JPH1124486A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1124486A
JPH1124486A JP9186042A JP18604297A JPH1124486A JP H1124486 A JPH1124486 A JP H1124486A JP 9186042 A JP9186042 A JP 9186042A JP 18604297 A JP18604297 A JP 18604297A JP H1124486 A JPH1124486 A JP H1124486A
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roll
fixing
fixing device
fixing belt
driving
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Yuichiro Azuma
裕一郎 東
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Nitto Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ベルトを走行駆動するための駆動機構を
設計するに際して、設計上の自由度をより向上させるこ
とのできる定着装置を提供することである。 【構成】 定着ロール22と、この定着ロール22に転
接するように付勢される加圧兼駆動ロール24と、未定
着トナーが表面に担持されたシートSが搬送されてくる
搬送方向に関して、定着ロール22の上流側に配設さ
れ、発熱源が内蔵された加熱ロール28と、定着ロール
22と加熱ロール28とにエンドレスに掛け渡され、発
熱源26からの熱伝達を受けて、定着ロール22と加圧
兼駆動ロール24との転接部を通過する前のシートS上
の未定着トナーを予熱する定着ベルト32と、加圧兼駆
動ロール24を回転駆動する駆動手段44と備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば電子式の画像
形成装置において、記録媒体上の未定着トナーを溶融圧
着し、記録媒体に定着させるために使用する定着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子画像形成装置用の定着装置に
おいては、従前の加熱ロール定着方式ではなく、例えば
図10に特開平6−318001号公報に記載の技術と
して示されるように、定着ロールR1と加熱ロールR3
との間に定着ベルトBを張設し、この定着ベルトBを介
して下方より定着ロールR1を押圧する加圧ロールR2
を設けたベルト定着方式により、記録媒体Dを予熱する
ことを組み合わせた技術が開発されている。
【0003】このような記録媒体Dへの予熱により、加
圧ロールR2と定着ベルトBとのニップ部の温度を低く
設定することができ、熱容量の小さい定着ベルトBを用
いることで、記録媒体Dのニップ部の通過時に、定着ベ
ルトBの温度を急速に冷却させることが可能となる。ま
た、この冷却により、ニップ部の出口での定着ベルトB
と分離するトナーの凝集力を高めることができ、この凝
集力の高まりにより、定着ベルトBとトナーの離型性を
高めて、オイルレス或いは微量のオイルしか塗布しない
状態でも、オフセットのない、鮮明な定着画像が得られ
ることになる。このように、ベルト定着方式は、従来の
加熱ロール方式では解決できなかった離型性とオイル塗
布との両方の問題が一挙に解決した定着装置を提供する
ものである。
【0004】ここで、図10に示す従来構成のベルト定
着方式の定着装置の構成を概略的に説明すると、定着ロ
ールR1と、加圧ロールR2と、加熱兼テンションロー
ルR3とを備え、定着ロールR1と加熱兼テンションロ
ールR3との間には、定着ベルトBが張設されている。
この定着ベルトBの上部には、オイル塗布ロールR4が
配設されており、定着ベルトBの下部には、隙間をあけ
てガイド板Gが配設されている。この定着ベルトBの下
部とガイド板Gとの間の空間から、記録媒体Dの予熱通
路が規定されている。
【0005】一方、加熱兼テンションロールR3の内部
には、加熱源Hが備えられており、更に、補助的に定着
