JPH11239013A - 伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法 - Google Patents
伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法Info
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- JPH11239013A JPH11239013A JP10083508A JP8350898A JPH11239013A JP H11239013 A JPH11239013 A JP H11239013A JP 10083508 A JP10083508 A JP 10083508A JP 8350898 A JP8350898 A JP 8350898A JP H11239013 A JPH11239013 A JP H11239013A
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- rod
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- small
- diameter rod
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Abstract
(57)【要約】
【課題】良好な防水機能を長期に亙って発揮でき、ロッ
ドに格別な加工を施す必要がなく、低コストで製作可能
な防水手段を持つ伸縮形ロッドアンテナを提供。 【解決手段】各ロッド間の繋ぎ目に存在する環状空間部
V内に環状シール部材30を設けた。上記環状シール部材
30は、長手方向に沿って1本又は複数本の突条部32を有
する熱可塑性樹脂製短冊状フィルム片31を、リング状に
丸めらて環状空間部V内に圧縮挿入することにより、短
冊状フィルム片31の突条部32を基本的接触部として表裏
両面長手方向に沿って形成された複数のリング状接触部
A〜E が大径側ロッドRbの内周面及び小径側ロッドRaの
外周面に対し夫々所定圧力で密着する様にしたもの。最
小径ロッド11の先端部には、最小径ロッド11の先端部位
の外周に嵌め込まれた短小円筒部材15a と、その中空部
開口端15b を密閉する栓部材15a とからなるトップ部15
を設ける。
ドに格別な加工を施す必要がなく、低コストで製作可能
な防水手段を持つ伸縮形ロッドアンテナを提供。 【解決手段】各ロッド間の繋ぎ目に存在する環状空間部
V内に環状シール部材30を設けた。上記環状シール部材
30は、長手方向に沿って1本又は複数本の突条部32を有
する熱可塑性樹脂製短冊状フィルム片31を、リング状に
丸めらて環状空間部V内に圧縮挿入することにより、短
冊状フィルム片31の突条部32を基本的接触部として表裏
両面長手方向に沿って形成された複数のリング状接触部
A〜E が大径側ロッドRbの内周面及び小径側ロッドRaの
外周面に対し夫々所定圧力で密着する様にしたもの。最
小径ロッド11の先端部には、最小径ロッド11の先端部位
の外周に嵌め込まれた短小円筒部材15a と、その中空部
開口端15b を密閉する栓部材15a とからなるトップ部15
を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に装備さ
れる伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法に関し、特
に小径側ロッドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する隙
間を通して雨水等がアンテナ素子内に浸入するのを防止
する防水手段を備えた伸縮形ロッドアンテナ及びその製
造方法に関する。
れる伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法に関し、特
に小径側ロッドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する隙
間を通して雨水等がアンテナ素子内に浸入するのを防止
する防水手段を備えた伸縮形ロッドアンテナ及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の伸縮形ロッドアンテナ
は、図13の(a)に示すように、たとえば、真鍮製の
径の異なる複数本(本例では3本)の導電性管体からな
るロッド81,82,83を互いに摺動自在に連結した
アンテナ素子80を、アンテナ素子収納筒90に対して
挿脱自在に収納し得る如く形成されている。上記の如く
構成されたアンテナ素子80の各ロッド相互間の繋ぎ目
すなわち連結部位Xには、何らかの防水手段が施されて
いる。
は、図13の(a)に示すように、たとえば、真鍮製の
径の異なる複数本(本例では3本)の導電性管体からな
るロッド81,82,83を互いに摺動自在に連結した
アンテナ素子80を、アンテナ素子収納筒90に対して
挿脱自在に収納し得る如く形成されている。上記の如く
構成されたアンテナ素子80の各ロッド相互間の繋ぎ目
すなわち連結部位Xには、何らかの防水手段が施されて
いる。
【0003】図13の(b)は、図13の(a)の連結
部位Xを一部切断して示す拡大断面図であり、Raは例
えば前記ロッド81に相当する小径側ロッドを示し、R
bは例えば前記ロッド82に相当する大径側ロッドを示
している。
部位Xを一部切断して示す拡大断面図であり、Raは例
えば前記ロッド81に相当する小径側ロッドを示し、R
bは例えば前記ロッド82に相当する大径側ロッドを示
している。
【0004】図13の(b)に示すように、連結部位X
における大径側ロッドRbの内周面には、環状の凹部が
切削加工されている。この切削加工された凹部の中に
は、リング状をなす第1,第2のカラー101,102
が装着され、それらの間に高弾性部材等からなるOリン
グ103が挟み込まれている。上記大径側ロッドRbの
先端開口部は、絞り加工により軸心方向へ窄められた絞
り加工部104となつている。
における大径側ロッドRbの内周面には、環状の凹部が
切削加工されている。この切削加工された凹部の中に
は、リング状をなす第1,第2のカラー101,102
が装着され、それらの間に高弾性部材等からなるOリン
グ103が挟み込まれている。上記大径側ロッドRbの
先端開口部は、絞り加工により軸心方向へ窄められた絞
り加工部104となつている。
【0005】このような構造の伸縮形ロッドアンテナに
おいては、小径側ロッドRaの外周面と大径側ロッドR
bの先端の絞り加工部104との間に存在している隙間
を通して、図中破線矢印で示す如く、雨水等の水Wがア
ンテナ素子80の内部に浸入しようとする。しかし上記
雨水等の水Wは、小径側ロッドRaの外周面と大径側ロ
ッドRbの内周面との間に液密に装着されているOリン
グ103によつて遮断される。このため、上記水WはO
リング103より下方へは浸入しない。
おいては、小径側ロッドRaの外周面と大径側ロッドR
bの先端の絞り加工部104との間に存在している隙間
を通して、図中破線矢印で示す如く、雨水等の水Wがア
ンテナ素子80の内部に浸入しようとする。しかし上記
雨水等の水Wは、小径側ロッドRaの外周面と大径側ロ
ッドRbの内周面との間に液密に装着されているOリン
グ103によつて遮断される。このため、上記水WはO
リング103より下方へは浸入しない。
【0006】ところで上記アンテナ素子80のロッド形
成材料として、ステンレス鋼を用いたアンテナ素子にあ
っては、材質が硬い上、一般にロッドの肉厚寸法が比較
的薄く形成されることから、前記したような切削加工は
ほとんど行なわれない。そして通常の場合、各ロッドの
先端部の絞り加工のみによつてOリングを保持する構造
となっている。
成材料として、ステンレス鋼を用いたアンテナ素子にあ
っては、材質が硬い上、一般にロッドの肉厚寸法が比較
的薄く形成されることから、前記したような切削加工は
ほとんど行なわれない。そして通常の場合、各ロッドの
先端部の絞り加工のみによつてOリングを保持する構造
となっている。
【0007】図13の(c)はその一例を示す図で、図
13の(b)と同様にロッド相互間の連結部位を一部切
断して示す拡大断面図である。図示の如く大径側ロッド
Rbの先端部の開口端近傍の周壁に、絞り加工によつて
外方へ膨出した環状膨出部105が形成されており、こ
の環状膨出部105の内面の凹溝内にOリング103が
収容保持されている。
13の(b)と同様にロッド相互間の連結部位を一部切
断して示す拡大断面図である。図示の如く大径側ロッド
Rbの先端部の開口端近傍の周壁に、絞り加工によつて
外方へ膨出した環状膨出部105が形成されており、こ
の環状膨出部105の内面の凹溝内にOリング103が
収容保持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の伸縮形ロッ
