JPH1121720A - ポリエステル系保温性自己伸長糸とその混繊糸及び布帛 - Google Patents
ポリエステル系保温性自己伸長糸とその混繊糸及び布帛Info
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- JPH1121720A JPH1121720A JP17571097A JP17571097A JPH1121720A JP H1121720 A JPH1121720 A JP H1121720A JP 17571097 A JP17571097 A JP 17571097A JP 17571097 A JP17571097 A JP 17571097A JP H1121720 A JPH1121720 A JP H1121720A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱処理によって伸長し、周期律第IV族に属
する遷移金属の炭化物微粉末を含有するポリエステル系
保温性自己伸長糸と、この糸条を含む混繊糸及び前記混
繊糸を用いた、膨らみ感、毛羽感があって、ウール様の
ソフトな風合と保温性を有する布帛を提供する。 【解決手段】 周期律第IV族に属する遷移金属の炭化
物微粉末を含有するポリエステル系繊維であって、前記
繊維は熱処理によって伸長する自己伸長性を有すること
を特徴とするポリエステル系保温性自己伸長糸。
する遷移金属の炭化物微粉末を含有するポリエステル系
保温性自己伸長糸と、この糸条を含む混繊糸及び前記混
繊糸を用いた、膨らみ感、毛羽感があって、ウール様の
ソフトな風合と保温性を有する布帛を提供する。 【解決手段】 周期律第IV族に属する遷移金属の炭化
物微粉末を含有するポリエステル系繊維であって、前記
繊維は熱処理によって伸長する自己伸長性を有すること
を特徴とするポリエステル系保温性自己伸長糸。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期律第IV族に
属する遷移金属の炭化物微粉末を含有するポリエステル
系保温性自己伸長糸と、この糸条を含む混繊糸及び布帛
に関するものである。
属する遷移金属の炭化物微粉末を含有するポリエステル
系保温性自己伸長糸と、この糸条を含む混繊糸及び布帛
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織編物に保温性を付与する手法の1つと
して、表地と裏地との間に中綿を挿入した3層構造と
し、中綿の空気層(デッドエアー)を利用した方法が広
く用いられている。しかし、このような3層構造の衣料
は、重くて嵩張り、着用すると自由な動きが阻害される
という欠点があった。。
して、表地と裏地との間に中綿を挿入した3層構造と
し、中綿の空気層(デッドエアー)を利用した方法が広
く用いられている。しかし、このような3層構造の衣料
は、重くて嵩張り、着用すると自由な動きが阻害される
という欠点があった。。
【0003】このため、炭化ジルコニウムに代表される
遷移金属の炭化物等を均一に含有させた繊維により、太
陽光エネルギーを吸収し、吸収したエネルギーを熱エネ
ルギーに変換する太陽光選択吸収性保温繊維(特公平3
−9202号公報)が提案されている。この繊維を製編織し
た後、通常の染色加工を施して得られる布帛は、保温性
は有しているものの、この繊維が熱収縮性であるため、
ウール様のソフトで膨らみのある風合は得られないもの
であった。
遷移金属の炭化物等を均一に含有させた繊維により、太
陽光エネルギーを吸収し、吸収したエネルギーを熱エネ
ルギーに変換する太陽光選択吸収性保温繊維(特公平3
−9202号公報)が提案されている。この繊維を製編織し
た後、通常の染色加工を施して得られる布帛は、保温性
は有しているものの、この繊維が熱収縮性であるため、
ウール様のソフトで膨らみのある風合は得られないもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決し、熱処理によって伸長し、周期律第IV族に属す
る遷移金属の炭化物微粉末を含有するポリエステル系保
温性自己伸長糸と、この糸条を含む混繊糸及び前記混繊
糸を用いた、膨らみ感、毛羽感があって、ウール様のソ
フトな風合と保温性を有する布帛を提供することを技術
的な課題とするものである。
解決し、熱処理によって伸長し、周期律第IV族に属す
る遷移金属の炭化物微粉末を含有するポリエステル系保
温性自己伸長糸と、この糸条を含む混繊糸及び前記混繊
糸を用いた、膨らみ感、毛羽感があって、ウール様のソ
フトな風合と保温性を有する布帛を提供することを技術
的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、次の構成を有するものであ
る。 (1) 周期律第IV族に属する遷移金属の炭化物微粉末を
含有するポリエステル系繊維であって、前記繊維は熱処
理によって伸長する自己伸長性を有することを特徴とす
るポリエステル系保温性自己伸長糸。 (2) 前記(1) 記載のポリエステル系保温性自己伸長糸20
〜80重量%と熱収縮性糸条80〜20重量%とからなる混繊
糸。 (3) 前記(2) 記載の混繊糸を含む布帛であり、布帛中の
前記混繊糸の割合が30重量%以上で、かつ、布帛中の前
記(1) 記載のポリエステル系保温性自己伸長糸の割合が
20〜80重量%である布帛。
