JPH11217432A - 強誘電性液晶ポリマーおよびその用途 - Google Patents
強誘電性液晶ポリマーおよびその用途Info
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- JPH11217432A JPH11217432A JP10022911A JP2291198A JPH11217432A JP H11217432 A JPH11217432 A JP H11217432A JP 10022911 A JP10022911 A JP 10022911A JP 2291198 A JP2291198 A JP 2291198A JP H11217432 A JPH11217432 A JP H11217432A
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- crystal polymer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリペプチド系の強誘電性液晶ポリマーおよ
びその用途を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る強誘電性液晶ポリマーは、
分子内水素結合によって形成されるヘリックス形態をと
るポリ(α−アミノ酸)からなることを特徴としてい
る。
びその用途を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る強誘電性液晶ポリマーは、
分子内水素結合によって形成されるヘリックス形態をと
るポリ(α−アミノ酸)からなることを特徴としてい
る。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ポリペプチド系の強誘電
性液晶ポリマーおよびその用途に関する。
性液晶ポリマーおよびその用途に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】液晶ポリマーとしては、α−ヘリ
ックス形態のポリペプチド等の棒状分子が溶媒の存在に
より示すライオトロピック液晶と、主鎖または側鎖にあ
る剛直鎖が屈曲鎖でつながれ、熱的に液晶状態をとるサ
ーモトロピック液晶とがよく知られている。
ックス形態のポリペプチド等の棒状分子が溶媒の存在に
より示すライオトロピック液晶と、主鎖または側鎖にあ
る剛直鎖が屈曲鎖でつながれ、熱的に液晶状態をとるサ
ーモトロピック液晶とがよく知られている。
【0003】これらの液晶ポリマーの中でも、強誘電性
液晶ポリマーは、従来、側鎖型サーモトロピック液晶ポ
リマーの側鎖に、強誘電性液晶を導入してつくられてい
た。この場合、強誘電性は、不斉炭素を有する光学活性
液晶分子のカイラルスメクチックC相において発現す
る。
液晶ポリマーは、従来、側鎖型サーモトロピック液晶ポ
リマーの側鎖に、強誘電性液晶を導入してつくられてい
た。この場合、強誘電性は、不斉炭素を有する光学活性
液晶分子のカイラルスメクチックC相において発現す
る。
【0004】一方、上述したように、液晶ポリマーの一
つであるα−ヘリックス形態のポリペプチドは、高分子
液晶研究の当初から用いられてきた液晶素材である。そ
の特徴は、 「1.棒状形態(100nm程度の持続長)を持つ。」 「2.光学活性である。」 であり、溶液系における液晶相の自発的構造発生、また
そのコレステリック液晶としての性質・機能が、生体系
における蛋白質分子を念頭において幅広く研究されてき
ている。
つであるα−ヘリックス形態のポリペプチドは、高分子
液晶研究の当初から用いられてきた液晶素材である。そ
の特徴は、 「1.棒状形態(100nm程度の持続長)を持つ。」 「2.光学活性である。」 であり、溶液系における液晶相の自発的構造発生、また
そのコレステリック液晶としての性質・機能が、生体系
における蛋白質分子を念頭において幅広く研究されてき
ている。
【0005】しかしながら、α−ヘリックス形態のポリ
ペプチドが有する第三の特徴である 「3.頭尾の識別された高分子であり、大きな分子双極
子を持つ。」 という点に関しては、あまり注目されていない。ちなみ
に一つのペプチドユニットには、>N−H基と、>C=
O基とが含まれ、これらの基の水素結合によって形成さ
れる双極子モーメントは4.3デバイであり、その双極
子はα−ヘリックス軸にほぼ平行で同一方向を向いてい
