが連通され、該油路5dには更にセンタセクション5
後面に開口する補給ポート5gに連通されている。一
方、センタセクション5の後面にチャージポンプケース
46が固設され、該チャージポンプケース46にトロコ
イドポンプタイプのチャージポンプ45が収納され、前
記入力軸6がチャージポンプケース46内に延伸してチ
ャージポンプ45を駆動する構成としている。但し、チ
ャージポンプは内歯ギア式でも外歯ギア式であっても構
わない。
【0033】そして、前記補給ポート5gは図8に示す
ように、センタセクション5の後面にチャージポンプケ
ース46を付設したときに、チャージポンプケース46
に設けたチャージ油路46a、メインリリーフバルブ5
7を介してチャージポンプ45の吐出ポート45aと連
通され、該チャージポンプ45からの圧油をメインリリ
ーフバルブ57のドレン油を油路46a、補給ポート5
g、油路5d、チェックバルブ54・55を介してHS
Tの閉回路内へ作動油を補給できるようにしている。5
8は補給油圧を設定するためのリリーフバルブである。
【0034】また、該吐出ポート45aにはフローコン
トロール弁50が接続されている。フローコントロール
弁50はチャージポンプ45の吐出油を二方向の油流に
分割し、一方の油流は、図10に示すようにチャージポ
ンプケース46の後面に開口した油取出ポート46bよ
り出力されるようになっており、また、他方の油流は、
ハウジング外へ取り出されて外部アクチュエーター51
を駆動し、その外部アクチュエーター51からの戻り油
が再びチャージポンプケース46内に導入されて前記油
路46aに流されるようになっている。
【0035】また、チャージポンプ45の吸入ポートは
パイプ状の油フィルター56を接続するためにチャージ
ポンプケース46の上面に形成した開口部46b(図
5、図10)と連通されている。該油フィルター56は
前ハウジングメンバ1の上面に開口した開口1aよりチ
ャージポンプケース46に向かって挿入でき、カバー部
材48とチャージポンプケース46によって挟んで支持
する構成として、該カバー部材48を外すことで前ハウ
ジングメンバ1の上面から容易に油フィルター56を交
換できるようにしている。カバー部材48は前記開口1
aを覆う取付フランンジ部材と前記リザーバタンク10
を設置するパイプ状の継ぎ手部材を備えてなる。前記油
フィルター56を配置する第一の部屋R1内に溜められ
た油はHSTの駆動によって発熱し膨張するが、この膨
張した分の油量は前記開口1a及びカバー部材48を通
過し、前記リザーバタンク10内に流入して第一の部屋
R1内における油の体積変化が調整されるようになって
いる。
【0036】また、車両の牽引時に車軸を空転可能とす
るべく第一直線状油路5aと第二直線状油路5bとを油
溜まりに開放するためのバイパス操作レバー(図示せ
ず)が、前ハウジングメンバ1の前壁前方に配置され、
該バイパス操作レバーを回動することで、前ハウジング
メンバ1の前壁に支持させたバイパスレバー軸が回動さ
れ、その下端の平坦面がセンタセクション5に支持され
た押しピンをシリンダブロック17方向へ押し込み、押
しピンがモータ付設面41とシリンダブロック17との
密着状態を開放して、第一直線状油路5aと第二直線状
油路5bとが弓形ポート41a・41bを介してハウジ
ングの油溜まりと連通し、モータ軸4に自由回転が得ら
れるようにしている。
【0037】次に、前記モータ軸4からデフギア装置2
3へ動力を伝達するをギア式の動力伝達手段を説明す
る。図3に示すように、第二の部屋R2内に突入するモ
ータ軸4上に設けたギア25が、カウンター軸26上に
固設した大径ギア24と噛合している。また、該カウン
ター軸26の上に固設した小径ギア21がデフギア装置
23のデフ入力ギア22と噛合して、モータ軸4から減
速して該デフ入力ギア22によりデフギア装置23が駆
動され、前記デフ入力ギア22の側方に前記カウンター
軸26上の大径ギア24がオーバーラップして配置さ
れ、左右方向の長さが短くなるようにしている。
【0038】前記デフギア装置23を介して左右の車軸
7L・7Rに動力伝達しており、該デフギア装置23は
図9に示すように、デフ入力ギア22が本体22aとリ
ング状のギア部22bから構成され、本体22aの中心
部に車軸7L・7Rの突き合わせ部の各々を挿入支持す
