JPH1122584A - 燃料噴射装置 - Google Patents
燃料噴射装置Info
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- JPH1122584A JPH1122584A JP17747897A JP17747897A JPH1122584A JP H1122584 A JPH1122584 A JP H1122584A JP 17747897 A JP17747897 A JP 17747897A JP 17747897 A JP17747897 A JP 17747897A JP H1122584 A JPH1122584 A JP H1122584A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】燃料噴射率を運転状況に応じて、安価に制御す
る。 【解決手段】 燃料蓄圧室32内に蓄圧された燃料を制
御室に導入し、この制御室内に導入された高圧燃料の圧
力で弁体を押して燃料噴射孔を閉じ、制御室内の高圧燃
料を燃料排出路から排出して弁体の押圧力を下げること
で燃料噴射孔を開く燃料噴射弁につき、前記燃料排出路
に、前記制御室から排出される燃料の圧力によって駆動
され、駆動に応じて燃料排出路の通路断面積を可変とす
る燃料流出量可変制御手段43を設け、燃料噴射初期
は、制御室内から流出する燃料の圧力が高圧であること
を利用して、燃料流出量可変制御手段43で、燃料排出
路の通路断面積を小さくし、制御室内圧で駆動される弁
体のリフト速度を緩和して、燃料噴射率を低下させ、そ
の後は、制御室内から流出する燃料の圧力が低くなって
いくことを利用して、燃料流出量可変制御手段43で、
燃料排出路の通路断面積を大きくし、制御室内圧を急速
に下げて弁体のリフト速度を速くし、燃料噴射率を高く
する。
る。 【解決手段】 燃料蓄圧室32内に蓄圧された燃料を制
御室に導入し、この制御室内に導入された高圧燃料の圧
力で弁体を押して燃料噴射孔を閉じ、制御室内の高圧燃
料を燃料排出路から排出して弁体の押圧力を下げること
で燃料噴射孔を開く燃料噴射弁につき、前記燃料排出路
に、前記制御室から排出される燃料の圧力によって駆動
され、駆動に応じて燃料排出路の通路断面積を可変とす
る燃料流出量可変制御手段43を設け、燃料噴射初期
は、制御室内から流出する燃料の圧力が高圧であること
を利用して、燃料流出量可変制御手段43で、燃料排出
路の通路断面積を小さくし、制御室内圧で駆動される弁
体のリフト速度を緩和して、燃料噴射率を低下させ、そ
の後は、制御室内から流出する燃料の圧力が低くなって
いくことを利用して、燃料流出量可変制御手段43で、
燃料排出路の通路断面積を大きくし、制御室内圧を急速
に下げて弁体のリフト速度を速くし、燃料噴射率を高く
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射装置、特
に、ディーゼルエンジンに用いられる蓄圧式燃料噴射装
置に関する。
に、ディーゼルエンジンに用いられる蓄圧式燃料噴射装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、蓄圧式(コモンレール式)燃
料噴射装置は、蓄圧室から供給される高圧燃料を燃料噴
射弁の内部に設けた制御室に導入して、燃料制御弁のニ
ードル弁を下降させ、このニードル弁を常閉状態に保
ち、さらに、制御室内の燃料を燃料排出路にリークさ
せ、制御室内を減圧することで、ニードル弁を上昇さ
せ、このニードル弁を開いて燃料噴射孔より燃料噴射を
する構成である。
料噴射装置は、蓄圧室から供給される高圧燃料を燃料噴
射弁の内部に設けた制御室に導入して、燃料制御弁のニ
ードル弁を下降させ、このニードル弁を常閉状態に保
ち、さらに、制御室内の燃料を燃料排出路にリークさ
せ、制御室内を減圧することで、ニードル弁を上昇さ
せ、このニードル弁を開いて燃料噴射孔より燃料噴射を
する構成である。
【0003】このような、従来の燃料噴射装置におい
て、燃料噴射率は、ニードル弁先端の弁開度及び弁孔の
大きさに左右される。すなわち、ニードル弁が上昇し
て、燃料噴射孔への流路を開く課程において、その流路
面積が燃料噴射孔より小さい間は、その流路面積により
燃料噴射率が規定され、燃料噴射孔への流路面積が、燃
料噴射孔の断面積より大きくなった後は、燃料噴射孔の
断面積により燃料噴射率が規定される。
て、燃料噴射率は、ニードル弁先端の弁開度及び弁孔の
大きさに左右される。すなわち、ニードル弁が上昇し
て、燃料噴射孔への流路を開く課程において、その流路
面積が燃料噴射孔より小さい間は、その流路面積により
燃料噴射率が規定され、燃料噴射孔への流路面積が、燃
料噴射孔の断面積より大きくなった後は、燃料噴射孔の
断面積により燃料噴射率が規定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コモンレール式では、
高圧状態で燃料が供給されるため、噴射初期から必要以
上の量の燃料が噴射される。エンジン性能を向上させる
ため、本来は、進角させ、燃料噴射タイミングを早めた
いが、燃料噴射初期の燃料噴射量が多すぎると、燃焼初
期に急激な燃焼による過度の燃焼騒音を伴うこととな
る。そこで、燃料噴射制御の初期には噴射率を下げ噴射
量を抑えることで進角させ、初期の燃焼を抑え燃焼騒音
を低減する必要がある。一方、短期間で噴射を完了しな
ければならないので、噴射中期以降は、燃料噴射率を上
げる必要がある。
高圧状態で燃料が供給されるため、噴射初期から必要以
上の量の燃料が噴射される。エンジン性能を向上させる
ため、本来は、進角させ、燃料噴射タイミングを早めた
いが、燃料噴射初期の燃料噴射量が多すぎると、燃焼初
期に急激な燃焼による過度の燃焼騒音を伴うこととな
る。そこで、燃料噴射制御の初期には噴射率を下げ噴射
量を抑えることで進角させ、初期の燃焼を抑え燃焼騒音
を低減する必要がある。一方、短期間で噴射を完了しな
ければならないので、噴射中期以降は、燃料噴射率を上
げる必要がある。
【0005】このような要求に対し、前記従来例では、
燃料噴射孔への流路の断面積と、燃料噴射孔の断面積と
