JPH11219080A - 画像形成材料除去装置 - Google Patents

画像形成材料除去装置

Info

Publication number
JPH11219080A
JPH11219080A JP2317498A JP2317498A JPH11219080A JP H11219080 A JPH11219080 A JP H11219080A JP 2317498 A JP2317498 A JP 2317498A JP 2317498 A JP2317498 A JP 2317498A JP H11219080 A JPH11219080 A JP H11219080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
heat
roll
layer
forming material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2317498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirakazu Ezure
平和 江連
Tetsuo Kodera
哲郎 小寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2317498A priority Critical patent/JPH11219080A/ja
Publication of JPH11219080A publication Critical patent/JPH11219080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像が形成された画像保持体から、安定的に
画像形成材料を除去できると共に、除去した画像形成材
料の飛散を防止し、長期にわたって効率的に回収するこ
とができる画像形成材料除去装置を得る。 【解決手段】 加熱ロール12、14及び用紙分離プレ
ート16に、画像剥離ベルト18が巻き掛けられてい
る。画像剥離ベルト18が循環すると、画像剥離ベルト
18の熱溶融性樹脂層28の表層近傍の部分が加熱ロー
ル12の下方に固定された層厚維持ブレード34に接触
し、熱溶融性樹脂層28が一定厚に維持される。層厚維
持ブレード34に掻き取られ、流下した熱溶融性樹脂
は、回収ロール40の付着体64の表面に付着し、集積
される。熱溶融性樹脂はその後、自然冷却されて固化す
る。回収ロール40に付着した熱溶融性樹脂が一定量に
達すると、熱溶融性樹脂が付着していない回収ロール4
0と交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成材料除去装
置に関し、さらに詳しくは、熱溶融性樹脂を含む画像形
成材料によって画像形成された画像保持体から画像形成
材料を除去する画像形成材料除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然環境保護等の観点より、複写
機やプリンタ等の画像形成装置によって画像が形成され
た紙等の画像保持体から、インクやトナー等の画像形成
材料を除去して画像保持体を再利用可能とする試みがな
されている。この試みの1つとして、画像が形成された
紙を古紙として回収し、いったん繊維に叩解したのち、
さらにインクやトナー等を除去し、抄紙により紙として
再利用可能とする方法が一般的となっている。
【0003】しかし、この方法では、古紙を再度パルプ
化したときにパルプ品質が低下し、再生される紙の品質
も低下するおそれがある。また、古紙を叩解する工程
や、叩解後の繊維からインクやトナーを除去する工程等
に、新たに紙を製造するのとほぼ同等のエネルギーが必
要になる。さらに、古紙を回収する際等にも新たなエネ
ルギーが消費され、コストの増加を招くおそれがある。
【0004】かかる不都合を解消すべく、特開平6−2
50569号では、簡易に画像保持体から画像形成材料
を除去する画像保持体の再生方法が開示されている。す
なわち、この方法では、画像が形成された画像保持体
に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液、
水溶性ポリマーを含む水溶液および水溶性ポリマーと界
面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の水あるいは水溶液を保持させると共に、画像
剥離体に画像形成材料を加熱接着又は加圧接着させ、イ
ンクが熱溶融している状態で画像剥離体を画像保持体か
ら剥離して、画像保持体から画像形成材料を除去するも
のである。
【0005】しかし、この方法では、画像保持体が水又
は水溶液によって濡れるため、濡れた画像保持体を乾燥
させるために多量のエネルギーを消費し、再生コストが
かかる。また、この方法では、画像形成材料として黒色
トナーのみが使用されている場合には、この黒色トナー
を画像保持体から除去することができるが、画像形成材
料がシアン、マゼンタ、イエロー等のカラートナーを含
んで構成されている場合には、トナーの特性の違いによ
り、カラートナーを画像保持体から除去できない。これ
は、黒色トナーとカラートナーとの特性の違いから、以
下のように説明できる。
【0006】黒色トナーは高弾性樹脂を含んでおり、溶
融温度を越えてもゴム状になっているのに対し、カラー
トナーは、溶融温度を越えると急激に粘度が低下するシ
ャープメルトな樹脂を含んでいる。一般に、トナーは画
像保持体上で加熱されて粘度が低下すると、自らの接着
力で画像剥離体と接着するが、カラートナーでは、加熱
による粘度の低下が著しいために、画像保持体に浸透し
てしまう。このため、カラートナーは画像剥離体と接着
はするものの、画像保持体との定着強度がこれ以上に強
くなり、カラートナーを画像保持体から完全に除去する
ことが難しくなるためである。
【0007】かかる不都合を解消するためには、カラー
トナーの温度を、画像保持体の内部へは浸透せず、かつ
画像剥離体との十分な接着性が得られるような温度に制
御することが考えられる。しかし、この状態ではカラー
トナーの粘度が高いため、画像剥離体上に剥離されたカ
ラートナーが凹凸となって残る。このため、次にカラー
トナーを除去するとき、紙に対しての接触性が悪くな
り、確実に次の紙からカラートナーを除去することがで
きない。
【0008】一方、特開平4−64472号には、上記
したようなカラートナーの熱的特性を利用して、画像保
持体からカラートナーを除去するイレーザが開示されて
いる。
【0009】このイレーザは、加熱ロール及び冷却ロー
ルに懸架された熱溶融性樹脂のエンドレスシートを使用
し、イレーザブルペーパを軟化あるいは溶融した熱溶融
性樹脂に押し当て、その後冷却して熱溶融性樹脂からイ
レーザブルペーパを分離し、イレーザブルペーパからト
ナーを除去するものである。
【0010】しかし、このイレーザでは、多数のイレー
ザブルペーパを連続して処理すると、エンドレスシート
上の熱溶融性樹脂層が厚くなり、その結果、イレーザブ
ルペーパの搬送不良が生じることがある。また、熱溶融
性樹脂層が厚くなることで熱容量も増加するため、温度
制御が不安定となって、除去不良が発生することがあ
る。特に、カラー画像の場合には白黒画像と比較してト
ナー量が多いため、エンドレスシート上の熱溶融性樹脂
層の厚さが白黒画像の場合よりも厚くなり、上記した問
題点がより顕著になる。
【0011】このように、エンドレスシート上に熱溶融
性樹脂が多く堆積した場合には、特開平4−64472
号にも記載されているように、余分な熱溶融性樹脂をブ
レード等の除去手段によって掻き取ることで、エンドレ
スシート上の熱溶融性樹脂層の層厚を一定に維持するこ
とが考えられる。
【0012】しかし、除去手段によってエンドレスシー
ト等の画像剥離部材から熱溶融性樹脂を掻き採っても、
除去手段に掻き取られた熱溶融性樹脂が堆積されるた
め、熱溶融性樹脂が飛散して、装置内を汚したり、いっ
たん画像形成材料が除去された画像保持体に付着してし
まったりすることにもなる。
【0013】特開平7−56481号には、転写紙から
剥離されたローラ上のトナーを、スクレーバブレートに
よって掻き落とす像形成物質除去装置が開示されている
が、この像形成物質除去装置では、硬化したできなかっ
たトナーを強引に掻き落とすため、ローラの回転に過大
な負荷がかかり、さらに、掻き落とされたトナー飛散し
て、装置内を汚したり、いったん画像形成材料が除去さ
