JPH11212283A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH11212283A
JPH11212283A JP1259998A JP1259998A JPH11212283A JP H11212283 A JPH11212283 A JP H11212283A JP 1259998 A JP1259998 A JP 1259998A JP 1259998 A JP1259998 A JP 1259998A JP H11212283 A JPH11212283 A JP H11212283A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 n型電荷輸送物質を感光層中に含有させるこ
とにより白色光を照射して表面電位を600(ボルト)
から100(ボルト)に落とすに必要な露光量E1/6
(ルックス.秒)が少なく、感度及び残留電位特性が優
れた電子写真感光体の提供。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
真感光体において、該感光層に分子量的には小さくとも
立体的に蒿高な置換基が導入されたベンゼンテトラカル
ボン酸ジイミドからなる化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電潜像を形成させ
るための電子写真感光体に関し、更に詳しくは電子輸送
能を有する化合物を含有する層を有する電子写真感光体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としてはセレン、
酸化亜鉛、シリコンなどの無機光導電性物質を主成分と
する無機感光層を有する無機感光体が広く用いられてき
た。しかし、これらの無機感光体は感度、熱安定性、耐
湿性、耐久性において必ずしも満足し得るものではな
く、また一部の無機感光体では人体に有害な物質を含む
ため廃棄に際して問題がある。これら無機感光体の持つ
欠点を克服する目的で様々な有機光導電性化合物を主成
分とする感光層を有する有機感光体の研究開発が近年盛
んに行われている。
【0003】これらの実用化されている有機感光体(以
後感光体ともいう)の殆どは、光を照射すると電子と正
孔を発生する、例えばアゾ顔料、フタロシアニン顔料、
縮合多環顔料等のキャリヤ発生物質(CGM)及び、発
生した電荷を輸送するキャリヤ輸送物質(CTM)から
なっている。該CTMとしてはピラゾリン、ヒドラゾ
ン、トリフェニルアミン系化合物及びそれらのスチリル
誘導体等のCTMが良く知られている。しかしながら、
これら既知のものは何れも正孔輸送能を有する物質(p
型CTM)であり、通常CGMを含有する層(CGL)
を下層とし、p型CTMを含有する層(CTL)を上層
とした機能分離型感光体とすることが多く、その場合感
光体表面を負に帯電させ、これを正の現像剤で現像する
必要が生ずる。現在はこの種の感光体が主流とされてい
るため従来無機感光体に用いられた負の現像剤の利用が
できないとか、又は感光体をコロナ放電により帯電させ
るときに生じるオゾンの発生量が無機感光体で行われた
正帯電に比べて多いなどの欠点があった。上記の欠点を
改良するためp型CTMを含有するCTLを下層とし、
CGLを上層とした逆層構成の感光体、又は、CGMと
p型CTMを同一層に含有する単層構成の感光体が再び
脚光を浴びている。上記感光体は正帯電用として用いる
こともできるが、その場合は耐久性、感度の点で十分な
性能が得られないのが実情である。
【0004】そこでCTMとして電子輸送能を有するn
型CTMの開発が要請され、このようなn型CTMとし
ては例えば2,4,6−トリニトロフルオレノンが知ら
れている。しかしながら、2,4,6−トリニトロフル
オレノンは溶剤への溶解性、バインダーに用いられるポ
リマーとの相溶性が良好でなく、実用性のある感光体と
しての十分な特性を有しておらず、さらには発癌性を有
することから、その使用は中止されている。
【0005】その他、近年電子受容性構造に溶解性基を
導入した幾つかの電子輸送性物質が報告されている。例
えば特開平2−135362号、特開平2−21486
6号、特開平3−290666号などの各号公報を挙げ
ることができる。特に特開平5−279582号公報及
