JPH1124223A - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

Info

Publication number
JPH1124223A
JPH1124223A JP9189067A JP18906797A JPH1124223A JP H1124223 A JPH1124223 A JP H1124223A JP 9189067 A JP9189067 A JP 9189067A JP 18906797 A JP18906797 A JP 18906797A JP H1124223 A JPH1124223 A JP H1124223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silver
photosensitive
layer
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9189067A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Matsumoto
和彦 松本
Tetsuo Kojima
哲郎 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9189067A priority Critical patent/JPH1124223A/ja
Publication of JPH1124223A publication Critical patent/JPH1124223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像処理による撮影用カラー感光材料を用
い処理工程を増やさず、ヘイズ等光散乱のない画像を形
成し得るカラー画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 透明支持体上に少なくとも感光性ハロゲ
ン化銀粒子、発色現像主薬、カプラー、バインダーを含
む感光性層を有する感光部材と、支持体上に少なくとも
塩基及び/又は塩基プレカーサーを含む処理層を有する
処理部材とを、感光部材を像様露光した後、感光部材と
処理部材とのバック層を除く全塗膜の最大膨潤に要する
量の0.1〜1倍相当の水の存在下で感光性層と処理層
とが向かい合う様に貼合し、60〜100℃で5〜60
秒間加熱して感光部材に発色現像主薬の酸化体とカプラ
ーとの反応によりカラー画像を形成するカラー画像形成
方法において、処理部材が更に銀錯化剤と、銀錯体及び
/又は銀イオンを難溶性銀塩として固定化し得る銀イオ
ンスカベンジャーとを含むことを特徴とするカラー画像
形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀感光
材料を用いる熱現像によるカラー画像形成方法に関する
ものであり、特に得られた画像を光電的に読みとって別
の記録材料上に画像を形成する撮影用カラー感光材料に
適した、ヘイズ等の光散乱や、処理後のプリントアウト
や後現像、ステイン等による最低画像濃度の増加を抑制
したハロゲン化銀感光材料を用いて簡易に短時間でカラ
ー画像を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンベンショナルカラー写真として知ら
れている方法において、いわゆるカラーネガでは通常、
青光を記録してイエロー色素画像を形成する層、緑光を
記録してマゼンタ色素画像を形成する層、および赤光を
記録してシアン色素画像を形成する層を含み、現像処理
の際に潜像を含有するハロゲン化銀粒子を銀に還元する
過程で発色現像主薬(以下、単に「現像主薬」という場
合がある。)が酸化され、その酸化体とカプラーとの反
応(カップリング)により色素画像を形成する。未現像
のハロゲン化銀および現像銀はそれに引き続く漂白定着
工程で除去され、得られたネガの色素画像を通してカラ
ーペーパーに露光を施し、同様の現像、漂白、定着工程
を経てカラープリントが得られる。また、上記のカラー
ネガに含まれた画像情報を光電的に読み取った後、画像
処理を施して記録用の画像情報とし、この画像情報によ
って他のプリント材料(記録材料)にカラー画像を得る
方法も知られている。特に上記の画像情報をデジタル信
号とし、それに応じて変調した記録光によってカラーペ
ーパー等の感光材料を走査露光して仕上がりプリントと
するデジタルフォトプリンターの開発が進んでおり、そ
の例としては、例えば特開平7−15593号等に記載
されている。
【0003】以上のハロゲン化銀感光材料を用いる方法
は、光感度が高く高精細な画像を得ることができる特徴
を有している反面、湿式現像、漂白、定着等の複雑な工
程と処理液の使用を前提にするものであり、環境上の制
約や液管理が煩雑であるという難点がある。また、湿式
現像に使用する現像液は強い塩基性の液体であり、危険
な薬品であると同時に現像液の劣化が著しく、現像液の
活性を一定に保つための管理は煩雑であり、近年これら
の改良が進んでいるものの、まだ不十分といわざるを得
ない。一方、ハロゲン化銀を用いた感光材料(感光部
材)の処理方法として、現像液処理が不要で微量の水と
加熱により簡易迅速に高画質のカラー画像が得られる熱
現像色素転写型感光材料、およびそれを用いる画像形成
装置が開発され販売されている(富士写真フイルム
(株)製「ピクトログラフィー2000」、「同300
0」、「ピクトロスタット100」、「同200」、
「同300」等)。しかしながら、これらはプリント材
料を得るものであり、カラー撮影材料として用いるには
鮮鋭度が不十分である。
【0004】熱現像による撮影用カラー感光材料用途に
は、感光材料側を画像として使用するのが好ましく、拡
散性色素を放出する化合物を用いた感光材料の例が、特
開平8−101487号、同8−339065号に記載
されており、あるいは、現像主薬と、該現像主薬の酸化
体とカップリングして非拡散性色素を形成するカプラー
とを用いた感光材料の例が特開平9−10506号に記
載されている。また欧州特許第0762201A1号に
は、熱現像による撮影用カラー感光材料、および、それ
を用いた画像形成方法が記載されている。しかしなが
ら、これらに述べられている画像形成方法は、ハロゲン
化銀を残したままネガフイルム上の画像情報を読みとっ
ており、ハロゲン化銀のヘイズにより最低濃度が高くな
ってしまい、プリント材料に露光するには、通常の現像
液処理の場合、即ち、いわゆるコンベンショナルネガの
場合の100倍近い時間がかかり、また、フイルムスキ
ャナー等で画像情報を読みとってデジタル情報として利
用する場合には、通常のスキャナーでは読みとれず、ス
キャナー光源の出力光量の大きい高価なスキャナーが必
要となる。更に、読みとり時に残存ハロゲン化銀のハレ
ーションにより鮮鋭度が劣化するという欠点がある。
【0005】ハロゲン化銀のヘイズに由来する高い最低
濃度を下げる技術としては、コンベンショナル写真感光
材料で用いられる定着浴や、特開昭62−115445
号に記載の金属硫化物塩を銀イオン掃去剤として使用す
る方法等が開示されているが、これらの方法は、現像工
程と別の処理工程が必要である。現像と同時に定着する
感光材料としては白黒インスタント感光材料が知られて
おり、また特開昭62−283332号、同63−19
8050号には熱現像銀塩拡散転写型感光材料が記載さ
れている。しかしながら、これらに記載されている方法
は白黒プリントを作成するための感光材料であり、転写
像を利用するために画像の先鋭度が不十分であり、処理
後の感光材料上の画像情報読みとって利用する印刷用感
光材料や撮影用カラー感光材料には応用できない。
【0006】特開平8−69097号、同8−8288
8号に記載の乾式の定着法においては、ハロゲン化銀溶
剤とハロゲン化銀を隔離することで、現像反応に遅れて
ハロゲン化銀溶剤を未露光のハロゲン化銀に作用させる
ことにより、現像と同一工程でハロゲン化銀を溶解して
銀錯体に変換し、ハロゲン化銀のヘイズを除去してい
る。しかしながらこれらの文献に記載の方法では、現像
および定着処理に80℃以上の高温処理が必要であり、
感光材料の支持体の変形等の弊害が大きく、また、感光
部材中に多量に残存する銀錯体が光あるいは熱で分解し
てステインあるいはヘイズを起こしてしまう。また、特
開平8−179458号、同8−220686号、同8
−292514号、同9−34078号には、熱現像銀
塩拡散転写法で感光材料に残存する銀像を利用する方法
が開示されており、この方法では、高濃度で鮮鋭度の高
い画像を得ることができるが、この方法はカラー感光材
料には応用できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な熱現像処理による撮影用カラー感光部材を用いてカラ
ー画像を得るカラー画像形成方法において、処理工程を
増やすことなく、ヘイズ等の光散乱のないカラー画像を
感光部材に形成しうる画像形成方法、および処理後の撮
影用カラー感光部材上の画像情報を迅速に、かつ画質の
劣化無く読みとり、別の感光材料上にカラー画像を形成
することのできる画像形成方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。即ち本発明は、 (1)透明支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀
粒子、発色現像主薬、カプラーおよびバインダーを含む
感光性層を有する感光部材と、支持体上に少なくとも塩
基および/または塩基プレカーサーを含む処理層を有す
る処理部材とを用い、感光部材を像様露光した後、感光
部材と処理部材双方のバック層を除く全塗布膜を最大膨
潤させるのに要する量の0.1〜1倍に相当する水の存
在下で、感光部材と処理部材とを感光性層と処理層とが
向かい合うように重ね合わせ、これを60℃〜100℃
の温度で5秒〜60秒間加熱して感光部材に前記発色現
像主薬の酸化体とカプラーとのカップリング反応によっ
て、非拡散性色素に基づくカラー画像を形成するカラー
画像形成方法において、前記処理部材がさらに、銀錯化
剤と、銀錯体および/または銀イオンを難溶性銀塩とし
て固定化することができる銀イオンスカベンジャーとを
含むことを特徴とするカラー画像形成方法である。 (2)銀イオンスカベンジャーが、画像形成時と同一温
度の水中での溶解度積が硫化銀以上で塩化銀以下の金属
硫化物塩であることを特徴とする前記(1)に記載のカ
ラー画像形成方法である。 (3)感光部材が、少なくとも3種の感光性層を有し、
それぞれの感光性層の感光波長領域が互いに異なり、発
色現像主薬の酸化体とカプラーとのカップリング反応に
よって得られる3色の非拡散性色素の吸収波長の領域も
互いに異なることを特徴とする前記(1)または(2)
に記載のカラー画像形成方法である。 (4)前記(1)〜(3)に記載のカラー画像形成方法
により得られるカラー画像の情報に基づいて、別の記録
材料上にカラー画像を形成するカラー画像形成方法であ
る。
【0009】本発明は、塩基が存在しない場合に安定性
が極めて高い発色現像主薬およびカプラーを含む感光部
材と、塩基および/または塩基プレカーサーを含む処理
部材とを用い、少量の水の存在下で加熱現像し、感光部
材上に非拡散性色素に基づく画像を形成した場合、粒状
に優れた画像が得られ、この画像情報に基づいてカラー
ペーパーや熱現像カラープリント材料等の別の記録材料
上に出力した場合、非常に良好なカラー画像が得られる
ことの発見に基づいている。また、現像に供するまで発
色現像主薬と塩基とが隔離されているので、撮影用材料
に要求される高い保存安定性を満たしつつ、迅速な現像
処理が可能である。さらに処理部材に、銀イオンスカベ
ンジャーと、銀錯化剤とを添加すると、現像と同時に、
処理部材上に硫化銀が沈積して、感光部材中のハロゲン
化銀を溶解して除去することができ、感光部材上に形成
された画像情報を読みとるときに、光散乱による鮮鋭度
の劣化、S/N比の低下、プリントアウト、後現像等に
よる画質の劣化が改善される。また、感光部材には、銀
錯化剤による銀錯塩が残存する場合があるが、処理部材
に用いるべき銀錯化剤は銀イオンスカベンジャーにより
再生可能であり、その添加すべき量は銀イオンスカベン
ジャーを用いない場合に対して半分以下に抑えることが
できるため、銀錯塩に起因するべたつき、ステイン生成
などの問題も軽微である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において処理部材に用いる、銀錯体および/また
は銀イオンを難溶性銀塩として固定化することができる
銀イオンスカベンジャーは、銀イオンと、あるいは、後
述する銀錯化剤によって形成される銀錯体と反応して、
難溶性の銀塩を生成する化合物を用いる。処理部材に銀
錯化剤を用いる場合、銀イオンスカベンジャーとの反応
の結果、銀錯化剤は再生され、再びハロゲン化銀の溶解
に利用できるため、実質的に錯化すべき銀量に対応する
銀錯化剤の半分以下の量で、感光部材のハロゲン化銀乳
剤層からのハロゲン化銀の除去が可能となる。本発明で
用いられる銀イオンスカベンジャーとしては、(1)処
理(画像形成)時と同一温度の水中で、溶解度積が塩化
銀以下、かつ硫化銀以上である金属硫化物塩、(2)熱
あるいは水で分解して硫黄イオンを放出する有機物、な
どが挙げられるが、前者が定着速度の点で好ましい。具
体的には、硫化亜鉛、硫化鉄、硫化銅、硫化チタン、硫
化錫、硫化カドミウム、硫化マンガン、硫化コバルト、
硫化ニッケル、硫化鉛などの遷移金属類の硫化物塩が挙
げられる。この中でも特に硫化亜鉛、硫化鉄が定着速度
の速さの点で好ましい。
【0011】溶解度積(K)については、A.E.Ma
rtell,R.M.Smith著「Critical
Stability Constants」PLEN
UMPRESS.NY,1982等に記載されている。
代表的な溶解度積の値を以下に示す。 金属硫化物の化学式 −logK(25℃) AgCl − 9.8 Ag2 S −50.1 ZnS(α) −24.7 NiS(α) −19.4 FeS −18.1 CuS −36.1 PbS −27.5 Ti2 S −21.1 SnS −25.9 CoS(α) −21.3 CdS −25.8
【0012】かかる金属硫化物塩は、粒子状であって、
その粒子サイズが小さい方が好ましく、金属硫化物粉末
を親水性バインダーおよび/または界面活性剤の共存下
で粉砕して用いることができる。粉砕にはコロイダルミ
ルなどの市販の分散機を用いることができる。さらに、
かかる金属硫化物塩は、コロイド状に分散されているこ
とが好ましく、例えば原料となる水溶性金属塩の溶液
を、硫化水素、水溶性アンモニウム硫化物もしくはアル
カリ金属硫化物の溶液と混合することによって水性媒体
中で製造したものを用いることが好ましい。上記混合に
よって得られたコロイド状生成物は、例えば洗浄によっ
て残存塩を除去し、過剰の遊離硫化物、および、反応時
に生じた塩が存在しないようにする。コロイド状の金属
硫化物塩は、親水性バインダー(例えばゼラチン、変性
PVA)および/または界面活性剤の共存下で生成して
もよい。粒子形成は、酸性、中性、アンモニアアルカリ
性等の種々のpH領域で行うことができる。また、反応
液である水溶性金属塩の溶液と、硫化水素、水溶性アン
モニウム硫化物もしくはアルカリ金属硫化物の溶液の供
給方法として、片側混合法や同時混合法等を単独あるい
は組み合わせて用いることができる。さらに、反応中の
遊離の金属イオン濃度を目標値に保つように反応液の添
加を制御するコントロールドダブルジェット法を用いる
ことも好ましい。また、反応中のpH値を一定に保つ方
法も用いられる。粒子形成に際しては、系の温度、pH
あるいは遊離の金属イオン濃度を変えて粒子形成速度を
制御する方法を用いることもできる。
【0013】熱あるいは水で分解して硫黄イオンを放出
する有機物としては、水溶性の低い化合物を用いること
が好ましい。これらの硫黄イオンを放出する有機物は、
米国特許第2,322,027号記載の方法などの公知
の方法により感光部材の層中に導入することができる。
この場合には、米国特許第4,555,470号、同
4,536,466号、同4,536,467号、同
4,587,206号、同4,555,476号、同
4,599,296号、特公平3−62,256号など
に記載のような高沸点有機溶媒を用いることができ、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用することもできる。高沸点有機溶媒などは2種以上併
用することができる。
【0014】高沸点有機溶媒の量は用いられる硫黄イオ
ンを放出する有機物1gに対して10g以下、好ましく
は5g以下、より好ましくは1g〜0.1gである。ま
た、バインダー1gに対して1ml以下、更には0.5ml
以下、特に0.3ml以下が適当である。特公昭51−3
9,853号、特開昭51−59,943号に記載され
ている重合物による分散法や特開昭62−30,242
号等に記載されている微粒子分散物にして添加する方法
も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合には、
前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有さ
せることができる。硫黄イオンを放出する有機物を親水
性コロイドに分散する際には、種々の界面活性剤を用い
ることができる。例えば特開昭59−157,636号
の第(37)〜(38)頁、後述のリサーチ・ディスクロージャ
ー誌に記載の界面活性剤として挙げるものを使うことが
できる。また、特願平5−204325号、同6−19
247号、西独公開特許第1,932,299A号記載
のリン酸エステル型界面活性剤も使用できる。
【0015】銀イオンスカベンジャーは、後述する処理
部材の任意の層に添加する事ができる。処理時間を短縮
するには、感光部材と貼り合わされて処理するときに、
よりハロゲン化銀乳剤層に近い層、好ましくは処理層よ
りも上の層、例えば処理部材の最表面層に添加すること
が好ましい。また、定着速度が速すぎて、最大濃度の低
下を引き起こす場合は、よりハロゲン化銀から遠い層、
例えば処理部材の最下層に置くこともできる。銀イオン
スカベンジャーの含有量は、処理部材表面において0.01
〜100mmol/m2であり、好ましくは1〜50mmol/m2 であ
り、感光部材の塗布銀量に対して、モル比で1/20〜
20倍、好ましくは1/10〜10倍、より好ましくは
1/4〜4倍である
【0016】本発明おいて処理部材に含める銀錯化剤に
ついて説明する。銀錯化剤は、公知のものを使用でき
る。例えば、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸塩、
特公昭47−11386号に記載のチオエーテル化合
物、特開平8−179458号に記載のウラシル、ヒダ
ントインの如き5ないし6員環のイミド基を有する化合
物、特開昭53−144319号に記載の炭素−硫黄の
2重結合を有する化合物、アナリティカ・ケミカ・アク
タ(Analytica Chimica Acta)248巻604〜614頁(1991
年)に記載のトリメチルトリアゾリウムチオレート等の
メソイオンチオレート化合物が好ましく用いられる。よ
り具体的には、下記一般式(I)から(V)で表される
化合物が好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】一般式(I)においてRは、カルボキシル
基、スルホ基、あるいはそれらの塩によって置換された
アルキル基;カルボキシル基、スルホニル基、あるいは
それらの塩によって置換されたアリール基を表わす。M
1 は水素原子、アルカリ金属原子、(1/2) アルカリ土類
金属原子、アンモニウム基、またはその他塩基や求核性
試薬、還元剤との反応や、加熱、あるいはこれらの相乗
作用によって一般式(I)で表わされる化合物における
イオウ原子とM1 で表わされる基との結合が開裂するよ
うな基を表わす。
【0019】さらに詳細に説明すると、Rはカルボキシ
ル基(あるいはその塩)、またはスルホ基(あるいはそ
の塩)で置換された、アルキル基またはアリール基であ
り、置換基としてのカルボキシル基(あるいはその
塩)、またはスルホニル基(あるいはその塩)をとり除
いた形で示した場合には、アルキル基としては炭素数1
〜30のアルキル基が好ましく、炭素数1〜12のアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
ブチル基、3−メチル−2−ブテニル基、シクロヘキシ
ル基オクチル基など)が特に好ましい。一方、同様にア
リール基としては炭素数6〜20のアリール基(例えば
フェニル基、1−ナフチル基など)が好ましい。また、
一般式(I)で表わされる化合物においてイオウ原子と
R中のカルボキシル基(またはその塩)、またはスルホ
基(あるいはその塩)とは、1ないし6個の炭素原子で
隔てられていることが好ましく、2個あるいは3個の炭
素原子で隔てられていることが特に好ましく、2個の炭
素原子で隔てられていることが最も好ましい。
【0020】またRはさらに他の置換基で置換されてい
ても良く、かかる置換基の好ましい例としては、ニトロ
基、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、メ
ルカプト基、シアノ基、置換もしくは無置換のアルキル
基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキ
シエチル基、メチルチオエチル基、ジメチルアミノエチ
ル基、トリメチルアンモニオエチル基、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、ス
ルホエチル基、スルホメチル基、ホスホノメチル基、ホ
スホノエチル基等)、置換もしくは無置換のアリール基
(例えばフェニル基、4−スルホフェニル基等)、置換
もしくは無置換のアルケニル基(例えばアリル基等)、
置換もしくは無置換のシクロアルキル基(例えばシクロ
ヘキシル基等)、置換もしくは無置換のアルキニル基
(例えばプロパルギル基等)、置換もしくは無置換のア
ラルキル基(例えばベンジル基、4−メチルベンジル基
等)、置換もしくは無置換のアルコキシ基(例えばメト
キシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基等)、置換も
しくは無置換のアリールオキシ基(例えばフェノキシ基
等)、
【0021】置換もしくは無置換のアルキルチオ基(例
えばメチルチオ基、エチルチオ基等)、置換もしくは無
置換のアリールチオ基(例えばフェニルチオ基等)、置
換もしくは無置換のスルホニル基(例えばメタンスルホ
ニル基、p−トルエンスルホニル基等)、置換もしくは
無置換のカルバモイル基(例えば無置換カルバモイル
基、メチルカルバモイル基等)、置換もしくは無置換の
チオカルバモイル基(例えばジメチルチオカルバモイル
基等)、置換もしくは無置換のスルファモイル基(例え
ば無置換スルファモイル基、メチルスルファモイル基、
フェニルスルファモイル基等)、置換もしくは無置換の
カルボンアミド基(例えばアセトアミド基、ベンズアミ
ド基、メトキシプロピオンアミド等)、置換もしくは無
置換のスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド
基、ベンゼンスルホンアミド基等)、置換もしくは無置
換のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ基、ベンゾ
イルオキシ基等)、置換もしくは無置換のスルホニルオ
キシ基(例えばメタンスルホニルオキシ基等)、置換も
しくは無置換のウレイド基(例えば無置換のウレイド
基、メチルウレイド基、エチルウレイド基、メトキシエ
チルウレイド基等)、置換もしくは無置換のチオウレイ
ド基(例えば無置換のチオウレイド基、メチルチオウレ
イド基、メトキシエチルチオウレイド基等)、
【0022】置換もしくは無置換のスルファモイルアミ
ノ基(例えば無置換スルファモイルアミノ基、ジメチル
スルファモイルアミノ基等)、置換もしくは無置換のア
シル基(例えばアセチル基、4−メトキシベンゾイル基
等)、置換もしくは無置換のチオアシル基(例えばチオ
アセチル基等)、置換もしくは無置換のヘテロ環基(例
えば1−モルホリノ基、1−ピベリジノ基、2−ピリジ
ル基、4−ピリジル基、2−チエニル基、1−ピラゾリ
ル基、1−イミダゾリル基、2−テトラヒドロフリル
基、テトラヒドロチエニル基等)、置換もしくは無置換
のオキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、
フェノキシカルボニル基、メトキシエトキシカルボニル
基等)、置換もしくは無置換のオキシカルボニルアミノ
基(例えばメトキシカルボニルアミノ基等)、置換もし
くは無置換のアミノ基(例えば無置換アミノ基、ジメチ
ルアミノ基等)、スルホ基またはその塩、ヒドロキシル
基などが列挙できる。
【0023】M1 は水素原子、アルカリ金属原子(例え
ばナトリウム原子、カリウム原子など)、(1/2) アルカ
リ土類金属原子(例えば(1/2) マグネシウム原子な
ど)、アンモニウム基(なお、この場合にトリエチルア
ンモニウム基、トリメチルベンジルアンモニウム基等え
お含む)を表わすほか、その他塩基や求核性試薬、還元
剤との反応や、加熱、あるいはこれらの相乗作用によっ
て、一般式(I)で表される化合物におけるイオウ原子
との間の結合が開裂し得る基を表わすが、具体的には(1
/2) 亜鉛原子などの遷移金属原子や写真業界で公知のプ
