JPH11237195A - プレコートフィン材 - Google Patents
プレコートフィン材Info
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- JPH11237195A JPH11237195A JP5753998A JP5753998A JPH11237195A JP H11237195 A JPH11237195 A JP H11237195A JP 5753998 A JP5753998 A JP 5753998A JP 5753998 A JP5753998 A JP 5753998A JP H11237195 A JPH11237195 A JP H11237195A
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- JP
- Japan
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- molecular weight
- acid ester
- abcd
- polyoxyethylene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い潤滑性と親水性を有するとともに、ドレ
インパンの劣化が無く凝縮水の泡立ちが無い熱交換器用
プレコートフィン材を提供する。 【解決手段】 親水性塗膜の表面に平均分子量が110
00以上30000以下のポリオキシエチレン系物質、
そのアルキルエーテル、リン酸エステルなどの一種以上
が0.05〜0.6g/m2存在するアルミニウム板。
インパンの劣化が無く凝縮水の泡立ちが無い熱交換器用
プレコートフィン材を提供する。 【解決手段】 親水性塗膜の表面に平均分子量が110
00以上30000以下のポリオキシエチレン系物質、
そのアルキルエーテル、リン酸エステルなどの一種以上
が0.05〜0.6g/m2存在するアルミニウム板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用、業務用での
熱交換器用フィンに使用する親水性ならびに成形性に優
れたプレコートフィン材およびその製造方法ならびにそ
れに用いる塗料に関する。
熱交換器用フィンに使用する親水性ならびに成形性に優
れたプレコートフィン材およびその製造方法ならびにそ
れに用いる塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用、業務用のエアコンなどの熱交換
器では冷房運転時に空気中の水分がフィン表面へ結露し
水滴となって付着する。これを防止する目的で熱交換器
のフィンに用いるプレコートフィン材には親水化処理が
行われるようになっている。さらに近年、揮発性のプレ
ス油が使用されるようになり、親水性に加え、高い潤滑
性効果の付与が希望されるようになり、この要求に対し
ても種々の発明が開示されている。
器では冷房運転時に空気中の水分がフィン表面へ結露し
水滴となって付着する。これを防止する目的で熱交換器
のフィンに用いるプレコートフィン材には親水化処理が
行われるようになっている。さらに近年、揮発性のプレ
ス油が使用されるようになり、親水性に加え、高い潤滑
性効果の付与が希望されるようになり、この要求に対し
ても種々の発明が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの技術を
用いたプレコートフィン材では親水性や潤滑性は確かに
向上するが、熱交換器運転時にフィン表面に結露した水
がドレインパン中に流下してドレインパンに接触した
際、ABS樹脂製のドレインパンを劣化され、クラック
の発生や破断を引き起こすという不具合が生じている。
また、ドレインパン中の凝縮水が泡立ち、冷房運転中に
冷風とともに泡沫が飛び出すといった不具合を生じると
いう問題がある。本発明は高い潤滑性と親水性を有する
とともに、ドレインパンの劣化が無く凝縮水の泡立ちが
無いアルミニウム板を提供することを目的としている。
用いたプレコートフィン材では親水性や潤滑性は確かに
向上するが、熱交換器運転時にフィン表面に結露した水
がドレインパン中に流下してドレインパンに接触した
際、ABS樹脂製のドレインパンを劣化され、クラック
の発生や破断を引き起こすという不具合が生じている。
また、ドレインパン中の凝縮水が泡立ち、冷房運転中に
冷風とともに泡沫が飛び出すといった不具合を生じると
いう問題がある。本発明は高い潤滑性と親水性を有する
とともに、ドレインパンの劣化が無く凝縮水の泡立ちが
無いアルミニウム板を提供することを目的としている。
【0004】
【0005】本発明者らは鋭意研究の結果、塗料の塗装
性向上、塗膜の親水性向上、潤滑性向上等の種々の目的
のため添加され、塗装乾燥後に塗膜中に存在する低分子
量の界面活性剤がドレインパンの劣化を生じさせ、また
泡立ちを引き起こすことを見出した。しかしながら界面
活性剤を除去するのみでは塗膜の潤滑作用が低下して成
形性を著しく劣化させるため、成形性を維持向上させる
方法をさらに検討した結果、平均分子量11000未満
の低分子量の界面活性剤が劣化の原因であり、平均分子
量が11000以上30000以下の特定物質を用いる
ならばドレインパンの劣化を生じず、しかも成形性を維
持向上できることを見出した。そして、特定物質は塗膜
表面の低分子量界面活性剤を除去した後に塗布しても良
く、あるいは低分子量界面活性剤を含まず代わりに特定
物質を用いた塗料により塗膜を形成し、表面に特定物質
を析出させても良く、これにより高い潤滑性と親水性を
有するとともに、ドレインパンの劣化がなく、凝縮水の
泡立ちが無いアルミニウム板を提供することが可能とな
ることを見出した。
性向上、塗膜の親水性向上、潤滑性向上等の種々の目的
のため添加され、塗装乾燥後に塗膜中に存在する低分子
量の界面活性剤がドレインパンの劣化を生じさせ、また
泡立ちを引き起こすことを見出した。しかしながら界面
活性剤を除去するのみでは塗膜の潤滑作用が低下して成
形性を著しく劣化させるため、成形性を維持向上させる
方法をさらに検討した結果、平均分子量11000未満
の低分子量の界面活性剤が劣化の原因であり、平均分子
量が11000以上30000以下の特定物質を用いる
ならばドレインパンの劣化を生じず、しかも成形性を維
持向上できることを見出した。そして、特定物質は塗膜
表面の低分子量界面活性剤を除去した後に塗布しても良
く、あるいは低分子量界面活性剤を含まず代わりに特定
物質を用いた塗料により塗膜を形成し、表面に特定物質
を析出させても良く、これにより高い潤滑性と親水性を
有するとともに、ドレインパンの劣化がなく、凝縮水の
泡立ちが無いアルミニウム板を提供することが可能とな
ることを見出した。
【0006】すなわち具体的には、つぎの通りである。
本第1発明は、アルミニウム板上の親水性塗膜の表面に
平均分子量が11000以上30000以下の(a):
