JPH1121352A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH1121352A
JPH1121352A JP9178386A JP17838697A JPH1121352A JP H1121352 A JPH1121352 A JP H1121352A JP 9178386 A JP9178386 A JP 9178386A JP 17838697 A JP17838697 A JP 17838697A JP H1121352 A JPH1121352 A JP H1121352A
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JP
Japan
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compound
double bond
acid
diazabicyclo
curable composition
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JP9178386A
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English (en)
Inventor
Masataka Nakamura
正孝 中村
Masahiro Henmi
昌弘 辺見
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、メルカプト基が炭素炭素二重結合に
付加する反応によって硬化する硬化性組成物であって、
触媒が(1)窒素原子に直接結合した水素を含まない構
造であり、しかも(2)1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデセン−7およびその酸塩以外の構造であ
って、 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
セン−7およびその酸塩を触媒に用いた場合と同程度の
良好な硬化速度を有する硬化性組成物を提供することを
目的とする。 【解決手段】(A)メルカプト基を1分子中に2個以上
有する化合物、(B)炭素炭素二重結合を1分子中に2
個以上有する化合物および(C)アミジン構造を有する
3級アミン化合物であって1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7以外の化合物からなるこ
とを特徴とする硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料、接着剤、シ
ーリング剤などとして有用な硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メルカプト基が炭素炭素二重結合
に付加する反応によって硬化するタイプの硬化性組成物
が知られている。かかる硬化性組成物の例としては特開
平8−100123号公報および米国特許第5,41
1,766号公報に記載のものを挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるタイプの硬化性
組成物は、通常の3級アミン触媒を使用しても一般に硬
化速度が遅いという欠点があり、かかるタイプの硬化性
組成物を十分速い速度で硬化させうる触媒としてはグア
ニジン系化合物(米国特許第5,411,766号公報
に記載)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デセン−7(以下DBU)およびその酸塩(特開平8−
100123号公報に記載)が知られているのみであっ
た。
【0004】しかし、従来知られているグアニジン系化
合物は窒素原子に直接結合した水素を有する化合物であ
って、それ自体が炭素炭素二重結合に付加する反応を起
こしうるものであり、本来の硬化反応を阻害するおそれ
がある触媒であった。窒素原子に直接結合した水素を有
するグアニジン系化合物が炭素炭素二重結合に付加する
反応は、例えばJ. Org. Chem. 誌、33巻、3354頁
(1968年) 、Heterocycles 誌、20巻、9号、1
769頁(1983年) 、Aust. J. Chem. 誌、31
巻、179頁(1978年) 、Synthesis 誌、9号、
786頁(1986年) 等に記載がある。
【0005】したがって、かかる硬化阻害のおそれのな
い触媒としては、DBUおよびその酸塩しか選択の余地
がなかった。
【0006】本発明は、メルカプト基が炭素炭素二重結
合に付加する反応によって硬化する硬化性組成物であっ
て、触媒が(1)窒素原子に直接結合した水素を含まな
い構造であり、しかも(2)DBUおよびその酸塩以外
の構造であって、 DBUおよびその酸塩を触媒に用い
た場合と同程度の良好な硬化速度を有する硬化性組成物
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のチオウレタン化反応用触媒および硬化性
組成物は下記の構成を有する。
【0008】「(A)メルカプト基を1分子中に2個以
上有する化合物、(B)炭素炭素二重結合を1分子中に
2個以上有する化合物および(C)アミジン構造を有す
る3級アミン化合物であって1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7以外の化合物からなるこ
とを特徴とする硬化性組成物。」
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる(A)成分、
すなわちメルカプト基を1分子中に2個以上有する化合
物の例を以下に挙げる。
【0010】ジエチレングリコールジメルカプタン、ト
リエチレングリコールジメルカプタン、1,2−エタン
ジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−ブ
タンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,1
2−ドデカンジチオール、メルカプトメチルスルフィ
ド、2−メルカプトエチルスルフィド、3−メルカプト
プロピルスルフィド、4−メルカプトブチルスルフィ
ド、6−メルカプトヘキシルスルフィド、1,2−ビス
−2−メルカプトエチルチオエタン、1,2−ビス−3
−メルカプトプロピルチオエタン、1,3−ビス−2−
メルカプトエチルチオプロパン、1,4−ビス−2−メ
ルカプトエチルチオブタン、1,6−ビス−2−メルカ
プトエチルチオヘキサン、ビス−2−(2−メルカプト
エチルチオ)エチルスルフィド、2−メルカプトエチル
エーテル、3−メルカプトプロピルエーテル、4−メル
カプトブチルエーテル、6−メルカプトヘキシルエーテ
ル、1,4−シクロヘキサンジチオール、ビス−2−メ
ルカプトエトキシメタン、1,2−ビス−2−メルカプ
トエトキシエタン、ビス−2−(2−メルカプトエトキ
シ)エチルエーテル、2,2−ビス(2−ヒドロキシ−
3−メルカプトプロポキシフェニル)プロパン、1,4