ドアンテナには次のような欠点がある。図13の(b)
に示した従来の真鍮製ロッドアンテナにおいては、大径
側ロッドRbの内面に切削加工を施す必要があるため、
製作工数が多くコスト高になる。また小径側ロッドRa
と大径側ロッドRbとの内外径寸法のバラツキや、Oリ
ング103と小径側ロッドRaとの摺動による摩耗等に
よつて、比較的短い期間で液密性が失なわれる。したが
つて長期に亙つて良好な防水機能を維持できないという
問題があつた。
ドアンテナには次のような欠点がある。図13の(b)
に示した従来の真鍮製ロッドアンテナにおいては、大径
側ロッドRbの内面に切削加工を施す必要があるため、
製作工数が多くコスト高になる。また小径側ロッドRa
と大径側ロッドRbとの内外径寸法のバラツキや、Oリ
ング103と小径側ロッドRaとの摺動による摩耗等に
よつて、比較的短い期間で液密性が失なわれる。したが
つて長期に亙つて良好な防水機能を維持できないという
問題があつた。
【0009】図13の(c)に示した従来のステンレス
鋼製ロッドアンテナにおいては、ロッド材質が硬質であ
るため、図13の(b)の場合のような摩耗による液密
性の低下はない。しかし大径側ロッドRbの内面の切削
加工を要さない代わりに、環状膨出部105の膨出加工
を要する上、Oリング103を、環状膨出部105の内
面の凹溝内に嵌め込み操作する必要がある。このため製
作工数の点で図13の(b)に示したものと大差はな
く、やはりコスト高にならざるを得ない。
鋼製ロッドアンテナにおいては、ロッド材質が硬質であ
るため、図13の(b)の場合のような摩耗による液密
性の低下はない。しかし大径側ロッドRbの内面の切削
加工を要さない代わりに、環状膨出部105の膨出加工
を要する上、Oリング103を、環状膨出部105の内
面の凹溝内に嵌め込み操作する必要がある。このため製
作工数の点で図13の(b)に示したものと大差はな
く、やはりコスト高にならざるを得ない。
【0010】このように従来は、各ロッド相互間の繋ぎ
目すなわち連結部位Xに設ける防水要素として、高弾性
部材等からなる比較的高価格なOリング103を必要と
するうえ、上記Oリング103を安定に装着するため
に、ロッドに何等かの格別な加工を施す必要があった。
なお上記Oリング103のみでは防水機能が不十分にな
る場合があることを考慮して、シール用のグリース等を
併用し、防水機能の完全化をはかつているのが実状であ
る。かくして製作工数が多くコスト高になる欠点があつ
た。
目すなわち連結部位Xに設ける防水要素として、高弾性
部材等からなる比較的高価格なOリング103を必要と
するうえ、上記Oリング103を安定に装着するため
に、ロッドに何等かの格別な加工を施す必要があった。
なお上記Oリング103のみでは防水機能が不十分にな
る場合があることを考慮して、シール用のグリース等を
併用し、防水機能の完全化をはかつているのが実状であ
る。かくして製作工数が多くコスト高になる欠点があつ
た。
【0011】一方、アンテナ素子80を構成するロッド
のうち、最小径ロッド81の先端部には、所謂トップ部
85が取付けられている。このトップ部85は、通常の
場合はトップ部85の下端に突出している柱状部85a
を、最小径ロッド81の先端部の中空部内に圧入した
後、最小径ロッド81の先端部外周にリングカシメ加工
を施すことによって、最小径ロッド81の先端部に取付
けられる。符号86はリングカシメ加工部を示してい
る。上記のようなリングカシメ加工が行なわれることに
より、最小径ロッド81の外周面には若干ではあるが凹
凸部ないし歪みが発生する。この凹凸部ないし歪みが比
較的大きい場合には、最小径ロッド81が次段ロッド8
2の内部にスムーズに収容されなくなる上、最小径ロッ
ド81の外周面と次段ロッド82の内周面との間に、上
記凹凸部ないし歪みに起因する隙間が発生することにな
る。このため上記隙間から雨水等がアンテナ素子内に浸
入するおそれがある。
のうち、最小径ロッド81の先端部には、所謂トップ部
85が取付けられている。このトップ部85は、通常の
場合はトップ部85の下端に突出している柱状部85a
を、最小径ロッド81の先端部の中空部内に圧入した
後、最小径ロッド81の先端部外周にリングカシメ加工
を施すことによって、最小径ロッド81の先端部に取付
けられる。符号86はリングカシメ加工部を示してい
る。上記のようなリングカシメ加工が行なわれることに
より、最小径ロッド81の外周面には若干ではあるが凹
凸部ないし歪みが発生する。この凹凸部ないし歪みが比
較的大きい場合には、最小径ロッド81が次段ロッド8
2の内部にスムーズに収容されなくなる上、最小径ロッ
ド81の外周面と次段ロッド82の内周面との間に、上
記凹凸部ないし歪みに起因する隙間が発生することにな
る。このため上記隙間から雨水等がアンテナ素子内に浸
入するおそれがある。
【0012】この発明の目的は、十分良好な防水機能を
長期に亙つて安定に発揮することができるのは勿論、ロ
ッドに格別な加工を施す必要がなく、製作工数および部
品点数が少なくて済み、低コストで製作可能な防水手段
を備えた伸縮形ロッドアンテナを提供することにある。
長期に亙つて安定に発揮することができるのは勿論、ロ
ッドに格別な加工を施す必要がなく、製作工数および部
品点数が少なくて済み、低コストで製作可能な防水手段
を備えた伸縮形ロッドアンテナを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の伸縮形ロッドアンテナ及びそ
の製造方法は、以下の如く構成されている。なお他の特
徴的な構成については発明の実施例の中で示すことにす
る。 (1)本発明の伸縮形ロッドアンテナは、径の異なる複
数本の導電性管体からなるロッドを互いに摺動自在に連
結したアンテナ素子と、このアンテナ素子の小径側ロッ
ドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環状空間部内
に、外部からの浸水を防止する如く設けられた環状シー
ル部材と、を備え、前記環状シール部材は、長手方向に
沿って1本又は複数本の突条部を有する熱可塑性樹脂製
の短冊状フィルム片が、リング状に丸められた状態で前
記環状空間部内に圧縮挿入されることにより、前記突条
部を基本的な接触部として表裏両面長手方向に沿って形
成された複数のリング状接触部が、前記大径側ロッドの
内周面及び前記小径側ロッドの外周面に対してそれぞれ
所定圧力で密着し、前記小径側ロッドの外周面と前記大
径側ロッドの内周面との間のギャップを液密にシールす
る如く設けられていることを特徴としている。 (2)本発明の伸縮形ロッドアンテナは、径の異なる複
数本の導電性管体からなるロッドを互いに摺動自在に連
結したアンテナ素子と、このアンテナ素子の最小径ロッ
ドの先端部に設けられ、前記最小径ロッドの先端部位に
予め形成されている細径部の外周に対して嵌め込まれた
短小円筒部材及びこの短小円筒部材の中空部開口端を前
記最小径ロッドの先端側において密閉する如く挿入固定
された栓部材とからなるトップ部と、前記アンテナ素子
の小径側ロッドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環
状空間部内に、外部からの浸水を防止する如く設けられ
た環状シール部材と、を備え、前記環状シール部材は、
長手方向に沿って1本又は複数本の突条部を有する熱可
塑性樹脂製の短冊状フィルム片が、リング状に丸められ
た状態で前記環状空間部内に圧縮挿入されることによ
り、前記突条部を基本的な接触部として表裏両面長手方
向に沿って形成された複数のリング状接触部が、前記大
径側ロッドの内周面及び前記小径側ロッドの外周面に対
してそれぞれ所定圧力で密着し、前記小径側ロッドの外
周面と前記大径側ロッドの内周面との間を液密にシール
する如く設けられていることを特徴とする伸縮形ロッド
アンテナ。 (3)本発明の伸縮形ロッドアンテナの製造方法は、長
手方向に沿って1本又は複数本の突条部を有する設定さ
れた寸法の熱可塑性樹脂製短冊状フィルム片を得る工程
と、この工程で得られた前記短冊状フィルム片をリング
状に丸めた状態で大径側ロッドの内部に当該大径側ロッ
ドの基端開口部側から挿入する工程と、この工程に引き
続き小径側ロッドを前記大径側ロッドの内部に当該大径
側ロッドの基端開口部側から挿入する工程と、この工程
により前記大径側ロッドの内部に挿入された小径側ロッ
ドを前記大径側ロッドの先端開口部側から引き出すこと
により、前記短冊状フィルム片を前記小径側ロッドと大
径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環状空間部内において
ロッドの軸方向に圧縮する工程と、を備え、前記突条部
を境とした複数の領域で前記短冊状フィルム片を幅方向
に湾曲変形させ、且つ両端部どうしを圧接衝合させ、前
記突条部を基本的な接触部として前記短冊状フィルム片
の表裏両面長手方向に沿って形成された複数のリング状
