JPH11212041A - 半導体光素子 - Google Patents

半導体光素子

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JPH11212041A
JPH11212041A JP10016728A JP1672898A JPH11212041A JP H11212041 A JPH11212041 A JP H11212041A JP 10016728 A JP10016728 A JP 10016728A JP 1672898 A JP1672898 A JP 1672898A JP H11212041 A JPH11212041 A JP H11212041A
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JP
Japan
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semiconductor
layer
optical
inp
semiconductor base
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Application number
JP10016728A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Takagi
和久 高木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作が可能で且つ低コストな光通信シス
テムに適用し得る半導体光素子を提供する。 【解決手段】 半導体基部21と、素子として機能する
光伝搬部22とを設けた。光伝搬部22の端面24間の
距離25を200μm以下に設定し、これをエッチング
処理により実現した。半導体基部21の全長23を25
0μm以上に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信に使用す
る光変調器や半導体レーザ等の半導体光素子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる幹線系および加入者系光通信シ
ステムにおいては、デジタル信号を光信号に変換する半
導体光デバイスが必要である。この半導体光デバイス
は、種々のデジタル信号を光強度の大小に変換するもの
である。このような電気−光変換の方法として、電界吸
収型光変調器を電気−光変換素子として用いる方法と、
半導体レーザへの注入電流を直接変換して電気−光変換
を行う方法との2つの方法が広く知られている。
【0003】図11は、電気−光変換に用いられる従来
の光変調器S1を示す斜視図である。この光変調器S1
の構造を簡単に説明すると、光変調器S1は、n−In
P基板1上に、n−InPバッファ層2,n−InGa
AsP−SCH層3,InGaAsおよびInGaAs
Pが交互に積層されたMQW光吸収層4,p−InGa
AsP−SCH層5,p−InP第1クラッド層6が順
次積層されており、これらにより形成される半導体層の
両側には、Fe−InP埋込層7が形成されている。そ
して、これら半導体層およびFe−InP埋込層7の上
部に、p−InP第2クラッド層8,p−InGaAs
コンタクト層9およびSiO2 絶縁膜10が順次積層さ
れている。また、参照符号11は、Cr/Au蒸着膜お
よびAuメッキ層が積層された電極を示している。な
お、図示していないが、n−InP基板1の裏面には、
AuGe/Ni/Ti/Pt/Au蒸着膜およびAuメ
ッキ層が積層された電極が形成されている。
【0004】また、図12は、電気−光変換に用いられ
る従来の半導体レーザS2を示す斜視図である。この半
導体レーザS2の構造は、基本的に上記光変調器S1と
同様であって、n−InP基板1上に、n−InPバッ
ファ層2,n−InGaAsP−SCH層3,InGa
AsおよびInGaAsPが交互に積層されたMQW活
性層4a,p−InGaAsP−SCH層5,p−In
P第1クラッド層6が順次積層されており、これらによ
り形成される半導体層の両側にp−InP第1ブロック
層12,n−InPブロック層13およびp−InP第
2ブロック層14が積層されている。そして、さらにこ
れらの上部に、p−InP第2クラッド層8,p−In
GaAsコンタクト層9およびSiO2 絶縁膜10が順
次積層されている。また、参照符号11は、Cr/Au
蒸着膜およびAuメッキ層が積層された電極を示してい
る。なお、図示していないが、n−InP基板1の裏面
には、AuGe/Ni/Ti/Pt/Au蒸着膜および
Auメッキ層が積層された電極が形成されている。