ポリオキシエチレン系物質、(b):ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロック共重合体、(c):上
記a.bのアルキルエーテル、(d):上記a.bのアル
キルフェニルエーテル、(e):上記a.b.cまたはd
のリン酸エステル、(f):上記a.b.c.dのスルホン
酸エステル、(g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸
エステル、(h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、
(i):上記a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステルの
一種以上が0.05〜0.6g/m2存在することを特
徴とするプレコートフィン材である。また本第2発明
は、アルミニウム板の上に親水性皮膜を設け、該皮膜上
の低分子量界面活性剤を除去した後、平均分子量が11
000以上30000以下の(a):ポリオキシエチレ
ン系物質、(b):ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体、(c):上記a.bのアルキル
エーテル、(d):上記a.bのアルキルフェニルエーテ
ル、(e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、
(f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、
(g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、
(h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、(i):上記
a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステルの一種以上を
0.05〜0.6g/m2の範囲で設けることを特徴と
するプレコートフィン材の製造方法である。本第3発明
は、樹脂固形分100重量部に対し、平均分子量が11
000以上30000以下の(a):ポリオキシエチレ
ン系物質、(b):ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体、(c):a.bのアルキルエー
テル、(d):a.bのアルキルフェニルエーテル、
(e):a.b.cまたはdのリン酸エステル、(f):
a.b.c.dのスルホン酸エステル、(g):a.b.c.
dのスルホコハク酸エステル、(h):a.b.c.dの硫
酸エステル、(i):a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エ
ステルの一種以上を1〜200重量部の比率で含有し、
低分子量界面活性剤を含まないことを特徴とする塗料で
ある。本第4発明はアルミニウム板表面に請求項3記載
の塗料を塗布・焼付けし、塗膜表面に平均分子量が11
000以上30000以下の(a):ポリオキシエチレ
ン系物質、(b):ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体、(c):上記a.bのアルキル
エーテル、(d):上記a.bのアルキルフェニルエーテ
ル、(e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、
(f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、
(g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、
(h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、(i):上記
a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステルの一種以上を
0.05〜0.6g/m2の範囲で析出させることを特
徴とするプレコートフィン材の製造方法である。
本第1発明は、アルミニウム板上の親水性塗膜の表面に
平均分子量が11000以上30000以下の(a):
ポリオキシエチレン系物質、(b):ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロック共重合体、(c):上
記a.bのアルキルエーテル、(d):上記a.bのアル
キルフェニルエーテル、(e):上記a.b.cまたはd
のリン酸エステル、(f):上記a.b.c.dのスルホン
酸エステル、(g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸
エステル、(h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、
(i):上記a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステルの
一種以上が0.05〜0.6g/m2存在することを特
徴とするプレコートフィン材である。また本第2発明
は、アルミニウム板の上に親水性皮膜を設け、該皮膜上
の低分子量界面活性剤を除去した後、平均分子量が11
000以上30000以下の(a):ポリオキシエチレ
ン系物質、(b):ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体、(c):上記a.bのアルキル
エーテル、(d):上記a.bのアルキルフェニルエーテ
ル、(e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、
(f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、
(g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、
(h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、(i):上記
a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステルの一種以上を
0.05〜0.6g/m2の範囲で設けることを特徴と
するプレコートフィン材の製造方法である。本第3発明
は、樹脂固形分100重量部に対し、平均分子量が11
000以上30000以下の(a):ポリオキシエチレ
ン系物質、(b):ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体、(c):a.bのアルキルエー
テル、(d):a.bのアルキルフェニルエーテル、
(e):a.b.cまたはdのリン酸エステル、(f):
a.b.c.dのスルホン酸エステル、(g):a.b.c.