接触部を、前記大径側ロッドの内周面及び前記小径側ロ
ッドの外周面に対してそれぞれ所定圧力で密着させるこ
とを特徴としている。
達成するために、本発明の伸縮形ロッドアンテナ及びそ
の製造方法は、以下の如く構成されている。なお他の特
徴的な構成については発明の実施例の中で示すことにす
る。 (1)本発明の伸縮形ロッドアンテナは、径の異なる複
数本の導電性管体からなるロッドを互いに摺動自在に連
結したアンテナ素子と、このアンテナ素子の小径側ロッ
ドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環状空間部内
に、外部からの浸水を防止する如く設けられた環状シー
ル部材と、を備え、前記環状シール部材は、長手方向に
沿って1本又は複数本の突条部を有する熱可塑性樹脂製
の短冊状フィルム片が、リング状に丸められた状態で前
記環状空間部内に圧縮挿入されることにより、前記突条
部を基本的な接触部として表裏両面長手方向に沿って形
成された複数のリング状接触部が、前記大径側ロッドの
内周面及び前記小径側ロッドの外周面に対してそれぞれ
所定圧力で密着し、前記小径側ロッドの外周面と前記大
径側ロッドの内周面との間のギャップを液密にシールす
る如く設けられていることを特徴としている。 (2)本発明の伸縮形ロッドアンテナは、径の異なる複
数本の導電性管体からなるロッドを互いに摺動自在に連
結したアンテナ素子と、このアンテナ素子の最小径ロッ
ドの先端部に設けられ、前記最小径ロッドの先端部位に
予め形成されている細径部の外周に対して嵌め込まれた
短小円筒部材及びこの短小円筒部材の中空部開口端を前
記最小径ロッドの先端側において密閉する如く挿入固定
された栓部材とからなるトップ部と、前記アンテナ素子
の小径側ロッドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環
状空間部内に、外部からの浸水を防止する如く設けられ
た環状シール部材と、を備え、前記環状シール部材は、
長手方向に沿って1本又は複数本の突条部を有する熱可
塑性樹脂製の短冊状フィルム片が、リング状に丸められ
た状態で前記環状空間部内に圧縮挿入されることによ
り、前記突条部を基本的な接触部として表裏両面長手方
向に沿って形成された複数のリング状接触部が、前記大
径側ロッドの内周面及び前記小径側ロッドの外周面に対
してそれぞれ所定圧力で密着し、前記小径側ロッドの外
周面と前記大径側ロッドの内周面との間を液密にシール
する如く設けられていることを特徴とする伸縮形ロッド
アンテナ。 (3)本発明の伸縮形ロッドアンテナの製造方法は、長
手方向に沿って1本又は複数本の突条部を有する設定さ
れた寸法の熱可塑性樹脂製短冊状フィルム片を得る工程
と、この工程で得られた前記短冊状フィルム片をリング
状に丸めた状態で大径側ロッドの内部に当該大径側ロッ
ドの基端開口部側から挿入する工程と、この工程に引き
続き小径側ロッドを前記大径側ロッドの内部に当該大径
側ロッドの基端開口部側から挿入する工程と、この工程
により前記大径側ロッドの内部に挿入された小径側ロッ
ドを前記大径側ロッドの先端開口部側から引き出すこと
により、前記短冊状フィルム片を前記小径側ロッドと大
径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環状空間部内において
ロッドの軸方向に圧縮する工程と、を備え、前記突条部
を境とした複数の領域で前記短冊状フィルム片を幅方向
に湾曲変形させ、且つ両端部どうしを圧接衝合させ、前
記突条部を基本的な接触部として前記短冊状フィルム片
の表裏両面長手方向に沿って形成された複数のリング状
接触部を、前記大径側ロッドの内周面及び前記小径側ロ
ッドの外周面に対してそれぞれ所定圧力で密着させるこ
とを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】(一実施形態)図1およぴ図2に
示すように、本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアン
テナは、外径がD1,D2,D3,D4という具合に、
順次大径となる複数本(本実施例では4本)の導電性管
体からなるロッド11〜14を、互いに摺動自在に連結
してなる伸縮形アンテナ素子10を備えている。
示すように、本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアン
テナは、外径がD1,D2,D3,D4という具合に、
順次大径となる複数本(本実施例では4本)の導電性管
体からなるロッド11〜14を、互いに摺動自在に連結
してなる伸縮形アンテナ素子10を備えている。
【0015】この伸縮形アンテナ素子10は、図示はし
てないが、収納筒の中に挿脱自在に収納されるものとな
っている。図1に示す如く、最小径ロッド11の基端部
にはジョイント21を介して駆動ロープ22が接続され
ている。この駆動ロープ22を長手方向へ移送すること
により、最小径ロッド11を他のロッド外へ突出操作す
ると、他のロッドがこれに追従しアンテナ素子10は伸
長動作する。また最小径ロッドを他のロッド内へ引き込
み操作すると、他のロッドがこれに追従しアンテナ素子
10は縮小動作する。
てないが、収納筒の中に挿脱自在に収納されるものとな
っている。図1に示す如く、最小径ロッド11の基端部
にはジョイント21を介して駆動ロープ22が接続され
ている。この駆動ロープ22を長手方向へ移送すること
により、最小径ロッド11を他のロッド外へ突出操作す
ると、他のロッドがこれに追従しアンテナ素子10は伸
長動作する。また最小径ロッドを他のロッド内へ引き込
み操作すると、他のロッドがこれに追従しアンテナ素子
10は縮小動作する。
【0016】図1,図2に示すように、伸縮形アンテナ
素子10の最小径ロッド11の先端部には、全体が丸み
を帯びたトップ部15が取付けられている。このトップ
部15は、図3にその詳細を示すように、最小径ロッド
11の先端部位に予め形成されている細径部11aの外
周に対して金属製の短小円筒部材15aを嵌め込み、こ
の短小円筒部材15aの中空部開口端15bを最小径ロ
ッド11の先端側において密閉する如く、例えば樹脂製
の栓部材15cを、図3に矢印で示すように圧入固定
(接着でもよい)したものである。
素子10の最小径ロッド11の先端部には、全体が丸み
を帯びたトップ部15が取付けられている。このトップ
部15は、図3にその詳細を示すように、最小径ロッド
11の先端部位に予め形成されている細径部11aの外
周に対して金属製の短小円筒部材15aを嵌め込み、こ
の短小円筒部材15aの中空部開口端15bを最小径ロ
ッド11の先端側において密閉する如く、例えば樹脂製
の栓部材15cを、図3に矢印で示すように圧入固定
(接着でもよい)したものである。
【0017】なお、最小径ロッド11の細径部11aの
外周に対して嵌め込まれた短小円筒部材15aが、この
細径部11aから脱抜しないように、最小径ロッド11
の先端開口部11bは、短小円筒部材15aが嵌め込ま
れた後、プレス等の加圧手段により、図示の如く中空部
開口端15bに対して拡開処理される。この拡開処理
は、最小径ロッド11の先端開口部11bに対してのみ
局部的に施されるものである。従って最小径ロッド11
の先端部位に、従来、リングカシメ加工が行なわれた場
合に生じていた凹凸や歪みが発生する事はない。
外周に対して嵌め込まれた短小円筒部材15aが、この
細径部11aから脱抜しないように、最小径ロッド11
の先端開口部11bは、短小円筒部材15aが嵌め込ま
れた後、プレス等の加圧手段により、図示の如く中空部
開口端15bに対して拡開処理される。この拡開処理
は、最小径ロッド11の先端開口部11bに対してのみ
局部的に施されるものである。従って最小径ロッド11
の先端部位に、従来、リングカシメ加工が行なわれた場
合に生じていた凹凸や歪みが発生する事はない。
【0018】かくして最小径ロッド11と次段ロッド1
2との間に、上記凹凸や歪みに起因する隙間が生じるお
それはなく、その隙間から雨水等がロッド内に浸入する
のを防止できる。
2との間に、上記凹凸や歪みに起因する隙間が生じるお
それはなく、その隙間から雨水等がロッド内に浸入する
のを防止できる。
【0019】図2に説明を戻す。アンテナ素子10の小
径側ロッドRaと大径側ロッドRbとの繋ぎ目、すなわ
ち最小径ロッド11(Ra)と、第2ロッド12 (R
b)との繋ぎ目、第2ロッド12 (Ra)と、第3ロ
ッド13 (Rb)との繋ぎ目、第3ロッド13 (R
a)と、最大径ロッド14(Rb)との繋ぎ目、に存在
する各環状空間部内には、熱可塑性樹脂製(例えば4フ
ッ化エチレン樹脂製)の環状シール部材30がそれぞれ
挿入されている。これらの環状シール部材30は、後述
するように熱可塑性樹脂製の短冊状フィルム片31を用
いて形成されたものであり、図4に示すような形状をし
ている。