−ベンゼンジチオール、1,3−ベンゼンジチオール、
1,2−ベンゼンジチオール、4−t−ブチル−1,2
−ベンゼンジチオール、1,2−ビス(メルカプトメチ
レン)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチレン)
ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチレン)ベンゼ
ン、1,2−ビス(メルカプトエチレン)ベンゼン、
1,3−ビス(メルカプトエチレン)ベンゼン、1,4
−ビス(メルカプトエチレン)ベンゼン、1,2−ビス
(メルカプトメチレンチオ)ベンゼン、1,3−ビス
(メルカプトメチレンチオ)ベンゼン、1,4−ビス
(メルカプトメチレンチオ)ベンゼン、1,2−ビス
(2−メルカプトエチレンチオ)ベンゼン、1,3−ビ
ス(2−メルカプトエチレンチオ)ベンゼン、1,4−
ビス(2−メルカプトエチレンチオ)ベンゼン、1,2
−ビス(2−メルカプトエチレンチオメチレン)ベンゼ
ン、1,3−ビス(2−メルカプトエチレンチオメチレ
ン)ベンゼン、1,4−ビス(2−メルカプトエチレン
チオメチレン)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメ
チレンオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメ
チレンオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメ
チレンオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−メルカプ
トエチレンオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−メル
カプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−
メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、4,4’−チオ
ビスベンゼンチオール、4,4’−オキシビスベンゼン
チオール、4,4’−ビフェニルジチオール、1,3,
5−トリメルカプトベンゼン、トリメルカプトエチルイ
ソシアヌレート、下記式(α)および(β)
【化1】 の化合物、エチレングリコールビスチオグリコレート、
エチレングリコールビスメルカプトプロピオネート、ジ
エチレングリコールビスチオグリコレート、ジエチレン
グリコールビス−3−メルカプトプロピオネート、1,
4−ブタンジオールビスチオグリコレート、1,4−ブ
タンジオールビス−3−メルカプトプロピオネート、
1,4−ブタンジチオールビス−3−メルカプトプロピ
オネート、1,4−ブタンジチオールビスチオグリコレ
ート、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレー
ト、ペンタエリスリトールトリスチオグリコレート、ペ
ンタエリスリトールビスチオグリコレート、ペンタエリ
スリトールモノチオグリコレート、ペンタエリスリトー
ルテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、ペンタ
エリスリトールトリス−3−メルカプトプロピオネー
ト、ペンタエリスリトールビス−3−メルカプトプロピ
オネート、ペンタエリスリトールモノ−3−メルカプト
プロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグ
リコレート、トリメチロールプロパンビスチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパンモノチオグリコレート、
トリメチロールプロパントリス−3−メルカプトプロピ
オネート、トリメチロールプロパンビス−3−メルカプ
トプロピオネート、トリメチロールプロパンモノ−3−
メルカプトプロピオネート、ジペンタエリスリットヘキ
サキスチオグリコレート、ジペンタエリスリットペンタ
キスチオグリコレート、ジペンタエリスリットテトラキ
スチオグリコレート、ジペンタエリスリットトリスチオ
グリコレート、ジペンタエリスリットビスチオグリコレ
ート、ジペンタエリスリットモノチオグリコレート、ジ
ペンタエリスリットヘキサキス−3−メルカプトプロピ
オネート、ジペンタエリスリットペンタキス−3−メル
カプトプロピオネート、ジペンタエリスリットテトラキ
ス−3−メルカプトプロピオネート、ジペンタエリスリ
ットトリス−3−メルカプトプロピオネート、ジペンタ
エリスリットビス−3−メルカプトプロピオネート、ジ
ペンタエリスリットモノ−3−メルカプトプロピオネー
ト、メルカプトプロピルイソシアヌレート、ポリサルフ
ァイドポリマー、ポリサルファイドポリエーテルポリマ
ー、チオール基含有ポリエーテル、ポリ(オキシアルキ
レン)−ポリエステル−ポリ(モノサルファイド)−ポ
リチオール、ブタジエンメルカプタンポリマー、メルカ
プタン含有ポリマーおよびメルカプトオルガノポリシロ
キサンなどである。
【0011】前記ポリサルファイドポリマーとは下記一
般式(I)で表されるものである。
【0012】 HS−R2−Sx(R1Sx)n−R2−SH (I) (但し、R1およびR2は炭素数2〜20の2価または3
価の脂肪族基および/または脂肪族エーテル基であり、
xは1〜5の整数であり、その平均は約2であり、nは
1〜50の整数である。) 式(I)において、R1およびR2の具体例としては、−
CH2CH2−、−CH2CH2O−、−CH2CH(C
H3)O−、−C2H4OC2H4−、−C2H4OCH2OC
2H4−、−C2H4OC2H4OC2H4−、−C4H8OC4
H8−などが挙げられる。このポリサルファイドポリマ
ーは、例えば米国特許第2,466,953号に記載の
方法によって製造することができる。
【0013】前記ポリサルファイドポリエーテルポリマ
ーとは、主鎖中に、(i)−(RO)m−(但し、Rは
炭素数2〜4のアルキレン基、mは6〜200の整数を
表す。)で表されるポリエーテル部分と、(ii)−C2
H4OCH2OC2H4−Sx−および −CH2CH(O
H)CH2−Sx−(但し、xは1〜5の整数である。)
で表される構造単位とを含有し、かつ末端に(iii)−
C2H4OCH2OC2H4−SH および/または −C
H2CH(OH)CH2−SHで表される構造単位を有す
るものである。
【0014】このポリサルファイドポリエーテルポリマ
ー中において、(i)のポリエーテル部分と(ii)で表
される構造単位とは任意の配列で結合してよい。またそ
の割合は、−(RO)m−成分が2〜95重量%であ
り、−CH2CH(OH)CH2−Sx−成分が3〜70
重量%であり、−CH2CH(OH)CH2−Sx−成分
が1〜50重量%であるのが好ましい。なおポリサルフ
ァイド結合Sxの含有量は1〜60重量%であるのが好
ましい。またこのポリサルファイドポリエーテルポリマ
ーの数平均分子量は、通常600〜200,000であ
り、好ましくは800〜50,000である。このポリ