ロールR1や加圧ロールR2の内部に加熱源を設ける場
合もありえる。また、定着ベルトBの温度を制御するた
めに、定着ベルトBの非通紙部に接触する状態で、サー
ミスタSが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成を有する従来構成のベルト定着式の定着装置にお
いては、定着ベルトBを走行駆動させるための駆動ロー
ラとしては、固定軸線回りに回転可能なローラを回転駆
動することが好ましく、この観点から、加圧ロールR2
が転接する定着ロールR1を回転駆動するように構成さ
れている。このように、定着ベルトBを走行駆動するた
めの駆動ロールとして、定着ロールR1のみに限定する
と、例えば、駆動力の伝達経路や、駆動源の設置位置等
で設計上の制約となり、設計における自由度が損なわれ
る虞がある。このため、設計の自由度を更に向上させる
駆動形態が要望されている。
【0007】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、この発明の目的は、定着ベルトを走行駆動す
るための駆動機構を設計するに際して、設計上の自由度
をより向上させることのできる定着装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わる定着装置は、請
求項1の記載によれば、定着ロールと、この定着ロール
に転接するように付勢される加圧ロールと、未定着トナ
ーが表面に担持されたシートが搬送されてくる搬送方向
に関して、前記定着ロールの上流側に配設され、発熱源
が内蔵された加熱ロールと、前記定着ロールと加熱ロー
ルとにエンドレスに掛け渡され、発熱源からの熱伝達を
受けて、該定着ロールと前記加圧ロールとの転接部を通
過する前の前記シート上の未定着トナーを予熱する定着
ベルトと、前記加圧ロールを回転駆動する駆動手段とを
具備することを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項2の記載によれば、前記加圧ロールは、少なくとも前
記搬送方向に交差する方向に沿って移動可能に取り付け
られていることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項3の記載によれば、前記加圧ロールを前記定着ロール
に接触する方向に付勢する付勢手段を更に具備すること
を特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項4の記載によれば、前記駆動手段は、前記加圧ロール
に同軸に固定された従動歯車と、この従動歯車に噛合す
る駆動歯車とを備え、前記従動歯車は、前記駆動歯車の
周囲を、これとの噛合状態を維持したままで旋回可能で
あることを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項5の記載によれば、前記駆動歯車は、所定の固定軸線
回りに回転自在に軸支され、前記従動歯車は、基端部を
前記固定軸線回りに旋回可能に軸支された旋回アームの
先端部に、回転自在に軸支されていることを特徴として
いる。
【0013】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項6の記載によれば、前記定着ベルトは、熱伝達材から
形成されたエンドレス状の基材と、この基材の外周面に
被覆された離型層とを備えて形成されていることを特徴
としている。
【0014】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項7の記載によれば、前記基材は、金属ベルトから形成
されていることを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項8の記載によれば、前記基材は、ニッケル電鋳ベルト
から形成されていることを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項9の記載によれば、前記基材は、樹脂ベルトから形成
されていることを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる定着装置は、請求
項10の記載によれば、前記基材は、ポリイミド樹脂か
ら形成されていることを特徴としている。