で燃料噴射率パターンを決定しているため、燃料噴射率
の変更に自由度がなく対応できない。
燃料噴射孔への流路の断面積と、燃料噴射孔の断面積と
で燃料噴射率パターンを決定しているため、燃料噴射率
の変更に自由度がなく対応できない。
【0006】そこで、燃料噴射の初期には低噴射率と
し、噴射後期には高噴射率となるよう制御する燃料噴射
装置が、特開平5−71438号公報に提案されてい
る。この装置は、燃料噴射弁の燃料噴射孔を開閉するノ
ズルニードルに作用する背圧を保持する制御室の圧力を
切替弁によって燃料の供給経路側である高圧室と前記燃
料の戻し経路(燃料排出路)側である低圧室とに切替え
制御して、前記燃料噴射孔より燃料を噴射する燃料噴射
装置において、前記切替弁の前記低圧側と直列に配設さ
れ、該低圧側の燃料の流れを遮断する第1の状態と、前
記前記低圧側の燃料の一部を逃がす第2の状態と、前記
低圧側の燃料を完全に逃がす第3の状態との少なくとも
3つの状態を取る制御弁と、無噴射時には前記切替弁を
高圧側とするとともに前記制御弁を第1の状態とし、噴
射初期では前記切替弁を低圧側に切り替えると同時に前
記制御弁を第2の状態とし、噴射後期では前記切替弁を
低圧側に切り替えたままで前記制御弁を第3の状態とす
る制御装置とを備えた構成である。
し、噴射後期には高噴射率となるよう制御する燃料噴射
装置が、特開平5−71438号公報に提案されてい
る。この装置は、燃料噴射弁の燃料噴射孔を開閉するノ
ズルニードルに作用する背圧を保持する制御室の圧力を
切替弁によって燃料の供給経路側である高圧室と前記燃
料の戻し経路(燃料排出路)側である低圧室とに切替え
制御して、前記燃料噴射孔より燃料を噴射する燃料噴射
装置において、前記切替弁の前記低圧側と直列に配設さ
れ、該低圧側の燃料の流れを遮断する第1の状態と、前
記前記低圧側の燃料の一部を逃がす第2の状態と、前記
低圧側の燃料を完全に逃がす第3の状態との少なくとも
3つの状態を取る制御弁と、無噴射時には前記切替弁を
高圧側とするとともに前記制御弁を第1の状態とし、噴
射初期では前記切替弁を低圧側に切り替えると同時に前
記制御弁を第2の状態とし、噴射後期では前記切替弁を
低圧側に切り替えたままで前記制御弁を第3の状態とす
る制御装置とを備えた構成である。
【0007】ここで、当該公報に記載された前記制御弁
は、ピエゾ素子への電圧の印加により駆動されるスプー
ル弁である。そして、この燃料圧力(燃料供給圧力)に
応じて定められた燃料噴射時間と噴射量との関係が、予
めマップの形で記憶されており、燃料蓄圧室内の燃料圧
力の検出信号が制御装置に入力されることで、制御装置
が燃料圧力に応じて切替弁及びスプール弁を制御し、噴
射初期では前記切替弁を低圧側に切り替えると同時に前
記制御弁を第2の状態として、燃料排出路の排出流量を
本来より少な目とし、これにより制御室の圧力を少し抜
き、ノズルニードルを少々上昇させることで燃料噴射孔
からの燃料噴射率を低めにする。その後、前記第3の状
態とすることで、制御室の圧力を完全に抜いて、ノズル
ニードルを完全に上昇させ、高噴射率を達成する。
は、ピエゾ素子への電圧の印加により駆動されるスプー
ル弁である。そして、この燃料圧力(燃料供給圧力)に
応じて定められた燃料噴射時間と噴射量との関係が、予
めマップの形で記憶されており、燃料蓄圧室内の燃料圧
力の検出信号が制御装置に入力されることで、制御装置
が燃料圧力に応じて切替弁及びスプール弁を制御し、噴
射初期では前記切替弁を低圧側に切り替えると同時に前
記制御弁を第2の状態として、燃料排出路の排出流量を
本来より少な目とし、これにより制御室の圧力を少し抜
き、ノズルニードルを少々上昇させることで燃料噴射孔
からの燃料噴射率を低めにする。その後、前記第3の状
態とすることで、制御室の圧力を完全に抜いて、ノズル
ニードルを完全に上昇させ、高噴射率を達成する。
【0008】しかし、このような装置では、ピエゾ素子
等の駆動源(電源)や、これを制御するためのマップ等
が必要であり、その分コスト高となる。本発明は、この
ような点に鑑み、燃料噴射率を燃料排出路に設けた弁で
制御して、燃料噴射時期に応じて燃料噴射率を可変とす
る技術を安価に提供することを課題とする。
等の駆動源(電源)や、これを制御するためのマップ等
が必要であり、その分コスト高となる。本発明は、この
ような点に鑑み、燃料噴射率を燃料排出路に設けた弁で
制御して、燃料噴射時期に応じて燃料噴射率を可変とす
る技術を安価に提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
の燃料噴射装置は、燃料を蓄圧する燃料蓄圧室と、この
燃料蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を制御室に導入し、この
制御室内に導入された高圧燃料の圧力で弁体を押して燃
料噴射孔を閉じ、制御室内の高圧燃料を燃料排出路から
排出して弁体の押圧力を下げることで燃料噴射孔を開く
燃料噴射弁と、を備えた燃料噴射装置において、前記燃
料排出路に設けられるとともに、前記制御室から排出さ
れる燃料の圧力によって駆動され、駆動に応じて燃料排
出路の通路断面積を可変とする燃料流出量可変制御手段
を備えることを特徴とする。
決するため、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
の燃料噴射装置は、燃料を蓄圧する燃料蓄圧室と、この
燃料蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を制御室に導入し、この
制御室内に導入された高圧燃料の圧力で弁体を押して燃
料噴射孔を閉じ、制御室内の高圧燃料を燃料排出路から
排出して弁体の押圧力を下げることで燃料噴射孔を開く
燃料噴射弁と、を備えた燃料噴射装置において、前記燃
料排出路に設けられるとともに、前記制御室から排出さ
れる燃料の圧力によって駆動され、駆動に応じて燃料排
出路の通路断面積を可変とする燃料流出量可変制御手段
を備えることを特徴とする。
【0010】ここで、前記燃料流出量可変制御手段は、
例えば、制御室から流出する燃料の圧力が高いとき、前
