JPH11216126A - 核磁気共鳴検査装置 - Google Patents
核磁気共鳴検査装置Info
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- JPH11216126A JPH11216126A JP10034042A JP3404298A JPH11216126A JP H11216126 A JPH11216126 A JP H11216126A JP 10034042 A JP10034042 A JP 10034042A JP 3404298 A JP3404298 A JP 3404298A JP H11216126 A JPH11216126 A JP H11216126A
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- signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 検査部位によらず容易に水の共鳴周波数を求
めることができるようにする。 【解決手段】 RF出力を調整し(ステップ42)、R
Fパルスのフリップ角が正確になるようにした上で、飽
和回復法によるパルスシーケンスを実行してNMR信号
を発生させてそのデータを収集する(ステップ43)。
これによって脂肪の信号を抑制することができるため、
そのNMR信号を1次元フーリエ変換して得た周波数ス
ペクトルにおいて最大となるのは水のピークであるか
ら、この最大ピーク位置(周波数)から水の共鳴周波数
を求める(ステップ44)。
めることができるようにする。 【解決手段】 RF出力を調整し(ステップ42)、R
Fパルスのフリップ角が正確になるようにした上で、飽
和回復法によるパルスシーケンスを実行してNMR信号
を発生させてそのデータを収集する(ステップ43)。
これによって脂肪の信号を抑制することができるため、
そのNMR信号を1次元フーリエ変換して得た周波数ス
ペクトルにおいて最大となるのは水のピークであるか
ら、この最大ピーク位置(周波数)から水の共鳴周波数
を求める(ステップ44)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、核磁気共鳴現象
(NMR現象)を利用してイメージングなどを行う核磁
気共鳴検査装置に関し、とくにCHESS法を行うのに
好適な核磁気共鳴検査装置に関する。
(NMR現象)を利用してイメージングなどを行う核磁
気共鳴検査装置に関し、とくにCHESS法を行うのに
好適な核磁気共鳴検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CHESS(CHEmical Shi
ft Selective)法は脂肪抑制イメージング
を行うもので、通常のスピンエコー法などのパルスシー
ケンスの直前に、脂肪の共鳴周波数にキャリア周波数が
合致させられたRFパルスを印加して脂肪のスピンを磁
気的に飽和させ、これによって脂肪からの信号を抑制し
た画像を得ようというものである。この脂肪の共鳴周波
数を見出すため、従来では、スピンエコー法によるパル
スシーケンスを行い、NMR信号を発生させてこれを採
取し、フーリエ変換し、その周波数スペクトルにおける
最大のピークを示す周波数を探すようにしている。この
最大のピークは通常、水からの信号によるものであり、
これによって水の共鳴周波数を知ることができるので、
一般に脂肪の共鳴周波数が水の共鳴周波数よりも3.5
ppm低いことを利用して、脂肪の共鳴周波数を求め
る。
ft Selective)法は脂肪抑制イメージング
を行うもので、通常のスピンエコー法などのパルスシー
ケンスの直前に、脂肪の共鳴周波数にキャリア周波数が
合致させられたRFパルスを印加して脂肪のスピンを磁
気的に飽和させ、これによって脂肪からの信号を抑制し
た画像を得ようというものである。この脂肪の共鳴周波
数を見出すため、従来では、スピンエコー法によるパル
スシーケンスを行い、NMR信号を発生させてこれを採
取し、フーリエ変換し、その周波数スペクトルにおける
最大のピークを示す周波数を探すようにしている。この
最大のピークは通常、水からの信号によるものであり、
これによって水の共鳴周波数を知ることができるので、
一般に脂肪の共鳴周波数が水の共鳴周波数よりも3.5
ppm低いことを利用して、脂肪の共鳴周波数を求め
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は必ずしも確実に水の共鳴周波数を求めることができな
いという問題がある。すなわち、人体の腹部や膝などで
は、脂肪組織の方がスペクトルのピークが高い場合があ
り、そのような場合には、水ではなくて脂肪の共鳴周波
数を検出してしまう。そうなると、これに基づいて脂肪
抑制のためのCHESS法のパルスシーケンスを行う
と、予期に反して脂肪の信号を抑制することができなく
なる。たとえば、人体の腹部を検査対象としてスピンエ
コー法によるパルスシーケンスを行い、そこからNMR
