JPH11228422A - 抗マラリア剤 - Google Patents

抗マラリア剤

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JPH11228422A
JPH11228422A JP3266198A JP3266198A JPH11228422A JP H11228422 A JPH11228422 A JP H11228422A JP 3266198 A JP3266198 A JP 3266198A JP 3266198 A JP3266198 A JP 3266198A JP H11228422 A JPH11228422 A JP H11228422A
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JP
Japan
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group
antimalarial
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following formula
antimalarial agent
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JP3266198A
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English (en)
Inventor
Junko Takashima
純子 高嶋
Arisuke Wataya
有佑 綿矢
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度で優れた抗マラリア作用を有する新規
な抗マラリア剤を提供する。 【解決手段】 下記式(I)で表わされるヌクレオシド
誘導体、その塩、それらの水和物または溶媒和物を有効
成分とする抗マラリア剤。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある種のヌクレオ
シド誘導体を有効成分とする抗マラリア剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】マラ
リアはハマダラカによって媒介されるマラリア原虫が赤
血球内に寄生し発生する感染症であり、一時は撲滅可能
と考えられた。しかし、マラリア原虫や媒介蚊の出現に
より、全世界で年間3〜5億人がマラリアに感染し、そ
の死亡者は年間推定300万人以上となり、人類に最も
大きな被害を及ぼしている感染症となっている。日本国
内でも輸入感染症として増加する傾向にあり中には診
断、治療の遅れから死亡する例も見られる。このような
状況に対し、WHOも新規化学療法剤の開発を重要な目
標に掲げている。
【0003】一方、5′−−スルファモイルヌクレオ
シドはAMP(5′−アデニル酸)のアナローグとも考
えられ、1978年にセロトニンで誘導される血小板凝
集を阻害する物質として合成された(Gough et
al,J.Med.Chem.,21,520(19
78))。また、各種放線菌の生産する抗生物質として
ヌクレオシデン(Mortonet al,J.Am.
Chem.Soc.,91,1535(1969))、
AT−265(Takahashi et al,J.
Antibiofics,35,939(198
2)),5′−−スルファモイルアデノシン(Ren
gaaraju et al,Sci.Reports
Meiji Seika Kaisha,25,49
(1986)),5′−−スルファモイルツベルシジ
ン(Iwata et al,Sci.Reports
Meiji Seika Kaisha,26,17
(1987))などが報告されている。
【0004】最近では除草剤としこの用途の研究が盛ん
でいくつかの報告がなされている(Zeneca Li
mited,英国特許公報第2284811号(199
5);Kristinsson et al.,ACS
Symp.Ser.,584,206(199
5))。しかしながら、これらの化合物が抗マラリア作
用を有することに関する報告は、本発明者の知るかぎり
今までなされていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヌクレオ
シドが多様な生理活性を有することに着目し、多種類の
ヌクレオシドについて検討を重ねた結果、5′−−ス
ルファモイルヌクレオシドを含むある種のヌクレオシド
誘導体が強い抗マラリア活性を有することを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち本発明によれば下記
式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中RはC1 〜C6 のアルキル基または
1 〜C6 のアルキル基もしくはフェニル基で置換され
ていても良いアミノ基、Yは−SO2 −または−CO
−、R2 ′及びR3 ′はそれぞれ独立して、水素素子ま
たは水酸基、XはNまたはCH、R2 及びR6 はそれぞ
れ独立して、水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはC
1 〜C6 のアルキル基もしくはフェニル基で置換されて
いても良いアミノ基を表わす)で表わされるヌクレオシ
ド誘導体、その塩、それらの水和物または溶媒和物を有
効成分とする抗マラリア剤が提供される。本発明の好ま
しい態様によれば、下記式(II)
【0008】
【化4】
【0009】で表わされる5′−−スルファモイル−
2−クロロアデノシン(AT−265)その塩、それら
の水和物または溶媒和物を有効成分とする抗マラリア剤
が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の抗マラリア剤は、前記式
(I)で表わされるヌクレオシド類を有効成分として含
有する。前記式(I)中のC1 〜C6 のアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル
基などが挙げられる。ハロゲン原子としては、塩素、臭
素、フッ素原子などが挙げられる。
【0011】また、上記でアミノ基の置換基としてのア
ルキル基及びフェニル基の数は、1個でも2個でも良
い。なお、前記式(I)で表わされる化合物は塩の形態
でも用いる事ができる。この時の塩としては、医薬とし
て許容しうる鉱酸または有機酸の塩であり、たとえば、
塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、乳酸塩などが挙げられる。なお、前記
式(I)で表わされる化合物は、遊離形態、任意の水和
物もしくは溶媒和物の形態でも用いられる。溶媒和物を
形成し得る溶媒としては、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、アセトン、酢酸エチル、塩化メチレン
等が挙げられる。
【0012】前記式(I)で表わされるヌクレオシド誘
導体は化学的に合成することができる(Gough e
t al,J.Med.Chem.,21,520(1
978);Kristinsson et al,AC
S Symp.Ser.,584,206(199
5))。また、いくつかのものは放線菌が生産すること
が知られており(Mortonet al,J.Am.