レカーサーと称する化合物に用いられるブロック基が挙
げられる。
【0024】
【化2】
【0025】一般式(II)においてR1 、R2 、R3
よびR4 はアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシ
ル基あるいはアミノ基を表わす。R1 、R2 、R3 およ
びR4 はそれぞれ同じであっても異なっていても良く、
さらにそれらの複数が結合して環を形成しても良い。ま
た、R2 、R3 およびR4 は水素原子であっても良い。
【0026】さらに詳細に説明するとR1 、R2 、R3
およびR4 で表わされるアルキル基としては炭素数1〜
30のアルキル基が好ましく、炭素数2〜12のアルキ
ル基(例えばエチル基、プロピル基、イソブチル基、3
−メチル−2−ブテニル基、シクロヘキシル基、オクチ
ル基など)が特に好ましい。R1 、R2 、R3 およびR
4 で表わされるアリール基としては炭素数6〜20のア
リール基(例えばフェニル基、1−ナフチル基など)が
好ましい。R1 、R2 、R3 およびR4 で表わされるヘ
テロ環基としては炭素数4〜20のヘテロ環(例えば1
−モルホリノ基、2−ピリジル基、2−チエニル基、3
−キノリル基など)が好ましい。R1 、R2 、R3 およ
びR4 で表わされるアシル基としては炭素数1〜20の
アシル基(例えばメトキシアセチル基、ベンゾイル基な
ど)が好ましい。R1 、R2 、R3 およびR4 で表わさ
れるアミノ基としては無置換アミノ基のほか置換アミノ
基(例えばジメチルアミノ基、アニリノ基など)が好ま
しい。
【0027】また、R1 、R2 、R3 およびR4 はさら
に置換されていても良く、好ましい置換基の例として
は、一般式(I)のRの他の置換基として挙げた基、お
よび、カルボキシル基またはスルホニル基あるいはそれ
ら塩が挙げられる。
【0028】
【化3】
【0029】一般式(III) および一般式(IV)におい
て、Zは炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子また
はセレン原子により構成される5または6員環を表わ
し、−X- は−O- 、−S- または−N- R(ここでR
はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、アラルキル基、アリール基またはヘテロ環基
を表わす)を表わす。X′は酸素原子、イオウ原子、−
NR−(ここでRは上記−X- と同義である)を表わ
し、Q- は対アニオンを表わす。M2 は塩基や求核性試
薬、還元剤との反応や、加熱、あるいはこれらの相乗作
用によってX′との間の結合が開裂するような基を表わ
す。
【0030】一般式(III) および一般式(IV)について
更に詳細に説明する。Zで表わされる5員の複素環とし
てはイミダゾリウム類、ピラゾリウム類、オキサゾリウ
ム類、チアゾリウム類、トリアゾリウム類、テトラゾリ
ウム類、チアジアゾリウム類、オキサジアゾリウム類、
チアトリアゾリウム類、オキサトリアゾリウム類など
が、6員の複素環としてはピリド[1,2−b]シンノ
リン環、s−トリアジン環などがそれぞれ挙げられる。
Rは置換もしくは無置換のアルキル基(例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソプ
ロピル基、n−オクチル基、カルボキシエチル基、エト
キシカルボニルメチル基、ジメチルアミノエチル基
等)、置換もしくは無置換のシクロアルキル基(例えば
シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基等)、
置換もしくは無置換のアルケニル基(例えばプロペニル
基等)、置換もしくは無置換のアルキニル基(例えばプ
ロパルギル基、1−メチルプロパルギル基等)、置換も
しくは無置換のアラルキル基(例えばベンジル基、4−
メトキシベンジル基等)、置換もしくは無置換のアリー
ル基(例えばフェニル基、3−メトキシフェニル基
等)、置換又は無置換のヘテロ環基(例えばピリジル
基、イミダゾリル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、
テトラゾリル基、チエニル基等)を表わす。
【0031】また、Zで表わされる複素環は置換基で置
換されていてもよく、かかる置換基としてはニトロ基、
ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、メルカ
プト基、シアノ基、置換もしくは無置換のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ
エチル基、メチルチオエチル基、ジメチルアミノエチル
基、トリメチルアンモニオエチル基、カルボキシメチル
基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スル
ホエチル基、スルホメチル基、ホスホノメチル基、ホス
ホノエチル基等)、置換もしくは無置換のアリール基
(例えばフェニル基、4−スルホフェニル基等)、置換
もしくは無置換のアルケニル基(例えばアリル基等)、
置換もしくは無置換のシクロアルキル基(例えばシクロ
ヘキシル基等)、置換もしくは無置換のアルケニル基
(例えばプロパルギル基等)、置換もしくは無置換のア
ラルキル基(例えばベンジル基、4−メチルベンジル基
等)、置換もしくは無置換のアルコキシ基(例えばメト
キシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基等)、
【0032】置換もしくは無置換のアリールオキシ基
(例えばフェノキシ基等)、置換もしくは無置換のアル
キルチオ基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基等)、
置換もしくは無置換のアリールチオ基(例えばフェニル
チオ基等)、置換もしくは無置換のスルホニル基(例え
ばメタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基
等)、置換もしくは無置換のカルバモイル基(例えば無
置換カルバモイル基、メチルカルバモイル基等)、置換
もしくは無置換のチオカルバモイル基(例えばジメチル
チオカルバモイル基等)、置換もしくは無置換のスルフ
ァモイル基(例えば無置換スルファモイル基、メチルス
ルファモイル基、フェニルスルファモイル基等)、置換
もしくは無置換のカルボンアミド基(例えばアセトアミ
ド基、ベンズアミド基、メトキシプロピオンアミド基
等)、置換もしくは無置換のスルホンアミド基(例えば
メタンスルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基
等)、置換もしくは無置換のアシルオキシ基(例えばア
セチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、置換もしく
は無置換のスルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニ
ルオキシ基等)、置換もしくは無置換のウレイド基(例
えば無置換のウレイド基、メチルウレイド基、エチルウ
レイド基、メトキシエチルウレイド基等)、置換もしく
は無置換のチオウレイド基(例えば無置換のチオウレイ
ド基、メチルチオウレイド基、メトキシエチルチオウレ
イド基等)、
【0033】置換もしくは無置換のスルファモイルアミ
ノ基(例えば無置換スルファモイルアミノ基、ジメチル
スルファモイルアミノ基等)、置換もしくは無置換のア
シル基(例えばアセチル基、4−メトキシベンゾイル基
等)、置換もしくは無置換のチオアシル基(例えばチオ
アセチル基等)、置換もしくは無置換のヘテロ環基(例
えば1−モルホリノ基、1−ピペリジノ基、2−ピリジ
ル基、4−ピリジル基、2−チエニル基、1−ピラゾリ
ル基、1−イミダゾリル基、2−テトラヒドロフリル
基、テトラヒドロチエニル基等)、置換もしくは無置換
のオキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、
フェノキシカルボニル基、メトキシエトキシカルボニル
基等)、置換もしくは無置換のオキシカルボニルアミノ
基(例えばメトキシカルボニルアミノ基等)、置換もし
くは無置換のアミノ基(例えば無置換アミノ基、ジメチ
ルアミノ基等)、カルボキシル基またはその塩、スルホ
基またはその塩、ヒドロキシル基が挙げられる。
【0034】さらに一般式(III) および一般式(IV)で
表わされる化合物は、塩(例えば酢酸塩、硝酸塩、サリ
チル酸塩、塩酸塩、ヨウ素酸塩、臭素酸塩等)を形成し
てもよい。一般式(III) 中−X- は、好ましくは−S-
を表わす。一般式(IV)中X′は、好ましくはイオウ原
子を表わす。M2 は塩基や求核性試薬、還元剤との反応
や、加熱、あるいはこれらの相乗作用によってX′との
間の結合が開裂し得る基を表わすが、具体的には(1/2)
亜鉛原子などの遷移金属原子や写真業界で公知のプレカ
ーサーと称する化合物に用いられるブロック基が挙げら
れる。Q- は対アニオンであるが、好ましくはハロゲン
化物イオン(例えばCl- 、Br- など)、BF4 -
PF6 - 、アルキルまたはアリールスルホネートイオ
ン、モノアルキルまたはモノアリールサルフェートイオ
ンなどを表わす。
【0035】一般式(III)または一般式(IV)で表わさ
れる銀錯化剤としては、下記一般式(IIIa)または一般
式(IVa)で表わされる化合物が特に好ましい。
【0036】
【化4】
【0037】これらの式中、R1 、R2 はアルキル基、
シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラ
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表わす。但し
2は水素原子であってもよい。−Y−は−O−、−S
−、−N(R3)−を表わし、R3 はアルキル基、シクロ
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル
基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基、ウレイド基またはスルファモイ
ルアミノ基を表わす。R1 とR2 、あるいはR2 とR3
はそれぞれ互いに結合して環を形成してもよい。Q-
対アニオンを表わし、M2 は塩基や求核性試薬、還元剤
との反応や、加熱あるいはこれらの相乗作用によってイ
オウ原子との間の結合が開裂するような基を表わす。
【0038】上記一般式(IIIa)および一般式(IVa) で
示される化合物について更に詳細に説明する。式中、R
1 、R2 は置換もしくは無置換のアルキル基(例えばメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、t−ブチル基、メ
トキシエチル基、メチルチオエチル基、ジメチルアミノ
エチル基、モルホリノエチル基、ジメチルアミノエチル
チオエチル基、ジエチルアミノエチル基、アミノエチル
基、メチルチオメチル基、トリメチルアンモニオエチル
基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボ
キシプロピル基、スルホエチル基、スルホメチル基、ホ
スホノメチル基、ホスホノエチル基等)、置換もしくは
無置換のシクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル
基、シクロペンチル基、2−メチルシクロヘキシル基
等)、置換もしくは無置換のアルケニル基(例えばアリ
ル基、2−メチルアリル基等)、置換もしくは無置換の
アルキニル基(例えばプロパルギル基等)、置換もしく
は無置換のアラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネ
チル基、4−メトキシベンジル基等)、置換もしくは無
置換のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル基、4
−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−カ
ルボキシフェニル基、4−スルホフェニル基等)または
置換もしくは無置換のヘテロ環基(例えば、2−ピリジ
ル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−チエニル
基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、2−テト
ラヒドロフリル基等)を表わす。ただし、R2 は水素原
子であってもよい。
【0039】R3 は置換もしくは無置換のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、t−ブ
チル基、メトキシエチル基、メチルチオエチル基、ジメ
チルアミノエチル基、モルホリノエチル基、ジメチルア
ミノエチルチオエチル基、ジエチルアミノエチル基、ア
ミノエチル基、メチルチオメチル基、トリメチルアンモ
ニオエチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル
基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホメ
チル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基等)、置
換もしくは無置換のシクロアルキル基(例えば、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基、2−メチルシクロヘキ
シル基等)、置換もしくは無置換のアルケニル基(例え
ばアリル基、2−メチルアリル基等)、置換もしくは無
置換のアルキニル基(例えばプロパルギル基等)、置換
もしくは無置換のアラルキル基(例えば、ベンジル基、
フェネチル基、4−メトキシベンジル基等)、置換もし
くは無置換のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル
基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、
4−カルボキシフェニル基、4−スルホフェニル基
等)、置換もしくは無置換のヘテロ環基(例えば、2−
ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−チ
エニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、2
−テトラヒドロフリル基等)、置換もしくは無置換のア
ミノ基(例えば無置換アミノ基、ジメチルアミノ基、メ
チルアミノ基等)、置換もしくは無置換のアシルアミノ
基(例えばアセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、メ
トキシプロピオニルアミノ基等)、置換もしくは無置換
のスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド基、
ベンゼンスルホンアミド基、4−トルエンスルホンアミ
ド基等)、置換もしくは無置換のウレイド基(例えば、
無置換ウレイド基、3−メチルウレイド基等)、置換も
しくは無置換のスルファモイルアミノ基(例えば無置換
スルファモイルアミノ基、3−メチルスルファモイルア
ミノ基等)を表す。
【0040】一般式(IIIa)および一般式(IVa)中、好
ましくは−Y−は−N(R3)−を表わし、R1 、R3
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基ま
たは置換もしくは無置換のヘテロ環基を表わすものであ
る。R2 は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは
無置換のアルキニル基または置換もしくは無置換のヘテ
ロ環基が好ましい。一般式(IVa)のM2 、Q- の好ま
しい態様は一般式(IV)の場合と同様である。
【0041】
【化5】
【0042】一般式(V)において、Qは、N=Cとと
もに炭素原子、窒素原子、酸素原子およびセレン原子の
少なくとも2種の原子から構成される5員または6員の
複素環を形成するのに必要な原子群を表わす。またこの
複素環は更に炭素芳香環または複素芳香環と縮合してい
てもよい。M3 は水素原子、アルカリ金属原子、(1/2)
アルカリ土類金属原子、アンモニウム基、またはその他
塩基や求核性試薬、還元剤との反応や、加熱、あるいは
これらの相乗作用によって一般式(V)で表わされる化
合物のイオウ原子とMで表わされる基の結合が開裂する
ような基を表わす。
【0043】一般式(V)で表わされる化合物について
詳細に説明する。M3 は水素原子、アルカリ金属原子
(例えばナトリウム原子、カリウム原子など)、(1/2)
アルカリ土類金属原子(例えば(1/2)マグネシウム原子
など)、アンモニウム原子(例えばアンモニウムイオ
ン、トリエチルアンモニウムイオン、トリメチルベンジ
ルアンモニウムイオンなど)を表わすほか、その他塩基
や求核性試薬との反応や、加熱、あるいはこれらの相乗
作用によってイオウ原子との間の結合が開裂し得る基を
表わすが、具体的には(1/2)亜鉛原子などの遷移金属原
子や写真業界で公知のプレカーサーと称する化合物に用
いられるブロック基が挙げられる。
【0044】Q、およびN=Cで形成される複素環とし
ては例えばテトラゾール類、トリアゾール類、イミダゾ
ール類、チアジアゾール類、オキサジアゾール類、セレ
ナジアゾール類、オキサゾール類、チアゾール類、ベン
ズオキサゾール類、ベンズチアゾール類、ベンズイミダ
ゾール類、ピリミジン類等が挙げられる。
【0045】また、これらの複素環は置換基で置換され
ていてもよく、置換基としてはニトロ基、ハロゲン原子
(例えば塩素原子、臭素原子等)、メルカプト基、シア
ノ基、置換もしくは無置換のアルキル基(例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、メトキシ
エチル基、メチルチオエチル基、ジメチルアミノエチル
基、モルホリノエチル基、ジメチルアミノエチルチオエ
チル基、ジエチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロ
ピル基、ジプロピルアミノエチル基、ジメチルアミノヘ
キシル基、メチルチオメチル基、メトキシエトキシエト
キシエチル基、トリメチルアンモニオエチル基、シアノ
エチル基等)、置換もしくは無置換のアリール基(例え
ばフェニル基、4−メタンスルホンアミドフェニル基、
4−メチルフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−
ジメチルアミノフェニル基、3,4−ジクロルフェニル
基、ナフチル基等)、置換もしくは無置換のアルケニル
基(例えばアリル基等)、
【0046】置換もしくは無置換のアラルキル基(例え
ばベンジル基、4−メチルベンジル基、フェネチル基、
4−メトキシベンジル基等)、置換もしくは無置換のア
ルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、メトキシ
エトキシ基、メチルチオエトキシ基、ジメチルアミノエ
トキシ基等)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ
基、4−メトキシフェノキシ基等)、置換もしくは無置
換のアルキルチオ基(例えばメチルチオ基、エチルチオ
基、プロピルチオ基、メチルチオエチル基、ジメチルア
ミノエチルチオ基、メトキシエチルチオ基、モルホリノ
エチルチオ基、ジメチルアミノプロピルチオ基、ピペリ
ジノエチルチオ基、ピロリジノエチルチオ基、モルホリ
ノエチルチオエチルチオ基、イミダゾリルエチルチオ
基、2−ピリジルメチルチオ基、ジエチルアミノエチル
チオ基等)、置換もしくは無置換のアリールチオ基(例
えばフェニルチオ基、4−ジメチルアミノフェニルチオ
基等)、置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基(例え
ば2−ピリジルオキシ基、2−イミダゾリルオキシ基
等)、置換もしくは無置換のヘテロ環チオ基(例えば2
−ベンズチアゾリルチオ基、4−ピラゾリルチオ基
等)、置換もしくは無置換のスルホニル基(例えばメタ
ンスルホニル基、エタンスルホニル基、p−トルエンス
ルホニル基、メトキシエチルスルホニル基、ジメチルア
ミノエチルスルホニル基等)、置換もしくは無置換のカ
ルバモイル基(例えば無置換カルバモイル基、メチルカ
ルバモイル基、ジメチルアミノエチルカルバモイル基、
メトキシエチルカルバモイル基、モルホリノエチルカル
バモイル基、メチルチオエチルカルバモイル基、フェニ
ルカルバモイル基等)、置換もしくは無置換のスルファ
モイル基(例えば無置換スルファモイル基、メチルスル
ファモイル基、イミダゾリルエチルスルファモイル基、
フェニルスルファモイル基等)、置換もしくは無置換の
カルボンアミド基(例えばアセトアミド基、ベンズアミ
ド基、メトキシプロピオンアミド基、ジメチルアミノプ
ロピオンアミド基等)、
【0047】置換もしくは無置換のスルホンアミド基
(例えばメタンスルホンアミド基、ベンゼンスルホンア
ミド基、p−トルエンスルホンアミド基等)、置換もし
くは無置換のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基等)、置換もしくは無置換のス
ルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニルオキシ基
等)、置換もしくは無置換のウレイド基(例えば無置換
のウレイド基、メチルウレイド基、エチルウレイド基、
メトキシエチルウレイド基、ジメチルアミノプロピルウ
レイド基、メチルチオエチルウレイド基、モルホリノエ
チルウレイド基、フェニルウレイド基等)、置換もしく
は無置換のチオウレイド基(例えば無置換のチオウレイ
ド基、メチルチオウレイド基、メトキシエチルウレイド
基等)、置換もしくは無置換のアシル基(例えばアセチ
ル基、ベンゾイル基、4−メトキシベンゾイル基等)、
置換もしくは無置換のヘテロ環基(例えば1−モルホリ
ノ基、1−ピペリジノ基、2−ピリジル基、4−ピリジ
ル基、2−チエニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダ
ゾリル基、2−テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチ
エニル基等)、
【0048】置換もしくは無置換のオキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル
基、メトキシエトキシカルボニル基、メチルチオエトキ
シカルボニル基、メトキシエトキシエトキシエトキシカ
ルボニル基、ジメチルアミノエトキシカルボニル基、モ
ルホリノエトキシカルボニル基等)、置換もしくは無置
換のオキシカルボニルアミノ基(例えばメトキシカルボ
ニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基、2−エ
チルヘキシルオキシカルボニルアミノ基等)、置換もし
くは無置換のアミノ基(例えば無置換アミノ基、ジメチ
ルアミノ基、メトキシエチルアミノ基、アニリノ基
等)、カルボキシル基またはその塩、スルホ基またはそ
の塩、ヒドロキシル基が挙げられる。好ましい複素環と
してはトリアゾール類、テトラゾール類、チアジアゾー
ル類が挙げられる。本発明に用いられる銀錯化剤の具体
例を以下に示す。
【0049】
【化6】
【0050】
【化7】
【0051】
【化8】
【0052】
【化9】
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
【0055】
【化12】
【0056】
【化13】
【0057】
【化14】
【0058】
【化15】
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】本発明における前記一般式(I)〜(V)
で表わされる化合物は公知であり、またジャーナル・オ
ブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.Heterocycl
ic Chem.) 2、105(1965)、ジャーナル・オブ
・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)32、2
245(1967)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サイアティ(J.Chem.Soc.)3799(1969)、ジャ
ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ
(J.Am.Chem.Soc.) 80、1895(1958)、ケミ
カル・コミュニケーション(Chem.Commun.) 1222
(1971)、テトラヘドロン・レタース(Tetrahedro
n Lett.)2939(1972)、特開昭60−8732
2号、ベリヒテ・デア・ドイツチェン・ヘミッシェン・
ゲゼルシャフト(Berichte der Deutschen Chemischen
Gesellschaft) 38、4049(1905)、
【0062】ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィ・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.Soc.Chem.
