JPH11224415A - 記録再生装置およびこれに用いられる回転磁気ヘッド装置 - Google Patents

記録再生装置およびこれに用いられる回転磁気ヘッド装置

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JPH11224415A
JPH11224415A JP2534998A JP2534998A JPH11224415A JP H11224415 A JPH11224415 A JP H11224415A JP 2534998 A JP2534998 A JP 2534998A JP 2534998 A JP2534998 A JP 2534998A JP H11224415 A JPH11224415 A JP H11224415A
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track
head
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Shinji Okada
晋ニ 岡田
Shinji Ozaki
信二 尾崎
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画質、コストおよび使い勝手を考慮して、VH
S方式に適した長時間記録が可能な回転磁気ヘッド装置
およびこれを用いた記録再生装置を提供する。 【解決手段】3倍記録と3倍を越える長時間記録とを一
対のヘッドで兼用することにより、コストアップを抑制
して、長時間記録が可能になる。また、複数の長時間記
録モードを設けることにより、使用者の使い勝手を向上
した記録再生装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ(以下、VTRと略称する)等のヘリカルスキャン
方式の記録再生装置およびこれに用いられる回転磁気ヘ
ッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年テレビジョン放送のデジタル信号化
に伴い、多量のテレビジョン番組が放送されるようにな
りつつある。テレビジョン番組の多量化にしたがって、
番組をVTRに記録する機会が増し、その結果、磁気テ
ープ消費量が増大し、一本の磁気テープ(1個のカセッ
ト)に対する、長時間記録の要求が強まっている。
【0003】長時間記録については、従来、 特公平2
−27721号公報に記載されているように、NTSC
方式で3倍モード(1個のカセットの先頭から末尾まで
使用して記録出来る時間が、標準モードに対し3倍の時
間記録出来るモード)で記録できるものがある。
【0004】また、特開平5−266443号公報に記
載されているように、標準モード(SPモード)用ビデ
オヘッドおよび3倍モード(EPモード)用ビデオヘッ
ドに加えて、6倍モード用のビデオヘッドを設けること
により、標準モードの6倍の時間記録できるものがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】家庭用VTR(たとえ
ばVHS方式VTR)は大多数の家庭に普及しており、
家庭用VTRを新規に設計する場合、従来のVTRで記
録された磁気テープ(標準モードで記録されたカセット
及び3倍モードで記録されたカセット)に対して再生可
能で、すなわち従来の標準モード及び3倍モードでの記
録再生が出来て、かつ3倍モードを超えた長時間記録再
生も出来るVTRであることが望ましい。
【0006】本発明の目的は、従来の標準モード及び3
倍モードでの記録再生ができ、画質、コストおよび使い
勝手が考慮され、VHS方式に適した長時間記録が可能
な記録再生装置およびこれに用いられる回転磁気ヘッド
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による記録再生装置は、以下(1)〜(1
7)のいずれかの構成を特徴とする。すなわち、 (1)回転ヘッド装置を備えたヘリカルスキャン方式の
記録再生装置であって、第1のトラックピッチで記録さ
れる第1のモードと、前記第1のトラックピッチよりも
小さく、かつ前記第1のトラックピッチの実質的に3分
の1よりも大きい第2のトラックピッチで記録される第
2のモードとを有し、記録または再生時に、前記第1の
モードと前記第2のモードとで兼用され、かつ前記第1
のトラックピッチと実質的に同等、ないしはそれ以下の
トラック幅を有する第1の回転ヘッドを備えてなる構成
とする。
【0008】(2)前記(1)に記載の記録再生装置
は、再生時に前記トラック幅の中心をトラックピッチの
中心と実質的に一致させて走査させる再生走査手段を備
えている。
【0009】(3)前記(1)に記載の第1の回転ヘッ
ドのトラック幅は、前記第1のトラックピッチと実質的
に同等とする。
【0010】(4)前記トラック幅は、実質的に19.
33μmとする。
【0011】(5)前記(1)に記載の記録再生装置
は、前記第1のトラックピッチよりも大きい第3のトラ
ックピッチで記録される第3のモードを備え、記録また
は再生時に、前記第1の回転ヘッドが前記第1のモード
と前記第2のモードと前記第3のモードとで兼用され
る。
【0012】(6)前記(1)に記載の回転ヘッド装置
は、前記第1の回転ヘッドの近傍に、前記第3のモード
での記録または再生時に用いられる第2の回転ヘッドを
備えている。
【0013】(7)前記(1)に記載の第1の回転ヘッ
ドのトラック幅は、実質的に前記第3のトラックピッチ
の3分の1とする。
【0014】(8)前記(1)に記載の回転ヘッド装置
は、音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘッ
ドを備えており、前記音声ヘッドのトラック幅は、実質
的に前記回転ヘッドのトラック幅以下とする。
【0015】(9)前記(8)に記載の音声ヘッドのト
ラック幅は、実質的に前記第2のトラックピッチの3倍
以下とする。
【0016】(10)前記(1)に記載の記録再生装置
は、前記第2のトラックピッチを変化可能のトラックピ
ッチ可変手段を備えている。
【0017】(11)前記(1)に記載の記録再生装置
は、前記第1のトラックピッチよりも大きい第3のトラ
ックピッチで記録される第3のモードを備え、前記第2
のトラックピッチは、前記トラックピッチ可変手段によ
り、前記第3のトラックピッチの整数分の1を実質的に
満足するような複数種類のトラックピッチから選択自在
に変化可能である。
【0018】(12)前記(1)に記載の記録再生装置
は、外部からの指令が入力される入力手段と、前記入力
手段に入力された指令に応じて、前記トラックピッチ可
変手段を制御する制御手段と、を備えている。
【0019】(13)前記(12)に記載の入力手段
は、所定の記録時間の情報を、前記第2のモードの所定
のトラックピッチで記録するように受付可能であり、前
記制御手段は、前記所定のトラックピッチで記録可能な
