JPH11228758A - ストレッチフィルム - Google Patents

ストレッチフィルム

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JPH11228758A
JPH11228758A JP10037584A JP3758498A JPH11228758A JP H11228758 A JPH11228758 A JP H11228758A JP 10037584 A JP10037584 A JP 10037584A JP 3758498 A JP3758498 A JP 3758498A JP H11228758 A JPH11228758 A JP H11228758A
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JP
Japan
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component
weight
density polyethylene
density
equation
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Application number
JP10037584A
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English (en)
Inventor
Susumu Ejiri
晋 江尻
Satoru Koyama
悟 小山
Kenzou Chikanari
謙三 近成
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン系材料を用い、粘着性に優
れ、かつ透明性や衝撃強度においても優れるストレッチ
フィルムを提供する。 【解決手段】 下記の(a-1)〜(a-5)の性質を有するエチ
レン・α−オレフィン共重合体(A)成分80〜99.
5重量%及び、高圧ラジカル重合法による低密度ポリエ
チレン(B)成分20〜0.5重量%または高密度ポリ
エチレン(C)成分20〜0.5重量%を含有するエチ
レン・α−オレフィン共重合体組成物からなることを特
徴とするストレッチフィルム。 (A)成分: (a-1) α−オレフィンの炭素数:3〜12 (a-2) メルトフローレート(MFR):0.1〜50g
/10分 (a-3) 密度(d):0.880〜0.935g/cm3 (a-4) 下記式(1)で定義される組成分布変動係数Cx
が0.5以下 Cx=σ/SCBave. 式(1) σ:組成分布の標準偏差 SCBave.:1000C当たりの短鎖分岐の平均値(1/1
000C) (a-5) 冷キシレン可溶部の重量割合a(重量%)が密度d
(g/cm3)との関係式(2)を満たす a<4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4+1 式(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストレッチフィル
ムに関する。さらに詳しくは、特定のエチレン・α−オ
レフィン共重合体及び、高圧ラジカル重合法による低密
度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンを含有する樹
脂組成物からなるトレッチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ストレッチフィルムは引伸ばし
を行いながら包装し、内容物の保護、集積および販売促
進の機能を特徴とする。具体的には、家庭用のラップフ
ィルム、食品包装等の収縮フィルム、集積包装用のスト
レッチフィルム等、広範な範囲におよんでいる。ストレ
ッチフィルムに要求される物性としては、透明性が高い
こと、耐衝撃強度が高いこと、自己粘着性があること等
が挙げられる。これらのフィルムの素材としては、低密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体など
が知られている。低密度ポリエチレンフィルム単独では
透明性や粘着性がさほど良好ではなく、ポリプロピレン
フィルムは、透明性が良好で腰が強い反面、衝撃強度が
低い欠点を有する。ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリ
デンは、透明性や粘着性に優れるものの、衝撃強度、特
に低温衝撃強度が劣り、フィルムに含まれる可塑剤によ
る食品衛生上の問題等もあり、ポリオレフィン系フィル
ムへの代替が検討されている。エチレン−酢酸ビニル共
重合体フィルムは、透明性・粘着性・低温衝撃強度に優
れるものの、食品衛生上の問題等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
オレフィン系材料を用い、粘着性に優れ、かつ透明性や
衝撃強度においても優れるストレッチフィルムを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は長年、スト
レッチフィルムとして重要である粘着性があり、かつ透
明性に優れ衝撃強度が強い材料に関し鋭意研究を続けて
きた。その結果、特定のエチレン・α−オレフィン共重
合体及び、高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレ
ンまたは高密度ポリエチレンを含有する樹脂組成物から
なるストレッチフィルムが本発明の目的を達成すること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明は、下記の(a-1)〜(a-5)
の性質を有するエチレン・α−オレフィン共重合体
(A)成分80〜99.5重量%及び、高圧ラジカル重
合法による低密度ポリエチレン(B)成分20〜0.5
重量%または高密度ポリエチレン(C)成分20〜0.