れた画像保持体に付着してしまったりすることにもな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、画像が形成された画像保持体から、安定的に画
像形成材料を除去できると共に、除去した画像形成材料
の飛散を防止し、長期にわたって効率的に回収すること
ができる画像形成材料除去装置を得ることを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、熱溶融性樹脂を含む画像剥離層を備えた画像剥離部
材と、前記画像剥離層を加熱する加熱手段と、加熱によ
り軟化された前記画像剥離層に、熱溶融性樹脂を含む画
像形成材料が溶融固着された画像保持体の画像形成面を
接触させる接触手段と、前記画像剥離層に接触された前
記画像形成面を、画像剥離層と前記画像形成材料との凝
集力が画像形成材料と前記画像保持体との接着力よりも
大きくなった状態で画像剥離層から分離させる分離手段
と、加熱により溶融された前記画像剥離層に対応した位
置で前記画像剥離部材から所定間隔をあけて配置される
と共に画像剥離部材に対して少なくとも一部が脱着可能
とされ、この所定間隔を維持して画像剥離部材と相対移
動することにより溶融状態の画像剥離層を構成する熱溶
融性樹脂を付着させて画像剥離層の層厚を一定厚に維持
する層厚維持手段と、を有することを特徴とする。
【0016】加熱により軟化された画像剥離部材の画像
剥離層に、接触手段によって画像保持体の画像形成面が
接触される。画像形成面には、熱溶融性樹脂を含む画像
形成材料が溶融固着されて画像が形成されているので、
この画像形成材料が、画像剥離部材の画像剥離層と一体
になる。
【0017】一体となった画像剥離層と画像形成材料と
の凝集力が画像形成材料の画像保持体への接着力よりも
大きくなった状態で、分離手段が画像形成面を画像剥離
層から分離するので、画像形成材料は画像剥離層と一体
で画像剥離部材に付着し、画像保持体から除去される。
【0018】溶融した画像剥離層に対応して設けられた
層厚維持手段は、画像剥離部材との所定間隔を維持しつ
つ相対移動するので、画像剥離部材の表面に、一定厚の
画像剥離膜が構成される。
【0019】層厚維持手段の少なくとも一部は、画像剥
離部材に対して脱着可能に取り付けられているので、こ
の脱着可能な部分を取り外すことにより、層厚維持手段
に付着した熱溶融性樹脂(画像形成材料)を層厚維持手
段と一体で回収することができる。画像形成材料は従来
のように強引に掻き落とされないので、装置内に飛散し
ない。また、回収に要するエネルギーも従来と比較して
少なくなり、効率的に回収できる。さらに、層厚維持手
段の少なくとも一部を交換して、不要な熱溶融性樹脂
(画像形成材料)を回収することにより、長期にわたっ
て画像保持体から画像形成材料を除去することができ
る。
【0020】なお、本発明における「溶融」とは、画像
剥離層を構成する熱溶融性樹脂の粘度が低下し、微小な
ずれ応力によって容易に外形を変化させる(従って、例
えばこの熱溶融性樹脂を一定形状の容器に入れた場合に
は、容器の形に対応して形状を変える)が、画像剥離部
材との間には十分な接着力が作用しており、重力が作用
しても画像剥離部材から落下しない状態をいう。具体的
には、画像剥離層を構成する熱溶融性樹脂の表面温度
(M)を、この熱溶融性樹脂の融点をmp として、mp
+10≦Mの範囲に制御することで達成することができ
ることが確認されている。
【0021】また、本発明における「軟化」とは、画像
剥離層を構成する熱溶融性樹脂の粘度が低下しているも
のの上記した「溶融」状態よりは粘度が高く、外形を変
化させるためには「溶融」状態よりも大きな力が必要と
されると共に、画像形成材料を構成する熱溶融性樹脂と
の間に接着力をもった状態をいう。具体的には、画像剥
離層を構成する熱溶融性樹脂の表面温度(M)を、この
熱溶融性樹脂の融点をmp 、ガラス転移点をTg とし
て、Tg ≦M≦mp +10の範囲に制御することで達成
することができることが確認されている。
【0022】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記層厚維持手段が、前記画像剥離
部材から所定間隔をあけて配置されこの所定間隔を維持
して画像剥離部材と相対移動して溶融状態の画像剥離層
を構成する熱溶融性樹脂が付着される付着手段と、前記
付着手段に対して脱着可能に取り付けられ、付着手段に
付着した前記熱溶融性樹脂を集積する集積手段と、を有
することを特徴とする。
【0023】このため、集積手段のみを付着手段から取
り外すことで、集積手段に熱溶融性樹脂を集積させた状
態で回収することができ、回収作業が効率的になる。ま
た、層厚維持手段全体を取り外す必要がないので、熱溶
融性樹脂の回収が容易になる。
【0024】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記集積手段が、前記付着手段に対
して相対移動可能とされていることを特徴とする。
【0025】従って、集積手段に多量の熱溶融性樹脂が
集積された場合には、集積手段を付着手段から離間させ
ることで集積手段と付着手段との間にクリアランスを構
成し、さらに多くの熱溶融性樹脂材を集積手段に集積さ
せることができる。
【0026】また、付着手段から集積手段に集積される
熱溶融性樹脂の集積位置が変化するように、集積手段を
付着手段に対して移動させることもできる。これによ
り、集積手段に偏りなく熱溶融性樹脂を集積させること
ができる。例えば、付着手段から熱溶融性樹脂を自然落
下させて集積手段に集積させる場合には、集積手段を付
着手段に対して水平方向成分を有するように移動させる
ことで、集積手段に偏りなく熱溶融性樹脂を集積させる
ことができる。さらに、例えば、集積手段を円柱状又は
円筒状に形成し、軸周りに回転させることで、集積手段
の外周全体を利用して熱溶融性樹脂を回収することがで
きる。
【0027】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記集積手段が、前記付着手段に付
着した前記熱溶融性樹脂を収容する複数の凹部が形成さ
れると共に、これら凹部が形成された方向に回転可能と
された回転体であることを特徴とする。
【0028】従って、1つの凹部に熱溶融性樹脂を集積
し、凹部が熱溶融性樹脂によって満たされると、回転体
を回転させて、次の凹部に熱溶融性樹脂を集積すること
ができる。これにより、回転体に多量の熱溶融性樹脂を
集積させることができる。
【0029】また、回転体は回転により付着手段に対し
て相対移動し、付着手段に対する相対的な位置は変化し
ないので、このような位置変化を考慮して回転体の周囲
にスペースを開けておく必要がなく、スペースの無駄が
生じない。
【0030】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれかに記載の発明において、前記付着手段
と、前記集積手段との間に、付着手段と集積手段とを断
熱する断熱手段が設けられていることを特徴とする。
【0031】従って、付着手段の温度が高められている
場合であっても、付着手段から集積手段への熱の移動は
断熱手段によって阻止され、層厚維持手段全体としての
熱容量が小さくなっている。従って、層厚維持手段から
の熱エネルギーの損失を最小限とすることができる。
【0032】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記層厚維持
手段の表面に、低表面エネルギー層を形成したことを特
徴とする。
【0033】このため、層厚維持手段と接触している部
分において、熱溶融性樹脂の移動の抵抗が小さくなる。
また、熱溶融性樹脂が硬化して層厚維持手段に固着した
場合でも、熱溶融性樹脂を層厚維持手段から容易に分離
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係る画像形成材料除去装置10の概略的構成が示
されている。
【0035】画像形成材料除去装置10は、図示しない
箱体を有しており、この箱体に、同じく図示しない支持
手段によって、加熱ロール12が回転可能に支持されて
いる。また、加熱ロール12の斜め上方には、加熱ロー
ル12と同じ長さを有する加熱ロール14が、加熱ロー
ル12と平行にかつ回転可能に支持されている。さらに
加熱ロール12の上方には、用紙分離プレート16が配
置されており、これら加熱ロール12、14及び用紙分
離プレート16に、画像剥離ベルト18が巻き掛けられ