残余時間が前記所定の記録時間よりも少ないときに、記
録可能な残余時間を前記所定の記録時間以上とし、かつ
設定可能なうちで最も大きなトラックピッチに変更する
ように前記トラックピッチ可変手段を制御する。
【0020】(14)ヘリカルスキャン方式の記録再生
装置であって、第1のトラックピッチで記録される第1
のモードと、前記第1のトラックピッチの実質的に3分
の1の第2のトラックピッチで記録される第2のモード
と、前記第1のトラックピッチの実質的に6分の1以上
で、かつ実質的に3分の1より小さい第3のトラックピ
ッチで記録される第3のモードとを有しており、前記第
1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第3のモ
ードでの記録または再生時において兼用される回転ヘッ
ドと、音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘ
ッドと、再生時において、前記ヘッドのトラック幅の中
心をトラックピッチの中心と実質的に一致させて走査さ
せる再生走査手段と、を備え、前記回転ヘッドおよび前
記音声ヘッドのトラック幅は、実質的に19.33μm
以上で、かつ実質的に29.01μm未満とされてなる
構成とする。
【0021】(15)ヘリカルスキャン方式の記録再生
装置であって、第1のトラックピッチで記録される第1
のモードと、前記第1のトラックピッチの実質的に3分
の1の第2のトラックピッチで記録される第2のモード
と、前記第1のトラックピッチの実質的に5分の1以上
で、かつ実質的に3分の1より小さい第3のトラックピ
ッチで記録される第3のモードとを有しており、前記第
1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第3のモ
ードでの記録または再生時において兼用される回転ヘッ
ドと、音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘ
ッドと、再生時において、前記ヘッドのトラック幅の中
心をトラックピッチの中心と実質的に一致させて走査さ
せる再生走査手段と、を備え、前記回転ヘッドおよび前
記音声ヘッドのトラック幅は、実質的に19.33μm
以上で、かつ実質的に34.8μm未満とされてなる構
成とする。
【0022】(16)本発明による記録再生装置は、V
HS方式のVTRである。
【0023】(17)ヘリカルスキャン方式の記録再生
装置であって、前記記録再生装置は、VHS方式のビデ
オテープレコーダーであり、実質的に58μmのトラッ
クピッチで記録される第1のモードと、前記トラックピ
ッチの実質的に5分の1のトラックピッチで記録される
第2のモードとを有してなる構成とする。
【0024】また、本発明による回転磁気ヘッド装置
は、以下(18)〜(30)のいずれかの構成を特徴と
する。すなわち、 (18)記録時のトラックピッチが異なる複数のモード
を有した記録再生装置に用いられる回転磁気ヘッド装置
であって、前記複数のモードは、第1のトラックピッチ
で記録される第1のモードと、前記第1のトラックピッ
チよりも小さく、かつ前記第1のトラックピッチの実質
的に3分の1よりも大きい第2のトラックピッチで記録
される第2のモードを有し、前記第1のモードと前記第
2のモードとで兼用され、かつ前記第1のトラックピッ
チと実質的に同等、ないしはそれ以下のトラック幅を有
する第1の回転ヘッドを備えてなる構成とする。
【0025】(19)前記(18)に記載の第1の回転
ヘッドのトラック幅は、前記第1のトラックピッチと実
質的に同等とする。
【0026】(20)前記トラック幅は実質的に19.
33μmとする。
【0027】(21)前記(18)に記載の回転磁気ヘ
ッド装置は、前記第1のトラックピッチよりも大きい第
3のトラックピッチで記録される第3のモードでの記録
または再生時において、前記第1の回転ヘッドが兼用さ
れる構成とする。
【0028】(22)前記(18)に記載の回転磁気ヘ
ッド装置は、前記第1の回転ヘッドの近傍に、前記第3
のモードでの記録または再生時に用いられる第2の回転
ヘッドを備えている構成とする。
【0029】(23)前記第1の回転ヘッドのトラック
幅は、実質的に前記第3のトラックピッチの3分の1と
する。
【0030】(24)前記(18)に記載の回転磁気ヘ
ッド装置は、音声情報の記録または再生時に用いられる
音声ヘッドを備えており、前記音声ヘッドのトラック幅
は、実質的に前記第1の回転ヘッドのトラック幅以下と
する。
【0031】(25)前記音声ヘッドのトラック幅は、
実質的に前記第2のトラックピッチの3倍以下とする。
【0032】(26)前記(18)に記載の第2のトラ
ックピッチは、変化可能である。
【0033】(27)ヘリカルスキャン方式の記録再生
装置に用いられる回転磁気ヘッド装置であって、前記記
録再生装置は、第1のトラックピッチで記録される第1
のモードと、前記第1のトラックピッチの実質的に3分
の1の第2のトラックピッチで記録される第2のモード
と、前記第1のトラックピッチの実質的に6分の1以上
で、かつ実質的に3分の1より小さい第3のトラックピ
ッチで記録される第3のモードとを有し、前記第1のモ
ードおよび前記第2のモードおよび前記第3のモードで
の記録または再生時において兼用される回転ヘッドと、
音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘッド
と、を備え、前記回転ヘッドおよび前記音声ヘッドのト
ラック幅は、実質的に19.33μm以上で、かつ実質
的に29.01μm未満とされてなる構成とする。
【0034】(28)ヘリカルスキャン方式の記録再生
装置に用いられる回転磁気ヘッド装置であって、前記記
録再生装置は、第1のトラックピッチで記録される第1
のモードと、前記第1のトラックピッチの実質的に3分
の1の第2のトラックピッチで記録される第2のモード
と、前記第1のトラックピッチの実質的に5分の1以上
で、かつ実質的に3分の1より小さい第3のトラックピ
ッチで記録される第3のモードとを有しており、前記第
1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第3のモ
ードでの記録または再生時において兼用される回転ヘッ
ドと、音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘ
ッドと、を備え、前記回転ヘッドおよび前記音声ヘッド
のトラック幅は、実質的に19.33μm以上で、かつ
実質的に34.8μm未満とされてなる構成とする。
【0035】(29)本発明による回転磁気ヘッド装置
は、VHS方式の記録再生装置に用いられる。
【0036】(30)VHS方式のVTRに用いられる
回転磁気ヘッド装置であって、58μmの実質的に5分
の1のトラックピッチで記録するのに用いられる回転ヘ
ッドを備えてなる構成とする。
【0037】なお、本明細書において、「実質的に」と