サルファイドポリエーテルポリマーは、例えば特開平4
−363325号公報、特開平4−366121号公報
に記載の方法によって製造することができる。
【0015】前記チオール基含有ポリエーテルとして
は、例えば下記一般式(II)で表される構造を有するポ
リオキシアルキレンポリオール、一般式(III)で表さ
れる構造を有するポリメルカプタン、骨格の少なくとも
一部にウレタン結合またはチオウレタン結合を有するメ
ルカプタン末端の液状ポリマー、例えば下記一般式(I
V)によって代表されるウレタン基含有構造を有するメ
ルカプタン末端の液状ポリマー、一般式(V)によって
表される構造を有する液状ポリチオエーテルのうちメル
カプタン末端のものが挙げられる。
【0016】
【化2】 (式中、p、q、r、sおよびtは2〜100の整数で
あり、R3は水素またはメチル基である。) これら分子内にメルカプト基を少なくとも1個有する化
合物は単独で用いても、2種以上を同時に用いてもよ
い。
【0017】次に本発明で用いられる(B)成分、すな
わち炭素炭素二重結合を1分子中に2個以上有する化合
物について説明する。
【0018】(B)成分としては、炭素炭素二重結合を
1分子中に2個以上有する化合物であればよく、炭素炭
素二重結合は分子内のどの部分に位置していてもよい。
【0019】製造の容易さおよび反応性の高さという点
で、好ましい炭素炭素二重結合の種類としては、(メ
タ)アクリルロイル基の二重結合、2−エトキシカルボ
ニルアリロキシ基などの2−アルコキシカルボニルアリ
ロキシ基の二重結合、マレイミド基などのマレイン酸誘
導体の二重結合、フマル酸誘導体の二重結合、オレイン
酸誘導体の二重結合、けい皮酸誘導体の二重結合、スチ
レン誘導体の二重結合、α−メチルスチレン誘導体の二
重結合、ビニル基の二重結合、アリル基の二重結合、メ
タリル基の二重結合などを挙げることができ、中でも
(メタ)アクリルロイル基の二重結合が最も好ましい。
【0020】また(B)成分として分子量の大きな化合
物を用いる場合には、炭素炭素二重結合は分子の末端部
分もしくは側鎖部分に位置することが、製造の容易さお
よび反応性の高さという点で好ましい。
【0021】(B)成分、すなわち炭素炭素二重結合を
1分子中に2個以上有する化合物の製造方法の一つとし
ては、(a)活性水素含有基を1分子中に2個以上有す
る化合物を、(b)炭素炭素二重結合を有し活性水素含
有基と反応可能な基を有する化合物と反応させる方法が
挙げられる。
【0022】その際使用可能な(b)炭素炭素二重結合
を有し活性水素含有基と反応可能な基を有する化合物の
例としては、(メタ)アクリル酸ハロゲン化物、(メ
タ)アクリル酸無水物、(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリル酸、2−メタクリロイルオキシエチル
イソシアネート、メタクリロイルイソシアネート、m−
イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ
ート、p−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル
イソシアネート、グリシジル(メタ)アクリレート、ビ
ニル安息香酸ハロゲン化物、ビニル安息香酸無水物、ビ
ニル安息香酸エステル、ビニル安息香酸、マレイン酸ハ
ロゲン化物、マレイン酸無水物、マレイン酸エステル、
マレイン酸、フマル酸ハロゲン化物、フマル酸無水物、
フマル酸エステル、フマル酸、オレイン酸ハロゲン化
物、オレイン酸無水物、オレイン酸エステル、オレイン
酸、けい皮酸ハロゲン化物、けい皮酸無水物、けい皮酸
エステル、けい皮酸、クロロメチルスチレン、アリルハ
ライド、メタリルハライド、炭素炭素二重結合含有基を
有するケイ素化合物などを挙げることができる。
【0023】(B)成分の製造に用いられる(a)活性
水素含有基を1分子中に2個以上有する化合物として
は、(a1)水酸基を1分子中に2個以上有する化合
物、(a2)アミノ基を1分子中に2個以上有する化合
物、(a3)メルカプト基を1分子中に2個以上有する
化合物が好ましい。
【0024】(a1)水酸基を1分子中に2個以上有す
る化合物としては、特に制限はないが、グリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、シク
ロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付
加体、ビスフェノールF、ビスフェノールFのアルキレ
ンオキシド付加体などの低分子量ポリオールおよびポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、ア
クリルポリオール、ポリウレタンポリオール、ポリビニ
ルアルコール、フェノール樹脂、セルロースおよびその
誘導体などの高分子量ポリオールを例として挙げること
ができる。ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
オール、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエン
ポリオール、アクリルポリオールなどのより具体例な例
としては“機能性ポリウレタン”(発行年;1989
年、発行所;株式会社シーエムシー)第2章に記載の化
合物が挙げられる。
【0025】(a2)アミノ基を1分子中に2個以上有
する化合物としては、1級アミノ基および/または2級
アミノ基を1分子中に2個以上有する化合物であればよ
く、それ以外に特に制限はない。例としては“エポキシ
樹脂硬化剤の新展開”(発行年;1994年、発行所;
株式会社シーエムシー)41頁〜93頁に記載の化合物
で前記条件を満たすものを挙げることができる。
【0026】(a3)メルカプト基を1分子中に2個以
上有する化合物としては、特に制限はないが、(ア)の
例として既に挙げた化合物を同様に(a3)の例として
挙げることができる。
【0027】(B)成分の別の製造方法としては、
(c)活性水素含有基と反応可能な基を1分子中に2個
以上有する化合物を、(d)炭素炭素二重結合を有し活
性水素含有基を有する化合物と反応させる方法が挙げら
れる。
【0028】(c)活性水素含有基と反応可能な基を1
分子中に2個以上有する化合物としては、(c1)イソ
シアナト基を1分子中に2個以上有する化合物、(c
2)エポキシ基を1分子中に2個以上有する化合物、
(c3)カルボキシル基および/またはカルボキシル基
から誘導される基を1分子中に2個以上有する化合物な
どを挙げることができる。
【0029】(c1)イソシアナト基を1分子中に2個
以上有する化合物としては、“ネットワークポリマ
ー”、第17巻(第2号)、19〜26頁(1996
年)に記載のあるイソシアナト基を1分子中に2個以上
有する化合物、“機能性ポリウレタン”(発行所;株式
会社シーエムシー、発行年;1989年)、3〜24頁
に記載のあるイソシアナト基を1分子中に2個以上有す
る化合物および下記式(12)の化合物を挙げることが
