JPH11230974A - プローブ及びその作製方法 - Google Patents
プローブ及びその作製方法Info
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- JPH11230974A JPH11230974A JP3493898A JP3493898A JPH11230974A JP H11230974 A JPH11230974 A JP H11230974A JP 3493898 A JP3493898 A JP 3493898A JP 3493898 A JP3493898 A JP 3493898A JP H11230974 A JPH11230974 A JP H11230974A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一点で終端する突起を持ち、長い有効部を持つ
探針として作用するプローブを提供する。 【解決手段】プローブ100は、平らな支持部110
と、この支持部110から隆起した凸構造部120とを
有している。凸構造部120は四つの面122,12
4,126,128によって定められており、これらに
より形成された五本の稜線130,132,134,1
36,138を有している。凸構造部120は、三本の
稜線130,132,138が一点で交わって形成され
た第一の突起部140と、三本の稜線134,136,
138が一点で交わって形成された第二の突起部142
とを有している。第一の突起部140と第二の突起部1
42は稜線138を基準にして測定される高さが異なっ
ており、第一の突起部140の高さAは第二の突起部1
42の高さBよりも大きい。
探針として作用するプローブを提供する。 【解決手段】プローブ100は、平らな支持部110
と、この支持部110から隆起した凸構造部120とを
有している。凸構造部120は四つの面122,12
4,126,128によって定められており、これらに
より形成された五本の稜線130,132,134,1
36,138を有している。凸構造部120は、三本の
稜線130,132,138が一点で交わって形成され
た第一の突起部140と、三本の稜線134,136,
138が一点で交わって形成された第二の突起部142
とを有している。第一の突起部140と第二の突起部1
42は稜線138を基準にして測定される高さが異なっ
ており、第一の突起部140の高さAは第二の突起部1
42の高さBよりも大きい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナノインデンテー
ション測定や走査型プローブ顕微鏡に用いられるプロー
ブ及びその作製方法に関する。
ション測定や走査型プローブ顕微鏡に用いられるプロー
ブ及びその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−130302号には、Binn
igとRohrerらにより発明された走査型トンネル顕微鏡
(STM; Scanning Tunneling Microscope)におけるサー
ボ技術を始めとする要素技術を利用しながら、STMで
は測定し難かった絶縁性の試料を原子オーダーの精度で
観察することのできる顕微鏡として原子間力顕微鏡(AF
M;Atomic Force Microscope)が提案されている。
igとRohrerらにより発明された走査型トンネル顕微鏡
(STM; Scanning Tunneling Microscope)におけるサー
ボ技術を始めとする要素技術を利用しながら、STMで
は測定し難かった絶縁性の試料を原子オーダーの精度で
観察することのできる顕微鏡として原子間力顕微鏡(AF
M;Atomic Force Microscope)が提案されている。
【0003】AFMはSTMに類似した構造を持ち、走
査型プローブ顕微鏡の一つとして位置づけられる。AF
Mでは、自由端に鋭い突起部分(探針部)を持つカンチ
レバーが試料に対向・近接され、探針先端と試料表面の
原子間に働く相互作用力により変位するカンチレバーの
動きを電気的あるいは光学的にとらえて測定しつつ、試
料をXY方向に走査して、カンチレバーの探針部との位
置関係を相対的に変化させることによって、試料の凹凸
情報などを三次元的にとらえている。
査型プローブ顕微鏡の一つとして位置づけられる。AF
Mでは、自由端に鋭い突起部分(探針部)を持つカンチ
レバーが試料に対向・近接され、探針先端と試料表面の
原子間に働く相互作用力により変位するカンチレバーの
動きを電気的あるいは光学的にとらえて測定しつつ、試
料をXY方向に走査して、カンチレバーの探針部との位
置関係を相対的に変化させることによって、試料の凹凸
情報などを三次元的にとらえている。
【0004】また、AFMと同様の装置構成で、試料の
凹凸情報以外の試料表面情報、例えば試料表面の磁気的
特性や光学的特性をとらえる測定も行われるようになっ
た。前者はMFM(Magnetic Force Microscopy )、後
者はSNOM(Scanning Near Field Microscopy)と呼
ばれている。MFMでは、磁気特性を有する材料で作ら
れたカンチレバーを使用し、試料表面からわずか離れた
所でカンチレバーを振動させながら走査し、試料表面の
磁気的特性に応じて生じるカンチレバーの振動状態の変
化を検出することにより、試料表面の磁気的特性とい
う、いわば材料特性をマッピングする。SNOMでは、
例えば試料の屈折率などの材料に起因する光学的特性を
マッピングする。
凹凸情報以外の試料表面情報、例えば試料表面の磁気的
特性や光学的特性をとらえる測定も行われるようになっ
た。前者はMFM(Magnetic Force Microscopy )、後
者はSNOM(Scanning Near Field Microscopy)と呼
ばれている。MFMでは、磁気特性を有する材料で作ら
れたカンチレバーを使用し、試料表面からわずか離れた
所でカンチレバーを振動させながら走査し、試料表面の
磁気的特性に応じて生じるカンチレバーの振動状態の変
化を検出することにより、試料表面の磁気的特性とい
う、いわば材料特性をマッピングする。SNOMでは、
例えば試料の屈折率などの材料に起因する光学的特性を
マッピングする。
【0005】さらに、最近では、ナノインデンテーショ
ン測定と称し、SPMと同様の装置構成にて、梁に形成
された探針を試料に押し込み、そのわずかな凹みのでき
る過程や出来た凹みの形状を測定し、試料の材料硬さな
どを測ることも行われており、試料凹凸などのトポグラ
フィックな情報以外の試料情報を得る為の測定も行われ
るようになってきている。
ン測定と称し、SPMと同様の装置構成にて、梁に形成
された探針を試料に押し込み、そのわずかな凹みのでき
る過程や出来た凹みの形状を測定し、試料の材料硬さな
どを測ることも行われており、試料凹凸などのトポグラ
フィックな情報以外の試料情報を得る為の測定も行われ
るようになってきている。
【0006】走査型プローブ顕微鏡用のカンチレバーに
は、半導体IC製造プロセスを応用して作製したカンチ
レバーチップがよく用いられる。例えば、J.vac.Sci.Te
chnol. A8(4)3386 1990: T.Albrecht, S.Akamine, T.E.
Caver and C.F.Quate に紹介されているような、窒化シ
リコン膜をカンチレバー構成材料に使用したカンチレバ
ーチップは既に市場に出回っている。
は、半導体IC製造プロセスを応用して作製したカンチ
レバーチップがよく用いられる。例えば、J.vac.Sci.Te
chnol. A8(4)3386 1990: T.Albrecht, S.Akamine, T.E.