ている。
【0036】この画像剥離ベルト18は、図2にもその
一部を拡大して示すように、基材であるポリイミド製ベ
ルト19の外面に熱溶融性樹脂層28が形成されて構成
されている。基材としては、強度と耐久性、及び熱に対
する寸法安定性等を考慮して適切な材料を適宜選択でき
る。例えば、ポリイミドの他、樹脂系材料としては、ポ
リアミド、ポリアミドイミド等、金属材料としては、ス
テンレス、ニッケル等から選択することができる。
【0037】また、熱溶融性樹脂層28は、画像形成材
料除去装置10によって除去されるトナー30(画像形
成材料)と同じ熱溶融性樹脂により構成されており、厚
さは、20〜200μm、望ましくは50〜100μm
である。
【0038】加熱ロール12は、略円筒状に形成された
鋼製ロールによって構成されており、その内側には加熱
ロール12を加熱するハロゲンランプ20が配設されて
いる。また、加熱ロール12には、画像剥離ベルト18
と接触しない位置に温度センサー22が配置され、加熱
ロール12の表面に接触している。
【0039】加熱ロール14は、略円筒状に形成された
鋼製ロールと、その外周に被覆された所定の厚さのシリ
コーンゴムで構成されている。また、加熱ロール14の
内側には、加熱ロール14を加熱するハロゲンランプ2
4が配設されている。加熱ロール14には、画像剥離ベ
ルト18と接触しない位置に温度センサー26が配置さ
れ、加熱ロール14の表面に接触している。
【0040】温度センサー22、26によって加熱ロー
ル12、14の表面温度が検知されると、図示しない制
御回路によってハロゲンランプ20、24がフィードバ
ック制御され、加熱ロール12、14の表面が、それぞ
れあらかじめ設定された所定の温度T1、T2に維持さ
れる。これらの温度T1、T2は、画像剥離ベルト18
の表面の熱溶融性樹脂層28を、それぞれ溶融状態、軟
化状態とするのに十分な所定の温度とされている。
【0041】加熱ロール14の軸方向一端には、図示し
ないギヤが加熱ロール14と一体で回転可能に取り付け
られている。このギヤに、同じく図示しない駆動装置か
ら駆動力が伝達されて、加熱ロール14が図1反時計周
り方向に所定の角速度で回転する。これにより、画像剥
離ベルト18も図1反時計周り方向に循環する。また、
画像剥離ベルト18には、図示しない加圧機構によって
加熱ロール12から所定の張力が付与されている。
【0042】熱溶融性樹脂層28は、加熱ロール12か
ら画像剥離ベルト18を経て伝わったハロゲンランプ2
0の熱により、加熱ロール12の近傍において溶融状態
となる。溶融状態となった熱溶融性樹脂層28は、画像
剥離ベルト18の循環により加熱ロール12から次第に
離れて自然冷却されるが、加熱ロール14の近傍では、
加熱ロール14から画像剥離ベルト18を経て伝わった
ハロゲンランプ24の熱により再び加熱され、軟化状態
となる。
【0043】なお、温度センサー22、26は、それぞ
れ加熱ロール12、14に接している必要はなく、所定
間隔をあけて離間していてもよい。
【0044】加熱ロール12の上方に配置された用紙分
離プレート16は、側面視にて所定の中心角で、かつ外
周面16Aが加熱ロール12、14の半径よりも小さな
所定の曲率半径を有する円弧状に形成されている。画像
剥離ベルト18は、用紙分離プレート16の外周面16
Aに巻き掛けられた部分において鋭角的に湾曲してい
る。また、用紙分離プレート16の外周面16Aにはテ
フロン処理が施されて低表面エネルギー層が形成されて
おり、画像剥離ベルト18が滑らかに摺動するようにな
っている。
【0045】図示しない支持手段には、加熱ロール14
に対向して、加圧ロール32が回転可能に支持されてい
る。加圧ロール32は、図示しない加圧機構によって加
熱ロール14に向かって加圧されており、加熱ロール1
4と加圧ロール32とで、画像剥離ベルト18を挟持し
ている。
【0046】加熱ロール12の下方には、この加熱ロー
ル12と対向して、長方形の板状に形成されたステンレ
ス製の層厚維持ブレード34が固定されている。層厚維
持ブレード34は、長手方向が加熱ロール14の軸方向
(図1において紙面の法線方向)と一致し、その上端辺
34Aがポリイミド製ベルト19との間に所定の間隔を
あけている。また、画像剥離ベルト18の搬送方向(矢
印B方向)から層厚維持ブレード34を視ると、上端辺
34は、画像剥離ベルト18と平行な直線状となってい
る。従って、熱溶融性樹脂層28の層厚がこの間隔より
も厚くなった状態で画像剥離ベルト18が循環すると、
熱溶融性樹脂層28の表層近傍の部分が層厚維持ブレー
ド34に接触し、熱溶融性樹脂層28は均されて層厚が
一定厚となる。
【0047】また、層厚維持ブレード34は、側面視に
て、画像剥離ベルト18の循環方向上流側から測って所
定の取り付け角度θ1となるように固定されている。こ
れにより、層厚維持ブレード34に掻き取られた熱溶融
性樹脂が層厚維持ブレード34と画像剥離ベルト18と
の間で、熱溶融性樹脂層28の表面に接触した状態で貯
留される。
【0048】層厚維持ブレード34の表面には、テフロ
ン処理が施されて、低表面エネルギー層が形成されてい
る。このため、貯留された熱溶融性樹脂と層厚維持ブレ
ード34との摩擦は、熱溶融性樹脂層28との摩擦より
も小さくなる。従って、画像剥離ベルト18が循環する
と、貯留された熱溶融性樹脂は熱溶融性樹脂層28の表
面との摩擦によって回転する。
【0049】なお、層厚維持ブレード34の取り付け角
度θ1は、熱溶融性樹脂の粘度や熱溶融性樹脂層28の
表面との摩擦係数、及び画像剥離ベルト18の循環速度
等によって適宜決定される。従って、図面では層厚維持
ブレード34の取り付け角度θ1は鋭角となっている
が、上記した条件を満たすように取り付けられていれ
ば、直角あるいは鈍角でもよい。
【0050】層厚維持ブレード34の裏面には、セラミ
ックヒータ36が取り付けられている。また、セラミッ
クヒータ36には、温度センサー38が取り付けられて
いる。温度センサー38によって層厚維持ブレード34
の表面温度が検知されると、図示しない制御回路によっ
てセラミックヒータ36がフィードバック制御され、層
厚維持ブレード34の表面があらかじめ設定された所定
の温度T3に維持される。この温度T3は、熱溶融性樹
脂層28を構成する熱溶融性樹脂を溶融状態とするのに
十分な所定の温度とされている。従って、セラミックヒ
ータ36の熱は、層厚維持ブレード34を経て熱溶融性
樹脂層28に伝わり、熱溶融性樹脂層28を溶融させ
る。また、このように、層厚維持ブレード34がセラミ
ックヒータ36によって加熱されることで、層厚維持ブ
レード34の表面(セラミックヒータ36が取り付けら
れていない面)にも、熱溶融性樹脂の溶融温度以上に加
熱された溶融領域が構成されている。
【0051】なお、温度センサー38は、セラミックヒ
ータ36に接している必要はなく、所定間隔をあけて離
間していてもよい。
【0052】図2〜図4及び図11にも示すように、層
厚維持ブレード34のさらに下方には、支持箱60を介
して、回収ロール40が取り付けられている。回収ロー
ル40は、シャフト62と、このシャフト62の周囲に
形成された円筒状の付着体64と、で構成されている。
層厚維持ブレード34に貯留され、さらに下方に移動し
た熱溶融性樹脂は、この回収ロール40の付着体64の
表面に付着することで回収される。
【0053】支持箱60は、側壁66が略正方形で、全
体として上方に向かって開放された箱状に形成されてい
る。また、支持箱60の内面と回収ロール40の表面と
の間には所定のクリアランスが構成されており、付着体
64の表面に付着した一定量の熱溶融性樹脂が支持箱6
0の内面に接触しないようになっている。
【0054】支持箱60の側壁66には、この側壁66
の上辺の中央から下方に向かって(矢印A方向)一定幅
の案内溝68が形成されており、この案内溝68に、回
収ロール40のシャフト62の端部が差し入れられてい
る。また、側壁66には、シャフト62の端部を支持す
る支持ブラケット61が設けられており、シャフト62
の端部が支持ブラケット61に支持されている。さら
に、支持ブラケット61は、図示しない移動手段によっ
て、案内溝68に沿って移動可能とされている。従っ
て、支持ブラケット61が図示しない移動手段によって
移動すると、これに伴ってシャフト62も案内溝68に
沿って矢印A方向及びその反対方向に移動し、回収ロー
ル全体40として層厚維持ブレード34に対して接離す
