JPH1121404A - 塩化ビニル系管路構成部材 - Google Patents

塩化ビニル系管路構成部材

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JPH1121404A
JPH1121404A JP17972797A JP17972797A JPH1121404A JP H1121404 A JPH1121404 A JP H1121404A JP 17972797 A JP17972797 A JP 17972797A JP 17972797 A JP17972797 A JP 17972797A JP H1121404 A JPH1121404 A JP H1121404A
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JP
Japan
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vinyl chloride
weight
test
resin composition
chloride resin
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JP17972797A
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English (en)
Inventor
Tadashi Shinko
忠 新子
Kenichi Matsumura
健一 松村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可とう性や耐衝撃性に優れ、かつ、接着接合
が可能であるため、施工性に優れた、複合塩化ビニル系
樹脂組成物を用いて成形された塩化ビニル系管路構成部
材を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂とエラストマーとから
なる複合塩化ビニル系樹脂組成物を成形してなる塩化ビ
ニル系管路構成部材であって、上記複合塩化ビニル系樹
脂組成物は、試験温度23℃、試験速度10mm/mi
nにおける引張降伏強さが、150〜450kgf/c
2 であり、高速引張試験における、試験温度23℃、
試験速度0.5m/sでの引張破壊伸びが、20〜80
%である塩化ビニル系管路構成部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合塩化ビニル系
樹脂組成物を用いた塩化ビニル系管路構成部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は、機械強度、耐候
性、耐薬品性等において優れた材料であるので、水道管
や下水管等をはじめとした管工機材、建築部材、住宅資
材等の分野に広く用いられている。水道管や下水管等は
地中に埋設されるため、補修や再敷設が困難なため、水
道管や下水管等として用いられる塩化ビニルパイプは、
短期的性能に優れているだけでなく、長期的性能、特に
疲労強度に優れ信頼性が高いものであることが重要であ
る。
【0003】ところが近年、地震後に管路構成部材が破
損や抜け等の為、使用不能となる等の問題が顕在化して
きており、これら管路構成部材の耐震性の要求が大きく
なっている。現在、一般的に使用されている硬質ポリ塩
化ビニル樹脂を用いた管路構成部材は、剛性が高いがた
めに、地震波による縦及び横振動に追随することができ
ずに、破損や抜けが発生している。
【0004】これらの問題を解決するために、可とう性
及び耐衝撃性に優れたポリエチレンを用いた管路構成部
材が使用されつつあるが、このものは、耐震性には優れ
るものの、ポリ塩化ビニルの大きな長所である簡便な接
着接合ができないという欠点があった。
【0005】特開昭58−131025号公報には、熱
可塑性材料を本体とした電気溶着装置に関する技術が開
示されている。この装置は、本体である熱可塑性材料を
溶融させてこれに溶着されるべき部材に溶着させるもの
である。しかしながら、この方法では、装置が複雑でコ
スト等にも問題があった。
【0006】また、特開昭55−500185号公報、
特開昭55−500479号公報等には、熱可塑性材料
からなる溶接ブシュや溶接スリーブが開示されている
が、いずれも複雑な構造を有し、施工性が悪く、簡便な
接合方法にはほど遠かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、可とう性や耐衝撃性に優れ、かつ、接着接合が可能
であり、施工性に優れた複合塩化ビニル系樹脂組成物を
用いて成形された塩化ビニル系管路構成部材を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニル系
樹脂とエラストマーとからなる複合塩化ビニル系樹脂組
成物を成形してなる塩化ビニル系管路構成部材であっ
て、上記複合塩化ビニル系樹脂組成物は、試験温度23
℃、試験速度10mm/minにおける引張降伏強さ
が、150〜450kgf/cm2 であり、高速引張試
験における、試験温度23℃、試験速度0.5m/sで
の引張破壊伸びが、20〜80%である塩化ビニル系管
路構成部材である。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明で用いられる複合塩化ビニル系樹脂
組成物は、引張降伏強さが、150〜450kgf/c
2 である。本明細書において「引張降伏強さ」とは、
JIS K 7113に準拠して測定された値をいう。