dのスルホコハク酸エステル、(h):a.b.c.dの硫
酸エステル、(i):a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エ
ステルの一種以上を1〜200重量部の比率で含有し、
低分子量界面活性剤を含まないことを特徴とする塗料で
ある。本第4発明はアルミニウム板表面に請求項3記載
の塗料を塗布・焼付けし、塗膜表面に平均分子量が11
000以上30000以下の(a):ポリオキシエチレ
ン系物質、(b):ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体、(c):上記a.bのアルキル
エーテル、(d):上記a.bのアルキルフェニルエーテ
ル、(e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、
(f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、
(g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、
(h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、(i):上記
a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステルの一種以上を
0.05〜0.6g/m2の範囲で析出させることを特
徴とするプレコートフィン材の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるアルミニウム合金
に特に制限はないが、JISで規定される1050、1
100、1200等の純アルミ系、あるいはこれらに
0.2〜0.4%のMnを添加した材料が好ましい。
に特に制限はないが、JISで規定される1050、1
100、1200等の純アルミ系、あるいはこれらに
0.2〜0.4%のMnを添加した材料が好ましい。
【0008】アルミニウム板表面に塗膜を設ける前に、
耐食性下地処理を施し、耐食性皮膜を予め設けておいて
も良い。具体的にはスプレー処理、浸漬処理等によるリ
ン酸クロメート処理、クロム酸クロメート処理、リン酸
ジルコニウム処理等の化成処理、またはロールコーター
等の塗装による塗布型クロメート処理、塗布型ジルコニ
ウム処理等の塗布型無機皮膜処理、同じくロールコータ
ー等の塗装により耐食性有機塗膜を設ければ良い。
耐食性下地処理を施し、耐食性皮膜を予め設けておいて
も良い。具体的にはスプレー処理、浸漬処理等によるリ
ン酸クロメート処理、クロム酸クロメート処理、リン酸
ジルコニウム処理等の化成処理、またはロールコーター
等の塗装による塗布型クロメート処理、塗布型ジルコニ
ウム処理等の塗布型無機皮膜処理、同じくロールコータ
ー等の塗装により耐食性有機塗膜を設ければ良い。
【0009】親水性塗膜を形成する塗料基剤は、親水性
を有するものであれば特に制限は無いが、ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース等のセルロース
系樹脂、アクリルアミド、アクリル酸あるいはアクリル
エステルといったアクリル系樹脂等が適しており、これ
らの2種以上の混合物、共重合体であってもよい。これ
らの基剤樹脂は自己架橋型のものであっても良く、必要
に応じヘキサブチロールメラミン、ヘキサブトキシメチ
ルメラミン等のメラミン化合物、エポキシ基を有する化
合物、ブチロール基を付加させた尿素あるいはイソシア
ネート基を有する化合物といった硬化剤が添加されてい
ても良い。あるいは水ガラスまたはコロイダルシリカ等
を主体とする無機系塗料であっても良く、無機系塗料と
アクリル、ポリビニルアルコール等の樹脂との混合塗料
であっても良い。また、ジルコニウム酸等の金属架橋剤
が添加されていても良い。塗膜量及び塗膜焼付け温度、
焼付け時間は使用目的、塗料の特性及び焼付け炉の特性
に合わせて設定すれば良い。一般的には塗膜量は0.1
〜5g/m2、好ましくは0.2〜1.5g/m2、焼付
け時間は熱硬化タイプの場合、140〜300℃、好ま
しくは150〜250℃、焼付け時間は5〜60秒、好
ましくは10〜30秒である。塗膜量0.1g/m2未
満では親水性が不十分で、5g/m2を超えて塗装して
も親水性がそれ以上向上しないばかりか、コスト高を招
くのでムダである。水ガラスまたはコロイダルシリカ系
塗料の場合はSi量で20〜400mg/m2、好まし
くは50〜300mg/m2の範囲が良い。20mg/
m2未満では十分な親水性が得られず、400mg/m2
を超えても親水性がそれ以上向上しない上に、析出した
シリコン系物質が粉状になるため、塗膜密着性が低下
し、プレス成形の際剥離するなどの不具合を生じる。
を有するものであれば特に制限は無いが、ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース等のセルロース
系樹脂、アクリルアミド、アクリル酸あるいはアクリル
エステルといったアクリル系樹脂等が適しており、これ
らの2種以上の混合物、共重合体であってもよい。これ
らの基剤樹脂は自己架橋型のものであっても良く、必要
に応じヘキサブチロールメラミン、ヘキサブトキシメチ
ルメラミン等のメラミン化合物、エポキシ基を有する化
合物、ブチロール基を付加させた尿素あるいはイソシア
ネート基を有する化合物といった硬化剤が添加されてい
ても良い。あるいは水ガラスまたはコロイダルシリカ等
を主体とする無機系塗料であっても良く、無機系塗料と
アクリル、ポリビニルアルコール等の樹脂との混合塗料
であっても良い。また、ジルコニウム酸等の金属架橋剤
が添加されていても良い。塗膜量及び塗膜焼付け温度、
焼付け時間は使用目的、塗料の特性及び焼付け炉の特性
に合わせて設定すれば良い。一般的には塗膜量は0.1
〜5g/m2、好ましくは0.2〜1.5g/m2、焼付
け時間は熱硬化タイプの場合、140〜300℃、好ま
しくは150〜250℃、焼付け時間は5〜60秒、好
ましくは10〜30秒である。塗膜量0.1g/m2未
満では親水性が不十分で、5g/m2を超えて塗装して
も親水性がそれ以上向上しないばかりか、コスト高を招
くのでムダである。水ガラスまたはコロイダルシリカ系
塗料の場合はSi量で20〜400mg/m2、好まし
くは50〜300mg/m2の範囲が良い。20mg/
m2未満では十分な親水性が得られず、400mg/m2
を超えても親水性がそれ以上向上しない上に、析出した
シリコン系物質が粉状になるため、塗膜密着性が低下
し、プレス成形の際剥離するなどの不具合を生じる。
【0010】本発明の特徴である塗膜表面に設ける物質
は平均分子量が11000以上30000以下の
(a):ポリオキシエチレン系物質、(b):ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、
(c):a.bのアルキルエーテル、(d):a.bのアル
キルフェニルエーテル、(e):a.b.c.dのリン酸エ
ステル、(f):a.b.c.dのスルホン酸エステル、
(g):a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、
(h):a.b.c.dの硫酸エステル、(i):a.b.c.
