JPH11240918A5 - - Google Patents
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- JPH11240918A5 JPH11240918A5 JP1998243977A JP24397798A JPH11240918A5 JP H11240918 A5 JPH11240918 A5 JP H11240918A5 JP 1998243977 A JP1998243977 A JP 1998243977A JP 24397798 A JP24397798 A JP 24397798A JP H11240918 A5 JPH11240918 A5 JP H11240918A5
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【発明の名称】テトラフルオロエチレン系共重合体、その製造方法およびその用途
【特許請求の範囲】
【請求項1】テトラフルオロエチレンと式1で表されるフッ素化コモノマ(ただし、mは0、1または2、nは1、2または3。)との共重合体であって、フッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合が0.005モル%以上0.5モル%以下であることを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体。
【化1】
【請求項2】mが0であり、nが2である請求項1に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体。
【請求項3】テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノマとの乳化重合により得られる重合体微粒子の、少なくともコア部が請求項1または2に記載の共重合体であるテトラフルオロエチレン系共重合体。
【請求項4】標準比重が2.155未満である請求項1、2または3に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体。
【請求項5】コア部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合が、シェル部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合よりも大きい構造を有する重合体微粒子から得られる請求項1、2、3または4に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体からなるファインパウダ。
【請求項6】請求項1、2、3または4に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体の製造方法において、フッ素化コモノマを重合初期に一括して添加して製造することを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体の製造方法。
【請求項7】請求項5に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体からなるファインパウダをペースト押し出し後、250℃以上の温度で延伸されたものであることを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体の多孔質体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテトラフルオロエチレン系共重合体(以下、PTFEという)とその製造方法、それから得られるファインパウダおよび多孔質体に関する。
【0002】
【従来の技術】
PTFEのファインパウダは、水性媒体中で乳化剤を使用して重合する、いわゆる乳化重合法によって得られる重合体微粒子を凝集させて製造される。テトラフルオロエチレン(以下、TFEという)と、それと共重合可能なコモノマの比較的少量とを共重合してPTFEを変性することは技術的に公知である。また、ファインパウダに適当な助剤を添加してペースト押し出し加工する際の加工性を改良するため、PTFEの変性は有効であることが知られている。
【0003】
特公昭56−26242、特公昭56−26243には、クロロトリフルオロエチレン(以下、CTFEという)などのコモノマとTFEを使用する変性PTFEの製造において、実質重合終期に生成する重合体中のCTFEなどのコモノマに基づく重合単位の割合を多くする方法が提案されている。
【0004】
特公昭59−34724には、変性PTFEの各種コモノマに基づく重合単位の割合を重合初期に高くする方法が提案されているが、得られる変性PTFEの標準比重は2.2以上であり分子量が低く延伸加工に充分でない。
【0005】
特公昭56−26242には、重合中、終始コモノマを添加しつつ、かつ初期の段階での添加量を多くする方法が提案されている。この場合、PTFE中のコモノマに基づく重合単位の割合が多く延伸加工には不充分と推測される。
【0006】
また、特公平3−66926には、Rf−CH=CH2(Rfはペルフルオロアルキル基)をコモノマとしてPTFEを変性する方法が提案されている。ここでは初期に変性度が大きくなるように、コモノマを重合途中まで連続添加する方法が記載されている。
【0007】
上記の変性は、主にファインパウダのペースト押し出し加工性の改良、例えば押し出し圧の低減などを目的として行われており、実質的に溶融成形性は示されていないが、かなりの結晶性の低下を伴っている。また、変性されたPTFEは、導入されたコモノマ構造による耐熱性が低下する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、押し出し加工性に優れ均一な延伸加工ができ、耐熱性および強度に優れるPTFEの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、TFEと共重合する2個の重合性基を有するコモノマに基づく重合単位の導入量を加工性に影響を及ぼさない程度に限定することで延伸加工による多孔質体の製造に適切な耐熱性の改良された変性PTFEが得られることを見いだした。
【0010】
すなわち、本発明は、TFEと式1で表されるフッ素化コモノマ(ただし、mは0、1または2、nは1、2または3。)との共重合体であって、フッ素化コモノマに基づく重合単位の含有量が0.005モル%以上0.5モル%以下であることを特徴とするPTFEを提供する。また、PTFEの標準比重が2.155未満である上記PTFEを提供する。
【0011】
【化2】
【0012】
また、本発明は、上記PTFEの製造方法において、フッ素化コモノマを重合初期に一括して添加して製造することを特徴とするPTFEの製造方法を提供する。また、上記PTFEの粉末をペースト押し出し後、250℃以上の温度で延伸されたものであることを特徴とする重合体の多孔質体を提供する。
