JPH1123574A - 生理活性物質に酵素を結合する方法 - Google Patents

生理活性物質に酵素を結合する方法

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JPH1123574A
JPH1123574A JP17571897A JP17571897A JPH1123574A JP H1123574 A JPH1123574 A JP H1123574A JP 17571897 A JP17571897 A JP 17571897A JP 17571897 A JP17571897 A JP 17571897A JP H1123574 A JPH1123574 A JP H1123574A
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JP
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enzyme
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JP17571897A
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Tsuneo Haniyu
恒男 羽生
Hiroshi Sawamura
宏 澤村
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バックグランド・ブランクを上昇させず、か
つ、標識酵素の数を多くする酵素標識法を提供する。 【解決手段】酵素を酸化処理して、酵素中の糖鎖の水酸
基をアルデヒド基に変換し、該アルデヒド基を生理活性
物質の遊離のアミノ基と反応させてシッフ塩基を生成さ
せ、次いでシッフ塩基を還元剤にて処理して、第二級ア
ミンを生成させて、該酵素を生理活性物質に結合する方
法において、上記アルデヒド基と上記アミノ基の反応時
の緩衝剤濃度を50mM以上とし、かつ、該緩衝液のp
Hを10以上とすることを特徴とする生理活性物質に酵
素を結合する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生理活性物質に酵素
を結合する方法に関し、さらに詳細には、生体成分など
の生理活性物質を免疫学的に測定する方法において、使
用する酵素標識抗原または抗体(標識体)の作製方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体中に存在する微量な生理活性物質を
測定する方法の一つとして、例えば、エンザイムイムノ
アッセイ(EIA)やラジオイムノアッセイ(RIA)
などの免疫学的測定法があり、これらの方法は臨床検査
における重要な位置を占めている。特に、EIAは特異
性が高く、放射性物質を使用せずに高感度で測定できる
ために、近年、急速に普及しはじめている。また、最
近、生化学検査と同じ時間で測定が可能になった、固相
に多孔性膜を利用したEIAも開発されている。
【0003】イムノアッセイとは、試料中の測定しよう
とする抗原または抗体を、該物質に対して特異的親和性
を有する抗体または抗原と反応させ、該反応の程度を測
定することにより、試料中の抗原または抗体を検出する
方法であり、EIAとは、酵素標識した抗原または抗体
(標識体)を使用して、抗原−抗体反応により生成した
複合体の酵素活性または未反応の標識体の酵素活性を測
定することにより、試料中の抗原または酵素を検出する
方法である。
【0004】EIAにおいて、抗原または抗体を高感度
に測定するために、酵素標識した抗体または抗原(標識
体)が、測定しようとする抗原または抗体に対して特異
性および親和性が高く、かつ、酵素活性も高いことが必
要である。特に、酵素活性は高感度測定に最も直接的に
関与する要件であり、高い酵素活性を得るためには、酵
素が結合される抗体または抗原(被標識体)1分子当た
り、結合される酵素の数が多いことが望ましい。特に固
相として多孔性膜を利用する短時間EIAにおいて、特
に要求されるものである。
【0005】このような抗原または抗体(被標識体)1
分子当たり、標識される酵素の数を多くする方法として
は、従来、グルタルアルデビド法、あるいは過ヨウ素酸
法(J.Histochemistry and Cytochemistry 22,1084,197
4 )などが知られている。これらの方法では、凝集抗体
−酵素接合体の調製においては、抗体または抗体フラグ
メントが凝集コンプレックス内に深く埋没される可能性
があるため、抗原結合目的には大方近接し得ない状態に
