JPH1121311A - 重合体中の揮発性物質除去方法 - Google Patents

重合体中の揮発性物質除去方法

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JPH1121311A
JPH1121311A JP9177098A JP17709897A JPH1121311A JP H1121311 A JPH1121311 A JP H1121311A JP 9177098 A JP9177098 A JP 9177098A JP 17709897 A JP17709897 A JP 17709897A JP H1121311 A JPH1121311 A JP H1121311A
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heat exchanger
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devolatilization
weight
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JP9177098A
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Shigemi Kawazoe
繁美 川添
Yoshinori Sato
義則 佐藤
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶液重合又は塊状重合により得られる重合体
中の揮発性物質を、極めて効率よく、かつ工業的に有利
に除去する方法を提供すること。 【解決手段】 重合体をプレートフィン型又は多管式熱
交換器を有する第一段目の脱揮槽に供給し、重合体中の
揮発性物質が5000重量ppm以下になるように脱揮
したのち、管内径が5〜15mmの多管式熱交換器を有
する第二段目の脱揮槽に供給し、重合体中の揮発性物質
が500重量ppm以下になるように脱揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重合体中の揮発性物
質除去方法の改良に関し、さらに詳しくは、溶液重合又
は塊状重合により得られるスチレン系重合体などの重合
体中の揮発性物質を極めて効率よく、かつ工業的に有利
に除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶液重合法や塊状重合法などによって、
スチレンなどの単量体を重合させる場合、完全に重合さ
せることはほとんどなく、一般に、重合体中には未反応
単量体や、溶液重合の場合は、未反応単量体と共に溶剤
などの揮発性物質が含まれている。このような揮発性物
質は、重合体の品質の低下や劣化をもたらし、さらに
は、この重合体より得られた製品の品質を悪化させるた
め、この揮発性物質を品質に影響を与えない程度まで除
去する必要がある。したがって、重合工程から移送され
た重合体を揮発性物質除去装置によって処理することが
行われている。重合体中の揮発性物質を除去する方法と
しては、高温下での重合体の品質劣化を抑制し、効率よ
く、揮発性物質を500重量ppm以下程度まで、除去
するために、これまで様々な装置や方法が提案されてい
る。
【0003】一般的な方法としては、脱揮槽を直列に多
段に並べ脱揮する多段式脱揮方法が採用されている。そ
して、例えば二段式の場合、通常第一段目の脱揮工程に
おいて、重合体中に15〜25重量%程度残存する揮発
性物質を重合体温度200〜240℃程度、真空度50
〜100torr程度の条件でフラッシュ蒸発させ、重
合体中の揮発性物質の残存量が2〜6重量%程度になる
まで脱揮処理される。次いで、第二段目の脱揮工程にお
いて、重合体中に2〜6重量%程度残存する揮発性物質
を、重合体温度240〜260℃程度、真空度4〜5t
orr程度の条件でフラッシュ蒸発させ、重合体中の揮
発性物質の残存量が500重量ppm以下になるまで脱
揮処理される。
【0004】このような二段式脱揮方法においては、通
常、第一段目及び第二段目とも、伝熱効率が高く、かつ
圧力損失が小さいプレートフィンタイプのプレヒーター
を内蔵したフラッシュドラムが使用されている。しかし
ながら、このようなフラッシュドラムはスケールアップ
する場合、ドラム径が非現実的なレベルまで大きくな
り、製作できないことがある。また、プレートフィンタ
イプは特殊な熱交換器のため、基本的に単位面積当たり
のコストが、多管式に比べて高く、かつ大型となり広い
設置面積を要するなどの問題がある。また水などの低沸