Chem.Soc.,91,1535(1969),T
akahashi et al,J.Antibiot
ics,35,939(1982),Rengoara
jn et al,Sci Reports.Meij
i Seika Kaisha,25,49(198
6),Iwataet al,Sci.Reports
Meiji Seika Kaisha ,26,1
7(1987))、これらを生産する放射菌を培養して
そこから公知の方法を用いて分離、精製したものを用い
てもよい。
【0013】本発明の抗マラリア剤は、これを医薬とし
て用いるに当たり、通常の製剤担体とともに投与経路に
応じた製剤とする事ができる。例えば、経口投与では錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等の形態に調剤さ
れる。経口投与用固形製剤を調製するに当たり、慣用の
賦形剤、結合剤、滑沢剤、その他着色剤、崩壊剤等を用
いることができる。
【0014】賦形剤としては、例えば、乳糖、デンプ
ン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、結晶セルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等が
挙げられ、結合剤としてはポリビニルアルコール、ポリ
ビニルエーテル、エチルセルロース、アラビアゴム、シ
エラック、白糖等が挙げられ、滑沢剤としてはステアリ
ン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。その他、着
色剤、崩壊剤も通常公知のものを用いることができる。
【0015】尚、錠剤は周知の方法によりコーティング
してもよい。また液状製剤は、水性または油性の懸濁
液、溶液、シロップ、エリキシル剤、その他であっても
よく、通常用いられる方法にて調製される。注射剤を調
製する場合はジデプシドにpH調整剤、緩衝剤、安定化
剤、等張剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、
筋肉内、静脈内用注射剤を製造することができる。ま
た、座剤を製造する際の基剤としては、例えばカカオ
脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸トリグ
リセライド、ウイテプゾール(ダイナマイトノーベル社
の登録商標)等の油脂性基剤を用いることができる。
【0016】さらに、本発明で用いる前記式(I)で表
わされるヌクレオシド誘導体以外の抗マラリア剤で併用
してもよいが、他の抗マラリア剤との併用は本発明に必
須ではない。投与量としては患者の症状、体重、年齢等
によって異なり、一様に服用することはできないが、前
記式(I)のヌクレオシド誘導体の量として、通常1日
当たり約1mg〜3000mgの範囲が好ましく、これ
を通常1日1〜4回に分けて投与するのが望ましい。
【0017】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例1 1 培養熱帯熱マラリア原虫による抗原虫活性の検定 培養熱帯熱マラリア原虫(FCR−3(ATCC309
32)を用い、invitro薬剤感受性試験を行っ
た。培地はRPMI1640培地(Gibco,NY)
にヒト血清(A型)を10%となるように加えたものを
用いた。マラリア原虫の培養条件は、O2 濃度5.0
%、CO2 濃度5.0%、及びN 2 濃度90%で、3
6.5℃で行った。
【0018】前培養した熱帯熱マラリア原虫を初期感染
率が0.5%となるように非感染赤血球で希釈し、24
穴培養プレートに分注し、サンプル溶液を添加し、ピペ
ッティングを行い溶液を混和した。72時間培養した
後、それぞれのウェルについて薄層塗抹標本を作製し、
光学顕微鏡下で感染率を測定した。原虫増殖阻害活性
は、薬剤を添加したものの感染率及びコントロールの感
染率から算出した。その結果を表1に示す。
【0019】2 マウス乳癌由来FM3A細胞による細
胞増殖阻害活性の検定 細胞はマウス乳癌由来FM3A細胞の野性株であるF2
8−7株(Japanese Cancer Rese
arch Resources Bank(JCRB)
により入手、培地はES培地(日水製薬)に胎児牛血清
を2%となるように添加したものを用いた。培養条件
は、CO2 濃度5.0%、37℃で行った。
【0020】前培養を行い、対数増殖期に入った細胞を
5×104 cells/mlになるように培地で希釈
し、24穴培養プレートに入れ、サンプル溶液を添加