題を解決するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、次の構成を有するものであ
る。 (1) 周期律第IV族に属する遷移金属の炭化物微粉末を
含有するポリエステル系繊維であって、前記繊維は熱処
理によって伸長する自己伸長性を有することを特徴とす
るポリエステル系保温性自己伸長糸。 (2) 前記(1) 記載のポリエステル系保温性自己伸長糸20
〜80重量%と熱収縮性糸条80〜20重量%とからなる混繊
糸。 (3) 前記(2) 記載の混繊糸を含む布帛であり、布帛中の
前記混繊糸の割合が30重量%以上で、かつ、布帛中の前
記(1) 記載のポリエステル系保温性自己伸長糸の割合が
20〜80重量%である布帛。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0007】本発明のポリエステル系保温性自己伸長糸
(以下、自己伸長糸と略記する。)は、周期律第IV族
に属する遷移金属の炭化物微粉末を含有しており、か
つ、熱処理によって伸長する自己伸長性を有する糸条で
ある。自己伸長糸とは、沸騰水中での熱水収縮率が10%
以下で、 180℃の乾熱中での乾熱収縮率が0%以下であ
るポリエステルマルチフィラメント糸条をいう。したが
って、このような自己伸長性を有するポリエステルマル
チフィラメント糸条であれば特に制限されることなく本
発明に適用することができる。
(以下、自己伸長糸と略記する。)は、周期律第IV族
に属する遷移金属の炭化物微粉末を含有しており、か
つ、熱処理によって伸長する自己伸長性を有する糸条で
ある。自己伸長糸とは、沸騰水中での熱水収縮率が10%
以下で、 180℃の乾熱中での乾熱収縮率が0%以下であ
るポリエステルマルチフィラメント糸条をいう。したが
って、このような自己伸長性を有するポリエステルマル
チフィラメント糸条であれば特に制限されることなく本
発明に適用することができる。
【0008】本発明の自己伸長糸は、熱水処理糸を 180
℃の温度で乾熱処理したとき、さらに自己伸長する糸条
が好ましい。これにより、本発明の混繊糸を用いた織編
物を熱処埋すれば、熱収縮性を有するマルチフィラメン
ト糸条と自己伸長糸との糸長差が一層大きくなり、嵩高
性やソフト感に優れたものとなる。自己伸長糸の熱水収
縮率や乾熱収縮率は特に限定されるものではないが、自
己伸長性が高すぎると織編物にふかつき感が生じるの
で、通常は熱水収縮率は0%〜−5%、乾熱収縮率は−
2%〜−10%の範囲が好ましい。
℃の温度で乾熱処理したとき、さらに自己伸長する糸条
が好ましい。これにより、本発明の混繊糸を用いた織編
物を熱処埋すれば、熱収縮性を有するマルチフィラメン
ト糸条と自己伸長糸との糸長差が一層大きくなり、嵩高
性やソフト感に優れたものとなる。自己伸長糸の熱水収
縮率や乾熱収縮率は特に限定されるものではないが、自
己伸長性が高すぎると織編物にふかつき感が生じるの
で、通常は熱水収縮率は0%〜−5%、乾熱収縮率は−
2%〜−10%の範囲が好ましい。
【0009】また、自己伸長糸に含有させる周期律第I
V族に属する遷移金属の炭化物微粉末としては、炭化ジ
ルコニウム、炭化ハフニウム、炭化チタニウム等が挙げ
られ、本発明の自己伸長糸は、これらの微粉末のうち、
少なくとも一種以上を含有するものである。
V族に属する遷移金属の炭化物微粉末としては、炭化ジ
ルコニウム、炭化ハフニウム、炭化チタニウム等が挙げ
られ、本発明の自己伸長糸は、これらの微粉末のうち、
少なくとも一種以上を含有するものである。
【0010】本発明で使用する炭化物微粉末は、太陽光
の主成分である波長0.3〜2μmの光エネルギーを吸収
し、その光エネルギーを波長2〜20μmの熱エネルギー
に転換、放射する能力と、人体から放射される波長約10
μmの熱エネルギーを反射する能力を有している。この
ような能力を有する微粉末を含有させた繊維は、太陽光
を吸収して衣服内に放射するとともに、人体から放射さ
れる熱を反射して外部へ逃さないで、良好な保温性を有
するものである。
の主成分である波長0.3〜2μmの光エネルギーを吸収
し、その光エネルギーを波長2〜20μmの熱エネルギー
に転換、放射する能力と、人体から放射される波長約10
μmの熱エネルギーを反射する能力を有している。この
ような能力を有する微粉末を含有させた繊維は、太陽光
を吸収して衣服内に放射するとともに、人体から放射さ
れる熱を反射して外部へ逃さないで、良好な保温性を有
するものである。
【0011】また、本発明で使用する炭化物微粉末の平
均粒径は5μm以下であることが好ましく、さらに好ま
しくは1μm以下がよい。平均粒径が5μmを超える
と、紡糸工程で濾材の目塞がりや糸切れ等による可紡性
の低下等の問題が生じ、たとえ紡糸を行うことができて
も、延伸工程で糸切れ等の問題が発生するので、好まし
くない。
均粒径は5μm以下であることが好ましく、さらに好ま
しくは1μm以下がよい。平均粒径が5μmを超える
と、紡糸工程で濾材の目塞がりや糸切れ等による可紡性
の低下等の問題が生じ、たとえ紡糸を行うことができて
も、延伸工程で糸切れ等の問題が発生するので、好まし
くない。
【0012】ここで、自己伸長糸に含有させる遷移金属
の炭化微粉末の含有量は、繊維重量に対して 0.2〜20重
量%の範囲にあることが好ましく、1〜10%の範囲にあ
ると一層好ましい。遷移金属の炭化微粉末の含有量が20
重量%を超えると、保温性の効果が飽和に達するばかり
か、繊維の生産性が悪くなり、しかも糸質的に十分な強
