JPH11214690A - 半導体素子および平型半導体装置 - Google Patents
半導体素子および平型半導体装置Info
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- JPH11214690A JPH11214690A JP31160398A JP31160398A JPH11214690A JP H11214690 A JPH11214690 A JP H11214690A JP 31160398 A JP31160398 A JP 31160398A JP 31160398 A JP31160398 A JP 31160398A JP H11214690 A JPH11214690 A JP H11214690A
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- JP
- Japan
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- gate
- semiconductor layer
- electrode
- semiconductor
- gate electrode
- Prior art date
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- Pending
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-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10W—GENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
- H10W72/00—Interconnections or connectors in packages
Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ゲート抵抗とゲート入力容量を低減して、ゲー
ト信号の遅延を防止。 【解決手段】ゲート電極パッドから四方に広がるやや幅
の広いポリシリコンだけからなるゲート配線と、数十μ
m毎にIGBTユニットを跨ぐゲート電極を設ける。ま
た、nエミッタ下部を流れる正孔を低減するように正孔
の通路を設けるとともに、ゲート酸化膜の厚みをゲート
電極の中心部で厚くする。 【効果】アルミニウムからなるゲート配線がないためチ
ップの断面を加圧できる。また、ゲート配線抵抗と入力
容量が小さくなるため、ゲート信号の遅延がなくなる。
そのため、電流集中による素子の破壊を防止できる。さ
らに、nエミッタ層の下部を流れる正孔が少なくなるの
でラッチアップ耐量が大きくなる。
ト信号の遅延を防止。 【解決手段】ゲート電極パッドから四方に広がるやや幅
の広いポリシリコンだけからなるゲート配線と、数十μ
m毎にIGBTユニットを跨ぐゲート電極を設ける。ま
た、nエミッタ下部を流れる正孔を低減するように正孔
の通路を設けるとともに、ゲート酸化膜の厚みをゲート
電極の中心部で厚くする。 【効果】アルミニウムからなるゲート配線がないためチ
ップの断面を加圧できる。また、ゲート配線抵抗と入力
容量が小さくなるため、ゲート信号の遅延がなくなる。
そのため、電流集中による素子の破壊を防止できる。さ
らに、nエミッタ層の下部を流れる正孔が少なくなるの
でラッチアップ耐量が大きくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体素子
ユニットを並列に接続して一つのパッケージに組み込ん
だ平型半導体装置に関する。
ユニットを並列に接続して一つのパッケージに組み込ん
だ平型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力変換装置の応用範囲の拡大に伴い装
置の高性能,低雑音,小型化がますます重要になってい
る。これを実現する制御素子としてパワーMOS−FE
Tの高速スイッチング特性とバイポーラトランジスタの
高電力制御性を兼ね備えたIGBT(Insulated Gate Bipol
ar Transistor)が開発され、電力変換装置のキーデバイ
スとして幅広く実用化されている。
置の高性能,低雑音,小型化がますます重要になってい
る。これを実現する制御素子としてパワーMOS−FE
Tの高速スイッチング特性とバイポーラトランジスタの
高電力制御性を兼ね備えたIGBT(Insulated Gate Bipol
ar Transistor)が開発され、電力変換装置のキーデバイ
スとして幅広く実用化されている。
【0003】IGBTは飽和特性を有することから、M
OS−FETのようにチップの並列接続が容易で、複数
個のチップを並列接続して大きな電流容量を得ることが
できる。そこで、複数のIGBTチップを半田付とアル
ミのワイヤで配線したモジュール構造と呼ばれる大電流
容量のIGBTパッケージがすでに実用化されている。
これは、IGBTチップの一方の主電極面(コレクタ電
極)をダイオードの一方の主電極面(カソード電極)と
共に、一般に放熱体を兼用した金属ベースの上に半田付
けし、IGBTの他方の主電極(エミッタ電極)と制御
電極(ゲート電極)およびダイオードの他方の主電極
(アノード電極)とパッケージ内のエミッタおよびゲー
ト用の外部引き出し端子をアルミのワイヤで配線した構
成となっている。最近では、ますます大容量化が要求さ
れる傾向にあり、数個〜20個程度のIGBTチップを
並べたIGBTモジュールが開発されるに至っている。
しかし、電流容量が大きくなるに従い、エミッタ電極に
接続するボンディングワイヤの本数が多くなるため長時
間の作業時間を要したり、配線が複雑になるためにパッ
ケージ内での断線や短絡といった問題が発生している。
また、主回路の短絡事故が発生すると過電流が流れるた
め、自己電流抑制効果のあるIGBTは破壊しないにも
関わらず、熱によりワイヤが断線するといった問題も発
生している。さらに、従来のIGBTモジュールは、I
GBTで発生する熱をワイヤで配線するエミッタ電極側
から取り去ることができず、熱冷却効果が劣るといった
問題も抱えている。
OS−FETのようにチップの並列接続が容易で、複数
個のチップを並列接続して大きな電流容量を得ることが
できる。そこで、複数のIGBTチップを半田付とアル
ミのワイヤで配線したモジュール構造と呼ばれる大電流
容量のIGBTパッケージがすでに実用化されている。
これは、IGBTチップの一方の主電極面(コレクタ電
極)をダイオードの一方の主電極面(カソード電極)と
共に、一般に放熱体を兼用した金属ベースの上に半田付
けし、IGBTの他方の主電極(エミッタ電極)と制御
電極(ゲート電極)およびダイオードの他方の主電極
(アノード電極)とパッケージ内のエミッタおよびゲー
ト用の外部引き出し端子をアルミのワイヤで配線した構
成となっている。最近では、ますます大容量化が要求さ
れる傾向にあり、数個〜20個程度のIGBTチップを
並べたIGBTモジュールが開発されるに至っている。
しかし、電流容量が大きくなるに従い、エミッタ電極に
接続するボンディングワイヤの本数が多くなるため長時
間の作業時間を要したり、配線が複雑になるためにパッ
ケージ内での断線や短絡といった問題が発生している。
また、主回路の短絡事故が発生すると過電流が流れるた
め、自己電流抑制効果のあるIGBTは破壊しないにも
関わらず、熱によりワイヤが断線するといった問題も発
生している。さらに、従来のIGBTモジュールは、I
GBTで発生する熱をワイヤで配線するエミッタ電極側
から取り去ることができず、熱冷却効果が劣るといった
問題も抱えている。
【0004】上記の問題を解決する方法として、従来G
TO(Gate Turn Off Thyristor)のように、IGBTを
平型パッケージに組み込み、その主面に形成されたエミ
ッタ電極とコレクタ電極をそれぞれパッケージ側に設け
た電極板に面接触させて、配線するようにした加圧接触
構造のパッケージ(以後、平型パッケージと記述)が提
案されている。
TO(Gate Turn Off Thyristor)のように、IGBTを
平型パッケージに組み込み、その主面に形成されたエミ
ッタ電極とコレクタ電極をそれぞれパッケージ側に設け
た電極板に面接触させて、配線するようにした加圧接触
構造のパッケージ(以後、平型パッケージと記述)が提
案されている。
【0005】例えば、富士技報、Vol.69,No.5(1
996)においては、12個の半導体チップ(9個のI
GBTと3個のダイオード)を搭載した耐圧2.5kV
,電流容量1kAの平型IGBTが、また、特開平8−
88240号公報においては、9個のIGBTと12個のダ