る軸孔22cを開口し、その両側にデフピニオン80・
80を挿入する貫通孔22d・22dが開口され、本体
22aの周縁部には、ギア部22bを本体22aにボル
トで固定するためのボルト孔22eが円周上に複数開口
されて、ボルトを外すことで本体22aとギア部22b
が容易に分離できる構成としている。この本体22aは
焼結合金等にて構成され、ギア部22bはスチールを切
削加工または鍛造等によって製作している。
【0039】そして、車軸7L・7Rの内端側にはデフ
サイドギア81L・81Rがスプライン嵌合され、一側
(本実施例では進行方向に向かって右側)の前記減速伝
動装置と反対側の車軸7L上にサポートメンバ89が外
嵌されている。該サポートメンバ89はお碗状に形成し
て、その凹部89a内に前記デフサイドギア81Lが収
納され、開口端には本体22aに対する取付フランジ面
が形成され、前記ボルトにより本体22a及びギア部2
2bに共締め固定されている。サポートメンバ89の外
側のボス部89b外周上にスライダー82が軸方向に摺
動自在に外嵌され、該スライダー82にはピンより構成
された係合突起82aが車軸と平行に取り付けられ、該
係合突起82の先端はサポートメンバ89を貫通して凹
部89a内に位置し、デフサイドギア81Lの背面外周
に形成した凹部81aに係合可能としている。このよう
にサポートメンバ89とデフサイドギア81Lとの間で
デフロック機構が構成されて、デフギア装置23はデフ
ケースを持たない構成とし、サポートメンバ89により
半分覆われる構成としている。
【0040】そして、前記右側の車軸7Rの前側はベア
リングを介して前ハウジングメンバ1内に回転自在に支
持され、左側の車軸7Lの内側は、前記サポートメンバ
89の外周に配したベアリングを介して前ハウジングメ
ンバ1内に回転自在に支持されている。また、本体22
aの軸孔22cで支持する車軸7Rの内端軸部の方を車
軸7Lの内端軸部よりも長く形成している。デフ入力ギ
ア22が左右方向の力を受けた場合、一側はサポートメ
ンバ89によりその力を受け、他側は本体22aと車軸
7Rとの間にて支持されて、これらによってデフ入力ギ
ア22の倒れが低減される。また、車軸7Lの中途部に
は軸方向への抜け止め用を防止するための止め輪113
が係合されている。
【0041】そして、前記スライダー82にスライドフ
ォーク84が係合され、該スライドフォーク84の基部
は前ハウジングメンバ1の前部に車軸7と平行に両持ち
支持されたシフター軸85に固定され、該シフター軸8
5の一端は前ハウジングメンバ1より外側へ突出し、該
シフター軸85にベルクランクアーム86の一端が係止
され、該ベルクランクアーム86の他端はリンク機構を
介してデフロックペダル等のデフロック操作具及びブレ
ーキ装置と連係されている。
【0042】このような構成において、デフロック操作
具を操作すると、図9に矢印で示す方向にベルクランク
アーム86が回動されて、スライドフォーク84が左方
へ摺動し、同時にスライダー82も摺動され、係合突起
82aがデフサイドギア81Lの凹部81aに係合し
て、デフロックされるのである。そして、ブレーキペダ
ルを踏み込んだときには、前記ブレーキ装置を制動する
と共に、デフロックさせるようにリンク機構を組んでお
くことにより、左右の車軸7L・7Rが一体的に連結さ
れて、デフギア装置23によって一側が回転することな
く後輪105・105を同時に制動することができる。
このリンク機構はベルクランク86とブレーキアーム2
9aとが前ハウジングメンバ1の同じ側に配置されてい
るために容易に構成することができる。
【0043】そして、前記前ハウジングメンバ1のアク
スルハウジング1b・1bの外端部に操向機構を設ける
ことで、4輪操舵(4WS)仕様に変更することができ
る。図14、図15において片側に示すようにアクスル
ハウジング1bの外端面にステアリングケース120を
固設し、該ステアリングケース120に回動ケース12
1を上下軸線まわりで回動自在に装着する。該回動ケー
ス121の上面及び下面に枢着したキングピン122で
ステアリングケース120に枢支している。該回動ケー
ス121にホィール軸123が回転自在に支持され、該
ホィール軸123に後輪105が固定される。
【0044】また、前記回動ケース121の下面にはナ
ックルアーム124が機体内方へ突設され、該ナックル