【0005】次に、光変調器S1および半導体レーザS
2の動作について簡単に説明する。まず、光変調器S1
では、MQW吸収層4に逆バイアス電圧を印加すると、
量子閉じ込めシュタルク効果により、エキシトンの吸収
スペクトルが長波長側にシフトする。このため、外部か
ら入射された光は、上記印加電圧による光吸収の変化に
より変調される。
【0006】一方、半導体レーザS2では、MQW活性
層4aに、順方向電流を注入すると、注入電流がしきい
値を越えたときに誘導放出が生じてレーザ光が出射され
る。このレーザ光の強度は、注入電流の大小により変化
するので、注入電流を変調することで、強度変調された
光信号が得られる。このようにして、種々のデジタル信
号を光強度の大小に変換することができるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光変調器S
1では、吸収層4が寄生容量として働く。このため、高
速変調を実現するには、変調器長L1を短く(200μ
m以下)しなければならないという要請がある。また、
半導体レーザS2では、低しきい値化および高効率化の
ために、レーザ長L2を短く(200μm以下)しなけ
ればならないという要請がある。
【0008】しかしながら、変調器長L1およびレーザ
長L2の寸法を200μm以下と短くすると、光変調器
S1および半導体レーザS2の製造工程におけるへき開
作業が困難となる。また、光変調器S1および半導体レ
ーザS2の幅W1,W2は、通常250μm〜300μ
mであり、厚さD1,D2は、約100μmであること
から、変調器長L1およびレーザ長L2を200μm以
下とすると、光変調器S1および半導体レーザS2のハ
ンドリングが困難となり、アセンブリ時の歩留の低下を
招くという不都合があった。その結果、光変調器S1お
よび半導体レーザS2、さらにはこれらを用いたデバイ
スの製品コストが上昇してしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、高速動作が可能で、光通信シ
ステムに適用し得る半導体光素子をコスト安価に提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)に係
る半導体光素子は、対向する一対の端面および当該端面
間に形成された光導波路を有する半導体光素子におい
て、光が上記光導波路を伝搬する方向に沿う方向の素子
全長は、250μm以上に設定され、かつ上記一対の端
面間の距離は、200μm以下に設定されていることを
特徴とするものである。
【0010】本発明(請求項2)に係る半導体光素子
は、所要の半導体層を積層することによって長さ方向に
直交する仮想面で切断した断面が略U字状に形成され
た、光伝搬に寄与しない半導体基部と、断面略U字状に
形成された半導体基部の内側中央部に当該半導体基部の
長さ方向と交差する方向に沿って配置され、当該半導体
基部の長さ方向に沿って対向する一対の端面および当該
端面間に形成された光導波路を有する光伝搬部とを含
み、上記半導体基部の長さ方向の寸法は、250μm以
上に設定され、かつ上記端面間の寸法は、200μm以
下に設定されていることを特徴とするものである。
【0011】本発明(請求項3)に係る半導体光素子
は、請求項2記載の半導体光素子において、上記半導体
基部および光伝搬部は、上記所要の半導体層の一部をエ
ッチング処理することによって一体的に形成されたもの
であることを特徴とするものである。
【0012】本発明(請求項4)に係る半導体光素子
は、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体光素子
において、上記端面に対向した状態で光ファイバが設け
られていることを特徴とするものである。
【0013】本発明(請求項5)に係る半導体光素子
は、請求項4記載の半導体光素子において、上記光ファ
イバは、上記半導体基部に設けられており、当該半導体
基部には、上記端面と光ファイバの端面とが近接するの
を規制する近接規制面が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1.に係る
半導体光素子としての光変調器の斜視図である。図1を
参照して、光変調器20は、ブロック状の半導体基部2
1と、これに一体的に形成された光伝搬部22とを有し
ている。半導体基部21の長さ方向の寸法23は、25
0μmに設定されている。なお、本実施の形態では、当
該寸法23を250μmに設定したが、250μm以上
であれば、適宜変更してよい。
【0015】また、光伝搬部22は、光伝搬に寄与する
部分であって、光変調器として機能する部分である。光