とどまる無秩序架橋法よりなる。これら無定型高分子コ
ンプレックスは再現性よく調製することが困難である。
無秩序架橋法による凝集抗体−酵素接合体を利用するイ
ムノアッセイでは、非特異的結合故に常にバックグラン
ド・ブランクが極めて高いという難点があり、また、イ
ムノメトリックアッセイで達成しうる究極的感度は著し
く低下してしまうなどの欠点を有する (特開昭61-73067
号公報、Ishikawaら、Ann.Clim.Biochem.,19巻、 379
頁、(1982)参照〕。
【0006】また別に、予め重合させた酵素で標識した
標識体(特開昭61-73067号公報)も知られている。しか
しながら、これらの数多くの酵素を被標識体に結合させ
る方法は、調製時のコントロールが難しく、常に同一数
の酵素を標識させる方法を確立することが困難であっ
た。さらに、標識酵素の数が多すぎると非特異的結合が
多く、測定感度が得られないという欠点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】生理活性物質に酵素を
結合する過ヨウ素酸法は、数多くの酵素を被標識体に結
合させることが可能であり、過ヨウ素酸濃度を高くすれ
ば、結合比率が多くなり、高分子量の標識体を作製する
ことが公知である(J.Histochemistry and Cytochemistr
y 22,1084,1974) 。しかし、バックグランド・ブランク
が高くなりやすい欠点を有する。バックグランドとは、
その測定系において、測定対象物質の濃度が0のときの
測定値をいう。
【0008】
【課題を解決するため手段】本発明者らは、バックグラ
ンド・ブランクを上昇させず、かつ、標識酵素の数を多
くする方法を鋭意研究した結果、過ヨウ素酸で酵素の糖
鎖を酸化させる際、過ヨウ素酸処理の温度および濃度を
一定に保ち、特に、糖鎖を酸化した酵素と生理活性物質
を結合するために、処理した低分子物質の除去とpH調
整のために、透析する際の緩衝液の透析液濃度とpHを
選択することにより、酵素の標識効率が格段に向上する
ことを見いだし、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は酵素を酸化処理して、
酵素中の糖鎖の水酸基をアルデヒド基に変換し、該アル
デヒド基を生理活性物質の遊離のアミノ基と反応させて
シッフ塩基を生成させ、次いでシッフ塩基を還元剤にて
処理して、第二級アミンを生成させて、該酵素を生理活
性物質に結合する方法において、上記アルデヒド基と上
記アミノ基の反応時の緩衝剤濃度を50mM以上とし、
かつ、該緩衝液のpHを10以上とすることを特徴とす
る生理活性物質に酵素を結合する方法である。
【0010】
【発明の実施態様】本発明において、使用する酵素とし
ては、糖鎖を含むペルオキシダーゼ(西洋わさび由来の
ペルオキシダーゼ、以下、HRPと略すこともある)、
グルコースオキシダーゼ等が挙げられるが、これらのも
のに限定されるものでは無い。
【0011】本発明において、使用する生理活性物質と
しては、各種ポリクローナル抗体、モノクロナール抗体
またはそれらの断片など、またはこれらの抗原などが挙
げられる。特に好ましくはモノクローナル抗体である。
抗体および抗原としては、それぞれ、検出しようとする
対象によって選択される。例えば、CEA、AFP、C
K−MB、HBs−Ag、HBs−Ab、ヒトIgG、
IgEなどが例示される。
【0012】本発明では、酵素を酸化処理して、酵素中
の糖鎖の水酸基をアルデヒド基に変換する。使用する酸
化剤としては、過ヨウ素酸を使用する。これらの濃度
は、0.04〜0.16Mである。また、緩衝液として
は、通常、重炭酸ナトリウム溶液(pH8.1)を使用
する。
【0013】本発明では、上記アルデヒド基と上記アミ
ノ基の反応時の緩衝剤濃度を50mM以上とし、かつ、
該緩衝液のpHを10以上とすることが必要である。緩
衝剤濃度が50mM未満であると、酵素と生理活性物質
の結合比率が不安定であり、常に一定の比率の結合体が
できない欠点がある。また、pHが10未満であると、
結合比率が従来と大差がないものとなっていまう。さら
に、濃度およびpHのいずれか一方が欠けても、好まし
い酵素−生理活性物質結合体にはならない。
【0014】本発明では、酵素の自己縮合を防止するた
めに、酵素自体のフリーのアミノ基をブロックする試薬
として、例えば、1−フルオロ−2,4−ジニトロベン
ゼン・エタノール溶液などを使用する。また、本発明で
は、停止液としてエチレングリコール水溶液、グリセリ
ンなどを使用する。
【0015】具体的な一例としては、西洋ワサビ由来の