イオードを並べて組み込んだ平型IGBTパッケージが
開示されている。
996)においては、12個の半導体チップ(9個のI
GBTと3個のダイオード)を搭載した耐圧2.5kV
,電流容量1kAの平型IGBTが、また、特開平8−
88240号公報においては、9個のIGBTと12個のダ
イオードを並べて組み込んだ平型IGBTパッケージが
開示されている。
【0006】ところで、IGBTの他方の主電極面に
は、エミッタ電極とゲート電極パッド、およびゲート電
極の電気抵抗を低減するためのゲート配線が施されてお
り、一般にゲート配線の方がエミッタ電極より高くな
る。そのため、チップの全面を平型パッケージのエミッ
タ電極板で加圧すると、チップのエミッタ電極でなくゲ
ート配線を加圧する。そのため、前記公知例ではそれぞ
れ次のような構造でゲート配線の接触を防いでいる。
は、エミッタ電極とゲート電極パッド、およびゲート電
極の電気抵抗を低減するためのゲート配線が施されてお
り、一般にゲート配線の方がエミッタ電極より高くな
る。そのため、チップの全面を平型パッケージのエミッ
タ電極板で加圧すると、チップのエミッタ電極でなくゲ
ート配線を加圧する。そのため、前記公知例ではそれぞ
れ次のような構造でゲート配線の接触を防いでいる。
【0007】前者は、チップ内に加圧するためのエミッ
タパッドを設けて、パッド部だけを電極板で加圧・接触
させている。そのため、エミッタ電極板がゲート配線と
接触することはない。また、後者は、チップの周辺に設
けられる耐圧を保持するためのターミネーションを除く
全面をエミッタ電極板で加圧するため、ゲート配線の高
さを低くして、エミッタ電極板とゲート配線との接触を
防いでいる。具体的には、ゲート配線用の低抵抗の配線
部材の高さを、エミッタ電極用のそれより低くしてい
る。
タパッドを設けて、パッド部だけを電極板で加圧・接触
させている。そのため、エミッタ電極板がゲート配線と
接触することはない。また、後者は、チップの周辺に設
けられる耐圧を保持するためのターミネーションを除く
全面をエミッタ電極板で加圧するため、ゲート配線の高
さを低くして、エミッタ電極板とゲート配線との接触を
防いでいる。具体的には、ゲート配線用の低抵抗の配線
部材の高さを、エミッタ電極用のそれより低くしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
には次のような問題がある。エミッタパッドを加圧する
前者の構造では、パッド部はMOSチャネルがないため
IGBT素子として機能しない。そのため、基板の利用
効率が低下する。後者では、ゲート配線の高さをエミッ
タ電極より低くするために、これらを同一の工程で作る
ことはできず、別工程としなければならない。また、ゲ
ート配線とエミッタ電極板の距離は数μmとなり数Vで
放電するために、パッシベーション膜で覆う必要があ
り、パッシベーション膜作成のための工程も必要とな
る。
には次のような問題がある。エミッタパッドを加圧する
前者の構造では、パッド部はMOSチャネルがないため
IGBT素子として機能しない。そのため、基板の利用
効率が低下する。後者では、ゲート配線の高さをエミッ
タ電極より低くするために、これらを同一の工程で作る
ことはできず、別工程としなければならない。また、ゲ
ート配線とエミッタ電極板の距離は数μmとなり数Vで
放電するために、パッシベーション膜で覆う必要があ
り、パッシベーション膜作成のための工程も必要とな
る。
【0009】したがって、基板の利用効率を低下させ
ず、かつ工程の増加を招かないためには、低抵抗のゲー
ト配線部材を設けないIGBTチップとし、かつチップ
の全面を加圧すればよい。しかし、単にゲート配線を取
り除いただけでは配線抵抗の増加によってゲート信号が
遅延するため、ゲート電極パッド近傍のIGBTユニッ
トと周辺部のユニットとの間でスイッチング動作の時間
遅れが発生し、不均一動作による素子破壊が発生する。
また、IGBTチップを多数個並列接続する平型パッケ
ージでも、ゲート入力部付近と、これから遠く離れた部
分でゲート配線の抵抗およびインダクタンスによってゲ
ート信号の遅延が発生し、チップ内での遅延に加算され
る。ゲート遅延はチップ数が多くなるほど大きくなるた
め、多数チップの並列接続が必要な高電圧で大電流の平
型パッケージほど、IGBTチップのゲート配線抵抗と
入力容量を低減することが必要不可欠である。
ず、かつ工程の増加を招かないためには、低抵抗のゲー
ト配線部材を設けないIGBTチップとし、かつチップ
の全面を加圧すればよい。しかし、単にゲート配線を取
り除いただけでは配線抵抗の増加によってゲート信号が
遅延するため、ゲート電極パッド近傍のIGBTユニッ
トと周辺部のユニットとの間でスイッチング動作の時間
遅れが発生し、不均一動作による素子破壊が発生する。
また、IGBTチップを多数個並列接続する平型パッケ
ージでも、ゲート入力部付近と、これから遠く離れた部
分でゲート配線の抵抗およびインダクタンスによってゲ
ート信号の遅延が発生し、チップ内での遅延に加算され
る。ゲート遅延はチップ数が多くなるほど大きくなるた
め、多数チップの並列接続が必要な高電圧で大電流の平
型パッケージほど、IGBTチップのゲート配線抵抗と
入力容量を低減することが必要不可欠である。
【0010】また、IGBTは、寄生のサイリスタ構造
を有し、大電流が流れると寄生サイリスタがラッチアッ
プして、遮断不可能になることがある。そのため、チッ
プのゲート配線抵抗と入力容量を低減しつつ、ラッチア
ップしにくい構造にする必要がある。
を有し、大電流が流れると寄生サイリスタがラッチアッ
プして、遮断不可能になることがある。そのため、チッ
プのゲート配線抵抗と入力容量を低減しつつ、ラッチア
ップしにくい構造にする必要がある。
【0011】本発明は、上記の点にかんがみなされたも
のであって、複数の半導体素子チップを一つの平型パッ
ケージに組み込んだ平型半導体装置を対象に、第1の目
的は、基板の利用効率の低下や素子作成の工程の増加を
伴わず、かつゲート信号の遅延による素子破壊のない半
導体素子チップ構造を提供することにある。また、第2
の目的は、大電流が流れたときに、寄生サイリスタがラ
ッチアップしない構造を提供することにある。さらに、
第3の目的は、超多チップを内蔵し、かつ小型の平型半
導体装置を提供することにある。
のであって、複数の半導体素子チップを一つの平型パッ
ケージに組み込んだ平型半導体装置を対象に、第1の目
的は、基板の利用効率の低下や素子作成の工程の増加を
伴わず、かつゲート信号の遅延による素子破壊のない半
導体素子チップ構造を提供することにある。また、第2
の目的は、大電流が流れたときに、寄生サイリスタがラ
ッチアップしない構造を提供することにある。さらに、
第3の目的は、超多チップを内蔵し、かつ小型の平型半
導体装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、ゲー
ト配線を設けず、単位素子のユニットの長さを短くして
ゲート電流が縦横に流れるようにするとともに、絶縁ゲ
ートの入力容量を低減することで実現する。具体的に
は、チップ断面でゲート電極の占める割合が縦横方向と
も1/3程度より大きくし、かつゲート電極の中間部の
酸化膜の厚みを厚くして絶縁ゲートの入力容量を小さく
することで実現する。さらに具体的な構造は発明の実施
の形態の中で明らかになる。
ト配線を設けず、単位素子のユニットの長さを短くして
ゲート電流が縦横に流れるようにするとともに、絶縁ゲ
ートの入力容量を低減することで実現する。具体的に
は、チップ断面でゲート電極の占める割合が縦横方向と
も1/3程度より大きくし、かつゲート電極の中間部の
酸化膜の厚みを厚くして絶縁ゲートの入力容量を小さく
することで実現する。さらに具体的な構造は発明の実施
の形態の中で明らかになる。
【0013】また、第2の目的は、エミッタ層とベース
層に挟まれたウェル層の抵抗を小さくして、正孔電流が
流れるときに電圧降下が発生しないようにすること、お
よび、エミッタ層とベース層に挟まれたウェル層部を流
れる電流を減らす電流バイパス構造によって達成する。
層に挟まれたウェル層の抵抗を小さくして、正孔電流が
流れるときに電圧降下が発生しないようにすること、お
よび、エミッタ層とベース層に挟まれたウェル層部を流
れる電流を減らす電流バイパス構造によって達成する。
【0014】さらに、第3の目的である平型半導体装置
は、各半導体素子チップ上のゲート電極パッドから引き
出すゲート電極配線、およびこれとエミッタ電極板とを
絶縁する絶縁部材に平型パッケージ内の各半導体素子チ
ップの位置決めを兼ねる機能を付加して、チップ数が多
数になった場合でもゲート電極パッドとゲート電極配線