Caver and C.F.Quate に紹介されているような、窒化シ
リコン膜をカンチレバー構成材料に使用したカンチレバ
ーチップは既に市場に出回っている。
【0007】この窒化シリコン製のカンチレバーチップ
では、支持部から延びているカンチレバー(片持ち梁)
の先端近くに、高さ数μmの正四角錐形状の突出部が形
成されている。カンチレバーの長さは約50〜200μ
m、厚さは約0.5〜1μmであり、また、カンチレバ
ーの形状には中抜きの三角形や長方形などがある。
では、支持部から延びているカンチレバー(片持ち梁)
の先端近くに、高さ数μmの正四角錐形状の突出部が形
成されている。カンチレバーの長さは約50〜200μ
m、厚さは約0.5〜1μmであり、また、カンチレバ
ーの形状には中抜きの三角形や長方形などがある。
【0008】このような四角錐形状の突出部は、シリコ
ンウェハーに四つの(111)面で規定される穴を形成
し、その上に窒化シリコン膜を堆積した後、シリコンを
除去して作られる。四つの(111)面で規定される穴
は、正方形の開口を通して、シリコンを湿式異方性エッ
チングして形成される。
ンウェハーに四つの(111)面で規定される穴を形成
し、その上に窒化シリコン膜を堆積した後、シリコンを
除去して作られる。四つの(111)面で規定される穴
は、正方形の開口を通して、シリコンを湿式異方性エッ
チングして形成される。
【0009】このエッチングの際、四つの(111)面
のエッチング速度が厳密に同じであれば穴は一点で終端
する四角錐となるが、実際には、各面のエッチング速度
に多少の違いがあるため、一点で終端することはなく、
二つの頂点を持つ楔に似た形状となってしまう。また、
シリコンウェハー中の欠陥は、エッチング速度に大きく
影響を与えるため、作製する突出部の高さ寸法が大きく
なるほど、二つの頂点の間隔は大きくなる。また一つの
ウェハーより複数のプローブを作製する場合、複数のプ
ローブ間でのばらつきが大きくなる。
のエッチング速度が厳密に同じであれば穴は一点で終端
する四角錐となるが、実際には、各面のエッチング速度
に多少の違いがあるため、一点で終端することはなく、
二つの頂点を持つ楔に似た形状となってしまう。また、
シリコンウェハー中の欠陥は、エッチング速度に大きく
影響を与えるため、作製する突出部の高さ寸法が大きく
なるほど、二つの頂点の間隔は大きくなる。また一つの
ウェハーより複数のプローブを作製する場合、複数のプ
ローブ間でのばらつきが大きくなる。
【0010】高さ寸法の小さい突出部では、二つの頂点
の間隔は非常に狭く、実質的に一点と見なせるが、高さ
寸法の大きい突出部では、二つの頂点の間隔は無視でき
ないほど大きくなる。
の間隔は非常に狭く、実質的に一点と見なせるが、高さ
寸法の大きい突出部では、二つの頂点の間隔は無視でき
ないほど大きくなる。
【0011】このような二つの頂点を持つプローブ、別
の言い方をすれば、二つの突起部を持つプローブは、ダ
ブルチップ(もしくはツインプローブ)と呼ばれてお
り、高い分解能での測定を妨げる要因のひとつとなって
いる。
の言い方をすれば、二つの突起部を持つプローブは、ダ
ブルチップ(もしくはツインプローブ)と呼ばれてお
り、高い分解能での測定を妨げる要因のひとつとなって
いる。
【0012】高さ寸法の大きいプローブの作製では、突
出部がダブルチップとなるのは避けられないという事実
を逆に利用して、四角錐の底面の形状を長四角として、
二つの頂点の間隔が広いダブルチップの突出部を形成し
たプローブが市販されている。このプローブはAFM等
の装置に傾けて取り付けられ、測定においては、二つの
頂点の一方が試料との相互作用を感知するための探針と
して利用され、他方の頂点はこの探針から比較的遠くに
位置しているので、これが測定結果に与える悪影響は低
減されている。
出部がダブルチップとなるのは避けられないという事実
を逆に利用して、四角錐の底面の形状を長四角として、
二つの頂点の間隔が広いダブルチップの突出部を形成し
たプローブが市販されている。このプローブはAFM等
の装置に傾けて取り付けられ、測定においては、二つの
頂点の一方が試料との相互作用を感知するための探針と
して利用され、他方の頂点はこの探針から比較的遠くに
位置しているので、これが測定結果に与える悪影響は低
減されている。
【0013】また、特開平6−150807号には、先
端を安定して尖らせた窒化シリコン製の探針について述
べられている。探針形成のためのモールド(型)となる
シリコンウェハー中の穴の底部を低温熱酸化処理を施す
ことにより尖鋭化し、出来あがる探針先端の尖鋭化を達
成する技術が開示されている。この方法により先端を尖
鋭化した四角錐形状の探針を有する窒化シリコン製のカ
ンチレバーも既に市販されている。
端を安定して尖らせた窒化シリコン製の探針について述
べられている。探針形成のためのモールド(型)となる
シリコンウェハー中の穴の底部を低温熱酸化処理を施す
ことにより尖鋭化し、出来あがる探針先端の尖鋭化を達
成する技術が開示されている。この方法により先端を尖
鋭化した四角錐形状の探針を有する窒化シリコン製のカ
ンチレバーも既に市販されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、長四角を底面
形状とした楔型の探針作製時に、低温熱酸化尖鋭化処理
を加えれば、二つの突起部を尖鋭化し、探針の有効部
(測定に寄与する探針先端付近の部分)の形状をより細
く尖らせることができる。つまり、探針有効部のアスペ
クト比(探針高さと探針部底面の代表的長さの比)を高
めることができる。
形状とした楔型の探針作製時に、低温熱酸化尖鋭化処理
を加えれば、二つの突起部を尖鋭化し、探針の有効部
(測定に寄与する探針先端付近の部分)の形状をより細
く尖らせることができる。つまり、探針有効部のアスペ
クト比(探針高さと探針部底面の代表的長さの比)を高
めることができる。
【0015】しかし、このように作製された楔型の尖鋭
化探針の有効部の長さは0.2〜0.3μm程度であ
り、試料に近い方の探針を測定に用いるとしても、もう
一方のプローブが同等の長さを有するため、測定できる
試料は、その程度の表面粗さのものに限定される。それ
以上の表面粗さを持つ試料に対しては、測定の信頼性の
低いものとなり、安心して使用することはできない。
化探針の有効部の長さは0.2〜0.3μm程度であ
り、試料に近い方の探針を測定に用いるとしても、もう
一方のプローブが同等の長さを有するため、測定できる
試料は、その程度の表面粗さのものに限定される。それ
以上の表面粗さを持つ試料に対しては、測定の信頼性の
低いものとなり、安心して使用することはできない。
【0016】また、さらに凹凸の大きな試料に対して
は、試料から離れた方の突起が試料に当たって測定デー
タに影響を与えることが予想されるため、この場合もや
はり測定の信頼性の低いものとなり、安心して使用でき
ない。
は、試料から離れた方の突起が試料に当たって測定デー
タに影響を与えることが予想されるため、この場合もや
はり測定の信頼性の低いものとなり、安心して使用でき
ない。
【0017】本発明の目的は、一点で終端する突起を持
ち、長い有効部を持つ探針として作用するプローブを提
供することであり、また、そのようなプローブを安定に
作製する方法を提供することである。
ち、長い有効部を持つ探針として作用するプローブを提
供することであり、また、そのようなプローブを安定に
作製する方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブは、平
らな支持部と、支持部から隆起した凸構造部とを備えて
おり、凸構造部は四つの面によって定められ、この四つ
の面によって五本の稜線が形成されており、五本の稜線
はそのうちの三本が二カ所において一点で交わるように
延びており、凸構造部は、三本の稜線が実際に交わって
形成された第一の突起部と第二の突起部とを有し、第一
の突起部と第二の突起部は、三本の稜線が交わる二カ所
を結ぶ稜線を基準にして測定される高さが異なってい
る。
らな支持部と、支持部から隆起した凸構造部とを備えて
おり、凸構造部は四つの面によって定められ、この四つ
の面によって五本の稜線が形成されており、五本の稜線
はそのうちの三本が二カ所において一点で交わるように
延びており、凸構造部は、三本の稜線が実際に交わって
形成された第一の突起部と第二の突起部とを有し、第一
の突起部と第二の突起部は、三本の稜線が交わる二カ所
を結ぶ稜線を基準にして測定される高さが異なってい
る。
【0019】このプローブを作製するための本発明によ
るプローブの作製方法は、(100)を主面とするシリ
コン基板を用意する工程と、このシリコン基板に対して
四つの(111)面によって形作られる開口形状が長方
形の穴を形成する工程と、穴を形作る四つの(111)
面のシリコンを熱酸化して、穴を形作る面を湾曲化させ
る工程と、このシリコン基板上に窒化シリコン膜を堆積