記通路面積を小さくし、圧力が低いとき、前記通路断面
積を大きくする。
例えば、制御室から流出する燃料の圧力が高いとき、前
記通路面積を小さくし、圧力が低いとき、前記通路断面
積を大きくする。
【0011】前記燃料噴射弁としては、燃料噴射孔と、
この燃料噴射孔を閉じる弁体と、この弁体を常閉方向に
付勢する付勢手段と、燃料供給源から所定圧力で供給さ
れてくる高圧燃料を前記燃料噴射孔へ導く第1の燃料供
給路と、この第1の燃料供給路から供給される燃料を受
けるとともに前記弁体に開弁方向に燃料圧を加える燃料
溜まりと、燃料供給源から所定圧力で供給されてくる高
圧燃料を受け入れて前記弁体を常閉方向に押圧する制御
室と、制御室内の高圧燃料を排出して制御室内の液圧を
下げる燃料排出路と、制御室からの燃料排出路に介在
し、閉時には制御室に高圧燃料を封じ込め、開時には制
御室から燃料排出路へと燃料を逃がす背圧制御弁と、を
有することが一般的である。
この燃料噴射孔を閉じる弁体と、この弁体を常閉方向に
付勢する付勢手段と、燃料供給源から所定圧力で供給さ
れてくる高圧燃料を前記燃料噴射孔へ導く第1の燃料供
給路と、この第1の燃料供給路から供給される燃料を受
けるとともに前記弁体に開弁方向に燃料圧を加える燃料
溜まりと、燃料供給源から所定圧力で供給されてくる高
圧燃料を受け入れて前記弁体を常閉方向に押圧する制御
室と、制御室内の高圧燃料を排出して制御室内の液圧を
下げる燃料排出路と、制御室からの燃料排出路に介在
し、閉時には制御室に高圧燃料を封じ込め、開時には制
御室から燃料排出路へと燃料を逃がす背圧制御弁と、を
有することが一般的である。
【0012】このような燃料噴射弁では、背圧制御弁が
閉じているとき制御室に印加される燃料圧が上昇する
が、そのときに弁体が制御室内の燃料圧から受ける押圧
力をFm、弁体が燃料溜まり内の燃料圧から受ける押圧
力をFs、前記付勢手段の付勢力をFcとすると、Fm
+Fc>Fs、Fc<Fsとされ、燃料噴射孔は弁体に
より閉ざされる。これに対し、背圧制御弁が開いて制御
室から燃料排出路へと燃料を逃がすと、制御室内の燃料
圧が下降するので、Fm+Fc<Fsとなった時点で、
付勢手段の付勢力に抗して弁体がリフトし、燃料噴射孔
が開き、燃料噴射が開始される。
閉じているとき制御室に印加される燃料圧が上昇する
が、そのときに弁体が制御室内の燃料圧から受ける押圧
力をFm、弁体が燃料溜まり内の燃料圧から受ける押圧
力をFs、前記付勢手段の付勢力をFcとすると、Fm
+Fc>Fs、Fc<Fsとされ、燃料噴射孔は弁体に
より閉ざされる。これに対し、背圧制御弁が開いて制御
室から燃料排出路へと燃料を逃がすと、制御室内の燃料
圧が下降するので、Fm+Fc<Fsとなった時点で、
付勢手段の付勢力に抗して弁体がリフトし、燃料噴射孔
が開き、燃料噴射が開始される。
【0013】ところで、燃料流出量可変制御手段が制御
室から流出する燃料の圧力によって駆動されということ
は、前記した従来例のピエゾ素子によるスプール弁に必
要な駆動用電源は不要となり、また、制御用のマップ等
も不要になることを意味する。 本燃料噴射弁にあって
は、制御室から高圧燃料が燃料排出路から流出し、制御
室内が低圧となって、弁体がリフトし、燃料噴射孔が開
くことで、燃料噴射が開始される。
室から流出する燃料の圧力によって駆動されということ
は、前記した従来例のピエゾ素子によるスプール弁に必
要な駆動用電源は不要となり、また、制御用のマップ等
も不要になることを意味する。 本燃料噴射弁にあって
は、制御室から高圧燃料が燃料排出路から流出し、制御
室内が低圧となって、弁体がリフトし、燃料噴射孔が開
くことで、燃料噴射が開始される。
【0014】燃料噴射初期においては、流出する燃料の
圧力は未だ高圧であるので、燃料流出量可変制御手段が
この高い燃料圧に応じて燃料排出路の通路断面積を小さ
くする。通路断面積が小さいということは、流路抵抗が
大きく、なかなか制御室内の圧力が低下しないので、弁
体のリフト速度が緩やか、かつ、リフト量は小さくなる
ことを意味する。よって、燃料噴射初期、燃料噴射率は
低く制御される。
圧力は未だ高圧であるので、燃料流出量可変制御手段が
この高い燃料圧に応じて燃料排出路の通路断面積を小さ
くする。通路断面積が小さいということは、流路抵抗が
大きく、なかなか制御室内の圧力が低下しないので、弁
体のリフト速度が緩やか、かつ、リフト量は小さくなる
ことを意味する。よって、燃料噴射初期、燃料噴射率は
低く制御される。
【0015】その後、燃料噴射後期になると、制御室内
の燃料圧が徐々に低下するので、燃料流出量可変制御手
段が低い燃料圧に応じて燃料排出路の通路断面積を大き
くする。すると、制御室から燃料排出路を経て流出する
燃料流出量が多くなるので、急激に制御室内の燃料圧が
低下し、燃料噴射弁の弁体のリフト速度が速くなり、弁
体のリフト量が大きくなることにより燃料噴射率が高く
なる。
の燃料圧が徐々に低下するので、燃料流出量可変制御手
段が低い燃料圧に応じて燃料排出路の通路断面積を大き
くする。すると、制御室から燃料排出路を経て流出する
燃料流出量が多くなるので、急激に制御室内の燃料圧が
低下し、燃料噴射弁の弁体のリフト速度が速くなり、弁
体のリフト量が大きくなることにより燃料噴射率が高く
なる。
【0016】本件において、より好ましくは、制御室へ
の燃料供給路において、制御室内への燃料供給量を決定
するインレットオリフィスが設けられ、一方、燃料排出
路には、制御室内からの燃料排出量を決定するアウトレ
ットオリフィスが設けられており、インレットオリフィ
スの通路断面積より、アウトレットオリフィスの通路断
面積の方が大きく設定され、前記燃料流出量可変制御手
段は、制御室内の燃料圧が高圧のとき、アウトレットオ
リフィスの通路断面積をインレットオリフィスの通路断
面積と同等とし、蓄圧室内の燃料圧が低圧となったと
き、アウトレットオリフィスの通路断面積をインレット
オリフィスの通路断面積より大きくするようにすること
が好ましい。
の燃料供給路において、制御室内への燃料供給量を決定
するインレットオリフィスが設けられ、一方、燃料排出
路には、制御室内からの燃料排出量を決定するアウトレ
