JPH11228986A - 固定化ホスホリパーゼによる脱ガム法 - Google Patents
固定化ホスホリパーゼによる脱ガム法Info
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- JPH11228986A JPH11228986A JP10044595A JP4459598A JPH11228986A JP H11228986 A JPH11228986 A JP H11228986A JP 10044595 A JP10044595 A JP 10044595A JP 4459598 A JP4459598 A JP 4459598A JP H11228986 A JPH11228986 A JP H11228986A
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Abstract
いて油脂中のリン脂質を加水分解し、生じる加水分解産
物を除去することによって油脂中のガム質を除去する方
法において、油脂中のリン脂質の加水分解を、疎水性担
体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交換体に固定化
されたホスホリパーゼA1及び/又はA2を用いて行な
うことを特徴とする油脂の脱ガム法である。 【効果】 油脂の粘性がなくなるような高温においても
効率よく油脂を脱ガムすることができる。また、固定化
酵素の回収再利用を図ることができるため、経済的に油
脂を脱ガムすることができる。
Description
脱ガム法に関する。さらに、本発明は、食用油製造工業
などにも広く応用することができるものである。
た原油中には、リン脂質を主成分とするガム質が含まれ
ている。原油中に含まれるガム質は、油脂の品質を劣化
させるため、脱ガム工程によりこれを除去する必要があ
る。従来から、脱ガム工程には、ホスホリパーゼが用い
られている。ホスホリパーゼは、ガム質の主成分である
リン脂質を加水分解することができるので、これにより
ガム質を加水分解して除去することができる。
ゼは、比較的耐熱性が低いため、油脂の粘性がなくなる
ような高温においては容易に失活してしまい、効率的に
リン脂質を加水分解できないという問題点があった。ま
た、リン脂質の加水分解のために添加したホスホリパー
ゼは、原油と完全に混合してしまい、回収して再利用す
ることができず、経済的な面からも問題があった。そこ
で、効率がよく経済的な脱ガム法の開発が緊急の課題と
なっている。
ば70℃以上)においてもホスホリパーゼにより効率よく
リン脂質を加水分解でき、さらにホスホリパーゼを回収
再利用することができる脱ガム法を提供することを目的
とする。
を解決するために鋭意研究した結果、疎水性担体と陽イ
オン交換基とからなる陽イオン交換体にホスホリパーゼ
A1及び/又はA2を固定化することにより、ホスホリ
パーゼA1及び/又はA2の耐熱性が向上するという知
見を得るとともに、加水分解の対象となるリン脂質は陽
イオン交換体の疎水性担体部分に吸着されやすい一方、
加水分解産物であるリゾリン脂質及び脂肪酸は反応液中
に遊離されやすいため、ホスホリパーゼA1及び/又は
A2とリン脂質との反応性が増大するという知見を得
た。そして、これらの知見に基づき、疎水性担体と陽イ
オン交換基とからなる陽イオン交換体に固定化された固
定化ホスホリパーゼA1及び/又はA2を用いることに
より効率よく油脂の脱ガムを行なうことができるととも
に、ホスホリパーゼA1及び/又はA2の回収再利用を
図ることができることを見出し、本発明を完成するに至
った。
及び/又はA2を用いて油脂中のリン脂質を加水分解
し、生じる加水分解産物を除去することによって油脂中
のガム質を除去する方法において、油脂中のリン脂質の
加水分解を、疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽
イオン交換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1
及び/又はA2を用いて行なうことを特徴とする油脂の
脱ガム法である。また、本発明は、油脂中のリン脂質の
加水分解を、70℃以上の温度で行なうことを特徴とする
上記脱ガム法である。
本発明の油脂の脱ガム法は、ホスホリパーゼA1及び/
又はA2を用いて油脂中のリン脂質を加水分解し、生じ
る加水分解産物を除去することによって油脂中のガム質
を除去する方法において、油脂中のリン脂質の加水分解
を、疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交
