JPH11214838A - 回路板の製造方法 - Google Patents

回路板の製造方法

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JPH11214838A
JPH11214838A JP1454998A JP1454998A JPH11214838A JP H11214838 A JPH11214838 A JP H11214838A JP 1454998 A JP1454998 A JP 1454998A JP 1454998 A JP1454998 A JP 1454998A JP H11214838 A JPH11214838 A JP H11214838A
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JP
Japan
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plating
base film
base material
insulating
plating base
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JP1454998A
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English (en)
Inventor
Takeshi Okamoto
剛 岡本
Eiji Kagawa
英司 香川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性基材の表面を粗面化する必要なく絶縁
性基材とめっき下地膜との密着性を高めることができる
回路板の製造方法を提供する。 【解決手段】 分子中にアミド基を有する高分子化合物
を含有する樹脂成形物で絶縁性基材1を作製する。この
絶縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成する。絶縁
性基材1の回路部3と非回路部4の少なくとも境界領域
に、非回路部4のパターンに対応してレーザのような電
磁波を照射することによって、非照射部を残して電磁波
を照射したこの照射部のめっき下地膜2を除去した後、
めっき下地膜2にめっきを施す。分子中にアミド基を有
する高分子化合物を含有する絶縁性基材1はそのアミド
基によってめっき下地膜2との密着力を高く得ることが
でき、表面を粗面化処理していない絶縁性基材1を用い
てめっき下地膜2の形成が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面又は三次元立
体の絶縁性基材の表面に回路を形成することによって得
られる回路板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁性基材の表面に回路を形成すること
によって回路板を製造するにあたって、絶縁性基材の表
面にめっき下地膜を形成し、回路部と非回路部の少なく
とも境界領域にレーザのような電磁波を照射することに
よって、電磁波を照射した部分のめっき下地膜を除去し
た後、回路部に残るめっき下地膜にめっきを施すことに
よって回路を形成するようにした技術が、特開平7−6
6533号公報で提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、絶縁性
基材の表面にめっき下地膜を形成してさらにこの上にめ
っきを施すことによって回路を形成するにあたって、絶
縁性基材とめっき下地膜との密着性が問題になる。そこ
で従来は絶縁性基材の表面を粗面化処理して絶縁性基材
とめっき下地膜との密着性を高めることが行なわれてい
るが、絶縁性基材の表面を粗面化すると、回路パターン
をファイン化することが困難になるという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、絶縁性基材の表面を粗面化する必要なく絶縁性基
材とめっき下地膜との密着性を高めることができる回路
板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回路板の製
造方法は、分子中にアミド基を有する高分子化合物を含
有する樹脂成形物で絶縁性基材1を作製し、この絶縁性
基材1の表面にめっき下地膜2を形成し、絶縁性基材1
の回路部3と非回路部4の少なくとも境界領域に、非回
路部4のパターンに対応してレーザのような電磁波を照
射することによって、非照射部を残して電磁波を照射し
たこの照射部のめっき下地膜2を除去した後、めっき下
地膜2にめっきを施すことを特徴とするものである。
【0006】また請求項2の発明は、長尺状フィラー5