は、表示された数値と正確に同じではないが(例えば量
産誤差の範囲内の数値)、同様の作用効果が得られる数
値である場合、それを含むことを示すものとする。
【0038】上記構成によれば、以下のような作用を有
する。すなわち、上記(1)および(18)において、
第1の回転ヘッドが第1のモードおよび第2のモードで
兼用されることにより、コストアップを抑制しつつ、長
時間記録が可能なVTRが実現できる。
【0039】また、上記(2)において、再生時に第1
の回転ヘッドのトラック幅の中心を再生すべきトラック
の中心とがほぼ一致するように走査させることにより、
アジマス角が同じである隣々接トラック(一本おいて隣
のトラック)が走査されにくくなる。これにより、第1
のモードと、トラックピッチの狭い第2のモードとの記
録または再生を第1の回転ヘッドで兼用することが可能
になる。
【0040】また、上記(3)および(19)におい
て、第1の回転ヘッドのトラック幅を第1のトラックピ
ッチと同等にすることにより、隣接トラックからのクロ
ストークを抑制可能とした上で、ヘッド出力を大きくで
きる。そのため、第1のモードの再生画質を良好に保ち
つつ、コストアップを抑制可能な兼用ヘッドでの長時間
記録が可能になる。
【0041】また、上記(4)および(20)におい
て、 VHS方式のビデオテープレコーダの場合、3倍
モードでのトラックピッチは19.33μmであるた
め、第1の回転ヘッドのトラック幅を19.33μmに
することにより、隣接トラックからのクロストークを抑
制可能とした上で、ヘッド出力を大きくできる。そのた
め、3倍モードの画質を保ちつつ、3倍を越える長時間
記録が可能になる。
【0042】また、上記(5)および(21)におい
て、第3のモードを前記回転ヘッドで兼用することによ
り、コストアップを抑制させながら長時間記録モードを
含む3種類のモードでの記録が可能になる。
【0043】また、上記(6)および(22)におい
て、第3のモード専用のヘッドを設けることにより、第
3のモードの記録および再生を良好に実現できる。標準
モード専用ヘッドと、3倍モードと長時間モードを兼用
するヘッドとを設けることにより、コストアップを抑制
させながら、標準モードの画質を良好なままで、長時間
記録が可能になる。
【0044】また、上記(7)および(23)におい
て、VHS方式のVTRの場合、いわゆる標準モードの
トラックピッチの3分の1のトラック幅にすることによ
り、再生時において、ヘッドが隣々接トラックにかかる
ことなくトラックを走査可能なため、画質を良好にでき
る。
【0045】また、上記(8)および(24)におい
て、ヘリカルトラックに音声情報を記録する場合、音声
情報を記録後に映像情報を回転ヘッドで記録するため、
音声ヘッドのトラック幅を回転ヘッドのトラック幅以下
にすることにより、音声情報が記録されているトラック
を回転ヘッドにより完全に重ね書きできる。
【0046】また、上記(9)および(25)におい
て、音声ヘッドのトラック幅は回転ヘッドのトラック幅
以下になり、前述のように、音声情報が記録されている
トラックを回転ヘッドにより完全に重ね書きできる。
【0047】また、上記(10)において、画質重視か
記録時間重視かによって、所望の記録モードが選択可能
となる。
【0048】また、上記(11)において、第3のトラ
ックピッチの整数分の1を満足するようなトラックピッ
チにすることにより、制御手段の構成を複雑にすること
なく、長時間記録の記録モードを変えることができる。
【0049】また、上記(12)において、外部からの
指令を受付可能になり、使用者が入力手段に指令を入力
することにより、記録モードを選択できる。
【0050】また、上記(13)において、前記トラッ
クピッチ可変手段およびこれを制御する制御手段を備え
ることにより、入力手段に入力された記録モードで所望
の番組を記録できない場合に、トラックピッチの狭い記
録モードに変えて、希望した番組を最後まで記録でき
る。
【0051】また、上記(14)および(27)におい
て、いわゆる標準モードと3倍モードと3倍を越え6倍
までの長時間モードとを一対のヘッドで兼用でき、コス
トアップを抑制させつつ、長時間記録を実現できる。
【0052】また、上記(15)および(28)におい
て、標準モードと3倍モードと5倍までの長時間モード
とを一対のヘッドで兼用できる。
【0053】また、上記(17)および(30)におい
て、VHS方式の標準トラックピッチである58μmの
5分の1のトラックピッチで記録されるモードを備える
ことによりVHS方式のVTRで最も多く使用されてい
る2時間テープで2桁時間となる10時間の記録が可能
になる。また、他の記録再生装置と互換再生する場合に
おいても、隣々接トラックからの影響をほとんど受け
ず、良好な画質が得られる。
【0054】
【発明の実施の形態】初めに、以下に述べる各実施例に
共通の基本構成を図2と図3を用いて説明する。図2は
回転磁気ヘッド装置の平面図である。回転ドラム1に、
互いにアジマス角の異なる第1ビデオヘッド2a及び第
2ビデオヘッド2bとが、互いに180度対向する位置
に配置されている。これらのヘッドは、回転ドラム1と
一体的に回転する。図3は、図2の正面図である。磁気
テープ5は、ガイドローラ9a・9bと固定ポスト10
a・10bにより規制され、回転ドラム1と固定ドラム
8とにらせん状に斜めに巻き付き、固定ドラム8の外周
に設けられている磁気テープ下端案内段8aに沿って磁
気テープ移動方向7の方向に走行する。ビデオヘッド2
a・2bはヘッド移動方向6の方向に回転し、磁気テー
プ5にテープの長手方向に対して斜めの記録トラックを
形成する。
【0055】図4は本発明の一実施例の長時間モード記
録状態を説明する磁気パターン図である。図4におい
て、互いにアジマス角の異なる第1ビデオヘッド2a及
び第2ビデオヘッド2bにより磁気テープ5上に斜めに
長時間モード記録トラック13a及び13bが磁気記録
される。ここでThはビデオヘッドのトラック幅であり、
ヘッド回転速度と磁気テープ走行速度により記録トラッ
クピッチTxpが決まる。磁気テープ走行速度が遅いほど
長時間の記録がなされ、記録トラックピッチTxpは狭く
なる。ビデオヘッドのトラック幅Thが記録トラックピッ
チTxpより広く設定されると、図4に示したように記録
トラックの一部が重ね書きとなる。磁気テープ移動方向
とヘッド移動方向が図4に示した設定では、記録トラッ
クは図の下部から上部へと重ね書きされる。後に書かれ
た部分が磁気パターンとして磁気テープに記録される。
第1ビデオヘッド2a及び第2ビデオヘッド2bは互いに
アジマス角が異なるので、長時間モード記録トラックは
図5に示した磁気パターンとなる。図5において、11
は音声トラックで12は走行制御用トラックである。
【0056】ここで、基準となるトラックピッチの標準
モードで記録される時間に対し、記録時間が3倍、n倍
となるようにトラックピッチを3分の1、n分の1とし
て記録することをそれぞれ3倍記録、n倍記録といい、