アーム124にタイロッド125が枢結され、該タイロ
ッド125はベルクランクアーム126に枢結され、該
ベルクランクアーム126の中央部は前記ハウジング下
面に固設されたブラケット127に枢支されたセンター
ピン127aに対し回動自在に取付られている。そし
て、ベルクランクアーム126の他端はリンク等を介し
て前輪の操舵機構と共にハンドルに連動連結されてい
る。前記ブラケット127はその前後端を折り曲げて立
設した前後一対の取付部127bを備えており、この取
付部127bにより前後前ハウジングメンバ1と前記中
央ハウジングメンバ2との接合個所を挟み込んで取付ボ
ルト127cにて共締めすることにより、前記ブラケッ
ト127がハウジングの底部に固定されるようになって
いる。
【0045】一方、前記車軸7Lの先端にはユニバーサ
ルジョイント128を介して前記ホィール軸123と連
結される。なお、図示を省略したが、車軸7Rを収容す
るアクスルハウジング1b端部にも上記と同様の操向機
構が配設されるものである。車軸駆動装置は前述した如
く、車軸7Lの上方において油圧ポンプPと油圧モータ
Mを上下方向に配列させたことでハウジングの左右幅が
狭くなっており、アクスルハウジング1b端部に操向機
構を配設しても、前述の如くハウジングの左右幅が狭く
なり、後輪105を操向回動させるに十分な空間が得ら
れており、4輪操舵機構を付加する仕様にも容易に対応
できるのである。
【0046】次に、PTO軸への動力伝達構成を説明す
る。図4、図10、図11に示すように、前記入力軸6
の後端は前記凹部2bを貫通して第三の部屋R3に挿入
され、該入力軸6の端部にはPTO入力軸92の一端が
軸受を介して同一軸芯上に回転自在に支持されて、該P
TO入力軸92と入力軸6の間に油圧クラッチからなる
PTOクラッチ88が構成されている。
【0047】即ち、前記入力軸6の軸端上には回転体9
3がスプライン嵌合され、該回転体93外周に摩擦板を
係合している。一方、PTO入力軸92の端部上にクラ
ッチケース94を固設し、該クラッチケース94内には
ピストン95を収納し、前記回転体93と対向する部分
には摩擦板を係止し、前記摩擦板と交互に配置して重合
させている。こうしてPTOクラッチ88を構成し、前
記凹状に構成した凹部2b内に収納され、ハウジング外
に設けた電磁バルブ96を作動させることによってPT
Oクラッチ88を断接できるようにしている。
【0048】即ち、前記電磁バルブ96は図外のPTO
操作具と連動連結されて、PTO操作具の操作でON・
OFFできる。そして、図8、図10、図11に示すよ
うに、前記クラッチケース94内のピストン95を摺動
させるためのシリンダー室はPTOクラッチ軸92の端
面より軸心位置に穿設した油路92aに連通されてい
る。PTOクラッチ軸92の後端部は後ハウジングメン
バ3の後壁3aに形成した凹部3b内に油密状に嵌め込
まれてロータリジョイントが構成され、前記油路92a
は凹部3b内に設けた油室に開口されている。一方、前
記電磁弁96は後ハウジングメンバ3の後壁3a上面に
設置され、その切換弁部が後壁3a内に挿入される。
【0049】更に、後壁3aには、電磁弁96の切換弁
部を中心にして左右一方側に切換弁部の入力ポートに連
通する油路135が、左右他方側に切換弁部の出力ポー
トに連通する油路134がそれぞれ水平方向に穿設され
る。前記油路135の始端部135aは図10に示す如
く直角に曲げられ、中央ハウジングメンバ2の後端に対
する接合面に開口させてあり、前記チャージポンプケー
ス46の後面に開口した油取出ポート46bに対し、中
央ハウジングメンバ2の凹部2b肉厚壁に穿設した前後
方向に沿う油路136を介して接続される。
【0050】また、前記油路134の下方には前記凹部
3b内の油室と連通する油路133が平行に穿孔され、
両油路134・133の始端部134a・133aは直
角に曲げられ、中央ハウジングメンバ2の後端に対する
接合面に開口させると共に、該接合面上に凹入形成され
た上下方向へ延びる油溝132によって相互連通される
ことにより、前記油路134と前記油路133とが接続
されるようになっている。また、後ハウジングメンド3
の後壁3aには、前記凹部3bの油室と接続されてPT
Oクラッチ88の作動油圧を設定するリリーフ弁130