ペルオキシダーゼ(HRP)を300mM重炭酸ナトリ
ウム溶液(pH8.1)に溶解し、該溶液に1−フルオ
ロ−2,4−ジニトロベンゼン・エタノール溶液を添加
し、20℃で1時間反応させる。次いで、該反応溶液を
遮光し、0.05MのNaIO4 水溶液を加え、20℃
で30分間反応させる。
【0016】本発明では、該アルデヒド基を生理活性物
質の遊離のアミノ基と反応させてシッフ塩基を生成させ
る。該反応は、一般的に、0.01M炭酸ソーダ緩衝
液、pH9.5で、室温、2〜3時間、反応させる。
【0017】本発明では、次いでシッフ塩基を還元剤に
て処理して、第二級アミンを生成させて、該酵素を生理
活性物質に結合する。還元剤としては、水素化硼素ナト
リウムなどが例示される。これらの濃度は、直接、固体
を数mg(約5mg程度)を加え、30〜40分間、室
温で反応させるか、または、4℃、一夜反応させること
によって処理を行うものである。また、固形を添加直前
に溶解調整したものでは、純水に約4mg/ml濃度と
したものを0.1〜0.2ml加え、4℃、2時間反応
を行うものである。
【0018】酵素が結合した、これらの生理活性物質
は、通常、最終工程にて、ゲルクロマトグラフィにより
反応液より分離精製される。例えば、セファデックスG
200やウルトロゲルAcA44(LKB社)等が使用
される。
【0019】生理活性物質に結合した酵素の活性を測定
するには、一般的な酵素活性方法が適用できる。
【0020】本発明の一実施態様では、ペルオキシダー
ゼを過ヨウ素酸で酸化処理して、酵素中の糖鎖の水酸基
をアルデヒド基に変換し、該アルデヒド基を生理活性物
質の遊離のアミノ基と、緩衝剤濃度が50mM以上、か
つ、該緩衝液のpHを10以上である緩衝液中で反応さ
せてシッフ塩基を生成させ、次いでシッフ塩基を水素化
硼素ナトリウムにて処理して、第二級アミンを生成させ
て、該酵素を生理活性物質に結合する。
【0021】本発明の別な実施態様では、酵素と生理活
性物質を別々に透析し、その後、両透析液をそのまま混
合し、生理活性物質の遊離アミノ基と酵素の糖鎖由来の
アルデヒド基を塩基性下でシッフ塩基を生成させる。本
発明では透析用緩衝液の濃度を従来は10mMであると
ころ、50mM以上の濃度とし、かつ、従来はpH9.
5のところ、pH10以上に保つことにより、生理活性
物質1分子当たりの酵素結合量を平均2個以上、通常、
3個程度、結合することができ、しかも安定的に結合す
ることができる。
【0022】本発明の酵素を結合した生理活性物質は、
生体成分を検出する免疫学的方法において標識物質とし
て、有効に利用される。免疫学的方法としては、たとえ
ば、固相を使用するサンドイッチ測定法、競合法などが
あり、固相としては多孔質膜、ポリスチレンビーズ、9
6穴プレートなどがあり、標識である酵素を測定する方
法としては、それぞれの酵素測定法に従う。
【0023】本発明の酵素標識体は、特に固相に対する
標識抗体の非特異的結合が少なく、酵素によるシグナル
が多いため高感度測定が可能になる。例えば、本発明に
よる酵素標識抗体は免疫測定分析に広く用いることが可
能で、そのような免疫測定法としては、ホルモン、ペプ
チド、腫瘍マーカー、各種肝炎ウィルス、各種生体物質
等の測定が可能で、例えば、CEA,AFP,TSHを
測定対象として挙げることができる。また、組織切片の
免疫染色用の酵素標識抗体としての使用などにも利用は
可能である。
【0024】
【実施例】次に、参考例および実施例を用いて、本発明
を詳細に説明する。実施例中、分離精製された生理活性
物質へのペルオシダーゼ結合数は、通常、280nmと
403nmの吸光度測定より、次式に従って算出した。
【0025】
【数1】 ここで、ε(403,HRP) =2.1 RZ(HRP) =3.0 ε(280,IgG) =1.4の数値を使用すると、以下の式に
要約される。
【0026】
【数2】
【0027】また、測定感度(S/N比)は、S、即
ち、シグナルはそれぞれの測定項目のある濃度でのシグ
ナルを示し、Nは、ノイズであるので、その測定項目の
バックグランドである。即ち、S/N比は大きいほど測
定感度が高いことを示す。
【0028】参考例1 従来のHRP架橋法 西洋ワサビ由来のペルオキシダーゼ(HRP)5mgを
0.3M重炭酸ナトリウム溶液(pH8.1)1.0m
Lに溶解し、該溶液に1%の1−フルオロ−2,4−ジ
ニトロベンゼン・エタノール溶液0.1mLを添加し、
20℃で1時間反応させた。次いで、該反応溶液を遮光
し、0.05MのNaIO4 水溶液1.0mLを加え、
20℃で30分間反応させた。さらに、該反応液に0.