び“Japan Hard Copy’92”論文集p
173等に記載されているフルオレノン系化合物は残留
電位が低く感度の優れた化合物であるが、繰り返し時に
残留電位が上昇してくるといった欠陥がある。また特開
平1−206349号公報等に記載のキノン系化合物は
発癌性を誘因するといわれる複数のニトロ基を必要とし
ておらず優れた電子輸送能を有している物質ではある
が、赤に着色している(シアンに吸収がある)ため感光
体の感度低下を招くなどの問題を残している。
【0006】そこで、例えば特開平5−117274号
公報、特開平5−127404号公報等には長鎖脂肪族
カルボン酸イミドやベンジルカルボン酸イミド等の脂肪
族系カルボン酸イミドを電子写真へ応用する技術が提案
され、これが有望なn型CTMとして期待されたが、実
用性に乏しいものであった。その後、上記脂肪族系カル
ボン酸イミドに代えて共鳴構造の可能性があり、かつ無
色の芳香族系カルボン酸イミドが優れた負の電荷輸送能
を有するとの期待のもとに検討された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記芳
香族系カルボン酸イミドは同時に構造上、平面性を有す
るため結晶性があり、殆んどのポリマーや溶媒との相溶
性が悪く、感光体用の感光性組成物の製造が難しく、結
果的に実用性のある感光体が得られないという問題を生
じた。
【0008】本発明者等は鋭意検討の結果、立体的に蒿
高な置換基を芳香族系カルボン酸イミドに導入すること
により負の電荷輸送能に優れたn型CTMを得ることが
でき、該n型CTMを用いて感光体を製造することによ
り、感度及び残留電位特性に優れた感光体、特には正帯
電性感光体が得られることに気付き本発明を完成したの
である。
【0009】本発明は上記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは、電子輸送能に優れた
n型CTMを用いて高感度でかつ残留電位が小さい感光
体、特には正帯電性感光体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題は下記構成に
より達成される。
【0011】1.導電性支持体上に感光層を設けた電子
写真感光体において、該感光層に下記一般式(1)又は
(2)で表される化合物を含有することを特徴とする電
子写真感光体。
【0012】
【化3】
【0013】式中、R1はフェニル基のオルト位に位置
する2級又は3級のC6以下のアルキル基を表わし、R2
はアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アシル基、
アロイル基、カルボン酸アルキルエステル基、シアノ基
又はハロゲン原子を表し、nは0〜2の整数を表す。
【0014】
【化4】
【0015】式中、R3は2級又は3級のC8以下のアル
キル基を表す。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】まず、上記一般式(1)又は(2)で表さ
れる化合物について、さらに具体的に説明する。
【0018】上記一般式(1)において、R1はフェニ
ル基のオルト位に位置する2級又は3級の例えばプロピ
ル基、ブチル基、ヘプチル基、ヘキシル基等のC6以下
のアルキル基であり、R2は例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル
基、ナフチル基等のアリール基、メトオキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等
のアシル基、ベンゾイル基、ナフトイル基等のアロイル
基、カルボン酸メチルエステル基、カルボン酸エチルエ
ステル基、カルボン酸プロピルエステル基、カルボン酸
ブチルエステル基等のカルボン酸アルキルエステル基、
シアノ基又はハロゲン原子であり、該一般式(1)に含
まれる好ましい化合物例としては下記のものを挙げるこ
とができる。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】次に上記一般式(2)において、R3は2
級又は3級の例えばプロピル基、ブチル基、ヘプチル
基、ヘキシル基、ペンチル基又はオクチル基等のC8
下のアルキル基であり、該一般式(2)に含まれる好ま
