JPH11228763A - 絶縁組成物およびこれを用いた電力ケーブル - Google Patents

絶縁組成物およびこれを用いた電力ケーブル

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JPH11228763A
JPH11228763A JP10030233A JP3023398A JPH11228763A JP H11228763 A JPH11228763 A JP H11228763A JP 10030233 A JP10030233 A JP 10030233A JP 3023398 A JP3023398 A JP 3023398A JP H11228763 A JPH11228763 A JP H11228763A
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JP
Japan
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weight
power cable
insulating composition
water
xlpe
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JP10030233A
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English (en)
Inventor
Susumu Takahashi
享 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水トリー性に優れた絶縁組成物を提供する
こと、また、この絶縁組成物を用いた電力ケーブルを提
供すること。 【解決手段】 絶縁層を形成する絶縁組成物を、架橋ポ
リエチレンに対し、ポリNービニルアセトアミドを0.
1重量%〜10.0重量%含有してなる絶縁組成物とす
る。また、この絶縁組成物を用いて電力ケーブルを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁組成物に関
し、とくに耐水トリー性に優れた絶縁組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電力ケーブルは、例えば、銅
線などからなる導体上に、内部半導電層、絶縁層、外部
半導電層、金属遮蔽層、防食層(シース)を順次形成し
たものからなっている。
【0003】この電力ケーブルを形成する絶縁層は、こ
れを形成する材料として絶縁破壊電圧の高い高分子材料
が要求される。従来からこの要求に対応する材料とし
て、ポリエチレンなどが多く用いられている。とくに、
これを架橋した架橋ポリエチレン(以下、「XLPE」
と略記する)は、ポリエチレンの融点近傍以上での耐熱
性を改善したもので、電力ケーブルの絶縁体として最も
汎用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなXLPEを絶縁体として用いた電力ケーブル(以
下、「CVケーブル」と略記する)は、水分の存在と電
界の作用によって、水トリー劣化を起こしやすいという
欠点がある。この水トリー劣化は、配電クラスのCVケ
ーブルの運転電界である1.0kv/mm〜3.0kv
/mmの比較的低い電界での使用に際しても、容易に発
生する。とくに、CVケーブルを浸水下で使用される配
電ケーブルとして用いる場合、金属被覆などによる遮蔽
層を設けることが少ないことも加わって問題となってい
る。
【0005】よって本発明は、このような問題を解決
し、耐水トリー性に優れた絶縁組成物を提供することを
課題としている。さらに、この絶縁組成物を用いた電力
ケーブルを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、XLPEに
対し、下記一般式(I)で示されるポリNービニルアセ
トアミドを0.1重量%〜10.0重量%含有してなる
絶縁組成物によって、また、この絶縁組成物を用いた電
力ケーブルとすることによって解決できる。
【0007】
【化2】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の絶縁組成物は、上述したように、XLPEに対
し、上記一般式(I)で示されるポリNービニルアセト
アミド(以下、「PNVA」と略記する)を含有してな
ることを特徴とするものである。
【0009】ここでのXLPEとしては、従来のCVケ
ーブルの絶縁体として通常用いられているものを使用す
ることができ、例えば、低密度ポリエチレン(LDP
E)や、高密度ポリエチレン(HDPE)などを、高エ
ネルギーの電子線やγ線の照射によって架橋させる方法
やシラングラフト水架橋方法、化学的架橋方法などによ
って架橋させて得られたものなどを用いることができ
る。このようにして得られるXLPEは、疎水性のポリ
マーであることから、水トリーの発生起点である電界の
不整部(異物、ボイド、突起など)に対して、水分を誘
電凝縮して析出させやすい。このため、水トリーが発生
しやすい。
【0010】一方、ここでの上記一般式(I)で示され
るPNVAとしては、例えば、昭和電工製のものなどを
使用することができる。また、このPNVAは、熱可塑
性ポリマーである。
【0011】このような上記一般式(I)で示されるP
NVAは、親水性ポリマーである。このような親水性ポ
リマーは、疎水性ポリマーに対して水トリーの発生起点
における水分の凝縮析出を起こりにくくする。このこと
から、疎水性ポリマーである上記XLPEに対して、親
水性ポリマーであるPNVAを均一に分散含有させるこ
とで、耐水トリー性に優れた絶縁組成物を得ることがで
きる。
【0012】このようなXLPEにPNVAを含有させ
てなる絶縁組成物にあっては、このXLPEに対する前
記PNVAの含有量は、0.1重量%〜10.0重量%
とされる。好ましくは、0.5重量%〜5.0重量%と
される。前記PNVAの含有量を0.1重量%未満とし
た場合、耐水トリー性が十分に得られない。また、前記
PNVAを10.0重量%を越えて含有させた場合、X
LPEの誘電特性などの電気特性が低下するなどの不都
合が生じる。
【0013】上記一般式(I)で示されるPNVAは、
電力ケーブルの絶縁層を形成する材料に対して耐水トリ
ー性を向上させるために含有されて用いられるが、押出