ットオリフィスが設けられており、インレットオリフィ
スの通路断面積より、アウトレットオリフィスの通路断
面積の方が大きく設定され、前記燃料流出量可変制御手
段は、制御室内の燃料圧が高圧のとき、アウトレットオ
リフィスの通路断面積をインレットオリフィスの通路断
面積と同等とし、蓄圧室内の燃料圧が低圧となったと
き、アウトレットオリフィスの通路断面積をインレット
オリフィスの通路断面積より大きくするようにすること
が好ましい。
【0017】より思想的に表現すれば、制御室内への燃
料供給路における通路断面積より、制御室からの燃料排
出路の通路断面積を大きく設定し、前記燃料流出量可変
制御手段は、制御室から流出する燃料の圧力が高圧のと
き、燃料排出路の通路断面積を燃料供給路の通路断面積
と同等とし、制御室から流出する燃料の圧力が低圧とな
ったとき、燃料排出路の通路断面積を燃料供給路の通路
断面積より大きくするようにするのである。
料供給路における通路断面積より、制御室からの燃料排
出路の通路断面積を大きく設定し、前記燃料流出量可変
制御手段は、制御室から流出する燃料の圧力が高圧のと
き、燃料排出路の通路断面積を燃料供給路の通路断面積
と同等とし、制御室から流出する燃料の圧力が低圧とな
ったとき、燃料排出路の通路断面積を燃料供給路の通路
断面積より大きくするようにするのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を、
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0019】<装置の全体構成>図1に、燃料噴射装置
の全体構成を示す。この装置は、燃料供給源である燃料
タンク1から燃料を汲み上げて、所定圧力で送出する燃
料ポンプ2(ロータリーサプライポンプ)と、この燃料
ポンプ2から送出されて来る燃料を受け、所定の供給圧
力に蓄圧する燃料蓄圧室3を備えている。
の全体構成を示す。この装置は、燃料供給源である燃料
タンク1から燃料を汲み上げて、所定圧力で送出する燃
料ポンプ2(ロータリーサプライポンプ)と、この燃料
ポンプ2から送出されて来る燃料を受け、所定の供給圧
力に蓄圧する燃料蓄圧室3を備えている。
【0020】この燃料蓄圧室3には、複数の燃料供給路
4が接続され、各燃料供給路4には、内燃機関に取り付
けられた複数の燃料噴射弁5が接続されている。内燃機
関がたとえば6気筒で、各気筒にそれぞれ1つの燃料噴
射弁5を設けた場合、燃料供給路4、及び、燃料噴射弁
5はそれぞれ6つとなる。
4が接続され、各燃料供給路4には、内燃機関に取り付
けられた複数の燃料噴射弁5が接続されている。内燃機
関がたとえば6気筒で、各気筒にそれぞれ1つの燃料噴
射弁5を設けた場合、燃料供給路4、及び、燃料噴射弁
5はそれぞれ6つとなる。
【0021】前記燃料蓄圧室3には、燃料圧センサ6が
設けられ、燃料蓄圧室3内の燃料圧を検出するようにな
っている。さらに、この燃料圧センサ6は、コンピュー
タからなる制御装置7に接続されている。
設けられ、燃料蓄圧室3内の燃料圧を検出するようにな
っている。さらに、この燃料圧センサ6は、コンピュー
タからなる制御装置7に接続されている。
【0022】この制御装置7には、アクセルペダルが踏
み込まれた状態か否かを検出するアクセルセンサS1、
内燃機関への吸気圧力を検出する吸気圧センサS2、内
燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサS3、内燃
機関の回転数を検出する機関回転数センサ(NEセン
サ)S4、内燃機関への空気吸入量を検出するエアロフ
ローメータS5、車両に加わる慣性力を検出するGセン
サS6他、車両制御に必要な各種センサが接続されてい
る。
み込まれた状態か否かを検出するアクセルセンサS1、
内燃機関への吸気圧力を検出する吸気圧センサS2、内
燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサS3、内燃
機関の回転数を検出する機関回転数センサ(NEセン
サ)S4、内燃機関への空気吸入量を検出するエアロフ
ローメータS5、車両に加わる慣性力を検出するGセン
サS6他、車両制御に必要な各種センサが接続されてい
る。
【0023】また、制御装置7には、燃料ポンプ駆動制
御部8、燃料噴射弁駆動制御部9が設けられ、これら
は、前記各種センサからの情報を基に決定される運転条
件に従って、燃料ポンプ2や燃料噴射弁5を駆動制御す
るようになっている。
御部8、燃料噴射弁駆動制御部9が設けられ、これら
は、前記各種センサからの情報を基に決定される運転条
件に従って、燃料ポンプ2や燃料噴射弁5を駆動制御す
るようになっている。
【0024】制御装置7では、予め設定された定常運転
用の目標圧力となるよう、燃料蓄圧室3内の燃料圧をフ
ィードバック制御する。すなわち、前記燃料圧センサ6
からの検出圧力が、前記目標圧力になるまで、前記燃料
ポンプ2に駆動信号を送り、燃料の供給を継続し、目標
圧力になったところで、前記燃料ポンプ2の駆動を停止
する制御を繰り返す。
用の目標圧力となるよう、燃料蓄圧室3内の燃料圧をフ
ィードバック制御する。すなわち、前記燃料圧センサ6
からの検出圧力が、前記目標圧力になるまで、前記燃料
ポンプ2に駆動信号を送り、燃料の供給を継続し、目標
圧力になったところで、前記燃料ポンプ2の駆動を停止
する制御を繰り返す。
【0025】また、前記燃料蓄圧室3には、前記燃料蓄
圧室3内の圧力が、前記目標圧力を越えた、所定の設定
圧力となったとき、燃料蓄圧室3内の圧力を解放して逃
がすリリーフ弁11が設けられている。このリリーフ弁
11は、燃料供給源側すなわち燃料タンク1へと接続さ
れた燃料解放路12に介在する形で設置される。
圧室3内の圧力が、前記目標圧力を越えた、所定の設定
圧力となったとき、燃料蓄圧室3内の圧力を解放して逃
がすリリーフ弁11が設けられている。このリリーフ弁
11は、燃料供給源側すなわち燃料タンク1へと接続さ
れた燃料解放路12に介在する形で設置される。
【0026】<燃料噴射弁>図2に示したように、前記
燃料噴射弁5は、先端に燃料噴射孔21を有する筒状本
体22と、この筒状本体22の内部に進退移動自在に設