5重量%を含有するエチレン・α−オレフィン共重合体
組成物からなることを特徴とするストレッチフィルムで
ある。 (A)成分: (a-1) α−オレフィンの炭素数:3〜12 (a-2) メルトフローレート(MFR):0.1〜50g
/10分 (a-3) 密度(d):0.880〜0.935g/cm3 (a-4) 下記式(1)で定義される組成分布変動係数Cx
が0.5以下 Cx=σ/SCBave. 式(1) σ:組成分布の標準偏差 SCBave.:1000C当たりの短鎖分岐の平均値(1/1
000C) (a-5) 冷キシレン可溶部の重量割合a(重量%)が密度d
(g/cm3)との関係式(2)を満たす a<4.8×104×(0.95-d)3 + 106×(0.95-d)4+1 式(2) 以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるエチレン・α
−オレフィン共重合体(A)成分は、エチレンと1種類
以上の(a−1)炭素数3〜12のα−オレフィンとの
共重合体である。これらの共重合成分の具体例として
は、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−
1、ドデセン−1、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル
−ヘキセン−1、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロ
ヘキセン、スチレン、ノルボルネン、ブタジエン、イソ
プレン等が挙げられるが、本発明は上記化合物に限定さ
れるべきものではない。これらの中でもブテン−1、ヘ
キセン−1、オクテン−14−メチル−ペンテン−1が
好ましい。
【0007】該エチレン・α−オレフィン共重合体は、
(a−2)メルトフローレート(MFR)が0.1〜5
0g/10分、その(a−3)密度は0.880〜0.
935g/cm3を満足するものである。
【0008】本発明で言うメルトフローレート(MF
R)とは、JIS K6760−1981に規定された
方法によって、荷重2.16kg、測定温度は190℃
の条件で測定した値である。この値が0.1g/10分
より小さい場合、フィルム成形において押出し負荷が高
くなりすぎるため好ましくない。一方、この値が50g
/10分を超える場合は、フィルム強度の低下が激しく
好ましくない。好ましいメルトフローレートの範囲は
0.3〜20g/10分、より好ましくは0.5〜10
g/10分、最も好ましくは0.8〜5g/10分であ
る。
【0009】ここで言うエチレン・α−オレフィン共重
合体の密度(d)とは、JIS K6760−1980
に規定された方法により測定される。密度が、0.88
0g/cm3よりも小さい場合剛性が低くなりすぎる
為、ハンドリング性の点から包装用フィルムとして用い
るのに適していない。一方、密度が0.935g/cm
3よりも大きい場合は、透明性と衝撃強度が低下するた
め好ましくない。好ましい密度は0.890〜0.93
0g/cm3、さらに好ましくは0.895〜0.92
5g/cm3である。
【0010】また、本発明で用いるエチレン・α−オレ
フィン共重合体は、下記(a−4)、(a−5)を満たすも
のである。 (a-4) 下記式(1)で定義される組成分布変動係数Cx
が0.5以下 Cx=σ/SCBave. 式(1) σ:組成分布の標準偏差 SCBave.:1000C当たりの短鎖分岐の平均値(1/
1000C) (a-5) 冷キシレン可溶部の重量割合a(重量%)が密度d
との関係式(2)を満たす a<4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4+1 式(2)
【0011】ここで言う組成分布変動係数Cxとは、組
成分布の尺度を示すものであり、この値が小さいほど組
成分布が狭いことを示す。組成分布変動係数Cxが0.