【0013】
フッ素化コモノマは下記の方法により製造される。
すなわち、ヨウ素とTFEの反応によりジヨージド(ICF2CF2CF2CF2I)が得られ、さらにこれにTFEを付加してI(CF2CF2)nI(nが2または3)のジヨージドが得られる。これらのジヨージドを発煙硫酸で酸化してそれぞれに対応するペルフルオロ(γ−ラクトン)を合成する(nが2のペルフルオロ(γ−ブチロラクトン)の合成は特公昭55−12907参照)。それらにヘキサフルオロプロピレン(以下、HFPOという)を付加しHFPOの2モル付加体、3モル付加体または4モル付加体を製造する(HFPOの2モル付加体またはHFPOの3モル付加体の製造は特公昭54−4931参照)。
【0014】
次いで、上記HFPO付加体をKOHのメタノール分散液にて中和し、メタノールおよび水を除去した後、減圧下、250〜300℃で脱炭酸反応を行い、HFPOの2モル付加体からは式1においてm=0のフッ素化コモノマが、HFPOの3モル付加体からは式1においてm=1のフッ素化コモノマが、HFPOの4モル付加体からは式1においてm=2のフッ素化コモノマが、得られる。
【0015】
フッ素化コモノマとしては、ペルフルオロ(1,4−ブタンジオールジビニルエーテル)(以下、PFBDVEという)(式1のm=0、n=2の化合物)や式1のm=1、n=2の化合物が、得られるPTFEの延伸加工性、また延伸加工した加工物の耐熱性、均一性の観点から特に好ましい。フッ素化コモノマは、重合性基を2つ有しており、生成する重合体中には微少量の架橋構造を導入できる。
【0016】
本発明のPTFEにおけるフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有量は、延伸加工性の観点から厳密に制御される必要がある。含有量はPTFE中0.005モル%以上0.5モル%以下の範囲である。含有量が0.5モル%超ではポリマの結晶性が微妙に低下し、ペースト押し出し圧は低下するが延伸加工性が著しく低下する。また、重合反応時の乳化分散液の安定性を実質的に低下させ、重合途中で微粒子が凝集し、分散液が破壊しやすい。特に、0.1モル%以下の範囲が好ましい。また、0.005モル%未満では、延伸加工品の物性改良など実質的に変性の効果が得られにくい。したがって、0.005〜0.1モル%、特に0.01〜0.07モル%であることが好ましい。
【0017】
さらに、延伸加工性の点からPTFEの分子量が充分高いことが好ましい。一般に分子量と相関のある重合体の標準比重をもって分子量の尺度としている。すなわち、分子量が高いほど標準比重は小さい値となる。共重合体の場合はその原理上標準比重による分子量は、厳密には単独重合体とは異なるが、本発明では、添加するフッ素化コモノマ量が少ないことから便宜上分子量の目安として標準比重を採用している。
【0018】
本発明のPTFEの標準比重は2.155未満である、すなわち高分子量であることが好ましい。あまりに高分子量では、結晶化度が極端に低下して耐熱性が低下するためPTFEの標準比重は2.130以上であることが好ましい。
【0019】
本発明のPTFEは、PTFEの製造に通常に使用される乳化重合により製造される。この重合方法は、米国特許3142665、米国特許3391099などに記載されている。
【0020】
オートクレーブに水、通常の遊離基重合開始剤、凝集物の生成を抑制するための分散安定剤(例えばパラフィンワックスや溶媒)および乳化剤を仕込んだ後、撹拌しながらTFEを圧入する。この後、オートクレーブを穏やかに撹拌し、適当な温度および圧力で重合を行う。重合完了時に得られる乳化分散液はそのままでも使用できるが、一般に成形用途には、通常重合体微粒子を公知の方法によって凝集させて得られるファインパウダを使用する。
【0021】
本発明のPTFEの製造方法においては、フッ素化コモノマを連続添加や途中添加を行わず、初期に一括して必要量だけ添加することが好ましい。初期一括添加することで、重合初期に生成する重合体微粒子のコア部のフッ素化コモノマに基づく重合単位の割合が高く、重合の進行とともに徐々にその割合が低下し、重合終期の重合体微粒子のシェル部では実質的にフッ素化コモノマを含まないホモポリマが生成する。このような構造は、延伸性、延伸加工品の物性の観点で好ましい。
テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノマとの乳化重合により得られる重合体微粒子の、少なくともコア部が本発明のPTFEであることが好ましい。
【0022】
フッ素化コモノマを連続添加する方法や重合のある時期まで添加する方法は、フッ素化コモノマに基づく重合単位の割合の比較的高い部分が全体の粒子に占め、ペースト押し出し加工には有利であっても延伸加工に有利なファインパウダが得られにくい。
【0023】
また、TFEを初期に一括添加し重合して製造できるが、重合初期に生成する重合体微粒子のコア部のフッ素化コモノマに基づく重合単位の割合を高くするためにTFEを連続添加や途中分割添加し重合して製造することが好ましい。
【0024】
本発明において、TFEと共重合可能なフッ素化コモノマは1種または2種以上使用でき、またこれ以外の共重合可能なモノマと併用することもできる。この場合に併用されるモノマはTFEと共重合する重合性化合物であればその構造は特に限定されないが、得られる変性PTFEの耐熱性の観点から、フッ素を含んだ構造、例えばペルフルオロの重合性化合物が好ましい。
【0025】
乳化分散液中の重合体微粒子の大きさは、公知の方法で制御できる。例えば、米国特許3391099記載のように、乳化剤の添加を制御することで所望の粒子径が得られる。また、特開昭60−76516に示されるように重合中のTFE圧力を変動させることで制御できる。
【0026】
乳化剤には、連鎖移動に関与しないペルフルオロアルカンカルボン酸の塩またはペルフルオロアルカンスルホン酸の塩を用いうる。特に炭素数7〜9のペルフルオロアルカンカルボン酸アンモニウムが好ましく用いられる。
【0027】
開始剤はジコハク酸ペルオキシド、ジグルタル酸ペルオキシドなどのペルオキシドまたは過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩を単独でまたは併用して用いられる。また、亜硫酸ナトリウムなどの還元剤と共用しレドックス系にして用いられる。
さらに、重合中に、ヒドロキノン、カテコールなどのラジカル捕捉剤を添加したり、亜硫酸アンモニウムなどのペルオキシドの分解剤を添加するなどにより重合中のラジカル濃度を調節することもできる。
【0028】