る。このように、回収ロール40を層厚維持ブレード3
4から離間させることで、付着した熱溶融性樹脂によっ
て回収ロール40が実質的に太くなっても、常に熱溶融
性樹脂を回収ロール40の表面に安定して付着させるこ
とができる。
【0055】支持箱60は、画像形成材料除去装置10
を構成する箱体(図示省略)に対して、脱着可能に取り
付けられている。従って、支持箱60を箱体から取り外
すことで、箱体からも取り外すことが可能となる。そし
て、この状態でさらに回収ロール40を持ち上げれば、
支持箱60から容易に取り外すことができる。
【0056】なお、図10に二点鎖線で示すように、側
壁66の少なくとも一方を、蝶番67等の回動支持手段
によって回動可能に支持してもよい。これにより、側壁
66を回動させて支持箱60を側方に開放することで、
回収ロール40を軸方向に移動させて、支持箱60から
取り外すことができるようになる。従って、支持箱60
を、画像形成材料除去装置10の箱体(図示省略)から
取り外すことなく、回収ロール40のみを取り外すこと
ができる。
【0057】なお、回収ロール40の軸方向一端には回
転手段を設け、回転手段によって回収ロール40を回転
させるようにしてもよい。これにより、回収ロール40
の周囲に均等に熱溶融性樹脂を付着させることができ
る。
【0058】回収ロール40の材質としては特に限定さ
れず、鉄、ステンレス、銅、銅、アルミニウム等の金属
の他、ポリイミド、セラミック等を使用することができ
る。また、回収ロール40の表面に、トナー30と同系
の材料(例えばポリエステル樹脂等)をコーティング
し、熱溶融性樹脂の付着性(融着性)を高めてもよい。
さらに、回収ロール40の外周の表面粗さを適度に粗く
したり、所定形状の突起を設けたりすることによって、
固化した熱溶融性樹脂が脱落しないようにしてもよい。
【0059】回収ロール40の内側又は内部に加熱手段
(例えば、ハロゲンランプやセラミックヒータ等の発熱
体)を設けることで、回収ロール40の外周面を所定の
温度に維持し、熱溶融性樹脂の粘度を低くして、層厚維
持ブレード34から移行しやすいようにしてもよい。こ
の場合、回収ロール40の外周面の温度を、熱溶融性樹
脂が溶融する温度以下とすることで、熱溶融性樹脂が溶
融状態となって回収ロール40から流下することを防止
できる。
【0060】加熱ロール14の図1右側の位置には、用
紙トレイ42が図示しない箱体に脱着可能に取り付けら
れている。用紙トレイ42には1枚又は複数枚の用紙P
が収容されている。用紙Pには、熱溶融性樹脂を含んで
構成された画像形成材料としてのカラートナーによりカ
ラー画像が形成されており、用紙トレイ42内で、画像
形成面を下側にして収容されている。これら用紙Pは、
用紙トレイ42の上方に配置された送り出しロール44
によって一枚づつ用紙トレイ42から送り出される。さ
らに用紙Pは、送り出しロール44と加熱ロール14及
び加圧ロール32との間に配置された搬送ロール対46
に挟持搬送され、加熱ロール14と加圧ロール32との
間に送り込まれる。
【0061】画像剥離ベルト18の上方には、加圧ロー
ル32と用紙分離プレート16との間に掛け渡された部
分に平行に、板状の用紙シュート48が固定されてお
り、用紙Pを搬送方向(矢印B方向)に案内する。
【0062】次に、本実施の形態に係る画像形成材料除
去装置10の作用を説明する。用紙トレイ42から、送
り出しロール44によって送り出され、搬送ロール対4
8によって搬送された用紙Pは、加熱ロール14と加圧
ロール32との間に送りこまれる。
【0063】加熱ロール14は、図示しない駆動装置に
よって所定の角速度で回転しており、画像剥離ベルト1
8も所定の速度で循環しているので、用紙Pの画像形成
面が画像剥離ベルト18の熱溶融性樹脂層28に圧接さ
れながら、用紙Pが図1矢印B方向に所定の搬送速度で
搬送される。
【0064】このとき、加熱ロール14の近傍では、ハ
ロゲンランプ24からの熱によって熱溶融性樹脂層28
が軟化状態となっており、ゴム状の弾性を維持しつつ用
紙Pのトナー30と凝集力をもっている。このため、用
紙Pの画像形成面が画像剥離ベルト18の熱溶融性樹脂
層28に圧接されると、画像剥離ベルト18の熱溶融性
樹脂がトナー30と接着する。
【0065】画像剥離ベルト18の循環により、用紙P
は画像剥離ベルト18と接触した状態を維持したまま、
用紙シュート48に案内されてさらに矢印B方向へ搬送
される。搬送過程では、熱溶融性樹脂層28の熱がトナ
ー30に伝わって熱溶融性樹脂層28とトナー30とが
同一温度になる。また、熱溶融性樹脂層28及びトナー
30から周囲への放熱が起こり、熱溶融性樹脂層28及
びトナー30が徐々に冷却される。
【0066】用紙Pが用紙分離プレート16の位置に達
すると、熱溶融性樹脂層28及びトナー30は自然冷却
により、熱溶融性樹脂のガラス転移点よりもやや高い温
度になる。この結果、熱溶融性樹脂層28とトナー30
とは粘度が上がり、凝集力がトナー30の用紙Pに対す
る接着力よりも大きくなるが、依然ゴム状の弾性をもっ
ている。このため、用紙Pとトナー30との間に歪みが
生じると、トナー30と用紙Pとの界面が容易に分離し
やすい状態となっている。
【0067】画像剥離ベルト18は、用紙分離プレート
16の外周面16Aを摺動しつつ循環することで、小さ
な曲率半径で屈曲されるため、熱溶融性樹脂層28に接
着したトナー30も小さな曲率半径で屈曲される。熱溶
融性樹脂層28とトナー30との凝集力は、トナー30
の用紙Pに対する接着力よりも大きくなっているので、
トナー30に歪みが生じる。さらに、用紙Pはいわゆる
コシ(紙厚方向の変形に対する弾性)により画像剥離ベ
ルト18よりも大きな曲率半径で屈曲する。これによ
り、トナー30と用紙Pとの界面が分離され、用紙Pか
ら、トナー30が除去される。トナー30が除去された
用紙Pは、図示しない排紙トレイへ排出される。
【0068】用紙Pから除去されたトナー30は、画像
剥離ベルト18の循環により、画像剥離ベルト18の熱
溶融性樹脂層28と共に加熱ロール12の近傍に達す
る。ここで、ハロゲンランプ20からの熱が熱溶融性樹
脂層28及びトナー30に伝わっているので、熱溶融性
樹脂層28及びトナー30は溶融状態となる。これによ
り、トナー30の粘度が低下し、表面張力も低下して熱
溶融性樹脂層28と一体となる。このため、画像剥離ベ
ルト18の外面には、熱溶融性樹脂層28の層厚が厚く
なった凸部28Aが構成される。
【0069】この凸部28Aは、画像剥離ベルト18の
循環により、層厚維持ブレード34の位置に達し、層厚
維持ブレード34の上端辺34Aに接触する。熱溶融性
樹脂層28には、ハロゲンランプ20からの熱に加え
て、セラミックヒータ36からの熱が層厚維持ブレード
34を介して伝わっており、層厚維持ブレード34の近
傍の熱溶融性樹脂層28は常に溶融状態を安定して維持
している。このため、画像剥離ベルト18の凸部28A
が層厚維持ブレード34の上端辺34Aに接触しても過
度の抵抗を受けることなく循環する。そして、この循環
によって凸部28Aが均され、熱溶融性樹脂層28が一
定厚となる。
【0070】このように、セラミックヒータ36によっ
て層厚維持ブレード34を直接加熱し、この層厚維持ブ
レード34の近傍の熱溶融性樹脂層28を溶融状態に維
持するようにしたので、ハロゲンランプ20のみによっ
て熱溶融性樹脂を加熱して溶融状態とする場合と比較し
て、溶融状態を安定して維持することができる。これに
より、加熱ロール12を回転させる駆動手段等に大きな
負荷をかけることなく、低コストで熱溶融性樹脂層28
を一定厚に維持することができる。
【0071】また、熱溶融性樹脂層28の表面の凹凸や
ムラがなくなるので、熱溶融性樹脂層28と用紙Pとの
接触性が低下することもなく、確実に用紙Pからトナー
30を除去することができる。特に、用紙Pにカラー画
像が形成されている場合等、画像を形成しているトナー
30の量が多くても、用紙Pからトナー30を長期にわ
たって連続して、かつ安定的に除去できる。
【0072】画像剥離ベルト18の循環により、溶融状
態の熱溶融性樹脂層28を構成する熱溶融性樹脂の一部
は層厚維持ブレード34に掻き取られ、層厚維持ブレー
ド34と画像剥離ベルト18との間に貯留される。この
熱溶融性樹脂は、熱溶融性樹脂層28の表面に接触した
状態に維持されるため、画像剥離ベルト18が循環する
と、熱溶融性樹脂層28の表面との摩擦によって図2時
計周り方向に回転しつつ、加熱ロール12と平行な軸を