径側ロッドRaと大径側ロッドRbとの繋ぎ目、すなわ
ち最小径ロッド11(Ra)と、第2ロッド12 (R
b)との繋ぎ目、第2ロッド12 (Ra)と、第3ロ
ッド13 (Rb)との繋ぎ目、第3ロッド13 (R
a)と、最大径ロッド14(Rb)との繋ぎ目、に存在
する各環状空間部内には、熱可塑性樹脂製(例えば4フ
ッ化エチレン樹脂製)の環状シール部材30がそれぞれ
挿入されている。これらの環状シール部材30は、後述
するように熱可塑性樹脂製の短冊状フィルム片31を用
いて形成されたものであり、図4に示すような形状をし
ている。
【0020】図4に示すように、環状シール部材30
は、長手方向中央ラインを境とした二つの領域で短冊状
フィルム片31が幅方向に湾曲変形し、且つ両端部M,
Nどうしが圧接衝合し、表裏両面に形成された複数のリ
ング状接触部A〜Eが前記小径側ロッドRaの外周面と
前記大径側ロッドRbの内周面とに対してそれぞれ所定
圧力で密着する如く設けられたものである。前記小径側
ロッドRaの外周面と前記大径側ロッドRbの内周面と
の間は、上記環状シール部材30の複数のリング状接触
部A〜Eによって多重に液密シールされる。したがって
小径側ロッドRaと大径側ロッドRbとの繋ぎ目から雨
水等がアンテナ素子10内に侵入するのを防止可能とな
る。
は、長手方向中央ラインを境とした二つの領域で短冊状
フィルム片31が幅方向に湾曲変形し、且つ両端部M,
Nどうしが圧接衝合し、表裏両面に形成された複数のリ
ング状接触部A〜Eが前記小径側ロッドRaの外周面と
前記大径側ロッドRbの内周面とに対してそれぞれ所定
圧力で密着する如く設けられたものである。前記小径側
ロッドRaの外周面と前記大径側ロッドRbの内周面と
の間は、上記環状シール部材30の複数のリング状接触
部A〜Eによって多重に液密シールされる。したがって
小径側ロッドRaと大径側ロッドRbとの繋ぎ目から雨
水等がアンテナ素子10内に侵入するのを防止可能とな
る。
【0021】図5は環状シール部材30を得るための素
材すなわち4フッ化エチレン樹脂製の短冊状フィルム片
31を示す斜視図である。この短冊状フィルム片31は
幅Wを有する長尺な帯状の4フッ化エチレン樹脂リボン
(不図示)を所定の長さLに切断することによつて得ら
れる。この短冊状フィルム片31は図示の如くフィルム
長手方向のセンターラインに沿って波状屈曲部からなる
1本の突条部32を有している。この突条部32は4フ
ッ化エチレン樹脂リボン(不図示)をつくる段階であら
かじめ成形加工されている。
材すなわち4フッ化エチレン樹脂製の短冊状フィルム片
31を示す斜視図である。この短冊状フィルム片31は
幅Wを有する長尺な帯状の4フッ化エチレン樹脂リボン
(不図示)を所定の長さLに切断することによつて得ら
れる。この短冊状フィルム片31は図示の如くフィルム
長手方向のセンターラインに沿って波状屈曲部からなる
1本の突条部32を有している。この突条部32は4フ
ッ化エチレン樹脂リボン(不図示)をつくる段階であら
かじめ成形加工されている。
【0022】上記短冊状フィルム片31を、ロッド相互
間の繋ぎ目に存在する環状空間部V(図7に示す)の内
部に挿入するに際しては、図6に示す様に上記短冊状フ
ィルム片31の両端部M,Nどうしが互いに衝合するよ
うに環状に丸めた状態とし、これを次に述べる様に大径
側ロッドRbの内部に挿入する。この挿入操作は、本発
明者らの実験によれば簡単な作業用具(治具)を用いる
ことにより容易に行なえること、また自動化も容易に行
なえることが確認されている。なお上述した短冊状フィ
ルム片31の長さLは、大径側ロッドRbの内周の長さ
に略等しく定めてあり、かつ大径側ロッドRbの内部に
挿入したとき、大径側ロッドRbの内周面にぴつたりと
密着するように、肉厚その他の各部寸法等が設定されて
いる。
間の繋ぎ目に存在する環状空間部V(図7に示す)の内
部に挿入するに際しては、図6に示す様に上記短冊状フ
ィルム片31の両端部M,Nどうしが互いに衝合するよ
うに環状に丸めた状態とし、これを次に述べる様に大径
側ロッドRbの内部に挿入する。この挿入操作は、本発
明者らの実験によれば簡単な作業用具(治具)を用いる
ことにより容易に行なえること、また自動化も容易に行
なえることが確認されている。なお上述した短冊状フィ
ルム片31の長さLは、大径側ロッドRbの内周の長さ
に略等しく定めてあり、かつ大径側ロッドRbの内部に
挿入したとき、大径側ロッドRbの内周面にぴつたりと
密着するように、肉厚その他の各部寸法等が設定されて
いる。
【0023】図7はアンテナ素子の組付け開始時の状態
を示すロッド連結部位の断面図である。図7に示すよう
に、組付けに際しては、短冊状フィルム片31を環状に
丸めて大径側ロッドRbの内部に当該ロッドRbの基端
開口部側(図中下方)から挿入する。このとき突条部3
2が小径側ロッドRaの外周面に対して接する態様で挿
入することが好ましい。次に大径側ロッドRbの図中下
方から環状のカラー40を挿入したのち、小径側ロッド
Raを挿入する。
を示すロッド連結部位の断面図である。図7に示すよう
に、組付けに際しては、短冊状フィルム片31を環状に
丸めて大径側ロッドRbの内部に当該ロッドRbの基端
開口部側(図中下方)から挿入する。このとき突条部3
2が小径側ロッドRaの外周面に対して接する態様で挿
入することが好ましい。次に大径側ロッドRbの図中下
方から環状のカラー40を挿入したのち、小径側ロッド
Raを挿入する。
【0024】このような作業が行なわれた後、小径側ロ
ッドRaの先端部位を、図7に矢印で示す如く大径側ロ
ッドRbの先端絞り加工部70から、当該ロッドRbの
先端開口部側(図中上方)へ引き出す。そうすると小径
側ロッドRaの基端部位(図中下方部位)に固定されて
いるロッド間結合素子としての保持スプリング50の先
端部50bにてカラー40が押上げられる。このため、
上記カラー40によって、短冊状フィルム片31はその
姿勢を保った状態のまま大径側ロッドRbの中を図中上
方へ移動する。そして大径側ロッドRbの先端絞り加工
部70の内側に突き当たったところで短冊状フィルム片
31は移動は停止する。
ッドRaの先端部位を、図7に矢印で示す如く大径側ロ
ッドRbの先端絞り加工部70から、当該ロッドRbの
先端開口部側(図中上方)へ引き出す。そうすると小径
側ロッドRaの基端部位(図中下方部位)に固定されて
いるロッド間結合素子としての保持スプリング50の先
端部50bにてカラー40が押上げられる。このため、
上記カラー40によって、短冊状フィルム片31はその
姿勢を保った状態のまま大径側ロッドRbの中を図中上
方へ移動する。そして大径側ロッドRbの先端絞り加工
部70の内側に突き当たったところで短冊状フィルム片
31は移動は停止する。
【0025】なお、上記保持スプリング50は、アンテ
ナ素子10における各小径側ロッドRaの基端部位に、
その基端部50a,先端部50bを固定化されており、
且つその一部、例えば中腹部50cが大径側ロッドRb
の内周面に対し所定の圧接力で圧接した状態で摺動可能
な如く設けられている。かくして上記保持スプリング5
0の圧接力によつて、各ロッド相互の摺動後における相
対位置が、機械的に安定な状態に保持されるものとな
る。また符号60は小径側ロッドRaの基端開口部(図
中下端開口部)に固定された周知のロッド抜け止め用ス
トッパであり、そのフランジ部60aで前記保持スプリ
ング50の基端部50aを支持している。
ナ素子10における各小径側ロッドRaの基端部位に、
その基端部50a,先端部50bを固定化されており、
且つその一部、例えば中腹部50cが大径側ロッドRb
の内周面に対し所定の圧接力で圧接した状態で摺動可能
な如く設けられている。かくして上記保持スプリング5
0の圧接力によつて、各ロッド相互の摺動後における相
対位置が、機械的に安定な状態に保持されるものとな
る。また符号60は小径側ロッドRaの基端開口部(図
中下端開口部)に固定された周知のロッド抜け止め用ス
トッパであり、そのフランジ部60aで前記保持スプリ
ング50の基端部50aを支持している。
【0026】図8はアンテナ素子10の組付け終了時の
状態を示すロッド連結部位の断面図である。前述のよう
に短冊状フィルム片31の移動が停止したところで、さ
らに小径側ロッドRaを大径側ロッドRbの外方へ強く
引き出すと、短冊状フィルム片31の幅方向の一側縁部
が、カラー40によってさらに強く押圧される。このた
め短冊状フィルム片31の幅方向の他側縁部が、大径側
ロッドRbの先端絞り加工部70の内側(この部分は図
示の如く湾曲している)に強く押し付け操作され、初期
荷重が与えられる。このため短冊状フィルム片31は、
ロッドの軸方向(幅方向)に圧縮されて湾曲変形すると
共に、両端部M,Nどうしが圧接衝合する。
状態を示すロッド連結部位の断面図である。前述のよう
に短冊状フィルム片31の移動が停止したところで、さ
らに小径側ロッドRaを大径側ロッドRbの外方へ強く