とが正確に位置合わせられ、また半導体素子チップには
ゲート配線抵抗と入力容量を小さくしたチップを用いる
ことで達成される。
は、各半導体素子チップ上のゲート電極パッドから引き
出すゲート電極配線、およびこれとエミッタ電極板とを
絶縁する絶縁部材に平型パッケージ内の各半導体素子チ
ップの位置決めを兼ねる機能を付加して、チップ数が多
数になった場合でもゲート電極パッドとゲート電極配線
とが正確に位置合わせられ、また半導体素子チップには
ゲート配線抵抗と入力容量を小さくしたチップを用いる
ことで達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1と図2は、本発明の代表的な
実施例のIGBTチップの断面図と平面図である。図1
(a)はIGBTチップの平面図、また(b)は(a)に
示すA−A′間の断面図である。図(a)の平面図で、
11はIGBTユニットがなくゲート配線だけが施され
たゲート配線専用領域で、IGBTとして駆動しない。
また、1916はパッケージのエミッタ電極部材によっ
て加圧される領域を示す。12はエミッタ電極部材で加
圧しない領域に設けられたゲート配線で、加圧部を取り
囲むように設けられ、加圧部と異なるアルミニウムを付
けて低抵抗化している。Gは、ゲート電極パッドで、平
型パッケージのゲート電極配線が接触する。また、本実
施例のIGBTチップは、n- 導電型の半導体層191
1(nベース層)と、これに接するn導電型の半導体層1
912(nバッファ層)と、n導電型の半導体層191
2に接するp+ 導電型の半導体層1913(pコレクタ
層)と、p+導電型の半導体層に接するコレクタ電極C
と、n-導電型の半導体層1911内に部分的に設けら
れたp導電型の半導体層1914(pウェル層)と、p
導電型の半導体層1914の内部に部分的に設けられた
n導電型の半導体層1915(nエミッタ層)と、n導電
型の半導体層1915とp導電型の半導体層1914と
n- 導電型の半導体層に跨り中心付近すなわちエミッタ
電極板14とエミッタ電極Eの接触部直下が部分的に非
接触部直下よりも厚膜化された酸化膜17(ゲート酸化
膜)と、酸化膜17に接触するように設けられたゲート
電極13と、ゲート電極13を覆いエミッタ電極Eとを
絶縁する酸化膜18とからなり、エミッタ電極Eはp導
電型の半導体層1914とn導電型の半導体層1915
に電気的に接触した構造となっている。さらに、エミッ
タ電極Eとコレクタ電極Cはそれぞれ平型パッケージの
エミッタ電極板14とコレクタ電極板15で加圧接触さ
れる。16は、ゲート電極13に正の電圧が印加された
ときにn型の反転層が形成されるMOSチャネル部を示
し、またゲート電極13は一般的に高濃度に不純物を導
入したポリシリコンで形成する。
実施例のIGBTチップの断面図と平面図である。図1
(a)はIGBTチップの平面図、また(b)は(a)に
示すA−A′間の断面図である。図(a)の平面図で、
11はIGBTユニットがなくゲート配線だけが施され
たゲート配線専用領域で、IGBTとして駆動しない。
また、1916はパッケージのエミッタ電極部材によっ
て加圧される領域を示す。12はエミッタ電極部材で加
圧しない領域に設けられたゲート配線で、加圧部を取り
囲むように設けられ、加圧部と異なるアルミニウムを付
けて低抵抗化している。Gは、ゲート電極パッドで、平
型パッケージのゲート電極配線が接触する。また、本実
施例のIGBTチップは、n- 導電型の半導体層191
1(nベース層)と、これに接するn導電型の半導体層1
912(nバッファ層)と、n導電型の半導体層191
2に接するp+ 導電型の半導体層1913(pコレクタ
層)と、p+導電型の半導体層に接するコレクタ電極C
と、n-導電型の半導体層1911内に部分的に設けら
れたp導電型の半導体層1914(pウェル層)と、p
導電型の半導体層1914の内部に部分的に設けられた
n導電型の半導体層1915(nエミッタ層)と、n導電
型の半導体層1915とp導電型の半導体層1914と
n- 導電型の半導体層に跨り中心付近すなわちエミッタ
電極板14とエミッタ電極Eの接触部直下が部分的に非
接触部直下よりも厚膜化された酸化膜17(ゲート酸化
膜)と、酸化膜17に接触するように設けられたゲート
電極13と、ゲート電極13を覆いエミッタ電極Eとを
絶縁する酸化膜18とからなり、エミッタ電極Eはp導
電型の半導体層1914とn導電型の半導体層1915
に電気的に接触した構造となっている。さらに、エミッ
タ電極Eとコレクタ電極Cはそれぞれ平型パッケージの
エミッタ電極板14とコレクタ電極板15で加圧接触さ
れる。16は、ゲート電極13に正の電圧が印加された
ときにn型の反転層が形成されるMOSチャネル部を示
し、またゲート電極13は一般的に高濃度に不純物を導
入したポリシリコンで形成する。
【0016】本素子のターンオン動作は、ゲート電極1
3に正の電極を印加してMOSチャネル部16にn型反
転層を形成し、nエミッタ層1915から電子、またp
コレクタ層1913から正孔をnベース層1911に同
時注入することで行う。nベース層は電子と正孔が過剰
な状態になるため、nベース層は低抵抗になる。また、
ターンオフ動作はゲート電極に負の電圧を印加し、n型
反転層をなくすことで行う。電子の注入が止まるため、
pコレクタ層からの正孔の注入も止まり、nベース層1
911は高抵抗状態となる。
3に正の電極を印加してMOSチャネル部16にn型反
転層を形成し、nエミッタ層1915から電子、またp
コレクタ層1913から正孔をnベース層1911に同
時注入することで行う。nベース層は電子と正孔が過剰
な状態になるため、nベース層は低抵抗になる。また、
ターンオフ動作はゲート電極に負の電圧を印加し、n型
反転層をなくすことで行う。電子の注入が止まるため、
pコレクタ層からの正孔の注入も止まり、nベース層1
911は高抵抗状態となる。
【0017】ところで、本実施例のIGBTチップは平
型IGBTを低コストで作るために、ゲート配線抵抗を
低減するためのアルミニウムなどの配線部材を設けな
い。これは、アルミニウムなどの配線を設けるとその部
分がエミッタ電極Eより高くなり、エミッタ電極Eを平
型パッケージのエミッタ電極板14で加圧できないばか
りか、エミッタ電極板14とゲート電極13が短絡する
からである。アルミニウムからなるゲート配線を設け
て、全面を加圧できるIGBTチップとするには、ゲー
ト配線部のアルミニウムの高さをエミッタ電極Eのアル
ミニウムより低くすればよい。しかし、このためには、
ゲート配線にアルミニウムを設ける工程とエミッタ電極
Eにアルミニウムを設ける工程とを分離する必要があ
り、IGBTを作成するための工程数が増え、コストア
ップにつながる。本実施例のIGBTチップは、これを
避けるものでコストアップせず、低抵抗のゲート配線を
実現するものである。
型IGBTを低コストで作るために、ゲート配線抵抗を
低減するためのアルミニウムなどの配線部材を設けな
い。これは、アルミニウムなどの配線を設けるとその部
分がエミッタ電極Eより高くなり、エミッタ電極Eを平
型パッケージのエミッタ電極板14で加圧できないばか
りか、エミッタ電極板14とゲート電極13が短絡する
からである。アルミニウムからなるゲート配線を設け
て、全面を加圧できるIGBTチップとするには、ゲー
ト配線部のアルミニウムの高さをエミッタ電極Eのアル
ミニウムより低くすればよい。しかし、このためには、
ゲート配線にアルミニウムを設ける工程とエミッタ電極
Eにアルミニウムを設ける工程とを分離する必要があ
り、IGBTを作成するための工程数が増え、コストア
ップにつながる。本実施例のIGBTチップは、これを
避けるものでコストアップせず、低抵抗のゲート配線を
実現するものである。
【0018】従来のIGBTチップで単にアルミニウム
などのゲート配線を取ると、チップ内の各IGBTユニ
ットとゲート電極パッドGとは高抵抗のポリシリコンか
らなるゲート電極13だけで接続されることになるの
で、ゲート電極パッドとIGBTユニット間の電気抵抗が増
大する。また、ゲート電極はゲート酸化膜を介してpウ
ェル層とnベース層に対向するために容量成分を有して
いる。そのため、チップ内の各IGBTユニットに伝達
されるゲート信号は、前記抵抗と容量のために大きく遅
延する。ゲート配線の抵抗は、ゲート電極パッドGと各
IGBTユニットとの距離に依存し、遠いほど大きくな
り、ゲート電極パッドGから離れたIGBTユニットほどゲ
ート信号が大きく遅延する。ゲート信号の遅延が大きく
なると、ゲート電極パッドGに近いIGBTユニットと
遠いユニットとのスイッチング時間の遅れが増大し、タ
ーンオフ時はゲート電極パッドGから離れた場所、ター
ンオン時はゲート電極パッドに近い場所の電流集中が顕
