JPH11210867A - 遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造 - Google Patents

遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造

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JPH11210867A
JPH11210867A JP1071798A JP1071798A JPH11210867A JP H11210867 A JPH11210867 A JP H11210867A JP 1071798 A JP1071798 A JP 1071798A JP 1071798 A JP1071798 A JP 1071798A JP H11210867 A JPH11210867 A JP H11210867A
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JP
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carrier plate
pinion shaft
oil
pinion
oil discharge
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JP1071798A
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Jiro Takayama
二郎 高山
Masanori Mitsui
理令 三井
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JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピニオンシャフトの端部に外挿されるスラス
トワッシャの耐久性の向上を図る。 【解決手段】 ピニオンシャフト6の端部に外挿された
二枚のスラストワッシャ14の内で軸方向外側のスラス
トワッシャ14に対面するキャリヤプレート3の座面に
それぞれ貫通孔4bの内周縁からキャリヤプレート3の
外周縁に向けて拡がる略V字状の油排出溝17を形成す
る。キャリヤプレート3の座面に形成された油排出溝1
7のV字中央部にはピン10が配置されており、これに
より、油排出溝17がキャリヤプレート3の厚さ方向に
ピン10と重ならないようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星歯車のピニオ
ンシャフトの端部潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のピニオンシャフトの端部
潤滑構造としては、実開昭64−20558号公報に記
載のものが知られている。
【0003】この構造は、図7に示すように、キャリヤ
aの互いに対向するキャリヤプレートb,bに両端部が
固定されたピニオンシャフトcを備え、ピニオンシャフ
トcの中央部にはピニオンdがニードルベアリングeを
介して回転可能に支持されている。ピニオンシャフトc
の両端部には、ワッシャfがピニオンdとキャリヤプレ
ートb,bとの間に位置してそれぞれ外挿されている。
【0004】ピニオンシャフトcのニードルベアリング
eを臨む外周面には油孔gが開口しており、油孔gから
ニードルベアリングeに供給された油によって、ニード
ルベアリングeと、ピニオンdのスラスト力を受けるワ
ッシャfとの潤滑を行うようにしている。
【0005】しかしながら、かかるピニオンシャフトの
端部潤滑構造においては、ピニオンdにスラスト力が発
生した際に、キャリヤプレートbと、ピニオンdのスラ
スト力を受けるワッシャfとが密着して油が外部に排出
されにくくなり、この結果、キャリヤプレートbとワッ
シャfとの密着面に摺動熱が生じやすい不都合がある。
【0006】そこで、かかる不都合を解消するために、
特開平3−14947号公報に記載のピニオンシャフト
の端部潤滑構造が開示されている。この構造は、図8に
示すように、ワッシャf面に内周部から外周部まで延在
する油排出溝hを形成したもので、ニードルベアリング
eに供給された油をこの溝hに沿って外部に排出するこ
