JPH11221182A - 繊維拭き取り用具 - Google Patents

繊維拭き取り用具

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JPH11221182A
JPH11221182A JP10028643A JP2864398A JPH11221182A JP H11221182 A JPH11221182 A JP H11221182A JP 10028643 A JP10028643 A JP 10028643A JP 2864398 A JP2864398 A JP 2864398A JP H11221182 A JPH11221182 A JP H11221182A
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JP
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fiber
fibers
melting point
wiping tool
molded body
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JP10028643A
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English (en)
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Masumi Fujimoto
倍巳 藤本
Toshio Yamaoku
俊夫 山奥
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】汚れの拭き取り性、耐久性、使用後の水切れ
性、乾燥性および屈曲性を合わせ持つ繊維拭き取り用具
を提供すること。 【解決手段】中材が2種以上の繊維で構成された繊維成
型体で構成され、該繊維成型体の構成繊維の1種は、他
の繊維より融点が低い繊維であり、融点が低い繊維相互
間および他の繊維との接触点の少なくとも一部が接着
し、前記繊維成型体の外周部が、袋状の繊維布帛で包ま
れていることを特徴とする繊維拭き取り用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用あるいは工
業用に使用する汚れの拭き取り用具に関するもので、さ
らに詳しくは、汚れの拭き取り性や使用後の水切れ性、
乾燥性に優れた繊維拭き取り用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炊事場、洗面所、風呂、トイレな
どの水回りや、窓ガラスあるいは家具調度品などで使用
する拭き取り用具としてタワシ、発泡ポリウレタンのい
わゆるスポンジ、あるいはスポンジをネット状の編地で
包んだ構造のものが使用されていた。これらは、それな
りに重宝がられてきたが、汚れの拭き取り性、耐久性、
使用後の水切れ性、乾燥性および屈曲性を合わせ持つも
のではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、汚れ
の拭き取り性、耐久性、使用後の水切れ性、乾燥性およ
び屈曲性を合わせ持つ繊維拭き取り用具を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維繊維拭き取
り用具は、前記の課題を解決するために、次の構成を有
する。
【0005】すなわち、中材が2種以上の繊維で構成さ
れた繊維成型体で構成され、該繊維成型体の構成繊維の
1種は、他の繊維より融点が低い繊維であり、融点が低
い繊維相互間および他の繊維との接触点の少なくとも一
部が接着し、前記繊維成型体の外周部が、袋状の繊維布
帛で包まれていることを特徴とする繊維拭き取り用具で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詰め物材につい
て、図面に示す実施例を参照しつつ詳細に説明する。
【0007】図1は、本発明の繊維拭き取り用具の袋状
の繊維布帛のみ裁断した構造の一例をモデル的に示す概
略図である。本発明は、中材の繊維成型体1を袋状の繊
維布帛2で包んだ構造としたものである。
【0008】中材の繊維成型体1は、2種以上の繊維で
構成された繊維成型体であって、繊維成型体の構成繊維
の1種は、他の繊維より融点が低い繊維であり、融点の
低い繊維相互間および他の繊維との接触点の少なくとも
一部が融点の低い繊維で溶融接着したものである。融点
