JPH11219687A - 蛍光ランプ、固体撮像素子および画像読取装置 - Google Patents

蛍光ランプ、固体撮像素子および画像読取装置

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JPH11219687A
JPH11219687A JP10019685A JP1968598A JPH11219687A JP H11219687 A JPH11219687 A JP H11219687A JP 10019685 A JP10019685 A JP 10019685A JP 1968598 A JP1968598 A JP 1968598A JP H11219687 A JPH11219687 A JP H11219687A
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JP
Japan
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phosphor
light
fluorescent lamp
ultraviolet
emission
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JP10019685A
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English (en)
Inventor
Shuichi Imai
秀一 今井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線を吸収する不可視のトナーまたはインキ
で設けられた情報を読み取る。 【解決手段】画像読取装置の蛍光ランプの内面に塗布さ
れる蛍光体に紫外線蛍光体を混入し、可視光だけでなく
紫外線を原稿に照射する。原稿からの反射光を読み取る
ラインセンサには紫外線を読み取る感光画素を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やスキャナ
などに用いられる蛍光ランプおよび固体撮像素子、なら
びにこれらを備えた複写機やスキャナーなどの画像読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写機やカラースキャナにおいて
原稿を照射する蛍光ランプには、白色光を発光する(発
光波長帯域の広い))単一蛍光体を使用したものもある
が、複数種類の蛍光体を混合した蛍光体を使用したもの
も使用されている。後者の蛍光体には、青色(B)、緑
色(G)、赤色(R)の光をそれぞれ発光する蛍光体が
混合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年では、特
開平7−30696号公報に開示されているように、イ
メージデータ中にコード化したデジタル情報を埋め込む
記録方法およびこれで記録方法が開発されている。この
方法で記録したデータを印刷するには、イメージデータ
は可視トナーまたはインキで再現するとともに、コード
化されたデジタル情報は、可視イメージの品質を損なわ
ないように、可視光を反射し、紫外線を吸収する不可視
のトナーまたはインキで再現するのが望ましい。しか
し、このようにして印刷された印刷物を読み取ること
は、従来できなかった。
【0004】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、不可視情報を読み取ることができる蛍光ラン
プ、固体撮像素子および画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る蛍光ランプは、管状の透明部材と、上
記透明部材に封入されたガスと、紫外線帯域で発光する
紫外線蛍光体および可視光帯域で発光する可視光蛍光体
とが混合され、前記透明部材の内面に塗布された混合蛍
光体とを具備することを特徴とする。これにより可視光
だけでなく、紫外線も同一の蛍光ランプから発光させる
ことができる。