有する略円柱形の棒状になる。このように棒状となった
熱溶融性樹脂(図2〜図4において符号50で示す)が
回転しながら熱溶融性樹脂層28に接触することで、熱
溶融性樹脂層28の表面が常にリフレッシュされ、劣化
が防止される。
【0073】棒状となった熱溶融性樹脂50の径が大き
くなると、凝集力が弱くなる。このため、さらに熱溶融
性樹脂が層厚維持ブレード34に掻き取られると、熱溶
融性樹脂の一部は凝集することなく、層厚維持ブレード
34に沿って流下する。層厚維持ブレード34には所定
の溶融領域が構成されているので、熱溶融性樹脂は溶融
状態を維持したまま流下し、回収ロール40の表面に付
着する(この熱溶融性樹脂を符号52で示す)。
【0074】図3に示すように、回収ロール40は、図
示しない回転手段によって回転しつつ、駆動手段によっ
て層厚維持ブレード34から離間する方向(矢印A方
向)に移動するので、熱溶融性樹脂52を回収ロール4
0の表面に安定して、かつその周囲に均等に付着させる
ことができる。熱溶融性樹脂52は、回収ロール40に
付着後、自然冷却されて固化する。
【0075】このように、不要な熱溶融性樹脂を溶融状
態で回収ロール40に回収して層厚維持ブレード34か
ら取り除くので、例えば、熱溶融性樹脂が固化した状態
で取り除く場合と比較して、取り除きに要する負荷が小
さくなる。また、固化した熱溶融性樹脂を掻き取ること
によって熱溶融性樹脂が粉末化して飛散し、画像形成材
料除去装置10内の部材や用紙P等に付着してしまうこ
ともない。
【0076】また、不要な熱溶融性樹脂が層厚維持ブレ
ード34から順次取り除かれるので、層厚維持ブレード
34とこれに付着した熱溶融性樹脂とを一体で考えたと
き、その熱容量が大きくならない。このため、セラミッ
クヒータ36の発熱量が小さくても、層厚維持ブレード
34を所定の温度T3に維持できる。
【0077】回収ロール40は、箱体(図示省略)に対
して脱着可能に取り付けられているので、回収ロール4
0に付着した熱溶融性樹脂が一定量に達すると、箱体か
ら取り外し、熱溶融性樹脂が付着していない回収ロール
40と交換することができる。交換時には、熱溶融性樹
脂は固化しているので、飛び散ったり、作業者に付着し
たりしない。
【0078】また、層厚維持ブレード34には低表面エ
ネルギー層が形成されているので、例えば、層厚維持ブ
レード34に熱溶融性樹脂が付着した状態でセラミック
ヒータ36の通電を止める等の原因により熱溶融製樹脂
が冷却固化したような場合でも、熱溶融性樹脂を層厚維
持ブレード34から容易に分離することができる。
【0079】なお、上記した回収ロール40に代えて、
図11に示す回収手段を設けてもよい。すなわち、層厚
維持ブレード34に対応して、略箱状に形成され上方に
向かって開放された回収ボックス77が配置される。こ
れにより、層厚維持ブレード34に掻き取られた熱溶融
性樹脂が、回収ボックス77に集積状態で回収される。
(別言すれば、層厚維持ブレード34が2分割されてお
り、上側部分が画像剥離ベルト18に対して画像剥離層
28の層厚を一定厚に維持すると共に、下側部分に、熱
溶融性樹脂を集積できる湾曲部分が構成されている)。
【0080】また、この場合には、層厚維持ブレード3
4と回収ボックス77との間に、断熱手段として、断熱
シート78を挟み込むようにしてもよい。これにより、
層厚維持ブレート34の熱が回収ボックス77に伝わら
なくなり、層厚維持ブレード34実質的な熱容量が増大
しない。このため、セラミックヒータ36の発熱量を過
度に大きくすることなく、層厚維持ブレード34を一定
温度に維持できる。なお、層厚維持ブレート34の熱を
回収ボックス77に伝えなくするための断熱手段として
は、上記した断熱シート78に限られず、要するに、層
厚維持ブレード34実質的な熱容量の増大を防止できる
ものであればよい。例えば、層厚維持ブレード34と回
収ボックス77との間に一定の空気層(隙間等)を構成
し、この空気層を断熱手段として、層厚維持ブレート3
4の熱が回収ボックス77に伝わらないようにしてもよ
い。さらに、セラミックヒータ36と回収ボックス77
とが接するおそれのある場合には、セラミックヒータ3
6と回収ボックス77との間に上記した断熱手段を設け
て、セラミックヒータ36の熱が回収ボックス77に伝
わらないようにしてもよい。
【0081】また、回収ボックス77の少なくとも内面
に、テフロン処理等によって低表面エネルギー層を形成
して、回収ボックス77に集積された熱溶融性樹脂が容
易に分離されるようにしてもよい。
【0082】図5には、本発明の第2の実施の形態に係
る画像形成材料除去装置80の一部が概略的に示されて
いる。第2の実施の形態に係る画像形成材料除去装置8
0では、第1の実施の形態に係る画像形成材料除去装置
10と比較して、層厚維持手段を構成する付着手段のみ
が異なっており、他は全て同一である。以下、第1の実
施の形態に係る画像形成材料除去装置10と同一の要
素、部材等については同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0083】この画像形成材料除去装置80では、付着
手段として、第1の実施の形態に係る層厚維持ブレード
34に代えて、略円筒状に形成された層厚維持ロール8
2が使用されている。層厚維持ロール82は、加熱ロー
ル12と平行な回転軸を中心として回転可能に、かつ、
外周が画像剥離ベルト18と所定の間隔をあけるよう
に、図示しない箱体に支持されている。また、この層厚
維持ロール82は、図示しない駆動手段によって、図5
反時計周り方向に回転するようになっている。層厚維持
ロール82の内側には、ハロゲンランプ20が取り付け
られており、図示しない温度センサ及び制御回路によっ
て、層厚維持ロール82が所定の温度T3に維持され
る。また、層厚維持ロール82の表面にはテフロン処理
が施されて、低表面エネルギー層が形成されている。
【0084】層厚維持ロール82の斜め下方には、第1
の実施の形態に係る画像形成材料除去装置10と同様、
回収ロール40が図示しない箱体に対して脱着可能に取
り付けられている。
【0085】従って、熱溶融樹脂層28の表層に凸部2
8Aが形成された状態で画像剥離ベルト18が循環する
と、凸部28Aが層厚維持ロール82に接触するため、
熱溶融性樹脂層28の層厚が一定に維持される。特に、
層厚維持ロール82を図5反時計回り方向に回転させる
ことで、熱溶融性樹脂層28の層厚維持ロール82に対
する相対速度が大きくなるため、より効果的に、余分な
熱溶融性樹脂を掻き取ることができる。ただし、余分な
熱溶融性樹脂を掻き取ることができれば、層厚維持ロー
ル82の回転方向は特に限定されず、例えば、停止ある
いは、図5時計回り方向に回転するものでもよい。
【0086】また、この画像形成材料除去装置80にお
いても、層厚維持ロール82の内側に設けられたハロゲ
ンランプ84の熱が熱溶融性樹脂層28に伝わること
で、熱溶融性樹脂層28が常に安定して溶融状態に維持
される。このため、画像剥離ベルト18の循環に過大な
負荷を生じさせることなく、熱溶融性樹脂層28の層厚
を一定厚に維持できる。
【0087】層厚維持ロール82の回転角速度を所定の
回転角速度に設定することで、画像剥離ベルト18と層
厚維持ロール82との間に、掻き取られた熱溶融性樹脂
が貯留される貯留部が構成されるようにすることもでき
る。貯留部に貯留された熱溶融性樹脂が画像剥離ベルト
18との摩擦によって常に回転しながら熱溶融性樹脂層
28に接触することで、熱溶融性樹脂層28の表面が常
にリフレッシュされ、劣化が防止される。
【0088】層厚維持ロール82に掻き取られた熱溶融
性樹脂の量が多くなると、この熱溶融性樹脂は溶融状態
を維持したまま層厚維持ロール82と共に回転して、回
収ロール40の表面に付着し、次第に集積される。回収
ロール40の回転及び、層厚維持ロール82からの離間
(矢印A方向への移動)により、多くの熱溶融性樹脂を
回収ロール40の表面に安定して、かつその周囲に均等
に付着させることができる。熱溶融性樹脂は回収ロール
40に付着後、自然冷却されて固化する。
【0089】このように、不要な熱溶融性樹脂が層厚維
持ロール82から順次取り除かれるので、層厚維持ロー
ル82とこれに付着した熱溶融性樹脂とを一体で考えた
とき、その熱容量が大きくならず、ハロゲンランプ84
の発熱量が小さくても、層厚維持ロール82を所定の温
度T3に維持できる。また、固化した熱溶融性樹脂が飛