3倍で記録するモードを3倍モード、n倍で記録するモ
ードをn倍モードとする。以下、各実施例において、同
様である。
【0057】本発明の第1の実施例について説明する。
第1の実施例は、本発明をVHS方式のVTRに適用し
たものであり、一対のヘッドで3倍記録と5倍記録とを
兼用する。図1に示すように標準モード用ヘッド4a、
4bと3倍モード用ヘッド2c、2dと音声信号記録再
生用ヘッド3a、3bの3対のヘッドが回転ドラム1に
備えられている回転磁気ヘッド装置において、3倍モー
ド用ヘッド2c、2dを5倍モード記録再生に兼用する
ものである。
【0058】再生時の隣接トラックからのクロストーク
を防止するためには、ヘッドのトラック幅は狭いほうが
良い。特に低周波数の色信号は、アジマス損失によるク
ロストークの減衰が十分ではないため、トラック幅を狭
くする必要がある。しかし、ヘッドのトラック幅を記録
トラックピッチよりも狭くすると再生出力が低下してし
まう。そこで、3倍記録の画質を良好にするために、3
倍モード用ヘッド2c、2dのトラック幅は3倍モード
で記録されるトラックピッチ19.33μmにほぼ等し
く設定されている。
【0059】いま、そのようなヘッドで記録再生が可能
な記録時間を考える。記録トラックは一本おきに同じア
ジマスで記録されるため、隣接トラックにまたがってト
レースしてもアジマス損失により隣接トラックからの影
響は少ない。しかし、同じアジマスである隣々接トラッ
クにまたがるとクロストークが大きくなり、再生が困難
になる。図7に示すように、ヘッドのトラック幅の中心
をトラックピッチの中心と一致させて走査する(以下、
「中央合わせ」と記す)場合、隣々接トラックからのク
ロストークを回避するためには、トラック幅Thは、記
録トラックピッチTxpの3倍未満であることが必要で
ある。すなわち、 Th<3× Txp・・・・・(1) である。また、標準モードで記録される記録トラックピ
ッチTspは58μmであり、3倍モード用ヘッドのト
ラック幅Th19.33μmはその3分の1になってい
る。すなわち、 Tsp= 3×Th・・・・・(2) であり、(1)式と(2)式から Tsp>9× Txp となる。よって、再生時に中央合わせをする場合、1
9.33μmのトラック幅で標準記録時間の9倍未満の
記録再生が可能である。以上のように、一対のヘッドで
3倍記録と長時間記録を兼用することにより、VTRの
製造コストを抑制しながら、本実施例の5倍記録の他、
9倍未満の長時間記録再生が可能である。
【0060】なお、図8に示すように、再生時におい
て、ヘッドの下端を記録済みトラックのトラックピッチ
の一端に一致させて走査する(以下、「片側合わせ」と
記す)場合、ヘッドのトラック幅の2分の1よりも大き
いトラックピッチならば、隣々接トラックにかからずに
トレースすることができる。よって、19.33μmの
トラック幅の場合、3倍モードのトラックピッチの2分
の1よりも大きい6倍未満のモードでの長時間記録とす
れば、再生時に、ヘッドとトラックピッチの位置にかか
わらず、記録および再生が可能である。
【0061】また、他のVTRとの間で互換再生を行な
う場合、磁気パターントラックの直線性精度を考慮しな
ければならない。一般に、記録された磁気パターントラ
ックには微少な曲りが不可避であり、再生時のヘッド走
査の軌跡にも曲りの発生が不可避である。記録時間の長
時間化に従い記録トラックピッチの幅が狭くなるので、
これらの微少な曲りも無視できない。すなわち、再生信
号が正しく再生されず、再生画にノイズが出て、著しく
画質を低下させる恐れがある。そこで磁気パターントラ
ック曲りに関し、長時間モード記録再生時の再生信号を
模擬(シミュレーション)し、再生画質を推定して、何
倍までの長時間化が可能なのか検証する必要がある。以
下、再生信号の模擬について説明する。
【0062】図11は図4に示した長時間モード記録の
磁気パターントラックに曲りがある場合の磁気パターン
図である。長時間モード記録トラック13a、13b、
13e, 13fにはトラック曲りがあり、実際の記録され
たトラックの中心線を曲りトラック中心線15とし、ト
ラック曲り誤差がない場合のトラックの中心線を理想ト
ラック中心線16とする。曲りトラック中心線15と理
想トラック中心線16との差が曲り量である。実際に曲
り量を測定する場合は、記録トラックと記録トラックと
の境界線を顕微鏡で確認することが可能である。図11
に示したMがトラック曲り量17である。図12は図1
1の磁気パターントラックを再生するときのヘッドの位
置を示した説明図である。図11でヘッド移動が右下か
ら左上方向になっているが、図12ではヘリカルトラッ
クを横にして示してある。第1ビデオヘッド2aのトラ
ック幅がThで、同一アジマス角の長時間モード記録トラ
ック13aを再生する時、有効再生トラック13から再
生信号が検出され、第1ビデオヘッド2aのトラック幅T
hの外の非再生トラック部19からは再生信号は検出さ
れない。また長時間モード記録トラック13bの非再生
トラック部19b、および長時間モード記録トラック1
3eからも逆アジマス角のため再生信号は検出されな
い。
【0063】ここで、磁気パターントラック曲りが最大
10μmであり、互換再生時のヘッド走査の軌跡の曲り
も最大10μmであり、合計20μmのトラック曲りがあ
る、いわば最悪の条件を想定して再生信号模擬を行な
う。シミュレーションを簡単にするために、条件とし
て、磁気パターントラック曲りを20μmとし、互換再
生のときのヘッド走査の直線性は0μmと置き換え、再
生ヘッドのトラック幅Thを19μmとしたときの模擬
が図13ないし図16である。
【0064】図13は、標準モード時間の6倍の長時間
記録の磁気パターントラックに20μmの曲りがある場合
の磁気パターン図である。6倍の長時間記録なので、記
録トラックピッチTxpは9.67μmである。再生ヘッ
ドのトラック幅Thを19μmとしたので、同一アジマ
ス角の長時間モード記録トラック18aを再生する時、
有効再生トラック18から再生信号が検出される。前述
したように、隣接トラック18b、18cからは逆アジ
マス角のため再生信号は検出されないのに対し、隣々接
トラックは同一アジマス角のため信号が検出されてしま
う。すなわち隣々接トラック18dの再生ヘッド走査部
である隣々接トラック部19d、および隣々接トラック
18eの再生ヘッド走査部である隣々接トラック部19
eからは再生信号が検出されるが、有効再生トラック1
8から検出された再生信号とは位相が合わないので、ノ
イズ信号となる。
【0065】図14は、図13の磁気パターントラック
を再生した場合の出力エンベロープ波形図である。信号
出力20aに対し、隣々接トラック部19dから検出さ
れた隣々接妨害信号20dおよび隣々接トラック部19
eから検出された隣隣接妨害信号20eはノイズ信号と
なり、再生画質を悪化させる。
【0066】図15は、標準モード時間の5倍の長時間