伸度が得られなくなるので好ましくない。また、遷移金
属の炭化物微粉末の含有量が 0.2重量%より少ない場合
には、目的とする保温性が得られ難くなるので好ましく
ない。
の炭化微粉末の含有量は、繊維重量に対して 0.2〜20重
量%の範囲にあることが好ましく、1〜10%の範囲にあ
ると一層好ましい。遷移金属の炭化微粉末の含有量が20
重量%を超えると、保温性の効果が飽和に達するばかり
か、繊維の生産性が悪くなり、しかも糸質的に十分な強
伸度が得られなくなるので好ましくない。また、遷移金
属の炭化物微粉末の含有量が 0.2重量%より少ない場合
には、目的とする保温性が得られ難くなるので好ましく
ない。
【0013】遷移金属の炭化微粉末を繊維に含有させる
方法としては、原料ポリマーに直接混合して紡糸する方
法、予め原料ポリマーの一部を用いて高濃度に含有させ
たマスターチップを製造し、これを紡糸時に所定の濃度
に希釈調整してから紡糸する方法がある。
方法としては、原料ポリマーに直接混合して紡糸する方
法、予め原料ポリマーの一部を用いて高濃度に含有させ
たマスターチップを製造し、これを紡糸時に所定の濃度
に希釈調整してから紡糸する方法がある。
【0014】また、自己伸長糸の断面形状は、特に限定
されるものではないが、優れた軽量性と保温性を付与す
るには、中空断面が好ましい。
されるものではないが、優れた軽量性と保温性を付与す
るには、中空断面が好ましい。
【0015】自己伸長糸の製法は特に限定されるもので
はなく、例えば、高速紡糸によって得られる遷移金属の
炭化微粉末を含有するポリエステル高配向未延伸糸を延
伸した後、高オーバーフィード率で弛緩熱処理するか、
又は延伸することなく高オーバーフィード率で弛緩熱処
理することにより製造することができる。
はなく、例えば、高速紡糸によって得られる遷移金属の
炭化微粉末を含有するポリエステル高配向未延伸糸を延
伸した後、高オーバーフィード率で弛緩熱処理するか、
又は延伸することなく高オーバーフィード率で弛緩熱処
理することにより製造することができる。
【0016】次に、第2発明の混繊糸と、第3発明の布
帛について説明する。前述した自己伸長糸は、用途によ
っては単独で使用することも可能であるが、自己伸長糸
が20〜80重量%、熱収縮性糸条が80〜20重量%となるよ
うに混繊した混繊糸として用いるのが好ましい。
帛について説明する。前述した自己伸長糸は、用途によ
っては単独で使用することも可能であるが、自己伸長糸
が20〜80重量%、熱収縮性糸条が80〜20重量%となるよ
うに混繊した混繊糸として用いるのが好ましい。
【0017】この熱収縮性糸条としては、ナイロンやポ
リエステル繊維等の熱可塑性繊維を使用することができ
るが、布帛に染色斑を生じさせないためには自己伸長糸
と同じ素材であるポリエステル繊維が好ましい。また、
染色や仕上げ加工で熱処理を受けても、混繊糸を強固に
集束させないためには、熱収縮性糸条の乾熱収縮率は5
%未満、特に1〜4%が好ましい。また、混繊糸を構成
する熱収縮性糸条と自己伸長糸との乾熱収縮率差は6〜
10%が好ましい。
リエステル繊維等の熱可塑性繊維を使用することができ
るが、布帛に染色斑を生じさせないためには自己伸長糸
と同じ素材であるポリエステル繊維が好ましい。また、
染色や仕上げ加工で熱処理を受けても、混繊糸を強固に
集束させないためには、熱収縮性糸条の乾熱収縮率は5
%未満、特に1〜4%が好ましい。また、混繊糸を構成
する熱収縮性糸条と自己伸長糸との乾熱収縮率差は6〜
10%が好ましい。
【0018】本発明の混繊糸を用いて布帛とし、染色仕
上げ等で熱処理すると、図1に示すように、自己伸長糸
Bは自己伸長性と不規則な捲縮を発現しながら布帛の表
面に浮き上がり、熱収縮性糸条Aは収縮して、主として
内層に位置するようになる。その結果、自己伸長糸と熱
収縮糸条の間に空気層が形成されることにより、布帛に
膨らみとソフトな風合を付与することができる。しか
も、この空気層が自己伸長糸中に存在する周期律第IV
族に属する遷移金属の炭化物微粉末の保温効果により暖
められ、優れた保温効果を得ることができる。さらに、
太陽光線量が弱くなったり、夜間の場合にも、周期律第
IV族に属する遷移金属の炭化物微粉末が人体から放射
される熱エネルギーを反射することにより空気層が暖め
られ、保温と断熱効果を得ることができる。
上げ等で熱処理すると、図1に示すように、自己伸長糸
Bは自己伸長性と不規則な捲縮を発現しながら布帛の表
面に浮き上がり、熱収縮性糸条Aは収縮して、主として
内層に位置するようになる。その結果、自己伸長糸と熱
収縮糸条の間に空気層が形成されることにより、布帛に
膨らみとソフトな風合を付与することができる。しか
も、この空気層が自己伸長糸中に存在する周期律第IV
族に属する遷移金属の炭化物微粉末の保温効果により暖
められ、優れた保温効果を得ることができる。さらに、
太陽光線量が弱くなったり、夜間の場合にも、周期律第
IV族に属する遷移金属の炭化物微粉末が人体から放射
される熱エネルギーを反射することにより空気層が暖め
られ、保温と断熱効果を得ることができる。
【0019】本発明の混繊糸を用いて布帛とし、染色仕
上げ等で熱処理すると、混繊糸のフィラメント群の配置
は、図1に示すように、自己伸長糸Bが鞘側、熱収縮性
糸条Aが芯側に位置したものが大部分である。これは、
自己伸長糸Bと熱収縮性糸条Aが混繊された段階で、そ
れぞれの繊維が均一に混繊されていたり、十分に混繊さ
れず2つに分かれて局在した場合でも、自己伸長糸の自