5以下であることが好ましく、本発明のストレッチフィ
ルムの透明性と抗ブロッキング性のバランスにおいて優
れた結果を与える。組成分布変動係数Cxが0.5を超
えると強度の低下や抗ブロッキング性に劣ることがあ
る。
【0012】組成分布変動係数Cxの測定の概要は、下
記のとおりである。本発明で用いるエチレン・α-オレ
フィン共重合体(A)成分を所定の温度に加熱した溶媒
に溶解してカラムオーブン中のカラムに入れ、オーブン
温度を下げる。続いて、所定の温度まで上昇させて、そ
の間に留出した共重合体の相対濃度と短鎖分岐度をカラ
ムに接続したFT−IRで測定する。その間に留出した
共重合体の相対濃度と短鎖分岐度を求めながら、最終温
度まで上げていく。得られた相対濃度と短鎖分岐度より
組成分布曲線を求める。この組成分布曲線の標準偏差を
σ、平均分岐度(Σ(SCB×各SCBをもつ溶出量の
割合))をSCBave.とし、上記式により組成分布変
動係数Cxを算出した。
【0013】ここで言う冷キシレン可溶部とは、米国の
code of federal regulations, Food and Drugs Admini
strationの§175.1520に規定された方法で測定されるも
のをいう。冷キシレン可溶部の重量割合aが上記範囲を
満足するエチレン・α−オレフィン共重合体を用いるこ
とが好ましく、本発明で用いる樹脂組成物の透明性と機
械的強度のバランスにおいて優れた結果を与える。冷キ
シレン可溶部の重量割合aが上式に示される範囲より大
きい場合、強度が低下し、抗ブロッキング性が悪化する
傾向がある。さらに好ましいaの範囲は、式(6)の範囲
で、最も好ましくは、式(7)の範囲である。 a < 4.8×104×(0.95−d)3+106×(0.95−d)4 式(6) a < 4.8×104×(0.95−d)3 式(7) (式中、aは冷キシレン可溶部の重量割合a(重量
%)、dはエチレン・α−オレフィン共重合体の密度
(g/cm3)を表わす。)
【0014】こうしたより好ましい条件を満足するエチ
レン・α−オレフィン共重合体は、遷移金属化合物を用
いる触媒により製造され、特にシクロペンタジエン形ア
ニオン骨格を有する基を有する遷移金属化合物を用いて
なる触媒の存在下に製造されるものが好ましい。該遷移
金属化合物はいわゆるメタロセン系化合物であり、通
常、一般式MLan-a(式中、Mは元素の周期率表の第
4族又はランタナイド系列の遷移金属原子である。Lは
シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基又はヘテ
ロ原子を含有する基であり、少なくとも一つはシクロペ
ンタジエン形アニオン骨格を有する基である。複数のL
は互いに架橋していてもよい。Xはハロゲン原子、水素
又は炭素数1〜20の炭化水素基である。nは遷移金属
原子の原子価を表し、aは0<a≦nなる整数であ
る。)で表され、単独または2種類以上組み合わせて用
いることができる。さらに、該触媒はこのメタロセン系
化合物に、アルモキサン化合物を含む有機アルミニウム
化合物、及び/またはトリチルボレート、アニリニウム
ボレート等のイオン性化合物、及び/またはSiO2、A
23等の無機担体、エチレン、スチレン等のオレフィ
ン重合体等の有機ポリマー担体を含む粒子状担体を組み
合わせて用いられる。ただし、本発明で使用するエチレ
ン・α−オレフィン共重合体を製造するための触媒は上
記化合物に限定されるものではない。また、重合方法は
特に限定されるものではなく、気相重合法、液相重合法
および高圧イオン重合法が挙げられるが、特に気相重合
法が好ましい。
【0015】本発明で使用する高圧ラジカル重合法によ
る低密度ポリエチレン(B)成分は、一般に槽型反応器
または管型反応器を用いて、ラジカル発生剤の存在下、
重合圧力1400〜3000kg/cm2、重合温度2
00〜300℃の条件下でエチレンを重合することによ
って行われる。分子量調節剤として水素やメタン、エタ
ンなどの炭化水素を用いることによってメルトフローレ
ートを調節することができる。
【0016】本発明で用いる高圧ラジカル重合法による
低密度ポリエチレン(B)成分は、(b−1)メルトフ
ローレート(MFR)が0.2〜20g/10分、その
(b−2)密度が0.910〜0.935g/cm3
満足するものが好ましい。
【0017】本発明で言うメルトフローレートとは、J
IS K6760−1981に規定された方法によっ
て、荷重2.16kg、測定温度は190℃の条件で測
定した値である。より好ましいメルトフローレートの範
囲は0.35〜10g/10分、最も好ましくは0.4
〜5g/10分である。
【0018】上記密度とは、JIS K6760−19
81に規定された方法により測定される。より好ましい
密度は0.915〜0.930g/cm3、最も好まし
くは0.918〜0.925g/cm3である。
【0019】さらに、本発明で用いる高圧ラジカル重合
法による低密度ポリエチレン(B)成分は、その(b−
3)スウェル比(SR)が、メルトフローレート(MFR)
