JPH11235841A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11235841A
JPH11235841A JP10039384A JP3938498A JPH11235841A JP H11235841 A JPH11235841 A JP H11235841A JP 10039384 A JP10039384 A JP 10039384A JP 3938498 A JP3938498 A JP 3938498A JP H11235841 A JPH11235841 A JP H11235841A
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forming apparatus
ring
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史郎 若原
Kazuya Masuda
和也 増田
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肇 吉永
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/41Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing
    • B41J2/415Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit
    • B41J2/4155Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit for direct electrostatic printing [DEP]

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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状電極37の数が増加しても、制御電
源部および装置が大型化、コストアップとなるのを抑制
する。装置の信頼性を向上させる。 【解決手段】 リング状電極37a・37bに対して同
じタイミングで画像信号が与えられた場合、制御電源部
は、リング状電極37a・37bを流れる過渡電流の所
定時における総和が、リング状電極37a・37bを流
れる個々の過渡電流の最大値の総和よりも小さくなるよ
うに、ON電位の印加タイミングをずらす制御を行う。
これにより、制御電源部がリング状電極37a・37b
に所定時に供給する電流量は、リング状電極37a・3
7bへの電位印加タイミングを同時とする従来に比べ確
実に減るので、リング状電極37を増加させても、制御
電源部を電流容量の特別大きなもので構成する必要はな
い。その結果、印加電位のリーク等によって、他の回
路、装置を破壊する等の不都合が生じることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機や
ファクシミリ装置の印字部や、デジタルプリンタ、プロ
ッタ等に適用され、トナー担持体から対向電極方向にト
ナーを飛翔させて、トナー担持体と対向電極との間に搬
送される用紙上に直接画像を形成する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像信号に応じた可視像を紙
等の記録媒体上に形成する画像形成装置として、例えば
特開平4−211970号公報に開示されたものがあ
る。この公報に開示された画像形成装置(エレクトログ
ラフィックプリンタ)は、図31に示すように、例えば
トナー等の顔料粒子101を担持する担持体としての現
像ローラ102と、現像ローラ102と対向する対向電
極としてのバックグラウンド電極103とを備えてい
る。バックグラウンド電極103には、顔料粒子101
をバックグラウンド電極103方向に引き付けるための
電位が付与されるようになっている。
【0003】現像ローラ102とバックグラウンド電極
103との間には、複数の通路105を有する電極マト
リクス104(制御電極)が設けられている。この電極
マトリクス104には、各通路105ごとに顔料粒子1
01の通過を制御できるように、電極マトリクス104
と現像ローラ102との間の電界を制御するための電極
が各通路105に応じて設けられている。
【0004】つまり、この種の画像形成装置では、現像
ローラ102とバックグラウンド電極103との間に形
成される強電界のもとで、電極マトリクス104によっ
て、顔料粒子101の飛翔可否が制御される。これによ
り、現像ローラ102に担持された顔料粒子101が所
定の通路105を通過して、電極マトリクス104とバ
ックグラウンド電極103との間に搬送される用紙10
6に到達し、その結果、用紙106上に画像が直接形成
される。
【0005】したがって、上記画像形成装置は、画像信
号に応じた静電潜像またはトナー像を担持するための感
光体や、感光体上のトナー像を用紙に転写する前に上記
トナー像を一旦保持する誘電体ドラム等の顕像体が必要
でない。これにより、装置の構成部品が減少して構成が
簡素化されるので、装置の小型化、低廉化を容易に達成
ことができる。また、上記の顕像体から用紙への転写動
作が省略されるので、画像が劣化せず、画像形成装置と
しての信頼性も向上することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の画像形成装置に
おいて、電極マトリクス104に形成されている、各通
路105に対応した電極のうち、任意の2つの電極を電
極104m・104nとする。ここで、電極104m・
104nに対して同時に、例えば図32に示すような画
像信号が与えられると、電極104m・104nには画
像信号に同期して同時に例えば150VのON電位がそ
れぞれ印加される一方、例えば−200VのOFF電位
がそれぞれ印加される。
【0007】ところで、1個の電極にON電位またはO
FF電位が印加される瞬間、すなわち、1個の電極への
付与電位がON電位またはOFF電位に切りかわる瞬間
には、通常、各々の電極において例えば約140μAの
過渡電流が流れる。つまり、図33に示すように、画像
信号に応じて2個の電極104m・104nに同時に例
えばON電位が印加された場合には、全体として約28
0μAの過渡電流がピーク電流として瞬間的に電源から
供給される。
【0008】しかし、このような過渡電流は、1〜数個
の電極においては非常に僅かであるが、例えば黒べた印
字を行うときのように、数百、数千個もの電極に同時に
ON電位が印加される場合を考えると膨大な値となる。
つまり、電極マトリクス104において、各通路105
に対応して例えば2560個の電極が設けられていると
した場合、これらの電極に同時にON電位を印加する
と、140μA×2560個=358400μA=35
8.4mAの過渡電流が、瞬間的に電源から供給される
ことになる。
【0009】ここで、ON電位やOFF電位等の高圧を
電極マトリクス104に印加する電源として、例えば7
0mA以上の過渡電流を供給できるような、電流容量の
大きいものは一般的に好ましくはない。なぜならば、電
流容量が大きいと、例えば印字の際に用紙106が電極
マトリクス104に接触することによって電極マトリク
ス104に印加された高圧が用紙106を伝ってリーク
する高圧リークや、装置の誤動作など不測の事態が発生
した場合に、電源の電流供給能力が大きいために出力電
位が低下せず、その結果、上記高圧が他の回路に流れ込
み、他の回路を破壊するなどの不具合が発生するからで
ある。また、画像形成装置に例えばコンピュータ等の他
の装置が接続されていると、これらまでも破壊されるお
それがある。さらに、使用者が画像形成装置に触れてい
る場合には、使用者が感電する等の最悪の事態を招くこ
とにもなりかねない。
【0010】なお、このような事態を回避するために、
高圧が付与される部分や装置全体に高レベルの絶縁を施
す対策も考えられる。しかし、この対策は非常に大きな
コストアップを招くため、好ましくはない。
【0011】したがって、従来の画像形成装置の構成で
は、電極マトリクス104の電極数が多い場合に、許容
値を越えた過渡電流が電源から供給されるので、装置の
信頼性が低下するという問題が生ずる。
【0012】また、電流容量の大きい電源が必要となる
ので、装置の大型化およびコストアップを招来するとい
う問題が生ずる。この問題は、大きな用紙106の印字
にも対応できる画像形成装置や高解像度を有する画像形
成装置の場合には、電極数がさらに増加するため、特に
大きな問題となる。また、高速の画像形成装置では、単
位時間当たりの付与電位の切り換え回数が増加するの
で、さらに多くの過渡電流を供給できる電源が必要とな
り、上記と同様の問題が生ずる。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、制御電極の電極数が多い
場合でも、電流容量の大きな電源を用いなくても済み、
これによって、装置の大型化およびコストアップを抑制
することができると共に、装置の信頼性を向上させるこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像形成装置は、上記の課題を解決するために、顕像化粒
子を担持する担持体と、上記担持体と対向して配置され
る対向電極と、上記顕像化粒子の通過部となる複数の通
過孔と、上記各通過孔の周囲に形成される複数のゲート
電極とを有し、各ゲート電極に付与される電位により、
上記担持体と上記対向電極との間の電界を変化させ、上
記担持体から上記対向電極方向への上記顕像化粒子の飛
翔を制御する制御電極と、画像信号に応じた電位を上記
各ゲート電極に付与する電位付与手段とを備えた画像形
成装置において、上記電位付与手段は、電位付与によっ
て上記各ゲート電極を流れる電流の所定時における総和
が、上記各ゲート電極を流れる個々の電流の最大値の総
和よりも小さくなるように、上記各ゲート電極に所定の
電位を付与することを特徴としている。
【0015】上記の構成によれば、電位付与手段が制御
電極のゲート電極に対して所定の電位を付与することに
より、担持体にて担持された顕像化粒子の対向電極方向
への飛翔が制御される。
【0016】ここで、電位付与手段がゲート電極に所定
電位を付与すると、上記ゲート電極のそれぞれに瞬間的
に過渡電流が流れる。仮に、上記電位の印加タイミング
が同じであれば、この過渡電流は上記電位付与手段から
同時に供給されるので、ゲート電極数が多いとそれだけ
過渡電流の供給能力の大きい電位付与手段が必要とな
る。
【0017】しかし、上記構成では、電位付与手段は、
各ゲート電極を流れる電流の所定時における総和が、上
記各ゲート電極を流れる個々の電流の最大値の総和より
も小さくなるように、上記各ゲート電極に所定の電位を
付与する。このような電位付与手段の制御としては、例
えば個々のゲート電極に対して所定の電位を印加する際
の印加タイミングを所定量ずつずらす、あるいは、複数
のゲート電極をグループ化し、同一グループ内のゲート
電極に対しては同じタイミングで電位を印加し、異なる
グループ間では印加タイミングをずらす等によって実現
可能である。
【0018】これにより、電位付与手段が所定時に供給
する電流量は、ゲート電極への電位印加タイミングを同
時とする従来に比べ確実に減るので、ゲート電極数を増
加させても、電位付与手段を電流容量の特別大きなもの
で構成する必要はない。したがって、上記構成によれ
ば、ゲート電極数の多い制御電極を用いた場合でも、従
来と電流容量が同等の電位付与手段を使用することがで
き、電位付与手段の大型化・コストアップを抑制するこ
とができると共に、装置の大型化・コストアップを抑制
することができる。
【0019】また、電位付与手段の電流容量が特別大き
くはないので、制御電極を介して高圧リーク等が生じて
も、発生時に出力電位がある程度低下する。これによ
り、他の回路、装置を破壊する等の不都合が生じること
がない。したがって、上記構成によれば、装置の信頼性
を向上させることができると共に、高レベルの絶縁対策
も不要とすることができる。
【0020】なお、ゲート電極に電位を付与することに
よって過渡電流が流れるのであれば、上記電位として、
顕像化粒子を対向電極方向へ飛翔させるための飛翔電
位、顕像化粒子の対向電極方向への飛翔を阻止するため
の飛翔阻止電位等、顕像化粒子の飛翔を制御するための
電位のほか、制御電極を清掃するための清掃電位等であ
ってもよい。
【0021】請求項2の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
上記電位付与手段は、上記顕像化粒子を上記対向電極方
向へ飛翔させるための飛翔電位を所定のゲート電極に付
与してから、飛翔電位付与時に発生する過渡電流の継続
時間とは異なる時間が経過した後に、他のゲート電極へ
飛翔電位を付与することを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、過渡電流は一般的に
所定時に最大となる(ピークが生じる)波形を示すが、
飛翔電位の印加によって一方のゲート電極を流れる過渡
電流のピークと、同じく飛翔電位の印加によって他方の
ゲート電極を流れる過渡電流のピークとが重なることが
ない。その結果、所定時に流れる過渡電流の総和は、個
々のゲート電極を流れる過渡電流の最大値の和よりも確
実に小さくなる。したがって、上記構成によれば、ゲー
ト電極に印加する電位が飛翔電位であっても、請求項1
の構成による効果を確実に得ることができる。
【0023】請求項3の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2の構成において、
上記電位付与手段は、所定のゲート電極に飛翔電位を付
与してから、上記過渡電流の継続時間よりも長い時間が
経過した後に、他のゲート電極へ飛翔電位を付与するこ
とを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、飛翔電位の印加によ
って一方のゲート電極を流れる過渡電流と、同じく飛翔
電位の印加によって他方のゲート電極を流れる過渡電流
とが時間的に重なって流れることがない。その結果、所
定時に流れる過渡電流の総和は、1個のゲート電極を流
れる過渡電流の分だけになる。したがって、上記構成に
よれば、電位付与手段は所定時にゲート電極1個分の過
渡電流のみ供給できる電流容量を備えていればよいの
で、電位付与手段を電流容量の小さいもので構成するこ
とができ、その結果、電位付与手段のコストを低減して
装置のコスト低減および小型化を図ることができる。
【0025】請求項4の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2の構成において、
上記電位付与手段は、所定のゲート電極に飛翔電位を付
与してから、上記過渡電流の継続時間よりも短い時間が
経過した後に、他のゲート電極へ飛翔電位を付与するこ
とを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、所定時に流れる過渡
電流の総和が、個々のゲート電極を流れる過渡電流の最
大値の和よりも小さくなる効果を得ながら、飛翔電位の
印加タイミングのずれを請求項3の構成に比べて小さく
することができる。その結果、印加タイミングのずれに
起因して記録媒体にドットがずれて形成されるのを最小
限に抑えることができ、画像の歪みをほとんど無視でき
るくらいの良好な画像を形成することができる。
【0027】請求項5の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
上記電位付与手段は、上記顕像化粒子の上記対向電極方
向への飛翔を阻止するための飛翔阻止電位を所定のゲー
ト電極に付与してから、飛翔阻止電位付与時に発生する
過渡電流の継続時間とは異なる時間が経過した後に、他
のゲート電極へ飛翔阻止電位を付与することを特徴とし
ている。
【0028】上記の構成によれば、飛翔阻止電位の印加
によって一方のゲート電極を流れる過渡電流のピーク
と、同じく飛翔阻止電位の印加によって他方のゲート電
極を流れる過渡電流のピークとが重なることがない。そ
の結果、所定時に流れる過渡電流の総和は、個々のゲー
ト電極を流れる過渡電流の最大値の和よりも確実に小さ
くなる。したがって、上記構成によれば、ゲート電極に
印加する電位が飛翔阻止電位の場合であっても、請求項
1の構成による効果を確実に得ることができる。
【0029】請求項6の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項5の構成において、
上記電位付与手段は、所定のゲート電極に飛翔阻止電位
を付与してから、上記過渡電流の継続時間よりも長い時
間が経過した後に、他のゲート電極へ飛翔阻止電位を付