【0006】この蛍光ランプにおいて、上記蛍光ランプ
中の上記蛍光体から上記蛍光ランプの発光を読み取る読
取素子に至るまでの光路中に配置される光透過部材の光
透過周波数以上の紫外線帯域の光を上記紫外線蛍光体が
発するようにしてもよい。画像読取装置では、光源と読
取素子の間の光路にプラテンガラスや赤外線吸収フィル
タ、結像レンズなどの光透過部材が配置されるのが普通
である。また、光源である蛍光ランプにおいては、光透
過部材である上記透明部材の内面に上記混合蛍光体が塗
布されている。紫外線蛍光体からの発光は、これらの光
透過部材を透過しなければ、読取素子に到達しない。工
業的に量産できる光透過部材は短い波長の紫外線ほど透
過させにくい。従って、光透過部材の光透過周波数以上
の紫外線帯域の光を上記紫外線蛍光体が発するようにす
るとよい。光透過部材を効率よく透過させて紫外線を読
取素子に到達させるには、上記紫外線蛍光体の発光波長
が300nm以上であると好ましい。また、上記紫外線
蛍光体の発光波長が350nm以上であるとさらに好ま
しい。さらに、広い波長帯域の紫外線の照射のため、上
記紫外線蛍光体の発光波長のピークを挟んだ半値幅は2
0nm以上であると好ましい。
【0007】本発明に係る固体撮像素子は、可視光を読
取可能な複数の感光画素と、紫外線を読取可能な複数の
感光画素とが配列されていることを特徴とする。これに
より、可視光だけでなく、紫外線も同一の固体撮像素子
で読み取ることが可能である。
【0008】さらに、本発明に係る画像読取装置は、上
記の蛍光ランプと、上記蛍光ランプの発光を原稿で反射
した光を読み取る上記の固体撮像素子とを備えることを
特徴とする。上記構成により、紫外線を吸収する不可視
のトナーまたはインキで設けられた情報を読み取ること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 1.第1実施形態 1−1:画像読取装置の概略 図1は、本発明の実施形態に係る蛍光ランプを備えた画
像読取装置を示す。この画像読取装置のキャビネット1
の上部には、平板状のプラテンガラス2が設けられてお
り、原稿3がその画像面を下方に向けてプラテンガラス
2に載置される。そして、公知の図示しないプラテンカ
バーが原稿3をプラテンガラス2に向けて押さえるよう
になっている。
【0010】キャビネット1の内部には、フルレートキ
ャリッジ4とハーフレートキャリッジ5が横方向に移動
可能に配置されている。フルレートキャリッジ4には原
稿3を照射する蛍光ランプ6と反射鏡7が搭載されてお
り、ハーフレートキャリッジ5には二つの反射鏡8,9
が搭載されている。これらの蛍光ランプ6および反射鏡
7,8,9は図1の紙面垂直方向に延びている。
【0011】また、キャビネット1の内部の固定位置に
は、原稿読取ユニット10が配置されている。この原稿
読取ユニット10は、赤外線吸収フィルタ11と、結像
レンズ12と、多数の感光画素から構成されるラインセ
ンサ13と、これらを内蔵するユニットハウジング14
を備える。
【0012】上記の蛍光ランプ6から発した光は、プラ
テンガラス2を透過して原稿3の下面で反射する。原稿
3からの反射光は、プラテンガラス2を透過した後、反
射鏡7〜9で反射し、さらに結像レンズ12により、図
1の紙面垂直方向に延びたラインセンサ(固体撮像素
子)13に結像する。この過程において、赤外線吸収フ
ィルタ11を通過することにより、反射光から長い波長
の赤外線成分が除去される。赤外線吸収フィルタ11の
分光透過率特性は図2に示されている。また、フルレー
トキャリッジ4は横方向に移動して、原稿3の全面が蛍
光ランプ6で照射されるようにし、ハーフレートキャリ
ッジ5はフルレートキャリッジ4の半分の速度で移動し
て、原稿3からラインセンサ13に到る反射光路の長さ
を一定に維持する。
【0013】ラインセンサ13はCCDであり、図3に
示すように、4種類の感光画素13B,13G,13
R,13Uが、規則性をもって多数配置されていること
により構成されている。なお、図3の横方向が図1の紙