できる。それらの中でも下記式(1)〜(19)の化合
物がより好適であり、式(1)〜(12)の化合物はさ
らに好適である。
【0030】
【化3】
【化4】
【化5】 また、これらの化合物のイソシアヌレート変性体、これ
らの化合物のウレチジンジオン変性体、これらの化合物
のビウレット変性体、およびこれらの化合物(過剰量)
を活性水素含有基を1分子中に2個以上有する化合物に
付加させて得られるウレタンプレポリマーも同様に好適
である。
【0031】活性水素含有基を1分子中に2個以上有す
る化合物の例としては、前述の(a1)〜(a3)の例と
して示したものが挙げられる。
【0032】(c2)エポキシ基を1分子中に2個以上
有する化合物としては、いわゆるエポキシ樹脂として市
販されている化合物を用いることができる。
【0033】(c3)カルボキシル基および/またはカ
ルボキシル基から誘導される基を1分子中に2個以上有
する化合物としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メ
サコン酸、ショウノウ酸、ナフタレンジカルボン酸、ト
リメリット酸等の各種カルボン酸およびこれらの酸ハロ
ゲン化物誘導体、エステル誘導体などを挙げることがで
きる。
【0034】(d)炭素炭素二重結合を有し活性水素含
有基を有する化合物の例としては、エチルα−(ヒドロ
キシメチル)アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアク
リレート、シクロヘキサンジメタノールモノメタクリレ
ート、シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、
2−メタクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピ
ルフタレート、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒド
ロキシプロピルフタレート、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フ
ェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−
アクリロイロキシプロピルメタクリレート、N−(2−
アミノエチル)メタクリルアミド、N−(2−アミノエ
チル)アクリルアミド、N−(6−アミノヘキシル)メ
タクリルアミド、N−(6−アミノヘキシル)アクリル
アミドなどを挙げることができる。
【0035】また、(B)成分のさらに別の製造方法と
しては、任意の(B)と任意の種類の(a)活性水素含
有基を1分子中に2個以上有する化合物を、活性水素含
有基に対して炭素炭素二重結合が過剰になる比率で反応
させる(すなわち炭素炭素二重結合に活性水素含有基を
付加させる)ことによって、別の種類の(B)成分を得
ることができる。
【0036】(B)成分としては、該当する市販品を使
用してもよい。かかる市販品を例示すれば、(メタ)ア
クリロイル基を1分子中に2個以上有するものとして
は、東亜合成化学工業株式会社のアロニックス”シリー
ズのうち(メタ)アクリロイル基を1分子中に2個以上
有するもの、新中村化学工業株式会社の“NKエステ
ル”シリーズのうち(メタ)アクリロイル基を1分子中
に2個以上有するもの、共栄社化学株式会社の“ライト
エステル”および“ライトアクリレート”シリーズのう
ち(メタ)アクリロイル基を1分子中に2個以上有する
もの、同社の“AH−600”、“AT−600”、
“UA−306H”、“AI−600”、“UA−10
1T”、“UA−101I”、“UA−306T”、
“UA−306I”、“UF−8001”、“UF−8
003”などのウレタンアクリレートなどが挙げられ
る。マレイミド基を1分子中に2個以上有する化合物と
しては、ケイ・アイ化成株式会社の“BMI”、“BM
I−70”、“BMI−80”などのビスマレイミドを
挙げることができる。アリル基を1分子中に2個以上有
する化合物としてはダイソーの“ダップ”および“イソ
ダップ”シリーズ、旭電化工業株式会社の“アデカノー
ルSDX−236”、“アデカカーポールMRA”シリ
ーズのうちアリル基を1分子中に2個以上有する化合物
を挙げることができる。メタリル基を1分子中に2個以
上有する化合物としては旭電化工業株式会社の“アデカ
カーポールMRM”シリーズのうちメタリル基を1分子
中に2個以上有する化合物を挙げることができる。また
出光石油化学株式会社、日本曹達株式会社、日本石油化
学株式会社などのポリブタジエンおよびその誘導体も使
用可能である。ここに例示した以外の市販品も使用可能
であることは言うまでもない。
【0037】本発明の硬化性組成物において、(B)成
分は、単独の化合物を用いてもよく、2種以上の化合物
を同時に用いてもよい。
【0038】次に、本発明で用いられる(C)成分、す
なわちアミジン構造を有する3級アミン化合物であって
DBU以外の化合物について説明する。
【0039】本発明においてアミジン構造を有する3級
アミン化合物とは、下記式(VI)
【化6】 で表される構造を有する3級アミン化合物である。ま
た、本発明において3級アミン化合物とは、窒素原子に
直接結合した水素を有さないアミン化合物を意味する。
【0040】(C)成分に用いられる化合物の例として
は、N1,N1,N2−トリメチルホルムアミジン、N2−
メチル−N1,N1−ジプロピルホルムアミジン、N2−
メチル−N1,N1−ジオクチルホルムアミジン、N1,
N1,N2−トリメチルアセトアミジン、N2−メチル−
N1,N1−ジプロピルアセトアミジン、N2−メチル−
N1,N1−ジオクチルアセトアミジン、N1,N1,N2
−トリメチルベンズアミジン、N2−メチル−N1,N1
−ジプロピルベンズアミジン、N2−メチル−N1,N1
−ジオクチルベンズアミジン、N−メチル−(1−ピロ
リジニル)アゾメチン、N−メチルピぺリジノアゾメチ
ン、N−メチルモルホリノアゾメチンなどの非環式アミ
ジン構造を有する化合物、イミダゾリン系化合物、イミ
ダゾール系化合物、ピリミジン系化合物、ジヒドロピリ
ミジン系化合物、テトラヒドロピリミジン系化合物、プ
リン系化合物、キナゾリン系化合物、プテリジン系化合
物、ペリミジン系化合物、トリアザビシクロアルケン系
化合物、ジアザビシクロアルケン系化合物(ただしDB
Uは除く)およびこれらの化合物がさらに他の環に縮合
した化合物などの環式アミジン構造を有する化合物、を
挙げることができる。
【0041】これらの化合物の中で、触媒活性の強さの
点では環式アミジン構造を有する化合物が好ましく、イ
ミダゾリン系化合物、テトラヒドロピリミジン系化合
物、トリアザビシクロアルケン系化合物およびジアザビ
シクロアルケン系化合物(ただしDBUは除く)から選
ばれた化合物がより好ましい。
【0042】かかる化合物の具体例を以下に示す。
【0043】イミダゾリン系化合物としては1−メチル
イミダゾリン、1,2−ジメチルイミダゾリン、1−メ
チル−2−エチルイミダゾリン、1−メチル−2−オク