記録の磁気パターントラックに20mμの曲りがある場合
の磁気パターン図である。5倍の長時間記録なので、記
録トラックピッチTxpは11.6μmである。図16
は、図15の磁気パターントラックを再生した場合の出
力エンベロープ波形図である。信号出力23aに対し、
隣々接トラック部21dから検出された隣々接妨害信号
23dは小さいので、再生画質を悪化させることはほと
んどない。
【0067】以上のことから、トラック曲りが非常に大
きいVTR間での互換再生をする場合であっても、5倍
記録までであれば、良好な画質で再生が可能である。
【0068】また、市場で最も多く使用されているVH
S用テープは標準モードで2時間記録できるものであ
り、現在、3倍モードでの6時間記録が可能となってい
る。6時間をこえる長時間記録を考えた場合、2桁時間
となる10時間以上の記録が使い勝手を向上させると考
えられる。一方、長時間記録にするほど、トラックピッ
チが狭くなり、再生出力が低くなり、再生画質が悪くな
る。
【0069】以上のことから、5倍モードは、なるべく
良好な画質で、長時間記録として最低限必要であると考
えられる10時間以上記録するためにも適している。な
お、VHS方式の記録再生装置に限らず、公称2時間テ
ープを用いることが多い、例えば8ミリ方式のVTR等
の記録再生装置では、同様に3倍をこえる長時間モード
として5倍モードが適している。
【0070】以上述べたように、本実施例によれば、ヘ
ッドを3倍モードと兼用することにより、コストアップ
を抑制して標準モードの9倍未満の長時間記録が可能に
なる。また、6倍未満の長時間記録に限るならば、トラ
ックを走査するヘッドの位置にかかわらず、兼用ヘッド
で記録再生が可能である。標準モードの整数倍とするな
らば、5倍モードが最長記録となる。また、5倍までの
長時間記録に限れば、他の記録再生装置との互換再生を
行なう場合でも良好な画質で、公称2時間テープで2桁
時間となる10時間の記録が可能である。
【0071】次に、第2の実施例を説明する。第2の実
施例は、基本構成は第1の実施例と同様であるが、一対
のヘッドで標準モード記録と3倍モード記録と3倍を越
える長時間モード記録とをすべて兼用して行なう点が異
なる。
【0072】本実施例は、第1の実施例と同様、ヘッド
を中央合わせで再生する場合に、一対のヘッドで兼用可
能な記録倍数を9倍未満としている。以下、その理由を
述べる。
【0073】図6は標準モードで磁気記録された磁気パ
ターン図である。図2のように、標準モード記録再生と
長時間モード記録再生とを、第1及び第2のヘッド2
a、2bで兼用する場合、長時間モード再生時に隣々接
トラックにまたがらないように、トラック幅Thを設定し
なければならない。そのため、ビデオヘッドのトラック
幅Thは標準モード記録トラックピッチTspより狭く設定
されるので、図6に示すように、標準モードでは磁気テ
ープ上に無記録部分が生じるが、信号は正常に再生出来
る。ビデオヘッドのトラック幅Thを標準モード記録トラ
ックピッチTspの3分の1程度まで狭くしても、再生画
質の劣化は少なく、実用に耐えうる。すなわち、 Tsp=3×Th ・ ・ ・ ・ ・(3) と設定出来る。
【0074】図7に示すような中央合わせで再生する場
合、第1の実施例で述べたように、ビデオヘッドのトラ
ック幅Thは記録トラックピッチTxpの3倍未満であれば
よい。すなわち Th<3×Txp ・ ・ ・ ・ ・(4) 前記(3)式と(4)式によりTsp<9×Txpとなり、
前記第1及び第2のヘッド2a、2bで、標準モードの
記録再生ないし9倍未満のモードでの記録再生とを兼用
することが出来る。これにより、コストアップを大幅に
抑制しながら、長時間記録が可能になる。
【0075】なお、第1の実施例と同様、片側合わせで
再生する場合は6倍未満であれば、記録および再生が可
能である。また、5倍までであれば、互換再生する場合
においても良好な画質で商品性の高い長時間記録が可能
である。
【0076】また、図9に示すような、 音声信号記録
再生用ヘッド3a、3bを備えたVHS方式VTRにお
いては、音声信号がヘリカルトラックに記録された後、
ビデオヘッドで音声信号がが記録された上を余すことな
く完全に重ね書きしなければならない。実施例では、音
声信号記録再生用ヘッド3a、3bのトラック幅を前記
第1ないし第2のビデオヘッド2a、2bのトラック幅
寸法以下とし、余すことなく完全に重ね書きするように
した。
【0077】具体的には、 VHS方式の3倍モードの
記録トラックピッチは19.33μmであり、6倍モー
ドの記録では、記録トラックピッチは9.67μmとな
る。ヘッドを中央合わせで再生する場合、ビデオヘッド
のトラック幅Thは記録トラックピッチTxpの3倍未満で
あればよいので、Th<3×9.67μmとなり、ビデオヘ
ッドのトラック幅は29.01μm未満であればよい。
よって、第1及び第2のビデオヘッド2a、2bのトラ
ック幅を19.33μm以上29.01μm未満、音声信
号記録再生用ヘッド3a、3bのトラック幅を19.3
3μm以上29.01μm未満とし、3倍を越え6倍まで
の長時間モード記録再生を行う。
【0078】5倍モードにすると、第1及び第2のビデ
オヘッド2a、2bのトラック幅及び音声信号記録再生
用ヘッド3a、3bのトラック幅は、19.33μm以上
34.8μm未満となり、さらに良好な画質での記録再
生が可能である。
【0079】なお、図8に示すような片側合わせで再生
する場合、ビデオヘッドのトラック幅Thは記録トラック
ピッチTxpの2倍未満であればよい。よって、5倍まで
の長時間を行なう場合、第1及び第2のビデオヘッド2
a、2bのトラック幅を19.33μm以上23.2μm
未満とする。
【0080】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
第3の実施例は、第1の実施例あるいは第2の実施例で
説明した回転磁気ヘッド装置を用いた記録再生装置であ
り、使用者が所望の記録倍数で記録することを可能にす
るものである。
【0081】図17に第3の実施例における記録再生装
置のブロック図を示す。図において、図1と同一のもの
には同一の符号を付して説明を省略する。磁気テープ5
はキャプスタン24とピンチローラ25とにより挟持さ
れ、キャプスタン24はテープ駆動手段27により駆動
される。第1の実施例で説明したように、ヘッド幅1
9.33μmの3倍モード用ヘッドで長時間記録モード
を兼用し、中央合わせにより再生する場合、9倍未満の
モードまで可能である。使用者によって、4倍、5倍等
の所望の記録倍数が入力手段28に入力され、制御手段
29に供給される。制御手段29により入力されたモー
ドに切り換えられ、テープ駆動手段27および信号記録
再生手段30を制御する。信号記録再生手段30は入力
されたモードに対応したヘッドを選択し、テープ駆動手
段27により所定の速度で磁気テープ5が走行され、入
力された記録モードで記録される。これにより、使用者