点発泡性物質を重合体に混合、分散させておいて、揮発
性物質とともにフラッシュ蒸発させることにより、揮発
性物質が容易に除去されることが知られているが、該低
沸点発泡性物質を予め重合体に混合、分散させておいて
も、プレートフィンタイプのヒーターは圧力損失が小さ
いため、その入口で低沸点発泡性物質が重合体と分離し
やすく、その結果低沸点発泡性物質を重合体に混合、分
散させた効果が充分に発揮されないという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、溶液重合又は塊状重合により得られる重合体
中の揮発性物質を、極めて効率よく、かつ工業的に有利
に除去する方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、二段式脱揮方
法を採用し、第一段目の脱揮槽として、圧力損失の小さ
な熱交換器(プレートフィン型又は多管式)を有する脱
揮槽を用い、多量の揮発性物質をフラッシュ蒸発させ
て、重合体中の揮発性物質の残存量をある値以下にした
のち、第二段目の脱揮槽として、圧力損失の大きな細い
チューブの多管式熱交換器を有する脱揮槽を用い、揮発
性物質をより拡散されやすい状態にしてフラッシュ蒸発
させ、重合体中の揮発性物質の残存量をある値以下にす
ることにより、その目的を達成しうることを見出した。
特に、第二段目の脱揮槽に圧力損失の大きな熱交換器を
用いることにより、その前流において、重合体に低沸点
発泡性物質を混合分散させた場合、該熱交換器の入口又
は内部における低沸点発泡性物質の分離が抑制され、効
果的に揮発性物質が脱揮されることを見出した。本発明
はかかる知見に基づいて完成したものである。すなわ
ち、本発明は、溶液重合又は塊状重合により得られる重
合体中の揮発性物質を除去するに当たり、該重合体をプ
レートフィン型又は多管式熱交換器を有する第一段目の
脱揮槽に供給し、重合体中の揮発性物質が5000重量
ppm以下になるように脱揮したのち、管内径が5〜1
5mmの多管式熱交換器を有する第二段目の脱揮槽に供
給し、重合体中の揮発性物質が500重量ppm以下に
なるように脱揮することを特徴とする重合体中の揮発性
物質除去方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の方法が適用される重合体
は、溶液重合又は塊状重合により得られる重合体であれ
ばよく特に制限されず、様々な重合体を用いることがで
きるが、特にスチレン系重合体が好ましい。このスチレ
ン系重合体としては、例えばスチレン,ビニルトルエ
ン,α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマーの単
独重合体又はこれら二種以上から得られた共重合体、あ
るいは上記スチレン系モノマーとアクリロニトリル,ア
クリル酸メチル,メタクリル酸メチルなどのモノマーと
の共重合体、スチレン系モノマーと共重合可能なゴム状
物との共重合体などが挙げられる。これらの重合体中の
揮発性物質の含有量は、重合方法や重合体の種類などに
より異なるが、通常5〜40重量%、好ましくは10〜
30重量%、より好ましくは15〜25重量%の範囲で
ある。本発明の方法においては、二段式脱揮方式が採用
され、第一段目の脱揮槽においては、多量の揮発性物質
をフラッシュ蒸発させるために伝熱効率が高く、かつ圧
力損失の小さなプレートフィン型熱交換器又は多管式熱
交換器を有する脱揮槽が用いられる。
【0008】この第一段目の脱揮槽においては、重合体
の温度180〜270℃、真空度30〜150torr
の条件で脱気処理するのが好ましい。重合体の温度が1
80℃未満では脱揮が不充分となるおそれがあり、27
0℃を超えると重合体が劣化しやすくなる。また、真空
度が30torr未満では設備費が高くつき好ましくな
いし、150torrを超えると脱揮が不充分となるお
それがある。脱揮性,重合体の劣化抑制,設備費などを
考慮すると、より好ましい脱揮条件は、重合体の温度が
200〜240℃の範囲であり、真空度が50〜100
torrの範囲である。この第一段目の脱揮槽において
は、重合体中の揮発性物質が5000重量ppm以下に
なるように脱揮処理すべきである。この揮発性物質が5
000重量ppmを超えると、第二段目の脱揮槽におい
て、脱揮が不充分となるおそれがある。また、この第一
段階で揮発性物質の量があまり低くなるまで脱揮処理す
るのは、実用的な面から好ましくない。第二段目の脱揮
槽における脱揮性及び実用的な面から、この第一段目の
脱揮槽においては、重合体中の揮発性物質の量が100
0〜3000重量ppmの範囲になるように脱揮処理す