重合は、通常、温度50〜120℃で、圧力6〜40kg/cm2 で行われる。通常、重合体微粒子濃度が20〜40重量%となった時点で系外に未反応モノマを放出し撹拌を停止し、重合を終了した後、重合体微粒子を凝集させる。
凝集は公知の方法により行いうる。すなわち、重合体微粒子の濃度を10〜20重量%になるように水で希釈した後、激しく撹拌して凝集させる。場合によってはpHを調節してもよく、電解質や水溶性の有機溶剤などの凝集助剤を加えて行ってもよい。その後、適度な撹拌を行うことによって、凝集した重合体微粒子を水から分離し、造粒および整粒され、次いで乾燥される。
【0029】
乾燥は、通常凝集で得られた湿潤粉末をあまり流動させない状態、好ましくは静置し、真空、高周波、熱風などで行う。ファインパウダは小さな剪断力でも簡単にフィブリル化して、元の重合終了後の結晶構造の状態を失う性質を有している。特に延伸加工用途において、加工性の低下を防止するため、特に高い温度での粉体どうしの接触ないし摩擦は好ましくない。乾燥は、10〜250℃、特には100〜250℃で行うことが好ましい。
本発明のファインパウダは、コア部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合が、シェル部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合よりも大きい構造を有する重合体微粒子から得られる本発明のテトラフルオロエチレン系共重合体からなるファインパウダである。
【0030】
本発明のPTFEの延伸多孔質体は、下記のような一般的な方法で製造しうる。すなわち、ファインパウダに対して5〜20重量%の潤滑剤を添加し、混合した後、密閉容器内で充分に熟成する。
【0031】
用いられる潤滑剤は、例えばソルベントナフサ、ホワイトオイルなどの石油系溶剤、トルオール類、ケトン類、エステル類などの炭化水素油、シリコーンオイル、フッ素オイル、含フッ素化合物などであり、ファインパウダを濡らし、かつ押し出し後容易に押し出し成形体から蒸発除去されるものであればよい。
【0032】
潤滑剤を添加したファインパウダを、1〜50kg/cm2 程度の圧力で予備成形したのち、ペースト押し出しする。場合によっては押し出し物をカレンダリング等によってシート化する。
【0033】
押し出しにおいてファインパウダ粒子の配向を促進することが重要で、押し出し機のリダクションレシオR/R(バレル面積と押し出しダイの面積比)を充分とることが好ましい。R/R=50〜800で行うのがよく、好ましくは80〜200で行われる。このとき、ペーストにかかる圧力、すなわち押し出し圧力は通常100〜1000kg/cm2 である。押し出し圧力が小さいほど押し出し加工性が良好であるが、あまりに小さいと重合体粒子の配向が充分でなく、延伸性が低下する。この点から、R/Rを設定することが好ましい。
【0034】
この後、押し出し成形体に含まれる潤滑剤を蒸発除去し、250℃以上の温度にて2〜50倍に延伸することによって好ましい多孔質体が得られる。250℃未満では延伸倍率の小さな多孔質体のみ得られやすく、また350℃以上ではPTFEが融解するため多孔質体が得られにくい。
本発明の多孔質体は、本発明のファインパウダをペースト押し出し後、250℃以上の温度で延伸されたものであることを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体の多孔質体である。
【0035】
多孔質体は延伸が均一に行われることが好ましい。ここでいう均一とは、成形体全体が均等に延伸されることであり、具体的には多孔質体の延伸方向に対する重量分布や孔径分布などが均一であることをいう。
延伸倍率は特に限定されないが、延伸倍率2倍以下では実質的に多孔質構造とならず、50倍以上では安定した多孔質構造とならず場合によっては延伸時に破断等がおこりやすく、2〜50倍程度で行うことが好ましい。また、延伸速度は特に限定されないが、通常50〜1000%/秒にて行われる。
【0036】
本発明のPTFEの乳化分散液を塗料原料とすることもでき、ロール、調理器具への塗装、ガラスクロス含浸加工などに使用できる。特に、延伸加工品に好適に使用できる。
本発明のPTFEの多孔質体は耐熱耐久性が特に優れた特徴を有する。この多孔質体は、特に耐久性の要求される工業用品、例えば、バグフィルタ、パッキン、ガスケット、その他被覆用途などに有用である。
【0037】
【実施例】
以下に、本発明を実施例(例1、2、3、6)、比較例(例4、5)で説明するが、本発明はこれらによって限定されない。
【0038】
[フッ素化コモノマの合成]
ジヨージド(ICF2CF2CF2CF2I)を発煙硫酸で酸化してペルフルオロ(γ−ブチロラクトン)を合成し(特公昭55−12907参照)、それにHFPOを付加しHFPOの2モル付加体またはHFPOの3モル付加体を製造した(特公昭54−4931参照)。次いで、上記HFPO付加体をKOHのメタノール分散液にて中和し、メタノールおよび水を除去した後、減圧下、250〜300℃で脱炭酸反応を行い、HFPOの2モル付加体からPFBDVE(式1においてm=0、n=2の化合物)を、HFPOの3モル付加体から前記式1においてm=1かつn=2で表されるフッ素化コモノマを得た。これらのフッ素化コモノマを蒸留精製して、ガスクロマトグラフ測定による純度99%以上のものを用いた。
【0039】
[例1]
邪魔板、撹拌機を備えた、100リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、ペルフルオロオクタン酸アンモニウム35g、脱イオン水63.4リットル、溶媒ペルフルオロトリブチルアミン(住友スリーエム社製、FC−43)1.5kgに溶解したPFBDVE5gを仕込んだ。オートクレーブを窒素置換し、さらにTFEで再度置換後、撹拌しながら72℃に昇温した。TFEを19kg/cm2まで昇圧し、水3リットルに溶解した5.4gのジコハク酸ペルオキシドを注入した。約3分ほどで内圧が18.5kg/cm2まで降下した。
【0040】
オートクレーブ内圧を19kg/cm2に保つようにTFEを添加しながら重合を進行させた。TFEの添加量が720gになったところで、水3リットルに溶解した65gのペルフルオロオクタン酸アンモニウムを圧入した。TFEの添加量が25kgになったところで反応を終了させ、オートクレーブ中のTFEを大気放出した。
【0041】
得られた乳化分散液を冷却し、沈降しているFC−43を除去した。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約26.8重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.256μmであった。
この乳化分散液をイオン交換水で重合体微粒子濃度10重量%に希釈し、凝固するまで激しく撹拌した。凝固後さらに5分間撹拌し、ついで凝固した重合体を200℃で乾燥した。得られた重合体の標準比重は2.151であった。