伝搬部22には、一対の端面24が形成されている。な
お、図1は斜視図であるから、一方の端面24のみが図
に現れており、他方の端面は図に現れていないが、他方
の端面は、一方の端面24の裏面側に対向するように形
成されている。この光伝搬部22の長さ寸法25、すな
わち端面間距離は、200μmに設定されている。な
お、本実施の形態では、当該寸法25を200μmに設
定したが、200μm以下であれば、適宜変更してよ
い。
【0016】以下、半導体基部21および光伝搬部22
の構造について詳しく説明する。半導体基部21は、断
面が略U字状に形成されており、所定の半導体層を積層
することにより構成されている。具体的に説明すると、
本実施の形態では、半導体基部21は、n−InP基板
21aを有し、このn−InP基板21a上に、Fe−
InP層27,p−InP第2クラッド層28,p−I
nGaAsコンタクト層29およびSiO2 絶縁膜30
が順次積層されている。各層の厚みは、本実施の形態で
は、Fe−InP層27が2.5μm,p−InP第2
クラッド層28が3.5μm,p−InGaAsコンタ
クト層29が1.0μmおよびSiO2 絶縁膜30が
0.2μmに設定されている。
【0017】また、光伝搬部22は、略U字状に形成さ
れた半導体基部21の内側の中央部に、いわばクロスメ
ンバーを配した状態で一体的に形成されている。光伝搬
部22は、半導体基部21と同様に、所定の半導体層が
積層されたものである。具体的に説明すると、本実施の
形態では、光伝搬部22は、半導体基部21のn−In
P基板21aに連続したn−InP基板22aを有し、
このn−InP基板22a上に、n−InPバッファ層
32,n−InGaAsP−SCH層33,InGaA
sおよびInGaAsPが積層されたMQW光吸収層3
4,p−InGaAsP−SCH層35,p−InP第
1クラッド層36が順次積層されている。
【0018】これら半導体層(参照符号32〜36で示
された半導体層)は、光が伝搬する光導波路を形成して
おり、当該半導体層の両側には、Fe−InP層27が
形成されている。さらに、このFe−InP層27の上
部には、p−InP第2クラッド層28,p−InGa
Asコンタクト層29およびSiO2 絶縁膜30が順次
積層されている。なお、これらFe−InP層27,p
−InP第2クラッド層28,p−InGaAsコンタ
クト層29およびSiO2 絶縁膜30は、それぞれ、上
記半導体基部21のFe−InP層27,p−InP第
2クラッド層28,p−InGaAsコンタクト層29
およびSiO2 絶縁膜30に連続して一体的に形成され
たものである。
【0019】また、上記光導波路を形成する各層の厚み
は、本実施の形態では、n−InPバッファ層32が
0.2μm,n−InGaAsP−SCH層33が50
nm,InGaAsおよびInGaAsPが積層された
MQW光吸収層34が9nm(InGaAs:3nm,
InGaAsP:6nm),p−InGaAsP−SC
H層35が50nm,p−InP第1クラッド層36が
0.2μmに設定されている。
【0020】加えて、参照符号41は、Cr/Au蒸着
膜およびAuメッキ層が積層された電極を示している。
なお、図示していないが、n−InP基板21aの裏面
には、AuGe/Ni/Ti/Pt/Au蒸着膜および
Auメッキ層が積層された電極が形成されている。
【0021】次に、図2および図3を参照して、光変調
器20の製造方法について説明する。図2は、図1にお
いて矢印Iの方向から見た正面図である。図2(a)を
参照して、まず、n−InP基板21a上にMOCVD
法等を用いてn−InPバッファ層32,n−InGa
AsP−SCH層33,InGaAs/InGaAsP
−MQW活性層34,p−InGaAsP−SCH層3
5,p−InP第1クラッド層36を順次形成する。各
層の厚みは、上述した通りである。
【0022】図2(b)を参照して、次に、エッチング
により、光伝搬部22のコア部となる半導体層(リッジ
メサ)を形成する。当該半導体層の幅(メサの幅)は、
本実施の形態では約1μmに設定されている。この場合
のエッチング処理としては、たとえばHBrによるウェ
ットエッチングを採用することができる。
【0023】図2(c)を参照して、次いで、MOCV
D法等により、上記半導体層の両側に、Fe−InP層
27を形成する。
【0024】図2(d)を参照して、さらに、これらF
e−InP層27等の上部全面に、p−InP第2クラ
ッド層28およびp−InGaAsコンタクト層29を
MOCVD法等により順次積層する。
【0025】図3は、以上のようにして形成された半導
体層(光変調器20の中間体)を示す斜視図である。