16Mエチレングリコール水溶液を1.0mL加え、1
時間ゆっくり攪拌した。これにより、過剰のNaIO4
による酸化を停止させた。次いで、10mMの炭酸ナト
リウム緩衝液pH9.5に対して透析膜を使用して、上
記酸化されたアルデヒド化ペルオキシダーゼ液を4℃に
て一夜透析した(J.Histochemistry and Cytochemistry
22,1084,1974 参照)。
【0029】一方、結合させる被標識体として、CEA
抗体、AFP抗体またはCK−MM抗体各5mgを同じ
10mMの炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.5)に対し
て透析膜を使用して、4℃にて、一夜透析した。透析終
了後、得られた抗体(被標識体)を上記したアルデヒド
化ペルオキシダーゼ5mgと20℃で3時間混和し、シ
ッフ塩基を生成した。さらに、5mgの固形の水素化硼
素ナトリウムを加えて、30分攪拌し、シッフ塩基を還
元して、安定な第2級アミンを得た。その後、0.01
Mリン酸緩衝生理食塩水pH7.2(以下、PBSと略
す)に対して、第2級アミンを4℃にて一夜透析した。
透析後、セファデックスG200カラムクロマトグラフ
ィーに上記透析物をアブライして、未反応HRPとHR
P標識抗体を分離し、精製HRP標識体を得た。
【0030】実施例1 参考例1と同様にして、西洋ワサビ由来のペルオキシダ
ーゼ(HRP)5mgを0.3M重炭酸ナトリウム溶液
(pH8.1)1.0mLに溶解し、該溶液に1%の1
−フルオロ−2,4−ジニトロベンゼン・エタノール溶
液0.1mLを添加し、20℃で1時間反応させた。次
いで、該反応溶液を遮光し、0.05MのNaIO4 水
溶液1.0mLを加え、20℃で30分間反応させた。
さらに、該反応液に0.16Mエチレングリコール水溶
液を1.0mL加え、1時間ゆっくり攪拌した。これに
より、過剰のNaIO4 による酸化を停止させた。さら
に、アルデヒド化ペルオキシダーゼを100mM炭酸ナ
トリウム緩衝液pH10.0に対して透析膜を用いて、
4℃にて、一夜透析を行った。
【0031】同時に、別に準備した透析膜を用いて、被
標識体である抗ヒトCEAモノクローナル抗体(OY
Medix社製)5mgを100mM炭酸ナトリウム緩
衝液pH10.0に対して、4℃にて、一夜透析を行っ
た。翌日、両者を20℃、3時間混和し、シッフ塩基を
作製した。次いで、参考例1と同様にして、5mgの固
形水素化硼素ナトリウムを加えて、30分攪拌し、シッ
フ塩基を還元させた。還元終了後、ペルオキシダーゼ標
識抗CEAモノクローナル抗体を0.01Mリン酸緩衝
生理食塩水に対して透析した。透析終了後、セファデッ
クスG200カラムクロマトグラフィーに透析物をアブ
ライして、未反応HRPとHRP標識抗ヒトCEAモノ
クローナル抗体(標識体)を分離して、精製HRP標識
抗ヒトCEAモノクローナル抗体を得た。
【0032】得られたモノクローナル抗体を用いて、参
考例2に記載する測定系で試料中のヒトCEAを測定し
た。比較のために、比較例1で作製したHRP標識ヒト
CEA抗体を同様に用いた。280nmと403nmの
吸光度をそれぞれ測定し、上記式に当てはめて算出した
酵素結合比の結果を下記表1に示す。また、測定感度
(S/N比)を示す。
【0033】参考例2 実際のヒトCEA測定系 抗ヒトCEAモノクローナル抗体(OY Medix社
製クローン5909)を10mM炭酸ナトリウム緩衝液
(pH8.5)に10μg/mLの濃度になるように調
製した抗体液を、96穴マイクロタイタープレート(コ
ースター社製)に100μLずつ分注し、室温にて、3
時間放置後、0.01Mリン酸緩衝−生理食塩水(pH
7.2)液で洗浄した。その後、1%牛血清アルブミン
(以下BSAと略す)を含む0.01Mリン酸緩衝生理
食塩水(pH7.2)100μLで1時間浸漬し、ブロ
ック処理を行って固相とした。
