JPH11231120A - カラーフィルター及びその作成方法 - Google Patents

カラーフィルター及びその作成方法

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JPH11231120A
JPH11231120A JP3321098A JP3321098A JPH11231120A JP H11231120 A JPH11231120 A JP H11231120A JP 3321098 A JP3321098 A JP 3321098A JP 3321098 A JP3321098 A JP 3321098A JP H11231120 A JPH11231120 A JP H11231120A
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真人 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐水性・耐薬品性に優れ、長時間水や温水に
接触した場合でも傷がつきにくい保護膜を有するカラー
フィルターを複雑な工程を必要とせず、量産適性良く製
造する。 【解決手段】 親水性バインダー中に、RGBの画素又
はYMCの画素を有するカラーフィルター上に、コロイ
ダルシリカ、式(I) のシリルアクリレートの加水分解
物、多官能アクリレートモノマー及び光重合開始剤を含
有する組成物を塗布し、光エネルギーを与えて重合させ
ることにより保護膜を設けてカラーフィルターを作成す
る〔式(I) 中、Rは炭素数1〜13の1価の有機基、R1
炭素数1〜8のアルキル基、R2は水素原子又はR(複数の
R2は異なっていてよい)、R3は炭素数1〜8のアルキレ
ン基を示す。a=0、1又は2、b=1、2又は3。但
し、a+b=1、2又は3。n=0又は1〕。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルター
及びその作成方法に関し、特に親水性バインダー中に画
素を形成したカラーフィルターの耐水性・耐薬品性を改
良したカラーフィルター及びその作成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは、ブラウン管表示用
カラーフェイスプレート、複写用光電変換素子プレー
ト、単管式カラーテレビカメラ用フィルター、液晶やエ
レクトロルミネッセンス(EL)等を用いたフラットパ
ネルディスプレイ、カラー固体撮像素子等に用いられて
いる。
【0003】通常用いられるカラーフィルターは、赤色
(R)、緑色(G)および青色(B)の三原色が規則的
に配列して構成されるが、必要に応じて四色あるいはそ
れ以外の色相からなるものもある。例えば、撮像管用カ
ラーフィルターや液晶表示装置(LCD)用カラーフィ
ルターでは、種々の目的で黒色のパターン(ブラックマ
トリックス)が必要とされる。また、反射型LCD用カ
ラーフィルターでは、シアン(C)、マゼンタ(M)お
よびイエロー(Y)の三原色が使用される場合がある。
三原色の具体的な配列法には、モザイク、ストライプ、
デルタ等があり、必要に応じて選択できる。
【0004】従来から知られているカラーフィルターの
製造方法としては、顔料分散法、印刷法、染色法、電着
法、転写法、インクジェット法等がある。しかしなが
ら、これらの方法で得られたカラーフィルターは、複雑
な製造工程を必要としたり、ピンホールや傷が生じやす
い、歩留まりが悪い、精度が出ない等の欠点を持ってい
る。
【0005】これらの欠点を解消するため、ハロゲン化
銀感光材料を用いた外型現像法(例えば、特開昭55−
6342号)および内型現像法(例えば、特開昭62−
148952号、同62−71950号)によるカラー
フィルターの製造方法が検討された。特に後者の方法
は、ワンショット露光・1回の現像処理でカラーフィル
ターが作成できるため極めて簡易である。
【0006】しかしながら、ハロゲン化銀感光材料を用
いて形成したカラーフィルターや染色法、または水溶性
染料を用いるインクジェット法で作成したカラーフィル
ターは、ゼラチン、ポリビニルアルコールなどの水溶性
バインダーを有しており、通常はこの上に耐水性・耐薬
品性・耐傷性等を付与するために保護膜を形成してい
る。かかる特性を有する保護膜としては、アクリル系樹
脂(例えば、特開昭58−196506号、同62−1
19501号等)、ポリグリシジルメタクリレート系樹
脂(例えば、特開昭60−216307号等)、ウレタ
ン系樹脂(例えば、特開昭62−109001号等)、
エポキシ系樹脂(例えば、特開昭63−131103号
等)等、あるいはこれらの混合樹脂が提案されている。
【0007】これらの保護膜で被覆したカラーフィルタ
ーの耐水性・耐薬品性は大幅に改善されたが、水や温水
に長時間接触した場合の耐水性や透湿性の防止の点で不
十分であった。このような場合、親水性バインダーが膨
潤することにより、表面にわずかな物理的接触による傷
が発生する。カラーフィルターの作成は様々な工程より
なり、カラーフィルター面が異物と接触する可能性も少
なからず有るが、上記の傷の発生は著しく歩留りを落と
すため改良することが望まれていた。また、上記の親水
性バインダーの膨潤は、後工程で透明電極を設置しパタ
ーニング等を行う際に、電極に亀裂が生じるなどの問題
を発生させるため改良が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、耐水性・耐薬品性や長時間水や温水に接触した場合
でも傷がつきにくい保護膜を有するカラーフィルターを
提供することにある。本発明の第二の目的は、複雑な工
程を必要とせず、量産適性のあるカラーフィルターを提
供することにある。
【0009】本発明の課題は、下記の(1)〜(5)の
構成によって達成された。 (1)親水性バインダー中に、赤、緑及び青の画素又は
イエロー、マゼンタ及びシアンの画素を有するカラーフ
ィルター上に、コロイダルシリカを含む下記一般式
(I)で表されるシリルアクリレートの加水分解物及び
多官能アクリレートモノマーとの重合体を含有する保護
膜を有することを特徴とするカラーフィルター。
【0010】
【化3】
【0011】式(I)中、Rは炭素数1〜13の1価の
有機基を示し、R1 は炭素数1〜8のアルキル基を示
し、R2 は水素原子または炭素数1〜13の1価の有機
基を表し(複数のR2 は互いに同じでも異なっていても
よい)、R3 は炭素数1〜8のアルキレン基を示す。a
は0、1又は2を表し、bは1、2又は3を表す。但
し、a+bは1、2又は3である。nは0又は1を表
す。
【0012】(2)親水性バインダー中に、赤、緑及び
青の画素又はイエロー、マゼンタ及びシアンの画素を有
するカラーフィルターと、前記保護膜との間に、下記一
般式(II)で表される化合物を含有するエチレン性不飽
和基を有する重合性化合物の重合体を含有する層を有す
ることを特徴とする上記(1)記載のカラーフィルタ
ー。
【0013】
【化4】
【0014】式(II)中、R11〜R13はそれぞれ独立に
水素原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、−COR14(R14は水素原子、アルキル
基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、アミノ基又はアルコキシ基を表す)、ニトロ
基、スルホン基、シアノ基又はアミジノ基を表す。
【0015】(3)親水性バインダー中に、赤、緑及び
青の画素又はイエロー、マゼンタ及びシアンの画素を形
成したカラーフィルターの上に、少なくとも下記(a
1)〜(d1)を含有する組成物を塗布し、光エネルギ
ーを与えることにより重合させた保護膜を設けることを
特徴とするカラーフィルターの作成方法。 (a1)コロイダルシリカ (b1)前記一般式(I)で表されるシリルアクリレー
トの加水分解によって生成された物質。 (c1)多官能アクリレートモノマー (d1)光重合開始剤
【0016】(4)該カラーフィルター上に前記(a
1)〜(d1)を含有する組成物を塗布する前に少なく
とも下記(a2)〜(c2)を含有する重合性組成物を
塗布し、必要により光および/または熱エネルギーを与
え第一の保護膜を形成することを特徴とする上記(3)
記載のカラーフィルターの作成方法。 (a2)エチレン性不飽和基を有する重合性化合物 (b2)光または熱重合開始剤 (c2)前記一般式(II)で表される化合物
【0017】(5)該カラーフィルターが、透明基板上
に少なくとも感光性ハロゲン化銀、カプラーおよび親水
性バインダーを有するハロゲン化銀感光材料を、パター
ン露光し、発色現像および脱銀処理することにより、
赤、緑及び青の画素又はイエロー、マゼンタ及びシアン
の画素、並びにブラックマトリックス部を形成したもの
であることを特徴とする上記(3)又は(4)記載のカ