とによりワッシャf面に十分な油を供給して上述した不
都合を解消している。
【0007】また、他のピニオンシャフトの端部潤滑構
造として、図9に示すように、キャリヤプレートbのワ
ッシャfに対面する座面に、ピニオンシャフトcの端部
からキャリヤプレートbの内周側に向けて延びる油流入
溝gを形成したものが知られている。
【0008】この油流入溝gは、その中心線をキャリヤ
プレートb及びピニオンシャフトcの径方向の各中心線
Sに一致させて形成されており、該油流入溝gに沿って
キャリヤプレートbの内周側からピニオンシャフトcの
端部に油を流入させることにより、該ピニオンシャフト
端部の潤滑を行うようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示す前者のピニオンシャフトの端部潤滑構造において
は、ワッシャf面に油排出溝hを形成しているため、該
ワッシャfの強度が低下して耐久性に劣るという不都合
がある。
【0010】一方、図9に示す後者のピニオンシャフト
の端部潤滑構造においては、油流入溝gがキャリヤプレ
ートb及びピニオンシャフトcの径方向の各中心線Sに
沿って形成されているため、キャリヤプレートbの回転
による油流入効率が低く、この結果、潤滑不足による温
度上昇でピニオンシャフトc、ワッシャf、ニードルベ
アリングe及びキャリヤプレートbに摺動熱が生じやす
い。
【0011】また、ピニオンシャフトcの回転及び抜け
を防止すべく、キャリヤプレートbの外周側から該キャ
リヤプレートbの径方向に圧入したピンhをピニオンシ
ャフトcの径方向に貫通させて該ピニオンシャフト端部
をキャリヤプレートbに固定するようにした場合には、
キャリヤプレートbの板厚が薄いとピンhを打ち込む時
に該ピンhの先端が油流入溝にとび出してしまって圧入
力が低下してしまうという不都合がある。
【0012】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、請求項1の発明は、ピニオンシャフ
トの端部に外挿されるワッシャの耐久性の向上を図るこ
とができる遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造
を提供することを目的とする。
【0013】請求項4の発明は、キャリヤプレートの回
転による油流入溝への油流入効率の向上を図ることがで
きる遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る遊星歯車のピニオンシャフトの端
部潤滑構造は、キャリヤプレートに端部が固定されたピ
ニオンシャフトと、該ピニオンシャフトに軸受を介して
回転可能に支持されたピニオンと、前記ピニオンと前記
キャリヤプレートとの間で前記ピニオンシャフトに外挿
されたワッシャとを備え、前記ピニオンシャフトの前記
軸受を臨む位置に開口する油孔から該軸受に油を供給す
るようにした遊星歯車において、前記キャリヤプレート
の前記ワッシャに対面する座面に、前記ピニオンシャフ
トの端部から前記キャリヤプレートの外周側に向けて延
びる油排出溝を形成したことを特徴とする。
【0015】請求項2に係る遊星歯車のピニオンシャフ
トの端部潤滑構造は、前記油排出溝を、前記ピニオンシ
ャフトの端部から前記キャリヤプレートの外周側に向け
て拡がる略V字状に形成したことを特徴とする。
【0016】請求項3に係る遊星歯車のピニオンシャフ
トの端部潤滑構造は、前記キャリヤプレートの外周側か
ら該キャリヤプレートの径方向に圧入されたピンを前記
ピニオンシャフトの径方向に貫通させることにより該ピ
ニオンシャフトの端部を前記キャリヤプレートに固定
し、前記油排出溝を前記キャリヤプレートの厚さ方向に
前記ピンと重ならない位置に形成したことを特徴とす
る。
【0017】請求項4に係る遊星歯車のピニオンシャフ
トの端部潤滑構造は、キャリヤプレートに端部が固定さ
れたピニオンシャフトと、該ピニオンシャフトに軸受を
介して回転可能に支持されたピニオンと、前記ピニオン
と前記キャリヤプレートとの間で前記ピニオンシャフト
に外挿されたワッシャとを備え、前記キャリヤプレート
の内周側から前記ピニオンシャフトの端部に前記油を流
入させるようにした遊星歯車において、前記キャリヤプ
レートの前記ワッシャに対面する座面に、前記ピニオン