させる工程と、窒化シリコン膜をパターンニングしたの
ちシリコン基板を除去して、穴内に堆積した窒化シリコ
ンから成る二つの突起部を備えた凸構造部を露出させる
工程と、凸構造体の二つの突起部の一方にイオンビーム
を照射して、一方の突起部の高さを低減する工程とを有
している。
るプローブの作製方法は、(100)を主面とするシリ
コン基板を用意する工程と、このシリコン基板に対して
四つの(111)面によって形作られる開口形状が長方
形の穴を形成する工程と、穴を形作る四つの(111)
面のシリコンを熱酸化して、穴を形作る面を湾曲化させ
る工程と、このシリコン基板上に窒化シリコン膜を堆積
させる工程と、窒化シリコン膜をパターンニングしたの
ちシリコン基板を除去して、穴内に堆積した窒化シリコ
ンから成る二つの突起部を備えた凸構造部を露出させる
工程と、凸構造体の二つの突起部の一方にイオンビーム
を照射して、一方の突起部の高さを低減する工程とを有
している。
【0020】本発明の別のプローブは、平らな支持部
と、支持部から隆起した凸構造部とを備えており、凸構
造部は四つの面によって定められ、この四つの面によっ
て五本の稜線が形成されており、五本の稜線はそのうち
の三本が二カ所において一点で交わるように延びてお
り、凸構造部は、三本の稜線が実際に交わって形成され
た突起部と、三本の稜線が交わる部分に形成された開口
とを有している。
と、支持部から隆起した凸構造部とを備えており、凸構
造部は四つの面によって定められ、この四つの面によっ
て五本の稜線が形成されており、五本の稜線はそのうち
の三本が二カ所において一点で交わるように延びてお
り、凸構造部は、三本の稜線が実際に交わって形成され
た突起部と、三本の稜線が交わる部分に形成された開口
とを有している。
【0021】このプローブを作製するための本発明によ
るプローブの作製方法は、(100)を主面とするシリ
コン基板を用意する工程と、このシリコン基板に対して
四つの(111)面によって形作られる開口形状が長方
形の穴を形成する工程と、穴を形作る四つの(111)
面のシリコンを熱酸化して、穴を形作る面を湾曲化させ
る工程と、このシリコン基板上に窒化シリコン膜を堆積
させる工程と、堆積した窒化シリコン膜に対して穴の二
つある最深部の一方に相当する箇所に開口を形成する工
程と、窒化シリコン膜をパターンニングしたのちシリコ
ン基板を除去して、穴内に堆積した窒化シリコンから成
る一つの突起部と一つの開口を備えた凸構造部を露出さ
せる工程とを有している。
るプローブの作製方法は、(100)を主面とするシリ
コン基板を用意する工程と、このシリコン基板に対して
四つの(111)面によって形作られる開口形状が長方
形の穴を形成する工程と、穴を形作る四つの(111)
面のシリコンを熱酸化して、穴を形作る面を湾曲化させ
る工程と、このシリコン基板上に窒化シリコン膜を堆積
させる工程と、堆積した窒化シリコン膜に対して穴の二
つある最深部の一方に相当する箇所に開口を形成する工
程と、窒化シリコン膜をパターンニングしたのちシリコ
ン基板を除去して、穴内に堆積した窒化シリコンから成
る一つの突起部と一つの開口を備えた凸構造部を露出さ
せる工程とを有している。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。 <第一の実施の形態>第一の実施の形態のプローブにつ
いて図1を用いて説明する。
の実施の形態について説明する。 <第一の実施の形態>第一の実施の形態のプローブにつ
いて図1を用いて説明する。
【0023】図1に示されるように、プローブ100
は、平らな支持部110と、この支持部110から隆起
した凸構造部120とを有している。凸構造部120は
四つの面122,124,126,128によって定め
られており、これらの四つの面122,124,12
6,128により五本の稜線130,132,134,
136,138が形成されている。五本の稜線130,
132,134,136,138は、そのうちの三本が
二カ所において一点で交わるように延びている。
は、平らな支持部110と、この支持部110から隆起
した凸構造部120とを有している。凸構造部120は
四つの面122,124,126,128によって定め
られており、これらの四つの面122,124,12
6,128により五本の稜線130,132,134,
136,138が形成されている。五本の稜線130,
132,134,136,138は、そのうちの三本が
二カ所において一点で交わるように延びている。
【0024】凸構造部120は、三本の稜線130,1
32,138が一点で交わって形成された第一の突起部
140と、三本の稜線134,136,138が一点で
交わって形成された第二の突起部142とを有してい
る。
32,138が一点で交わって形成された第一の突起部
140と、三本の稜線134,136,138が一点で
交わって形成された第二の突起部142とを有してい
る。
【0025】第一の突起部140は、内側に凸の三つの
面で定められ、厳密に一点で終端している。このため、
非常に高いアスペクト比を有している。第一の突起部1
40と第二の突起部142は稜線138を基準にして測
定される高さが異なっており、第一の突起部140の高
さAは第二の突起部142の高さBよりも大きい。
面で定められ、厳密に一点で終端している。このため、
非常に高いアスペクト比を有している。第一の突起部1
40と第二の突起部142は稜線138を基準にして測
定される高さが異なっており、第一の突起部140の高
さAは第二の突起部142の高さBよりも大きい。
【0026】凸構造部120は窒化シリコンで構成され
ており、支持部110はガラス112とその上に設けら
れた窒化シリコン膜114とで構成されている。例え
ば、支持部110の表面から凸構造部120の突起先端
までの高さは7μm、凸構造部120の底面の長方形の
短辺の長さは10μm、長辺の長さは15μmである。
また、稜線138から測った高い方の突起部140の高
さは0.3μmである。
ており、支持部110はガラス112とその上に設けら
れた窒化シリコン膜114とで構成されている。例え
ば、支持部110の表面から凸構造部120の突起先端
までの高さは7μm、凸構造部120の底面の長方形の
短辺の長さは10μm、長辺の長さは15μmである。
また、稜線138から測った高い方の突起部140の高
さは0.3μmである。
【0027】本実施形態のプローブの作製方法について
図2を用いて説明する。 図2(a):(100)面を主面とするシリコンウェハ
ー202を用意し、その上に窒化シリコン膜204をL
P−CVD(低圧化学気相蒸着法)で堆積する。この窒
化シリコン膜204にフォトリソグラフィーにより長方
形の開口206を形成する。通常、この開口206は、
同じ形状のプローブをバッチファブリケーションにより
複数個作製するため、一枚のシリコンウェハー202に
複数個作製される。この開口206から水酸化カリウム
水溶液によりシリコンウェハー202を湿式異方性エッ
チングして、シリコンの四つの(111)面で形作られ
た穴208を形成する。
図2を用いて説明する。 図2(a):(100)面を主面とするシリコンウェハ
ー202を用意し、その上に窒化シリコン膜204をL
P−CVD(低圧化学気相蒸着法)で堆積する。この窒
化シリコン膜204にフォトリソグラフィーにより長方
形の開口206を形成する。通常、この開口206は、
同じ形状のプローブをバッチファブリケーションにより
複数個作製するため、一枚のシリコンウェハー202に
複数個作製される。この開口206から水酸化カリウム
水溶液によりシリコンウェハー202を湿式異方性エッ
チングして、シリコンの四つの(111)面で形作られ
た穴208を形成する。
【0028】図2(b):このように加工されたシリコ
ンウェハー202を熱拡散炉の中にいれ、950度でシ
リコンの露出した部分を酸化し、酸化シリコン膜210
を形成する。この酸化処理により、穴208の底の二カ
所に湾曲した特に深い部分が形成される。
ンウェハー202を熱拡散炉の中にいれ、950度でシ
リコンの露出した部分を酸化し、酸化シリコン膜210
を形成する。この酸化処理により、穴208の底の二カ
所に湾曲した特に深い部分が形成される。
【0029】図2(c):この後、一度、窒化シリコン
膜204を熱リン酸を用いて取り除き、再度、窒化シリ
コン膜212をLP−CVDで堆積する。図2(d):
窒化シリコン膜212を所望の形状にパターンニング
し、ガラス214を陽極接合した後、シリコンウェハー
202および酸化シリコン膜210をそれぞれ水酸化カ
リウム水溶液およびフッ酸で湿式エッチングして除去す
る。
膜204を熱リン酸を用いて取り除き、再度、窒化シリ
コン膜212をLP−CVDで堆積する。図2(d):
窒化シリコン膜212を所望の形状にパターンニング
し、ガラス214を陽極接合した後、シリコンウェハー
202および酸化シリコン膜210をそれぞれ水酸化カ