は、画質優先の場合、記録時間優先の場合に応じて、好
みの記録倍数で記録ができる。
【0082】なお、本実施例では制御構成簡易化の観点
から入力する記録倍数を整数倍としたが、入力手段28
に入力される記録倍数は、必ずしも標準モードの整数倍
に限らなくてもよい。
【0083】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
第4の実施例は、第1の実施例あるいは第2の実施例で
説明した回転磁気ヘッド装置を用いた記録再生装置であ
り、所望の番組を最後まで記録可能にする、いわゆるジ
ャストレコーディングに類する機能を実現するものであ
る。本実施例におけるジャストレコーディングは、使用
者が指定した記録倍数で記録したのではテープ残量が不
足して、予約された番組を最後まで記録できない場合
に、指定された記録倍数を最後まで記録可能で最も高画
質な記録倍数に変更し、変更後の記録倍数で番組の始め
から終わりまで記録するものである。
【0084】図18に第4の実施例における記録再生装
置のブロック図を示す。図において、図17と同一のも
のには同一の符号を付して説明を省略する。供給リール
26a、巻取りリール26bの回転数を検出する回転数
検出手段31を備えており、録画を予約したい番組の開
始時刻および終了時刻と記録倍数が入力手段28に入力
され、制御手段29に供給される。また、回転数検出手
段31により供給リール26aまたは巻取りリール26
bの回転数が検出され、制御手段29に検出結果が供給
される。制御手段29において、リール回転数から求め
られたテープ残量で入力手段28から供給された記録倍
数により記録可能な残余時間と、入力手段28から供給
された録画時刻から求められた記録時間とが比較され
る。残余時間が足りない場合は、画質をなるべく落とさ
ず、かつ終わりまで記録するのに必要な記録倍数を求
め、テープ駆動手段27に伝えられる。テープ駆動手段
27により、所定の速度で磁気テープ5が走行され、必
要な記録モードで記録される。
【0085】これにより、記録開始時から終わりまで一
定した記録モードでの記録が可能になる。記録モードを
途中で切替える場合、切替時に画質のみだれがあるとい
う問題点がある。しかし、本実施例によれば、画質のみ
だれがない状態でジャストレコーディングが可能にな
る。
【0086】なお、入力手段28は、開始時刻および終
了時刻に限らず、番組コード番号等による予約を受け付
けてもよい。また、番組関連情報が放送番組とともに送
られてくるディジタル放送の場合、受信装置により画面
に表示された番組のタイトルを選択することにより、入
力手段28に入力してもよい。また、事前に予約する場
合に限らず、記録を開始しようとする時に、録画時間を
入力してもよい。
【0087】また、第3および第4の実施例では、トラ
ックピッチが変更されることにより記録時間が変わるア
ナログ記録について述べたが、デジタル記録、例えばデ
ジタルVHS方式のVTRでは圧縮率が変更されること
によっても、記録時間が変化する。このようなデジタル
記録においては、圧縮率を変える可変制御手段を備える
ことにより、使用者の好みに応じての記録またはジャス
トレコーディングが可能になる。この場合、トラックピ
ッチの変更と圧縮率の変更を併用してもよく、長時間記
録化がより促進できる。
【0088】なお、コスト低減のためには、第1または
第4の実施例で説明したようなヘッドを兼用したVTR
が適しているが、高画質で長時間記録を実現するために
は、図10に示すように、長時間モード専用ヘッド14
a、14bを設けてもよい。
【0089】また、VHS方式のVTRにおいて、3倍
を越える長時間モードを新たに追加することで、隣接ト
ラックにおける水平同期信号の記録位置が一致して並ぶ
状態、いわゆる「H並び」にずれが生じ、特にスチルモ
ード、サーチモード等の特殊再生モードにおいてスキュ
ー等の不都合が生じることも考えられる。しかし、この
ような場合でも、再生時において、必要に応じて所定時
間だけ遅延させるための遅延線を選択的に用いる回路構
成により対処可能である。
【0090】なお、以上説明した各実施例を任意に組み
合わせてもよく、すべての組み合わせが本発明の実施例
の範囲である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長時間記録が可能な記録再生装置が得られる。
【0092】なお、一対のヘッドで3倍モードと長時間
モードとを兼用する場合には、コストアップを抑制しな
がら、長時間記録が可能な記録再生装置が得られる。
【0093】なお、長時間モード専用ヘッドを備えた場
合には、良好な画質で長時間記録が実現できる。
【0094】なお、複数の長時間モードを備えた場合に
は、使用者の使い勝手の良い記録再生装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である回転磁気ヘッド装
置を示す平面図
【図2】本発明に係わるヘリカルスキャン方式のVTR
に用いられている回転磁気ヘッド装置の平面図
【図3】図2の正面図
【図4】本発明の一実施例の長時間モード記録状態を説
明する磁気パターン図
【図5】磁気テープに磁気記録された長時間モード記録
の磁気パターン図
【図6】標準モードで磁気記録された磁気パターン図
【図7】長時間モード記録の磁気パターンを中央合わせ
で再生するときのヘッドの位置を示した説明図
【図8】長時間モード記録の磁気パターンを片側合わせ
で再生するときのヘッドの位置を示した説明図
【図9】本発明の別の一実施例の音声信号記録再生用ヘ
ッドが搭載された回転ドラム上のヘッドの位置関係を示
す平面図
【図10】本発明の別の実施例である長時間専用ヘッド
を設けた回転磁気ヘッド装置を示す平面図
【図11】図4に示した長時間モード記録の磁気パター
ントラックに曲りがある場合の磁気パターン図
【図12】図11の磁気パターントラックを再生すると
きのヘッドの位置を示した説明図
【図13】標準モード時間の6倍の長時間記録の磁気パ
ターントラックに20mμの曲りがある場合の磁気パター
ン図
【図14】図13の磁気パターントラックを再生した場
合の出力エンベロープ波形図
【図15】標準モード時間の5倍の長時間記録の磁気パ
ターントラックに20mμの曲りがある場合の磁気パター
ン図
【図16】図15の磁気パターントラックを再生した場
合の出力エンベロープ波形図
【図17】本発明の第3の実施例である記録再生装置を
示すブロック図
【図18】本発明の第4の実施例である記録再生装置を
示すブロック図
【符号の説明】