内部半導電層や押出外部半導電層を形成する材料に対し
ても同様に含有して使用することができる。このPNV
Aは、これらそれぞれの部位に対して単独で使用するこ
ともできるが、同時に二つのあるいは全ての部位に対し
ても使用することができる。
【0014】このようなXLPEにPNVAを含有させ
てなる上記絶縁組成物は、前記PNVAを0.1重量%
〜10.0重量%含有させたものであるため、親水性ポ
リマーであるPNVAが疎水性ポリマーである前記XL
PE内部の水トリー発生起点への水の誘電凝縮を抑制し
て水分の凝縮析出を起こりにくくするので、優れた耐水
トリー性を有するものとすることがことができる。
【0015】また、本発明の電力ケーブルは、XLPE
にPNVAを含有させてなる上記絶縁組成物を用いたこ
とを特徴とするものである。このような絶縁組成物を使
用した電力ケーブルを製造するには、導体上に、内部半
導電層、絶縁層および外部半導電層を、三層押出被覆な
どにより順次形成させる方法などによって行われる。こ
のような電力ケーブルの製造に際し、絶縁層を、XLP
Eに対してPNVAを0.1重量%〜10.0重量%含
有してなる絶縁組成物で構成する。
【0016】このような電力ケーブルは、XLPEにP
NVAを含有させてなる上記絶縁組成物を使用したもの
であるため、耐水トリー性能に優れている。すなわち、
水トリー劣化の起こりにくい電力ケーブルとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。LDPE(MI=3.0g/10分、密度0.92
g/cm3)に対して、PNVAを0.00重量%、
0.07重量%、0.10重量%、1.00重量%、1
0.0重量%、15.0重量%それぞれ溶融ブレンド
し、架橋剤としてDCPを2.0重量部、さらに酸化防
止剤を0.2重量部添加したのち、これらを加熱プレス
形成してゲル分率約80%、厚さ5mmのシート状の絶
縁組成物を作成し、これを試験試料とした。
【0018】図1に示すように、上記試験試料1上にリ
ング状の堰板を設けて水電極2を形成した。また、試験
試料1の底面に導電性ペイントを塗布して塗布層を設
け、接地電極3とした。これに、10kV,1kHzの
電圧を電圧電極4より印加できるように構成し、上記電
極を30日間印加して、浸水課電試験を行った。上記試
験終了後、これらの試験試料それぞれに対して、試験試
料内部の水トリー(ボータイトリー)の発生数と、誘電
正接(tanδ)の測定を行った。その結果を表1に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】表1より、実施例1〜3においては、ボー
タイトリーの発生数が少ないという結果となった。これ
に対し、XLPEに対するPNVAの含有量を0.1重
量%未満とした比較例1あるいは比較例2においては、
ボータイトリーが多数発生して、耐水トリー性能に十分
な効果が得られないという結果となった。また、PNV
Aを10.0重量%を越えて含有させた比較例3におい
ては、誘電正接(tanδ)が好ましい含有量である実
施例1〜3と比較して大きいという結果となった。
【0021】これらの結果より、XLPEに対してPN
VAの含有させることで、XLPEの耐水トリー性能を
向上させることができることを確認できた。また、その
含有量を0.1重量%〜10.0重量%の好ましい範囲
とすることが重要であることがあきらかとなった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の絶縁組成物
は、XLPEに対して、上記一般式(I)で示されるP
NVAを0.1重量%〜10.0重量%含有してなるも
のであるので、前記XLPEの水トリー発生に際して水
分の凝縮析出が起こりにくく、良好な耐水トリー性を有
するものとすることができる。また、この絶縁組成物を
用いた電力ケーブルは、絶縁組成物が優れた耐水トリー
性を有しているため、例えば、これを配電ケーブルなど
として使用するに際し、金属被覆などによる遮蔽層を設
けなくとも、浸水下で使用される場合の耐水トリー性に
優れた電力ケーブルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浸水課電試験を示す概略構成図である。
【符号の説明】 1・・・試験試料、2・・・水電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋ポリエチレンに対し、下記一般式
    (I)で示されるポリNービニルアセトアミドを0.1
    重量%〜10.0重量%含有してなることを特徴とする
    絶縁組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の絶縁組成物を用いたこと
    を特徴とする電力ケーブル。
JP10030233A 1998-02-12 1998-02-12 絶縁組成物およびこれを用いた電力ケーブル Withdrawn JPH11228763A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200135377A (ko) * 2018-03-20 2020-12-02 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 폴리올레핀 및 폴리비닐피롤리돈 제제

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200135377A (ko) * 2018-03-20 2020-12-02 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 폴리올레핀 및 폴리비닐피롤리돈 제제
JP2021516710A (ja) * 2018-03-20 2021-07-08 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ポリオレフィンおよびポリビニルピロリドン配合物
US11952503B2 (en) 2018-03-20 2024-04-09 Dow Global Technologies Llc Polyolefin and polyvinylpyrrolidone formulation

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