【0042】
また、重合体微粒子を除去したFC−43および水中にPFBDVEはガスクロマトグラフィにて検出できなかった。また、大気放出したTFE中にPFBDVEはガスクロマトグラフィにて検出できなかった。したがって、すべてのPFBDVEが重合したとした。これにより、重合体中のPFBDVEに基づく重合単位の含量は0.02モル%であった。得られた重合体を用い、多孔質体の延伸加工性試験および耐熱耐久性試験を行った結果を表1、2に示す。
【0043】
得られた重合体の特性を下記の方法で測定した。
(1)標準比重:粉末状の重合体の標準比重はASTM D1457−69法に従い標準の成形試験試料で置換される水量によって測定した。この標準の成形試験試料は次のようにして作成した。まず、粉末状重合体12.0gを直径2.86cmの金型に充填し352kg/cm2 の圧力下に2分間保持し予備成形する。次にこの予備成形体をオーブン中で300℃から380℃まで2℃/分で加熱し、380℃で30分保持し、次に1℃/分の速度で294℃まで冷却した後オーブンから取り出し23℃にて3時間以上保持したのち試験試料とした。
【0044】
(2)微粒子粒子径:レーザ回折式の粒径測定装置(大塚電子製、LPA−3000/3100)を用い微粒子濃度約0.1重量%にて25℃で積算回数100回の測定を3回行い、その平均値を微粒子粒子径とした。
【0045】
(3)延伸加工性評価試料の作成:重合体50gと炭化水素油である押し出し潤滑剤(出光石油化学製、スーパーゾルFP)11.8gを混合し、25℃で1時間以上熟成する。次にシリンダ(内径9.95mm)付きの押し出しダイ(絞り角度30℃で内径1mmのオリフィスを有する)に上記混合物を充填し、20kgの負荷をシリンダに挿入したピストンに加え10分保持する。この後ラムスピード100mm/分にて押し出しロッド状物を得る。押し出し後半において圧力が平衡状態になる部分における押し出し物をオーブンに入れ、180℃にて潤滑剤を蒸発除去する。これを約50mmに切断し延伸加工評価用試料とした。
【0046】
(4)延伸加工性試験:上記試料を高温槽付きの引張試験器を用い、チャック間距離10mm、温度250℃、引張速度1000%/秒にて10倍の長さに延伸した。この条件での延伸性を外観、均一性の観点から評価した。外観は、A:滑らか、B:わずかにムラあり、C:かなりムラあり、D:延伸中に切断、の基準で評価した。
(5)延伸ロッドの強度評価:上記(3)、(4)において得られた延伸ロッド5本の強度を測定し、平均値をロッド1本当たりの強度(kg)とした。
【0047】
(6)多孔質体の均一性評価:延伸前試料(チャック間10mm)の中心(チャックより5mm)にマーキングして延伸し、延伸後試料(100mm)の中心(チャックより50mm)の位置からマーキングまでのずれの距離L(mm)を測定し、式2による値を均一性(%)の指標とした。この値が大きいほど均一性が高い。
【0048】
【数1】
【0049】
(7)耐熱耐久性試験:延伸して得られた多孔質体ロッドの両端を固定し(両端距離50mm)、400℃の高温槽に入れ3分から10分まで1分おきに熱処理した試料を作成した。熱処理後の多孔質体ロッドの目視観察により耐熱性を評価した。処理時間が長くなると、一般にロッドの径が収縮により細くなる段階を経て破断に至ることが観察された。処理時間が長くても多孔質体ロッド形状の変化がなく、破断さない多孔質体が高温での耐久性が高いと判断できる。
【0050】
[例2]
PFBDVEを2g用いること以外は例1と同様にして重合体を得た。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約27.8重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.251μmであり、重合体の標準比重は2.150であった。例1と同様の方法で求めた、重合体中のPFBDVEに基づく重合単位の含量は0.008モル%であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
【0051】
[例3]
PFBDVEを40g用いること以外は例1と同様にして重合体を得た。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約25.6重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.239μmであり、重合体の標準比重は2.149であった。例1と同様の方法で求めた、重合体中のPFBDVEに基づく重合単位の含量は0.16モル%であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
【0052】
[例4(比較例)]
PFBDVEを用いないこと以外は例1と同様にして重合体を得た。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約28.0重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.258μmであり、重合体の標準比重は2.151であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
【0053】
[例5(比較例)]
PFBDVEを150g用いる(PFBDVEに基づく重合単位の含量が0.6モル%に相当)こと以外は例1と同様にして重合を行ったが、重合中に微粒子が凝集し分散液の破壊が起こり重合を継続できなかった。
【0054】
例1、2、3、4においては、いずれも延伸多孔質体が得られた。例1、2では例4と同様の押し出し加工性を有し、さらに向上した均一性、強度および耐熱耐久性を有する。PFBDVE含量の高い例3はペースト押し出し圧が低く、押し出し加工性に優れるものであった。しかし延伸後の外観は悪く、均一性、耐熱耐久性も他の実施例より低かった。PFBDVEの入っていない例4においては短い熱処理時間でロッド径が細くなるが、例1、2においては形状変化は見られなかった。
【0055】
[例6]
PFBDVEを用いる代わりに合成例で製造した前記式1においてm=1かつn=2で表されるフッ素化コモノマ5gを用いる以外は例1と同様にして重合を行った。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約27.1重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.240μmであり、重合体の標準比重は2.151であった。例1と同様の方法で求めた、重合体中の上記フッ素化コモノマに基づく重合単位の含量は0.02モル%であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