信号を発生させると図6の(a)の曲線71で示すよう
な波形となる。これを1次元フーリエ変換して周波数ス
ペクトルを求めると図6の(b)のようになり、腹部で
は脂肪の成分が多いため水のピーク72よりも脂肪のピ
ーク73の方が高くなってしまい、単に最大ピークの周
波数を求めると、水ではなくて脂肪の共鳴周波数を求め
てしまうことになる。
は必ずしも確実に水の共鳴周波数を求めることができな
いという問題がある。すなわち、人体の腹部や膝などで
は、脂肪組織の方がスペクトルのピークが高い場合があ
り、そのような場合には、水ではなくて脂肪の共鳴周波
数を検出してしまう。そうなると、これに基づいて脂肪
抑制のためのCHESS法のパルスシーケンスを行う
と、予期に反して脂肪の信号を抑制することができなく
なる。たとえば、人体の腹部を検査対象としてスピンエ
コー法によるパルスシーケンスを行い、そこからNMR
信号を発生させると図6の(a)の曲線71で示すよう
な波形となる。これを1次元フーリエ変換して周波数ス
ペクトルを求めると図6の(b)のようになり、腹部で
は脂肪の成分が多いため水のピーク72よりも脂肪のピ
ーク73の方が高くなってしまい、単に最大ピークの周
波数を求めると、水ではなくて脂肪の共鳴周波数を求め
てしまうことになる。
【0004】さらに、通常、静磁場の不均一がある場合
には、採取したNMR信号の周波数スペクトルに複数の
ピークが現れるので、脂肪のピークが水のピークよりも
大きいとき、この周波数スペクトルから水の共鳴周波数
を探し出すことは極めて困難となる。そこで、結局は、
人間がこの周波数スペクトルを観察して水のピークと思
われるピークを特定し、これからマニュアルでキャリア
周波数を設定する、というのが一般的な方法となってお
り、操作がきわめて煩雑で、操作者の負担が大きい。
には、採取したNMR信号の周波数スペクトルに複数の
ピークが現れるので、脂肪のピークが水のピークよりも
大きいとき、この周波数スペクトルから水の共鳴周波数
を探し出すことは極めて困難となる。そこで、結局は、
人間がこの周波数スペクトルを観察して水のピークと思
われるピークを特定し、これからマニュアルでキャリア
周波数を設定する、というのが一般的な方法となってお
り、操作がきわめて煩雑で、操作者の負担が大きい。
【0005】この発明は、上記に鑑み、RFパルスのキ
ャリア周波数を脂肪等の共鳴周波数に自動的に対応させ
ることができるように改善した核磁気共鳴検査装置を提
供することを目的とする。
ャリア周波数を脂肪等の共鳴周波数に自動的に対応させ
ることができるように改善した核磁気共鳴検査装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による核磁気共鳴検査装置においては、被
検査空間内に静磁場を発生する静磁場発生手段と、該被
検査空間内に直交3軸の各方向に磁場強度が傾斜してい
る傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、該被検査空
間内にRF信号を送信するRF送信手段と、NMR信号
を受信する受信手段と、上記RF送信手段を制御し、反
転180°パルスと励起90°パルスとリフォーカス1
80°パルスとを順次印加してNMR信号を発生させる
飽和回復法によるパルスシーケンスを、上記反転180
°パルスと励起90°パルスとの間の時間を約20ms
から約200ms程度に設定して行い、採取したNMR
信号をフーリエ変換して得た周波数スペクトルにおいて
最大ピークを示す周波数を検出する手段が備えられるこ
とが特徴となっている。
め、この発明による核磁気共鳴検査装置においては、被
検査空間内に静磁場を発生する静磁場発生手段と、該被
検査空間内に直交3軸の各方向に磁場強度が傾斜してい
る傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、該被検査空
間内にRF信号を送信するRF送信手段と、NMR信号
を受信する受信手段と、上記RF送信手段を制御し、反
転180°パルスと励起90°パルスとリフォーカス1
80°パルスとを順次印加してNMR信号を発生させる
飽和回復法によるパルスシーケンスを、上記反転180
°パルスと励起90°パルスとの間の時間を約20ms
から約200ms程度に設定して行い、採取したNMR
信号をフーリエ変換して得た周波数スペクトルにおいて
最大ピークを示す周波数を検出する手段が備えられるこ
とが特徴となっている。
【0007】飽和回復法のパルスシーケンスにおいて、
反転時間(反転180°パルスと励起90°パルスとの
間の時間)を約20msから約200ms程度に設定し
ている。通常のシステムにおいて脂肪の回復時間は約2
0msから約200ms程度であり、水のそれは2s〜
5s程度であるから、この反転時間は脂肪の回復時間に
対応しており、そのため、この飽和回復法のパルスシー
ケンスで得られるNMR信号では脂肪からの信号が抑圧
される。そこで、このNMR信号を採取し、1次元のフ