チルイミダゾリンなどを挙げることができる。
【0044】テトラヒドロピリミジン系化合物としては
1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジ
ン、1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロ
ピリミジン、1−メチル−2−エチル−1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、1−メチル−2−ブチル−
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、1−エチル
−2−オクチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミ
ジンなどを挙げることができる。
【0045】トリアザビシクロアルケン系化合物として
は7−メチル−1,5,7−トリアザビシクロ[4.
4.0]デセン−5、7−エチル−1,5,7−トリア
ザビシクロ[4.4.0]デセン−5などを挙げること
ができる。
【0046】ジアザビシクロアルケン系化合物としては
1,5−ジアザビシクロ[4.2.0]オクテン−5、
1,8−ジアザビシクロ[7.2.0]ウンデセン−
8、1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクテン−
4、3−メチル−1,4−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクテン−4、3,6,7,7−テトラメチル−
1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクテン−4、
7,8,8−トリメチル−1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ
[7.3.0]ドデセン−8、1,7−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノネン−6、8−フェニル−1,7−ジ
アザビシクロ[4.3.0]ノネン−6、1,5−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノネン−5、1,5−ジアザ
ビシクロ[4.4.0]デセン−5、4−フェニル−
1,5−ジアザビシクロ[4.4.0]デセン−5、
1,8−ジアザビシクロ[5.3.0]デセン−7、
1,8−ジアザビシクロ[7.4.0]トリデセン−
8、6−メチルブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7、6−メチルオクチルア
ミノ−1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
ン−7、6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7、6−ブチルベンジルア
ミノ−1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
ン−7、6−ジヘキシルアミノ−1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデセン−7、9−メチル−1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、9−
メチル−1,8−ジアザビシクロ[5.3.0]デセン
−7、1,6−ジアザビシクロ[5.5.0]ドデセン
−6、1,7−ジアザビシクロ[6.5.0]トリデセ
ン−7、1,8−ジアザビシクロ[7.5.0]テトラ
デセン−8、1,10−ジアザビシクロ[7.3.0]
ドデセン−9、1,10−ジアザビシクロ[7.4.
0]トリデセン−9、1,14−ジアザビシクロ[1
1.3.0]ヘキサデセン−13、1,14−ジアザビ
シクロ[11.4.0]ヘプタデセン−13などを挙げ
ることができる。
【0047】これらの中でも工業的に入手が容易である
という点で1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラ
ヒドロピリミジン、7−メチル−1,5,7−トリアザ
ビシクロ[4.4.0]デセン−5、1,5−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノネン−5および6−ジブチルア
ミノ−1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
ン−7が最も好ましい。
【0048】これらの化合物は、いずれも従来公知の化
合物であり、従来公知の方法で製造することができる。
【0049】本発明において、(C)成分は酸塩の形で
用いられてもよい。酸としては、フェノール類、カルボ
ン酸類、スルホン酸類、イミド類などの有機酸および無
機酸が使用可能である。酸の化合物名を例示すれば、フ
ェノール、クレゾール、カテコール、レゾルシン、ハイ
ドロキノン、ヒドロキシナフタレンなどのフェノール
類、ぎ酸、酢酸プロピオン酸、ブタン酸、ヘキサン酸、
オクチル酸、デカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、オレイン酸、シュウ酸、こはく酸、アジピン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン
酸、フマル酸、けい皮酸、イタコン酸などのカルボン酸
類、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類、フタ
ルイミド、マレイミド、サッカリンなどのイミド類など
の有機酸および塩酸、臭化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝
酸、亜硝酸、炭酸、ホウ酸、リン酸、亜リン酸、珪酸な
どの無機酸である。これら以外の酸も使用可能であるこ
とはいうまでもない。(C)成分を酸塩にして用いるこ
とによって、触媒の活性度を調節することができ、蒸気
圧が下がって毒性が低下するという利点がある。
【0050】本発明において(C)成分は単独で用いて
も、2種以上を同時に用いてもよい。
【0051】(C)成分の配合量は、(A)成分100
重量部に対して、(C)成分0.0001〜10重量部
が好ましく、0.001〜3重量部がより好ましい。
(C)成分が0.0001重量部未満では硬化速度が遅
くなりすぎるため好ましくなく、10重量部を越えると
経済性の点で好ましくない。
【0052】次に本発明の硬化性組成物における(A)
成分および(B)成分の配合比について述べる。(A)
成分と(B)成分の好ましい配合比は、(B)成分中の
炭素炭素二重結合のモル数(NBとする)と(A)成分
中のメルカプト基のモル数(NAとする)との比(NB/
NA)が0.4〜1.5、好ましくは0.5〜1.3で
ある。NB/NAが0.4未満では硬化性が不良となり、
また1.5を越えると(B)成分が分離したり、硬化反
応が遅くなる傾向にある。