【0018】
【発明を実施する形態】以下に、この発明に係わる定着
装置の一実施例の構成を、添付図面の図1乃至図9を参
照して、詳細に説明する。
【0019】{定着装置10の概略説明}先ず、図1に
示すように、この実施例の電子画像形成装置用の定着装
置(以下、単に定着装置と呼ぶ。)10は、ハウジング
構造として、図示しない電子画像形成装置のフレームに
固定されるハウジング12を備えており、このハウジン
グ12は、装置フレーム上に直接的に固定される基台1
4と、この基台14上に起立する状態で固設された左右
一対の取り付けスティ16と、両取り付けスティ16の
上部を互いに連結する天板部18とを備えて構成されて
いる。
【0020】ここで、図中矢印で示す左方向が、未定着
シートSが搬送される搬送方向として規定されている。
即ち、上述した取り付けスティ16は、搬送方向に沿っ
て搬送される未定着シートSの左右の両側に位置し、こ
の搬送方向に沿って夫々延出する状態で配設されてい
る。
【0021】また、この定着装置10は、ロール構成と
して、両取り付けスティ16に自身の中心軸線回りに回
転自在に軸支された定着ロール22と、両取り付けステ
ィ16に、定着ロール22の下方でこれに圧接可能な状
態で略上下方向に沿って移動可能に、且つ、自身の中心
軸線回りに回転自在に支持された加圧兼駆動ロール24
と、両取り付けスティ16に、未定着シートSの搬送方
向に関して定着ロール22の上流側に配設され、該搬送
方向に沿って移動可能に取り付けられると共に、自身の
中心軸線回りに回動自在に支持され、内部に例えばハロ
ゲンランプ等の発熱源26を内蔵した加熱ロール28と
を備えて構成されている。
【0022】更に、この定着装置10は、定着ロール2
2と加熱ロール28とに渡り巻回されたエンドレスの定
着ベルト32と、この定着ベルト32の下方に配設さ
れ、図示しない搬送機構を介して画像形成機構から搬送
されてきた未定着シートSを定着ベルト32と加圧兼駆
動ロール24との転接部(ニップ部)に向けてガイドす
るガイド板34とを備えて構成されている。ここで、定
着ベルト32とガイド板34との間は、未定着シートS
が定着ベルト32により予熱されつつ搬送される予熱通
路Pとして規定されている。
【0023】また、この定着装置10は、定着ベルト3
2のテンションを一定に保持し、定着ベルト32の外表
面にシリコーンオイルを塗布すると共に、この定着ベル
ト32の外表面をクリーニングするためのオイル塗布ロ
ールロール36と、加熱ロール28を定着ロール22か
ら離間する方向に偏倚させて、オイル塗布ロール36と
協同して定着ベルト32に所定のテンションを付与させ
るテンションレバー38と、加圧兼駆動ロール24を定
着ロール22に近接する方向に偏倚させて、加圧兼駆動
ロール24を定着ベルト32を介して定着ロール22に
圧接させる加圧レバー40とを更に備えている。
【0024】このように概略構成される定着装置10に
おいては、ガイド板34上に搬送されてきた未定着シー
トSは、定着ベルト32と加圧兼駆動ロール24との転
接部に向けて更に搬送され、転接部を圧接された状態で
挿通されることにより、トナーが熱圧着されてシート上
に定着されるように設定されている。
【0025】ここで、この定着装置10においては、未
定着シートSの通紙速度を10mm/秒〜500mm/
秒に設定され、予熱空間Pの隙間を0.5mm〜20m
mに設定されており、定着ロール22と加熱ロール28
との互いの中心を結んだ距離分だけを通過する予熱時間
として、0.1秒〜4秒の条件を満足するように、種々
の設定値が規定されている。
【0026】{定着ロール22の説明}上述した定着ロ
ール22は、取り付けスティ16に形成された円形状の
第1の支軸穴16Aにベアリングを介して回転自在に軸
支される芯金部22Aと、この芯金部22Aの外周に同
軸に配設され、定着ベルト32が巻回されるロール本体
22Bとを備えて構成され、ロール外径を20mmに設
定されている。ここで、この実施例において、芯金部2
2Aは、直径12mmの鉄製シャフトから形成され、ロ
ール本体22Bは、芯金部22Aの外周に厚さ4mmで
取り付けられたシリコーンゴム耐熱弾性体(具体的に
は、アスカーC硬度で30度のシリコーンゴムスポン
ジ)から形成されている。