著になり、ついには熱による破壊に至る。したがって、
ゲート信号の遅れの増大は望ましくなく、20μs以下
にする必要がある。この時間は、IGBTを構成する半
導体が熱により真性半導体に至る温度で決まり、シリコ
ンの場合はほぼ前記の時間になる。
などのゲート配線を取ると、チップ内の各IGBTユニ
ットとゲート電極パッドGとは高抵抗のポリシリコンか
らなるゲート電極13だけで接続されることになるの
で、ゲート電極パッドとIGBTユニット間の電気抵抗が増
大する。また、ゲート電極はゲート酸化膜を介してpウ
ェル層とnベース層に対向するために容量成分を有して
いる。そのため、チップ内の各IGBTユニットに伝達
されるゲート信号は、前記抵抗と容量のために大きく遅
延する。ゲート配線の抵抗は、ゲート電極パッドGと各
IGBTユニットとの距離に依存し、遠いほど大きくな
り、ゲート電極パッドGから離れたIGBTユニットほどゲ
ート信号が大きく遅延する。ゲート信号の遅延が大きく
なると、ゲート電極パッドGに近いIGBTユニットと
遠いユニットとのスイッチング時間の遅れが増大し、タ
ーンオフ時はゲート電極パッドGから離れた場所、ター
ンオン時はゲート電極パッドに近い場所の電流集中が顕
著になり、ついには熱による破壊に至る。したがって、
ゲート信号の遅れの増大は望ましくなく、20μs以下
にする必要がある。この時間は、IGBTを構成する半
導体が熱により真性半導体に至る温度で決まり、シリコ
ンの場合はほぼ前記の時間になる。
【0019】本実施例のIGBTチップでは、ゲートの
遅延を低減するために、IGBTユニットの構造を図3
に示すようにIGBTユニット32を部分的に跨ぐゲー
ト電極31を設ける。また、ゲートの入力容量を低減す
るため、ゲート電極の中心付近の酸化膜17を厚くす
る。さらに、パッケージのエミッタ電極14で加圧しな
いチップ領域には、図2に示すようにゲート配線にアル
ミニウムからなる低抵抗配線21を設ける。図2は、図
1(a)のB−B′で示した部分の断面図で、アルミニ
ウムからなるゲート配線とポリシリコンからなるゲート
配線が、接触する構造となっている。また、図3は、図
1(a)のDで示した領域の拡大面で、IGBTユニッ
トが均一に敷き詰められている部分の断面である。
遅延を低減するために、IGBTユニットの構造を図3
に示すようにIGBTユニット32を部分的に跨ぐゲー
ト電極31を設ける。また、ゲートの入力容量を低減す
るため、ゲート電極の中心付近の酸化膜17を厚くす
る。さらに、パッケージのエミッタ電極14で加圧しな
いチップ領域には、図2に示すようにゲート配線にアル
ミニウムからなる低抵抗配線21を設ける。図2は、図
1(a)のB−B′で示した部分の断面図で、アルミニ
ウムからなるゲート配線とポリシリコンからなるゲート
配線が、接触する構造となっている。また、図3は、図
1(a)のDで示した領域の拡大面で、IGBTユニッ
トが均一に敷き詰められている部分の断面である。
【0020】ゲート酸化膜17は部分的に厚い構造とな
っており、MOSチャネルを形成する膜の薄い領域の膜
厚は0.1μm 程度、厚膜化した領域は1μm程度にす
る。ゲート長L1と部分的に厚膜化した領域の幅L2と
の比率は1/2程度とするのがよい。これはL2の領域
を広げすぎると、入力容量は小さくなるものの、オン状
態の時にnベース層1911とゲート酸化膜17の界面
に形成され電子の通路となるn型蓄積層のnベース層へ
の張り出す距離が短くなるため電子の注入効率が減少
し、オン電圧が増加するからである。また、単位IGB
Tユニット32の幅W1とこれを部分的に跨ぐゲート電
極31の幅W2は、それぞれ20μmと10μm程度に
することがよい。これは、W1に対しW2の幅を広くす
るとゲート配線抵抗は低下するが、IGBTユニットの
占有面積が少なくなるためにチップの利用率が低下し、
オン電圧が増加することによる。
っており、MOSチャネルを形成する膜の薄い領域の膜
厚は0.1μm 程度、厚膜化した領域は1μm程度にす
る。ゲート長L1と部分的に厚膜化した領域の幅L2と
の比率は1/2程度とするのがよい。これはL2の領域
を広げすぎると、入力容量は小さくなるものの、オン状
態の時にnベース層1911とゲート酸化膜17の界面
に形成され電子の通路となるn型蓄積層のnベース層へ
の張り出す距離が短くなるため電子の注入効率が減少
し、オン電圧が増加するからである。また、単位IGB
Tユニット32の幅W1とこれを部分的に跨ぐゲート電
極31の幅W2は、それぞれ20μmと10μm程度に
することがよい。これは、W1に対しW2の幅を広くす
るとゲート配線抵抗は低下するが、IGBTユニットの
占有面積が少なくなるためにチップの利用率が低下し、
オン電圧が増加することによる。
【0021】図3(a)の33は、MOSチャネルが形
成される部分を示す。図3(b)の断面図で明らかなよ
うに、本発明のIGBTチップではエミッタ電極板14
の加圧力が33の領域に直接加わることはない。MOS
チャネル部33のゲート酸化膜は0.1μm 程度と薄い
ために、小さな加圧力で破壊する。しかし、本発明のI
GBTチップでは、ゲート酸化膜の中心部が厚いため、
加圧力はこの部分が受け持ち、MOSチャネル部の酸化
膜が破壊することはない。尚、図3(b)と(c)は、
それぞれ(a)のC−C′,E−E′部の断面図であ
る。
成される部分を示す。図3(b)の断面図で明らかなよ
うに、本発明のIGBTチップではエミッタ電極板14
の加圧力が33の領域に直接加わることはない。MOS
チャネル部33のゲート酸化膜は0.1μm 程度と薄い
ために、小さな加圧力で破壊する。しかし、本発明のI
GBTチップでは、ゲート酸化膜の中心部が厚いため、
加圧力はこの部分が受け持ち、MOSチャネル部の酸化
膜が破壊することはない。尚、図3(b)と(c)は、
それぞれ(a)のC−C′,E−E′部の断面図であ
る。
【0022】図3(c)の断面図で、pウェル層191
4は、E−E′方向にいくつかのIGBTユニット32
に跨って連続して設けられ、また、nエミッタ層191
5は、単位IGBTユニットのE−E′方向には設けら
れていない。そのため、E−E′方向側から流れ込む正
孔はnエミッタ層の下部を流れないため、ラッチアップ
を発生させることはなく、その正孔の分だけ、nエミッ
タ層の下部を流れる正孔の量が少なくなる。したがっ
て、ラッチアップ耐量の大きな素子を提供できる。
4は、E−E′方向にいくつかのIGBTユニット32
に跨って連続して設けられ、また、nエミッタ層191
5は、単位IGBTユニットのE−E′方向には設けら
れていない。そのため、E−E′方向側から流れ込む正
孔はnエミッタ層の下部を流れないため、ラッチアップ
を発生させることはなく、その正孔の分だけ、nエミッ
タ層の下部を流れる正孔の量が少なくなる。したがっ
て、ラッチアップ耐量の大きな素子を提供できる。
【0023】図4は、他の実施例で、(a)は平面図
で、(b)はE−E′で示す部分の断面図である。図3
に示す実施例では、pウェル層1914が、IGBTユ
ニット32の下部で厚くなる構造となっていた。しか
し、pウェル層1914は図4(b)の構造のように、
一様な厚さであってもよい。この場合も、E−E′方向
から流れ込む正孔は、nエミッタ層1915の下部を流
れないためにラッチアップの発生がなくなり、ラッチア
ップ耐量に優れた素子を提供できる。
で、(b)はE−E′で示す部分の断面図である。図3
に示す実施例では、pウェル層1914が、IGBTユ
ニット32の下部で厚くなる構造となっていた。しか
し、pウェル層1914は図4(b)の構造のように、
一様な厚さであってもよい。この場合も、E−E′方向
から流れ込む正孔は、nエミッタ層1915の下部を流
れないためにラッチアップの発生がなくなり、ラッチア
ップ耐量に優れた素子を提供できる。
【0024】図3,図4(a),(b)の構造では、IG
BTユニットを跨ぐゲート電極31の下部の酸化膜17
が厚く、それに伴いIGBTユニットを跨ぐゲート電極
31の上部でエミッタ電極Eがエミッタ電極板14に接
触する構造である。このような構造には、(1)酸化膜
17が厚いために前記部分でのゲート電極13とpウェ
ル層1914が形成するゲートの入力容量が小さくな
る、(2)電極が接触しているために前記部分での放熱
が良くなる、などの効果がある。しかし、図4(c),
(d)に示す構造のように、IGBTユニットを跨ぐゲ
ート電極31部で酸化膜17が薄く、エミッタ電極Eが
エミッタ電極板14に接しない構造でもよい。本構造で
も、正孔がnエミッタ層1915の下部を流れないため
にラッチアップ耐量に優れた素子を提供できる。
BTユニットを跨ぐゲート電極31の下部の酸化膜17