面垂直方向に相当する。各感光画素には4種類の色フィ
ルタのいずれかが設けられ、感光画素13Bは青色を読
み取り、感光画素13Gは緑色、感光画素13Rは赤
色、感光画素13Uは紫外線を読み取る。
【0014】図3では感光画素13B,13G,13
R,13Uのうちの1種類が1列に割り当てられるよう
に、感光画素が4列に配列されている。ただし、感光画
素13B,13G,13R,13Uの相互の配置は、規
則性があれば、図示のような4列に限られない。例え
ば、1列にこれら4種類の全てを配列してもよいし、図
4に示すように、2列に4種類を配列してもよい。
【0015】ラインセンサ13の近傍には、ゲート30
B,30G,30R,30Uと、CCDレジスタ31
B,31G,31R,31Uが配置されている。感光画
素13Bで発生する電荷は、対応するゲート30Bを通
過して対応するCCDレジスタ31Bに転送される。同
様に、感光画素13G,13R,13Uで発生する電荷
は、対応するゲート30G,30R,30Uを通過して
対応するCCDレジスタ31G,31R,31Uに転送
される。
【0016】CCDレジスタ31B,31G,31R,
31Uのうち、同種のものは、一連のレジスタチャンネ
ル33B,33G,33R,33Uを構成する。レジス
タチャンネル33B,33G,33R,33Uには、対
応する感光画素13B,13G,13R,13Uから発
生する電荷を増幅する増幅器34B,34G,34R,
34Uがそれぞれ接続されている。
【0017】上記ラインセンサ13により、原稿の画像
は次のようにして読み取られる。まず、原稿3からの反
射光は感光画素13B,13G,13R,13Uに入射
する。次いで、主走査方向である1ライン分の電荷が積
分された後、感光画素13B,13G,13R,13U
の電荷が対応するゲート30B,30G,30R,30
Uを通過して対応するCCDレジスタ31B,31G,
31R,31Uに転送される。この後、制御用のクロッ
クパルスがレジスタチャンネル33B,33G,33
R,33UのCCDレジスタ31B,31G,31R,
31Uに所定の順序で印加される。すると、各増幅器3
4B,34G,34R,34Uを介して各感光画素13
B,13G,13R,13Uの電荷が主走査方向の並列
順通りに出力される。このようにして主走査方向の読取
が行われる。
【0018】キャリッジ4,5の走査の間に、上記の主
走査方向の読取が繰り返されることにより、副走査方向
の読取が完了する。このようにして原稿全面の読み取り
が行われる。
【0019】ラインセンサ13の各感光画素13B,1
3G,13R,13Uに設けられる各色フィルタは、図
5に示す特性を有する。図中のB,G,R,Uで指した
カーブ(破線、二点鎖線、一点鎖線、実線)は、それぞ
れ感光画素13B,13G,13R,13Uのフィルタ
の分光透過率、つまり感光画素13B,13G,13
R,13Uのそれぞれの分光感度を表す。図5では、ピ
ークが最も高い感光画素13Rの分光感度のピークを1
00%として相対化した。このように、ラインセンサ1
3は紫外線から可視光線を経て近赤外線にわたる広い波
長帯域に対する読取が可能である。
【0020】図6は、ラインセンサ13で読み取ったカ
ラーイメージデータの画像処理系の一部を示す。図中の
結像光学系23とは、反射鏡7,8,9、赤外線吸収フ
ィルタ11、結像レンズ12を含む概念である。図6に
示すように、ラインセンサ13で生成された4種類
(B,G,R,U)の読取画像信号は、増幅器20で増
幅された後、A/D変換器21により4種類のデジタル
画像信号に変換される。デジタル画像信号は、補正処理
ユニット22に供給され、補正処理ユニット22では所
定の補正処理をデジタル画像信号に施す。この後、デジ
タル画像信号は、外部に送信される。
【0021】この画像読取装置は、スタンドアロンのス
キャナでも、複写機に付属でもよい。スタンドアロンの
場合、図示しないコンピュータなどにデジタル画像信号
が送信され、コンピュータではディスプレイで画像を表
示しながら解析や修正を行ったり、フロッピーディスク
