JPH11240423A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JPH11240423A
JPH11240423A JP10247097A JP24709798A JPH11240423A JP H11240423 A JPH11240423 A JP H11240423A JP 10247097 A JP10247097 A JP 10247097A JP 24709798 A JP24709798 A JP 24709798A JP H11240423 A JPH11240423 A JP H11240423A
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shaft
wiper
arm
main lever
lever
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインレバーとサブレバー及びアームヘッド
によって4節リンク式とされることで払拭範囲が拡大す
るのみならず、ワイパアームの動作がスムースで乗員が
違和感を感じることがない車両用ワイパ装置を得る。 【解決手段】 車両用ワイパは、アームヘッド24にメ
インレバー14及びサブレバー16が連結された4節リ
ンク式とされている。メインレバー14の回転角速度に
対してワイパアーム12の回転角速度が0.75倍〜
1.25倍の範囲(変動幅が±25%の範囲)となるメ
インレバー14の回転角範囲が設定され、このメインレ
バー14の回転角範囲内でワイパアーム12が所定角度
回動するように、各レバーによる4節リンク機構の連結
軸間のピッチa乃至ピッチdが設定されている。したが
って、払拭範囲が拡大するのみならず、ワイパアーム1
2の動作がスムースでその回転角速度の変動幅が大きく
なり過ぎることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のウインドシ
ールドガラス等を払拭する車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラス等を払
拭する車両用ワイパ装置は、ワイパアームとこのワイパ
アームに保持されたワイパブレードとによって構成され
ている。
【0003】ワイパアームは、アームヘッドの一端部が
ピボット軸に固定されており、アームヘッドの他端部に
はリテーナが所定角度回動可能に支軸を介して連結され
ている。これらアームヘッドとリテーナとの間にはスプ
リングが掛け渡されており、常にリテーナをウインドシ
ールドガラス等の払拭面の方向へ付勢している。リテー
ナの先端部には、アームピースが固着されている。アー
ムピースの先端部は略U字状に屈曲されて保持部となっ
ており、ワイパブレードを連結保持している。一方、ワ
イパブレードは、払拭面に接触して払拭するブレードラ
バーと、このブレードラバーを保持する複数の保持レバ
ーとによって構成されている。
【0004】この車両用ワイパ装置の作動時には、ワイ
パアーム及びワイパブレードが往復回動することによ
り、ブレードラバーがウインドシールドガラス面に密着
しながら移動して雨滴を払拭する。
【0005】ところで、このような車両用ワイパ装置で
は、ウインドシールドガラス面の全域において出来るだ
け拭き残しの領域が生じないように(払拭範囲が拡大す
るように)、伸縮式ワイパアームを備えた広範囲払拭型
のものが提案されており、さらに、この広範囲払拭型の
ワイパ装置のうち、特に4節リンク式ワイパアームと称
されるワイパアームを備えたワイパ装置が知られている
(一例として、特開昭61−181745号公報)。
【0006】この種の4節リンク式とされるワイパアー
ムを備えた車両用ワイパ装置では、一対のメインレバー
及びサブレバーを備えている。メインレバーはピボット
軸に連結固定されており、また、サブレバーは、ピボッ
ト軸から所定距離離間した位置に設けられた支軸に回動
可能に支持されている。さらに、これらのメインレバー
及びサブレバーは、互いに並列状態で配置されると共
に、それぞれの先端部に連結軸を介してアームヘッドが
回転可能に連結された構成となっている。
【0007】ピボット軸と共にメインレバーが回動する
と、メインレバーの回動動作に従動してアームヘッドの
動作を規制するサブレバーによって、アームヘッドがピ