シャフトの端部から前記キャリヤプレートの内周側に向
けて拡がる略V字状の油流入溝を形成したことを特徴と
する。
【0018】請求項5に係る遊星歯車のピニオンシャフ
トの端部潤滑構造は、前記キャリヤプレートの前記ワッ
シャに対面する座面に、前記ピニオンシャフトの端部か
ら前記キャリヤプレートの外周側に向けて拡がる略V字
状の油排出溝を形成したことを特徴とする。
【0019】請求項6に係る遊星歯車のピニオンシャフ
トの端部潤滑構造は、前記キャリヤプレートの外周側か
ら該キャリヤプレートの径方向に圧入されたピンを前記
ピニオンシャフトの径方向に貫通させることにより該ピ
ニオンシャフトの端部を前記キャリヤプレートに固定
し、前記油流入溝を前記キャリヤプレートの厚さ方向に
前記ピンと重ならない位置に形成したことを特徴とす
る。
【0020】
【作用】請求項1の発明では、キャリヤプレートのワッ
シャに対面する座面に、ピニオンシャフトの端部からキ
ャリヤプレートの外周側に向けて延びる油排出溝を形成
することにより、軸受から流出した油を該油排出溝に沿
って排出し、これにより、ワッシャの強度を低下させる
ことなく該ワッシャ面に油を供給することを可能にす
る。
【0021】請求項2の発明では、請求項1の発明に加
えて、油排出溝をピニオンシャフトの端部からキャリヤ
プレートの外周側に向けて拡がる略V字状に形成するこ
とにより、キャリヤプレートの回転による油排出効率の
向上を図る。
【0022】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明に加えて、キャリヤプレートの外周側から該キャリヤ
プレートの径方向に圧入されたピンをピニオンシャフト
の径方向に貫通させて該ピニオンシャフトの端部をキャ
リヤプレートに固定する場合に、前記油排出溝をキャリ
ヤプレートの厚さ方向にピンと重ならない位置に形成す
ることにより、ピンを圧入するに際して、例えばプレス
加工等で形成された薄板状のキャリヤプレートであって
も十分な圧入幅をとることが可能になる。
【0023】また、油排出溝をキャリヤプレートの厚さ
方向にピンと重ならない位置に形成することにより、ピ
ン圧入により油排出溝が溝底側から押圧された際の該油
排出溝の盛り上がり変形を軽減する。
【0024】請求項4の発明では、キャリヤプレートの
ワッシャに対面する座面に、ピニオンシャフトの端部か
らキャリヤプレートの内周側に向けて拡がる略V字状の
油流入溝を形成することにより、キャリヤプレートの回
転による油流入効率の向上を図る。
【0025】請求項5の発明では、請求項4の発明に加
えて、キャリヤプレートのワッシャに対面する座面にピ
ニオンシャフトの端部からキャリヤプレートの外周側に
向けて拡がる略V字状の油排出溝を形成することによ
り、キャリヤプレートの回転による油排出効率の向上を
図る。
【0026】請求項6の発明では、請求項4又は5の発
明に加えて、キャリヤプレートの外周側から該キャリヤ
プレートの径方向に圧入されたピンをピニオンシャフト
の径方向に貫通させて該ピニオンシャフトの端部をキャ
リヤプレートに固定する場合に、前記油流入溝をキャリ
ヤプレートの厚さ方向にピンと重ならない位置に形成す
ることにより、ピン打込時に該ピンの先端部が油流入溝
にとび出すのを防止する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は請求項1の発明の実施の形態
の一例である遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構
造を説明するための説明的断面図、図2は図1のA−A
線矢視断面図、図3は図2の矢印B方向から見た図、図
4は図1のC−C線矢視断面図である。
【0028】まず、遊星歯車の構成から説明すると、図
1において符号1はキャリヤであり、キャリヤ1は左右
方向に互いに対向配置されたキャリヤプレート2,3を
有する。キャリヤプレート2,3には、それぞれ貫通孔
4a,4bが同心に形成されている。キャリヤプレート
3側の貫通孔4bの内周面には、ピン孔5a,5bが周
方向に互いに180°離間して形成されている。
【0029】ピン孔5aはキャリヤプレート3の径方向
外方に延びて該キャリヤプレート3の外周部に開口して
おり、一方、ピン孔5bはキャリヤプレート3の径方向