【0026】次に、図3の一点鎖線で囲まれ、矢印III
で示した部分にエッチング処理を施す。具体的には、ブ
ロムメタノールを用いたウェットエッチング,HClを
用いたウェットエッチングまたはメタンと水素とを用い
たドライエッチングにより、上記形成された半導体層の
一点鎖線で囲まれた部分を除去する。これにより、図1
に示したように、半導体基部21および光伝搬部22が
形成される。このときのエッチングの深さは、好ましく
は、n−InGaAsP−SCH層33を除去する程度
である。
【0027】次に、図1に示すように、SiO2 絶縁膜
30をスパッタ法等により形成した後、このSiO2 絶
縁膜30の電極41を形成する部分に対応する部分をエ
ッチング処理により除去する。この場合のエッチング処
理としては、HFによるウェットエッチング等を採用す
ることができる。続いて、スパッタ法等によりCr/A
u蒸着膜を形成した後、Auメッキ層をパターン形成す
る。さらに、半導体基部21aの裏面にAuGe/Ni
/Ti/Pt/Au蒸着膜を形成した後、Auメッキ層
をパターン形成する。これにより、電極41等の形成が
完了する。
【0028】その後、ウェハを短冊状にへき開し、エッ
チングで形成した光伝搬部22の両端面に反射防止膜を
形成した後、ダイシング分離を行うことにより、図1に
示す光変調器20が完成する。
【0029】なお、図1では、図3に示した一点鎖線で
囲んだ部分のエッチング処理としてドライエッチングを
採用し、そのエッチングマスクに使用したSiO2 膜を
そのまま次の電極の穴開け用のSiO2 膜として使用し
た態様を示している。
【0030】本実施の形態に係る光変調器20によれ
ば、光伝搬部22の端面24間の距離25を200μm
以下に設定できるから、光変調器20の寄生抵抗を小さ
くすることができる。つまり、光変調器20の光伝搬に
寄与する部分、すなわち、光通信システムにおいてデジ
タル信号の光信号への変換に寄与する部分の長さ寸法2
5を200μm以下に設定できるから、光変調器20の
寄生抵抗を小さくすることができ、その結果、高速動作
が可能な光変調器20を提供することができる。しか
も、光変調器20の長さ方向寸法23を250μm以上
に設定できるから、光変調器20のハンドリングが容易
となり、生産効率を上げることができるという利点があ
る。
【0031】従って、高速動作が可能で、しかも光通信
システムに適用し得る光変調器20をコスト安価に提供
することができ、ひいては、これを用いた光デバイスを
コスト安価に提供することができるという効果がある。
【0032】さらに、本実施の形態では、エッチング処
理により半導体基部21および光伝搬部22を構成する
から、端面24をきわめて容易かつ良好に形成すること
ができる。従って、光変調器20の製造が容易となり、
一層コストを抑えることができるという利点がある。
【0033】また、本実施の形態では、図4に示すよう
な変形例が考えられる。図4は、本実施の形態の変形例
に係る光変調器20の斜視図である。同図を参照して、
この変形例に係る光変調器20は、図1に示す光変調器
20に光ファイバ40,42を取り付けたものである。
なお、本変形例において、光ファイバ40は、外部から
光変調器20に光を導くためのものであり、光ファイバ
42は、光変調器20から外部に光を取り出すためのも
のである。
【0034】この光ファイバ40,42は、図3におい
てエッチング処理することにより形成された凹部45
(図1参照)に嵌め合わされており、光ファイバ40,
42の端面と光伝搬部22の端面24とが対向配置され
ている。つまり、光ファイバ40,42のコア部が、光
変調器20のInGaAs/InGaAsP−MQW活
性層34への入出力光の方向に沿って配置されている。
【0035】光ファイバ40,42と光変調器20との
接合には、たとえばエポキシ樹脂等の接着剤を用いるこ
とができる。なお、上記凹部45の形状は、光ファイバ
40,42の外形に対応させて適宜変更することが可能
であり、これにより、光ファイバ40,42を確実に係
合させることが可能となる。凹部45の寸法は、たとえ
ば、幅100〜150μm,深さ5〜50μm,奥行き
(チップ全長−変調器長)50μmに設定することがで
きる。
【0036】この変形例によれば、光変調器20と光フ
ァイバ40,42との光軸合わせを容易かつ確実に行う
ことができるという利点がある。
【0037】さらに、図5に示すように、凹部45を段
付き形状とすることもできる。凹部45をこのような形
状とすることにより、段部に一種の当たり面43(近接
規制面)が形成される。この当たり面43は、光ファイ
バ40,42を凹部45内に配置したときに、光ファイ