が厚く、それに伴いIGBTユニットを跨ぐゲート電極
31の上部でエミッタ電極Eがエミッタ電極板14に接
触する構造である。このような構造には、(1)酸化膜
17が厚いために前記部分でのゲート電極13とpウェ
ル層1914が形成するゲートの入力容量が小さくな
る、(2)電極が接触しているために前記部分での放熱
が良くなる、などの効果がある。しかし、図4(c),
(d)に示す構造のように、IGBTユニットを跨ぐゲ
ート電極31部で酸化膜17が薄く、エミッタ電極Eが
エミッタ電極板14に接しない構造でもよい。本構造で
も、正孔がnエミッタ層1915の下部を流れないため
にラッチアップ耐量に優れた素子を提供できる。
【0025】図5は、他の実施例で、(a)は平面図
で、(b)はE−E′で示す部分の断面図である。本構
造ではpウェル層1914が連続することはなく、IG
BTユニット32の部分にだけ設けられている。ゲート
抵抗を低減し、ラッチアップ耐量を確保するためには、
pウェル層1914は特に連続している必要はなく、図
3の構造でも良い。この構造であっても、E−E′方向
から流れ込む正孔はnエミッタ層の下部を流れないた
め、ラッチアップ耐量が大きくなる。また、本発明にお
いて単位IGBTユニットを部分的に跨ぐゲート配線3
1の下部に(pウェル層1914)部分的に設けられた
構造でも良い。
で、(b)はE−E′で示す部分の断面図である。本構
造ではpウェル層1914が連続することはなく、IG
BTユニット32の部分にだけ設けられている。ゲート
抵抗を低減し、ラッチアップ耐量を確保するためには、
pウェル層1914は特に連続している必要はなく、図
3の構造でも良い。この構造であっても、E−E′方向
から流れ込む正孔はnエミッタ層の下部を流れないた
め、ラッチアップ耐量が大きくなる。また、本発明にお
いて単位IGBTユニットを部分的に跨ぐゲート配線3
1の下部に(pウェル層1914)部分的に設けられた
構造でも良い。
【0026】図6は他の実施例で、(a)は平面図、ま
た(b)はE−E′部の断面図である。前記の実施例の
IGBTではMOSチャネル部はIGBTユニット32
の両側にだけ設けられている。したがって、ゲート配線
抵抗を低減するために、IGBTユニット32を跨ぐゲート
電極31を広くすると、MOSチャネル部33が少なく
なりオン電圧が増大する。これに対し、図6ではMOS
チャネル部33が四方向に設けられるので、オン電圧を
増加させることなくW2を大きくすることが可能で、ゲ
ート配線抵抗とオン電圧の低いIGBTの提供が可能で
ある。本構造では、全ての正孔が、nエミッタ層の下部
を流れるので、pウエル層1914の不純物密度を大き
くして、抵抗を小さくした構造としている。
た(b)はE−E′部の断面図である。前記の実施例の
IGBTではMOSチャネル部はIGBTユニット32
の両側にだけ設けられている。したがって、ゲート配線
抵抗を低減するために、IGBTユニット32を跨ぐゲート
電極31を広くすると、MOSチャネル部33が少なく
なりオン電圧が増大する。これに対し、図6ではMOS
チャネル部33が四方向に設けられるので、オン電圧を
増加させることなくW2を大きくすることが可能で、ゲ
ート配線抵抗とオン電圧の低いIGBTの提供が可能で
ある。本構造では、全ての正孔が、nエミッタ層の下部
を流れるので、pウエル層1914の不純物密度を大き
くして、抵抗を小さくした構造としている。
【0027】図7は、他の異なる実施例であり、(a)
は四方向に設けられるMOSチャネル部33の角部には
チャネルを設けないIGBTである。MOSチャネル部
33を四方向に設けると角部に最も正孔が集中しやすく
なるため、角部にnエミッタ層1915を設けない方
が、ラッチアップ耐量を大きくできる。図7(a)の実
施例はこの点にかんがみたもので、四方にnエミッタ層
を設けてもラッチアップ耐量を確保できる構造である。
また、(b)はIGBTユニット32の形を六角形にし
たもので、MOSチャネル部33も六角形になってい
る。この構造は、ゲート配線の面積を広くすることが可
能で、より低抵抗のゲート配線を提供することができ
る。
は四方向に設けられるMOSチャネル部33の角部には
チャネルを設けないIGBTである。MOSチャネル部
33を四方向に設けると角部に最も正孔が集中しやすく
なるため、角部にnエミッタ層1915を設けない方
が、ラッチアップ耐量を大きくできる。図7(a)の実
施例はこの点にかんがみたもので、四方にnエミッタ層
を設けてもラッチアップ耐量を確保できる構造である。
また、(b)はIGBTユニット32の形を六角形にし
たもので、MOSチャネル部33も六角形になってい
る。この構造は、ゲート配線の面積を広くすることが可
能で、より低抵抗のゲート配線を提供することができ
る。
【0028】ところで、IGBTチップはゲート電極パ
ッドGで平型パッケージのゲート配線電極と接する。I
GBTチップのゲート電極パッドGにはアルミニウムが
付加されており、パッド部Gの抵抗は小さい。これに対
し、パッド部から周辺部へ広がるゲート配線はポリシリ
コンだけで配線されるため抵抗が大きい。したがって、
この部分を適正に処理しないとゲート配線抵抗が大きく
なるだけでなく、ゲート電流の集中によるゲート配線の
断線が発生する。図8はこの点にかんがみたもので、ゲ
ート電極パッドGから周辺へ広がるゲート配線専用領域
11に工夫を施している。図8(a)はゲート配線専用
領域11の幅をゲート電極パッドGの近傍で広くし、遠
い場所で狭くする構造である。当然のことながら加圧さ
れないチップ周辺のゲート配線12にはアルミニウムを
設けた方がよい。このようにするとゲート電極パッドと
その周辺のゲート電極配線の抵抗が小さくなるため、低
抵抗のゲート配線網が実現できる。具体的な寸法として
は、例えばIGBTユニットが配置されIGBTとして
機能する領域の幅が1から1.5cm 程度で、ポリシリコ
ンの厚みが0.5μm 程度のIGBTチップの場合、ゲ
ート電極パッドGの大きさは1.5mm×1.5mm程度、ゲ
ート配線専用領域11のゲート電極パッドG近傍の幅は
500μm程度、周辺部の幅は200μm程度にすると
面積利用率を低減することなく、ゲート配線抵抗が十分
低くできる。また、71はゲート電極パッドG周辺にポ
リシリコンだけで設けられた領域で、大きさは2mm×2
mm程度とするのがよい。尚、ゲート配線専用領域11の
幅は図で示した二段階だけでなく、多段階で周辺に向か
って狭くなる構造でも良い。
ッドGで平型パッケージのゲート配線電極と接する。I
GBTチップのゲート電極パッドGにはアルミニウムが
付加されており、パッド部Gの抵抗は小さい。これに対
し、パッド部から周辺部へ広がるゲート配線はポリシリ
コンだけで配線されるため抵抗が大きい。したがって、
この部分を適正に処理しないとゲート配線抵抗が大きく
なるだけでなく、ゲート電流の集中によるゲート配線の
断線が発生する。図8はこの点にかんがみたもので、ゲ
ート電極パッドGから周辺へ広がるゲート配線専用領域
11に工夫を施している。図8(a)はゲート配線専用
領域11の幅をゲート電極パッドGの近傍で広くし、遠
い場所で狭くする構造である。当然のことながら加圧さ
れないチップ周辺のゲート配線12にはアルミニウムを
設けた方がよい。このようにするとゲート電極パッドと
その周辺のゲート電極配線の抵抗が小さくなるため、低
抵抗のゲート配線網が実現できる。具体的な寸法として
は、例えばIGBTユニットが配置されIGBTとして
機能する領域の幅が1から1.5cm 程度で、ポリシリコ
ンの厚みが0.5μm 程度のIGBTチップの場合、ゲ
ート電極パッドGの大きさは1.5mm×1.5mm程度、ゲ
ート配線専用領域11のゲート電極パッドG近傍の幅は
500μm程度、周辺部の幅は200μm程度にすると
面積利用率を低減することなく、ゲート配線抵抗が十分
低くできる。また、71はゲート電極パッドG周辺にポ
リシリコンだけで設けられた領域で、大きさは2mm×2
mm程度とするのがよい。尚、ゲート配線専用領域11の
幅は図で示した二段階だけでなく、多段階で周辺に向か
って狭くなる構造でも良い。
【0029】図8(b)はさらに異なるゲート配線網を示
す実施例で、ゲート電極パッドから四方広がるゲート配
線専用領域11が、ゲート電極パッドの近傍から周辺に
向かって緩やかに狭くなる。この場合、ゲート電極パッ
ドG近傍でのゲート配線専用領域11の幅が500μm
程度、ゲート配線12と接触する領域での幅は100μ
m程度とすることがよい。
す実施例で、ゲート電極パッドから四方広がるゲート配
線専用領域11が、ゲート電極パッドの近傍から周辺に
向かって緩やかに狭くなる。この場合、ゲート電極パッ
ドG近傍でのゲート配線専用領域11の幅が500μm