dのソルビタン脂肪酸エステルの一種以上である。平均
分子量が11000未満では、ドレインパンに悪影響を
及ぼしクラックや破断といった障害を生じる。また、発
泡性が高くドレインパン内の水が泡立ちやすいという問
題が生じる。平均分子量が11000以上であるならば
このような問題は発生しない。これはおそらく、分子量
の小さい物質はドレインパン樹脂(ABS樹脂)中に容
易に侵入するのに対し、大きな分子は侵入しにくいため
と推定される。また凝縮水の発泡に関しても、分子量の
大きな本発明の物質は、それ自体は水との濡れ性を有し
ているものの、水中に溶出しても低分子量の界面活性剤
と異なり界面活性効果を発現せず、凝縮水の表面張力が
下がらないためと考えられる。ただし、平均分子量が3
0000を超えると水に溶けにくくなり、このため後述
のように親水性塗膜を設けた後に塗膜表面に塗布する場
合には塗布ムラが発生しやすくなり、あるいは塗料中に
添加する場合には塗料化が難しく実用性が下がるととも
に塗膜表面に析出しにくくなる。このため、十分な潤滑
効果を発揮しなくなる。従って平均分子量は11000
以上30000以下とする。
は平均分子量が11000以上30000以下の
(a):ポリオキシエチレン系物質、(b):ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、
(c):a.bのアルキルエーテル、(d):a.bのアル
キルフェニルエーテル、(e):a.b.c.dのリン酸エ
ステル、(f):a.b.c.dのスルホン酸エステル、
(g):a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、
(h):a.b.c.dの硫酸エステル、(i):a.b.c.
dのソルビタン脂肪酸エステルの一種以上である。平均
分子量が11000未満では、ドレインパンに悪影響を
及ぼしクラックや破断といった障害を生じる。また、発
泡性が高くドレインパン内の水が泡立ちやすいという問
題が生じる。平均分子量が11000以上であるならば
このような問題は発生しない。これはおそらく、分子量
の小さい物質はドレインパン樹脂(ABS樹脂)中に容
易に侵入するのに対し、大きな分子は侵入しにくいため
と推定される。また凝縮水の発泡に関しても、分子量の
大きな本発明の物質は、それ自体は水との濡れ性を有し
ているものの、水中に溶出しても低分子量の界面活性剤
と異なり界面活性効果を発現せず、凝縮水の表面張力が
下がらないためと考えられる。ただし、平均分子量が3
0000を超えると水に溶けにくくなり、このため後述
のように親水性塗膜を設けた後に塗膜表面に塗布する場
合には塗布ムラが発生しやすくなり、あるいは塗料中に
添加する場合には塗料化が難しく実用性が下がるととも
に塗膜表面に析出しにくくなる。このため、十分な潤滑
効果を発揮しなくなる。従って平均分子量は11000
以上30000以下とする。
【0011】塗膜上の該化学物質の量は、0.05g/
m2以上、0.6g/m2以下、好ましくは0.1g/m
2以上、0.5g/m2以下である。0.05g/m2未
満では潤滑向上効果が得られず成形性が不充分となり、
0.6g/m2を超えると塗膜表面がヌルヌルして、コ
イルにした時にブロッキングを起こすなどの不具合を生
じる。
m2以上、0.6g/m2以下、好ましくは0.1g/m
2以上、0.5g/m2以下である。0.05g/m2未
満では潤滑向上効果が得られず成形性が不充分となり、
0.6g/m2を超えると塗膜表面がヌルヌルして、コ
イルにした時にブロッキングを起こすなどの不具合を生
じる。
【0012】次に請求項2について説明する。まず、親
水性塗膜表面に析出している平均分子量11000未満
の界面活性剤物質を除去する。この除去法は、除去出来
さえすれば特に限定は無いが、100数十℃以上の温度
で加熱処理を行うか、純水や軟水等で表面を洗浄し、さ
らに乾燥するのが簡便である。加熱処理により除去する
場合の加熱温度は100数十℃〜300℃、好ましくは
200〜250℃程度で、加熱時間はアルミの形状がコ
イルで熱風で加熱する処理の場合は5〜60秒、好まし
くは10〜30秒である。純水や軟水で洗浄して除去す
る場合、水量は約1〜50l/m2 、好ましくは2〜3
0l/m2 程度、また水温は10〜80℃、好ましくは
30〜60℃である。この時、塗膜表面上の平均分子量
11000未満の界面活性剤物質の溶解性を上げること
を目的に、低級アルコール等の低沸点溶剤を洗浄水に添
加してもよい。塗膜表面の低分子量界面活性剤物質を除
去した後、上記した平均分子量が11000以上300
00以下の(a)〜(i)の特定物質を塗膜表面に塗布
する。塗布に際しては、上記物質の水溶液、場合により
エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコー
ル等を加えた水溶液あるいは低級アルコール等の溶液を
用い、ロールコーター、スプレー塗装、浸漬処理等の方
法で付着させ、ドライヤー等で乾燥する。塗布量は0.
05g/m2以上0.6g/m2以下、好ましくは0.1
g/m2以上、0.5g/m2以下である。0.05g/
m2未満では潤滑向上効果が得られず、0.6g/m2を
超えると塗膜表面がヌルヌルしブロッキングを生じるな
どの不具合を生じる。
水性塗膜表面に析出している平均分子量11000未満
の界面活性剤物質を除去する。この除去法は、除去出来
さえすれば特に限定は無いが、100数十℃以上の温度
で加熱処理を行うか、純水や軟水等で表面を洗浄し、さ
らに乾燥するのが簡便である。加熱処理により除去する
場合の加熱温度は100数十℃〜300℃、好ましくは
200〜250℃程度で、加熱時間はアルミの形状がコ
イルで熱風で加熱する処理の場合は5〜60秒、好まし
くは10〜30秒である。純水や軟水で洗浄して除去す
る場合、水量は約1〜50l/m2 、好ましくは2〜3
0l/m2 程度、また水温は10〜80℃、好ましくは
30〜60℃である。この時、塗膜表面上の平均分子量
11000未満の界面活性剤物質の溶解性を上げること
を目的に、低級アルコール等の低沸点溶剤を洗浄水に添
加してもよい。塗膜表面の低分子量界面活性剤物質を除
去した後、上記した平均分子量が11000以上300
00以下の(a)〜(i)の特定物質を塗膜表面に塗布
する。塗布に際しては、上記物質の水溶液、場合により
エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコー
ル等を加えた水溶液あるいは低級アルコール等の溶液を
用い、ロールコーター、スプレー塗装、浸漬処理等の方
法で付着させ、ドライヤー等で乾燥する。塗布量は0.