バ40,42の端面と光変調器20の端面24とが接し
ない構造とすることができる。これにより、光ファイバ
40,42からの機械的衝撃が光変調器20に直接及ぶ
ことがなく、光変調器20の損傷を防いで信頼性を向上
させることができるという利点がある。
【0038】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2.について説明する。図6は、本発明の実施の形態
2.に係る半導体光素子としての半導体レーザの斜視図
である。図6を参照して、半導体レーザ50は、ブロッ
ク状の半導体基部51と、これに一体的に形成された光
伝搬部52とを有している。半導体基部51の長さ方向
の寸法53は、250μmに設定されている。なお、当
該寸法53は、250μm以上であれば、適宜変更して
よい。
【0039】また、光伝搬部52は、光伝搬に寄与する
部分であって、半導体レーザとして機能する部分であ
る。光伝搬部52には、一対の共振器端面54が形成さ
れている。なお、図6は斜視図であるから、一方の共振
器端面54のみが図に現れており、他方の共振器端面は
図に現れていないが、他方の共振器端面は、一方の共振
器端面54の裏面側に対向するように形成されている。
この光伝搬部52の長さ寸法55、すなわち共振器端面
間距離は、200μmに設定されている。なお、当該寸
法55は、200μm以下であれば、適宜変更してよ
い。
【0040】以下、半導体基部51および光伝搬部52
の構造について詳しく説明する。半導体基部51は、長
さ方向に沿う仮想面で切断した断面が略U字状に形成さ
れており、所定の半導体層を積層することにより構成さ
れている。具体的に説明すると、本実施の形態では、半
導体基部51は、n−InP基板51aを有し、このn
−InP基板51a上に、p−InP第1電流ブロック
層57a,n−InP電流ブロック層57b,p−In
P第2電流ブロック層57c,p−InP第2クラッド
層58,p−InGaAsコンタクト層59,およびS
iO2 絶縁膜60が順次積層されている。各層の厚み
は、本実施の形態では、p−InP第1電流ブロック層
57aが1.0μm,n−InP電流ブロック層57b
が1.0μm,p−InP第2電流ブロック層57cが
1.0μm,p−InP第2クラッド層58が3.5μ
m,p−InGaAsコンタクト層59が1.0μm,
およびSiO2 絶縁膜60が0.2μmに設定されてい
る。
【0041】また、光伝搬部52は、略U字状に形成さ
れた半導体基部51の内側の中央部から端部にわたっ
て、いわばクロスメンバーを配した状態で一体的に形成
されている。光伝搬部52は、半導体基部51と同様
に、所定の半導体層が積層されたものである。具体的に
説明すると、本実施の形態では、光伝搬部52は、半導
体基部51のn−InP基板51aと共通する基板上
に、n−InPバッファ層52a,n−InGaAsP
−SCH層53,InGaAsおよびInGaAsPが
積層されたMQW活性層54,p−InGaAsP−S
CH層55,p−InP第1クラッド層56が順次積層
されている。
【0042】これら半導体層(参照符号52a〜56で
示された半導体層)は、光が伝搬する光導波路のコア部
を形成しており、当該半導体層の両側には、電流ブロッ
ク層が形成されている。この電流ブロック層は、上記p
−InP第1電流ブロック層57a,n−InP電流ブ
ロック層57b,およびp−InP第2電流ブロック層
57cにより構成されている。
【0043】さらに、この電流ブロック層の上部には、
p−InP第2クラッド層58,p−InGaAsコン
タクト層59,およびSiO2 絶縁膜60が順次積層さ
れている。なお、これら電流ブロック層,p−InP第
2クラッド層58,p−InGaAsコンタクト層59
およびSiO2 絶縁膜60は、それぞれ、上記半導体基
部51のp−InP第1電流ブロック層57a,n−I
nP電流ブロック層57b,p−InP第2電流ブロッ
ク層57c,p−InP第2クラッド層58,p−In
GaAsコンタクト層59,およびSiO2 絶縁膜60
に連続して一体的に形成されたものである。
【0044】また、上記光導波路のコア部を形成する各
層の厚みは、本実施の形態では、n−InPバッファ層
52aが0.2μm,n−InGaAsP−SCH層5
3が50nm,InGaAsおよびInGaAsPが積
層されたMQW活性層54が9nm(InGaAs:3
nm,InGaAsP:6nm),p−InGaAsP
−SCH層55が50nm,p−InP第1クラッド層
56が0.2μmに設定されている。
【0045】加えて、参照符号41は、Cr/Au蒸着
膜およびAuメッキ層が積層された電極を示している。