るのが有利である。
【0009】この第一段目の脱揮槽として、プレートフ
ィン型熱交換器を有する脱揮槽を用いる場合、この脱揮
槽としては、例えば図1に示す構造のものを好ましく挙
げることができる。図1は、本発明の方法において、第
一段目の脱揮槽として用いることのできるプレートフィ
ン型熱交換器を有する脱揮槽の一例の概要を示す側断面
図であって、熱媒体hの供給口4及びその排出口5が設
けられたジャケット2を有する本体1中に熱交換装置3
が設けられている。この熱交換装置3は本体1の外部に
設けることができる。熱交換装置3には、プレートフィ
ン型熱交換器6が使用されており、このプレートフィン
型熱交換器のフィンの型式としては、例えばプレーン型
(平板フィン),ルーバ型,セレート型(片状フィ
ン),パーホレイト型(孔開きフィン),ヘリボーン型
(波型フィン)などがあるが、特にセレート型が好まし
い。流動方式としては、直交流型,向流型,並行流型及
びそれらの組合せ型のいずれでもよいが、構造上の点か
ら、特に直交流型が好ましい。ここでは、直交流型のプ
レートフィン型熱交換器を例に挙げて説明する。
【0010】この熱交換器6は、熱媒体Hを通過させる
横通路と、重合体Pを通過させる縦通路が設けられてお
り、横通路に熱媒体Hを供給管7より供給し、排出管8
より排出する。重合体Pは、入口ノズル10、配管11
を経由して熱交換器6の上部に設けられている重合体供
給室9に供給され、分散されて熱交換器6の縦通路を経
由して加熱されたのち、減圧状態にある本体1中に重合
体流Pとして吐出されるように構成されている。なお、
符号14は温度検知端を示す。図2,図3及び図4は、
それぞれ熱交換装置3の一例の側面図,平面図及び底面
図であって、熱交換装置3は、プレートフィン型熱交換
器6の横通路の両側に熱媒体室15が設けられ、これら
にそれぞれ供給管7と排出管8とが接続されている。そ
して、縦通路側の上部に重合体供給室9が設けられ、重
合体Pを供給する配管11が接続されている。
【0011】図5は図4のA部拡大図、図6は図5のY
−Y矢視断面図であって、プレートフィン型熱交換器6
は、断面が凹凸状あるいは波板状に形成された金属板
(フィン)16A,17Aを仕切板18を介して直交さ
せて結合させた構造物であって、金属板(フィン)16
Aで多数の縦通路16を形成し、金属板(フィン)17
Aで多数の横通路17を形成している。したがって、縦
横の通路は蜂の巣状に開口されており、例えば縦通路1
6をとって見れば、重合体は多数の紐状となって熱交換
器6内に流動し、縦通路16の出口においてシート状あ
るいは太い紐状に吐出されることになる。また、この重
合体Pが通過する縦通路16の両側に仕切板18によっ
て分離された熱媒体Hの横通路17が隣接して配置され
ているので、熱の授受は極めて良好である。重合体P
は、入口ノズル10、配管11を経由して熱交換装置3
の重合体供給室9内に供給され、縦通路16を通過する
間に横通路17中の高温の熱媒体Hによって所定の温度
に加熱されたのち、熱交換装置3の下部に開口されてい
る縦通路16の開口端より減圧状態に保持されている本
体1中に吐出される。
【0012】この場合、重合体Pは縦通路16内を通過
する間に隣接する横通路17内を通過する熱媒体Hによ
って効率的に加熱されて所定の範囲に粘度が低下してお
り、含有されている揮発性物質が排出されやすい状態と
なっている。このような粘度が低下した重合体Pが減圧
状態に維持されている本体1内に重合体流Pとして吐出
されると、その内部より瞬間的に揮発性物質が蒸発(フ
ラッシュ)するので、重合体流Pはあたかも薄いシート
状あるいは紐状になって本体1中に降下し、その下部に
設けられている排出口12より排出される。一方、重合
体流P中より蒸発した揮発性物質Bは、排出口13より
排出される。本発明の方法においては、第二段目の脱揮
槽として、管内径が5〜15mmの細いチューブからな
る圧力損失の大きな多管式熱交換器を有する脱揮槽が用
いられる。この多管式熱交換器におけるチューブの管内
径が5mm未満では圧力損失が大きくなりすぎて実用的
でない。また管内径が15mmを超えると圧力損失が小
さくなりすぎ、その結果、熱交換器内部において揮発性
物質の発泡が生じやすくなるとともに、その前流で重合
体に低沸点発泡性物質を混合、分散させた場合、熱交換
器入口又は内部において、低沸点発泡性物質の分離が生
じやすくなり、揮発性物質が充分に脱揮されないおそれ
がある。圧力損失の点から、この管内径は7〜10mm
の範囲が好ましい。このような多管式熱交換器を用いる
ことにより、低熱効率がよく、小型化が可能であるとと