【0027】{加圧兼駆動ロール24の説明}上述した
加圧兼駆動ロール24は、取り付けスティ16に形成さ
れ、略上下方向に沿って延出する円弧状の長穴の第2の
支軸穴16Bにベアリングを介して回転自在に軸支され
ると共に、これの延出方向に沿って移動可能に支持され
た芯金部24Aと、この芯金部24Aの外周に同軸に配
設されたロール本体24Bとを備えて構成され、ロール
外径を20mmに設定されている。ここで、この実施例
において、芯金部24Aは、直径14mmの鉄製シャフ
トから形成され、ロール本体24Bは、芯金部24Aの
外周に厚さ3mmで取り付けられたシリコーンゴム耐熱
弾性体(具体的には、上述した定着ロール22よりも硬
めのJIS A硬度で40度のシリコーンゴム)から形
成されている。
【0028】一方、この加圧兼駆動ロール24は、この
実施例においては、駆動ロールとして機能するように構
成されている。即ち、図3に示すように、この加圧兼駆
動ロール24の一方の芯金部24Aには、従動ギヤ42
が同軸に固定されている。ここで、この従動ギヤ42に
は、詳細は図示していないが駆動機構(即ち、駆動手
段)を構成する駆動ギヤ44(即ち、図示しない駆動源
からの駆動力を図示しない駆動力伝達機構を介して受け
て回転駆動される駆動ギヤ44)が噛合しており、この
駆動ギヤ44を介して駆動機構からの駆動力が従動ギヤ
42に伝達されて、加圧兼駆動ロール24が回転駆動さ
れるように構成されている。
【0029】詳細には、駆動ギヤ44は、取り付けステ
ィ16に固定された支軸46に回動自在に軸支されてい
る。この支軸46には、旋回アーム48の一端部(基端
部)が旋回可能に軸支されている。この旋回アーム48
の他端部(先端部)には、上述した加圧兼駆動ロール2
4の芯金部24Aが回動自在に軸支されている。ここ
で、従動ギヤ42と駆動ギヤ44とは、同一モジュール
を有して形成され、互いに噛合している。これにより、
従動ギヤ42は駆動ギヤ44の回転に伴い従動回転され
ると共に、駆動力伝達状態が維持されたままで、駆動ギ
ヤ44の周囲を旋回可能な状態となされている。
【0030】また、上述した取り付けスティ16に形成
された第2の支軸穴16Bは、加圧兼駆動ロール24の
芯金部24Aが挿通されると共に、これの旋回動作を案
内する(即ち、加圧兼駆動ロール24を少なくとも搬送
方向に交差する方向に沿って移動可能に案内する)よう
に形成されている。従って、この第2の支軸穴16B
は、この一実施例においては、支軸46を中心として、
支軸46と芯金部24Aとの間の距離を半径とする円弧
状に形成されている。
【0031】尚、この加圧兼駆動ロール24の外周面に
は、シリコーンゴム耐熱弾性体が露出されている。これ
により、加圧兼駆動ロール24が回転駆動される際にお
いて、加圧兼駆動ロール24の外周面と定着ベルト32
の外周面とは、シリコーンゴム表面を介して互いに摩擦
係合し、加圧兼駆動ロール24の回転が確実に定着ベル
ト32に伝達されて、定着ベルト32が良好に走行駆動
されることになる。
【0032】{加熱ロール28の説明}上述した加熱ロ
ール28の内部には、発熱源26として、この一実施例
においては、両端の配光を中央より50%大きく設定し
た600Wのハロゲンランプが備えられている。この加
熱ロール28は、この実施例においては、直径20mm
で、肉厚1.75mmのアルミパイプ製の芯金をアルマ
イト処理したもので、両端部には、略水平に延出するよ
うに取り付けスティ16に形成されたガイド溝50に回
転自在に挿入される支軸部28Aが同軸に固定されてい
る。また、両支軸部28Aには、図2に示すように、耐
熱樹脂のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)製の
直径24mmのカラー30が固定されており、これによ
り、加熱ロール28に巻き付けられた定着ベルト32の
蛇行や片寄りを防止している。
【0033】{定着ベルト32の説明}上述した定着ベ
ルト32は、未定着シートS上の未定着トナーを放熱に
より予熱して定着できるように、その定着ベルト32の
1平方cm当たりの熱容量が、0.002cal/°C
〜0.025cal/°Cのものが好ましいものであ
る。このため、この実施例においては、定着ベルト32