しい化合物例としては下記のものを挙げることができ
る。
【0022】
【化7】
【0023】即ち、本発明は、分子量的には小さくとも
立体的に蒿高な置換基が導入されたベンゼンテトラカル
ボン酸ジイミドからなる上記一般式(1)又は一般式
(2)の化合物をn型CTMとして感光層中に含有せし
めることにより高感度でかつ残留電位が小さく電子写真
特性に優れた感光体を得るようにした点に特徴がある。
【0024】本発明の上記一般式(1)又は一般式
(2)の化合物は、ピロメリット酸無水物と、例えばイ
ソプロピルアニリン、イソブチルアニリン、t−ブチル
アニリン、イソアミルアニリン、t−アミルアニリン、
イソプロピルアミン、イソブチルアミン、t−ブチルア
ミン、イソアミルアミン、又はt−アミルアミン等の塩
基とを反応させて得られ、その代表的合成法(化合物1
の合成例)を以下に説明する。
【0025】(化合物1の合成)300mlの三口フラ
スコにピロメリット酸無水物21.8g(0.1mo
l)と2,6−ジイソプロピルアニリン52.8g
(0.3mol)を酢酸50ml、オルトジクロルベン
ゼン250mlに分散し、加熱した。1時間還流後、エ
ステル管をつけて加熱し、かつオルトジクロルベンゼン
を補充しつつ酢酸を加熱溜去した。液温度が165℃を
越えたら、加熱を止め、放冷後、ヘキサンを加えて濾過
し、得られた白色結晶をトルエンに熱時溶解し、シリカ
ゲル「ワコーゲルB0」(和光製薬(株)社製)20g
を通して熱時濾過し、濾液を濃縮し、生じた結晶を濾過
し、かつアルコールより再結晶して目的とする化合物1
の43g(収率80%)を得た。
【0026】本発明の上記一般式(1)又は一般式
(2)の化合物は優れた電子輸送能を有しており、これ
をバインダー樹脂中に相溶、或いは分散して感光体に使
用することができる。
【0027】本発明の感光体はバインダー樹脂と共にC
GM、上記一般式(1)又は一般式(2)の化合物から
なるn型CTM及び従来のp型CTMを相溶、或いは分
散して含有する感光性組成物を導電支持体上に塗布して
得られる。
【0028】〈感光体の層構成〉図1は本発明の各種正
帯電性感光体の層構成を説明する断面構成図である。例
えば図1の(a)は、導電性支持体1、中間層2、CG
Mを含有するCGL4、n型CTMを含有するCTL5
(CGL4とCTL5を含めて感光層3ともいう)をこ
の順に積層した積層構成の正帯電性感光体であり、図1
の(b)は図1の(a)に保護層6を設けたものであ
る。
【0029】また、図1の(c)は、導電性支持体1、
中間層2、p型CTMを含有するCTL5、CGMと共
にn型CTMを含有するCGL4(該CTL5とCGL
4とを含めて感光層3′ともいう)をこの順に積層した
積層構成の正帯電性感光体であり、図1の(d)は図1
の(c)に保護層6を設けたものである。
【0030】また、図1の(e)は、導電性支持体1、
中間層2、CGMと共にn型CTM及びp型CTMを含
有する感光層3″をこの順に設けた単層構成の正帯電性
感光体であり、図1の(f)は図1の(e)に保護層6
を設けたものである。
【0031】上記図1の(a)、図1の(b)の場合と
異なり、図1の(c)、図1の(d)、図1の(e)、
図1の(f)は後述する電荷移動メカニズムで説明する
ように、露光により発生した正及び負の電荷が感光体の
表面近傍で発生するため、感光体表面の帯電電荷(正電
荷)を、発生した負の電荷により速やかに消去すること
ができ、より高い感度特性が発揮されるので好ましく、
なかでも図1の(e)、図1の(f)の単層構成の正帯
電性感光体の場合は、露光により発生した正及び負の電
荷が共に速やかに移動して、帯電電荷(正電荷)の消去
及びアースへの電荷の放出が行われるので特に好まし
い。
【0032】又、本発明のn型CTMを含有する感光体
は負帯電性感光体であってもよく、その場合該n型CT
Mは、その他の添加剤の項で後述するように、積層構成
の負帯電性感光体のCGL及び/又は中間層等に含有さ
れる。
【0033】〈電荷移動のメカニズム〉図2は本発明の
n型CTMを含有する感光体の電荷移動のメカニズムを
説明する図であり、図1の(a)の積層構成の正帯電性
感光体の場合は、図2の(g)に示すように露光8がC
TL5を介して下層のCGL4に達し、そこで正、負の
電荷を発生し、発生した負の電荷はCTL5を横切って