ーリエ変換を行うことにより周波数スペクトルを得れ
ば、水からの信号により最大のピークが生じる。そこで
この最大のピークを示す周波数を求めれば、水の共鳴周
波数が検出されたことになり、これより3.5ppm低
い周波数をキャリアの周波数に設定することなどを自動
的に行うことができる。そのため、CHESS法などの
脂肪抑制パルスシーケンスにより、脂肪の信号を効果的
に抑制した画像を得ることができる。
反転時間(反転180°パルスと励起90°パルスとの
間の時間)を約20msから約200ms程度に設定し
ている。通常のシステムにおいて脂肪の回復時間は約2
0msから約200ms程度であり、水のそれは2s〜
5s程度であるから、この反転時間は脂肪の回復時間に
対応しており、そのため、この飽和回復法のパルスシー
ケンスで得られるNMR信号では脂肪からの信号が抑圧
される。そこで、このNMR信号を採取し、1次元のフ
ーリエ変換を行うことにより周波数スペクトルを得れ
ば、水からの信号により最大のピークが生じる。そこで
この最大のピークを示す周波数を求めれば、水の共鳴周
波数が検出されたことになり、これより3.5ppm低
い周波数をキャリアの周波数に設定することなどを自動
的に行うことができる。そのため、CHESS法などの
脂肪抑制パルスシーケンスにより、脂肪の信号を効果的
に抑制した画像を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置は図1に示すように構成さ
れる。この図1において、マグネットアセンブリ11に
は、静磁場を発生するための主マグネットと、この静磁
場に重畳する傾斜磁場Gx,Gy,Gzを発生する傾斜
磁場コイルが含まれる。傾斜磁場Gx,Gy,Gzは、
X、Y、Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜している磁
場である。この静磁場及び傾斜磁場が加えられる空間に
は、検査対象たる被検者31が検査台32に載せられて
挿入される。この被検者31には、RFパルスを被検者
31に照射するとともにこの被検者31で発生したNM
R信号を受信するためのRFコイル12が取り付けられ
ている。
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかるMRイメージング装置は図1に示すように構成さ
れる。この図1において、マグネットアセンブリ11に
は、静磁場を発生するための主マグネットと、この静磁
場に重畳する傾斜磁場Gx,Gy,Gzを発生する傾斜
磁場コイルが含まれる。傾斜磁場Gx,Gy,Gzは、
X、Y、Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜している磁
場である。この静磁場及び傾斜磁場が加えられる空間に
は、検査対象たる被検者31が検査台32に載せられて
挿入される。この被検者31には、RFパルスを被検者
31に照射するとともにこの被検者31で発生したNM
R信号を受信するためのRFコイル12が取り付けられ
ている。
【0009】マグネットアセンブリ11の傾斜磁場コイ
ルに傾斜磁場用電流を供給する回路として、磁場制御回
路13が設けられる。この磁場制御回路13には波形発
生回路14からの波形信号が送られる。この波形発生回
路14には、傾斜磁場Gx、Gy、Gzの各パルス波形
に関する情報が、あらかじめコンピュータ16によって
セットされている。シーケンスコントローラ15から指
示されたタイミングで波形発生回路14から傾斜磁場G
x、Gy、Gzの各々についての波形信号が生じ、これ
が磁場制御回路13に送られることにより、所定の波形
のパルスとされた傾斜磁場Gx、Gy、Gzがそれぞれ
発生することになる。
ルに傾斜磁場用電流を供給する回路として、磁場制御回
路13が設けられる。この磁場制御回路13には波形発
生回路14からの波形信号が送られる。この波形発生回
路14には、傾斜磁場Gx、Gy、Gzの各パルス波形
に関する情報が、あらかじめコンピュータ16によって
セットされている。シーケンスコントローラ15から指
示されたタイミングで波形発生回路14から傾斜磁場G
x、Gy、Gzの各々についての波形信号が生じ、これ
が磁場制御回路13に送られることにより、所定の波形
のパルスとされた傾斜磁場Gx、Gy、Gzがそれぞれ
発生することになる。
【0010】RF発振回路19により発生させられたR
F信号は振幅変調回路18に送られ、これがキャリア信
号となり、波形発生回路14から送られてくるRF波形
信号に応じて振幅変調される。この振幅変調後のRF信
号は、RF電力増幅器17を経て増幅された後、RFコ
イル12に加えられる。このRF発振回路19の発振周
波数はコンピュータ16によって制御され、被検者31
の身体組織の共鳴周波数に一致させられる。上記の変調
信号の波形に関する情報はコンピュータ16から波形発
生回路14にあらかじめ与えられる。波形発生回路14
やRF発振回路19のタイミングはシーケンスコントロ
ーラ15により定められる。