このとき用いられる試験片ダンベルの形状は、1号形試
験片であり、このときの試験温度は、23℃、試験速度
は、10mm/min(試験速度D)である。
【0010】上記引張降伏強さが、150kgf/cm
2 未満であると、地中埋設時に土圧により変形し、45
0kgf/cm2 を超えると、地震による高速衝撃に耐
えられず破壊するため上記範囲に限定される。
【0011】本発明で用いられる複合塩化ビニル系樹脂
組成物は、高速引張試験における、引張破壊伸びが、2
0〜80%である。本明細書において「高速引張試験」
とは、試験速度以外の測定条件を、JISK 7113
に準拠して行われる試験である。このとき用いられる試
験片ダンベルの形状は、2号形試験片であり、試験温度
は、23℃、試験速度は、0.5m/sである。上記試
験において用いられる「引張破壊伸び」、「2号形試験
片」、「試験温度」は、全てこのJIS K 7113
により定義されるものである。
【0012】上記引張破壊伸びが20%未満であると、
地震による地盤の変位を吸収できずに破損や抜けが発生
し、80%を超えると、地中埋設時に土圧により変形し
たり地震による変形を受けたときに座屈してしまうの
で、上記範囲に限定される。
【0013】本発明で用いられる複合塩化ビニル系樹脂
組成物は、塩化ビニル系樹脂とエラストマーとからな
る。本明細書において「複合塩化ビニル系樹脂組成物」
とは、塩化ビニル系樹脂とエラストマーとからなる樹脂
組成物をいい、上記各成分の上記組成物中における存在
形態は特に限定されず、例えば、上記両成分をブレンド
したものであってもよく、両成分がグラフト結合してい
るものであってもよい。
【0014】上記塩化ビニル系樹脂としては特に限定さ
れず、例えば、塩化ビニルのホモポリマー、塩化ビニル
と共重合可能なモノマーとの共重合体等が挙げられる。
上記塩化ビニルと共重合可能なモノマーとしては、例え
ば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフィ
ン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエス
テル類;イソプロピルビニルエーテル、セチルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル類;スチレン、α−メチルス
チレン等のスチレン誘導体類;n−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリ
レート等の(メタ)アクリル酸エステル類;アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類;シ
クロヘキシルマレイミド、フェニルマレイミド等のN−
置換マレイミド類;マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体
等が挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して用
いてもよい。
【0015】上記塩化ビニル系樹脂の重合度は、400
〜4000が好ましい。重合度が400未満であると、
耐久性に劣り、重合度が4000を超えると、成形性が
悪くなる。より好ましくは、500〜1800である。
重合度が500以上であると、射出成形に適し、180
0以下であると押出成形に適する。
【0016】上記塩化ビニル系樹脂中の上記塩化ビニル
と共重合可能なモノマーの含有量は、目的に応じて適宜
設定されるが、20重量%以下が好ましい。含有量が2
0重量%を超えると、塩化ビニル系樹脂が持つ本来の特
性を失ってしまう。
【0017】上記エラストマーとしては、常温で柔軟性
を有している高分子材料であれば特に限定されず、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(EA)、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、塩素
化ポリエチレン(CPE)、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体(AC)、メタクリル酸メチル−スチレン
−ブタジエン共重合体(MBS)、クロルスルホン化ポ
リエチレン(CSPE)、ポリウレタン(PU)等が挙
げられる。これらは単独でも2種以上併用して用いても
よい。
【0018】上記EVAとしては、例えば、酢酸ビニル
含有量が10〜80重量%、JISK 6760に準じ
て測定されたメルトフローレート(MFR)値が0.5
〜300のもの等が挙げられる。上記EAとしては、例
えば、アクリル酸エステルの種類がエチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート等で、アクリル酸エステルの含有量が10〜80重
量%、MFR値が0.1〜100のもの等が挙げられ
る。上記NBRとしては、例えば、アクリロニトリルの
含有量が20〜50重量%、ムーニー粘度(ML1+4
100℃)が10〜200のもの等が挙げられる。上記
CPEとしては、例えば、塩素化度が20〜55重量
%、MFR値が0.1〜100のもの等が挙げられる。
【0019】上記ACとしては、例えば、アクリル酸エ
ステルとして、ホモポリマーのガラス転移点温度(T
g)が−20℃以下であるエチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のモノ
マーを主体とした重合体;ホモポリマーのTgが高いメ
チルメタクリレート等のモノマーが共重合又は多段階重