Commun.)1224(1971)、特開昭60−1229
36号、特開昭60−117240号、アドバンジイズ
・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Advances
in Heterocyclic Chemistry) 19、1(1976)、
テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)58
81(1968)、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリ
ック・ケミストリー(J.Heterocyclic Chem.) 5、27
7(1968)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイ
アティ・パーキン・トランザクションI(J.Chem.Soc.P
erkin Trans.I)627(1974)、テトラヘドロン
・レタース(Tetrahedron Letters)1809(197
6)、同1578(1971)、ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイアティ(J.Chem.Soc.)899(193
5)、同2865(1959)、ジャーナル・オブ・オ
ーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)30、567
(1965)、特公昭40−28496号、特開昭50
−89034号、米国特許3,106,467号、同
3,420,670号、同2,271,229号、同
3,137,578号、同3,148,066号、同
3,511,663号、同3,060,028号、同
3,271,154号、同3,251,691号、同
3,598,599号、同3,148,066号、特公
昭43−4135号、米国特許3,615,616号、
同3,420,664号、同3,071,465号、同
2,444,605号、同2,444,606号、同
2,444,607号、同2,935,404号等に記
載されている方法により容易に合成できる。
【0063】銀錯化剤は、単独で使用してもよいし、複
数の銀錯化剤を併用することも好ましい。銀錯化剤は、
水、メタノール、エタノール、アセトン、ジメチルホル
ムアミド、メチルプロピルグリコール等の溶媒あるいは
アルカリまたは酸性水溶液として処理部材の塗布液に添
加してもよいし、固体微粒子分散させて添加してもよ
い。銀錯化剤は、後述する処理部材の任意の層に添加す
ることができ、即ち、処理層でもよいし、それ以外の層
でもよい。好ましくは、処理層に添加することである。
全銀錯化剤の含有量は、0.01〜100mmol/m
2 であり、好ましくは、0.1 〜50mmol/m2
である。感光部材の塗布銀量に対して、モル比で1/2
0〜20倍、好ましくは1/10〜10倍、より好まし
くは1/4〜4倍である。
【0064】本発明において感光部材に使用し得るハロ
ゲン化銀は、沃臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、塩臭化
銀、沃塩化銀、塩化銀のいずれでもよい。これらの組成
は、感光性ハロゲン化銀に付与すべき特性に応じて選択
される。例えば、撮影材料のように高感度が要求される
場合は、沃臭化銀乳剤が主として用いられる。また、現
像処理の迅速化や簡易化などが重視されるプリント材料
では、塩化銀が使用されることが多い。とはいうもの
の、最近では、撮影用材料の処理の迅速化を目的に塩化
銀の利用を検討する試みなども報告されている。
【0065】感光性乳剤を構成するハロゲン化銀粒子の
大きさは、同体積の球の直径で換算して0.05〜2μ
m、特に0.1〜1.5μmが好ましく用いられる。ま
た、ハロゲン化銀粒子の形状は立方体、八面体あるいは
十四面体のような正常晶よりなる形状を有するもの、球
状のような不規則な形状を有するもの、六角や矩形の平
板状の形状を有するものなどを任意に使用することがで
きる。撮影材料では、高感度を付与する目的で、粒子厚
みに対する投影面積径の大きい所謂高アスペクト比の平
板粒子を使用することが好ましい。ここでいうアスペク
ト比とは、粒子の投影面積と等価な円の直径を粒子厚み
で除した値である。撮影材料に用いられるハロゲン化銀
乳剤は、好ましくはアスペクト比2以上、より好ましく
は5以上、さらに好ましくは8以上、最も好ましくは2
0以上の平板状粒子で、乳剤中に含まれる全粒子の投影
面積の50%以上、好ましくは80%以上、更に好まし
くは90%以上を占めて構成される。粒子サイズの小さ
い粒子(体積相当球の直径で約0.5μm以下)では、
アスペクト比をさらに粒子厚みで除した平板度で表して
25以上の粒子が好ましい。アスペクト比を高めること
で、同体積でも大きい投影面積を得ることができるた
め、分光増感率を高めることができる。また、写真感度
が粒子投影面積に比例するような場合では、同じ感度を
得るのに必要なハロゲン化銀量を低減することができ
る。一方、粒子投影面積を一定にして粒子を調製する場
合には、アスペクト比を高めることで、同じハロゲン化
銀量を用いても粒子数を増加させることが可能となり、
粒状性を向上させることができる。さらに、高アスペク
ト比粒子を用いたときには、入射光路に対して散乱角の
大きい散乱光成分が減少するため、鮮鋭度を高めること
ができる。
【0066】これらの高アスペクト比平板粒子の使用技
術および特性については、米国特許第4433048
号、同第4434226号、同第4439520号等に
開示されている。さらに、粒子厚みが0.07μmより
も薄い超高アスペクト比平板粒子の技術が米国特許第5
494789号、同第5503970号、同第5503
971号、同第5536632号、欧州特許第0699
945号、同第0699950号、同第0699948
号、同第0699944号、同第0701165号およ
び同第0699946号等に開示されている。これらの
文献に記載されている高アスペクト比平板粒子は、臭化
銀や沃臭化銀を主体としており、主平面が(111)面
で構成された六角平板粒子の頻度が高い。このような形
状の粒子は、(111)面に平行な通常二枚の双晶面を
内部に有している。粒子厚みの薄い高アスペクト比平板
粒子を調製するには、この二枚の双晶面間隔を狭く形成
することが技術的なポイントとなる。このためには、核
形成時のバインダー濃度、温度、pH、過剰ハロゲンイ
オン種、同イオン濃度、さらには反応液の供給速度など
を制御することが重要である。形成された平板粒子核の
成長を、厚み方向ではなく、平板の周縁方向に選択的に
行わせることもまた、高アスペクト比平板粒子形成のポ
イントとなる。そのためには、粒子成長のための反応液
の添加速度を制御すると同時に、粒子形成時から成長過
程におけるバインダーとして最適なものを選択していく
ことも重要である。上記の文献の中にはメチオニン含有
量の低いゼラチンが高アスペクト比化に有利な旨の記載
がある。
【0067】一方、塩化銀含有率の高い高塩化銀を用い
て平板粒子を形成する技術も開示されている。例えば、
米国特許第4400463号、同第4713323号、
同第5217858号、欧州特許第0423840号、
同第0647877号等には(111)面を主平面とし
て有する高塩化銀平板粒子の技術が示されている。一
方、米国特許第5264337号、同第5292632
号、同第5310635号、同第5275932号、欧
州特許第0534395号、同第0617320号、国
際公開WO94/22054号等には(100)面を主
平面として有する高塩化銀平板粒子の技術が示されてい
る。これらは、いずれも現像速度や光学特性に優れた塩
化銀を用いた高感度乳剤を調製するのに有用な技術であ
る。
【0068】ハロゲン化銀粒子は、上記のような形状を
工夫する以外に、粒子中に様々な構造を有するように調
製される。常用されるのは、粒子をハロゲン組成の異な
る複数の層状に構成する方法である。撮影材料用に用い
られる沃臭化銀粒子では、沃度含有量の異なる層を設け
ることが好ましい。現像性を制御する目的で沃度含有率
の高い層を核に、沃度含有率の低い殻で覆う所謂内部高
沃度型コアシェル粒子が知られている。また、これとは
逆に、沃度含有率の高い殻で覆った、外部高沃度型のコ
アシェル粒子も知られている。これは、平板状粒子の粒
子厚みが小さくなったときに形状の安定性を高めるのに
有効である。沃度含有率の低い核を高沃度含有率の第一
殻で覆い、この上に低沃度含有率の第二殻を沈積させる
ことで高感度を付与する技術も知られている。このタイ
プのハロゲン化銀粒子では、高沃度層の上に沈積させた
殻(平板状粒子では粒子外縁のフリンジ部に相当する)
には結晶不整に基づく転位線が形成され、高感度を得る
のに寄与する。
【0069】さらに、形成されたホスト粒子の局在した
部位に、異なるハロゲン組成の結晶をエピタキシャルに
成長させる技術も高感度を得るのに好ましく用いられ
る。例えば、臭化銀に富んだホスト粒子の表面の一部
(粒子の頂点や稜あるいは面上)に沃度含有率の高い結
晶をエピタキシャル成長させる技術が知られている。こ
れとは逆に、臭化銀あるいは沃臭化銀のホスト粒子にそ
れよりも溶解度の高い(例えば塩化銀含有率を高めた結
晶)をエピタキシャル成長させる技術も知られている。
後者は、特に粒子厚みの小さい平板粒子に高感度を付与
するのに好ましく用いられる。塩化銀含有率の高い高塩
化銀平板粒子においても、粒子内部や表面に臭化銀や沃
化銀含有率の高い局在相を形成することが好ましく行わ
れる。特に、粒子表面の頂点や稜にこれらの局在相をエ
ピタキシャル成長させることが好ましい。これらのエピ
タキシャル結晶部位は、有効な感光核形成サイトとして
働き、高感度を与える。
【0070】感光性ハロゲン化銀乳剤の写真特性を改良
する目的で、粒子中に金属の塩または錯塩をドープする
ことも好ましく行われる。これらの化合物はハロゲン化
銀結晶中で電子あるいは正孔の過渡的なあるいは永久的
なトラップとして働き、高感度や高コントラストを得た
り、露光時の照度依存性を改良する、あるいは露光時の
環境(温度、湿度)依存性を改良する、さらには露光の
前後に圧力を受けたときの性能変化を抑制するのに有用
である。これらのドーパントはハロゲン化銀粒子に均一
にドープしたり、粒子内部の特定部位に局在してドープ
したり、亜表面あるいは表面に局在してドープしたり、
上述のエピ部に局在してドープしたり種々の方法を目的
に応じて選択することができる。
【0071】好ましい金属としては、鉄、ルテニウム、
ロジウム、パラジウム、カドミウム、レニウム、オスミ
ウム、イリジウム、白金などの第一から第三遷移金属元
素、タリウムや鉛などの両性金属元素を挙げることがで
きる。これらの金属イオンは、適当な塩、もしくは錯塩
の形でドープされる。これらの中でも、ハライドイオン
やシアニドイオンをリガンドとした六配位ハロゲノ錯体
やシアノ錯体が好ましく用いられる。また、ニトロシル
リガンド、カルボニルリガンド、チオカルボニルリガン
ド、ダイナイトロジェンリガンド、さらにはビピリジル
リガンド、シクロペンタジエニルリガンド、1,2−ジ
チオレニルリガンド等のような有機配位子を有する錯体
も用いることができる。これらの技術は、特開平2−2
36542号、同1−116637号、特願平4−12
6629号等に記載されている。さらに、硫黄、セレ
ン、テルルのような所謂カルコゲン元素の2価のアニオ
ンをドープすることも好ましく行われる。これらのドー
パントもまた、高感度を得たり、露光条件依存性を改良
するのに有効である。
【0072】本発明においてハロゲン化銀粒子の調製法
については、公知の方法、すなわち、グラフキデ著「写
真の物理と化学」、ポールモンテ社刊(P.Glafk
ides,Chimie et Phisique P
hotographique,Paul Monte
l,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォー
カルプレス社刊(G.F.Duffin,Photog
raphic Emulsion Chemistr
y,Focal Press,1966)、ゼリクマン
ら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊
(V.L.Zelikman et al.,Maki
ng and Coating of Photogr
aphic Emulsion,Focal Pres
s,1964)等に記載の方法を基本に行うことができ
る。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等の種々
のpH領域で調製することができる。また、反応液であ
る水溶性銀塩と水溶性ハロゲン塩溶液の供給方法とし
て、片側混合法や同時混合法等を単独あるいは組み合わ
せて用いることができる。さらに、反応中のpAgを目
標値に保つように反応液の添加を制御するコントロール
ドダブルジェット法を用いることも好ましい。また、反
応中のpH値を一定に保つ方法も用いられる。粒子形成
に際しては、系の温度、pHあるいはpAg値を変えて
ハロゲン化銀の溶解度を制御する方法を用いることもで
きるが、チオエーテルやチオ尿素類、ロダン塩等を溶剤
として用いることもできる。これらの例は、特公昭47
−11386号、特開昭53−144319号等に記載
されている。
【0073】本発明においてハロゲン化銀粒子の調製
は、通常、ゼラチンのような水溶性バインダーを溶解し
た溶液中に硝酸銀などの水溶性銀塩溶液と、ハロゲン化
アルカリ等の水溶性ハロゲン塩溶液とを制御された条件
で供給することで行われる。ハロゲン化銀粒子が形成さ
れた後、過剰の水溶性塩類を除去することが好ましい。
この工程は脱塩あるいは水洗工程と呼ばれ、種々の手段
が用いられる。例えば、ハロゲン化銀粒子を含むゼラチ
ン溶液をゲル化させ、ひも状に裁断し、冷水で水溶性塩
を洗い流すヌーデル水洗法や、多価アニオンよりなる無
機塩類(例えば硫酸ナトリウム)、アニオン性界面活性
剤、アニオン性ポリマー(例えばポリスチレンスルホン
酸ナトリウム)、あるいはゼラチン誘導体(例えば脂肪
族アシル化ゼラチン、芳香族アシル化ゼラチン、芳香族
カルバモイル化ゼラチンなど)などを添加してゼラチン
を凝集させて過剰塩類を除去する沈降法を用いても良
い。沈降法を用いた場合には、過剰塩類の除去が迅速に
行われるため好ましい。
【0074】本発明には、化学増感を施したハロゲン化
銀乳剤を用いることが好ましい。化学増感は、調製され
たハロゲン化銀粒子に高感度を付与し、露光条件安定性
や保存安定性を付与するのに寄与する。化学増感には一
般的に知られている増感法を単独にあるいは種々組み合
わせて用いることができる。化学増感法として、硫黄、
セレンあるいはテルル化合物を用いるカルコゲン増感法
が好ましく用いられる。これらの増感剤としては、ハロ
ゲン化銀乳剤に添加された際に、上記のカルコゲン元素
を放出して銀カルコゲナイドを形成する化合物が用いら
れる。さらに、これらを併用することも、高感度が得ら
れ、カブリを低く抑さえる上で好ましい。また、金、白
金、イリジウム等を用いる貴金属増感法も好ましい。特
に、塩化金酸を単独に、あるいは金のリガンドとなるチ
オシアン酸イオン等と併用する金増感法は、高感度が得
られる。金増感とカルコゲン増感を併用すると、さらに
高感度を得ることができる。また、粒子形成中に適度な
還元性を有する化合物を用いて、還元性の銀核を導入す
ることで高感度を得る、所謂還元増感法も好ましく用い
られる。芳香環を有するアルキニルアミン化合物を化学
増感時に添加して行う還元増感法も好ましい。
【0075】化学増感を行う際に、ハロゲン化銀粒子に
吸着性を有する種々の化合物を用いて、その反応性を制
御することも好ましく行われる。特に、カルコゲン増感
や金増感に先立って、含窒素複素環化合物やメルカプト
化合物、シアニンやメロシアニン類の増感色素類を添加
する方法が特に好ましい。化学増感を施す際の反応条件
は目的に応じて異なるが、温度は30℃〜95℃、好ま
しくは40℃〜75℃、pHは5.0〜11.0、好ま
しくは5.5〜8.5、pAgは6.0〜10.5、好
ましくは6.5〜9.8である。化学増感技術について
は、特開平3−110555号、特願平4−75798
号、特開昭62−253159号、特開平5−4583
3号、特開昭62−40446号等に記載されている。
【0076】本発明では、感光性ハロゲン化銀乳剤に所
望の光波長域に感度を付与する、所謂分光増感を施すこ
とが好ましい。特に、カラー写真感光部材では、オリジ
ナルに忠実な色再現を行うため、青、緑、赤に感光性を
有する感光性層が組み込まれている。これらの感光性
は、ハロゲン化銀を分光増感することで付与される。分
光増感は、ハロゲン化銀粒子に吸着して、それ自身の吸
収波長域に感度を持たせる、所謂分光増感色素が用いら
れる。これらの分光増感色素の例としては、シアニン色
素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシ
アニン色素、ホロポーラー色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素あるいはヘミオキソノール色素等を挙げるこ
とができる。これらの例は、米国特許第4617257
号、特開昭59−180550号、同64−13546
号、特開平5−45828号、同5−45834号等に
記載されている。
【0077】分光増感色素は、単独で用いられる他に、
複数種の色素を併用することができる。これは、分光感
度の波長分布の調節や、強色増感の目的で行われる。強
色増感作用を呈する色素の組合せでは、単独で達成でき
る感度の和に対して、それを大きく超える感度を得るこ
とができる。また、それ自身では分光増感作用を持たな
い色素、あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物で
あって、強色増感作用を呈する化合物(強色増感剤)を
併用することも好ましい。ジアミノスチルベン化合物類
などを強色増感剤の例として挙げることができる。これ
らの例としては、米国特許第3615641号、特開昭
63−23145号等に記載されている。これらの分光
増感色素や強色増感剤のハロゲン化銀乳剤への添加は、
乳剤調製のいかなる時期でも良い。化学増感の終了した
乳剤に塗布液調製時に添加する、化学増感終了時に添加
する、化学増感途中に添加する、化学増感に先立って添
加する、粒子形成終了後脱塩前に添加する、粒子形成中
に添加する、あるいは粒子形成に先立って添加するな
ど、種々の時期、あるいはこれらの時期を組み合わせて
複数回添加することができる。化学増感よりも前の工程
で添加するのが、高感度を得るのに好ましい。分光増感
色素や強色増感剤の添加量は、粒子の形状や粒子サイズ
あるいは付与したい写真特性によって異なるが、概ねハ
ロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-1モル、好ましく
は10-5〜10-2モルの範囲である。これらの化合物
は、メタノールやフッ素アルコール等の有機溶媒に溶解
した状態で、あるいは界面活性剤やゼラチンと共に水中
に分散した状態で添加することができる。
【0078】ハロゲン化銀乳剤には、カブリを防止した
り、保存時の安定性を高める目的で種々の安定剤を添加
することが好ましい。好ましい安定剤としては、アザイ
ンデン類、トリアゾール類、テトラゾール類、プリン類
等の含窒素複素環化合物類、メルカプトテトラゾール
類、メルカプトトリアゾール類、メルカプトイミダゾー
ル類、メルカプトチアジアゾール類等のメルカプト化合
物類等を挙げることができる。これらの化合物の詳細
は、ジェームズ著「写真過程の理論」、マクミラン社刊
(T.H.James,The Theory of
the Photographic Process,
Macmillan,1977)第396頁〜399頁
およびその引用文献に記載されている。
【0079】これらのカブリ防止剤あるいは安定剤のハ
ロゲン化銀乳剤への添加は、乳剤調製のいかなる時期で
も良い。化学増感の終了した乳剤に塗布液調製時に添加
する、化学増感終了時に添加する、化学増感途中に添加
する、化学増感に先立って添加する、粒子形成終了後脱
塩前に添加する、粒子形成中に添加する、あるいは粒子
形成に先立って添加するなど、種々の時期、あるいはこ
れらの時期を組み合わせて複数回添加することができ
る。これらのカブリ防止剤あるいは安定剤の添加量は、
ハロゲン化銀乳剤のハロゲン組成や目的に応じて多岐に
わたるが、概ねハロゲン化銀1モル当たり10-6〜10
-1モル、好ましくは10-5〜10-2モルの範囲である。
【0080】以上述べてきたような本発明の感光部材に
使用される写真用添加剤は、リサーチ・ディスクロージ
ャー誌(以下「RD」と略記する)No17643(1
978年12月)、同No18716(1979年11
月)および同No307105(1989年11月)に
記載されており、その該当箇所を下記にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3.分光増感剤、強 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 色増感剤 〜649頁右欄 4.増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5.カブリ防止剤、 24〜26頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6.光吸収剤、フィ 25〜26頁 649頁右欄 873頁 ルター染料、紫 〜650頁左欄 外線吸収剤 7.色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8.硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9.バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 10.可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11.塗布助剤、界面 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 活性剤 12.スタチック防止剤 27頁 650頁右欄 876〜877頁 13.マット剤 878〜879頁
【0081】感光部材に用いる感光性ハロゲン化銀は、
銀換算で0.05〜20g/m2、好ましくは0.1〜1
0g/m2が適当である。本発明においては、感光性ハロ
ゲン化銀と共に、有機金属塩を酸化剤として併用するこ
ともできる。このような有機金属塩の中で、有機銀塩
は、特に好ましく用いられる。上記の有機銀塩の酸化剤
を形成するのに使用し得る有機化合物としては、米国特
許第4,500,626号第52〜53欄等に記載のベ
ンゾトリアゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。ま
た米国特許第4,775,613号記載のアセチレン銀
も有用である。有機銀塩は、2種以上を併用してもよ
い。以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあた
り0.01〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを
併用することができる。
【0082】感光部材や構成層のバインダーには親水性
のものが好ましく用いられる。その例としては前述のR
Dおよび特開昭64−13,546号の(71)頁〜
(75)頁に記載されたものが挙げられる。具体的に
は、透明か半透明の親水性バインダーが好ましく、例え
ばゼラチン、ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロー
ス誘導体、澱粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラ
ン等の多糖類のような天然化合物とポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール(例えば、(株)クラレ
製の末端アルキル変性ポバール「MP103」、「MP
203」等)、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
重合体等の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国
特許第4,960,681号、特開昭62−24526
0号等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOM
または−SO3 M(Mは水素原子またはアルカリ金属)
を有するビニルモノマーの単独重合体またはこのビニル
モノマー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、住友化学(株)製の「スミカゲルL−5H」)
も使用される。これらのバインダーは2種以上組み合わ
せて用いることもできる。特にゼラチンと上記バインダ
ーの組み合わせが好ましい。またゼラチンは、種々の目
的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシ
ウムなどの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから
選択すれば良く、これらを組み合わせて用いる事も好ま
しい。本発明において、バインダーの塗布量は1〜20
g/m2 、好ましくは2〜15g/m2 、更に好ましく
は3〜12g/m2 が適当である。この中でゼラチンは
50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%の
割合で用いる。
【0083】次に本発明における感光部材に用いる発色
現像主薬ついて説明する。発色現像主薬としては、p−
フェニレンジアミン類またはp−アミノフェノール類を
用いることができる。また、一般式 (1)〜(5) で表され
る化合物を用いることも好ましい。
【0084】
【化18】
【0085】一般式(1)で表される化合物はスルホン
アミドフェノールと総称される化合物である。式中、R
1 〜R4 は各々水素原子、ハロゲン原子(例えばクロル
基、ブロム基)、アルキル基(例えばメチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基
等)、アリール基(たとえばフェニル基、トリル基、キ
シリル基等)、アルキルカルボンアミド基(例えばアセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロイルアミ
ノ基等)、アリールカルボンアミド基(例えばベンゾイ
ルアミノ基等)、アルキルスルホンアミド基(例えばメ
タンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基
等)、アリールスルホンアミド基(例えばベンゼンスル
ホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基等)、ア
ルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ
基等)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基等)、
アルキルチオ基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基、
ブチルチオ基等)、アリールチオ基(例えばフェニルチ
オ基、トリルチオ基等)、アルキルカルバモイル基(例
えばメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブ
チルカルバモイル基、ピペリジルカルバモイル基、モル
ホリルカルバモイル基等)、アリールカルバモイル基
(例えばフェニルカルバモイル基、メチルフェニルカル
バモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジル
フェニルカルバモイル基等)、カルバモイル基、
【0086】アルキルスルファモイル基(例えばメチル
スルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチル
スルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチ
ルスルファモイル基、ピペリジルスルファモイル基、モ
ルホリルスルファモイル基等)、アリールスルファモイ
ル基(例えばフェニルスルファモイル基、メチルフェニ
ルスルファモイル基、エチルフェニルスルファモイル
基、ベンジルフェニルスルファモイル基等)、スルファ
モイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基(例えばメ
タンスルホニル基、エタンスルホニル基等)、アリール
スルホニル基(例えばフェニルスルホニル基、4−クロ
ロフェニルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基
等)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基
等)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシ
カルボニル基等)、アルキルカルボニル基(例えばアセ
チル基、プロピオニル基、ブチロイル基等)、アリール
カルボニル基(例えばベンゾイル基、アルキルベンゾイ
ル基等)、またはアシルオキシ基(例えばアセチルオキ
シ基、プロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基等)
を表す。R1 〜R4 の中で、R2 およびR4 は好ましく
は水素原子である。また、R1 〜R4 のハメット定数σ
p値の合計は0以上となることが好ましい。
【0087】R5 はアルキル基(例えばメチル基、エチ
ル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、
ステアリル基)、アリール基(例えばフェニル基、トリ
ル基、キシリル基、4−メトキシフェニル基、ドデシル