けられ、進出時に前記燃料噴射孔21を閉じ、後退時に
前記燃料噴射孔21を開く針状のニードル弁23(弁
体)と、このニードル弁23を閉方向に付勢する付勢手
段としてのコイルスプリング24とを備えている。
燃料噴射弁5は、先端に燃料噴射孔21を有する筒状本
体22と、この筒状本体22の内部に進退移動自在に設
けられ、進出時に前記燃料噴射孔21を閉じ、後退時に
前記燃料噴射孔21を開く針状のニードル弁23(弁
体)と、このニードル弁23を閉方向に付勢する付勢手
段としてのコイルスプリング24とを備えている。
【0027】さらに、燃料噴射弁5は、燃料供給源であ
る蓄圧室3から所定圧力で供給されてくる高圧燃料を前
記燃料噴射孔21へ導く第1の燃料供給路31と、高圧
燃料を受け入れて前記ニードル弁23を閉方向に押圧す
る制御室32と、前記第1の燃料供給路31から分岐
し、燃料供給源である蓄圧室から所定圧力で供給されて
くる高圧燃料を前記制御室32へと導く第2の燃料供給
路33と、制御室32内の高圧燃料を排出して制御室3
2内の液圧を下げる燃料排出路34とを備えている。
る蓄圧室3から所定圧力で供給されてくる高圧燃料を前
記燃料噴射孔21へ導く第1の燃料供給路31と、高圧
燃料を受け入れて前記ニードル弁23を閉方向に押圧す
る制御室32と、前記第1の燃料供給路31から分岐
し、燃料供給源である蓄圧室から所定圧力で供給されて
くる高圧燃料を前記制御室32へと導く第2の燃料供給
路33と、制御室32内の高圧燃料を排出して制御室3
2内の液圧を下げる燃料排出路34とを備えている。
【0028】そして、第2の燃料供給路33には、制御
室32への燃料流入量を決定するインレットオリフィス
33aが設けられる一方、燃料排出路34には燃料排出
量を決定するアウトレットオリフィス34aが設けられ
ている。これらインレットオリフィス33aとアウトレ
ットオリフィス34aの通路断面積の比は、例えば、
2:3といったように、アウトレットオリフィス34a
をインレットオリフィス33aより大きく設定してい
る。
室32への燃料流入量を決定するインレットオリフィス
33aが設けられる一方、燃料排出路34には燃料排出
量を決定するアウトレットオリフィス34aが設けられ
ている。これらインレットオリフィス33aとアウトレ
ットオリフィス34aの通路断面積の比は、例えば、
2:3といったように、アウトレットオリフィス34a
をインレットオリフィス33aより大きく設定してい
る。
【0029】また、前記ニードル弁23は、前記制御室
32に臨み、制御室32内の燃料圧力を受けてニードル
弁23を下降させるメイン・ピストン23aを有し、こ
のメイン・ピストン23aに対し、ニードル弁23の燃
料噴射孔21側に、サブ・ピストン23cが設けられて
いる。このサブ・ピストン23cに臨むように、前記燃
料噴射孔21へと続く第1の燃料供給路31の途中に燃
料溜まり31aが設けられている。このため、燃料溜ま
り31a内の燃料圧がサブ・ピストン23cに加わり、
ニードル弁23を開く方向(図の上方)に押している。
このサブ・ピストン23cが燃料溜まり31a内の燃料
圧を受ける受圧面積Ssは、前記メイン・ピストン23
aが制御室32内の燃料圧を受ける受圧面積Smより小
さく設定されている。さらに、サブ・ピストン23cの
メインピストン23a側に、ニードル弁23を閉弁方向
に付勢する前記コイルスプリング24が配設されてい
る。
32に臨み、制御室32内の燃料圧力を受けてニードル
弁23を下降させるメイン・ピストン23aを有し、こ
のメイン・ピストン23aに対し、ニードル弁23の燃
料噴射孔21側に、サブ・ピストン23cが設けられて
いる。このサブ・ピストン23cに臨むように、前記燃
料噴射孔21へと続く第1の燃料供給路31の途中に燃
料溜まり31aが設けられている。このため、燃料溜ま
り31a内の燃料圧がサブ・ピストン23cに加わり、
ニードル弁23を開く方向(図の上方)に押している。
このサブ・ピストン23cが燃料溜まり31a内の燃料
圧を受ける受圧面積Ssは、前記メイン・ピストン23
aが制御室32内の燃料圧を受ける受圧面積Smより小
さく設定されている。さらに、サブ・ピストン23cの
メインピストン23a側に、ニードル弁23を閉弁方向
に付勢する前記コイルスプリング24が配設されてい
る。
【0030】前記メイン・ピストン23aが制御室32
内の燃料圧から受ける押圧力をFm、前記サブ・ピスト
ン23cが燃料溜まり31a内の燃料圧から受ける押圧
力をFs、前記コイルスプリング24の付勢力をFcと
したとき、定常時は、Fm+Fc>Fs、Fc<Fsで
ある。
内の燃料圧から受ける押圧力をFm、前記サブ・ピスト
ン23cが燃料溜まり31a内の燃料圧から受ける押圧
力をFs、前記コイルスプリング24の付勢力をFcと
したとき、定常時は、Fm+Fc>Fs、Fc<Fsで
ある。
【0031】さらに、制御室32からの燃料排出路34
に介在し、閉時には制御室32に高圧燃料を封じ込め、
開時には制御室32から燃料排出路34へと燃料を逃が
す、常閉の背圧制御弁35が設けられている。この背圧
制御弁35は、電磁弁で形成され、筒状本体22内に設
けられている。そして、この背圧制御弁35が閉じてい
るときは、制御室32に印加される燃料圧が上昇し、そ
の圧力により、メイン・ピストン23aが押され、これ
にスプリング24の付勢力も加わってニードル弁23が
下降する。
に介在し、閉時には制御室32に高圧燃料を封じ込め、
開時には制御室32から燃料排出路34へと燃料を逃が
す、常閉の背圧制御弁35が設けられている。この背圧
制御弁35は、電磁弁で形成され、筒状本体22内に設
けられている。そして、この背圧制御弁35が閉じてい
るときは、制御室32に印加される燃料圧が上昇し、そ
の圧力により、メイン・ピストン23aが押され、これ
にスプリング24の付勢力も加わってニードル弁23が
下降する。
【0032】その際、第1の燃料供給路31から燃料溜
まり31aにも制御室32内に印加されたと同圧の燃料
が導入され、サブ・ピストン23cを押すが、その押圧
力Fsは、Fm+Fcに抗しきれないので、ニードル弁
23は燃料噴射孔21を閉じた状態に保持される。
まり31aにも制御室32内に印加されたと同圧の燃料
が導入され、サブ・ピストン23cを押すが、その押圧
力Fsは、Fm+Fcに抗しきれないので、ニードル弁
23は燃料噴射孔21を閉じた状態に保持される。
【0033】その後、背圧制御弁35が開かれると、燃
料排出路34から制御室32内の燃料が排出するが、こ
のとき、アウトレットオリフィス34aをインレットオ
リフィス33aより大きく設定してあるため、制御室3
2内への燃料流入量より制御室内からの燃料流出量が多
くなり、その結果、制御室32内の燃料圧が下降する。
料排出路34から制御室32内の燃料が排出するが、こ
のとき、アウトレットオリフィス34aをインレットオ
リフィス33aより大きく設定してあるため、制御室3
2内への燃料流入量より制御室内からの燃料流出量が多
くなり、その結果、制御室32内の燃料圧が下降する。
【0034】そして、Fm+Fc<Fsとなった時点
で、スプリング24の付勢力に抗してニードル弁23が
リフトし、燃料噴射孔21が開き、燃料噴射が開始され
る。次に、前記燃料噴射孔21と、ニードル弁23との
関係を図3の詳細図で示す。弁座を形成する燃料噴射孔
21の内側壁はテーパー状に形成され、これに対応し、
ニードル弁23の先端もテーパー状の円錐形になってい
る。このような形状のため、ニードル弁23がリフト
し、弁座である内壁面から離れたときに形成される通路
面積Spが燃料噴射孔21の断面積Sfより小さいとき
は、その通路面積により燃料噴射率が決定され、ニード
ル弁23がさらにリフトして、通路面積Spが燃料噴射
孔21の断面積より大きくなった後は、燃料噴射孔21
の断面積により燃料噴射率が決定する。
で、スプリング24の付勢力に抗してニードル弁23が
リフトし、燃料噴射孔21が開き、燃料噴射が開始され
る。次に、前記燃料噴射孔21と、ニードル弁23との
関係を図3の詳細図で示す。弁座を形成する燃料噴射孔
21の内側壁はテーパー状に形成され、これに対応し、
ニードル弁23の先端もテーパー状の円錐形になってい
る。このような形状のため、ニードル弁23がリフト
し、弁座である内壁面から離れたときに形成される通路
面積Spが燃料噴射孔21の断面積Sfより小さいとき
は、その通路面積により燃料噴射率が決定され、ニード
ル弁23がさらにリフトして、通路面積Spが燃料噴射
孔21の断面積より大きくなった後は、燃料噴射孔21
の断面積により燃料噴射率が決定する。
【0035】<燃料流出量可変制御手段>前記構成に加
え、制御室32から流出する流出燃料の量を可変とする
可変バルブ43(燃料流出量可変制御手段)を設ける
と、ニードル弁23のリフト速度制御が可能となる。
え、制御室32から流出する流出燃料の量を可変とする
可変バルブ43(燃料流出量可変制御手段)を設ける
と、ニードル弁23のリフト速度制御が可能となる。
【0036】この可変バルブ43は、燃料排出路34に
介在したバルブ室51と、このバルブ室51内に進退自
在に設けられ、制御室32からの燃料を受けて駆動され
るピストン52とを有している。バルブ室51から燃料
タンクへと戻る戻り通路34bへの入口は、前記したア
ウトレットオリフィス34aとなっており、その通路断
面積が前記ピストン52の進退によって可変とされるよ
うに形成されている。すなわち、ピストン52に制御室
32側と戻り通路側とを結ぶ連絡通路52aが形成さ
れ、この連絡通路52aの開口縁が前記戻り通路34b
への入口であるアウトレットオリフィス34aの開口縁
との間で、通路断面積を大小に調節する。
介在したバルブ室51と、このバルブ室51内に進退自
在に設けられ、制御室32からの燃料を受けて駆動され
るピストン52とを有している。バルブ室51から燃料
タンクへと戻る戻り通路34bへの入口は、前記したア
ウトレットオリフィス34aとなっており、その通路断
面積が前記ピストン52の進退によって可変とされるよ
うに形成されている。すなわち、ピストン52に制御室
32側と戻り通路側とを結ぶ連絡通路52aが形成さ
れ、この連絡通路52aの開口縁が前記戻り通路34b
への入口であるアウトレットオリフィス34aの開口縁
との間で、通路断面積を大小に調節する。
【0037】なお、連絡通路の断面積は、アウトレット
オリフィス34aの通路断面積と同一か大きいものとす
る。また、前記ピストン52を付勢し、通常は燃料排出
路34の通路断面積(アウトレットオリフィス34aの
通路断面積)が大となる方向にピストン52を位置せし
めるスプリング53がバルブ室51内に設けられてい
る。制御室32から燃料排出路34を介してバルブ室5
1内に流出燃料が導入されると、ピストン52がその燃
料圧を受けて移動し、燃料排出路34の通路断面積(ア
ウトレットオリフィス34aの通路断面積)を小さくす
るようになっている。
オリフィス34aの通路断面積と同一か大きいものとす
る。また、前記ピストン52を付勢し、通常は燃料排出
路34の通路断面積(アウトレットオリフィス34aの
通路断面積)が大となる方向にピストン52を位置せし
めるスプリング53がバルブ室51内に設けられてい
る。制御室32から燃料排出路34を介してバルブ室5
1内に流出燃料が導入されると、ピストン52がその燃
料圧を受けて移動し、燃料排出路34の通路断面積(ア
ウトレットオリフィス34aの通路断面積)を小さくす
るようになっている。
【0038】<燃料噴射弁駆動制御>燃料噴射弁駆動制
御は、燃料噴射弁駆動制御部9により行われる。ディー
ゼル機関において、燃料噴射は、圧縮行程から膨張行程
において、機関の所定クランク角、例えば、上死点前1
0°CA(crank angle)〜上死点後5°CAで所定量
行う。噴射開始時期を上死点前10°CAとした場合、
これに燃料噴射時間を加算して噴射終了時期とする。
御は、燃料噴射弁駆動制御部9により行われる。ディー
ゼル機関において、燃料噴射は、圧縮行程から膨張行程
において、機関の所定クランク角、例えば、上死点前1
0°CA(crank angle)〜上死点後5°CAで所定量
行う。噴射開始時期を上死点前10°CAとした場合、
これに燃料噴射時間を加算して噴射終了時期とする。
【0039】燃料噴射前は、燃料噴射弁駆動制御部9に
より背圧制御弁35が閉ざされているので、制御室32
内は、蓄圧室3から第2の燃料供給路33を介して導入
された高圧燃料で満たされ、その圧力及びスプリング2
4の付勢力でニードル弁23が下降し、燃料噴出孔21
が閉ざされている。
より背圧制御弁35が閉ざされているので、制御室32
内は、蓄圧室3から第2の燃料供給路33を介して導入
された高圧燃料で満たされ、その圧力及びスプリング2
4の付勢力でニードル弁23が下降し、燃料噴出孔21
が閉ざされている。
【0040】前記燃料噴射タイミングが来ると、燃料噴
射弁駆動制御部9からの指令により、背圧制御弁35が
開き、制御室32内の高圧燃料が燃料排出路34から排
出される。これにより、制御室32内の燃料圧が下降
し、サブ・ピストン23cで受ける燃料溜まり31a内
の燃料圧により、ニードル弁23がリフトし、燃料噴射
孔21が開く。
射弁駆動制御部9からの指令により、背圧制御弁35が
開き、制御室32内の高圧燃料が燃料排出路34から排
出される。これにより、制御室32内の燃料圧が下降
し、サブ・ピストン23cで受ける燃料溜まり31a内
の燃料圧により、ニードル弁23がリフトし、燃料噴射
孔21が開く。
【0041】当初、燃料噴射孔21が完全に開くまでの
間、燃料噴射率は燃料噴射孔21周りの通路断面積Sp
により決まる。燃料噴射孔21周りの通路断面積Sp
が、燃料噴射孔21の断面積より大きくなったときは、
燃料噴射孔21が全開状態となる。
間、燃料噴射率は燃料噴射孔21周りの通路断面積Sp
により決まる。燃料噴射孔21周りの通路断面積Sp
が、燃料噴射孔21の断面積より大きくなったときは、
燃料噴射孔21が全開状態となる。
【0042】その後、所定の燃料噴射時間が経過する
と、燃料噴射弁駆動制御部9により、背圧制御弁35が
閉ざされる。すると、制御室32に高圧燃料が流入して
封入されるので、制御室32内の圧力が上昇し、この圧
力を受けてニードル弁23が下降し、燃料噴射孔21が
閉じる。
と、燃料噴射弁駆動制御部9により、背圧制御弁35が
閉ざされる。すると、制御室32に高圧燃料が流入して
封入されるので、制御室32内の圧力が上昇し、この圧
力を受けてニードル弁23が下降し、燃料噴射孔21が
閉じる。
【0043】この間における制御室圧力、制御室32へ
の燃料供給量、制御室32からの燃料排出量、ニードル
弁のリフト量、燃料噴射率の関係を、図4のタイミング
チャートに従って説明する。
の燃料供給量、制御室32からの燃料排出量、ニードル
弁のリフト量、燃料噴射率の関係を、図4のタイミング
チャートに従って説明する。
【0044】このタイミングチャートにおいて、実線
は、可変バルブ43が存在しない従来の装置の特性を示
し、破線は、可変バルブ43を備えた本件の装置の特性
を示す。
は、可変バルブ43が存在しない従来の装置の特性を示
し、破線は、可変バルブ43を備えた本件の装置の特性
を示す。
【0045】まず、燃料噴射初期では、制御室内の燃料
圧は高いので、制御室から流出する燃料の圧力も高い。
この圧力が直接バルブ室51に加わり、ピストン52を
一旦、図の上方にまで押す。このとき、バネ定数等によ
り、ピストン52と燃料圧とがつり合い、アウトレット
オリフィス34aの通路断面積が小さくなる。
圧は高いので、制御室から流出する燃料の圧力も高い。
この圧力が直接バルブ室51に加わり、ピストン52を
一旦、図の上方にまで押す。このとき、バネ定数等によ
り、ピストン52と燃料圧とがつり合い、アウトレット
オリフィス34aの通路断面積が小さくなる。
【0046】この場合、アウトレットオリフィス34a
の通路断面積が小さくなるので、流路抵抗が大きくなっ
て、流出量が少なくなり、なかなか制御室内の圧力が低
下しない。換言すれば、緩やかに制御室32内の圧力が
低下するので、ニードル弁23のリフト速度が緩やかと
なる。よって、燃料噴射初期、図4の破線で示したよう
に、燃料噴射率は低く抑制される。
の通路断面積が小さくなるので、流路抵抗が大きくなっ
て、流出量が少なくなり、なかなか制御室内の圧力が低
下しない。換言すれば、緩やかに制御室32内の圧力が
低下するので、ニードル弁23のリフト速度が緩やかと
なる。よって、燃料噴射初期、図4の破線で示したよう
に、燃料噴射率は低く抑制される。
【0047】このことにより、燃焼騒音及びNOx の低
減が可能で、また、噴射時期を進角することが可能とな
るので、燃費の改善を図ることができる。その後、制御
室内の燃料圧は徐々に低下するので、可変バルブ43の
ピストン52がスプリング53の付勢力で図2の下方へ
と移動し、アウトレットオリフィス43aの通路断面積
を大きくする。すると、制御室から燃料排出路を経て流
出する燃料流出量が多くなるので、ニードル弁23のリ
フト速度が速くなり、リフト量が大となる。よって、燃
料噴射後期では、燃料噴射率が高くなる。このため、燃
料噴射期間短縮による出力の向上、後燃え低減によるス
モークの低減が可能となる。
減が可能で、また、噴射時期を進角することが可能とな
るので、燃費の改善を図ることができる。その後、制御
室内の燃料圧は徐々に低下するので、可変バルブ43の
ピストン52がスプリング53の付勢力で図2の下方へ
と移動し、アウトレットオリフィス43aの通路断面積
を大きくする。すると、制御室から燃料排出路を経て流
出する燃料流出量が多くなるので、ニードル弁23のリ
フト速度が速くなり、リフト量が大となる。よって、燃
料噴射後期では、燃料噴射率が高くなる。このため、燃
料噴射期間短縮による出力の向上、後燃え低減によるス
モークの低減が可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、制御室から流出する燃
料の圧力が高圧から低圧に変化するにつれ、燃料噴射率
を変化させることが可能で、適切な燃料噴射率を得るこ
とができる。
料の圧力が高圧から低圧に変化するにつれ、燃料噴射率
を変化させることが可能で、適切な燃料噴射率を得るこ
とができる。
【0049】また、制御室から流出する燃料の圧力で燃
料流出量可変制御手段を駆動するようにしたので、安価
に提供できる。