散して、画像形成材料除去装置10内の部材や用紙P等
に付着してしまうこともない。
【0090】回収ロール40は、箱体(図示省略)に対
して脱着可能に取り付けられているので、回収ロール4
0に付着した熱溶融性樹脂が一定量に達すると、箱体か
ら取り外し、熱溶融性樹脂が付着していない回収ロール
40と交換することができる。交換時には、熱溶融性樹
脂は固化しているので、飛び散ったり、作業者に付着し
たりしない。
【0091】回収ロール40の表面にテフロン処理を施
して、低表面エネルギー層を形成してもよい。これによ
り、回収ロール40を捩じり変形させたり振動させたり
して、付着した熱溶融性樹脂と回収ロール40の表面と
の間に歪みを生じさせ、熱溶融性樹脂を回収ロール40
から容易に分離することができる。
【0092】図6には、本発明の第3の実施の形態に係
る画像形成材料除去装置90の一部が概略的に示されて
いる。この画像形成材料除去装置90では、第1の実施
の形態に係る画像形成材料除去装置10と比較して、層
厚維持手段の構成のみが異なっており、他は全て同一で
ある。以下、第1の実施の形態に係る画像形成材料除去
装置10と同一の要素、部材等については同一の符号を
付して説明を省略する。
【0093】この画像形成材料除去装置80では、層厚
維持手段として、第1の実施の形態に係る層厚維持ブレ
ード34に代えて、側面視にて円弧状の層厚維持曲板9
2が、図示しない箱体に取り付けられている。層厚維持
曲板92は、第2の実施の形態に係る層厚維持ロール8
2の半径よりも大きな一定の曲率半径で湾曲されてお
り、図92において上に凸で、かつ左右対称となるよう
に取り付けられている。また、層厚維持曲板92の上面
92Aと画像剥離ベルト18との間には、所定間隔があ
けられている。さらに、層厚維持曲板92の上面92A
は研磨によって平滑面とされており、特に、矢印D方向
から層厚維持曲板92を視たとき、その上面92Aが画
像剥離ベルト18の外面と平行で、かつ、表面粗さが、
第1の実施の形態に係る層厚維持ブレード34の上端辺
34A(図2〜図4参照)や、第2の実施の形態に係る
層厚維持ロール82の外周面よりもさらに滑らかになっ
ている。
【0094】層厚維持曲板92の下面には、セラミック
ヒータ94が取り付けられており、図示しない温度セン
サ及び制御回路によって、層厚維持曲板92が所定の温
度T1に維持される。
【0095】層厚維持曲板92の上流側端部の下方に
は、第1の実施の形態に係る画像形成材料除去装置10
と同様、回収ロール40が図示しない箱体に対して脱着
可能に取り付けられている。
【0096】従って、熱溶融樹脂層28の表層に凸部2
8Aが形成された状態で画像剥離ベルト18が循環する
と、凸部28Aが層厚維持曲板92に接触するため、熱
溶融性樹脂層28の層厚が一定厚に維持される。特に、
層厚維持曲板92の上面92Aが画像剥離ベルト18の
外面と平行で、かつ表面粗さが、第1の実施の形態に係
る層厚維持ブレード34の上端辺34Aや、第2の実施
の形態に係る層厚維持ロール82の外周面よりもさらに
滑らかになっているので、熱溶融性樹脂層28の表面を
滑らかにすることができる。
【0097】また、この画像形成材料除去装置90にお
いても、セラミックヒータ94の熱が熱溶融性樹脂層2
8に伝わることで、熱溶融性樹脂層28が常に安定して
溶融状態に維持される。このため、画像剥離ベルト18
の循環に過大な負荷がかからない。
【0098】なお、例えば、第1の実施の形態に係る層
厚維持ブレード34の上端辺34Aや第2の実施の形態
に係る層厚維持ロール82の外周面を研磨によって滑ら
かにすることも可能であるが、第3の実施の形態に係る
層厚維持曲板92では、曲率半径を層厚維持ロール82
の半径よりも大きくしたことで、研磨を容易に行うこと
ができる。
【0099】層厚維持曲板92に掻き取られた熱溶融性
樹脂は、溶融状態を維持したまま層厚維持曲板92に沿
って流下して、回収ロール40の表面に付着し、次第に
集積される。回収ロール40の回転及び、層厚維持ロー
ル82からの離間により、多くの熱溶融性樹脂52を回
収ロール40の表面に安定して、かつその周囲に均等に
付着させることができる。熱溶融性樹脂52は回収ロー
ル40に付着後、自然冷却されて固化する。
【0100】このように、不要な熱溶融性樹脂が層厚維
持曲板92から順次取り除かれるので、層厚維持曲板9
2とこれに付着した熱溶融性樹脂とを一体で考えたと
き、その熱容量が大きくならず、セラミックヒータ94
の発熱量が小さくても、層厚維持曲板92を所定の温度
T3に維持できる。また、固化した熱溶融性樹脂が飛散
して、画像形成材料除去装置10内の部材や用紙P等に
付着してしまうこともない。
【0101】回収ロール40は、箱体(図示省略)に対
して脱着可能に取り付けられているので、回収ロール4
0に付着した熱溶融性樹脂が一定量に達すると、箱体か
ら取り外し、熱溶融性樹脂が付着していない回収ロール
40と交換することができる。交換時には、熱溶融性樹
脂は固化しているので、飛び散ったり、作業者に付着し
たりしない。
【0102】回収ロール40の表面にテフロン処理を施
して、低表面エネルギー層を形成し、熱溶融性樹脂を回
収ロール40から容易に分離することができるようにし
てもよい。
【0103】図7には、本発明の第4の実施の形態に係
る画像形成材料除去装置100の一部が概略的に示され
ている。この画像形成材料除去装置100では、第1の
実施の形態に係る画像形成材料除去装置10と比較し
て、層厚維持手段の構成が異なっている。以下、第1の
実施の形態に係る画像形成材料除去装置10と同一の要
素、部材等については同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0104】この画像形成材料除去装置100では、層
厚維持手段として、第1の実施の形態に係る層厚維持ブ
レード34に代えて、弾性変形可能な材料によって無端
状に形成された層厚維持ベルト102が使用されてい
る。この層厚維持ベルト102は、加熱ロール12の下
方で図示しない箱体に回転可能に取り付けられた略円筒
状の駆動ロール104と、駆動ロール104の斜め下方
で、同じく図示しない箱体に回転可能に取り付けられた
従動ロール106とに巻き掛けられている。従動ロール
106は、層厚維持ベルト102のうち、駆動ロール1
04から従動ロール106に至る部分102Aと、画像
剥離ベルト18とのなす角θ2が、層厚維持ベルト10
2の搬送方向上流側から測って鋭角となるように、図7
において駆動ロール104よりも左側の位置に取り付け
られている。また、従動ロール106は駆動ロール10
4よりも小径とされており、画像剥離ベルト18は、駆
動ロール104への巻き掛け部分よりも従動ロール10
6への巻き掛け部分の方がより小さな曲率半径で湾曲し
ている。
【0105】駆動ロール104は、図示しない駆動手段
からの駆動力を受けて、図7反時計回り方向に回転する
ようになっており、層厚維持ベルト102も図7反時計
回り方向に循環する。
【0106】駆動ロール104の内側には、ハロゲンラ
ンプ109が配設されている。ハロゲンランプ109
は、駆動ロール104の外周のうち層厚維持ベルト10
2が巻き掛けられていない部分に接触する温度センサー
108と図示しない制御手段とによってフィードバック
制御され、駆動ロール104が所定の温度T3に維持さ
れる。
【0107】また、層厚維持ベルト102のうち、駆動
ロール104から従動ロール106に到る部分102A
にもハロゲンランプ109の熱が伝わるようになってお
り、従動ロール106に巻き掛けられた部分では、熱溶
融性樹脂が所定の弾性を回復する温度になっている。
【0108】従動ロール106の下方には、集積手段と
して、箱状に形成されると共に上面が開口した回収カー
トリッジ110が、図示しない箱体に脱着可能に、かつ
水平方向(図7矢印F方向、紙面法線方向及びこれらを
ベクトル的に合成した方向)に移動可能に取り付けられ
ている。
【0109】この画像形成材料除去装置100では、熱
溶融樹脂層28の表層に、用紙Pから除去されたトナー
30によって凸部28Aが形成された状態で画像剥離ベ
ルト18が循環すると、凸部28Aが層厚維持ベルト1
02に接触するため、熱溶融性樹脂層28の層厚が一定
に維持される。層厚維持ベルト102は図7反時計周り
方向に循環しており、熱溶融性樹脂層28と層厚維持ベ
ルト102との相対速度が大きくなっているので、余分
な熱溶融性樹脂を効果的に掻き取ることができる。