を含有する樹脂成形物で絶縁性基材1を作製することを
特徴とするものである。また請求項3の発明は、白色物
6を含有する樹脂成形物で絶縁性基材1を作製すること
を特徴とするものである。また請求項4の発明は、窒素
原子を含んだガスのプラズマ処理によって、めっき下地
膜2を形成する前の前処理を絶縁性基材1に施すことを
特徴とするものである。
【0007】また請求項5の発明は、窒素原子を含んだ
ガスのイオンビーム照射によって、めっき下地膜2を形
成する前の前処理を絶縁性基材1に施すことを特徴とす
るものである。また請求項6の発明は、真空あるいは不
活性ガス雰囲気中での加熱によって、めっき下地膜2を
形成する前の前処理を絶縁性基材1に施すことを特徴と
するものである。
【0008】また請求項7の発明は、紫外線照射によっ
て、めっき下地膜2を形成する前の前処理を絶縁性基材
1に施すことを特徴とするものである。また請求項8の
発明は、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティ
ングから選ばれるドライプレーティングによって、絶縁
性基材1の表面にめっき下地膜2を形成することを特徴
とするものである。
【0009】また請求項9の発明は、めっき下地膜2は
銅又はニッケルの膜であることを特徴とするものであ
る。また請求項10の発明は、窒素ガス雰囲気中でスパ
ッタリングを行なって絶縁性基材1の表面にめっき下地
膜2を形成することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は請求項1の発明の実施の形態の一例を示す
ものである。絶縁性基材1は射出成形によって形成する
ことができるものであり、図1(a)のように平面状に
形成する他、三次元立体形状に形成することもできる。
そして本発明では、分子中にアミド基を有する高分子化
合物を含有する樹脂成形物で絶縁性基材1を作製するも
のである。
【0011】上記の分子中にアミド基を有する高分子化
合物としては、テレフタル酸とジアミンを縮重合した式
(1)のような構造を繰り返し単位とする芳香族ポリア
ミドや、式(2)の構造を繰り返し単位とするナイロン
66などの脂肪族ポリアミド等を用いることができる。
【0012】
【化1】
【0013】上記のアミド基を有する高分子化合物をベ
ースポリマーとし、これに無機フィラー等を配合して調
製した樹脂成形物を射出成形することによって、絶縁性
基材1を作製することができるものである。例えば、ア
ミド基を有する高分子化合物を60重量%、無機フィラ
ーを40重量%の配合で樹脂成形物を調製することがで
きるものであり、無機フィラーとしてはガラス、カオリ
ンクレー、マイカ、タルク等を用いることができる。
【0014】次に、絶縁性基材1の表面を前処理して洗
浄した後、絶縁性基材1の表面の全面に図1(b)のよ
うにめっき下地膜2を形成する。めっき下地膜2の形成
はスパッタリング等をして、厚み0.1〜3μm程度の
薄い銅膜を絶縁性基材1の表面に析出させることによっ
て行なうことができる。ここで、絶縁性基材1は分子中
にアミド基を有する高分子化合物を含有する樹脂成形物
で作製されており、アミド基とめっき下地膜2の銅など
の金属との水素結合によって、絶縁性基材1に対するめ
っき下地膜2の密着力を高く得ることができる。従っ
て、絶縁性基材1の表面を粗面化処理する必要なく、絶
縁性基材1の表面に高い密着性でめっき下地膜2を形成
することができるものである。
【0015】このようにめっき下地膜2を形成した後、
絶縁性基材1の表面にレーザ等の電磁波を照射すること
によって、電磁波を照射した部分のめっき下地膜2を除
去する。レーザとしては例えば波長536nmのYAG
第2高調波レーザを用いることができ、非照射部を残し
て照射部のめっき下地膜2を除去する。電磁波の照射
は、絶縁性基材1の表面のうち回路を形成する箇所であ
る回路部3以外の部分、すなわち回路部3間の絶縁スペ
ースとなる非回路部4において行なわれるものであり、
非回路部4の少なくとも回路部3との境界領域に非回路
部4のパターンに沿って電磁波を移動走査させながら照
射することによって、非回路部4の回路部3との境界領
域のめっき下地膜2を図1(c)のように除去するもの
である。図1(c)の場合には、非回路部4のめっき下
地膜2のうち、電磁波の照射部である回路部3との境界
部分のめっき下地膜2は除去するが、電磁波の非照射部
は回路部3のめっき下地膜2と共に除去せず残すように
してある。
【0016】ここで、上記のように分子中にアミド基を
有する高分子化合物を含有する樹脂成形物で作製された
絶縁性基材1はめっき下地膜2との密着力を高く得るこ
とができるため、表面を粗面化処理していない絶縁性基