ラーフィルターの作成方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細について述べ
る。本発明におけるコロイダルシリカ(a1)は、1ミ
クロン以下の寸法のシリカ粒子を水又は他の溶剤に分散
した分散液である。コロイダルシリカは酸性又は塩基性
のいずれの形態でも入手でき、使用することができる
が、本発明において酸性形態を用いることが好ましい。
【0019】本発明の一般式(I)で表されるシリルア
クリレートの加水分解によって生成された物質(b1)
において、一般式(I)中のRは、更に具体的には炭素
数1〜8のアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル等)、アリール基及びハロゲン化アリール基
(フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、クロロフェ
ニルなど)を挙げることができる。R1 は炭素数1〜8
のアルキル基を表し、その具体例としては、上記Rの説
明に記したものと同様の基が挙げられる。
【0020】R2 に含まれる基は水素原子及びRに含ま
れる基と同様の基である。R3 に含まれる炭素数1〜8
の2価アルキレン基は、例えばメチレン、エチレン、ト
リメチレン、テトラメチレンなどである。
【0021】一般式(I)で表されるシリルアクリレー
トの具体的として、以下のものを挙げることができる。
【0022】
【化5】
【0023】本発明において、多官能アクリレートモノ
マー(c1)としては、下記一般式(III)で表されるも
のが好ましい。
【0024】
【化6】
【0025】式(III)中、R4 は多価有機基を表し、m
は2、3又は4を表す。R2 は一般式(I)のR2 と同
定義である。
【0026】R4 含まれる2価の有機基はR3 と同様の
基、炭素数2〜8の分岐アルキレン基、炭素数2〜8の
分岐ハロゲン化アルキレン基、炭素数2〜8の分岐ヒド
ロキシル化アルキレン基、分岐アクリレート基、フェニ
レン、トリレン、ナフチレン等の炭素数6〜12のアリ
ーレン基及び炭素数6〜12のハロゲン化アリーレン基
等を挙げることができる。
【0027】本発明の多官能価アクリレートモノマー
(c1)としては、例えば、
【0028】
【化7】
【0029】などのジアクリレートや
【0030】
【化8】
【0031】などのトリアクリレート及び
【0032】
【化9】
【0033】などのテトラアクリレートを挙げることが
できる。
【0034】本発明の光重合開始剤(d1)としては、
公知の化合物を用いることができる。下記のケトン型光
重合開始剤がより好ましい。ベンゾフェノン及び他のア
セトフェノン類、ベンジル、ベンズアルデヒド及びo−
クロロベンズアルデヒド、キサントン、チオキサント
ン、2−クロロチオキサントン、9,10−フェナンス
レンキノン、9,10−アントラキノン、メチルベンゾ
インエーテル、イソプロベンゾインエーテル、α,α−
ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシアセト
フェノン、1−フェニル−1,2−プロパンジオール−
2−o−ベンゾイルオキシム、α,α−ジメトキシ−α
−フェニルアセトフェノン等。
【0035】本発明において、(a1)〜(d1)の組
成は、(a1)1〜60重量%、(b1)1〜50重量
%、(c1)25〜90重量%及び(d1)0.1〜5
重量%の範囲で用いられることが好ましい。また、(a
1)、(b1)、(c1)及び(d1)を含有する組成
物は実質的に溶剤を含有しない組成物であることが好ま
しい。
【0036】本発明において、(a1)〜(d1)を含
有する組成物をカラーフィルター上に塗布するのに際
し、膜厚は0.1〜10μmが好ましく、0.5〜5μ
mであることがより好ましい。
【0037】(a1)〜(d1)を含有する組成物はす
でに公知であり、特公平1−55307号、同6−99
577号、特開平6−25363号の各公報に樹脂上フ
ィルムやシート材料の保護用組成物として、耐摩耗性が
優れていることが記載されている。しかし、本発明のよ
うにカラーフィルター上に(a1)〜(d1)を含有す
る組成物を塗布したのち重合させた保護膜の態様におい
て、長時間の水や温水への接触に対し耐水性や透湿性防
止に顕著な効果が見られ、傷の発生等を防止できること
は予想外の知見である。
【0038】本発明において、(a1)〜(d1)を含
有する組成物を塗布し、重合させることにより得られる
保護膜は単独で用いることもできるが、親水性バインダ
ー中に画素を形成したカラーフィルターとの密着をより
強めるために、上記の(a2)〜(c2)を含有する重
合性組成物を塗布し、必要により光及び/又は熱エネル
ギーを与えた第一の保護膜を形成した後に、(a1)〜
(d1)を含有する組成物を塗布し、重合させることに
より保護膜を形成することがより好ましい。
【0039】本発明において、(a2)〜(c2)を含
有する重合性組成物を用いた第一の保護膜は、0.1〜
10μmの膜厚であることが好ましく、0.5〜5μm
であることがより好ましい。(a2)〜(c2)を含有
する重合性組成物の詳細については、特願平9−294
599号等に記載されている。
【0040】本発明に使用することができるエチレン性
不飽和基を有する重合性化合物(a2)は特に制限はな
く公知の重合性化合物を使用することができる。また本
発明において耐薬品性を高めるために分子中に複数の重
合性官能基を有する架橋性化合物であることが好まし
い。エチレン性不飽和基を有する化合物には、アクリル
酸及びその塩、アクリル酸エステル類、アクリルアミド
類、メタクリル酸及びその塩、メタクリル酸エステル
類、メタクリルアミド類、無水マレイン酸類、マレイン
酸エステル類、イタコン酸エステル類、スチレン類、ビ
ニルエーテル類、ビニルエステル類、N−ビニル複素環
類、アリルエーテル類、アリルエステル類及びそれらの
誘導体等がある。
【0041】エチレン性不飽和基を分子中に1個有する
化合物としては、アクリル酸、n−ブチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、ベンジルアクリレート、フルフリルアク
リレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、ジシ
クロヘキシルオキシエチルアクリレート、ポリエチレン
オキサイドモノアクリレート、ポリプロピレンオキサイ
ドモノアクリレート、フェノキシポリエチレンオキサイ
ドモノアクリレート、ノニルフェノキシポリエチレンオ
キサイドモノアクリレート、ジノニルフェノキシポリエ
チレンオキサイドモノアクリレート、ノニルフェノキシ
ポリプロピレンオキサイドモノアクリレート、アクリル
アミド、N−プロピルアクリルアミド、N−アクロイル
モルホリン、メタクリル酸、メチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、メタク
リルアミド、無水マレイン酸、ブチルモノマレエート、
ジブチルマレエート、エチルイタコネート、ジ−2−エ
チルヘキシルイタコネート、スチレン、クロロメチルス
チレン、ビニルトルエン、メチルビニルエーテル、フェ
ニルビニルエーテル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ブ
チルアリルエーテル、酢酸アリル、N−ビニルピロリド
ン、N−スクシンイミド、ビニルイミダゾール、ビニル
ピリジン等をあげることができる。
【0042】エチレン性不飽和基を分子中に2個有する
化合物の例は、アクリル酸カルシウム、エチレングリコ
ールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、1,3−ジオキソラ
ンジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、グリセリンジアクリレート、ポリエチレンオキ
サイドジアクリレート、ポリプロピレンオキサイドジア
クリレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレ
ート、ビスフェノールAジアクリレート、ポリオキシエ
チレン化ビスフェノールAジアクリレート、ポリオキシ
エチレン化ビスフェノールFジアクリレート、ポリオキ
シエチレン化ビスフェノールSジアクリレート、2−
(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒ
ドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジア
クリレート、メチレンビスアクリルアミド、N,N′−
アクリロイルエチレンジアミン、N,N′−アクリロイ
ルプロピレンジアミン、メタクリル酸マグネシウム、エ
チレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジ
オールメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレー
ト、ポリオキシエチレン化ビスフェノールAジメタクリ
レート、トリシクロデカンジメチロールジメタクリレー
ト、2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)
−5−ヒドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキ
サンジメタクリレート、メチレンビスメタクリルアミ
ド、N,N′−メタクリロイルエチレンジアミン、ジビ
ニルベンゼン、ジアリルフタレート、アリルアクリレー
ト、アリルメタクリレート、等を挙げることができる。
【0043】エチレン性不飽和基を分子中に3個有する
化合物の例としては、アクリル酸アルミニウム、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ポリオキシエチレン化トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ポリオキシプロピレ
ン化トリメチロールプロパントリアクリレート、N,
N′,N″−トリヒドロキシエチル−1,3,5,トリ
アジン−2,4,6,トリオントリアクリレート、グリ
セリントリアクリレート、ポリオキシエチレン化グリセ
リントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレー
ト、等を挙げることができる。
【0044】エチレン性不飽和基を分子中に4個以上有
する化合物の例としては、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ポリヒド
ロキシオリゴエステルポリアクリレート、ポリヒドロキ
シオリゴウレタンポリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジトリメチロールプロパン
テトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
メタクリレート、ポリヒドロキシオリゴエステルポリメ
タクリレート、等を挙げることができる。また特願昭6
3−167179号に記載されている重合性化合物も本
発明のカラーフィルターに使用することができる。
【0045】以上の重合性化合物のほとんどは公知であ
り、文献等を参考にして容易に合成する事ができる。上
記重合性化合物は単独で使用しても、2種以上を併用し
てもよい。また、第1の重合性組成物と第2の重合性組
成物で使用する重合性化合物は同じでも異なっていても
よい。本発明において重合性化合物は0.001〜10
0g/m2の範囲で使用されることが好ましく、0.01
〜10g/m2の範囲で使用することがより好ましい。
【0046】本発明で用いることができる光重合開始剤
(b2)としては、カルボニル化合物(例えばα−アル
コキシフェニルケトン類、多環式キノン類、ベンゾフェ
ノン類及び置換ベンゾフェノン類、キサントン類、チオ
キサントン類、ベンゾイン類、含ハロゲン化合物(例え
ばクロロスルホニル及びクロロメチル多核芳香族化合物
類、クロロスルホニル及びクロロメチル複素環式化合物
類、クロロスルホニル及びクロロメチルベンゾフェノン
類、フルオレノン類)、ハロアルカン類、α−ハロ−α
−フェニルアセトフェノン類、光還元性染料−還元剤の
レドックスカップル類、有機イオウ化合物、過酸化物、
光半導体(例えば二酸化チタン、酸化亜鉛等)、金属イ
オン(例えば鉄(I)イオン、金属カルボニル、金属錯
体、ウラニル塩等)、ハロゲン化銀、アゾ及びジアゾ化
合物、光還元性色素を挙げることができる。また、T. O
ster他著「Chemical Review 」第68巻(1968年)
125〜151頁、Kosar 著「Light-Sensitive-System
s 」(Jhon Wiley & Sens.1963 年)158〜192頁
及びファインケミカル Vol 16, No.9(1987年)5
から19頁、紫外線硬化システム(1989年、総合技
術センター)63〜147頁、フォトポリマー・テクノ
ロジー(1988年、日刊工業新聞社)85〜94頁に
記載されている化合物を使用することができる。さらに
米国特許4,772,530号記載のシアニン色素とボ
レートイオンよりなる光重合開始剤を使用する事もでき
る。
【0047】以下に光重合開始剤の具体例を示す。2,
2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メ
チル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリ
ノ−1−プロパノン、9,10−アントラキノン、ベン
ゾフェノン、フェナンスレンキノン、ミヒラーケトン、
4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、キサント
ン、クロロキサントン、チオキサントン、クロロチオキ
サントン、2,4−ジエチルチオキサントン、クロロス
ルホニルチオキサントン、クロロスルホニルアントラキ
ノン、クロロメチルアントラセン、クロロメチルベンゾ
チアゾール、クロロスルホニルベンゾオキサゾール、
2,4,6−トリクロロメチル−1,3,5−S−トリ
アジン、クロロメチルキノリン、クロロメチルベンゾフ
ェノン、クロロスルホニルベンゾフェノン、フルオレノ
ン、四臭化炭素、ベンゾイソブチルエーテル、ベンゾイ
ソプロピルエーテル、2,2′−ビス(クロロフェニ
ル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルイミダゾー
ルと2−メルカプト−5−メチルチオ−1,3,4−チ
アジアゾールの組み合わせ等。
【0048】さらに光還元性色素を用いる光重合開始剤
は、一般に光還元性色素と水素供与性化合物とからな
り、光励起された色素と水素供与性化合物との反応によ
り重合可能なラジカルが発生すると考えられているが、
光還元性色素としては、メチレンブルー、チオニン、ロ
ーズベンガル、エリスロシン−B、エオシン、ローダミ
ン、フロキシン−B、サフラニン、アクリフラビン、リ
ボフラビン、フルオレッセイン、ウラニン、ベンゾフラ
ビン、N,N,N′,N′−テトラ−n−ブチルチオニ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチル−4−ドデシル
サフラニン、アクリジンオレンジ、アクリジンイエロ
ー、9,10−フェナンスレンキノン、ベンザンスロン
等のカルボニル化合物などが挙げられる。また水素供与
性化合物としては、ジメドン、アセチルアセトン等のβ
−ジケトン類、トリエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、モノエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチ
ルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、トリエチル
アミン、フェニルヒドラジン等のアミン類、P−トルエ
ンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸、p−(N−ア
セチルアミノ)ベンゼンスルフィン酸等のスルフィン酸
類及びそれらの塩、N−フェニルグリシン、L−アスコ
ルビン酸、チオ尿素、アリルチオ尿素、などが挙げられ
る。光還元性色素と水素供与性化合物のモル比は水素供
与性化合物1モルに対して光還元性色素は0.005〜
3モル、より好ましくは0.05〜1モルの範囲であ
る。本発明において光重合開始剤は単独で用いてもよい
し2種以上併用してもよい。本発明において光重合開始
剤の含有量は重合性化合物の0.01〜30重量%、よ
り好ましくは、0.1〜10重量%の範囲である。
【0049】本発明に用いることができる熱重合開始剤
(b2)は、一般に加熱下で熱分解して重合開始種を生
じる化合物であり、通常のラジカル重合開始剤を用いる
ことができる。その例としては、アルキル過酸化物、ア
シル過酸化物、ケトン過酸化物、アルキルヒドロ過酸化
物、ペルオキシ2炭酸塩、スルホニル過酸化物等の有機
過酸化物類、無機過酸化物類、アゾニトリル等のアゾ化
合物類、スルフィン酸類、ビスアジド類、ジアゾ化合物
等が挙げられる。
【0050】具体例としては、クメンヒドロペルオキシ
ド、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキ
シド、ジ−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ラウロイル、ペルオキソ2硫酸塩、過酸化水
素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸
塩、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,1′
−アゾビス(1−シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、ジメチル−2,2′−アゾイソビスブチレート、
2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、
2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2炭酸
塩、アゾビスシアノ吉草酸ナトリウム、2,2′−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−
アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン〕、2,2′−アゾビス{2−メチル−N−〔1,1
−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル〕
プロピオンアミド}、2,2′−アゾビス{2−メチル
−N−〔1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル〕プ
ロピオンアミド}、2,2′−アゾビス〔2−メチル−
N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド〕、
2,2′−アゾビス(2−シアノプロパンノール)、
2,2′−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタ
ン)、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム等を挙げる
ことができる。さらに「高分子実験学4「付加重合・開
環重合」」(1983年、共立出版)の6〜18頁に記
載されている化合物、及び「 Polymer Handbook, 2nd E
d.」(1975年、Wiley Interscience)のII−3頁〜
II−40頁に記載されている化合物も使用することがで
きる。本発明において熱重合開始剤は単独で使用するこ
ともできるし、2種以上を併用することもできる。熱重
合開始剤は、重合性化合物に対して0.1〜120重量
%の範囲で使用することが好ましく、1〜10重量%の
範囲で使用することがより好ましい。
【0051】本発明において熱重合開始剤と光重合開始
剤のうち、光重合開始剤を使用することがより好ましい
が、熱重合開始剤を光重合開始剤を併用することもでき
る。
【0052】次に、本発明の一般式(II)で表される化
合物(c2)について説明する。式(II)中、R11〜R
13は水素原子以外にアルキル基、アラルキル基(置換さ
れていてもよいアルキル基、アラルキル基。例えばメチ
ル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基、クロロメチ
ル基、ジメチルアミノメチル基、エトキシカルボニルメ
チル基、アミノメチル基、アセチルアミノメチル基、エ
チル基、2−(4−ドデカノイルアミノフェニル)エチ
ル基、カルボキシエチル基、アリル基、3,3,3−ト
リクロロプロピル基、n−プロピル基、iso−プロピ
ル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチ
ル基など)、アルケニル基(置換されていてもよいアル
ケニル基。例えば、ビニル基、2−クロロビニル基、1
−メチルビニル基、2−シアノビニル基、シクロヘキセ
ン−1−イル基など)、アルキニル基(置換されていて
もよいアルキニル基。例えばエチニル基、1−プロピニ
ル基、2−エトキシカルボニルエチニル基など)、−C
OR14〔R14は水素原子、アルキル基、アラルキル(置
換されてもよいアルキル基、アラルキル。例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、iso−プロピル基、n−
ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペ
ンチル基、t−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘ
キシル基、sec−ヘキシル基、t−ヘキシル基、シク
ロヘキシル基、n−オクチル基、sec−オクチル基、
t−オクチル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n
−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、n−ヘキサデシル基、sec−ヘキサデシル基、t
−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基、t−オクタデ
シル基など)、アルケニル基(置換されていてもよいア
ルケニル基。例えば、ビニル基、2−クロロビニル基、
1−メチルビニル基、2−シアノビニル基、シクロヘキ
セン−1−イル基など)、アルキニル基(置換されてい
てもよいアルキニル基。例えばエチニル基、1−プロピ
ニル基、2−エトキシカルボニルエチニル基など)、ア
リール基(置換されてもよいアリール基。例えばフェニ
ル基など)、アミノ基(置換されてもよいアミノ基。例
えば−NH2、ジメチルアミノ基など)又はアルコキシ
基(置換されてもよいアルコキシ基。例えばメトキシ
基、エトキシ基など)を表す〕、ニトロ基、スルホン酸
基、シアノ基又はアミジノ基を示す。
【0053】これらの化合物はセルロース誘導体として
公知であり、「機能性セルロースの開発」(1985
年、シーエムシー)、「 CELLULOSE Structual and Fun
ctional Aspects 」(1989年、ELLIS HORWOOD LIMI
TED)、「多糖類化学」(1955年、共立出版)等に記
載されている。
【0054】本発明において、一般式(II)で表される
化合物は保護層とカラーフィルター層の密着を改良する
ために有効である。
【0055】一般式(II)で表される化合物は単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。本発明にお
いて一般式(II)で表される化合物は重合性化合物に対
して0.001〜100重量部の範囲で使用されること
が好ましく、より好ましくは、0.01〜20重量部の
範囲で使用されることが好ましい。
【0056】本発明の第1および第2の重合性組成物に
は、必要に応じて、他の成分、例えば前述のウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂、およびこれらのプレポリマー、
シランカップリング剤、重合促進剤、可塑剤、希釈溶媒
等を含有することができる。本発明の重合性組成物は、
目的に合せて種々の方法で塗布することができる。例え
ば、スプレー法、スピンコート、バーコート、グラビア
コート、ディップコート等を使用することができる。
【0057】本発明において保護膜とカラーフィルター
(ゼラチン)層との密着をさらに強固にするために、カ
ラーフィルターの最上層中にコロイダルシリカを含有し
たり、保護膜の塗布組成物中にシランカップリング剤を
含有するのが好ましい。
【0058】好ましいコロイダルシリカは平均粒径が
0.1〜500nmで、特に好ましくは1〜50nmで
ある。かかるコロイダルシリカはスノーテックス(日産
化学工業(株)製)、Ludox(米国デュポン社
製)、Synton(米国モンサント社製)、Nalc
oag(米国ナルコケミカル社製)等の商品名で市販さ
れている。コロイダルシリカの使用量はバインダー量に
対し10〜50重量%が好ましい。コロイダルシリカは
膜質改良等の目的で他の層に添加することもできる。ま
た、前述の加水分解可能な有機シラン化合物をコロイダ
ルシリカの代わりに添加することも可能である。
【0059】また、好ましいシランカップリング剤は分
子中にビニル基、メタクリロイル基、水酸基、カルボキ
シル基、アミノ基、イソシアネート基、エポキシ基等の
反応性置換基を有する化合物である。例えば、ビニルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−イソシアナートプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシ
ラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリエト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリアセトキシ
シラン等が挙げられる。これらのシランカップリング剤
は、1種類のみ用いても、2種類以上組み合わせて用い
てもよい。シランカップリング剤の使用量は、保護膜の
塗布組成物に対し、0.1〜50重量%が好ましい。
【0060】本発明に用いる透明基板としては厚み0.