換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1及び/又
はA2を用いて行なうことを特徴とする。
/又はA2は、いかなる生物由来のものであってもよ
い。このようなホスホリパーゼA1及び/又はA2とし
ては、例えば、哺乳類や微生物に由来するホスホリパー
ゼA1及び/又はA2を使用することができる。より具
体的には、例えば、ブタの膵臓から得られるホスホリパ
ーゼA2、パイロコッカス属又はアエロパイラム属等の
超好熱菌由来の耐熱性ホスホリパーゼA1及び/又はA
2等を使用することができるが、特に、パイロコッカス
属又はアエロパイラム属等の超好熱菌由来の耐熱性ホス
ホリパーゼA1及び/又はA2を使用するのが好まし
い。これらの耐熱性ホスホリパーゼA1及び/又はA2
を使用することにより、脱ガム工程に用いられる温度が
80℃以上であっても熱失活を起こさない固定化ホスホリ
パーゼA1及び/又はA2を得ることができる。
性担体と陽イオン交換基とからなる。ここで、疎水性担
体は、疎水性の担体である限り特に限定されず、公知の
いかなる疎水性担体であってもよい。また、陽イオン交
換基は特に限定されず、公知のいかなる陽イオン交換基
であってもよい。このような疎水性担体と陽イオン交換
基とからなる陽イオン交換体としては、例えば、スチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体にスルホン酸基(−SO3 -
H+)を導入したもの、アクリル酸又はメタクリル酸をジ
ビニルベンゼンを架橋剤として重合させたもの(陽イオ
ン交換基としてカルボン酸基を有する)、アクリル酸又
はメタクリル酸重合体にスルホン酸基を導入したもの、
ポリスチレン重合体に−COOH基を導入したもの、等を使
用することができる。
は、アンバーライトIRC-76,アンバーライトIRC-50, ダ
イアイオンWK10,ダイアイオンWK11,ダイアイオンWK20,
ディオライトCC-4, レパチットCNP-80等の市販の陽イオ
ン交換体を使用することができる。ホスホリパーゼA1
及び/又はA2の疎水性担体と陽イオン交換基とからな
る陽イオン交換体への固定化方法は、ホスホリパーゼA
1及び/又はA2の触媒作用に必要な活性中心及び高次
構造を変化させずに、ホスホリパーゼA1及び/又はA
2を陽イオン交換体に固定化できる限り特に限定され
ず、公知のいかなる固定化方法をも使用することができ
る。
2の疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交
換体への固定化は、以下のように陽イオン交換基を介し
て行なうことができる。すなわち、陽イオン交換基をチ
オニルクロリド、カルボジイミド等で活性化する。その
後、活性化した陽イオン交換基とホスホリパーゼA1及
び/又はA2とを反応させ、両者を共有結合させる。こ
れにより、ホスホリパーゼA1及び/又はA2を陽イオ
ン交換体に固定化することができる。ホスホリパーゼA
1及びA2は、酸性タンパク質であるため中性域におい
ては静電的反発力により陽イオン交換基に結合しにくい
が、等電点以下においては静電的反発力が弱まり、陽イ
オン交換基に結合しやすくなる。従って、活性化させた
陽イオン交換基とホスホリパーゼA1及び/又はA2と
の反応は、等電点以下で行なうのが好ましい。
の疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交換
体への固定化は、必ずしも陽イオン交換基を介して行な
う必要はなく、例えば、物理的吸着法、イオン結合法、
共有結合法、等の公知の方法によりホスホリパーゼA1
及び/又はA2を直接疎水性担体に固定化してもよい。
疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交換体
に固定化された固定化ホスホリパーゼA1及び/又はA
2は、固定化されていないホスホリパーゼA1及び/又
はA2よりも耐熱性が高い。すなわち、ホスホリパーゼ
A1及び/又はA2を上記陽イオン交換体に固定化する
ことにより、耐熱性を向上させることができる。
なる陽イオン交換体に固定化された固定化ホスホリパー
ゼA1及び/又はA2は、上記陽イオン交換体以外の担
体(例えば、陰イオン交換体等)に固定化されたホスホ
リパーゼA1及び/又はA2よりも基質であるリン脂質
との反応性が高い。これは、次の理由によるものと考え
られる。すなわち、リン脂質は疎水性に富んでいるた
め、陽イオン交換体の疎水性担体部分に吸着されやす
く、その結果、陽イオン交換体に固定化された固定化ホ
スホリパーゼA1及び/又はA2とリン脂質とが反応し
やすくなると考えられる。一方、リン脂質の加水分解産