る。したがって、ポリペプチド分子としての双極子モー
メントの大きさは、単純に(4.3×重合度)デバイと
なる。この双極子相乗効果の大きさはまさにチェイン・
ダイポールと呼ぶべきものであり、分子としては驚くべ
き大きさの双極子モーメントを持っていると言える。し
かし、その極性制御、そして結果として発現するであろ
う機能、性質ならびに用途展開に関しては、全く研究さ
れていない。
ペプチドが有する第三の特徴である 「3.頭尾の識別された高分子であり、大きな分子双極
子を持つ。」 という点に関しては、あまり注目されていない。ちなみ
に一つのペプチドユニットには、>N−H基と、>C=
O基とが含まれ、これらの基の水素結合によって形成さ
れる双極子モーメントは4.3デバイであり、その双極
子はα−ヘリックス軸にほぼ平行で同一方向を向いてい
る。したがって、ポリペプチド分子としての双極子モー
メントの大きさは、単純に(4.3×重合度)デバイと
なる。この双極子相乗効果の大きさはまさにチェイン・
ダイポールと呼ぶべきものであり、分子としては驚くべ
き大きさの双極子モーメントを持っていると言える。し
かし、その極性制御、そして結果として発現するであろ
う機能、性質ならびに用途展開に関しては、全く研究さ
れていない。
【0006】
【発明の目的】本発明者らは、上記のα−ヘリックス形
態のポリペプチドの有する機能性について長年に及ぶ研
究の結果、驚くべきことに、かかるポリペプチドが強誘
電性を示しうるとの知見を得た。すなわち、従来、液晶
ポリマーではあるものの、強誘電性液晶ポリマーとは認
識されていなかったポリペプチドにおいて、ヘリックス
形態で発現する強誘電性を見出すに至り、新たな強誘電
性液晶ポリマー材料を提供しうる本発明を完成した。
態のポリペプチドの有する機能性について長年に及ぶ研
究の結果、驚くべきことに、かかるポリペプチドが強誘
電性を示しうるとの知見を得た。すなわち、従来、液晶
ポリマーではあるものの、強誘電性液晶ポリマーとは認
識されていなかったポリペプチドにおいて、ヘリックス
形態で発現する強誘電性を見出すに至り、新たな強誘電
性液晶ポリマー材料を提供しうる本発明を完成した。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る強誘電性液晶ポリマーは、
分子内水素結合によって形成されるヘリックス形態をと
るポリ(α−アミノ酸)からなることを特徴としてい
る。
分子内水素結合によって形成されるヘリックス形態をと
るポリ(α−アミノ酸)からなることを特徴としてい
る。
【0008】また、本発明では、上記強誘電性液晶ポリ
マーは、電場を印加して双極子の向きを揃えたものであ
ることが好ましい。さらに、本発明では、上記ポリ(α
−アミノ酸)が、下記式にて示される繰り返し単位を1
種または2種以上含む(共)重合体であることが好まし
い。
マーは、電場を印加して双極子の向きを揃えたものであ
ることが好ましい。さらに、本発明では、上記ポリ(α
−アミノ酸)が、下記式にて示される繰り返し単位を1
種または2種以上含む(共)重合体であることが好まし
い。
【0009】
【化4】
【0010】式中、 式中、nは、10〜106であ
り、Rは
り、Rは
【0011】
【化5】
【0012】である。ただし、式中、mは、1〜6の整
数であり、R1 は、炭素数1〜22のアルキル基、炭素
数6〜20のアリール基、または、炭素数7〜20アラ
ルキル基であり、これらは置換基を有していてもよい。
数であり、R1 は、炭素数1〜22のアルキル基、炭素
数6〜20のアリール基、または、炭素数7〜20アラ
ルキル基であり、これらは置換基を有していてもよい。
【0013】さらに、本発明においては、前記Rは下記
の何れかであることが特に好ましい。
の何れかであることが特に好ましい。
【0014】
【化6】
【0015】このような本発明によれば、従来、強誘電
性液晶物質とは認識されていなかったポリペプチドが、
新たな強誘電性液晶ポリマーとして提供される。本発明
の強誘電性ポリマーは、たとえば液晶ディスプレイ、各
種の圧電材料、焦電材料等の用途に好適に用いられる。
性液晶物質とは認識されていなかったポリペプチドが、
新たな強誘電性液晶ポリマーとして提供される。本発明
の強誘電性ポリマーは、たとえば液晶ディスプレイ、各
種の圧電材料、焦電材料等の用途に好適に用いられる。
【0016】