1…回転ドラム 2a、2b …第1および第2のビデオヘッド 2c、2d …3倍モード用ヘッド 2g…磁気ギャップ 3a、3b …音声信号記録再生用ヘッド 4a、4b …標準モード用ヘッド 5…磁気テープ 6…ヘッド移動方向 7…磁気テープ移動方向 8…固定ドラム 8a…磁気テープ下端案内段 9a、9b …ガイドローラ 10a、10b …固定ポスト 11…音声トラック 12…走行制御用トラック 13a、13b …長時間モード記録トラック 13c、13d …標準モード記録トラック 14a、14b …長時間モード専用ヘッド 15…曲りトラック中心線 16…理想トラック中心線 17…トラック曲り量 18…有効再生トラック 18a…再生トラック 18b…隣接トラック 18c…隣接トラック 18d…隣隣接トラック 18e…隣隣接トラック 19…非再生トラック部 19b…非再生トラック部 19d…隣隣接トラック部 19e…隣隣接トラック部 20a…信号出力 20d…隣隣接妨害信号 20e…隣隣接妨害信号 21…有効再生トラック 21a…再生トラック 21b…隣接トラック 21c…隣接トラック 21d…隣隣接トラック 21e…隣隣接トラック 22d…隣隣接トラック部 23a…信号出力 23d…隣隣接妨害信号 24…キャプスタン 25…ピンチローラ 26a…供給リール 26b…巻取りリール 27…テープ駆動手段 28…入力手段 29…制御手段 30…信号記録再生手段 31…回転数検出手段 100…ダブルアジマスヘッド 200…ダブルアジマスヘッド

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッド装置を備えたヘリカルスキャン
    方式の記録再生装置であって、 第1のトラックピッチで記録される第1のモードと、前
    記第1のトラックピッチよりも小さく、かつ前記第1の
    トラックピッチの3分の1よりも大きい第2のトラック
    ピッチで記録される第2のモードとを有しており、 記録または再生時において、前記第1のモードと前記第
    2のモードとで兼用され、かつ前記第1のトラックピッ
    チと同等、ないしはそれ以下のトラック幅を有する第1
    の回転ヘッドを備えてなることを特徴とする記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】再生時において、前記トラック幅の中心を
    トラックピッチの中心と一致させて走査させる再生走査
    手段を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】前記トラック幅は、前記第1のトラックピ
    ッチと同等であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記トラック幅は、19.33μmである
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記第1のトラックピッチよりも大きい第
    3のトラックピッチで記録される第3のモードを備えて
    なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】前記第3のモードでの記録または再生時に
    おいて、前記第1の回転ヘッドが兼用されることを特徴
    とする請求項5に記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記回転ヘッド装置は、前記第1の回転ヘ
    ッドの近傍に、前記第3のモードで記録または再生時に
    用いられる第2の回転ヘッドを備えてなることを特徴と
    する請求項5に記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】前記第1の回転ヘッドのトラック幅は、前
    記第3のトラックピッチの3分の1とされてなることを
    特徴とする請求項5に記載の記録再生装置。
  9. 【請求項9】前記回転ヘッド装置は、音声情報の記録ま
    たは再生時に用いられる音声ヘッドを備えてなることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録再生装
    置。
  10. 【請求項10】前記音声ヘッドのトラック幅は、前記第
    1の回転ヘッドのトラック幅以下であることを特徴とす
    る請求項9に記載の記録再生装置。
  11. 【請求項11】前記音声ヘッドのトラック幅は、前記第
    2のトラックピッチの3倍以下であることを特徴とする
    請求項9に記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】前記第2のトラックピッチを変化可能の
    トラックピッチ可変手段を備えてなることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】前記第1のトラックピッチよりも大きい
    第3のトラックピッチで記録される第3のモードを備
    え、 前記第2のトラックピッチは、前記トラックピッチ可変
    手段により、前記第3のトラックピッチの整数分の1を
    満足するような複数種類のトラックピッチから選択自在
    に変化可能とされてなることを特徴とする請求項12に
    記載の記録再生装置。
  14. 【請求項14】外部からの指令が入力される入力手段
    と、 前記入力手段に入力された指令に応じて、前記トラック
    ピッチ可変手段を制御する制御手段と、を備えてなるこ
    とを特徴とする請求項12または請求項13に記載の記
    録再生装置。
  15. 【請求項15】前記入力手段は、所定の記録時間の情報
    を、前記第2のモードの所定のトラックピッチで記録す
    るように受付可能であり、 前記制御手段は、前記所定のトラックピッチで記録可能
    な残余時間が前記所定の記録時間よりも少ないときに、
    記録可能な残余時間を前記所定の記録時間以上とし、か
    つ設定可能なうちで最も大きなトラックピッチに変更す
    るように前記トラックピッチ可変手段を制御することを
    特徴とする請求項14に記載の記録再生装置。
  16. 【請求項16】ヘリカルスキャン方式の記録再生装置で
    あって、 第1のトラックピッチで記録される第1のモードと、前
    記第1のトラックピッチの3分の1の第2のトラックピ
    ッチで記録される第2のモードと、前記第1のトラック
    ピッチの6分の1以上で、かつ3分の1より小さい第3
    のトラックピッチで記録される第3のモードとを有して
    おり、 前記第1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第
    3のモードでの記録または再生時において兼用される回
    転ヘッドと、 音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘッド
    と、 再生時において、前記ヘッドのトラック幅の中心をトラ
    ックピッチの中心と一致させて走査させる再生走査手段
    と、を備え、 前記回転ヘッドおよび前記音声ヘッドのトラック幅は、
    19.33μm以上で、かつ29.01μm未満とされて
    なることを特徴とする記録再生装置。