引き出すと、短冊状フィルム片31の幅方向の一側縁部
が、カラー40によってさらに強く押圧される。このた
め短冊状フィルム片31の幅方向の他側縁部が、大径側
ロッドRbの先端絞り加工部70の内側(この部分は図
示の如く湾曲している)に強く押し付け操作され、初期
荷重が与えられる。このため短冊状フィルム片31は、
ロッドの軸方向(幅方向)に圧縮されて湾曲変形すると
共に、両端部M,Nどうしが圧接衝合する。
【0027】図9は環状シール部材30が,上記圧縮変
形操作により形成されるメカニズムを説明するための図
である。大径側ロッドRbの内部にリング状に丸めて挿
入された短冊状フィルム片31の周囲は、この大径側ロ
ッドRbの内周面によって囲まれており、外側への拡大
変形を規制されている。また上記リング状に丸めて挿入
された短冊状フィルム片31の内部に嵌挿配置される小
径側ロッドRaの外周面によって、上記短冊状フィルム
片31は内側への縮小変形も規制される。
形操作により形成されるメカニズムを説明するための図
である。大径側ロッドRbの内部にリング状に丸めて挿
入された短冊状フィルム片31の周囲は、この大径側ロ
ッドRbの内周面によって囲まれており、外側への拡大
変形を規制されている。また上記リング状に丸めて挿入
された短冊状フィルム片31の内部に嵌挿配置される小
径側ロッドRaの外周面によって、上記短冊状フィルム
片31は内側への縮小変形も規制される。
【0028】このため短冊状フィルム片31は、矢印P
で示す如く、ロッドの軸方向へ圧縮されると、先ず突条
部32を境とした二つの領域で夫々幅方向へ湾曲変形す
る。そして引き続き加えられる圧縮力に対しては、他に
逃げ場がないため、結局は短冊状フィルム片31の長手
方向の両端部M,Nどうしが互いに緊密に圧接衝合する
ことになる。このとき両端部M,Nどうしの圧接衝合面
に働く力の大きさは、短冊状フィルム片31の幅方向の
湾曲変形に伴う長手方向の寸法変化の影響を受ける。
で示す如く、ロッドの軸方向へ圧縮されると、先ず突条
部32を境とした二つの領域で夫々幅方向へ湾曲変形す
る。そして引き続き加えられる圧縮力に対しては、他に
逃げ場がないため、結局は短冊状フィルム片31の長手
方向の両端部M,Nどうしが互いに緊密に圧接衝合する
ことになる。このとき両端部M,Nどうしの圧接衝合面
に働く力の大きさは、短冊状フィルム片31の幅方向の
湾曲変形に伴う長手方向の寸法変化の影響を受ける。
【0029】図9に破線の長さで圧接力の大きさを表示
したように、両端部M,Nどうしの圧接衝合面の中央部
位に働く力FCに対して、両側縁部近傍に働く力FD ,
FBが比較的大きなものとなる。しかし圧接衝合面の中
央部位に隙間が生じるようなことはなく、ぴつたりと密
着した状態となる。その結果、環状シール部材30は略
完全な環状体を呈することになる。
したように、両端部M,Nどうしの圧接衝合面の中央部
位に働く力FCに対して、両側縁部近傍に働く力FD ,
FBが比較的大きなものとなる。しかし圧接衝合面の中
央部位に隙間が生じるようなことはなく、ぴつたりと密
着した状態となる。その結果、環状シール部材30は略
完全な環状体を呈することになる。
【0030】図10及び図11は、上記圧縮変形操作に
より得られた環状シール部材30の平面図と、右半面を
切断して示す側面図である。図10,図11に示す如
く、短冊状フィルム片31は長手方向センターラインに
沿って形成された単一の突条部32を境として、二つの
領域でいわゆる双峰形を成すように幅方向に湾曲変形し
ている。又上記短冊状フィルム片31の長手方向の両端
部M,Nどうしが緊密に衝合し合い、ほぼ完全な円環状
をなす環状シール部材30となっている。この結果、環
状シール部材30の表裏両面には、5個のリング状接触
部A〜Eがバランスよく形成されている。したがって、
5個のリング状接触部A〜Eは小径側ロッドRaの外周
面及び大径側ロッドRbの内周面に対してほぼ均一な圧
接力で密着するものとなる。
より得られた環状シール部材30の平面図と、右半面を
切断して示す側面図である。図10,図11に示す如
く、短冊状フィルム片31は長手方向センターラインに
沿って形成された単一の突条部32を境として、二つの
領域でいわゆる双峰形を成すように幅方向に湾曲変形し
ている。又上記短冊状フィルム片31の長手方向の両端
部M,Nどうしが緊密に衝合し合い、ほぼ完全な円環状
をなす環状シール部材30となっている。この結果、環
状シール部材30の表裏両面には、5個のリング状接触
部A〜Eがバランスよく形成されている。したがって、
5個のリング状接触部A〜Eは小径側ロッドRaの外周
面及び大径側ロッドRbの内周面に対してほぼ均一な圧
接力で密着するものとなる。
【0031】すなわち、短冊状フィルム片31の両側縁
部に形成されたリング状接触部A,Bと、短冊状フィル
ム片31の内側面の長手方向中央ラインに沿って形成さ
れたリング状接触部C(前記突条部32の部分)とが、
前記小径側ロッドRaの外周面に対して所定圧力で密着
する。
部に形成されたリング状接触部A,Bと、短冊状フィル
ム片31の内側面の長手方向中央ラインに沿って形成さ
れたリング状接触部C(前記突条部32の部分)とが、
前記小径側ロッドRaの外周面に対して所定圧力で密着
する。
【0032】また短冊状フィルム片31の前記突条部3
2を境として二分された各領域に形成された二つの湾曲
部における夫々の外側面長手方向中央ラインに沿って形
成されたリング状接触部D,Eが大径側ロッドRbの内
周面に接触する。
2を境として二分された各領域に形成された二つの湾曲
部における夫々の外側面長手方向中央ラインに沿って形
成されたリング状接触部D,Eが大径側ロッドRbの内
周面に接触する。
【0033】その結果、小径側ロッドRaの外周面と大
径側ロッドRbの内周面との間のギャップが、上記複数
のリング状接触部A〜Eによって多重に液密シールされ
るものとなる。したがって小径側ロッドRaと大径側ロ
ッドRbとの繋ぎ目から雨水等がロッド内に浸入するの
を確実に防止できる。
径側ロッドRbの内周面との間のギャップが、上記複数
のリング状接触部A〜Eによって多重に液密シールされ
るものとなる。したがって小径側ロッドRaと大径側ロ
ッドRbとの繋ぎ目から雨水等がロッド内に浸入するの
を確実に防止できる。
【0034】ところで小径側ロッドRaと大径側ロッド
Rbとは、保持スプリング50の強い圧接力により、両
者の相対的な位置が極めて安定に保持される。このた
め、たとえ強い外部振動等がアンテナ素子10に加わつ
ても、小径側ロッドRaが当該ロッドの荷重等によって
図8に破線矢印で示すように大径側ロッドRb内に落ち
込むことはない。したがって図8に示した如く、小径側
ロッドRaを実線矢印方向へ引き出して短冊状フィルム
片31をロッド軸方向(幅方向)へ圧縮操作した後、小
径側ロッドRaに対する実線矢印方向への引出し力を解
除しても、短冊状フィルム片31の変形状態すなわち環
状シール部材30の形態はそのまま継続的に維持される
ことになる。
Rbとは、保持スプリング50の強い圧接力により、両
者の相対的な位置が極めて安定に保持される。このた
め、たとえ強い外部振動等がアンテナ素子10に加わつ
ても、小径側ロッドRaが当該ロッドの荷重等によって
図8に破線矢印で示すように大径側ロッドRb内に落ち
込むことはない。したがって図8に示した如く、小径側
ロッドRaを実線矢印方向へ引き出して短冊状フィルム
片31をロッド軸方向(幅方向)へ圧縮操作した後、小
径側ロッドRaに対する実線矢印方向への引出し力を解
除しても、短冊状フィルム片31の変形状態すなわち環
状シール部材30の形態はそのまま継続的に維持される
ことになる。
【0035】このように小径側ロッドRaと大径側ロッ
ドRbとの相対的な位置が、保持スプリング50の圧接
力により安定に固定化された状態になる為、環状シール
部材30の圧縮変形状態は維持され、複数のリング状接
触部A〜Eは小径側ロッドRaの外周面及び大径側ロッ
ドRbの内周面に対し、それぞれ所定圧力で密着した状
態が保たれる。
ドRbとの相対的な位置が、保持スプリング50の圧接
力により安定に固定化された状態になる為、環状シール
部材30の圧縮変形状態は維持され、複数のリング状接
触部A〜Eは小径側ロッドRaの外周面及び大径側ロッ
ドRbの内周面に対し、それぞれ所定圧力で密着した状
態が保たれる。
【0036】かくして本実施例においては、小径側ロッ
ドRaを大径側ロッドRbの図中上方へ引き出した状
態、すなわちアンテナ素子10の伸長状態(使用状態)
においては、小径側ロッドRaの外周面と大径側ロッド
Rbの内周面との間は、その両端部が緊密に圧接衝合し
て略完全な環状体を呈した環状シール部材30の5箇所
のリング状接触部A〜Eによって多重に液密シールされ
ることになる。したがつて小径側ロッドRaの外周面と
大径側ロッドRbの先端絞り加工部70との隙間から浸