【発明の具体的説明】本発明の強誘電性液晶ポリマー
は、ポリ(α−アミノ酸)からなる。α−アミノ酸とし
ては、従来より公知の種々のα−アミノ酸、置換α−ア
ミノ酸が特に制限されることなく用いられる。また、本
発明の液晶ポリマーは、一種類のα−アミノ酸のみから
なるα−アミノ酸単独重合体であってもよく、また二種
類以上のα−アミノ酸からなるα−アミノ酸共重合体で
あってもよい。
は、ポリ(α−アミノ酸)からなる。α−アミノ酸とし
ては、従来より公知の種々のα−アミノ酸、置換α−ア
ミノ酸が特に制限されることなく用いられる。また、本
発明の液晶ポリマーは、一種類のα−アミノ酸のみから
なるα−アミノ酸単独重合体であってもよく、また二種
類以上のα−アミノ酸からなるα−アミノ酸共重合体で
あってもよい。
【0017】このようなポリ(α−アミノ酸)は、たと
えばNCA法により合成することができる。NCA法
は、たとえば「成形・設計のための液晶ポリマー:末永
純一著:シグマ出版」等にその詳細が記載されている。
えばNCA法により合成することができる。NCA法
は、たとえば「成形・設計のための液晶ポリマー:末永
純一著:シグマ出版」等にその詳細が記載されている。
【0018】NCA法の反応スキームをポリ(γ−グル
タメート)の製造を例にとると以下のように示される。
タメート)の製造を例にとると以下のように示される。
【0019】
【化7】
【0020】上記のように、ポリ(α−アミノ酸)は、
その主鎖骨格中に、>N−H基と、>C=O基とを含
む。そして、本発明のポリ(α−アミノ酸)では、これ
らのNH基およびCO基とが分子内水素結合を形成し、
安定化して、重合体の主鎖がラセンを描き、ヘリックス
形態をとる。
その主鎖骨格中に、>N−H基と、>C=O基とを含
む。そして、本発明のポリ(α−アミノ酸)では、これ
らのNH基およびCO基とが分子内水素結合を形成し、
安定化して、重合体の主鎖がラセンを描き、ヘリックス
形態をとる。
【0021】ポリペプチドのとりうるヘリックス形態と
しては、α型、γ型、π型等が知られている。本発明で
は、分子内水素結合によって安定化したヘリックス形態
であれば特に限定されないが、特にα−ヘリックス構造
が好ましい。
しては、α型、γ型、π型等が知られている。本発明で
は、分子内水素結合によって安定化したヘリックス形態
であれば特に限定されないが、特にα−ヘリックス構造
が好ましい。
【0022】ポリペプチドには、D体とL体との光学異
性体があり、一般にはL体に対して右巻き、D体に対し
て左巻きのα−ヘリックスが安定である。そして、NH
基とCO基との間に分子内水素結合が形成されて、分子
内の回転運動が制限される。このため、ヘリックス軸に
ほぼ垂直に、約4.3デバイの双極子が安定化される。
この結果、ポリペプチド分子としての双極子モーメント
の大きさは、単純に(4.3×重合度)デバイとなり、
重合度に応じ、極めて大きな双極子モーメントが形成さ
れることになる。ポリペプチドは、この異方性の高い棒
状形態を有するため液晶形成能を持ち、また光学活性で
あるためコレステリック液晶を形成する。
性体があり、一般にはL体に対して右巻き、D体に対し
て左巻きのα−ヘリックスが安定である。そして、NH
基とCO基との間に分子内水素結合が形成されて、分子
内の回転運動が制限される。このため、ヘリックス軸に
ほぼ垂直に、約4.3デバイの双極子が安定化される。
この結果、ポリペプチド分子としての双極子モーメント
の大きさは、単純に(4.3×重合度)デバイとなり、
重合度に応じ、極めて大きな双極子モーメントが形成さ
れることになる。ポリペプチドは、この異方性の高い棒
状形態を有するため液晶形成能を持ち、また光学活性で
あるためコレステリック液晶を形成する。
【0023】そして、本発明者らによる長年の研究の結
果、驚くべきことにこのようなポリ(α−アミノ酸)
が、強誘電性を示し、このため、液晶ディスプレイ、圧
電材料、焦電材料、非線型光学材料、光メモリー等の用
途に用いうることが見出された。また、本発明の強誘電
性液晶ポリマーは、ポリペプチドであるため、生体適合
性あるいは生分解性を有することが期待できる。このた
め、種々の生体材料として用いうる。また、生分解性を
有することから、廃棄物処理の観点からも、従来の非生
分解性強誘電性物質と比して有利である。
果、驚くべきことにこのようなポリ(α−アミノ酸)
が、強誘電性を示し、このため、液晶ディスプレイ、圧