なお、図示していないが、n−InP基板51aの裏面
には、AuGe/Ni/Ti/Pt/Au蒸着膜および
Auメッキ層が積層された電極が形成されている。
【0046】次に、図7および図8を参照して、半導体
レーザ50の製造方法について説明する。図7は、図6
において矢印Iの方向から見た正面図である。図7
(a)を参照して、まず、n−InP基板51a上にM
OCVD法等を用いてn−InPバッファ層52a,n
−InGaAsP−SCH層53,InGaAs/In
GaAsP−MQW活性層54,p−InGaAsP−
SCH層55,p−InP第1クラッド層56を順次形
成する。各層の厚みは、上述した通りである。
【0047】図7(b)を参照して、次に、エッチング
により、光伝搬部22のコア部となる半導体層(光導波
路のコア部となるリッジメサ)を形成する。当該半導体
層の幅(メサの幅)は、本実施の形態では約1μmに設
定されている。この場合のエッチング処理としては、た
とえばHBrを用いたウェットエッチングを採用するこ
とができる。
【0048】図7(c)を参照して、次いで、MOCV
D法等により、上記半導体層の両側に電流ブロック層
(p−InP第1電流ブロック層57a,n−InP電
流ブロック層57b,p−InP第2電流ブロック層5
7c)を形成する。
【0049】図7(d)を参照して、さらに、この電流
ブロック層の上部に、p−InP第2クラッド層58,
およびp−InGaAsコンタクト層59をMOCVD
法等により順次積層する。
【0050】図8は、以上のようにして形成された半導
体層(半導体レーザ50の中間体)を示す斜視図であ
る。
【0051】次に、図8の一点鎖線で囲まれ、矢印III
で示した部分にエッチング処理を施す。具体的には、ブ
ロムメタノールを用いたウェットエッチング,HClを
用いたウェットエッチングまたはメタンと水素とを用い
たドライエッチングにより、上記形成された半導体層の
一点鎖線で囲まれた部分を除去する。これにより、図6
に示したように、半導体基部51および光伝搬部52が
形成される。このときのエッチングの深さは、好ましく
は、n−InGaAsP−SCH層53を除去する程度
である。
【0052】次に、図6に示すように、SiO2 絶縁膜
60をスパッタ法等により形成した後、このSiO2 絶
縁膜60の電極41を形成する部分に対応する部分をエ
ッチング処理により除去する。そして、スパッタ法等に
よりCr/Au蒸着膜を形成した後、Auメッキ層をパ
ターン形成する。さらに、半導体基部51aの裏面にA
uGe/Ni/Ti/Pt/Au蒸着膜を形成した後、
Auメッキ層をパターン形成する。これにより、電極4
1等の形成が完了する。
【0053】その後、ウェハを短冊状に劈開し、その劈
開端面およびエッチングで形成した他方の端面に反射防
止膜を形成した後、ダイシング分離を行うことにより、
図6に示す半導体レーザ50が完成する。
【0054】本実施の形態に係る半導体レーザ50によ
れば、光伝搬部52の共振器端面54間の距離25を2
00μm以下に設定できるるから、半導体レーザ50の
寄生抵抗を小さくすることができる。つまり、半導体レ
ーザ50の光伝搬に寄与する部分、すなわち、光通信シ
ステムにおいて、デジタル信号の光信号への変換に寄与
する部分の長さ寸法55を200μm以下に設定できる
から、半導体レーザ50の寄生抵抗を小さくすることが
でき、その結果、高速動作が可能な半導体レーザ50を
提供することができる。しかも、半導体レーザ50の長
さ方向寸法53を250μm以上に設定できるから、半
導体レーザ50のハンドリングが容易となり、生産効率
を上げることができるという利点がある。
【0055】従って、高速動作が可能で、しかも光通信
システムに適用し得る半導体レーザ50をコスト安価に
提供することができ、引いては、これを用いた光デバイ
スをコスト安価に提供することができるという効果があ
る。
【0056】さらに、本実施の形態では、エッチング処
理により半導体基部51および光伝搬部52を構成する
から、共振器端面54をきわめて容易かつ良好に形成す
ることができる。従って、半導体レーザ50の製造が容
易となり、一層コストを抑えることができるという利点
がある。
【0057】また、本実施の形態では、図9に示すよう
な変形例が考えられる。図9は、本実施の形態の変形例
に係る半導体レーザ50の斜視図である。同図を参照し
て、この変形例に係る半導体レーザ50は、図6に示す
半導体レーザ50に光ファイバ40を取り付けたもので
ある。
【0058】この光ファイバ40は、図8においてエッ
チング処理することにより形成された凹部65(図6参
照)に嵌め合わされており、光ファイバ40の端面と光