し、ピペッティングを行い溶液を混和した。48時間培
養した後、それぞれのウェルについて細胞数をcell
counterで計数した。細胞増殖阻害活性は、薬
剤を添加したウェルの細胞数及びコントロールの細胞数
から算出した。マラリア原虫とマウス乳癌由来FM3A
細胞間の毒性比からサンプルの抗マラリア作用を評価し
た。この結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】上記の結果より、本発明のヌクレオシド誘
導体はマラリア原虫に対し、優れた抗原虫作用を有して
いながら、動物細胞に対しては細胞毒性が低く、優れた
抗マラリア剤であることがわかる。本発明化合物は現在
使用されているメフロキン、ピリメタミンと比べても原
虫増殖阻害活性も高く、毒性比も大きく選択性の高い抗
マラリア剤であることがわかる。
【0023】
【発明の効果】本発明の前記式(I)で表わされるヌク
レオシド誘導体は低濃度で選択的な抗マラリア作用を示
すことからこれを含有する抗マラリア剤はマラリア感染
の予防または治療薬として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中RはC1 〜C6 のアルキル基またはC1 〜C6
    アルキル基もしくはフェニル基で置換されていても良い
    アミノ基、 Yは−SO2 −または−CO−、 R2 ′及びR3 ′はそれぞれ独立して、水素素子または
    水酸基、 XはNまたはCH、 R2 及びR6 はそれぞれ独立して、水素原子、水酸基、
    ハロゲン原子またはC 1 〜C6 のアルキル基もしくはフ
    ェニル基で置換されていても良いアミノ基を表わす)で
    表わされるヌクレオシド誘導体、その塩、それらの水和
    物または溶媒和物を有効成分とする抗マラリア剤。
  2. 【請求項2】 下記式(II) 【化2】 で表わされる5′−−スルファモイル−2−クロロア
    デノシン、その塩、それらの水和物または溶媒和物を有
    効成分とする抗マラリア剤。
JP3266198A 1998-02-16 1998-02-16 抗マラリア剤 Pending JPH11228422A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710074B2 (en) 2000-03-03 2004-03-23 Japan Science And Technology Corporation Compound having antimalarial activity
US7951810B2 (en) 2005-02-04 2011-05-31 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Substituted pyrrolo[2,3-d]pyrimidines as inhibitors of E1 activating enzymes
US8207177B2 (en) 2006-02-02 2012-06-26 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Inhibitors of E1 activating enzymes
US9187482B2 (en) 2009-05-14 2015-11-17 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Hydrochloride salt of((1S,2S,4R)-4-{4-[(1S)-2,3-dihydro-1H-inden-1-ylamino]-7H-pyrrolo[2,3-d]pyrimidin-7-yl}-2-hydroxycyclopentyl)methyl sulfamate

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US10016427B2 (en) 2009-05-14 2018-07-10 Millennium Pharmacetuicals, Inc. Hydrochloride salt of((1S,2S,4R)-4-{4-[(1S)-2,3-dihydro-1H-inden-1-ylamino]-7H-pyrrolo[2,3-D]pyrimidin-7-YL}-2-hydroxycyclopentyl) methyl sulfamate

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