やデジタル・バーサタイル・ディスクなどの記憶媒体に
デジタル画像信号を記録したりすることができる。この
ようにして、紫外線画像を含むカラー画像の表示、解
析、修正および記録が実現できる。
【0022】画像読取装置が複写機に付属する場合、上
記の4種類のデジタル画像信号が画像形成信号生成部に
供給される。この画像形成信号生成部では、B,G,R
のデジタル画像信号が公知の方法により、ブラック(B
k)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の4種類、またはY、M、Cの3種類の画像形成信号に
変換されるのに対して、紫外線(U)に係るデジタル画
像信号は変換しない。
【0023】複写機が電子写真方式であれば、Bk、
Y、M、C、Uの5種類、またはY、M、C、Uの4種
類の信号は、画像形成信号生成部から潜像書込装置(R
OS:raster output scanner)に供給され、これらの信
号に応じて、ROSは感光体ドラムなどの像担持体の表
面に光を照射し潜像を書き込む。これらの潜像は、現像
器から供給されるBk、Y、M、C、Uの5種類、また
はY、M、C、Uの4種類のトナーによって顕像化さ
れ、顕像はシートに転写される。
【0024】複写機がインク式であれば、Bk、Y、
M、C、Uの5種類、またはY、M、C、Uの4種類の
信号は、複写機のコントローラに供給され、コントロー
ラはインクの供給部を作動させて、Bk、Y、M、C、
Uの5種類、またはY、M、C、Uの4種類のインクを
用いてシートに画像を形成する。このようにして、紫外
線画像を含むカラー画像が形成される。
【0025】1−2.蛍光ランプの蛍光体 上記のようにラインセンサ13の感光画素13Uで紫外
線画像を読み取るには、光源たる蛍光ランプ6が紫外光
を発するのが不可欠である。次に、この実施形態に用い
られる蛍光ランプ6について説明する。
【0026】図7および図8に示すように、蛍光ランプ
6は、透明体、具体的にはガラスまたは石英から成る円
管60と、円管60の両端部をそれぞれ気密に封止する
口金61と、口金61にそれぞれ設けられた電極62
(二つのうち一方のみ示す)とを備える。円管60の内
部には、アルゴンやキセノン等の不活性ガスまたは水銀
ガスである封入ガス63が封入されている。
【0027】円管60の内面には、蛍光体64が一様な
厚さで塗布されている。上記の二つの電極62の間の放
電により封入ガス63で所定波長範囲の光が発生し、こ
の光が蛍光体64を刺激し、これにより蛍光体64はそ
の成分に応じた光を発生する。
【0028】この蛍光体64は、上記の封入ガス63の
発光により、B,G、R、Uの光をそれぞれ発光する蛍
光体が所定の割合で混合されて構成されている。B,
G、R、Uの各蛍光体の発光エネルギ特性を図9から図
12に示す。図9は青色(B)、図10は緑色(G)、
図11は赤色(R)、図12は紫外線(U)に対応す
る。図12に示すUの蛍光体に代えて、あるいはこれに
加えて、図13に示す蛍光体を用いてもよい。図12の
蛍光体では約370nmの波長に発光エネルギのピーク
があり、ピークを挟んだ半値幅が約20nmであるのに
対して、図13の蛍光体では約350nmの波長に発光
エネルギのピークがあり、ピークを挟んだ半値幅が約5
0nmである。
【0029】一般にガラスは紫外線を透過させにくい
が、通常のガラスでも350nm以上の波長の紫外線は
透過でき、また特殊ガラス等ならばさらに低い波長の紫
外線も透過させることができる。蛍光ランプ6の円管6
0はガラスからなり、図1に示すように、蛍光ランプ6
からラインセンサ13に到るまでの光路には、プラテン
ガラス2および結像レンズ12が配置されているが、図
12および図13に示す紫外線は、これらの光透過部材
(円管60、プラテンガラス2および結像レンズ12)
が通常のガラスであったとしても、これらを透過してラ
インセンサ13に到達できる。
【0030】また、発生した紫外線をより有効にライン
センサ13に到達させるため、これらの光透過部材は紫