【0110】層厚維持ベルト102のうち、駆動ロール
104から従動ロール106に到る部分102Aにハロ
ゲンランプ109の熱が伝えられているので、掻き取ら
れた熱溶融性樹脂は、溶融状態を維持したまま、画像剥
離ベルト18と共に循環しつつ、下方に流下する。
【0111】従動ロール106の近傍では、熱溶融性樹
脂が冷却され、所定の弾性を回復する。この状態で、従
動ロール106に沿って層厚維持ベルト102が小さな
曲率半径で湾曲すると、層厚維持ベルト102と、所定
の弾性を回復した熱溶融性樹脂との間に歪みが生じ、熱
溶融性樹脂は層厚維持ベルト102から分離されて落下
する。
【0112】落下した熱溶融性樹脂は、回収カートリッ
ジ110に貯留されて次第に集積され、冷却により固化
する。回収カートリッジ110に貯留された熱溶融性樹
脂が一定量に達した場合には、新たな回収カートリッジ
110と交換できる。
【0113】回収カートリッジ110を水平方向に移動
させることで、回収カートリッジ110内に無駄なスペ
ースを生じさせることなく、熱溶融性樹脂を貯留させる
ことができる。さらに、回収カートリッジ110を上下
方向に移動可能に、図示しない箱体に取り付けるように
して、回収カートリッジ110内に無駄なスペースを生
じさせることなく、熱溶融性樹脂を貯留させるるように
してもよい。また、回収カートリッジ110の表面(少
なくとも内面)にテフロン処理を施して、低表面エネル
ギー層を形成し、貯留された熱溶融性樹脂を回収カート
リッジ110から容易に分離することができるようにし
てもよい。
【0114】なお、余分な熱溶融性樹脂を掻き取ること
ができれば、層厚維持ベルト102の循環方向は特に限
定されず、例えば、停止していてもよいことはもちろん
である。
【0115】また、層厚維持ベルト102の循環速度を
所定の速度に設定し、あるいは従動ロール106の位置
を所定の位置として駆動ロール104から従動ロール1
06に致る層厚維持ベルト102Aの傾斜角度を調整す
ることで、画像剥離ベルト18と層厚維持ロール82と
の間に、掻き取られた熱溶融性樹脂が貯留される貯留部
が構成されるようにすることもできる。貯留部に貯留さ
れた熱溶融性樹脂が画像剥離ベルト18との摩擦によっ
て常に回転しながら熱溶融性樹脂層28に接触すること
で、熱溶融性樹脂層28の表面が常にリフレッシュさ
れ、劣化が防止される。
【0116】図8には、本発明の第5の実施の形態に係
る画像形成材料除去装置120の主要部が示されてい
る。この画像形成材料除去装置120では、第1の実施
の形態に係る画像形成材料除去装置10と比較して、集
積手段のみが異なっており、他はすべて同じである。以
下、第1の実施の形態に係る画像形成材料除去装置10
と同一の要素、部材等については同一符号を付して説明
を省略する。
【0117】すなわち、この画像形成材料除去装置12
0では、第1の実施の形態に係る回収ロール40に代え
て、回収ロール122が使用されている。
【0118】回収ロール122は、図示しない箱体に脱
着可能にかつ回転可能に支持された支軸124と、支軸
124の軸方向両端に形成された円板状のフランジ12
6及び、支軸124の外周から放射状に延出された複数
(図8では6枚)の隔壁128と、で構成されている。
そして、支軸124の外周面と、フランジ126の内面
及び隔壁128の対向面とによって、側面視にて扇型の
収容部130が複数(隔壁128と同じ数、従って図8
では6つ)構成されている。
【0119】支軸124は、図示しない駆動手段からの
駆動力を受けて回転するようになっている。そして、所
定の位置で回転停止すると、特定の収容部130が層厚
維持ブレード34の下方に位置する。従って、回収ロー
ル122全体としては、収容部130が形成された方向
(支軸124の周方向)に回転し、この回転によって、
複数の収容部130のうち特定の収容部130が順次、
層厚維持ブレード34の下方に位置することになる。
【0120】支軸124、フランジ126及び隔壁12
8にはテフロン処理が施されて、低表面エネルギー層が
形成されている。
【0121】従って、この画像形成材料除去装置120
では、層厚維持ブレード34に掻き取られた熱溶融性樹
脂が溶融状態を維持したまま層厚維持ブレード34に沿
って流下すると、層厚維持ブレード34の下方に位置し
た収容部130に収容される。収容部130内ではセラ
ミックヒータ36の熱が伝わってこないので、熱溶融性
樹脂は自然冷却されて固化する。
【0122】このようにして、1つの収容部130に所
定量の熱溶融性樹脂が収容されると、駆動手段(図示省
略)によって支軸124を回転させ、熱溶融性樹脂が収
容されていない収容部130を層厚維持ブレード34の
下方に位置させる。これを繰り返し、すべての収容部1
30に熱溶融性樹脂を収容することができる。
【0123】このように、一定容量を有する収容部13
0に収容された熱溶融性樹脂が収容限界に達すると、次
の収容部130に熱溶融性樹脂を収容させて、集積状態
で回収するので、回収の対スペース効率が高くなる。特
に、回収部材の設置スペースが限られている場合には、
回収部材として回収ロール122を用いることで、回収
密度を向上させることができる。
【0124】すべての収容部130に熱溶融性樹脂が収
容されると、回収ロール122を箱体(図示省略)から
取り外し、新たな回収ロール122と交換することがで
きる。回収ロール122と熱溶融性樹脂とが一体となっ
ているので、交換作業を容易に、かつ効率的に行うこと
ができる。
【0125】支軸124、フランジ126及び隔壁12
8にはテフロン処理が施されて、低表面エネルギー層が
形成されているので、取り外した回収ロール122を例
えばねじり変形させたり振動させたりして、回収ロール
122の表面と固化した熱溶融性樹脂との間に歪みを生
じさせれば、熱溶融性樹脂は回収ロール122から容易
に分離される。
【0126】なお、収容部130を構成する支軸124
の外周面と、フランジ126の内面及び隔壁128の対
向面の少なくとも一部に、表面粗さを適度に粗くした
り、所定形状の突起を設けたりすることによって、例え
ば、固化した熱溶融性樹脂を収容した収容部130が下
向きとなった場合でも、この熱溶融性樹脂が脱落しない
ようにしてもよい。
【0127】用紙分離プレート16、層厚維持ブレード
34、回遊ロール40、回収ボックス77、回収カート
リッジ110、支軸124、フランジ126及び隔壁1
28の表面に低表面エネルギー層を形成する方法として
も、上記したテフロン処理はあくまで一例であり、これ
に限られないことはもちろんである。
【0128】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。 (実施例1)第1の実施の形態に係る画像形成材料除去
装置10(図1参照)を用いて、用紙Pからトナー30
の除去を行った。
【0129】この画像形成材料除去装置10によって画
像形成材料が除去される用紙Pとしては、普通紙上にシ
リコーン樹脂を紙の凹凸を損なわない程度(約1μm)
の厚さで形成した専用紙を使用した。この専用紙に、カ
ラー画像形成装置等によって、画像形成材料としてのカ
ラートナーが転写され、さらに加熱定着されてカラー画
像が形成されている。カラートナーは、ポリエステル樹
脂に少なくともイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の顔料を含有させたもので、ポリエステル樹脂の熱的特
性は、ガラス転移点が約70℃、溶融温度が約115℃
である。図9には、このポリエステル樹脂の温度と粘度
との関係が示されている。このグラフからも明らかなよ
うに、ガラス転移点を越える温度領域では、温度の上昇
に伴って急激に粘度が減少するシャープメルトな樹脂で
ある。
【0130】画像剥離ベルト18としては、周方向長さ
300mm、幅340mm、厚さ75μmのポリイミド
製ベルトを基材とし、このポリイミド製ベルトの外面に
熱溶融性樹脂が厚さ50μmで被覆されたものを使用し
た。
【0131】加熱ロール12としては、外径25mm、
肉厚0.3mmの鋼製ロールを使用し、加熱ロール14
としては、外径25mm、肉厚0.3mmの鋼製ロール
の表面に0.1mmの厚さのシリコーンゴムが被覆され
たものを使用した。また、用紙分離プレート16として
は、外周の曲率半径が3mmの曲面をもった鋼製プレー
トの表面にテフロン処理を施したものを使用した。
【0132】層厚維持ブレード34としては、厚さ0.