3〜3mm位のソーダガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカ
リガラス、石英等の剛直な材料の他に各種のプラスチッ
クフィルムが挙げられる。STN、ECB、IPS、F
LCのような光の旋光や複屈折を利用するLCDにおい
ては、透明基板は光学的に等方性である必要がある。
【0061】本発明に使用するプラスチック・フィルム
基板としては、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶
縁性、加工性、低通気性、低吸湿性に優れていることが
必要である。このような材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、アリルジグリ
コールカーボネート等が挙げられる。
【0062】これらの素材で構成される基板の表面は、
必要に応じてガス・バリヤ層やハード・コート層を塗設
してもよい。また、上記素材の表面あるいはガス・バリ
ヤ層やハード・コート層の上に、グロー放電、コロナ放
電、紫外線(UV)照射等の処理を施してもよい。さら
に、親水性を付与するために下塗り処理されてもよい。
【0063】プラスチック・フィルム基板は、シート状
あるいはロール状の形態で使用することができる。フィ
ルム基板の厚みは、用途および材質にあわせて適当に設
定できるが、一般的には0.05〜0.3mmである。
【0064】本発明に用いるハロゲン化銀感光材料およ
び処理方法について述べる。本発明に用いることのでき
る感光材料は、以下のものが好ましい。カラー反転処理
によりポジ像を得ることのできる外型カラーリバーサル
フィルム、内型カラーリバーサルフィルム、カラーネガ
処理によるカラーネガフィルム、ディスプレイ用カラー
フィルム、オートポジカラーフィルム等である。これら
については、科学写真便覧(上)(丸善)559頁〜5
64頁、569頁、ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグ
ラフィック・プロセス(The Theory of the Photograph
ic Process)第4版、T.H.James 編などに記載されてい
る。その他、特開昭63−261361号記載のように
同一の感光性ハロゲン化銀乳剤層中に発色現像によって
得られる色相が異なる二種類以上のカプラーを含有する
内型カラー感光材料や、同64−79701号記載のよ
うに同一の感光性ハロゲン化銀に対し異なる発色を示す
二種類以上のカプラーおよび一種の現像主薬を含有する
現像液を用いて現像する外型カラー感光材料を用いるこ
ともできる。さらに特開平7−294714号、同8−
22108号、同8−314080号、同9−9053
6号号等に記載のカラーフィルター用感光材料を用いる
こともできる。
【0065】本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤層や
中間層、保護層に用いることができるバインダーまたは
保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利であ
るが、それ以外の親水性ポリマーも用いることができ
る。親水性ポリマーとして、例えばポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリビニル
ブチラール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、
ポリビニルピラゾール、カラギーナン、アラビアゴム、
更にヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、セルロース硫酸エステル、セルロースアセ
テート水素フタレートおよびアルギン酸ナトリウムなど
のセルロース誘導体等の単一あるいは共重合体を挙げら
れる。
【0066】また、ゼラチンと他の高分子とのグラフト
ポリマーでもよく、ゼラチン−グラフトポリマーとして
は、ゼラチンにアクリル酸、メタアクリル酸、それらの
エステル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、ス
チレンなどのビニル系モノマーの単一または共重合体を
グラフトさせたものを用いることができる。ことにゼラ
チンとある程度相溶性のあるポリマーたとえばアクリル
酸、メタアクリル酸、アクリルアミド、メタアクリルア
ミド、ヒドロキシアルキルメタアクリレート等の重合体
とのグラフトポリマーが好ましい。これらの例は米国特
許2,763,625号、同2,831,767号、同
2,956,884号、特開昭56−65133号等に
記載がある。
【0067】代表的な合成親水性高分子物質として、例
えば西独特許出願(OLS)2,312,708号、米
国特許3,620,751号、同3,879,205
号、特公昭43−7561号等に記載のものも使用でき
る。上記の親水性ポリマーは単独で使用してもよいし、
2種類以上を併用してもよい。
【0068】ゼラチンとしてはアルカリ処理、酸処理、
酵素処理のいずれかを施したもの、あるいはこれらの混
合物を用いてもよい。またゼラチンに例えば酸ハライ
ド、酸無水物、イソシアネート類、ブロモ酢酸、アルカ
ンサルトン酸、ビニルスルホンアミド類、マレインイミ
ド化合物類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合
物類等種々の化合物を反応させて得られるゼラチン誘導
体も用いられる。ゼラチン誘導体の具体例は米国特許
2,614,928号、同3,132,945号、同
3,186,846号、同3,312,553号、英国
特許861,414号、同1,033,189号、同
1,005,784号、特公昭42−26845号等に
記載されている。
【0069】本発明に用いる感光材料における全バイン
ダー量は、カラーフィルターの膜厚をできるだけ薄くす
る必要から3〜20g/m2が好ましく、特に3.5〜1
0g/m2が好ましい。各ハロゲン化銀乳剤層中のバイン
ダー量は0.1〜3g/m2が好ましく、特に0.2〜2
g/m2が好ましい。各中間層や保護層中のバインダー量
は0.1〜2g/m2が好ましく、特に0.2〜1.0g
/m2が好ましい。
【0070】本発明の感光材料に使用できるハロゲン化
銀粒子は、塩化銀、臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀等である。沃化銀含有率は、2モル%以下が好まし
いが、より好ましくは1モル%以下である。さらに好ま
しくは、0.5モル%以下である。また、塩化銀含有率
は50モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上で
ある。
【0071】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の平均
粒径は、できるだけ低銀量で比表面積が大きく、高い現
像活性を得るために、0.05〜0.9μmが好まし
く、特に0.1〜0.5μmが好ましい。平板粒子の場
合は厚みが0.05〜0.9μmが好ましく、特に0.