伝搬部52の共振器端面54とが対向配置されている。
つまり、光ファイバ40のコア部が、半導体レーザ50
のInGaAs/InGaAsP−MQW活性層54へ
の入出力光の方向に沿って配置されている。
【0059】光ファイバ40と半導体レーザ50との接
合には、たとえばエポキシ樹脂等の接着剤を用いること
ができる。なお、上記凹部65の寸法は、たとえば、幅
100〜150μm、深さ50μm、奥行きは50μm
(半導体レーザ50の全長−レーザ部共振器長)とする
ことができる。このとき、使用する光ファイバは半径が
40〜50μm程度のものを使用すれば活性層54と光
ファイバ40のコア部との光軸の位置合わせを容易に行
うことができる。また、凹部65の形状は、光ファイバ
40の外形に対応させて適宜変更することが可能であ
り、これにより、光ファイバ40を確実に係合させるこ
とも可能となる。
【0060】この変形例によれば、半導体レーザ60と
光ファイバ40との光軸合わせを容易かつ確実に行うこ
とができるという利点がある。
【0061】さらに、図10に示すように、凹部65を
段付き形状とすることもできる。凹部65をこのような
形状とすることにより、段部に一種の当たり面63(近
接規制面)が形成される。この当たり面63は、光ファ
イバを凹部65内に配置したときに、光ファイバの端面
と半導体レーザ50の共振器端面54とが接しない構造
とすることができる。これにより、光ファイバからの機
械的衝撃が半導体レーザ50に直接及ぶことがなく、半
導体レーザ50の損傷を防いで信頼性を向上させること
ができるという利点がある。
【0062】なお、本実施の形態では、n型基板上に半
導体レーザを構成したが、p型基板上に構成しても良
い。また半絶縁性基板上にpまたはn型コンタクト層を
形成した後、半導体レーザ部を構成してもよい。
【0063】また、本実施の形態では、ファブリペロー
型半導体レーザの例を示したが、回折格子を有するDF
Bレーザ、DBRレーザであってもよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、半導体光
素子の光伝搬に寄与する部分、すなわち、光通信システ
ムにおいて、デジタル信号の光信号への変換に寄与する
部分の長さ寸法を200μm以下に設定しているから、
半導体光素子の寄生抵抗を小さくすることができる。ま
た、素子全長を250μm以上に設定しているから、半
導体光素子のハンドリングが容易となり、生産効率を上
げることができる。これにより、高速動作が可能で、し
かも光通信システムに適用し得る半導体光素子をコスト
安価に提供することができる。
【0065】請求項2に係る発明によれば、半導体基部
の全長を250μm以上に設定したので、半導体光素子
のハンドリングが容易となり、生産効率を上げることが
できる。また、光伝搬部の共振器端面間の距離を200
μm以下に設定しているから、半導体光素子の寄生抵抗
を小さくすることができる。これにより、高速動作が可
能で、しかも光通信システムに適用し得る半導体光素子
をコスト安価に提供することができる。
【0066】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明と同様の作用効果を奏する。特に、本請求項に
係る発明では、エッチング処理により半導体基部および
光伝搬部を構成するから、端面の形成がきわめて容易で
ある。従って、半導体光素子の製造が容易となり、光通
信システムに適用し得る半導体光素子を一層コスト安価
に提供することができる。
【0067】請求項4に係る発明によれば、請求項1な
いし3のいずれかに係る発明と同様の作用効果を奏す
る。加えて、本請求項に係る発明では、光ファイバが設
けられているから、光通信システムに適用し得る半導体
光デバイスを安価に提供することができるという利点が
ある。
【0068】請求項5に係る発明によれば、請求項4に
係る発明と同様の作用効果を奏する。特に、本請求項に
係る発明では、近接規制面によって、端面と光ファイバ
の端面とが必要以上に近接するのを避けることができ
る。すなわち、端面と光ファイバとを非接触状態に保つ
ことができるので、両者が接触することによる半導体光
素子の損傷を防止することができる。その結果、半導体
光デバイスの性能,信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る光変調器の斜
視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る光変調器の製
造工程の一部を(a)〜(d)の順に示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る光変調器の製