己伸長性と熱収縮性糸条の熱収縮により、自己伸長糸が
鞘側、熱収縮性糸条が芯側に移動することを意味してい
る。
上げ等で熱処理すると、混繊糸のフィラメント群の配置
は、図1に示すように、自己伸長糸Bが鞘側、熱収縮性
糸条Aが芯側に位置したものが大部分である。これは、
自己伸長糸Bと熱収縮性糸条Aが混繊された段階で、そ
れぞれの繊維が均一に混繊されていたり、十分に混繊さ
れず2つに分かれて局在した場合でも、自己伸長糸の自
己伸長性と熱収縮性糸条の熱収縮により、自己伸長糸が
鞘側、熱収縮性糸条が芯側に移動することを意味してい
る。
【0020】しかしながら、熱処理後における混繊糸の
フィラメント群の配置として、図1以外に図2や図3で
示すようなものが存在してもよい。すなわち、図2の例
は、混繊糸の段階で、同種のフィラメント間の距離が異
種のフィラメント間の距離よりも常に離れているため
に、熱処理しても、自己伸長糸Bが芯側の熱収縮性糸条
Aと混ざっているものである。また、図3の例は、混繊
糸の段階で、それぞれの糸条が完全に分かれて集束して
いるため、熱処理しても、自己伸長糸Bのフィラメント
群と熱収縮性糸条Aのフィラメント群に分離しているも
のである。
フィラメント群の配置として、図1以外に図2や図3で
示すようなものが存在してもよい。すなわち、図2の例
は、混繊糸の段階で、同種のフィラメント間の距離が異
種のフィラメント間の距離よりも常に離れているため
に、熱処理しても、自己伸長糸Bが芯側の熱収縮性糸条
Aと混ざっているものである。また、図3の例は、混繊
糸の段階で、それぞれの糸条が完全に分かれて集束して
いるため、熱処理しても、自己伸長糸Bのフィラメント
群と熱収縮性糸条Aのフィラメント群に分離しているも
のである。
【0021】前述したように、本発明の混繊糸を用いて
布帛とし、染色仕上げ等で熱処理すると、図1に示すよ
うに、自己伸長糸Bの大部分は自己伸長性と不規則な捲
縮を発現しながら布帛の表面に浮き上がるが、自己伸長
糸Bの自己伸長性と不規則な捲縮は、次のようにして発
現するものと考えられる。すなわち、本発明の自己伸長
糸は、供給糸として、周期律第IV族に属する遷移金属
の炭化物微粉末を含有するポリエステル系低配向未延伸
糸を延伸する方法、高配向未延伸糸を延伸した糸条又は
未処理の高配向未延伸糸を用い、この供給糸を弛緩熱処
理する方法等で得られるが、供給糸の結晶配向が弛緩熱
処理で不均一となり、その結果、自己伸長糸を構成する
フィラメント間の結晶配向も不均一となっている。さら
に、染色仕上げ工程の熱処理で、自己伸長糸の結晶配向
が繊維軸方向に不均一に進行するので、自己伸長性と不
規則な捲縮が発現するものと認められる。
布帛とし、染色仕上げ等で熱処理すると、図1に示すよ
うに、自己伸長糸Bの大部分は自己伸長性と不規則な捲
縮を発現しながら布帛の表面に浮き上がるが、自己伸長
糸Bの自己伸長性と不規則な捲縮は、次のようにして発
現するものと考えられる。すなわち、本発明の自己伸長
糸は、供給糸として、周期律第IV族に属する遷移金属
の炭化物微粉末を含有するポリエステル系低配向未延伸
糸を延伸する方法、高配向未延伸糸を延伸した糸条又は
未処理の高配向未延伸糸を用い、この供給糸を弛緩熱処
理する方法等で得られるが、供給糸の結晶配向が弛緩熱
処理で不均一となり、その結果、自己伸長糸を構成する
フィラメント間の結晶配向も不均一となっている。さら
に、染色仕上げ工程の熱処理で、自己伸長糸の結晶配向
が繊維軸方向に不均一に進行するので、自己伸長性と不
規則な捲縮が発現するものと認められる。
【0022】このため、自己伸長糸と熱収縮性糸条とを
混繊した糸条を用いて得られた布帛において、主として
自己伸長糸が風合に、熱収縮性糸条が形態安定性に寄与
する。ここで、混繊糸中の自己伸長糸の割合が20重量%
未満になると、自己伸長糸による風合への寄与と保温性
が低下し、80重量%を超えると、熱収縮性糸条の割合が
少なくなり、布帛の形態安定性が低下する。
混繊した糸条を用いて得られた布帛において、主として
自己伸長糸が風合に、熱収縮性糸条が形態安定性に寄与
する。ここで、混繊糸中の自己伸長糸の割合が20重量%
未満になると、自己伸長糸による風合への寄与と保温性
が低下し、80重量%を超えると、熱収縮性糸条の割合が
少なくなり、布帛の形態安定性が低下する。
【0023】また、本発明の混繊糸と他の糸条を用いて
布帛を構成する場合は、上記と同様の理由により、布帛
中の混繊糸の割合が30重量%以上で、かつ布帛中の自己
伸長糸の割合が20〜80重量%となるようにするのが好ま
しい。自己伸長糸と熱収縮性糸条との混繊方法として
は、両者を単に引き揃えるだけでもよいが、インターレ
ースノズルやタスランノズル等を用いて混繊交絡する方
法、合撚機等により交撚して混繊する方法等が好まし
い。
布帛を構成する場合は、上記と同様の理由により、布帛
中の混繊糸の割合が30重量%以上で、かつ布帛中の自己
伸長糸の割合が20〜80重量%となるようにするのが好ま
しい。自己伸長糸と熱収縮性糸条との混繊方法として
は、両者を単に引き揃えるだけでもよいが、インターレ
ースノズルやタスランノズル等を用いて混繊交絡する方
法、合撚機等により交撚して混繊する方法等が好まし
い。
【0024】このようにして得られる混繊糸を用いて製
編織し、次いで染色仕上げ等で熱処理すると、自己伸長
糸は自己伸長性と不規則な捲縮を発現してフィラメント
間の空隙を増加しながら布帛の表面に浮き上がり、これ