与することを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、飛翔阻止電位の印加
によって一方のゲート電極を流れる過渡電流と、同じく
飛翔阻止電位の印加によって他方のゲート電極を流れる
過渡電流とが時間的に重なって流れることがない。その
結果、所定時に流れる過渡電流の総和は、1個のゲート
電極を流れる過渡電流の分だけになる。したがって、上
記構成によれば、電位付与手段は所定時にゲート電極1
個分の過渡電流のみ供給できる電流容量を備えていれば
よいので、電位付与手段を電流容量の小さいもので構成
することができ、その結果、電位付与手段のコストを低
減して装置のコスト低減および小型化を図ることができ
る。
【0031】請求項7の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項5の構成において、
上記電位付与手段は、所定のゲート電極に飛翔阻止電位
を付与してから、上記過渡電流の継続時間よりも短い時
間が経過した後に、他のゲート電極へ飛翔阻止電位を付
与することを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、所定時に流れる過渡
電流の総和が、個々のゲート電極を流れる過渡電流の最
大値の和よりも小さくなる効果を得ながら、飛翔阻止電
位の印加タイミングのずれを請求項6の構成に比べて小
さくすることができる。その結果、印加タイミングのず
れに起因して記録媒体にドットがずれて形成されるのを
最小限に抑えることができ、画像の歪みをほとんど無視
できるくらいの良好な画像を形成することができる。
【0033】請求項8の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
各ゲート電極への飛翔電位付与時に発生する過渡電流の
継続時間よりも、各ゲート電極への飛翔阻止電位付与時
に発生する過渡電流の継続時間が長い場合に、上記電位
付与手段は、飛翔阻止電位付与時における過渡電流の発
生期間が互いに重ならないように、飛翔電位付与時間を
調整しつつ各ゲート電極へ飛翔電位を付与することを特
徴としている。
【0034】上記の構成によれば、飛翔電位付与時に発
生する過渡電流の継続時間(以下、第1の時間と称す
る)よりも、飛翔阻止電位付与時に発生する過渡電流の
継続時間(以下、第2の時間と称する)が長い場合に、
電位付与手段の飛翔電位付与時間の調整により、飛翔阻
止電位付与時での過渡電流の発生期間は重ならない。ち
なみに、飛翔電位付与時間の調整を行わず、飛翔電位付
与時間を全て同じとすれば、飛翔電位付与時に流れる過
渡電流の発生期間が重なっていなくても、飛翔阻止電位
付与時に流れる過渡電流の発生期間が重なってしまう場
合がある。
【0035】したがって、上記構成によれば、上記第1
の時間よりも上記第2の時間の方が長い場合に、飛翔電
位付与時に流れる過渡電流の発生期間が重ならない制御
さえ行えば、電位付与手段を、供給する過渡電流がゲー
ト電極1個となるような電流容量の小さいもので構成す
ることができる。その結果、電位付与手段のコストを低
減して装置のコスト低減および小型化を図ることができ
る。
【0036】請求項9の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
各ゲート電極への飛翔電位付与時に発生する過渡電流の
継続時間を時間t1、各ゲート電極への飛翔阻止電位付
与時に発生する過渡電流の継続時間を時間t2とする
と、時間t1と時間t2とが異なる場合に、上記電位付
与手段は、時間t1および時間t2よりも長い時間で、
かつ、時間t1と時間t2とのうち長い方の時間に近い
時間だけタイミングをずらして、各ゲート電極へ飛翔電
位および飛翔阻止電位を付与することを特徴としてい
る。
【0037】上記の構成によれば、電位付与手段は、時
間t1および時間t2よりも長い時間だけずらして飛翔
電位および飛翔阻止電位を付与するので、過渡電流の発
生期間が、飛翔電位付与時および飛翔阻止電位付与時の
それぞれにおいて重なることがない。これにより、電位
付与手段を、供給する過渡電流がゲート電極1個となる
ような電流容量の小さいもので構成することができるの
で、電位付与手段のコストを低減して装置のコスト低減
および小型化を図ることができる。
【0038】しかも、電位付与手段は、時間t1と時間
t2とのうち長い方の時間に近い時間だけずらして飛翔
電位および飛翔阻止電位を付与するので、飛翔電位印加
時間が必要以上に長くなることもない。飛翔電位印加時
間が必要以上に長くなると、顕像化粒子の飛翔量が増加
するので、顕像化粒子の消費量が増加する。また、顕像
化粒子の飛翔量の増加によって、記録媒体に形成される
ドット径が大きくなって画像がつぶれたり、ドット濃度
が高くなって本来の画像濃度が得られなくなり、その結
果、画像の鮮明度が低下したり、ハーフトーンの再現が
不十分となるなどの不都合を招来する。上記構成によれ
ば、飛翔電位印加時間を極力抑えることができるので、
上記の不都合を回避することができ、画質の良好な画像
を提供することができる。
【0039】請求項10の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2、3または4の
構成において、各ゲート電極に付与する飛翔阻止電位が
接地電位であることを特徴としている。
【0040】上記の構成によれば、飛翔阻止電位を供給
する供給源が、電流容量に制限のない接地部分となるの
で、各ゲート電極への飛翔阻止電位の付与時に、発生す
る過渡電流のピークが重ならないような制御を行う必要
がない。その結果、飛翔電位の印加時のみ、上記の制御
を行えばよいので、各ゲート電極に対する全体の電位印
加制御を簡素化することができる。
【0041】請求項11の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項5、6または7の
構成において、各ゲート電極に付与する飛翔電位が接地
電位であることを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、飛翔電位を供給する
供給源が、電流容量に制限のない接地部分となるので、
各ゲート電極への飛翔電位の付与時に、発生する過渡電
流のピークが重ならないような制御を行う必要がない。
その結果、飛翔阻止電位の印加時のみ、上記の制御を行
えばよいので、各ゲート電極に対する全体の電位印加制
御を簡素化することができる。
【0043】請求項12の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1の構成におい
て、上記電位付与手段は、複数のゲート電極を複数のグ
ループに分割すると共に、同一グループ内のゲート電極
には同時に所定の電位を付与する一方、異なるグループ
間では、互いに異なるタイミングで所定の電位をゲート
電極に付与することを特徴とする請求項1に記載の画像
形成装置。
【0044】上記の構成によれば、同一グループ内のゲ
ート電極には同時に所定の電位が付与されるが、このと
き、所定時における過渡電流の総和は、グループ1個分
のゲート電極を流れる過渡電流の個々の和となるだけで
あり、過渡電流の最大値に全ゲート電極数を乗じたもの
よりは確実に小さい。その結果、請求項1の構成による
効果と同様の効果を得ることができる。
【0045】また、グループ単位で電位の印加タイミン
グを異ならせることにより、個々のゲート電極単位で電
位の印加タイミングを異ならせる場合に比べて、全ゲー
ト電極に対する電位の印加を早く終えることができ、ま
た、印加タイミングのずれの発生する度合いも少なくな
る。その結果、画像形成を迅速に行うことができると共
に、ドットの位置ずれのほとんど現れない良好な画像形
成を行うことができるいう効果をさらに得ることができ
る。
【0046】請求項13の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項12の構成におい
て、上記電位付与手段は、互いに隣接するグループごと
に順次、先のグループとは異なるタイミングで所定の電
位を付与することを特徴としている。
【0047】上記の構成によれば、タイミングの遅れに
より生じるドットの位置ずれが隣接グループ間で全て等
しくなるので、画像の歪みがほとんど目立たない。つま
り、認識がほとんど困難になる程度にまで画像の歪みが
抑えられる。したがって、ドットの位置ずれが生じてい
るにもかかわらず、使用者が違和感を感じることのない
画像を形成することができる。
【0048】請求項14の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項12の構成におい
て、上記電位付与手段は、互いに近傍に存在するグルー
プごとに、先のグループとは異なるタイミングで所定の
電位を付与することを特徴としている。
【0049】上記の構成によれば、タイミングの遅れに
より生じるドットの位置ずれは隣接グループ間では異な
るので、隣接グループに順次所定の電位を印加した場合
ほどの効果は得られないが、隣接グループ間で違和感を
感じるほどの極端なずれは生じない。したがって、互い
に近傍に存在するグループごとに順次所定電位を印加し
た場合でも、画像の歪みの認識の困難な画像を形成する
ことができる。
【0050】請求項15の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1ないし14のい
ずれかの構成に加えて、上記電位付与手段によって各ゲ
ート電極に付与される電位の切り換えを行う複数の電位
切り換え手段をさらに備え、上記各電位切り換え手段に
は、複数のゲート電極がグループ単位で接続されてお
り、上記電位付与手段は、上記電位切り換え手段を介し
て各ゲート電極に所定の電位を付与することを特徴とし
ている。
【0051】上記の構成によれば、各電位切り換え手段
には、複数のゲート電極がグループ単位で接続されてい
るので、全ゲート電極に対する所定電位の印加制御を、
電位切り換え手段ごとに、つまり、グループごとに行う
ことができる。これにより、個々のゲート電極に対して
電位印加制御を行う場合に比べて、制御を簡素化するこ
とができる。
【0052】請求項16の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項15の構成におい
て、上記電位付与手段は、複数の電位切り換え手段を複
数のグループに分割すると共に、各グループごとに電位
付与制御を行うことを特徴としている。
【0053】上記の構成によれば、複数の電位切り換え
手段からなるグループを形成し、当該グループごとに電
位付与制御を行うので、個々の電位切り換え手段ごとに
電位印加制御を行う場合に比べて、制御をさらに簡素化
することができる。
【0054】請求項17の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1ないし16のい
ずれかの構成において、上記複数のゲート電極は、複数
の通過孔における顕像化粒子の通過をまとめて制御する
複数の第1電極および複数の第2電極で構成され、上記
第1電極と上記第2電極とは、互いに交叉して配置され
ると共に、上記各電極に付与される電位によって上記交
叉部に存在する通過孔における顕像化粒子の通過を制御
し、上記電位付与手段は、上記第1電極と上記第2電極
とのうちのどちらかの電極に付与する電位を制御するこ
とを特徴としている。
【0055】上記の構成によれば、第1電極と第2電極
とに同時に例えば飛翔電位が印加されているときのみ、
上記第1電極と上記第2電極との交叉部に存在する通過
孔を介して顕像化粒子が飛翔する。
【0056】ここで、一方の電極に付与する飛翔電位の
印加時間が、例えば請求項1に記載のような電位付与制
御によって必要以上に長時間化するようなことがあって
も、他方の電極では通常の電位付与制御が行われるの
で、他方の電極に対して飛翔阻止電位が印加されれば、
一方の電極に飛翔電位が印加されていても、顕像化粒子
の飛翔は止まる。
【0057】したがって、上記構成によれば、一方の電
極に付与する飛翔電位の印加時間が必要以上に長時間化
した場合でも、顕像化粒子の飛翔量の増加を回避するこ
とができ、顕像化粒子の消費量増加、画像濃度が不均一
となる等の画質劣化を回避することができる。
【0058】請求項18の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1ないし17のい
ずれかの構成において、上記電位付与手段が各ゲート電
極に所定の電位を付与する際のタイミングのずれに起因
して発生する記録媒体上のドット位置のずれを補正でき
るように、上記各通過孔が形成されていることを特徴と
している。
【0059】上記の構成によれば、電位印加タイミング
のずれに起因するドットの位置ずれが生じないので、電
位印加タイミングをずらす制御を行っているにもかかわ
らず、画像の歪みのない良好な画像を形成することがで
きる。
【0060】請求項19の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、各色の顕像化粒子を担持
する複数の担持体と、上記各担持体と対向して配置され
る対向電極と、上記顕像化粒子の通過部となる複数の通
過孔と、上記各通過孔の周囲に形成される複数のゲート
電極とを有し、各ゲート電極に付与される電位により、
所定の担持体と上記対向電極との間の電界を変化させ、
上記担持体から上記対向電極方向への上記顕像化粒子の
飛翔を制御する複数の制御電極と、画像信号に応じた電
位を上記各ゲート電極に付与する電位付与手段とを備え
た画像形成装置において、上記電位付与手段は、電位付
与によって上記各ゲート電極を流れる電流の所定時にお
ける総和が、上記各ゲート電極を流れる個々の電流の最
大値の総和よりも小さくなるように、上記各ゲート電極
に所定の電位を付与することを特徴としている。
【0061】上記の構成によれば、電位付与手段が各制
御電極のゲート電極に対して所定の電位を付与すること
により、各担持体にて担持された所定の色の顕像化粒子
の対向電極方向への飛翔が各担持体ごとに制御され、こ
れによって、カラーの画像が形成される。
【0062】ここで、電位付与手段がゲート電極に所定
電位を付与すると、上記ゲート電極のそれぞれに瞬間的
に過渡電流が流れる。仮に、上記電位の印加タイミング
が同じであれば、この過渡電流は上記電位付与手段から
同時に供給されるので、ゲート電極数が多いとそれだけ
過渡電流の供給能力の大きい電位付与手段が必要とな
る。また、上記構成のカラー画像形成装置では、制御電
極数が白黒の画像形成装置の例えば4倍となるので、そ
れだけ電位付与手段が各ゲート電極に供給する過渡電流
の総和も4倍となり、白黒画像形成装置で用いた電位付
与手段よりも電流容量の4倍大きいものが必要となる。
【0063】しかし、上記構成では、電位付与手段は、
各ゲート電極を流れる電流の所定時における総和が、上
記各ゲート電極を流れる個々の電流の最大値の総和より
も小さくなるように、上記各ゲート電極に所定の電位を
付与する。このような電位付与手段の制御としては、例
えば個々のゲート電極に対して所定の電位を印加する際
の印加タイミングを所定量ずつずらす、あるいは、複数
のゲート電極をグループ化し、同一グループ内のゲート
電極に対しては同じ印加タイミングで、異なるグループ
間では印加タイミングをずらす等によって実現可能であ
る。
【0064】これにより、電位付与手段が瞬間的に供給
する電流量は、ゲート電極への電位印加タイミングを同
時とする従来に比べ確実に減るので、ゲート電極数を増
加させても、電位付与手段を電流容量の特別大きなもの
で構成する必要はない。
【0065】したがって、上記構成によれば、ゲート電
極数の多い制御電極を用いた場合でも、白黒画像形成装
置で用いた電位付与手段と電流容量が同等のものを使用
することができ、電位付与手段の大型化・コストアップ
を抑制することができると共に、装置の大型化・コスト
アップを抑制することができる。
【0066】また、電位付与手段の電流容量が特別大き
くはないので、制御電極を介して高圧リーク等が生じて
も、発生時に出力電位がある程度低下する。これによ
り、他の回路、装置を破壊する等の不都合が生じること
がない。したがって、上記構成によれば、装置の信頼性
を向上させることができると共に、高レベルの絶縁対策
も不要とすることができる。
【0067】なお、ゲート電極に電位を付与することに
よって過渡電流が流れるのであれば、上記電位として、
顕像化粒子を対向電極方向へ飛翔させるための飛翔電
位、顕像化粒子の対向電極方向への飛翔を阻止するため
の飛翔阻止電位等の顕像化粒子の飛翔を制御するための
電位のほか、制御電極を清掃するための清掃電位等であ
ってもよい。
【0068】請求項20の発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項19の構成におい
て、上記電位付与手段は、各制御電極ごとに異なったタ