1〜0.5μmが好ましい。広い粒子サイズ分布を有す
る多分散乳剤を用いることもできるが、狭い粒子サイズ
分布を有する単分散乳剤を用いるのが好ましい。単分散
乳剤は、例えば、粒子数あるいは重量で平均粒子サイズ
の±30%以内に全粒子の80%以上が入るような粒子
サイズ分布を有するハロゲン化銀乳剤である。また変動
係数で20%以下、特に15%以下の単分散ハロゲン化
銀乳剤の使用が好ましい。
【0072】本発明に使用できるハロゲン化銀乳剤の調
製法、化学増感法等については、特開平9−90536
号等に記載の方法を参照することができる。本発明にお
いて使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗布量は、銀
換算1mgないし10g/m2の範囲である。さらに好まし
くは、0.1〜3g/m2の範囲である。
【0073】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特公昭59−180550号、同6
4−13546号、特開平5−45828号、同5−4
5834号などに記載の増感色素が挙げられる。
【0074】ハロゲン化銀感光材料に使用される添加剤
は、前記RD No.17,643、同No. 18,716お
よび同 No.307,105に記載されており、その該当
箇所を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜868頁 強色増感剤 649頁右欄 4 蛍光増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6 光吸収剤、フ 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 ィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜875頁 10 可塑剤・潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11 塗布助剤、表面 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 活性剤 12 スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤
【0075】本発明で使用しうるカラー現像薬は、ハロ
ゲン化銀を現像することにより生成した現像薬の酸化体
がカプラーとカップリング反応してシアン、マゼンタ、
イエロー、赤、緑、青などの色素を形成するものであれ
ばよく、写真業界で公知のものである。カラー現像薬の
具体例は T.H.James「The Theory of the Photographic
Process」第4版291〜334頁および353〜36
1頁、RD No.17643(1978年12月)、28
〜29頁、同 No.18716(1979年11月)、6
51頁等に記載されている。特に好ましいカラー現像薬
はp−フェニレンジアミン誘導体である。特開平8−2
54610号、同7−333107号等に記載のカラー
現像薬を用いることもできる。
【0076】本発明に使用できるカプラーは、上記現像
薬と一緒に発色現像液に溶解して用いる外型カプラーで
あっても、耐拡散性基を有し感光層中に含有させて用い
る内型カプラーであっても良い。外型カプラーの具体例
は前述の特開昭55−6342号や同64−79701
号等に記載されている。
【0077】本発明においては、現像処理の簡便さから
感光材料中にカプラーを内蔵(すなわち内型カプラー)
させて内型現像法で処理するのが好ましい。本発明に用
いる内型カプラーとしては、活性位が水素原子の4当量
カラーカプラーよりも離脱基で置換された2当量カラー
カプラーの方が塗布銀量を低減できる点で好ましい。
【0078】本発明に使用できるイエローカプラーとし
ては、オイルプロテクト型のアシルアセトアミド系カプ
ラーが代表例として挙げられる。その具体例は、米国特
許第2,407,210号、同第2,875,057号
および同第3,265,506号などに記載されてい
る。本発明には、二当量イエローカプラーの使用が好ま
しく,米国特許第3,408,194号、同第3,44
7,928号、同第3,935,501号および同第
4,022,620号などに記載された酸素原子離脱型
のイエローカプラーあるいは特公昭58−10739
号、米国特許第4,401,752号、同第4,32
6,024号、RD18053(1979年4月)、英
国特許第1,425,020号、西独出願公開第2,2
19,917号、同第2,261,361号、同第2,
329,587号および同第2,433,812号など
に記載された窒素原子離脱型のイエローカプラーがその
代表例として挙げられる。α−ピバロイルアセトアニリ
ド系カプラーは発色色素の堅牢性、特に光堅牢性が優れ
ており、一方、α−ベンゾイルアセトアニリド系カプラ
ーは高い発色濃度が得られる。
【0079】本発明に使用できるマゼンタカプラーとし
ては、オイルプロテクト型の、好ましくは5−ピラゾロ
ン系およびピラゾロトリアゾール類などピラゾロアゾー
ル系のカプラーが挙げられる。5−ピラゾロン系カプラ
ーは3−位がアリールアミノ基もしくはアシルアミノ基
で置換されたカプラーが、発色色素の色相や発色濃度の
観点で好ましく、その代表例は、米国特許第2,31
1,082号、同第2,343,703号、同第2,6
00,788号、同第2,908,573号、同第3,
062,653号、同第3,152,896号および同
第3,936,015号などに記載されている。二当量
の5−ピラゾロン系カプラーの離脱基として、米国特許
第4,310,619号に記載された窒素原子離脱基ま
たは米国特許第4,351,897号に記載されたアリ
ールチオ基が特に好ましい。また欧州特許第73,63
6号に記載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプ
ラーは高い発色濃度が得られる。
【0080】ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米
国特許第3,369,879号記載のピラゾロベンズイ
ミダゾール類、好ましくは米国特許第3,725,06
7号に記載されたピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,
4〕トリアゾール類、リサーチ・ディスクロージャー2
4220(1984年6月)に記載のピラゾロテトラゾ
ール類およびリサーチ・ディスクロージャー24230
(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙
げられる。発色色素のイエローおよび近紫外部の副吸収
の少なさおよび光堅牢性の点で欧州特許第119,74
1号に記載のイミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類は好
ましく、欧州特許第119,860号に記載のピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾールは特に好ま
しい。
【0081】本発明に使用できるシアンカプラーとして
は、米国特許第2,474,293号、同第4,05
2,212号、同第4,146,396号、同第4,2
28,233号および同第4,296,200号などに
記載されたナフトール系カプラー、米国特許第3,77
2,002号に記載されたフェノール核のメタ−位にエ
チル基以上のアルキル基を有するフェノール系シアンカ
プラー、米国特許第2,772,162号、同第3,7
58,308号、同第4,126,396号、同第4,
334,011号、同第4,327,173号、西独特
許公開第3,329,729号および特公平3−181
75号などに記載された2,5−ジアシルアミノ置換フ
ェノール系カプラーおよび米国特許第3,446,62
2号、同第4,333,999号、同第4,451,5
59号および同第4,427,767号などに記載され
た2−位にフェニルウレイド基を有しかつ5−位にアシ
ルアミノ基を有するフェノール系カプラーなどである。
特に青色用の耐熱性、耐光性に優れたカプラーとしては
特開平7−294714号に記載されたカルボスチリル
系カプラーが好ましく、本発明に使用できる。また、緑
色用のシアンカプラーとしては、特開平8−17912
2号、同8−136722号等に記載のピロロトリアゾ
ール系カプラーが特に有用である。
【0082】本発明には前述のカプラー以外にも下記の
ような種々のカプラーを使用することができる。ポリマ
ー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同第4,080,211号、同
第4,367,282号、英国特許2,102,173
号等に記載されている。また、特開平7−326258
号、同7−326252号等に記載のシアン成分とイエ
ロー成分、マゼンタ成分とイエロー成分、マゼンタ成分
とシアン成分等が共重合した混合ポリマーカプラーも使
用できる。
【0083】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D17643、 VII〜F項に記載された特許、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、米国特許第4,248,962号に
記載されたものが好ましい。現像時に画像状に造核剤も
しくは現像促進剤を放出するカプラーとしては、英国特
許第2,097,140号、同第2,131,188
号、特開昭59−157638号、同59−17084
0号に記載のものが好ましい。
【0084】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプ
ラー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復
色する色素を放出するカプラー等が挙げられる。また特
開平8−22108号記載の感光材料を本発明に適用す
る場合、黒色補正用のカプラーはイエロー、マゼンタ、
シアンに発色するものでなくても、例えば褐色、オレン