によって布帛は嵩高感、膨らみ感、及びソフトな風合と
保温性を有するものとなる。
編織し、次いで染色仕上げ等で熱処理すると、自己伸長
糸は自己伸長性と不規則な捲縮を発現してフィラメント
間の空隙を増加しながら布帛の表面に浮き上がり、これ
によって布帛は嵩高感、膨らみ感、及びソフトな風合と
保温性を有するものとなる。
【0025】次に、本発明のポリエステル系保温性自己
伸長糸と熱収縮性糸条からなる混繊糸の製法例を図面を
用いて説明する。
伸長糸と熱収縮性糸条からなる混繊糸の製法例を図面を
用いて説明する。
【0026】図4は、本発明の混繊糸の一製法例を示す
概略工程図である。図4において、常法で得られたポリ
エステル高配向延伸糸1は、スプール2から引き出さ
れ、ガイド3を通り、フィードローラ4、デリベリロー
ラ6の間でヒータ5により熱延伸が施され、熱収縮性糸
条Aとなる。この熱延伸条件は、染色や仕上げ加工で熱
処理を受けても、混繊糸を強固に集束させないために、
熱収縮性糸条Aの熱収縮率が5%未満となるように、温
度や延伸倍率を適宜選定するのが好ましい。
概略工程図である。図4において、常法で得られたポリ
エステル高配向延伸糸1は、スプール2から引き出さ
れ、ガイド3を通り、フィードローラ4、デリベリロー
ラ6の間でヒータ5により熱延伸が施され、熱収縮性糸
条Aとなる。この熱延伸条件は、染色や仕上げ加工で熱
処理を受けても、混繊糸を強固に集束させないために、
熱収縮性糸条Aの熱収縮率が5%未満となるように、温
度や延伸倍率を適宜選定するのが好ましい。
【0027】一方、周期律第IV族に属する遷移金属の
炭化物微粉末を含有し、弛緩熱処理を施せば、熱伸長性
を示すように紡糸時の速度、温度、冷却固化点を調整し
て得られたポリエステル高配向未延伸糸11は,スプール
12から引き出され、ガイド13を通り、フィードローラ14
とデリベリローラ16の間でヒータ15により弛緩熱処理が
施され、自己伸長糸Bとなる。
炭化物微粉末を含有し、弛緩熱処理を施せば、熱伸長性
を示すように紡糸時の速度、温度、冷却固化点を調整し
て得られたポリエステル高配向未延伸糸11は,スプール
12から引き出され、ガイド13を通り、フィードローラ14
とデリベリローラ16の間でヒータ15により弛緩熱処理が
施され、自己伸長糸Bとなる。
【0028】デリべリローラ6、16を出た熱収縮性糸条
Aと自己伸長糸Bは、デリベリローラ8との間で空気交
絡器7により混繊交絡されて本発明の混繊糸となり、捲
取装置9によりパッケージ10に捲き取られる。
Aと自己伸長糸Bは、デリベリローラ8との間で空気交
絡器7により混繊交絡されて本発明の混繊糸となり、捲
取装置9によりパッケージ10に捲き取られる。
【0029】次に、図5は、本発明の混繊糸の他の製法
例を示す概略工程図である。図5において、ポリエステ
ル高配向未延伸糸21は、スプール22から引き出され、カ
イド23を通り、フィードローラ24、デリベリローラ26の
間でヒータ25により熱延伸が施され、熱収縮性糸条Aと
なる。この熱延伸条件は、染色や仕上げ加工で熱処理を
受けても、混繊糸を強固に集束させないために、熱収縮
性糸条Aの熱収縮率が5%未満となるように、温度や延
伸倍率を適宜選定しなければならない。
例を示す概略工程図である。図5において、ポリエステ
ル高配向未延伸糸21は、スプール22から引き出され、カ
イド23を通り、フィードローラ24、デリベリローラ26の
間でヒータ25により熱延伸が施され、熱収縮性糸条Aと
なる。この熱延伸条件は、染色や仕上げ加工で熱処理を
受けても、混繊糸を強固に集束させないために、熱収縮
性糸条Aの熱収縮率が5%未満となるように、温度や延
伸倍率を適宜選定しなければならない。
【0030】一方、周期律第IV族に属する遷移金属の
炭化物微粉末を含有するポリエステル高配向未延伸糸31
は、スプール32から引き出され、ガイド33を通り、第1
フィードローラ34と第2フィードローラ36との間で冷延
伸あるいはヒータ35を用いた熱延伸が施され、糸条に延
伸歪が与えられる。次いで、第2フィードローラ36とデ
リベリローラ38間のヒータ37により、高度の弛緩率下で
高速度の不均一な収縮熱処理が施され、自己伸長糸Bと
なる。
炭化物微粉末を含有するポリエステル高配向未延伸糸31
は、スプール32から引き出され、ガイド33を通り、第1
フィードローラ34と第2フィードローラ36との間で冷延
伸あるいはヒータ35を用いた熱延伸が施され、糸条に延
伸歪が与えられる。次いで、第2フィードローラ36とデ
リベリローラ38間のヒータ37により、高度の弛緩率下で
高速度の不均一な収縮熱処理が施され、自己伸長糸Bと
なる。
【0031】デリべリローラ26、38を出た熱収縮性糸条
Aと自己伸長糸Bは、デリベリローラ28の間で空気交絡
器27により混繊交絡され、捲取装置29によりパツケージ
30に捲き取られる。
Aと自己伸長糸Bは、デリベリローラ28の間で空気交絡
器27により混繊交絡され、捲取装置29によりパツケージ
30に捲き取られる。
【0032】上記で使用する空気交絡器としては、公知
のインターレーサーノズルやタスランノズル等と呼ばれ
るエアージェットノズルを使用することができる。
のインターレーサーノズルやタスランノズル等と呼ばれ
るエアージェットノズルを使用することができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例における糸条の保温性の評価は、次の