F信号は振幅変調回路18に送られ、これがキャリア信
号となり、波形発生回路14から送られてくるRF波形
信号に応じて振幅変調される。この振幅変調後のRF信
号は、RF電力増幅器17を経て増幅された後、RFコ
イル12に加えられる。このRF発振回路19の発振周
波数はコンピュータ16によって制御され、被検者31
の身体組織の共鳴周波数に一致させられる。上記の変調
信号の波形に関する情報はコンピュータ16から波形発
生回路14にあらかじめ与えられる。波形発生回路14
やRF発振回路19のタイミングはシーケンスコントロ
ーラ15により定められる。
【0011】RFコイル12によって受信されたNMR
信号は前置増幅器20を経て位相検波回路21に送られ
て位相検波される。この位相検波のためのリファレンス
信号として上記のRF発振回路19からのRF信号が送
られている。位相検波によって得られた信号は、シーケ
ンスコントローラ15によって制御されたA/D変換器
22により所定のサンプリングタイミングでサンプルさ
れ、デジタルデータに変換される。A/D変換器22か
ら得られたデータはコンピュータ16に取り込まれる。
コンピュータ16は、そのデータを2次元フーリエ変換
して各ピクセルの画像データを再現する処理などを行
う。
信号は前置増幅器20を経て位相検波回路21に送られ
て位相検波される。この位相検波のためのリファレンス
信号として上記のRF発振回路19からのRF信号が送
られている。位相検波によって得られた信号は、シーケ
ンスコントローラ15によって制御されたA/D変換器
22により所定のサンプリングタイミングでサンプルさ
れ、デジタルデータに変換される。A/D変換器22か
ら得られたデータはコンピュータ16に取り込まれる。
コンピュータ16は、そのデータを2次元フーリエ変換
して各ピクセルの画像データを再現する処理などを行
う。
【0012】このコンピュータ16にはディスプレイ装
置23、キーボード24、マウス25、記録装置26が
接続されている。ディスプレイ装置23により、再構成
されたMR画像などが表示される。キーボード24、マ
ウス25などによって撮像シーケンスや撮像パラメータ
等の入力・設定が行なわれる。記録装置26は光磁気デ
ィスク装置などからなり、収集された生データや再構成
後の画像データ等を記録する。
置23、キーボード24、マウス25、記録装置26が
接続されている。ディスプレイ装置23により、再構成
されたMR画像などが表示される。キーボード24、マ
ウス25などによって撮像シーケンスや撮像パラメータ
等の入力・設定が行なわれる。記録装置26は光磁気デ
ィスク装置などからなり、収集された生データや再構成
後の画像データ等を記録する。
【0013】このように構成されたMRイメージング装
置において、CHESS法による脂肪抑制イメージング
を行う場合には、それに先立って図2のフローチャート
で示されるように水の共鳴周波数を求める。まずスター
トさせた(ステップ41)後、RFパルスの出力を調整
し(ステップ42)、その後図3のパルスシーケンスを
行いNMR信号のデータを収集する(ステップ43)。
RFパルスの出力調整は、図3のパルスシーケンスにお
いてRFパルスのフリップ角が正確になるようにするた
めである。
置において、CHESS法による脂肪抑制イメージング
を行う場合には、それに先立って図2のフローチャート
で示されるように水の共鳴周波数を求める。まずスター
トさせた(ステップ41)後、RFパルスの出力を調整
し(ステップ42)、その後図3のパルスシーケンスを
行いNMR信号のデータを収集する(ステップ43)。
RFパルスの出力調整は、図3のパルスシーケンスにお
いてRFパルスのフリップ角が正確になるようにするた
めである。
【0014】こうして、図3のように、反転180°パ
ルス51、90°パルス52、180°パルス53を順
次印加し、スピンエコー信号54を発生させる飽和回復
法のパルスシーケンスを行う。これにより、図4の
(a)の曲線61で示されるような信号を得ることがで
きる。そして、この信号を受信してA/D変換した後、
1次元フーリエ変換し、その周波数スペクトルにおいて
最大ピークの位置から水の共鳴周波数を求め(ステップ
44)、その後終了する(ステップ45)。なお、ここ
ではスライス選択用の傾斜磁場は省略しているが、特定
のスライス面での信号を観測する場合は、スライス選択
用の傾斜磁場を適宜印加するようにする。
ルス51、90°パルス52、180°パルス53を順
次印加し、スピンエコー信号54を発生させる飽和回復
法のパルスシーケンスを行う。これにより、図4の
(a)の曲線61で示されるような信号を得ることがで
きる。そして、この信号を受信してA/D変換した後、
1次元フーリエ変換し、その周波数スペクトルにおいて
最大ピークの位置から水の共鳴周波数を求め(ステップ
44)、その後終了する(ステップ45)。なお、ここ
ではスライス選択用の傾斜磁場は省略しているが、特定
のスライス面での信号を観測する場合は、スライス選択
用の傾斜磁場を適宜印加するようにする。