合により多層構造となっているもの;2官能性以上のモ
ノマーを用いて重合体が架橋構造を有しているもの等が
挙げられる。平均粒子径は特に限定されず、一般的に
は、0.01〜5μmのもの等が挙げられる。
【0020】上記MBSとしては、例えば、ブタジエン
成分が50〜90重量%、メチルメタクリレート成分が
5〜45重量%、スチレン成分が5〜45重量%のもの
(ただし、各成分の合計は100重量%)等が挙げられ
る。平均粒子径は特に限定されず、一般的には、0.0
1〜5μmのもの等が挙げられる。上記CSPEとして
は、例えば、塩素含有量が20〜50重量%、イオウ含
有量が0.5〜2.0重量%、ムーニー粘度(M
1+4 :100℃)が10〜200のもの等が挙げられ
る。上記PUとしては、例えば、ポリオール等の多官能
性活性水素化合物と全反応系のイソシアネート化合物を
反応させてなる線状高分子又は一部架橋構造を取るもの
等が挙げられ、一般的には、カプロラクトン型、アジペ
ート型、エーテル型のもの等が挙げられる。
【0021】上記複合塩化ビニル系樹脂組成物におい
て、上記塩化ビニル系樹脂と上記エラストマーとの配合
量は、塩化ビニル系樹脂90〜40重量%、エラストマ
ー10〜60重量%が好ましい。より好ましくは、塩化
ビニル系樹脂87〜60重量%、エラストマー13〜4
0重量%である。上記塩化ビニル系樹脂の含有量が40
重量%未満であり、上記エラストマーの含有量が60重
量%を超えると、地中埋設時に土圧により変形し、上記
塩化ビニル系樹脂の含有量が90重量%を超え、上記エ
ラストマーの含有量が10重量%未満であると、得られ
る成形体の耐衝撃性が得られないため好ましくない。
【0022】本発明では、上記複合塩化ビニル系樹脂組
成物としては、塩化ビニル系樹脂90〜40重量%とエ
ラストマー10〜60重量%とのブレンド体を用いるこ
とができる。上記ブレンド体は、常法により得ることが
でき、例えば、上記塩化ビニル系樹脂とエラストマーと
をミキサーで混合し、ツイン押出機等の混練機等により
混練して得ることができる。
【0023】本発明では、また、上記複合塩化ビニル系
樹脂組成物としては、エラストマー10〜60重量%に
塩化ビニル系樹脂を構成するモノマーを90〜40重量
%グラフト共重合したものを用いることができる。上記
グラフト共重合は、常法に従い重合され、例えば、懸濁
重合法、乳化重合法、溶液重合法等が挙げられるが、一
般的には、懸濁重合法が用いられる。上記懸濁重合法に
は、分散剤、重合開始剤等が用いられる。上記分散剤と
しては特に限定されず、例えば、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール及びその部分ケン化物、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドン、デンプン、無水マレイン
酸−スチレン共重合体等が挙げられる。これらは単独で
も2種以上併用して用いてもよい。
【0024】上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシピバレート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジオクチルパーオキシジカーボネート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート、α−クミルパーオキシ
ネオデカノエート等の有機パーオキサイド類;2,2−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス−2,
4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等が挙げら
れる。また、必要に応じて、pH調整剤、酸化防止剤、
連鎖移動剤等が添加されてもよい。
【0025】上記懸濁重合法は具体的には、以下の方法
が用いられる。すなわち、ジャケット及び攪拌機付きの
重合器に、イオン交換水、分散剤、重合開始剤、エラス
トマーを仕込み、真空ポンプにより重合器内から空気を
排除した後、塩化ビニル系樹脂を構成するモノマーを重
合器内に導入する。エラストマーを塩化ビニル系樹脂を
構成するモノマー中に分散又は溶解させた後に、ジャケ
ットにより昇温し、所望の重合温度で重合を開始させ
る。反応終了後、残存モノマーを重合器外に排出しスラ
リーを得る。脱水機で脱水した後に乾燥して、目的物を
得る。
【0026】本発明の管路構成部材には、上述した複合
塩化ビニル系樹脂組成物を成形してなる。本明細書にお
いて「管路構成部材」とは、管路を構成する部材をい
い、その使用分野によって必要とする部材は多少異なる
が、文字通り管路を構成する部材全てを示すものとす
る。また、これらの大きさに関しては、特に限定されな
い。上記管路しては特に限定されず、例えば、排水管
路、給水管路、農業用管路、ケーブル保護管路、プラン
ト用管路等が挙げられる。上記排水管路の構成部材とし
ては、例えば、パイプ、ソケット、エルボ、チーズ、支
管、マンホール継手、マス、マンホール等が挙げられ
る。上記給水管路等についても同様である。
【0027】本発明の塩化ビニル系管路構成部材は、上
記の方法等で得られた複合塩化ビニル系樹脂組成物に、
必要に応じて、安定剤、滑剤等が配合されて成形するこ
とにより得ることができる。上記安定剤としては特に限
定されず、例えば、熱安定剤、熱安定化助剤等が挙げら
れる。上記熱安定剤としては特に限定されず、例えば、
ジブチル錫メルカプト、ジオクチル錫メルカプト、ジメ