方法で行った。温度20℃、湿度65%の高温高湿の室内に
おいて、エネルギー源として写真用 100W白熱電源を用
い、試料にライトを10分間照射した後、ライトの電源を
切り、5分間放置した。この際、ライト照射前、ライト
照射10分後、消灯5分後の試料の表面温度をサーモビュ
アJTG−4200(日本電子株式会社製、赤外線セン
サー)にて測定した。
る。なお、実施例における糸条の保温性の評価は、次の
方法で行った。温度20℃、湿度65%の高温高湿の室内に
おいて、エネルギー源として写真用 100W白熱電源を用
い、試料にライトを10分間照射した後、ライトの電源を
切り、5分間放置した。この際、ライト照射前、ライト
照射10分後、消灯5分後の試料の表面温度をサーモビュ
アJTG−4200(日本電子株式会社製、赤外線セン
サー)にて測定した。
【0034】実施例1 熱収縮性糸条A用の供給糸(糸条1)として、常法によ
り得られたポリエチレンテレフタレート(PET)高配
向未延伸糸70d/24f を用いた。また、フェノールとテト
ラクロロエタンの等重量混合溶液中で濃度0.5g/dl、温
度25℃にて測定した相対粘度1.38のPET95重量部と、
平均粒径0.6μmの炭化ジルコニウム(遷移金属の炭化
微粉末)5重量部とを均一に溶融混合したものを3100m
/分の速度で紡糸して得た75d/24f の高配向未延伸糸を
自己伸長糸B用の供給糸(糸条11)として用いた。
り得られたポリエチレンテレフタレート(PET)高配
向未延伸糸70d/24f を用いた。また、フェノールとテト
ラクロロエタンの等重量混合溶液中で濃度0.5g/dl、温
度25℃にて測定した相対粘度1.38のPET95重量部と、
平均粒径0.6μmの炭化ジルコニウム(遷移金属の炭化
微粉末)5重量部とを均一に溶融混合したものを3100m
/分の速度で紡糸して得た75d/24f の高配向未延伸糸を
自己伸長糸B用の供給糸(糸条11)として用いた。
【0035】上記した糸条1と糸条11とを供給糸とし、
図4の工程に従い、本発明の自己伸長糸Bと混繊糸とを
製造した。その際、糸条lに、非接触ヒータ温度 285
℃、延伸倍率 1.4倍、デリべリローラ速度 600m/分で
熱延伸を施し、沸水収縮率 2.5%、乾熱収縮率 4.5%の
熱収縮性糸条Aを得た。一方、糸条11に、非接触ヒータ
温度 425℃、弛緩率20.0%、デリベリローラ速度 600m
/分で収縮熱処理を施し、沸水収縮率−2.5%、180℃
における乾熱収縮率−4.5%の熱伸長性を有する自己伸
長糸Bを得た。なお、弛緩率(%)は、供給速度と引き
取り速度との差を引き取り速度で除した値を 100倍して
算出した。
図4の工程に従い、本発明の自己伸長糸Bと混繊糸とを
製造した。その際、糸条lに、非接触ヒータ温度 285
℃、延伸倍率 1.4倍、デリべリローラ速度 600m/分で
熱延伸を施し、沸水収縮率 2.5%、乾熱収縮率 4.5%の
熱収縮性糸条Aを得た。一方、糸条11に、非接触ヒータ
温度 425℃、弛緩率20.0%、デリベリローラ速度 600m
/分で収縮熱処理を施し、沸水収縮率−2.5%、180℃
における乾熱収縮率−4.5%の熱伸長性を有する自己伸
長糸Bを得た。なお、弛緩率(%)は、供給速度と引き
取り速度との差を引き取り速度で除した値を 100倍して
算出した。
【0036】次いで、上記で得られた糸条Aと糸条B
に、市販のインターレーサー(ヘバーライン社製)を用
いて弛緩率2.0%、圧力3.0kg/cm2 で交絡処理を施し、
150d/48fの混繊糸を得た。得られた混繊糸を撚数
(Z) 500T/Mで追撚した糸条を経糸と緯糸に用い、
経糸密度 104本/2.54cm、緯糸密度62本/2.54cmの平織
物を製織し、分散染料による常法の染色仕上げ加工を行
った。得られた織物は、膨らみ感、毛羽感があって、ウ
ール様のソフトで反発性に優れた風合を有していた。ま
た、この織物及び後述する実施例2及び比較例1〜2の
混繊糸からなる織物の保温性の測定結果を表1に示す。
に、市販のインターレーサー(ヘバーライン社製)を用
いて弛緩率2.0%、圧力3.0kg/cm2 で交絡処理を施し、
150d/48fの混繊糸を得た。得られた混繊糸を撚数
(Z) 500T/Mで追撚した糸条を経糸と緯糸に用い、
経糸密度 104本/2.54cm、緯糸密度62本/2.54cmの平織
物を製織し、分散染料による常法の染色仕上げ加工を行
った。得られた織物は、膨らみ感、毛羽感があって、ウ
ール様のソフトで反発性に優れた風合を有していた。ま
た、この織物及び後述する実施例2及び比較例1〜2の
混繊糸からなる織物の保温性の測定結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、実施例1の織物
は、保温性が優れたものであった。
は、保温性が優れたものであった。
【0039】実施例2 熱収縮性糸条A用の供給糸(21)として、酸成分として
5−ナトリウムスルホイソフタル酸を 1.5モル%共重合
したカチオン可染性PET高配向未延伸糸80d/24f を用
いた。また、フェノールとテトラクロロエタンの等重量
混合溶液中で濃度0.5g/dl、温度25℃にて測定した相対
粘度1.38のPET90重量部と、平均粒径0.6 μmの炭化
ジルコニウム(遷移金属の炭化微粉末)10重量部とを均
一に溶融混合したものを3100m/分の速度で紡糸して得
た75d/24f の高配向未延伸糸を自己伸長糸B用の供給糸
(糸条31)として用いた。