が配設され、該リリーフ弁130から排出されたリリー
フ油は第三の部屋R3内に戻される。
【0051】前記連れ回り防止ブレーキ131は中央ハ
ウジングメンバ2の側面でPTOクラッチ88の近傍に
配置されて、ピストン131a先端にブレーキパッド1
31bを固設して、該ブレーキパッド131bを、前記
クラッチケース94の背面に固定したギア97の大径ボ
ス部外周面97aに対向して配置され、ピストン131
aは中央ハウジングメンバ2の側面部に形成したシリン
ダー室2cに収納して、バネ131cによってブレーキ
パッド131bが大径ボス部外周面97aに当接するよ
うに付勢している。
【0052】また、前記シリンダー室2cは中央ハウジ
ングメンバ2の側壁に穿孔した前後方向に沿う油路13
3bが連通され、前記後ハウジングメンバ3の前端に対
する接合面を介して前記油路133bの始端側133a
と接続されている。このように連れ回り防止ブレーキ1
31はネガティブブレーキタイプに構成され、前記PT
Oクラッチ88の作動・非作動に同期して非制動・制動
となる。
【0053】このような構成において、PTO操作具を
操作しない状態では、電磁バルブ96が作動されず、図
8に示す位置となり、PTOクラッチ88及び連れ回り
防止ブレーキ131に圧油が送油されないために、バネ
131cの付勢力によって、ブレーキパッド131bが
クラッチケース94側に押しつけられて、PTOクラッ
チ軸92が回転しないようにしている。
【0054】そして、PTO操作具を操作すると、電磁
バルブ96が左方の位置に切り換えられて、油路135
と油路134との間が連通されて、油取出ポート46b
からの圧油が連れ回り防止ブレーキ131及びPTOク
ラッチ88に送油されて、連れ回り防止ブレーキ131
のブレーキパッド131bがクラッチケース94を開放
してブレーキが解除され、PTOクラッチ88のピスト
ン93が摺動されて摩擦板を圧接して、PTOクラッチ
88が「接」となり、入力軸6からPTOクラッチ軸9
2へ動力が伝えられる。
【0055】そして、図4、図10に示すように、前記
PTOクラッチ軸92上のギア97はクラッチケース9
4と相対回転不能に連結されている。該ギア97には前
記カウンター軸98上に固設したギア99と噛合され、
更に、該ギア99はミッドPTO軸9上に固設したギア
100と噛合されている。こうして、前記PTOクラッ
チ88を接とすることによって、前記ギア97・99・
100を介してミッドPTO軸9に動力が伝えられ、該
ミッドPTO軸9よりユニバーサルジョイントや伝動軸
108を介して前記モア106に動力が伝えられるよう
にしている。更にカバー111を外して本機後方に配置
した作業機にも動力を伝えることができる。
【0056】上記PTOクラッチ軸92からミッドPT
O軸9への動力伝達手段は、平歯車によるギアトレーン
で構成でき、また、前記モータ軸4からデフ入力ギア2
2への動力伝達手段も、平歯車によるギアトレーンで構
成でき、それぞれ幅を狭くしてコンパクトな構成で動力
伝達ができ、更に、ミッドPTO軸9への動力伝達手段
は側面視においてデフ入力ギア22とオーバーラップさ
せており、前後幅が狭くなるようにしている。
【0057】そして更に、前記後ハウジングメンバ3か
ら前記カバー111を外して穴3bを開放してミッドP
TO軸9からギア100を抜き出し、図16〜図18に
示すPTOギヤケース140を取り付けることにより、
ミッド作業機とリア作業機への動力伝達方向を任意に切
り換えられる。オプションかレトロフィット可能な構成
としている。
【0058】即ち、前記PTOギヤケース140は前後
半割りに構成して、リアPTO入力軸141、カウンタ
ー軸142、リアPTO軸143を前後方向に沿わせて
平行に回転自在に支持し、該リアPTO入力軸141上
にはギア144を固設し、カウンター軸142上に固設
したギア145と噛合し、該カウンター軸142上には
更にギア146が固設されて、リアPTO軸143上に
固設したギア147と噛合して、リアPTO入力軸14
1からリアPTO軸143へ動力を伝達できるようにし
ている。
【0059】また、前記ミッドPTO軸9の後端部に
は、穴3bを通じて後ハウジングメンバ3内に挿し込ま
れた中空円筒状の回転体148がスプライン嵌合され、
該回転体148の外周にはギア149がベアリングを介