は、内径が50mm、厚さが40μmのニッケル電鋳等
の無端状のベルト本体と、このベルト本体の外周面に厚
さ150μmで添着されたシリコーンゴムの耐熱弾性離
型層とを備えて構成されている。
【0034】{オイル塗布ロール36の説明}この定着
装置10は、定着ベルト32の外周面に、離型用のオイ
ルを微量に塗布するためのオイル塗布ロール36を備え
ている。このオイル塗布ロール36は、図4に示すよう
に、取り付けスティ16にベアリング(図示せず)を介
して回転自在に軸支された支軸36Aと、この支軸36
Aの外周にシリコーンオイルを含浸させた耐熱紙層36
Bとを備えて構成されており、支軸36Aは、この一実
施例においては、直径8mmの鉄製シャフトから形成さ
れ、耐熱紙層36Bは、その外周に100μmの多孔質
フッ素樹脂フィルム36Cが装着された状態で、直径1
4mmのローラ外径を有するように形成されている。
【0035】このように、オイル塗布ロール36を構成
することにより、定着ベルト32の外周面への安定した
微量のオイル塗布が可能となる。
【0036】尚、オイルを塗布するため構成としては、
上述したオイル塗布ロール36の構成のみならず、図5
に示すように、金属芯金上に、シリコーンゴム等の耐熱
弾性体層を設けた定着ベルト32にオイル塗布とクリー
ニングをするドナーロール37と、金属芯金上に、合成
皮革等を設けたクリーニングロール39と、金属芯金上
に、シリコーンオイルを含浸させた不織布や、不織布か
らなる層と合成皮革からなる層とを設けたオイル塗布ロ
ール41とを組み合わせた3本のロールによる定着ベル
ト・オイル塗布・クリーニング機構を採用することもで
きるものである。
【0037】{定着ベルト32へのテンション付与機構
の説明}一方、定着ベルト32へテンションを付与する
ための機構として、この定着装置10は、図1に示すよ
うに、テンションレバー38を備えている。このテンシ
ョンレバー38は、その下端を取り付けスティ16に揺
動自在に軸支され、その上端をテンションスプリング5
2を介して、取り付けスティ16の一端に接続されてい
る。このテンションスプリング52の付勢力により、テ
ンションレバー38は、その中間部で加熱ロール28の
外周に所定の圧接力F2で当接するように、回動付勢さ
れている。
【0038】即ち、このテンションスプリング52の付
勢力によりテンションレバー38を介して加熱ロール2
8は、上述したガイド溝50に沿って定着ロール22か
ら離間する方向に偏倚させられ、これにより、加熱ロー
ル28と定着ロール22とにエンドレスに掛け渡された
定着ベルト32は、その上側部をオイル塗布ロール36
に規制された状態で、所定のテンションに緊張された状
態で張られることになる。これにより、定着ベルト32
は、加熱ロール28の回転に伴い、スリップや緩みの無
い安定した状態でエンドレスに走行駆動されることにな
る。
【0039】{定着ベルト32と加圧兼駆動ロール24
との圧接機構の説明}次に、定着ベルト32と加圧兼駆
動ロール24とを、定着ベルト32の定着ロール22へ
の巻き付け開始位置において、互いに所定の圧接力で圧
接させるための圧接機構54を説明する。この圧接機構
54は、取り付けスティ16に一端部で揺動自在に支軸
56を介して軸支され、加圧兼駆動ロール24の芯金部
24Aに下方から当接可能になされた加圧レバー40
と、この加圧レバー40の他端に下端を連結され、その
上端を取り付けスティ16の上部に連結された加圧スプ
リング58とを備えて構成されている。この加圧スプリ
ング58の付勢力により、加圧レバー40は加圧兼駆動
ロール24の芯金部24Aの外周に所定の圧接力F1で
当接し、この結果、定着ロール22に巻き付けられた定
着ベルト28と加圧兼駆動ロール24とは、この所定の
圧接力で互いに圧接することになる。即ち、定着ベルト
32と加圧兼駆動ロール24とは、所定のニップ幅で互
いに転接することになる。
【0040】ここで、この実施例においては、定着ロー
ル22と加圧兼駆動ロール24との取り付け位置は、定
着ベルト32に対して定着ロール22の中心位置から下
方に降ろした垂線から時計方向に所定の角度だけ傾いた
状態となるように設定されている。これにより、定着ベ
ルト32と加圧兼駆動ロール24とのニップ位置(即
ち、上述したニップ幅の中心位置)は、定着ロール22