外線を透過させやすい材料からなると好ましい。例え
ば、含まれる酸化鉄を0.01%以下にした特殊ガラス
の透過波長の下限は200nm、特殊石英では160n
mである。
【0031】図2に示すように、赤外線吸収フィルタ1
1では波長300nmでの透過率が約50%であり、蛍
光ランプ6の発光を透過させることが可能である。ま
た、図14に示すように、結像レンズ12では波長35
0nmでの透過率が30%以上ある。これらに鑑みて、
Uの蛍光体の発光波長は300nm以上であると好まし
く、350nm以上ではさらに好ましい。図12および
図13に示すUの蛍光体はこれらの条件を満たしてい
る。
【0032】図9のB、図10のG、図11のR、およ
び図12のUの蛍光体を混合して得られた蛍光体64を
塗布した蛍光ランプ6の発光エネルギ特性を図15に示
す。封入ガス63としては水銀を用いた。図15では、
最も高い発光エネルギのピークを100%として相対化
した。同図より明らかなように、この蛍光ランプ6は紫
外線波長帯域にエネルギを有する。
【0033】比較のため、図16ないし図19に従来の
蛍光ランプの発光分布特性を示す。図16および図17
の図の蛍光体は、いずれもB,G、Rの蛍光体を混合し
たものである。また、図18および図19は、それぞれ
発光帯域が非常に広い単一の蛍光体の特性を示す。図1
6、図18および図19の測定では水銀が封入ガスとし
て使用され、図17の測定ではキセノンが封入ガスとし
て使用された。図16、図18および図19では、水銀
ガスの発光に起因して、紫外線帯域における約310n
mおよび約370nmに発光エネルギのピークがある
が、B,G,Rの蛍光体による発光エネルギのピークに
比較すると、紫外線のピークは小さく、紫外線の発光の
波長帯域も非常に狭く、エネルギは小さい。
【0034】これに対して、図15に示すように、本実
施形態の蛍光体64では、可視光の発光エネルギのピー
クと同等の紫外線発光のピークが約370nmの波長に
得られている。また、紫外線の発光の波長帯域も広く、
その帯域のカーブも緩やかである。
【0035】図16、図18および図19の測定では紫
外線帯域に発光を示す水銀ガスが用いられているのに、
図15の測定に用いた本実施形態の蛍光ランプ6の方
が、上記のように紫外線のピークが大きく、発光の波長
帯域が広くエネルギが大きいので、従来の蛍光ランプよ
りも優れた性質を有する。
【0036】以上の説明から明らかなように、紫外線を
発光する蛍光体を用いた本実施形態に係る蛍光ランプ6
を用いて原稿3を照射し、紫外線を感知する感光画素1
3Uを備えたラインセンサ13で反射光を読み取ること
により、紫外線を吸収する不可視のトナーまたはインキ
で原稿3に設けられた情報を読み取ることが可能であ
る。本実施形態では、水銀を封入ガス63として用いた
が、本発明はこれに限定されず、キセノン、アルゴン等
の他の封入ガスを用いてもよい。
【0037】また、紫外線を発光する蛍光体を変更また
は追加すれば、発光波長特性を変更することができる。
例えば、図15の測定に用いた本実施形態の蛍光ランプ
6では、図12のUの蛍光体を用いたため、紫外線帯域
における発光エネルギのピークは約370nmにある。
一方、図13のUの蛍光体では約350nmの波長に発
光エネルギのピークがあるので、この蛍光体を蛍光ラン
プ6に用いれば、紫外線帯域における発光エネルギのピ
ークは約350nmになると考えられる。また、図12
と図13の両方のUの蛍光体を用いれば、紫外線の発光
帯域を拡大できると考えられる。
【0038】2.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態
の蛍光ランプ6の蛍光体64は、B,G,R,Uの4種
類の蛍光体から構成されているのに対して、この実施形
態では、Gを除いたB,R,Uの3種類の蛍光体に黄白
色(YW)の蛍光体を加えた蛍光体64を用いた。YW
の蛍光体を加える目的は、以下の従来技術の問題を解決
することにある。
【0039】従来の蛍光ランプの可視光帯域の発光で