05g/m2以上0.6g/m2以下、好ましくは0.1
g/m2以上、0.5g/m2以下である。0.05g/
m2未満では潤滑向上効果が得られず、0.6g/m2を
超えると塗膜表面がヌルヌルしブロッキングを生じるな
どの不具合を生じる。
【0013】次に請求項3について説明する。親水性塗
膜を得るための塗料中に添加する界面活性剤を従来の低
分子量のものを使わずに上述した化学物質とすることに
よっても本発明の親水性、成形性に優れドレインパンの
劣化が無く、泡立ちの無いプレコートフィンを得ること
ができる。この化学物質の塗料への添加量は、塗膜の成
膜性、密着性といった性能を損なわない範囲の塗料基剤
樹脂固形分100重量部に対し1〜200重量部とし、
好ましくは5〜100重量部の範囲が良い。1重量部未
満では塗膜表面の析出量が少なく十分な潤滑効果を発揮
しない。一方200重量部を超えると塗膜の硬化不足を
来すため塗膜が剥げやすくなったり塗膜と下地との界面
に析出し、塗膜の密着性低下を生じたり、塗膜表面に浮
き出る量が過多になり塗膜表面がヌルヌルしてブロッキ
ングを生ずるなどの不具合を生じる。
膜を得るための塗料中に添加する界面活性剤を従来の低
分子量のものを使わずに上述した化学物質とすることに
よっても本発明の親水性、成形性に優れドレインパンの
劣化が無く、泡立ちの無いプレコートフィンを得ること
ができる。この化学物質の塗料への添加量は、塗膜の成
膜性、密着性といった性能を損なわない範囲の塗料基剤
樹脂固形分100重量部に対し1〜200重量部とし、
好ましくは5〜100重量部の範囲が良い。1重量部未
満では塗膜表面の析出量が少なく十分な潤滑効果を発揮
しない。一方200重量部を超えると塗膜の硬化不足を
来すため塗膜が剥げやすくなったり塗膜と下地との界面
に析出し、塗膜の密着性低下を生じたり、塗膜表面に浮
き出る量が過多になり塗膜表面がヌルヌルしてブロッキ
ングを生ずるなどの不具合を生じる。
【0014】次に請求項4は請求項3に記載した塗料を
アルミニウム板表面に塗布、焼き付けする。塗膜量及び
塗膜焼付け温度、焼付け時間は使用目的、塗料の特性及
び焼付け炉の特性に合わせて設定し、塗膜表面の物質量
を0.05〜0.6g/m2とする。一般的には塗膜量
は0.1〜5g/m2、好ましくは0.2〜1.5g/
m2、焼付け時間は熱硬化タイプの場合、140〜30
0℃、好ましくは150〜250℃、焼付け時間は5〜
60秒、好ましくは10〜30秒である。塗膜量0.1
g/m2未満では親水性が不十分で、5g/m2を超えて
塗装しても親水性がそれ以上向上しないばかりか、コス
ト高を招くのでムダである。水ガラスまたはコロイダル
シリカ系塗料の場合はSi量で20〜400mg/
m2、好ましくは50〜300mg/m2の範囲が良い。
20mg/m2未満では十分な親水性が得られず、40
0mg/m2を超えても親水性がそれ以上向上しない上
に、析出したシリコン系物質が粉状になるため、塗膜密
着性が低下し、プレス成形の際剥離するなどの不具合を
生じる。
アルミニウム板表面に塗布、焼き付けする。塗膜量及び
塗膜焼付け温度、焼付け時間は使用目的、塗料の特性及
び焼付け炉の特性に合わせて設定し、塗膜表面の物質量
を0.05〜0.6g/m2とする。一般的には塗膜量
は0.1〜5g/m2、好ましくは0.2〜1.5g/
m2、焼付け時間は熱硬化タイプの場合、140〜30
0℃、好ましくは150〜250℃、焼付け時間は5〜
60秒、好ましくは10〜30秒である。塗膜量0.1
g/m2未満では親水性が不十分で、5g/m2を超えて
塗装しても親水性がそれ以上向上しないばかりか、コス
ト高を招くのでムダである。水ガラスまたはコロイダル
シリカ系塗料の場合はSi量で20〜400mg/
m2、好ましくは50〜300mg/m2の範囲が良い。
20mg/m2未満では十分な親水性が得られず、40
0mg/m2を超えても親水性がそれ以上向上しない上
に、析出したシリコン系物質が粉状になるため、塗膜密
着性が低下し、プレス成形の際剥離するなどの不具合を
生じる。
【0015】
【実施例】(実施例A−1)アルミ板(1100−H2
4材、0.100mm厚さ)を弱アルカリ脱脂、水洗、
乾燥後、塗布型クロメート(日本ペイント製SAT42
7)を塗布・焼付けし、下地処理板を作製した。次にこ
の下地処理板にアクリル/ポリビニルアルコール系水溶
性塗料(日本ペイント製SAT240)を塗布し、20
0℃で20秒焼付けし、塗装板を得た。塗膜量は1g/
m2とした。その後、この塗装板を10l/m2の割合で
純水洗浄して塗膜表面の低分子界面活性剤を除去し乾燥
させた。この板の上に表1に示す物質の水溶液を塗布
し、150℃で60秒加熱乾燥し、試験片とした。この
試験片について、以下に示す試験を行った。結果を表1
に併せて示す。発泡性試験:塗装板を純水に10dm2
/lの割合で1分浸漬。塗装板を取り出した後の水20
0mlを500mlメスシリンダーに移し、振幅30c
mで60回/分の割合で1分間振り、その後1分静置
し、泡高さを測定する。 ◎=泡無し ○=泡高さ1mm以下。 △=泡高さが1mmを越え、5mm以下。 ×=泡高さが5mmを越える。 潤滑性試験:バウデン動摩擦係数測定器にて、潤滑油は
使用せず、荷重500gf、3/16φ鋼球を使用して
動摩擦係数を測定した。 ◎=動摩擦係数0.1以下。 ○=動摩擦係数が0.1を越え、0.3以下。 △=動摩擦係数が0.3を越え、0.5以下。 ×=動摩擦係数が0.5を越える。 ドレインパン割れ性:塗装板表面を純水で洗浄し、ドレ
イン水を得た(比液量=50ml/m2)。歪み量0.