入しようとする水に対して極めて良好な防水効果が発揮
される。
ドRaを大径側ロッドRbの図中上方へ引き出した状
態、すなわちアンテナ素子10の伸長状態(使用状態)
においては、小径側ロッドRaの外周面と大径側ロッド
Rbの内周面との間は、その両端部が緊密に圧接衝合し
て略完全な環状体を呈した環状シール部材30の5箇所
のリング状接触部A〜Eによって多重に液密シールされ
ることになる。したがつて小径側ロッドRaの外周面と
大径側ロッドRbの先端絞り加工部70との隙間から浸
入しようとする水に対して極めて良好な防水効果が発揮
される。
【0037】なお一旦湾曲変形し、前記リング状接触部
A〜Eが小径側ロッドRaの外周面および大径側ロッド
Rbの内周面に対して圧接状態となった環状シール部材
30は、自らの弾撥力によって生じる摩擦力で、そのま
まの状態を自己保持することになる。したがつて、アン
テナ素子10を縮小すべく小径側ロッドRaを大径側ロ
ッドRbの中へ図8中に破線矢印で示す如く引き込ん
で、保持スプリング50の先端部50bをカラー40か
ら離しても、環状シール部材30は、ただちに図6に示
すような元の環状フィルム31の状態には戻らない。換
言すれば、一旦湾曲変形した短冊状フィルム片31は、
圧縮力を解除しても若干復元する程度であり、ほぼ湾曲
変形状態をそのまま維持することになる。したがつてア
ンテナ素子を縮小した状態(非使用状態)においても防
水効果は十分発揮される。
A〜Eが小径側ロッドRaの外周面および大径側ロッド
Rbの内周面に対して圧接状態となった環状シール部材
30は、自らの弾撥力によって生じる摩擦力で、そのま
まの状態を自己保持することになる。したがつて、アン
テナ素子10を縮小すべく小径側ロッドRaを大径側ロ
ッドRbの中へ図8中に破線矢印で示す如く引き込ん
で、保持スプリング50の先端部50bをカラー40か
ら離しても、環状シール部材30は、ただちに図6に示
すような元の環状フィルム31の状態には戻らない。換
言すれば、一旦湾曲変形した短冊状フィルム片31は、
圧縮力を解除しても若干復元する程度であり、ほぼ湾曲
変形状態をそのまま維持することになる。したがつてア
ンテナ素子を縮小した状態(非使用状態)においても防
水効果は十分発揮される。
【0038】そして特に着目すべき点は、アンテナ素子
10を伸長操作する毎に、すなわち大径側ロッドRbか
ら小径側ロッドRaの引出し操作が行なわれる毎に、環
状シール部材30に対して前述したような湾曲変形させ
るための操作、及び両端部を圧接衝合させるための操作
が、その都度繰り返して行なわれる点である。このため
長期の使用により、たとえロッド径寸法等に変化が生じ
ても、その変化に追従した形で液密化が確保される。こ
のため防水効果が長期に亙つて安定に維持される。
10を伸長操作する毎に、すなわち大径側ロッドRbか
ら小径側ロッドRaの引出し操作が行なわれる毎に、環
状シール部材30に対して前述したような湾曲変形させ
るための操作、及び両端部を圧接衝合させるための操作
が、その都度繰り返して行なわれる点である。このため
長期の使用により、たとえロッド径寸法等に変化が生じ
ても、その変化に追従した形で液密化が確保される。こ
のため防水効果が長期に亙つて安定に維持される。
【0039】又各ロッドに格別の切削加工を施す必要は
殆どないので、製作は容易であり、しかも短冊状フィル
ム片31をリング状に丸めて各ロッド内に挿入するだけ
でよいので、真鍮製のロッドばかりでなくステンレス鋼
製のロッドに対しても何等支障なく容易に適用可能であ
る。なお短冊状フィルム片31は安価であり、予めリン
グ状に成形加工した従来の防水部材に比べると、コスト
を約1/30程度まで低減することが可能である。
殆どないので、製作は容易であり、しかも短冊状フィル
ム片31をリング状に丸めて各ロッド内に挿入するだけ
でよいので、真鍮製のロッドばかりでなくステンレス鋼
製のロッドに対しても何等支障なく容易に適用可能であ
る。なお短冊状フィルム片31は安価であり、予めリン
グ状に成形加工した従来の防水部材に比べると、コスト
を約1/30程度まで低減することが可能である。
【0040】(変形例)実施形態に示された伸縮形ロッ
ドアンテナは、下記の変形例を含んでいる。 (1) 図12の(a)に示す如く、波状屈曲部からなる複
数本(たとえば2本)の突条部32a,32b…を設け
た熱可塑性樹脂製の短冊状フィルム片31を用いて形成
した環状シール部材を備えたもの。 (2) 図12の(b)に示す如く、一側面にのみ山形状に
盛り上がった形状をなす突条部33を設けた熱可塑性樹
脂製の短冊状フィルム片31を用いて形成した環状シー
ル部材を備えたもの。 (3) 短冊状フィルム片31に初期荷重を与えた後、カラ
ー40が大径側ロッドRbの基端開口部側へ後退しない
手段を付加したもの。 (4) カラー40は必ずしも必要ではないので、カラー4
0を削除したもの。
ドアンテナは、下記の変形例を含んでいる。 (1) 図12の(a)に示す如く、波状屈曲部からなる複
数本(たとえば2本)の突条部32a,32b…を設け
た熱可塑性樹脂製の短冊状フィルム片31を用いて形成
した環状シール部材を備えたもの。 (2) 図12の(b)に示す如く、一側面にのみ山形状に
盛り上がった形状をなす突条部33を設けた熱可塑性樹
脂製の短冊状フィルム片31を用いて形成した環状シー
ル部材を備えたもの。 (3) 短冊状フィルム片31に初期荷重を与えた後、カラ
ー40が大径側ロッドRbの基端開口部側へ後退しない
手段を付加したもの。 (4) カラー40は必ずしも必要ではないので、カラー4
0を削除したもの。
【0041】(実施形態についての特徴点)実施形態
(変形例を含む)についての特徴点をまとめると次の通
りである。 [1]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、径の
異なる複数本の導電性管体からなるロッド11〜14を
互いに摺動自在に連結したアンテナ素子10と、このア
ンテナ素子10の小径側ロッドRaと大径側ロッドRb
との繋ぎ目に存在する環状空間部V内に、外部からの浸
水を防止する如く設けられた環状シール部材30と、を
備え、前記環状シール部材30は、長手方向に沿って1
本または複数本の突条部32を有する熱可塑性樹脂製の
短冊状フィルム片31が、リング状に丸められた状態で
前記環状空間部V内に圧縮挿入されることにより、上記
短冊状フィルム片31の前記突条部32を基本的な接触
部として表裏両面長手方向に沿って形成された複数のリ
ング状接触部A〜Eが、前記大径側ロッドRbの内周面
及び前記小径側ロッドRaの外周面に対してそれぞれ所
定圧力で密着し、前記小径側ロッドRaの外周面と前記
大径側ロッドRbの内周面との間を液密にシールする如
く設けられていることを特徴としている。 [2]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、前記
[1]に記載のアンテナであって、熱可塑性樹脂として
4フッ化エチレン樹脂を用いたことを特徴としている。 [3]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、前記
[1]に記載のアンテナであって、環状シール部材30
は、短冊状フィルム片31の長手方向センターラインに
沿って形成された単一の波状屈曲部からなる突条部32
が、小径側ロッドRaの外周面に対して接する態様で環
状空間部Vの内部に挿入されていることを特徴としてい
る。 [4]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、径の
異なる複数本の導電性管体からなるロッド11〜14を
互いに摺動自在に連結したアンテナ素子10と、このア
ンテナ素子10の最小径ロッド11の先端部に設けら
れ、前記最小径ロッド11の先端部位に予め形成されて
いる細径部11aの外周に対して嵌め込まれた短小円筒
部材15a及びこの短小円筒部材15aの中空部開口端
15bを前記最小径ロッド11の先端側において密閉す
る如く挿入固定された栓部材15cとからなるトップ部
15と、前記アンテナ素子10の小径側ロッドRaと大
径側ロッドRbとの繋ぎ目に存在する環状空間部V内
に、外部からの浸水を防止する如く設けられた環状シー
ル部材30と、を備え、前記環状シール部材30は、長
手方向に沿って1本または複数本の突条部32を有する
熱可塑性樹脂製の短冊状フィルム片31が、リング状に
丸められた状態で前記環状空間部V内に圧縮挿入される
ことにより、上記短冊状フィルム片31の前記突条部3
2を基本的な接触部として表裏両面長手方向に沿って形
成された複数のリング状接触部A〜Eが、前記大径側ロ
ッドRbの内周面及び前記小径側ロッドRaの外周面に
対してそれぞれ所定圧力で密着し、前記小径側ロッドR
aの外周面と前記大径側ロッドRbの内周面との間を液
密にシールする如く設けられていることを特徴としてい