【0034】ヒトCEAを含む標準液を100μLを調
整した96穴マイクロタイタープレートに加えて、室温
で1時間反応させた。次いで0.01Mリン酸緩衝生理
食塩水で洗浄後、精製HRP標識抗ヒトCEAモノクロ
ーナル抗体(OY Medix社製クローン5905)
100μLを加えて、1時間反応させ、0.01Mリン
酸緩衝生理食塩水(pH7.2)で洗浄し、次いで、過
酸化水素を含む0.3g/Lの3,3’,5,5’テト
ラメチルベンチジン溶液100μLを加え、30分間反
応させた。次いで、分光光度計にて660nmの吸光度
を測定し、標準曲線を作成した。その際に、CEA80
ng/mL濃度での吸光度が同一になる濃度でのCEA
0ng/mL(即ちバックグランドのレベル)を参考例
1と比較検討した。
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、本発明のペルオ
キシダーゼ標識ヒトCEA抗体を使用すると、従来の標
識抗体に比べて、酵素結合比率が高く、測定感度が高い
ことが明らかである。
【0037】実施例2 実施例1の抗ヒトAFPモノクローナル抗体を使用し
て、実施例1と同様な操作で、HRP標識ヒトAFP抗
体を作製した。得られた抗体を用いて、参考例3に記載
する測定系でヒトAFPを測定した。比較のために、比
較例1で作製したHRP標識ヒトAFP抗体を用いた。
また、280nmと403nmの吸光度をそれぞれ測定
し、式に当てはめて算出した酵素結合比の結果を下記表
2に示す。
【0038】参考例3 実際のヒトAFP測定系 抗ヒトAFPモノクローナル抗体(藤沢薬品(株)社製
クローン47−5)を10mM炭酸ナトリウム緩衝液
(pH8.5)に10μg/mLの濃度になるように調
整した抗体液を96穴マイクロタイタープレート(コー
スター社製)に100μLずつ分注し、室温にて、3時
間放置後、0.01Mリン酸緩衝生理食塩水で洗浄後、
1%牛血清アルブミン(以下BSAと略す)を含むリン
酸緩衝生理食塩水(pH7.2)100μLで1時間浸
漬し、ブロック処理を行い、固相とした。
【0039】ヒトAFPを含む標準液を調製したマイク
ロタイターに100μL加えて、室温で1時間反応させ
た。0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)で
洗浄後、精製HRP標識抗ヒトAFPモノクローナル抗
体(藤沢薬品(株)社製クローン20−7)100μL
を加えて1時間反応させ、0.01Mリン酸緩衝生理食
塩水(pH7.2)で洗浄し、過酸化水素を含む0.3
g/Lの3,3’,5,5’テトラメチルベンチヂン溶
液100uL加え30分間反応させた。分光光度計にて
660nmにて吸光度を測定し、標準曲線を作成した。
その際に、AFP100ng/mL濃度での吸光度が同
一になる濃度でのAFP0ng/mL(即ちバックグラ
ンドのレベル)を比較検討した。
【0040】
【表2】
【0041】実施例3 抗ヒトCK−MMモノクローナル抗体を使用して、実施
例1と同様な操作で、HRP標識ヒトCK−MM抗体を
作製した。得られた抗体を用いて、参考例4に記載する
測定系でヒトCK−MBを測定した。比較のために、比
較例1で作製したHRP標識ヒトCK−MM抗体を用い
た。また、280nmと403nmの吸光度をそれぞれ
測定し、式に当てはめて算出した酵素結合比の結果を下
記表2に示す。
【0042】参考例4 実際のヒトCK−MB測定系 抗ヒトCK−BBモノクローナル抗体(Dako(株)
社製クローン10−F)を10mM炭酸ナトリウム緩衝
液(pH8.5)に10ug/mLの濃度になるように
調整した抗体液を96穴マイクロタイタープレート(コ
ースター社製)に100μLずつ分注し、室温、3時間
放置後、0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(pH7.