【0015】このとき、反転180°パルス51を印加
してから90°パルス52を印加するまでの時間、つま
り反転時間TIは、脂肪の回復時間に合わせる。脂肪の
回復時間は、0.5テスラ〜1.5テスラ程度の静磁場
中で100ms〜130msほどであり、反転時間TI
をこの程度に設定する。なお、脂肪の回復時間は通常の
静磁場強度では約20ms〜約200msほどの値をと
り得るので、反転時間TIのとり得る値もそれに対応す
ることになる。これに対して水の回復時間は同じ静磁場
中で2s〜5s程度である。
してから90°パルス52を印加するまでの時間、つま
り反転時間TIは、脂肪の回復時間に合わせる。脂肪の
回復時間は、0.5テスラ〜1.5テスラ程度の静磁場
中で100ms〜130msほどであり、反転時間TI
をこの程度に設定する。なお、脂肪の回復時間は通常の
静磁場強度では約20ms〜約200msほどの値をと
り得るので、反転時間TIのとり得る値もそれに対応す
ることになる。これに対して水の回復時間は同じ静磁場
中で2s〜5s程度である。
【0016】そのため、脂肪からの信号は抑圧されるこ
ととなり、発生した信号61(図4)を1次元フーリエ
変換して得た周波数スペクトルは図4の(b)のように
なって、水のピーク62の方が脂肪のピーク63よりも
格段に高いものとなる。なお、この信号61は、被検者
31の腹部を検査対象としたときのものである。その結
果、周波数スペクトルにおいて最大ピークを示す位置
(周波数)を求めれば、水の共鳴周波数が検出されたこ
とになる。
ととなり、発生した信号61(図4)を1次元フーリエ
変換して得た周波数スペクトルは図4の(b)のように
なって、水のピーク62の方が脂肪のピーク63よりも
格段に高いものとなる。なお、この信号61は、被検者
31の腹部を検査対象としたときのものである。その結
果、周波数スペクトルにおいて最大ピークを示す位置
(周波数)を求めれば、水の共鳴周波数が検出されたこ
とになる。
【0017】ここでは腹部を検査対象としたときの信号
について述べたが、図3の飽和回復法によるパルスシー
ケンスによればこのように脂肪を抑制できることはどの
部位でも同じであり、したがって、単に周波数スペクト
ルにおける最大ピークを求めれば水の共鳴周波数を求め
ることができることとなって、従来のように周波数スペ
クトルを操作者が観察して水のピークを探し出すという
手間をかける必要がなくなる。
について述べたが、図3の飽和回復法によるパルスシー
ケンスによればこのように脂肪を抑制できることはどの
部位でも同じであり、したがって、単に周波数スペクト
ルにおける最大ピークを求めれば水の共鳴周波数を求め
ることができることとなって、従来のように周波数スペ
クトルを操作者が観察して水のピークを探し出すという
手間をかける必要がなくなる。
【0018】そこでこのように水の共鳴周波数が求めら
れたら、それよりも3.5ppm低い周波数を脂肪の周
波数と定めて、図5のようなCHESS法による脂肪抑
制イメージングのためのパルスシーケンスを行う。図5
の例では、SE(スピンエコー)法にCHESS法を適
用したものとなっており、SE法によるパルスシーケン
スの直前に脂肪抑制パルス99を付加したものとなって
いる。
れたら、それよりも3.5ppm低い周波数を脂肪の周
波数と定めて、図5のようなCHESS法による脂肪抑
制イメージングのためのパルスシーケンスを行う。図5
の例では、SE(スピンエコー)法にCHESS法を適
用したものとなっており、SE法によるパルスシーケン
スの直前に脂肪抑制パルス99を付加したものとなって
いる。
【0019】SE法では、90°パルス91をスライス
選択用の傾斜磁場(ここではGz)パルス93とともに
加えて選択されたスライス面での磁化を90°倒し、そ
の後180°パルス92をスライス選択用の傾斜磁場
(Gz)パルス94とともに加えてそのスライス面での
磁化を180°反転させてスピンエコー信号98を発生
させる。このときGxパルス96、97を180°パル
スの前後に印加して位相を揃えさせるとともにX方向の
周波数エンコードを行う。またGyパルス95を印加す
ることによりY方向の位相エンコードを行う。このよう
なSE法のパルスシーケンスの直前に脂肪抑制パルス9
9を付加する。この脂肪抑制パルス99は先に求めた脂
肪の周波数にキャリアの周波数が合致させられたもの
で、このパルス99の印加により脂肪のスピンを磁気的
に飽和させる。
選択用の傾斜磁場(ここではGz)パルス93とともに
加えて選択されたスライス面での磁化を90°倒し、そ
の後180°パルス92をスライス選択用の傾斜磁場
(Gz)パルス94とともに加えてそのスライス面での
磁化を180°反転させてスピンエコー信号98を発生
させる。このときGxパルス96、97を180°パル
スの前後に印加して位相を揃えさせるとともにX方向の
周波数エンコードを行う。またGyパルス95を印加す
ることによりY方向の位相エンコードを行う。このよう
なSE法のパルスシーケンスの直前に脂肪抑制パルス9