イミングで各ゲート電極に所定の電位を付与することを
特徴としている。
【0069】上記の構成によれば、各ゲート電極への電
位印加タイミングを制御電極ごとに、つまり、顕像化粒
子の各色ごとに異ならせるので、各色の顕像化粒子の飛
翔制御を、各顕像化粒子の特性に応じた最適な条件で行
うことができる。これにより、形成されるカラー画像の
画質をより向上させることができる。
【0070】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図1ないし図27に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、以下の説明においては、
負帯電のトナーに対応する構成を備えた画像形成装置に
ついて詳述するが、正帯電のトナーを使用する場合に
は、それに応じて適宜各印加電圧の極性を設定すればよ
い。
【0071】図2は、本実施形態に係る画像形成装置の
断面を示している一方、図3は、上記画像形成装置の構
成を模式的に示している。上記画像形成装置は、例えば
ディジタル複写機およびファクシミリ装置の印字部や、
ディジタルプリンタ、プロッタ等に好適に適用すること
ができるものであり、図2および図3に示すように、ト
ナー供給部2と印刷部3とを有する画像形成部1を備え
ている。画像形成部1は、画像信号に応じた画像を、顕
像剤としてのトナーを使用して記録媒体である用紙上に
顕像化するものである。つまり、本画像形成装置は、ト
ナーを飛翔させて用紙に付着させると共に、上記トナー
の飛翔を画像信号に基づいて制御することにより、用紙
上に画像を直接形成するものである。
【0072】画像形成部1への用紙の入紙側には、給紙
装置10が設けられている。給紙装置10は、記録媒体
としての用紙5…を収容する用紙カセット4、この用紙
カセット4から用紙5を送り出すピックアップローラ
6、供給された用紙5をガイドする給紙ガイド7からな
る。また、ピックアップローラ6と画像形成部1との間
には、用紙5を一旦止めて所定のタイミングで画像形成
部1に供給する一対のレジストローラ8・8が設けられ
ている。ピックアップローラ6は、図示しない駆動装置
によって回転駆動される。また、給紙装置10は、用紙
5が供給されたことを検出する給紙センサ(図示せず)
を備えている。
【0073】また、画像形成部1からの用紙の出紙側に
は、画像形成部1にて用紙5上に形成されたトナー像を
加熱および加圧することにより用紙5に定着させる定着
部11が設けられている。定着部11は、加熱ローラ1
2、ヒータ13、加圧ローラ14、温度センサ15、お
よび、温度制御回路16からなる。
【0074】加熱ローラ12は、例えば厚さ2mmのア
ルミニウム管からなる。ヒータ13は、例えばハロゲン
ランプからなり、加熱ローラ12に内蔵されている。加
圧ローラ14は、例えばシリコーン樹脂からなる。そし
て、互いに対向して設けられた加熱ローラ12および加
圧ローラ14には、用紙5を挟んで加圧することができ
るように、それぞれの軸の両端に図示しないスプリング
等によって例えば2kgの荷重が加えられている。温度
センサ15は、加熱ローラ12表面の温度を測定する。
温度制御回路16は、主制御部によって制御されてお
り、温度センサ15の測定結果に基づいてヒータ13の
ON/OFF等を制御し、加熱ローラ12表面の温度を
例えば150℃に保持する。また、定着部11は、用紙
5が排出されたことを検出する排紙センサ(図示せず)
を備えている。
【0075】なお、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧
ローラ14等の材質は、特に限定されるものではない。
また、加熱ローラ12の表面温度は、特に限定されるも
のではない。さらに、定着部11は、用紙5を加熱もし
くは加圧することによりトナー像を定着させる構成とな
っていてもよい。
【0076】また、定着部11からの用紙の出紙側に
は、定着部11で処理された用紙5を排紙トレイ上に排
出する排紙ローラ17、および排出された用紙5を受け
る排紙トレイ(図示せず)が設けられている。上記の加
熱ローラ12、加圧ローラ14、および排紙ローラ17
は、図示しない駆動装置によって回転駆動される。
【0077】画像形成部1のトナー供給部2は、トナー
21(顕像化粒子)が収容されるトナー収容槽20、ト
ナー21を磁気力により担持する円筒状の担持体(スリ
ーブ)としてのトナー担持体22、および、トナー収容
槽20の内部に設けられ、トナー21を帯電させると共
に、トナー担持体22の外周面に担持されるトナーの層
厚を規制するドクターブレード23からなる。
【0078】トナー担持体22は接地されており、図示
しない駆動装置によって図3で示す矢印A方向に駆動さ
れ回転する。また、トナー担持体22内部におけるドク
ターブレード23と対向する位置、および、制御電極2
6(後述する)と対向する位置に、図示しない磁石が配
置されている。これにより、トナー担持体22は、その
外周面にトナー21を担持することができるようになっ
ている。また、トナー担持体22の外周面に担持された
トナー21は、該外周面における上記位置に対応する位
置で穂立ちを形成する。なお、トナー担持体22の回転
速度は、特に限定されるものではない。また、トナー担
持体22は、磁気力によりトナー21を担持する代わり
に、電気力により担持する構成となっていてもよい。
【0079】ドクターブレード23は、トナー収容槽2
0において、トナー担持体22の同図中矢印A方向の回
転によりトナー担持体22の表面がトナー収容槽20か
ら出ていく側に、トナー担持体22の外周面からの距離
が例えば60μmとなるように設けられている。トナー
21は、例えば平均粒径が6μmの磁性トナーであり、
ドクターブレード23により、例えば帯電量が−4μC
/g〜−5μC/gとなるように電荷が付与されてい
る。なお、ドクターブレード23とトナー担持体22と
の距離は、特に限定されるものではない。また、トナー
21の平均粒径や帯電量等は、特に限定されるものでは
ない。
【0080】画像形成部1の印刷部3は、トナー担持体
22の外周面と対向する対向電極25と、トナー担持体
22と対向電極25との間に設けられる制御電極26
と、対向電極25に高圧を供給する高圧電源27と、除
電ブラシ28と、除電ブラシ28に除電電位を与える除
電電源29と、用紙5を帯電させる帯電ブラシ30と、
該帯電ブラシ30に帯電電位を与える帯電電源31と、
誘電体ベルト32と、該誘電体ベルト32を張架すると
共に支持する張架ローラ33a・33bと、クリーニン
グブレード34とを備えている。
【0081】対向電極25は、例えば厚さ1mmのアル
ミニウム板からなり、トナー担持体22の外周面からの
距離が例えば1.1mmとなるように設けられている。
対向電極25には、高圧電源27により、例えば2.3
kVの高圧が印加されている。つまり、対向電極25と
トナー担持体22との間には、高圧電源27から印加さ
れる高圧により、トナー担持体22に担持されたトナー
21を対向電極25方向に飛翔させるのに必要な電界が
付与されている。なお、対向電極25の材質、対向電極
25とトナー担持体22との距離は、特に限定されるも
のではない。さらに、対向電極25の回転速度や、印加
される電圧は、特に限定されるものではない。
【0082】除電ブラシ28は、定着部11側の張架ロ
ーラ33bと裏面で接触する誘電体ベルト32の表面に
圧接するようにして設けられている。除電ブラシ28
は、除電電源29によって例えば2.5kVの除電電位
が印加され、誘電体ベルト32表面に存在する不要電荷
を除去する。
【0083】帯電ブラシ30は、給紙装置10から印刷
部3に供給される用紙5表面と接触するように設けられ
ている。帯電ブラシ30に帯電電源31から帯電電位が
付与されることにより、用紙5に静電荷が誘起されて用
紙5が誘電体ベルト32に静電吸着する。
【0084】誘電体ベルト32はPVDF(フッ化ビニ
リデン樹脂)を基材とし、体積抵抗率は1010Ω・c
m、厚さが75μmである。該誘電体ベルト32は図示
しない駆動装置によって駆動され、図中矢印B方向に例
えばその表面での速度が30mm/secで回転する。
張架ローラ33a・33bは、高圧電源27にそれぞれ
接続されている。
【0085】クリーニングブレード34は、誘電体ベル
ト32表面に付着したトナー21を除去するものであ
る。これにより、例えば紙詰まり(ぺーパージャム)等
の不測の事態が生じて誘電体ベルト32表面にトナー2
1が付着した場合でも、誘電体ベルト32表面に吸着し
た用紙5の裏面が該トナー21によって汚染されるのを
防止できる。
【0086】制御電極26は、対向電極25と平行をな
し、かつ、対向電極25と対向して2次元的に広がって
おり、トナー担持体22から対向電極25方向へのトナ
ーが通過可能な構造となっている。また、制御電極26
は、トナー担持体22の外周面からの距離が例えば10
0μmとなるように設けられており、図示しない支持部
材によって固定されている。なお、制御電極26とトナ
ー担持体22との距離は、特に限定されるものではな
い。
【0087】また、制御電極26は、画像信号に応じた
電位を後述のリング状電極37(図4参照)に付与する
制御電源部36(電位付与手段)と接続されている。制
御電源部36から所定の電位が制御電極26に供給され
ることにより、トナー担持体22表面と対向電極25と
の間の電界が変化し、トナー担持体22から対向電極2
5へのトナー21の飛翔が制御される。以下、制御電極
26の詳細について説明する。
【0088】図4に示すように、制御電極26は、絶縁
性の基板26a、高圧ドライバー(図示せず)、およ
び、各々独立したリング状の導電体、すなわちリング状
電極37…(ゲート電極)からなっている。
【0089】基板26aは、例えばポリイミド樹脂から
なり、厚さ25μmに形成されている、また、基板26
aには、例えば直径160μmの開口部を有する複数の
孔が所定の配列で形成されている。上記の各孔は、トナ
ー担持体22から対向電極25へ飛翔するトナー21の
通過部となっており、以下、これら各孔をゲート38と
称することにする。
【0090】リング状電極37…は、例えば厚さ18μ
mの銅箔からなり、ゲート38の周りに、開口部の径が
例えば200μmで形成されている。それゆえ、リング
状電極37…も、ゲート38…と共に所定の配列にした
がって配置される。また、本実施形態では、基板26a
において、リング状電極37…およびゲート38…は、
例えば2560個形成されている。
【0091】なお、リング状電極37…およびゲート3
8…の個数は、特に限定されるものではない。また、ゲ
ート38…の大きさや、基板26aおよびリング状電極
37…の材質や厚さ等も、特に限定されるものではな
い。
【0092】各リング状電極37は、給電線39および
高圧ドライバー(図示せず)を介して制御電源部36
(図3参照)に電気的に接続されている。また、リング
状電極37…表面および給電線39表面は、厚さ30μ
mの絶縁体層で覆われており、これにより、リング状電
極37…同士の絶縁性、給電線39…同士の絶縁性、互
いに接続されていないリング状電極37…と給電線39
…との間の絶縁性、および、制御電極26とトナー担持
体22および対向電極25との絶縁性が確保されてい
る。
【0093】制御電極26のリング状電極37…には、
上述したように、制御電源部36により画像信号に応じ
たパルス(電圧)が印加される。つまり、制御電源部3
6は、トナー担持体22に担持されたトナー21を対向
電極25方向に通過させる場合には、リング状電極37
…に対して例えば150VのON電位を印加し、通過さ
せない場合には、リング状電極37…に対して例えば−
200VのOFF電位を印加するようになっている。
【0094】このように、制御電極26への付与電位を
画像信号に応じて制御し、対向電極25におけるトナー
担持体22との対向面側に用紙5を配すると、用紙5の
表面に画像信号に応じたトナー像が形成される。
【0095】また、図示しないが、本画像形成装置は、
制御回路として、画像形成装置全体を制御する主制御部
と、得られた画像データを印刷すべき画像データの形式
に変換する画像処理部と、変換された該画像データを記
憶する画像メモリと、画像処理部から得られた画像デー
タを制御電極26に与えるべき画像データに変換する画
像形成制御ユニットとを備えており、制御電源部36
は、この画像形成制御ユニットから送られてくる制御電
極制御信号によって制御される。
【0096】上記の画像形成装置は、コンピュータやワ
ードプロセッサの出力用プリンタとして使用可能なほか
に、デジタルコピーの印字部分にも使用可能である。以
下、上記の画像形成装置をデジタルコピーの印字部分と
して使用した場合の画像形成動作について、図5のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0097】図5に示すように、まず、例えば画像読み
取り部に複写すべき原稿が載置され、コピースタートボ
タン(図示せず)が操作されると、この入力を受けた主
制御部は画像形成動作を開始させる。すなわち、主制御
部は画像読み取り部に原稿画像を読み取らせる(ステッ
プ1;以下、ステップは単にSと略記する)。読み取ら
れた画像データは、画像処理部で処理され(S2)、画
像メモリに記憶される(S3)。上記画像メモリに記憶
された画像データが画像形成制御ユニットに転送される
と(S4)、画像形成制御ユニットは、入力された画像
データを制御電極26に与える制御電極制御信号に変換
し始める(S5)。
【0098】画像形成制御ユニットは、所定量の上記制
御電極制御信号を得ると(S6)、図示しない駆動装置
を駆動させてトナー担持体22を回転させると共に、制
御電極26のリング状電極37に例えば−200VのO
FF電位を印加し、トナー担持体22からのトナー21
の不用意な飛翔を阻止する(S7、S8)。なお、制御
電極制御信号の上記所定量は、画像形成装置の構成等に
よって異なるものである。
【0099】その後、対向電極25および張架ローラ3
3a・33bには、高圧電源27によって例えば2.3
kVの高圧が印加される一方、帯電電源31によって例
えば1.2kVの高圧が帯電ブラシ30に印加され、ま
た、このとき、誘電体ベルト32が図示しない駆動装置
によって駆動される(S9)。
【0100】次に、図示しない駆動装置によってピック
アップローラ6が回転駆動されて、用紙カセット4内の
用紙5が画像形成部1の方向へ送り出される(S1
0)。そして、正常な給紙状態であることが給紙センサ
にて検出されると(S11)、ピックアップローラ6に
よって送り出された用紙5は、帯電ブラシ30と張架ロ
ーラ33aとの間に搬送される。ここで、帯電ブラシ3
0と張架ローラ33aとの間には所定の電位差が生じて
いるので、用紙5の表面にはマイナスの電荷が供給され
る。これにより、用紙5は、誘電体ベルト32に静電気
的に吸着されると共に、誘電体ベルト32の移動によっ
て制御電極26のゲート38直下に搬送される。
【0101】このとき、誘電体ベルト32の表面電荷
は、ゲート38の直下に到達するまでに時間減衰する。
したがって、誘電体ベルト32の表面電位は、対向電極
25の電位との兼ね合いから、おおむね2kVとなる。
【0102】その後、画像形成制御ユニットは、上記の
制御電極制御信号を制御電源部36に供給する。この制
御電極制御信号の供給は、上記の帯電ブラシ30による
印刷部3への用紙5の供給に同期したタイミングで行わ
れる。制御電源部36は、上記の制御電極制御信号に基
づいて、制御電極26の各リング状電極37に印加する
高圧を制御する(S12)。つまり、制御電源部36か
ら適宜所定のリング状電極37に150Vもしくは−2
00Vの電位が印加され、制御電極26付近の電界が制
御される。すなわち、制御電極26のゲート38におい
て、画像データに応じてトナー担持体22から対向電極
25へのトナー21の飛翔の阻止とその解除とが適宜行
われる。これにより、対向電極25表面の誘電体ベルト
32の移動によって出紙側に向かって30mm/sec
の速度で移動している用紙5上に、画像信号に応じたト
ナー像が形成される。
【0103】トナー像が形成された用紙5は、張架ロー
ラ33bの持つ曲率で誘電体ベルト32から剥離されて
定着部11に搬送されると、この定着部11で未定着ト
ナー像が用紙5に定着される。トナー像が定着された用
紙5は、排紙ローラ17・17にて排紙トレイ上に排出
されると共に、正常に排出されたことが排紙センサにて
検出される。この検出動作に基づいて、主制御部が印刷
動作の正常な終了を判断する(S13)。
【0104】一方、S6にて、所望の制御電極制御信号
が得られなかった場合、および、S11にて、正常な給
紙が確認されなかった場合には、画像形成装置の図示し
ない表示部に、エラー表示がなされる(S14、S1
5)。
【0105】以上の画像形成動作により、用紙5上に良
好な画像が形成される。本画像形成装置は、用紙5上に
画像を直接形成するので、従来の画像形成装置で用いら
れている感光体や誘電体ドラム等の顕像体が不要となっ
ている。したがって、顕像体から用紙5に画像を転写す
る転写動作が省略されるので、画像の劣化が生じない。
このため、装置の信頼性が向上する。また、装置の構成
が簡素化されると共に、部品点数が削減されるので、小
型化および低廉化が可能となる。
【0106】なお、上記の画像形成装置をコンピュータ
ーの出力端末機の印字部分として使用する場合も、デジ
タルコピーの印字部分として使用する場合も、処理する
画像信号およびそのやり取りは互いに相違するものの、
画像形成動作方法そのものはなんら相違点を有しない。
【0107】なお、上記の説明においては、トナー21
を通過させるべく制御電極26のリング状電極37…に
付与する電位が、150Vの場合を一例に挙げたが、該
電位は、トナー21の所望した飛翔制御を行えるなら、
特に限定されるものではない。同様に、トナー21の通
過を阻止すべく制御電極26のリング状電極37…に付
与する電位は、本発明の請求範囲を逸脱しない限りにお
いて特に限定されるものではない。また、対向電極25
への印加電位、帯電ブラシ30に印加する電位およびゲ
ート38直下での用紙5の表面電位も、トナー21の所
望の飛翔制御を行えるなら、特に限定されるものではな
い。
【0108】次に、本実施形態における制御電極26に
印加する電位の制御方法について説明する。
【0109】本実施形態では、制御電源部36は、電位
付与によって各リング状電極37を流れる過渡電流の所
定時における総和が、上記各リング状電極37を流れる
個々の過渡電流の最大値の総和よりも小さくなるよう
に、上記各リング状電極37に所定の電位を付与するよ
うになっている。以下、種々の電位付与制御について、
実施例1〜6として説明する。
【0110】なお、以下では、上記所定の電位を、トナ
ー担持体22から対向電極25方向へトナー21を飛翔
させるためのON電位とした例について説明するが、ト
ナー21の上記方向への上記飛翔を阻止するOFF電位
についても適用可能である。
【0111】〔実施例1〕本実施例では、図6に示すよ
うに、リング状電極37a・37bに対して同じタイミ
ングで画像信号を付与する場合に、制御電源部36は、
リング状電極37a・37bにON電位を印加するタイ
ミングを時間t1だけずらす制御をしている。その結
果、図1に示すように、リング状電極37a・37bを
流れる過渡電流は、時間t1だけずれて流れることにな
る。
【0112】ここで、上記の時間t1は、リング状電極
37a・37bを流れる過渡電流の各ピークがずれるよ
うに、あるいは、制御電源部36が出力する電流値を越
えないように調節されていればよい。図7に示すよう
に、例えばリング状電極37a・37bのON電位の印
加時に流れる過渡電流の継続時間t01が約15μse
cであるとすると、本実施例では、時間t1を25μs
ecとしている。これにより、先にON電位が印加され
たリング状電極37aの過渡電流と、後にON電位が印
加されたリング状電極37bの過渡電流とが同時に流れ
ることがない。
【0113】したがって、制御電源部36は、所定時に
おいて、1つのリング状電極37に流れる最大140μ
Aの過渡電流の電流供給だけで済むので、電流容量の大
きいもので構成されなくてもよい。
【0114】また、本実施例では、ON電位が印加され
るリング状電極37の数が2つの場合について説明した
が、これに限定されることはなく、3つ以上の複数のリ
ング状電極37にも適用できる。この場合、各リング状
電極37に対して、ON電位の印加タイミングを順にt
1ずつずらせるようにすればよい。
【0115】それゆえ、本実施例によれば、リング状電
極37数の多い制御電極26を用いた場合でも、従来と
電流容量が同等の制御電源部36を使用することがで
き、制御電源部36の大型化・コストアップを抑制する
ことができると共に、装置の大型化・コストアップを抑
制することができる。
【0116】また、制御電源部36の電流容量が特別大
きくはないので、制御電極26を介して高圧リーク等が
生じても、発生時に出力電位がある程度低下する。これ
により、他の回路、装置を破壊する等の不都合が生じる
ことがない。したがって、装置の信頼性を向上させるこ
とができると共に、高レベルの絶縁対策も不要とするこ
とができる。
【0117】また、本実施例では、図6に示すように、
リング状電極37a・37bへのON電位の印加時間T
を、時間t1よりも十分に長い例えば250μsecに
設定している。これにより、時間t1による各ドット間
での位置ずれがほとんど発生しない。
【0118】なお、上記の電流波形の説明では、電位の
切り換え時に過渡電流が140μA発生し、その後、電
流値が0μAとなる電流波形を一例に上げているが、こ
のような波形に限定されず、例えば電位の切り換え回路
に抵抗成分が存在する場合に得られる波形をはじめ、種
々の電流波形に対して本発明を適用することができる。
【0119】〔実施例2〕同時に画像信号が与えられる
個々のリング状電極37に対して、ON電位が微小時間
t1だけ順にずれると、全体のずれ時間は、リング状電
極37の個数をnとして、(t1×(n−1))時間と
なる。ここで、上記実施例1の制御は、同時に電位制御
を行う数、すなわち、同時に画像信号が与えられるリン
グ状電極37の個数が極端の多くならない場合は特に問
題はない。しかし、同時に画像信号が与えられるリング
状電極37が例えば2560個ある場合、全体のずれ時
間は、上式より、25μsec×2559=63975
μsec=63.975msecとなり、全体としては
結果的に非常に大きなずれ時間が必要となって好適でな
い。
【0120】また、例えば用紙5の横幅に相当する横線
を形成する、つまり、用紙5の左から右に印字を行う場
合に、上記のように各リング状電極37毎に25μse
cずつ印加タイミングをずらせたとすると、図8に示す
各ドット間の位置ずれLは、用紙5の搬送速度を30m
m/secとすると、30mm/sec×25×10-6
sec=750×10-6mm=7.5×10-4mmであ
って非常に短いが、横線を形成する両端のドット間の位
置ずれL0は、7.5×10-4mm×2559=1.9
125mmとなり、両端のドット位置が2mm程度ずれ
ることになる。したがって、この場合には、使用者が明
らかに横線の歪みを認識することになり、良好な画像形
成が困難となる。
【0121】そこで、本実施例では、制御電源部36
は、リング状電極37を複数のグループに分割し、各グ
ループ内の所定のリング状電極37に対しては同時にO
N電位を供給する一方、隣接した各グループ間では上記
のように微小時間t1だけON電位の印加タイミングを
ずらす制御を行っている。なお、グループ数について
は、制御電極26の容量成分や回路抵抗および印加電位
や、制御電源部36の電源容量を考慮して適宜決定する
のが好適である。
【0122】具体的には、制御電源部36は、2560
個のリング状電極37を20個のグループA〜Tに分割
し、ある画像データに対して、例えば図9に示すよう
に、グループAの所定のリング状電極37A1 〜37A
3 には同時にON電位を供給する一方、グループAの他
のリング状電極37にはON電位を供給しない制御を行
っている。また、制御電源部36は、例えばグループB
に対し、所定のリング状電極37B1 〜37B4 には同
時にON電位を供給する一方、他のリング状電極37に
はON電位を供給しない制御を行っている。以下、その
他のグループC〜Tについても同様の制御である。ここ
で、各グループ間では、ON電位の印加タイミングが重
ならないように、互いに時間t1(例えば25μse
c)だけずれている。
【0123】このような制御では、各グループ内のリン
グ状電極37の数は128個であり、1グループ内で最
大128個のリング状電極37が同時にONとなって
も、140μA×128個=17920μA=17.9
2mAがピーク電流となるに過ぎない。したがって、本
実施例の電圧印加制御においても、瞬間的に流れる過渡
電流の許容値70mAを下回る結果が得られるので、制
御電源部36を電流容量の大きなもので構成しなくても
済み、また、高レベルの絶縁対策も不要となる。
【0124】また、グループ単位で電位の印加タイミン
グを異ならせることにより、個々のリング状電極37単
位で電位の印加タイミングを異ならせる場合に比べて、
全リング状電極37に対する電位の印加を早く終えるこ
とができ、また、印加タイミングのずれの発生する度合
いも少なくなる。その結果、画像形成を迅速に行うこと
ができると共に、ドットの位置ずれのほとんど現れない
良好な画像形成を行うことができるという効果をさらに
得ることができる。
【0125】本実施例の場合、横線を形成する両端のド
ット間の位置ずれは、用紙5の搬送速度を30mm/s
ecとすると、30mm/sec×25×10-6sec
×19=0.01425mmとなり、横線の歪みもほと
んど認識できなくなる。
【0126】〔実施例3〕上記実施例1では、ON電位
を時間t1だけずらして印加する場合に、先にON電位
を印加したリング状電極37に対する過渡電流がほとん
どゼロになった後に次のON電位を印加している。この
ような制御では、例えばサイズの大きい用紙5の印字や
高解像度の印字に対応するために、リング状電極37の
数を増やした場合に、最初にON電位を印加してから最
後にON電位を印加するまでに時間がかかるので、上述
のような横線の両端のドット間の位置ずれが目立つよう
になる。
【0127】そこで、本実施例では、図10に示すよう
に、制御電源部36は、先にリング状電極37aにON
電位を印加したときに流れる過渡電流がある程度小さく
なり、ゼロになる前に、次のリング状電極37bにON
電位を供給している。すなわち、リング状電極37aに
ON電位を印加してから、リング状電極37aにおける
過渡電流継続時間t01よりも短い時間t2が経過した
後に、次のリング状電極37bにON電位を印加するよ
うにしている。
【0128】これにより、同時に画像信号が供給される
リング状電極37において、全てのリング状電極37に
ON電位を印加するのに要する時間が短縮されるので、
上記のドット位置のずれを緩和することができ、良好な
画像形成を行うことができる。
【0129】なお、このような制御では、上記の時間t
2は、ON電位の印加によって先にリング状電極37a
を流れる過渡電流と、次にON電位が印加されるリング
状電極37bを流れる過渡電流との和が、制御電源部3
6の電流容量の限界を越えないように設定されればよ
い。
【0130】なお、図11に示すように、3つのリング
状電極37a・37b・37cにおいて、ON電位の印
加タイミングを時間t21ずつずらせ、電流波形のピー
クが一致しないように過渡電流を重ねる制御を行っても
よく、また、4つ以上のリング状電極37においてもそ
のような制御を行ってもよい。いずれの場合も、制御電
源部36における電流容量の限界を越えないようにすれ
ばよい。
【0131】なお、上記の電位の切り換え時に流れる過
渡電流の継続時間t01(時定数)は、本実施例では1
5μsecを例に説明しているが、これに限定されず、
例えば回路の構成や制御電極26の静電容量等によって
容易に変化し得る。このため上記印加タイミングのずれ
時間t1・t2については、これらのことを考慮して適
宜決定するのが好適である。
【0132】〔実施例4〕本実施例は、実施例2と同様
に、2560個のリング状電極37を複数のグループに
分けて、グループごとに順に高圧の印加タイミングをず
らす構成であるが、実施例2と異なるところは、同一グ
ループ内のリング状電極37に付与する電位のON/O
FF切り換えを行う高圧IC(電位切り換え手段)を各
グループごとに設け、制御電源部36を、各高圧ICを
介してリング状電極37と接続した点である。以下、こ
の構成について説明する。
【0133】本実施例では、図12に示すように、それ
ぞれが64チャンネルの出力を有する40個の高圧IC
(integrated circuit)41−1・41−2・・・・4
1−40を用いている。そして、個々のチャンネルをそ
れぞれリング状電極37の1つ1つに接続して、計25
60個のリング状電極37に対する電位切り換え制御を
行っている。
【0134】ここで、部材番号の添え数字が奇数の各高
圧ICは、回路基板41a上に形成され一群をなしてい
ると共に、制御電極26に形成されたリング状電極37
のうち基板中央付近に形成されたリング状電極37mと
給電線39によって接続されている。一方、部材番号の
添え数字が偶数の各高圧ICは、回路基板41b上に形
成され一群をなしていると共に、基板端部付近に形成さ
れたリング状電極37nと給電線39によって接続され
ている。
【0135】上記した40個の高圧ICのそれぞれは、
個々のチャンネルの出力を制御する制御手段を有してお
らず、それゆえ、高圧ICごとに個々のチャンネルから
同時に高圧が出力される構成である。つまり、高圧IC
の持つ64チャンネルが必要に応じて同時にONされる
ようになっている。
【0136】なお、個々のチャンネルのONタイミング
をずらす制御が可能な高圧ICが存在しないわけではな
いが、このような高圧ICは、構成が非常に複雑で大型
となる上に非常に高価であるので、本実施例のように、
多数の高圧ICが必要な装置に対しての使用は望ましく
はない。
【0137】各高圧ICは、アウトプットコントロール
42を介して画像処理ユニット43に接続されている。
アウトプットコントロール42は、高圧ICごとにチャ
ンネルからの出力のタイミングがずれるように、上記タ
イミングをパルス制御するものである。
【0138】画像処理ユニット43は、上述した制御回
路に対応するものであり、I/O(input/output)4
4、主制御部としてのCPU(central processing uni
t )45、画像メモリとしてのRAM(random access
memory)46、ROM(read only memory)47、図示
しない画像処理部および画像形成制御ユニットで構成さ
れている。ROM47には、画像形成に必要なデータが
あらかじめ記憶されており、CPU45の制御によって
随時読み出される。また、各高圧ICは、制御電源部3
6にそれぞれ接続されている。
【0139】上記構成では、画像データがI/O44を
介してCPU45に入力されると、CPU45の制御に
よって上記画像データは図示しない画像処理部に送ら
れ、画像処理部にて、印刷すべき画像データの形式に変
換されてRAM46に記憶される。RAM46およびR
OM47から読み出されるデータは、アウトプットコン
トロール42による出力タイミング制御のもとで、各高
圧ICに出力される。各高圧ICは、上記画像データの
供給に基づいて、制御電源部36から供給される例えば
150VのON電位を、接続されたリング状電極37に
出力する。
【0140】したがって、同一グループの64個のリン
グ状電極37が全てONとなっても、許容値(70m
A)よりも十分に小さい、140μA×64個=896
0μA=8.96mAの過渡電流が瞬間的に流れるだけ
なので、制御電源部36を電流容量の大きいもので構成
する必要がない。
【0141】また、各高圧ICには、複数のリング状電
極37がグループ単位で接続されているので、全リング
状電極37に対する所定電位の印加制御を、高圧ICご
とに、つまり、グループごとに行うことができる。これ
により、個々のリング状電極37に対して電位印加制御
を行う場合に比べて、制御を簡素化することができる。
【0142】なお、本実施例では、ON電位の同時印加
を、64個のリング状電極37ごと、つまり、1個の高
圧ICごとに行っているが、これに限定されるわけでは
ない。例えば、図13に示すように、高圧IC41−1
・41−2とをまとめて一つのグループG1を、高圧I
C41−3・41−4をまとめて一つのグループG2
を、・・・高圧IC41−39・41−40をまとめて
一つのグループG20を形成する、というように2個の
高圧ICからなるグループを20個形成し、128個の
リング状電極37に対して同時にON電位を印加するよ
うにしてもよい。この場合、個々の高圧ICごとに電位
印加制御を行う場合に比べて、制御をさらに簡素化する
ことができる。
【0143】また、図14に示すように、上記各グルー
プは、高圧IC41−1・41−3とからなるグループ
G1、高圧IC41−2・41−4からなるグループG
11、高圧IC41−38・41−40からなるグルー
プG20であってもよい。なお、図14では、図が煩雑
になるので給電線39と各高圧ICとの接続を省略して
いる。また、各グループを3個以上の高圧ICで構成す
るようにしてもよい。ただし、これらにおいてはいずれ
も、各グループのチャンネルを同時にONしたときに流
れる過渡電流のピーク値が、許容値(70mA)を越え