物である脂肪酸及びリゾリン脂質のうち、リゾリン脂質
は親水性に富んでいるため、陽イオン交換体の疎水性担
体部分から離れやすいとともに水中に除去されやすく、
また、加水分解産物のもう一方の脂肪酸は負の電荷を帯
びているため、陽イオン交換体の陽イオン交換基部分と
の静電的反発により陽イオン交換体から離れ易いと考え
られる。その結果、リン脂質の加水分解産物である脂肪
酸及びリゾリン脂質は、陽イオン交換体に固定化された
固定化ホスホリパーゼA1及び/又はA2から離脱しや
すくなり、陽イオン交換体に固定化された固定化ホスホ
リパーゼA1及び/又はA2とリン脂質との反応が妨害
されにくくなると考えられる。
イオン交換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1
及び/又はA2は、耐熱性が高いとともに基質であるリ
ン脂質との反応性が高いので、これを用いることによっ
て効率よく油脂中のリン脂質を加水分解することができ
る。また、疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽イ
オン交換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1及
び/又はA2は耐熱性が高いので、脱ガム工程において
高温(例えば70℃以上)で処理しても活性を持続するこ
とができ、更に、一度油脂中のリン脂質の加水分解に用
いた場合であっても、ヘキサン等の有機溶媒で洗浄し付
着するリン脂質を除去することにより、再度油脂中のリ
ン脂質の加水分解に使用することができる。
イオン交換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1
及び/又はA2を用いて、油脂中のリン脂質を加水分解
する際の反応条件は、油脂中のリン脂質濃度、油脂の種
類、陽イオン交換体に固定化されたホスホリパーゼA1
及び/又はA2の量、等に応じて、適宜設定することが
できる。
え、疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交
換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1及び/又
はA2を0.1〜3.0%程度加えて、60〜90℃で0.1〜6時
間反応させることにより、油脂中のリン脂質を加水分解
することができる。また、疎水性担体と陽イオン交換基
とからなる陽イオン交換体に固定化された固定化ホスホ
リパーゼA1及び/又はA2による加水分解反応時間を
長くすることにより、油脂中のリン脂質の加水分解率を
増大させることができる。
イオン交換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1
及び/又はA2を用いて油脂中のリン脂質を加水分解し
た後、加水分解産物として生じる脂肪酸及びリゾリン脂
質を除去することにより、油脂の脱ガムを行なうことが
できる。脂肪酸及びリゾリン脂質の除去は、常法に従っ
て行なうことができる。例えば、以下のようにして脂肪
酸及びリゾリン脂質を除去することができる。
と油層とに分離する。リゾリン脂質はガム層中に含まれ
るため、ガム層を除去することによりリゾリン脂質を除
去することができる。また、脂肪酸は、アルカリ脱酸
法、蒸留法、エステル化法、溶剤抽出法、イオン交換
法、等の公知の脱酸法によって除去することができる。
ミド(1−シクロヘキシル−3(2−モルホニルエチル)−
カルボジイミド・p−トルエンメトスルホン酸)50mgを1
0mLの水に溶解してから加え、6Nの塩酸でpH4−5に
保ちながら室温に保持した。pHが安定してきたら水洗
し、担体を活性化させた。
パーゼA2)2mLを、活性化させた担体に加え、pHを4−
5に保ちながら1−2時間室温で保持した。次いで水洗
し、乾燥させて、アンバーライトIRC-76に固定化された
固定化ブタ膵臓ホスホリパーゼA2を得た。担体としてア
ンバーライトIRC-50を用いて、上記と同様の方法を行な
い、アンバーライトIRC-50に固定化された固定化ブタ膵
臓ホスホリパーゼA2を得た。
リン脂質の加水分解 実施例1で製造した2種類の固定化ホスホリパーゼを用
いて、油脂中のガム質の主要成分であるリン脂質の加水
分解を次のように行った。 (1)リン含量300ppmの米ぬか油の原油25gに、水1mL
及びアンバーライトIRC-50に固定化された固定化ブタ膵
臓ホスホリパーゼA2 0.6gを加えて、原油中のリン脂質
を加水分解した。加水分解は、80℃で15分間行なった。
加水分解後、4000rpmで12分間遠心分離し、水層と油層