【0053】本発明の硬化性組成物は、(B)成分とし
て炭素炭素二重結合を1分子中に2個以上有する化合物
を含有するので、密閉された貯蔵条件下や高温下におい
てはラジカルが発生して炭素炭素二重結合が反応してし
まうおそれがある。かかる反応が起これば貯蔵安定性が
著しく低下するために好ましくない。このことを防止す
るためには(B)成分中へのラジカル重合禁止剤および
/またはラジカル重合抑制剤の添加が有効である。
【0054】使用するラジカル重合禁止剤および/また
はラジカル重合抑制剤としては、一般的に用いられるも
のが使用可能であって、例示すればフェノール類、ヒド
ロキノン類、カテコール類、レゾルシン類などのフェノ
ール類、フェノチアジン類、N−ニトロソフェニルヒド
ロキシルアミン塩類等である。これらの中で本発明の硬
化性組成物に特に好適な化合物を例示すれば、重合禁止
効果と変色が起こりにくい点から、4−メトキシフェノ
ール、4−t−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール、N−ニトロソフェニルヒドロキ
シルアミンアルミニウム塩などであり、重合禁止効果の
点で最も優れているのはN−ニトロソフェニルヒドロキ
シルアミンアルミニウム塩である。これらは単独または
混合して用いられ、(B)成分100重量部に対してお
よそ5重量部くらいまでの量で使用される。
【0055】本発明の硬化性組成物は、メルカプト基の
炭素炭素二重結合への付加反応以外の硬化反応を誘起す
る硬化剤を含有することもできる。かかる硬化剤として
は過酸化鉛、過酸化亜鉛、過酸化カルシウム、過酸化リ
チウム、過酸化バリウムなどの金属酸化物、特開昭57
−38852号公報3頁に記載されたカルボン酸または
β−ジケトンの金属化合物、特開昭57−38852号
公報4頁に記載されたゴム加硫剤または加硫促進剤など
を挙げることができる。
【0056】本発明の硬化性組成物は、その使用目的に
応じて、さらに炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タ
ルク、マイカ、グラファイト、カオリン、クレー、シリ
カ、アルミナ、チタニア、マグネシア、ゼオライト、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、珪
藻土、白土、木粉、クルミ殻粉、籾殻粉、パルプ、木綿
チップ、樹脂粒子、樹脂ペースト、ガラスビーズ、アル
ミニウム粉末、亜鉛粉末、ガラスバルーン、樹脂バルー
ン、アスベスト、セピオライト、ガラス繊維、炭素繊
維、樹脂繊維、石膏繊維などの充填剤;安息香酸、フタ
ル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、
セバチン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クエ
ン酸などの誘導体、塩素化炭化水素、ポリエステル、ポ
リエーテル、エポキシ系などの可塑剤;脂肪族炭化水素
系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、エー
テル系溶剤、ケトン系溶剤、カーボネート系溶剤、非プ
ロトン性極性溶剤などの溶剤;各種顔料、各種染料など
の着色剤;各種シランカップリング剤、各種イソシアネ
ート化合物、各種エポキシ化合物などの接着性付与剤;
各種紫外線吸収剤、各種紫外線反射剤、各種酸化防止
剤、各種光安定剤などの劣化防止剤、塩化カルシウム、
塩化リチウム、酸化バリウム、酸化カルシウム、フッ化
カリウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリ
ウム、チオシアン酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫
酸マグネシウム、各種ゼオライトなどに代表される無機
系脱水剤および各種オキサゾリジン化合物、各種ケチミ
ン化合物、各種酸無水物、各種酸ハロゲン化物、各種シ
ラン化合物などの有機系脱水剤などを含有することがで
きるが、本発明の硬化性組成物が含有できるものは何ら
これらに限定されるものではない。
【0057】本発明の硬化性組成物は、通常はいわゆる
2液型の硬化性組成物として用いられる。したがって貯
蔵時には、その各々が(A)成分、(B)成分および
(C)成分のうち少なくとも1成分を含まないような2
液ないし3液以上の状態に分けて貯蔵される。また、使
用時にはこれら2液ないし3液以上の状態のものを混合
することによって(A)成分、(B)成分および(C)
成分が混合され、硬化が進行する。
【0058】本発明の硬化性組成物は、硬化性を必要と
される樹脂用途に好適に用いられるが、塗料、接着剤お
よびシーリング剤から選ばれる用途には特に好適であ
る。
【0059】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0060】実施例1 (1)NKエステルA−400(新中村化学工業株式会
社製、ポリエチレングリコール#400ジアクリレー
ト;15.2重量部)、ライトアクリレートTMP−6
EO−3A(共栄社化学株式会社製、エチレンオキシド
変成トリメチロールプロパントリアクリレート;1.2
重量部)、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンア
ルミニウム塩(和光純薬工業株式会社製;0.1重量
部)および1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネ
ン−5(サンアプロ株式会社製;1.0重量部)を混合
した。
【0061】(2)前記(1)で得た混合物に、チオコ
ールLP−56(東レチオコール株式会社製、ポリサル
ファイドポリマー、メルカプト基含有率2.2重量%;
100重量部)を加えて混合し、5時間放置したとこ
ろ、完全に硬化しており指で触っても樹脂が指に付着す
ることはなかった。
【0062】実施例2 (1)1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−
5に対して等モル量のオクチル酸を、撹拌しながら少量
ずつ添加して1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノ
ネン−5のオクチル酸塩を調製した。
【0063】(2)1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノネン−5のかわりに、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノネン−5のオクチル酸塩を用いる他
は、実施例1−(2)と全く同様に行った。5時間放置
したところ、完全に硬化しており指で触っても樹脂が指
に付着することはなかった。
【0064】実施例3 (1)1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−
5のかわりに、7−メチル−1,5,7−トリアザビシ
クロ[4.4.0]デセン−5(アルドリッチ製;1.