フェニル基、クロロフェニル基、トリクロロフェニル
基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプロピルフェニ
ル基、4−ドデシルオキシフェニル基、3,5−ジ−
(メトキシカルボニル)基)、または複素環基(例えば
ピリジル基)を表す。
【0088】一般式(2)で表される化合物はスルホニ
ルヒドラジンと総称される化合物である。また、一般式
(4)で表される化合物はカルバモイルヒドラジンと総
称される化合物である。
【0089】式中、Zは芳香環を形成する原子群を表
す。Zによって形成される芳香環は、本化合物に銀現像
活性を付与するため、十分に電子吸引的であることが必
要である。このため、含窒素芳香環を形成するか、或い
はベンゼン環に電子吸引性基を導入したような芳香環が
好ましく使用される。このような芳香環としては、ピリ
ジン環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリン環、キノ
キサリン環等が好ましい。
【0090】ベンゼン環を表わす場合、その置換基とし
ては、アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル
基、エタンスルホニル基)、ハロゲン原子(例えばクロ
ル基、ブロム基)、アルキルカルバモイル基(例えばメ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカ
ルバモイル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリル
カルバモイル基)、アリールカルバモイル基(例えばフ
ェニルカルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル
基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニル
カルバモイル基)、カルバモイル基、アルキルスルファ
モイル基(例えばメチルスルファモイル基、ジメチルス
ルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチルス
ルファモイル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリジ
ルスルファモイル基、モルホリルスルファモイル基)、
アリールスルファモイル基(例えばフェニルスルファモ
イル基、メチルフェニルスルファモイル基、エチルフェ
ニルスルファモイル基、ベンジルフェニルスルファモイ
ル基)、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホ
ニル基(例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル
基)、アリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニ
ル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエン
スルホニル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカ
ルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(例えばフ
ェノキシカルボニル基)、アルキルカルボニル基(例え
ばアセチル基、プロピオニル基、ブチロイル基)、また
はアリールカルボニル基(例えばベンゾイル基、アルキ
ルベンゾイル基)等が挙げられるが、上記置換基のハメ
ット定数σ値の合計は1以上である。
【0091】R5 はアルキル基(例えばメチル基、エチ
ル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、
ステアリル基)、アリール基(例えばフェニル基、トリ
ル基、キシリル基、4−メトキシフェニル基、ドデシル
フェニル基、クロロフェニル基、トリクロロフェニル
基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプロピルフェニ
ル基、4−ドデシルオキシフェニル基、3,5−ジ−
(メトキシカルボニル)基)、または複素環基(例えば
ピリジル基)を表す。
【0092】一般式(3)で表される化合物はスルホニ
ルヒドラゾンと総称される化合物である。また、一般式
(5)で表される化合物はカルバモイルヒドラゾンと総
称される化合物である。
【0093】式中、R5 はアルキル基(例えばメチル
基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、セ
チル基、ステアリル基)、アリール基(例えばフェニル
基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェニル基、
ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリクロロフ
ェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプロピル
フェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、3,5−
ジ−(メトキシカルボニル)基)、または複素環基(例
えばピリジル基)を表す。R6 は置換または無置換のア
ルキル基(例えばメチル基、エチル基)を表す。Xは酸
素原子、硫黄原子、セレン原子またはアルキル置換もし
くはアリール置換の3級窒素原子を表すが、アルキル置
換の3級窒素原子が好ましい。R7 、R8 は水素原子ま
たは置換基を表し、R7 、R8 が互いに結合して2重結
合または環を形成してもよい。
【0094】以下に、一般式(1)〜(5)で表される
化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はもちろんこ
れによって限定されるものではない。
【0095】
【化19】
【0096】
【化20】
【0097】
【化21】
【0098】
【化22】
【0099】
【化23】
【0100】
【化24】
【0101】
【化25】
【0102】
【化26】
【0103】
【化27】
【0104】
【化28】
【0105】
【化29】
【0106】
【化30】
【0107】発色現像主薬は、上記の化合物を1種類も
しくは複数種類を組み合わせて用いる。各層で別々の現
像主薬を用いても良い。それらの現像主薬の総使用量は
感光部材表面に対し0.05〜20mmol/m2 、好
ましくは0.1〜10mmol/m2 である。
【0108】次にカプラーについて説明する。本発明に
おけるカプラーとは、前記の発色現像主薬の酸化体とカ
ップリング反応し、色素を形成する化合物である。本発
明に好ましく使用されるカプラーとしては、活性メチレ
ン、5−ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、
ナフトール、ピロロトリアゾールと総称される化合物で
ある。これらのカプラーはRDNo.38957(1996年9月),
616〜624頁,”x.Dye image formers and modifier
s”に引用されているの化合物を好ましく使用すること
ができる。
【0109】これらのカプラーはいわゆる2当量カプラ
ーと4当量カプラーとに分けることができる。2当量カ
プラーのアニオン性離脱基として作用する基としては、
ハロゲン原子(例えばクロル基、ブロム基等)、アルコ
キシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基等)、アリール
オキシ基(例えばフェノキシ基、4−シアノフェノキシ
基、4−アルコキシカルボニルフェニル基等)、アルキ
ルチオ基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基、ブチル
チオ基等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基、
トリルチオ基等)、アルキルカルバモイル基(例えばメ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカ
ルバモイル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリル
カルバモイル基等)、アリールカルバモイル基(例えば
フェニルカルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル
基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニル
カルバモイル基等)、カルバモイル基、アルキルスルフ
ァモイル基(例えばメチルスルファモイル基、ジメチル
スルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチル
スルファモイル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリ
ジルスルファモイル基、モルホリルスルファモイル基
等)、アリールスルファモイル基(例えばフェニルスル
ファモイル基、メチルフェニルスルファモイル基、エチ
ルフェニルスルファモイル基、ベンジルフェニルスルフ
ァモイル基等)、スルファモイル基、シアノ基、アルキ
ルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、エタンス
ルホニル基等)、アリールスルホニル基(例えばフェニ
ルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p
−トルエンスルホニル基等)、アルキルカルボニルオキ
シ基(例えばアセチルオキシ基、プロピオニルオキシ
基、ブチロイルオキシ基等)、アリールカルボニルオキ
シ基(例えばベンゾイルオキシ基、トルイルオキシ基、
アニシルオキシ基等)、含窒素複素環基(例えばイミダ
ゾリル基、ベンゾトリアゾリル基等)等が挙げられる。
【0110】また、4当量カプラーのカチオン性離脱基
として作用する基としては、水素原子、ホルミル基、カ
ルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換基とし
ては、アリール基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基等)、アシル基、
スルホニル基等が挙げられる。
【0111】上記RD No.38957に記載の化合物以外に
も、以下に記載のカプラーを好ましく用いることができ
る。
【0112】活性メチレン系カプラーとしては、EP 50
2,424A 号の式(I)、(II)で表わされるカプラー; EP
513,496A 号の式(1) (2) で表わされるカプラー ; EP
568,037A号のクレーム1の式(I)で表わされるカプ
ラー; US 5,066,576号のカラム1の45〜55行の一般式
(I) で表わされるカプラー; 特開平4-274425号の段落00
08の一般式(I)で表わされるカプラー; EP 498,381A1
号の40頁のクレーム1に記載のカプラー; EP 447,969A1
号の4頁の式(Y)で表わされるカプラー; US 4,476,2
19号のカラム7の36〜58行の式(II)〜(IV)で表わされる
カプラーを用いることができる。
【0113】5−ピラゾロン系マゼンタカプラーとして
は、特開昭57−35858号および特開昭51−20
826号に記載の化合物が好ましい
【0114】ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米
国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ〔1,
2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,540,654
号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリ
アゾール類、米国特許第3,725,067号に記載の
ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール類
が好ましく、光堅牢性の点で、これらのうちピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール類が好まし
い。
【0115】また特開昭61−65245号に記載され
ているような分岐アルキル基がピラゾロトリアゾール基
の2、3または6位に直結したピラゾロアゾールカプラ
ー、特開昭61−65245号に記載されている分子内
にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカプラ
ー、特開昭61−147254号に記載されるアルコキ
シフェニルスルホンアミドバラスト基を持つピラゾロア
ゾールカプラー、特開昭62−209457号もしくは
同63−307453号に記載されている6位にアルコ
キシ基やアリールオキシ基を持つピラゾロトリアゾール
カプラー、および特開平2−201443号に記載され
る分子内にカルボンアミド基を持つピラゾロトリアゾー
ルカプラーも好ましく用いることができる。
【0116】フェノール系カプラーの好ましい例として
は、米国特許第2,369,929号、同第2,80
1,171号、同第2,772,162号、同第2,8
95,826号、同第3,772,002号等に記載の
2−アルキルアミノ−5−アルキルフェノール系、米国
特許第2,772,162号、同第3,758,308
号、同第4,126,396号、同第4,334,01
1号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,
329,729号、特開昭59−166956号等に記
載の2,5−ジアシルアミノフェノール系、米国特許第
3,446,622号、同第4,333,999号、同
第4,451,559号、同第4,427,767号等
に記載の2−フェニルウレイド−5−アシルアミノフェ
ノール系等を挙げることができる。
【0117】ナフトールカプラーの好ましい例として
は、米国特許第2,474,293号、同第4,05
2,212号、同第4,146,396号、同第4,2
28,233号、同第4,296,200号等に記載の
2−カルバモイル−1−ナフトール系および米国特許
4,690,889号等に記載の2−カルバモイル−5
−アミド−1−ナフトール系等を挙げることができる。
【0118】ピロロトリアゾール系カプラーの好ましい
例としては、欧州特許第488,248A1号、同第4
91,197A1号、同第545,300号に記載のカ
プラーが挙げられる。
【0119】その他、縮環フェノール、イミダゾール、
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といった構造を有
するカプラーが使用できる。
【0120】縮環フェノール系カプラーとしては、米国
特許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーが使
用できる。
【0121】イミダゾール系カプラーとしては、米国特
許第4,818,672号、同第5,051,347号
等に記載のカプラーが使用できる。
【0122】ピロール系カプラーとしては特開平4−1
88137号、同4−190347号等に記載のカプラ
ーが使用できる。
【0123】3−ヒドロキシピリジン系カプラーとして
は特開平1−315736号等に記載のカプラーが使用
できる。
【0124】活性メチン系カプラーとしては米国特許第
5,104,783号、同第5,162,196号等に
記載のカプラーが使用できる。
【0125】5,5−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第5,164,289号に記載のピロロピラゾ
ール系カプラー、特開平4−174429号に記載のピ
ロロイミダゾール系カプラー等が使用できる。
【0126】5,6−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第4,950,585号に記載のピラゾロピリ
ミジン系カプラー、特開平4−204730号に記載の
ピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,70
0号に記載のカプラー等が使用できる。
【0127】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同32261号、特開平2
−297547号、同2−44340号、同2−110
555号、同3−7938号、同3−160440号、
同3−172839号、同4−172447号、同4−
179949号、同4−182645号、同4−184
437号、同4−188138号、同4−188139
号、同4−194847号、同4−204532号、同
4−204731号、同4−204732号等に記載さ
れているカプラーも使用できる。これらのカプラーは感
光部材表面に対して各色0.05〜10mmol/m2、好
ましくは0.1〜5mmol/m2用いる。
【0128】また、以下のような機能性カプラーを含有
しても良い。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237号、GB 2,125,570号、EP 96,87
3B号、DE 3,234,533号に記載のものが好ましい。発色色
素の不要な吸収を補正するためのカプラーとして、EP
456,257A1号に記載のイエローカラードシアン
カプラー、該EPに記載のイエローカラードマゼンタカ
プラー、US4,833,069号に記載のマゼンタカ
ラードシアンカプラー、US4,837,136号の
(2) 、WO92/11575のクレーム1の式(A)で
表わされる無色のマスキングカプラー(特に36−45
頁の例示化合物)。
【0129】現像主薬の酸化体と反応して写真的に有用
な化合物残査を放出する化合物(カプラーを含む)とし
ては、以下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合
物:EP378,236A1号の11頁に記載の式
(I)〜(IV)で表わされる化合物、EP436,93
8A2号の7頁に記載の式(I)で表わされる化合物、
EP 568,037A 号の式(1) で表わされる化合物、EP 440,1
95A2号の5 〜6 頁に記載の式(I)、(II)、(III) で表
わされる化合物。 漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2号の5 頁の式
(I)、(I')で表わされる化合物および特開平6-5941
1 号の請求項1の式(I)で表わされる化合物。 リガンド放出化合物:US 4,555,478号のクレーム1に記
載のLIG-X で表わされる化合物。 ロイコ色素放出化合物:US 4,749,641号のカラム3〜8
の化合物1〜6; 蛍光色素放出化合物:US 4,774,181号のクレーム1のCO
UP-DYEで表わされる化合物。 現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物:US 4,656,123号
のカラム3の式(1)、(2)、(3)で表わされる化
合物およびEP 450,637A2号の75頁36〜38行目のExZK-2。 離脱して初めて色素となる基を放出する化合物: US 4,8
57,447号のクレーム1の式(I) で表わされる化合物、特
願平4−134523号の式(1) で表わされる化合物、
EP440,195A2号の5、6頁に記載の式(I)
(II)(III)で表わされる化合物、特願平4−3255
64号の請求項1の式(I)で表わされる化合物−リガ
ンド放出化合物、US4,555,478号のクレーム
1に記載のLIG−Xで表わされる化合物。 このような機能性カプラーは、先に述べた発色に寄与す
るカプラーの0.05〜10倍モル、好ましくは0.1
〜5倍モル用いることが好ましい。
【0130】カプラー、現像主薬などの疎水性添加剤は
米国特許第2,322,027号記載の方法などの公知
の方法により感光部材の感光性層中に導入することがで
きる。この場合には、米国特許第4,555,470
号、同4,536,466号、同4,536,467
号、同4,587,206号、同4,555,476
号、同4,599,296号、特公平3−62,256
号等に記載のような高沸点有機溶媒を用いることがで
き、また必要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有
機溶媒と併用することもできる。またこれら色素供与性
カプラー、高沸点有機溶媒などは2種以上併用すること
ができる。高沸点有機溶媒の量は用いられる上記疎水性
添加剤1gに対して10g以下、好ましくは5g以下、
より好ましくは1g〜0.1gである。また、バインダ
ー1gに対して1ml以下、更には0.5ml以下、特に
0.3ml以下が適当である。
【0131】特公昭51−39,853号、特開昭51
−59,943号に記載されている重合物による分散法
や特開昭62−30,242号等に記載されている微粒
子分散物にして添加する方法も使用できる。水に実質的
に不溶な化合物の場合には、前記方法以外にバインダー
中に微粒子にして分散含有させることができる。疎水性
化合物を親水性コロイドに分散する際には、種々の界面
活性剤を用いることができる。例えば特開昭59−15
7,636号の第(37)〜(38)頁、前記のRDに記載の界
面活性剤として挙げたものを使うことができる。また、
特願平5−204325号、同6−19247号、西独
公開特許第1,932,299A号記載のリン酸エステ
ル型界面活性剤も使用できる。
【0132】本発明における感光部材は、支持体上に少
なくとも1層の感光性層が設けられていればよい。典型
的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じで
あるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成
る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感
光部材である。該感光性層は青色光、緑色光、および赤
色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多
層ハロゲン化銀カラー写真感光部材においては、一般に
単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤色感光性
層、緑色感光性層、青色感光性層の順に設置される。し
かし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また同
一感光性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順
をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間および
最上層、最下層には非感光性層を設けてもよい。これら
には、前述のカプラー、現像主薬、およびDIR化合
物、混色防止剤、染料等が含まれていてもよい。各単位
感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤層は、DE
1,121,470号あるいはGB 923,045号に記載されているよ
うに高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層を、支持体に向
かって順次感光度が低くなる様に配列するのが好まし
い。また、特開昭57-112751号、同62- 200350号、同62-
206541 号、62-206543 号に記載されているように支持
体より離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感
度乳剤層を設置してもよい。
【0133】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青色感光性層(BL)/高感度青色感光性層(BH)
/高感度緑色感光性層(GH)/低感度緑色感光性層(G
L) /高感度赤色感光性層(RH)/低感度赤色感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、また
はBH/BL/GH/GL/RL/RHの順等に設置することができ
る。また特公昭 55-34932 号に記載されているように、
支持体から最も遠い側から青色感光性層/GH/RH/GL/
RLの順に配列することもできる。また特開昭56-25738
号、同62-63936号に記載されているように、支持体から
最も遠い側から青色感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。また特公昭49-15495号に記載され
ているように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤
層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤
層、下層を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳
剤層を配置し、支持体に向かって感光度が順次低められ
た感光度の異なる3層から構成される配列が挙げられ
る。このような感光度の異なる3層から構成される場合
でも、特開昭59-202464 号に記載されているように、同
一感色性層中において支持体より離れた側から中感度乳
剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されても
よい。
【0134】その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層の順に配置されていてもよい。また、4層以
上の場合にも、上記の如く配列を変えてよい。色再現性
を改良するために、US 4,663,271号、同 4,705,744号、
同 4,707,436号、特開昭62-160448 号、同63- 89850 号
に記載の、BL,GL,RLなどの主感光性層と分光感度分布が
異なる重層効果のドナー層(CL) を主感光性層に隣接も
しくは近接して配置することが好ましい。
【0135】本発明においては、ハロゲン化銀と現像主
薬は同一層に含まれていても良いが、反応可能な状態で
あれば別層に分割して添加することもできる。例えば現
像主薬を含む層とハロゲン化銀を含む層とを別層にする
と感光部材の生保存性の向上がはかれる。また、色素供
与性カプラーと発色現像主薬を用いる場合も、ハロゲン
化銀、色素供与性カプラーおよび発色現像主薬は同一層
に含まれていても良いが、反応可能な状態であれば別層
に分割して添加することもできる。各層の分光感度およ
びカプラーの色相の関係は任意であるが、赤色感光性層
にシアンカプラー、緑色感光性層にマゼンタカプラー、
青色感光性層にイエローカプラーを用いると、従来のカ
ラーペーパー等に直接投影露光できる。感光部材には、
上記のハロゲン化銀乳剤層の間および最上層、最下層に
は、保護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、ア
ンチハレーション層などの各種の非感光性層を設けても
良く、支持体の反対側にはバック層などの種々の補助層
を設けることができる。具体的には、上記文献に記載の
ような層構成、米国特許第5,051,335号に記載
のような下塗り層、特開平1−167,838号、特開
昭61−20,943号に記載のような固体顔料を有す
る中間層、特開平1−120,553号、同5−34,
884号、同2−64,634号に記載のような還元剤
やDIR化合物を有する中間層、米国特許第5,01
7,454号、同5,139,919号、特開平2−2
35,044号に記載のような電子伝達剤を有する中間
層、特開平4−249,245号に記載のような還元剤
を有する保護層またはこれらを組み合わせた層などを設
けることができる。
【0136】黄色フィルター層、アンチハレーション層
に用いる事の出来る染料としては、現像時に消色あるい
は除去され、処理後の濃度に寄与しないものが好まし
い。黄色フィルター層、アンチハレーション層の染料が
現像時に消色あるいは除去されるとは、処理後に残存す
る染料の量が、塗布直前の1/3以下、好ましくは1/
10以下となることであり、現像時に染料の成分が感光
部材から処理部材に転写しても良いし、現像時に反応し
て無色の化合物に変わっても良い。
【0137】具体的には、欧州特許出願EP549,4
89A号記載の染料や、特開平7−152129号のE
xF2〜6の染料が挙げられる。特開平8−10148
7号に記載されているような、固体分散した染料を用い
ることもできる。また、媒染剤とバインダーに染料を媒
染させておくことも出来る。この場合媒染剤と染料は写
真分野で公知のものを用いることが出来、US4,50
0,626号第58〜59欄や、特開昭61−8825
6号32〜41頁、特開昭62−244043号、特開
昭62−244036号等に記載の媒染剤を上げること
ができる。また、還元剤と反応して拡散性色素を放出す
る化合物と還元剤を用い、現像時のアルカリで可動性色
素を放出させ、処理部材に転写除去させることもでき
る。具体的には、米国特許第4,559,290号、同
4,783,396号、欧州特許第220,746A2
号、公開技報87−6119号に記載されている他、特
開平8−101487号の段落番号0080〜0081
に記載されている。
【0138】消色するロイコ染料などを用いることもで
き、具体的には特開平1−150,132号に有機酸金
属塩の顕色剤によりあらかじめ発色させておいたロイコ
色素を含むハロゲン化銀感光材料(感光部材)が開示さ
れている。ロイコ色素と顕色剤錯体は熱あるいはアルカ
リ剤と反応して消色する。ロイコ色素は、公知のものが
利用でき、森賀、吉田「染料と薬品」9、84頁(化成
品工業協会)、「新版染料便覧」242頁(丸善、19
70)、R.Garner「Reports on the Progress of Appl.