とに分離して、油層中のリン含量を定量した。油層中の
リン含量の定量は、基準油脂分析試験法(日本油化学協
会)の比色法を用いて行った。その結果、原油中のリン
含量は160ppmとなった。
化された固定化ブタ膵臓ホスホリパーゼA2を用いて、上
記と同様に原油中のリン脂質を加水分解した後、遠心分
離して、油層中のリン含量を定量した。その結果、原油
中のリン含量は、140ppmとなった。 (3)一方、対照実験として、リン含量300ppmの米ぬか
油の原油を遠心分離することにより、原油中のリン脂質
の除去を試みた。遠心分離は、4000rpmで12分間行なっ
た。なお、油脂中のリンの定量は、上記と同様に基準油
脂分析試験法(日本油化学協会)の比色法を用いて行っ
た。
は270ppmとなった。また、対照実験として、リン含量30
0ppmの米ぬか油の原油25gに水1mLを加え、80℃で15分
間撹拌した後、遠心分離することにより、原油中のリン
脂質の除去を試みた。遠心分離は、4000rpmで12分間行
なった。なお、油脂中のリンの定量は、上記と同様に基
準油脂分析試験法(日本油化学協会)の比色法を用いて
行なった。その結果、遠心分離後の原油中のリン含量は
200ppmとなった。 (4)以上の結果を以下の表1に示す。
脂質を十分に除去することはできないことが分かった。
また、水を加えて遠心分離しても原油中のリン脂質を十
分に除去することはできないことが分かった。一方、表
1より、アンバーライトIRC-76に固定化された固定化ブ
タ膵臓ホスホリパーゼA2又はアンバーライトIRC-50に固
定化された固定化ブタ膵臓ホスホリパーゼA2を用いて原
油中のリン脂質を加水分解した後、遠心分離することに
より、原油中のリン脂質を十分に除去することができる
ことが分かった。
た固定化ブタ膵臓ホスホリパーゼA2によるリン除去率
と、アンバーライトIRC-50に固定化された固定化ブタ膵
臓ホスホリパーゼA2によるリン除去率とが異なることか
ら、同一のホスホリパーゼであっても、固定化する疎水
性担体を変えることにより、固定化ホスホリパーゼによ
るリン脂質の加水分解率を変化させることができること
が判明した。従って、適当な疎水性担体を選択すること
により、油脂中のリン脂質をより効率よく加水分解する
ことができることが明らかとなった。
用 実施例2で使用したアンバーライトIRC-50に固定化され
た固定化ブタ膵臓ホスホリパーゼA2をヘキサンで洗浄し
た。そして、この固定化ホスホリパーゼを用いて、上記
と同様に原油中のリン脂質を加水分解した後、4000rpm
で12分間遠心分離し、油層中のリン含量を定量した。リ
ン含量の定量は、上記と同様に基準油脂分析試験法(日
本油化学協会)の比色法を用いて行なった。その結果、
原油中のリン含量は160ppmとなった。この結果から、固
定化ホスホリパーゼは、可溶性酵素では失活するような
温度においても活性を維持でき、リン脂質の加水分解に
繰り返し使用できることが判明した。
加水分解率と反応時間との関係 アンバーライトIRC-76に固定化された固定化ブタ膵臓ホ
スホリパーゼA2を実施例1と同様にして製造した。アン
バーライトIRC-76に固定化された固定化ブタ膵臓ホスホ
リパーゼA2 0.6g及び水1mLを、リン含量300ppmの米ぬ
か油の原油25gに加え、攪拌しながら70℃で3時間反応
させ、原油中のリン脂質を加水分解した。加水分解後、
4000rpmで12分間遠心分離し、油層中のリン含量を定量
した。リン含量の定量は、基準油脂分析試験法(日本油
化学協会)の比色法を用いて行なった。その結果、反応
後の原油中のリン含量は、7ppmとなった。この結果か
ら、反応時間を長くすることにより、固定化ホスホリパ
ーゼによるリン脂質の加水分解率が増大し、物理的脱酸
法を適用できるまでに原油中のリン脂質含有量は減少す
ることが判明した。
粘性がなくなるような高温(例えば70℃以上)において
も効率よく油脂の脱ガムを行なうことができる。また、
本発明の油脂の脱ガム法では、固定化酵素の回収再利用
を図ることができるため、経済的に油脂の脱ガムを行な
うことができる。
及び/又はA2を用いて油脂中のリン脂質を加水分解
し、生じる加水分解産物を除去することによって油脂中
のガム質を除去する方法において、油脂中のリン脂質の
加水分解を、疎水性担体と陽イオン交換基とからなる陽
イオン交換体に固定化された固定化ホスホリパーゼA1
及び/又はA2を用いて行なうことにより、油脂中のリ
ン含量が7ppm以下になるようにガム質を除去するこ
とを特徴とする油脂の脱ガム法である。また、本発明
は、油脂中のリン脂質の加水分解を、70℃以上の温度で
行なうことを特徴とする上記脱ガム法である。