ないようにすることが必須条件である。
【0144】なお、リング状電極37の単位面積当たり
に供給される電荷量Qは、リング状電極37の静電容量
をC、トナー担持体22とリング状電極37との距離を
d、リング状電極37の比誘電率をεとすれば、Q=C
V=(ε/d)・Vで表されるので、距離dが異なれば
当然電荷量Qも異なる。本実施例では、図15に示すよ
うに、トナー担持体22とリング状電極37m・37n
との距離が互いに異なっており、例えば高圧IC41−
1とリング状電極37mとが接続されていると共に、高
圧IC41−2とリング状電極37nとが接続されてい
る。したがって、高圧IC41−1および高圧IC41
−2が各リング状電極37m・37nに同じ高圧を供給
しても、リング状電極37m・37nに供給される電荷
量は異なる。詳しくは、リング状電極37mとトナー担
持体22との距離dが、リング状電極37nとトナー担
持体22との距離dよりも小さいため、上式より、リン
グ状電極37mを流れる電流の方が大きくなる。
【0145】したがって、上述したように、原理的に
は、任意の数の高圧ICを用いて各グループを構成する
ことが可能であるが、図16に示すように、複数の高圧
ICを用いて各グループを形成するにあたり、各グルー
プにおいて同時に流れる過渡電流の総和が制御電源部3
6の電流容量を越えない前提のもとで、高圧ICがリン
グ状電極37nに接続されている場合には高圧ICの数
を多くしてグループを形成する(例えば高圧IC41−
1・41−3・41−5で1個のグループG1を形成す
る)一方、高圧ICがリング状電極37mに接続されて
いる場合には高圧ICの数を少なくしてグループを形成
する(例えば高圧IC41−2・41−4で1個のグル
ープG2を形成する)ことが望ましい。この場合、全部
2個の高圧ICで1個のグループを構成する場合に比べ
て、高圧ICの全数を少なくすることができるので、装
置のコスト低減、構成の簡素化を図ると共に、より一層
合理的な制御を行うことが可能となる。
【0146】次に、本実施例におけるリング状電極37
への電位印加タイミング制御について、図13に示した
構成を例に挙げて以下に説明する。
【0147】図17は、図13に示す構成において、グ
ループG1〜G20の順番でリング状電極37に対して
ON電位を印加したときに、各グループ内のあるリング
状電極37で得られる電位波形を示している。同図にお
いて、隣接グループ間の印加タイミングのずれ時間t1
は25μsecであり、グループG1からグループG2
0までの印加タイミングのずれ時間の合計は、25μs
ec×19=475μsecとなっている。
【0148】図17に示す制御のもとでは、図18
(a)に示すように、用紙5に横線を形成したときに、
上記グループごとに上記のずれ時間に対応するドットの
位置ずれが階段状に生じる。しかし、用紙5の搬送速度
を30mm/secとすると、隣接する2グループ間で
の位置ずれLは、30mm/sec×25×10-6se
c=7.5×10-4mmであり、全体の位置ずれL0
も、7.5×10-4mm×19=0.01425mm
(=14.25μm)と非常に僅かである。したがっ
て、本実施例の制御においては、たとえドット数個分程
度の位置ずれL0が発生したとしても、同図(a)に示
すように、横線はわずかに斜めに形成されるだけであ
る。例えば解像度のアップ、紙幅の拡張等に伴うリング
状電極37の数の増加およびグループ数の増加、用紙5
の搬送速度の上昇、電位の切り換え回路の時定数、装置
の構成や仕様等によって位置ずれL0が大きくなって
も、その範囲は数μm程度であり、使用者が認識できる
ほど印字画像の画質が極端に劣化することはない。さら
に、上記のずれ時間t1を数μsecと短くすれば、全
体の位置ずれL0も数μmとさらに小さくなり、印加タ
イミングのずれに起因する位置ずれを無視することがで
きる程度となる。
【0149】なお、本実施例では、グループG1、グル
ープG2、・・・グループG20の順に、各グループ間
で時間t1だけタイミングをずらしてリング状電極37
にON電位を印加しているが、この順番に限定されるこ
とはない。
【0150】ここで、例えば図19に示すように、最初
にグループG1のリング状電極37に対してON電位を
印加した後、グループG2を飛ばして先にグループG
3、グループG4、・・・グループG20のリング状電
極37にON電位を印加し、最後にグループG2のリン
グ状電極37にON電位を印加する制御を行うと、図2
0に示すような横線が形成され、印加タイミングのずれ
に起因するドット位置のずれが非常に目立つようになり
好適ではない。
【0151】そこで、例えば、グループG1、グループ
G3、グループG2、グループG4・・・グループG2
0、のように、所定のグループと互いに隣接していなく
ても極端に離間していない、上記グループの近傍のグル
ープに対して、ON電位を印加する制御を行うようにす
ればよい。この場合、図20に示すような、ドット位置
が単独でずれた画像(横線)が形成されることはなく、
それゆえ、使用者が違和感を感じるようなことがない。
【0152】また、端部のグループ(例えばグループG
1)から順にON電位を印加しなくても、例えば中央の
グループ(例えばグループG10)から順に端部のグル
ープにかけてON電位を印加するようにしてもよい。こ
の場合、グループG9・G11、グループG8・G1
2、・・・グループG1・G19の順に同時にON電位
を印加し、最後にグループG20にON電位を印加する
ようにすればよい。なお、2個のグループのリング状電
極37に同時にON電位を印加しても、このとき瞬間的
に流れる過渡電流は、140μA×256個=3584
0μA=35.84mAであり、許容値である70mA
を越えることはない。
【0153】図18(b)は、このような制御によって
得られる画像を示している。上記制御では、最大2個の
グループに対してON電位が印加されるので、図17に
示すような制御を行う場合に比べて、全部のグループに
ON電位を印加し終えるまでの時間が約1/2となる。
その結果、ドットの位置ずれL0の最大値も、14.2
5μmの約1/2となるので、使用者による歪みの認識
が益々困難となり、違和感もさらに感じなくなる。
【0154】なお、上述のように、用紙5上に形成され
る画像に大きな歪みが生じないように、各グループにO
N電位を印加する制御を行うことが必須条件であるが、
上記の歪みが少しでも問題となる場合には、例えば図2
1(a)に示すように、一方のリング状電極37および
ゲート38の位置を、他方のリング状電極37およびゲ
ート38に対して、ON電位の印加タイミングのずれに
起因するドットの位置ずれLに等しい量だけ、あらかじ
め給電線39に沿った方向(用紙5の搬送方向)にずら
して配置する方法が非常に有効となる。
【0155】具体的には、図21(b)に示すように、
図4で示した制御電極26における、隣接したリング状
電極37・37の給電線39が延びる方向の元々の位置
ずれ量をd0として、隣接したリング状電極37・37
の給電線39方向の位置ずれ量d1が、d1=d0+L
となるように、リング状電極37・37を位置決めすれ
ばよい。
【0156】このように、あらかじめドットの位置ずれ
Lを考慮して、リング状電極37・37およびゲート3
8・38を隣接して配置することにより、図18(a)
(b)に示す僅かなドット位置ずれもがなくなり、画質
のさらに良好な画像が形成されることとなる。
【0157】なお、このようなドットの位置ずれの補正
は、リング状電極37およびゲート38の所望の配置に
よって行うこと以外にも、例えば制御電極26を用紙5
の搬送方向に対して斜めに傾けて配置することによって
も行うことができる。
【0158】〔実施例5〕実施例1〜4では、リング状
電極37へのON電位の印加タイミングだけについて説
明してきたが、OFF電位をリング状電極37に印加す
る際も、同様にリング状電極37に過渡電流が流れるの
で、OFF電位への切り換えについても、上述した実施
例1〜4と同様の考え方を適用する、つまり、OFF電
位の印加タイミングをずらす制御が本来必要である。し
かし、上述した実施例1〜4では、ON電位の印加時間
を全て一定としており、それゆえ、ON電位の印加タイ
ミングを例えば25μsecだけずらすことによって自
動的にOFF電位の印加タイミングも25μsecだけ
ずれる。したがって、上述した実施例1〜4において
は、わざわざ、OFF電位の印加タイミングをずらす制
御を独立して行う必要はない。
【0159】ところが、ON電位およびOFF電位の絶
対値が互いに異なる場合や、電源のインピーダンス特性
の影響等によって、ON電位の切り換え時に発生する過
渡電流の継続時間(時定数)t01とOFF電位の印加
時に発生する過渡電流の継続時間(時定数)t02とが
異なる場合がある。このような場合、上記のようにON
電位の印加時に印加タイミングをt1あるいはt2だけ
ずらし、OFF電位の切り換え時にタイミングを同じく
t1あるいはt2だけずらしても、電位の切り換え時に
瞬間的に流れる過渡電流の総和を所定量低下させること
ができるとは必ずしも言い切れない。以下、このような
現象について、2個のリング状電極37a・37bを例
にとってより詳細に説明する。なお、以下の説明では、
リング状電極37a、リング状電極37bの順にON電
位を印加するものとする。
【0160】図22(a)は、リング状電極37aを流
れる過渡電流において、ON電位への切り換え時に発生
する過渡電流の継続時間t01と、OFF電位への切り
換え時に発生する過渡電流の継続時間t02とが、t0
1<t02の関係にある場合を示している。このような
電流波形に対して上記の実施例1〜4のような制御を行
うと、図22(b)に示すように、リング状電極37a
において、OFF電位への切り換え時に発生する過渡電
流の電流値がゼロとなる前に、リング状電極37bにお
けるOFF電位への切り換えが行われ、所定時に流れる
過渡電流の総和を確実に抑えられない事態もあり得る。
【0161】そこで、本実施例では、図23(a)に示
すように、ON電位の印加タイミングのずれ時間t1と
は別に、OFF電位の印加タイミングのずれ時間t3
を、t02<t3となるように設けるようにしている。
つまり、リング状電極37aにOFF電位を印加してか
ら、過渡電流の継続時間t02よりも長い時間t3が経
過した後に次のリング状電極37bにOFF電位を印加
するようにしている。このような制御では、複数のリン
グ状電極37において、OFF電位への切り換え時に発
生する過渡電流が時間的に重なって流れることがないの
で、OFF電位への切り換え時においても、過渡電流の
総和を確実に抑えることができる。
【0162】また、OFF電位の印加時に流れる過渡電
流の総和は、1個のリング状電極37を流れる過渡電流
の分だけになるので、制御電源部36は所定時にリング
状電極37の1個分の過渡電流のみ供給できる電流容量
を備えていればよい。したがって、制御電源部36を電
流容量の小さいもので構成することができ、その結果、
制御電源部36のコストを低減して装置のコスト低減お
よび小型化を図ることができる。
【0163】また、逆に、図23(b)に示すように、
リング状電極37bへのOFF電位の印加を、リング状
電極37aへのOFF電位の印加時よりも時間t3だけ
早める制御を行っても、上記と同様の効果を得ることが
できる。この場合、印加パルスの幅が短くなるので、印
加パルス幅が印字に影響を与えないことが前提条件とな
る。
【0164】なお、複数のリング状電極37が例えば2
0個のグループG1〜G20に分割されているとする
と、図24に示すように、過渡電流の継続時間t02と
時間t3の差であるΔtが極く小さい場合は問題が生じ
ないが、Δtがある程度大きいと、グループG2、グル
ープG3、・・・と順に電位を印加するにしたがって、
電位印加時間は徐々に長くなる。その結果、最後に電位
が印加されるグループG20に対しては、最初に電位が
印加されるグループG1に比べ、電位印加時間が必要以
上に長くなる。
【0165】電位印加時間が必要以上に長くなると、必
要以上のトナー21が飛翔し、用紙5に形成されるドッ
トの径やドット濃度が高くなり、均一なドットが形成さ
れなくなる。また、画像濃度が不均一となので、ハーフ
トーンの再現が不十分となる。さらに、必要以上のトナ
ー21を消費するのでトナー21の消費量が増加するな
どの不具合も招来する。したがって、このような理由に
より、電位印加時間を必要以上に長くするのは好適では
ない。
【0166】そこで、ON電位の印加時に発生する過渡
電流の継続時間t01は上述した15μsecであり、
OFF電位の印加時に発生する過渡電流の継続時間t0
2は22μsecであることが実験的に求められている
ので、本実施例では、ON電位の印加タイミングのずれ
時間t1を、t01およびt02以上の値であり、か
つ、t01とt02とのうち大きい方の値に近い例えば
25μsecとしている。これにより、図24で示すよ
うにパルス幅が次第に長くなるのを極力回避し、パルス
幅の増加に伴う上記の不都合を回避している。
【0167】〔実施例6〕上述の実施例1〜5では、ト
ナー担持体22を接地し、トナー21の飛翔制御に必要
な電位として、例えば150VのON電位と−200V
のOFF電位とを使用している。しかし、ON電位およ
びOFF電位は、上記の値に限定されず、例えば一方の
電位が0Vとなるように、ON電位およびOFF電位を
ずらす(オフセットする)ようにしてもよい。
【0168】このような制御は、装置の各構成要素に印
加する電位を例えば200Vずつオフセットする(例え
ばトナー担持体22に200Vを印加する)ことによっ
て実現できる。この場合、制御電源部36として、35
0Vの出力を有するものを使用すると共に、図25
(a)に示すように、プッシュプルタイプのスイッチン
グ素子47を用いる。スイッチング素子47は、リング
状電極37へのON電位の印加時には、制御電源部36
から出力される350VのON電位をリング状電極37
へ供給する一方、リング状電極37へのOFF電位の印
加時には、接地電位(0V)をリング状電極37へ供給
できるように、その一端が制御電源部36の正極と接続
されると共に、他端が接地される。制御電源部36の負
極は接地される。
【0169】このような構成では、ON電位の印加時に
リング状電極37を流れる過渡電流は制御電源部36か
ら供給されるが、OFF電位の印加時にリング状電極3
7を流れる過渡電流は接地部分から供給される。したが
って、この場合、上記接地部分が、電流容量に制限のな
いOFF電位の供給源となるので、OFF電位の印加時
には、例えば図23(a)(b)や図24に示したよう
な、過渡電流のピークが重ならないような制御を行う必
要がない。その結果、ON電位の印加時のみ、上記の制
御を行えばよいので、リング状電極37に対する電位印
加制御を簡素化することができる。
【0170】なお、上記構成において、個々のリング状
電極37へのOFF電位の印加タイミングを揃える制御
も可能であるが、この場合、ON電位の印加時間が短く
なることによって起こるドット径やドット濃度の変化
が、画像に何ら影響しないことが必要条件である。
【0171】また、装置の各構成要素に印加する電位を
例えば−150Vずつオフセットするようにしてもよ
い。この場合の回路構成を図25(b)に示す。この構
成では、制御電源部36として、−350Vの出力を有
するものを使用すると共に、プッシュプルタイプのスイ
ッチング素子48を用いる。スイッチング素子48は、
リング状電極37へのON電位の印加時には、接地電位
(0V)をリング状電極37へ供給する一方、リング状
電極37へのOFF電位の印加時には、制御電源部36
から出力される−350VのON電位をリング状電極3
7へ供給できるように、その一端が接地されると共に、
他端が制御電源部36の負極と接続される。制御電源部
36の正極は接地される。
【0172】上記構成では、OFF電位の印加時にリン
グ状電極37を流れる過渡電流は制御電源部36から供
給されるが、ON電位の印加時にリング状電極37を流
れる過渡電流は接地部分から供給されるので、今度は、
上記接地部分が電流容量に制限のないON電位の供給源
となる。したがって、この場合、ON電位の印加時には
印加タイミングを合わせる制御を行う必要がなく、OF
F電位の印加時のみ印加タイミングをずらす制御を行え
ばよい。
【0173】また、上記構成では、図26に示すよう
に、個々のリング状電極37に対するOFF電位の印加
タイミングを時間t3ずつずらすと共に、ON電位の印
加タイミングを揃える制御も可能であるが、この場合、
ON電位の印加時間が長くなることによって起こるドッ
ト径やドット濃度の変化が、画像に何ら影響しないこと
が必要条件である。
【0174】なお、以上の実施例1〜6で説明した制御
電極26として、例えば図27に示すように、基板26
aのトナー担持体側に、各ゲート38に対応した開口部
を有するシールド電極40を配置したものを用いてもよ
い。
【0175】シールド電極40を配置しない場合、リン
グ状電極37にON電位を印加した場合に、トナー21
がゲート38だけでなく給電線39に向かって飛翔して
しまう。このように必要以上のトナー21が制御電極2
6に飛翔することにより、制御電極26が汚れる等の不
都合が発生する。また、制御電極26へのトナー21の
付着は、最終的にゲート38の目詰まりを発生させるこ
ととなる。
【0176】しかし、シールド電極40を配置すれば、
トナー21の飛翔をゲート38の部分に限定することが
できるので、上述のような不都合を回避することができ
る。また、シールド電極40の配置により、ゲート38
部分に飛翔するトナー量を調整することもできるので、
良好なドットを形成すべくトナー飛翔量を調整する際に
有効な手段となる。
【0177】また、シールド電極40を配置した場合、
リング状電極37に対向しうる電極(シールド電極4
0)が、該リング状電極37により近く設けられること
になるので、トナーの飛翔を制御すべく、リング状電極
37の電位をON電位またはOFF電位に切り換えた際
に、シールド電極40を配置しないものよりも大きな電
荷量が各リング状電極37に供給される。
【0178】この原理をもう少し詳しく説明すれば以下
の通りである。シールド電極40を配置した場合、リン
グ状電極37とシールド電極40との距離は通常50μ
m程度であり、リング状電極37とシールド電極40と
で一種のコンデンサが形成されると考えることができ
る。この考えをシールド電極40を配置しない場合に適
用すると、リング状電極37と、トナー担持体22また
は対向電極25とでコンデンサが形成されると考えるこ
とができる。なお、このときのリング状電極37とトナ
ー担持体22または対向電極25との距離は100μm
または1000μm程度である。
【0179】ここで、リング状電極37に電位を付与し
たときに流れる電荷量Qは、上述したように、Q=CV
=(εS/d)・Vにより得られる。したがって、電極
同士の対向面積Sがシールド電極40の有無で等しいと
すると、シールド電極40を配置した方が、それを配置
しない場合よりも上記のdが小さくなるので、リング状
電極37に供給される電荷量Q、すなわち、リング状電
極37を流れる電流量が増加することになる。
【0180】また、シールド電極40を配置した場合、
本来なら、電流容量のさらに大きな制御電源部36(図
3参照)が必要となるが、実施例1〜6で示したよう
な、リング状電極37に対するON電位またはOFF電
位の印加タイミングをずらす制御を行えば、所定時にお
ける過渡電流のピークが重なることがなく、所定時にお
ける過渡電流の総和も許容値を越えることがない。した
がって、シールド電極40を備えた制御電極26を用い
る場合でも、制御電源部36を電流容量の大きなもので
構成する必要がない。
【0181】なお、シールド電極40をトナー担持体側
だけでなく対向電極側にも設けるようにしてもよい。こ
の場合、制御電源部36から供給される電荷量はさらに
増加するが、上記各実施例の電位印加制御により、制御
電源部36を電流容量の大きなもので構成するまでもな
い。
【0182】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について、図28および図29に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1
で用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材
番号を付記し、その説明を省略する。
【0183】上述の実施の形態1では、1個のリング状
電極に印加する電位を切り換えることにより、上記リン
グ状電極に対応する1個のゲートにおけるトナーの通過
を制御する、いわゆるシングルドライブの制御電極を用
いているが、本実施形態では、図28に示すように、マ
トリクスドライブの制御電極50を用いている。
【0184】制御電極50は、実施の形態1で用いた制
御電極と同様に、トナーの通過部となるゲート51を有
している。制御電極50の基板50aの長手方向には、
1行あたり640個のゲート51が配置されており、こ
れが4行分配置されている。したがって、制御電極50
には、合計、640×4=2560個のゲート51がマ
トリクス状に設けられていることになる。
【0185】基板50aにおける対向電極側には帯状電
極52(第1電極)が設けられていると共に、トナー担
持体側には帯状電極53(第2電極)が設けられてい
る。なお、図28は、基板50aをトナー担持体側から
見た平面図を示している。帯状電極52は、基板50a
の長手方向に配置された640個のゲート51における
トナーの通過をまとめて制御するものであり、上記長手
方向に沿って4本設けられている。一方、帯状電極53
は、基板50aの短辺方向にほぼ沿って配置された4個
のゲート51におけるトナーの通過をまとめて制御する
ものであり、ゲート51の列数に対応して640本設け
られている。
【0186】制御電源部36(図3参照)は、4本の帯
状電極52とそれぞれ接続されていると共に、実施の形
態1で用いたものと同様の高圧IC41−1・41−2
・・・・41−10を介して各帯状電極53と接続され
ている。そして、制御電源部36は、電極数の多い帯状
電極53に付与する電位を各高圧ICを介して制御す
る。なお、1個の高圧ICにつき64個の帯状電極53
が接続されている。
【0187】上記の構成において、制御電源部36は、
帯状電極52・53に所定の電位を印加するが、例えば
実施例4と同様の原理で、所定グループに属する帯状電
極53に印加するON電位および/またはOFF電位の
印加タイミングをずらす制御を行う。これにより、帯状
電極52・53が交叉した位置にあるゲート51におけ
るトナーの通過が制御され、帯状電極52・53に同時
にON電位が印加されている間のみ、トナー担持体から
対向電極方向にトナーが飛翔することになる。
【0188】上記構成によれば、グループごとにON電
位および/またはOFF電位の印加タイミングをずら
す、実施例4と同様の制御を行うことにより、実施例4
と同様の効果を得ることができる。
【0189】また、帯状電極52・53は、実施の形態
1で説明したリング状電極に比べ、電極の表面積が広く
なるので、電位付与時に発生する過渡電流の電流値も大
きくなる。それゆえ、これらの電極に対してON電位お
よび/またはOFF電位への付与タイミングを同時とす
るならば、電流容量の大きい制御電源部36が本来必要
となる。
【0190】しかし、本実施形態では、ON電位および
/またはOFF電位の印加タイミングをずらす制御を行
うので、電極面積の広い制御電極50を用いた場合で
も、所定時における過渡電流の総和が許容値を越えるこ
とはなく、その結果、制御電源部36を電流容量の大き
いもので構成する必要がなくなる。
【0191】また、上述した実施例4では、2560個
のリング状電極をグループ化する際に、64チャンネル
の高圧ICを40個設ける必要であったが、本実施形態
では、マトリクスドライブの制御電極50を用いている
ため、ゲート数が同じ2560個でも、高圧ICを10
個設けるだけで済む。したがって、本実施形態の構成に
よれば、回路構成を簡素化して装置の小型化を図ること
ができると共に、高圧ICの数が少なくて済む分、装置
のコストダウンを図ることができる。
【0192】なお、制御電極に付与する電位をONまた
はOFFに切り換える切り換え回路として、64チャン
ネルの出力を有する高圧ICではなく、制御電極の電極
数に対応した数の切り換え回路を用いることを想定した
場合、実施の形態1では2560個の切り換え回路が必
要であるのに対し、本実施形態では、644個の切り換
え回路を設けるだけで済む。したがって、この場合にお
いても、回路面でのコストダウンを図ることが可能とな
る。
【0193】また、マトリクスドライブの制御電極50
は、シングルドライブの制御電極に比べて電極数が非常
に少なくなる(本実施形態では約1/4となる)ので、
ON電位および/またはOFF電位の印加タイミングを
ずらせても、図18(a)(b)または図20で示すほ
どのドットの位置ずれが発生しない。その結果、実施の
形態1に比べて画質をさらに向上させることができる。
また、電極数が少ないので、図23(a)または図24
で示すように、最後にON電位が印加されるグループに
おけるON電位の印加時間が、最初にON電位が印加さ
れるグループにおけるON電位の印加時間に比べて極端
に長くなることがない。それゆえ、ON電位の印加時間
が長時間化することによって、画像濃度が不均一となる
等の不都合を確実に回避することができる。
【0194】また、図29に示すように、グループG2
あるいはグループG3の帯状電極53へのON電位の印
加時間がたとえ長時間化しても、マトリクスドライブの
特性上、帯状電極52・53が同時にON電位となる時
間領域でしかトナーが飛翔しないので、帯状電極52の
電位がOFFに切り換えられた瞬間にトナーの飛翔が止
まる。したがって、たとえ帯状電極53へのON電位の
印加時間が延びても、帯状電極52における電位制御を
的確に行うことにより、トナー飛翔量が増加するのを防
止することができ、トナー飛翔量増加に係る上述した不
都合の発生を回避することができる。
【0195】なお、実施例4と同様に、例えば2個の高
圧ICで1つのグループを形成し、128個の帯状電極
53に対して同時に電位を印加する制御を行ってもよ
い。また、一つのグループを3個以上の高圧ICで構成
することも勿論可能である。
【0196】なお、実施の形態1で説明したシールド電
極を、本実施形態の制御電極50のトナー担持体側およ
び/または対向電極側に設ける構成も勿論可能である。
シールド電極を設けた場合は、上述したように、制御電
源部36から供給される過渡電流が増加するが、帯状電
極53に対してON電位および/またはOFF電位の印
加タイミングをずらす制御を行っているので、所定時に
おける過渡電流の総和が許容値を越えることはない。
【0197】〔実施の形態3〕本発明の実施の他の形態
について、図30に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。本実施形態では、実施の形態1で説明した、ON
電位および/またはOFF電位の印加タイミングをずら
す制御をカラー画像形成装置に適用した例について説明
する。なお、説明の便宜上、実施の形態1または2で用
いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号
を付記し、その説明を省略する。
【0198】本実施形態におけるカラー画像形成装置
は、トナー供給部と印刷部とを個々に備えた画像形成部
1a・1b・1c・1dを有している。上記各トナー供
給部は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のトナーを収容するようになっている。そして、画像形
成部1a・1b・1c・1dに対応して、各トナー供給
部のトナー担持体と対向電極25との間の電界を制御す
る制御電極26a・26b・26c・26dが設けられ
ている。この制御電極26a〜26dは、シングルドラ
イブあるいはマトリクスドライブのどちらであっても構
わない。その他の構成については、実施の形態1と同様
である。また、画像形成動作においては、用紙5へのト
ナーの飛翔を画像形成部1a〜1dごとに行う点以外
は、実施の形態1と同様である。
【0199】このとき、制御電源部36は、制御電極2
6a〜26dの各リング状電極を流れる過渡電流の所定
時における総和が、上記各リング状電極を流れる個々の
過渡電流の最大値の総和よりも小さくなるように、ON
電位および/またはOFF電位の印加タイミングをずら
す制御を行う。これにより、各リング状電極において発
生する過渡電流のピークが重なるようなことがなく、制
御電源部36を電流容量の大きいもので構成する必要が
なくなる。
【0200】また、本実施形態のカラー画像形成装置で
は、制御電極数が実施の形態1の場合の4倍となるの
で、それだけ制御電源部36が各リング状電極に供給す
る過渡電流の総和も4倍となる。したがって、各電位の
印加タイミングを同時とする従来のカラー画像形成装置
では、電流容量が白黒画像形成装置で用いた電源の4倍
に相当するものが必要となるが、本実施形態のカラー画
像形成装置では、過渡電流のピークが重ならない制御を
行うので、白黒画像形成装置で用いた電源をそのまま使
用することができる。つまり、電流容量の特別大きなも
のを別途用いる必要がない。したがって、上記構成によ
れば、カラー画像形成装置で用いる電源のコストを低減
することができ、その結果、装置自体のコストを低減す
ることができる。
【0201】なお、カラー画像形成装置では、トナーの
飛翔制御に係る印加電位が、各色ごとに異なる場合があ
り、この場合は過渡電流値および過渡電流継続時間が異
なる。このような場合、個々の制御電極26a〜26d
に対して、各電位の印加タイミングを適宜調節する、個
々の制御電極26a〜26dのリング状電極のグループ
構成を変化させることが望ましい。
【0202】なお、実施の形態1〜3では、印加電位と
して直流電位を使用しているが、これに限定されず、例
えば周波数成分を持つ交流電位、周波数成分および直流
成分を持つ交流電位をはじめ種々の電位を使用できる。
また、上記の印加パルスは方形波で構成されているが、
例えば三角波など種々のパルス波形で構成されていても
よい。
【0203】また、実施の形態1〜3では、制御電極へ
印加する電位の印加タイミングをずらす制御として、O
N電位およびOFF電位を例に挙げて説明しているが、
このようなタイミング制御は、これらの電位以外につい
ても適用可能である。例えば制御電極26の清掃のため
に与えられる清掃電位、清掃電位から切り換えられる電
位など、制御電極に印加される全ての電位について、印
加タイミングをずらす制御を良好に適用することができ
る。
【0204】また、実施例6でも説明したように、電位
の切り換え時に発生する電流が接地部分に流れる場合、
あるいは、上記電流が接地部分から供給され、直接電源
から供給されない場合は、上記電流が発生するような電
位の印加に対して印加タイミングをずらす必要は特にな
い。例えば上記清掃電位が接地部分から与えられる場合
は、上記清掃電位の印加に対して印加タイミングをずら
す必要はない。
【0205】なお、実施の形態1〜3では、顕像剤がト
ナーである場合を例に挙げて説明したが、顕像剤はイン
ク等であってもよい。さらに、トナー供給部の構成を、
イオンフロー法を適用した構成とすることも可能であ
る。つまり、画像形成部は、コロナ帯電器等のイオン源
を備えた構成となっていてもよい。この場合において
も、上記と同様の作用・効果を奏することは勿論であ
る。
【0206】なお、上述した各実施例または各実施の形
態の構成を互いに組み合わせた構成も勿論可能である。
【0207】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、上記電位付与手段は、電位付与によって
上記各ゲート電極を流れる電流の所定時における総和
が、上記各ゲート電極を流れる個々の電流の最大値の総
和よりも小さくなるように、上記各ゲート電極に所定の
電位を付与する構成である。
【0208】それゆえ、電位付与手段が瞬間的に供給す
る電流量は、ゲート電極への電位印加タイミングを同時
とする従来に比べ確実に減るので、ゲート電極数を増加
させても、電位付与手段を電流容量の特別大きなもので
構成する必要はない。したがって、上記構成によれば、
ゲート電極数の多い制御電極を用いた場合でも、従来と
電流容量が同等の電位付与手段を使用することができ、
電位付与手段の大型化・コストアップを抑制することが
できると共に、装置の大型化・コストアップを抑制する
ことができるという効果を奏する。
【0209】また、電位付与手段の電流容量が特別大き
くはないので、制御電極を介して高圧リーク等が生じて
も、発生時に出力電位がある程度低下する。これによ
り、他の回路、装置を破壊する等の不都合が生じること
がない。したがって、上記構成によれば、装置の信頼性
を向上させることができるという効果を併せて奏する。
請求項2の発明に係る画像形成装置は、以上のように、
請求項1の構成において、上記電位付与手段は、上記顕
像化粒子を上記対向電極方向へ飛翔させるための飛翔電
位を所定のゲート電極に付与してから、飛翔電位付与時
に発生する過渡電流の継続時間とは異なる時間が経過し
た後に、他のゲート電極へ飛翔電位を付与する構成であ
る。
【0210】それゆえ、飛翔電位の印加によって一方の
ゲート電極を流れる過渡電流のピークと、同じく飛翔電
位の印加によって他方のゲート電極を流れる過渡電流の
ピークとが重なることがなく、所定時に流れる過渡電流
の総和が、個々のゲート電極を流れる過渡電流の最大値