程度、ゲート配線12と接触する領域での幅は100μ
m程度とすることがよい。
【0030】図9は、前記いずれかの実施例のIGBT
チップを用いた平型IGBTパッケージの断面の一例を
示したもので、IGBTチップ1とこれと逆並列に接続
したフリーフォイールダイオード(FWD)2を組み込
んだ逆導通スイッチングデバイスの例である。図には、
平型IGBTの外周部から中央へ向かった途中までの断
面を示している。IGBTチップ1は約12から16mm
角の大きさで、前記の実施例で示してきた構造のチップ
である。IGBTチップのエミッタ電極とコレクタ電極
には放熱と電気的接触を兼ねたエミッタ電極板14とコ
レクタ電極板15が接触する形で固定されており、これ
らが一体化されたエミッタ側の共通電極板7とコレクタ
側の共通電極板8に挟まれている。一対の共通電極板
は、絶縁性の外筒9により外部絶縁され、さらに共通電
極板7,8と絶縁外筒9の間を金属板70によりパッケ
ージ内部を封止したハーメチック構造となっている。た
だし、ハーメチック構造は用途によっては必ずしも必要
でない。
チップを用いた平型IGBTパッケージの断面の一例を
示したもので、IGBTチップ1とこれと逆並列に接続
したフリーフォイールダイオード(FWD)2を組み込
んだ逆導通スイッチングデバイスの例である。図には、
平型IGBTの外周部から中央へ向かった途中までの断
面を示している。IGBTチップ1は約12から16mm
角の大きさで、前記の実施例で示してきた構造のチップ
である。IGBTチップのエミッタ電極とコレクタ電極
には放熱と電気的接触を兼ねたエミッタ電極板14とコ
レクタ電極板15が接触する形で固定されており、これ
らが一体化されたエミッタ側の共通電極板7とコレクタ
側の共通電極板8に挟まれている。一対の共通電極板
は、絶縁性の外筒9により外部絶縁され、さらに共通電
極板7,8と絶縁外筒9の間を金属板70によりパッケ
ージ内部を封止したハーメチック構造となっている。た
だし、ハーメチック構造は用途によっては必ずしも必要
でない。
【0031】次に多数のチップからなる平型パッケージ
のゲート電極の配線方法と、チップをパッケージ内の所
定の位置に位置決めする方法について説明する。まずIG
BTチップ1のゲート電極パッドGから引き出しピン71
を用いてチップの主面に垂直にゲート配線を引き出す。
引き出しピン71の周囲には、エミッタ電極板14およ
びエミッタ共通電極板7と引き出しピンを絶縁するため
のテフロン等の耐熱樹脂製の絶縁用部材72が設置され
ている。エミッタ電極側に設置するエミッタ電極板14
の外形寸法は、プレーナ耐圧構造のチップの周辺部へ電
極板14が接触するのを避けるため、チップの外形寸法
より小さくなっている。IGBTチップ1に配置するエ
ミッタ電極板14は、外形が8から12mmφの丸型で中
央に3mmφの貫通孔73が開けられており、端部は面取
りが施されている。また、コレクタ電極側に配置される
コレクタ電極板15は、IGBTチップの外形寸法より
少し大きい13から17mm角で端部に面取り加工を施し
ている。エミッタ側電極側の共通電極板7には、チップ
を配置すべき所定の位置に4mmφの穴74が形成されて
いる。パッケージを組み立てる際には、引き出しピン7
1および絶縁用部材72をエミッタ電極板14の貫通孔
73にはめ込み、さらに絶縁用部材72の上部を共通電
極板7に形成された穴74にはめ込む。チップは穴74
の位置に固定される。すなわち、各チップのゲート電極
を配線するための方法が平型パッケージ内での各チップ
の位置を決定する方法を兼ねる構造となっており、位置
決めのための新たな部品は必要なく、部品点数を大幅に
削減できる。
のゲート電極の配線方法と、チップをパッケージ内の所
定の位置に位置決めする方法について説明する。まずIG
BTチップ1のゲート電極パッドGから引き出しピン71
を用いてチップの主面に垂直にゲート配線を引き出す。
引き出しピン71の周囲には、エミッタ電極板14およ
びエミッタ共通電極板7と引き出しピンを絶縁するため
のテフロン等の耐熱樹脂製の絶縁用部材72が設置され
ている。エミッタ電極側に設置するエミッタ電極板14
の外形寸法は、プレーナ耐圧構造のチップの周辺部へ電
極板14が接触するのを避けるため、チップの外形寸法
より小さくなっている。IGBTチップ1に配置するエ
ミッタ電極板14は、外形が8から12mmφの丸型で中
央に3mmφの貫通孔73が開けられており、端部は面取
りが施されている。また、コレクタ電極側に配置される
コレクタ電極板15は、IGBTチップの外形寸法より
少し大きい13から17mm角で端部に面取り加工を施し
ている。エミッタ側電極側の共通電極板7には、チップ
を配置すべき所定の位置に4mmφの穴74が形成されて
いる。パッケージを組み立てる際には、引き出しピン7
1および絶縁用部材72をエミッタ電極板14の貫通孔
73にはめ込み、さらに絶縁用部材72の上部を共通電
極板7に形成された穴74にはめ込む。チップは穴74
の位置に固定される。すなわち、各チップのゲート電極
を配線するための方法が平型パッケージ内での各チップ
の位置を決定する方法を兼ねる構造となっており、位置
決めのための新たな部品は必要なく、部品点数を大幅に
削減できる。
【0032】上記の方法では、ゲート電極パッドGと引
き出しピン71が接合されておらず、接触して導通する
構造となっている。これにより、ゲート電極パッドGと
引き出しピン71間の熱膨張差に基づく接合の劣化等の
問題が回避できる。IGBTやFWDの動作によってパ
ッケージが温度変化を受けると、パッケージ構成部材間
の熱膨張係数差に基づく構成部材相互の位置ずれが起き
る怖れが有る。このためゲート引き出しピン71とゲー
ト電極パッドGを接合しない構造では位置ずれが発生し
て、ゲート配線の断線が起こる。ところが本実施例の構
造では共通電極板7が膨張してこれに設けられた位置決
めの穴74の位置が変化した場合でも、引き出しピン7
1と絶縁用部材72が穴74の移動に合わせて移動し、
同時に引き出しピン71と絶縁用部材72によって位置
決めがされているエミッタ電極板14とIGBTチップ
1も一緒に移動するので、引き出しピン71とゲート電
極パッドGの相対的な位置はずれることはない。すなわ
ち、いわゆるセルフアライメント機能を備えていること
になる。このように、ゲート電極パッドGと引き出しピ
ン71の電気的接続性は非常に向上し、特にチップのサ
イズが大きく、搭載チップ数が多く、かつパッケージサ
イズの大きい場合に有効である。
き出しピン71が接合されておらず、接触して導通する
構造となっている。これにより、ゲート電極パッドGと
引き出しピン71間の熱膨張差に基づく接合の劣化等の
問題が回避できる。IGBTやFWDの動作によってパ
ッケージが温度変化を受けると、パッケージ構成部材間
の熱膨張係数差に基づく構成部材相互の位置ずれが起き
る怖れが有る。このためゲート引き出しピン71とゲー
ト電極パッドGを接合しない構造では位置ずれが発生し
て、ゲート配線の断線が起こる。ところが本実施例の構
造では共通電極板7が膨張してこれに設けられた位置決
めの穴74の位置が変化した場合でも、引き出しピン7
1と絶縁用部材72が穴74の移動に合わせて移動し、
同時に引き出しピン71と絶縁用部材72によって位置
決めがされているエミッタ電極板14とIGBTチップ
1も一緒に移動するので、引き出しピン71とゲート電
極パッドGの相対的な位置はずれることはない。すなわ
ち、いわゆるセルフアライメント機能を備えていること
になる。このように、ゲート電極パッドGと引き出しピ
ン71の電気的接続性は非常に向上し、特にチップのサ
イズが大きく、搭載チップ数が多く、かつパッケージサ
イズの大きい場合に有効である。
【0033】図10は共通電極板7を半導体チップ側か
ら見た図を示しており、F−F′位置は図9中の共通電
極板7の断面位置に対応する。この共通電極板7のパッ
ケージ内側表面には、多数の平行な溝78が形成されて
おり、さらに外周部にも溝79が形成されている。溝の
幅は3mm以下であり、さらに溝78には、前述の引き出
しピン71および絶縁用部材72をはめ込むべき4mmφ
の穴74が半導体チップを配置すべき所定の位置に形成
されている。点線で示してある四角形の線81は半導体
チップが配置される位置を示している。互いに平行な溝
78は共通電極板7の両端まで伸びる溝となり、また電
極板の周囲に形成する溝79は階段状の加工でよいた
め、溝の加工が簡単である。
ら見た図を示しており、F−F′位置は図9中の共通電
極板7の断面位置に対応する。この共通電極板7のパッ
ケージ内側表面には、多数の平行な溝78が形成されて
おり、さらに外周部にも溝79が形成されている。溝の