ジ色、紫色、黒色等に発色するものでもよい。
【0085】本発明において各ハロゲン化銀乳剤層中の
ハロゲン化銀対カプラーの当量比は1以上3以下が好ま
しい。特に平均粒子サイズ(平板粒子の場合は厚みで規
定)が0.9μm以下、特に0.5μm以下のハロゲン
化銀乳剤を用いる場合は1以上2以下がより好ましい。
ここでいう当量比とは、カプラーをすべて発色させるの
に必要なハロゲン化銀の理論量を当量比1とし、例えば
理論量の2倍量ハロゲン化銀を塗布する場合、当量比2
である。すなわち2当量カプラーを使用する場合、カプ
ラー1モルに対して塗布銀量が2モルであるとき、当量
比1であり、塗布銀量が4モルのとき、当量比2であ
る。
【0086】本発明に使用する上記カプラーは、種々の
公知分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分
散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,32
2,027号などに記載されている。高沸点溶媒の量は
カプラー1gに対して10g以下、好ましくは5g以
下、より好ましくは1g〜0.1gである。また、バイ
ンダー1gに対しては2g以下、好ましくは1g以下、
より好ましくは0.5g以下である。水中油滴分散法で
得られるカプラー分散物(カプラー乳化物)のサイズは
0.05μm〜0.9μm、好ましくは0.1μm〜
0.5μmである。
【0087】ラテックス分散法の工程、効果、および含
浸用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,
363号、西独特許出願(OLS)第2,541,27
4号および同第2,541,230号などに記載されて
いる。本発明に係わる感光材料には、カプラーを含有す
る層に欧州公開特許EP0,277,589A2号に記
載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
【0088】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と反応して、化学的に不活性でかつ実質
的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び/又は発
色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬の酸化
体と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化
合物を生成する化合物(G)を同時に又は単独に用いる
ことが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像
主薬ないしその酸化体とカプラーとの反応による発色色
素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上
で好ましい。
【0089】本発明のカラーフィルター用感光材料に用
いる色素画像形成化合物としては、前記のカラーカプラ
ーの他に、ハロゲン化銀が銀に還元される反応に対応も
しくは逆対応して拡散性の色素を放出する耐拡散性の色
素供与性化合物が挙げられる。かかる色素供与性化合物
の具体例は特開昭59−185333号、同63−20
1653号、欧州特許EP220,746B号、米国特
許第4,500,626号、同4,639,408号、
同4,783,396号、同4,232,107号、同
4,619,884号、同4,450,223号、同
4,503,137号、同4,559,290号等に記
載されている。本発明においてかかる色素供与性化合物
を含有する感光材料は、米国特許第3,923,510
号、西独特許OLS−2,916,582号、特開昭5
4−143230号、特開平7−43876号等に記載
された方法に従って処理され、感光材料に残存する色素
供与性化合物でカラーフィルターを形成することができ
る。
【0090】本発明に係わる感光材料のハロゲン化銀乳
剤層や中間層等には、色カブリ防止剤または混色防止剤
として、ヒドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導
体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を含有し
てもよい。これらの化合物の中で、160〜200℃に
加熱してもステインを発生しにくいものが好ましい。
【0091】また、シアン色素像の熱および特に光によ
る劣化を防止するためには、シアン発色層及びそれに隣
接する両側の層に紫外線吸収剤を導入することがより効
果的である。紫外線吸収剤としては、アリール基で置換
されたベンゾトリアゾール化合物(例えば、米国特許第
3,533,794号に記載のもの)、4−チアゾリド
ン化合物(例えば、米国特許第3,314,794号や
同3,352,681号に記載のもの)、ベンゾフェノ
ン化合物(例えば、特開昭46−2784号に記載のも
の)、ケイ皮酸エステル化合物(例えば、米国特許第
3,705,805号や同3,707,395号に記載
のもの)、ブタジエン化合物(例えば、米国特許第4,
045,229号に記載のもの)あるいはベンズトキサ
ゾール化合物(例えば、米国特許第3,406,070
号や同4,271,307号に記載のもの)を用いるこ
とができる。紫外線吸収性のカプラー(例えば、α−ナ
フトール系のシアン色素形成カプラー)や紫外線吸収性
のポリマー等を用いてもよい。これらの紫外線吸収剤は
特定の層に媒染されていてもよい。中でも前記のアリー
ル基で置換されたベンゾトリアゾール化合物が好まし
い。
【0092】本発明に用いる感光材料は、前述のRD.
No. 17643の28〜29頁、および同 No.1871
6の651左欄〜右欄等に記載された通常の方法により
発色現像処理することによりマイクロカラーフィルター
を得る。さらに前硬膜処理または後硬膜処理を施しても
よい。
【0093】例えば、発色現像処理工程、脱銀処理工
程、水洗処理工程が行なわれる。脱銀処理工程では、漂
白液を用いた漂白工程と定着液を用いた定着工程の代わ
りに、漂白定着液を用いた漂白定着処理工程を行なうこ
ともできるし、漂白処理工程、定着処理工程、漂白定着
処理工程を任意の順に組み合わせてもよい。水洗処理工
程の代わりに安定化工程を行なってもよいし、水洗処理
工程の後に安定化工程を行なってもよい。また、発色現
像、漂白、定着を1浴中で行なう1浴現像漂白定着処理
液を用いたモノバス処理工程を行なうこともできる。こ
れらの処理工程に組み合わせて、前硬膜処理工程、その
中和工程、停止定着処理工程、後硬膜処理工程、調整工
程、補力工程等を行なってもよい。これらの処理におい
て、発色現像処理工程の代わりに、いわゆるアクチベー
ター処理工程を行なってもよい。
【0094】本発明において直接ポジ型カラー感光材料
を用いる場合には、特開昭63−81337号等に記載
の如く、像様露光の後、光又は造核剤によるかぶり処理
を施した後又は施しながら、芳香族第一級アミン系発色
現像薬を含む、好ましくはpH12以下の表面現像液で
発色現像、漂白・定着処理することにより直接ポジカラ
ー画像を形成するのが好ましい。この現像液のpHは、
11.0〜10.0の範囲であるのが更に好ましい。
【0095】現像処理装置としては、可撓性基板である
場合には、通常の写真処理に使用する現像処理機を用い
ることができる。またガラス等のハードな基板の場合に
は、ガラス乾板用の現像処理機もしくは、特開平7−5
6015号記載のような現像装置を用いることができ
る。
【0096】本発明の感光材料に適用される露光法とし
ては、マスクを通した面露光方式(プロキシミティ方
式)やスキャンニング露光方式がある。スキャンニング
方式としては、ライン(スリット)スキャンニングやレ
ーザー露光などによるポイントスキャンニング方式が適
用できる。光源としては、タングステン灯、ハロゲン
灯、ケイ光灯(3波長型ケイ光灯など)、水銀灯、レー
ザー光、発光ダイオートなどが用いられる。特に、ハロ
ゲン灯、ケイ光灯、レーザー光が好ましい。
【0097】本発明においてハロゲン化銀感光材料をパ
ターン露光するための露光装置(方法)としては、特開
平2−129625号、同5−176144号、同5−
199372号、同6−127021号、同8−201
616号、同7−140567号、同7−248549
号、同7−248541号、同7−306481号、同
7−290760号、同7−301868号、同7−3
01869号、同7−306481号、同8−1578
8号、特願平8−337371号、同9−24751号
等に記載のものが利用できる。
【0098】本発明の保護膜の上には、DCマグネトロ
ンスパッタリング法、DC/RFスパッタリング法、イ
オン・プレーティング法、真空蒸着法等により透明電極
(ITOや特開平9−5514号等に記載の非晶質酸化
イリジウム/酸化亜鉛等)を成膜する。その電気抵抗値
は500Ω/cm2 以下、好ましくは50Ω/cm2 以下で
ある。透明電極は、必要に応じてフォトリソグラフィー
によりパターニングする。透明電極の上には、さらに必
要に応じて、ポリイミド樹脂等の配向膜を設け、これを
ラビング処理することができる。
【0099】本発明は、透明基板上にハロゲン化銀カラ
ー感光材料を用いて形成したカラーフィルターの上に、
透明電極を有する部材を使用する各種カラー表示装置に
適用することができる。具体的には、TN型、STN
型、ECB型、IPS型、FLC型、VA型、PALC
型、PDLC型等のカラーLCD、特願平9−6698
6号に記載の白色発光カラーフィルターを組み合わせた
有機EL等に適用できる。
【0100】カラーLCDやその製造法・駆動法につい
ての詳細は、松本正一・角田市良共著「液晶の基礎と応
用」(1991年 工業調査会発行)、日経マイクロデ
バイス編「フラットパネル・ディスプレイ 1997」
(1996年 日経BP社発行)、液晶若手研究会編
「液晶ディスプレイの最先端」(1996年 シグマ出
版発行)等に記載されている。また有機ELについて
は、「有機EL素子開発戦略」(1992年 SCIENCEF
ORUM 社発行)、「日経エレクトロニクス 1996.