の和よりも確実に小さくなる。したがって、上記構成に
よれば、ゲート電極に印加する電位が飛翔電位であって
も、請求項1の構成による効果を確実に得ることができ
るという効果を奏する。
【0211】請求項3の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項2の構成において、上記電位付与手
段は、所定のゲート電極に飛翔電位を付与してから、上
記過渡電流の継続時間よりも長い時間が経過した後に、
他のゲート電極へ飛翔電位を付与する構成である。
【0212】それゆえ、所定時に流れる過渡電流の総和
は、1個のゲート電極を流れる過渡電流の分だけにな
り、電位付与手段は所定時にゲート電極1個分の過渡電
流のみ供給できる電流容量を備えていればよくなる。し
たがって、電位付与手段を電流容量の小さいもので構成
することができ、その結果、請求項2の構成による効果
に加えて、電位付与手段のコストを低減して装置のコス
ト低減および小型化を図ることができるという効果を奏
する。
【0213】請求項4の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項2の構成において、上記電位付与手
段は、所定のゲート電極に飛翔電位を付与してから、上
記過渡電流の継続時間よりも短い時間が経過した後に、
他のゲート電極へ飛翔電位を付与する構成である。
【0214】それゆえ、所定時に流れる過渡電流の総和
が、個々のゲート電極を流れる過渡電流の最大値の和よ
りも小さくなる効果を得ながら、飛翔電位の印加タイミ
ングのずれを請求項3の構成に比べて小さくすることが
できる。その結果、請求項2の構成による効果に加え
て、印加タイミングのずれに起因して記録媒体にドット
がずれて形成されるのを最小限に抑えることができ、画
像の歪みをほとんど無視できるくらいの良好な画像を形
成することができるという効果を奏する。
【0215】請求項5の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1の構成において、上記電位付与手
段は、上記顕像化粒子の上記対向電極方向への飛翔を阻
止するための飛翔阻止電位を所定のゲート電極に付与し
てから、飛翔阻止電位付与時に発生する過渡電流の継続
時間とは異なる時間が経過した後に、他のゲート電極へ
飛翔阻止電位を付与する構成である。
【0216】それゆえ、飛翔阻止電位の印加によって一
方のゲート電極を流れる過渡電流のピークと、同じく飛
翔阻止電位の印加によって他方のゲート電極を流れる過
渡電流のピークとが重なることがなく、所定時に流れる
過渡電流の総和は、個々のゲート電極を流れる過渡電流
の最大値の和よりも確実に小さくなる。したがって、上
記構成によれば、ゲート電極に印加する電位が飛翔阻止
電位の場合であっても、請求項1の構成による効果を確
実に得ることができるという効果を奏する。
【0217】請求項6の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項5の構成において、上記電位付与手
段は、所定のゲート電極に飛翔阻止電位を付与してか
ら、上記過渡電流の継続時間よりも長い時間が経過した
後に、他のゲート電極へ飛翔阻止電位を付与する構成で
ある。
【0218】それゆえ、所定時に流れる過渡電流の総和
は、1個のゲート電極を流れる過渡電流の分だけにな
り、電位付与手段は所定時にゲート電極1個分の過渡電
流のみ供給できる電流容量を備えていればよくなる。し
たがって、電位付与手段を電流容量の小さいもので構成
することができ、その結果、請求項5の構成による効果
に加えて、電位付与手段のコストを低減して装置のコス
ト低減および小型化を図ることができるという効果を奏
する。
【0219】請求項7の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項5の構成において、上記電位付与手
段は、所定のゲート電極に飛翔阻止電位を付与してか
ら、上記過渡電流の継続時間よりも短い時間が経過した
後に、他のゲート電極へ飛翔阻止電位を付与する構成で
ある。
【0220】それゆえ、所定時に流れる過渡電流の総和
が、個々のゲート電極を流れる過渡電流の最大値の和よ
りも小さくなる効果を得ながら、飛翔阻止電位の印加タ
イミングのずれを請求項6の構成に比べて小さくするこ
とができる。その結果、請求項5の構成による効果に加
えて、印加タイミングのずれに起因して記録媒体にドッ
トがずれて形成されるのを最小限に抑えることができ、
画像の歪みをほとんど無視できるくらいの良好な画像を
形成することができる。
【0221】請求項8の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1の構成において、各ゲート電極へ
の飛翔電位付与時に発生する過渡電流の継続時間より
も、各ゲート電極への飛翔阻止電位付与時に発生する過
渡電流の継続時間が長い場合に、上記電位付与手段は、
飛翔阻止電位付与時における過渡電流の発生期間が互い
に重ならないように、飛翔電位付与時間を調整しつつ各
ゲート電極へ飛翔電位を付与する構成である。
【0222】それゆえ、飛翔電位付与時に発生する過渡
電流の継続時間よりも飛翔阻止電位付与時に発生する過
渡電流の継続時間の方が長い場合に、飛翔電位付与時に
流れる過渡電流の発生期間が重ならない制御さえ行え
ば、電位付与手段を、供給する過渡電流がゲート電極1
個となるような電流容量の小さいもので構成することが
できる。その結果、請求項1の構成による効果に加え
て、電位付与手段のコストを低減して装置のコスト低減
および小型化を図ることができるという効果を奏する。
【0223】請求項9の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1の構成において、各ゲート電極へ
の飛翔電位付与時に発生する過渡電流の継続時間を時間
t1、各ゲート電極への飛翔阻止電位付与時に発生する
過渡電流の継続時間を時間t2とすると、時間t1と時
間t2とが異なる場合に、上記電位付与手段は、時間t
1および時間t2よりも長い時間で、かつ、時間t1と
時間t2とのうち長い方の時間に近い時間だけタイミン
グをずらして、各ゲート電極へ飛翔電位および飛翔阻止
電位を付与する構成である。
【0224】それゆえ、過渡電流の発生期間が、飛翔電
位付与時および飛翔阻止電位付与時のそれぞれにおいて
重なることがない。その結果、電位付与手段を、供給す
る過渡電流がゲート電極1個となるような電流容量の小
さいもので構成することができるので、請求項1の構成
による効果に加えて、電位付与手段のコストを低減して
装置のコスト低減および小型化を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0225】しかも、電位付与手段は、時間t1と時間
t2とのうち長い方の時間に近い時間だけずらして飛翔
電位および飛翔阻止電位を付与するので、飛翔電位印加
時間が必要以上に長くなることもない。その結果、顕像
化粒子の飛翔量の増加に伴う顕像化粒子の消費量増加、
画像の鮮明度の低下を回避することができると共に、良
好な階調表現を行うことができるという効果を併せて奏
する。
【0226】請求項10の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項2、3または4の構成において、
各ゲート電極に付与する飛翔阻止電位が接地電位である
構成である。
【0227】それゆえ、飛翔電位の印加時のみ、発生す
る過渡電流のピークが重ならないような制御を行えばよ
いので、請求項2、3または4の構成による効果に加え
て、各ゲート電極に対する全体の電位印加制御を簡素化
することができるという効果を奏する。
【0228】請求項11の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項5、6または7の構成において、
各ゲート電極に付与する飛翔電位が接地電位である構成
である。
【0229】それゆえ、飛翔阻止電位の印加時のみ、発
生する過渡電流のピークが重ならないような制御を行え
ばよいので、請求項5、6または7の構成による効果に
加えて、各ゲート電極に対する全体の電位印加制御を簡
素化することができるという効果を奏する。
【0230】請求項12の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項1の構成において、上記電位付与
手段は、複数のゲート電極を複数のグループに分割する
と共に、同一グループ内のゲート電極には同時に所定の
電位を付与する一方、異なるグループ間では、互いに異
なるタイミングで所定の電位をゲート電極に付与する構
成である。
【0231】それゆえ、所定時における過渡電流の総和
は、グループ1個分のゲート電極を流れる過渡電流の個
々の和となるだけであり、過渡電流の最大値と全ゲート
電極数とを乗じたものよりは確実に小さくなる。その結
果、請求項1の構成による効果と同様の効果を奏する。
【0232】また、グループごとに電位の印加タイミン
グを異ならせることにより、個々のゲート電極ごとに電
位の印加タイミングを異ならせる場合に比べて、全ゲー
ト電極に対する電位の印加を早く終えることができ、ま
た、印加タイミングのずれの発生する度合いも少なくな
る。その結果、画像形成を迅速に行うことができると共
に、ドットの位置ずれのほとんど現れない良好な画像形
成を行うことができるいう効果を併せて奏する。
【0233】請求項13の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項12の構成において、上記電位付
与手段は、互いに隣接するグループごとに順次、先のグ
ループとは異なるタイミングで所定の電位を付与する構
成である。
【0234】それゆえ、タイミングの遅れにより生じる
ドットの位置ずれが隣接グループ間で全て等しくなるの
で、画像の歪みがほとんど目立たない。その結果、請求
項12の構成による効果に加えて、ドットの位置ずれが
生じているにもかかわらず、使用者によって違和感を感
じることがない画像を形成することができるという効果
を奏する。
【0235】請求項14の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項12の構成において、上記電位付
与手段は、互いに近傍に存在するグループごとに、先の
グループとは異なるタイミングで所定の電位を付与する
構成である。
【0236】それゆえ、タイミングの遅れにより生じる
ドットの位置ずれは隣接グループ間では異なるので、隣
接グループに順次所定の電位を印加した場合ほどの効果
は得られないが、隣接グループ間で違和感を感じるほど
の極端なずれは生じない。したがって、請求項12の構
成による効果に加えて、互いに近傍に存在するグループ
ごとに順次所定電位を印加した場合でも、画像の歪みの
認識の困難な画像を形成することができるという効果を
奏する。
【0237】請求項15の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項1ないし14のいずれかの構成に
加えて、上記電位付与手段によって各ゲート電極に付与
される電位の切り換えを行う複数の電位切り換え手段を
さらに備え、上記各電位切り換え手段には、複数のゲー
ト電極がグループ単位で接続されており、上記電位付与
手段は、上記電位切り換え手段を介して各ゲート電極に
所定の電位を付与する構成である。
【0238】それゆえ、全ゲート電極に対する所定電位
の印加制御を、電位切り換え手段ごとに、つまり、グル
ープごとに行うことができる。これにより、請求項1な
いし14のいずれかの構成による効果に加えて、個々の
ゲート電極に対して電位印加制御を行う場合に比べて、
制御を簡素化することができるという効果を奏する。
【0239】請求項16の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項15の構成において、上記電位付
与手段は、複数の電位切り換え手段を複数のグループに
分割すると共に、各グループごとに電位付与制御を行う
構成である。
【0240】それゆえ、請求項15の構成による効果に
加えて、個々の電位切り換え手段ごとに電位印加制御を
行う場合に比べて、制御をさらに簡素化することができ
るという効果を奏する。
【0241】請求項17の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項1ないし16のいずれかの構成に
おいて、上記複数のゲート電極は、複数の通過孔におけ
る顕像化粒子の通過をまとめて制御する複数の第1電極
および複数の第2電極で構成され、上記第1電極と上記
第2電極とは、互いに交叉して配置されると共に、上記
各電極に付与される電位によって上記交叉部に存在する
通過孔における顕像化粒子の通過を制御し、上記電位付
与手段は、上記第1電極と上記第2電極とのうちのどち
らかの電極に付与する電位を制御する構成である。
【0242】それゆえ、一方の電極に付与する飛翔電位
の印加時間が、例えば請求項1に記載のような電位付与
制御によって必要以上に長時間化するようなことがあっ
ても、他方の電極は通常の電位付与制御が行われるの
で、他方の電極に対して飛翔阻止電位が印加されれば、
一方の電極に飛翔電位が印加されていても、顕像化粒子
の飛翔は止まる。したがって、請求項1ないし16のい
ずれかの構成による効果に加えて、一方の電極に付与す
る飛翔電位の印加時間が必要以上に長時間化した場合で
も、顕像化粒子の飛翔量の増加を回避することができ、
顕像化粒子の消費量増加、画像濃度が不均一となる等の
画質劣化を回避することができるという効果を奏する。
【0243】請求項18の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項1ないし17のいずれかの構成に
おいて、上記電位付与手段が各ゲート電極に所定の電位
を付与する際のタイミングのずれに起因して発生する記
録媒体上のドット位置のずれを補正できるように、上記
各通過孔が形成されている構成である。
【0244】それゆえ、電位印加タイミングのずれに起
因するドットの位置ずれが生じないので、請求項1ない
し17のいずれかの構成による効果に加えて、電位印加
タイミングをずらす制御を行っているにもかかわらず、
画像の歪みのない良好な画像を形成することができると
いう効果を奏する。
【0245】請求項19の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、上記電位付与手段は、電位付与によって
上記各ゲート電極を流れる電流の所定時における総和
が、上記各ゲート電極を流れる個々の電流の最大値の総
和よりも小さくなるように、上記各ゲート電極に所定の
電位を付与する構成である。
【0246】それゆえ、電位付与手段が瞬間的に供給す
る電流量は、ゲート電極への電位印加タイミングを同時
とする従来に比べ確実に減るので、ゲート電極数を増加
させても、電位付与手段を電流容量の特別大きなもので
構成する必要はない。しかも、白黒画像形成装置で用い
た電位付与手段をそのまま使用することも可能である。
【0247】したがって、上記構成によれば、ゲート電
極数の多い制御電極を用いたカラー画像形成装置の場合
でも、電流容量のそれほど大きくない、白黒画像形成装
置に用いられる電位付与手段を使用することができ、電
位付与手段の大型化・コストアップを抑制することがで
きると共に、装置の大型化・コストアップを抑制するこ
とができるという効果を奏する。
【0248】また、電位付与手段の電流容量が特別大き
くはないので、制御電極を介して高圧リーク等が生じて
も、発生時に出力電位がある程度低下する。これによ
り、他の回路、装置を破壊する等の不都合が生じること
がない。したがって、上記構成によれば、装置の信頼性
を向上させることができるという効果を併せて奏する。
【0249】請求項20の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、請求項19の構成において、上記電位付
与手段は、各制御電極ごとに異なったタイミングで各ゲ
ート電極に所定の電位を付与する構成である。
【0250】それゆえ、各ゲート電極への電位印加タイ
ミングを制御電極ごとに、つまり、顕像化粒子の各色ご
とに異ならせるので、各色の顕像化粒子の飛翔制御を最
適な条件で行うことができる。これにより、請求項19
の構成による効果に加えて、形成されるカラー画像の画
質をより向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態において、複数のリング
状電極に対して印加タイミングをずらせてON電位を印
加したときに発生する過渡電流の波形と上記各リング状
電極に対して与えられる画像信号の波形とをそれぞれ示
す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の断
面図である。