チル錫メルカプト、ジブチル錫マレート、ジブチル錫マ
レートポリマー、ジオクチル錫マレート、ジオクチル錫
マレートポリマー、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫
ラウレートポリマー等の有機錫系安定剤;ステアリン酸
鉛、二塩基性亜りん酸鉛、三塩基性硫酸鉛等の鉛系安定
剤;カルシウム−亜鉛系安定剤、バリウム−亜鉛系安定
剤、バリウム−カドミウム系安定剤等が挙げられる。こ
れらは単独でも2種以上併用して用いてもよい。
【0028】上記熱安定化助剤としては特に限定され
ず、例えば、エポキシ化大豆油、りん酸エステル等が挙
げられる。これらは単独でも2種以上併用して用いても
よい。
【0029】上記滑剤としては、例えば、内部滑剤、外
部滑剤が挙げられる。上記外部滑剤は、成形加工時の溶
融樹脂と金属面との滑り効果を上げる目的で使用され
る。上記外部滑剤としては特に限定されず、例えば、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス、エステルワ
ックス、モンタン酸エステル系ワックス等のワックス;
ステアリン酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸等が挙げられ
る。これらは単独でも2種以上併用して用いてもよい。
上記内部滑剤は、成形加工時の溶融樹脂のゲル化を速
め、流動粘度を下げ樹脂同士の摩擦発熱を防止する目的
で使用される。上記内部滑剤としては特に限定されず、
例えば、ブチルステアレート、ラウリルアルコール、ス
テアリルアルコール、エポキシ化大豆油、モノグリセラ
イド、ビスアミド等が挙げられる。これらは単独でも2
種以上併用して用いてもよい。
【0030】本発明においては、必要に応じて、上記複
合塩化ビニル系樹脂組成物に、更に、加工助剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、顔料等の添加
剤を添加してもよい。上記加工助剤としては特に限定さ
れず、例えば、平均分子量10万〜500万のメチルメ
タクリレートを主成分としたアクリル系加工助剤等が挙
げられる。
【0031】上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、フェノール系抗酸化剤等が挙げられる。上記紫
外線吸収剤としては特に限定されず、例えば、サリチル
酸エステル系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤等が挙げら
れる。上記光安定剤としては特に限定されず、例えば、
ヒンダードアミン系の光安定剤等が挙げられる。
【0032】上記充填剤としては特に限定されず、例え
ば、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等が
挙げられる。上記顔料としては特に限定されず、例え
ば、アゾ系、フタロシアニン系、スレン系、染料レーキ
系等の有機顔料;酸化物系、クロム酸モリブデン系、硫
化物・セレン化物系、フェロシアン化物系等の無機顔料
等が挙げられる。上記添加剤を上記複合塩化ビニル系樹
脂組成物に混合する方法としては、ホットブレンドによ
る方法でも、コールドブレンドによる方法でもよい。
【0033】本発明の管路構成部材は、施工時に、主と
して、接着接合されるので、接着強度は、30kgf/
cm2 以上が好ましい。この時の接着強度とは、厚さ3
mm×縦10mm×横50mmの試験片を、図1のよう
な形状に、接着剤を用いて接着し、23℃で24時間放
置した後に、抗張力試験機を用いて接着面が剥離するま
での荷重を測定し、接着面積で除した値である。接着強
度が30kgf/cm2 未満であると、地震時の変動
や、土圧等の外部応力、水圧等の内部応力がかかったと
きに、接着面が剥離し、配管が抜けてしまったり、輸送
物質が漏れてしまったりする。
【0034】本発明の管路構成部材を成形する方法とし
ては特に限定されず、上記各成分を、混合粉体やペレッ
トとして、またそれらの混合物として、単軸押出機、二
軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキサー、ミ
キシングロール等の混練装置を用いて混練し、従来公知
の任意の成形機を用いて成形することができる。一般的
には、パイプは押出成形機が用いられ、任意の形状が必
要とされる継手類やマス類等は、射出成形機を用いて成
形する方法が用いられる。
【0035】本発明の塩化ビニル系管路構成部材は、引
張降伏強さが適切な範囲にあるので、土圧等の外部から
の圧力に対して潰されることもなく、管路を確保でき、
また、高速引張試験における引張破断伸度が大きいた
め、地盤変動等による変形に対する追従性に優れた、耐
震性の管路構成部材である。
【0036】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げて更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0037】実施例1 重合度800のポリ塩化ビニル(徳山積水工業社製、T
S−800E)100重量部、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(三井デュポンケミカル社製、エバフレックス4
5LX、酢酸ビニル含量45重量%)34重量部、安定
剤としてジブチル錫メルカプト(三共有機社製、ONZ
−41F)2重量部、内外滑兼用滑剤としてモンタン酸
エステルワックス(ヘキスト社製、Wax−OP)0.