内方に延びて有底孔とされている。貫通孔4a,4bに
は、ピニオンシャフト6の両端部がそれぞれ嵌め込まれ
ている。
【0030】ピニオンシャフト6は、内部に油路7が形
成されており、該油路7を流れる油はピニオンシャフト
6の軸線方向の略中央部外周面に開口する油孔8から流
出するようにされている。また、キャリヤプレート3側
の貫通孔4bに嵌め込まれたピニオンシャフト6の端部
外周面には、上述したピン孔5a,5bに対応するピン
孔9が径方向に貫通して形成されている。
【0031】そして、ピニオンシャフト6のピン孔9と
キャリヤプレート3のピン孔5a,5bとの各軸線を一
致させ、この状態でピン孔5aからピン10を圧入する
ことにより、ピニオンシャフト6の端部がキャリヤプレ
ート3に固定されるようになっている。尚、図1におい
て符号11は、油路7の開口端を封止すべく該油路7に
打ち込まれたシールボールである。
【0032】ピニオンシャフト6にはピニオン12がニ
ードルベアリング(軸受)13を介して回転可能に支持
され、ピニオン12とキャリヤプレート2,3との間の
ピニオンシャフト6にはピニオン12のスラスト力を受
け止めるスラストワッシャ14が二枚ずつ外挿されてい
る。ピニオン12にはサンギヤ15及びインターナルギ
ヤ16が噛合して、キャリヤ1とサンギヤ15又はイン
ターナルギヤ16とが相対回転するとピニオン12が回
転するようになっている。
【0033】この時、ニードルベアリング13にはピニ
オンシャフト6の外周面に開口する油孔8から油が供給
され、供給された油はニードルベアリング13の軸線方
向に沿って流れてピニオンシャフト6の端部まで達し、
これにより、ニードルベアリング13及びスラストワッ
シャ14等の潤滑がなされる。
【0034】そして、この実施の形態では、ピニオンシ
ャフト6の端部まで達した油を次のようにして外部に排
出してスラストワッシャ14面に十分な油を供給し、焼
き付き等が発生するのを防止している。
【0035】即ち、図2〜図4に示すように、ピニオン
シャフト6の端部に外挿された二枚のスラストワッシャ
14の内で軸方向外側のスラストワッシャ14に対面す
るキャリヤプレート2,3の座面にそれぞれ貫通孔4
a,4bの内周縁からキャリヤプレート2,3の外周縁
に向けて拡がる略V字状の油排出溝17をプレス又は切
削加工にて形成し、これにより、ピニオンシャフト6の
外周を伝わってスラストワッシャ14から流出した油を
キャリヤ1の自転による遠心力を利用して該油排出溝1
7を通じてキャリヤプレート2,3の外周側に導いて外
部に排出するようにしている。
【0036】また、図2及び図3に示すように、キャリ
ヤプレート3の座面に形成された油排出溝17のV字中
央部にはピン10が配置されており、これにより、油排
出溝17がキャリヤプレート3の厚さ方向にピン10と
重ならないようにされている。
【0037】かかる構成の遊星歯車のピニオンシャフト
の端部潤滑構造においては、キャリヤプレート2,3の
スラストワッシャ14に対面する座面に、油排出溝17
を形成しているので、従来のようにスラストワッシャ1
4の強度を低下させることなく該スラストワッシャ14
面に十分な油を供給してピニオンシャフト6の端部の潤
滑を行うことができる。
【0038】また、油排出溝17はキャリヤプレート
2,3の外周側に向けてキャリヤプレート2,3及びピ
ニオンシャフト6の径方向の各中心線Sから次第に遠ざ
かるように斜めに形成されているため、キャリヤ1の自
転による遠心力を利用して油を排出する際の排出効率の
向上を図ることができる。
【0039】更に、油排出溝17がキャリヤプレート3
の厚さ方向にピン10と重ならないようしているので、
キャリヤプレート3の外周側からピン10を圧入する際
に、キャリヤプレート3がプレス加工等で形成された薄
板状のものであっても十分な圧入幅をとることができ
る。
【0040】更に、油排出溝17をキャリヤプレート3
の厚さ方向にピン10と重ならないように配置すること
により、ピン10の圧入時に油排出溝17が溝底部側か
ら押圧された際の該油排出溝17の盛り上がり変形を軽
減することができ、これにより、油排出溝17の溝断面
形状が小さくなることなく一定に保たれて良好な油の流
通を確保することができ、スラストワッシャ14面に十
分な油を供給することができる。
