JPH1072754A - 繊維成形体およびその製造方法 - Google Patents
繊維成形体およびその製造方法Info
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- JPH1072754A JPH1072754A JP8221199A JP22119996A JPH1072754A JP H1072754 A JPH1072754 A JP H1072754A JP 8221199 A JP8221199 A JP 8221199A JP 22119996 A JP22119996 A JP 22119996A JP H1072754 A JPH1072754 A JP H1072754A
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- fibers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】目的の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に
分離することができ、さらに抗菌性も具備し得る繊維成
形体を得ること。 【解決手段】繊維Aおよび複合繊維Bを含む繊維成形体
であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1と熱可塑性
重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R1の融点は
繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のいずれよりも
低く、かつ複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊維
Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的に接着して
なる層aと複合繊維Bが含まれないかまたは層aの複合
繊維Bの重量比より、複合繊維Bの重量比が小さい層b
とが交互に存在することを特徴とする繊維成形体および
その製造方法。
分離することができ、さらに抗菌性も具備し得る繊維成
形体を得ること。 【解決手段】繊維Aおよび複合繊維Bを含む繊維成形体
であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1と熱可塑性
重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R1の融点は
繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のいずれよりも
低く、かつ複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊維
Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的に接着して
なる層aと複合繊維Bが含まれないかまたは層aの複合
繊維Bの重量比より、複合繊維Bの重量比が小さい層b
とが交互に存在することを特徴とする繊維成形体および
その製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の繊維成形体は、目的
の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に容易に分離が
可能で、抗菌性を有する繊維成形体およびその製造方法
に関する。
の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に容易に分離が
可能で、抗菌性を有する繊維成形体およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寝装用や医療用のベッドマットの
中材、電車や自動車などで使用される車両用シートの中
材、家具用ソファーの中材等クッション材や、衣料用パ
ッド材、ドアトリム、サンバイザー、各種用途のフィル
ター、住宅用遮音、断熱などの遮蔽材としては、一般に
ポリウレタン等の樹脂発泡体が主として用いられてきた
が、樹脂発泡体は発泡時にフロンガスまたはその代替ガ
スを使用する必要があり、通気性や透湿性が低く蒸れや
すい上に、透水性や乾燥性が低いという問題点があっ
た。そこで、これら樹脂発泡体の問題を解消するクッシ
ョン材として、繊維を加熱圧縮して相互の接触点を接合
せしめた繊維成形体が、例えば、特公昭62−2155
号公報、特公平1−18183号公報、特公平4−33
478号公報、特開平3−140185号公報等に開示
されている。
中材、電車や自動車などで使用される車両用シートの中
材、家具用ソファーの中材等クッション材や、衣料用パ
ッド材、ドアトリム、サンバイザー、各種用途のフィル
ター、住宅用遮音、断熱などの遮蔽材としては、一般に
ポリウレタン等の樹脂発泡体が主として用いられてきた
が、樹脂発泡体は発泡時にフロンガスまたはその代替ガ
スを使用する必要があり、通気性や透湿性が低く蒸れや
すい上に、透水性や乾燥性が低いという問題点があっ
た。そこで、これら樹脂発泡体の問題を解消するクッシ
ョン材として、繊維を加熱圧縮して相互の接触点を接合
せしめた繊維成形体が、例えば、特公昭62−2155
号公報、特公平1−18183号公報、特公平4−33
478号公報、特開平3−140185号公報等に開示
されている。
【0003】これらの繊維成形体からなるクッション材
は、熱接着性の繊維として低融点の繊維を使用したり、
高融点の熱可塑性樹脂を芯成分とし、低融点の熱可塑性
樹脂を鞘成分とする複合繊維を用いること等によって、
繊維相互間の接着を図ったものであり、ある程度の成果
は得られている。しかし、従来の樹脂発泡体のように大
型のブロックに成形し、裁断、接着によって製品化する
必要があった。
は、熱接着性の繊維として低融点の繊維を使用したり、
高融点の熱可塑性樹脂を芯成分とし、低融点の熱可塑性
樹脂を鞘成分とする複合繊維を用いること等によって、
繊維相互間の接着を図ったものであり、ある程度の成果
は得られている。しかし、従来の樹脂発泡体のように大
型のブロックに成形し、裁断、接着によって製品化する
必要があった。
【0004】一方、抗菌性を付与した繊維製品は各種衣
料、芯地、裏地、寝装製品およびインテリア製品等の用
途に広く採用されており、これらの繊維製品は抗菌性に
優れるばかりか、各種の工夫を施すことによって、家庭
における洗濯耐久性の面でもかなり高いレベルのものが
得られている。
料、芯地、裏地、寝装製品およびインテリア製品等の用
途に広く採用されており、これらの繊維製品は抗菌性に
優れるばかりか、各種の工夫を施すことによって、家庭
における洗濯耐久性の面でもかなり高いレベルのものが
得られている。
【0005】しかるに、最近では耐メチシリン性黄色ブ
ドウ状球菌(以下、MRSAという)による病院内感染
が問題となっており、この対策として病院のベッド類、
カバー、シーツ、カーテンおよび白衣等に抗菌性を施す
ことが望まれているが、これらの医療用繊維製品は、リ
ネン業者によって通常60〜85℃の工業洗濯を多数回
繰り返して実施されることから、従来の抗菌性を付与し
た繊維製品では、十分な工業洗濯耐久性を得ることがで
きず、工業洗濯毎に抗菌性が低下してしまうという問題
があった。
ドウ状球菌(以下、MRSAという)による病院内感染
が問題となっており、この対策として病院のベッド類、
カバー、シーツ、カーテンおよび白衣等に抗菌性を施す
ことが望まれているが、これらの医療用繊維製品は、リ
ネン業者によって通常60〜85℃の工業洗濯を多数回
繰り返して実施されることから、従来の抗菌性を付与し
た繊維製品では、十分な工業洗濯耐久性を得ることがで
きず、工業洗濯毎に抗菌性が低下してしまうという問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の繊維成形体の
目的は、工業洗濯耐久性に優れた抗菌性を有するととも
に、圧縮に対してへたり難く、ソフトで透湿性、透水性
が高く快適な使用感を有し、しかも環境面での問題を生
じ難く、目的の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に
容易に分離が可能な繊維成形体およびこの繊維成形体を
効率的に製造する方法を提供することにある。
目的は、工業洗濯耐久性に優れた抗菌性を有するととも
に、圧縮に対してへたり難く、ソフトで透湿性、透水性
が高く快適な使用感を有し、しかも環境面での問題を生
じ難く、目的の用途に必要な厚さまたは長さまたは幅に
容易に分離が可能な繊維成形体およびこの繊維成形体を
効率的に製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維成形体は前
記課題を解決するため以下の構成を有する。
記課題を解決するため以下の構成を有する。
【0008】すなわち、繊維Aおよび複合繊維Bを含む
繊維成形体であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1
と熱可塑性重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R
1の融点は繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のい
ずれよりも低く、かつ複合繊維Bの相互間および複合繊
維Bと繊維Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的
に接着してなる層aと複合繊維Bが含まれないかまたは
層aの複合繊維Bの重量比より、複合繊維Bの重量比が
小さい層bとが交互に存在することを特徴とする繊維成
形体である。
繊維成形体であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1
と熱可塑性重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R
1の融点は繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のい
ずれよりも低く、かつ複合繊維Bの相互間および複合繊
維Bと繊維Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的
に接着してなる層aと複合繊維Bが含まれないかまたは
層aの複合繊維Bの重量比より、複合繊維Bの重量比が
小さい層bとが交互に存在することを特徴とする繊維成
形体である。
【0009】また、本発明の繊維成形体の製造方法は、
前記課題を解決するため、以下の構成を有する。
前記課題を解決するため、以下の構成を有する。
【0010】すなわち、2種類以上の繊維を混綿するに
際し、1種は融点が繊維Aおよび熱可塑性重合体R2よ
り低い熱可塑性重合体R1を有する複合繊維Bを混綿、
開繊して、気体と共に通気性型枠内に充填して形成され
る層aおよび前記複合繊維Bの含有割合が層aに比べて
低く充填して形成される層bを交互に存在せしめ、圧縮
した状態で熱接着処理をすることを特徴とする繊維成形
体の製造方法である。
際し、1種は融点が繊維Aおよび熱可塑性重合体R2よ
り低い熱可塑性重合体R1を有する複合繊維Bを混綿、
開繊して、気体と共に通気性型枠内に充填して形成され
る層aおよび前記複合繊維Bの含有割合が層aに比べて
低く充填して形成される層bを交互に存在せしめ、圧縮
した状態で熱接着処理をすることを特徴とする繊維成形
体の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の繊維成形体について詳細に説明する。
の繊維成形体について詳細に説明する。
【0012】本発明の繊維成形体は、2種以上の繊維で
構成されたものであり、繊維Aおよび複合繊維Bを含む
ものである。さらに、本発明の繊維成形体は、繊維Aお
よび複合繊維Bで構成されたものであって、図1のよう
に複合繊維Bを多く含む層a(a1 〜a6 )と複合繊維
Bを含まないかまたは前記層aに比べて複合繊維Bが含
まれる割合が低い層b(b1 〜b5 )が交互に存在する
ものである。
構成されたものであり、繊維Aおよび複合繊維Bを含む
ものである。さらに、本発明の繊維成形体は、繊維Aお
よび複合繊維Bで構成されたものであって、図1のよう
に複合繊維Bを多く含む層a(a1 〜a6 )と複合繊維
Bを含まないかまたは前記層aに比べて複合繊維Bが含
まれる割合が低い層b(b1 〜b5 )が交互に存在する
ものである。
【0013】前記層aは本発明の用途に使用される部分
であり、複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊維A
及び/又は他の繊維、例えば抗菌繊維との接触点で、複
合繊維Bの熱可塑性重合体R1によって溶融接着され、
安定な形状に熱固定されている。一方、層bは層aの間
に存在して、例えば、層a1 、b1、a2 、b2、a3
、b3、a4 、b4、a5 、b5、a6 と存在するも
のであり、複合繊維Bの熱可塑性重合体R1による溶融
接着が行われていないかまたは溶融接着の程度が層aに
比べて小さい。したがって層bの厚さは層a間を分離す
るに必要な厚さであればよい。
であり、複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊維A
及び/又は他の繊維、例えば抗菌繊維との接触点で、複
合繊維Bの熱可塑性重合体R1によって溶融接着され、
安定な形状に熱固定されている。一方、層bは層aの間
に存在して、例えば、層a1 、b1、a2 、b2、a3
、b3、a4 、b4、a5 、b5、a6 と存在するも
のであり、複合繊維Bの熱可塑性重合体R1による溶融
接着が行われていないかまたは溶融接着の程度が層aに
比べて小さい。したがって層bの厚さは層a間を分離す
るに必要な厚さであればよい。
【0014】この多層構造化された繊維成形体は、使用
される場合に裁断機などを使用して裁断することなく、
層b部分で剥離して、必要な層aを使用することができ
る。
される場合に裁断機などを使用して裁断することなく、
層b部分で剥離して、必要な層aを使用することができ
る。
【0015】本発明の繊維成形体を構成する繊維Aは、
繊維形状をなしているものであれば特に限定されず、木
綿、羊毛などの天然繊維から、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリルニトリルなどの合成繊維やレーヨン、
アセテートなどの再生繊維や半合成繊維などを用い得
る。その中でもポリエステル系繊維やポリアミド系繊維
が繊維成形体の圧縮に対する回復性や形態安定性の観点
から好ましく用いられる。
繊維形状をなしているものであれば特に限定されず、木
綿、羊毛などの天然繊維から、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリルニトリルなどの合成繊維やレーヨン、
アセテートなどの再生繊維や半合成繊維などを用い得
る。その中でもポリエステル系繊維やポリアミド系繊維
が繊維成形体の圧縮に対する回復性や形態安定性の観点
から好ましく用いられる。
【0016】さらに、繊維Aの断面形状は丸形断面であ
ってもよく、さらに、多角、多葉、楕円などの異形断面
やそれらの中空断面も好ましい。
ってもよく、さらに、多角、多葉、楕円などの異形断面
やそれらの中空断面も好ましい。
【0017】本発明の繊維成形体に用いる繊維Aは、嵩
高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上さ
せるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は繊
維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数は
3〜10山/25mmが好ましく、捲縮度は5〜30%
が好ましい。一層の嵩高性を付与するため、この捲縮が
紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮であ
ることは好ましい。
高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上さ
せるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は繊
維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数は
3〜10山/25mmが好ましく、捲縮度は5〜30%
が好ましい。一層の嵩高性を付与するため、この捲縮が
紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮であ
ることは好ましい。
【0018】繊維成形体を構成する繊維Aとしては、繊
維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊度
が0.5〜30デニール、繊維長が10〜100mmの
短繊維が好ましく用いられる。
維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊度
が0.5〜30デニール、繊維長が10〜100mmの
短繊維が好ましく用いられる。
【0019】繊維Aには、このほか必要に応じて酸化チ
タン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色
防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されていても勿
論よい。
タン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色
防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されていても勿
論よい。
【0020】次に、本発明の繊維成形体に用いる複合繊
維Bについて説明する。
維Bについて説明する。
【0021】複合繊維Bは熱可塑性重合体R2および熱
可塑性重合体R1からなり、熱可塑性重合体R1として
は、例えば、ポリエステル系の場合、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレン
ブテン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリ
オレフィンあるいはオレフィン共重合体、ポリヘキサメ
チレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンブチレンテ
レフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレートイソ
フタレート等のポリエステルあるいは共重合ポリエステ
ル等の熱可塑性ポリマーから選ばれる、少なくとも一種
類のポリマーを用いることができる。
可塑性重合体R1からなり、熱可塑性重合体R1として
は、例えば、ポリエステル系の場合、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレン
ブテン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリ
オレフィンあるいはオレフィン共重合体、ポリヘキサメ
チレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンブチレンテ
レフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレートイソ
フタレート等のポリエステルあるいは共重合ポリエステ
ル等の熱可塑性ポリマーから選ばれる、少なくとも一種
類のポリマーを用いることができる。
【0022】熱可塑性重合体R2は、例えば、テレフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸あるいはそれら
のエステルを主たるジカルボン酸成分とし、エチレング
リコールもしくはテトラメチレングリコールを主たるグ
リコール成分とするポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートあるいは、ポリエチレン2,6
−ナフタレートなどのポリエステルを用いることができ
る。このうちポリエチレンテレフタレート(通常のポリ
エステル)が好ましい。
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸あるいはそれら
のエステルを主たるジカルボン酸成分とし、エチレング
リコールもしくはテトラメチレングリコールを主たるグ
リコール成分とするポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートあるいは、ポリエチレン2,6
−ナフタレートなどのポリエステルを用いることができ
る。このうちポリエチレンテレフタレート(通常のポリ
エステル)が好ましい。
【0023】また、複合繊維Bがナイロン系の場合は、
例えば、熱可塑性重合体R2がナイロン6で熱可塑性重
合体R1がナイロン6にナイロン66を共重合して融点
を低くしたものなども使用可能である。
例えば、熱可塑性重合体R2がナイロン6で熱可塑性重
合体R1がナイロン6にナイロン66を共重合して融点
を低くしたものなども使用可能である。
【0024】これら熱可塑性重合体R1の融点は、繊維
成形体の製造において熱処理を施して熱融着するため、
繊維間に十分な熱接着性を得ることや必要以上に高温熱
処理を施すことを避けるために、その他の繊維や熱可塑
性重合体R2に比べて20℃以上低くするのが好まし
く、融点が80〜170℃の範囲にある成分が好まし
い。
成形体の製造において熱処理を施して熱融着するため、
繊維間に十分な熱接着性を得ることや必要以上に高温熱
処理を施すことを避けるために、その他の繊維や熱可塑
性重合体R2に比べて20℃以上低くするのが好まし
く、融点が80〜170℃の範囲にある成分が好まし
い。
【0025】複合繊維Bにおける熱可塑性重合体R1/
熱可塑性重合体R2の重量比R1/R2は20/80〜
60/40の範囲が好ましく、特に20/80〜50/
50の範囲がより好ましく、R1の重量比が20%未満
になると繊維間の熱接着性が十分に得られなくなって、
製造した繊維形成体の形態固定性が悪くなる傾向があ
る。また、R1の重量比が60%を越えると、繊維成形
体のソフト感が損なわれ、さらに圧縮残留歪が大きくな
る問題を生ずる傾向がある。
熱可塑性重合体R2の重量比R1/R2は20/80〜
60/40の範囲が好ましく、特に20/80〜50/
50の範囲がより好ましく、R1の重量比が20%未満
になると繊維間の熱接着性が十分に得られなくなって、
製造した繊維形成体の形態固定性が悪くなる傾向があ
る。また、R1の重量比が60%を越えると、繊維成形
体のソフト感が損なわれ、さらに圧縮残留歪が大きくな
る問題を生ずる傾向がある。
【0026】前記複合繊維Bは、繊維成形体の使用時の
揉み作用などによる形態変化や発塵が少ない点で、熱可
塑性重合体R2を芯成分とし、熱可塑性重合体R1を鞘
成分とする芯鞘型の複合繊維が特に好ましい。
揉み作用などによる形態変化や発塵が少ない点で、熱可
塑性重合体R2を芯成分とし、熱可塑性重合体R1を鞘
成分とする芯鞘型の複合繊維が特に好ましい。
【0027】本発明の繊維成形体の少なくとも層aに用
いる複合繊維Bは、重量比で15〜60重量%とするの
が好ましい。複合繊維Bが15重量%未満では複合繊維
Bによる熱接着点が少なくなって形態安定性が悪くなる
傾向がある。また、複合繊維Bが60重量%を越えると
繊維成形体のソフト感が低下し、触感が粗硬になる傾向
がある。
いる複合繊維Bは、重量比で15〜60重量%とするの
が好ましい。複合繊維Bが15重量%未満では複合繊維
Bによる熱接着点が少なくなって形態安定性が悪くなる
傾向がある。また、複合繊維Bが60重量%を越えると
繊維成形体のソフト感が低下し、触感が粗硬になる傾向
がある。
【0028】本発明の繊維成形体に用いる複合繊維B
は、繊維成形体に嵩高性やソフト感を付与し、圧縮に対
する回復性を向上させるため、捲縮を有するのが好まし
い。この捲縮数は繊維成形体の用途によって適宜定めれ
ばよいが、捲縮数は3〜10山/25mmが好ましく、
捲縮度は5〜30%が好ましい。また、複合繊維Bは、
繊維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊
度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜100mm
の短繊維が好ましく用いられる。
は、繊維成形体に嵩高性やソフト感を付与し、圧縮に対
する回復性を向上させるため、捲縮を有するのが好まし
い。この捲縮数は繊維成形体の用途によって適宜定めれ
ばよいが、捲縮数は3〜10山/25mmが好ましく、
捲縮度は5〜30%が好ましい。また、複合繊維Bは、
繊維成形体の形態固定性やソフト感付与の観点から、繊
度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜100mm
の短繊維が好ましく用いられる。
【0029】複合繊維Bには、このほか必要に応じて熱
可塑性重合体R1、R2以外の酸化チタン、カーボンブ
ラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、
帯電防止剤などが添加されていても勿論よい。このよう
な複合繊維Bは通常の複合紡糸法によって製造すること
ができる。
可塑性重合体R1、R2以外の酸化チタン、カーボンブ
ラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、
帯電防止剤などが添加されていても勿論よい。このよう
な複合繊維Bは通常の複合紡糸法によって製造すること
ができる。
【0030】次に、本発明の繊維成形体には抗菌性を付
与するために抗菌繊維も好ましく用いられる。
与するために抗菌繊維も好ましく用いられる。
【0031】本発明の繊維成形体で用いる抗菌繊維は、
ポリエステル繊維を抗菌成分とメラミン成分とを含む処
理液で付与処理したものが好ましい。この場合、抗菌繊
維における抗菌成分の付着量は0.05〜3%owfが
好ましく、特に0.1〜2%owfの範囲がより好まし
い。0.05%owf未満では、複合繊維Bやその他の
繊維の混綿割合いにもよるが、抗菌性能が不十分となる
ことがあり、3%owfを越えると繊維が剛くなり、圧
縮に対する回復性が低下するばかりか、コストアップと
なる傾向がある。
ポリエステル繊維を抗菌成分とメラミン成分とを含む処
理液で付与処理したものが好ましい。この場合、抗菌繊
維における抗菌成分の付着量は0.05〜3%owfが
好ましく、特に0.1〜2%owfの範囲がより好まし
い。0.05%owf未満では、複合繊維Bやその他の
繊維の混綿割合いにもよるが、抗菌性能が不十分となる
ことがあり、3%owfを越えると繊維が剛くなり、圧
縮に対する回復性が低下するばかりか、コストアップと
なる傾向がある。
【0032】メラミン成分は、繊維の表面に架橋網状構
造を形成するため、洗濯耐久性、特に工業洗濯耐久性向
上に有効に機能するものであり、抗菌繊維におけるメラ
ミン成分の付着量は0.05〜2%owfが好ましく、
特に0.1〜1.2%owfの範囲がより好ましく、
0.05%owf未満では工業洗濯耐久性が不十分とな
ることがあり、2%owfを越えると繊維が剛くなっ
て、圧縮に対する回復性が低下するばかりか、コストア
ップとなる傾向がある。
造を形成するため、洗濯耐久性、特に工業洗濯耐久性向
上に有効に機能するものであり、抗菌繊維におけるメラ
ミン成分の付着量は0.05〜2%owfが好ましく、
特に0.1〜1.2%owfの範囲がより好ましく、
0.05%owf未満では工業洗濯耐久性が不十分とな
ることがあり、2%owfを越えると繊維が剛くなっ
て、圧縮に対する回復性が低下するばかりか、コストア
ップとなる傾向がある。
【0033】抗菌成分としては、各種の化合物が使用さ
れる。例えば、アミジン基、グアジニン基などの各塩基
性基もしくはこれらのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などの塩を有する化合物および第4アンモニ
ウム塩などを使用できる。アミジン基を含有する化合物
の具体例としては、4,4´−スチルベン−ジカルボオ
キシサミジン−ジイセチオネート(すなわち、スチルバ
ミン・イセチオン酸塩)、およびN´−(4−クロロ−
2−メチル−フエニル)−N、N−ジメチル−メタニミ
ド(すなわち、クロルジメフォルム)などを、グアジニ
ン基を含有する化合物の具体例としては、1,17−ジ
グアニジノ−9−アザ−ヘプタデカン(すなわち、グア
ザチン)、p−(クロロフェニルジグアニド)−ヘキサ
ン(すなわち、クロルヘキシジン)、およびp−ベンゾ
キノン−アミジノ−ハイドラゾン−チオセミカネバゾン
(すなわち、アンバゾン)などを、第4アンモニウム塩
の具体例としては、ベンザルコニウム・クロライド、お
よびベンゼトニウム・クロライドなどをそれぞれ用いる
ことができる。勿論、これらの化合物は一例であり、前
記以外の化合物を用いることはできる。前記化合物の中
でも高い安全性を有し、かつタンパク質などが存在して
も抗菌性が低下しないという点では、p−(クロロフェ
ニルジグアニド)−ヘキサンまたはその塩が最も好適で
ある。
れる。例えば、アミジン基、グアジニン基などの各塩基
性基もしくはこれらのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などの塩を有する化合物および第4アンモニ
ウム塩などを使用できる。アミジン基を含有する化合物
の具体例としては、4,4´−スチルベン−ジカルボオ
キシサミジン−ジイセチオネート(すなわち、スチルバ
ミン・イセチオン酸塩)、およびN´−(4−クロロ−
2−メチル−フエニル)−N、N−ジメチル−メタニミ
ド(すなわち、クロルジメフォルム)などを、グアジニ
ン基を含有する化合物の具体例としては、1,17−ジ
グアニジノ−9−アザ−ヘプタデカン(すなわち、グア
ザチン)、p−(クロロフェニルジグアニド)−ヘキサ
ン(すなわち、クロルヘキシジン)、およびp−ベンゾ
キノン−アミジノ−ハイドラゾン−チオセミカネバゾン
(すなわち、アンバゾン)などを、第4アンモニウム塩
の具体例としては、ベンザルコニウム・クロライド、お
よびベンゼトニウム・クロライドなどをそれぞれ用いる
ことができる。勿論、これらの化合物は一例であり、前
記以外の化合物を用いることはできる。前記化合物の中
でも高い安全性を有し、かつタンパク質などが存在して
も抗菌性が低下しないという点では、p−(クロロフェ
ニルジグアニド)−ヘキサンまたはその塩が最も好適で
ある。
【0034】かかる塩基性官能基を有する抗菌成分は、
これと反応する酸性基含有重合体(単独重合体でも共重
合体でもよい)と反応させた上、用いることが好まし
い。前記酸性基含有重合体を構成する酸性基含有単量体
としては、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基、
フェノール性水酸基などの各酸性基、もしくはこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩を
有する単量体を用いることができる。
これと反応する酸性基含有重合体(単独重合体でも共重
合体でもよい)と反応させた上、用いることが好まし
い。前記酸性基含有重合体を構成する酸性基含有単量体
としては、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基、
フェノール性水酸基などの各酸性基、もしくはこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩を
有する単量体を用いることができる。
【0035】スルホン基を有する単量体の具体例として
は、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホプロピ
ルメタクリレート、3−クロロ−4−ビニルベンゼンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼンスルホン
酸、2−アクリロイルオキシナフタレン−2−スルホン
酸、2−メタクリロイルオキシナフタレン−2−スルホ
ン酸、および2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキ
シフロピルスルホン酸などを用いることができ、カルボ
キシル基を有する単量体の具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、3−ブテン−1,2,3−トリカ
ルボン酸、および4−ペンテノイック酸などを用いるこ
とができ、ホスホン基を有する単量体の具体例として
は、アリルホスホン酸、アシドホスフオキシエチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−アシッドホスフオキシプ
ロピルメタクリレート、1−メチルビニルホスホン酸、
1−フェニルビニルホスホン酸、2−フェニルビニルホ
スホン酸、2−メチル−2−フェニルビニルホスホン
酸、2−(3−クロロフェニル)ビニルホスホン酸、お
よび2−ジフェニルビニルホスホン酸などを用いること
ができ、フェノール性水酸基を有する単量体の具体例と
しては、o−オキシスチレン、およびo−ビニルアニソ
ールなどを用いることができる。
は、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホプロピ
ルメタクリレート、3−クロロ−4−ビニルベンゼンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アクリロイルオキシベンゼンスルホン
酸、2−アクリロイルオキシナフタレン−2−スルホン
酸、2−メタクリロイルオキシナフタレン−2−スルホ
ン酸、および2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキ
シフロピルスルホン酸などを用いることができ、カルボ
キシル基を有する単量体の具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、3−ブテン−1,2,3−トリカ
ルボン酸、および4−ペンテノイック酸などを用いるこ
とができ、ホスホン基を有する単量体の具体例として
は、アリルホスホン酸、アシドホスフオキシエチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−アシッドホスフオキシプ
ロピルメタクリレート、1−メチルビニルホスホン酸、
1−フェニルビニルホスホン酸、2−フェニルビニルホ
スホン酸、2−メチル−2−フェニルビニルホスホン
酸、2−(3−クロロフェニル)ビニルホスホン酸、お
よび2−ジフェニルビニルホスホン酸などを用いること
ができ、フェノール性水酸基を有する単量体の具体例と
しては、o−オキシスチレン、およびo−ビニルアニソ
ールなどを用いることができる。
【0036】かかる単量体は、単独で用いても2種類以
上を併用してもよい。またこれらの酸性基を有する単量
体と共重合可能な他の単量体を併用してもよい。かかる
共重合可能な単量体の具体例としては、例えば、アクリ
ロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、スチレン又はそ
の誘導体、ブタジエン、アクリルアミド又はその誘導
体、ヒドロキシエチルアクリレート、およびヒドロキシ
エチルメタクリレートなどを用いることができる。
上を併用してもよい。またこれらの酸性基を有する単量
体と共重合可能な他の単量体を併用してもよい。かかる
共重合可能な単量体の具体例としては、例えば、アクリ
ロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、スチレン又はそ
の誘導体、ブタジエン、アクリルアミド又はその誘導
体、ヒドロキシエチルアクリレート、およびヒドロキシ
エチルメタクリレートなどを用いることができる。
【0037】重合方法としては、エマルジョン重合法、
溶液重合法、および塊状重合法など通常の重合法のいず
れも採用できる。なかでもエマルジョン重合法は得られ
る重合体の粒子表面に酸性基が多く分布する傾向がある
ので好ましく用いられる。
溶液重合法、および塊状重合法など通常の重合法のいず
れも採用できる。なかでもエマルジョン重合法は得られ
る重合体の粒子表面に酸性基が多く分布する傾向がある
ので好ましく用いられる。
【0038】かかる単量体を重合してなる酸性基含有重
合体を、塩基性基含有抗菌成分と反応させることにより
抗菌性反応生成物が得られる。
合体を、塩基性基含有抗菌成分と反応させることにより
抗菌性反応生成物が得られる。
【0039】前記第4アンモニウム塩のなかでは、安全
性の高い抗菌、防臭効果を発揮することから、下記式
[I ]で表される化合物が特に好ましく用いられる。
性の高い抗菌、防臭効果を発揮することから、下記式
[I ]で表される化合物が特に好ましく用いられる。
【0040】
【化2】 (ただし、式中のR1 は炭素数12〜16のアルキル
基、R2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル基、B
uはブチル基を示す。) 前記式[I ]の化合物において、R1 で示されるアルキ
ル基の炭素数が11以下又は17以上では、抗菌性が不
十分となる傾向があり、R2 、R3 、R4 で示されるア
ルキル基の炭素数が3以上では、化合物の粘度が上り、
水に対する溶解性が低下して、製造の際に不都合となる
ことがある。。
基、R2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル基、B
uはブチル基を示す。) 前記式[I ]の化合物において、R1 で示されるアルキ
ル基の炭素数が11以下又は17以上では、抗菌性が不
十分となる傾向があり、R2 、R3 、R4 で示されるア
ルキル基の炭素数が3以上では、化合物の粘度が上り、
水に対する溶解性が低下して、製造の際に不都合となる
ことがある。。
【0041】第4アンモニウム塩の中和に用いられる陰
イオンとしては、防錆性の点からアルキルリン酸イオン
を用い得る。さらにアルキル基としては、炭素数が4、
すなわち、ブチル基を用い得る。ブチル基としては、n
−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基の
いずれも好ましく用いられる。アルキル基の炭素数が3
以下では、安全性の面で好ましくないことがあり、アル
キル基の炭素数が5以上では粘度が高くなり合成が困難
になると共に、アルキル基の数が1と2であるアルキル
リン酸イオンの混合物となり、取り扱い性が困難となる
ことがある。
イオンとしては、防錆性の点からアルキルリン酸イオン
を用い得る。さらにアルキル基としては、炭素数が4、
すなわち、ブチル基を用い得る。ブチル基としては、n
−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基の
いずれも好ましく用いられる。アルキル基の炭素数が3
以下では、安全性の面で好ましくないことがあり、アル
キル基の炭素数が5以上では粘度が高くなり合成が困難
になると共に、アルキル基の数が1と2であるアルキル
リン酸イオンの混合物となり、取り扱い性が困難となる
ことがある。
【0042】また、メラミン系化合物との併用により、
さらに持続性に優れた抗菌性を有し、安全かつ容易に繊
維材料に抗菌性を付与することができ、加工装置を腐蝕
しない性状の抗菌性樹脂の使用はさらに好ましい。
さらに持続性に優れた抗菌性を有し、安全かつ容易に繊
維材料に抗菌性を付与することができ、加工装置を腐蝕
しない性状の抗菌性樹脂の使用はさらに好ましい。
【0043】本発明において、抗菌性樹脂として、下記
式[II]または[III ]で示される第4アンモニウム塩
化された1価または2価のリン酸エステル基を有するビ
ニル系重合体または共重合体からなるものを用い得る。
式[II]または[III ]で示される第4アンモニウム塩
化された1価または2価のリン酸エステル基を有するビ
ニル系重合体または共重合体からなるものを用い得る。
【0044】
【化3】
【化4】 (式[II]と[III ]式中、Rは高分子主鎖または有機
残基を示し、R1 は炭素数8〜18のアルキル基を示
し、R2 は炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基ま
たは置換アリール基を示す。) 前記式[II]または[III ]で示される第4アンモニウ
ム塩化されたリン酸エステル基を有するビニル系重合体
または共重合体は優れた抗菌性を有している。しかも、
両性を有する高分子物質であるため、合成繊維や天然繊
維に強固に付着させることができる。このため、持続
性、洗濯耐久性に優れた抗菌性を得ることができる。ま
た、水溶液や水−アルコール混合溶液として得られるた
め、繊維材料への使用が可能であり、かつ装置を腐蝕さ
せることがないという利点を有している。
残基を示し、R1 は炭素数8〜18のアルキル基を示
し、R2 は炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基ま
たは置換アリール基を示す。) 前記式[II]または[III ]で示される第4アンモニウ
ム塩化されたリン酸エステル基を有するビニル系重合体
または共重合体は優れた抗菌性を有している。しかも、
両性を有する高分子物質であるため、合成繊維や天然繊
維に強固に付着させることができる。このため、持続
性、洗濯耐久性に優れた抗菌性を得ることができる。ま
た、水溶液や水−アルコール混合溶液として得られるた
め、繊維材料への使用が可能であり、かつ装置を腐蝕さ
せることがないという利点を有している。
【0045】次に、本発明で使用するメラミン系化合物
の例としては、下記式[IV]の一般式で示されるものが
あげられる。
の例としては、下記式[IV]の一般式で示されるものが
あげられる。
【0046】
【化5 】 ( 式中、R0 〜R2 :−H、−OH、−C6 H5 、Cn
H2n+1(n :1〜10)、−COOCnH2n+1(n :1
〜20)、−CONR3 R4 、−NR3 R4 (R3 、R
4 :−H、−OH)、−OCnH2n+1、−CH2 OCn
H2n+1、−CH2COOnH2n+1(n:1〜20)、−
CH2 OH、−CH2 CH2 OH、−CONH2 、−C
ONHCH2 OH、−O(X−O)n R5 (X:−C2
H4 −、−C3 H6 −、−C4 H8 −、n :1〜150
0、R4 :−H、−CH3 、−C2H5 、−C3 H7 ) 前記一般式の中でも好ましい化合物は、R0 、R1 が−
NR3 R4 である化合物であり、その中でもR2 が−C
ONR3 R4 、−NR3 R4 であるものがより好まし
い。さらに、R3 、R4 が−CH2 OH、−CH2 CH
2 OH、−CONH2 、−CONHCH2 OHである化
合物が特に好適である。
H2n+1(n :1〜10)、−COOCnH2n+1(n :1
〜20)、−CONR3 R4 、−NR3 R4 (R3 、R
4 :−H、−OH)、−OCnH2n+1、−CH2 OCn
H2n+1、−CH2COOnH2n+1(n:1〜20)、−
CH2 OH、−CH2 CH2 OH、−CONH2 、−C
ONHCH2 OH、−O(X−O)n R5 (X:−C2
H4 −、−C3 H6 −、−C4 H8 −、n :1〜150
0、R4 :−H、−CH3 、−C2H5 、−C3 H7 ) 前記一般式の中でも好ましい化合物は、R0 、R1 が−
NR3 R4 である化合物であり、その中でもR2 が−C
ONR3 R4 、−NR3 R4 であるものがより好まし
い。さらに、R3 、R4 が−CH2 OH、−CH2 CH
2 OH、−CONH2 、−CONHCH2 OHである化
合物が特に好適である。
【0047】かかるこれらの化合物は一例であり、上記
以外の化合物や誘導体も用い得る。
以外の化合物や誘導体も用い得る。
【0048】メラミン系化合物は、重合性官能基を少な
くとも2個有するものが繊維表面で形成される樹脂被膜
の耐久性が向上する観点から好ましい。
くとも2個有するものが繊維表面で形成される樹脂被膜
の耐久性が向上する観点から好ましい。
【0049】かくして、抗菌成分として前記抗菌成分単
独あるいは抗菌成分が酸性基含有重合体及び共重合体の
うちの少なくともいずれかと反応して形成された抗菌性
反応生成物と被膜形成主要成分としてのメラミン系化合
物とからなる抗菌性被膜が繊維の表面に形成され得る
が、該被膜の耐久性に対する作用機構としては、本発明
者らは、前記被膜形成主要成分であるメラミン系化合物
が、繊維基質ポリマ内で重合あるいは架橋し2次元また
は3次元構造化すると同時にその一部が繊維基質ポリマ
の官能基とも化学結合し、網状不溶化して繊維に強固に
固着するための該被膜の耐久性を著しく向上させて、優
れた耐温水洗濯性およびドライクリーニング性が得られ
るという知見を得た。前記抗菌成分と被膜形成主要成分
を繊維に付与する方法の代表例としては、前記成分を含
有する水溶液に重合開始剤あるいは架橋触媒を添加し、
同一処理浴で繊維をパディングまたはスプレー処理した
後、湿潤下で反応処理する方法がある。反応は室温以上
の温度で行うことができるが、蒸熱処理するのが好まし
い。前記2成分を別浴で処理することもできる。すなわ
ち、まず抗菌成分を含有する処理浴で繊維をパディング
またはスプレー処理した後、乾熱または蒸熱処理し、次
に被膜形成主要成分を含む水溶液に重合開始剤または架
橋触媒を添加した別処理浴で繊維をパディングまたはス
プレー処理し、蒸熱処理することもできる。
独あるいは抗菌成分が酸性基含有重合体及び共重合体の
うちの少なくともいずれかと反応して形成された抗菌性
反応生成物と被膜形成主要成分としてのメラミン系化合
物とからなる抗菌性被膜が繊維の表面に形成され得る
が、該被膜の耐久性に対する作用機構としては、本発明
者らは、前記被膜形成主要成分であるメラミン系化合物
が、繊維基質ポリマ内で重合あるいは架橋し2次元また
は3次元構造化すると同時にその一部が繊維基質ポリマ
の官能基とも化学結合し、網状不溶化して繊維に強固に
固着するための該被膜の耐久性を著しく向上させて、優
れた耐温水洗濯性およびドライクリーニング性が得られ
るという知見を得た。前記抗菌成分と被膜形成主要成分
を繊維に付与する方法の代表例としては、前記成分を含
有する水溶液に重合開始剤あるいは架橋触媒を添加し、
同一処理浴で繊維をパディングまたはスプレー処理した
後、湿潤下で反応処理する方法がある。反応は室温以上
の温度で行うことができるが、蒸熱処理するのが好まし
い。前記2成分を別浴で処理することもできる。すなわ
ち、まず抗菌成分を含有する処理浴で繊維をパディング
またはスプレー処理した後、乾熱または蒸熱処理し、次
に被膜形成主要成分を含む水溶液に重合開始剤または架
橋触媒を添加した別処理浴で繊維をパディングまたはス
プレー処理し、蒸熱処理することもできる。
【0050】重合開始剤は、アルキレングリコール単位
を有するアクリル系化合物を重合反応させる際に使用さ
れ得る。具体例としては、過硫酸アンモン、過硫酸カ
リ、アゾビスイソブチロニトリル等、一般的なビニル重
合開始剤でよく、またかかる重合開始剤の種類を選択す
ることにより、適宜、所望条件で被膜処理することがで
きる。
を有するアクリル系化合物を重合反応させる際に使用さ
れ得る。具体例としては、過硫酸アンモン、過硫酸カ
リ、アゾビスイソブチロニトリル等、一般的なビニル重
合開始剤でよく、またかかる重合開始剤の種類を選択す
ることにより、適宜、所望条件で被膜処理することがで
きる。
【0051】一方、触媒はメラミン系化合物を架橋反応
させる際に使用され、具体例としてはギ酸、酢酸等の各
種有機カルボン酸及びそれらのアンモニウム、ナトリウ
ム、カリウム等の有機塩及び硫酸、過硫酸、塩酸、リン
酸、硝酸等のアンモニウム、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄等の無機塩及びこ
れらの複塩などを用いることができる。勿論、上記した
化合物は限定されない。
させる際に使用され、具体例としてはギ酸、酢酸等の各
種有機カルボン酸及びそれらのアンモニウム、ナトリウ
ム、カリウム等の有機塩及び硫酸、過硫酸、塩酸、リン
酸、硝酸等のアンモニウム、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄等の無機塩及びこ
れらの複塩などを用いることができる。勿論、上記した
化合物は限定されない。
【0052】前記蒸熱処理は80〜140℃が好まし
く、より好ましくは100〜130℃で0.5〜30分
間の条件で行なう。乾熱処理は80〜150℃が好まし
く、より好ましくは100〜130℃で乾燥した後、1
00〜220℃で行う。より好ましくは140〜190
℃で0.5〜5分間の条件で行なう。
く、より好ましくは100〜130℃で0.5〜30分
間の条件で行なう。乾熱処理は80〜150℃が好まし
く、より好ましくは100〜130℃で乾燥した後、1
00〜220℃で行う。より好ましくは140〜190
℃で0.5〜5分間の条件で行なう。
【0053】本発明の繊維成形体の製造方法に従って、
パディングまたはスプレー処理するのに用いる処理液中
には、柔軟剤、撥水剤、吸水剤、帯電防止剤、硬仕上げ
剤等、他の薬剤を添加してもよい。
パディングまたはスプレー処理するのに用いる処理液中
には、柔軟剤、撥水剤、吸水剤、帯電防止剤、硬仕上げ
剤等、他の薬剤を添加してもよい。
【0054】さらに、抗菌繊維の断面形状は丸形断面で
あってもよく、さらに、多角、多葉、楕円などの異形断
面やそれらの中空断面も好ましい。
あってもよく、さらに、多角、多葉、楕円などの異形断
面やそれらの中空断面も好ましい。
【0055】本発明の繊維成形体に用いる抗菌繊維は、
嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上
させるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は
繊維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数
は3〜10山/25mmで、捲縮度は5〜30%の範囲
が好ましい。一層の嵩高性を付与するため、この捲縮が
紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮であ
ることは好ましい。
嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上
させるため、捲縮を有するのが好ましい。この捲縮数は
繊維成形体の用途によって適宜定めればよいが、捲縮数
は3〜10山/25mmで、捲縮度は5〜30%の範囲
が好ましい。一層の嵩高性を付与するため、この捲縮が
紡糸時に非対称冷却などによって発現する潜在捲縮であ
ることは好ましい。
【0056】抗菌繊維としては、繊維成形体の形態固定
性やソフト感付与の観点から、繊度が0.5〜30デニ
ール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好ましく用
いられる。抗菌繊維には、このほか必要に応じて酸化チ
タン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色
防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されていてもよ
い。
性やソフト感付与の観点から、繊度が0.5〜30デニ
ール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好ましく用
いられる。抗菌繊維には、このほか必要に応じて酸化チ
タン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着色
防止剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されていてもよ
い。
【0057】次に、本発明の繊維成形体の製造方法につ
いて説明する。図2は、本発明の繊維成形体の製造方法
の一例に用いられる装置の金型の概略縦断面図である。
いて説明する。図2は、本発明の繊維成形体の製造方法
の一例に用いられる装置の金型の概略縦断面図である。
【0058】前記の繊維A、複合繊維Bおよび抗菌繊維
を、通常の紡績工程で使用する給綿機、混綿機、開繊機
によって、目的の混綿率に混綿、開繊し、目的に応じた
形状の通気性型枠に送綿ファンによる空気流などの気体
と共に吹き込んで充填する。本発明で用いる型枠は通気
性を有する。通気性がないと充填が困難であると同時に
熱接着固定時の熱効率が低くなるという問題がある。例
えば、JIS L 1079−1966フラジール型通
気性試験機により測定した際においては、通気性は5〜
200cc/cm2 ・secの範囲が好ましい。
を、通常の紡績工程で使用する給綿機、混綿機、開繊機
によって、目的の混綿率に混綿、開繊し、目的に応じた
形状の通気性型枠に送綿ファンによる空気流などの気体
と共に吹き込んで充填する。本発明で用いる型枠は通気
性を有する。通気性がないと充填が困難であると同時に
熱接着固定時の熱効率が低くなるという問題がある。例
えば、JIS L 1079−1966フラジール型通
気性試験機により測定した際においては、通気性は5〜
200cc/cm2 ・secの範囲が好ましい。
【0059】このような型枠としては、例えば、図2に
示すパンチング金属板を用いた上金型2および下金型1
を用いることができる。
示すパンチング金属板を用いた上金型2および下金型1
を用いることができる。
【0060】通気性下金型1内に吹き込む方法は、まず
繊維Aと複合繊維Bあるいは、抗菌繊維と複合繊維Bあ
るいは、繊維Aと複合繊維Bおよび抗菌繊維を混綿、開
繊し、吹き込み口3から吹き込んで層aを充填する。次
いで、前記混綿の組合せで複合繊維Bを混綿しないかま
たは、複合繊維Bの混綿割合を層aに比べて低くして層
bを吹き込み口3から吹き込み充填する。前記層aと層
bの吹き込み充填を繰り返した後、通気性上金型2で充
填繊維を圧縮し、目的の密度で通気性上金型2を圧縮固
定する。前記圧縮は、層aと層bの繊維を吹き込むごと
に実施すれば、各層の密度が均一になりやすく好ましい
方法である。
繊維Aと複合繊維Bあるいは、抗菌繊維と複合繊維Bあ
るいは、繊維Aと複合繊維Bおよび抗菌繊維を混綿、開
繊し、吹き込み口3から吹き込んで層aを充填する。次
いで、前記混綿の組合せで複合繊維Bを混綿しないかま
たは、複合繊維Bの混綿割合を層aに比べて低くして層
bを吹き込み口3から吹き込み充填する。前記層aと層
bの吹き込み充填を繰り返した後、通気性上金型2で充
填繊維を圧縮し、目的の密度で通気性上金型2を圧縮固
定する。前記圧縮は、層aと層bの繊維を吹き込むごと
に実施すれば、各層の密度が均一になりやすく好ましい
方法である。
【0061】さらに、前記の圧縮固定された繊維を通気
性金型ごと熱処理して、複合繊維B相互間および複合繊
維Bと抗菌繊維や繊維Aとの接触点の一部を接着して形
態を固定するのが好ましい。熱処理の温度は複合繊維B
の熱可塑性重合体R1が溶融接着する温度であればよ
く、一般的には、熱可塑性重合体R1の融点以上である
のが好ましく、200℃以下が好ましい。
性金型ごと熱処理して、複合繊維B相互間および複合繊
維Bと抗菌繊維や繊維Aとの接触点の一部を接着して形
態を固定するのが好ましい。熱処理の温度は複合繊維B
の熱可塑性重合体R1が溶融接着する温度であればよ
く、一般的には、熱可塑性重合体R1の融点以上である
のが好ましく、200℃以下が好ましい。
【0062】充填密度は、繊維成形体の用途に応じて適
当に定めればよいが、一般的には、0.01〜0.1g
/cm3 が好ましい。密度が0.01g/cm3 未満で
は、繊維成形体がソフトすぎて形態安定性が悪くなる傾
向があり、0.1g/cm3を越えると、繊維成形体の
ソフト感が低下する傾向がある。
当に定めればよいが、一般的には、0.01〜0.1g
/cm3 が好ましい。密度が0.01g/cm3 未満で
は、繊維成形体がソフトすぎて形態安定性が悪くなる傾
向があり、0.1g/cm3を越えると、繊維成形体の
ソフト感が低下する傾向がある。
【0063】
【実施例】本発明を実施例、比較例によりさらに詳細に
説明する。本発明に記載した諸特性の測定法は次の通り
である。
説明する。本発明に記載した諸特性の測定法は次の通り
である。
【0064】(1)抗菌性 黄色ブドウ状球菌(Staphylococcsu A
ureus ATTC6538p)のブイヨン懸濁液と
し、繊維成形体の層aの繊維を開繊して繊維のウエッブ
状としたものに注加して、密閉容器中で37℃、18時
間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を測定
して、菌数増減値差K=log(B/C)で求めた。
ureus ATTC6538p)のブイヨン懸濁液と
し、繊維成形体の層aの繊維を開繊して繊維のウエッブ
状としたものに注加して、密閉容器中で37℃、18時
間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を測定
して、菌数増減値差K=log(B/C)で求めた。
【0065】ただし、菌培養条件はlog(B/A)>
2であること。Aは抗菌加工していない通常のポリエス
テルの綿のウエッブ状としたものに前記菌を注加して、
注加直後分散回収した菌数。Bは抗菌加工していない通
常のポリエステルの綿のウエッブ状としたものに前記菌
を注加して、18時間培養後分散回収した菌数。Cは繊
維成形体の層aの繊維を開繊して繊維のウエッブ状とし
たものに前記菌を注加して、18時間培養後分散回収し
た菌数。なお、洗濯後の抗菌性は、ドラム染色機を用
い、市販の中性洗剤2g/l、過酸化水素3cc/l、
過酸化ソーダ1.5g/l、温度85±2℃、浴比1:
20で15分間洗濯し、その後排液、脱水後、水洗を1
0分間実施する。水洗後タンブラー・ドライヤーを用い
て20分間で乾燥させる。これを洗濯1回とする。
2であること。Aは抗菌加工していない通常のポリエス
テルの綿のウエッブ状としたものに前記菌を注加して、
注加直後分散回収した菌数。Bは抗菌加工していない通
常のポリエステルの綿のウエッブ状としたものに前記菌
を注加して、18時間培養後分散回収した菌数。Cは繊
維成形体の層aの繊維を開繊して繊維のウエッブ状とし
たものに前記菌を注加して、18時間培養後分散回収し
た菌数。なお、洗濯後の抗菌性は、ドラム染色機を用
い、市販の中性洗剤2g/l、過酸化水素3cc/l、
過酸化ソーダ1.5g/l、温度85±2℃、浴比1:
20で15分間洗濯し、その後排液、脱水後、水洗を1
0分間実施する。水洗後タンブラー・ドライヤーを用い
て20分間で乾燥させる。これを洗濯1回とする。
【0066】抗菌性はKが1.6以上を合格レベルとし
た。また、MRSAに対する抗菌性は(財)日本食品分
析センターに評価を依頼した。
た。また、MRSAに対する抗菌性は(財)日本食品分
析センターに評価を依頼した。
【0067】(2)繊度 JIS L 1015−7−51Aの方法に準じて測定
した。
した。
【0068】(3)平均繊維長(カット長) JIS L 1015A法(ステープルダイヤグラム
法)に準じて測定した。
法)に準じて測定した。
【0069】(4)捲縮数および捲縮度 捲縮数および捲縮度はJIS L 1015−7−12
−1およびJIS L1015−7−12−2に準じて
測定した。
−1およびJIS L1015−7−12−2に準じて
測定した。
【0070】(5)密度 繊維成形体(タテ:20cm、ヨコ:20cm、厚さ:
20cm)を20℃×65%RHの雰囲気中に24時間
放置した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。
20cm)を20℃×65%RHの雰囲気中に24時間
放置した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。
【0071】密度(g/cm3 )=w/8000 (6)層bでの剥離による分離性 層a1と層a2を指でつかみ、層bでの剥離による分離
性を触感判定し、層aが変形することなく極めて容易に
分離性する(◎)から、分離性困難(×)まで4段階で
評価した。
性を触感判定し、層aが変形することなく極めて容易に
分離性する(◎)から、分離性困難(×)まで4段階で
評価した。
【0072】[実施例1〜3および比較例1]融点が2
55℃の通常ポリエチレンテレフタレートをペレット状
態とし、紡糸温度280℃、引取り速度1350m/
分、中空率31%の中空断面構造とし、紡糸口金の出口
で非対称冷却した未延伸糸を紡糸した。
55℃の通常ポリエチレンテレフタレートをペレット状
態とし、紡糸温度280℃、引取り速度1350m/
分、中空率31%の中空断面構造とし、紡糸口金の出口
で非対称冷却した未延伸糸を紡糸した。
【0073】次いで、この未延伸糸を延伸倍率3.0
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した後、カット長38mmに切断して175℃の熱
処理をして繊度6.0デニール、捲縮数7.6山/25
mm、捲縮度26.6%の抗菌加工していない通常ポリ
エステル中空繊維Aを得た。
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した後、カット長38mmに切断して175℃の熱
処理をして繊度6.0デニール、捲縮数7.6山/25
mm、捲縮度26.6%の抗菌加工していない通常ポリ
エステル中空繊維Aを得た。
【0074】これとは別に、熱可塑性重合体R2として
融点が255℃の通常ポリエチレンテレフタレート、熱
可塑性重合体R1としてイソフタル酸40モル%共重合
した融点が110℃のポリエチレンテレフタレート系ポ
リエステルを用いて、紡糸温度285℃、引取り速度1
350m/分、吐出量18.11g/分、R1/R2で
表される重量比が50/50の熱可塑性重合体R2を芯
部とし、熱可塑性重合体R1を鞘部とした同心円状の複
合繊維Cの未延伸糸を紡糸した。
融点が255℃の通常ポリエチレンテレフタレート、熱
可塑性重合体R1としてイソフタル酸40モル%共重合
した融点が110℃のポリエチレンテレフタレート系ポ
リエステルを用いて、紡糸温度285℃、引取り速度1
350m/分、吐出量18.11g/分、R1/R2で
表される重量比が50/50の熱可塑性重合体R2を芯
部とし、熱可塑性重合体R1を鞘部とした同心円状の複
合繊維Cの未延伸糸を紡糸した。
【0075】次いで、この未延伸糸を延伸倍率3.0
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥した後、
仕上げ油剤を付与して、カット長64mmに切断して、
繊度約3.9デニール、表面層の融点が約110℃の複
合繊維Bを得た。
倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械捲縮を
付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥した後、
仕上げ油剤を付与して、カット長64mmに切断して、
繊度約3.9デニール、表面層の融点が約110℃の複
合繊維Bを得た。
【0076】前記繊維Aおよび複合繊維Bを混綿し、ロ
ーラカードでさらに混綿・開繊し、図2のような金型の
吹込口3から、各面にパンチングが施された内面が10
00×1000×1000mmの下金型1に空気流と共
に吹き込んで、層aおよび層bを充填するごとに各面に
パンチングが施された上金型2で圧縮し、層aおよび層
bを多層に吹き込充填した後、充填繊維を上金型2で充
填密度0.04g/cm3 、厚さ500mmで固定し
た。充填圧縮した繊維混合物を金型ごと紡績糸のセット
に使用するヒートセッターを用いて、蒸熱130℃×2
5分間熱セットし、層aおよび層bが多層に積層された
繊維成形体を得た。
ーラカードでさらに混綿・開繊し、図2のような金型の
吹込口3から、各面にパンチングが施された内面が10
00×1000×1000mmの下金型1に空気流と共
に吹き込んで、層aおよび層bを充填するごとに各面に
パンチングが施された上金型2で圧縮し、層aおよび層
bを多層に吹き込充填した後、充填繊維を上金型2で充
填密度0.04g/cm3 、厚さ500mmで固定し
た。充填圧縮した繊維混合物を金型ごと紡績糸のセット
に使用するヒートセッターを用いて、蒸熱130℃×2
5分間熱セットし、層aおよび層bが多層に積層された
繊維成形体を得た。
【0077】表1に層bの繊維Aと複合繊維Bの混綿割
合を変えて得られた繊維成形体の性質を示す。実施例
1、2および3は層bの複合繊維Bの混綿割合が0〜3
0重量%で、層aに比べて複合繊維Bの混綿割合が低
く、層aの繊維成形体を変形させることなく、層bでの
剥離による分離が良好なものであった。これに対し、比
較例1は層aと層bに含まれる複合繊維Bの混綿割合が
同一で、層bでの剥離による分離性に劣るものであっ
た。
合を変えて得られた繊維成形体の性質を示す。実施例
1、2および3は層bの複合繊維Bの混綿割合が0〜3
0重量%で、層aに比べて複合繊維Bの混綿割合が低
く、層aの繊維成形体を変形させることなく、層bでの
剥離による分離が良好なものであった。これに対し、比
較例1は層aと層bに含まれる複合繊維Bの混綿割合が
同一で、層bでの剥離による分離性に劣るものであっ
た。
【0078】[実施例4]あらかじめ第4アンモニウム
塩化した1価のリン酸エステル基を有するビニル系重合
体からなる抗菌性樹脂を32%含む抗菌剤の2.5%水
溶液を調整し、さらに、メラミン系化合物であるSum
itex M−3(住友化学工業(株)製)1.0%水
溶液、架橋剤であるSumitex Acx(住友化学
工業(株)製)0.3%水溶液、軟化剤0.7%水溶液
調整して、これら水溶液を混合、撹拌した液に実施例1
の製造で得られた繊維Aを浸漬し、絞って130℃で1
分間キュアリングさせて抗菌性繊維Cを得た。得られた
抗菌性繊維Cの抗菌成分付着量は0.52%owf、メ
ラミン系化合物付着量は0.65%owf、MRSAの
抗菌性は洗濯50後において3.8の優れた抗菌性を示
すものであった。
塩化した1価のリン酸エステル基を有するビニル系重合
体からなる抗菌性樹脂を32%含む抗菌剤の2.5%水
溶液を調整し、さらに、メラミン系化合物であるSum
itex M−3(住友化学工業(株)製)1.0%水
溶液、架橋剤であるSumitex Acx(住友化学
工業(株)製)0.3%水溶液、軟化剤0.7%水溶液
調整して、これら水溶液を混合、撹拌した液に実施例1
の製造で得られた繊維Aを浸漬し、絞って130℃で1
分間キュアリングさせて抗菌性繊維Cを得た。得られた
抗菌性繊維Cの抗菌成分付着量は0.52%owf、メ
ラミン系化合物付着量は0.65%owf、MRSAの
抗菌性は洗濯50後において3.8の優れた抗菌性を示
すものであった。
【0079】前記実施例1の繊維Aおよび複合繊維Bと
前記抗菌繊維Cを混綿し、ローラカードでさらに混綿・
開繊し、図2のような金型の吹込口3から、各面にパン
チングが施された内面が1000×1000×1000
mmの下金型1に空気流と共に吹き込んで、層aおよび
層bを充填するごとに各面にパンチングが施された上金
型2で圧縮し、層aおよび層bを多層に吹き込充填した
後、充填繊維を上金型2で充填密度0.04g/c
m3 、厚さ500mmで固定した。充填圧縮した繊維混
合物を金型ごと紡績糸のセットに使用するヒートセッタ
ーを用いて、蒸熱130℃×25分間熱セットし、層a
および層bが多層に積層された繊維成形体を得た。
前記抗菌繊維Cを混綿し、ローラカードでさらに混綿・
開繊し、図2のような金型の吹込口3から、各面にパン
チングが施された内面が1000×1000×1000
mmの下金型1に空気流と共に吹き込んで、層aおよび
層bを充填するごとに各面にパンチングが施された上金
型2で圧縮し、層aおよび層bを多層に吹き込充填した
後、充填繊維を上金型2で充填密度0.04g/c
m3 、厚さ500mmで固定した。充填圧縮した繊維混
合物を金型ごと紡績糸のセットに使用するヒートセッタ
ーを用いて、蒸熱130℃×25分間熱セットし、層a
および層bが多層に積層された繊維成形体を得た。
【0080】表1に層aおよび層bの繊維A、複合繊維
Bおよび抗菌繊維Cの混綿割合と繊維成形体の性質を示
す。実施例4は、層bに複合繊維Bを混綿していないた
め、層aの繊維成形体を変形させることなく、層bでの
剥離による分離が良好なものであった。さらに、層aに
おける抗菌繊維Cの混綿割合が80重量%で、優れた抗
菌性を示すものであった。
Bおよび抗菌繊維Cの混綿割合と繊維成形体の性質を示
す。実施例4は、層bに複合繊維Bを混綿していないた
め、層aの繊維成形体を変形させることなく、層bでの
剥離による分離が良好なものであった。さらに、層aに
おける抗菌繊維Cの混綿割合が80重量%で、優れた抗
菌性を示すものであった。
【0081】
【表1】 (洗濯後の抗菌性は洗濯50回後の値である。)
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、目的の用途に必要な厚
さまたは長さまたは幅に分離することができ、さらに抗
菌性も具備し得る繊維成形体を得ることができる。
さまたは長さまたは幅に分離することができ、さらに抗
菌性も具備し得る繊維成形体を得ることができる。
【図1】本発明の繊維成形体の一例をモデル的に示す概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図2】本発明の繊維成形体の製造方法において用いら
れる装置の一例をモデル的に示す概略縦断面図である。
れる装置の一例をモデル的に示す概略縦断面図である。
1:下金型 2:上金型 3:気体の吹き込み口 A:繊維A B:複合繊維B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/463 D06M 13/38 15/356 13/46
Claims (17)
- 【請求項1】繊維Aおよび複合繊維Bを含む繊維成形体
であって、複合繊維Bは熱可塑性重合体R1と熱可塑性
重合体R2から構成され、熱可塑性重合体R1の融点は
繊維Aおよび熱可塑性重合体R2の融点のいずれよりも
低く、かつ複合繊維Bの相互間および複合繊維Bと繊維
Aとの間の接触点の少なくとも一部が実質的に接着して
なる層aと複合繊維Bが含まれないかまたは層aの複合
繊維Bの重量比より、複合繊維Bの重量比が小さい層b
とが交互に存在することを特徴とする繊維成形体。 - 【請求項2】層aにおける前記複合繊維Bの重量比が1
5〜60%であることを特徴とする請求項1に記載の繊
維成形体。 - 【請求項3】複合繊維Bが芯鞘構造を有し、熱可塑性重
合体R2を芯成分に、熱可塑性重合体R1を鞘成分とす
ることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維成形
体。 - 【請求項4】層aに抗菌繊維が含まれることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の繊維成形体。 - 【請求項5】抗菌繊維が抗菌成分とメラミン成分とが付
与された抗菌ポリエステル系繊維であることを特徴とす
る請求項4に記載の繊維成形体。 - 【請求項6】層aにおける抗菌繊維の重量比が40〜8
5%であることを特徴とする請求項4または5に記載の
繊維成形体。 - 【請求項7】抗菌繊維に付与される抗菌成分が、アミジ
ン基および/またはグアニジン基を有する化合物である
ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の繊維
成形体。 - 【請求項8】抗菌繊維に付与される抗菌成分が、第4ア
ンモニウム塩であることを特徴とする請求項4〜7のい
ずれかに記載の繊維成形体。 - 【請求項9】第4アンモニウム塩が一般式(I )で示さ
れる化合物であることを特徴とする請求項8に記載の繊
維成形体。 【化1】 (ただし、式中のR1 は炭素数12〜16のアルキル
基、R2 、R3 、R4 は炭素数1〜2のアルキル基、B
uはブチル基を示す。) - 【請求項10】抗菌繊維に付与される抗菌成分が、第4
アンモニウム塩化した1価または2価のリン酸エステル
基を有するビニル系重合体またはビニル系共重合体から
なる抗菌性樹脂であることを特徴とする請求項5〜7の
いずれかに記載の繊維成形体。 - 【請求項11】抗菌繊維における抗菌成分の付着量が
0.05〜3%owfであり、メラミン成分の付着量が
0.05〜2%owfであることを特徴とする請求項5
に記載の繊維成形体。 - 【請求項12】複合繊維Bの鞘成分/芯成分の重量比
が、20/80〜60/40であることを特徴とする請
求項3〜11のいずれかに記載の繊維成形体。 - 【請求項13】繊維A、複合繊維Bおよび抗菌繊維がい
ずれも捲縮を有することを特徴とする請求項1〜12の
いずれかに記載の繊維成形体。 - 【請求項14】2種類以上の繊維を混綿するに際し、1
種は融点が繊維Aおよび熱可塑性重合体R2より低い熱
可塑性重合体R1を有する複合繊維Bを混綿、開繊し
て、気体と共に通気性型枠内に充填して形成される層a
および前記複合繊維Bの含有割合が層aに比べて低く充
填して形成される層bを交互に存在せしめ、圧縮した状
態で熱接着処理をすることを特徴とする繊維成形体の製
造方法。 - 【請求項15】熱接着処理を熱可塑性重合体R1の融点
以上の温度で実施することを特徴とする請求項14に記
載の繊維成形体の製造方法。 - 【請求項16】層aと層bに用いる繊維を充填するごと
に圧縮処理を施すことを特徴とする請求項14または1
5に記載の繊維成形体の製造方法。 - 【請求項17】少なくとも層aには抗菌繊維を含有せし
めることを特徴とする請求項14〜16のいずれかに記
載の繊維成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8221199A JPH1072754A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 繊維成形体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8221199A JPH1072754A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 繊維成形体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1072754A true JPH1072754A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16763031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8221199A Pending JPH1072754A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 繊維成形体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1072754A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998055291A1 (en) * | 1997-06-03 | 1998-12-10 | Lear Automotive Dearborn, Inc. | Vehicle headliner formed of polyester fibers |
| JP2019112756A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | エレテン株式会社 | 殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙 |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP8221199A patent/JPH1072754A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998055291A1 (en) * | 1997-06-03 | 1998-12-10 | Lear Automotive Dearborn, Inc. | Vehicle headliner formed of polyester fibers |
| JP2019112756A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | エレテン株式会社 | 殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙 |
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