材1を用いることができるものであり、しかもレーザ等
の電磁波を照射して回路部3のめっき下地膜2を残して
照射部のめっき下地膜2を除去するにあたって、絶縁性
基材1に対するめっき下地膜2の密着力が高いため、回
路部3のめっき下地膜2の端面が絶縁性基材1から剥離
するようなことがなく、良好なレーザ等の電磁波による
加工性を得ることができるものである。この結果、回路
部3や非回路部4の幅を狭くするファインなパターンで
回路部3のめっき下地膜2を残す加工が容易になるもの
であり、回路パターンのファイン化が可能になるもので
ある。例えば、回路部3や非回路部4の幅を20μm程
度に加工することが可能になる。
【0017】次に、回路部3のめっき下地膜2に直流電
源の陰極を接続して給電しつつ、絶縁性基材1を電気め
っき浴に浸漬することによって電気めっきを行ない、図
1(d)のように回路部3のめっき下地膜2に厚み5〜
30μmの電気めっき層10を設け、回路部3にめっき
下地膜2と電気めっき層10からなる回路11を形成す
る。電気めっきは例えば銅めっき浴に絶縁性基材1を浸
漬して回路部3のめっき下地膜2に電気銅めっきを析出
させることによって行なうことができる。このとき、非
回路部4は回路部3と電気的に絶縁されており、給電さ
れてないために、非回路部4のめっき下地膜2には電気
めっき層10は形成されない。
【0018】この後に、過硫酸アンモニウム水溶液など
のソフトエッチング液を用い、非回路部4のめっき下地
膜2をソフトエッチングして図1(e)のように除去す
る。このとき、回路部3ではめっき下地膜2の上に電気
めっき層10が厚く設けてあるので、回路11がソフト
エッチングで消えるようなことはないものであり、絶縁
性基材1の表面に回路11が形成された回路板を製造す
ることができるものである。
【0019】請求項2の発明は、無機フィラーとして長
尺状フィラー5を含有する樹脂成形物で作製した絶縁性
基材1を用いるようにしたものである。長尺状フィラー
5は径よりも長さが長いものであれば特に制限されない
が、長尺状ワラストナイトなどを用いることができる。
この長尺状フィラー5は図2(b)のように直径をW、
長さをLとすると、L=1μm以上(数十μmがより好
ましい)で、L/W≧3のものが好ましい。また長尺状
フィラー5はシランカップリング剤あるいはチタンカッ
プリング剤で表面処理して用いるようにしてもよい。
【0020】そして長尺状フィラー5を含有する樹脂成
形物で作製した絶縁性基材1に図2(a)のようにめっ
き下地膜2を形成し、後は図1(c)〜図1(e)と同
様にして回路板を製造することができる。このように長
尺状フィラー5を含有する樹脂成形物で作製した絶縁性
基材1は、表層の強度を長尺状フィラー5によって高く
得ることができる。従って、絶縁性基材1の表層が破壊
されてめっき下地膜2(回路5)が剥離されることを防
止することができ、絶縁性基材1とめっき下地膜2(回
路5)の密着力を高めることができるものである。
【0021】請求項3の発明は、無機フィラーとして白
色物6を含有する樹脂成形物で作製した絶縁性基材1を
用いるようにしたものである。この白色物6としては特
に限定されるものではないが、酸化チタン粉末を用いる
ことができる。例えば、アミド基を有する高分子化合物
をベースポリマーとして60重量%、ワラストナイトを
長尺状フィラー5として30重量%、酸化チタンを白色
物6として10重量%の配合で調製した樹脂成形物を成
形することによって、図3(a)のような絶縁性基材1
を作製することができる。そしてこの絶縁性基材1の表
面を洗浄した後に図3(b)のようにめっき下地膜2を
形成し、レーザ等の電磁波を照射することによって、図
3(c)のように絶縁性基材1の回路部3と非回路部4
の少なくとも境界領域において非回路部4のめっき下地
膜2を除去するものである。
【0022】このようにレーザ等の電磁波を照射するに
あたって、絶縁性基材1は白色物6を含有しているの
で、レーザ等の電磁波は絶縁性基材1の表面において白
色物6で反射され易くなり、レーザ等の電磁波の照射に
よって絶縁性基材1が高温に加熱されることを低減する
ことができ、レーザ等の電磁波の照射時の絶縁性基材1
の熱ダメージを低減することができるものである。ちな
みに、白色物6として酸化チタンを上記のように10重
量%配合した絶縁性基材1においては、YAG第2高調
波レーザに対する反射率が3%向上する。
【0023】請求項4の発明は、スパッタリング等でめ
っき下地膜2を形成する前の洗浄の前処理として、窒素
原子を含んだガスのプラズマ処理を絶縁性基材1に施す
ようにしたものである。図4はプラズマ処理の一例を示
すものであって、真空槽として形成されるチャンバー1