る。 [5]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、前記
[4]に記載のアンテナであって、トップ部15は、短
小円筒部材15aの中空部開口端15bを液密に封止す
る如く、樹脂製の栓部材15cが上記短小円筒部材15
aの中空部開口端15bに圧入されたものであることを
特徴としている。 [6]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナの製造方
法は、長手方向に沿って1本又は複数本の突条部32を
有する設定された寸法の熱可塑性樹脂製短冊状フィルム
片31を得る工程と、この工程で得られた前記短冊状フ
ィルム片31を、リング状に丸めた状態で大径側ロッド
Rbの内部に当該大径側ロッドRbの基端開口部側から
挿入する工程と、この工程に引き続き小径側ロッドRa
を前記大径側ロッドRbの内部に当該大径側ロッドRb
の基端開口部側から挿入する工程と、この工程により前
記大径側ロッドRbの内部に挿入された小径側ロッドR
aを前記大径側ロッドRbの先端開口部側から引き出す
ことにより、前記短冊状フィルム片31を前記小径側ロ
ッドRaと大径側ロッドRbとの繋ぎ目に存在する環状
空間部V内においてロッドの軸方向に圧縮する工程と、
を備え、前記突条部32を境とした複数の領域で前記短
冊状フィルム片31を幅方向に湾曲変形させ、且つ両端
部M,Nどうしを圧接衝合させ、前記突条部32を基本
的な接触部として前記短冊状フィルム片31の表裏両面
長手方向に沿って形成された複数のリング状接触部A〜
Eを、前記大径側ロッドRbの内周面及び前記小径側ロ
ッドRaの外周面に対してそれぞれ所定圧力で密着させ
ることを特徴としている。
(変形例を含む)についての特徴点をまとめると次の通
りである。 [1]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、径の
異なる複数本の導電性管体からなるロッド11〜14を
互いに摺動自在に連結したアンテナ素子10と、このア
ンテナ素子10の小径側ロッドRaと大径側ロッドRb
との繋ぎ目に存在する環状空間部V内に、外部からの浸
水を防止する如く設けられた環状シール部材30と、を
備え、前記環状シール部材30は、長手方向に沿って1
本または複数本の突条部32を有する熱可塑性樹脂製の
短冊状フィルム片31が、リング状に丸められた状態で
前記環状空間部V内に圧縮挿入されることにより、上記
短冊状フィルム片31の前記突条部32を基本的な接触
部として表裏両面長手方向に沿って形成された複数のリ
ング状接触部A〜Eが、前記大径側ロッドRbの内周面
及び前記小径側ロッドRaの外周面に対してそれぞれ所
定圧力で密着し、前記小径側ロッドRaの外周面と前記
大径側ロッドRbの内周面との間を液密にシールする如
く設けられていることを特徴としている。 [2]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、前記
[1]に記載のアンテナであって、熱可塑性樹脂として
4フッ化エチレン樹脂を用いたことを特徴としている。 [3]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、前記
[1]に記載のアンテナであって、環状シール部材30
は、短冊状フィルム片31の長手方向センターラインに
沿って形成された単一の波状屈曲部からなる突条部32
が、小径側ロッドRaの外周面に対して接する態様で環
状空間部Vの内部に挿入されていることを特徴としてい
る。 [4]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、径の
異なる複数本の導電性管体からなるロッド11〜14を
互いに摺動自在に連結したアンテナ素子10と、このア
ンテナ素子10の最小径ロッド11の先端部に設けら
れ、前記最小径ロッド11の先端部位に予め形成されて
いる細径部11aの外周に対して嵌め込まれた短小円筒
部材15a及びこの短小円筒部材15aの中空部開口端
15bを前記最小径ロッド11の先端側において密閉す
る如く挿入固定された栓部材15cとからなるトップ部
15と、前記アンテナ素子10の小径側ロッドRaと大
径側ロッドRbとの繋ぎ目に存在する環状空間部V内
に、外部からの浸水を防止する如く設けられた環状シー
ル部材30と、を備え、前記環状シール部材30は、長
手方向に沿って1本または複数本の突条部32を有する
熱可塑性樹脂製の短冊状フィルム片31が、リング状に
丸められた状態で前記環状空間部V内に圧縮挿入される
ことにより、上記短冊状フィルム片31の前記突条部3
2を基本的な接触部として表裏両面長手方向に沿って形
成された複数のリング状接触部A〜Eが、前記大径側ロ
ッドRbの内周面及び前記小径側ロッドRaの外周面に
対してそれぞれ所定圧力で密着し、前記小径側ロッドR
aの外周面と前記大径側ロッドRbの内周面との間を液
密にシールする如く設けられていることを特徴としてい
る。 [5]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナは、前記
[4]に記載のアンテナであって、トップ部15は、短
小円筒部材15aの中空部開口端15bを液密に封止す
る如く、樹脂製の栓部材15cが上記短小円筒部材15
aの中空部開口端15bに圧入されたものであることを
特徴としている。 [6]実施例に示された伸縮形ロッドアンテナの製造方
法は、長手方向に沿って1本又は複数本の突条部32を
有する設定された寸法の熱可塑性樹脂製短冊状フィルム
片31を得る工程と、この工程で得られた前記短冊状フ
ィルム片31を、リング状に丸めた状態で大径側ロッド
Rbの内部に当該大径側ロッドRbの基端開口部側から
挿入する工程と、この工程に引き続き小径側ロッドRa
を前記大径側ロッドRbの内部に当該大径側ロッドRb
の基端開口部側から挿入する工程と、この工程により前
記大径側ロッドRbの内部に挿入された小径側ロッドR
aを前記大径側ロッドRbの先端開口部側から引き出す
ことにより、前記短冊状フィルム片31を前記小径側ロ
ッドRaと大径側ロッドRbとの繋ぎ目に存在する環状
空間部V内においてロッドの軸方向に圧縮する工程と、
を備え、前記突条部32を境とした複数の領域で前記短
冊状フィルム片31を幅方向に湾曲変形させ、且つ両端
部M,Nどうしを圧接衝合させ、前記突条部32を基本
的な接触部として前記短冊状フィルム片31の表裏両面
長手方向に沿って形成された複数のリング状接触部A〜
Eを、前記大径側ロッドRbの内周面及び前記小径側ロ
ッドRaの外周面に対してそれぞれ所定圧力で密着させ
ることを特徴としている。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、十分良好な防水機能
を長期に亙つて安定に発揮することができるのは勿論、
ロッドに格別な加工を施す必要がなく、製作工数および
部品点数が少なくて済み、低コストで製作可能な防水手
段を備えた伸縮形ロッドアンテナを提供できる。
を長期に亙つて安定に発揮することができるのは勿論、
ロッドに格別な加工を施す必要がなく、製作工数および
部品点数が少なくて済み、低コストで製作可能な防水手
段を備えた伸縮形ロッドアンテナを提供できる。
【図1】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
の概略的構成(アンテナ素子縮小時)を示す側面図。
の概略的構成(アンテナ素子縮小時)を示す側面図。
【図2】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
の概略的構成(アンテナ素子伸長時)を一部破断して示
す側面図。
の概略的構成(アンテナ素子伸長時)を一部破断して示
す側面図。
【図3】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
のトップ部の構成を分解して示す断面図。
のトップ部の構成を分解して示す断面図。
【図4】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
の環状シール部材の構成を示す斜視図。
の環状シール部材の構成を示す斜視図。
【図5】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
の環状シール部材を得るための素材である短冊状フィル
ム片(平坦状)を示す斜視図。
の環状シール部材を得るための素材である短冊状フィル
ム片(平坦状)を示す斜視図。
【図6】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
の環状シール部材を得るための素材である短冊状フィル
ム片(円環状)を示す斜視図。
の環状シール部材を得るための素材である短冊状フィル
ム片(円環状)を示す斜視図。
【図7】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