5−ナトリウムスルホイソフタル酸を 1.5モル%共重合
したカチオン可染性PET高配向未延伸糸80d/24f を用
いた。また、フェノールとテトラクロロエタンの等重量
混合溶液中で濃度0.5g/dl、温度25℃にて測定した相対
粘度1.38のPET90重量部と、平均粒径0.6 μmの炭化
ジルコニウム(遷移金属の炭化微粉末)10重量部とを均
一に溶融混合したものを3100m/分の速度で紡糸して得
た75d/24f の高配向未延伸糸を自己伸長糸B用の供給糸
(糸条31)として用いた。
【0040】上記した糸条21と糸条31とを供給糸とし、
図5の工程に従い、本発明の自己伸長糸Bと混繊糸とを
製造した。その際、糸条21に、非接触ヒータ温度 300
℃、延伸倍率 1.3倍、デリべリローラ速度 600m/分で
熱延伸を施し、沸水収縮率 1.5%、乾熱収縮率 2.5%の
熱収縮性糸条Aを得た。一方、糸条31に、ヒータ長 300
mmの非接触ヒータを用い、ヒータ温度 200℃、延伸倍率
1.1倍で受熱が不均一となるように熱処理を施し、次い
で、非接触ヒータ温度 450℃、弛緩率30%、引取速度 6
00m/分で熱処理を施し、沸水収縮率−4.5 %、 180℃
における乾熱収縮率が−6.5 %の熱伸長性を有する自己
伸長糸Bを得た。
図5の工程に従い、本発明の自己伸長糸Bと混繊糸とを
製造した。その際、糸条21に、非接触ヒータ温度 300
℃、延伸倍率 1.3倍、デリべリローラ速度 600m/分で
熱延伸を施し、沸水収縮率 1.5%、乾熱収縮率 2.5%の
熱収縮性糸条Aを得た。一方、糸条31に、ヒータ長 300
mmの非接触ヒータを用い、ヒータ温度 200℃、延伸倍率
1.1倍で受熱が不均一となるように熱処理を施し、次い
で、非接触ヒータ温度 450℃、弛緩率30%、引取速度 6
00m/分で熱処理を施し、沸水収縮率−4.5 %、 180℃
における乾熱収縮率が−6.5 %の熱伸長性を有する自己
伸長糸Bを得た。
【0041】次いで、上記で得られた糸条Aと糸条Bと
を、インターレーサー(デュポン社製)を用いて弛緩率
2.1%、圧力3.0kg/cm2 で交絡処理を施し、155d/48fの
混繊糸を得た。得られた混繊糸に撚数(Z)1000T/M
で撚糸したものを経糸と緯糸に用い、経糸密度 106本/
2.54cm、緯糸密度62本/2.54cmの平織物に製織し、次い
で減量率13%でアルカリ減量を施した後、分散染料によ
る常法の染色仕上げ加工を行った。得られた織物は、毛
羽感、ぬめり感があって、嵩高で膨らみを有しており、
しかも柔らかく、さらに、外観は太さ斑による自然な斑
感のあるウール様の風合と優れた保温性を有するもので
あった。
を、インターレーサー(デュポン社製)を用いて弛緩率
2.1%、圧力3.0kg/cm2 で交絡処理を施し、155d/48fの
混繊糸を得た。得られた混繊糸に撚数(Z)1000T/M
で撚糸したものを経糸と緯糸に用い、経糸密度 106本/
2.54cm、緯糸密度62本/2.54cmの平織物に製織し、次い
で減量率13%でアルカリ減量を施した後、分散染料によ
る常法の染色仕上げ加工を行った。得られた織物は、毛
羽感、ぬめり感があって、嵩高で膨らみを有しており、
しかも柔らかく、さらに、外観は太さ斑による自然な斑
感のあるウール様の風合と優れた保温性を有するもので
あった。
【0042】比較例1 自己伸長糸Bの熱水収縮率を 4.5%、乾熱収縮率を 8.0
%に変更した以外は実施例1と同様にして混繊糸を得た
後、撚糸したものを経糸と緯糸に用い、平織物に製織
し、分散染料による常法の染色仕上げ加工を行った。得
られた織物は、ある程度の保温性は有していたが、ペー
パーライクとなり、膨らみ感、ソフト感、軽量感が不足
していた。
%に変更した以外は実施例1と同様にして混繊糸を得た
後、撚糸したものを経糸と緯糸に用い、平織物に製織
し、分散染料による常法の染色仕上げ加工を行った。得
られた織物は、ある程度の保温性は有していたが、ペー
パーライクとなり、膨らみ感、ソフト感、軽量感が不足
していた。
【0043】比較例2 自己伸長糸Bが炭化ジルコニウム(遷移金属の炭化微粉
末)を含有せず、熱水収縮率を−4.0 %、乾熱収縮率を
−6.0 %に変更した以外は実施例1と同様にして混繊糸
を得た後、撚糸したものを経糸と緯糸に用い、平織物に
製織し、分散染料による常法の染色仕上げ加工を行っ
た。得られた織物は、膨らみ感、毛羽感、軽量感があっ
て、ウール様のソフトな風合を有していたが、保温性が
不足していた。
末)を含有せず、熱水収縮率を−4.0 %、乾熱収縮率を
−6.0 %に変更した以外は実施例1と同様にして混繊糸
を得た後、撚糸したものを経糸と緯糸に用い、平織物に
製織し、分散染料による常法の染色仕上げ加工を行っ
た。得られた織物は、膨らみ感、毛羽感、軽量感があっ
て、ウール様のソフトな風合を有していたが、保温性が
不足していた。
【0044】
【発明の効果】本発明の保温性自己伸長糸は、熱処理に
よって伸長するとともに、含有している遷移金属の炭化
微粉末が光エネルギーを吸収し、その光エネルギーを熱
エネルギーに転換、放射する能力と、人体から放射され
る熱エネルギーを反射する能力を有しているので、この
自己伸長糸と熱収縮性糸条の混繊糸を用いて製編織すれ
ば、従来の自己伸長性を有しない保温性糸条を用いた場
合の優れた保温性に加えて、保温性糸条が自己伸長性と
不規則な捲縮を発現するため、膨らみ感や毛羽感があっ
て、ウール様のソフトな風合を有する布帛を得ることが