5重量部、内滑剤としてモノグリセライド(理研ビタミ
ン社製、S−100)1.0重量部の割合でヘンシェル
ミキサーでブレンドし、配合粉を作成した。更に、この
配合粉を30mmツイン押出機を用い、樹脂温度が18
0℃となるようにシリンダー温度を調整し、ペレタイザ
ーによりペレット化した。このペレットを用いて以下の
評価を行い、測定結果を表1に示した。
【0038】なお、表1中のSt−pvcは、TS−8
00E(徳山積水工業社製)、塩ビ−エチレンは、VE
−T(重合度700、エチレン含有量8重量%、徳山積
水工業社製)、EVA1は、エバフレックス45LX
(酢酸ビニル含有量45重量%、MFR3、三井デュポ
ンケミカル社製)、EVA2は、ウルトラセン634
(酢酸ビニル含有量26重量%、MFR4、東ソー社
製)、EAは、エバフレックスEEA A−709(M
FR25、三井デュポンケミカル社製)、NBRは、J
SR PN30A(アクリロニトリル含有量35重量
%、ML1+4 :100℃=42、日本合成ゴム社製)、
CPEは、エラスレン351A(塩素含有量35重量
%、MFR2、昭和電工社製)、ACは、カネエースF
M−21(分散後の平均粒子径0.1〜1μm、鐘淵化
学工業社製)、MBSは、BTA−751(分散後の平
均粒子径0.1〜2μm、呉羽化学社製)、CSPE
は、ハイパロン40(塩素含有量35重量%、イオウ含
有量1.1重量%、ML1+4 :100℃=30、東ソー
社製)、PUは、パンデックス500E(カプロラクト
ン系、大日本インキ社製)を表す。
【0039】[引張降伏強さ測定試験]ペレットを19
0℃のロールで巻き付き後3分間混練した後、200℃
のプレス機で4分間予熱した後、面圧力75kgf/c
2 にて4分間加圧した。続いて、15℃の冷却プレス
で、面圧力75kgf/cm2 にて、5分間冷却し、厚
さ約3mmのプレスシートを得た。このプレスシートか
らJIS K 7113に規定される1号形試験片を作
成した。この試験片を用いて、JIS K 7113に
準じて、試験温度23℃、試験速度10mm/minで
測定を行い、引張降伏強さを求めた。
【0040】[高速引張破壊伸び測定試験]ペレットを
190℃のロールで巻き付き後3分間混練した後、20
0℃のプレス機で4分間予熱した後、面圧力75kgf
/cm2 にて4分間加圧した。続いて、15℃の冷却プ
レスで、面圧力75kgf/cm2 にて、5分間冷却
し、厚さ約2mmのプレスシートを得た。このプレスシ
ートから打ち抜き型を用いてJIS K 7113に規
定される2号形試験片を作成した。この試験片を用い
て、高速引張試験機(オリエンテック社製、MODEL
UTM−5)により、試験速度以外の項目をJIS
K7113に準じて測定を行い、試験温度23℃、試験
速度0.5m/sでの引張破壊伸びを求めた。
【0041】[接着強度測定試験]ペレットを190℃
のロールで3分間混練した後、200℃のプレス機で加
熱、冷却して3mmの板を作成した。この板から10m
m×50mmの試験片を切り出し、図1のような形状
に、接着剤(積水化学工業社製、エスダイン#73)を
用いて接着し、23℃で24時間放置した後、抗張力試
験機を用いて接着面が剥離するまでの荷重を測定し、接
着面積で除した値を接着強度とした。
【0042】[耐震性評価試験] パイプ挿入繰り返し曲げ試験(対象製品:マス) ペレットを型締め圧1200tの射出成形機(東芝社
製、IS−1200DE)を用い、JSWAS K−7
に記載される宅地マス90度合流左(略号:90Y左、
マス径150)を成形した。このマスに下水道用硬質塩
化ビニル管(プレーンエンド直管VU100)50cm
を規格JSWAS K−1の中に記載される接着接合
(接着剤:積水化学工業社製、エスダイン#73)の方
法に準じて接着接合した後、23℃で72時間養生し
た。その後、図2に示すように、土台にマスを固定し、
パイプの端から10cmの部分を可搬形疲労試験機(カ
ヤバ工業社製、HTM10−200−07)に接続し
た。そして、測定温度23℃、振動周波数2Hzで、パ
イプの曲げ角度が、水平に対して、0〜8°の範囲で振
動させ、パイプ挿入接着面が剥離するか、又は、マスが
破壊するまでの回数を測定した。
【0043】先の兵庫県南部地震に関する各種測定値
(最大加速度818gal、最大速度91kinc、最