5mmのステンレス製の板状体を使用し、画像剥離ベル
ト18から100μmの隙間をあけた。
【0133】加熱ロール12の温度T1は150℃、加
熱ロール14の温度T2は110℃、層厚維持ブレード
34の温度T3は150℃とした。
【0134】また、画像剥離ベルト18の循環速度を8
0mm/secにした。以上の条件で、用紙Pに定着さ
れたカラートナーの除去を行ったところ、カラートナー
を良好に除去することができた。また、複数枚の用紙P
から連続してカラートナーの除去を行ったところ、長期
にわたって良好な除去性能を維持することができた。
【0135】また、層厚維持ブレート34に付着したト
ナーを、回収ロール40に回収することが確認できた。 (実施例2)本発明の第5の実施の形態に係る画像形成
材料除去装置120(図8参照)を使用し、実施例1と
同じ条件で用紙Pに定着されたカラートナーの除去を行
った。この場合においても、実施例1と同様、カラート
ナーを良好に除去することができた。また、2000枚
の用紙Pから連続してカラートナーの除去を行った後回
収ロール122を取り外し、回収ロール122に振動を
与えると、固化した熱溶融性樹脂が回収ロール122か
ら塊となって脱落し、回収ロール122は再利用可能と
なった。
【0136】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、熱溶融性樹
脂を含む画像剥離層を備えた画像剥離部材と、前記画像
剥離層を加熱する加熱手段と、加熱により軟化された前
記画像剥離層に、熱溶融性樹脂を含む画像形成材料が溶
融固着された画像保持体の画像形成面を接触させる接触
手段と、前記画像剥離層に接触された前記画像形成面
を、画像剥離層と前記画像形成材料との凝集力が冷却に
より画像形成材料と前記画像保持体との接着力よりも大
きくなった状態で画像剥離層から分離させる分離手段
と、加熱により溶融された前記画像剥離層に対応した位
置で前記画像剥離部材から所定間隔をあけて配置される
と共に画像剥離部材に対して少なくとも一部が脱着可能
とされ、この所定間隔を維持して画像剥離部材と相対移
動することにより溶融状態の画像剥離層を構成する熱溶
融性樹脂を付着させて画像剥離層の層厚を一定厚に維持
する層厚維持手段と、を有するので、熱溶融性樹脂(画
像形成材料)が装置内に飛散せず、不要な熱溶融性樹脂
の回収に要するエネルギーも従来と比較して少なくな
り、効率的に回収できる。また、長期にわたって画像保
持体から画像形成材料を除去することができる。
【0137】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記層厚維持手段が、前記画像剥離
部材から所定間隔をあけて配置されこの所定間隔を維持
して画像剥離部材と相対移動して溶融状態の画像剥離層
を構成する熱溶融性樹脂が付着される付着手段と、前記
付着手段に対して脱着可能に取り付けられ、付着手段に
付着した前記熱溶融性樹脂を集積する集積手段と、を有
するので、回収作業が効率的かつ容易になる。
【0138】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記集積手段が、前記付着手段に対
して相対移動可能とされているので、さらに多くの熱溶
融性樹脂材を集積手段に集積させることができる。ま
た、集積手段に偏りなく熱溶融性樹脂を集積させること
ができる。
【0139】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記集積手段が、前記付着手段に付
着した前記熱溶融性樹脂を収容する複数の凹部が形成さ
れると共に、これら凹部が形成された方向に回転可能と
された回転体であるので、スペースの無駄を生じさせる
ことなく、多量の熱溶融性樹脂を集積させることができ
る。
【0140】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれかに記載の発明において、前記付着手段
と、前記集積手段との間に、付着手段と集積手段とを断
熱する断熱手段が設けられているので、層厚維持手段か
らの熱エネルギーの損失を最小限とすることができる。
【0141】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記層厚維持
手段の表面に、低表面エネルギー層を形成したので、層
厚維持手段と接触している部分において、熱溶融性樹脂
の移動の抵抗が小さくなる。また、熱溶融性樹脂を層厚
維持手段から容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の概略的構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る画像形成材料
除去装置の一部を拡大して示す側面図である。
【図9】本発明に係る画像形成材料除去装置によって除
去される画像形成材料を構成するポリエステル樹脂の温
度と粘度との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の第1の実施に形態に係る画像形成材
料除去装置の回収ロールの近傍を拡大して示す斜視図で
ある。
【図11】本発明の第1の実施に形態に係る画像形成材
料除去装置の回収ボックスの近傍を拡大して示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 画像形成材料除去装置 16 用紙分離プレート(分離手段) 18 画像剥離ベルト(画像剥離部材) 20 ハロゲンランプ(加熱手段) 24 ハロゲンランプ(加熱手段) 28 熱溶融性樹脂層(画像剥離層) 32 加圧ロール(接触手段) 34 層厚維持ブレード(付着手段、層厚維持手
段) 40 回収ロール(集積手段、層厚維持手段) 70 画像形成材料除去装置 77 回収ボックス(集積手段) 79 断熱シート(断熱手段) 80 画像形成材料除去装置 82 層厚維持ロール(付着手段、層厚維持手段) 92 層厚維持曲板(付着手段、層厚維持手段) 100 画像形成材料除去装置 102 層厚維持ベルト(付着手段、層厚維持手
段) 110 回収カートリッジ(集積手段) 122 回収ロール(集積手段、層厚維持手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融性樹脂を含む画像剥離層を備えた
    画像剥離部材と、 前記画像剥離層を加熱する加熱手段と、 加熱により軟化された前記画像剥離層に、熱溶融性樹脂
    を含む画像形成材料が溶融固着された画像保持体の画像
    形成面を接触させる接触手段と、 前記画像剥離層に接触された前記画像形成面を、画像剥
    離層と前記画像形成材料との凝集力が画像形成材料と前
    記画像保持体との接着力よりも大きくなった状態で画像
    剥離層から分離させる分離手段と、 加熱により溶融された前記画像剥離層に対応した位置で
    前記画像剥離部材から所定間隔をあけて配置されると共
    に画像剥離部材に対して少なくとも一部が脱着可能とさ
    れ、この所定間隔を維持して画像剥離部材と相対移動す
    ることにより溶融状態の画像剥離層を構成する熱溶融性
    樹脂を付着させて画像剥離層の層厚を一定厚に維持する
    層厚維持手段と、 を有することを特徴とする画像形成材料除去装置。
  2. 【請求項2】 前記層厚維持手段が、 前記画像剥離部材から所定間隔をあけて配置されこの所
    定間隔を維持して画像剥離部材と相対移動して溶融状態
    の画像剥離層を構成する熱溶融性樹脂が付着される付着
    手段と、 前記付着手段に対して脱着可能に取り付けられ、付着手
    段に付着した前記熱溶融性樹脂を集積する集積手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成材
    料除去装置。
  3. 【請求項3】 前記集積手段が、前記付着手段に対して
    相対移動可能とされていることを特徴とする請求項2に
    記載の画像形成材料除去装置。
  4. 【請求項4】 前記集積手段が、 前記付着手段に付着した前記熱溶融性樹脂を収容する複
    数の凹部が形成されると共に、これら凹部が形成された
    方向に回転可能とされた回転体であることを特徴とする
    請求項2に記載の画像形成材料除去装置。
  5. 【請求項5】 前記付着手段と、前記集積手段との間
    に、付着手段と集積手段とを断熱する断熱手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれ
    かに記載の画像形成材料除去装置。
  6. 【請求項6】 前記層厚維持手段の表面に、低表面エネ
    ルギー層を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項
    5のいずれかに記載の画像形成材料除去装置。
JP2317498A 1998-02-04 1998-02-04 画像形成材料除去装置 Pending JPH11219080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2317498A JPH11219080A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 画像形成材料除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2317498A JPH11219080A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 画像形成材料除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11219080A true JPH11219080A (ja) 1999-08-10

Family

ID=12103279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2317498A Pending JPH11219080A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 画像形成材料除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11219080A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08328442A (ja) クリーニング装置
US5200786A (en) Donor brush ram system
JP2012083751A (ja) 外部加熱ロールをクリーニングする方法および装置
JP4068770B2 (ja) 高温加圧定着装置
JP3567714B2 (ja) 画像形成材料除去装置
US5356473A (en) Dirt blade for RAM systems
JPH11219080A (ja) 画像形成材料除去装置
JPH11219073A (ja) 画像形成材料除去装置
US5597413A (en) Donor brush
JP3755337B2 (ja) 画像形成材料除去装置
JPS6186776A (ja) 熱定着器のクリ−ニング装置
JP3243143B2 (ja) 定着装置
US5493375A (en) Oil control blade
JP3514143B2 (ja) 画像形成材料除去装置
JP3444210B2 (ja) 画像形成材料除去装置
US5819148A (en) Renewable thin film oil metering blade
US20060193661A1 (en) Roll fuser apparatus
JP2002072792A (ja) 画像形成材料除去装置
JP2000267525A (ja) 画像形成材料除去装置
JP2003270994A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US5166728A (en) Electrophotographic printer having a thermal conductive member interposed between cleaning and heat fusing means
JPH09258631A (ja) クリーニング装置
JP2011209365A (ja) クリーニング装置及びこのクリーニング装置を備えた定着装置
JP2001066957A (ja) 画像剥離装置
JPH0511171U (ja) 画像形成装置の定着装置