25%、0.50%、0.85%の3種の歪みを加えた
ABS樹脂(1.0mmt)にドレイン水を染み込ませ
たガーゼを張り付け、恒温・恒湿槽(試験温度35℃、
相対湿度75%)に72時間放置した。ABS樹脂取出
し後、ABS樹脂のクラックや破断の状態を確認した。 ◎=いずれの歪み量でもクラックや破断無し。 ○=歪み量0.85%でクラックや破断が発生。 △=歪み量0.50%及び0.85%でクラックや破断
が発生。 ×=全ての歪み量でクラックや破断が発生。
4材、0.100mm厚さ)を弱アルカリ脱脂、水洗、
乾燥後、塗布型クロメート(日本ペイント製SAT42
7)を塗布・焼付けし、下地処理板を作製した。次にこ
の下地処理板にアクリル/ポリビニルアルコール系水溶
性塗料(日本ペイント製SAT240)を塗布し、20
0℃で20秒焼付けし、塗装板を得た。塗膜量は1g/
m2とした。その後、この塗装板を10l/m2の割合で
純水洗浄して塗膜表面の低分子界面活性剤を除去し乾燥
させた。この板の上に表1に示す物質の水溶液を塗布
し、150℃で60秒加熱乾燥し、試験片とした。この
試験片について、以下に示す試験を行った。結果を表1
に併せて示す。発泡性試験:塗装板を純水に10dm2
/lの割合で1分浸漬。塗装板を取り出した後の水20
0mlを500mlメスシリンダーに移し、振幅30c
mで60回/分の割合で1分間振り、その後1分静置
し、泡高さを測定する。 ◎=泡無し ○=泡高さ1mm以下。 △=泡高さが1mmを越え、5mm以下。 ×=泡高さが5mmを越える。 潤滑性試験:バウデン動摩擦係数測定器にて、潤滑油は
使用せず、荷重500gf、3/16φ鋼球を使用して
動摩擦係数を測定した。 ◎=動摩擦係数0.1以下。 ○=動摩擦係数が0.1を越え、0.3以下。 △=動摩擦係数が0.3を越え、0.5以下。 ×=動摩擦係数が0.5を越える。 ドレインパン割れ性:塗装板表面を純水で洗浄し、ドレ
イン水を得た(比液量=50ml/m2)。歪み量0.
25%、0.50%、0.85%の3種の歪みを加えた
ABS樹脂(1.0mmt)にドレイン水を染み込ませ
たガーゼを張り付け、恒温・恒湿槽(試験温度35℃、
相対湿度75%)に72時間放置した。ABS樹脂取出
し後、ABS樹脂のクラックや破断の状態を確認した。 ◎=いずれの歪み量でもクラックや破断無し。 ○=歪み量0.85%でクラックや破断が発生。 △=歪み量0.50%及び0.85%でクラックや破断
が発生。 ×=全ての歪み量でクラックや破断が発生。
【0016】
【表1】
【0017】表に示したように、本発明の条件を満たす
ものは発泡性が全く無いかあっても実用上問題の無い範
囲であり、またドレインパンの劣化を引き起こさず、し
かも潤滑性は良好であり従って成形性に優れた特性を有
している。これに対して比較例は、本発明で特定した物
質を塗布したとしてもその分子量が小さすぎると発泡や
ドレインパンの割れが生じ、逆に分子量が大きすぎると
潤滑性が不充分となる。また従来材である洗浄前のもの
では潤滑性は充分だが発泡、割れが生じており、洗浄す
ることで低分子物質を除去したものでは発泡などの問題
は解消されるが潤滑不足となっている。
ものは発泡性が全く無いかあっても実用上問題の無い範
囲であり、またドレインパンの劣化を引き起こさず、し
かも潤滑性は良好であり従って成形性に優れた特性を有
している。これに対して比較例は、本発明で特定した物
質を塗布したとしてもその分子量が小さすぎると発泡や
ドレインパンの割れが生じ、逆に分子量が大きすぎると
潤滑性が不充分となる。また従来材である洗浄前のもの
では潤滑性は充分だが発泡、割れが生じており、洗浄す
ることで低分子物質を除去したものでは発泡などの問題
は解消されるが潤滑不足となっている。
【0018】(実施例A−2)実施例A−1と同様の下
地処理板に水ガラス系塗料(日本ペイント製SAT13
1)を塗布し、200℃で20秒焼付し塗装板を得た。
塗膜量はSi換算で300mg/m2とした。その後、
軟水で10l/m2の割合で洗浄し乾燥した。この塗装
板に表2に示す平均分子量17000のポリオキシエチ
レンの水溶液を塗布・ドライヤー乾燥した。試験は前記
と同様の方法で行った。
地処理板に水ガラス系塗料(日本ペイント製SAT13
1)を塗布し、200℃で20秒焼付し塗装板を得た。
塗膜量はSi換算で300mg/m2とした。その後、
軟水で10l/m2の割合で洗浄し乾燥した。この塗装
板に表2に示す平均分子量17000のポリオキシエチ
レンの水溶液を塗布・ドライヤー乾燥した。試験は前記
と同様の方法で行った。
【0019】
【表2】
【0020】表に示すように表面物質量が本発明の範囲
を外れて少なすぎると発泡性、割れ性は良好だが潤滑性
が不充分となり、逆に多すぎると表面がヌルヌルして、
コイルとした時にブロッキングが生じてしまい、プレコ
ートフィンとして実用上問題がある。
を外れて少なすぎると発泡性、割れ性は良好だが潤滑性
が不充分となり、逆に多すぎると表面がヌルヌルして、
コイルとした時にブロッキングが生じてしまい、プレコ
ートフィンとして実用上問題がある。
【0021】(実施例B−1)アルミニウム板(110
0−H24、0.100mm厚)を弱アルカリ脱脂、水
洗、乾燥後、塗布型クロメート(日本ペイント製:SA
T427)を塗布・焼付けし、下地処理板を作製した。
次にこの下地処理板に、表3に示す種々の平均分子量を
有する化学物質を、アクリル/ポリビニルアルコール系
水溶性塗料に塗料固形分100重量部に対し50重量部
の割合で添加した塗料をバーコーターで塗膜量1.0g
/m2に調整して塗装し、温度200℃で20秒焼付け
し、塗装板を得た。この塗装板に対し実施例A−1と同
様の試験を行った。
0−H24、0.100mm厚)を弱アルカリ脱脂、水
洗、乾燥後、塗布型クロメート(日本ペイント製:SA
T427)を塗布・焼付けし、下地処理板を作製した。
次にこの下地処理板に、表3に示す種々の平均分子量を
有する化学物質を、アクリル/ポリビニルアルコール系
水溶性塗料に塗料固形分100重量部に対し50重量部
の割合で添加した塗料をバーコーターで塗膜量1.0g
/m2に調整して塗装し、温度200℃で20秒焼付け
し、塗装板を得た。この塗装板に対し実施例A−1と同
様の試験を行った。
【0022】
【表3】
【0023】表に示すように、発明例ではドレインパン
の割れ性、発泡性そして潤滑性に優れているのに対し
て、比較例では分子量の小さいものでは潤滑性に優れて
いるもののドレインパンが割れ、また発泡性も問題があ