0重量部)を用いる他は、実施例1−(2)と全く同様
に行った。5時間放置したところ、完全に硬化しており
指で触っても樹脂が指に付着することはなかった。
【0065】実施例4 (1)1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−
5のかわりに、6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデセン−7(サンアプロ株式
会社製;1.0重量部)を用いる他は、実施例1−
(2)と全く同様に行った。5時間放置したところ、完
全に硬化しており指で触っても樹脂が指に付着すること
はなかった。
【0066】実施例5 (1)サンニックスPP−3000(三洋化成株式会社
製、ポリプロピレングリコール、100重量部)、トル
エン(100重量部)、カレンズMOI(昭和電工株式
会社製、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネー
ト;10.6重量部)、N−ニトロソフェニルヒドロキ
シルアミンアルミニウム塩(和光純薬工業株式会社製;
0.1重量部)およびジラウリン酸ジブチル錫(ナカラ
イテスク株式会社製;0.1重量部)を混合し、50℃
で5時間反応させた。反応後ロータリーバキュームエバ
ポレータを用いて減圧下でトルエンを留去し、PP−3
000のカレンズMOI変性体を得た。
【0067】(2)PP−3000のカレンズMOI変
性体(224.4重量部)、ライトアクリレートTMP
−6EO−3A(共栄社化学株式会社製、エチレンオキ
シド変成トリメチロールプロパントリアクリレート;
2.8重量部)および1,2−ジメチル−1,4,5,
6−テトラヒドロピリミジン(広栄化学工業株式会社
製;1.0重量部)をよく混合した。
【0068】(3)前記(2)で得た混合物に、チオコ
ールLP−3(東レチオコール株式会社製、ポリサルフ
ァイドポリマー、メルカプト基含有率6.5重量%)
(100.0重量部)を加えて混合し、5時間放置した
ところ、完全に硬化しており指で触っても樹脂が指に付
着することはなかった。
【0069】実施例6 (1)トルエン(100重量部)、ウレタンプレポリマ
ーA(ポリエーテルポリオール・ヘキサメチレンジイソ
シアネート系、3官能、イソシアナト基含有率2.83
重量%;100重量部)、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート(東京化成工業株式会社製、略称HEMA;
8.8重量部)、N−ニトロソフェニルヒドロキシルア
ミンアルミニウム塩(和光純薬工業株式会社製;0.1
重量部)およびジラウリン酸ジブチル錫(ナカライテス
ク株式会社製;0.1重量部)を混合し、50℃で5時
間反応させた。反応後ロータリーバキュームエバポレー
タを用いて減圧下でトルエンを留去し、ウレタンプレポ
リマーAのHEMA変性体を得た。
【0070】(2)トルエン(100重量部)、ウレタ
ンプレポリマーB(ポリエーテルポリオール・ヘキサメ
チレンジイソシアネート系、2官能、イソシアナト基含
有率1.11重量%;100重量部)、HEMA(東京
化成工業株式会社製;3.4重量部)、N−ニトロソフ
ェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩(和光純薬工
業株式会社製;0.1重量部)およびジラウリン酸ジブ
チル錫(ナカライテスク株式会社製;0.1重量部)を
混合し、50℃で5時間反応させた。反応後ロータリー
バキュームエバポレータを用いて減圧下でトルエンを留
去し、ウレタンプレポリマーBのHEMA変性体を得
た。
【0071】(3)ウレタンプレポリマーAのHEMA
変性体(48.8重量部)、ウレタンプレポリマーBの
HEMA変性体(118.4重量部)および1,2−ジ
メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(広
栄化学工業株式会社製;1.0重量部)をよく混合し
た。
【0072】(4)前記(3)で得た混合物に、チオコ
ールLP−282(東レチオコール株式会社製、ポリサ
ルファイドポリエーテルポリマー、2官能、メルカプト
基含有率2.0重量%;100重量部)(100.0重
量部)を加えて混合し、5時間放置したところ、完全に
硬化しており指で触っても樹脂が指に付着することはな
かった。
【0073】実施例7 (1)実施例6−(1)で得たウレタンプレポリマーA
のHEMA変性体(48.8重量部)、実施例6−
(2)で得たウレタンプレポリマーBのHEMA変性体
(118.4重量部)、チオコールLP−282(東レ
チオコール株式会社製、ポリサルファイドポリエーテル
ポリマー、2官能、メルカプト基含有率2.0重量%;
100重量部)(100.0重量部)、炭酸カルシウム
(260重量部)およびジオクチルフタレート(大八化
学株式会社製;90重量部)をプラネタリーミキサーに
入れ、30分間混合を行ってシーリング剤用組成物を得
た。
【0074】(2)該シーリング剤用組成物に、1,5
−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(1重量
部)およびキシレン(20重量部)からなる溶液を加え
て混合し、5時間放置したところ、完全に硬化しており
指で触っても樹脂が指に付着することはなかった。
【0075】実施例8 (1)HEMAのかわりに、エチルα−(ヒドロキシメ
チル)アクリレート(株式会社日本触媒製、略称RHM
A−E;8.8重量部)を用いる他は、実施例6−
(1)と全く同様に行ってウレタンプレポリマーAのR
HMA−E変性体を得た。
【0076】(2)HEMAのかわりに、RHMA−E
(3.4重量部)を用いる他は、実施例6−(2)と全
く同様に行ってウレタンプレポリマーBのRHMA−E
変性体を得た。
【0077】(3)ウレタンプレポリマーAのHEMA
変性体のかわりにウレタンプレポリマーAのRHMA−
E変性体(75.2重量部)を用い、ウレタンプレポリ
マーBのHEMA変性体のかわりにウレタンプレポリマ
ーBのRHMA−E変性体(182.3重量部)を用い
る他は、実施例6−(3)と全く同様に行った。