Chem」56、199頁(1971)、「染料と薬品」
19、230頁(化成品工業協会、1974)、「色
材」62、288頁(1989)、「染色工業」32、
208等に記載がある。
【0139】顕色剤としては、酸性白土系顕色剤、フェ
ノールホルムアルデヒドレジンの他、有機酸の金属塩が
好ましく用いられる。有機酸の金属塩としてはサリチル
酸類の金属塩、フェノール−サリチル酸−ホルムアルデ
ヒドレジンの金属塩、ロダン塩、キサントゲン酸塩の金
属塩等が有用であり、金属としては特に亜鉛が好まし
い。上記の顕色剤のうち、油溶性のサリチル酸亜鉛塩に
ついては、米国特許第3,864,146号、同4,0
46,941号および特公昭52−1327号等に記載
されたものを用いることができる。
【0140】本発明における感光部材の感光性層(塗布
層)は硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。硬膜剤
の例としては米国特許第4,678,739号第41
欄、同4,791,042号、特開昭59−116,6
55号、同62−245,261号、同61−18,9
42号、特開平4−218,044号等に記載の硬膜剤
が挙げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤
(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポ
キシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エ
チレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、ほう酸、メタほう酸あるいは高分子硬膜剤(特開
昭62−234,157号などに記載の化合物)が挙げ
られる。これらの硬膜剤は、親水性バインダー1gあた
り0.001〜1g、好ましくは0.005〜0.5g
が用いられる。
【0141】感光部材には、種々のカブリ防止剤または
写真安定剤およびそれらのプレカーサーを使用すること
ができる。その具体例としては、前記RD、米国特許第
5,089,378号、同4,500,627号、同
4,614,702号、特開昭64−13,564号
(7)〜(9)頁、(57)〜(71)頁および(81)〜(97)頁、米国
特許第4,775,610号、同4,626,500
号、同4,983,494号、特開昭62−174,7
47号、同62−239,148号、特開平1−15
0,135号、同2−110,557号、同2−17
8,650号、RD17,643号(1978年) (24)
〜(25)頁等記載の化合物が挙げられる。これらの化合物
は、銀1モルあたり5×10-6〜1×10-1モルが好ま
しく、さらに1×10-5〜1×10-2モルが好ましく用
いられる。
【0142】感光部材には、塗布助剤、剥離性改良、ス
ベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々の界面
活性剤を使用することができる。界面活性剤の具体例は
公知技術第5号(1991年3月22日、アズテック有
限会社発行)の136〜138頁、特開昭62−17
3,463号、同62−183,457号等に記載され
ている。感光部材には、スベリ性防止、帯電防止、剥離
性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませてもよ
い。有機フルオロ化合物の代表例としては、特公昭57
−9053号第8〜17欄、特開昭61−20944
号、同62−135826号等に記載されているフッ素
系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ素系
化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状フッ
素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられる。
感光部材のぬれ性と帯電防止を両立する目的で親水性基
を有するフッ素系界面活性剤も好ましく用いられる。
【0143】感光部材には滑り性がある事が好ましい。
滑り剤は感光性層面、バック面ともに用いることが好ま
しい。好ましい滑り性としては動摩擦係数で0.25以
下0.01以上である。この時の測定は直径5mmのステ
ンレス球に対し、60cm/分で搬送した時の値を表す
(25℃、60%RH)。この評価において相手材とし
て感光性層面に置き換えてもほぼ同レベルの値となる。
使用可能な滑り剤としては、ポリオルガノシロキサン、
高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高
級アルコールのエステル等であり、ポリオルガノシロキ
サンとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチル
シロキサン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチ
ルフェニルシロキサン等を用いることができる。添加層
としては乳剤層の最外層やバック層が好ましい。特にポ
リジメチルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステ
ルが好ましい。ハロゲン化銀の圧力カブリや減感を防止
するために、シリコンオイルや塩化パラフィンは好まし
く用いられる。
【0144】また本発明においては、帯電防止剤が好ま
しく用いられる。それらの帯電防止剤としては、カルボ
ン酸およびカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子、
カチオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物を挙げる
ことができる。帯電防止剤として最も好ましいものは、
ZnO 、TiO2、SnO2、Al3O3 、In2O3 、SiO2、MgO 、BaO
、MoO3、V2O5の中から選ばれた少くとも1種の体積抵
抗率が107 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω・cm
以下である粒子サイズ0.001〜1.0μm結晶性の
金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物(Sb,P,
B,In,S,Si,Cなど)の微粒子、更にはゾル状
の金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒子であ
る。感光部材への含有量としては5〜500mg/m2が好
ましく、特に好ましくは10〜350mg/m2である。導
電性の結晶性酸化物又はその複合酸化物とバインダーの
量の比は1/300〜100/1が好ましく、より好ま
しくは1/100〜100/5である。感光部材の支持
体の裏面には、特開平8−292514号に記載された
耐水性のポリマーを塗布することも好ましい。
【0145】感光部材または後述する処理部材の構成
(バック層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接
着防止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性
改良の目的で種々のポリマーラテックスを含有させるこ
とができる。具体的には、特開昭62−245258
号、同62−136648号、同62−110066号
等に記載のポリマーラテックスのいずれも使用できる。
特に、ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテ
ックスを媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止する
ことができ、またガラス転移点が高いポリマーラテック
スをバック層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0146】本発明の感光部材にはマット剤が有る事が
好ましい。マット剤としては乳剤面、バック面とどちら
でもよいが、乳剤側の最外層に添加するのが特に好まし
い。マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性でもよ
く、好ましくは両者を併用することである。例えばポリ
メチルメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/
メタクリル酸=9/1または5/5(モル比))、ポリ
スチレン粒子などが好ましい。粒径としては0.8〜1
0μmが好ましく、その粒径分布は狭い方が好ましく、
平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90%以
上が含有されることが好ましい。また、マット性を高め
るために0.8μm以下の微粒子を同時に添加すること
も好ましく、例えばポリメチルメタクリレート(0.2
μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル酸=
9/1(モル比))(0.3μm)、ポリスチレン粒子
(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μm)
が挙げられる。具体的には、特開昭61−88256号
(29)頁に記載されている。その他、ベンゾグアナミン
樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビ
ーズなどの特開昭63−274944号、同63−27
4952号に記載の化合物がある。その他前記RDに記
載の化合物が使用できる。これらのマット剤は、必要に
応じて前記バインダーの項に記載の各種バインダーで分
散して、分散物として使用することができる。特に各種
のゼラチン、例えば、酸処理ゼラチン分散物は安定な塗
布液を調製しやすく、このとき、pH、イオン強度、バ
インダー濃度を必要に応じて最適化する事が好ましい。
【0147】また、以下に記載の化合物も使用すること
ができる。 油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-215272 号のP-3,
5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,93(140〜144
頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテックス: US 4,199,363号
に記載のラテックス; 現像主薬酸化体スカベンジャー: US 4,978,606号のカラ
ム2の54〜62行の式(I) で表わされる化合物(特にI-,
(1),(2),(6),(12) (カラム4〜5)、US 4,923,787号
のカラム2の5〜10行の式(特に化合物1(カラム
3); ステイン防止剤: EP 298321A号の4頁30〜33行の式(I)
〜(III),特にI-47,72,III-1,27(24 〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321A号のA-6,7,20,21,23,24,25,26,
30,37,40,42,48,63,90,92,94,164(69 〜118 頁), US5,1
22,444号のカラム25〜38のII-1〜III-23、特にIII-10,
EP 471347A号の8 〜12頁のI-1 〜III-4 、特にII-2, US
5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48、特にA-39,42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を低減させる素
材: EP 411324A号の5 〜24頁のI-1 〜II-15 、特にI-4
6; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932A号の24〜29頁の
SCV-1 〜28、特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-214845号の17頁のH-1,4,6,8,14, US
4,618,573号のカラム13〜23の式(VII) 〜(XII) で表わ
される化合物(H-1〜54) 、特開平2-214852号の8頁右下
の式(6) で表わされる化合物(H-1〜76) 、特にH-14, US
3,325,287号のクレーム1に記載の化合物;
【0148】現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-16813
9 号のP-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 号のクレー
ム1に記載の化合物、特にカラム7の28,29;防腐剤、防
黴剤: US 4,923,790号のカラム3 〜15のI-1 〜III-43、
特にII-1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,793号のカラム6 〜16
のI-1 〜(14), 特にI-1,60,(2),(13), US 4,952,483 号
のカラム25〜32の化合物1〜65, 特に36; 化学増感剤: トリフェニルホスフィン、セレニド、特開
平5-40324 号の化合物50; 染料: 特開平3-156450号の15〜18頁のa-1 〜b-20、特に
a-1,12,18,27,35,36,b-5,27 〜29頁のV-1 〜23、特にV-
1, EP 445627A 号の33〜55頁のF-I-1 〜F-II-43 、特に
F-I-11,F-II-8, EP 457153A 号の17〜28頁のIII-1 〜3
6、特にIII-1,3,WO 88-04794号の8〜26のDye-1 〜124
の微結晶分散体、EP 319999A号の6〜11頁の化合物1〜
22, 特に化合物1 、EP 519306A号の式(1) ないし(3) で
表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁) 、US 4,268,622号
の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜10) 、
US 4,923,788号の式(I) で表わされる化合物(1) 〜(31)
(カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335 号の式(1) で表わされる化合
物(18b) 〜(18r),101〜427(6〜9頁),EP 520938A号の
式(I) で表わされる化合物(3) 〜(66)(10 〜44頁) およ
び式(III) で表わされる化合物HBT-1 〜10(14 頁), EP
521823A 号の式(1) で表わされる化合物(1) 〜(31) (カ
ラム2〜9)。 ここまでに述べてきた各種の添加剤、具体的には、硬膜
剤、カブリ防止剤、界面活性剤、滑り剤、帯電防止剤、
ラテックス、マット剤などは必要に応じて処理部材に添
加したり、感光部材と処理部材の両方に添加することが
できる。
【0149】本発明において感光部材の支持体として
は、透明かつ処理温度に耐えることのできるものが用い
られる。一般的には、日本写真学会編「写真工学の基礎
−銀塩写真編−」、(株)コロナ社刊(昭和54年)(2
23)〜(240)頁記載の紙、合成高分子(フィルム)等の写
真用支持体が挙げられる。具体的には、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリイミド、セルロース類(例えばトリアセチルセ
ルロース)等が挙げられる。この中で、特にポリエチレ
ンナフタレートを主成分とするポリエステルが好ましい
が、ここで言う「ポリエチレンナフタレートを主成分と
するポリエステル」とは、全ジカルボン酸残基中に含ま
れるナフタレンジカルボン酸の含率が50mol%以上
であることをいう。より好ましくは、60mol%以
上、さらに好ましくは、70mol%以上である。これ
は、共重合体であってもよく、ポリマーブレンドであっ
てもよい。
【0150】共重合体の場合、ナフタレンジカルボン酸
ユニットとエチレングリコールユニット以外に、テレフ
タル酸、ビスフェノールA、シクロヘキサンジメタノー
ル等のユニットを共重合させたものも好ましい。これら
の中で力学強度、コストの観点から最も好ましいのがテ
レフタル酸ユニットを共重合したものである。ポリマー
ブレンドの好ましい相手は、相溶性の観点からポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリアリレート(PA
r)、ポリカーボネート(PC)、ポリシクロヘキサン
ジメタノールテレフタレート(PCT)等のポリエステ
ルを挙げることができるが、中でも力学強度、コストの
観点から好ましいのがPETとのポリマーブレンドであ
る。
【0151】以下に好ましいポリエステルの具体的化合
物例を示す。 ポリエステル 共重合体例(括弧内の数字はモル比を示
す) 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(70/30/100)Tg=98℃ 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(80/20/100)Tg=105℃ ポリエステル ポリマーブレンド例(括弧内の数字は重
量比を示す) PEN/PET(60/40)Tg=95℃ PEN/PET(80/20)Tg=104℃ この他に、特開昭62−253,159号(29)〜(31)
頁、特開平1−161,236号(14)〜(17)頁、特開昭
63−316,848号、特開平2−22,651号、
同3−56,955号、米国特許第5,001,033
号等に記載の支持体を用いることができる。これらの支
持体は、光学的特性、物理的特性を改良するために、熱
処理(結晶化度や配向制御)、一軸および二軸延伸(配
向制御)、各種ポリマーのブレンド、表面処理等を行う
ことができる。
【0152】特に耐熱性やカール特性の要求が厳しい場
合、感光部材の支持体として特開平6−41281号、
同6−43581号、同6−51426号、同6−51
437号、同6−51442号、特開平6−82961
号、同6―82960号、同6―123937号、同6
―82959号、同6―67346号、同6―1185
61号、同6―266050号、同6―202277
号、同6―175282号、同6―118561号、同
7―219129号、同7―219144号、各公報に
記載の支持体が好ましく用いることができる。また、主
としてシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合
体である支持体も好ましく用いることができる。支持体
の厚みは、好ましくは5〜200μm、より好ましくは
40〜120μmである。
【0153】また、支持体と感光性層の構成層を接着さ
せるために、表面処理することが好ましい。表面処理と
しては薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処
理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プ
ラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処
理、などの表面活性化処理が挙げられる。表面処理の中
でも好ましいのは、紫外線照射処理、火焔処理、コロナ
処理、グロー処理である。
【0154】次に下塗層について述べる。下塗層は単層
でもよく2層以上でもよい。下塗層用バインダーとして
は、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタク
リル酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸など
の中から選ばれた単量体を出発原料とする共重合体を始
めとして、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、グラフ
ト化ゼラチン、ニトロセルロース、ゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、およびこれらの変性ポリマーが挙げられ
る。支持体を膨潤させる化合物としてレゾルシンとp−
クロルフェノールがある。下塗層には、ゼラチン硬化剤
としてクロム塩(クロム明ばんなど)、アルデヒド類
(ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒドなど)、イ
ソシアネート類、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロ
ロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンなど)、エピクロ
ルヒドリン樹脂、活性ビニルスルホン化合物などを添加
することができる。SiO2、TiO2、無機物微粒子またはポ
リメチルメタクリレート共重合体微粒子(0.01〜1
0μm)をマット剤として含有させてもよい。
【0155】また、フイルム染色に使用する染料につい
ては、色調は感光部材の一般的な性質上グレー染色が好
ましく、フイルム成膜温度領域での耐熱性に優れ、かつ
ポリエステルとの相溶性に優れたものが好ましい。その
観点から染料としては三菱化成製の「Diaresi
n」、日本化薬製の「Kayaset」等ポリエステル
用として市販されている染料を混合することにより目的
を達成することが可能である。特に耐熱安定性の観点か
ら、アントラキノン系の染料を挙げることができる。例
えば、特開平8―122970号に記載されているもの
を好ましく用いることができる。また、支持体として例
えば、特開平4−124645号、同5−40321
号、同6−35092号、同6−317875号記載の
磁気記録層を有する支持体を用い、撮影情報などを記録
することが好ましい。
【0156】磁気記録層とは、磁性体粒子をバインダー
中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持体上
に塗設したものである。磁性体粒子は、γFe2O3 などの
強磁性酸化鉄、Co被着γFe2O3 、Co被着マグネタイト、
Co含有マグネタイト、強磁性二酸化クロム、強磁性金
属、強磁性合金、六方晶系のBaフェライト、Srフェライ
ト、Pbフェライト、Caフェライトなどを使用できる。Co
被着γFe2O3 などのCo被着強磁性酸化鉄が好ましい。形
状としては針状、米粒状、球状、立方体状、板状等いず
れでもよい。比表面積ではSBET で20m2/g以上が好
ましく、30m2/g以上が特に好ましい。強磁性体の飽
和磁化(σs)は、好ましくは3.0×104 〜3.0
×104 A/m であり、特に好ましくは4.0×104
2.5×105 A/m である。強磁性体粒子を、シリカお
よび/またはアルミナや有機素材による表面処理を施し
てもよい。さらに、磁性体粒子は特開平6−16103
2号に記載された如くその表面にシランカップリング剤
またはチタンカップリング剤で処理されてもよい。また
特開平4−259911号、同5−81652号に記載
の表面に無機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用でき
る。
【0157】磁性体粒子に用いられるバインダーは、特
開平4−219569号に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ
または生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘
導体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用する
ことができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300
℃、重量平均分子量は0.2万〜100万である。これ
らの樹脂として具体的なのは、例えばビニル系共重合
体、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート、セルローストリプロピオネート
などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂を挙げることができ、ゼラチンも好まし
い。特にセルロースジ(トリ)アセテートが好ましい。
バインダーは、エポキシ系、アジリジン系、イソシアネ
ート系の架橋剤を添加して硬化処理することができる。
イソシアネート系の架橋剤としては、トリレンジイソシ
アネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネートなどのイソシアネート類、これらのイソシ
アネート類とポリアルコールとの反応生成物(例えば、
トリレンジイソシアナート3mol とトリメチロールプロ
パン1mol の反応生成物)、およびこれらのイソシアネ
ート類の縮合により生成したポリイソシアネートなどが
挙げられ、例えば特開平6−59357号に記載されて
いる。
【0158】前述の磁性体を上記バインダー中に分散す
る方法は、特開平6−35092号に記載されている方
法のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミル
などが好ましく併用も好ましい。特開平5−08828
3号に記載の分散剤や、その他の公知の分散剤が使用で
きる。磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μm、好ま
しくは0.2μm〜5μm、より好ましくは0.3μm
〜3μmである。磁性体粒子とバインダーの重量比は好
ましくは0.5:100〜60:100からなり、より
好ましくは1:100〜30:100である。磁性体粒
子の塗布量は0.005〜3g/m2、好ましくは0.0
1〜2g/m2、さらに好ましくは0.02〜0.5g/
m2である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、0.01
〜0.50が好ましく、0.03〜0.20がより好ま
しく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁気記録層
は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によって全面ま
たはストライプ状に設けることができる。磁気記録層を
塗布する方法としてはエアードクター、ブレード、エア
ナイフ、スクイズ、含浸、リバースロール、トランスフ
ァロール、グラビヤ、キス、キャスト、スプレイ、ディ
ップ、バー、エクストリュージョン等が利用でき、特開
平5−341436号等に記載の塗布液が好ましい。
【0159】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を併せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層、潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感光部材については、US5,336,589号、
同5,250,404号、同5,229,259号、同
5,215,874号、EP466,130号に記載さ
れている。
【0160】上述の磁気記録層を有する感光部材に好ま
しく用いられるポリエステル支持体について更に記す
が、感光部材、処理、カートリッジおよび実施例なども
含め詳細については、公開技報、公技番号94−602
3(発明協会;1994.3.15)に記載されてい
る。ポリエステルはジオールと芳香族ジカルボン酸を必
須成分として形成され、芳香族ジカルボン酸として2,
6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,7−
ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ジオールとしてジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールが挙げられる。
この重合ポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジ
メタノールテレフタレート等のホモポリマーを挙げるこ
とができる。特に好ましいのは2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸を50モル%〜100モル%含むポリエステル
である。中でも特に好ましいのはポリエチレン2,6−
ナフタレートである。平均分子量の範囲は約5,000
ないし200,000である。ポリエステルのTgは5
0℃以上であり、さらに90℃以上が好ましい。
【0161】次にポリエステル支持体は、巻き癖をつき
にくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行
う。熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよ
く、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間
は、0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましく
は0.5時間以上200時間以下である。支持体の熱処
理は、ロール状で実施してもよく、またウェブ状で搬送
しながら実施してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば
SnO2やSb2O5 等)の導電性無機微粒子を塗布する)、面
状改良を図ってもよい。又端部にローレットを付与し端
部のみ少し高くすることで巻芯部の切り口写りを防止す
るなどの工夫を行うことが望ましい。これらの熱処理は
支持体製膜後、表面処理後、バック層塗布後(帯電防止
剤、滑り剤等)、下塗り塗布後のどこの段階で実施して
もよい。好ましいのは帯電防止剤塗布後である。このポ
リエステルには紫外線吸収剤を練り込んでも良い。又ラ
イトパイピング防止のため、三菱化成製の「Diaresi
n」、日本化薬製の「Kayaset 」等ポリエステル用とし
て市販されている染料または顔料を練り込むことにより
目的を達成することが可能である。
【0162】次に、感光部材を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオンおよびベタイン系界面活性剤または
ポリマー等を好ましく用いることができる。これらの帯
電防止されたパトローネは特開平1−312537号、
同1−312538号に記載されている。特に25℃、
25%RHでの抵抗が1012Ω/□以下が好ましい。通
常プラスチックパトローネは、遮光性を付与するために
カーボンブラックや顔料などを練り込んだプラスチック
を使って製作される。パトローネのサイズは現在の13
5サイズのままでもよいし、カメラの小型化には、現在
の135サイズの25mmのカートリッジの径を22mm以
下とすることも有効である。パトローネのケースの容積
は、30cm3 以下好ましくは25cm3 以下とすることが
好ましい。パトローネおよびパトローネケースに使用さ
れるプラスチックの重量は5g〜15gが好ましい。
【0163】更にスプールを回転してフイルムを送り出
すパトローネでもよい。またフイルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフイルム送り出し方向
に回転させることによってフイルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらはU
S4,834,306号、同5,226,613号に開
示されている。以上の感光部材は特公平2−32615
号、実公平3−39784号に記載されているレンズ付
フイルムユニットにも好ましく用いることができる。
【0164】レンズ付きフイルムユニットとは、撮影レ
ンズおよびシャッタを、例えば射出成型されたプラスチ
ック筺体内に備えたユニット本体の製造工程において、
予め未露光のカラーあるいはモノクロ写真感光材料を光
密に装填したものである。このユニットは、ユーザが撮
影した後、現像のためにユニットごと現像所に送られ
る。現像所では当該ユニットから写真フイルムを取り出
して現像および写真プリントの作成が行われる。
【0165】このレンズ付きフイルムユニットの外装に
は、例えば実公平3−6910号、実公平5−3164
7号、特開平7−225454号および実公平6−43
798号に記載されているように、更に撮影レンズ部、
ファインダ部等の撮影に必要な光学部分およびシャッタ
釦、巻き上げノブ等の撮影操作部分が露出し、かつ使用
方法を示す説明書きおよびデザインが印刷された紙箱、
プラスチック包装体で被覆されて使用に供される。
【0166】紙あるいはプラスチックで被覆されたレン
ズ付きフイルムユニットは、更に実公平4−1546号
および特公平7−1380号に記載されているように、
不透湿材料または例えば、ASTM試験法D−570で
0.1%以下の非吸湿性材料からなる包装体、例えば、
アルミニウム箔ラミネート・シート、アルミニウム箔も
しくは金属蒸着された透明・不透湿プラスチック包装体
で被覆されて販売される。レンズ付きフイルムユニット
に内蔵された写真フイルムの保存性からは、上記防湿包
装体内のレンズ付きフイルムユニットの湿度は、25℃
において相対湿度40〜70%になるように調湿し、好
ましくは50〜65%であるのがよい。更に、実公平6
−6346号、実公平6−8589号および米国特許
5,239,324号に記載のように、紙あるいはプラ
スチックで被覆されたレンズ付きフイルムユニットをシ
ャッタおよび巻上げ操作可能な透明防水ケースに収納し
て水中使用可能あいるは防水機能を付加したものもあ
る。現像所において写真フイルムが取り除かれたユニッ
ト本体は、ユニットの製造所に回収され、検査の上、リ
ユース可能な部品はリユースされ、一部のリユース不能
なプラスチック部品は溶解され、再ペレット化してリサ
イクルされる。
【0167】用いられる撮影レンズは、特公平7−56
363号、特開平63−199351号、実公平3−2
2746号、実公平3−39784号、実公平5−38
353号、実公平7−33237号および実公平7−5
0746号等に記載のように、球面あるいは非球面から
なる1枚もしくは2枚構成からなるプラスチックレンズ
が用いられ、一方その球面収差を補償するために裏蓋に
おける露光部のフイルム受面はフイルムの走行方向に撮
影レンズに対して凹面となるように湾曲面を形成するこ
とが望ましい。またファインダは、実公平2−4162
1号、実公平3−6910号および実公平3−3978
4号等に記載のように、筺体にファインダ開口を画定さ
せるのみの素通しファインでもよいし、例えば、実公平
7−10345号に記載のように、これに接眼および対
物ファインダレンズを設けた逆ガリレオ式或いはアルバ
ダ式のファインダでもよい。更に特開平7−64177
号、特開平6−250282号および特開平7−128
732号等に記載のように、ファインダに画面切替機能
を付与し、これに連動して撮影開口を通常サイズおよび
パノラマサイズの露光が行えるように切り替えたり、あ
るいは上記ファインダの切替に連動してフイルム上に標
準、パノラマあるいはハイビジョンサイズで撮影したと
いった情報を光学的あるいは磁気的に記録するようにし
てもよい。その他撮影レンズの焦点距離を変更するとと
もにファインダ視野を特定するようにして接近、望遠撮
影を行わせるようにしたものもある。
【0168】レンズ付きフイルムユニットに用いられる
写真フイルムは、シート状あるいはロール状のフイルム
を用いることができ、更に当該写真フイルムは、オラン
ダ特許6,708,489号に記載のように直接収納さ
れるか、あるいは特公平2−32615号に示すよう
に、容器に収納されてレンズ付きフイルムユニット内に
装填される。撮影後、現像のためにレンズ付きフイルム
ユニットから撮影済み写真フイルムを取り出すには、特
公平6−16158号、実公平7−15545号等に記
載のように、レンズ付きフイルムユニット筺体の底に写
真フイルム取り出し用の蓋を設けて、この蓋を開放する
ことによって写真フイルムを取り出してもよく、オラン
ダ特許6,708,489号に記載のように、裏蓋を開
放もしくは破壊して写真フイルムを取り出してもよい。
また、米国特許5,202,713号に記載のように、
レンズ付きフイルムユニット筺体の一部に通常は遮光状
態にある開口を形成しておき、そこからフイルムの一端
を掴んで引き出すようにしてもよい。
【0169】レンズ付きフイルムユニットにロール状の
写真フイルムを用いる場合には、このロール状写真フイ
ルムは容器に収納された状態で、レンズ付きフイルムユ
ニットに収納されることが望ましい。用いられる容器
は、例えば、特開昭54−111822号、同63−1
94255号、米国特許4,8322,75号、同4,
834,306号、特開平2―124564号、同3−
155544号、同2―264248号、更に実公平5
−40508号、特公平2−32615号および特公平
7−117707号等に記載のISO規格で規定される
135フイルム用パトローネ、あるいはISO規格の写
真フイルムを装填可能であるが、上記規格よりも径の細
いパトローネ、あるいは特開平8−211509号、同
8−262645号および同8−262639号に記載
のAPS(Advanced Photo System)用のカートリッジ
等のフイルムの一端が固定されたスプールを有する1軸
のカートリッジあるいはパトローネが有利に用いられ
る。更に、実公平4−14748号および同3−227
46号等に記載の110サイズ規格フイルムを用いた2
軸カートリッジを用いることもできる。また必要によっ
ては、裏紙付きの写真フイルムを用いることもできる。
【0170】フイルムの一端が固定されたスプールを有
する1軸のカートリッジあるいはパトローネを用いる場
合には、レンズ付きフイルムユニットの一方の収納室に
カートリッジあるいはパトローネを収納すると共に、他
方の収納室に当該カートリッジあるいはパトローネから
写真フイルムの大部分を引き出されてロール状に巻かれ
たフイルムを収納するレンズ付きフイルムユニットの製
造段階における予備巻き装填(ファクトリー・プレワイ
ンド)を行い、撮影毎に引き出された写真フイルムを外
部の巻き上げ部材によって、カートリッジあるいはパト
ローネのスプールを回転させてカートリッジあるいはパ
トローネに巻取るようにしてもよいし、あるいはこれと
は逆にレンズ付きフイルムユニットの一方の収納室に写
真フイルムの先端部を接続したカートリッジあるいはパ
トローネとは別のスプールを装填し、他方の収納室に写
真フイルムの大部分が収納された状態のカートリッジあ
るいはパトローネを装填して、撮影毎に写真フイルムを
外部の巻き上げ部材によって、カートリッジあるいはパ
トローネから引き出してカートリッジあるいはパトロー
ネとは別のスプールに巻取るようにしてもよい。
【0171】ファクトリー・プレワインド方式において
は、カートリッジあるいはパトローネから引き出された
写真フイルムは、カートリッジあるいはパトローネと別
のスプールに巻かれた状態で他方の収納室に収納されて
もよいし、あるいは特公平2−32615号に記載のよ
うに中空状態で他方の収納室に収納されてもよい。ま
た、上記ファクトリー・プレワインドは、特公平7−5
6564号に記載のように暗室内において予めカートリ
ッジあるいはパトローネから写真フイルムを引き出して
ロール状に巻いておき、このカートリッジあるいはパト
ローネおよびロール状の写真フイルムをレンズ付きフイ
ルムユニットに装填した後、レンズ付きフイルムユニッ
トの裏蓋を閉じて遮光するようにしてもよく、あるい
は、上記特公平2−32615号に記載のように、一方
の収納室に写真フイルムの大部分が収納された状態のカ
ートリッジあるいはパトローネを装填するとともに、他
方の収納室に写真フイルムの先端部を接続したカートリ
ッジあるいはパトローネとは別のスプールを装填し、裏
蓋を閉じて遮光した後、当該別のスプールをレンズ付き
フイルムユニット外部から回転して当該スプールに巻き
取るようにしてもよい。
【0172】レンズ付きフイルムユニットは、実公平4
−1546号、同7−20667号に記載のように、撮
影毎に写真フイルムを巻き上げる動作でフイルムのパー
フォレーションに係合している従動スプロケットの駆動
により、シャッタ羽根を蹴飛ばすシャッタ機構をチャー
ジするとともに、それ以上の巻き上げを不能とするセル
フコッキング機構が有利に用いられる。チャージされた
シャッタ機構は、シャッタ釦の押圧操作によってチャー
ジ位置から開放され、シャッタ羽根を蹴飛ばして写真撮
影のための露光が行われるとともに、再度の巻き上げを
可能とする。更に、レンズ付きフイルムユニットには、
実公平2−34688号、同6−41227号、特開平
7−122389号および特公平6−12371号に記
載のように、外部にストロボ充電のためのスイッチが設
けられたストロボ基板を内蔵してもよく、この場合上記
のシャッタ羽根による撮影露光動作に連動してシンクロ
スイッチをオンすることによって撮影動作に連動してス
トロボ発光を行うように構成すればよい。一方、レンズ
付きフイルムユニットには、実公平4−1546号記載
のように、撮影枚数あるいは残数を表示するカウンタが
設けられており、更にこのカウンタには最終駒撮影後、
上記シャッタチャージおよび1駒毎の巻き止めを解除す
る機構が設けられており、これによりその後の巻き上げ
操作により写真フイルムを最終巻き上げ位置まで連続し
て巻き上げることができる。
【0173】次に熱現像の処理部材(処理シート)につ
いて説明する。本発明に用いる処理部材の処理材層に
は、少なくとも銀錯化剤、銀イオンスカベンジャー、塩
基および/または塩基プレカーサーおよびバインダーを
含む。銀イオンスカベンジャーおよび銀錯化剤について
は既に述べた通りである。塩基としては、無機あるいは
有機塩基を用いることができる。無機の塩基としては、
特開昭62−209448号記載のアルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物、リン酸塩、炭酸塩、ホウ
酸塩、有機酸塩、特開昭63−25208号に記載のア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属のアセチリド等が挙
げられる。
【0174】また有機の塩基としては、アンモニア、脂
肪族あるいは芳香族アミン類(例えば、1級アミン類、
2級アミン類、3級アミン類、ポリアミン類、ヒドロキ
シルアミン類、複素環状アミン類)、アミジン類、ビ
ス、トリスあるいはテトラアミジン、グアニジン類、水
不溶性のモノ、ビス、トリスあるいはテトラグアニジン
類、4級アンモニウムの水酸化物類などが挙げられる。
【0175】塩基プレカーサーとしては、脱炭酸型、分
解型、反応型および錯塩形成型などを用いることができ
る。本発明においては、欧州特許公開210,660
号、米国特許第4,740,445号に記載されている
ように、塩基プレカーサーとして水に難溶な塩基性金属
化合物およびこの塩基性金属化合物を構成する金属イオ
ンと水を媒体として錯形成反応しうる化合物(錯形成化
合物という)の組み合わせで塩基を発生させる方法を採
用するのが効果的である。この場合、水に難溶な塩基性
金属化合物は感光部材に、錯形成化合物は処理部材に添
加するのが望ましいが、この逆も可能である。
【0176】塩基または塩基プレカーサーの使用量は処
理部材表面に対して0.1〜20g/m2 好ましくは1〜
10g/m2 である。処理層のバインダーとしては、親水
性のものが好ましく用いられる。その例としては前述の
RDおよび特開昭64−13,546号の(71)頁〜
(75)頁に記載されたものが挙げられる。具体的に
は、透明か半透明の親水性バインダーが好ましく、例え
ばゼラチン、ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロー
ス誘導体、澱粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラ
ン等の多糖類のような天然化合物とポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール(例えば、(株)クラレ
製の末端アルキル変性ポバール「MP103」,「MP
203」等)、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
重合体等の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国
特許第4,960,681号、特開昭62−24526
0号等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOM
または−SO3 M(Mは水素原子またはアルカリ金属)
を有するビニルモノマーの単独重合体またはこのビニル
モノマー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、住友化学(株)製の「スミカゲルL−5H」)
も使用される。これらのバインダーは2種以上組み合わ
せて用いることもできる。特にゼラチンと上記バインダ
ーの組み合わせが好ましい。またゼラチンは、種々の目
的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシ
ウムなどの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから
選択すれば良く、これらを組み合わせて用いる事も好ま
しい。本発明において、バインダーの塗布量は処理部材
表面に対して1〜20g/m2 、好ましくは2〜15g
/m2 、更に好ましくは3〜12g/m2 が適当であ
る。この中でゼラチンは50〜100重量%、好ましく
は%〜100重量%の割合で用いる。処理部材は感光部
材同様に硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。硬膜
剤は感光部材と同様のものを用いることができる。
【0177】処理部材には前に述べたような、感光部材
の黄色フィルター層やアンチハレーション層に用いる染
料を転写除去する等の目的で媒染剤を含ませることがで
きる。媒染剤としては、ポリマー媒染剤が好ましい。そ
の例としては2級および3級アミノ基を含むポリマー、
含窒素複素環部分を持つポリマー、これらの4級カチオ
ン基を含むポリマー等で分子量が5000〜20000
0、特に10000〜50000のものである。具体的
には、米国特許2,548,564号、同2,484,
430号、同3,148,061号、同3,756,8
14号、同3,625,694号、同3,859,09
6号、同4,128,538号、同3,958,995
号、同2,721,852号、同2,798,063
号、同4,168,976号、同3,709,690
号、同3,788,855号、同3,642,482
号、同3,488,706号、同3,557,066
号、同3,271,147号、同3,271,148
号、同2,675,316号、同2,882,156
号、英国特許1277453号、特開昭54−1152
28号、同54−145529号、同54−12602
7号、同50−71332、同53−30328号、同
52−155528号、同53−125号、同53−1
024号等に記載されている。媒染剤の添加量は、0.1g
/m2 〜10g/m2、好ましくは0.5g/m2 〜5g/m2 である。
【0178】本発明においては、処理部材に現像停止剤
あるいは現像停止剤のプレカーサーを含ませておき、現
像と同時あるいはタイミングを遅らせて現像停止剤を働
かせてもよい。ここでいう現像停止剤とは、適正現像
後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩
基濃度を下げ現像を停止する化合物、または銀あるいは
銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物である。具体
的には加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱に
より共存する塩基と置換反応を起こす親電子化合物、ま
たは含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物およびそ
の前駆体が挙げられる。詳しくは、特開昭62−190
529号の(31)〜(32)頁に記載されている。
【0179】処理部剤には、現像促進、銀錯化剤の拡
散、反応を促進するためなどの様々な理由で、熱溶剤を
添加してもよい。その例としては、米国特許第3,34
7,675号、および同第3,667,959号、特公
平1−40974号およびに特公平4−13701号に
記載されている。具体的には、アミド誘導体(ベンズア
ミド等)、尿素誘導体(メチル尿素、エチレン尿素
等)、スルホンアミド誘導体、ポリオール類、糖類、エ
チレングリコール類が挙げられる。上記熱溶剤は、単独
で使用しても組み合わせて使用してもよい。熱溶剤は、
感光部材、処理部材のいずれに添加しても良い。熱溶剤
の添加量は、添加する層の10重量%〜500重量%で
ある。
【0180】処理部材には、感光部材と同様に保護層、
下塗り層、バック層、その他の種々の補助層があっても
よい。本発明においては処理部材にマット剤が有る事が
好ましい。マット剤としては処理材面、バック面のどち
らに添加してもよいが、処理材面側の最外層に添加する
のが特に好ましい。マット剤としては、例えばポリメチ
ルメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/メタ
クリル酸=9/1又は5/5(モル比))、ポリスチレ
ン粒子などが好ましい。その粒径としては0.8〜10
μmが好ましく、その粒径分布は狭い方が好ましく、平
均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90%以上
が含有されることが好ましい。また、マット性を高める
ために0.8μm以下の微粒子を同時に添加することも
好ましく、例えばポリメチルメタクリレート(0.2μ
m)、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル酸=9
/1(モル比))(0.3μm)、ポリスチレン粒子