  17. 【請求項17】ヘリカルスキャン方式の記録再生装置で
    あって、 第1のトラックピッチで記録される第1のモードと、前
    記第1のトラックピッチの3分の1の第2のトラックピ
    ッチで記録される第2のモードと、前記第1のトラック
    ピッチの5分の1以上で、かつ3分の1より小さい第3
    のトラックピッチで記録される第3のモードとを有して
    おり、 前記第1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第
    3のモードでの記録または再生時において兼用される回
    転ヘッドと、 音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘッド
    と、 再生時において、前記ヘッドのトラック幅の中心をトラ
    ックピッチの中心と一致させて走査させる再生走査手段
    と、を備え、 前記回転ヘッドおよび前記音声ヘッドのトラック幅は、
    19.33μm以上で、かつ34.8μm未満とされてな
    ることを特徴とする記録再生装置。
  18. 【請求項18】前記記録再生装置は、VHS方式のビデ
    オテープレコーダーであることを特徴とする請求項1な
    いし請求項17のいずれかに記載の記録再生装置。
  19. 【請求項19】ヘリカルスキャン方式の記録再生装置で
    あって、 前記記録再生装置はVHS方式のビデオテープレコーダ
    ーであり、 58μmのトラックピッチで記録される第1のモード
    と、58μmの5分の1のトラックピッチで記録される
    第2のモードとを有してなることを特徴とする記録再生
    装置。
  20. 【請求項20】記録時のトラックピッチが異なる複数の
    モードを有した記録再生装置に用いられる回転磁気ヘッ
    ド装置であって、 前記複数のモードは、第1のトラックピッチで記録され
    る第1のモードと、前記第1のトラックピッチよりも小
    さく、かつ前記第1のトラックピッチの3分の1よりも
    大きい第2のトラックピッチで記録される第2のモード
    を有しており、 前記第1のモードと前記第2のモードとで兼用され、か
    つ前記第1のトラックピッチと同等、ないしはそれ以下
    のトラック幅を有する第1の回転ヘッドを備えてなるこ
    とを特徴とする回転磁気ヘッド装置。
  21. 【請求項21】前記トラック幅は、前記第1のトラック
    ピッチと同等であることを特徴とする請求項20に記載
    の回転磁気ヘッド装置。
  22. 【請求項22】前記トラック幅は、19.33μmであ
    ることを特徴とする請求項21に記載の回転磁気ヘッド
    装置。
  23. 【請求項23】前記第1のトラックピッチよりも大きい
    第3のトラックピッチで記録される第3のモードを備え
    てなることを特徴とする請求項20に記載の回転磁気ヘ
    ッド装置。
  24. 【請求項24】前記第3のモードでの記録または再生時
    において、前記第1の回転ヘッドが兼用されることを特
    徴とする請求項23に記載の回転磁気ヘッド装置。
  25. 【請求項25】前記第1の回転ヘッドの近傍に、前記第
    3のモードで記録または再生時に用いられる第2の回転
    ヘッドを備えてなることを特徴とする請求項23に記載
    の回転磁気ヘッド装置。
  26. 【請求項26】前記第1の回転ヘッドのトラック幅は、
    前記第3のトラックピッチの3分の1とされてなること
    を特徴とする請求項23に記載の回転磁気ヘッド装置。
  27. 【請求項27】音声情報の記録または再生時に用いられ
    る音声ヘッドを備えてなることを特徴とする請求項20
    に記載の回転磁気ヘッド装置。
  28. 【請求項28】前記音声ヘッドのトラック幅は、前記第
    1の回転ヘッドのトラック幅以下であることを特徴とす
    る請求項27に記載の回転磁気ヘッド装置。
  29. 【請求項29】前記音声ヘッドのトラック幅は、前記第
    2のトラックピッチの3倍以下であることを特徴とする
    請求項27に記載の回転磁気ヘッド装置。
  30. 【請求項30】前記第2のトラックピッチは、変化可能
    であることを特徴とする請求項20に記載の回転磁気ヘ
    ッド装置。
  31. 【請求項31】ヘリカルスキャン方式の記録再生装置に
    用いられる回転磁気ヘッド装置であって、 前記記録再生装置は、第1のトラックピッチで記録され
    る第1のモードと、前記第1のトラックピッチの3分の
    1の第2のトラックピッチで記録される第2のモード
    と、前記第1のトラックピッチの6分の1以上で、かつ
    3分の1より小さい第3のトラックピッチで記録される
    第3のモードとを有しており、 前記第1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第
    3のモードでの記録または再生時において兼用される回
    転ヘッドと、 音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘッド
    と、を備え、 前記回転ヘッドおよび前記音声ヘッドのトラック幅は、
    19.33μm以上で、かつ29.01μm未満とされて
    なることを特徴とする回転磁気ヘッド装置。
  32. 【請求項32】ヘリカルスキャン方式の記録再生装置に
    用いられる回転磁気ヘッド装置であって、 前記記録再生装置は、第1のトラックピッチで記録され
    る第1のモードと、前記第1のトラックピッチの3分の
    1の第2のトラックピッチで記録される第2のモード
    と、前記第1のトラックピッチの5分の1以上で、かつ
    3分の1より小さい第3のトラックピッチで記録される
    第3のモードとを有しており、 前記第1のモードおよび前記第2のモードおよび前記第
    3のモードでの記録または再生時において兼用される回
    転ヘッドと、 音声情報の記録または再生時に用いられる音声ヘッド
    と、を備え、 前記回転ヘッドおよび前記音声ヘッドのトラック幅は、
    19.33μm以上で、かつ34.8μm未満とされてな
    ることを特徴とする回転磁気ヘッド装置。
  33. 【請求項33】前記記録再生装置は、VHS方式の記録
    再生装置であることを特徴とする請求項20ないし請求
    項32のいずれかに記載の回転磁気ヘッド装置。
  34. 【請求項34】VHS方式のビデオテープレコーダーに
    用いられる回転磁気ヘッド装置であって、 58μmの5分の1のトラックピッチで記録するのに用
    いられる回転ヘッドを備えてなることを特徴とする回転
    磁気ヘッド装置。
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