【0041】尚、上記実施の形態では、ピニオンシャフ
ト6の端部をピン10によってキャリヤプレート3に固
定した場合を例に採ったが、必ずしもこれに限定される
ものでなく、ピニオンシャフト6の端部をかしめによっ
てキャリヤプレート3に固定した場合においても本発明
を適用することができる。
【0042】また、上記実施の形態では、略V字状の油
排出溝17を一個形成した場合を例に採ったが、これに
限定されず、油排出溝17を二個以上形成してもよい。
更に、上記実施の形態では、油排出溝17を略V字形状
に形成してキャリヤプレート3の外周部に向かうにつれ
てピン10から遠ざかるようにしているが、必ずしもこ
のようにする必要はなく、ピン10に対して平行に油排
出溝17を形成してもよい。
【0043】次に、図5及び図6を参照して請求項4の
発明の実施の形態の一例である遊星歯車のピニオンシャ
フトの端部潤滑構造を説明する。なお、上記実施の形態
と重複する部分については同一符号を用いて説明する。
【0044】この実施の形態では、キャリヤプレート
2,3の内周側から油流入溝20を介してピニオンシャ
フト6の端部に十分な油を供給してピニオンシャフト
6、スラストワッシャ14、ニードルベアリング4及び
キャリヤプレート2,3等に摺動熱による焼き付き等が
発生するのを防止している。
【0045】詳述すると、ピニオンシャフト6の端部に
外挿された二枚のスラストワッシャ14の内で軸方向外
側のスラストワッシャ14に対面するキャリヤプレート
2,3の座面にそれぞれ貫通孔4a,4bの内周縁から
キャリヤプレート2,3の内周縁に向けて拡がる略V字
状の油流入溝20をプレス又は切削加工にて形成し、こ
れにより、キャリヤ1の自転による遠心力を利用してキ
ャリヤプレート2,3の内周側から油流入溝20を通じ
てピニオンシャフト6の端部に導くようにしている。
【0046】また、図6に示すように、キャリヤプレー
ト3の座面に形成された油流入溝20のV字中央部には
ピン10が配置されており、これにより、油流入溝20
がキャリヤプレート3の厚さ方向にピン10と重ならな
いようにされている。
【0047】更に、この実施の形態では、スラストワッ
シャ14に対面するキャリヤプレート2,3の座面に、
それぞれ貫通孔4a,4bの内周縁からキャリヤプレー
ト2,3の外周縁に向けて拡がる略V字状の油排出溝1
7を形成し、これにより、油流入溝20からピニオンシ
ャフト6の端部に流入した油をキャリヤ1の自転による
遠心力を利用して該油排出溝17を通じてキャリヤプレ
ート2,3の外周側に導いて外部に排出するようにして
いる。
【0048】また、キャリヤプレート3の座面に形成さ
れた油排出溝17のV字中央部にはピン10が配置され
ており、これにより、油排出溝17がキャリヤプレート
3の厚さ方向にピン10と重ならないようにされてい
る。
【0049】かかる構成の遊星歯車のピニオンシャフト
の端部潤滑構造においては、キャリヤプレート2,3の
スラストワッシャ14に対面する座面にピニオンシャフ
ト6の端部からキャリヤプレート2,3の内周側に向け
て拡がるように形成された略V字状の油流入溝20が、
キャリヤプレート2,3及びピニオンシャフト6の径方
向の各中心線Sから次第に遠ざかるように斜めに配置さ
れるため、キャリヤ1の自転による遠心力を利用して油
を流入させる際の流入効率の向上を図ることができる。
【0050】また、油排出溝17についてもキャリヤプ
レート2,3の外周側に向けてキャリヤプレート2,3
及びピニオンシャフト6の径方向の各中心線Sから次第
に遠ざかるように斜めに形成されているため、油流入溝
20から流入した油をキャリヤ1の自転による遠心力を
利用して排出する際の排出効率の向上を図ることができ
る。
【0051】更に、油流入溝20がキャリヤプレート3
の厚さ方向にピン10と重ならないようしているので、
従来のように、ピン打込時に該ピン10の先端部が油流
入溝20にとび出すのを防止することができ、十分な圧
入力を確保することができる。
【0052】更に、油排出溝17についてもキャリヤプ
レート3の厚さ方向にピン10と重ならないようしてい
るので、キャリヤプレート3の外周側からピン10を圧
入する際に、キャリヤプレート3がプレス加工等で形成
された薄板状のものであっても十分な圧入幅をとること
ができる。