9を付加する。この脂肪抑制パルス99は先に求めた脂
肪の周波数にキャリアの周波数が合致させられたもの
で、このパルス99の印加により脂肪のスピンを磁気的
に飽和させる。
【0020】そのため、脂肪抑制パルス99により脂肪
からの信号を抑制することができ、スピンエコー信号9
8から収集したデータより再構成することによって、脂
肪の抑制された画像が得られる。これにより、脂肪成分
によって観察が妨げられることなく組織判別および形態
把握が容易になる。
からの信号を抑制することができ、スピンエコー信号9
8から収集したデータより再構成することによって、脂
肪の抑制された画像が得られる。これにより、脂肪成分
によって観察が妨げられることなく組織判別および形態
把握が容易になる。
【0021】なお、上記の説明はこの発明の一つの実施
形態に関するものであり、そのため例示にすぎず、この
発明が上記の説明に限定されるものでないことはいうま
でもない。具体的な構成などは図1の構成に限定されな
いし、水または脂肪の周波数を求めた後必ずしも図5の
CHESS法によるパルスシーケンスを行わなければな
らないというものでもない。また図5のCHESS法に
よるパルスシーケンスで用いる傾斜磁場Gx,Gy,G
zも例示であって、X,Y,Zの各方向以外の傾斜磁場
(たとえばGx,Gy,Gzの2つまたは3つを組み合
わせて作る)を用いることも可能である。
形態に関するものであり、そのため例示にすぎず、この
発明が上記の説明に限定されるものでないことはいうま
でもない。具体的な構成などは図1の構成に限定されな
いし、水または脂肪の周波数を求めた後必ずしも図5の
CHESS法によるパルスシーケンスを行わなければな
らないというものでもない。また図5のCHESS法に
よるパルスシーケンスで用いる傾斜磁場Gx,Gy,G
zも例示であって、X,Y,Zの各方向以外の傾斜磁場
(たとえばGx,Gy,Gzの2つまたは3つを組み合
わせて作る)を用いることも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、こ
の発明の核磁気共鳴検査装置によれば、どのような検査
部位についても周波数スペクトルにおいて最大ピークか
ら水の共鳴周波数を求めることができるので、操作が容
易でかつ確実に水の共鳴周波数を検出することができ
る。そのため、たとえばCHESS法による脂肪抑制イ
メージングのためのパルスシーケンスを実行して、脂肪
の抑制された画像を得ることを容易に行うことができる
ようになる。
の発明の核磁気共鳴検査装置によれば、どのような検査
部位についても周波数スペクトルにおいて最大ピークか
ら水の共鳴周波数を求めることができるので、操作が容
易でかつ確実に水の共鳴周波数を検出することができ
る。そのため、たとえばCHESS法による脂肪抑制イ
メージングのためのパルスシーケンスを実行して、脂肪
の抑制された画像を得ることを容易に行うことができる
ようになる。
【図1】この発明の実施の形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態での動作を示すフローチャート。
【図3】水の共鳴周波数検出用のパルスシーケンスを示
すタイムチャート。
すタイムチャート。
【図4】同実施形態で得られた信号の波形およびその周
波数スペクトルの例を示すグラフ。
波数スペクトルの例を示すグラフ。
【図5】CHESS法のパルスシーケンスを示すタイム
チャート。
チャート。
【図6】従来における信号の波形およびその周波数スペ
クトルの例を示すグラフ。
クトルの例を示すグラフ。
11 マグネットアセンブリ 12 RFコイル 13 磁場制御回路 14 波形発生回路 15 シーケンスコントローラ 16 コンピュータ 17 RF電力増幅器 18 振幅変調回路 19 RF発振回路 20 前置増幅器 21 位相検波回路 22 A/D変換器 23 ディスプレイ装置 24 キーボード 25 マウス 26 記録装置 41〜45 動作の各ステップ 51 反転180°パルス 52、91 90°パルス 53、92 180°パルス 54、98 信号 61 腹部の信号波形(本発
明) 71 腹部の信号波形(従来
例) 62、72 水のピーク 63、73 脂肪のピーク 93、94 スライス選択用傾斜磁場パルス 95 位相エンコード用傾斜磁
場パルス 96、97 読み出し用傾斜磁場パルス 99 脂肪抑制パルス
明) 71 腹部の信号波形(従来
例) 62、72 水のピーク 63、73 脂肪のピーク 93、94 スライス選択用傾斜磁場パルス 95 位相エンコード用傾斜磁
場パルス 96、97 読み出し用傾斜磁場パルス 99 脂肪抑制パルス
Claims (1)
- 【請求項1】 被検査空間内に静磁場を発生する静磁場
発生手段と、該被検査空間内に直交3軸の各方向に磁場
強度が傾斜している傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手
段と、該被検査空間内にRF信号を送信するRF送信手