して回転自在に外嵌され、該ギア149は二つの歯部を
有し、一方の歯部149aは前記カウンター軸98上の
ギヤ99と噛合され、他方の歯部149bは、前記回転
体148の端部上に形成した歯部148aと前記ギア1
44の端部に形成した歯部144aと同一軸線上で並列
に配置されて、該歯部144a・148a・149b上
にクラッチスライダー150がそれぞれの歯部と噛合可
能に外嵌されている。
【0060】該クラッチスライダー150にはスライド
フォーク151が係合され、該スライドフォーク151
はPTOギヤケース140に固定されたフォーク軸15
2上を摺動自在に支持され、該スライドフォーク151
はギヤケース140の側壁に支持した切換軸153の回
動によってアーム154を介して摺動されるように構成
し、該切換軸153はリンク等を介して運転席のPTO
切換操作レバーと連結される。そして、その切り換え位
置はセンサー155・156によって検知できるように
している。
【0061】このようにして、切換軸153の回動によ
ってクラッチスライダー150を前方に位置させたとき
には歯部149b・148aとクラッチスライダー15
0が噛合して、ギア149からミッドPTO軸9に動力
が伝達されてミッド作業機のみを駆動することができ
る。また、スライダー150を図示中央部に位置させる
と、クラッチスライダー150が歯部144a・148
a・149bの全てに噛合して、ミッド作業機とリア作
業機の両方を駆動することができる。また、クラッチス
ライダー150を後方に位置させると、クラッチスライ
ダー150が歯部144a・148aに噛合して、リア
PTO軸143に動力が伝達されて、リア作業機のみを
駆動することができる。
【0062】このように、後ハウジングメンバ3の後壁
に設けたギア抜き差し用の穴3bを、カバー111に代
えて装着したPTOギアケース140によって閉鎖しつ
つ、この穴3bを通じて前記第三の部屋R3内に位置す
るPTOクラッチ88からの動力をPTOギアケース1
40内に導いてミッドPTO軸9並びにリアPTO軸1
43に伝達加納に構成しているのである。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1及び請求
項2の如く構成したことにより、HSTのセンタセクシ
ョンがハウジング内部に配置されるので、ハウジング外
への油漏れが起きることが防止される。また、動力取出
機構をハウジング内に一体化させつつハウジングメンバ
の部品数をすくなくすることができる。
【0064】また、請求項3の如く、前記HSTを前記
入力軸に連結される油圧ポンプと、前記車軸に連結され
る油圧モータと、前記油圧ポンプと油圧モータとを設置
して流体的に接続するセンタセクションより構成し、前
記油圧ポンプの回転軸線を前記動力入力軸の回転軸線と
略一致させ、油圧モータの回転軸線を前記入力軸の回転
軸線と略平行に配置すると共に車軸の上方で油圧ポンプ
と油圧モータを上下方向に配列したので、ハウジングを
細長くし左右幅を圧縮してコンパクト化することができ
た。また、四輪操舵車輌とした場合における後輪の操舵
スペースを確保することができた。また、油圧ポンプに
入力軸を直結でき、油圧モータと車軸とを平歯車タイプ
のギアトレーンで連結して、構成の簡素化を図り、低コ
スト化を実現できる。
【0065】また、請求項4の如く、前記油圧モータと
前記車軸との間に前記油圧ポンプを配置したので、第一
もしくは第三の部屋において油圧モータと車軸との間の
ギアトレーン側方に生じるデッドスペースを有効に利用
して、ハウジングの上下幅を圧縮できる。
【0066】また、請求項5の如く、前記PTO軸を前
記車軸の近傍に配置すると共に、前記油圧モータと前記
車軸とを駆動的に連結するための前記動力伝達手段と、
前記入力軸よりPTO軸に伝える動力伝達手段を側面視
でオーバーラップさせたので、ハウジングの前後幅を圧
縮でき、コンパクト化を図ることができる。
【0067】また、請求項6の如く、前記第二の部屋に
対し前記第三もしくは第一の部屋を油流通自在に構成し
たので、走行系の動力伝達手段とPTO系の動力伝達手
段とで潤滑油の共用化が図れる。
【0068】また、請求項7の如く、前記第一もしくは
第三の部屋内と前記第二の部屋内とは、フィルター手段
を介して油流通自在としたので、走行系の動力伝達手段