は、発光帯域が狭い上に、特定の波長で著しくエネルギ
が劣る場合がある。例えば、図16および図17に示す
蛍光ランプでは、570nmの波長で極めて発光エネル
ギが低い上、緑色および赤色の発光の波長帯域が極めて
狭く、さらにそれらの帯域に相当するカーブもシャープ
である。従って、原稿の色と、カラー複写機やカラース
キャナで再現した色に著しい相違が生ずる場合があっ
た。これらの欠点は特にキセノンを封入した蛍光ランプ
にあっては顕著であった。
【0040】そこで、特開平2−201439号公報に
記載された技術では、それぞれの発光波長帯域が比較的
広いB,G,Rの蛍光体を選択すると共に、これらの混
合比を調整し、複写機やスキャナーの色再現性を向上さ
せている。しかし、この技術でも、緑色および赤色の発
光の波長帯域に相当するカーブがシャープであるため、
色再現性の改善に限界がある。
【0041】また、水銀を封入した蛍光ランプでは、図
17および図18に示すように発光波長帯域が広い単一
の蛍光体を選択することができても、キセノンを封入し
た蛍光ランプでは、キセノンの発光に応じて発光する蛍
光体の種類が少ないため、発光ピーク波長や発光波長帯
域の選択の余地が乏しい。従って、特定の波長、例えば
570nmで極めて発光エネルギが低いという問題を解
決できない。
【0042】そこで、本実施形態では、紫外線の読取を
可能とするUの蛍光体だけでなく、図20に示す発光波
長特性を有するYWの蛍光体を蛍光体64に混合して、
広い波長帯域の発光を確保すると共に、蛍光体64の発
光波長分布のカーブを緩やかにした。これにより、後述
するように色再現性の改善が図られる。なお、画像読取
装置の全体構成は第1実施形態と同様である。
【0043】図20に示すように、このYWを発光する
蛍光体は、580nmで最も高いピークを有し、470
nmで二番目に高いピークを有する。具体的には、この
蛍光体は、ハロ燐酸カルシウムと微量なMnとTbから
構成されている。
【0044】上記のB,R,YW,Uの蛍光体の混合割
合は、次の二つの条件を満たすように決定される。 (1)蛍光体64を発光させた時のラインセンサ13に
おけるレジスタチャンネル33U,33B,33G,3
3Rからの出力電圧比が所定の目標値、例えば1:1:
1:1、あるいは0.5:0.8:1:0.8になるこ
と。 (2)測色品質係数qが目標値になること。例えば、可
視光に係る感光画素13B,13G,13Rによる各測
色品質係数qB,qG,qRが1に近いこと。
【0045】ここで、測色品質係数qとは、光源、光学
系およびセンサを含む画像読取装置の総合的な色再現性
の指標となるものであり、具体的には、光源から反射
鏡、赤外線吸収フィルタ、結像レンズを含む光学系を経
てセンサに入射した光を読み取った場合の画像読取装置
の総合的な分光感度特性(A)が、自然光(色温度50
00Kの標準光源の光)を人間の肉眼で読み取った場合
の分光感度特性(B)にどの程度合致しているかを表
す。例えば、ある画像読取装置で、B,G,Rの分光感
度特性が、自然光に対して人間がB,G,Rの波長領域
で認識する総合的な分光感度特性に一致すれば、測色品
質係数qB,qG,qRはそれぞれ1になる。なお、紫
外線は人間には視認できないので、測色品質係数qと無
関係である。
【0046】画像読取装置の分光感度特性(A)は次の
ようにして得られる。まず、青色に関する分光感度特性
Blueは、光源の発光の分光エネルギと、青色の波長帯
域に関する光学系(赤外線吸収フィルタなどの光透過部
材を含む)の分光反射率や分光透過率の積と、ラインセ
ンサ13の青色の感光画素13Bの分光感度とを乗じて
得られる。同様に、緑色に関する分光感度特性AGreen
は、光源の発光の分光エネルギと、緑色の波長帯域に関
する光学系(赤外線吸収フィルタを含む)の分光反射率
や分光透過率の積と、ラインセンサ13の緑色の感光画
素13Gの分光感度とを乗じて得られる。また、赤色に
関する分光感度特性ARedは、光源の発光の分光エネル
ギと、赤色の波長帯域に関する光学系(赤外線吸収フィ
ルタを含む)の分光反射率や分光反射率の積と、ライン
センサ13の赤色の感光画素13Rの分光感度とを乗じ
て得られる。
【0047】一方、人間の肉眼の分光感度特性(B)は
次のようにして得られる。まず、青色に関する分光感度
特性BBlueは、標準光源の発光の分光エネルギと、青色
の発光に対する人間の肉眼の分光感度(刺激値)との積
である。同様に、緑色に関する分光感度特性B
Greenは、標準光源の発光の分光エネルギと、緑色の発
光に対する人間の肉眼の分光感度との積である。また、
赤色に関する分光感度特性BRedは、標準光源の発光の
分光エネルギと、赤色の発光に対する人間の肉眼の分光
感度との積である。
【0048】そして、評価する分光感度をS(λ)とし、
適当に選んだ一組の正規直交等色関数をF1(λ)、F
2(λ)、F3(λ)とすれば、測色品質係数qは、次式から
求められる。
【数1】 ここで定積分(∫vis)は可視波長域にて行うものとす
る。
【0049】測色品質係数qB,qG,qRは、1とな
ることが理想であるが、現実の画像読取装置では実現で
きないので、0.8以上になることが望ましい。これら
の条件を満たすように混合された蛍光体64は、一般的
な工程を経て円管60の内面に塗布される。
【0050】図21は上記のB,G,R,YW,Uの蛍
光体を所定の割合で混合した蛍光体64を用いた蛍光ラ
ンプ6の発光の分光特性を示す。この蛍光体64のUの
蛍光体は図12に対応する。封入ガス63としてはキセ
ノンを用いた。この蛍光体64については、蛍光体64
を発光させた時のラインセンサ13におけるレジスタチ
ャンネル33U,33B,33G,33Rからの出力電
圧比は0.5:0.8:1:0.8にした。同図より明ら
かなように、この実施形態では、可視光領域全体にわた
って発光エネルギが分布し、著しくエネルギの乏しい波
長がない。そして、可視光でのカーブが緩やかであり、
ピークのエネルギも比較的小さい。
【0051】図22は、上記の図17に発光エネルギ特
性を示す従来の蛍光ランプによる測色品質係数qを示す
表であり、図23は本実施形態の蛍光ランプ6による測
色品質係数qを示す表である。従来は、qGおよびqR
が0.8を下回り、緑色および赤色の再現性が劣ってい
た。これに対して、本実施形態によれば、全ての測色品
質係数qB,qG,qRが0.85を上回り、非常に良
好な特性を示す。以上の理由から、本実施形態の蛍光ラ
ンプ6によれば、色再現性を向上することが可能であ
る。
【0052】また、図21より明らかなように、本実施
形態の蛍光体64でも、可視光の発光エネルギのピーク
と同等の紫外線発光のピークが約370nmの波長に得
られている。また、紫外線の発光の波長帯域も広く、そ
の帯域のカーブも緩やかである。従って、第1実施形態
と同様に、紫外線を吸収する不可視のトナーまたはイン
キで原稿3に設けられた情報を読み取ることが可能であ
る。
【0053】この実施形態では、上記のラインセンサ1
3における出力電圧比を0.5:0.8:1:0.8にな
るように、蛍光体64の成分調整をしたが、本発明はこ
れに限定されず、画像読取装置の機能や性質に応じて、
適宜変更してもよい。ラインセンサ13の出力電圧比
は、蛍光体64の蛍光体の混合比率を調節すれば変更可
能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紫外線を吸収する不可視のトナーまたはインキで設けら
れた情報を読み取ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置を示す側面図であ
る。
【図2】 図1の画像読取装置の赤外線フィルタの分光
透過率特性を示すグラフである。
【図3】 図1の画像読取装置に使用される固体撮像素
子であるラインセンサの一例を示す図である。
【図4】 図1の画像読取装置に使用されるラインセン
サの他の例を示す図である。
【図5】 上記ラインセンサの各感光画素の分光感度特
性を示すグラフである。
【図6】 図1の画像読取装置の読取系統を示すブロッ
ク図である。
【図7】 本発明に係る蛍光ランプを示す一部破断側面
図である。
【図8】 図7の蛍光ランプの断面図である。
【図9】 本発明の第1実施形態に係る蛍光ランプの蛍
光体に混合される青色蛍光体の発光エネルギ特性を示す
グラフである。
【図10】 上記蛍光体に混合される緑色蛍光体の発光
エネルギ特性を示すグラフである。
【図11】 上記蛍光体に混合される赤色蛍光体の発光
エネルギ特性を示すグラフである。
【図12】 上記蛍光体に混合される紫外線蛍光体の一
例の発光エネルギ特性を示すグラフである。
【図13】 上記蛍光体に混合される紫外線蛍光体の他
の例の発光エネルギ特性を示すグラフである。
【図14】 図1の画像読取装置の結像レンズの分光透
過率特性を示すグラフである。
【図15】 図9〜図12の蛍光体を混合した第1実施
形態に係る蛍光体の発光エネルギ特性を示すグラフであ
る。
【図16】 従来の混合蛍光体の発光エネルギ特性を示
すグラフである。
【図17】 従来の他の混合蛍光体の発光エネルギ特性
を示すグラフである。
【図18】 従来の発光波長帯域の広い単一蛍光体の発
光エネルギ特性を示すグラフである。
【図19】 従来の発光波長帯域の広い他の単一蛍光体
の発光エネルギ特性を示すグラフである。
【図20】 本発明の第2実施形態に係る蛍光ランプの
蛍光体に混合される黄白色蛍光体の発光エネルギ特性を
示すグラフである。
【図21】 図9、図11、図12および図20の蛍光
体を混合した第2実施形態に係る蛍光体の発光エネルギ
特性を示すグラフである。
【図22】 従来の混合蛍光体を用いた画像読取装置の
測色品質係数qを示す表である。
【図23】 本発明の第2実施形態に係る混合蛍光体を
用いた画像読取装置の測色品質係数qを示す表である。
【符号の説明】
3…原稿、6…蛍光ランプ、7,8,9…反射鏡、10…
原稿読取ユニット、11…赤外線吸収フィルタ、12…
結像レンズ、13…ラインセンサ、13B,13G,13
R,13U…感光画素、60…円管。62…電極、63
…封入ガス、64…蛍光体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の透明部材と、 上記透明部材に封入されたガスと、 紫外線帯域で発光する紫外線蛍光体および可視光帯域で
    発光する可視光蛍光体とが混合され、前記透明部材の内
    面に塗布された混合蛍光体とを具備することを特徴とす
    る蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 上記蛍光ランプ中の上記蛍光体から上記
    蛍光ランプの発光を読み取る読取素子に至るまでの光路
    中に配置される光透過部材の光透過周波数以上の紫外線
    帯域の光を上記紫外線蛍光体が発することを特徴とする
    請求項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 上記紫外線蛍光体の発光波長は300n
    m以上であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ラ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 可視光を読取可能な複数の感光画素と、
    紫外線を読取可能な複数の感光画素とが配列されている
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の蛍光ランプと、 上記蛍光ランプの発光を原稿で反射した光を読み取る、
    請求項4に記載の固体撮像素子とを備えることを特徴と
    する画像読取装置。
  6. 【請求項6】 上記蛍光ランプ中の上記蛍光体から上記
    固体撮像素子に至るまでの光路中に配置される光透過部
    材の光透過周波数以上の紫外線帯域の光を上記紫外線蛍
    光体が発することを特徴とする請求項5に記載の画像読
    取装置。
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