JPH11223026A - 建物仕上げ工事中の室内換気方法 - Google Patents

建物仕上げ工事中の室内換気方法

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JPH11223026A
JPH11223026A JP2835798A JP2835798A JPH11223026A JP H11223026 A JPH11223026 A JP H11223026A JP 2835798 A JP2835798 A JP 2835798A JP 2835798 A JP2835798 A JP 2835798A JP H11223026 A JPH11223026 A JP H11223026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上げ工事中において該当する室内を十分に
換気出来、快適な作業環境を保持できるようにした建物
仕上げ工事中の室内換気方法を提供する。 【解決手段】 建物の窓部をはめ殺し窓4によって構成
した構築中の建物において、建物躯体1に形成されたエ
レベータシャフト2の頂部に仮設の換気用ファン6を配
置し、該当する仕上げ階のシャフト開口位置のみを連通
させる一方で、前記仕上げ階におけるはめ殺し窓4の少
なくとも一部を開閉可能な窓5に置換え、この窓5を外
部に開口させ、前記ファン6を駆動することで、前記開
閉可能な窓5を吸気口として換気を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物仕上げ工事
を実施している最中に、その工事中の室内を効率よく換
気する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の躯体が構築され、仕上げ工事を行
う段階では、これに先立ってガラス窓が取付けられる。
この窓ガラスとしては、最近では建物空調のために、は
め殺し窓が多用されている。
【0003】しかし、はめ殺し窓を取付け、しかもまだ
空調が実施されていない段階では、室内が密閉されてい
る中での工事となり、仕上げ用建材の発するにおいが室
内にこもったり、特に、夏には気温が40℃以上にもな
り、仕上げ工事中の作業環境が悪化し、各種仕上げ工作
業員の健康上の問題や、作業能率低下などの問題を生ず
る。
【0004】なお、サッシのみとし、ガラスのみ後付す
れば、以上の問題は解決するが、仕上げ工事がなされて
いる段階では、風雨などによる雨仕舞は十分に確保する
必要があるため、以上の工事手順を替えることは出来な
かった。
【0005】ところで、特開平2−231382号公
報、特開平4−365773号公報にはエレベータシャ
フトを換気ダクトとして使用することを開示している。
【0006】いずれの使用方法も、建物が完成し、エレ
ベータを設置してからの換気に用いるものであり、前者
はビル内の排煙、換気の補助手段として利用するもの
で、換気する前に、該当するエレベータシャフト内の乗
りかごを換気が必要な階に停止してからシャフト頂部に
設けた換気用のファンを駆動し、乗りかごを経由して該
当する階の空気をシャフト内から屋上部に排煙するもの
である。
【0007】また、後者は、各階毎にエレベータシャフ
トに対する送風ファンを設けるともに最上階から屋外に
排気するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の換気方法においても、建物完成後空調、エレベータシ
ャフトを換気、排煙手段として用いるものであり、工事
中、あるいは仕上げ工事中における換気は考慮されてお
らず、しかも仕上げ階にはめ殺し窓が設置されている
と、吸気が出来ないことから、例え、前記エレベータシ
ャフトを排気用通路として利用したとしても、大きな効
果が得られないものとなっていた。
【0009】本発明は以上の問題を解決するものであ
り、その目的は、仕上げ工事中において該当する室内を
十分に換気出来、快適な作業環境を保持できるようにし
た建物仕上げ工事中の室内換気方法を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、建物の窓部の全部もしくは大部分をはめ
殺し窓によって構成した構築中の建物において、前記建
物躯体に形成されたエレベータシャフトの頂部に仮設の
換気用ファンを配置し、該当する仕上げ階のシャフト開
口位置のみを連通させる一方で、前記仕上げ階における
窓部の一部分に通気可能な窓がある場合にあっては、そ
の通気可能な窓を通気状態にし、前記仕上げ階における
窓部がすべてはめ殺し窓である場合にあっては、そのは
め殺し窓の少なくとも一部を通気可能な窓に置換えて、
この窓を外部に通気可能な状態にさせ、前記ファンを駆
動することで、前記開閉可能な窓を吸気口として換気を
行うことを特徴とするものである。
【0011】従って、以上の換気方法によれば、該当す
る仕上げ施工階、あるいは仕上げ施工室内の窓を解放
し、エレベータシャフトに通ずる開口を全て解放した状
態で、換気用ファンを回転駆動することで、吸気口をそ
の開いた窓からエレベータシャフトを通じて外部に排気
するため、十分な換気が出来、仕上げ材の発する臭気を
拡散し、特に夏の日中などにおける異常高温を防止し、
快適な環境下で仕上げ工事を実施できる。
【0012】なお、本発明においては、エレベータシャ
フトに既にドアが取付けられている場合には、その仕上
げ施工階のみのドアを開け、他の階は閉じておく管理を
することで達成できる。また、エレベータシャフトのド
アの取付が未完の段階では、拡開のシャフト開口部を養
生シートで覆っておき、該当階のみ養生シートを取外す
管理を行うことで達成できる。
【0013】さらに、前記開閉可能な窓は一時的なもの
とし、工事完了後はめ殺し窓に置換えるようにもでき
る。あるいは施錠後ははめ殺し窓と同等な窓となる建具
を利用し、工事後は該当する窓を閉鎖、施錠後、そのま
まの状態で使用することも出来る。
【0014】また、本発明では、前記エレベータシャフ
ト内に複数の仮設ブースターファンを配置することも出
来る。この場合は特に高層建物において、換気風量を十
分確保する上で有効であるほか、複数の階で同時に仕上
げ工事を行う場合の換気風量確保に好適である。
【0015】さらに、本発明では、仕上げ施工階のエレ
ベータシャフトのドア開口部に仮設ブースターファンを
取付けたことも出来る。この場合、仕上げ施工階の換気
をより一層効果的に行うことが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明方法を適用した構築中の建物
を示す。図において、構築中の建物1は、中央にエレベ
ータシャフト2を備えたもので、図に示す段階では、地
下一階から地上三階までの躯体工事を終了し、地階およ
び地上一階の仕上げ工事を終了し、地上二階の仕上げ工
時段階に入っている状況となっている。
【0018】そして、地上一階部では建物1の躯体外壁
3の開口部には、はめ殺し窓4が取付けられているが、
地上二階部における開口部には仮設の通気可能な窓5を
仮固定し、開閉可能としている。
【0019】通気可能な窓5は、図2(a)に示すよう
に、躯体外壁3の開口部に仮止されたサッシ枠5aのレ
ールに沿って走行可能な一対のガラスサッシ5bを設け
たものであり、また、はめ殺し窓4は躯体外壁の開口部
に仮止めされたサッシ枠4aの内側に図示しないゴムパ
ッキンなどを介してはめ込まれたガラス窓4bとからな
るものである。
【0020】なお、仮設の通気可能な窓5は、仕上げ階
全てに取付けるのでなく、換気による空気流量に応じた
枚数および空気流通経路を考慮した位置に取付けられる
もので、その他ははめ殺し窓4とすればよい。
【0021】また、地上三階部では躯体工事を終了した
段階であるため、窓は取付けられていない状態にある。
【0022】さらに、当然ながら途中階までの躯体工事
が完成した状況であるから、エレベータシャフト2内は
エレベータ施設工事はなされておらず、空洞状態にあ
り、各階に連通する開口部2aのみが設けられている。
そして、現在の三階屋根部には仮設の換気用ファン6を
配置するとともに、仕上げ工事階である二階のみ開口さ
せておき、他の階の開口部2aの前面には養生用シート
7により覆っておく。
【0023】以上の準備作業後、二階部分の仕上げ工事
を施工する段階で、前記通気可能な窓5を開け、ファン
6を回転駆動することによって、図1中矢印に示すよう
に外気が二階室内からエレベータシャフト2の開口2a
を伝ってその頂部から外部に放出される。
【0024】従って、この換気により、室内工事時には
換気による、温度調整や、仕上げ材、建材などから発す
る臭気除去により、各種仕上げ工作業員の快適性を保ち
つつ、作業能率の向上を図ることが出来るほか、風雨な
どが室内に吹込む惧れがある場合には、その部分のみを
シートで覆うが、本実施例のように、開閉可能なガラス
サッシの場合は、これを閉じることによって、雨仕舞を
確保でき、室内を保全できる。
【0025】なお、建物がワンフロアワンルームだけで
なく、複数の部屋に仕切られている場合には、該当する
仕上げ工事室内のドアを開け、エレベータシャフト2の
開口2aに流通させ、他の部屋のドアを閉じるようにし
ておけば、さらに空気の流通経路が絞られ、換気風量を
該当する室内に局限できる。
【0026】そして、二階部分の仕上げ工事完了後は、
サッシ工により、通気可能な窓5の三階への盛換え、お
よびはめ殺し窓4への交換作業を行い、さらに三階部分
における通気可能な窓取付け位置以外へのはめ殺し窓4
の取付工事を行い、次いでエレベータシャフト2の二階
部分開口2aを養生シート7により覆い、三階部分の開
口2aの養生シート7をで覆えば、三階部分の仕上げ工
事準備状態となる。
【0027】なお、これと並行して四階部分の躯体工事
がなされ、四階部分が完成したら、前記ファン6を四階
天井部分に盛換え、四階部分のシャフト開口を養生シー
トで閉鎖すれば良く、以下次々と各階毎に躯体工事と、
仕上げ工事とを繰返していくことで、作業員の快適性を
保ちつつ工事を進捗できる。
【0028】なお、以上の実施の形態では、通風可能な
窓として、開閉可能なガラスサッシを用いたが、これに
併用し、またはこれに代え、がらり戸、網戸、フィルタ
ーマット枠などの戸自体が通風性を有する戸をはめ殺し
窓のように開閉不能もしくは開閉可能に取り付けた窓と
しても良い。好ましくは、がらり戸、網戸などを使用
し、これにフィルターをつける。こうすると、フィルタ
ーマット枠を使用した場合と同様に外気に含まれる塵挨
が除去され、それにより仕上げ作業環境が改善される。
また、一旦窓を閉じ、施錠した後ははめ殺し窓と同等な
機能を発揮する建具であれば、工事後盛換えすることな
く、そのまま完成した窓として使用することが出来るの
で、建具のコストと盛換え費用とを勘案していずれかを
選択することが出来る。
【0029】図2は、本発明方法を高層建物に適用した
ものであり、この場合にはエレベータシャフト2の頂部
に換気用ファン6を設けるだけでなく、途中階における
シャフト2内に複数のブースターファン8を仮設配置
し、必要な換気風量を確保するようにしている。このブ
ースターファン8は、エレベータシャフト内に設置する
ものに代え、あるいは追加して、図3に点線で示すよう
に、仕上げ施工階のエレベータシャフトのドア開口部に
設置しても良い。
【0030】このブースターファン8は、例えばトンネ
ル内に設けられるダクトファンと同一のものが好まし
く、超高層建物、あるいは複数階で同時に仕上げ工事を
行っている場合でも、そのブースターファンの吸込み動
力により、十分な換気効果を発揮できる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による建物仕上げ工事中の室内換気方法にあっては、
はめ殺し窓を採用した建物内での仕上げ工事中の換気を
十分に確保でき、締切った室内での過度の温度上昇や、
建材から発生するにおいがこもることなく、作業環境を
改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した工事中の建物の断面説明
図である。
【図2】(a),(b)は図1のAおよびB部拡大図で
ある。
【図3】本発明方法を高層建物に適用した場合の断面説
明図である。
【符号の説明】
1 構築中の建物躯体 2 エレベータシャフト 2a 開口 3 建物外壁 4 はめ殺し窓 5 通気可能な窓(開閉可能なガラスサッシ) 6 仮設換気用ファン 7 養生シート 8 ブースターファン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の窓部の全部もしくは大部分をはめ
    殺し窓によって構成した構築中の建物において、 前記建物躯体に形成されたエレベータシャフトの頂部に
    仮設の換気用ファンを配置し、該当する仕上げ階のシャ
    フト開口位置のみを連通させる一方で、前記仕上げ階に
    おける窓部の一部分に通気可能な窓がある場合にあって
    は、その通気可能な窓を通気状態にし、前記仕上げ階に
    おける窓部がすべてはめ殺し窓である場合にあっては、
    そのはめ殺し窓の少なくとも一部を通気可能な窓に置換
    えて、この窓を外部に通気可能な状態にさせ、前記ファ
    ンを駆動することで、前記開閉可能な窓を吸気口として
    換気を行うことを特徴とする建物仕上げ工事中の室内換
    気方法。
  2. 【請求項2】 前記エレベータシャフト内に複数の仮設
    ブースターファンを配置することを特徴とする請求項1
    に記載の建物仕上げ工事中の室内換気方法。
  3. 【請求項3】 仕上げ施工階のエレベータシャフトのド
    ア開口部に仮設ブースターファンを取付けたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の建物仕上げ工事中の室
    内換気方法。
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