JPH11244609A - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物

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JPH11244609A
JPH11244609A JP7333198A JP7333198A JPH11244609A JP H11244609 A JPH11244609 A JP H11244609A JP 7333198 A JP7333198 A JP 7333198A JP 7333198 A JP7333198 A JP 7333198A JP H11244609 A JPH11244609 A JP H11244609A
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芳和 五藤
Shinichi Uehara
真一 上原
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San Nopco Ltd
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SANNOPUKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙パルプ工業、建築工業、染色工業、合成樹
脂製造工業、インキ工業などを含む塗料工業および塗装
工業の各種工程における消泡性とこれらの最終製品にお
ける耐水性を同時に向上できる消泡剤組成物を提供する
こと。 【解決手段】 下記一般式(I) 【化1】 [式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基
を示し、pは1〜4であり、(R1)pを構成する炭素
数の合計は8〜45である。R2は炭素数1〜2のアル
キレン基を示し、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレ
ン基を示す。nは平均繰り返し数を示し、0≦n≦3で
ある。aは0または正数であり、aの合計は、n+2以
上であり、かつ4×(n+2)以下である。なお、R
1、p、R2、AOおよびaはそれぞれ分子内で異なっ
たものの組み合わせでもよい。]で表される化合物から
なる消泡剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消泡剤に関する。
さらに詳しくは紙パルプ工業、建築工業、染色工業、合
成樹脂製造工業、インキ工業などを含む塗料工業および
塗装工業の各種工程で発生する気泡に対し優れた消泡性
を発揮し、かつ耐水性の低下が小さい新規な消泡剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこれらの工業用としては、最終
製品にオイルスポット、ピンホールやはじき、油浮き等
の弊害がなく、またスカムや沈殿物の発生が殆ど見られ
ないポリエーテル系の消泡剤が好んで用いられている。
【0003】従来、ポリエーテル系消泡剤としては、1
価のアルコールまたは2〜8価の多価アルコール例えば
ステアリルアルコール、ジプロピレングリコール、グリ
セリン、ソルビタンおよび蔗糖などにアルキレンオキシ
ドを付加したものや、その末端を脂肪酸でエステル化し
たもの(特公昭45−30189号、特公昭47−40
394号、特公昭49−38923号、特開昭50−2
2788号、特開昭54−133484号、特開昭54
−135298号、特公昭61−7847号、特開平2
−21905号および特開平2−21907号各公
報)、ジヘキシルフェノールにアルキレンオキシドを付
加したもの(特開昭55−92110号公報)、アルキ
ルフェノールにアルキレンオキシドを付加したもの(特
公昭47−32511号公報)、またプロピレングリコ
ール脂肪酸モノエステル(特開昭52−97385号公
報)などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にポリエーテル系
消泡剤は消泡性と、製造工程において消泡剤を使用した
最終製品の耐水性とが両立しないという欠点があった。
1〜8価のアルコールにアルキレンオキシドを付加した
ものや、前述のジヘキシルフェノールやアルキルフェノ
ールのアルキレンオキシド付加物は耐水性が十分でな
く、またプロピレングリコール脂肪酸モノエステルは耐
水性の低下は比較的小さい反面、消泡性が劣るという欠
点があった。よって本発明の目的は消泡性に優れかつ耐