2には真空バルブ13を介して真空ポンプ14が接続し
てあり、またチャンバー12にはガスバルブ15を介し
てガス管16が接続してある。チャンバー12内には一
対の電極17,18が設けてあり、電極17,18間に
高周波を印加する高周波電源19が接続してある。
【0024】そしてこのものにあって、チャンバー12
内において一方の電極17の上に絶縁性基材1を設置
し、真空ポンプ14でチャンバー12内を真空にすると
共にガス管16から窒素ガスやアンモニアガスなどの窒
素原子含有ガスを導入し、電極17,18間に高周波電
源19によって高周波を印加すると、チャンバー12内
で窒素原子含有ガスのプラズマPが発生し、このプラズ
マPで絶縁性基材1の表面をクリーニング(洗浄)する
ことができる。このプラズマ処理の条件は、例えば周波
数13.56MHz、出力300W、窒素ガス圧10P
a、処理時間10秒に設定することができる。このよう
にプラズマPで絶縁性基材1の表面をクリーニングする
ことによって、絶縁性基材1に対するめっき下地膜2の
密着性を高めることができるものである。また窒素原子
含有ガスのプラズマPで処理するために、絶縁性基材1
の表面に窒素を含む官能基を導入することができ、窒素
を含む官能基とめっき下地膜2の金属を結合させて、絶
縁性基材1に対するめっき下地膜2の高い密着性を得る
ことができるものである。
【0025】請求項5の発明は、スパッタリング等でめ
っき下地膜2を形成する前の洗浄の前処理として、窒素
原子を含んだガスのイオンビーム照射を絶縁性基材1に
施すようにしたものである。図5はイオンビーム照射処
理の一例を示すものであって、真空槽として形成される
チャンバー12には真空バルブ13を介して真空ポンプ
14が接続してあり、またチャンバー12にはイオンガ
ン21が設けてある。このイオンガン21にはガスバル
ブ15を介してガス管16が接続してある。
【0026】そしてこのものにあって、チャンバー12
内に絶縁性基材1を設置すると共に、真空ポンプ14で
チャンバー12内を真空する。さらにガス管16から窒
素ガスやアンモニアガスなどの窒素原子含有ガスをイオ
ンガン21に導入すると共にイオンガン21内において
窒素原子含有ガスをプラズマ化させて窒素イオン等を発
生させ、この窒素イオン等のイオンのビームBをイオン
ガン21から絶縁性材料1に照射して、イオンビームB
で絶縁性基材1の表面をクリーニング(洗浄)すること
ができる。このイオンビーム照射の条件は、例えば加速
電圧50V、窒素ガス圧0.1Pa、照射時間5秒に設
定することができる。このようにイオンビームBで絶縁
性基材1の表面をクリーニングすることによって、絶縁
性基材1に対するめっき下地膜2の密着性を高めること
ができるものである。また窒素原子含有ガスのイオンビ
ームBで処理するために、絶縁性基材1の表面に窒素を
含む官能基を導入することができ、窒素を含む官能基と
めっき下地膜2の金属を結合させて、絶縁性基材1に対
するめっき下地膜2の高い密着性を得ることができるも
のである。また、イオンビーム照射は照射エネルギーの
制御が容易であり、絶縁性材料1の表面の前処理を良好
に行なうことができるものである。
【0027】請求項6の発明は、スパッタリング等でめ
っき下地膜2を形成する前の前処理として、真空あるい
は不活性ガス雰囲気中で絶縁性基材1を加熱処理するよ
うにしたものである。図6は加熱処理の一例を示すもの
であって、真空槽として形成されるチャンバー12には
真空バルブ13を介して真空ポンプ14が接続してあ
り、またチャンバー12内には加熱源としてハロゲンラ
ンプ22が設けてある。
【0028】そしてこのものにあって、チャンバー12
内に絶縁性基材1を設置すると共に、真空ポンプ14で
チャンバー12内を真空する。さらにハロゲンランプ2
2を点灯させて絶縁性基材1を加熱すると、絶縁性基材
1の表面の水分を蒸発除去することができる。この加熱
処理の条件は、絶縁性基材1の温度150℃、真空度
0.1Pa、処理時間30秒に設定することができる。
このように絶縁性基材1の表面の水分を除去することに
よって、絶縁性基材1に対するめっき下地膜2の密着性
を高めることができるものである。ここで、図6ではチ
ャンバー12内を真空にして加熱するようにしている
が、チャンバー12内にアルゴン等の不活性ガスを導入
して不活性ガス雰囲気中で加熱するようにしてもよい。
このように真空あるいは不活性ガス雰囲気中で加熱処理
を行なうことによって、加熱処理時に絶縁性基材1の表
面が酸化劣化されることを防止することができるもので
ある。
【0029】請求項7の発明は、スパッタリング等でめ
っき下地膜2を形成する前の前処理として、絶縁性基材
1に紫外線を照射する処理をするようにしたものであ