リウム水溶液およびフッ酸で湿式エッチングして除去す
る。
【0030】この様にして本実施形態のプローブの予備
成型品を得る。この予備成型品は高さが同じ二つの突起
部216と218を備えている。突起部216と218
は、穴208を形作るシリコンを酸化処理したおかげ
で、図の上方に向かって尖った形状となっている。
成型品を得る。この予備成型品は高さが同じ二つの突起
部216と218を備えている。突起部216と218
は、穴208を形作るシリコンを酸化処理したおかげ
で、図の上方に向かって尖った形状となっている。
【0031】図2(e):予備成型品に対して、FIB
(集束イオンビーム)加工により一方の突起部218を
削り、他方の突起部216よりも低くする。 図2(f):これにより、一方の突起部218の高さが
他方の突起部216に比較して低減された本実施形態の
プローブを得る。
(集束イオンビーム)加工により一方の突起部218を
削り、他方の突起部216よりも低くする。 図2(f):これにより、一方の突起部218の高さが
他方の突起部216に比較して低減された本実施形態の
プローブを得る。
【0032】このように作製された本実施形態のプロー
ブ100では、図1に示されるように、第一の突起部1
40は、内側に凸の三つの面で定められ、一点で終端し
ているため、非常に高いアスペクト比を持っている。ま
た、第二の突起部142の高さBが第一の突起部140
の高さAよりも小さので、凸構造部120は測定におい
ては有効部の長い探針として作用する。
ブ100では、図1に示されるように、第一の突起部1
40は、内側に凸の三つの面で定められ、一点で終端し
ているため、非常に高いアスペクト比を持っている。ま
た、第二の突起部142の高さBが第一の突起部140
の高さAよりも小さので、凸構造部120は測定におい
ては有効部の長い探針として作用する。
【0033】以下、本実施形態のプローブ100を用い
たナノインデンテーション測定の結果について述べる。
図6(a)は、ナノインデンテーション測定を行なうた
めの装置構成を示している。
たナノインデンテーション測定の結果について述べる。
図6(a)は、ナノインデンテーション測定を行なうた
めの装置構成を示している。
【0034】図6(a)に示されるように、プローブ1
00は、支持部材304に支持された面持ち梁302に
接着により固定し、ベース310に固着された圧電体3
12の上端に設けた試料台314に載せた試料316に
対向させる。
00は、支持部材304に支持された面持ち梁302に
接着により固定し、ベース310に固着された圧電体3
12の上端に設けた試料台314に載せた試料316に
対向させる。
【0035】プローブ100のガラス面と試料316の
表面とを平行に保ったまま、圧電体312を徐々に伸ば
し、プローブ100を試料316に押し付けてる。押し
込み量は、変位センサー320で圧電体312の伸び量
を測定しつつ、変位センサー322で面持ち梁302の
変形状態を観察することにより加減する。
表面とを平行に保ったまま、圧電体312を徐々に伸ば
し、プローブ100を試料316に押し付けてる。押し
込み量は、変位センサー320で圧電体312の伸び量
を測定しつつ、変位センサー322で面持ち梁302の
変形状態を観察することにより加減する。
【0036】プローブ100を試料316に0.1μm
押し込んだ結果、試料表面には、図6(b)に示すよう
に、略三角形の圧痕が形成された。また、試料表面に形
成された三角形の圧痕は一つだけであった。
押し込んだ結果、試料表面には、図6(b)に示すよう
に、略三角形の圧痕が形成された。また、試料表面に形
成された三角形の圧痕は一つだけであった。
【0037】この結果から、本実施形態のプローブ10
0を用いたナノインデンテーション測定では、一方の突
起部140だけが試料と相互作用したと判断できる。ま
た、比較例として、図2(d)の工程直後に得られる予
備成型品を用いたナノインデンテーション測定も行なっ
た。
0を用いたナノインデンテーション測定では、一方の突
起部140だけが試料と相互作用したと判断できる。ま
た、比較例として、図2(d)の工程直後に得られる予
備成型品を用いたナノインデンテーション測定も行なっ
た。
【0038】図3は、図2(d)の工程直後に得られる
予備成型品を示している。予備成型品100’は、僅か
に突起部142’が異なるほかは、図1に示される本実
施形態のプローブ100と同じである。
予備成型品を示している。予備成型品100’は、僅か
に突起部142’が異なるほかは、図1に示される本実
施形態のプローブ100と同じである。
【0039】突起部142’は、FIB加工を施す以前
のもので、突起部144と同じく高さAを有している。
前述したように、この予備成型品100’に対して、F
IB加工により、高さAの突起部142’を高さBの突
起部142に変形して、本実施形態のプローブ100と
なる。
のもので、突起部144と同じく高さAを有している。
前述したように、この予備成型品100’に対して、F
IB加工により、高さAの突起部142’を高さBの突
起部142に変形して、本実施形態のプローブ100と
なる。
【0040】この本実施形態のプローブ100の予備成
型品100’を用いて、本実施形態のプローブ100を
用いた測定と同様にナノインデンテーション測定に行な
った結果、試料表面には、図6(d)に示すように、二
つの略三角形の圧痕が形成された。
型品100’を用いて、本実施形態のプローブ100を
用いた測定と同様にナノインデンテーション測定に行な
った結果、試料表面には、図6(d)に示すように、二
つの略三角形の圧痕が形成された。
【0041】この結果から、本実施形態のプローブ10
0の予備成型品100’を用いたナノインデンテーショ
ン測定では、二つの突起が共に試料と相互作用を起こし
ているのは明白である。このため、それぞれの突起に働
く相互作用の程度を特定することが難しく、ナノインデ
ンテーション測定には適していないことが理解できる。
0の予備成型品100’を用いたナノインデンテーショ
ン測定では、二つの突起が共に試料と相互作用を起こし
ているのは明白である。このため、それぞれの突起に働
く相互作用の程度を特定することが難しく、ナノインデ
ンテーション測定には適していないことが理解できる。
【0042】<第二の実施の形態>第二の実施の形態の
プローブについて図4を用いて説明する。図4に示され
るように、プローブ400は、平らな支持部410と、
この支持部410から隆起した凸構造部420とを有し
ている。凸構造部420は四つの面422,424,4
26,428によって定められており、これらの四つの
面422,424,426,428により五本の稜線4
30,432,434,436,438が形成されてい
る。五本の稜線430,432,434,436,43
8は、そのうちの三本が二カ所において一点で交わるよ
うに延びている。
プローブについて図4を用いて説明する。図4に示され
るように、プローブ400は、平らな支持部410と、
この支持部410から隆起した凸構造部420とを有し
ている。凸構造部420は四つの面422,424,4
26,428によって定められており、これらの四つの
面422,424,426,428により五本の稜線4
30,432,434,436,438が形成されてい
る。五本の稜線430,432,434,436,43
8は、そのうちの三本が二カ所において一点で交わるよ
うに延びている。
【0043】凸構造部420は、三本の稜線430,4
32,438が一点で交わって形成された突起部440
と、三本の稜線434,436,438が本来ならば交
わる部分に形成された円形の開口450とを有してい
る。
32,438が一点で交わって形成された突起部440
と、三本の稜線434,436,438が本来ならば交
わる部分に形成された円形の開口450とを有してい
る。
【0044】突起部440は、内側に凸の三つの面で定
められ、厳密に一点で終端している。このため、非常に
高いアスペクト比を有している。凸構造部420は窒化
シリコンで構成されており、支持部410はガラス41
2とその上に設けられた窒化シリコン膜414とで構成
されている。
められ、厳密に一点で終端している。このため、非常に
高いアスペクト比を有している。凸構造部420は窒化
シリコンで構成されており、支持部410はガラス41
2とその上に設けられた窒化シリコン膜414とで構成
されている。
【0045】例えば、支持部410の表面から凸構造部
420の突起先端までの高さは7μm、凸構造部420
の底面の長方形の短辺の長さは10μm、長辺の長さは
15μmである。また、稜線438から測った突起部4
40の高さは0.3μmである。円形の開口450は直
径3μmである。
420の突起先端までの高さは7μm、凸構造部420
の底面の長方形の短辺の長さは10μm、長辺の長さは
15μmである。また、稜線438から測った突起部4