造工程における中間体の斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の変形例に係る光変
調器の斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の他の変形例に係る
光変調器の斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る半導体レーザ
の斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る半導体レーザ
の製造工程の一部を(a)〜(d)の順に示す図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る半導体レーザ
の製造工程における中間体の斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2の変形例に係る半導
体レーザの斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態2の他の変形例に係
る半導体レーザの斜視図である。
【図11】 従来の光変調器の構造を示す斜視図であ
る。
【図12】 従来の半導体レーザの構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】 20 光変調器,21 半導体基部,22 光伝搬部,
23 長さ方向寸法,24 端面,25 共振器端面間
距離,43 当たり面,50 半導体レーザ,51 半
導体基部,52 光伝搬部,53 長さ方向寸法,54
共振器端面 55 共振器端面間距離,63 当たり面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の端面および当該端面間に
    形成された光導波路を有する半導体光素子において、 光が上記光導波路を伝搬する方向に沿う方向の素子全長
    は、250μm以上に設定され、かつ上記一対の端面間
    の距離は、200μm以下に設定されていることを特徴
    とする半導体光素子。
  2. 【請求項2】 所要の半導体層を積層することによって
    長さ方向に直交する仮想面で切断した断面が略U字状に
    形成された、光伝搬に寄与しない半導体基部と、 断面略U字状に形成された半導体基部の内側中央部に当
    該半導体基部の長さ方向と交差する方向に沿って配置さ
    れ、当該半導体基部の長さ方向に沿って対向する一対の
    端面および当該端面間に形成された光導波路を有する光
    伝搬部とを含み、 上記半導体基部の長さ方向の寸法は、250μm以上に
    設定され、かつ上記端面間の寸法は、200μm以下に
    設定されていることを特徴とする半導体光素子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体光素子において、 上記半導体基部および光伝搬部は、上記所要の半導体層
    の一部をエッチング処理することによって一体的に形成
    されたものであることを特徴とする半導体光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体光素子において、 上記端面に対向した状態で光ファイバが設けられている
    ことを特徴とする半導体光素子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体光素子において、 上記光ファイバは、上記半導体基部に設けられており、 当該半導体基部には、上記端面と光ファイバの端面とが
    近接するのを規制する近接規制面が形成されていること
    を特徴とする半導体光素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539522A (ja) * 2007-09-10 2010-12-16 ザ センター フォー インテグレーテッド フォトニクス リミテッド 電界吸収型光変調器
JP2011199031A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Denso Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2016046393A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 半導体レーザ素子

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