る。図7は紫外線照射処理の一例を示すものであって、
紫外線ランプ23の下方に設置した絶縁性基材1に紫外
線ランプ23から紫外線Uを例えば30秒間照射するよ
うにしてある。このように絶縁性基材1の表面に紫外線
Uを照射すると、絶縁性基材1の表面の有機汚染物を分
解除去することができると共に絶縁性基材1の表面を活
性化することができるものであり、絶縁性基材1に対す
るめっき下地膜2の密着性を高めることができるもので
ある。
【0030】請求項8の発明は、図1(b)のように絶
縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成するにあたっ
て、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティング
などのドライプレーティングでめっき下地膜2の形成を
行なうようにしたものである。これらスパッタリング、
真空蒸着、イオンプレーティングなどのドライプレーテ
ィングはチャンバー内でプレーティング処理を行なって
絶縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成することが
できる。従って、絶縁性基材1の前処理を既述のプラズ
マ処理、イオンビーム照射処理、加熱処理のようにチャ
ンバー12内で行なった後、このチャンバー12から絶
縁性基材1を取り出す必要なく、同じチャンバー12内
で絶縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成すること
ができるものであり、チャンバー12から絶縁性基材1
を取り出した後に絶縁性基材1にめっき下地膜2を形成
する場合のように、チャンバー12から絶縁性基材1を
取り出すことによって絶縁性基材1の表面が汚染される
ようなことがなくなり、絶縁性基材1にめっき下地膜2
を密着性高く形成することができるものである。またこ
れらスパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティング
などのドライプレーティングでは、粗面化していない平
滑な絶縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成するこ
とができるものであり、平滑な絶縁性基材1の表面にめ
っき下地膜2を形成してファインパターンで回路形成す
ることが容易になるものである。
【0031】請求項9の発明は、図1(b)のように絶
縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成するにあたっ
て、銅もしくはニッケルでめっき下地膜2を形成するよ
うにしたものである。請求項10の発明は、図1(b)
のように絶縁性基材1の表面にめっき下地膜2を形成す
るにあたって、窒素ガス雰囲気中でスパッタリングして
めっき下地膜2の形成を行なうようにしたものである。
図8はスパッタリングによるめっき下地膜2の形成処理
の一例を示すものであって、真空槽として形成されるチ
ャンバー12には真空バルブ13を介して真空ポンプ1
4が接続してあり、またチャンバー12にはガスバルブ
15を介してガス管16が接続してある。チャンバー1
2内には銅ターゲットなどのスパッタリングターゲット
25が配設してあり、スパッタリングターゲット25と
電極26の間に電圧を印加する直流電源27が接続して
ある。
【0032】そしてこのものにあって、チャンバー12
内において電極26の上に絶縁性基材1を設置し、真空
ポンプ14でチャンバー12内を真空にすると共にガス
管16から窒素ガスやアンモニアガスなどの窒素原子含
有ガスを導入し、スパッタリングターゲット25と電極
26の間に電圧を印加すると、窒素原子含有ガスイオン
の衝突によってスパッタリングターゲット25から銅な
どの金属が放出され、この放出された銅などの金属が絶
縁性基材1の表面に付着してめっき下地膜2を形成する
ことができるものである。このDCマグネトロンスパッ
タリングによるめっき下地膜2の形成の条件は、例えば
電圧30V、電流0.5A、窒素ガス圧0.3Pa、成
膜時間10秒に設置することができ、0.5μmの膜厚
で銅のめっき下地膜2を形成することができる。このよ
うに窒素ガス雰囲気中でスパッタリングしてめっき下地
膜2の形成を行なうことによって、絶縁性基材1の表面
に窒素を含む官能基を導入することができ、窒素を含む
官能基とスパッタリングで形成されるめっき下地膜2の
金属を結合させて、絶縁性基材1に対するめっき下地膜
2の密着性を高く得ることができるものである。
【0033】
【発明の効果】上記のように請求項1の発明は、分子中
にアミド基を有する高分子化合物を含有する樹脂成形物