段と、NMR信号を受信する受信手段と、上記RF送信
手段を制御し、反転180°パルスと励起90°パルス
とリフォーカス180°パルスとを順次印加してNMR
信号を発生させる飽和回復法によるパルスシーケンス
を、上記反転180°パルスと励起90°パルスとの間
の時間を約20msから約200ms程度に設定して行
い、採取したNMR信号をフーリエ変換して得た周波数
スペクトルにおいて最大ピークを示す周波数を検出する
手段を有することを特徴とする核磁気共鳴検査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034042A JPH11216126A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 核磁気共鳴検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034042A JPH11216126A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 核磁気共鳴検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216126A true JPH11216126A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12403273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10034042A Pending JPH11216126A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 核磁気共鳴検査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11216126A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007275186A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置における撮影条件設定方法 |
| JP2008264499A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-11-06 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
| JP2009034152A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Toshiba Corp | Mri装置 |
| JP2013226388A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-11-07 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP10034042A patent/JPH11216126A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007275186A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置における撮影条件設定方法 |
| JP2008264499A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-11-06 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
| US8436611B2 (en) | 2007-03-27 | 2013-05-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic resonance imaging (MRI) using SPIR and/or CHESS suppression pulses |
| US9864036B2 (en) | 2007-03-27 | 2018-01-09 | Toshiba Medical Systems Corporation | Magnetic resonance imaging (MRI) using SPIR and/or chess suppression pulses |
| JP2009034152A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Toshiba Corp | Mri装置 |
| JP2013226388A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-11-07 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法 |
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