水性を向上させた消泡剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、特定の構造を有する化合物が消泡性と耐水性
を同時に満足させることを見いだし、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記一般式(I)
【化2】 [式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基
を示し、分子内で異なったものの組み合わせでもよい。
pは1〜4であり、分子内で異なった数の組み合わせで
もよい。また(R1)pを構成する炭素数の合計は8〜
45である。R2は炭素数1〜2のアルキレン基を示
し、分子内で異なったものの組み合わせでもよい。AO
は炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、分子内で
異なったものの組み合わせでもよい。またnは平均繰り
返し数を示し、0≦n≦3である。aは0または正数で
あり、分子内で異なった数の組み合わせでもよい。また
aの合計は、n+2以上でありかつ4×(n+2)以下
である。]で表される化合物からなる消泡剤組成物であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において一般式(I)の構
造を持つ化合物はフェノール類とアルデヒド類の縮合物
にアルキレンオキシドを付加重合させて得ることも、ま
たはフェノール類にアルキレンオキシドを付加重合させ
た後アルデヒド類にて縮合させて得ることも可能であ
り、そのいずれかに限定されるものではない。
【0007】本発明においてフェノール類とは、フェノ
ールおよび炭素数1〜18のアルキル基を持つモノアル
キルフェノール、ジアルキルフェノールおよびトリアル
キルフェノール等が挙げられる。これらのうち好ましい
ものはブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニル
フェノール、ドデシルフェノール、ジブチルフェノール
等である。フェノール類としてこれらは単独でまたは2
品以上の混合物で用いられる。また、本発明の化合物、
一般式(I)のR1であるアルキル基の炭素数の合計は
8〜45、好ましくは10〜43である。8未満の場
合、耐水性および消泡性が十分でなく、また45を越え
る場合は十分な消泡性が得られない。
【0008】本発明においてアルデヒド類は、ホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、メチラ
ールおよびトリオキサン等が挙げられる。これらのうち
好ましいものはホルマリン、パラホルムアルデヒドであ
る。
【0009】本発明においてフェノール類またはフェノ
ール類とアルキレンオキシドの付加重合物とアルデヒド
類の縮合反応は酸またはアルカリの触媒存在下で行われ
る。酸性触媒としては塩酸、硝酸、硫酸、過塩素酸およ
びリン酸等の鉱酸、シュウ酸、蟻酸、酢酸およびパラト
ルエンスルホン酸等の有機酸およびこれらの金属塩等が
知られている。またアルカリ性触媒としては水酸化ナト
リウム等のアルカリ金属水酸化物、アンモニア、ジメチ
ルアミンおよびヘキサメチレンテトラミン等のアミン類
が知られている。これらのうち好ましくは酸性触媒であ
り、特に好ましくは塩酸、シュウ酸および酢酸亜鉛等で
ある。
【0010】本発明において縮合反応は、上記触媒を用
いて水および/または有機溶媒の存在下、40〜100
℃にて30分〜5時間程度反応させることで得られる。
得られた化合物の分子量(Mn−GPC)はGPC法
(数平均分子量、分子量標準物質:ポリスチレン)によ
って求めた。また、酸価(または水酸基価)を測定し1水
酸基当たりの数平均分子量(Mn−OH、この値は56
100を酸価で除して求められる)を求た。平均重合度
(n+2、ベンゼン環の平均含有量)は(Mn−GP
C)/(Mn−OH)から求めた。本発明における化合
物の平均重合度は2〜5であり、好ましくは2.5〜
4.5である。2未満の場合は満足できる消泡性が得ら
れない。また5を越えると最終化合物が高粘性となるた
めとり扱いにくくなる。
【0011】本発明において炭素数2〜4のオキシアル
キレン基を付与する化合物とは、例えばエチレンオキシ
ド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシド(以下、
POと略記)、イソブチレンオキシド、1,2−ブチレ