る。一方分子量の大きいものでは割れ性、発泡性は良好
だが潤滑性に問題がありフィンに成形する際に問題とな
る。
の割れ性、発泡性そして潤滑性に優れているのに対し
て、比較例では分子量の小さいものでは潤滑性に優れて
いるもののドレインパンが割れ、また発泡性も問題があ
る。一方分子量の大きいものでは割れ性、発泡性は良好
だが潤滑性に問題がありフィンに成形する際に問題とな
る。
【0024】(実施例B−2)実施例B−1と同じ下地
処理板に、アクリル/アクリルアミド系水溶性塗料に塗
料固形分100重量部に対し表4に示す平均分子量17
000の物質の添加量を変えた塗料をバーコーターで塗
膜量1.0g/m2 となるよう塗装し、温度230℃で
20秒焼付けし、塗装板を得た。試験は上記と同様の方
法で行った。
処理板に、アクリル/アクリルアミド系水溶性塗料に塗
料固形分100重量部に対し表4に示す平均分子量17
000の物質の添加量を変えた塗料をバーコーターで塗
膜量1.0g/m2 となるよう塗装し、温度230℃で
20秒焼付けし、塗装板を得た。試験は上記と同様の方
法で行った。
【0025】
【表4】
【0026】表に示すように、平均分子量が本発明の条
件を満たすものであっても塗料中の添加量が本発明の条
件から外れるものでは塗膜表面の物質量が本発明の条件
から外れ発泡性、潤滑性、ドレインパン割れ性のいずれ
かで問題が生じている。なお比較−8は塗料中に従来の
界面活性剤も本発明のものも含まないため板表面との親
和性が低く塗料がはじかれてしまい塗装不可となった。
件を満たすものであっても塗料中の添加量が本発明の条
件から外れるものでは塗膜表面の物質量が本発明の条件
から外れ発泡性、潤滑性、ドレインパン割れ性のいずれ
かで問題が生じている。なお比較−8は塗料中に従来の
界面活性剤も本発明のものも含まないため板表面との親
和性が低く塗料がはじかれてしまい塗装不可となった。
【0027】(実施例B−3)実施例B−1と同じ下地
処理板に表5に示す平均分子量17000の物質を水ガ
ラス系塗料(日本ペイント製SAT131)に塗料固形
分100重量部に対し100重量部添加した塗料をバー
コーターで塗膜量をSi換算で300mg/m2となる
よう塗装した後、温度200℃で5〜300秒で焼付け
条件を変えて塗膜表面の化学物質量を変化させた塗装板
を得た。
処理板に表5に示す平均分子量17000の物質を水ガ
ラス系塗料(日本ペイント製SAT131)に塗料固形
分100重量部に対し100重量部添加した塗料をバー
コーターで塗膜量をSi換算で300mg/m2となる
よう塗装した後、温度200℃で5〜300秒で焼付け
条件を変えて塗膜表面の化学物質量を変化させた塗装板
を得た。
【0028】
【表5】
【0029】表に示すように塗膜表面の物質量が本発明
の条件を外れて少量あるいは過多の場合には発泡性、潤
滑性、ドレインパン割れ性のいずれかで問題が生じてい
る。
の条件を外れて少量あるいは過多の場合には発泡性、潤
滑性、ドレインパン割れ性のいずれかで問題が生じてい
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば従来と同
等以上の良好な潤滑性を維持しながら、ドレインパン内
の凝縮水の泡立ち及びドレインパンの劣化が生じない塗
装板が得られ、エアコン用熱交換器フィン材等として好
適に用いることが出来る。
等以上の良好な潤滑性を維持しながら、ドレインパン内
の凝縮水の泡立ち及びドレインパンの劣化が生じない塗
装板が得られ、エアコン用熱交換器フィン材等として好
適に用いることが出来る。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木延義 東京都墨田区錦糸1丁目2番1号 スカイ アルミニウム株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】アルミニウム板上の親水性塗膜の表面に平
均分子量が11000以上30000以下の (a):ポリオキシエチレン系物質、 (b):ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体、 (c):上記a.bのアルキルエーテル、 (d):上記a.bのアルキルフェニルエーテル、 (e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、 (f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、 (g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、 (h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、 (i):上記a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステル の一種以上が0.05〜0.6g/m2存在することを
特徴とするプレコートフィン材。 - 【請求項2】アルミニウム板の上に親水性皮膜を設け、
該皮膜上の低分子量界面活性剤を除去した後、平均分子
量が11000以上30000以下の (a):ポリオキシエチレン系物質、 (b):ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体、 (c):上記a.bのアルキルエーテル、 (d):上記a.bのアルキルフェニルエーテル、 (e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、 (f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、 (g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、 (h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、 (i):上記a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステル の一種以上を0.05〜0.6g/m2の範囲で設ける
ことを特徴とするプレコートフィン材の製造方法。 - 【請求項3】樹脂固形分100重量部に対し、平均分子