2)で洗浄後、1%牛血清アルブミン(以下BSAと略
す)を含むリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)100
μLで1時間浸漬し、ブロック処理を行って固相とし
た。
【0043】ヒトCK−MBを含む標準液を調製したマ
イクロタイターに100μL加えて、室温で1時間反応
させた。0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(pH7.
2)で洗浄後、精製HRP標識抗ヒトCK−MMモノク
ローナル抗体(Dako(株)社製クローン9F)10
0μLを加えて1時間反応させ、リン酸緩衝生理食塩水
(pH7.2)で洗浄し、次いで過酸化水素を含む0.
3g/Lの3,3’,5,5’テトラメチルベンチヂン
溶液100μL加え、30分間反応させた。分光光度計
にて660nmの吸光度を測定し、標準曲線を作成し
た。その際にCK−MB40ng/mL濃度での吸光度
が同一になる濃度でのCK−MB0ng/mL(即ちバ
ックグランドのレベル)を比較検討した。
【0044】
【表3】
【0045】実施例5 実施例1で作製したペルオキシダーゼ標識ヒトCEA抗
体を用いて、多孔性膜を固相担体として用いる免疫測定
試薬,イムノフローラ・CEA(東洋紡績製)の標識抗
体として使用した。比較のために、従来法で作製した標
識抗体(参考例1)を用いて測定感度の比較を行った。
測定に使用する試薬は、キット添付のブロック液、希釈
液、洗浄液、発色液を用いた。標準液の100ng/m
Lと0ng/mLでの測定感度(S/N)を求めたとこ
ろ、本発明の酵素標識抗体では、300であり、従来法
では、約10であった。以上の結果より明らかなように
本発明方法は、多孔性膜を固相とする短時間測定法にお
いて顕著な効果を発揮するものである。
【0046】
【発明の効果】本発明法によって作製した標識体は、高
濃度の過ヨウ素酸で酵素の糖鎖を開裂させる必要がな
く、アルデヒド化の比率が少ないため、標識体の固相へ
の非特異的結合も少なく、即ち、バックグランド・ブラ
ンクが小さくなるため、高感度な測定が可能になり、こ
のものを使用して、免疫学的測定方法、免疫学的測定キ
ットに供することができるようになった。本発明による
酵素標識生理活性物質、特に酵素標識抗体は糖鎖の開裂
が少なく、かつ、結合している酵素量が多いため、固相
に対する標識抗体の非特異的結合が少なく、酵素による
シグナルが多いため高感度測定が可能になった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素を酸化処理して、酵素中の糖鎖の水
    酸基をアルデヒド基に変換し、該アルデヒド基を生理活
    性物質の遊離のアミノ基と反応させてシッフ塩基を生成
    させ、次いでシッフ塩基を還元剤にて処理して、第二級
    アミンを生成させて、該酵素を生理活性物質に結合する
    方法において、上記アルデヒド基と上記アミノ基の反応
    時の緩衝剤濃度を50mM以上とし、かつ、該緩衝液の
    pHを10以上とすることを特徴とする生理活性物質に
    酵素を結合する方法。
  2. 【請求項2】 酵素がペルオキシダーゼまたはグルコー
    スオキシダーゼである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 生理活性物質がポリクローナル抗体、モ
    ノクロナール抗体またはそれらの断片である請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 酸化剤が過ヨウ素酸である請求項1記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 還元剤が水素化硼素ナトリウムである請
    求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 緩衝剤が、炭酸ナトリウム−炭酸水素ナ
    トリウム、塩酸−炭酸ナトリウムまたはグッド緩衝剤で
    ある請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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