ンオキシドおよびテトラヒドロフラン等が挙げられる。
これらのうち好ましくはEOおよびPOである。
【0012】本発明においてアルキレンオキシドの付加
重合反応は、耐圧、温度調節、撹拌可能な容器にて、重
合終了時の該化合物の重量に対して0.05〜2.0重
量%の水酸化カリウム、水酸化セシウム等のアルカリ金
属水酸化物を触媒として通常の条件下で実施される。例
えば温度は70〜150℃、好ましくは90〜130
℃、反応中の最高圧力(ゲージ圧)は8kg/cm2
好ましくは6kg/cm2、反応に要する時間は4〜1
2時間程度である。
【0013】本発明においてアルキレンオキシドの平均
付加モル数は、1水酸基当たり1〜4であり、好ましく
は1.5〜3.5である。1未満では水に対する分散性
が得られず、また4を越えると耐水性が低下する。また
水酸基に付加した全アルキレンオキシド中のEOの割合
は、モル比で35%以下、好ましくは30%以下であ
る。35%を越えると耐水性が低下する。なお、水酸基
への付加重合の順序は特に限定されず、また付加形式も
ブロック、ランダムのいずれを採用してもよい。
【0014】本発明において、アルキレンオキシド付加
重合反応後の触媒除去の方法としては、例えば酸性成分
によりアルカリ性触媒を中和し、生じた塩を濾過除去す
る方法(特公昭47−3745号公報)、アルカリ吸着
剤を用いる方法(特開昭53−123499号公報)、
溶媒に溶かして水洗する方法(特公昭49−14359
号公報)、イオン交換樹脂を用いる方法(特開昭51−
23211号公報)、アルカリ性触媒を炭酸ガスで中和
して、生じた炭酸塩を濾過する方法(特公昭52−33
000号公報)および各種有機酸、無機酸により中和す
る方法などがあるが、そのいずれを用いてもまた併用し
ても差し支えない。
【0015】本発明の消泡剤組成物は水および/または
有機溶媒で予め適当な濃度に希釈した溶液の状態で添加
しても、またそのままで添加してもよい。その添加量は
通常、発泡性水溶液に対し0.1〜5,000ppmで
あり、好ましくは1〜1,000ppmである。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。消
泡性試験および耐水性試験の結果は表1〜5に記載す
る。尚、実施例や試験方法などにおける部は重量部を意
味する。
【0017】[消泡性試験方法1]ガラス製発泡管に発
泡性試験水(新聞用紙抄紙白水)500mlを入れ、3
5℃に温調する。次いでポンプを用いて発泡管の底部か
ら試験水を3000ml/分で循環しながら、発泡管上
部(高さは一定に設定)より約20cm下の試験液水面
に落下させることにより試験水を発泡させる。泡高さが
100mmに達したとき消泡剤2PPM(対試験水)を
添加し、最も泡面が低下するのに要した時間(秒、小さ
いほど分散性が良いことを表す)その泡高さ(mm、小
さいほど初期破泡性が良いことを表す)および循環を持
続して5分間後の泡高さ(mm、小さいほど抑泡持続性
が良いことを表す)をもって消泡性を評価比較した。評
価結果は表1に記載。
【0018】[耐水性試験方法1]下記の試験紙作成条
件により得た紙を用いてのステキヒトサイズ度試験(J
IS P8122)にて平均値(秒単位、値が大きいほ
ど耐水性が良いことを表す)をもって耐水性を評価比較
した。評価結果は表1に記載。 [試験紙作成条件] 装 置:熊谷理機工業(株)角型シートマシーン 坪 量:50g/m2 使用薬剤:パルプ(DIP/GP/NBKP/LBKP=60/30/5/5 ) [100部] ロジンサイズ剤[1部] 硫酸バンド[3部] 消泡剤組成物[0.5部]
【0019】[消泡性試験方法2]下記組成の試験液
(染液)を作成し、消泡性試験方法1と同様にして消泡
性を評価比較した。但し消泡剤の添加量は5PPM、温
調は40℃とした。評価結果は表2に記載。 [試験液組成] 使用薬剤:カラヤス スプラブラックB−160[2部]日本化薬(株)製 ダイアニックス オレンジB−SE [2部]三菱化成(株)製 酢酸(80%品) [0.3部] 無水硫酸ソーダ [25部] 水 [970.7部]
【0020】[耐水性試験方法2]下記の条件にてポリ
エステル布を染色した後、還元洗浄を行う。次いで乾燥
後湿式摩擦堅牢度試験(JIS L0849−1971
に準拠)を実施し耐水性を評価比較した。(評価は5段
階とし、5が最良)評価結果は表2に記載。 [染色条件] 染 料:ダイアニックスレッドG−SE(4%o.w.f.) 消 泡 剤:[0.2部](対染浴1000部) P H:酢酸(80%品)にて5に調整 温度、時間:130℃×45分間 [還元洗浄条件] 温度、時間:80℃×10分間(浴比1:20) 後 処 理:水洗した後乾燥させる
【0021】[消泡性試験方法3]下記組成のスラリー
を作成し、濾過機にて1平方センチ当たり固形分1.0
gのスレート板を抄造した。濾過工程は、減圧下(40
cmHg)スラリー温度25℃にて実施し、濾過の終点
はスレート板表面に水分が無くなる時点とした。この濾
過終点までの所要時間(濾過時間)と抄造スレート板の
含水率を測定し、消泡性を評価比較した。含水率(%)
は(水分重量/固形分重量)×100にて算出した。濾
過時間、含水率の小さいほど消泡性が良好であることを
示している。評価結果は表3に記載。 [スラリー組成] 固 形 分:ポルトランドセメント[100部] N−UKPパルプ [6部] ロックウール繊維 [3部] 水 :固形分濃度が7重量%となる量を加える。ただしスラリー作成/ 濾過を8回繰り返した後の水を使用する。 消 泡 剤:消泡性試験直前に対固形分100PPM量を添加、10秒間ミキ サーにて撹拌する。
【0022】[耐水性試験方法3]上記消泡性試験終了
後、乾燥、焼成したスレート板表面に水を1滴たらし、
完全に浸み込むまでの時間を測定し耐水性を評価比較し
た。値の大きいほど耐水性が良好であることを示してい
る。評価結果は表3に記載。
【0023】[消泡性試験方法4]懸濁重合法により得
た塩化ビニルスラリー(固型分濃度28.5%)の20
0ccを1000mlのメスシリンダーに採り、消泡剤
100ppm(対固型分)を加えた後、60℃に温調し
た湯浴に浸漬した。1000mlメスシリンダー底部よ
りガラスボールフィルターG−4にて窒素を1000c
c/minにて通気し一定時間毎に泡の体積を測定し
た。また、通気停止後、含泡レジンの体積(浮上したレ
ジン)を測定した。いずれの数値も小さいほど消泡性の
良好であることを示す。評価結果は表4に記載。
【0024】[耐水性試験方法4]下記比率により樹脂
を配合し、150℃、5分間ロール練りを実施する。次
いで180℃にてプレス成型した後、ISK5400に
準拠して沸騰水中10時間浸漬での重量変化率を測定し
た。値が小さいほど耐水性の良好であることを示す。評
価結果は表4に記載。 [樹脂組成] 塩化ビニル(PVC):100部 可塑剤(フタル酸系):50部 熱安定剤(錫系) :5部 消泡剤(対PVC) :100ppm
【0025】[消泡性試験方法5]特開昭60−158
259号公報に記載されている方法に準拠して、下記組
成の水性塗料(ディスパーミルにて均一となす)を作成
し、塗料/水=4/1(重量比)の希釈塗料をディスパ
ーミルにて強制的に気泡を混入(4000rpm×3m
in)させた後、密度測定により消泡性を比較評価し
た。脱泡処理を施したサンプルにより得た密度を基準値
1.00とし、試験サンプルの密度を相対比較値で表示
した。1.00に近いほど消泡性良好であること意味す
る。また、ガラス板上に厚さ約2mmの塗膜を作成し、
乾燥後の塗膜表面を肉眼にて評価した。評価は◎(塗膜
表面に泡、クレーターが殆ど無く、ツヤがある)から×
(塗膜表面に泡、クレーターが多く、ツヤが無い)の四
段階(◎、○、△、×)評価とした。評価結果は表5に
記載。
【0026】 [試験水性塗料組成] アクリルポリマー分散液(50重量%水) 524部 プロピレングリコール 74部 ポリアクリル酸ソーダ 2部 二酸化チタン 250部 カーボンブラック 12部 ポリアクリル酸アンモニウム水溶液(98重量%) 81部 防腐剤 8部 2,2,4−トリメチルペンタン−1,2−ジオール −ジイソブチレート 17部 水 30部 消泡剤 2部
【0027】[耐水性試験方法5]上記試験で得た塗膜
表面に内径1.5cm、高さ約5cmのガラス管を立
て、水漏れのないようにシールした後、ガラス管上部よ
り3ccのイオン交換水を投入、室温にて24時間放置
した。次いでガラス管を取り除き塗膜表面の水を軽く拭
き取った後、1時間後に試験塗膜面の色具合を消泡剤無
添加の系と比較し評価した。殆ど変色していない場合を
◎、白っぽく変色している場合を×とする、◎、○、
△、×の四段階評価とした。評価結果は表5に記載。
【0028】合成例1 還流冷却器、温度計、撹拌装置をつけた300mlの3
つ口フラスコに、ブチルフェノール(以下、C4−Ph
と略記)0.40モル(60.0g)水とイソプロパノ
ールの同容量の混合溶媒(以下溶媒と略記)50ml、
37%ホルマリン水溶液(以下、F−37と略記)0.
31モル(26.1g)およびシュウ酸(二水和物、以
下同じ)0.3gを仕込み、湯浴上で2時間撹拌しなが
ら加熱還流させた。さらにシュウ酸0.3gを加え1時
間撹拌しながら加熱還流したのち、水80mlを加えて
反応系を冷却した。静置により樹脂相を沈殿させ、水相
を除いた。次いで減圧下120℃にて乾燥させた。得ら
れた縮合物をベースAと呼ぶ。ベースAのGPC分析に
よる分子量は660、酸価は334、平均重合度は3.
9であった。
【0029】合成例2 合成例1と同じ300mlの3つ口フラスコに、C4
Ph0.2モル(30.0g)オクチルフェノール(以
下、C8−Phと略記)0.1モル(20.6g)、溶
媒50ml、F−37を0.21モル(17.8g)お
よびシュウ酸0.2gを仕込み、湯浴上で2時間撹拌し
ながら加熱還流させた。さらにシュウ酸0.2gを加え
1時間撹拌しながら加熱還流したのち、水80mlを加
えて反応系を冷却した後合成例1と同様に処理した。得
られた縮合物をベースBと呼ぶ。ベースBのGPC分析
による分子量は515、酸価は312、平均重合度は
2.9であった。
【0030】合成例3 合成例1と同じ300mlの3つ口フラスコに、ドデシ
ルフェノール(以下、C12−Phと略記)0.25モル
(65.5g)、溶媒50ml、F−37を0.15モ
ル(12.6g)およびシュウ酸0.15gを仕込み、
湯浴上で2時間撹拌しながら加熱還流させた。さらにシ
ュウ酸0.15gを加え1時間撹拌しながら加熱還流し
たのち、水80mlを加えて反応系を冷却した後合成例
1と同様に処理した。得られた縮合物をベースCと呼
ぶ。ベースCのGPC分析による分子量は660、酸価
は210、平均重合度は2.5であった。
【0031】比較合成例1 合成例1と同じ300mlの3つ口フラスコに、C4
Ph0.6モル(90.0g)溶媒70ml、F−37
を0.55モル(46.2g)およびシュウ酸0.4g
を仕込み、湯浴上で2時間撹拌しながら加熱還流させ
た。さらにシュウ酸0.4gを加え1時間撹拌しながら
加熱還流したのち、水100mlを加えて反応系を冷却
したのち合成例1と同様に処理した。得られた縮合物を
ベースDと呼ぶ。ベースDのGPC分析による分子量は
953、酸価は342、平均重合度は5.8であった。
【0032】実施例1 温度調節器、圧力計、撹拌装置付きの200ml耐圧反
応装置にベースAを0.1モル(66.0g)水酸化カ
リウム(試薬特級、以下同じ)0.2gを仕込み、130
℃にて減圧下1時間撹拌して脱水した。次いで100℃
にてPO1.0モル(58.0g)を徐々に反応系に導
入しながら約5時間撹拌を続けた。反応系の圧力(ゲー
ジ圧)が0kg/cm2以下になったら130℃に昇温
し、EOの0.2モル(8.8g)を徐々に反応系に導
入しながら約2時間撹拌を続けた。反応系の圧力が平衡
に達したのち80℃まで冷却した。次いで温度調節器、
撹拌装置付きの300mlガラスビーカーに重合反応物
をとる。80℃にて水を4.0g(重合反応物に対して
約3.0%、以下同じ)を加え約30分間撹拌した。次
いでキョーワード600(協和化学(株)品)8.2g
(重合反応物に対して約6.0%、以下同じ)を加え9
0℃にて1時間撹拌した。次いで2号濾紙(東洋濾紙
(株)製)を用いて減圧下濾過、脱水し無色〜淡黄色の
透明液状物を得た。得られた化合物を便宜上(ベースA
/P10/E2)と表記する。粘度は25℃にて1,2
40mPa・sであった。これを消泡性試験および耐水
性試験に供した。
【0033】実施例2 実施例1と同様にして(ベースA/P6/E1.5)を
得た。粘度は25℃にて1,470mPa・sであっ
た。これを消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0034】実施例3 実施例1と同様にして(ベースA/P15)を得た。粘
度は25℃にて1,080mPa・sであった。これを
消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0035】実施例4 実施例1と同様にしてベースBにまずEOを1モル、次
いでPOを9モル付加させ、(ベースB/E1/P9)
を得た。粘度は25℃にて1,120mPa・sであっ
た。これを消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0036】実施例5 実施例1と同様にしてベースCに、EO2モルとPO7
モルの混合アルキレンオキシドを100℃にて付加さ
せ、(ベースC/E2,P7)を得た。粘度は25℃に
て1,050mPa・sであった。これを消泡性試験お
よび耐水性試験に供した。
【0037】比較例1 消泡剤無添加にて消泡性試験および耐水性試験を実施し
た。
【0038】比較例2 実施例1と同様にしてC12−PhにまずPO8モル次い
でEO2モルを付加させ、(C12−Ph/P8/E2)
を得た。粘度は25℃にて740mPa・sであった。
これを消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0039】比較例3 実施例1と同様にしてベースAにまずPO4モル次いで
EO4モルを付加させ、(ベースA/P4/E4)を得
た。粘度は25℃にて1,320mPa・sであった。
これを消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0040】比較例4 実施例1と同様にしてベースCにPO15モルを付加さ
せ、(ベースC/P15)を得た。粘度は25℃にて9
20mPa・sであった。これを消泡性試験および耐水
性試験に供した。
【0041】比較例5 実施例1と同様にしてベースDにまずPO15モル次い
でEO6モルを付加させ、(ベースD/P15/E6)
を得た。粘度は25℃にて3,920mPa・sであっ
た。これを消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0042】比較例6 実施例1と同様にしてステアリルアルコールにまずPO
10モル次いでEO8モルを付加させた。次いでオレイ
ン酸にてエステル化を実施しエステル化率95%の(ス
テアリルアルコール/P10/E8/オレイン酸)を得
た。粘度は25℃にて1,220mPa・sであった。
これを消泡性試験および耐水性試験に供した。
【0043】
【化1】
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【発明の効果】本発明による消泡剤組成物は各種の発泡
性水溶液を扱う工業、例えば紙パルプ工業、建築工業、
染色工業、合成樹脂製造工業、インキ工業などを含む塗
料工業および塗装工業等において、従来のポリエーテル
系消泡剤に比べて消泡性が大きくアップしているため、
少量の添加で操業安定性等が向上できる。また最終製品
の耐水性の低下が抑制できるので品質の向上にも有用で
ある。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基
    を示し、分子内で異なったものの組み合わせでもよい。
    pは1〜4であり、分子内で異なった数の組み合わせで
    もよい。また(R1)pを構成する炭素数の合計は8〜
    45である。R2は炭素数1〜2のアルキレン基を示
    し、分子内で異なったものの組み合わせでもよい。AO
    は炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、分子内で
    異なったものの組み合わせでもよい。またnは平均繰り
    返し数を示し、0≦n≦3である。aは0または正数で
    あり、分子内で異なった数の組み合わせでもよい。また
    aの合計は、n+2以上でありかつ4×(n+2)以下
    である。]で表される化合物からなる消泡剤組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(I)のR1が炭素数3〜12の
    アルキル基である請求項1記載の消泡剤組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)のAO中に占めるオキシエ
    チレン基のモル比が、35%以下である請求項1または
    2記載の消泡剤組成物。
  4. 【請求項4】 紙パルプ製造工程用消泡剤である請求項
    1〜3のいずれか記載の消泡剤組成物。
  5. 【請求項5】 水硬性無機質板製造工程用消泡剤である
    請求項1〜3のいずれか記載の消泡剤組成物。
  6. 【請求項6】 染色工程用消泡剤である請求項1〜3の
    いずれか記載の消泡剤組成物。
  7. 【請求項7】 合成樹脂製造工程用消泡剤である請求項
    1〜3のいずれか記載の消泡剤組成物。
  8. 【請求項8】 塗料製造工程用消泡剤である請求項1〜
    3のいずれか記載の消泡剤組成物。
  9. 【請求項9】 塗装工程用消泡剤である請求項1〜3の
    いずれか記載の消泡剤組成物。
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