の低い繊維を構成する熱可塑性重合体R1としては、例
えば、繊維成型体の構成繊維がポリエステル系の場合、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共
重合体、エチレンブテン共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体等のポリオレフィンあるいはオレフィン共重合
体、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリヘキサメ
チレンブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテ
レフタレートイソフタレート等のポリエステルあるいは
共重合ポリエステル等の熱可塑性ポリマーから選ばれ
る、少なくとも一種類のポリマーを挙げることができ
る。
【0009】これら融点の低い繊維の融点は、繊維成形
体の製造において熱処理を施して熱融着するため、繊維
間の十分な熱接着性を得ることや必要以上に高温熱処理
を施すことを避けるために、その他の繊維に比べて20
℃以上低く、80〜170℃の成分が好ましい。
【0010】さらに、融点の低い繊維は、繊維成形体を
用いた繊維拭き取り用具を使用する際に、圧縮や揉み作
用を受けて微粉末化されることを避けるために、前記融
点の低い繊維を構成する熱可塑性重合体R1を表面側に
して、R1より融点が20℃以上高い熱可塑性重合体R
2が芯側に複合された複合繊維が好ましく、繊維間の十
分な熱接着性を得ることや、使用耐久性の観点から、R
1/R2で表される重量比が20/80〜60/40の
範囲の複合繊維が好ましい。このような複合繊維は、通
常の複合紡糸によって製造することができる。
【0011】熱可塑性重合体R2は、特に限定されない
が、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン酸
成分とし、エチレングリコールもしくはテトラメチレン
グリコールを主たるグリコール成分とするポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートあるい
は、ポリエチレン2,6−ナフタレートなどの線状ポリ
エステルがあげられる。このうちポリエチレンテレフタ
レート(通常のポリエステル)が好ましい。
【0012】また、融点の低い繊維がナイロン系の場
合、例えば熱可塑性重合体R2がナイロン6で熱可塑性
重合体R1がナイロン6にナイロン66を共重合して融
点を低くしたもの等も使用可能である。
【0013】さらに、融点の低い繊維には、この他必要
に応じてR1,R2以外の重合体成分、酸化チタン、カ
ーボンブラック等の顔料のほか、従来公知の抗酸化剤、
着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等が、本来の機能を喪
失しないかぎり、複合や混合などにより添加することが
できる。
【0014】融点の低い繊維としては、繊度が0.5〜
30デニール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好
ましく用いられる。0.5デニールより細い場合は、繊
維と繊維の接触点において、低融点成分である熱可塑性
重合体R1の量が相対的に少なくなり、熱接着性が低下
することがある。30デニールを越えると、融点の低い
繊維相互間および、融点の高いその他の繊維と融点の低
い繊維との接触点が相対的に減少し、繊維拭き取り用具
としての使用耐久性が低下することがある。また、繊維
長が10mmより短いと、繊維間の絡合性が悪くなり、
繊維拭き取り用具としての使用耐久性が低下することが
り、100mmより長いと繊維成形体製造時に繊維が絡
み合い過ぎて開繊・混綿性が悪くなり、均一な密度の繊
維成形体が得られにくいことがある。
【0015】融点の低い繊維の捲縮は、繊維成形体の嵩
高性、ソフト感、圧縮に対する回復性をよくして、繊維
拭き取り用具の取り扱い性や拭き取り性をよくする観点
から、捲縮数が3山/25mm以上、捲縮が5%以上、
より好ましくは捲縮数が5山/25mm以上、捲縮が1
5%以上であることが好ましい。
【0016】その他の繊維は、融点の低い繊維の融点よ
り高いものであれば特に限定されないし、融点の低い繊
維の融点より20℃以上高いものであればより好まし
い。その他の繊維としてはポリエステルの他に、例え
ば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン109、ナイロン11、−ナイロン12等のポリア
ミド繊維が好ましい。なかでも近年地球環境の問題や資
源保護の立場から問題にされてきたリサイクルが容易な
点でポリエステルが望ましく、解重合・精製し、ε−カ
プロラクタムとして回収して、再びナイロン6の素原料
にすることが容易なナイロン6はさらに好ましい。
【0017】その他の繊維には、必要に応じて酸化チタ
ン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色防
止剤、耐光剤、帯電防止材なども本来の機能を喪失しな
いかぎり混合などにより添加することができる。
【0018】繊維成形体を構成するその他の繊維として
は、汚れの拭き取り性、使用後の水切れ性および乾燥性
の観点から、繊度が1〜30デニール、繊維長が10〜
100mmの短繊維が好ましく用いられる。1デニール
より細いと、使用後の水切れ性および乾燥性が低くなる
ことがあり、また、30デニールより太くなると、繊維
成形体の圧縮性が少なくなり、汚れの拭き取り性が低下
することがある。また、繊維長が10mmより短いと、
繊維間の絡合性が悪くなり、繊維拭き取り用具としての
使用耐久性が低下することがり、100mmより長い
と、繊維成形体製造時に繊維が絡み合い過ぎて開繊・混
綿性が悪くなり、均一な密度の繊維成形体が得られにく
いことがある。
【0019】繊維成形体を構成するその他の繊維の捲縮
は、繊維成形体の嵩高性、ソフト感、圧縮に対する回復
性をよくして、繊維拭き取り用具の取り扱い性や拭き取
り性をよくする観点から、捲縮数が3山/25mm以
上、捲縮が5%以上であることが好ましく、より好まし
くは捲縮数が5山/25mm以上、捲縮が15%以上で
ある。一層の嵩高性を付与して繊維拭き取り用具の取り
扱い性や拭き取り性をよくする観点から、この捲縮が紡
糸時に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮である
ことは好ましい。
【0020】本発明の繊維成形体に使用するその他の繊
維の断面形状は円形断面以外に、多角、多葉、楕円など
の異形断面やそれらの中空断面でも良い。中空断面は繊
維成形体の嵩高性を向上させて、繊維拭き取り用具の取
り扱い性や拭き取り性をよくするためより好ましい例で
ある。
【0021】本発明に使用する繊維成形体は、前記融点
の低い繊維を20〜60重量%とその他の繊維を80〜
40重量%とすることが好ましい。融点の低い繊維が2
0重量%未満では、融点の低い繊維相互間および融点の
低い繊維とその他の繊維との熱接着点が少なくなって、
繊維拭き取り用具としての使用耐久性が悪くなることが
あり、60重量%以上では、ソフト感が低下し取扱や汚
れの拭き取り性が低下することがある。
【0022】本発明の一つの目的である使用後の水切れ
性および乾燥性(速乾性)の面では、繊維成形体の後記
する含水率が410%以下とすることが好ましい。41
0%を越えると、水切れ性および乾燥性が低下する。含
水率を410%以下にするには、繊維成形体の構成繊維
の繊度構成や繊維成形体の繊維充填密度のバランスをよ
くすることでも可能である。
【0023】本発明の繊維成形体の繊維配列は、例え
ば、使用繊維を混綿・開繊し、カードでさらに混綿・開
繊してウエッブ状とし、製綿成形機で積層ウエッブとし
た後、加熱しながら目的の繊維充填密度に圧縮、冷却
し、使用繊維内の融点が低い繊維で溶融接着して固定す
ることによっても得られるが、本発明のもう一つの目的
である、繊維拭き取り用具の取り扱い性や拭き取り性を
よくする観点から、屈曲し易い繊維成形体とすることが
好ましい。この面から、図1に示すように、例えば拭き
取り用具の繊維成形体1の構成繊維の多くが繊維成形体
1のある一方向断面(abcd)に対してのみ繊維軸方
向を略平行に配列して、該断面内(abcd)でランダ
ムな方向に配列させることが望ましい。この様な繊維成
形体を、例えば、拭き取り用具の中材である繊維成形体
1として使用する場合の厚み方向に対して略平行に配列
した繊維が多くなるように裁断・成形して使用すると、
汚れが付着している物体の曲面や凹凸に対して屈曲し易
く、良好な汚れ拭き取り性が得られるのである。
【0024】さらに、構成繊維の多くが、拭き取り用具
の中材である繊維成形体1の厚み方向の断面(abc
d)に対し繊維軸方向を略平行に配列し、かつ繊維成形
体の厚み方向の断面内(abcd)でランダムな方向に
配列するようにすることにより、屈曲性が良好であるに
もかかわらず、透水性が高くて、水切れ性および乾燥性
が高く、かつ、圧縮作用を受ける方向に対して平行に配
列した繊維が多くなることになり、圧縮回復性や反発力
を高め、拭き取り用具の取り扱い性や汚れ拭き取り性が
良好になるのである。
【0025】ここで、厚み方向の断面は、例えば図1の
abcd面のほか、ab線に対しある角度をもった面が
多数あるが、繊維が略平行に配列した厚み方向の断面
(abcd)は一面のみで、この面に繊維が略平行に配
列しているため、繊維成形体を引張ったり、歪曲させる
と他の角度の面に比べて比較的剥離しやすい角度の面の
ことである。
【0026】次に、拭き取り用具の袋状の繊維布帛2と
しては、不織布、編み物あるいは織物などを袋状に縫製
して得ることができるが、拭き取り用具の使用耐久性や
取り扱い性の観点から、伸縮性のある編み物や縮み織物
がより好ましい。
【0027】袋状の繊維布帛2を構成する繊維として
は、汚れ拭き取り性の観点から、繊維の表面に凹凸のあ
るポリアクリルニトリル系の繊維や再生セルロース系繊
維が好ましい。また、ポリエステル系の繊維やポリアミ
ド系の繊維の場合、汚れ拭き取り性の観点から、繊維断
面を3〜8葉または3〜8角などの形状とし、表面に凹
凸が形成されたものが好ましい。袋状の繊維布帛2を構
成する繊維は、長繊維であっても短繊維であってもよ
い。
【0028】本発明の拭き取り用具の中材の繊維成形体
1や袋状の繊維布帛2は、食器などの食品を扱うもの以
外の用途に使用する場合は、抗菌性や防黴性を有するこ
とも好ましい。抗菌性の面では、繊維成形体1のその他
の繊維に抗菌繊維を使用したり、袋状の繊維布帛2に抗
菌加工することも可能である。抗菌加工する場合は、ポ
リエステル繊維に、抗菌成分とメラミン成分とを含む処
理液で処理したものが好ましい。この場合、抗菌成分の
付着量は0.05〜3%owfが好ましく、特に0.1
〜2%owfの範囲が好ましい。0.05%owf未満
では、融点の低い繊維との混綿割合いにもよるが、抗菌
性能が不十分となることがあり、3%owfを越えると
繊維が剛くなり、コストアップとなる傾向がある。
【0029】メラミン成分は、繊維の表面に架橋網状構
造を形成するため、使用耐久性向上に有効に機能するも
のであり、抗菌繊維におけるメラミン成分の付着量は
0.05〜2%owfが好ましく、特に0.1〜1.2
%owfの範囲が好ましく、0.05%owf未満では
使用耐久性が不十分となることがあり、2%owfを越
えると繊維が剛くなり、コストアップとなる傾向があ
る。
【0030】特に、抗菌成分としては各種の化合物が使
用される。例えば、アミジン基、グアジニン基などの各
塩基性基もしくはこれらのナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩などの塩を有する化合物および第4アン
モニウム塩などが挙げられる。アミジン基を含有する化
合物の具体例としては、4,4´−スチルベン−ジカル
ボオキシサミジン−ジイセチオネート(即ち、スチルバ
ミン・イセチオン酸塩)、およびN´−(4−クロロ−
2−メチル−フエニル)−N、N−ジメチル−メタニミ
ド(即ち、クロルジメフォルム)などを、グアジニン基
を含有する化合物の具体例としては、1,17−ジグア
ニジノ−9−アザ−ヘプタデカン(即ち、グアザチ
ン)、p−(クロロフェニルジグアニド)−ヘキサン
(即ち、クロルヘキシジン)、およびp−ベンゾキノン
−アミジノ−ハイドラゾン−チオセミカネバゾン(即
ち、アンバゾン)などを、第4アンモニウム塩の具体例
としては、ベンザルコニウム・クロライド、およびベン
ゼトニウム・クロライドなどをそれぞれ挙げることがで
きる。勿論、これらの化合物は一例であり、上記以外の
化合物を用い得ることは言うまでもない。上記化合物の
中でも高い安全性を有し、かつタンパク質などが存在し
ても抗菌性が低下しないという点では、p−(クロロフ
ェニルジグアニド)−ヘキサンまたはその塩が最も好適
である。
【0031】かかる塩基性官能基を有する抗菌成分は、
これと反応する酸性基含有重合体(単独重合体でも共重
合体でもよい)と反応させた上用いることが好ましい。
上記酸性基含有重合体を構成する酸性基含有単量体とし
ては、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基、フェ
ノール性水酸基などの各酸性基、もしくはこれらのナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩を有す
る単量体が挙げられる。
【0032】スルホン基を有する単量体の具体例として
は、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホプロピ
ルメタクリレート、3−クロロ−4−ビニルベンゼンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼンスルホン
酸、2−アクリロイルオキシナフタレン−2−スルホン
酸、2−メタクリロイルオキシナフタレン−2−スルホ
ン酸、および2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキ
シフロピルスルホン酸などを、カルボキシル基を有する
単量体の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、3−ブテン−1,2,3−トリカルボン酸、および
4−ペンテノイック酸などを、ホスホン基を有する単量
体の具体例としては、アリルホスホン酸、アシドホスフ
オキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッ
ドホスフオキシプロピルメタクリレート、1−メチルビ
ニルホスホン酸、1−フェニルビニルホスホン酸、2−
フェニルビニルホスホン酸、2−メチル−2−フェニル
ビニルホスホン酸、2−(3−クロロフェニル)ビニル
ホスホン酸、および2−ジフェニルビニルホスホン酸な
どを、フェノール性水酸基を有する単量体の具体例とし
ては、o−オキシスチレン、およびo−ビニルアニソー
ルなどを挙げることができる。
【0033】かかる単量体は、単独で用いても2種類以
上を併用してもよい。またこれらの酸性基を有する単量
体と共重合可能な他の単量体を併用してもよい。かかる
共重合可能な単量体の具体例としては、例えば、アクリ
ロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、スチレン又はそ
の誘導体、ブタジエン、アクリルアミド又はその誘導
体、ヒドロキシエチルアクリレート、およびヒドロキシ
エチルメタクリレートなどが挙げられる。
【0034】重合方法としては、エマルジョン重合法、
溶液重合法、および塊状重合法など通常の重合法がいず
れも採用できる。なかでもエマルジョン重合法は得られ
る重合体の粒子表面に酸性基が多く分布する傾向がある
ので好ましく用いられる。
【0035】かかる単量体を重合してなる酸性基含有重
合体を、塩基性基含有抗菌成分と反応させることにより
抗菌性反応生成物が得られる。
【0036】次に、本発明の拭き取り用具の中材の繊維
成形体の好ましい製造方法例について説明する。まず、
融点が低い繊維とその他の繊維とを、通常の紡績工程で
使用する給綿機、混綿機、開繊機によって、十分に混
綿、開繊し、目的に応じた形状の通気性型枠に送綿ファ
ンによる空気流などの気体と共に吹き込んで充填する。
吹き込んで充填するためには、型枠が適度の通気性を有
する必要がある。例えば、JIS L 1079−19
66フラジール型通気性試験機により測定した際におい
ては、通気性は5〜200cc/cm2 ・secの範囲
が好ましい。
【0037】このような型枠としては、例えば、パンチ
ング金属板使用した型枠を用いることができる。通気性
型枠内に吹き込まれた、融点が低い繊維とその他の繊維
の混合物は、タテ、ヨコ、厚み方向にランダムに配列し
た状態となる。
【0038】次に、充填した繊維混合物を圧縮して、適
当な充填密度とする。密度は、0.02〜0.08g/
cm3 であることが好ましい。密度が0.02g/cm
3 未満では、繊維成形体が柔らか過ぎて、拭き取り用具
とした場合、取り扱い性が低下することがある。0.0
8g/cm3 を越えると、繊維成形体が固過ぎて拭き取
り性が低下することがある。また、前記圧縮処理は本発
明に使用する繊維成形体の構成繊維軸方向を、繊維成形
体の厚み方向の断面(abcd)に対し略平行に配列さ
せて、狙いの屈曲性を高める作用もある。
【0039】通気性型枠に構成繊維を充填し、圧縮した
ものを加熱処理して、融点が低い繊維相互間およびその
他の繊維と融点が低い繊維との接触点の一部を溶融接着
する。加熱処理の温度は、融点が低い繊維が溶融接着す
る温度であればよく、一般的には、80〜200℃が好
ましい。さらに、冷却、形態固定して本発明に使用する
繊維成型体が得られる。
【0040】[実施例]次に本発明を実施例および比較
例を挙げてさらに具体的に説明する。本発明に記述した
諸特性の測定法は次の通りである。
【0041】(1)繊維成型体の含水率 厚さ3cm、幅7.5cm、長11cmの立方体試験片
を2個準備し、まず自然状態(20℃×65%RH)で
24時間放置後の重量(Wo)グラムを測定する。その
後水槽内に30分間浸漬し、長さ方向が垂直方向になる
ようにして取り出した状態で金網の上に3分間放置後の
重量(W)グラムを測定して、次式で含水率を求めて2
回の平均で表わした。
【0042】 含水率(%)=[(W−Wo)/W]×100 (2)繊度 JIS L1015−7−51Aの方法に準じて測定し
た。
【0043】(3)平均繊維長<カット長> JIS L 1015A法(ステープルダイヤグラム
法)に準じて測定した。 (4)巻縮数および巻縮度 巻縮数および巻縮度はJIS L1015−7−12−
1およびJIS L1015−7−12−2の方法に準
じて測定した。
【0044】(5)繊維成型体の充填密度 厚さ3cm、幅7.5cm、長11cmの立方体試験片
を2個準備し、20℃×65%RHの雰囲気中に24時
間放置した後の重量(w)グラムを測定し、次式で充填
密度を求めて2回の平均で表わした。
【0045】密度(g/cm3 )=w/247.5 [実施例1]まず、中材の繊維成形体に用いる融点の低
い繊維として、熱可塑性重合体R2は融点が255℃の
通常ポリエチレンテレフタレートチップを使用し、熱可
塑性重合体R1はイソフタル酸40モル%共重合した融
点が110℃のポリエチレンテレフタレート系ポリエス
テルを用いて、紡糸温度285℃、引取り速度1350
m/分、R1/R2で表される重量比が50/50の、
熱可塑性重合体R2を芯部とし、熱可塑性重合体R1を
鞘部とした同心円状の未延伸糸を紡糸した。次いで、こ
の未延伸糸を、延伸倍率3.0倍、延伸浴温度80℃で
延伸し、クリンパで機械捲縮を付与した。さらに、70
℃の熱セッターで乾燥した後、仕上げ油剤を付与して、
カット長51mmに切断して、繊度約4デニール、表面
層の融点が約110℃の複合繊維を得た。
【0046】次に、中材の繊維成形体に用いるその他の
繊維として、通常のポリエステルチップ(融点255
℃)を用い、紡糸口金直下で非対象冷却しながら紡糸
し、延伸、機械巻縮を付与した後、油剤を付与して、熱
処理した。得られた繊維はカット長30mm、繊度約6
デニール、捲縮数4.8山/25mm、捲縮度24.1
%、中空率30%の円形中空断面構造であった。
【0047】得られた融点の低い繊維/その他の繊維と
の重量比が40/60割合で混綿し、ローラカードでさ
らに混綿・開繊した。この混合物を各面にパンチングが
施された、内面の幅×長さ×深さが1000×1000
×500mmの金型に、空気流と共に吹き込んだ後、圧
縮して、繊維充填密度が0.03g/cm3 として固定
した。この繊維を充填した金型を、紡績糸のセットに使
用するヒートセッターを用いて、蒸熱130℃×25分
間熱セットし、さらに冷却固定して繊維成形体を得た。
得られた繊維成形体の含水率は355%であった。
【0048】これとは別に、前記繊維成型体の外周部を
包む袋状の繊維布帛として、レーヨン糸120デニー
ル、50フィラメントの甘撚り糸をタテ糸とし、レーヨ
ン糸120デニール、50フィラメントの強撚糸(S2
800T/mとZ2800T/m)をヨコ糸として、ヨ
コ糸はSおよびZ撚糸を2本交互に打込んで、平織りに
した後、糊抜、シボよせ、精練、染色、乾燥幅出しし
て、タテ密度110.5本/インチ、ヨコ密度37.1
本/インチの粗いシボのある縮み織物を得た。得られた
織物は、特にヨコ方向に伸縮性のあるものであった。
【0049】さらに、前記繊維成型体は、繊維成型体製
造時の幅と長さの面が厚さ方向となるようして、厚さ3
cm、幅7.5cm、長11cmの立方体に裁断した。
また、前記縮み織物は、裁断、縫製して袋状とし、厚さ
3cm、幅7.5cm、長11cmの立方体の繊維成型
体を包んで、繊維拭き取り用具とした。
【0050】得られた繊維拭き取り用具を水に浸し、水
垢で汚れた浴槽を拭いたところ、洗剤を使用しなくても
水垢がよく取れ、浴槽の歪曲部の汚れも繊維拭き取り用
具が簡単に屈曲して沿い、水垢がよく取れた。また、使
用後水洗し、片手で圧縮して絞り、格子状の繊維拭き取
り用具置き場に放置しておいたが、従来の発砲ウレタン
製の拭き取り用具に比べて、短時間で乾燥した。
【0051】[実施例2]繊維成型体の外周部を包む袋
状の繊維布帛として、”トレロン”(登録商標)(東レ
(株)製ポリアクリルニトルル系繊維)、単繊維が0.
9デニールのトウと単繊維が3デニールのトウを用い
て、混用トウ紡績して24番手(メートル番手)の紡績
糸(Z撚,撚係数3.1)とし、この紡績糸を2本合わ
せて双糸(Sの上撚,撚係数1.55)として、綛糸染
色し、横編機でウエール数15.1コ/インチ、コース
数21.6コ/インチの筒編みにした。さらに、得られ
た筒編み地を袋状に縫製して、実施例1の、厚さ3c
m、幅7.5cm、長11cmの立方体に裁断した繊維
成型体を包んで、繊維拭き取り用具とした。
【0052】得られた繊維拭き取り用具を水に浸し、水
垢で汚れた浴槽を拭いたところ、洗剤を使用しなくても
水垢がよく取れ、浴槽の歪曲部の汚れも繊維拭き取り用
具が簡単に屈曲して沿い、水垢がよく取れた。また、使
用後水洗し、片手で圧縮して絞り、格子状の繊維拭き取
り用具置き場に放置しておいたが、従来の発砲ウレタン
製の拭き取り用具に比べて、短時間で乾燥した。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、汚れの拭き取り性、耐
久性、使用後の水切れ性、乾燥性および屈曲性を合わせ
持つ繊維拭き取り用具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維拭き取り用具の袋状の繊維布帛の
み裁断した構造の一例をモデル的に示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:中材の繊維成型体 2:袋状の繊維布帛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A47L 1/15 A47L 1/15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中材が2種以上の繊維で構成された繊維成
    型体で構成され、該繊維成型体の構成繊維の1種は、他
    の繊維より融点が低い繊維であり、融点が低い繊維相互
    間および他の繊維との接触点の少なくとも一部が接着
    し、前記繊維成型体の外周部が、袋状の繊維布帛で包ま
    れていることを特徴とする繊維拭き取り用具。
  2. 【請求項2】融点の低い繊維が融点の低い熱可塑性重合
    体R1を鞘部とし、R1より融点が高い熱可塑性重合体
    R2を芯部として複合されてなる複合繊維であることを
    特徴とする請求項1に記載の繊維拭き取り用具。
  3. 【請求項3】複合繊維の熱可塑性重合体のR1/R2で
    表わされる重量比が20/80〜60/40の範囲であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の繊維拭き取り用
    具。
  4. 【請求項4】中材の繊維成型体に含まれる融点が低い繊
    維の重量比が20〜60%であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の繊維拭き取り用具。
  5. 【請求項5】中材の繊維成型体の本文中に記載さた方法
    により測定した含水率が、410%以下であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の繊維拭き取り
    用具。
  6. 【請求項6】繊維拭き取り用具中材の厚さ方向の断面
    (abcd)に対して繊維軸方向を略平行に配列してい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊
    維拭き取り用具。
  7. 【請求項7】袋状の繊維布帛が、編み物または織物であ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の繊
    維拭き取り用具。
  8. 【請求項8】袋状の繊維布帛に使用されている構成繊維
    が、ポリアクリルニトリル系繊維であることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の繊維拭き取り用具。
  9. 【請求項9】袋状の繊維布帛に使用されている構成繊維
    が、再生セルロース系繊維であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の繊維拭き取り用具。
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