できる。また、本発明の布帛は、保温性自己伸長糸と熱
収縮性糸条との間に形成される空気層が遷移金属の炭化
物微粉末の保温効果により暖められ、優れた保温効果を
得ることができ、さらに、太陽光線量が弱くなったり、
夜間の場合にも、遷移金属の炭化物微粉末が人体から放
射される熱エネルギーを反射するので、空気層が暖めら
れ、保温と断熱効果を得ることができる。
よって伸長するとともに、含有している遷移金属の炭化
微粉末が光エネルギーを吸収し、その光エネルギーを熱
エネルギーに転換、放射する能力と、人体から放射され
る熱エネルギーを反射する能力を有しているので、この
自己伸長糸と熱収縮性糸条の混繊糸を用いて製編織すれ
ば、従来の自己伸長性を有しない保温性糸条を用いた場
合の優れた保温性に加えて、保温性糸条が自己伸長性と
不規則な捲縮を発現するため、膨らみ感や毛羽感があっ
て、ウール様のソフトな風合を有する布帛を得ることが
できる。また、本発明の布帛は、保温性自己伸長糸と熱
収縮性糸条との間に形成される空気層が遷移金属の炭化
物微粉末の保温効果により暖められ、優れた保温効果を
得ることができ、さらに、太陽光線量が弱くなったり、
夜間の場合にも、遷移金属の炭化物微粉末が人体から放
射される熱エネルギーを反射するので、空気層が暖めら
れ、保温と断熱効果を得ることができる。
【図1】本発明の保温性自己伸長糸と熱収縮性糸条から
なる混繊糸を熱処理した後の状態の主な状態を示す断面
模式図である。
なる混繊糸を熱処理した後の状態の主な状態を示す断面
模式図である。
【図2】本発明の保温性自己伸長糸と熱収縮性糸条から
なる混繊糸を熱処理した後の他の状態を示す断面模式図
である。
なる混繊糸を熱処理した後の他の状態を示す断面模式図
である。
【図3】本発明の保温性自己伸長糸と熱収縮性糸条から
なる混繊糸を熱処理した後のさらに他の状態を示す断面
模式図である。
なる混繊糸を熱処理した後のさらに他の状態を示す断面
模式図である。
【図4】本発明の保温性自己伸長糸と熱収縮性糸条から
なる混繊糸の一製法例を示す概略工程図である。
なる混繊糸の一製法例を示す概略工程図である。
【図5】本発明の保温性自己伸長糸と熱収縮性糸条から
なる混繊糸の他の製法例を示す概略工程図である。
なる混繊糸の他の製法例を示す概略工程図である。
A 熱収縮性糸条 B 保温性自己伸長糸
Claims (3)
- 【請求項1】 周期律第IV族に属する遷移金属の炭化
物微粉末を含有するポリエステル系繊維であって、前記
繊維は熱処理によって伸長する自己伸長性を有すること
を特徴とするポリエステル系保温性自己伸長糸。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリエステル系保温性自
己伸長糸20〜80重量%と熱収縮性糸条80〜20重
量%とからなる混繊糸。 - 【請求項3】 請求項2記載の混繊糸を含む布帛であ
り、布帛中の前記混繊糸の割合が30重量%以上で、か
つ、布帛中の請求項1記載のポリエステル系保温性自己
伸長糸の割合が20〜80重量%である布帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17571097A JPH1121720A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | ポリエステル系保温性自己伸長糸とその混繊糸及び布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17571097A JPH1121720A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | ポリエステル系保温性自己伸長糸とその混繊糸及び布帛 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121720A true JPH1121720A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16000894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17571097A Pending JPH1121720A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | ポリエステル系保温性自己伸長糸とその混繊糸及び布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1121720A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190012758A (ko) * | 2017-07-28 | 2019-02-11 | 안병훈 | 광발열 폴리에스테르 복합가연사의 제조방법 |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17571097A patent/JPH1121720A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190012758A (ko) * | 2017-07-28 | 2019-02-11 | 안병훈 | 광발열 폴리에스테르 복합가연사의 제조방법 |
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