とPTO系の動力伝達手段に対する潤滑油をHSTの作
動油として共用化しつつ、第一の部屋内の油を清浄な状
態に維持してHSTを第二の部屋内に存在する潤滑油中
の異物から保護して耐久性を向上することができる。
【0069】また、請求項8の如く、前記PTO軸への
動力伝達手段は、前記入力軸から前記PTO軸への動力
伝達を断接可能な油圧クラッチを備えると共に、前記ハ
ウジング内に、前記入力軸によって駆動され前記油圧ク
ラッチに対し作動油を供給する油圧ポンプを配置したの
で、油圧ポンプが油圧クラッチの近傍に位置することと
なり、油圧クラッチに対する油路構成が短縮され、管路
抵抗が小さくロス馬力を低減することができる。
【0070】また、請求項9の如く、前記油圧ポンプか
ら吐出された圧油の一部は、前記HSTの作動油とされ
ているので、油圧ポンプが油圧クラッチ給油用とHST
の作動油補給用とに兼用され、ポンプ使用個数を減らせ
低コスト化を図ることができる。
【0071】また、請求項10の如く、前記中央ハウジ
ングメンバに前記第一もしくは第三の部屋側へ凹入する
凹部を形成し、前記第三の部屋内に位置する前記油圧ク
ラッチを前記凹部内に臨ませたので、第一の部屋内のデ
ッドスペースを油圧クラッチの設置スペースとして有効
利用でき、ハウジング全体をコンパクトにできる。
【0072】また、請求項11の如く、前記ハウジング
メンバのいずれかにアクスルハウジングを一体形成し、
該アクスルハウジングの端部に四輪操舵用のステアリン
グケースを装着したことによって、走行輪が操舵されて
回動しても、ハウジングの幅が狭く形成されているの
で、トレッドを広くする必要がなく、回転半径を更に小
さくすることができるようになり、同じ機体を利用して
操向性能及び作業能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車軸駆動装置を装備したトラクタの全
体側面図である。
【図2】車軸駆動装置の側面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】図3におけるB−B矢視断面図である。
【図5】センタセクションの正面図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】図5におけるC−C矢視断面図である。
【図8】油圧回路図である。
【図9】図3におけるD−D矢視断面図である。
【図10】図4におけるE−E矢視断面図である。
【図11】図10に於けるF−F矢視断面図である。
【図12】他のハウジング構成を示す側面断面図であ
る。
【図13】図12のH−H矢視断面図
【図14】四輪操舵タイプとした場合の車軸駆動装置の
正面断面図断面図である。
【図15】後輪操舵部の平面図である。
【図16】PTO切換ギアケースの側面図である。
【図17】同じく正面図である。
【図18】切換操作軸部のPTO切換ギアケースの外観
側面図である。
【符号の説明】
R1 第一の部屋 R2 第二の部屋 R3 第三の部屋 P 油圧ポンプ M 油圧モータ 1 前ハウジングメンバ 2 中央ハウジングメンバ 2b 凹部 3 後ハウジングメンバ 4 モータ軸 5 センタセクション 6 入力軸 7L・7R 車軸 9 PTO軸(ミッドPTO軸) 18 油フィルター 45 油圧ポンプ(チャージポンプ) 88 油圧クラッチ(PTOクラッチ)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に沿う回転軸線を有する入力軸
    と、左右方向に沿う回転軸線を有する車軸と、前後方向
    に沿う回転軸線を有する動力取出軸(以下PTO軸)と
    を収容するハウジングであって、該ハウジングは、少な
    くとも二つのハウジングを前後方向に連設してなり、そ
    の内部における前後1方側に前記入力軸により駆動され
    るハイドロスタティックトランスミッション(以下HS
    T)と、該HSTの出力を前記車軸に伝える動力伝達手
    段を、また、前後他方側に前記入力軸の動力を前記PT
    O軸に伝える動力伝達手段を、それぞれ独立させて収容
    したことを特徴とする車軸駆動装置。
  2. 【請求項2】 前後方向に沿う回転軸線を有する入力軸
    と、左右方向に沿う回転軸線を有する車軸と、前後方向