(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μm)
が挙げられる。具体的には、特開昭61−88256号
(29)頁に記載されている。その他、ベンゾグアナミン
樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビ
ーズなどの特開昭63−274944号、同63−27
4952号に記載の化合物がある。その他前記RDに記
載の化合物が使用できる。
【0181】これらのマット剤は、必要に応じて前記バ
インダーの項に記載の各種バインダーで分散して、分散
物として使用することができる。特に各種のゼラチン、
例えば、酸処理ゼラチン分散物は安定な塗布液を調製し
やすく、このとき、pH、イオン強度、バインダー濃度
を必要に応じて最適化する事が好ましい。処理部材は連
続ウェブ上に処理層が設けられていることが好ましい。
ここでいう連続ウェブとは、処理部材の長さが、処理時
対応する感光部材の長辺より長さが十分に長く、処理に
使用するときにその一部を裁断することなく使用し、複
数の感光部材を連続して処理できる長さを有する形態を
いう。一般には、その処理部材の長さが、巾の5倍以上
10000倍以下のことをいう。処理部材の巾は任意で
あるが、対応する感光部材の巾以上であることが好まし
い。
【0182】また、複数の感光部材を並行し、すなわち
感光部材を複数並べて処理するような形態も好ましい。
この場合処理部材の巾は、感光部材の巾×同時処理数以
上であることが好ましい。このような連続ウェブ処理は
送り出しロールから供給され巻き取りロールに巻き取ら
れて廃棄されることが好ましい。特にサイズが大きい感
光部材の場合、廃棄が容易である。以上のように、連続
ウェブの処理部材は従来のシート部材に比べ、取り扱い
性が著しく向上する。
【0183】本発明において処理部材に用いられる支持
体の厚みは任意であるが、薄いほうが好ましく、特に好
ましくは4μm以上120μm以下である。支持体厚み
が40μm以下の処理部材を利用することがとりわけ好
ましく、この場合、単位体積あたりの処理部材の量が多
くなるので、上記の処理部材用ロールをコンパクトにで
きる。支持体の素材についても特に限定はなく、処理温
度に耐えることのできるものが用いられる。一般的に
は、日本写真学会編「写真工学の基礎−銀塩写真編
−」、(株)コロナ社刊(昭和54年)(223〜24
0頁)記載の紙、合成高分子(フイルム)等の写真用支
持体が挙げられる。
【0184】支持体用の素材は単独で使用することもで
きるし、ポリエチレン等の合成高分子で片面あるいは両
面をコートあるいはラミネートされたものを支持体とし
て用いることもできる。このほか、特開昭62−25
3,159号(29)〜(31)頁、特開平1−16
1,236号(14)〜(17)頁、特開昭63−31
6,848号、特開平2−22,651号、同3−5
6,955号、米国特許第5,001,033号等に記
載の支持体を用いることができる。また主としてシンジ
オタクチック構造を有するスチレン系重合体である支持
体も好ましく用いることができる。
【0185】これらの支持体の表面に親水性バインダー
とアルミナゾルや酸化錫の様な半導性金属酸化物、カー
ボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよい。ア
ルミニウムを蒸着した支持体も好ましく用いることがで
きる。
【0186】本発明においては、カメラ等で撮影した感
光部材を現像する方法として、感光部材および処理部材
双方のバック層を除く全塗布膜を最大膨潤させるに要す
る量の0.1から1倍に相当する水の存在下で、感光部
材と処理部材を感光性層と処理層が向かい合うように重
ね合わせ、60℃〜100℃の温度で5秒〜60秒間加
熱する。ここで言う水とは一般に用いられる水であれば
何を用いても良い。具体的には蒸留水、イオン交換水、
水道水、井戸水、ミネラルウォーター等を用いることが
できる。これらの水には水垢発生防止、腐敗防止などの
目的で防腐剤を少量添加したり、活性炭フィルターやイ
オン交換樹脂フィルターなどにより、水を循環濾過する
方法も好ましく用いられる。本発明では感光部材および
/または処理部材が水で膨潤した状態で貼りあわされ、
加熱される。この膨潤時の膜の状態は不安定であり、水
の量を上記の範囲に限定することが、局所的な発色ムラ
を防ぐのに重要である。最大膨潤に要する水の量は、用
いる水の中に測定するべき塗布膜をもつ感光部材または
処理部材を浸漬させ、十分膨潤したところで膜厚を測定
し、最大膨潤量を計算してから塗布膜の重量を減じれば
求めることができる。また、膨潤度の測定法の例はホト
グラフィック・サイエンス・エンジニアリング、16
巻、449ページ(1972年)にも記載がある。水の
付与方法としては、感光部材または処理部材を水に浸漬
し、スクウィーズローラーで余分な水を除去する方法が
ある。ただし、一定量の水を塗りきりで感光部材または
処理部材に付与する方が好ましい。また、水を噴射する
複数のノズル孔が一定の間隔で感光部材または処理部材
の搬送方向と交差する方向に沿って直線状に並べられた
ノズルと前記ノズルを搬送経路上の感光部材または処理
部材に向かって変位させるアクチュエータとを有する水
塗布装置により水を噴射する方法が特に好ましい。ま
た、スポンジ等により水塗布する方法も装置が簡易であ
り、好ましく用いられる。付与する水の温度は、30℃
〜60℃が好ましい。感光部材と処理部材を重ね合わせ
る方法の例としては特開昭62−253,159号、特
開昭61−147,244号記載の方法がある。
【0187】現像工程における加熱方法としては、加熱
されたブロックやプレートに接触させたり、熱板、ホッ
トプレッサー、熱ローラー、熱ドラム、ハロゲンランプ
ヒーター、赤外および遠赤外ランプヒーターなどに接触
させたり高温の雰囲気中を通過させる方法などがある。
本発明の処理には種々の熱現像装置のいずれもが使用で
きる。例えば、特開昭59−75,247号、同59−
177,547号、同59−181,353号、同60
−18,951号、実開昭62−25,944号、特願
平4−277,517号、同4−243,072号、同
4−244,693号、同6−164,421号、同6
−164,422号等に記載されている装置などが好ま
しく用いられる。また市販の装置としては富士写真フイ
ルム(株)製ピクトロスタット100、同ピクトロスタ
ット200、同ピクトロスタット300、同ピクトロス
タット330、同ピクトロスタット50、同ピクトログ
ラフィー3000、同ピクトログラフィー2000など
が使用できる。
【0188】本発明に用いる感光部材および/または処
理部材は加熱現像のための加熱手段としては、導電性の
発熱体層を有する形態であっても良い。この発明の発熱
要素には、特開昭61−145,544号等に記載のも
のを利用できる。
【0189】熱現像後に処理後の感光部材には、色素形
成反応を抑止させる処理工程、漂白処理、水洗工程のい
ずれか/あるいはこれらの処理工程が任意に組み合わせ
られた処理が施されてもよい。
【0190】(色素形成反応を抑止させる処理工程の説
明)色素形成反応を抑止させる処理工程は、本発明で記
載した熱現像工程と同時に行ってもよいし、熱現像工程
に引き続いて行ってもよい。また、熱現像後に感光部材
上に形成された画像情報を読みとった後で行ってもよ
い。色素形成反応を抑止させる処理工程を熱現像工程と
同時に行う場合は、処理部材に色素形成反応を抑止させ
る化合物あるいは色素形成反応を抑止させる化合物のプ
レカーサーを含ませておき、現像と同時あるいはタイミ
ングを遅らせて色素形成反応を働かせてもよい。
【0191】色素形成反応を抑止させる化合物として
は、カプラーの活性点と反応して、色素形成反応活性を
失活させるような素材や、現像主薬と反応して、現像活
性を無くしたりカプラーとのカップリング活性を低下さ
せる様な素材が挙げられる。具体的にはホルマリン、グ
ルタルアルデヒドなどのアルデヒド類の、N−メチロー
ル化合物、ヘキサメチレンテトラミン付加物あるいは亜
硫酸付加物を用いることができる。例えば、特開平2−
220052号に記載のアルデヒド亜硫酸付加物、同4
−51237号に記載のアルデヒド類のヘキサメチレン
テトラミン付加物、N−メチロール化合物、ヘキサヒド
ロトリアジン付加物、同4−313753号に記載の化
合物等が使用できる。そのほか、米国特許5,270,
148号、英国特許1350296号、特開昭48−4
7338号、特開平4−214556号、同5−348
89号等に記載されている化合物および処理方法を用い
ることができる。また、スルフィン酸、酸無水物、活性
エステル、エポキシ化合物などの求核反応試剤を用いて
もよい。また、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基と置換反応を起こす親電子
化合物を使用する事もでき、詳しくは、特開昭62−1
90529号の(31)〜(32)頁に記載されている。
【0192】色素形成反応を抑止させる処理工程を熱現
像工程とは別の工程で行う場合は、色素形成反応を抑止
させる化合物を含有した抑止処理液に処理後の感光部材
を浸漬してもよいが、色素形成反応を抑止させる化合物
を含有した抑止処理シートと感光部材とを、熱現像後に
重ね合わせて色素形成反応を抑止させる化合物を作用さ
せる処理方法が処理廃液の環境汚染防止の観点から好ま
しい。
【0193】色素形成反応を抑止させる化合物を含有し
た抑止処理液には、界面活性剤や、キレート剤、殺菌剤
を防菌防黴剤として添加できる。色素形成反応を抑止さ
せる化合物の濃度は、10-1〜1mol/lが好まし
い。
【0194】色素形成反応を抑止させる化合物を含有し
た抑止処理シートは、前述した熱現像処理部材同様の構
成で作製することができる。色素形成反応を抑止させる
化合物は、水、メタノール、エタノール、アセトン、ジ
メチルホルムアルデヒド、メチルプロピルグリコール等
の溶媒あるいはアルカリまたは酸性水溶液として抑止処
理シートの塗布液に添加できる。また、色素形成反応を
抑止させる化合物は固体微粒子分散させて塗布液に添加
してもよい。色素形成反応を抑止させる処理シートを用
いた処理方法については、熱現像処理工程で述べた方法
と同じ方法を用いることができる。この処理工程におい
ては、処理温度は、室温から200℃、処理時間は5秒
から60秒で行うことができる。
【0195】(現像銀の漂白処理工程の説明)現像処理
後の感光部材は、漂白処理されてもよい。漂白処理は上
記抑止処理と同時に行われてもよいし個別に行われても
よい。処理の順序は任意に実施できる。漂白工程は、漂
白剤を含有した漂白液に処理後の感光部材を浸漬しても
よいが、漂白剤を含有した漂白処理シートと感光部材と
を、熱現像後に重ね合わせる処理方法が処理廃液の環境
汚染防止の観点から好ましい。漂白液を用いる処理方法
の場合は、特開平7−152129号、86〜87頁の段落
番号、0281〜0284に記載の方法を用いることが
できる。漂白処理シートを用いる処理方法については、
熱現像処理工程で述べた方法と同じ方法を用いることが
できる。
【0196】漂白剤としては、例えば鉄(III)などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては、鉄(III)の有機錯
塩、例えば、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリ
アミン5酢酸、シクロヘキサンジアミン4酢酸、メチル
イミノ2酢酸、1,3-ジアミノプロパン4酢酸、グリコー
ルエーテルジアミン4酢酸などのアミノポリカルボン酸
類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩を用
いることができる。これらの内、エチレンジアミン4酢
酸鉄(III)錯塩、1,3-ジアミノプロパン4酢酸鉄(III)
錯塩などのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は迅速処
理の観点から好ましい。アミノポリカルボン酸鉄(III)
錯塩は漂白処理においても、漂白定着処理においても特
に有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)
錯塩を用いた漂白工程または漂白定着工程のpHは通常
4から8であるが、処理の迅速化の観点からは更に低い
pHで処理することもできる。
【0197】漂白促進剤および/または漂白ステイン防
止剤として、特開平7−152129号、86頁〜87頁に
記載のものを用いることもできる。漂白促進剤は、感光
部材中、熱現像処理部材中に添加しもよく、漂白工程、
漂白定着工程に用いる処理液あるいは処理部剤に用いて
もよい。
【0198】本発明のカラー画像形成方法では、すべて
の処理工程の後に、水洗工程を設けることができる。水
洗工程としては、水洗液に処理後の感光部材を浸漬しス
クウィーズローラーで余分な水を除去する方法がある。
ただし、一定量の水を塗りきりで感光部材または処理部
材に付与しスクウィーズローラーあるいはビートローラ
ーで余分な水を除去する方法が好ましい。また、水を噴
射する複数のノズル孔が一定の間隔で感光部材または処
理部材の搬送方向と交差する方向に沿って直線状に並べ
られたノズルと前記ノズルを搬送経路上の感光部材また
は処理部材に向かって変位させるアクチュエータとを有
する水塗布装置により水を噴射しスクウィーズローラー
等で余分な水を除去する方法が特に好ましい。温度は、
室温から60℃、処理時間は5秒から60秒で行うこと
ができる。水洗工程での水洗水量は、水洗水温、水洗水
の補充方式、水洗水の付与方式など種々の条件によって
任意に設定できるが、処理後の感光部材の最大膨潤体積
の0.5倍から1000倍が好ましく、2倍から10倍
が水洗水の廃水処理の観点から好ましい。
【0199】水洗水には一般に用いられる水であれば何
を用いても良い。具体的には蒸留水、イオン交換水、水
道水、井戸水、ミネラルウォーター等を用いることがで
きる。これらの水には水垢発生防止、腐敗防止などの目
的で防腐剤や界面活性剤を少量添加したり、活性炭フィ
ルターやイオン交換樹脂フィルターなどにより、水を循
環濾過する方法も好ましく用いられる。発色色素のpK
aによっては、水洗工程の水洗水のpHを調節しておく
こともできる。pHを調節する場合に、水洗水に添加で
きる塩基類は、感光部材の熱現像処理に用いる処理部材
に添加できるものを用いることができる。発色色素の解
離を促進するためには、有機の塩基を用いることが好ま
しい。
【0200】本発明においては、その画像情報に基づい
て別の材料に出力する方法として通常の投影露光によっ
ても良いし、透過光の濃度測定によって画像情報を光電
的に読み取り、その信号によって出力しても良い。出力
する材料は感光材料でなくても良く、例えば昇華型感熱
記録材料、インクジェット材料、電子写真材料、フルカ
ラー直接感熱記録材料等でも良い。画像情報を拡散光お
よびCCDイメージセンサを用いた透過濃度測定によっ
て光電的に読み取り、デジタル信号に変換後、デジタル
信号を任意に加工編集して撮影した画像を自由に修正、
変形、加工して出力してもよい。
【0201】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果を詳しく
説明する。実施例1 <感光性ハロゲン化銀乳剤の調製方法>青色感光性ハロ
ゲン化銀乳剤(1)の調製法を以下に示す。平均分子量
12000のゼラチン0.96gおよび臭化カリウム
0.9gを含む蒸留水1191mlを反応容器中に入
れ、40℃に昇温した。この溶液に強く攪拌しながら硝
酸ナトリウム銀0.5gを含む水溶液(A)10.5m
lと臭化カリウム0.35gを含む水溶液(B)10m
lとを150秒間で添加した。添加終了後30秒後に臭化
カリウム10%水溶液12mlを添加し、30秒後に、
反応溶液の温度を75℃に上昇させた。石灰処理ゼラチ
ン35.0gを蒸留水250mlと共に加えた後、硝酸
銀10.0gを含む水溶液(C)39mlと臭化カリウ
ム6.7gを含む水溶液(D)30mlとを添加流量を
加速しながら3分15秒間にわたって添加した。次いで
硝酸銀96.7gを含む水溶液(E)302mlと、沃
化カリウムと臭化カリウムとをモル比7:93で含む水
溶液(F)(臭化カリウムの濃度26%)とを添加流量
を加速しながら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電
極に対して−20mVとなるように20分間で添加し
た。さらに硝酸銀24.1gを含む水溶液(G)97m
lと臭化カリウムの21.9%水溶液(H)とを3分間
にわたって、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に
対して25mVとなるように添加した。添加終了後1分
間75℃に保った後、反応液の温度を55℃に下降させ
た。次いで、1規定の水酸化ナトリウム15mlを添加
した。その2分後、硝酸銀5gを含む水溶液(I)10
0mlと沃化カリウム4.7gを含む水溶液(J)20
0.5mlとを5分間にわたって添加した。添加終了後
臭化カリウム7.11gを加え、55℃で1分間保った
後、さらに硝酸銀62gを含む水溶液(K)248ml
と臭化カリウム48.1gを含む水溶液(L)231m
lとを8分間にわたって添加した。その30秒後に、エ
チルチオスルホン酸ナトリウム0.03gを含む水溶液を添
加した。温度を下げ、花王製デモールを用いて、乳剤粒
子を凝集沈降せしめて脱塩を行った。分散は、ベンゼン
チオスルホン酸ナトリウムと、フェノキシエタノールと
水溶性ポリマー(10)と石灰処理ゼラチンを添加して行っ
た。
【0202】化学増感は、60℃にて行った。増感色素
(12)をゼラチン分散物として、化学増感前に添加し
た後に、チオシアン酸カリウムと塩化金酸の混合液を添
加し、次いで、チオ硫酸ナトリウム、セレン増感剤を添
加し、化学増感の停止は、メルカプト化合物で行った、
増感色素、化学増感剤、メルカプト化合物の量は、感
度、カブリで最適化した。
【0203】
【化31】
【0204】
【化32】
【0205】得られた乳剤中の粒子は、平板粒子が全粒
子の全投影面積の99%を超える割合を占め、平均球相
当直径は1.07μmで、平均厚み0.38μm、平均
等価円直径1.47μm、平均アスペクト比3.9であ
った。
【0206】青色感光性ハロゲン化銀乳剤(2)の調製
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96gおよび臭化カリウム0.9gを含む蒸留水119
1mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶
液に強く攪拌しながら硝酸銀1.5gを含む水溶液
(A)37.5mlと臭化カリウム1.051gを含む
水溶液(B)37.5mlとを90秒間で添加した。添
加終了後30秒後に臭化カリウム10%水溶液12ml
を添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇
させた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250m
lと共に加えた後、硝酸銀29.0gを含む水溶液
(C)116mlと臭化カリウム20gを含む水溶液
(D)91mlとを添加流量を加速しながら11分35
秒間にわたって添加した。次いで硝酸銀96.7gを含
む水溶液(E)302mlと、沃化カリウムと臭化カリ
ウムとをモル比3.3:96.7で含む水溶液(F)
(臭化カリウムの濃度26%)とを添加流量を加速しな
がら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して
2mVとなるように20分間で添加した。さらに硝酸銀
24.1gを含む水溶液(G)97mlと臭化カリウム
の21.9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ
反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとな
るように添加した。添加終了後1分間75℃に保った
後、反応液の温度を55℃に下降させた。次いで、1規
定の水酸化ナトリウム15mlを添加した。その2分
後、硝酸銀10.4gを含む水溶液(I)153mlと
沃化カリウム9.35gを含む水溶液(J)414.5
mlとを5分間にわたって添加した。添加終了後臭化カ
リウム7.11gを加え、55℃で1分間保った後、さ
らに硝酸銀57.1gを含む水溶液(K)228mlと
臭化カリウム43.9gを含む水溶液(L)201ml
とを8分間にわたって添加した。その30秒後に、エチ
ルチオスルホン酸ナトリウム0.04gを含む水溶液を
添加した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤
(1)と同様にして、脱塩分散を行った。化学増感は、
セレン増感を添加しない以外は、青色感光性ハロゲン化
銀乳剤(1)と同様に行った。増感色素、化学増感停止
のメルカプト化合物は、乳剤粒子の表面積に概ね比例し
た。得られた乳剤中の粒子は、平板粒子が全粒子の全投
影面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は
0.66μmで、平均厚み0.17μm、平均等価円直
径1.05μm、平均アスペクト比6.3であった。
【0207】青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)の調製
法を以下に示す。石灰処理ゼラチン17.8g、臭化カ
リウム6.2gとヨウ化カリウム0.46gを含む蒸留
水1345mlを反応容器中に入れ、45℃に昇温し
た。この溶液に強く攪拌しながら硝酸銀11.8gを含
む水溶液70ml(A)と臭化カリウム3.8gを含む
水溶液70ml(B)とを45秒間で添加した。4分間
45℃に保った後、反応溶液の温度を63℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン24gを蒸留水185mlと共に
加えた後、硝酸銀73gを含む水溶液208ml(C)
と臭化カリウムの24.8%水溶液(D)とを添加流量
を加速しながら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電
極に対して0mVとなるように13分間にわたって添加
した。添加終了後2分間63℃に保った後、反応液の温
度を45℃に下降させた。次いで、1規定の水酸化ナト
リウム15mlを添加した。その2分後、硝酸銀8.4
gを含む水溶液60ml(E)と沃化カリウム8.3g
を含む水溶液461ml(F)とを5分間にわたって添
加した。さらに硝酸銀148.8gを含む水溶液496
ml(G)と臭化カリウムの25%水溶液(H)とを反
応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して90mVとな
るように47分間にわたって添加した。添加終了30秒
後に臭化カリウム2gおよびエチルチオスルホン酸ナト
リウム0.06gを含む水溶液を添加した。温度を下
げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(2)と同様にして、
脱塩および分散、化学増感を行った。得られた乳剤中の
粒子は、球相当の直径で表した平均粒子サイズ0.44
μm、平均厚み0.2μm、平均等価円直径0.53μ
m、平均アスペクト比2.6の六角平板粒子であった。
【0208】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(4)の調製
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96gおよび臭化カリウム0.9gを含む蒸留水119
1mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶
液に強く攪拌しながら硝酸銀0.7gを含む水溶液
(A)17.5mlと臭化カリウム1.051gを含む
水溶液(B)17.5mlとを120秒間で添加した。
添加終了後30秒後に臭化カリウム10%水溶液12m
lを添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上
昇させた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250
mlと共に加えた後、硝酸銀19.0gを含む水溶液
(C)56mlと臭化カリウム10gを含む水溶液
(D)461mlとを添加流量を加速しながら7分35
秒間にわたって添加した。次いで硝酸銀96.7gを含
む水溶液(E)302mlと、沃化カリウムと臭化カリ
ウムとをモル比3.3:96.7で含む水溶液(F)
(臭化カリウムの濃度26%)とを添加流量を加速しな
がら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して
0mVとなるように20分間で添加した。さらに硝酸銀
24.1gを含む水溶液(G)97mlと臭化カリウム
の21.9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ
反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとな
るように添加した。添加終了後1分間75℃に保った
後、反応液の温度を55℃に下降させた。次いで、硝酸
銀8.3gを含む水溶液(I)122mlと沃化カリウ
ム7.48gを含む水溶液(J)332mlとを5分間
にわたって添加した。添加終了後臭化カリウム7.11
gを加え、55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀6
2.8gを含む水溶液(K)228mlと臭化カリウム
48.3gを含む水溶液(L)201mlとを8分間に
わたって添加した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化
銀乳剤(1)と同様にして脱塩および分散を行った。
【0209】
【化33】
【0210】化学増感も、増感色素(12)の代わりに
増感色素(13)、(14)、(15)の混合物(混合
比12:2:1[モル比] )のゼラチン分散物を添加し
た以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様に
して行った。得られた乳剤中の粒子は平板粒子が全粒子
の全投影面積の99%を超える割合を占め、平均球相当
直径は0.85μmで、平均厚み0.26μm、平均等
価円直径1.25μm、平均アスペクト比4.8であっ
た。
【0211】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(5)の調製
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムとエチ
ルチオスルホン酸ナトリウムを添加しない以外は、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤(2)と同様にして、粒子形
成、脱塩および分散を行い、緑色感光性ハロゲン化銀乳
剤(4)と同様にして化学増感を行った。得られた乳剤
中の粒子は、平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を
超える割合を占め、平均球相当直径は0.66μmで、
平均厚み0.17μm、平均等価円直径1.05μm、
平均アスペクト比6.3であった。
【0212】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(6)の調製
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムを添加
しないで、エチルチオスルホン酸ナトリウムを4mgに変
更する以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と同
様にして、粒子形成、脱塩および分散を行い、化学増感
に於てセレン増感剤を添加しない以外は、緑色感光性ハ
ロゲン化銀乳剤(4)と同様にして化学増感を行った。
得られた乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した平均粒
子サイズ0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価
円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平
板粒子であった。
【0213】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(7)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物と増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物(増感色素(16)、(1
7)、(18)の混合比40:2:58[モル比] )に
して、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤
(4)と同様にして粒子形成、脱塩、分散、化学増感を
行った。
【0214】
【化34】
【0215】得られた乳剤中の粒子は、平板粒子が全粒
子の全投影面積の99%を超える割合を占め、平均球相
当直径は0.85μmで、平均厚み0.26μm、平均
等価円直径1.25μm、平均アスペクト比4.8であ
った。
【0216】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(8)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物(増感色素(16)、(1
7)、(18)の混合比40:2:58[モル比] )に
して、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤
(5)と同様にして粒子形成、脱塩、分散、化学増感を
行った。得られた乳剤中の粒子は、平板粒子が全粒子の
全投影面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直
径は0.66μmで、平均厚み0.17μm、平均等価
円直径1.05μm、平均アスペクト比6.3であっ
た。
【0217】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(9)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物(増感色素(16)、(1
7)、(18)の混合比40:2:58[モル比] )に
して、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤
(6)と同様にして粒子形成、脱塩、分散、化学増感を
行った。得られた乳剤中の粒子は、球相当の直径で表し
た平均粒子サイズ0.44μm、平均厚み0.2μm、
平均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6
の六角平板粒子であった。
【0218】<水酸化亜鉛分散物の調製方法>一次粒子
の粒子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、
分散剤としてカルボキシメチルセルロース1.6gおよ
びポリアクリル酸ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼ
ラチン8.5g、水158.5mlを混合し、この混合物
をガラスビーズを用いたミルで1時間分散した。分散
後、ガラスビーズを濾別し、水酸化亜鉛の分散物188
gを得た。
【0219】<発色現像主薬およびカプラーの乳化分散
物の調製方法>表1に示す組成の油相成分、水相成分を
それぞれ溶解し、60℃の均一な溶液とする。油相成分
と水相成分を合わせ、1リットルのステンレス容器中
で、直径5cmのディスパーサーのついたディゾルバーに
より、10000 rpmで20分間分散した。これに、後
加水として、表1に示す量の温水を加え、2000 rpm
で10分間混合した。このようにして、シアン、マゼン
タ、イエロー3色のカプラーの乳化分散物を調製した。
【0220】
【表1】
【0221】
【化35】
【0222】
【化36】
【0223】<イエローフィルターおよびアンチハレー
ション層用染料組成物の調製>染料組成物は以下のよう
に乳化分散物として調製し添加した。ロイコ染料と顕色
剤および必要に応じて高沸点有機溶媒(オイル)を秤量
し、酢酸エチルを加え、約60℃に加熱溶解させ均一な
溶液とし、この溶液100ccに対し、界面活性剤(7)
を1.0g、約60℃に加熱した石灰処理ゼラチンの
6.6%水溶液190ccを加え、ホモジナイザーで10
分間、10000 rpmで分散した。表2に示した、2種
類の染料分散物を調製した。
【0224】
【表2】
【0225】
【化37】
【0226】<支持体の作製>ついで以下に示す方法に
て本発明に用いる支持体を作製した。ポリエチレンー
2,6―ナフタレート(PEN)ポリマー100重量単
位と紫外線吸収剤として「Tinuvin P.326」(チ
バ.ガイギー社製)2重量部とを乾燥した後、300℃
にて溶融後、T型ダイから押し出し、140℃で3.3
倍の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3倍の横延伸
を行い、更に250℃で6秒間熱固定して厚さ92μm
のPENフイルムを得た。なおこのPENフイルムには
ブルー染料、マゼンタ染料、イエロー染料(公開技報:
公技番号94−6023号記載のI−1、I−4、I−
6、I−24、I−26、I−27、II−5)をイエロ
ー濃度0.01、マゼンタ濃度0.08、シアン濃度
0.09になるよう添加した。更に、直径20cmのス
テンレス巻き芯に巻き付けて、113℃、30時間の熱
履歴を与え、巻きぐせのつきにくい支持体とした。
【0227】<下塗り層の塗設>上記支持体は、その両
面にコロナ放電処理、UV照射処理、さらにグロー放電
処理をした後、感光性層を塗布する側の面にゼラチン
(0.1g/m2 )、ソジウムα−スルホジ−2−エチ
ルヘキシルサクシネート(0.01g/m2 )、サルチ
ル酸(0.025g/m2 )、PQ−1(0.005g
/m2 )、PQ−2(0.006g/m2 )からなる下
塗液を塗布して(10cc/m2、バーコーター使
用)、下塗層を設けた。乾燥は115℃、6分実施した
(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて115℃と
した)。
【0228】
【化38】
【0229】<バック層の塗設> 1)帯電防止層の塗設 平均粒径0.005μmの酸化スズ−酸化アンチモン複
合物の比抵抗が5Ω・cm子粉末の分散物(2次凝集粒
子径 約0.08μm;0.027g/m2 )、ゼラチ
ン(0.03g/m2)、(CH2=CHSO2CH2CH2NHCO)2CH
2(0.02g/m2)、ポリ(重合度10)オキシエチ
レン−p−ノニルフェノール(0.005g/m2)、P
Q−3(0.008g/m2 およびレゾルシンを、上記
下塗りした面と反対側の面に塗布した。
【0230】
【化39】
【0231】2)磁気記録層の塗設 3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキ
シトリメトキシシラン(15重量%)で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2/g、長軸0.14
μm、短軸0.03μm、飽和磁化89emu/g 、Fe+2
Fe+3=6/94、表面は酸化アルミ酸化珪素で酸化鉄の
2重量%で処理されている)0.06g/m2をジアセチル
セルロース1.15g/m2(酸化鉄の分散はオープンニー
ダーとサンドミルで実施した)、硬化剤としてPQ−4
(0.075g/m2)、PQ−5(0.004g/m2)を、
溶媒としてアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、ジブチルフタレートを用いてバーコーターで帯
電防止層の上に塗布し、膜厚1.2μmの磁気記録層を
得た。滑り剤としてC6H13CH(OH)C10H20COOC40H81(50
g/m2)、マット剤としてシリカ粒子(平均粒径10μ
m)と研磨剤の酸化アルミ(レイノルズメタルReynolds
Metal 社製「ERC-DBM 」;平均粒径0.44μm)をそ
れぞれ5mg/m2および15mg/m2 となるように添加し
た。乾燥は115℃、6分実施した(乾燥ゾーンのロー
ラーや搬送装置はすべて115℃)。X−ライト(ブル
ーフィルター)で測定した磁気記録層に由来する色濃度
B の増加分は約0.1、また磁気記録層の飽和磁化モ
ーメントは4.2emu/g 、保磁力7.3×104 A/m、
角形比は65%であった。
【0232】
【化40】
【0233】3)滑り層の調製 ヒドロキシエチルセルロース(25mg/m2 )、PQ−6
(7.5mg/m2 )、PQ−7(1.5mg/m2 )ポリジメ
チルシロキサン1.5mg/m2 を磁気記録層の上に塗布し
た。なお、この混合物は、キシレン/プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(1/1)中で105℃で溶融
し、常温のプロピレンモノメチルエーテル(10倍量)
に注加分散した後、アセトン中で分散物(平均粒径0.
01μm)にしてから添加した。乾燥は115℃、6分
行った(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて11
5℃とした)。滑り層は、動摩擦係数0.10(5mmφ
のステンレス硬球、荷重100g 、スピード6cm/
分)、静摩擦係数0.09(クリップ法)、また前述の
乳剤面と滑り層の動摩擦係数も0.18と優れた特性で
あった。
【0234】
【化41】
【0235】以上の素材、および支持体を用い、表3に
示す多層構成の感光部材101を作製した。
【0236】
【表3】
【0237】
【表4】
【0238】
【表5】
【0239】
【化41】
【0240】(硫化亜鉛分散物−Z1の調製)20リッ
タービーカーに蒸留水2000ml、ビニルアルコール
−マレイン酸共重合物(組成比96:4(モル比)、重
合度250、鹸化度96%)80g、硫化ナトリウム・
9水塩600gを入れて攪拌溶解する。この溶液を激し
く攪拌しながら、室温で、硫酸亜鉛7水塩785gを2
000mlの蒸留水に溶解した水溶液を、1分間に10
0mlの速さで加え、添加終了後、さらに室温で10分
攪拌した。形成されたコロイド状沈殿物を、遠心分離器
で沈降させて上澄みを除去した。得られた沈殿物に、蒸
留水2000mlを加えて攪拌し、再度遠心分離器で沈
降させることで、脱塩を行った。この脱塩操作を、もう
一度繰り返して、コロイド硫化亜鉛を得た(収量285
0g)。得られたコロイド硫化亜鉛に、上記ビニルアル
コール−マレイン酸共重合物8%水溶液1500mlを
加え、ガラスビーズ1kgと一緒にミルで4時間分散し
た。ガラスビーズを濾別し、硫化亜鉛分散物−Z1を得
た(ZnS 含有率8%)。
【0241】更に表4および5に示す内容の処理部材R
−1、R−2およびR−3を作製した。
【表6】
【0242】
【表7】
【0243】
【化43】
【0244】前述の感光部材101をASPフォーマッ
トに裁断、穿孔し、ASPカメラに装填して人物とマク
ベスチャートを撮影した。この撮影済み感光部材に40
℃の水を15cc/m2 (最大膨潤の45%に相当)付与
後、処理部材R−1と重ね、83℃のヒートドラムで感
光部材のバック面から20秒間加熱した。処理部材R−
1を感光部材101から引き剥し、感光部材を乾燥し
た。感光部材上には、ネガ画像が得られた。この処理済
み感光部材を101−1とする。
【0245】処理部材をR−1から、R−2およびR−
3に変更し、同様に処理を行い、処理済み感光部材10
1−2および101−3を得た。処理済み感光部材10
1−1〜101−3上に得られたネガ画像をデジタル画
像読みとり装置「フロンティアSP−1000」(富士
写真フイルム製)で読みとり、ワークステーション上で
画像処理後、熱現像プリンター(「PICTROGRAPHY400
0」、富士写真フイルム製)で出力し、シャープネスを
101−1〜3で比較したところ、比較例の101−
1,101−2では、残存ハロゲン化銀の散乱により鮮
鋭度がやや劣る画像が得られたが、101−3から得ら
れる画像は鮮鋭度が良好であり、コンベンショナル写真
同等の良好なプリントが得られた。
【0246】(実施例2)実施例1の処理部材R−3の
銀錯化剤 III−11を、表6の通り、等モルの銀錯化剤
で置き換えた以外は同一の処理部材R−4〜R−10を
作製した。
【0247】
【表8】
【0248】感光部材101を処理部材R−1〜R−1
0で、実施例1同様の処理を行った後、感光部材上に形
成された画像情報を、ライノタイプヘル社製ラインスキ
ャナー「Topaz」で読みとり、ワークステーション
上で画像処理後、熱現像プリンター(「PICTROGRAPHY40
00」、富士写真フイルム製)で出力した。R−1,R−
2で処理した感光部材(それぞれ、101−1A、10
1−2Aとする)からは、S/N比のやや劣る画像が得
られるが、R−3〜R−10で処理した感光部材(それ
ぞれ、101−3A〜101−10Aとする)からは、
鮮鋭度の高く、S/N比に優れたカラープリントが得ら
れた。
【0249】(実施例3)実施例2で得られた処理剤み
感光部材、101−1A〜101−10Aを室温25
℃、相対湿度50%の条件の明るい室内に1週間保存し
た後、感光部材上に形成されたマクベスチャート画像上
において、グレーステップ部分の最低濃度部のグレー濃
度を測定した。処理直後の濃度との比較結果を表7に示
す。
【0250】
【表9】
【0251】表9からわかるように、処理済み感光部材
101−1A、101−2Aでは、最低濃度部の濃度が
著しく上昇していたが、101−3A〜101−10A
では、最低濃度部の濃度の増加はわずかであった。上記
条件で1週間保管した感光部材上の画像をデジタル画像
読みとり装置フロンティアSP−1000(富士写真フ
イルム製)で読みとり、ワークステーション上で画像処
理後、熱現像プリンター(「PICTROGRAPHY4000」、富士
写真フイルム製)で出力したところ、101−1A、1
01−2Aは、処理直後に読みとった画像よりさらにS
/N比、彩度が劣化していたが、101−3A〜101
−10AはS/N比、彩度にともに劣化が少なく、粒
状、シャープネスともコンベンショナル写真同等の良好
なプリントが得られた。
【0252】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、簡易な熱現
像処理による撮影用カラー感光部材を用いてカラー画像
を得るカラー画像形成方法において、処理工程を増やす
ことなく、ヘイズ等の光散乱のないカラー画像を感光部
材に形成しうる画像形成方法、および処理後の撮影用カ
ラー感光部材上の画像情報を迅速に、かつ画質の劣化無
く読みとり、別の感光材料上にカラー画像を形成するこ
とのできる画像形成方法を提供することができる。
【化42】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 8/40 505 H04N 1/23 102C H04N 1/23 102 B41J 3/00 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上に、少なくとも感光性ハロ
    ゲン化銀粒子、発色現像主薬、カプラーおよびバインダ
    ーを含む感光性層を有する感光部材と、支持体上に少な
    くとも塩基および/または塩基プレカーサーを含む処理
    層を有する処理部材とを用い、感光部材を像様露光した
    後、感光部材と処理部材双方のバック層を除く全塗布膜
    を最大膨潤させるのに要する量の0.1〜1倍に相当す
    る水の存在下で、感光部材と処理部材とを感光性層と処
    理層とが向かい合うように重ね合わせ、これを60℃〜
    100℃の温度で5秒〜60秒間加熱して感光部材に前
    記発色現像主薬の酸化体とカプラーとのカップリング反
    応によって、非拡散性色素に基づくカラー画像を形成す
    るカラー画像形成方法において、前記処理部材がさら
    に、銀錯化剤と、銀錯体および/または銀イオンを難溶
    性銀塩として固定化することができる銀イオンスカベン
    ジャーとを含むことを特徴とするカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】 銀イオンスカベンジャーが、画像形成時
    と同一温度の水中での溶解度積が硫化銀以上で塩化銀以
    下の金属硫化物塩であることを特徴とする請求項1に記
    載のカラー画像形成方法。
  3. 【請求項3】 感光部材が、少なくとも3種の感光性層
    を有し、それぞれの感光性層の感光波長領域が互いに異
    なり、発色現像主薬の酸化体とカプラーとのカップリン
    グ反応によって得られる3色の非拡散性色素の吸収波長
    の領域も互いに異なることを特徴とする請求項1または
    2に記載のカラー画像形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のカラー画像形成方
    法により得られるカラー画像の情報に基づいて、別の記
    録材料上にカラー画像を形成するカラー画像形成方法。
JP9189067A 1997-06-30 1997-06-30 カラー画像形成方法 Pending JPH1124223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9189067A JPH1124223A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 カラー画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9189067A JPH1124223A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 カラー画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1124223A true JPH1124223A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16234754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9189067A Pending JPH1124223A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 カラー画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1124223A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0997776A1 (en) Image forming method
JPH10307376A (ja) ハロゲン化銀感光材料および画像形成方法
JP3718023B2 (ja) 画像形成方法
JP3782238B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラー画像形成方法
JP2003114488A (ja) ハロゲン化銀乳剤およびハロゲン化銀写真感光材料
JPH1090853A (ja) 熱現像ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
US6335154B1 (en) Silver halide photographic emulsion and light-sensitive material containing the same, and image-forming method using the light-sensitive material
JPH1124223A (ja) カラー画像形成方法
JPH1152525A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
JP3782190B2 (ja) 熱現像カラー感光材料
JP2000075453A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料、感光性ハロゲン化銀乳剤製造方法、これを用いたレンズ付きフィルムユニット及び画像形成方法並びにディジタル画像情報作成方法
JPH10239811A (ja) 熱現像カラー感光材料
JPH10213890A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラー画像形成方法
JP2000066346A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラー画像形成方法
JPH10232475A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
JPH10228084A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
JPH11184052A (ja) モノトーン画像形成方法
JP3686208B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びそれを用いたカラー画像形成方法
JP2000147704A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料、これを用いた画像形成方法及びデジタル画像情報作成方法
JPH1138571A (ja) 熱現像感光材料
JPH09204031A (ja) 画像形成方法
JPH11133533A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラー画像形成方法
JP2000199947A (ja) 画像形成方法及び画像読み取り装置
JP2000275771A (ja) ハロゲン化銀写真乳剤とそれを含んだ感光材料、及びその感光材料を用いた画像形成法
JPH10207028A (ja) 画像作成システム