ミド(1−シクロヘキ シル−3(2−モルホニルエチル)
−カルボジイミド・p−トルエンメトスルホン酸)50mg
を10mLの水に溶解してから加え、6Nの塩酸でpH4−5
に保ちながら室温に保持した。pHが安定してきたら水洗
し、担体を活性化させた。
リン脂質の加水分解製造例1 で製造した2種類の固定化ホスホリパーゼを用
いて、油脂中のガム質の主要成分であるリン脂質の加水
分解を次のように行った。 (1)リン含量300ppmの米ぬか油の原油25gに、水1mL
及びアンバーライトIRC-50に固定化された固定化ブタ膵
臓ホスホリパーゼA2 0.6gを加えて、原油中のリン脂質
を加水分解した。加水分解は、80℃で15分間行なった。
加水分解後、4000rpmで12分間遠心分離し、水層と油層
とに分離して、油層中 のリン含量を定量した。油層中
のリン含量の定量は、基準油脂分析試験法(日本油化学
協会)の比色法を用いて行った。その結果、原油中のリ
ン含量は160ppmとなった。
用参考例1 で使用したアンバーライトIRC-50に固定化され
た固定化ブタ膵臓ホスホリパーゼA2をヘキサンで洗浄し
た。そして、この固定化ホスホリパーゼを用いて、上記
と同様に原油中のリン脂質を加水分解した後、4000rpm
で12分間遠心分 離し、油層中のリン含量を定量した。
リン含量の定量は、上記と同様に基準油脂分析試験法
(日本油化学協会)の比色法を用いて行なった。その結
果、原油中のリン含量は160ppmとなった。この結果か
ら、固定化ホスホリパーゼは、可溶性酵素では失活する
ような温度においても活性を維持でき、リン脂質の加水
分解に繰り返し使用できることが判明した。
水分解率と反応時間との関係 アンバーライトIRC-76に固定化された固定化ブタ膵臓ホ
スホリパーゼA2を製造例1と同様にして製造した。アン
バーライトIRC-76に固定化された固定化ブタ膵臓ホスホ
リパーゼA2 0.6g及び水1mLを、リン含量300ppmの米ぬ
か油の原油25gに加え、撹拌しながら70℃で3時間反応
させ、原油中のリン脂質を加水分解した。加水分解後、
4000rpmで12分間遠心分離し、油層中のリン含量を定量
した。リン 含量の定量は、基準油脂分析試験法(日本
油化学協会)の比色法を用いて行なった。その結果、反
応後の原油中のリン含量は、7ppmとなった。この結果
から、反応時間を長くすることにより、固定化ホスホリ
パーゼによるリン脂質の加水分解率が増大し、物理的脱
酸法を適用できるまでに原油中のリン脂質含有量は減少
することが判明した。
Claims (2)
- 【請求項1】 ホスホリパーゼA1及び/又はA2を用
いて油脂中のリン脂質を加水分解し、生じる加水分解産
物を除去することによって油脂中のガム質を除去する方
法において、油脂中のリン脂質の加水分解を、疎水性担
体と陽イオン交換基とからなる陽イオン交換体に固定化
された固定化ホスホリパーゼA1及び/又はA2を用い
て行なうことを特徴とする油脂の脱ガム法。 - 【請求項2】 油脂中のリン脂質の加水分解を70℃以上
の温度で行なうことを特徴とする請求項1記載の脱ガム
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10044595A JPH11228986A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 固定化ホスホリパーゼによる脱ガム法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10044595A JPH11228986A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 固定化ホスホリパーゼによる脱ガム法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11228986A true JPH11228986A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12695825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10044595A Pending JPH11228986A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 固定化ホスホリパーゼによる脱ガム法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11228986A (ja) |
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