【0053】更に、油排出溝17をキャリヤプレート3
の厚さ方向にピン10と重ならないように配置すること
により、ピン10の圧入時に油排出溝17が溝底部側か
ら押圧された際の該油排出溝17の盛り上がり変形を軽
減することができ、これにより、油排出溝17の溝断面
形状が小さくなることなく一定に保たれて良好な油の排
出を確保することができる。
【0054】尚、上記実施の形態では、ピニオンシャフ
ト6の端部をピン10によってキャリヤプレート3に固
定した場合を例に採ったが、必ずしもこれに限定される
ものでなく、ピニオンシャフト6の端部をかしめによっ
てキャリヤプレート3に固定した場合においても本発明
を適用することができる。
【0055】また、上記実施の形態では、略V字状の油
流入溝20を一個形成した場合を例に採ったが、これに
限定されず、油流入溝20を二個以上形成してもよい。
【0056】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
1の発明では、キャリヤプレートのワッシャに対面する
座面に油排出溝を形成しているので、ピニオンシャフト
の端部の潤滑を行うに際して、ワッシャの耐久性の向上
を図ることができるという効果が得られる。
【0057】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、油流入溝は外周側に向けてキャリヤプレート
及びピニオンシャフトの径方向の各中心線から次第に遠
ざかるように斜めに形成されているため、キャリヤの自
転による遠心力を利用して油を排出する際の排出効率の
向上を図ることができるという効果が得られる。
【0058】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明に加えて、油排出溝がキャリヤプレートの厚さ方向に
ピンと重ならないようしているので、ピンを圧入するに
際して、キャリヤプレートがプレス加工等で形成された
薄板状のものであっても十分な圧入幅をとることができ
るという効果が得られる。
【0059】また、油排出溝をキャリヤプレートの厚さ
方向にピンと重ならないようにしているので、ピンの圧
入時に油排出溝が溝底部側から押圧された際の該油排出
溝の盛り上がり変形を軽減することができ、この結果、
油排出溝の溝断面形状が小さくなることなく一定に保た
れて良好な油の流通を確保でき、ワッシャ面に十分な油
を供給することができるという効果が得られる。
【0060】請求項4の発明では、キャリヤプレートの
ワッシャに対面する座面にピニオンシャフトの端部から
キャリヤプレートの内周側に向けて拡がるように形成さ
れた油流入溝がキャリヤプレート及びピニオンシャフト
の径方向の各中心線から次第に遠ざかるように斜めに配
置されているため、キャリヤの自転による遠心力を利用
して油を流入させる際の流入効率の向上を図ることがで
きるという効果が得られる。
【0061】請求項5の発明では、請求項4の発明に加
えて、油排出溝についてもキャリヤプレートの外周側に
向けて該キャリヤプレート及びピニオンシャフトの径方
向の各中心線から次第に遠ざかるように斜めに形成され
ているため、油流入溝から流入した油をキャリヤの自転
による遠心力を利用して排出する際の排出効率の向上を
図ることができるという効果が得られる。
【0062】請求項6の発明では、請求項4又は5の発
明に加えて、油流入溝がキャリヤプレートの厚さ方向に
ピンと重ならないようしているので、従来のように、ピ
ン打込時に該ピンの先端部が油流入溝にとび出すのを防
止することができ、十分な圧入力を確保することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例である遊星
歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造を説明するため
の説明的断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図2の矢印B方向から見た図である。
【図4】図1のC−C線矢視断面図である。
【図5】請求項4の発明の実施の形態の一例である遊星
歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造を説明するため
の説明図である。