大変位21cm:神戸海洋気象台発表)を用いたコンピ
ューターシミュレーションの結果、最大曲げ角度は8度
となり、最大振動回数は50回程度であった。従って、
高度の耐震性を実現するには8度、50回以上の耐震性
が要求される。
【0044】実施例2〜11 ブレンドするエラストマーの種類及び添加量を表1に示
した量としたこと以外は実施例1と同様にしてペレット
を得た。得られたペレットを用いて評価を行った。結果
を表1に示した。
【0045】実施例12 エラストマーの作製 攪拌機及び還流冷却器を備えた反応容器に、純水240
重量部、アニオン系乳化分散剤(第一工業製薬社製、ハ
イテノールN−08)1重量部、過硫酸アンモニウム
0.1重量部、n−ブチルアクリレート100重量部、
トリメチロールプロパントリアクリレート1重量部を入
れ、容器内の酸素を窒素により置換した後、攪拌条件下
で反応容器を65℃に昇温し、5時間加熱攪拌すること
により固形分濃度30重量%のアクリル系共重合体ラテ
ックスを得た。
【0046】複合塩化ビニル系樹脂組成物の作製(グラ
フト共重合) 次いで、攪拌機及びジャケットを備えた重合器に、純水
110重量部、上記アクリル系共重合体ラテックス90
重量部(アクリル系共重合体固形分27重量部)、部分
ケン化ポリビニルアルコール(クラレ社製、クラレポバ
ールL−8)の3%水溶液5重量部、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(信越化学社製、メトローズ60S
H50)の3%水溶液2.5重量部、t−ブチルパーオ
キシピバレート0.03重量部を一括投入した。その
後、真空ポンプで重合器内の空気を排出し、更に、攪拌
条件下で塩化ビニル100重量部を投入した後、ジャケ
ット温度の制御により重合温度64℃にてグラフト重合
を開始した。重合器内の圧力が5.8kg/cm2 の圧
力まで低下した時点で、反応を停止した。その後、未反
応の塩化ビニルモノマーを除去し、更に、脱水乾燥する
ことにより複合塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0047】この複合塩化ビニル系樹脂組成物の塩素含
有量をJIS K 7229に準じた方法で測定し、ア
クリル系共重合体の含有量を算出したところ、26重量
%であった。また、JIS K 6721に準じた方法
でエラストマーに重合しているポリ塩化ビニルの重合度
を測定したところ、810であった。以下、実施例1と
同様にして各種特性値を測定した。得られた結果を表2
に示した。なお、表2中のAC12は、実施例12で合
成したアクリル系共重合体を表す。
【0048】実施例13〜22 実施例12の複合塩化ビニル系樹脂組成物の作製と同様
にして、添加するエラストマーの種類及び添加量を変化
させて、各種の特性値を測定した。その結果を表2に示
した。
【0049】比較例1 樹脂組成に、エラストマーをブレンドせず、塩化ビニル
のホモポリマー(TS−800E、徳山積水工業社製、
重合度800)を用いたこと以外は、実施例1と同様に
して各種の特性値を測定した。その結果を表3に示し
た。
【0050】比較例2 ペレットに高密度ポリエチレン(QB780、旭化成社
製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして各種の
特性値を測定した。その結果を表3に示した。
【0051】比較例3 実施例1において、EVA量を65重量%になるように
ブレンドしたこと以外は、同様にして各種の特性値を測
定した。その結果を表3に示した。
【0052】比較例4 実施例1において、EVA量を5重量%になるようにブ
レンドしたこと以外は、同様にして各種の特性値を測定
した。その結果を表3に示した。
【0053】比較例5 実施例14において、EVA量を65重量%になるよう
に重合したこと以外は、同様にして各種の特性値を測定
した。その結果を表3に示した。
【0054】比較例6 実施例1において、EVA量を5重量%になるように重
合したこと以外は、同様にして各種の特性値を測定し
た。その結果を表3に示した。
【0055】比較例7 実施例12において、グラフト共重合時の重合温度を3
0℃とし、t−ブチルパーオキシピバレートをイソブチ