の中心位置の直下よりも、僅かに、未定着シートSの搬
送方向に沿って前方(図中、左方)に偏倚した位置とな
るように規定されることになる。
【0041】{ガイド板34の説明}この定着装置10
は、図示しない搬送機構により搬送されてきた未定着シ
ートSを定着ベルト32と加圧兼駆動ロール24との転
接部に向けてガイドするためのガイド板34を備えてい
る。このガイド板34は、図6に示すように、加熱ロー
ル28と定着ロール22との軸間の中間点より垂線を降
ろした中央位置Mで、ガイド板34の上面と定着ベルト
32下部との隙間L1が3mmとなるように設置されて
いる。尚、この実施例では、加熱ロール28と定着ロー
ル22との軸間の距離L3は、47mmであり、定着ロ
ール22の中心よりの垂線と、上記した中央位置Mとの
間の距離L2は、23.5mmに設定されている。
【0042】このガイド板34は、図7に示すように、
表面にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフ
ッ素樹脂による離型処理層62が設けられている。この
ガイド板34は、図1及び図6に示すように、未定着画
像を乱さないように接地されているが、接地する代わり
に、除電ブラシ、バリスタ素子、ダイオード等を使用す
ることもできる。
【0043】一方、定着ロール22と加熱ロール28と
に巻き付けられた定着ベルト32の下側辺が略水平状態
で図中左方に向けて走行するように設定され、また、ガ
イド板34と定着ベルト32との間の距離が、加熱ロー
ル28の直下において、約5乃至20mmの範囲となる
ように設定されている。即ち、ガイド板34は、上述し
たニップ位置に対して上り傾斜状態で向かうように、定
着ベルト32の水平な下側辺に対して斜めに設定されて
いる。
【0044】即ち、定着ベルト32の下側辺とガイド板
34とは、ニップ位置を頂点とした所謂くさび状の搬送
空間を規定しており、このようにして、未定着シートS
は、ガイド板34上を搬送されることに伴い、定着ベル
ト32と加圧兼駆動ロール24とのニップ位置に確実に
もたらされ、ここで所定の圧接力F1に基づき圧接さ
れ、定着ベルト32からの熱放射を受けて予め未定着ト
ナーが加熱されているので、この結果、未定着のトナー
がシート上に熱定着されることになる。
【0045】{サーミスタの説明}また、この定着装置
10は、定着ベルト32の温度を制御するために、サー
ミスタ60を備えている。このサーミスタ60は、この
実施例においては、図示するように、定着ベルト32の
非通紙部、即ち、加熱ロール28に直接的に巻回される
定着ベルト32のうちの、図中右側部分に接触し、これ
の表面温度を検出することができるように構成されてい
る。即ち、このサーミスタ60は、図示しない制御ユニ
ットに電気的に接続され、この制御ユニットに定着ベル
ト32の温度情報を伝達するように構成されている。
【0046】{角度θ等を変更した場合の実験例の説
明}上述した構成の定着装置10を、図8及び図9に示
すように、定着ロール22の中心点をC1、中心点C1
から下方に降ろした垂線と定着ベルト32との交点をC
2、加圧兼駆動ロール24の中心点をC3とし、直線C
1・C2と、直線C2・C3との間の角度をθと定義し
た場合、加圧兼駆動ロール24の位置の変更で、θが9
0度〜180度となるように改造し(図8では、θが9
0度及び175度の場合の加圧兼駆動ロール24の位置
を夫々示されている。)、通紙速度を70mm/秒と
し、定着圧力を20kgfとし、定着ベルト32の表面
温度を160℃に夫々設定し、定着ロール22と加圧兼
駆動ロール24との硬度と角度θとを変化させている。
【0047】そして、実験例1として55kg紙を使用
した場合、実験例2として68kg紙を使用した場合、
実験例3としてOHPフィルムを使用した場合、と3種
類の試験用紙について、ミノルタCF−70用トナーで
未定着画像を転写したものを使用して、画像の乱れ、光
沢ムラ等が発生するか否かを試験した。これら試験にお
いては5枚通紙して、5枚全てにおいて画像の光沢ムラ
が発生しない場合には○、1枚でも画像の光沢ムラとう
が発生した場合には△、5枚全てにおいて画像の光沢ム
ラが発生した場合には×、更に、1枚でも定着ベルト3
2に試験用紙が巻き付いた場合には▲と表示する状態
で、それらの試験結果を、表1乃至表3に、夫々示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】上述した表1に示す実験例1では、角度θ
が125度〜140度の範囲にある場合は、ほぼ良好な
結果を示しているが、角度θが140度より大きくなる
と、徐々に画像の光沢ムラ等が発生しやすくなっている
ことが理解される。また、角度θが110度以下になる
と、定着ベルト32に用紙が巻き付いてしまう場合が多
く、角度θが100度、90度のばあいには、用紙がす
べて定着ベルト32に巻き付き、画像の良否の判断がで
きない状態にあった。尚、定着ロール22のゴム硬度が
加圧兼駆動ロール24のゴム硬度よりも高く、且つ、両
者の差が大きい場合には、画像の光沢不良が発生する確
率が高いことが判明した。
【0052】表2に示す実験例2では、角度θが175
度、180度の場合を除き、画像の光沢ムラ等は発生せ
ず、良好の画像が得られた。角度θが175度、180
度の場合、定着ロール22のゴム硬度が60度の場合に
画像の光沢ムラが発生し、角度θが180度の場合に
は、定着ロール22のゴム硬度と加圧兼駆動ロール24
のゴム硬度に拘わらず光沢不良が発生し、定着ロール2
2のゴム硬度が60度の場合には、必ず画像の光沢ムラ
等が発生した。
【0053】表3に示す実験例3では、上述した実験例
2とほぼ同様の実験結果が得られた。
【0054】従って、上述した実験例1乃至3から、角
度θとしては、125度〜160度が好適することが判
明した。このように、加熱ロール28を定着ベルト32
を走行駆動するための駆動ロールとして機能させたとし
ても、良好に定着ベルト32を走行駆動させることがで
き、しかも、角度θを変化させて、最適の定着状態を探
し出すことができるものである。従って、このように定
着ベルト32を加熱ロール28により走行駆動させるこ
とができるので、定着ベルト32を走行駆動させるため
の駆動機構を設計するに際して、その設計上の自由度を
より向上させることが可能となる。
【0055】{他の実施例の説明}この発明は、上述し
た実施例の構成に限定されることなく、この発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまで
もない。
【0056】例えば、上述した実施例においては、加圧
兼駆動ロール24のみが、少なくとも搬送方向に交差す
る方向に沿って移動可能に設定されたが、この発明はこ
のような構成に限定されることなく、従動ギヤ42が固
定された加圧兼駆動ロール24と従動ギヤ42に噛合す
る駆動ギヤ44とをサブフレームに夫々回転自在に取り
付け、このサブフレームを取り付けスティ16に対して
移動可能に取り付けるように構成してもよい。この場
合、駆動ギヤ44に駆動力を伝達する部材としてエンド
レスベルト(又は、エンドレスチェーン)を採用し、こ
のエンドレス伝達部材に対してテンション付与機構を作
用させることにより、サブフレームを搬送方向と交差す
る直線方向に沿って移動可能に支持することも可能とな
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、加圧ロールを回転駆動して、定着ベルトを走行駆動
する構成を採用することにより、定着ベルトを走行駆動
するための駆動機構を設計するに際して、設計上の自由
度をより向上させることのできる定着装置が提供される
ことになる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる定着装置の一実施例の全体構
成を概略的に示す正面図である。
【図2】図1に示す定着装置に使用する加熱ロールを取
り出して示す側面図である。
【図3】図1に示す加圧兼駆動ロールの取り付け構成を
取り出して示す正面図である。
【図4】図1に示す定着装置に使用するオイル塗布ロー
ルの構成を取り出して示す正面図である。
【図5】図4に示すオイル塗布ロールの構成とは異な
る、定着ベルトにオイルを塗布するための定着ベルト・
オイル塗布・クリーニング機構の構成を示す正面図であ
る。
【図6】図1に示すガイド板と定着ベルトとの位置関係
を示す正面図である。
【図7】図1に示すガイド板の構成を示す正面図であ
る。
【図8】定着ロールと加圧兼駆動ロールとの位置関係を
示す正面図である。
【図9】図8におけるニップ部近傍の状態を拡大して示
す正面図である。
【図10】従来の定着装置の構成を概略的に示す正面図
である。
【符号の説明】
10 定着装置 12 ハウジング 14 基台 16 取り付けスティ 16A 第1の支軸穴 16B 第2の支軸穴 18 天板 22 定着ロール 22A 芯金部 22B ロール本体 24 加圧兼駆動ロール 24A 芯金部 24B ロール本体 26 発熱源 28 加熱ロール 28A 支軸部 30 カラー 32 定着ベルト 34 ガイド板 36 オイル塗布ロール 37 ドナーロール 38 テンションレバー 39 クリーニングロール 40 加圧レバー 41 オイル塗布ロール 42 従動ギヤ 44 駆動ギヤ 46 支軸 48 旋回アーム 52 テンションスプリング 54 圧接機構 56 支軸 58 加圧スプリング 60 サーミスタ 62 離型処理層 F1 定着部圧接力 F2 テンション部圧接力 P 予熱通路 S 未定着シート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着ロールと、 この定着ロールに転接するように付勢される加圧ロール
    と、 未定着トナーが表面に担持されたシートが搬送されてく
    る搬送方向に関して、前記定着ロールの上流側に配設さ
    れ、発熱源が内蔵された加熱ロールと、 前記定着ロールと加熱ロールとにエンドレスに掛け渡さ
    れ、発熱源からの熱伝達を受けて、該定着ロールと前記
    加圧ロールとの転接部を通過する前の前記シート上の未
    定着トナーを予熱する定着ベルトと、 前記加圧ロールを回転駆動する駆動手段と、 を具備することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】前記加圧ロールは、少なくとも前記搬送方
    向に交差する方向に沿って移動可能に取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】前記加圧ロールを前記定着ロールに接触す
    る方向に付勢する付勢手段を更に具備することを特徴と
    する請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、前記加圧ロールに同軸に
    固定された従動歯車と、この従動歯車に噛合する駆動歯
    車とを備え、 前記従動歯車は、前記駆動歯車の周囲を、これとの噛合
    状態を維持したままで旋回可能であることを特徴とする
    請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】前記駆動歯車は、所定の固定軸線回りに回
    転自在に軸支され、 前記従動歯車は、基端部を前記固定軸線回りに旋回可能
    に軸支された旋回アームの先端部に、回転自在に軸支さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】前記定着ベルトは、熱伝達材から形成され
    たエンドレス状の基材と、この基材の外周面に被覆され
    た離型層とを備えて形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至5の何れか1項に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】前記基材は、金属ベルトから形成されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】前記基材は、ニッケル電鋳ベルトから形成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の定着装
    置。
  9. 【請求項9】前記基材は、樹脂ベルトから形成されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】前記基材は、ポリイミド樹脂から形成さ
    れていることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
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