幅は3mm以下であり、さらに溝78には、前述の引き出
しピン71および絶縁用部材72をはめ込むべき4mmφ
の穴74が半導体チップを配置すべき所定の位置に形成
されている。点線で示してある四角形の線81は半導体
チップが配置される位置を示している。互いに平行な溝
78は共通電極板7の両端まで伸びる溝となり、また電
極板の周囲に形成する溝79は階段状の加工でよいた
め、溝の加工が簡単である。
【0034】図11は、ゲート電極配線網711とこれ
に接続した平型パッケージの外部に導出するための集合
端子712の代表的な形状を示している。図11
(a),(b)は図10に示した共通電極板の溝78,
79に内蔵されるゲート電極配線網の形状を示してい
る。ゲート電極配線網は外周部で一体につながった構造
としてあり、共通電極7内にセットする際に外周部の配
線網が配線網全体の位置を安定化する。さらに、これら
の配線網には集合端子712が設けられてあり、これを
介してゲート信号配線をパッケージの外に出す。この集
合端子712はゲート配線網と同じ部材で一体成形して
も良いし、配線の太さや材質を変える場合は別部品を接
合してもよい。
に接続した平型パッケージの外部に導出するための集合
端子712の代表的な形状を示している。図11
(a),(b)は図10に示した共通電極板の溝78,
79に内蔵されるゲート電極配線網の形状を示してい
る。ゲート電極配線網は外周部で一体につながった構造
としてあり、共通電極7内にセットする際に外周部の配
線網が配線網全体の位置を安定化する。さらに、これら
の配線網には集合端子712が設けられてあり、これを
介してゲート信号配線をパッケージの外に出す。この集
合端子712はゲート配線網と同じ部材で一体成形して
も良いし、配線の太さや材質を変える場合は別部品を接
合してもよい。
【0035】ゲート電極配線網711は絶縁材713に
より共通電極板7と絶縁して溝内に内蔵される。IGB
Tチップのゲート電極パッドGから引き出された引き出
しピン71が絶縁用部材72の中心穴にガイドされて、
ゲート電極配線網711に接続される。以上により、パ
ッケージの共通電極板内部にゲート配線網が内蔵された
無駄の少ないコンパクトなゲート配線網が形成できる。
より共通電極板7と絶縁して溝内に内蔵される。IGB
Tチップのゲート電極パッドGから引き出された引き出
しピン71が絶縁用部材72の中心穴にガイドされて、
ゲート電極配線網711に接続される。以上により、パ
ッケージの共通電極板内部にゲート配線網が内蔵された
無駄の少ないコンパクトなゲート配線網が形成できる。
【0036】本実施例の平型パッケージには、ゲート電
極配線網711が共通電極板7の内部に設けられるため
に、主回路配線の影響を受けにくい効果もある。主回路
配線には、数kAもの大電流が流れ、また電圧も数千V
変化するため、ゲート電極配線網は、主回路配線からの
磁気的あるいは電気的な誘導ノイズを受けやすい。ゲー
ト配線網がノイズを受けると、特定のIGBTチップの
みが誤点弧して過電流が流れて破壊するといった問題が
発生する。ところが本発明の平型パッケージでは、ゲー
ト電極配線網711が主回路電流の流れる方向に対して
直角に配置されていること、および電位が一定となる共
通電極板の内部に埋め込まれているために共通電極板が
シールド効果を発揮して、主回路の電流及び電圧による
電気的なノイズの混入を防止する。
極配線網711が共通電極板7の内部に設けられるため
に、主回路配線の影響を受けにくい効果もある。主回路
配線には、数kAもの大電流が流れ、また電圧も数千V
変化するため、ゲート電極配線網は、主回路配線からの
磁気的あるいは電気的な誘導ノイズを受けやすい。ゲー
ト配線網がノイズを受けると、特定のIGBTチップの
みが誤点弧して過電流が流れて破壊するといった問題が
発生する。ところが本発明の平型パッケージでは、ゲー
ト電極配線網711が主回路電流の流れる方向に対して
直角に配置されていること、および電位が一定となる共
通電極板の内部に埋め込まれているために共通電極板が
シールド効果を発揮して、主回路の電流及び電圧による
電気的なノイズの混入を防止する。
【0037】本実施例の平型パッケージはゲート配線網
への電気的なノイズの混入を防止し、超多数個のIGB
Tチップの並列接続を可能とする。しかし、本パッケー
ジに従来の構造のIGBTチップを内蔵すると次のよう
な問題が発生する。IGBTチップの並列接続数が増え
パッケージサイズが大きくなると、ゲート配線網の抵抗
が大きくなり、特に、共通端子712から離れた場所の
抵抗が増大する。そのため、IGBTチップ内部のゲー
ト配線抵抗および入力容量の大きなIGBTチップを内
蔵すると、共通端子712から離れた場所のチップに電
流が集中し、破壊に至る。これを避けるには、上述した
各実施例のように、ゲート配線抵抗と入力容量を低減し
たIGBTチップを内蔵することが不可欠で、本発明に
より、特に50個以上のチップを内蔵する平型IGBT
の実現が可能になる。
への電気的なノイズの混入を防止し、超多数個のIGB
Tチップの並列接続を可能とする。しかし、本パッケー
ジに従来の構造のIGBTチップを内蔵すると次のよう
な問題が発生する。IGBTチップの並列接続数が増え
パッケージサイズが大きくなると、ゲート配線網の抵抗
が大きくなり、特に、共通端子712から離れた場所の
抵抗が増大する。そのため、IGBTチップ内部のゲー
ト配線抵抗および入力容量の大きなIGBTチップを内
蔵すると、共通端子712から離れた場所のチップに電
流が集中し、破壊に至る。これを避けるには、上述した
各実施例のように、ゲート配線抵抗と入力容量を低減し
たIGBTチップを内蔵することが不可欠で、本発明に
より、特に50個以上のチップを内蔵する平型IGBT
の実現が可能になる。
【0038】また、内蔵するIGBTチップをエミッタ
配線用の専用パッドを設ける構造とした場合、低抵抗の
ゲート配線をIGBTチップに施せるので、ゲート遅延
による素子の破壊は回避できる。しかし、この構造のチ
ップを用いると、平型パッケージのエミッタ電極板14
をくし歯状に加工する必要があり、エミッタ電極板の加
工コストがアップし、安価な平型IGBTの提供が困難
になる。
配線用の専用パッドを設ける構造とした場合、低抵抗の
ゲート配線をIGBTチップに施せるので、ゲート遅延
による素子の破壊は回避できる。しかし、この構造のチ
ップを用いると、平型パッケージのエミッタ電極板14
をくし歯状に加工する必要があり、エミッタ電極板の加
工コストがアップし、安価な平型IGBTの提供が困難
になる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート配線抵抗と入力
容量が小さいので、チップ内部でのゲート信号の遅延時
間が均一となり、スイッチング動作時にゲート電極パッ
ドから遠い場所での電流集中を防止できる。また、チッ
プのゲート信号の遅延が小さくかつ均一なので、搭載チ
ップ数が多くなってもトータルのゲート遅延を短くでき
る。そのため、特定の半導体素子チップに電流が集中す
るのを防止でき、大容量の平型半導体装置を提供するこ
とができる。特に、チップ数が50個を超えるような平
型半導体装置に有効である。さらに、エミッタ層の下部
を流れる電流が少なくなるので、大電流時に半導体素子
がラッチアップすることがなくなり、ラッチアップ耐量
の大きな平型半導体装置を提供できる。
容量が小さいので、チップ内部でのゲート信号の遅延時
間が均一となり、スイッチング動作時にゲート電極パッ
ドから遠い場所での電流集中を防止できる。また、チッ
プのゲート信号の遅延が小さくかつ均一なので、搭載チ
ップ数が多くなってもトータルのゲート遅延を短くでき
る。そのため、特定の半導体素子チップに電流が集中す
るのを防止でき、大容量の平型半導体装置を提供するこ
とができる。特に、チップ数が50個を超えるような平
型半導体装置に有効である。さらに、エミッタ層の下部
を流れる電流が少なくなるので、大電流時に半導体素子
がラッチアップすることがなくなり、ラッチアップ耐量
の大きな平型半導体装置を提供できる。
【0040】本発明により大容量の平型半導体装置を提
供できるので、電力変換器のスナバ容量やゲート駆動回
路を小型にできるとともに、アノードリアクトルの必要
がなくなり、小型,低コストの大容量の電力変換器が実
現できる。
供できるので、電力変換器のスナバ容量やゲート駆動回
路を小型にできるとともに、アノードリアクトルの必要
がなくなり、小型,低コストの大容量の電力変換器が実
現できる。
【図1】本発明の実施例であるIGBTチップの平面図
とゲート配線近傍の断面図。
とゲート配線近傍の断面図。
【図2】本発明の実施例であるIGBTチップの加圧し