リルパーオキサイドに置き換えて重合したこと以外は、
実施例1と同様にしたが、ペレット成形時に押出機負
荷、樹脂圧力が高く、成形困難であった。
【0056】比較例8 実施例12において、グラフト共重合時の重合温度を8
5℃とし、t−ブチルパーオキシピバレートをt−ブチ
ルパーオキシイソブチレートに置き換え、メルカプトエ
タノール0.2重量部を添加して重合したこと以外は、
実施例1と同様にして各種の特性値を測定した。その結
果を表3に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【発明の効果】本発明は上述の構成からなるので、可と
う性や耐衝撃性に優れ、更に、接着性に優れているので
接着接合が可能であるため、耐震性や施工性に優れた塩
化ビニル系管路構成部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接着強度測定試験を行うための試験片の接着方
法を示す図である。
【図2】マスのパイプ挿入繰り返し曲げ試験を行うため
の圧縮試験装置を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 21:00)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂とエラストマーとから
    なる複合塩化ビニル系樹脂組成物を成形してなる塩化ビ
    ニル系管路構成部材であって、前記複合塩化ビニル系樹
    脂組成物は、試験温度23℃、試験速度10mm/mi
    nにおける引張降伏強さが、150〜450kgf/c
    2 であり、高速引張試験における、試験温度23℃、
    試験速度0.5m/sでの引張破壊伸びが、20〜80
    %であることを特徴とする塩化ビニル系管路構成部材。
  2. 【請求項2】 複合塩化ビニル系樹脂組成物が、塩化ビ
    ニル系樹脂90〜40重量%とエラストマー10〜60
    重量%とからなるものである請求項1記載の塩化ビニル
    系管路構成部材。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂の重合度は、400〜
    4000である請求項1又は2記載の塩化ビニル系管路
    構成部材。
  4. 【請求項4】 複合塩化ビニル系樹脂組成物が、塩化ビ
    ニル系樹脂とエラストマーとのブレンド体である請求項
    2又は3記載の塩化ビニル系管路構成部材。
  5. 【請求項5】 複合塩化ビニル系樹脂組成物が、エラス
    トマーに塩化ビニル系樹脂を構成するモノマーをグラフ
    ト共重合してなるものである請求項2又は3記載の塩化
    ビニル系管路構成部材。
  6. 【請求項6】 エラストマーが、エチレン−酢酸ビニル
    共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
    合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、塩素化
    ポリエチレン、(メタ)アクリル酸エステル系共重合
    体、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジエン共重合
    体、クロルスルホン化ポリエチレン、及び、ポリウレタ
    ンからなる群より選択された少なくとも1種である請求
    項1、2、3、4又は5記載の塩化ビニル系管路構成部
    材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1180475A (ja) * 1997-09-10 1999-03-26 Sekisui Chem Co Ltd 塩化ビニル系管路構成部材
JP2002322332A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Taiyo Vinyl Corp 塩化ビニル系重合体組成物
JP2002327103A (ja) * 2001-02-27 2002-11-15 Sekisui Chem Co Ltd 塩化ビニル樹脂

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