40の高さは0.3μmである。円形の開口450は直
径3μmである。
【0046】以下、本実施形態のプローブの作製方法に
ついて図5を用いて説明する。 図5(a):(100)面を主面とするシリコンウェハ
ー502を用意し、その上に窒化シリコン膜504をL
P−CVD(低圧化学気相蒸着法)で堆積する。この窒
化シリコン膜504にフォトリソグラフィーにより長方
形の開口506を形成する。通常、この開口506は、
同じ形状のプローブをバッチファブリケーションにより
複数個作製するため、一枚のシリコンウェハー502に
複数個作製される。この開口506から水酸化カリウム
水溶液によりシリコンウェハー502を湿式異方性エッ
チングして、シリコンの四つの(111)面で形作られ
た穴508を形成する。
ついて図5を用いて説明する。 図5(a):(100)面を主面とするシリコンウェハ
ー502を用意し、その上に窒化シリコン膜504をL
P−CVD(低圧化学気相蒸着法)で堆積する。この窒
化シリコン膜504にフォトリソグラフィーにより長方
形の開口506を形成する。通常、この開口506は、
同じ形状のプローブをバッチファブリケーションにより
複数個作製するため、一枚のシリコンウェハー502に
複数個作製される。この開口506から水酸化カリウム
水溶液によりシリコンウェハー502を湿式異方性エッ
チングして、シリコンの四つの(111)面で形作られ
た穴508を形成する。
【0047】図5(b):このように加工されたシリコ
ンウェハー502を熱拡散炉の中にいれ、950度でシ
リコンの露出した部分を酸化し、酸化シリコン膜510
を形成する。この酸化処理により、穴508の底に、湾
曲した二つの特に深い部分522,524が形成され
る。
ンウェハー502を熱拡散炉の中にいれ、950度でシ
リコンの露出した部分を酸化し、酸化シリコン膜510
を形成する。この酸化処理により、穴508の底に、湾
曲した二つの特に深い部分522,524が形成され
る。
【0048】図5(c):この後、一度、窒化シリコン
膜504を熱リン酸を用いて取り除き、再度、窒化シリ
コン膜512をLP−CVDで堆積する。 図5(d):窒化シリコン膜512の上にレジスト52
6を堆積し、穴508の底の一方の特に深い部分524
に直径3μmの円形の開口528を形成する。この開口
528を形成したレジスト526をマスクにしてドライ
エッチングを行ない、窒化シリコン膜512を貫通する
穴530を形成する。
膜504を熱リン酸を用いて取り除き、再度、窒化シリ
コン膜512をLP−CVDで堆積する。 図5(d):窒化シリコン膜512の上にレジスト52
6を堆積し、穴508の底の一方の特に深い部分524
に直径3μmの円形の開口528を形成する。この開口
528を形成したレジスト526をマスクにしてドライ
エッチングを行ない、窒化シリコン膜512を貫通する
穴530を形成する。
【0049】図5(e):再度、熱拡散炉に入れてアニ
ーリング処理を行ない、窒化シリコン膜512にガラス
514を陽極接合した後、シリコンウェハー502およ
び酸化シリコン膜510をそれぞれ水酸化カリウム水溶
液およびフッ酸で湿式エッチングして除去する。これに
より、一つの突起部518と開口532を備えた本実施
形態のプローブを得る。
ーリング処理を行ない、窒化シリコン膜512にガラス
514を陽極接合した後、シリコンウェハー502およ
び酸化シリコン膜510をそれぞれ水酸化カリウム水溶
液およびフッ酸で湿式エッチングして除去する。これに
より、一つの突起部518と開口532を備えた本実施
形態のプローブを得る。
【0050】このように作製された本実施形態のプロー
ブ400では、図4に示されるように、突起部440
は、内側に凸の三つの面で定められ、一点で終端してい
るため、非常に高いアスペクト比を持っている。また、
凸構造体420は、突起部440の他には突起を持たな
いので、測定に対して有効部の長い探針として作用す
る。
ブ400では、図4に示されるように、突起部440
は、内側に凸の三つの面で定められ、一点で終端してい
るため、非常に高いアスペクト比を持っている。また、
凸構造体420は、突起部440の他には突起を持たな
いので、測定に対して有効部の長い探針として作用す
る。
【0051】本実施形態のプローブ400を用いて、第
一の実施の形態と全く同じ条件で、ナノインデンテーシ
ョン測定を行なった。その結果、試料表面には、図6
(c)に示すように、略三角形の圧痕が形成された。ま
た、試料表面に形成された三角形の圧痕は一つだけであ
った。
一の実施の形態と全く同じ条件で、ナノインデンテーシ
ョン測定を行なった。その結果、試料表面には、図6
(c)に示すように、略三角形の圧痕が形成された。ま
た、試料表面に形成された三角形の圧痕は一つだけであ
った。
【0052】この結果から、本実施形態のプローブ40
0は、突起部440だけが試料と相互作用していると判
断でき、従って、ナノインデンテーション測定にとって
好ましいプローブであることが分かる。
0は、突起部440だけが試料と相互作用していると判
断でき、従って、ナノインデンテーション測定にとって
好ましいプローブであることが分かる。
【0053】<第三の実施の形態>第三の実施の形態に
ついて図7を用いて説明する。本実施形態は、走査型プ
ローブ顕微鏡に適用されるカンチレバーチップである。
ついて図7を用いて説明する。本実施形態は、走査型プ
ローブ顕微鏡に適用されるカンチレバーチップである。
【0054】図7に示されるように、カンチレバーチッ
プ600は、支持部材602によって片持ちに支持され
ているカンチレバー604を有している。カンチレバー
604と支持部材602の上面には金のコーティング6
06が施されている。
プ600は、支持部材602によって片持ちに支持され
ているカンチレバー604を有している。カンチレバー
604と支持部材602の上面には金のコーティング6
06が施されている。
【0055】カンチレバー604の先端近くには、下方
に突出した凸構造部620が形成されている。この凸構
造部620は、図4に示した第二の実施の形態の凸構造
部420と同じ構造を有している。
に突出した凸構造部620が形成されている。この凸構
造部620は、図4に示した第二の実施の形態の凸構造
部420と同じ構造を有している。
【0056】つまり、本実施形態の凸構造部620は第
二の実施の形態の凸構造部420に対応しており、ま
た、本実施形態のカンチレバー602は第二の実施の形
態の支持部410に対応している。
二の実施の形態の凸構造部420に対応しており、ま
た、本実施形態のカンチレバー602は第二の実施の形
態の支持部410に対応している。
【0057】凸構造部620は四つの面によって規定さ
れており、これらの四つの面によって五本の稜線が形成
されている。凸構造部620は、そのうちの三本の稜線
が一点で交わって形成された突起部640と、三本の稜
線が本来ならば交わる部分に形成された円形の開口65
0とを有している。
れており、これらの四つの面によって五本の稜線が形成
されている。凸構造部620は、そのうちの三本の稜線
が一点で交わって形成された突起部640と、三本の稜
線が本来ならば交わる部分に形成された円形の開口65
0とを有している。
【0058】突起部640は、内側に凸の三つの面で定
められ、一点で終端しているため、非常に高いアスペク
ト比を有している。また、凸構造部620は、突起部4
40の他には突起を持たないので、有効部の長い探針と
して作用する。
められ、一点で終端しているため、非常に高いアスペク
ト比を有している。また、凸構造部620は、突起部4
40の他には突起を持たないので、有効部の長い探針と
して作用する。
【0059】本実施形態のカンチレバーチップ604で
は、カンチレバー604の長さは108μm、幅は50
μm、厚さは1.8μmである。凸構造部620の底面
の長方形の短辺の長さは10μm、長辺の長さは15μ
mであり、凸構造部620の全体の高さCは約7μm、
測定に有効な突起部640の高さDは約0.3μmであ
る。また、開口650の直径は3μmである。
は、カンチレバー604の長さは108μm、幅は50
μm、厚さは1.8μmである。凸構造部620の底面
の長方形の短辺の長さは10μm、長辺の長さは15μ
mであり、凸構造部620の全体の高さCは約7μm、
測定に有効な突起部640の高さDは約0.3μmであ
る。また、開口650の直径は3μmである。
【0060】次に、本実施形態のプローブの作製方法に
ついて図8を用いて説明する。 図8(a):(100)面を主面とするシリコンウェハ
ー702を用意し、その上に窒化シリコン膜704をL
P−CVD(低圧化学気相蒸着法)で堆積する。この窒
化シリコン膜704にフォトリソグラフィーにより長方
形の開口706を形成する。通常、この開口706は、
同じ形状のプローブをバッチファブリケーションにより