ない部分に設けたゲート配線近傍の断面図。
ない部分に設けたゲート配線近傍の断面図。
【図3】本発明の実施例であるIGBTユニットの平面
図とその断面図。
図とその断面図。
【図4】本発明の他の実施例であるIGBTユニットの
平面図とその断面図。
平面図とその断面図。
【図5】本発明の他の実施例であるIGBTユニットの
平面図とその断面図。
平面図とその断面図。
【図6】本発明のさらに異なる他の実施例であるIGB
Tユニットの平面図とその断面図。
Tユニットの平面図とその断面図。
【図7】本発明のさらに異なる他の実施例であるIGB
Tユニットの平面図。
Tユニットの平面図。
【図8】本発明の他の実施例のゲート配線を示す平面
図。
図。
【図9】本発明によるIGBTチップを含む平型IGB
Tパッケージの断面図。
Tパッケージの断面図。
【図10】本発明の実施例である平型IGBTのエミッ
タ共通電極板の平面図。
タ共通電極板の平面図。
【図11】本発明の実施例である平型IGBTパッケー
ジのゲート配線。
ジのゲート配線。
1…本発明のIGBTチップ、3…平型IGBT、11
…ゲート配線専用領域、12…IGBTチップのアルミ
ニウムのあるゲート配線、13…ポリシリコンからなる
ゲート電極、14…エミッタ側の電極板、15…コレク
タ側の電極板、17…部分的に厚膜化したゲート酸化
膜、21…アルミニウムからなるゲート配線、32…I
GBTユニット、33…チャネル部。
…ゲート配線専用領域、12…IGBTチップのアルミ
ニウムのあるゲート配線、13…ポリシリコンからなる
ゲート電極、14…エミッタ側の電極板、15…コレク
タ側の電極板、17…部分的に厚膜化したゲート酸化
膜、21…アルミニウムからなるゲート配線、32…I
GBTユニット、33…チャネル部。
Claims (9)
- 【請求項1】一対の主表面と一対の主電極とゲート電極
を有し、 一方の主表面には一方の主電極とゲート電極が設けられ
た半導体素子ユニットを多数個並列配置した半導体素子
において、各半導体素子ユニットのゲート電極とこれを
電気的に接続するゲート配線の高さが一方の主電極より
低いことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項2】請求項1において、各半導体素子ユニット
のゲート電極が半導体素子ユニットを跨ぐように設けら
れたことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項3】請求項2の半導体素子において、半導体素
子ユニットを跨ぐゲート配線の幅と間隔の比が1:2以
上になっていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項4】請求項1,請求項2,請求項3のいずれか
1項の半導体素子が第1導電型の第1の半導体層と、 第1の半導体層に設けられる第2導電型の第2の半導体
層と、 第2の半導体層に隣接する第1導電型の第3の半導体層
と、 第1の半導体層に隣接する第2導電型の第4の半導体層
と、 第1の半導体層,第2の半導体層および第3の半導体層
にまたがって設けられる絶縁膜と、 絶縁膜の内部に設けられたゲート電極と、 第2の半導体層および第3の半導体層にオーミック接触
するとともに絶縁膜に隣接するように設けられた第1の
主電極と、 第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極とか
らなることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項5】請求項1,請求項2,請求項3のいずれか
1項の半導体素子が第1導電型の第1の半導体層と、 第1の半導体層に設けられる第2導電型の第2の半導体
層と、 第2の半導体層に隣接する第1導電型の第3の半導体層
と、 第1の半導体層に隣接する第2導電型の第4の半導体層
と、 第1の半導体層,第2の半導体層および第3の半導体層
にまたがって設けられる絶縁膜と、 絶縁膜の内部に設けられたゲート電極と、 第2の半導体層および第3の半導体層にオーミック接触
するとともに絶縁膜に隣接するように設けられた第1の
主電極と、 第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極とか
らなり、 絶縁膜が第1の半導体層に接する部分で部分的に厚くな
っていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項6】請求項1,請求項2,請求項3のいずれか
1項の半導体素子において、ゲート配線が、半導体素子
にゲート信号を入力するゲート電極パッドから四方にの
びていることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項7】請求項1,請求項2,請求項3のいずれか
1項の半導体素子において、ゲート配線が、半導体素子
にゲート信号を入力するゲート電極パッドから四方にの
びているとともに、少なくともゲート電極パッド付近の
ゲート配線の幅が周辺部より広いことを特徴とする半導
体素子。 - 【請求項8】両面に露出する一対の共通電極板の間を絶
縁性の外筒により外部絶縁した平型パッケージの中に、
第1主面に第1の主電極とゲート電極,第2の主面に第
2の主電極を有する複数個の請求項1から請求項7の半
導体素子を並置して組み込んだ半導体装置であって、各
半導体素子上のゲート電極パッドから引き出すゲート電
極配線、およびこれを主電極板と絶縁するための絶縁用
部材が、該共通電極板の少なくとも一方に対して各半導
体素子の位置決めを兼ねる構造を持ち、前記半導体素子
が請求項1から請求項7のいずれか1項の半導体素子で
あることを特徴とする平型半導体装置。 - 【請求項9】両面に露出する一対の共通電極板の間を絶
縁性の外筒により外部絶縁した平型パッケージの中に、
第1主面に第1の主電極とゲート電極,第2の主面に第
2の主電極を有する複数個の半導体素子を並置して組み
込んだ半導体装置であって、各半導体素子の主電極とこ
れに対抗する共通電極板の少なくとも第1主電極側に導
電、および放熱を兼ねた中間電極を介し、上記半導体素
子のゲート電極から引き出すゲート電極配線およびこれ
を主電極配線と絶縁するための部材が、該共通電極板の
少なくとも一方に対して該第1主電極側の中間電極の位
置決めを兼ね、前記半導体素子が請求項1から請求項7
のいずれか1項の半導体素子であることを特徴とする平
型半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31160398A JPH11214690A (ja) | 1997-11-04 | 1998-11-02 | 半導体素子および平型半導体装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-301584 | 1997-11-04 | ||
| JP30158497 | 1997-11-04 | ||
| JP31160398A JPH11214690A (ja) | 1997-11-04 | 1998-11-02 | 半導体素子および平型半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11214690A true JPH11214690A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=26562761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31160398A Pending JPH11214690A (ja) | 1997-11-04 | 1998-11-02 | 半導体素子および平型半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11214690A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006319213A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 半導体装置 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP31160398A patent/JPH11214690A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006319213A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 半導体装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |