JPH11223954A - 電子写真感光体と画像形成方法 - Google Patents

電子写真感光体と画像形成方法

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JPH11223954A
JPH11223954A JP10024496A JP2449698A JPH11223954A JP H11223954 A JPH11223954 A JP H11223954A JP 10024496 A JP10024496 A JP 10024496A JP 2449698 A JP2449698 A JP 2449698A JP H11223954 A JPH11223954 A JP H11223954A
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JP
Japan
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layer
charge
charge transport
transport layer
electric charge
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Application number
JP10024496A
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English (en)
Inventor
Akira Kinoshita
昭 木下
Katsumi Matsuura
克巳 松浦
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子輸送性の電荷輸送層を有し残留電位が小
さく、画像コントラストが確保できる、しかもオゾン発
生の少ない正帯電性の感光体で、且つ支持体との接着性
が良く、画像欠陥のない電子写真感光体とそれを用いた
画像形成方法を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に電荷発生層、第1電荷
輸送層、第2電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光
体において、第1電荷輸送層が有機電子輸送性物質をバ
インダ中に含有する層から構成され、且つ該電子輸送性
電荷輸送層が電荷輸送層の仕事関数を接触電位差測定で
求めたとき、資料側導電極を変化させて得られる電荷輸
送層の仕事関数φCTLと試料側導電極の仕事関数φMとの
関係を式(a)で直線近似したとき、α≦0.6となる
層構成で存在し、且つ、第2電荷輸送層は、感光体最表
面に位置し、クリーニングブレードとの静止摩擦係数が
1.0以下であることを特徴とする電子写真感光体。 φCTL=α・φM+β (a) (式中のα、
βは定数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像を形成さ
せるための電子写真感光体に関し、詳しくは、電子輸送
性の化合物を含有する層を有する電子写真感光体とそれ
を用いた画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真技術に基づく複写
機、プリンタ、ファックス等においては、高感度であっ
て、温湿度への依存性が小さく、半導体レーザー光に高
速応答するなどの優れた特徴によって有機感光体が広く
用いられるようになってきている。
【0003】そのような電子写真感光体においては、電
荷発生機能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させた
機能分離型構成にすることにより材料選択の幅が著しく
広がり、特に有機化合物では多岐にわたる化学構造群の
設計が可能であることから、電荷発生物質と電荷輸送物
質の双方において優れた素材の開発が行われてきた。
【0004】電荷発生物質としては種々の有機染料や有
機顔料が提案されている。例えば、ジブロムアンスアン
スロンに代表される多環キノン化合物、ピリリウム化合
物及びピリリウム化合物とポリカーボネートとの共晶錯
体、スクエアリウム化合物、フタロシアニン化合物、ア
ゾ化合物などが知られている。
【0005】電荷輸送物質としては、オキサゾール、オ
キサジアゾール、チアゾール、チアジアゾール、イミダ
ゾール等に代表される含窒素複素環核及びその縮合環核
を有する化合物、ポリアリールアルカン系の化合物、ピ
ラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリアリール
アミン系化合物、スチリル系化合物、スチリルトリフェ
ニルアミン系化合物、β−フェニルスチリルトリフェニ
ルアミン系化合物、ブタジエン系化合物、ヘキサトリエ
ン系化合物、カルバゾール系化合物等が知られている
が、これらの電荷輸送物質は何れも正孔輸送性であっ
た。
【0006】従来、電荷発生物質と電荷輸送物質を組み
合わせて感光体を作製する場合、電極上に電荷発生物質
を含む電荷発生層を設け、その上に電荷輸送物質を含む
電荷輸送層を設けて積層構造にした場合に、最も耐久性
に優れた感光体が得られる。そのため、現在の有機感光
体の大部分はこのような構成のものが用いられている。
【0007】一方、上記の電荷輸送物質は正孔輸送性で
あるため、このような電子写真感光体においては感光体
表面を負に帯電して動作が行われることになる。帯電に
は高速動作が可能で安定した帯電特性が得られるコロナ
放電方式が一般に用いられる。コロナ放電時にはオゾン
の発生を伴うが、近年、電子写真プロセスの高速化にと
もなって単位時間あたりのオゾン発生量の増加が懸念さ
れるようになり、オゾン発生量の少ない正のコロナ帯電
プロセスに対応した高耐久の感光体が望まれるようにな
ってきた。
【0008】この観点から電子輸送性の電荷輸送層を上
層にした積層構造の有機感光体の開発が行われており、
電子輸送物質として、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノンや特開平1−206349号、特開平2−2148
66号、特開平5−279582号、USP5,46
8,583号等に記載の化合物が提案されている。
【0009】しかしながら、これらの電子輸送物質を用
いても、従来の電荷輸送層では、電荷発生物質からの電
荷注入特性に重大な障害が存在するために、電子写真感
光体としての光応答動作において顕著な残留電位が残っ
てしまい、画像形成に必要な電位コントラストを得るこ
とができなかった。
【0010】ところで、有機感光体を用いた画像形成方
法では、前記ブレードクリーニング方式でクリーニング
を行った場合、前記感光体の残留トナーの除去だけでな
く、該感光体表面の摩耗や、擦り傷の発生を引き起こ
す。そこで前記感光体の最表面層に潤滑性物質を含有さ
せることにより該最面層に滑り性を与え、前記感光体の
摩耗、損傷を改善する方法が提案されている。例えば特
開昭61−219049号には、感光体の最表面層であ
る電荷輸送層にバインダー樹脂としてシリコーン樹脂又
はフッ素樹脂を含有させる方法、特開昭63−5835
2号又は特開昭63−65449号にはシリコーン樹脂
微粒子又はフッ素樹脂微粒子を含有させる方法等が提案
されている。
【0011】他方電子写真業界では、益々画像の高画質
化が要請され、そのため現像剤のトナーの微粒化が検討
されている。例えば特開昭60−131551号には平
均粒径10μm以下のトナーを用いることが記載されて
いる。
【0012】しかしながら、前記のように感光体の表面
層に潤滑性物質を含有させた感光体を前記クリーニング
ブレード方式でクリーニングした場合、確かに前記感光
体表面の摩損、損傷は改善されるが、しばしばクリーニ
ング不良が発生し、それに基づくカブリの増大及び画質
の低下が発生する。特に現像に用いられる現像剤中のト
ナーが微粒子の場合、前記クリーニング不良による画質
の低下が顕著となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
輸送性の電荷輸送層を有し残留電位が小さく、画像コン
トラストが確保できる、しかもオゾン発生の少ない正帯
電性の感光体で、且つ支持体との接着性が良く、画像欠
陥のない電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることによって達成される。
【0015】(1) 導電性支持体上に電荷発生層、第
1電荷輸送層、第2電荷輸送層をこの順に有する電子写
真感光体において、第1電荷輸送層が有機電子輸送性物
質をバインダ中に含有する層から構成され、且つ該電子
輸送性電荷輸送層が電荷輸送層の仕事関数を接触電位差
測定で求めたとき、試料側導電極を変化させて得られる
電荷輸送層の仕事関数φCTLと試料側導電極の仕事関数
φMとの関係を式(a)で直線近似したとき、α≦0.
6となる層構成で存在し、且つ、第2電荷輸送層は、感
光体最表面に位置し、クリーニングブレードとの静止摩
擦係数が1.0以下であることを特徴とする電子写真感
光体。
【0016】 φCTL=α・φM+β (a) (式中のα、βは定数) (2) 電荷発生層と電荷輸送層が積層されて構成され
たことを特徴とする(1)に記載の電子写真感光体。
【0017】(3) 上記(1)又は(2)記載の電子
写真感光体を用い、帯電、像露光、現像、転写の後、ク
リーニングブレードにて感光体をクリーニングすること
を特徴とする画像形成方法。
【0018】本発明者等は上記問題点を詳細に検討した
結果、クリーニングブレードを用いてクリーニングした
ときに発生する画像欠陥が、最表面層に潤滑性物質を含
有させた正帯電性有機感光体を用い、前記感光体の前記
クリーニングブレードに対する静止摩擦係数を制御する
ことにより解決されることを見出し、本発明を完成した
のである。
【0019】感光体のクリーニングブレードに対する静
止摩擦係数が1.0より大きいとブレードめくれ(ブレ
ード先端の反転)による黒筋等を発生し、クリーニング
不良となる。
【0020】前記静止摩擦係数μは前記感光体がシート
状、平板状又はエンドレスベルト状の場合は通常HEI
DON社製の表面性試験装置(型式HEIDON−1
4)により測定される。
【0021】しかし、実用上電子写真画像形成装置に組
み込まれる感光体は感光体ドラムが主流であり、この場
合の前記静止摩擦係数μの測定は感光体ドラムの回転ト
ルクT(kg・cm)の測定により求められる。
【0022】即ち感光体ドラム自体の回転トルクT
1(kg・cm)及びブレードクリーニング部材が荷重
F(kg)で圧接された感光体ドラムの回転トルクT2
(kg・cm)を測定し、下記式により計算して求めら
れる。
【0023】 静止摩擦係数μ=(T2−T1)/(F・γ) 但し、γは感光体ドラムの半径(cm)である。
【0024】電子輸送性電荷輸送層への電荷注入特性を
高めて本発明の目的を達成するために、発明者らは電荷
輸送層の仕事関数が重要であることをみいだした。
【0025】本発明における電子輸送性の電荷輸送層と
は、正孔輸送能力を有していても良いが、正孔輸送能力
に対して電子輸送能力の方が優るものをいう。
【0026】正孔及び電子の輸送能力は、電荷発生物質
と組み合わせて電子写真感光体を作製し、正孔輸送支配
の動作モードでの光感度と、電子輸送支配の動作モード
での光感度を、比較することによって決定出来る。
【0027】例えば、導電性支持体の上に電荷発生層と
電荷輸送層をこの順に積層して感光体を作製した場合
は、正帯電モードでの光感度(例えば半減露光量)は電
子輸送能力を表し、負帯電モードでの光感度は正孔輸送
能力を表すので、正帯電モードでの光感度の方が高い場
合を電子輸送支配というものとする。
【0028】電荷輸送層単独の仕事関数を求めるために
接触電位差測定を用いた場合、試料側導電極を変化させ
ると電荷輸送層の仕事関数が変化する現象がみられる。
発明者らはこのときの試料側導電極の仕事関数に着目
し、電荷輸送層の仕事関数φCTLと試料側導電極の仕事
関数φMとの関係を式(a)で直線近似したときに、α
≦0.6となるような電荷輸送層を用いて本発明の目的
が達成されることをみいだした(式中のα、βは定
数)。
【0029】φCTL=α・φM+β (a) 電子輸送性電荷輸送層を用いた感光体において著しい残
留電位が生じる原因について、発明者らは感光体の光応
答の際に電荷発生層で発生した電子が電荷輸送層に注入
される過程に障害があることを確認した。
【0030】電荷発生層から電荷輸送層への電子の注入
は、電荷発生物質の電子伝導準位から電荷輸送物質の電
子伝導準位に向けて電子が移動することによって達成さ
れる。これらの有機化合物の電子伝導準位は還元電位の
測定によってそのエネルギー値を見積もることが可能で
ある。一般に有機感光体に用いられる電子輸送性物質の
還元電位は、Ag/AgCl電極に対して−0.4〜−
1(V)であり、このことから、電子輸送性物質の電子
伝導準位は−3.9〜−4.3(eV)近傍に位置する
ものと見積もることができる。これに対して電荷発生物
質の電子伝導準位はだいたい−3〜−4(eV)の領域
にあり、電荷輸送物質の電子伝導準位よりもエネルギー
的に高い位置にあるといえる。即ち両物質単独の電子準
位を比較する限りにおいては、電荷発生物質から電荷輸
送物質への電子注入に対してエネルギー的な障害は見い
だされない。
【0031】一方で、電子写真感光体を構成する導電性
支持体(電極)、電荷発生層、電荷輸送層はそれぞれが
単独で存在するときのフェルミ準位は異なっているが、
これらが密着して接触し感光体を形成する際には、全体
を通してフェルミ準位が一致する方向に各層のポテンシ
ャル変化が起こることが知られている。即ち、感光体中
での電荷発生物質及び電荷輸送物質の電子伝導準位は各
層単独の場合と異なり、接触によるポテンシャル変化を
経て決定されると考えるべきである。
【0032】実際の感光体で、電極、電荷発生層、電荷
輸送層の接触においては、有機半導体に比べて、電極の
電子容量の方が圧倒的に大きいために、全体のフェルミ
準位は電極のフェルミ準位に一致して平衡に達する。ま
た、電極、電荷発生層、電荷輸送層をこの順に積層した
感光体でも、例えば「Japan Hardcopy’
94 予稿集 P229〜232」に記載されているよ
うに、電荷輸送物質は電荷発生層中に深く浸透し、電極
との界面において十分な濃度で存在するので、感光体中
では電荷発生層のみならず電荷輸送層の電子準位も電極
とのポテンシャル平衡によって決定されているといえ
る。
【0033】本発明者らは電子輸送性電荷輸送層を用い
た感光体における電荷注入過程の問題に対して、特に電
極との接触平衡にある電荷輸送層の電子準位に注目し
た。接触平衡を測定するための手段としては接触電位差
測定がある。接触電位差測定は特定の金属(代表的には
金が用いられる。)との接触において生じる電位差を測
定して、測定対象層の仕事関数を決定するものである。
測定には一般的にケルビン法と呼ばれる手法が用いられ
る。ケルビン法及び仕事関数の決定方法については、
「新実験化学講座18 −界面とコロイド−」(日本化
学会編P181〜192)に詳細な記述がある。
【0034】電荷輸送層の仕事関数を決定するときは、
試料側導電極上に電荷輸送層を設けてサンプルとし、金
電極を対抗極にして電荷輸送層表面と金電極(対抗極)
表面との間の電位差測定を行う。電荷輸送層は試料側電
極を介して金電極と接しているが、本来、接触界面を通
してフェルミ準位の高い側から低い側に向けて十分な電
子移動が起こり平衡に達している場合は、中間に介在す
る金属によらず、電荷輸送層と金電極との間の接触電位
差は一定となり、したがって電荷輸送層の仕事関数も一
定となるべきである。しかしながら実際の測定結果で
は、試料側導電極の仕事関数に依存して電荷輸送層の仕
事関数の値は変化する。このことは例えば「Japan
Hardcopy’90 Fall meeting
予稿集P80〜P83 」等によっても知られてい
る。これは電荷輸送層と試料側電極との接触平衡のあり
かたが理想的な電子移動によるものとは異なっているこ
とを示しており、電荷輸送層の電子的特性を反映した挙
動として注目される。
【0035】このような接触電位差測定で得られる電荷
輸送層と試料側電極との関係は、まさに電子写真感光体
中での電荷輸送層と電極との関係を示唆しているといえ
るので、電荷注入性との相関が予想され、その結果、感
光体の残留電位特性と相関することが予想される。
【0036】発明者らは、このような観点から電子輸送
性の電荷輸送層を用いた感光体における残留電位の問題
に対して、電荷輸送層単独の接触電位差測定を行い、電
荷輸送層の仕事関数φCTLと試料側電極の仕事関数φM
の関係を検討した。その結果、電子輸送性電荷輸送層の
場合は、測定したφMの全範囲にわたって両者はほぼ直
線関係にあることが確認された。
【0037】これは正孔輸送性電荷輸送層の場合、直線
関係となる領域とφMに独立となる領域の両方が出現す
るのに対してかなり異なった挙動を示すといえる。更に
また、正孔輸送性電荷輸送層の場合は直線領域の傾きα
がどのようなサンプルでもほぼα=1であるのに対し
て、電子輸送性電荷輸送層の場合には、直線の傾きがサ
ンプルによって大きく変化することが明らかになった。
これは正孔輸送性電荷輸送層とは異なる電子輸送性電荷
輸送層の重要な特徴を示すものであると考えている。
【0038】電子輸送性電荷輸送層におけるφCTLとφM
との直線関係の傾きαは、従来の電荷輸送層においては
0.65〜1の範囲内で変化するものであった。
【0039】ところが今回、特定の電子輸送物質と特定
のバインダーを組み合わせたときに、おそらくは電荷輸
送層内部でなんらかの物理的変化が起きるものと推測さ
れるが、この傾きがα≦0.6となりうることがみいだ
された。更には驚くべきことに、そのようなα≦0.6
となった電荷輸送層を有する感光体においては、電荷発
生層からの電子注入特性が改善されて残留電位が小さく
なることがわかった。
【0040】αの値はα=0が下限であるが、測定上の
誤差等により値としてはα<0となることもあり得る。
従って実測値としてはα≧−0.1ということが出来
る。又、導電性支持体に用いることが出来る電極の仕事
関数φMは、3.6〜6eVの範囲にある。
【0041】本発明において電子輸送性電荷輸送層を形
成するために用いることのできる電子輸送性物質として
は特に限定されないが、代表的には一般式(A)〜
(D)で表される化合物が有用であり、それらの具体的
な例を下記に示す。
【0042】
【化1】
【0043】式中、Xは>SO2、>C=Q2を表し、Q
1、Q2は=O、=S、=N−R7、=C(Z1)(Z2
を表す。
【0044】ここにおいて、Z1,Z2は電子吸引基を表
す。又、R1とR2或いはR3とR4は、各々互いに結合し
て芳香族環もしくは脂肪族環を形成しても良く、R5
6は、=N−R7もしくは=C(R8)(R9)の構造を
有してもよい。R1〜R9は水素原子、ハロゲン、シア
ノ、置換ビニル基、各々置換或いは無置換のアルキル
基、アリール基、複素環基を表す。
【0045】置換ビニル基の好ましい置換基は、フェニ
ル、シアノ、アルコキシカルボニルの各基である。好ま
しいアルキル基は炭素原子数1〜20のものであり、好
ましいアリール基は、ベンゼン、ナフタレン、ピレンの
各基である。好ましい複素環基はピリジン、チオフェ
ン、キノリン、オキサゾールの各基である。
【0046】アルキル基、アリール基及び複素環基の好
ましい置換基は、アルコキシ、ビニル、フェニル、アル
キル、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アミ
ノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ニトロ、アルコ
キシカルボニル、アシール、スチリル、アルキルカルバ
ミド、アルキルスルホンアミド、カルバモイルの各基で
ある。
【0047】電子吸引性基の好ましいものは、シアノ、
ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アルコキシカ
ルボニル、アシル、アリーロキシカルボニル、スルホン
及びこれらの基が置換しているフェニル基又はナフチル
基である。
【0048】
【化2】
【0049】
【化3】
【0050】
【化4】
【0051】
【化5】
【0052】
【化6】
【0053】
【化7】
【0054】
【化8】
【0055】
【化9】
【0056】
【化10】
【0057】
【化11】
【0058】
【化12】
【0059】
【化13】
【0060】
【化14】
【0061】
【化15】
【0062】又、本発明の好ましい実施態様としては、
感光体が導電性支持体上に電荷発生層及び複数の電荷輸
送層を積層して成り、前記複数の電荷輸送層のうち、前
記感光体の最表面層を形成する電荷輸送層に前記潤滑性
物質を含有させ、前記最表面層の前記クリーニングブレ
ードに対する静止摩擦係数を1.0以下としている。
【0063】前記構成の感光体とした理由は、感光体の
クリーニング時の摩耗、損傷を改善する目的で前記感光
体の最表面層に潤滑性物質を含有する場合、前記公知例
のように潤滑性物質を電荷輸送層全体に含有させると、
感光体の電子写真性能が低下する。そこで電荷輸送層を
複数の電荷輸送層で構成し、下層の電荷輸送層には前記
潤滑性物質を含まないか、又は含まれるとしても電子写
真性能を疎害しない程度として、感光体の電子写真性能
を十分確保すると共に、最表面層の電荷輸送層には、十
分な耐摩耗性を確保するに必要な前記潤滑性物質を含有
させてクリーニングブレードに対する静止摩擦係数を
1.0以下好ましくは1.0〜0.1とした感光体が好
ましい。
【0064】前記電荷発生層上に複数の電荷輸送層を積
層して成る感光体の代表例を図1に示す。図中1は導電
性支持体、2は中間層、3は電荷発生層、4は第1の電
荷輸送層、5は第2の電荷輸送層であり、前記潤滑性物
質が前記第2の電荷輸送層5に含有される。前記潤滑性
物質としては、シロキサン構造体若しくは該構造体を含
む樹脂又はそれらの樹脂微粒子、或いは、フッ素系樹脂
又はその樹脂微粒子が好ましく用いられる。
【0065】前記樹脂微粒子とする場合は、体積平均粒
径が0.05〜10μm、好ましくは0.1〜5μmで
あり、感光体の最表面層(第2の電荷輸送層5)中にバ
インダー樹脂100重量部に対して0.01〜50重量
部含有される。
【0066】前記潤滑性物質としては、例えば特開平4
−324453号公報の第6頁第9欄に記載されるシロ
キサン構造を有する樹脂又は樹脂微粒子であり、例えば
商品名「トスパール」(東芝シリコーン(株)社製)で
市販されている。
【0067】又本出願人が先に提案した特願平6−13
8884号明細書の第22〜25頁に記載されるシロキ
サン構造体を含むポリカーボネート樹脂又は樹脂微粒
子、特願平6−258669号明細書の第13〜36頁
に記載されるシロキサン構造体をグラフトしたポリカー
ボネート樹脂又は樹脂微粒子等がある。
【0068】又別の潤滑性物質としては、例えば特開平
4−284459号公報の第2頁第1欄等に記載される
ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフルオロエチレ
ン、ポリジクロロジフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロギレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体から
なる群から選ばれたフッ素原子含有樹脂又はその樹脂微
粒子がある。
【0069】導電性支持体(電極)としては、金属板、
金属ドラムが用いられる他、導電性ポリマーや酸化イン
ジウム等の導電性化合物、もしくはアルミニウム、パラ
ジウム等の金属の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手
段により紙やプラスチックフイルムなどの基体の上に設
けてなるものを用いることができる。
【0070】感光層の形成には、あらかじめ調製された
塗布液をディップ塗布、スプレー塗布、バー塗布、ロー
ル塗布、ブレード塗布、アプリケーター塗布等によって
塗布し乾燥する方法、もしくは真空蒸着で形成する方法
等が用いられる。電荷発生層用の塗布液は電荷発生物質
を単独もしくはバインダや添加剤とともに超音波分散
機、ボールミル、サンドミル、ホモミキサー等の分散装
置を用いて適当な分散媒中に微粒子分散させた液を塗布
する方法で調製できる。電荷輸送層用の塗布液は電荷輸
送物質を適当なバインダとともに溶媒に溶解し必要に応
じて添加剤等を加えて調製するのが一般的である。
【0071】塗布に用いられる溶媒としては、例えば、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、エチレング
リコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセ
トフェノン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、トリクロロエタン、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等を挙げることができる。
【0072】電荷発生層もしくは電荷輸送層の形成に用
いることのできるバインダとしては例えば次のものを挙
げることができる。
【0073】 ポリカーボネート ポリカーボネートZ樹脂 アクリル樹脂 メタクリル樹脂 ポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニリデン ポリスチレン スチレン−ブタジエン共重合体 ポリ酢酸ビニル ポリビニルホルマール ポリビニルブチラール ポリビニルアセタール ポリビニルカルバゾール スチレン−アルキッド樹脂 シリコーン樹脂 シリコーン−アルキッド樹脂 ポリエステル フェノール樹脂 ポリウレタン エポキシ樹脂 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体 特に好ましい電子輸送性物質は一般式(A)である。一
方バインダはポリスチレン、ポリスチレン共重合体、ポ
リカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル等が好
ましい。バインダに対する電荷発生物質の割合は1/9
〜9/1重量比が望ましく、更には1/2〜6/1重量
比が好ましい。
【0074】電荷発生層の厚さは、0.01〜20μm
とされるが、更には0.05〜5μmが好ましい。電荷
輸送層の厚みは1〜100μmであるが、更には5〜4
0μmが好ましい。
【0075】中間層、保護層等に用いられるバインダと
しては、上記の電荷発生層及び電荷輸送層用に挙げたも
のを用いることができるが、その他にポリアミド樹脂、
ナイロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−
酢酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチレン系樹
脂、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等が有効
である。また、メラミン、エポキシ、イソシアネート等
の熱硬化或は化学的硬化を利用した硬化型のバインダを
用いることができる。
【0076】また上記感光層中には電位特性、保存性、
耐久性、環境依存性を向上させる目的で種々の添加剤を
含有させることができる。
【0077】前記第1の電荷輸送層4の膜厚は5〜50
μm、好ましくは10〜40μmであり、第2の電荷輸
送層5の膜厚は0.2〜30μm、好ましくは0.4〜
20μmである。
【0078】なお前記樹脂微粒子の体積平均粒径はレー
ザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−700(堀場
製作所製)により測定される。
【0079】次に本発明における画像形成方法について
説明する。
【0080】図2は本発明の画像形成方法を説明する構
成概要図である。
【0081】図2において10は矢印方向に回転する有
機感光体ドラムであり、11は前記感光体ドラムに一様
な帯電を付与する帯電器であり、コロナ放電帯電器、ロ
ーラー帯電器、又は磁気ブラシ帯電器とされてもよい。
12はアナログ像露光又はLEO、LBO等を用いたデ
ジタル像露光であり、該像露光により感光体上に静電潜
像が形成される。この静電潜像は、一成分系又は二成分
系現像剤、好ましくは二成分系現像剤であって体積平均
2〜9μmの微粒子トナーを含有する現像剤を収納する
現像器13により接触又は非接触で現像されて前記感光
体上にトナー像が形成される。このトナー像はタイミン
グを合わせて搬送された転写材P上に転写器(コロナ放
電による転写器又はローラー転写器)14により静電転
写され、分離電極15により分離され、搬送手段16に
より定着器17へと搬送、定着される。
【0082】転写後に感光体表面は除電器18により除
電された後、本発明に係るクリーニングブレード19に
より前記感光体10に対してカウンター方向で当接して
クリーニングされ、その後除電ランプ20により除電さ
れて次の像形成に備えられる。
【0083】前記クリーニングブレード19は前記のよ
うに常温下の反発弾性が35〜60%の好ましくはウレ
タンゴム蓋弾性板から成り、感光体ドラム10にカウン
ター方向で当接されるのがよい。
【0084】本発明において前記クリーニングブレード
の感光体への当接荷重p、当接角θ及び自由長Lの好ま
しい値としては、p=15〜20g/cm、θ=15〜
25°及びL=8〜12mmである。
【0085】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、本文中
「部」とは「重量部」を表す。
【0086】接触電位差測定及び仕事関数プロット 接触電位差測定は電荷輸送層塗布液をパラジウム(P
d)、インジュウムティンオキサイド(ITO)、ニッ
ケル−クロム合金(Ni−Cr)、チタン(Ti)、ア
ルミニウム(Al)、アルミニウム−クロム合金(Al
−Cr)等からなる電極上にスピンコートした後、乾燥
することによって測定サンプルを作製し、ケルビン法を
用いて大気中で行った。こうして求められた電荷輸送層
の仕事関数φCTLは対応する電極金属の仕事関数φM(電
荷輸送層を塗布しない状態で測定)に対して仕事関数プ
ロットとして表した(結果は図3(a)〜(d)参
照)。
【0087】実施例1 焼結ダイヤモンドによる切削加工により、表面粗さRz
を0.8に調整した直径80mmのアルミニウムドラム
上にアルコール可溶性ポリアミド樹脂をアルコールに溶
解して得られる溶液を塗布して、乾燥膜厚0.3μmの
下引層を形成した。
【0088】この上にX線回折におけるブラック角に最
大ピークが27.2±0.2を有するチタニルフタロシ
アニン1部、シリコーンブチラール樹脂0.5部、分散
媒としてメチルイソプロピルケトン50部をサンドミル
を用いて分散した液を浸漬塗布し、乾燥膜厚0.4μm
の電荷発生層を形成した。
【0089】次いで電荷発生層上に電子輸送物質(A−
7)1部とバインダとしてポリスチレン「スタイロン6
79」(旭ダウ社製)1.3部をTHF(テトラヒドロ
フラン)7部に溶解して電荷輸送層塗布液1を作製し、
これを塗布乾燥し、膜厚20μmの第1電荷輸送層を形
成した。
【0090】更に、その上に第1電荷輸送層塗布液に下
記表の有機微粒子を添加して作製した(a)〜(e)の
第2電荷輸送層塗布液を塗布乾燥し、7μmの表面電荷
輸送層を形成して電子写真感光体サンプル1〜5を作製
した。
【0091】更に電荷輸送層のバインダをポリスチレン
に代えて、ポリカーボネート「ユーピロンZ−200」
(三菱瓦斯化学社製)を用いた他はサンプル1と全く同
じにしてサンプル6を作製した。
【0092】
【表1】
【0093】A1:シリコーン樹脂有機微粒子「トスパ
ール120」(東芝シリコーン(株)社製) A2:フッ素樹脂有機微粒子「ルブロンL−2」(ダイ
キン工業(株)社製) A3:シリコーン樹脂有機微粒子「トスパール130」
(東芝シリコーン(株)社製) A4:シリコーン樹脂有機微粒子「トスパール145」
(東芝シリコーン(株)社製) 性能の評価 黒ポチ発生の有無、クリーニング性については、上記感
光体サンプルをコニカ(株)社製のデジタル電子写真複
写機Konica7050(レーザー像露光、2成分・
磁気ブラシ現像)の感光体として装着し、白色部、ベタ
黒部、中間調部、文字部の存在するオリジナル画像を複
写して評価した。
【0094】黒ポチ発生については、コピー画像を肉眼
観察して、◎〜××の4段階に分けて評価した。
【0095】 ◎ B4サイズ画像中に黒ポチ 1個以下 ○ B4サイズ画像中に黒ポチ 2〜4個 × B4サイズ画像中に黒ポチ 5〜20個 ×× B4サイズ画像中に黒ポチ 21個以上 クリーニング性については、3万枚コピー後、又はコピ
ー画像に故障が現れた時点で、感光体表面の観察を行っ
た。
【0096】また、電位安定性については、コピー1枚
目と連続コピー100枚目の下記の値を測定した。
【0097】VH:レーザ露光していない部分の現像位
置での表面電位 VL:レーザ露光した部分の現像位置での表面電位 結果は表2、3に示した。
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】本発明の感光体であるサンプル1〜3は各
性能ともに良好であるが、本発明外のサンプル4〜6は
特性的に問題があることがわかる。
【0101】実施例2 電子輸送物質を(A−59)、(A−11)に変更した
以外は、実施例1のサンプル1と同様にして感光体サン
プル7と8を作製し、同様に性能の評価を行なった結果
を下記表4に示す。
【0102】
【表4】
【0103】
【表5】
【0104】表4、5より明らかのごとく、本発明内の
サンプル7、8とも良好な性能を示した。
【0105】
【発明の効果】本発明により、電子輸送性の電荷輸送層
を有し残留電位が小さく、画像コントラストが確保でき
る、しかもオゾン発生の少ない正帯電性の感光体で、且
つ支持体との接着性が良く、画像欠陥のない電子写真感
光体とそれを用いた画像形成方法を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる複数の電荷輸送層を積層した感
光体の構成断面図。
【図2】本発明の画像形成方法を説明する構成概要図。
【図3】電荷輸送層の仕事関数φCTLと試料側電極の仕
事関数φMの関係を示すグラフ。
【符号の説明】 1 導電性支持体 2 中間層 3 電荷発生層 4 第1電荷輸送層 5 第2電荷輸送層 10 有機感光体ドラム 11 帯電器 12 像露光 13 現像器 14 転写器 15 分離電極 16 搬送手段 18 除電器 19 クリーニングブレード 20 除電ランプ P 転写材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生層、第1電荷
    輸送層、第2電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光
    体において、第1電荷輸送層が有機電子輸送性物質をバ
    インダ中に含有する層から構成され、且つ該電子輸送性
    電荷輸送層が電荷輸送層の仕事関数を接触電位差測定で
    求めたとき、試料側導電極を変化させて得られる電荷輸
    送層の仕事関数φCTLと試料側導電極の仕事関数φMとの
    関係を式(a)で直線近似したとき、α≦0.6となる
    層構成で存在し、且つ、第2電荷輸送層は、感光体最表
    面に位置し、クリーニングブレードとの静止摩擦係数が
    1.0以下であることを特徴とする電子写真感光体。 φCTL=α・φM+β (a) (式中のα、βは定数)
  2. 【請求項2】 電荷発生層と電荷輸送層が積層されて構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感
    光体。
  3. 【請求項3】 上記請求項1又は2記載の電子写真感光
    体を用い、帯電、像露光、現像、転写の後、クリーニン
    グブレードにて感光体をクリーニングすることを特徴と
    する画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214810A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電荷輸送層用塗布液及び電子写真感光体の製造方法

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JP2002214810A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電荷輸送層用塗布液及び電子写真感光体の製造方法

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