との関係式(3)を満たすことが重要である。 1.81×10-1×log(MFR)+1.58>SR>1.29 式(3) 高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレンの構造に
関しては、重合条件によって平均分子量、分子量分布お
よび長鎖分岐度などを制御することが可能である。ここ
で用いられるスウェル比(SR)は、長鎖分岐度をあらわ
す指標であり、JIS K7210によって決定され
る。本発明で用いる高圧ラジカル重合法による低密度ポ
リエチレンのスウェル比(SR)がメルトフローレート
(MFR)との関係式を満たす特定の範囲のものを用いた
時に、特徴的に本発明の効果を発揮することができる。
【0020】本発明で用いる高密度ポリエチレン(C)成
分は、(c−1)メルトフローレートが0.2〜20g
/10分、(c−2)密度が0.940g/cm3
上、(c−3)下記式(4)で定義される[g]*の値が
0.2〜0.8である高密度ポリエチレンが好ましい。 [g]*=[η]/[η]l 式(4) ただし、[η]は135℃のテトラリン溶液で測定した
(C)成分の極限粘度を表し、[η]lは(C)成分と同一
の重量平均分子量を示す直鎖状高密度ポリエチレンの極
限粘度であり、下記式(5)により求められる。 [η]l=4.86×10-4[Mw]0.705 式(5) ここで、[Mw]は(C)成分の重量平均分子量(GPC
−LALLS法による)を表す。高密度ポリエチレン
(C)成分のメルトフローレートは、より好ましくは
0.5〜10g/10分である。高密度ポリエチレンの
密度は、より好ましくは0.945〜0.955g/c
3である。高密度ポリエチレンの上記式(4)で定義さ
れる[g]*の値は、より好ましくは0.3〜0.6であ
る。なお、(C)成分の重量平均分子量はGPC-LALLS (Gel
Permiation Chromatography−Low Angle Laser Light
Scatterring法)により測定される。また、式(5)につい
ては、たとえば文献 (H. Rachapudy, G. G. Smith, V.
R.Raju, and W. W.Glassley, J. Polym. Sci., Polym.
Phys. Ed., 17, 1211 (1979)) に記載されている。高密
度ポリエチレン(C)成分を得る方法は、例えば次の方
法が挙げられる。すなわち、エチレン単独、またはエチ
レンと炭素数3〜18の少量のα−オレフィンをチーグ
ラー・ナッタ系触媒またはメタロセン系触媒を使用し
て、溶媒の存在下、又は不存在下、気−固、液−固又は
均一液層下で重合する。重合温度は通常30〜300℃
であり、重合圧力は常圧〜3000kg/cm2であ
る。また、高密度ポリエチレンとして市販されているも
のの中から選ぶことができる。
【0021】本発明で用いるエチレン・α−オレフィン
共重合体組成物中の各成分の配合割合は、エチレン・α
−オレフィン共重合体(A)成分80〜99.5重量
%、好ましくは90〜99重量%、より好ましくは95
〜99重量%、高圧ラジカル重合法による低密度ポリエ
チレン(B)成分または高密度ポリエチレン(C)成分
20〜0.5重量%、好ましくは10〜1重量%、より
好ましくは5〜1重量%である。(B)成分または(C)成
分の含有率が20重量%を超えるとストレッチフィルム
として満足できる衝撃強度を得ることができず、一方
0.5重量%未満では、目的とする優れた粘着性と少な
い汚染性のバランスを得ることができない。
【0022】本発明で用いるエチレン・α−オレフィン
共重合体組成物を製造するにあたっては構成するエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(A)成分及び、高圧ラジ
カル重合法による低密度ポリエチレン(B)成分または
高密度ポリエチレン(C)成分をドライブレンドまたは
メルトブレンドすることにより行われる。ドライブレン
ドは、例えばヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー
などの各種ブレンダーが使用され、メルトブレンドは、
例えば単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、
熱ロールなどの各種ミキサーが用いられる。
【0023】本発明のストレッチフィルムは、上記エチ
レン・α−オレフィン共重合体組成物をインフレーショ
ンフィルム製造装置やTダイキャストフィルム製造装置
などを用いてフィルムとして利用されるのが好ましい。
また、本発明で用いるエチレン・α−オレフィン共重合
体組成物を共押出法、押出コーティング法(押出ラミネ
ート法ともいう。)などの技術を採用して多層フィルム
として利用することができる。また、これらの装置を用
いて得た単層フィルムを用いて、例えばドライラミネー
ト法、ウェットラミネート法、サンドラミネート法、ホ
ットメルトラミネート法などのラミネーション法など公
知の技術によりセロハン、紙、板紙、織物、アルミニウ
ム箔、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル樹脂、延伸ポリプロピレン
などの基材にラミネートした多層フィルムとして利用す
ることも可能である。
【0024】本発明のストレッチフィルムは目的に応じ
て、本発明の効果を損なわない範囲で、エチレン・α−
オレフィン共重合体組成物中の各成分以外の種々の樹脂
をブレンドしたものであってもよい。例えば、剛性を改
良する目的で高密度ポリエチレンのブレンド、また衝撃
強度を改良する目的で低密度エラストマー等のポリオレ
フィン系樹脂のブレンドが挙げられ、これらを一種また
は二種以上組み合わせて用いてもよい。
【0025】本発明のストレッチフィルムの更なる物性
向上を計るため、必要に応じて2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール(BHT)、テトラキス[メチレン−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン(IRGANOX 1010)、
n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5’−
ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート(IRGANO
X 1076)で代表されるフェノール系安定剤;ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイトおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイトなどで代表されるホファイト系
安定剤;高級脂肪酸アミドや高級脂肪酸エステルで代表
される滑剤;炭素数8〜22の脂肪酸のグリセリンエス
テルやソルビタン酸エステル、ポリエチレングリコール
エステルなどの帯電防止剤;ステアリン酸カルシウムな
どの脂肪酸金属塩で代表される加工性改良剤、シリカ、
炭酸カルシウム、タルクなどで代表されるブロッキング
防止剤などを含有させてもよい。
【0026】上記のように種々の目的に応じて配合す
る、高密度ポリエチレン、低密度エラストマー等の樹脂
成分や酸化防止剤、ブロッキング防止剤、滑剤、加工性
改良剤等の添加剤は、あらかじめ溶融混練したのち、フ
ィルム加工に供してもよいし、個々にドライブレンドま
たは一種以上のマスターバッチにしてドライブレンド後
フィルム加工に供してもよく、いずれの方法を用いても
よい。
【0027】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明は、これらに限定され
るものではない。
【0028】評価方法は以下の通りである。 (1)密度(d) JIS K6760に規定された方法に従った。 (2)メルトフローレート(MFR) JIS K6760に規定された方法に従った。荷重
2.16kg、温度は190℃である。 (3)組成分布変動係数(Cx) 東ソー社製多機能LCを用いて測定した。実施例及び比
較例で用いたエチレン・α−オレフィン共重合体を14
0℃に加熱したオルトジクロルベンゼン溶媒に溶解さ
せ、カラムオーブンの中の海砂を充填したカラムに入
れ、オーブンの温度を−14℃まで下げた。続いて、所
定の温度まで上昇させて、その間に流出した共重合体の
相対濃度と分岐度をカラムに接続したFT−IRで測定
した。設定した各温度毎に流出した共重合体の相対濃度
と分岐度を求めながら、最終温度まで上げていった。得
られた相対濃度と分岐度より組成分布曲線を求め、この
曲線より平均組成および分布の広さを表す組成分布変動
係数Cxを得た。 (4)冷キシレン可溶部(a) 米国のcode of federal regulations, Food and Drugs
Administrationの§175.1520に規定された方法に従っ
た。 (5)スウェル比(SR) JIS K7210に規定されたメルトフローレート測
定装置を用い、メルトフローレート測定時に押出したス
トランドの直径Dを測定し、オリフィスの直径D0との
比D/D0を求め、スウェル比とした。測定温度は19
0℃で行った。 (6)[g]* 東ソー社製GPC装置(HLC811)にChromatix社製L
ALLS装置(KMX−6)を接続し、溶媒テトラリン、濃度=
0.5重量%、温度=140℃、流量=1ml/分にて
測定した。 (7)Haze(霞み度) ASTM D1003に規定された方法に従った。この
値が小さいほど透明性が良いことを示す。 (8)落錘衝撃強度 ASTM D1709に規定された方法に従った。この
値が高い程、強度が高くストレッチフィルムとして優れ
る。 (9)引張破断伸び JIS K6781に規定された方法に従った。この値
が高い程、伸び特性が良好でありストレッチフィルムと
して優れる。 (10)粘着性 加工後のフィルムを400mm幅にスリットした上、紙
管に巻き直し、23℃での18時間状態調整を行った。
その後、紙管から上下二枚で密着している状態で取り出
した試料について温度23℃、湿度50%RHの条件
下、上下剥離式ブロッキングテスターを用いて、荷重移
動速度20g/分で100cm2の密着部に剥離力を与
えて、剥離に要する力(g/100cm2)を測定し
た。この値が高い程、粘着力が高くストレッチフィルム
として優れる。
【0029】使用したエチレン・α−オレフィン共重合
体(A)成分の物性を表1に、高圧ラジカル重合法による
低密度ポリエチレン(B)成分の物性を表2に、高密度ポ
リエチレン(C)成分の物性を表3にそれぞれ示す。
【0030】実施例1〜5、比較例1、2 (A)成分及び、(B)成分または(C)成分を表4、表5に
示した組成になるようタンブルミキサーで混合してエチ
レン・α−オレフィン共重合体組成物を得、これをモダ
ンマシナリー製40mm・50mmφ共押出し機(L/
D=32)、ダイ600mm巾、リップ0.9mm巾、
T−ダイ加工機により、加工温度280℃、押出量34
kg/h、チルロール温度30℃、引き取り速度75m
/分の条件下で厚み18μmのフィルムを加工した。得
られたフィルムの物性を表4、表5にそれぞれ示す。
【0031】
【表1】 (注1) 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4+1 A1:日本エボリュー(株)製、住友化学工業(株)販売、
スミカセンE FV403 A2:日本エボリュー(株)製、住友化学工業(株)販売、
スミカセンE FV402 A3:住友化学工業(株)製、スミカセンα FZ202
−0 A4:住友化学工業(株)製、スミカセンα FZ201
−0 A1〜A4はいずれもエチレン・ヘキセン−1共重合体
【0032】
【表2】 (注2)1.81×10-1×log(MFR)+1.58 B1、B2:住友化学工業(株)製 スミカセン、高圧
ラジカル重合法により製造
【0033】
【表3】 C1:出光石油化学(株)製、出光ポリエチレン 44
0M C2:丸善ポリマー(株)製、ケミレッツ 2010
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば粘
着性に優れ、かつ透明性や衝撃強度に極めて優れた性能
を発揮するストレッチフィルムが提供できる。また、本
発明は、食品衛生的にも優れるストレッチフィルムが提
供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:06)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(a-1)〜(a-5)の性質を有するエチレ
    ン・α−オレフィン共重合体(A)成分80〜99.5
    重量%及び、高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチ
    レン(B)成分20〜0.5重量%または高密度ポリエ
    チレン(C)成分20〜0.5重量%を含有するエチレ
    ン・α−オレフィン共重合体組成物からなることを特徴
    とするストレッチフィルム。 (A)成分: (a-1) α−オレフィンの炭素数:3〜12 (a-2) メルトフローレート(MFR):0.1〜50g
    /10分 (a-3) 密度(d):0.880〜0.935g/cm3 (a-4) 下記式(1)で定義される組成分布変動係数Cx
    が0.5以下 Cx=σ/SCBave. 式(1) σ:組成分布の標準偏差 SCBave.:1000C当たりの短鎖分岐の平均値(1/1
    000C) (a-5) 冷キシレン可溶部の重量割合a(重量%)が密度d
    (g/cm3)との関係式(2)を満たす a<4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4+1 式(2)
  2. 【請求項2】高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチ
    レン(B)成分が下記の(b-1)〜(b-3)の性質を有する請求
    項1記載のストレッチフィルム。 (B)成分: (b-1) メルトフローレート(MFR):0.2〜20g/
    10分 (b-2) 密度(d):0.910〜0.935g/cm3 (b-3) スウェル比(SR)が下記のメルトフローレート
    (MFR)との関係式(3)を満たす 1.81×10-1×log(MFR)+1.58>SR>1.29 式(3)
  3. 【請求項3】高密度ポリエチレン(C)成分が下記の(c
    -1)〜(c-3)の性質を有する請求項1記載のストレッチフ
    ィルム。 (C)成分: (c-1) メルトフローレート(MFR):0.2〜20g/
    10分 (c-2) 密度(d):0.940g/cm3以上 (c-3) 下記式(4)で定義される[g]*の値が0.2〜
    0.8 [g]*=[η]/[η]l 式(4) ただし、[η]は135℃のテトラリン溶液で測定した
    (C)成分の極限粘度を表し、[η]lは(C)成分と同一の
    重量平均分子量を示す直鎖状高密度ポリエチレンの極限
    粘度であり、下記式(5)により求められる。 [η]l=4.86×10-4[Mw]0.705 式(5) ここで、[Mw]は(C)成分の重量平均分子量(GPC
    −LALLS法による)を表す。
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