表面の帯電電荷を打ち消し、正の電荷はアース7へと放
出される。他方図1の(e)の単層構成の正帯電性感光
体の場合は、図2の(h)に示すように露光8による電
荷発生が感光体の感光層3″の表面近傍で行われるた
め、負の電荷は速やかに表面の帯電電荷を打ち消し、正
の電荷も又、速やかにアース7へと放出され、高感度特
性が発揮される。
【0034】次に、本発明の感光体の感光層に含有され
るp型CTM、バインダー樹脂、CGM、酸化防止剤そ
の他の添加剤等について説明する。
【0035】〈p型CTM〉本発明の感光体に用いられ
るp型CTMには通常の負帯電性感光体用として公知の
ものをすべて使用することができる。該p型CTMとし
ては例えばトリフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合
物、ピラゾリン化合物、スチリルトリフェニルアミン化
合物、ブタジエン誘導体などを挙げることができ、上記
本発明の正帯性電感光体に保護層を設ける場合、そこに
添加することもできる。図1の(c)及び図1の(d)
のようにCGL4がCTL5の上にある、所謂る逆層構
成型の正帯電性感光体においては本発明のn型CTMは
CGL4や保護層6に添加することができる。
【0036】〈バインダー樹脂〉本発明の感光体の感光
層に含有するバインダー樹脂としては例えばポリカーボ
ネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタア
クリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂及びこれらの共重合体などを挙げる
事ができる。
【0037】本発明のn型CTMを積層構成正帯電性感
光体(図1の(a)〜図1の(d))のCTL5に用い
る場合、その量はバインダー樹脂100重量部あたり2
0〜200重量部が好ましい。また、上記CTL5の厚
さは好ましくは5〜30μmである。また単層構成正帯
電性感光体(図1の(e)、図1の(f))の感光層
3″の場合のバインダー:n型CTM:CGMの割合は
100:1〜200:1〜200が好ましく、形成され
る感光層3″の膜厚は5〜40μmが好ましい。
【0038】〈CGM〉また本発明の感光体にはCGM
として公知のものをすべて使用できる、例えばセレン系
の無機半導体、各種のフタロシアニン化合物、アゾ化合
物、ピリリウム化合物、ペリレン化合物、イミダゾール
ペリレン化合物、スクアリウム化合物、多環キノン化合
物を挙げることができる。
【0039】〈酸化防止剤〉また、本発明の感光層にお
いてはオゾン劣化防止の目的で様々な酸化防止剤を添加
することができる。たとえばヒンダードフェノール類、
ヒンダードアミン類、ハイドロキノン類、有機燐化合物
などを挙げる事ができる。
【0040】〈その他の添加剤〉また、図1の(a)及
び図1の(b)の積層型正帯電性感光体におけるn型C
TMの代わりp型CTMを含有する従来の積層型負帯電
性感光体のCGL及び/又は中間層に本発明の前記一般
式(1)又は一般式(2)のn型CTMを添加すること
により、該負帯電性感光体の電子写真性能の向上を計る
ことができる。即ち負帯電感光体において中間層は接着
性ばかりでなく負電荷を速やかに導電性支持体1にリー
クするn型半導体としての役割が期待されており、本発
明の化合物の添加により画像欠陥の防止、繰り返し使用
時の残留電位の増大防止などが期待できる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが本発明の実施の態様がこれにより限定されるもので
はない。
【0042】〈試料感光体1の調製〉下記のジブロムア
ンスアンスロン(CGM−1)2.0gとポリカーボネ
ート樹脂「ユーピロンZ200」(三菱瓦斯化学(株)
社製)5.0gをジクロルエタン溶媒中でボールミルで
分散した。ついで組成が顔料6%、ポリカーボネート樹
脂50%、下記のp型CTM(PCTM−1)30%、
本発明の化合物(1)(n型CTM)14%になるよう
に塗布液を調製し、アルミニウムを蒸着したポリエステ
ルフィルム上に乾燥膜厚25μになるように塗布して単
層構成の感光体を得、これを試料感光体1とした。
【0043】
【化8】
【0044】〈試料感光体2〜5の調製〉本発明の化合