もに、フラッシュ効率も高い。
【0013】この第二段目の脱揮槽においては、重合体
の温度220〜270℃、真空度5torr以下の条件
で脱揮処理するのが好ましい。重合体の温度が220℃
未満では脱揮が不充分となるおそれがあり、270℃を
超えると重合体が劣化しやすくなる。脱揮性及び重合体
の劣化防止の点から、重合体の温度としては、特に24
0〜260℃の範囲が好ましい。また、真空度が5to
rrを超えると脱揮が不充分となるおそれがある。この
第二段目の脱揮槽においては、重合体中の揮発性物質は
500重量ppm以下になるように脱揮処理される。こ
の揮発性物質の残存量が500重量ppmを超えると重
合体の品質の低下や劣化が生じやすくなるとともに、こ
の重合体より得られた製品の品質が低下しやすくなり、
本発明の目的が達せられない。
【0014】本発明の方法においては、第一段目の脱揮
槽から抜き出された重合体に、低沸点発泡性物質0.1〜
1重量%を添加し、混合分散させたのち、これを第二段
目の脱揮槽に供給するのが望ましい。この際、低沸点発
泡性物質としては、重合体中に含まれるモノマーや溶剤
よりも沸点が低く、かつ重合体に悪影響を及ぼさないも
のであればよく、特に制限はない。このような低沸点発
泡性物質としては、例えば水,アセトン,メチルエチル
ケトン,メタノール,エタノール,プロパノール,ブタ
ノールなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよく、
二種以上を組み合わせて用いてもよい。このような低沸
点発泡性物質を重合体中に混合分散することにより、第
二段目の脱揮槽において、揮発性物質と共にフラッシュ
蒸発し、揮発性物質が効果的に脱揮される。この低沸点
発泡性物質の量が、重合体に対して0.1重量%未満では
それを加えた効果が充分に発揮されず、また1重量%を
超えるとその量の割には効果の向上が認められず、むし
ろエネルギー消費量が多くなり、経済的に不利となる。
効果及び経済性を考慮すると、この低沸点発泡性物質の
好ましい量は、重合体に対して0.3〜0.6重量%の範囲
である。
【0015】この低沸点発泡性物質の混合装置について
は特に制限はないが、内部に可動部分のない複数の混合
エレメントが固定された静的混合器、例えばスルザー型
管状混合器,ケニックス型スタティックミキサーなどが
好ましく用いられる。次に、本発明の方法を添付図面に
従って説明すると、図7は本発明の方法を実施するため
の装置の一例の概要図であって、まず、揮発性物質を好
ましくは10〜30重量%程度含む重合体Pが配管26
を通って、第一段目の脱揮槽21Aに取付けられている
多管式熱交換器22A(この多管式熱交換器の代わり
に、前記したプレートフィン型熱交換器を用いてもよ
い。)に供給される。重合体Pは熱交換器22Aによ
り、通常180〜270℃、好ましくは200〜240
℃に加熱されたのち、減圧装置23Aにより、通常30
〜150torr、好ましくは50〜100torrに
減圧されている第一段目の脱揮槽21A中に吐出され、
重合体中の揮発性物質の大部分がフラッシュ蒸発し、揮
発性物質の残存量は5000重量ppm以下となる。
【0016】第一段目の脱揮槽21A中の重合体は、ギ
アポンプ24Aにより、配管27を通って、第二段目の
脱揮槽21Bに取付けられている管内径が5〜15m
m、好ましくは7〜10mmの多管式熱交換器22Bに
供給されるが、この際、所望により配管27の途中に設
けられた静的混合器25により、低沸点発泡性物質Wが
重合体に対して0.1〜1重量%程度、好ましくは0.3〜
0.6重量%の割合で混合、分散されたのち、多管式熱交
換器22Bに供給されてもよい。重合体は、多管式熱交
換器22Bにより、通常220〜270℃、好ましくは
240〜260℃に加熱されたのち、減圧装置23Bに
より、通常5torr以下に減圧されている第二段目の
脱揮槽21B中に吐出され、重合体中の揮発性物質は、
所望により加えられた低沸点発泡性物質とともにフラッ
シュ蒸発し、500重量ppm以下となる。第二段目の
脱揮槽21B中の重合体は、ギアポンプ24Bにより配
管28を通って、製品重合体Qとして系外へ取り出され
る。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、実施例1〜5及び比較例1,2
は、図7に示す装置を用いて実施した。ただし、実施例
1〜5及び比較例1では、第一段目の脱揮槽の多管式熱
交換器として、管内径1インチ,長さ1.5mのチューブ
20本を有するものを用い、第二段目の脱揮槽の多管式