ボット軸から相対的に接離しながら回動し、結果的にワ
イパアームの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭
位置ではワイパアームの全長が見掛け上伸長して、その
払拭範囲が拡大する。したがって、例えば、縦寸法が比
較的長く設定されたウインドシールドガラス面を払拭す
る場合に、一般的なワイパアームを備えたワイパ装置
(ピボット軸に直接アームヘッドが固定され、ワイパア
ーム及びワイパブレードが単にこのピボット軸を中心に
往復円弧回転するもの)に比べると、ウインドシールド
ガラス面の全域において拭き残しの領域が生じ難くな
る。
【0008】ところで、この種の4節リンク式とされる
ワイパアームを備えた車両用ワイパ装置では、前述の如
く所定の払拭位置でワイパアームの全長が見掛け上伸長
して払拭範囲が拡大するが、反面、その払拭動作は回転
運動と伸縮運動の複合運動によるものであるため、ワイ
パアーム(ワイパブレード)の回転速度(角速度)が、
上反転位置から下反転位置までの間で不規則に変化して
(速くなったり遅くなって)、運転者が違和感を感じる
場合があった。
【0009】これは、上反転位置から下反転位置までの
間におけるワイパアーム(ワイパブレード)の回転角速
度の変化率(変動幅)が大きくなり過ぎることに原因が
あり、例えば、前記一般的なワイパアームを備えたワイ
パ装置(ピボット軸に直接アームヘッドが固定され、ワ
イパアーム及びワイパブレードが単にこのピボット軸を
中心に往復円弧回転するもの)に比べて、前記回転角速
度の変動幅が±25%を越えると、大半の運転者が違和
感を感じる。
【0010】また、例えば、前記回転角速度の変動幅が
大きいとワイパ装置への入力荷重が瞬間的に大きくな
り、各部品の強度確保のための別の新たな対策が必要に
なったり、前記反転位置付近で回転角速度が大きいと、
慣性力に起因してワイパアーム(ワイパブレード)が顕
著にオーバーランする恐れもあり、これを防止するため
の別の新たな対策が必要になってしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、メインレバーとサブレバー及びこれらが連結され
たアームヘッドによって4節リンク式とされることで払
拭範囲が拡大するのみならず、ワイパアームの動作がス
ムースで乗員が違和感を感じることがない車両用ワイパ
装置を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の車
両用ワイパ装置は、車体に設けられた回動軸に連結され
前記回動軸と共に回動するメインレバーと、前記回動軸
から所定距離離間して前記車体に設けられた支軸に回動
可能に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先
端部が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共
に前記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して回転
可能に連結されるアームヘッドと、を有して形成された
4節リンクと、前記アームヘッドに連結されると共に先
端にワイパブレードが連結され、前記メインレバーの回
動に連動して所定角度回動するワイパアームと、を備え
た車両用ワイパ装置において、前記ワイパアームの回転
角速度が前記メンイレバーの回転角速度に対して0.7
5倍〜1.25倍の範囲内となる前記メンイレバーの前
記回転角範囲を設定し、前記メンイレバーの回転角範囲
で前記ワイパアームが前記所定角度回動するように、前
記回動軸と第1の連結軸との間のピッチ、前記第1の連
結軸と第2の連結軸との間のピッチ、前記支軸と第2の
連結軸との間のピッチ、及び、前記回動軸と支軸との間
のピッチ、のそれぞれの相対比率を設定した、ことを特
徴としている。
【0013】請求項1記載の車両用ワイパ装置では、メ
インレバーは回動軸に連結固定されており、また、サブ
レバーは、回動軸から所定距離離間して設けられた支軸
に回動可能に支持されている。さらに、これらのメイン
レバー及びサブレバーは、互いに並列状態で配置される
と共に、メインレバーの先端部には第1の連結軸を介し
てアームヘッドが回転可能に連結され、サブレバーの先
端部には第2の連結軸を介してアームヘッドが回転可能
に連結され、全体として4節リンク機構が形成された構
成となっている。
【0014】回動軸と共にメインレバーが回動すると、
メインレバーの回動動作に従動してアームヘッドの動作
を規制するサブレバーによって、アームヘッドが回動軸
から相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアー
ムの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置では
ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲
が拡大する。したがって、一般的なワイパアームを備え
たワイパ装置(ピボット軸に直接アームヘッドが固定さ
れ、ワイパアーム及びワイパブレードが単にこのピボッ
ト軸を中心に往復円弧回転するもの)に比べると、ウイ
ンドシールドガラス面の全域において拭き残しの領域が
生じ難くなる。
【0015】ここで、請求項1記載の車両用ワイパ装置
では、4節リンク機構を構成する各レバー及び軸の配置
関係が、所定に設定されている。すなわち、このワイパ
装置では、4節リンク機構を成立させつつ、ワイパアー
ムの回動角度(払拭範囲)が所定の角度に設定される。
そして、ワイパアームの回転角速度がメンイレバーの回
転角速度に対して0.75倍〜1.25倍の範囲(変動
幅が±25%以内の範囲)となるメンイレバーの回転角
範囲が設定される。この設定されたメンイレバーの回転
角範囲で、ワイパアームが前記所定角度回動するよう
に、回動軸と第1の連結軸との間のピッチ、第1の連結
軸と第2の連結軸との間のピッチ、支軸と第2の連結軸
との間のピッチ、及び、回動軸と支軸との間のピッチ、
のそれぞれの相対比率が設定されている。
【0016】これにより、4節リンク式、すなわちワイ
パアームを回転運動させながら見掛け上伸縮運動させた
複合運動で広範囲を払拭するワイパアーム(ワイパブレ
ード)の上反転位置から下反転位置までの間において、
回転角速度の変動幅が大きくなり過ぎることがないた
め、一般的なワイパアームを備えたワイパ装置と同様
に、ワイパアームの払拭動作によって運転者はほとんど
違和感を感じることがない。
【0017】このように、請求項1記載の車両用ワイパ
装置は、メインレバーとサブレバー及びこれらが連結さ
れたアームヘッドによって4節リンク式とされることで
払拭範囲が拡大するのは勿論のこと、ワイパアームの動
作がスムースで乗員はほとんど違和感を感じることがな
い。また、回転角速度の変動幅が少ないため、ワイパ装
置への入力荷重が瞬間的に大きくなることがなく、各部
品の強度確保のための別の新たな対策等も不要である。
さらに、反転位置付近で回転角速度が大きくなることが
ないため、ワイパアーム(ワイパブレード)が顕著にオ
ーバーランする恐れもない。
【0018】さらに、払拭面のある領域を払拭させるた
めに、例えば或る形状のウインドシールドガラスを払拭
するためワイパアームの回動角度(払拭範囲)を94.
8°に設定した場合には、このワイパアームの回転角速
度がメンイレバーの回転角速度に対して0.75倍〜
1.25倍の範囲となるメインレバーの回転角範囲を7
5°〜178°とし、この設定されたメンイレバーの回
転角範囲で、ワイパアームが前述の如く94.8°回動
するために好適な前記相対比率としては、例えば、前記
各ピッチの相対比率を、1:1.06:2.12:2.
56とすることが好ましい。
【0019】請求項2に係る発明の車両用ワイパ装置
は、車体に設けられた回動軸に連結され前記回動軸と共
に回動するメインレバーと、前記回動軸から所定距離離
間して前記車体に設けられた支軸に回動可能に支持され
たサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1の連
結軸を介して回転可能に連結されると共に前記サブレバ
ーの先端部が第2の連結軸を介して回転可能に連結され
るアームヘッドと、を有して4節リンクが形成され、前
記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパブレー
ドが連結されるワイパアームを備えた車両用ワイパ装置
において、前記回動軸と第1の連結軸との間のピッチ、
前記第1の連結軸と第2の連結軸との間のピッチ、前記
支軸と第2の連結軸との間のピッチ、及び、前記回動軸
と支軸との間のピッチ、のそれぞれの相対比率を、前記
メンイレバーの回転角速度に対して前記ワイパアームの
回転角速度がワイパアームの払拭範囲の全領域において
0.75倍〜1.25倍の範囲内となるように設定し
た、ことを特徴としている。
【0020】請求項2記載の車両用ワイパ装置では、メ
インレバーは回動軸に連結固定されており、また、サブ
レバーは、回動軸から所定距離離間して設けられた支軸
に回動可能に支持されている。さらに、これらのメイン
レバー及びサブレバーは、互いに並列状態で配置される
と共に、メインレバーの先端部には第1の連結軸を介し
てアームヘッドが回転可能に連結され、サブレバーの先
端部には第2の連結軸を介してアームヘッドが回転可能
に連結され、全体として4節リンク機構が形成された構
成となっている。
【0021】回動軸と共にメインレバーが回動すると、
メインレバーの回動動作に従動してアームヘッドの動作
を規制するサブレバーによって、アームヘッドが回動軸
から相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアー
ムの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置では
ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲
が拡大する。したがって、一般的なワイパアームを備え
たワイパ装置(ピボット軸に直接アームヘッドが固定さ
れ、ワイパアーム及びワイパブレードが単にこのピボッ
ト軸を中心に往復円弧回転するもの)に比べると、ウイ
ンドシールドガラス面の全域において拭き残しの領域が
生じ難くなる。
【0022】ここで、請求項2記載の車両用ワイパ装置
では、4節リンク機構を構成する各レバー及び軸の配置
関係が、所定に設定されている。すなわち、メンイレバ
ーの回転角速度に対してワイパアームの回転角速度が
0.75倍〜1.25倍の範囲(変動幅が±25%以内
の範囲)となるように、回動軸と第1の連結軸との間の
ピッチ、第1の連結軸と第2の連結軸との間のピッチ、
支軸と第2の連結軸との間のピッチ、及び、回動軸と支
軸との間のピッチ、のそれぞれの相対比率が設定されて
いる。
【0023】これにより、4節リンク式、すなわちワイ
パアームを回転運動させながら見掛け上伸縮運動させた
複合運動で広範囲を払拭するワイパアーム(ワイパブレ
ード)の上反転位置から下反転位置までの間において、
回転角速度の変動幅が大きくなり過ぎることがないた
め、一般的なワイパアームを備えたワイパ装置と同様
に、ワイパアームの払拭動作によって運転者はほとんど
違和感を感じることがない。
【0024】このように、請求項2記載の車両用ワイパ
装置は、メインレバーとサブレバー及びこれらが連結さ
れたアームヘッドによって4節リンク式とされることで
払拭範囲が拡大するのは勿論のこと、ワイパアームの動
作がスムースで乗員はほとんど違和感を感じることがな
い。また、回転角速度の変動幅が少ないため、ワイパ装
置への入力荷重が瞬間的に大きくなることがなく、各部
品の強度確保のための別の新たな対策等も不要である。
さらに、反転位置付近で回転角速度が大きくなることが
ないため、ワイパアーム(ワイパブレード)が顕著にオ
ーバーランする恐れもない。
【0025】さらに、払拭面のある領域を払拭させる場
合、前述の如くメンイレバーの回転角速度に対してワイ
パアームの回転角速度が0.75倍〜1.25倍の範囲
とするために好適な前記相対比率としては、例えば、前
記各ピッチの相対比率を、1:1.06:2.12:
2.56とすることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】図2には本発明の実施の形態に係
る車両用ワイパ装置10の全体構成が平面図にて示され
ている。また、図3には車両に適用された状態のワイパ
装置10が車両正面図にて示されている。
【0027】このワイパ装置10は、ワイパアーム12
とこのワイパアーム12に保持されたワイパブレード3
6とによって構成されている。
【0028】ワイパアーム12は、メインレバー14及
びサブレバー16を備えている。メインレバー14は、
その一端部が、車体に設けられた回動軸としてのピボッ
ト軸18に固定されており、常にピボット軸18と共に
回動する。また、サブレバー16は、ピボット軸18か
ら所定距離離間した位置に設けられた支軸20に回動可
能に支持され、このピボット軸18と支軸20との間の
車体またはフレームが不動リンクFを形成している。さ
らに、これらのメインレバー14及びサブレバー16
は、互いに並列状態で配置されると共に、メインレバー
14の先端部には、第1の連結軸としての連結軸22に
よってアームヘッド24が回転可能に連結されており、
また、サブレバー16の先端部には、第2の連結軸とし
ての連結軸26によってアームヘッド24が回転可能に
連結された構成となっている。
【0029】アームヘッド24の他端部には、ワイパア
ーム12を構成するリテーナ28がウインドシールドガ
ラスGに接近及び離間する方向に所定角度回動可能に支
軸30を介して連結されている。さらに、リテーナ28
とアームヘッド24との間には、スプリング(図示省
略)が掛け渡されており、常にリテーナ28をウインド
シールドガラスGの払拭面の方向へ付勢している。ま
た、リテーナ28の先端部には、リテーナ28と共にワ
イパアーム12を構成するアームピース32が固着され
ている。アームピース32の先端部は略U字状に屈曲さ
れて保持部34となっており、ワイパブレード36を図
示しないクリップ部材を介して連結保持している。
【0030】以上の如く、ワイパ装置10は、4節リン
ク式とされたワイパアーム12を備えており、ピボット
軸18と共にメインレバー14が回動すると、メインレ
バー14の回動動作に従動してアームヘッド24の動作
を規制するサブレバー16によって、アームヘッド24
がピボット軸18から相対的に接離しながら回動し、結
果的にワイパアーム12の全長が伸縮する(アームヘッ
ド24の支持位置が変位してその全長が見掛け上伸縮す
る)構成である。
【0031】また、アームヘッド24には、リンクカバ
ー40が取り付けられている。リンクカバー40は、樹
脂製で全体として略扇形に形成されており、アームヘッ
ド24に対し上方から被せられて取り付けられている。
このリンクカバー40は、前述したメインレバー14及
びサブレバー16の直上へ向けて延出された配置状態
(メインレバー14及びサブレバー16に対し車両外側
に位置した状態)となっており、メインレバー14及び
サブレバー16等から成るリンク機構部分(少なくとも
各レバー及びアームヘッド24で囲まれた領域)を被覆
している。
【0032】この場合、このリンクカバー40は、メイ
ンレバー14及びサブレバー16の移動範囲のうち車両
のエンジンフードF(図3参照)によって被覆されない
非被覆範囲を少なくとも被覆するように、その寸法や形
状が設定されている。したがって、アームヘッド24に
リンクカバー40が取り付けられた状態では、メインレ
バー14及びサブレバー16等から成るリンク機構部分
(少なくとも各レバー及びアームヘッド24で囲まれた
領域)は外部には露出しないように構成されている。
【0033】さらにここで、このワイパ装置10では、
4節リンク機構を構成する各レバー及び軸の配置関係
が、所定に設定されている。すなわち、このワイパ装置
10では、4節リンク機構を成立させつつ、ワイパアー
ム12の回動角度(払拭範囲)が所定の角度に設定され
る。例えば、本実施の形態においては、車両のウインド
シールドガラスの形状に対応させてワイパアーム12の
回動角度(払拭角)を94.8°に設定している。さら
に、一般的なワイパアーム(ピボット軸に直接アームヘ
ッドが固定され、ワイパアームが単にこのピボット軸を
中心に往復円弧回転するもの)の回転角速度に等価のメ
ンイレバー14の回転角速度に対して、ワイパアーム1
2の回転角速度が0.75倍〜1.25倍の範囲となる
メンイレバー14の回動角範囲を設定し、そのメンイレ
バー14の回動角範囲(図4の範囲A)で上記ワイパア
ーム12の回動角度94.8°を得るように、4節リン
ク機構を構成する各レバー及び軸の配置関係が所定に設
定されている。
【0034】すなわち、図1に示す如く、ピボット軸1
8と連結軸22との間のピッチa、連結軸22と連結軸
26との間のピッチb、支軸20と連結軸26との間の
ピッチc、及び、ピボット軸18と支軸20との間のピ
ッチd、のそれぞれの相対比率が,メンイレバー14の
回転角速度に対してワイパアーム12の回転角速度が
0.75倍〜1.25倍の範囲となるメンイレバー14
の回動角範囲(図4の範囲A)のうち、75°〜178
°を設定して、上記所定のワイパアーム回動角度94.
8°を得る各レバーのピッチ、例えば、前記a:b:
c:d=1:1.06:2.12:2.56に設定され
ている。
【0035】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0036】上記構成の車両用ワイパ装置10では、ピ
ボット軸18の回動に伴ってワイパアーム12及びワイ
パブレード36が往復回動することにより、ウインドシ
ールドガラス面の雨滴等を払拭する。
【0037】この場合、ピボット軸18と共にメインレ
バー14が回動すると、メインレバー14の回動動作に
従動してアームヘッド24の動作を規制するサブレバー
16によって、アームヘッド24がピボット軸18から
相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアーム1
2の全長が伸縮する(アームヘッド24の支持位置が変
位してその全長が見掛け上伸縮する)。これにより、所
定の払拭位置ではワイパアーム12の全長が見掛け上伸
長して、その払拭範囲が拡大する。したがって、一般的
なワイパアームを備えたワイパ装置に比べると、ウイン
ドシールドガラス面の全域において拭き残しの領域が生
じ難くなる。
【0038】また、このワイパ装置10では、アームヘ
ッド24にリンクカバー40が一体的に設けられている
ため、メインレバー14とサブレバー16及びアームヘ
ッド24によって構成されるリンク機構部分の移動範囲
に雪や氷等が付着したり滞留しようとしても、これがリ
ンクカバー40によって防止される。したがって、リン
ク機構すなわちワイパ装置10の円滑な作動が阻害され
ることを防止できる。また特に、前記リンク機構の移動
範囲に小枝などの異物が不用意に入り込むことも防止で
きる。
【0039】さらにここで、本実施の形態に係るワイパ
装置10では、4節リンク機構を構成する各レバー及び
軸の配置関係が、所定に設定されている。すなわち、こ
のワイパ装置10では、4節リンク機構を成立させつ
つ、ワイパアーム12の回動角度(払拭範囲)が所定の
角度に設定される。そして、ワイパアーム12の回転角
速度がメンイレバー14の回転角速度に対して0.75
倍〜1.25倍の範囲(変動幅が±25%以内の範囲)
となるメンイレバー14の回転角範囲が設定される。こ
の設定されたメンイレバー14の回転角範囲で、ワイパ
アーム12が前記所定角度回動するように、ピボット軸
18と連結軸22との間のピッチa、連結軸22と連結
軸26との間のピッチb、支軸20と連結軸26との間
のピッチc、及び、ピボット軸18と支軸20との間の
ピッチd、のそれぞれの相対比率が設定されている。
【0040】例えば、図4には、ワイパアーム12の回
動角度(払拭範囲)を94.8°に設定し、前記ピッチ
a乃至ピッチdのそれぞれの比率を、1:1.06:
2.12:2.56として設定して構成した場合の、ワ
イパアーム12の回転角速度の特性図が示されている。
なお、図4において、横軸は、メンイレバー14の回転
角α(ピボット軸18と支軸20とを結んだ線と、ピボ
ット軸18と連結軸22とを結んだ線と、が成す角度)
であり、縦軸は、メンイレバー14の回転角速度に対す
るワイパアーム12の回転角速度比である。
【0041】この図4において、回転角αが0°〜X°
の範囲、及び、Z°〜360°の範囲については、リン
ク機構が成立しない領域である。また、回転角αがY°
〜Z°の範囲については、ワイパアーム12の回転角速
度が「−」であり、これは通常ワイパアームの進行方向
に対しワイパアーム12が逆行していることを示してい
る。したがって、この領域においても装置の使用が不可
である。したがって、装置として成立するのは、回転角
αがX°〜Y°の領域である。
【0042】ここで、前述の如く所定の回動角度に設定
されたワイパアーム12の回転角速度がメンイレバー1
4の回転角速度に対して0.75倍〜1.25倍の範囲
(変動幅が±25%以内の範囲)となるメンイレバー1
4の回転角範囲が設定される。例えば、ワイパアーム1
2の回動角度(払拭角)を前述の如く94.8°に設定
した場合には、このワイパアーム12の回転角速度がメ
ンイレバー14の回転角速度に対して0.75倍〜1.
25倍の範囲となるメインレバー14の回転角範囲のう
ち、75°〜178°とすると好適である。この設定さ
れたメンイレバー14の回転角範囲で、ワイパアーム1
2が前記所定角度(94.8°)回動するように、前記
ピッチa乃至ピッチdのそれぞれの比率を、1:1.0
6:2.12:2.56として設定している。このよう
に設定されることにより、ワイパアーム12の回動角度
の全域において、ワイパアーム12の回転角速度がメイ
ンレバー14の回転角速度に対して0.75倍〜1.2
5倍(変動幅が±25%以内の範囲)となる。
【0043】ここで、前述の如くメンイレバー14の回
転角速度に対してワイパアーム12の回転角速度が0.
75倍〜1.25倍の範囲とするために、前記ピッチa
乃至ピッチdのそれぞれの相対比率の境界値(限界値)
を考察する。
【0044】メンイレバー14の回転角速度に対するワ
イパアーム12の回転角速度を限界にまで略同じにでき
る前記相対比率(この比率を、上限値という)は、例え
ば、前記ピッチa乃至ピッチdのそれぞれの比率を1:
1.05:2.2:2.99として設定すれば、図5に
示す如く、回転角αが100°〜160°程度の領域に
おいて、メンイレバー14の回転角速度に対してワイパ
アーム12の回転角速度を略同じに設定することができ
る。
【0045】このように、メンイレバー14の回転角速
度に対するワイパアーム12の回転角速度を限界にまで
略同じにできる前記相対比率の組み合わせが、図6にデ
ータとして示されており、さらに、この図6に示すこれ
らのデータを三次元のグラフとして表したものが図7に
示されている。
【0046】一方、メンイレバー14の回転角速度に対
するワイパアーム12の回転角速度の変動幅が限界にま
で達した場合の前記相対比率(この比率を、下限値とい
う)は、例えば、前記ピッチa乃至ピッチdのそれぞれ
の比率を1:1:2.2:2.53として設定すれば、
図8に示す如く、回転角αが150°付近でワイパアー
ム12の回転角速度の変動幅が+25%の最大限度(A
点)に達しており、前述の下限値(+側の限界値)であ
ることが判る。また、例えば、前記ピッチa乃至ピッチ
dのそれぞれの比率を1:1.05:2.2:2.56
として設定すれば、図9に示す如く、回転角αが80°
付近でワイパアーム12の回転角速度の変動幅が−25
%の最大限度(B点)に達しており、前述の下限値(−
側の限界値)であることが判る。
【0047】このように、メンイレバー14の回転角速
度に対するワイパアーム12の回転角速度の変動幅が限
界にまで達した場合の前記相対比率の組み合わせが、図
10にデータとして示されており、さらに、この図10
に示すこれらのデータを三次元のグラフとして表したも
のが図11に示されている。
【0048】したがって、図6及び図7に示す上限値と
図10及び図11に示す下限値との間に存在する前記相
対比率の組み合わせであれば、メンイレバー14の回転
角速度に対するワイパアーム12の回転角速度を0.7
5倍〜1.25倍の範囲(変動幅が±25%以内の範
囲)とすることができる。すなわち、図7に示す上限値
と図11に示す下限値とを合成し一つのグラフに表した
ものが図12であり、前記上限値と下限値との間に存在
する前記相対比率の組み合わせを選択することにより、
メンイレバー14の回転角速度に対するワイパアーム1
2の回転角速度を0.75倍〜1.25倍の範囲(変動
幅が±25%以内の範囲)とすることができる。
【0049】これにより、4節リンク式とされるワイパ
アーム12(ワイパブレード36)の上反転位置から下
反転位置までの間における回転角速度の変動幅が大きく
なり過ぎることがないため、一般的なワイパアームを備
えたワイパ装置と同様に、運転者はほとんど違和感を感
じることがない。
【0050】このように、本実施の形態に係る車両用ワ
イパ装置10は、メインレバー14とサブレバー16及
びこれらが連結されたアームヘッド24によって4節リ
ンク式、すなわちワイパアーム12を回転運動させなが
ら見掛け上伸縮運動させた複合運動で払拭範囲を拡大す
るのは勿論のこと、ワイパアーム12の動作がスムース
でその回転角速度の変動幅が一般的なワイパアームと同
様に少ないため、乗員はほとんど違和感を感じることが
ない。また、ワイパアーム12の回転角速度の変動幅が
一般的なワイパアームと同様に少ないため、ワイパ装置
10への入力荷重が瞬間的に大きくなることがなく、各
部品の強度確保のための別の新たな対策等も不要であ
る。さらに、反転位置付近で回転角速度が大きくなるこ
とがないため、ワイパアーム12(ワイパブレード3
6)が顕著にオーバーランする恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の4節リ
ンク機構を構成する各レバー及び軸の配置関係を示す平
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構
成を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るワイパ装置が車両に
適用された状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワイパ装置における
レバーと軸のピッチの相対比率を所定に設定して構成し
た場合のワイパアームの回転角速度の特性図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るワイパ装置における
レバーと軸のピッチの相対比率を上限値のうちの一つに
設定して構成した場合のワイパアームの回転角速度の特
性図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るワイパ装置における
レバーと軸のピッチの相対比率の上限値の組み合わせを
示す相対比率の対応図である。
【図7】図6に示すデータを三次元のグラフとして表し
た上限相対比率の対応図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るワイパ装置における
レバーと軸のピッチの相対比率を下限値のうちの一つに
設定して構成した場合のワイパアームの回転角速度の特
性図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るワイパ装置における
レバーと軸のピッチの相対比率を下限値のうちの一つに
設定して構成した場合のワイパアームの回転角速度の特
性図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るワイパ装置におけ
るレバーと軸のピッチの相対比率の下限値の組み合わせ
を示す相対比率の対応図である。
【図11】図10に示すデータを三次元のグラフとして
表した下限相対比率の対応図である。
【図12】図7に示す上限相対比率と図11に示す下限
相対比率とを合成し一つのグラフに表した対応図であ
る。
【符号の説明】
10 ワイパ装置 12 ワイパアーム 14 メインレバー 16 サブレバー 18 ピボット軸(回動軸) 20 支軸 22 連結軸(第1の連結軸) 24 アームヘッド 26 連結軸(第2の連結軸) 36 ワイパブレード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に設けられた回動軸に連結され前記
    回動軸と共に回動するメインレバーと、前記回動軸から
    所定距離離間して前記車体に設けられた支軸に回動可能
    に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部
    が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共に前
    記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して回転可能
    に連結されるアームヘッドと、を有して形成された4節
    リンクと、 前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパブレ
    ードが連結され、前記メインレバーの回動に連動して所
    定角度回動するワイパアームと、 を備えた車両用ワイパ装置において、 前記ワイパアームの回転角速度が前記メンイレバーの回
    転角速度に対して0.75倍〜1.25倍の範囲内とな
    る前記メンイレバーの回転角範囲を設定し、 前記メンイレバーの前記回転角範囲で前記ワイパアーム
    が前記所定角度回動するように、前記回動軸と第1の連
    結軸との間のピッチ、前記第1の連結軸と第2の連結軸
    との間のピッチ、前記支軸と第2の連結軸との間のピッ
    チ、及び、前記回動軸と支軸との間のピッチ、のそれぞ
    れの相対比率を設定した、 ことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 車体に設けられた回動軸に連結され前記
    回動軸と共に回動するメインレバーと、前記回動軸から
    所定距離離間して前記車体に設けられた支軸に回動可能
    に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部
    が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共に前
    記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して回転可能
    に連結されるアームヘッドと、を有して4節リンクが形
    成され、前記アームヘッドに連結されると共に先端にワ
    イパブレードが連結されるワイパアームを備えた車両用
    ワイパ装置において、 前記回動軸と第1の連結軸との間のピッチ、前記第1の
    連結軸と第2の連結軸との間のピッチ、前記支軸と第2
    の連結軸との間のピッチ、及び、前記回動軸と支軸との
    間のピッチ、のそれぞれの相対比率を、前記メンイレバ
    ーの回転角速度に対して前記ワイパアームの回転角速度
    がワイパアームの払拭範囲の全領域において0.75倍
    〜1.25倍の範囲内となるように設定した、ことを特
    徴とする車両用ワイパ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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