【0078】(4)前記(3)で得た混合物に、チオコ
ールLP−282(東レチオコール株式会社製、ポリサ
ルファイドポリエーテルポリマー、2官能、メルカプト
基含有率2.0重量%;100重量部)(100.0重
量部)を加えて混合し、5時間放置したところ、完全に
硬化しており指で触っても樹脂が指に付着することはな
かった。
【0079】実施例9〜15および比較例1〜6 (1)チオコールLP−56(東レチオコール株式会社
製、ポリサルファイドポリマー、メルカプト基含有率
2.2重量%;291重量部)とチオコールLP−3
(東レチオコール株式会社製、ポリサルファイドポリマ
ー、メルカプト基含有率6.5重量%;100重量部)
を混合した(以下この混合物をLP混合物と称する)。
【0080】(2)LP混合物(100重量部)、NK
エステルA−400(新中村化学工業株式会社製、ポリ
エチレングリコール#400ジアクリレート;10.7
重量部)、ライトアクリレートTMP−6EO−3A
(共栄社化学株式会社製、エチレンオキシド変成トリメ
チロールプロパントリアクリレート;1.2重量部)お
よび表1中に記載の触媒(1.0重量部)を混合した。
なお,触媒が酸塩の場合には、それぞれ対応するアミン
化合物と酸から実施例2−(1)に記載した方法に準じ
て酸塩を調製して用いた。
【0081】(3)前記(2)で得た混合物を室温で放
置し、ポリエチレン製のスポイトの背で触ってスポイト
に樹脂が付着しなくなるまでの時間を測定した。結果を
表1に示した。
【0082】本発明の硬化性組成物は、通常の3級アミ
ンを触媒に用いた硬化性組成物と比較すると圧倒的に高
い硬化速度を有し、DBUおよびその酸塩を触媒に用い
た硬化性組成物と同程度の硬化速度を有することが分か
った。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、メルカプト基が炭素炭
素二重結合に付加する反応によって硬化する硬化性組成
物であって、触媒が(1)窒素原子に直接結合した水素
を含まない構造であり、しかも(2)DBUおよびその
酸塩以外の構造であって、 DBUおよびその酸塩を触
媒に用いた場合と同程度の良好な硬化速度を有する硬化
性組成物が得られる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)メルカプト基を1分子中に2個以上
    有する化合物、(B)炭素炭素二重結合を1分子中に2
    個以上有する化合物および(C)アミジン構造を有する
    3級アミン化合物であって1,8−ジアザビシクロ
    [5.4.0]ウンデセン−7以外の化合物からなるこ
    とを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】(B)成分が、(メタ)アクリルロイル基
    の二重結合、2−アルコキシカルボニルアリロキシ基の
    二重結合、マレイン酸誘導体の二重結合、フマル酸誘導
    体の二重結合、オレイン酸誘導体の二重結合、けい皮酸
    誘導体の二重結合、スチレン誘導体の二重結合、α−メ
    チルスチレン誘導体の二重結合、ビニル基の二重結合、
    アリル基の二重結合およびメタリル基の二重結合から選
    ばれた少なくとも1種の炭素炭素二重結合を1分子中に
    2個以上有する化合物であることを特徴とする請求項1
    記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】(B)成分が、(メタ)アクリロイル基を
    1分子中に2個以上有する化合物であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】(C)成分が、環式アミジン構造を有する
    3級アミン化合物であって1,8−ジアザビシクロ
    [5.4.0]ウンデセン−7以外の化合物であること
    を特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の硬化性組成
    物。
  5. 【請求項5】(C)成分が、イミダゾリン系化合物、テ
    トラヒドロピリミジン系化合物、トリアザビシクロアル
    ケン系化合物およびジアザビシクロアルケン系化合物か
    ら選ばれた化合物であって1,8−ジアザビシクロ
    [5.4.0]ウンデセン−7以外の化合物であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性組
    成物。
  6. 【請求項6】(C)成分が、1,2−ジメチル−1,
    4,5,6−テトラヒドロピリミジン、7−メチル−
    1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デセン−
    5、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5
    および6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ
    [5.4.0]ウンデセン−7から選ばれた化合物であ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の硬
    化性組成物。
  7. 【請求項7】(C)成分が、酸塩の形で用いられること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性組
    成物。
  8. 【請求項8】(B)成分中にラジカル重合禁止剤および
    /またはラジカル重合抑制剤を含有することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の硬化性組成物。
  9. 【請求項9】塗料、接着剤およびシーリング剤から選ば
    れた用途に用いることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れかに記載の硬化性組成物。
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