料流出量可変制御手段を駆動するようにしたので、安価
に提供できる。
【図1】本件発明にかかる装置の全体構成図
【図2】実施形態の燃料噴射弁を示した図
【図3】燃料噴射孔周りを示した詳細図
【図4】実施形態の燃料噴射特性を示したタイミングチ
ャート図
ャート図
1・・燃料供給源である燃料タンク 2・・燃料ポンプ 3・・燃料蓄圧室 4・・燃料供給路 5・・燃料噴射弁 6・・燃料圧センサ 7・・制御装置 8・・燃料ポンプ駆動制御部 9・・燃料噴射弁駆動制御部 11・・リリーフ弁 12・・燃料解放路 21・・燃料噴射孔 22・・筒状本体 23・・ニードル弁 24・・コイルスプリング 31・・第1の燃料供給路 32・・制御室 33・・第2の燃料供給路 33a・・インレットオリフィス 34・・燃料排出路 34a・・アウトレットオリフィス 34b・・戻り通路 35・・背圧制御弁 43・・燃料流出量可変制御手段としての可変バルブ 51・・バルブ室 52・・ピストン 52a・・連絡通路 53・・スプリング S1・・アクセルセンサ S2・・吸気圧センサ S3・・水温センサ S4・・機関回転数センサ S5・・エアロフローメータ S6・・Gセンサ
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料を蓄圧する燃料蓄圧室と、 この燃料蓄圧室に蓄圧した高圧燃料を制御室に導入し、
この制御室内に導入された高圧燃料の圧力で弁体を押し
て燃料噴射孔を閉じ、制御室内の高圧燃料を燃料排出路
から排出して弁体の押圧力を下げることで燃料噴射孔を
開く燃料噴射弁と、 を備えた燃料噴射装置において、 前記燃料排出路に設けられるとともに、前記制御室から
排出される燃料の圧力によって駆動され、駆動に応じて
燃料排出路の通路断面積を可変とする燃料流出量可変制
御手段を備えることを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項2】 前記燃料流出量可変制御手段は、前記制
御室から排出される燃料の圧力が高いとき、前記通路断
面積を小さくし、燃料の圧力が低いとき、前記通路断面
積を大きくすることを特徴とする請求項1記載の燃料噴
射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17747897A JPH1122584A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17747897A JPH1122584A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 燃料噴射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1122584A true JPH1122584A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16031624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17747897A Pending JPH1122584A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 燃料噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1122584A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7040293B2 (en) | 2003-08-26 | 2006-05-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection system |
| JP2009103080A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
| JP2009530529A (ja) * | 2006-03-15 | 2009-08-27 | デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | 改良制御バルブ装置 |
| US11220980B2 (en) * | 2019-05-16 | 2022-01-11 | Caterpillar Inc. | Fuel system having isolation valves between fuel injectors and common drain conduit |
-
1997
- 1997-07-02 JP JP17747897A patent/JPH1122584A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7040293B2 (en) | 2003-08-26 | 2006-05-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection system |
| JP2009530529A (ja) * | 2006-03-15 | 2009-08-27 | デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | 改良制御バルブ装置 |
| US8333178B2 (en) | 2006-03-15 | 2012-12-18 | Delphi Technologies Holding S.Arl | Control valve arrangement |
| JP2009103080A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
| US11220980B2 (en) * | 2019-05-16 | 2022-01-11 | Caterpillar Inc. | Fuel system having isolation valves between fuel injectors and common drain conduit |
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