で絶縁性基材を作製し、この絶縁性基材の表面にめっき
下地膜を形成し、絶縁性基材の回路部と非回路部の少な
くとも境界領域に、非回路部のパターンに対応してレー
ザのような電磁波を照射することによって、非照射部を
残して電磁波を照射したこの照射部のめっき下地膜を除
去した後、めっき下地膜にめっきを施すようにしたの
で、分子中にアミド基を有する高分子化合物を含有する
絶縁性基材はそのアミド基によってめっき下地膜との密
着力を高く得ることができるものであり、表面を粗面化
処理していない絶縁性基材を用いてめっき下地膜の形成
が可能になると共に、レーザのような電磁波を照射して
回路部のめっき下地膜を残して照射部のめっき下地膜を
除去するにあたって、回路部のめっき下地膜の端面が絶
縁性基材から剥離するようなことがなく、回路部や非回
路部の幅を狭くするファインなパターンで回路部のめっ
き下地膜を残す加工が容易になるものであり、回路パタ
ーンのファイン化が可能になるものである。
【0034】また請求項2の発明は、長尺状フィラーを
含有する樹脂成形物で絶縁性基材を作製するようにした
ので、絶縁性基材の表層の強度を長尺状フィラーによっ
て高く得ることができ、絶縁性基材の表層が破壊されて
めっき下地膜が剥離されることを防止することができる
ものであり、絶縁性基材とめっき下地膜(回路)の密着
力を高めることができるものである。
【0035】また請求項3の発明は、白色物を含有する
樹脂成形物で絶縁性基材を作製するようにしたので、レ
ーザのような電磁波は絶縁性基材の表面において白色物
で反射され易くなり、電磁波の照射によって絶縁性基材
が高温に加熱されることを低減することができ、電磁波
の照射時の絶縁性基材の熱ダメージを低減することがで
きるものである。
【0036】また請求項4の発明は、窒素原子を含んだ
ガスのプラズマ処理によって、めっき下地膜を形成する
前の前処理を絶縁性基材に施すようにしたので、プラズ
マで絶縁性基材の表面をクリーニングすることができる
と共に、また絶縁性基材の表面に窒素を含む官能基を導
入して、窒素を含む官能基とめっき下地膜の金属とを結
合させることができ、絶縁性基材に対するめっき下地膜
の高い密着性を得ることができるものである。
【0037】また請求項5の発明は、窒素原子を含んだ
ガスのイオンビーム照射によって、めっき下地膜を形成
する前の前処理を絶縁性基材に施すようにしたので、イ
オンビームで絶縁性基材の表面をクリーニングすること
ができると共に、また絶縁性基材の表面に窒素を含む官
能基を導入して、窒素を含む官能基とめっき下地膜の金
属とを結合させることができ、絶縁性基材に対するめっ
き下地膜の高い密着性を得ることができるものである。
【0038】また請求項6の発明は、真空あるいは不活
性ガス雰囲気中での加熱によって、めっき下地膜を形成
する前の前処理を絶縁性基材に施すようにしたので、加
熱で絶縁性基材の表面の水分を除去することができ、絶
縁性基材に対するめっき下地膜の密着性を高めることが
できるものであり、また加熱は真空あるいは不活性ガス
雰囲気中で行なわれるものであって、加熱処理時に絶縁
性基材の表面が酸化劣化されることを防止することがで
きるものである。
【0039】また請求項7の発明は、紫外線照射によっ
て、めっき下地膜を形成する前の前処理を絶縁性基材に
施すようにしたので、紫外線によって絶縁性基材の表面
の有機汚染物を分解除去することができると共に絶縁性
基材の表面を活性化することができ、絶縁性基材に対す
るめっき下地膜の密着性を高めることができるものであ
る。
【0040】また請求項8の発明は、スパッタリング、
真空蒸着、イオンプレーティングから選ばれるドライプ
レーティングによって、絶縁性基材の表面にめっき下地
膜を形成するようにしたので、これらスパッタリング、
真空蒸着、イオンプレーティングなどのドライプレーテ
ィングはチャンバー内でプレーティング処理を行なって
絶縁性基材の表面にめっき下地膜を形成することができ
るものであり、絶縁性基材の前処理を既述のプラズマ処
理、イオンビーム照射処理、加熱処理のようにチャンバ
ー内で行なった後、このチャンバーから絶縁性基材を取
り出す必要なく、同じチャンバー内で絶縁性基材の表面
にめっき下地膜を形成することができるものであり、絶
縁性基材にめっき下地膜を密着性高く形成することがで
きるものである。またこれらスパッタリング、真空蒸
着、イオンプレーティングなどのドライプレーティング
では、粗面化していない平滑な絶縁性基材の表面にめっ
き下地膜を形成することができるものであり、平滑な絶
縁性基材の表面にめっき下地膜を形成してファインパタ
ーンで回路形成することが容易になるものである。
【0041】また請求項10の発明は、窒素ガス雰囲気