1.29(654号)85頁」(日経BP社発行)、
「月刊ディスプレイ ’96 7月号72頁」(テクノ
タイムズ社発行)等に記載されている。
【0101】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0102】実施例1 特願平8−235621号明細書の実施例1に記載のと
おりにカラー感光材料1Aを作成し、同様の操作でガラ
ス基板に乳剤層を転写した後、露光、現像処理してカラ
ーフィルターを作成した。この上に、下記処方の第1の
重合性組成物を乾燥膜厚が2μmになるようにスピン
コートし、90℃で30秒加熱後、高圧水銀ランプを用
いて450mJ/cm2 の光を照射し、硬化させて保護膜
を形成した。こうして得られたカラーフィルターを1B
とする。
【0103】 第1の重合性組成物の処方 重合性化合物 M−1 23.2g 重合性化合物 M−2 2.3g MEK 85cc 一般式(II)で表される化合物 p−1 2.7g 一般式(II)で表される化合物 p−5 0.8g 2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕 −2−モルホリノ−1−プロパノン 0.8g 2,4−ジエチルチオキサントン 0.2g
【0104】
【化10】
【0105】カラーフィルター1Bの上に、更にコロイ
ダルシリカを官能化する3.6gのメタクリロシロキサ
ン、12gのコロイダルシリカ、14.4gのヘキサン
ジオールアクリレート、3.6gの二官能アクリル酸エ
ステル化ウレタン、2.6gのベンゼンスルホン酸エス
テル及び0.8gのジアセトキシアセトフェノンを含有
する重合性組成物を乾燥膜厚が2μmになるようにス
ピンコートし、90℃で30秒加熱後、高圧水銀ランプ
を用いて450mJ/cm2 の光を照射し、硬化させて保
護膜を形成した。こうして得られたカラーフィルターを
1Cとする。
【0106】第1の重合性組成物及び第2の重合性組成
物を表1の様に変更し、保護膜の異なるカラーフィルタ
ーを作成した。
【0107】以上のカラーフィルターをイソプロパノー
ル、アセトン、10%HCl水溶液、5%KOH水溶液
にそれぞれ10分浸して耐薬品性を調べたところいずれ
も良好であった。
【0108】次に、40℃での温水に1時間浸漬する前
後で、0.1mmの太さのサファイヤ針を用いて50gの
加重をかけ、傷のつき難さについて評価した。さらに6
0℃95%RHに3日間保管してカラーフィルター層と
保護層との密着性を調べた。また、上記フィルターの保
護膜の上にITOをスパッタ法により成膜し、通常のフ
ォトリソを用いてパターニングした後でのITOの状態
について観察した。得られた結果を表1に併せ示す。
【0109】
【表1】
【0110】表1より、本発明の構成を有する保護膜
が、傷がつきにくく、またパターニング後のITOの状
態も優れていることが判った。また、第一の層として重
合性組成物を併用することにより、密着性も優れた保
護膜を作成できることが判った。
【0111】実施例2 特願平8−235621号明細書の実施例2に記載のと
おりにカラー感光材料2Aを塗布し、同様に露光、現像
処理してカラーフィルターを作成した。実施例1と同一
処方の第1の重合性組成物を乾燥膜厚が2.5μmにな
るようにバーコートし、90℃で30秒加熱後、高圧水
銀ランプを用いて450mJ/cm2 の光を照射し、硬化
させて保護膜を形成した。こうして得られたカラーフィ
ルターを2Bとする。
【0112】カラーフィルター2Bの上に、更に実施例
1と同様にコロイダルシリカを含有する第2の重合性組
成物を乾燥膜厚が2μmになるようにバーコートし、9
0℃で30秒加熱後、高圧水銀ランプを用いて450m
J/cm2 の光を照射し、硬化させて保護膜を形成した。
また、実施例1と同様に第1の重合性組成物と第2の
重合性組成物を下記表2のように変更し保護膜の異なる
カラーフィルターを作成した。
【0113】実施例1と同様に、耐薬品性を調べたとこ
ろ、いずれも良好であった。また、実施例1と同様にカ
ラーフィルター層と保護膜との密着性、傷の付き難さや
パターニング後のITOの状態について評価し実施例1
と同様の結果を得た。また、密着性についても実施例1
と同様に行った。得られた結果を表2に併せ示す。
【0114】
【表2】
【0115】表2より、本発明の構成を有する保護膜が
傷が生じにくく、またパターニング後のITOの状態も
優れていることがわかった。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、耐水性・耐薬品性や長
時間水や温水に接触した場合でも傷がつきにくい保護膜
を有する優れたカラーフィルターを、複雑な工程を必要
とせず、量産適性よく得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性バインダー中に、赤、緑及び青の
    画素又はイエロー、マゼンタ及びシアンの画素を有する
    カラーフィルター上に、コロイダルシリカを含む下記一
    般式(I)で表されるシリルアクリレートの加水分解物
    及び多官能アクリレートモノマーとの重合体を含有する
    保護膜を有することを特徴とするカラーフィルター。 【化1】 式(I)中、Rは炭素数1〜13の1価の有機基を示
    し、R1 は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R2 は水
    素原子または炭素数1〜13の1価の有機基を表し(複
    数のR2 は互いに同じでも異なっていてもよい)、R3
    は炭素数1〜8のアルキレン基を示す。aは0、1又は
    2を表し、bは1、2又は3を表す。但し、a+bは
    1、2又は3である。nは0又は1を表す。
  2. 【請求項2】 親水性バインダー中に、赤、緑及び青の
    画素又はイエロー、マゼンタ及びシアンの画素を有する
    カラーフィルターと、前記保護膜との間に、下記一般式
    (II)で表される化合物を含有するエチレン性不飽和基
    を有する重合性化合物の重合体を含有する層を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラーフィルター。 【化2】 式(II)中、R11〜R13はそれぞれ独立に水素原子、ア
    ルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、−COR14(R14は水素原子、アルキル基、アラル
    キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
    ミノ基又はアルコキシ基を表す)、ニトロ基、スルホン
    基、シアノ基又はアミジノ基を表す。
  3. 【請求項3】 親水性バインダー中に、赤、緑及び青の
    画素又はイエロー、マゼンタ及びシアンの画素を形成し
    たカラーフィルターの上に、少なくとも下記(a1)〜
    (d1)を含有する組成物を塗布し、光エネルギーを与
    えることにより重合させた保護膜を設けることを特徴と
    するカラーフィルターの作成方法。 (a1)コロイダルシリカ (b1)請求項1記載の一般式(I)で表されるシリル
    アクリレートの加水分解によって生成された物質。 (c1)多官能アクリレートモノマー (d1)光重合開始剤
  4. 【請求項4】 該カラーフィルター上に前記(a1)〜
    (d1)を含有する組成物を塗布する前に少なくとも下
    記(a2)〜(c2)を含有する重合性組成物を塗布
    し、必要により光および/または熱エネルギーを与え第
    一の保護膜を形成することを特徴とする請求項3記載の
    カラーフィルターの作成方法。 (a2)エチレン性不飽和基を有する重合性化合物 (b2)光または熱重合開始剤 (c2)請求項2記載の一般式(II)で表される化合物
  5. 【請求項5】 該カラーフィルターが、透明基板上に少
    なくとも感光性ハロゲン化銀、カプラーおよび親水性バ
    インダーを有するハロゲン化銀感光材料を、パターン露
    光し、発色現像および脱銀処理することにより、赤、緑
    及び青の画素又はイエロー、マゼンタ及びシアンの画
    素、並びにブラックマトリックス部を形成したものであ
    ることを特徴とする請求項3又は4記載のカラーフィル
    ターの作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004264728A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Sumitomo Chem Co Ltd 感光性樹脂組成物

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