例6では、例1、2、4と同様の押し出し加工性を有し、さらに向上した均一性、強度および耐熱耐久性を有する。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】
テトラフルオロエチレンに2個の重合性基を有する特定構造のフッ素化コモノマを微量共重合させることにより、特に延伸加工に有用なポリテトラフルオロエチレン系重合体が得られる。この重合体よりなる多孔質体は、耐熱耐久性に優れた性を有す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】テトラフルオロエチレンと式1で表されるフッ素化コモノマ(ただし、mは0、1または2、nは1、2または3。)との共重合体であって、フッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合が0.005モル%以上0.5モル%以下であることを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体。
【化1】
【請求項2】mが0であり、nが2である請求項1に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体。
【請求項3】テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノマとの乳化重合により得られる重合体微粒子の、少なくともコア部が請求項1または2に記載の共重合体であるテトラフルオロエチレン系共重合体。
【請求項4】標準比重が2.155未満である請求項1、2または3に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体。
【請求項5】コア部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合が、シェル部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合よりも大きい構造を有する重合体微粒子から得られる請求項1、2、3または4に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体からなるファインパウダ。
【請求項6】請求項1、2、3または4に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体の製造方法において、フッ素化コモノマを重合初期に一括して添加して製造することを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体の製造方法。
【請求項7】請求項5に記載のテトラフルオロエチレン系共重合体からなるファインパウダをペースト押し出し後、250℃以上の温度で延伸されたものであることを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体の多孔質体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテトラフルオロエチレン系共重合体(以下、PTFEという)とその製造方法、それから得られるファインパウダおよび多孔質体に関する。
【0002】
【従来の技術】
PTFEのファインパウダは、水性媒体中で乳化剤を使用して重合する、いわゆる乳化重合法によって得られる重合体微粒子を凝集させて製造される。テトラフルオロエチレン(以下、TFEという)と、それと共重合可能なコモノマの比較的少量とを共重合してPTFEを変性することは技術的に公知である。また、ファインパウダに適当な助剤を添加してペースト押し出し加工する際の加工性を改良するため、PTFEの変性は有効であることが知られている。
【0003】
特公昭56−26242、特公昭56−26243には、クロロトリフルオロエチレン(以下、CTFEという)などのコモノマとTFEを使用する変性PTFEの製造において、実質重合終期に生成する重合体中のCTFEなどのコモノマに基づく重合単位の割合を多くする方法が提案されている。
【0004】
特公昭59−34724には、変性PTFEの各種コモノマに基づく重合単位の割合を重合初期に高くする方法が提案されているが、得られる変性PTFEの標準比重は2.2以上であり分子量が低く延伸加工に充分でない。
【0005】
特公昭56−26242には、重合中、終始コモノマを添加しつつ、かつ初期の段階での添加量を多くする方法が提案されている。この場合、PTFE中のコモノマに基づく重合単位の割合が多く延伸加工には不充分と推測される。
【0006】
また、特公平3−66926には、Rf−CH=CH2(Rfはペルフルオロアルキル基)をコモノマとしてPTFEを変性する方法が提案されている。ここでは初期に変性度が大きくなるように、コモノマを重合途中まで連続添加する方法が記載されている。
【0007】
上記の変性は、主にファインパウダのペースト押し出し加工性の改良、例えば押し出し圧の低減などを目的として行われており、実質的に溶融成形性は示されていないが、かなりの結晶性の低下を伴っている。また、変性されたPTFEは、導入されたコモノマ構造による耐熱性が低下する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、押し出し加工性に優れ均一な延伸加工ができ、耐熱性および強度に優れるPTFEの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、TFEと共重合する2個の重合性基を有するコモノマに基づく重合単位の導入量を加工性に影響を及ぼさない程度に限定することで延伸加工による多孔質体の製造に適切な耐熱性の改良された変性PTFEが得られることを見いだした。
【0010】
すなわち、本発明は、TFEと式1で表されるフッ素化コモノマ(ただし、mは0、1または2、nは1、2または3。)との共重合体であって、フッ素化コモノマに基づく重合単位の含有量が0.005モル%以上0.5モル%以下であることを特徴とするPTFEを提供する。また、PTFEの標準比重が2.155未満である上記PTFEを提供する。
【0011】
【化2】
【0012】
また、本発明は、上記PTFEの製造方法において、フッ素化コモノマを重合初期に一括して添加して製造することを特徴とするPTFEの製造方法を提供する。また、上記PTFEの粉末をペースト押し出し後、250℃以上の温度で延伸されたものであることを特徴とする重合体の多孔質体を提供する。
【0013】
フッ素化コモノマは下記の方法により製造される。