物(1)に代えて本発明の化合物(4)、(5)、
(8)及び(11)を用いて、試料感光体1の場合と同
様にして4種類の単層構成の感光体を得、これらを試料
感光体2〜5とした。
【0045】〈比較試料感光体1の調製〉試料感光体1
における本発明の化合物(1)を除いた他は同様にして
比較用の単層構成の感光体を得、これを比較試料感光体
1とした。
【0046】〈比較試料感光体2〜5の調製〉本発明の
化合物(1)に代えて下記比較用の化合物(1)〜
(4)を用いて、試料感光体1の場合と同様にして4種
類の比較用の単層構成の感光体を得、これらを比較試料
感光体2〜5とした。
【0047】
【化9】
【0048】〈評価〉試料感光体1〜5及び比較試料感
光体1〜5について静電紙試験装置「EPA−810
0」(川口電気(株)社製)を用いて評価した。+6k
vのコロナ帯電を5秒間行った後の帯電電位Va(ボル
ト)を測定し、さらにこれを5秒間暗所に放置して、暗
減衰後の表面電位Vi(ボルト)を測定し、次いで8l
uxの白色光を照射して表面電位Vi(ボルト)を60
0(ボルト)から100(ボルト)に落とすに必要な露
光量E1/6(ルックス.秒)を求め感度とし、得られ
たVa(ボルト)、Vi(ボルト)及びE1/6(ルッ
クス.秒)を表1に示した。
【0049】
【表1】
【0050】表1より本発明のn型CTMを用いた試料
感光体1〜5は、該n型CTMを用いなかった比較試料
感光体1及び、比較n型CTMを用いた比較試料感光体
2〜5に比してE1/6(ルックス.秒)感度が優れて
いて、特に試料感光体1〜4の芳香族系カルボン酸イミ
ドのものが優れていることがわかる。また、比較試料感
光体2、3はE1/6(ルックス.秒)感度はn型CT
Mを用いなかった比較試料感光体1と同様にE1/6
(ルックス.秒)感度低下が大であった。また、比較試
料感光体2〜5では何れも感光層を形成するための塗布
液の溶剤への溶解性、ポリマーへの相溶性が悪く、これ
は上記比較n型CTMが感光層中に結晶状態でしか存在
しないためと考えられる。
【0051】また、比較試料感光体4、5はn型CTM
を用いなかった比較試料感光体1より幾分ましである
が、試料感光体1〜5の何れよりも劣る。これは巨大な
分子量をもった溶解性基によって同じ重量で比べれば効
果が薄くなるためと思われる。
【0052】即ち、表1より電子輸送性に優れた本発明
のn型CTMを用いた試料感光体1〜5は、n型CTM
を用いなかった比較試料感光体1及び比較n型CTMを
用いた比較試料感光体2〜5に比して8luxの白色光
を照射して表面電位Vi(ボルト)を600(ボルト)
から100(ボルト)に落とすに必要な露光量E1/6
(ルックス.秒)が小さく、感度及び残留電位特性が優
れていることが解る。
【0053】
【発明の効果】実施例により実証されたように、本発明
のn型CTMを感光層中に含有する感光体は、白色光を
照射して表面電位を600(ボルト)から100(ボル
ト)に落とすに必要な露光量E1/6(ルックス.秒)
が小さく、感度及び残留電位特性が優れている等の効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各種正帯電性感光体の層構成を説明す
る断面構成図である。
【図2】本発明の感光体の電荷移動のメカニズムを説明
する図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 中間層 3 感光層 4 電荷発生層(CGL) 5 電荷輸送層(CTL) 6 保護層 7 アース 8 露光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層に下記一般式(1)又は
    (2)で表される化合物を含有することを特徴とする電
    子写真感光体。 【化1】 式中、R1はフェニル基のオルト位に位置する2級又は
    3級のC6以下のアルキル基を表わし、R2はアルキル
    基、アリール基、アルコキシ基、アシル基、アロイル
    基、カルボン酸アルキルエステル基、シアノ基又はハロ
    ゲン原子を表し、nは0〜2の整数を表す。 【化2】 式中、R3は2級又は3級のC8以下のアルキル基を表
    す。
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