JPH11217727A - ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維およびその製造方法 - Google Patents
ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維およびその製造方法Info
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- JPH11217727A JPH11217727A JP10320017A JP32001798A JPH11217727A JP H11217727 A JPH11217727 A JP H11217727A JP 10320017 A JP10320017 A JP 10320017A JP 32001798 A JP32001798 A JP 32001798A JP H11217727 A JPH11217727 A JP H11217727A
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Abstract
ミド繊維およびその製造方法を提供する。 【解決手段】紡糸後、一端巻き取った染色前のポリパラ
フェニレンテレフタルアミド繊維であって、引張強度が
15g/d以上であり、結晶サイズ(110方向)が3
0〜55オングストロームであり、水分含量が6%以下
に乾燥された履歴を持たないことを特徴とする染色可能
なポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。
Description
の特長を維持したパラ系アラミド繊維およびその製造方
法に関する。
維(以下パラ系アラミド繊維と記す)は、高強度、高弾
性率、高耐熱性、非導電性、錆びないなどの高い機能性
と、有機繊維特有のしなやかさと軽量性を併せ持った合
成繊維である。これらの特長から、自動車や自動二輪、
および自転車用のタイヤ、自動車用歯付きベルト、コン
ベヤ等の補強材料として用いられている。また、光ファ
イバーケーブルの補強やロープにも利用されている。さ
らに、防弾チョッキや、刃物に対してきれにくい性質を
利用した作業用手袋や、作業服などの防護衣料、燃え難
さを利用した消防服への応用も行われている。
え、染色性の付与が求められているが、高い結晶性と分
子間結合力が強固で緻密な構造のためアラミド繊維を染
色することは困難であった。
てつぎのような手段が提案されている。
リンプ/インチ以上のクリンプをかけ、坐屈した部位か
ら染色する方法が開示されている。また、特開平2−4
1414公報には紡糸ドープ中に有機顔料を添加する方
法が開示されている。また、特開昭63−145412
公報には、パラ配向型アラミドを、紡糸直後の凝固時に
張力を緩和した工程に導いて染色液に接触させる方法が
提案されている。さらに特開平7−258980公報に
は、固有粘度が2.5dl/g以下であるパラ系芳香族
ポリアミドを水で膨潤させた状態で染料液と接触させる
方法が提案されている。特開平8−260362公報に
は、繊維膨潤剤を用いて、カチオン系染料により、13
0℃以上で染色する方法が開示されている。特開平5−
209372公報には、共重合パラ系アラミド繊維を分
子量400以下の分散染料を用いて160℃以上で染色
する方法が開示されている。また、特開平9−8797
8公報、特開平9−87979公報には、パラ系アラミ
ド繊維をジメチルスルフォオキシドなどの極性溶液で処
理した後200℃で高圧染色をする方法が提案されてい
る。
4−59476公報の方法は、強度の高い剛直なパラ系
アラミド繊維においては、工業的に10クリンプ/イン
チ以上のクリンプをかける事は困難であり、またステー
プルに限られるという制約がある。特開平2−4141
4公報は、いわゆる原着紡糸方法についての提案であ
り、特開昭63−145412公報の方法は、紡糸直後
にいったん巻き取ることなく無張力で染液に接触させる
方法である。いずれも一色あたりの量的な生産が前提と
なるうえ、色相が限られる。特開平7−258980公
報の方法は、ポリマー粘度が低いために繊維の強度が極
端に低く、高強度繊維であるアラミド繊維の特長を備え
ていない。特開平8−260362公報の方法は、引張
強度、引張弾性率においてフィラメント糸より劣る紡績
糸に関する提案であり、アラミド繊維本来の高強度、高
弾性率機能を利用することのできるフィラメントの染色
手段にはならない。特開平5−209372公報と、特
開平9−87978公報および特開平9−87979公
報の方法は、極性溶液の回収設備や高温染色など特殊な
設備を必要とし、一般的でない。
度、高弾性率という特長を維持したフィラメントの形態
で、多種類の色展開が可能な後染めという手法すなわ
ち、紡糸後いったんチューブ状のものに巻き取るなどし