すなわち、ヨウ素とTFEの反応によりジヨージド(ICF2CF2CF2CF2I)が得られ、さらにこれにTFEを付加してI(CF2CF2)nI(nが2または3)のジヨージドが得られる。これらのジヨージドを発煙硫酸で酸化してそれぞれに対応するペルフルオロ(γ−ラクトン)を合成する(nが2のペルフルオロ(γ−ブチロラクトン)の合成は特公昭55−12907参照)。それらにヘキサフルオロプロピレン(以下、HFPOという)を付加しHFPOの2モル付加体、3モル付加体または4モル付加体を製造する(HFPOの2モル付加体またはHFPOの3モル付加体の製造は特公昭54−4931参照)。
【0014】
次いで、上記HFPO付加体をKOHのメタノール分散液にて中和し、メタノールおよび水を除去した後、減圧下、250〜300℃で脱炭酸反応を行い、HFPOの2モル付加体からは式1においてm=0のフッ素化コモノマが、HFPOの3モル付加体からは式1においてm=1のフッ素化コモノマが、HFPOの4モル付加体からは式1においてm=2のフッ素化コモノマが、得られる。
【0015】
フッ素化コモノマとしては、ペルフルオロ(1,4−ブタンジオールジビニルエーテル)(以下、PFBDVEという)(式1のm=0、n=2の化合物)や式1のm=1、n=2の化合物が、得られるPTFEの延伸加工性、また延伸加工した加工物の耐熱性、均一性の観点から特に好ましい。フッ素化コモノマは、重合性基を2つ有しており、生成する重合体中には微少量の架橋構造を導入できる。
【0016】
本発明のPTFEにおけるフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有量は、延伸加工性の観点から厳密に制御される必要がある。含有量はPTFE中0.005モル%以上0.5モル%以下の範囲である。含有量が0.5モル%超ではポリマの結晶性が微妙に低下し、ペースト押し出し圧は低下するが延伸加工性が著しく低下する。また、重合反応時の乳化分散液の安定性を実質的に低下させ、重合途中で微粒子が凝集し、分散液が破壊しやすい。特に、0.1モル%以下の範囲が好ましい。また、0.005モル%未満では、延伸加工品の物性改良など実質的に変性の効果が得られにくい。したがって、0.005〜0.1モル%、特に0.01〜0.07モル%であることが好ましい。
【0017】
さらに、延伸加工性の点からPTFEの分子量が充分高いことが好ましい。一般に分子量と相関のある重合体の標準比重をもって分子量の尺度としている。すなわち、分子量が高いほど標準比重は小さい値となる。共重合体の場合はその原理上標準比重による分子量は、厳密には単独重合体とは異なるが、本発明では、添加するフッ素化コモノマ量が少ないことから便宜上分子量の目安として標準比重を採用している。
【0018】
本発明のPTFEの標準比重は2.155未満である、すなわち高分子量であることが好ましい。あまりに高分子量では、結晶化度が極端に低下して耐熱性が低下するためPTFEの標準比重は2.130以上であることが好ましい。
【0019】
本発明のPTFEは、PTFEの製造に通常に使用される乳化重合により製造される。この重合方法は、米国特許3142665、米国特許3391099などに記載されている。
【0020】
オートクレーブに水、通常の遊離基重合開始剤、凝集物の生成を抑制するための分散安定剤(例えばパラフィンワックスや溶媒)および乳化剤を仕込んだ後、撹拌しながらTFEを圧入する。この後、オートクレーブを穏やかに撹拌し、適当な温度および圧力で重合を行う。重合完了時に得られる乳化分散液はそのままでも使用できるが、一般に成形用途には、通常重合体微粒子を公知の方法によって凝集させて得られるファインパウダを使用する。
【0021】
本発明のPTFEの製造方法においては、フッ素化コモノマを連続添加や途中添加を行わず、初期に一括して必要量だけ添加することが好ましい。初期一括添加することで、重合初期に生成する重合体微粒子のコア部のフッ素化コモノマに基づく重合単位の割合が高く、重合の進行とともに徐々にその割合が低下し、重合終期の重合体微粒子のシェル部では実質的にフッ素化コモノマを含まないホモポリマが生成する。このような構造は、延伸性、延伸加工品の物性の観点で好ましい。
テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノマとの乳化重合により得られる重合体微粒子の、少なくともコア部が本発明のPTFEであることが好ましい。
【0022】
フッ素化コモノマを連続添加する方法や重合のある時期まで添加する方法は、フッ素化コモノマに基づく重合単位の割合の比較的高い部分が全体の粒子に占め、ペースト押し出し加工には有利であっても延伸加工に有利なファインパウダが得られにくい。
【0023】
また、TFEを初期に一括添加し重合して製造できるが、重合初期に生成する重合体微粒子のコア部のフッ素化コモノマに基づく重合単位の割合を高くするためにTFEを連続添加や途中分割添加し重合して製造することが好ましい。
【0024】
本発明において、TFEと共重合可能なフッ素化コモノマは1種または2種以上使用でき、またこれ以外の共重合可能なモノマと併用することもできる。この場合に併用されるモノマはTFEと共重合する重合性化合物であればその構造は特に限定されないが、得られる変性PTFEの耐熱性の観点から、フッ素を含んだ構造、例えばペルフルオロの重合性化合物が好ましい。
【0025】
乳化分散液中の重合体微粒子の大きさは、公知の方法で制御できる。例えば、米国特許3391099記載のように、乳化剤の添加を制御することで所望の粒子径が得られる。また、特開昭60−76516に示されるように重合中のTFE圧力を変動させることで制御できる。
【0026】
乳化剤には、連鎖移動に関与しないペルフルオロアルカンカルボン酸の塩またはペルフルオロアルカンスルホン酸の塩を用いうる。特に炭素数7〜9のペルフルオロアルカンカルボン酸アンモニウムが好ましく用いられる。
【0027】
開始剤はジコハク酸ペルオキシド、ジグルタル酸ペルオキシドなどのペルオキシドまたは過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩を単独でまたは併用して用いられる。また、亜硫酸ナトリウムなどの還元剤と共用しレドックス系にして用いられる。
さらに、重合中に、ヒドロキノン、カテコールなどのラジカル捕捉剤を添加したり、亜硫酸アンモニウムなどのペルオキシドの分解剤を添加するなどにより重合中のラジカル濃度を調節することもできる。
【0028】
重合は、通常、温度50〜120℃で、圧力6〜40kg/cm2 で行われる。通常、重合体微粒子濃度が20〜40重量%となった時点で系外に未反応モノマを放出し撹拌を停止し、重合を終了した後、重合体微粒子を凝集させる。
凝集は公知の方法により行いうる。すなわち、重合体微粒子の濃度を10〜20重量%になるように水で希釈した後、激しく撹拌して凝集させる。場合によってはpHを調節してもよく、電解質や水溶性の有機溶剤などの凝集助剤を加えて行ってもよい。その後、適度な撹拌を行うことによって、凝集した重合体微粒子を水から分離し、造粒および整粒され、次いで乾燥される。