量が11000以上30000以下の (a):ポリオキシエチレン系物質、 (b):ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体、 (c):a.bのアルキルエーテル、 (d):a.bのアルキルフェニルエーテル、 (e):a.b.cまたはdのリン酸エステル、 (f):a.b.c.dのスルホン酸エステル、 (g):a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、 (h):a.b.c.dの硫酸エステル、 (i):a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステル の一種以上を1〜200重量部の比率で含有し、低分子
量界面活性剤を含まないことを特徴とする塗料。 - 【請求項4】アルミニウム板表面に請求項3記載の塗料
を塗布・焼付けし、塗膜表面に平均分子量が11000
以上30000以下の (a):ポリオキシエチレン系物質、 (b):ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体、 (c):上記a.bのアルキルエーテル、 (d):上記a.bのアルキルフェニルエーテル、 (e):上記a.b.cまたはdのリン酸エステル、 (f):上記a.b.c.dのスルホン酸エステル、 (g):上記a.b.c.dのスルホコハク酸エステル、 (h):上記a.b.c.dの硫酸エステル、 (i):上記a.b.c.dのソルビタン脂肪酸エステル の一種以上を0.05〜0.6g/m2の範囲で析出さ
せることを特徴とするプレコートフィン材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5753998A JPH11237195A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | プレコートフィン材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5753998A JPH11237195A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | プレコートフィン材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11237195A true JPH11237195A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=13058576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5753998A Pending JPH11237195A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | プレコートフィン材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11237195A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006169500A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-29 | Furukawa Sky Kk | 親水性塗料組成物、アルミニウム塗装板及びプレコートアルミニウムフィン材 |
| JP2006348238A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Furukawa Sky Kk | 親水性被覆のための下地被覆用樹脂組成物及びアルミニウム合金塗装板 |
| JP2007070435A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Furukawa Sky Kk | 親水性被覆下地用樹脂組成物、アルミニウム合金塗装板及びその製造方法 |
| JP2010096416A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Furukawa-Sky Aluminum Corp | 熱交換器用プレコートアルミニウムフィン材 |
| JP2013130320A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 熱交換器用アルミニウムフィン材 |
| JP2014105879A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 熱交換器用アルミニウムフィン材及びその製造方法並びに当該熱交換器用アルミニウムフィン材を備えた熱交換器 |
| WO2017006878A1 (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 樹脂被覆金属板、樹脂組成物、熱交換器用フィン材及び空調機 |
| JP2017013491A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 株式会社神戸製鋼所 | 樹脂被覆金属板、樹脂組成物、熱交換器用フィン材及び空調機 |
| WO2018047970A1 (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-15 | 株式会社Uacj | プレコートフィン材及びこれを用いた熱交換器 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP5753998A patent/JPH11237195A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2017013491A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 株式会社神戸製鋼所 | 樹脂被覆金属板、樹脂組成物、熱交換器用フィン材及び空調機 |
| WO2018047970A1 (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-15 | 株式会社Uacj | プレコートフィン材及びこれを用いた熱交換器 |
| JP2018044693A (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-22 | 株式会社Uacj | プレコートフィン及びこれを用いた熱交換器 |
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