複数個作製するため、一枚のシリコンウェハー702に
複数個作製される。この開口706から水酸化カリウム
水溶液によりシリコンウェハー702を湿式異方性エッ
チングして、シリコンの四つの(111)面で形作られ
た穴708を形成する。
ついて図8を用いて説明する。 図8(a):(100)面を主面とするシリコンウェハ
ー702を用意し、その上に窒化シリコン膜704をL
P−CVD(低圧化学気相蒸着法)で堆積する。この窒
化シリコン膜704にフォトリソグラフィーにより長方
形の開口706を形成する。通常、この開口706は、
同じ形状のプローブをバッチファブリケーションにより
複数個作製するため、一枚のシリコンウェハー702に
複数個作製される。この開口706から水酸化カリウム
水溶液によりシリコンウェハー702を湿式異方性エッ
チングして、シリコンの四つの(111)面で形作られ
た穴708を形成する。
【0061】図8(b):このように加工されたシリコ
ンウェハー702を熱拡散炉の中にいれ、950度でシ
リコンの露出した部分を酸化し、酸化シリコン膜710
を形成する。この酸化処理により、穴708の底に、湾
曲した二つの特に深い部分722,724が形成され
る。
ンウェハー702を熱拡散炉の中にいれ、950度でシ
リコンの露出した部分を酸化し、酸化シリコン膜710
を形成する。この酸化処理により、穴708の底に、湾
曲した二つの特に深い部分722,724が形成され
る。
【0062】図8(c):この後、一度、窒化シリコン
膜704を熱リン酸を用いて取り除き、再度、窒化シリ
コン膜712をLP−CVDで堆積する。 図8(d):窒化シリコン膜712の上にレジスト72
6を堆積し、カンチレバー形状にパターンニングする。
その際、穴708の底の一方の特に深い部分724に直
径3μmの円形の開口728を形成する。このパターン
ニングしたレジスト726をマスクにしてドライエッチ
ングを行ない、窒化シリコン膜712を貫通する穴73
0を形成するとともに、窒化シリコン膜712をカンチ
レバー形状に成形する。
膜704を熱リン酸を用いて取り除き、再度、窒化シリ
コン膜712をLP−CVDで堆積する。 図8(d):窒化シリコン膜712の上にレジスト72
6を堆積し、カンチレバー形状にパターンニングする。
その際、穴708の底の一方の特に深い部分724に直
径3μmの円形の開口728を形成する。このパターン
ニングしたレジスト726をマスクにしてドライエッチ
ングを行ない、窒化シリコン膜712を貫通する穴73
0を形成するとともに、窒化シリコン膜712をカンチ
レバー形状に成形する。
【0063】図8(e):再度、熱拡散炉に入れてアニ
ーリング処理を行ないカンチレバー上に酸化膜を形成さ
せた後に、窒化シリコン膜712にパイレックスガラス
732を陽極接合する。パイレックスガラス732を陽
極接合する位置は、作製するカンチレバーの長さに相当
する距離だけ、穴708から離れた位置が選ばれる。
ーリング処理を行ないカンチレバー上に酸化膜を形成さ
せた後に、窒化シリコン膜712にパイレックスガラス
732を陽極接合する。パイレックスガラス732を陽
極接合する位置は、作製するカンチレバーの長さに相当
する距離だけ、穴708から離れた位置が選ばれる。
【0064】図8(f):シリコンウェハー702およ
び酸化シリコン膜710をそれぞれ水酸化カリウム水溶
液およびフッ酸で湿式エッチングして除去する。これに
より、一つの突起部742と開口744を持つ凸構造部
740が得られる。
び酸化シリコン膜710をそれぞれ水酸化カリウム水溶
液およびフッ酸で湿式エッチングして除去する。これに
より、一つの突起部742と開口744を持つ凸構造部
740が得られる。
【0065】図8(g):最後に、カンチレバー形状の
窒化シリコン膜712とパイレックスガラス732の上
面に金を真空蒸着して反射膜734を形成して、本実施
形態のカンチレバーチップを得る。
窒化シリコン膜712とパイレックスガラス732の上
面に金を真空蒸着して反射膜734を形成して、本実施
形態のカンチレバーチップを得る。
【0066】このように作製した本実施形態のカンチレ
バーチップ600では、図7に示されるように、突起部
640は、内側に凸の三つの面で定められ、従って確実
に一点で終端し、このため非常に高いアスペクト比を持
っている。
バーチップ600では、図7に示されるように、突起部
640は、内側に凸の三つの面で定められ、従って確実
に一点で終端し、このため非常に高いアスペクト比を持
っている。
【0067】図9に示すように、本実施形態のプローブ
600を原子間力顕微鏡装置(AFM)に10度の傾き
角(θ)で取り付けて使用した。図9では、AFMの基
本的な構成を概略的に描いてあり、コントローラユニッ
トやコンピュータなどの具体的な構成は省略してある。
600を原子間力顕微鏡装置(AFM)に10度の傾き
角(θ)で取り付けて使用した。図9では、AFMの基
本的な構成を概略的に描いてあり、コントローラユニッ
トやコンピュータなどの具体的な構成は省略してある。
【0068】なお、本実施形態のプローブを適用可能な
AFMの基本的な構成は、例えば、特開平5−3125
64号や特開平6−180227号に開示されている。
試料808は、ベース802に固定された圧電体スキャ
ナ804の自由端に支持された試料台806の上に載置
される。カンチレバーチップ600は10度の傾斜角を
もって支持され、凸構造部620は試料808の表面近
傍に配置される。
AFMの基本的な構成は、例えば、特開平5−3125
64号や特開平6−180227号に開示されている。
試料808は、ベース802に固定された圧電体スキャ
ナ804の自由端に支持された試料台806の上に載置
される。カンチレバーチップ600は10度の傾斜角を
もって支持され、凸構造部620は試料808の表面近
傍に配置される。
【0069】カンチレバー604は突起部640と試料
808の間に働く相互作用に応じて変位を示し、変位セ
ンサー810はこのカンチレバー604の変位を検出す
る。制御部812は、XY走査信号を圧電体スキャナ8
04に供給して突起部640に対して試料808を相対
的にXY走査するとともに、変位センサー810によっ
て得られる情報に基づくZサーボ信号を圧電体スキャナ
804に供給して突起部640と試料808の間隔を制
御する。
808の間に働く相互作用に応じて変位を示し、変位セ
ンサー810はこのカンチレバー604の変位を検出す
る。制御部812は、XY走査信号を圧電体スキャナ8
04に供給して突起部640に対して試料808を相対
的にXY走査するとともに、変位センサー810によっ
て得られる情報に基づくZサーボ信号を圧電体スキャナ
804に供給して突起部640と試料808の間隔を制
御する。
【0070】本実施形態のプローブ600では凸構造部
620から突出している部分が突起部640の一つだけ
なので、表面の凹凸の高低差が大きい試料に対しても高
い分解能で測定することができる。
620から突出している部分が突起部640の一つだけ
なので、表面の凹凸の高低差が大きい試料に対しても高
い分解能で測定することができる。
【0071】これは、比較例として、図9に破線で描か
れている突起部642を更に備えたカンチレバーチップ
を想像することにより容易に理解できる。このようなカ
ンチレバーチップは、図8(d)の工程において、レジ
スト726に開口728を形成することなく処理を施す
ことにより作製される。このようなカンチレバーチップ
は、当業者の間で、ダブルチップのカンチレバーチップ
と呼ばれ、市場から入手可能である。
れている突起部642を更に備えたカンチレバーチップ
を想像することにより容易に理解できる。このようなカ
ンチレバーチップは、図8(d)の工程において、レジ
スト726に開口728を形成することなく処理を施す
ことにより作製される。このようなカンチレバーチップ
は、当業者の間で、ダブルチップのカンチレバーチップ
と呼ばれ、市場から入手可能である。
【0072】突起部640の先端と仮想の突起部642
の先端の間隔を5μmとすると、カンチレバーチップ6
00を10度の傾斜角で支持した状態において、突起部
640の先端と仮想の突起部642の先端の高低差は
0.9μm弱となる。従って、0.9μm以上の表面高
低差を持つ試料の測定においては、突起部642が邪魔
になって、突起部640と試料の接触を維持できない事
態が起こり得る。この場合、カンチレバー604の変位
は、突起部642と試料の間の相互作用に起因している
ため、変位センサー810によって得られる情報は不正
確なものとなる。
の先端の間隔を5μmとすると、カンチレバーチップ6
00を10度の傾斜角で支持した状態において、突起部
640の先端と仮想の突起部642の先端の高低差は
0.9μm弱となる。従って、0.9μm以上の表面高
低差を持つ試料の測定においては、突起部642が邪魔
になって、突起部640と試料の接触を維持できない事