【0029】
乾燥は、通常凝集で得られた湿潤粉末をあまり流動させない状態、好ましくは静置し、真空、高周波、熱風などで行う。ファインパウダは小さな剪断力でも簡単にフィブリル化して、元の重合終了後の結晶構造の状態を失う性質を有している。特に延伸加工用途において、加工性の低下を防止するため、特に高い温度での粉体どうしの接触ないし摩擦は好ましくない。乾燥は、10〜250℃、特には100〜250℃で行うことが好ましい。
本発明のファインパウダは、コア部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合が、シェル部分のフッ素化コモノマに基づく重合単位の含有割合よりも大きい構造を有する重合体微粒子から得られる本発明のテトラフルオロエチレン系共重合体からなるファインパウダである。
【0030】
本発明のPTFEの延伸多孔質体は、下記のような一般的な方法で製造しうる。すなわち、ファインパウダに対して5〜20重量%の潤滑剤を添加し、混合した後、密閉容器内で充分に熟成する。
【0031】
用いられる潤滑剤は、例えばソルベントナフサ、ホワイトオイルなどの石油系溶剤、トルオール類、ケトン類、エステル類などの炭化水素油、シリコーンオイル、フッ素オイル、含フッ素化合物などであり、ファインパウダを濡らし、かつ押し出し後容易に押し出し成形体から蒸発除去されるものであればよい。
【0032】
潤滑剤を添加したファインパウダを、1〜50kg/cm2 程度の圧力で予備成形したのち、ペースト押し出しする。場合によっては押し出し物をカレンダリング等によってシート化する。
【0033】
押し出しにおいてファインパウダ粒子の配向を促進することが重要で、押し出し機のリダクションレシオR/R(バレル面積と押し出しダイの面積比)を充分とることが好ましい。R/R=50〜800で行うのがよく、好ましくは80〜200で行われる。このとき、ペーストにかかる圧力、すなわち押し出し圧力は通常100〜1000kg/cm2 である。押し出し圧力が小さいほど押し出し加工性が良好であるが、あまりに小さいと重合体粒子の配向が充分でなく、延伸性が低下する。この点から、R/Rを設定することが好ましい。
【0034】
この後、押し出し成形体に含まれる潤滑剤を蒸発除去し、250℃以上の温度にて2〜50倍に延伸することによって好ましい多孔質体が得られる。250℃未満では延伸倍率の小さな多孔質体のみ得られやすく、また350℃以上ではPTFEが融解するため多孔質体が得られにくい。
本発明の多孔質体は、本発明のファインパウダをペースト押し出し後、250℃以上の温度で延伸されたものであることを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体の多孔質体である。
【0035】
多孔質体は延伸が均一に行われることが好ましい。ここでいう均一とは、成形体全体が均等に延伸されることであり、具体的には多孔質体の延伸方向に対する重量分布や孔径分布などが均一であることをいう。
延伸倍率は特に限定されないが、延伸倍率2倍以下では実質的に多孔質構造とならず、50倍以上では安定した多孔質構造とならず場合によっては延伸時に破断等がおこりやすく、2〜50倍程度で行うことが好ましい。また、延伸速度は特に限定されないが、通常50〜1000%/秒にて行われる。
【0036】
本発明のPTFEの乳化分散液を塗料原料とすることもでき、ロール、調理器具への塗装、ガラスクロス含浸加工などに使用できる。特に、延伸加工品に好適に使用できる。
本発明のPTFEの多孔質体は耐熱耐久性が特に優れた特徴を有する。この多孔質体は、特に耐久性の要求される工業用品、例えば、バグフィルタ、パッキン、ガスケット、その他被覆用途などに有用である。
【0037】
【実施例】
以下に、本発明を実施例(例1、2、3、6)、比較例(例4、5)で説明するが、本発明はこれらによって限定されない。
【0038】
[フッ素化コモノマの合成]
ジヨージド(ICF2CF2CF2CF2I)を発煙硫酸で酸化してペルフルオロ(γ−ブチロラクトン)を合成し(特公昭55−12907参照)、それにHFPOを付加しHFPOの2モル付加体またはHFPOの3モル付加体を製造した(特公昭54−4931参照)。次いで、上記HFPO付加体をKOHのメタノール分散液にて中和し、メタノールおよび水を除去した後、減圧下、250〜300℃で脱炭酸反応を行い、HFPOの2モル付加体からPFBDVE(式1においてm=0、n=2の化合物)を、HFPOの3モル付加体から前記式1においてm=1かつn=2で表されるフッ素化コモノマを得た。これらのフッ素化コモノマを蒸留精製して、ガスクロマトグラフ測定による純度99%以上のものを用いた。
【0039】
[例1]
邪魔板、撹拌機を備えた、100リットルのステンレス鋼製オートクレーブに、ペルフルオロオクタン酸アンモニウム35g、脱イオン水63.4リットル、溶媒ペルフルオロトリブチルアミン(住友スリーエム社製、FC−43)1.5kgに溶解したPFBDVE5gを仕込んだ。オートクレーブを窒素置換し、さらにTFEで再度置換後、撹拌しながら72℃に昇温した。TFEを19kg/cm2まで昇圧し、水3リットルに溶解した5.4gのジコハク酸ペルオキシドを注入した。約3分ほどで内圧が18.5kg/cm2まで降下した。
【0040】
オートクレーブ内圧を19kg/cm2に保つようにTFEを添加しながら重合を進行させた。TFEの添加量が720gになったところで、水3リットルに溶解した65gのペルフルオロオクタン酸アンモニウムを圧入した。TFEの添加量が25kgになったところで反応を終了させ、オートクレーブ中のTFEを大気放出した。
【0041】
得られた乳化分散液を冷却し、沈降しているFC−43を除去した。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約26.8重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.256μmであった。
この乳化分散液をイオン交換水で重合体微粒子濃度10重量%に希釈し、凝固するまで激しく撹拌した。凝固後さらに5分間撹拌し、ついで凝固した重合体を200℃で乾燥した。得られた重合体の標準比重は2.151であった。
【0042】
また、重合体微粒子を除去したFC−43および水中にPFBDVEはガスクロマトグラフィにて検出できなかった。また、大気放出したTFE中にPFBDVEはガスクロマトグラフィにて検出できなかった。したがって、すべてのPFBDVEが重合したとした。これにより、重合体中のPFBDVEに基づく重合単位の含量は0.02モル%であった。得られた重合体を用い、多孔質体の延伸加工性試験および耐熱耐久性試験を行った結果を表1、2に示す。
【0043】
得られた重合体の特性を下記の方法で測定した。
(1)標準比重:粉末状の重合体の標準比重はASTM D1457−69法に従い標準の成形試験試料で置換される水量によって測定した。この標準の成形試験試料は次のようにして作成した。まず、粉末状重合体12.0gを直径2.86cmの金型に充填し352kg/cm2 の圧力下に2分間保持し予備成形する。次にこの予備成形体をオーブン中で300℃から380℃まで2℃/分で加熱し、380℃で30分保持し、次に1℃/分の速度で294℃まで冷却した後オーブンから取り出し23℃にて3時間以上保持したのち試験試料とした。
【0044】
(2)微粒子粒子径:レーザ回折式の粒径測定装置(大塚電子製、LPA−3000/3100)を用い微粒子濃度約0.1重量%にて25℃で積算回数100回の測定を3回行い、その平均値を微粒子粒子径とした。
【0045】
(3)延伸加工性評価試料の作成:重合体50gと炭化水素油である押し出し潤滑剤(出光石油化学製、スーパーゾルFP)11.8gを混合し、25℃で1時間以上熟成する。次にシリンダ(内径9.95mm)付きの押し出しダイ(絞り角度30℃で内径1mmのオリフィスを有する)に上記混合物を充填し、20kgの負荷をシリンダに挿入したピストンに加え10分保持する。この後ラムスピード100mm/分にて押し出しロッド状物を得る。押し出し後半において圧力が平衡状態になる部分における押し出し物をオーブンに入れ、180℃にて潤滑剤を蒸発除去する。これを約50mmに切断し延伸加工評価用試料とした。
【0046】
(4)延伸加工性試験:上記試料を高温槽付きの引張試験器を用い、チャック間距離10mm、温度250℃、引張速度1000%/秒にて10倍の長さに延伸した。この条件での延伸性を外観、均一性の観点から評価した。外観は、A:滑らか、B:わずかにムラあり、C:かなりムラあり、D:延伸中に切断、の基準で評価した。
(5)延伸ロッドの強度評価:上記(3)、(4)において得られた延伸ロッド5本の強度を測定し、平均値をロッド1本当たりの強度(kg)とした。
【0047】
(6)多孔質体の均一性評価:延伸前試料(チャック間10mm)の中心(チャックより5mm)にマーキングして延伸し、延伸後試料(100mm)の中心(チャックより50mm)の位置からマーキングまでのずれの距離L(mm)を測定し、式2による値を均一性(%)の指標とした。この値が大きいほど均一性が高い。
【0048】
【数1】
【0049】
(7)耐熱耐久性試験:延伸して得られた多孔質体ロッドの両端を固定し(両端距離50mm)、400℃の高温槽に入れ3分から10分まで1分おきに熱処理した試料を作成した。熱処理後の多孔質体ロッドの目視観察により耐熱性を評価した。処理時間が長くなると、一般にロッドの径が収縮により細くなる段階を経て破断に至ることが観察された。処理時間が長くても多孔質体ロッド形状の変化がなく、破断さない多孔質体が高温での耐久性が高いと判断できる。
【0050】
[例2]
PFBDVEを2g用いること以外は例1と同様にして重合体を得た。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約27.8重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.251μmであり、重合体の標準比重は2.150であった。例1と同様の方法で求めた、重合体中のPFBDVEに基づく重合単位の含量は0.008モル%であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
【0051】
[例3]
PFBDVEを40g用いること以外は例1と同様にして重合体を得た。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約25.6重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.239μmであり、重合体の標準比重は2.149であった。例1と同様の方法で求めた、重合体中のPFBDVEに基づく重合単位の含量は0.16モル%であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
【0052】
[例4(比較例)]
PFBDVEを用いないこと以外は例1と同様にして重合体を得た。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約28.0重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.258μmであり、重合体の標準比重は2.151であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
【0053】
[例5(比較例)]
PFBDVEを150g用いる(PFBDVEに基づく重合単位の含量が0.6モル%に相当)こと以外は例1と同様にして重合を行ったが、重合中に微粒子が凝集し分散液の破壊が起こり重合を継続できなかった。
【0054】
例1、2、3、4においては、いずれも延伸多孔質体が得られた。例1、2では例4と同様の押し出し加工性を有し、さらに向上した均一性、強度および耐熱耐久性を有する。PFBDVE含量の高い例3はペースト押し出し圧が低く、押し出し加工性に優れるものであった。しかし延伸後の外観は悪く、均一性、耐熱耐久性も他の実施例より低かった。PFBDVEの入っていない例4においては短い熱処理時間でロッド径が細くなるが、例1、2においては形状変化は見られなかった。
【0055】
[例6]
PFBDVEを用いる代わりに合成例で製造した前記式1においてm=1かつn=2で表されるフッ素化コモノマ5gを用いる以外は例1と同様にして重合を行った。乳化分散液の重合体微粒子濃度は約27.1重量%であり、重合体微粒子の平均粒子径は0.240μmであり、重合体の標準比重は2.151であった。例1と同様の方法で求めた、重合体中の上記フッ素化コモノマに基づく重合単位の含量は0.02モル%であった。また、例1と同様にした延伸加工試験および耐熱耐久性試験の結果を表1、2に示す。
例6では、例1、2、4と同様の押し出し加工性を有し、さらに向上した均一性、強度および耐熱耐久性を有する。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】
テトラフルオロエチレンに2個の重合性基を有する特定構造のフッ素化コモノマを微量共重合させることにより、特に延伸加工に有用なポリテトラフルオロエチレン系重合体が得られる。この重合体よりなる多孔質体は、耐熱耐久性に優れた性を有す。
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