熱交換器として、管内径7mm,長さ1.2mのチューブ
13本を有するものを用いた。また、比較例2では、第
一段目の脱揮槽の多管式熱交換器は上記と同じである
が、第二段目の脱揮槽の多管式熱交換器として、管内径
1インチ,長さ1.5mのチューブ13本を有するものを
用いた。実施例6では、図7に示す装置において、第一
段目の脱揮槽の多管式熱交換器の代わりに、前述のプレ
ートフィン型熱交換器を用いた以外は、実施例1〜5と
同じ装置を用いて実施した。
【0018】実施例1 スチレン,エチルベンゼンなどの揮発性物質18重量%
を含有するポリスチレン溶融物を前段の重合器からギア
ポンプにより抜き出して、図7に示す装置(第一段目の
多管式熱交換器:チューブ内径1インチ,長さ1.5m,
本数20本,第二段目の多管式熱交換器:チューブ内径
7mm,長さ1.2m,本数13本)に供給して、第1表
に示す条件で脱揮処理を行った。得られた製品の品質を
第1表に示す。 実施例2及び比較例1 第1表に示す条件で脱揮処理した以外は、実施例1と同
様にして実施した。得られた製品の品質を第1表に示
す。 実施例3〜5 第二段目の脱揮槽の前流において、重合体に第1表に示
す量の水を添加した以外は、実施例1と同様にして実施
した。得られた製品の品質を第1表に示す。 比較例2 実施例1において、第二段目の多管式熱交換器として、
チューブ内径1インチ,長さ1.5m,本数13本のもの
を用いた以外は、実施例1と同様にして実施した。得ら
れた製品の品質を第1表に示す。 実施例6 実施例1において、第一段目の多管式熱交換器の代わり
に、明細書本文で説明したプレートフィン型熱交換器を
用いた以外は、実施例1と同様にして実施した。得られ
た製品の品質を第1表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、脱揮装置の小型化が可
能であって、溶液重合又は塊状重合により得られるスチ
レン系重合体などの重合体中の揮発性物質を、短時間で
極めて効率よく、かつ工業的に有利に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法において、第一段目の脱揮槽に
用いることのできるプレートフィン型熱交換器を有する
脱揮槽の一例の概要を示す側断面図である。
【図2】 第一段目の脱揮槽に用いられる熱交換装置の
一例の側面図である。
【図3】 図2の熱交換装置の平面図である。
【図4】 図2の熱交換装置の底面図である。
【図5】 図4の熱交換装置のA部拡大図である。
【図6】 図5のY−Y矢視断面図である。
【図7】 本発明の方法を実施するための装置の一例の
概要図である。
【符号の説明】
1 本体 2 ジャケット 3 熱交換装置 6 プレートフィン型熱交換器 9 重合体供給室 10 重合体入口ノズル 12 重合体排出口 15 熱媒体室 16 縦通路 17 横通路 21A 第一段目の脱揮槽 21B 第二段目の脱揮槽 22A 第一段目の多管式熱交換器 22B 第二段目の多管式熱交換器 25 静的混合器 P 重合体 H 熱媒体 h 熱媒体 Q 製品重合体 W 低沸点発泡性物質

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液重合又は塊状重合により得られる重
    合体中の揮発性物質を除去するに当たり、該重合体をプ
    レートフィン型又は多管式熱交換器を有する第一段目の
    脱揮槽に供給し、重合体中の揮発性物質が5000重量
    ppm以下になるように脱揮したのち、管内径が5〜1
    5mmの多管式熱交換器を有する第二段目の脱揮槽に供
    給し、重合体中の揮発性物質が500重量ppm以下に
    なるように脱揮することを特徴とする重合体中の揮発性
    物質除去方法。
  2. 【請求項2】 第一段目の脱揮槽において、重合体温度
    180〜270℃、真空度30〜150torrの条件
    で脱揮し、かつ第二段目の脱揮槽において、重合体温度
    220〜270℃、真空度5torr以下の条件で脱揮
    する請求項1記載の重合体中の揮発性物質除去方法。
  3. 【請求項3】 第一段目の脱揮槽から抜き出された重合
    体に、低沸点発泡性物質0.1〜1重量%を添加し、混合
    分散させたのち、これを第二段目の脱揮槽に供給する請
    求項1記載の重合体中の揮発性物質除去方法。
  4. 【請求項4】 重合体が、スチレン系重合体である請求
    項1記載の重合体中の揮発性物質除去方法。
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