【図6】ピン圧入側のキャリヤプレートに形成された油
流入溝を説明するための説明図である。
【図7】従来の遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑
構造を説明するための説明図である。
【図8】油排出溝が形成されたワッシャの全体斜視図で
ある。
【図9】従来の他の遊星歯車のピニオンシャフトの端部
潤滑構造を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…キャリヤ 2,3…キャリヤプレート 6…ピニオンシャフト 7…油路 8…油孔 10…ピン 12…ピニオン 13…ニードルベアリング(軸受) 14…スラストワッシャ 17…油排出溝 20…油流入溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリヤプレートに端部が固定されたピ
    ニオンシャフトと、該ピニオンシャフトに軸受を介して
    回転可能に支持されたピニオンと、前記ピニオンと前記
    キャリヤプレートとの間で前記ピニオンシャフトに外挿
    されたワッシャとを備え、前記ピニオンシャフトの前記
    軸受を臨む位置に開口する油孔から該軸受に油を供給す
    るようにした遊星歯車において、 前記キャリヤプレートの前記ワッシャに対面する座面
    に、前記ピニオンシャフトの端部から前記キャリヤプレ
    ートの外周側に向けて延びる油排出溝を形成したことを
    特徴とする遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構
    造。
  2. 【請求項2】 前記油排出溝を、前記ピニオンシャフト
    の端部から前記キャリヤプレートの外周側に向けて拡が
    る略V字状に形成したことを特徴とする請求項1記載の
    遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造。
  3. 【請求項3】 前記キャリヤプレートの外周側から該キ
    ャリヤプレートの径方向に圧入されたピンを前記ピニオ
    ンシャフトの径方向に貫通させることにより該ピニオン
    シャフトの端部を前記キャリヤプレートに固定し、前記
    油排出溝を前記キャリヤプレートの厚さ方向に前記ピン
    と重ならない位置に形成したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構
    造。
  4. 【請求項4】 キャリヤプレートに端部が固定されたピ
    ニオンシャフトと、該ピニオンシャフトに軸受を介して
    回転可能に支持されたピニオンと、前記ピニオンと前記
    キャリヤプレートとの間で前記ピニオンシャフトに外挿
    されたワッシャとを備え、前記キャリヤプレートの内周
    側から前記ピニオンシャフトの端部に前記油を流入させ
    るようにした遊星歯車において、 前記キャリヤプレートの前記ワッシャに対面する座面
    に、前記ピニオンシャフトの端部から前記キャリヤプレ
    ートの内周側に向けて拡がる略V字状の油流入溝を形成
    したことを特徴とする遊星歯車のピニオンシャフトの端
    部潤滑構造。
  5. 【請求項5】 前記キャリヤプレートの前記ワッシャに
    対面する座面に、前記ピニオンシャフトの端部から前記
    キャリヤプレートの外周側に向けて拡がる略V字状の油
    排出溝を形成したことを特徴とする請求項4記載の遊星
    歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構造。
  6. 【請求項6】 前記キャリヤプレートの外周側から該キ
    ャリヤプレートの径方向に圧入されたピンを前記ピニオ
    ンシャフトの径方向に貫通させることにより該ピニオン
    シャフトの端部を前記キャリヤプレートに固定し、前記
    油流入溝を前記キャリヤプレートの厚さ方向に前記ピン
    と重ならない位置に形成したことを特徴とする請求項4
    又は5記載の遊星歯車のピニオンシャフトの端部潤滑構
    造。
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