態が起こり得る。この場合、カンチレバー604の変位
は、突起部642と試料の間の相互作用に起因している
ため、変位センサー810によって得られる情報は不正
確なものとなる。
【0073】これに対して、本実施形態のプローブ60
0を用いた測定では、突起部640と試料の接触を邪魔
するものは何も存在しないので、上述したような不所望
な事態は起こり得ず、従って、1μmを越える表面高低
差を持つ試料に対しても、高い分解能の測定を行なうこ
とができる。
0を用いた測定では、突起部640と試料の接触を邪魔
するものは何も存在しないので、上述したような不所望
な事態は起こり得ず、従って、1μmを越える表面高低
差を持つ試料に対しても、高い分解能の測定を行なうこ
とができる。
【0074】また、本実施形態の凸構造部620を第一
の実施の形態の凸構造部120に置き換えても何ら問題
はない。つまり、本実施の形態の凸構造部620を第一
の実施の形態の凸構造部120と対応するように作製で
きる。この場合、第一の実施の形態の図2(d)におい
て、窒化シリコン膜212をカンチレバー形状にパター
ンニングし、ガラス214を図8(e)に示したパイレ
ックスガラス723と同様な位置に陽極接合すればよ
い。すなわち、ガラス214は、作製するカンチレバー
の長さに相当する距離だけ、穴208から離れた位置に
陽極接合される。
の実施の形態の凸構造部120に置き換えても何ら問題
はない。つまり、本実施の形態の凸構造部620を第一
の実施の形態の凸構造部120と対応するように作製で
きる。この場合、第一の実施の形態の図2(d)におい
て、窒化シリコン膜212をカンチレバー形状にパター
ンニングし、ガラス214を図8(e)に示したパイレ
ックスガラス723と同様な位置に陽極接合すればよ
い。すなわち、ガラス214は、作製するカンチレバー
の長さに相当する距離だけ、穴208から離れた位置に
陽極接合される。
【0075】本実施形態では、開口650は、円形の形
状を有しているものとしたが、他の形状を有していても
一向に構わない。また、開口650は、凸構造部620
に留まっている必要はなく、カンチレバー604まで延
びていても構わない。さらには、カンチレバー604の
根本まで延びていて、その結果、カンチレバー604が
U字形状と成っても構わない。
状を有しているものとしたが、他の形状を有していても
一向に構わない。また、開口650は、凸構造部620
に留まっている必要はなく、カンチレバー604まで延
びていても構わない。さらには、カンチレバー604の
根本まで延びていて、その結果、カンチレバー604が
U字形状と成っても構わない。
【0076】以上、図面を用いながら、本発明のいくつ
かの実施の形態について説明したが、本発明は、これら
の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述
した実施の形態では、AFM装置やナノインデンテーシ
ョン測定に用いられるプローブの例を示したが、本発明
のプローブは、MFMやSNOMのプローブの本部材と
して使用することも可能である。例えば、MFM用のプ
ローブは、第三の実施の形態において、突起側から磁気
特性を有する材料をコーティングすることで簡単に作製
することができる。
かの実施の形態について説明したが、本発明は、これら
の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述
した実施の形態では、AFM装置やナノインデンテーシ
ョン測定に用いられるプローブの例を示したが、本発明
のプローブは、MFMやSNOMのプローブの本部材と
して使用することも可能である。例えば、MFM用のプ
ローブは、第三の実施の形態において、突起側から磁気
特性を有する材料をコーティングすることで簡単に作製
することができる。
【0077】また、SNOMへの応用については、例え
ば、第三の実施の形態のプローブを用い、開口を通して
光を試料に照射したり、試料側から発生する光をその開
口を通して検出するという使い方がされる。
ば、第三の実施の形態のプローブを用い、開口を通して
光を試料に照射したり、試料側から発生する光をその開
口を通して検出するという使い方がされる。
【0078】また、特開平2−247557号には、サ
ーマルウェーブを測定し試料の熱伝搬に関連する試料特
性を評価する走査型プローブ顕微鏡を応用した光音響分
光計装置が提案されている。その装置は、集光した光を
試料表面の一部に照射することにより試料を加熱し、サ
ーマルウェーブを発生させ、その光照射位置から離れた
ところの試料表面近くに試料の変位を測定する機構が配
置されている装置であって、プローブにより試料の変位
を測定しサーマルウェーブの伝搬の様子を測定する装置
である。
ーマルウェーブを測定し試料の熱伝搬に関連する試料特
性を評価する走査型プローブ顕微鏡を応用した光音響分
光計装置が提案されている。その装置は、集光した光を
試料表面の一部に照射することにより試料を加熱し、サ
ーマルウェーブを発生させ、その光照射位置から離れた
ところの試料表面近くに試料の変位を測定する機構が配
置されている装置であって、プローブにより試料の変位
を測定しサーマルウェーブの伝搬の様子を測定する装置
である。
【0079】本発明のプローブ、特には第三実施形態で
説明したような開口を有するプローブは、この様な用途
のプローブとしても適している。すなわち、本発明のプ
ローブの上方にサーマルウェーブ励起用光源を配置し、
プローブの貫通開口部分を通して、試料の所望の位置に
光を照射すれば、この開口位置とプローブの突起位置と
はフォトリソグラフィーの非常に高い精度で決定される
ので、光による試料の励起位置とサーマルウェーブの測
定位置の距離が特定できる。特開平2−247557号
に記載の様に、光照射側のユニットとサーマルウェーブ
検出側のユニットが実質的に別体となっていると、光に
よる試料の励起位置とサーマルウェーブの測定位置間の
距離の同定が必要な場合、両者間の距離を別の手段を追
加して測定する必要があるが、本発明のプローブを用い
れば、その必要がなくなる。
説明したような開口を有するプローブは、この様な用途
のプローブとしても適している。すなわち、本発明のプ
ローブの上方にサーマルウェーブ励起用光源を配置し、
プローブの貫通開口部分を通して、試料の所望の位置に
光を照射すれば、この開口位置とプローブの突起位置と
はフォトリソグラフィーの非常に高い精度で決定される
ので、光による試料の励起位置とサーマルウェーブの測
定位置の距離が特定できる。特開平2−247557号
に記載の様に、光照射側のユニットとサーマルウェーブ
検出側のユニットが実質的に別体となっていると、光に
よる試料の励起位置とサーマルウェーブの測定位置間の
距離の同定が必要な場合、両者間の距離を別の手段を追
加して測定する必要があるが、本発明のプローブを用い
れば、その必要がなくなる。
【0080】例えば、図10に示すような光音響分光計
に第三実施形態で説明したカンチレバー型のプローブを
取り付ける。説明の為、図中、プローブは開口部で切っ
た断面図で示してある。カンチレバー604の上方にサ
ーマルウェーブ励起用光源として半導体レーザ904を
配置し、その前方に集光レンズ905を配置して、プロ
ーブの開口908を通して試料表面907に励起光を照
射できるようになっており、サーマルウェーブが試料を
伝搬した時の試料の変位をプローブの突起640で検出
し、その変位がカンチレバー604を変形させる。カン
チレバー604の変形は、光てこ式変位センサーで測定
する。光てこ式変位センサーは、半導体レーザ901、
集光レンズ902、カンチレバー604、四分割のフォ
トダイオード903で構成される。光学式のカンチレバ
ー変位センサーに励起用光源の光が迷光となって入射す
るのを防ぐため、AFM装置の光学式のカンチレバー変
位センサーの光波長と励起用光源の光波長を異なった波
長に選び、半導体レーザ904の波長の光をカットする
光学フィルター906がフォトディテクター903の前
に配置してある。更に、半導体ICの電気特性の動作確
認に使われるプローバーのプローブに応用することも可
能であり、本発明はその様なプローブヘの応用も含んで
いる。
に第三実施形態で説明したカンチレバー型のプローブを
取り付ける。説明の為、図中、プローブは開口部で切っ
た断面図で示してある。カンチレバー604の上方にサ
ーマルウェーブ励起用光源として半導体レーザ904を
配置し、その前方に集光レンズ905を配置して、プロ
ーブの開口908を通して試料表面907に励起光を照
射できるようになっており、サーマルウェーブが試料を
伝搬した時の試料の変位をプローブの突起640で検出
し、その変位がカンチレバー604を変形させる。カン
チレバー604の変形は、光てこ式変位センサーで測定
する。光てこ式変位センサーは、半導体レーザ901、
集光レンズ902、カンチレバー604、四分割のフォ
トダイオード903で構成される。光学式のカンチレバ