て工程を打ち切ったあと、個々の色に染め分けることが
可能な染色工程に移して多種の色相の染色を行う方法は
実現できていない。
程と、繊維を染色する染色工程は工程が別であり、それ
ぞれの専用の設備と専門の技術者によって実施される。
染色した繊維製品の色に対するきびしい顧客の要求を満
足させるうえで、繊維を形成したところで工程を一旦打
ち切り、繊維を染色工場に運搬して専門の染色技術者に
よって顧客の要求する色相に染め分けることは重要な意
味を持つ。
を維持し、染色可能なパラ系アラミド繊維、および多種
の色相に染色したパラ系アラミド繊維を提供することに
ある。
に本発明は次の手段をとる。
リパラフェニレンテレフタルアミド繊維であって、引張
強度が15g/d以上であり、結晶サイズ(110方
向)が30〜55オングストロームであり、水分含量が
6%以下に乾燥された履歴を持たないことを特徴とする
染色可能なポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。
を特徴とする上記(1)記載の染色可能なポリパラフェ
ニレンテレフタルアミド繊維。
履歴を持たないことを特徴とする請求項1または2記載
の染色可能なポリパラフェニレンテレフタルアミド繊
維。
の繊維に4〜9山/25mmの捲縮を付与し、20〜1
50mmの繊維長にカットした染色可能なステープル状
ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。
の繊維を0.1〜3mmにカットしたフロック状ポリパ
ラフェニレンテレフタルアミド繊維。
の繊維を染色した染色ポリパラフェニレンテレフタルア
ミド繊維。
の繊維をカチオン染料で染色した染色ポリパラフェニレ
ンテレフタルアミド繊維。
リパラフェニレンテレフタルアミド繊維を染色したステ
ープル状染色ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊
維。
パラフェニレンテレフタルアミド繊維を染色したフロッ
ク状染色ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。
つポリパラフェニレンテレフタルアミドと濃硫酸から紡
糸用ドープをつくり、該ドープを紡糸口金の細孔を通し
て一旦空気中に紡出し、直ちに水中に導き凝固させ、高
強度、高弾性率のフィラメントを形成する工程と、該フ
ィラメントを染色する工程を連続することなく別々の工
程で実施する方法において、繊維の引張強度が15g/
d以上であり、結晶サイズ(110方向)が30〜55
オングストロームであり、繊維の水分含量を常に6%以
上に維持することを特徴とする染色可能なポリパラフェ
ニレンテレフタルアミド繊維の製造方法。
エンテレフタルアミド(PPTA)とは、テレフタル酸
とパラフェニレンジアミンを重縮合して得られる重合体
であるが、少量のジカルボン酸およびジアミンを共重合
したものも使用できる。本発明のポリパラフェニレエン
テレフタルアミド繊維(以下パラ系アラミド繊維と記
す)は、5以上の固有粘度(ηinh)を持つPPTAと
濃硫酸から光学異方性ドープをつくり、該ドープを紡糸
口金の細孔を通して一旦空気中に紡出し、直ちに水中に
導き凝固させ、ネルソンローラに導いて水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和処理し、水洗工程をへてホットロールに
よってわずかに乾燥し、フィラメントとしてチューブに
巻き取る工程を途切れることなく通過させて得られる。
巻き取ったパラ系アラミド繊維は、染色工程までの間に
乾燥しないようポリエチレンフィルムなどによって包装
される。このときのパラ系アラミド繊維の結晶化度は5
0%以下である。この段階で繊維の引張り弾性率は40
0g/Dを超えており高弾性率糸としての性能を備えて
いるが、弾性率をさらに向上させるために、乾燥後35
0〜400℃で5〜10秒熱処理すると結晶化度は50
%を越えるのが普通である。
h)は5以上が望ましい。固有粘度(ηinh)未満では、
高強度、高弾性率の繊維物性が得られにくい。
ズ(110方向)が、30〜55オングストロームであ
り、かつ水分量が常に6%以上であることが必要であ
る。結晶サイズが30オングストローム未満では繊維の
緻密化が不十分で高強度、高弾性率の繊維物性が得られ
ないし、また、55オングストロームを越えると染色が
困難となる。
50%であることが望ましい。結晶化度が30%未満で
は、繊維の引張り強度、引張り弾性率が劣り、50%以
上では染色が困難となる。
以下に乾燥した履歴を持たないということである。水分
率が6%以下に乾燥すると構造が緻密となり、染色が困
難となる。再び水分を付与しても染色性は回復しない。
好ましくは、結晶化度が35〜45%であり、パラ系ア
ラミド繊維の水分率は15〜100%が望ましい。この
ような水分率にするには、紡糸したパラ系アラミド繊維
を、100〜150℃で5〜20秒間低温乾燥する事が
望ましい。乾燥温度が100℃未満では水分の除去が難
しく、チューブに巻き取った後の扱いに問題を生じる。
150℃を越えると結晶化が進み,染色が困難になる。
るパラ系アラミド繊維を染色処理する。染色の方法は、
特殊な設備や特殊な方法を必要とせず、既存の合成繊維
の染色設備を用いることができる。適量の染料と助剤お
よび酸を加えてPHを調整し、60℃で染色を開始し、
60分間で130℃に昇温し30分間染色する事によっ
て達せられる。染料はカチオン染料、分散染料等を用い
ることができるが、緻密な構造にも浸透しやすいカチオ
ン染料が望ましい。本発明のパラ系アラミド繊維は、各
種用途に有用である。染色したパラ系アラミド繊維フィ
ラメントは、各色相のミシン糸、コード、ロープ、織
物、とすることができる。本発明によって得られた色相
豊かなパラ系アラミド繊維織物は、スポーツ衣料、鞄
地、作業服、消防服、各種防護衣料、テント生地などに
利用できる。目立たない色相に染色した防弾チョッキ生
地は、万一被弾して外皮が破れ、防弾生地としてのパラ
系アラミド繊維織物が露出しても、目立たない。
維の応用製品として、自動車のシートベルト、競艇選手
用防護衣料、和弓弦、テニスガット、釣り糸などが挙げ
られる。透明または半透明の樹脂の繊維補強材として本
発明の染色したパラ系アラミド繊維を用いた場合、透明
または半透明の樹脂を透かして着色された補強材が見え
るのでカラフルな樹脂製品が可能となる。例えば、樹脂
製めがね枠、テニスラケット枠、卓球用ラケット、ホッ
ケーのスティック、釣り竿、ゴルフシャフトなどであ
る。樹脂がエラストマーの場合は、樹脂伝動ベルト、樹
脂ホース、自転車タイヤなどに有用である。本発明のパ
ラ系アラミド繊維は、生産年次を色で表示したロープや
電線にも応用できる。複数の電線を集めて一本に収束し
たものにおいては、色違いの補強材として使用すること
により個々の電線の補強と端末の識別を兼ねることがで
きる。電線の被覆の下にあって、これを利用して被覆を
切り裂き端末を露出させるいわゆるリップコードとして
も利用できる。
を、クリンパーにかけて、市販のパラ系アラミド繊維と
同様の捲縮(6クリンプ/インチ)を与え、紡績に適し
た長さ、すなわち20〜150mmにカットして着色し
たパラ系アラミド繊維ステープルを得ることができる。
染色したパラ系アラミド繊維を、クリンプをかけること
なく0.1から3mmにカットする事によって、電気植
毛用のフロックとすることもできる。本発明の染色前の
パラ系アラミド繊維にクリンプをかけてカットし、ステ
ープルとした後染色する事もできる。同様にカットした
後染色して、電気植毛用フロックとする事もできる。
例中の物性は次の測定によった。
の濃硫酸に濃度(C)=0.5g/dlでポリマーを溶かし
た溶液を30℃で常法により測定する。
(初期引張り抵抗度)は、JIS L 1013によっ
た。
1013によった。
た。測定機器は、(株)住化分析センター製Macbe
th Color Eyes 3000を用いた。
99.9%の濃硫酸に溶かし、ポリマー濃度19.0
%、温度80℃の紡糸ドープとし、孔径0.06mmの
細孔数1000個を有する口金からわずかの間空気中へ
紡出した後、4℃の水中に導いて凝固させ、ネルソンロ
ーラに導き、8%の水酸化ナトリウム水溶液で中和処理
し、水洗後、ホットローラで110℃15秒間乾燥して
プラスチックのチューブに巻き取る工程を途切れること
なく通過させて、フィラメント数1000からなる総繊
度1500デニール(絶乾換算)のパラ系アラミド繊維
A(フィラメント糸)を得た。
ることなく、つづいて設置されたホットローラに導いて
さらに350℃10秒間の熱処理を行った後巻き取っ
て、乾燥したパラ系アラミド繊維B(フィラメント糸)
を得た。
1に示す。
でダークブルーに染色した。owfは乾燥した繊維重量
に対する染料の重量%を示す。g/lは調合した染浴1
リットルに対する助剤の重量割り合いを示す。
比1:15、60℃で染色を開始し、60分間で130
℃に昇温し、30分間染色した。染色後、非イオン活性
剤と還元剤からなる浴で、80℃20分間還元洗浄し、
脱水乾燥後、L値を測定した。L値は、数値が小さいほ
ど光の反射が少なく、濃い色合いであることを示す。同
一色相の場合は、数値が小さいほど良く染着されている
ことを示す。上記の調合による染浴を用いた染色方法に
おいて、L値が50以下の水準を、染着したと判定し
た。
たが、パラ系アラミド繊維Bは、ほとんど染着されなか
った。
せ、染色前の水分率を変化させて、上記と同様の染色を
した。水分率5%の比較例2以外はよく染着した。
0分間乾燥し、水分率0%として上記条件にて染色し
た。ほとんど染着しなかった。
ラメントの乱れを防止し、多数の穴のあいた内径51m
m長さ25cmのプラスチックチューブに0.04g/
Dの張力で絶乾重量に換算した重さ1kgのチーズに巻
きあげた。これを、染液がチューブにあけられた穴から
フィラメント糸をとおしてチーズの外側へ循環するチー
ズ染色器で、前記の染色条件によって染色した。染色前
のパラ系アラミド繊維の水分率は52%であった。染色
後のパラ系アラミド繊維のL値は45.4でよく染色さ
れていた。引張り強度は23.0g/D、引張弾性率
は、565g/Dで高強度、高弾性率のパラ系アラミド
繊維としての特性を十分満足するものであった。
可能なポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、およ
び多種の色相に染色したポリパラフェニレンテレフタル
アミド繊維を提供できる。
Claims (10)
- 【請求項1】 紡糸後、一旦巻き取った染色前のポリパ
ラフェニレンテレフタルアミド繊維であって、引張強度
が15g/d以上であり、結晶サイズ(110方向)が
30〜55オングストロームであり、水分含量が6%以
下に乾燥された履歴を持たないことを特徴とする染色可
能なポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。 - 【請求項2】結晶化度が30〜50%であることを特徴
とする請求項1記載のポリパラフェニレンテレフタルア
ミド繊維。 - 【請求項3】水分含量が15%以下に乾燥された履歴を
持たないことを特徴とする請求項1または2記載の染色
可能なポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。 - 【請求項4】請求項1〜3いずれかに記載の繊維に4〜
9山/25mmの捲縮を付与し、20〜150mmの繊
維長にカットした染色可能なステープル状ポリパラフェ
ニレンテレフタルアミド繊維。 - 【請求項5】請求項1〜3いずれかに記載の繊維を0.
1〜3mmにカットしたフロック状ポリパラフェニレン
テレフタルアミド繊維。 - 【請求項6】請求項1〜3いずれかに記載の繊維を染色
した染色ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。 - 【請求項7】請求項1〜3いずれかに記載の繊維をカチ
オン染料で染色した染色ポリパラフェニレンテレフタル
アミド繊維。 - 【請求項8】請求項4に記載のステープル状ポリパラフ
ェニレンテレフタルアミド繊維を染色したステープル状
染色ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。 - 【請求項9】請求項5に記載のフロック状ポリパラフェ
ニレンテレフタルアミド繊維を染色したフロック状染色
ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維。 - 【請求項10】5以上の固有粘度(ηinh)を持つポリ
パラフェニレンテレフタルアミドと濃硫酸から紡糸用ド
ープをつくり、該ドープを紡糸口金の細孔を通して一旦
空気中に紡出し、直ちに水中に導き凝固させ、高強度、
高弾性率のフィラメントを形成する工程と、該フィラメ
ントを染色する工程を連続することなく別々の工程で実
施する方法において、繊維の引張強度が15g/d以上
であり、結晶サイズ(110方向)が30〜55オング
ストロームであり、繊維の水分含量を常に6%以上に維
持することを特徴とする染色可能なポリパラフェニレン
テレフタルアミド繊維の製造方法。
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| PCT/JP1999/002195 WO2000065135A1 (fr) | 1998-10-22 | 1999-04-26 | Fibres de polyparaphenylene terephthalamide et leur procede d'obtention |
| EP99917147A EP1101843B2 (en) | 1998-10-22 | 1999-04-26 | Polyparaphenylene terephthalamide fiber and method for producing the same |
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| CA002336245A CA2336245C (en) | 1998-10-22 | 1999-04-26 | Polyparaphenylene terephthalamide fiber and method for producing the same |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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