のアンテナ素子組付け開始時の状態を示すロッド連結部
位の断面図。
のアンテナ素子組付け開始時の状態を示すロッド連結部
位の断面図。
【図8】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
のアンテナ素子組付け終了時の状態を示すロッド連結部
位の断面図。
のアンテナ素子組付け終了時の状態を示すロッド連結部
位の断面図。
【図9】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテナ
の環状シール部材が圧縮変形操作により形成されるメカ
ニズムを説明するための図。
の環状シール部材が圧縮変形操作により形成されるメカ
ニズムを説明するための図。
【図10】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテ
ナの環状シール部材の構造を示す平面図。
ナの環状シール部材の構造を示す平面図。
【図11】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテ
ナの環状シール部材の構造を右半面を切断して示す側面
図。
ナの環状シール部材の構造を右半面を切断して示す側面
図。
【図12】本発明の一実施例に係る伸縮形ロッドアンテ
ナの環状シール部材を得るための短冊状フィルム片の変
形例(a)(b)二例を示す斜視図。
ナの環状シール部材を得るための短冊状フィルム片の変
形例(a)(b)二例を示す斜視図。
【図13】従来例に係る伸縮形ロッドアンテナの構成を
示す図で、(a)は第1の従来例に係る概略的構成を示
す側面図、(b)は同従来例のロッド連結部位の拡大断
面図、(c)は第2の従来例に係るロッド連結部位の拡
大断面図。
示す図で、(a)は第1の従来例に係る概略的構成を示
す側面図、(b)は同従来例のロッド連結部位の拡大断
面図、(c)は第2の従来例に係るロッド連結部位の拡
大断面図。
10…アンテナ素子 11〜14…ロッド 15…トップ部 15a…短小円筒部材 15b…中空部開口端 15c…栓部材 30…環状シール部材 31…短冊状フィルム片 32…突条部 Ra…小径側ロッド Rb…大径側ロッド V…環状空間部 A〜E…リング状接触部
Claims (6)
- 【請求項1】径の異なる複数本の導電性管体からなるロ
ッドを互いに摺動自在に連結したアンテナ素子と、 このアンテナ素子の小径側ロッドと大径側ロッドとの繋
ぎ目に存在する環状空間部内に、外部からの浸水を防止
する如く設けられた環状シール部材と、 を備え、前記環状シール部材は、 長手方向に沿って1本又は複数本の突条部を有する熱可
塑性樹脂製の短冊状フィルム片が、リング状に丸められ
た状態で前記環状空間部内に圧縮挿入されることによ
り、上記短冊状フィルム片の前記突条部を基本的な接触
部として表裏両面長手方向に沿って形成された複数のリ
ング状接触部が、前記大径側ロッドの内周面及び前記小
径側ロッドの外周面に対してそれぞれ所定圧力で密着
し、前記小径側ロッドの外周面と前記大径側ロッドの内
周面との間を液密にシールする如く設けられていること
を特徴とする伸縮形ロッドアンテナ。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂として4フッ化エチレン樹脂
を用いたことを特徴とする請求項1に記載の伸縮形ロッ
ドアンテナ。 - 【請求項3】環状シール部材は、短冊状フィルム片の長
手方向センターラインに沿って形成された単一の突条部
が、小径側ロッドの外周面に対して接する態様で環状空
間部内に挿入されていることを特徴とする請求項1に記
載の伸縮形ロッドアンテナ。 - 【請求項4】径の異なる複数本の導電性管体からなるロ
ッドを互いに摺動自在に連結したアンテナ素子と、 このアンテナ素子の最小径ロッドの先端部に設けられ、
前記最小径ロッドの先端部位に予め形成されている細径
部の外周に対して嵌め込まれた短小円筒部材及びこの短
小円筒部材の中空部開口端を前記最小径ロッドの先端側
において密閉する如く挿入固定された栓部材とからなる
トップ部と、 前記アンテナ素子の小径側ロッドと大径側ロッドとの繋
ぎ目に存在する環状空間部内に、外部からの浸水を防止
する如く設けられた環状シール部材と、 を備え、前記環状シール部材は、 長手方向に沿って1本又は複数本の突条部を有する熱可
塑性樹脂製の短冊状フィルム片が、リング状に丸められ
た状態で前記環状空間部内に圧縮挿入されることによ
り、上記短冊状フィルム片の前記突条部を基本的な接触
部として表裏両面長手方向に沿って形成された複数のリ
ング状接触部が、前記大径側ロッドの内周面及び前記小
径側ロッドの外周面に対してそれぞれ所定圧力で密着
し、前記小径側ロッドの外周面と前記大径側ロッドの内
周面との間を液密にシールする如く設けられていること
を特徴とする伸縮形ロッドアンテナ。 - 【請求項5】トップ部は、短小円筒部材の中空部開口端
を液密に封止する如く、樹脂製の栓部材が上記短小円筒
部材の中空部開口端に圧入されたものであることを特徴
とする請求項4に記載の伸縮形ロッドアンテナ。 - 【請求項6】長手方向に沿って1本又は複数本の突条部
を有する設定された寸法の熱可塑性樹脂製短冊状フィル
ム片を得る工程と、 この工程で得られた前記短冊状フィルム片をリング状に
丸めた状態で大径側ロッドの内部に当該大径側ロッドの
基端開口部側から挿入する工程と、 この工程に引き続き小径側ロッドを前記大径側ロッドの
内部に当該大径側ロッドの基端開口部側から挿入する工
程と、 この工程により前記大径側ロッドの内部に挿入された小
径側ロッドを前記大径側ロッドの先端開口部側から引き
出すことにより、前記短冊状フィルム片を前記小径側ロ
ッドと大径側ロッドとの繋ぎ目に存在する環状空間部内
においてロッドの軸方向に圧縮する工程と、 を備え、前記突条部を境とした複数の領域で前記短冊状
フィルム片を幅方向に湾曲変形させ、且つ両端部どうし
を圧接衝合させ、前記突条部を基本的な接触部として前
記短冊状フィルム片の表裏両面長手方向に沿って形成さ
れた複数のリング状接触部を、前記大径側ロッドの内周
面及び前記小径側ロッドの外周面に対してそれぞれ所定
圧力で密着させることを特徴とする伸縮形ロッドアンテ
ナの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10083508A JPH11239013A (ja) | 1997-12-19 | 1998-03-30 | 伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35132197 | 1997-12-19 | ||
| JP9-351321 | 1997-12-19 | ||
| JP10083508A JPH11239013A (ja) | 1997-12-19 | 1998-03-30 | 伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11239013A true JPH11239013A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=26424532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10083508A Pending JPH11239013A (ja) | 1997-12-19 | 1998-03-30 | 伸縮形ロッドアンテナ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11239013A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100704275B1 (ko) * | 2006-06-21 | 2007-04-09 | 임미숙 | 단말기용 안테나 |
| KR101093458B1 (ko) | 2010-06-28 | 2011-12-13 | (주)파트론 | 다단 접철식 리트랙터블 로드 안테나의 c-링 일체형 스프링 패턴 |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10083508A patent/JPH11239013A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100704275B1 (ko) * | 2006-06-21 | 2007-04-09 | 임미숙 | 단말기용 안테나 |
| KR101093458B1 (ko) | 2010-06-28 | 2011-12-13 | (주)파트론 | 다단 접철식 리트랙터블 로드 안테나의 c-링 일체형 스프링 패턴 |
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