【図3】上記画像形成装置の概略の構成を示す説明図で
ある。
【図4】上記画像形成装置に設けられる制御電極の構成
を示す平面図である。
【図5】上記画像形成装置における画像形成動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図6】複数のリング状電極に対して印加タイミングを
ずらせてON電位を印加したときの電位波形と上記各リ
ング状電極に対して与えられる画像信号の波形とをそれ
ぞれ示す説明図である。
【図7】図1で示した各リング状電極を流れる過渡電流
の波形をそれぞれ拡大して示した説明図である。
【図8】ON電位の印加タイミングのずれに起因して生
じるドットの位置ずれ具合いを示す説明図である。
【図9】複数のリング状電極をグループ化し、同一グル
ープ内のリング状電極に対しては同時に電位を印加する
一方、異なるグループ間では電位の印加タイミングをず
らす制御を行ったときの、各リング状電極における電位
波形と上記各リング状電極に対して与えられる画像信号
の波形とをそれぞれ示す説明図である。
【図10】リング状電極を流れる過渡電流がゼロになる
前に、次のリング状電極にON電位を印加したときの、
上記各リング状電極を流れる過渡電流の波形をそれぞれ
示す説明図である。
【図11】1個のリング状電極を流れる過渡電流がゼロ
になる前に、2個のリング状電極に順に印加タイミング
をずらせてON電位を印加したときの、上記各リング状
電極を流れる過渡電流の波形をそれぞれ示す説明図であ
る。
【図12】複数のリング状電極を高圧ICを用いてグル
ープ化する際の回路構成を示す説明図である。
【図13】基板中央付近のリング状電極と接続された高
圧ICと、基板端部付近のリング状電極と接続された高
圧ICとをグループ化した様子を示す説明図である。
【図14】基板中央付近のリング状電極と接続された高
圧IC同士、基板端部付近のリング状電極と接続された
高圧IC同士をそれぞれグループ化した様子を示す説明
図である。
【図15】トナー担持体に対する基板中央付近のリング
状電極および基板端部付近のリング状電極の位置関係を
示す説明図である。
【図16】基板中央付近のリング状電極と接続された高
圧IC同士、基板端部付近のリング状電極と接続された
高圧IC同士をそれぞれグループ化した際に、前者の高
圧ICの数を後者の高圧ICの数よりも多くしてグルー
プを形成した様子を示す説明図である。
【図17】複数のリング状電極をグループ化し、グルー
プごとに印加タイミングをずらせて電位を印加した場合
の各電位波形と上記各リング状電極に対して与えられる
画像信号の波形とをそれぞれ示す説明図である。
【図18】(a)は、互いに隣接するグループに順次印
加タイミングをずらせてON電位を印加したときに形成
されるドットの位置ずれ具合いを示す説明図である。
(b)は、中央のグループから順に端部のグループにか
けてON電位を印加したときに形成されるドットの位置
ずれ具合いを示す説明図である。
【図19】あるグループを除いて互いに隣接するグルー
プに順次印加タイミングをずらせてON電位を印加し、
最後に上記除いたグループに対してON電位を印加した
ときの、各リング状電極における電位波形と上記各リン
グ状電極に対して与えられる画像信号の波形とをそれぞ
れ示す説明図である。
【図20】図19に示した電位付与制御によって、実際
に形成されるドットの位置ずれ具合いを示す説明図であ
る。
【図21】(a)は、ON電位の印加タイミングのずれ
によって発生するドットの位置ずれが補正されるように
ゲートおよびリング状電極を形成したときの、隣接する
ゲートおよびリング状電極の位置関係を示す平面図であ
る。(b)は、通常の隣接するゲートおよびリング状電
極の位置関係を示す平面図である。
【図22】(a)は、ON電位およびOFF電位を印加
したときの電位波形と、ON電位印加時に流れる過渡電
流の継続時間よりも、OFF電位の印加時に流れる過渡
電流の継続時間が長い場合の上記過渡電流の波形とを示
す説明図である。(b)は、ON電位印加時に流れる過
渡電流が時間的に互いに重ならないように、印加タイミ
ングをずらして各リング状電極にON電位を印加したと
きに、OFF電位の印加時に流れる過渡電流が時間的に
重なってしまう場合の、各リング状電極における電位波
形と上記各過渡電流の波形とを示す説明図である。
【図23】(a)は、複数のリング状電極において、O
N電位印加時に流れる過渡電流、および、OFF電位印
加時に流れる過渡電流がどちらも時間的に重ならないよ
うに、先にON電位を印加した方のリング状電極におけ
るON電位の印加時間よりも、後にON電位を印加した
方のリング状電極におけるON電位の印加時間を長く調
整した場合の、各リング状電極における電位波形と上記
各過渡電流の波形とを示す説明図である。(b)は、複
数のリング状電極において、ON電位印加時に流れる過
渡電流、および、OFF電位印加時に流れる過渡電流が
どちらも時間的に重ならないように、先にON電位を印
加した方のリング状電極におけるON電位の印加時間よ
りも、後にON電位を印加した方のリング状電極におけ
るON電位の印加時間を短く調整した場合の、各リング
状電極における電位波形と上記各過渡電流の波形とを示
す説明図である。
【図24】複数のリング状電極において、ON電位印加
時に流れる過渡電流、および、OFF電位印加時に流れ
る過渡電流がどちらも時間的に重ならないように、先に
ON電位を印加した方のリング状電極におけるON電位
の印加時間よりも、後にON電位を印加した方のリング
状電極におけるON電位の印加時間を長く調整すること
により、上記印加時間が徐々に長くなる場合の、各リン
グ状電極における電位波形と上記各過渡電流の波形とを
示す説明図である。
【図25】(a)は、リング状電極へのON電位の印加
時には、制御電源部からの印加電位をリング状電極へ供
給する一方、リング状電極へのOFF電位の印加時に
は、接地電位をリング状電極へ供給するスイッチング素
子を用いた場合の回路構成を示す説明図である。(b)
は、リング状電極へのON電位の印加時には、接地電位
をリング状電極へ供給する一方、リング状電極へのOF
F電位の印加時には、制御電源部からの印加電位をリン
グ状電極へ供給するスイッチング素子を用いた場合の回
路構成を示す説明図である。
【図26】OFF電位印加時に流れる過渡電流が時間的
に重ならないように、各リング状電極に対するOFF電
位の印加タイミングをずらすと共に、ON電位の印加タ
イミングを揃えるようにした場合の、各リング状電極に
おける電位波形と上記各過渡電流の波形とを示す説明図
である。
【図27】シールド電極を配置した制御電極の構成を示
す平面図である。
【図28】マトリクスドライブの制御電極の構成を示す
平面図である。
【図29】上記制御電極の2種の帯状電極に印加される
電位の波形を示す説明図である。
【図30】本発明の他の実施の形態におけるカラーの画
像形成装置の構成を示す説明図である。
【図31】従来の画像形成装置の画像形成部を拡大して
示した断面図である。
【図32】上記画像形成装置において、画像信号に基づ
いて複数のリング状電極に対して同時に電位が印加され
る場合の、上記電位および上記画像信号の波形を示す説
明図である。
【図33】上記画像形成装置において、画像信号に基づ
いて複数のリング状電極に対して同時に電位が印加され
たときに流れる過渡電流および上記画像信号の波形を示
す説明図である。
【符号の説明】
21 トナー(顕像化粒子) 22 トナー担持体(担持体) 25 対向電極 26、26a〜26d 制御電極 36 制御電源部(電位付与手段) 37 リング状電極(ゲート電極) 38 ゲート(通過孔) 41 高圧IC(電位切り換え手段) 50 制御電極 51 ゲート(通過孔) 52 帯状電極(第1電極) 53 帯状電極(第2電極)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顕像化粒子を担持する担持体と、 上記担持体と対向して配置される対向電極と、 上記顕像化粒子の通過部となる複数の通過孔と、上記各
    通過孔の周囲に形成される複数のゲート電極とを有し、
    各ゲート電極に付与される電位により、上記担持体と上
    記対向電極との間の電界を変化させ、上記担持体から上
    記対向電極方向への上記顕像化粒子の飛翔を制御する制
    御電極と、 画像信号に応じた電位を上記各ゲート電極に付与する電
    位付与手段とを備えた画像形成装置において、 上記電位付与手段は、電位付与によって上記各ゲート電
    極を流れる電流の所定時における総和が、上記各ゲート
    電極を流れる個々の電流の最大値の総和よりも小さくな
    るように、上記各ゲート電極に所定の電位を付与するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記電位付与手段は、上記顕像化粒子を上
    記対向電極方向へ飛翔させるための飛翔電位を所定のゲ
    ート電極に付与してから、飛翔電位付与時に発生する過
    渡電流の継続時間とは異なる時間が経過した後に、他の
    ゲート電極へ飛翔電位を付与することを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記電位付与手段は、所定のゲート電極に
    飛翔電位を付与してから、上記過渡電流の継続時間より
    も長い時間が経過した後に、他のゲート電極へ飛翔電位
    を付与することを特徴とする請求項2に記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】上記電位付与手段は、所定のゲート電極に
    飛翔電位を付与してから、上記過渡電流の継続時間より
    も短い時間が経過した後に、他のゲート電極へ飛翔電位
    を付与することを特徴とする請求項2に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】上記電位付与手段は、上記顕像化粒子の上
    記対向電極方向への飛翔を阻止するための飛翔阻止電位
    を所定のゲート電極に付与してから、飛翔阻止電位付与
    時に発生する過渡電流の継続時間とは異なる時間が経過
    した後に、他のゲート電極へ飛翔阻止電位を付与するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記電位付与手段は、所定のゲート電極に
    飛翔阻止電位を付与してから、上記過渡電流の継続時間
    よりも長い時間が経過した後に、他のゲート電極へ飛翔
    阻止電位を付与することを特徴とする請求項5に記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記電位付与手段は、所定のゲート電極に
    飛翔阻止電位を付与してから、上記過渡電流の継続時間
    よりも短い時間が経過した後に、他のゲート電極へ飛翔
    阻止電位を付与することを特徴とする請求項5に記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】各ゲート電極への飛翔電位付与時に発生す
    る過渡電流の継続時間よりも、各ゲート電極への飛翔阻
    止電位付与時に発生する過渡電流の継続時間が長い場合
    に、上記電位付与手段は、飛翔阻止電位付与時における
    過渡電流の発生期間が互いに重ならないように、飛翔電
    位付与時間を調整しつつ各ゲート電極へ飛翔電位を付与
    することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】各ゲート電極への飛翔電位付与時に発生す
    る過渡電流の継続時間を時間t1、各ゲート電極への飛
    翔阻止電位付与時に発生する過渡電流の継続時間を時間
    t2とすると、時間t1と時間t2とが異なる場合に、
    上記電位付与手段は、時間t1および時間t2よりも長
    い時間で、かつ、時間t1と時間t2とのうち長い方の
    時間に近い時間だけタイミングをずらして、各ゲート電
    極へ飛翔電位および飛翔阻止電位を付与することを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】各ゲート電極に付与する飛翔阻止電位が
    接地電位であることを特徴とする請求項2、3または4
    に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】各ゲート電極に付与する飛翔電位が接地
    電位であることを特徴とする請求項5、6または7に記
    載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】上記電位付与手段は、複数のゲート電極
    を複数のグループに分割すると共に、同一グループ内の
    ゲート電極には同時に所定の電位を付与する一方、異な
    るグループ間では、互いに異なるタイミングで所定の電
    位をゲート電極に付与することを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】上記電位付与手段は、互いに隣接するグ
    ループごとに順次、先のグループとは異なるタイミング
    で所定の電位を付与することを特徴とする請求項12に
    記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】上記電位付与手段は、互いに近傍に存在
    するグループごとに、先のグループとは異なるタイミン
    グで所定の電位を付与することを特徴とする請求項12
    に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】上記電位付与手段によって各ゲート電極
    に付与される電位の切り換えを行う複数の電位切り換え
    手段をさらに備え、 上記各電位切り換え手段には、複数のゲート電極がグル
    ープ単位で接続されており、上記電位付与手段は、上記
    電位切り換え手段を介して各ゲート電極に所定の電位を
    付与することを特徴とする請求項1ないし14のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】上記電位付与手段は、複数の電位切り換
    え手段を複数のグループに分割すると共に、各グループ
    ごとに電位付与制御を行うことを特徴とする請求項15
    に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】上記複数のゲート電極は、複数の通過孔
    における顕像化粒子の通過をまとめて制御する複数の第
    1電極および複数の第2電極で構成され、上記第1電極
    と上記第2電極とは、互いに交叉して配置されると共
    に、上記各電極に付与される電位によって上記交叉部に
    存在する通過孔における顕像化粒子の通過を制御し、上
    記電位付与手段は、上記第1電極と上記第2電極とのう
    ちのどちらかの電極に付与する電位を制御することを特
    徴とする請求項1ないし16のいずれかに画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】上記電位付与手段が各ゲート電極に所定
    の電位を付与する際のタイミングのずれに起因して発生
    する記録媒体上のドット位置のずれを補正できるよう
    に、上記各通過孔が形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】各色の顕像化粒子を担持する複数の担持
    体と、 上記各担持体と対向して配置される対向電極と、 上記顕像化粒子の通過部となる複数の通過孔と、上記各
    通過孔の周囲に形成される複数のゲート電極とを有し、
    各ゲート電極に付与される電位により、所定の担持体と
    上記対向電極との間の電界を変化させ、上記担持体から
    上記対向電極方向への上記顕像化粒子の飛翔を制御する
    複数の制御電極と、 画像信号に応じた電位を上記各ゲート電極に付与する電
    位付与手段とを備えた画像形成装置において、 上記電位付与手段は、電位付与によって上記各ゲート電
    極を流れる電流の所定時における総和が、上記各ゲート
    電極を流れる個々の電流の最大値の総和よりも小さくな
    るように、上記各ゲート電極に所定の電位を付与するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】上記電位付与手段は、各制御電極ごとに
    異なったタイミングで各ゲート電極に所定の電位を付与
    することを特徴とする請求項19に記載の画像形成装
    置。
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