電材料、焦電材料、非線型光学材料、光メモリー等の用
途に用いうることが見出された。また、本発明の強誘電
性液晶ポリマーは、ポリペプチドであるため、生体適合
性あるいは生分解性を有することが期待できる。このた
め、種々の生体材料として用いうる。また、生分解性を
有することから、廃棄物処理の観点からも、従来の非生
分解性強誘電性物質と比して有利である。
【0024】また、本発明の強誘電性液晶ポリマーは、
上述したようにコレステリック液晶を形成する。コレス
テリック相は、一軸配向した分子団からなるネマチック
薄膜が、数分から数度の角度遷移を持ってラセン状に積
み重なったものである。そして、このネマチック薄膜間
の距離(すなわちラセン・ピッチ)は、温度変化により
可逆的に変化する。このピッチの変化にともない、色相
も変化するため、本発明の強誘電性液晶ポリマーは、サ
ーモクロミック材料としても用いられる。
上述したようにコレステリック液晶を形成する。コレス
テリック相は、一軸配向した分子団からなるネマチック
薄膜が、数分から数度の角度遷移を持ってラセン状に積
み重なったものである。そして、このネマチック薄膜間
の距離(すなわちラセン・ピッチ)は、温度変化により
可逆的に変化する。このピッチの変化にともない、色相
も変化するため、本発明の強誘電性液晶ポリマーは、サ
ーモクロミック材料としても用いられる。
【0025】本発明のポリ(α−アミノ酸)が有する強
誘電性は、非線型光学特性および三角波印加電圧法によ
る分極反転電流の測定により確認できる。本発明のポリ
(α−アミノ酸)は、強誘電性を有することから、自発
分極能を有し、また電場の印加により分極反転が可能で
ある。したがって、上記ポリ(α−アミノ酸)に電場を
印加することによって、双極子の向きを揃えられる。
誘電性は、非線型光学特性および三角波印加電圧法によ
る分極反転電流の測定により確認できる。本発明のポリ
(α−アミノ酸)は、強誘電性を有することから、自発
分極能を有し、また電場の印加により分極反転が可能で
ある。したがって、上記ポリ(α−アミノ酸)に電場を
印加することによって、双極子の向きを揃えられる。
【0026】ポリ(α−アミノ酸)は、上述したよう
に、1種または2種以上のα−アミノ酸の(共)重合体
であるが、本発明では、下記式にて示される繰り返し単
位を1種または2種以上含む(共)重合体であることが
好ましい。
に、1種または2種以上のα−アミノ酸の(共)重合体
であるが、本発明では、下記式にて示される繰り返し単
位を1種または2種以上含む(共)重合体であることが
好ましい。
【0027】
【化8】
【0028】ここで、nは、好ましくは10〜106、
さらに好ましくは10〜105、特に好ましくは102〜
104の整数である。また、Rは、以下の基を表す。
さらに好ましくは10〜105、特に好ましくは102〜
104の整数である。また、Rは、以下の基を表す。
【0029】
【化9】
【0030】式中、mは、1〜6、好ましくは1〜2の
整数であり、R1 は、炭素数1〜22、好ましくは1〜
12のアルキル基、炭素数6〜20、好ましくは6〜1
4のアリール基、または、炭素数7〜20、好ましくは
7〜13のアラルキル基である。さらに、これらアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基は、メチル基、エチル
基、プロピル基等の炭素数1〜4の低級アルキル基;メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数1〜4
のアルコキシ基;フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基
等の炭素数6〜20のアリロキシ基;ベンジルオキシ基
等の炭素数7〜20のアラルキルオキシ基;塩素、ヨウ
素、臭素等のハロゲン原子により置換されていてもよ
い。
整数であり、R1 は、炭素数1〜22、好ましくは1〜
12のアルキル基、炭素数6〜20、好ましくは6〜1
4のアリール基、または、炭素数7〜20、好ましくは
7〜13のアラルキル基である。さらに、これらアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基は、メチル基、エチル
基、プロピル基等の炭素数1〜4の低級アルキル基;メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数1〜4
のアルコキシ基;フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基
等の炭素数6〜20のアリロキシ基;ベンジルオキシ基
等の炭素数7〜20のアラルキルオキシ基;塩素、ヨウ
素、臭素等のハロゲン原子により置換されていてもよ
い。
【0031】これらの中でも、本発明においては、上記
式においてmが2であり、R1 がベンジル基、メチル
基、エチル基、ドデシル基であるRが好ましく、特に、
以下の基が好ましい。
式においてmが2であり、R1 がベンジル基、メチル
基、エチル基、ドデシル基であるRが好ましく、特に、
以下の基が好ましい。
【0032】
【化10】
【0033】本発明のポリ(α−アミノ酸)は、上記式
にて示される繰り返し単位1種のみからなる単独重合体
であってもよく、また2種以上を含む共重合体であって
もよい。
にて示される繰り返し単位1種のみからなる単独重合体
であってもよく、また2種以上を含む共重合体であって
もよい。
【0034】本発明の強誘電性液晶ポリマーを構成する
ポリ(α−アミノ酸)は、上記で説明したポリペプチド
の何れであってもよいが、特にγ−ベンジル−L−グル
タメート/γ−メチル−L−グルタメート共重合体が好
ましい。
ポリ(α−アミノ酸)は、上記で説明したポリペプチド
の何れであってもよいが、特にγ−ベンジル−L−グル
タメート/γ−メチル−L−グルタメート共重合体が好
ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、強誘電性が全く認識さ
れていなかったポリペプチドに属する領域において、強
誘電性液晶ポリマーが提供される。したがって、本発明
のポリペプチド系強誘電性液晶ポリマーは、圧電材料、
焦電材料、非線型光学材料、光メモリー、液晶ディスプ
レイ表示板等の強誘電性物質を用いる技術分野におい
て、新たな材料として用いられうる。また、本発明の強
誘電性液晶ポリマーは、ポリペプチドであるため、生体
適合性、生分解性を必要とする用途にも使用されうる。
れていなかったポリペプチドに属する領域において、強
誘電性液晶ポリマーが提供される。したがって、本発明
のポリペプチド系強誘電性液晶ポリマーは、圧電材料、
焦電材料、非線型光学材料、光メモリー、液晶ディスプ
レイ表示板等の強誘電性物質を用いる技術分野におい
て、新たな材料として用いられうる。また、本発明の強
誘電性液晶ポリマーは、ポリペプチドであるため、生体
適合性、生分解性を必要とする用途にも使用されうる。
【0036】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0037】
【実施例1】ベンジル−L−グルタメート分率が68%
であり、重合度が約800のγ−ベンジル−L−グルタ
メート/γ−メチル−L−グルタメート共重合体を、N
CA法にしたがって調製した。
であり、重合度が約800のγ−ベンジル−L−グルタ
メート/γ−メチル−L−グルタメート共重合体を、N
CA法にしたがって調製した。
【0038】得られた共重合体を、ベンジルアルコール
に溶解させ、37重量%の溶液を調製した。このサンプ
ルを、インジウム・錫酸化物(ITO)透明電極を備え
たガラス板の間に挟んだ。セル厚を約8μmとした。特
に表面処理は行わなかったが、わずかにズリ配向処理を
行い、基板に平行に分子を整列させ、基板に対して垂直
な軸を有するヘリックスを形成した。ヘリカル・ピッチ
が約1μmとなる室温において、非線型光学特性および
三角波印加電圧法による分極反転電流の測定を行った。
に溶解させ、37重量%の溶液を調製した。このサンプ
ルを、インジウム・錫酸化物(ITO)透明電極を備え
たガラス板の間に挟んだ。セル厚を約8μmとした。特
に表面処理は行わなかったが、わずかにズリ配向処理を
行い、基板に平行に分子を整列させ、基板に対して垂直
な軸を有するヘリックスを形成した。ヘリカル・ピッチ
が約1μmとなる室温において、非線型光学特性および
三角波印加電圧法による分極反転電流の測定を行った。
【0039】図1に溶融シリカプレートを回転させるこ
とにより得たSHG信号の干渉縞を示す。図1に示すよ
うに、印加電圧の極性を変化させることにより縞が反転
することが確認された。この結果は、非線型分極が、そ
の方向性を電場の反転により変えることを意味し、すな
わち系が強誘電性であることが証明された。
とにより得たSHG信号の干渉縞を示す。図1に示すよ
うに、印加電圧の極性を変化させることにより縞が反転
することが確認された。この結果は、非線型分極が、そ
の方向性を電場の反転により変えることを意味し、すな
わち系が強誘電性であることが証明された。
【0040】図2に、1Hzの三角波電圧を印加して得
た分極反転電流値の変化を示す。この結果、分極反転電
流にピークが存在することが確認できた。この結果もま
た、該共重合体が、強誘電性であることを示している。
た分極反転電流値の変化を示す。この結果、分極反転電
流にピークが存在することが確認できた。この結果もま
た、該共重合体が、強誘電性であることを示している。
【図1】γ−ベンジル−L−グルタメート/γ−メチル
−L−グルタメート共重合体のSHG信号の干渉縞を示
す。
−L−グルタメート共重合体のSHG信号の干渉縞を示
す。
【図2】γ−ベンジル−L−グルタメート/γ−メチル
−L−グルタメート共重合体の三角波印加電圧法による
分極反転電流を示す。
−L−グルタメート共重合体の三角波印加電圧法による
分極反転電流を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 分子内水素結合によって形成されるヘリ
ックス形態をとるポリ(α−アミノ酸)からなる強誘電
性液晶ポリマー。 - 【請求項2】 電場を印加して双極子の向きを揃えたこ
とを特徴とする請求項1に記載の強誘電性液晶ポリマ
ー。 - 【請求項3】 ポリ(α−アミノ酸)が、下記式にて示
される繰り返し単位を1種または2種以上含む(共)重
合体であることを特徴とする請求項1または2に記載の
強誘電性液晶ポリマー。 【化1】 式中、nは、10〜106であり、Rは 【化2】 である。ただし、式中、mは、1〜6の整数であり、 R1 は、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数6〜20
のアリール基、または、炭素数7〜20アラルキル基で
あり、これらは置換基を有していてもよい。 - 【請求項4】 前記Rが下記の何れかであることを特徴
とする請求項3に記載の強誘電性液晶ポリマー。 【化3】 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の強誘電
性液晶ポリマーを含む液晶ディスプレイ。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の強誘電
性液晶ポリマーを含む圧電材料。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の強誘電
性液晶ポリマーを含む焦電材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10022911A JPH11217432A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 強誘電性液晶ポリマーおよびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10022911A JPH11217432A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 強誘電性液晶ポリマーおよびその用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217432A true JPH11217432A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12095833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10022911A Pending JPH11217432A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 強誘電性液晶ポリマーおよびその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217432A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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