中でスパッタリングを行なって絶縁性基材の表面にめっ
き下地膜を形成するようにしたので、絶縁性基材の表面
に窒素を含む官能基を導入することができ、窒素を含む
官能基とスパッタリングで形成されるめっき下地膜の金
属を結合させて、絶縁性基材に対するめっき下地膜の密
着性を高く得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(e)は各工程の斜視図である。
【図2】請求項2の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)はめっき下地膜を形成した絶縁性基材の
断面図、(b)は長尺状フィラーの拡大した斜視図であ
る。
【図3】請求項3の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(c)は各工程の断面図である。
【図4】請求項4の発明の実施の形態の一例を示す概略
図である。
【図5】請求項5の発明の実施の形態の一例を示す概略
図である。
【図6】請求項6の発明の実施の形態の一例を示す概略
図である。
【図7】請求項7の発明の実施の形態の一例を示す概略
図である。
【図8】請求項10の発明の実施の形態の一例を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基材 2 めっき下地膜 3 回路部 4 非回路部 5 長尺状フィラー 6 白色物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中にアミド基を有する高分子化合物
    を含有する樹脂成形物で絶縁性基材を作製し、この絶縁
    性基材の表面にめっき下地膜を形成し、絶縁性基材の回
    路部と非回路部の少なくとも境界領域に、非回路部のパ
    ターンに対応してレーザのような電磁波を照射すること
    によって、非照射部を残して電磁波を照射したこの照射
    部のめっき下地膜を除去した後、めっき下地膜にめっき
    を施すことを特徴とする回路板の製造方法。
  2. 【請求項2】 長尺状フィラーを含有する樹脂成形物で
    絶縁性基材を作製することを特徴とする請求項1に記載
    の回路板の製造方法。
  3. 【請求項3】 白色物を含有する樹脂成形物で絶縁性基
    材を作製することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    回路板の製造方法。
  4. 【請求項4】 窒素原子を含んだガスのプラズマ処理に
    よって、めっき下地膜を形成する前の前処理を絶縁性基
    材に施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の回路板の製造方法。
  5. 【請求項5】 窒素原子を含んだガスのイオンビーム照
    射によって、めっき下地膜を形成する前の前処理を絶縁
    性基材に施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の回路板の製造方法。
  6. 【請求項6】 真空あるいは不活性ガス雰囲気中での加
    熱によって、めっき下地膜を形成する前の前処理を絶縁
    性基材に施すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の回路板の製造方法。
  7. 【請求項7】 紫外線照射によって、めっき下地膜を形
    成する前の前処理を絶縁性基材に施すことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の回路板の製造方法。
  8. 【請求項8】 スパッタリング、真空蒸着、イオンプレ
    ーティングから選ばれるドライプレーティングによっ
    て、絶縁性基材の表面にめっき下地膜を形成することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の回路板の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 めっき下地膜は銅又はニッケルの膜であ
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
    回路板の製造方法。
  10. 【請求項10】 窒素ガス雰囲気中でスパッタリングを
    行なって絶縁性基材の表面にめっき下地膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の回路板の製造方法。
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