    に沿う回転軸線を有する動力取出軸とを収容するハウジ
    ングであって、該ハウジングは前ハウジングメンバと中
    央ハウジングメンバと後ハウジングメンバを前後に連設
    し、該前ハウジングメンバと中央ハウジングメンバとの
    間に第一の部屋と第二の部屋を形成し、中央ハウジング
    メンバと後ハウジングメンバとの間に第三の部屋を形成
    し、前記第一もしくは第三の部屋に前記入力軸により駆
    動されるHSTを収容し、第二の部屋にHSTの出力を
    車軸に伝える動力伝達手段を収容し、第三もしくは第一
    の部屋に前記入力軸よりPTO軸に伝える動力伝達手段
    を収容したことを特徴とする車軸駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記HSTを、前記入力軸に連結される
    油圧ポンプと、前記車軸に連結される油圧モータと、前
    記油圧ポンプと油圧モータとを設置して流体的に接続す
    るセンタセクションより構成し、前記油圧ポンプの回転
    軸線を前記入力軸の回転軸線と略一致させ、油圧モータ
    の回転軸線を前記車軸の回転軸線と略平行に配置すると
    共に、車軸の上方で油圧ポンプと油圧モータを上下方向
    に配列したことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の車軸駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧モータと前記車軸との間に前記
    油圧ポンプを配置したことを特徴とする請求項3記載の
    車軸駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記PTO軸を前記車軸の近傍に配置す
    ると共に、前記油圧モータと前記車軸とを駆動的に連結
    するための前記動力伝達手段と、前記入力軸よりPTO
    軸に伝える動力伝達手段を側面視でオーバーラップさせ
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車軸
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第二の部屋に対し前記第三もしくは
    第一の部屋を油流通自在に構成したことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の車軸駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第一もしくは第三の部屋内と前記第
    二の部屋内とは、フィルター手段を介して油流通自在と
    したことを特徴とする請求項6記載の車軸駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記PTO軸への動力伝達手段は、前記
    入力軸から前記PTO軸への動力伝達を断接可能な油圧
    クラッチを備えると共に、前記ハウジング内に、前記入
    力軸によって駆動され前記油圧クラッチに対し作動油を
    供給する油圧ポンプを配置してあることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の車軸駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記油圧ポンプから吐出された圧油の一
    部は、前記HSTの作動油とされていることを特徴とす
    る請求項8記載の車軸駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記ハウジングメンバに前記第一もし
    くは第三の部屋側へ凹入する凹部を形成し、前記第三の
    部屋内に位置する前記油圧クラッチを前記凹部内に臨ま
    せたことを特徴とする請求項8記載の車軸駆動装置。
  11. 【請求項11】 ハウジングメンバのいずれかにアクス
    ルハウジングを一体形成し、該アクスルハウジングの端
    部に四輪操舵用のステアリングケースを装着して成る請
    求項3記載の車軸駆動装置。
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