ー変位センサーに励起用光源の光が迷光となって入射す
るのを防ぐため、AFM装置の光学式のカンチレバー変
位センサーの光波長と励起用光源の光波長を異なった波
長に選び、半導体レーザ904の波長の光をカットする
光学フィルター906がフォトディテクター903の前
に配置してある。更に、半導体ICの電気特性の動作確
認に使われるプローバーのプローブに応用することも可
能であり、本発明はその様なプローブヘの応用も含んで
いる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、一点で終端する突起を
持ち、長い有効部を持つ探針として作用するプローブが
提供される。このプローブを用いたAFM測定において
は、さらに高い分解能での測定が行なえるようになり、
また、このプローブを用いたナノインデンテーション測
定においては、安定した信頼性のあるデータを取ること
ができる。
持ち、長い有効部を持つ探針として作用するプローブが
提供される。このプローブを用いたAFM測定において
は、さらに高い分解能での測定が行なえるようになり、
また、このプローブを用いたナノインデンテーション測
定においては、安定した信頼性のあるデータを取ること
ができる。
【図1】本発明の第一の実施の形態であるナノインデン
テーション測定に用いるプローブを示している。
テーション測定に用いるプローブを示している。
【図2】図1のプローブを作製する工程を示している。
【図3】図2(d)の工程の後に得られる図1のプロー
ブの予備成型品を示している。
ブの予備成型品を示している。
【図4】本発明の第二の実施の形態であるナノインデン
テーション測定に用いるプローブを示している。
テーション測定に用いるプローブを示している。
【図5】図4のプローブを作製する工程を示している。
【図6】ナノインデンテーション測定に用いる装置と、
図1のプローブによって試料表面に形成された圧痕と、
図4のプローブによって試料表面に形成された圧痕と、
図3の予備成型品によって試料表面に形成された圧痕と
を示している。
図1のプローブによって試料表面に形成された圧痕と、
図4のプローブによって試料表面に形成された圧痕と、
図3の予備成型品によって試料表面に形成された圧痕と
を示している。
【図7】本発明の第三の実施の形態であるAFM測定に
用いるカンチレバーチップを示している。
用いるカンチレバーチップを示している。
【図8】図7のプローブを作製する工程を示している。
【図9】図7のプローブを用いた原子間力顕微鏡を概略
的に示している。
的に示している。
【図10】図7のプローブを用いた光音響分光計を概略
的に示している。
的に示している。
100 プローブ 110 支持部 120 凸構造部 140 突起部
Claims (4)
- 【請求項1】 平らな支持部と、 支持部から隆起した凸構造部とを備えるプローブであっ
て、 凸構造部は四つの面によって定められ、この四つの面に
よって五本の稜線が形成されており、五本の稜線はその
うちの三本が二カ所において一点で交わるように延びて
おり、 凸構造部は、三本の稜線が実際に交わって形成された第
一の突起部と第二の突起部とを有し、第一の突起部と第
二の突起部は、三本の稜線が交わる二カ所を結ぶ稜線を
基準にして測定される高さが異なっている、プローブ。 - 【請求項2】 平らな支持部と、 支持部から隆起した凸構造部とを備えるプローブであっ
て、 凸構造部は四つの面によって定められ、この四つの面に
よって五本の稜線が形成されており、五本の稜線はその
うちの三本が二カ所において一点で交わるように延びて
おり、 凸構造部は、三本の稜線が実際に交わって形成された突
起部と、三本の稜線が交わる部分に形成された開口とを
有している、プローブ。 - 【請求項3】 (100)を主面とするシリコン基板を
用意する工程と、 このシリコン基板に対して四つの(111)面によって
形作られる開口形状が長方形の穴を形成する工程と、 穴を形作る四つの(111)面のシリコンを熱酸化し
て、穴を形作る面を湾曲化させる工程と、 このシリコン基板上に窒化シリコン膜を堆積させる工程
と、 窒化シリコン膜をパターンニングしたのちシリコン基板
を除去して、穴内に堆積した窒化シリコンから成る二つ
の突起部を備えた凸構造部を露出させる工程と、 凸構造体の二つの突起部の一方にイオンビームを照射し
て、一方の突起部の高さを低減する工程とを有してい
る、プローブの作製方法。 - 【請求項4】 (100)を主面とするシリコン基板を
用意する工程と、 このシリコン基板に対して四つの(111)面によって
形作られる開口形状が長方形の穴を形成する工程と、 穴を形作る四つの(111)面のシリコンを熱酸化し
て、穴を形作る面を湾曲化させる工程と、 このシリコン基板上に窒化シリコン膜を堆積させる工程
と、 堆積した窒化シリコン膜に対して穴の二つある最深部の
一方に相当する箇所に開口を形成する工程と、 窒化シリコン膜をパターンニングしたのちシリコン基板
を除去して、穴内に堆積した窒化シリコンから成る一つ
の突起部と一つの開口を備えた凸構造部を露出させる工
程とを有している、プローブの作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3493898A JPH11230974A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | プローブ及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3493898A JPH11230974A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | プローブ及びその作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11230974A true JPH11230974A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12428138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3493898A Withdrawn JPH11230974A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | プローブ及びその作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11230974A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005509864A (ja) * | 2001-11-12 | 2005-04-14 | ナノファクトリー インストルメンツ アーベー | 電子顕微鏡用測定デバイス |
| JP2009031038A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Ritsumeikan | 探針、探針形成用エッチングマスク及びそれを用いた探針の製造方法 |
| JP2014240851A (ja) * | 2014-10-03 | 2014-12-25 | 富山県 | ナノインデンテーション試験用圧子及びその製造方法 |
| JPWO2019004211A1 (ja) * | 2017-06-28 | 2020-04-30 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 力学特性試験方法及び計測装置 |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3493898A patent/JPH11230974A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005509864A (ja) * | 2001-11-12 | 2005-04-14 | ナノファクトリー インストルメンツ アーベー | 電子顕微鏡用測定デバイス |
| JP2009031038A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Ritsumeikan | 探針、探針形成用エッチングマスク及びそれを用いた探針の製造方法 |
| JP2014240851A (ja) * | 2014-10-03 | 2014-12-25 | 富山県 | ナノインデンテーション試験用圧子及びその製造方法 |
| JPWO2019004211A1 (ja) * | 2017-06-28 | 2020-04-30 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 力学特性試験方法及び計測装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |