JPH11246194A - フォークリフト用フード開閉装置 - Google Patents

フォークリフト用フード開閉装置

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JPH11246194A
JPH11246194A JP5212298A JP5212298A JPH11246194A JP H11246194 A JPH11246194 A JP H11246194A JP 5212298 A JP5212298 A JP 5212298A JP 5212298 A JP5212298 A JP 5212298A JP H11246194 A JPH11246194 A JP H11246194A
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rotation axis
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Tatsuya Yamaguchi
達弥 山口
Tetsuya Goto
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングに干渉させることなく最大開放
時には被点検保守部から上方に大きく離れるように開放
する。 【解決手段】 フード24の後端部の左右両側に設けた
各支持部材26の端部に一対のピン27a,27bを設
ける。車体側に設けた両案内板28の案内溝29に両ピ
ン27a,27bを係合させてフード24の回動軸に垂
直な平面内の所定の経路に沿って移動するように案内す
るとともに両ピン27a,27bを介してフード24を
協同して支持する。案内溝29に沿って移動する両ピン
27a,27の位置関係に基づき、閉状態のフード24
を後端部側の低い位置の回動軸を回動中心として車両の
後方に回動させて半開状態とし、半開状態のときよりも
後端部が上方に移動するように案内して全開状態とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
運転席の座席の下に設けられたエンジンやバッテリユニ
ットを覆うフードを開閉するためのフォークリフト用フ
ード開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン式カウンタバランスフォ
ークリフトでは、図17に示すように、運転席80にお
いて座席81が設けられた運転台82の下に走行用及び
荷役用油圧ポンプ駆動用エンジン83が設けられてい
る。エンジン83は運転台82を形成するフード84に
て覆われており、該フード84をその後端側を回動中心
として車両の後方側に開くことで点火プラグ、エアクリ
ーナ等の日常の点検保守作業を行うことができるように
なっている。つまり、フード84は、車体中央部のフロ
アより上側の車体部分を形成するように設けられてい
る。
【0003】フード84は、車両のピッチング軸に平行
な回動軸が両リヤピラー85間にあるように設けられた
左右一対のヒンジ86にてその後端部が支持され、同後
端部側の1点の回動軸を中心として車両の後方側に開閉
動作する。フード84は、座席81が固定されている上
面84aがほぼ水平なときの閉状態から、同上面84a
がほぼ垂直に立ち上がった状態となる全開状態までの間
で開閉する。尚、全開状態のとき、座席81は両リヤピ
ラー85の間から車体後部の上方に移動配置される。
【0004】ところで、このように開閉されるフード8
4を最大開放したときにはその後端部が最も低い位置と
なるが、その後端部の位置が余り低いと車体の側方から
の点検保守作業に後端部が邪魔になって同作業がやり難
い。このため、フード84の最大開放時に後端部の高さ
位置ができるだけ高くなるように、ヒンジ86はその回
動軸の位置ができるだけ高い位置に設けられている。
【0005】一方、運転台82のすぐ前にはステアリン
グ87があるため、フード84を開くときにその前端が
運転時の位置のステアリング87に干渉する位置を通
る。このため、ステアリング87は、フード84の開閉
時にチルト機構により前側に倒すようになっている。こ
こで、ヒンジ86の回動軸をもっと高くすると、現在の
チルト機構ではステアリング87との干渉を避けること
ができくなったり、ステアリング87だけでなく荷役レ
バーに干渉するようになる。従って、フード84を支持
するヒンジ86を設ける高さ方向の位置が制限され、最
大開放時にフード84の後端部の位置をエンジン83か
ら十分上方に離すことができなかった。その結果、車体
の側方からの点検保守作業時にフード84の後端部が邪
魔になり同作業がやり難かった。
【0006】このような問題を解消するために、例え
ば、実開昭58−188270号広報にて開示された図
18に示すフード開閉装置のように、車体の左右両側に
設けた平行四節リンク機構90によりフード91を車体
の上方に平行移動させることが考えられる。つまり、機
台フレーム92の左右両側にその上面から上方に延びる
ようにそれぞれ一対の支持部93を設け、各支持部93
の上端に前方側に延びるレバー94をそれぞれ連結す
る。そして、各レバー94の先端をフード91に連結す
る。この平行四節リンク機構90により、開放時にフー
ド91が車体の前方側に若干前進する状態で上方に平行
移動するようにする。このようなフード開閉装置によれ
ば、フード91の全開状態のときに該フード91の全体
が等しく上方に離れた位置に移動配置されるので、ヒン
ジでフード84を開閉させる方式のように後端部のみが
他の部分より低い位置に配置されることがない。又、開
放時にフード91を車両の後方側に回動させないので、
その前端がステアリングホイールに干渉し難い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のフー
ド開閉装置において、全開状態のときにフード91がよ
り上方に配置されるようにするには各レバー94の長さ
を長くして、フード91がより上方の高さ位置で支持さ
れるようにすればよい。しかしながら、各レバー94の
長さをある程度以上長くすると、開放時にフード91の
前端が前進する距離が大きくなり前端がステアリングに
干渉する。従って、各レバー94の長さが制限されフー
ド91が全開状態のときに配置される高さ位置を十分に
上方とすることができない。その結果、車体の前方ある
いは側方からの点検保守作業時に、フード91の全体が
邪魔になる問題がある。
【0008】又、バッテリ式カウンタバランスフォーク
リフトにおいても、フードをヒンジで開閉するようにし
た場合には、車体の側方からのバッテリユニットの点検
保守時に後端部が邪魔になって同作業がやり難い問題が
ある。さらに、同フォークリフトにおいては、バッテリ
ユニットを上方からクレーンで吊下した状態で車体の側
方に取り出す必要があるため、平行四節リンク機構を用
いたフード開閉装置を使用することができない問題があ
る。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、被点検保守部を開放
可能に覆うとともに上面に座席が設けられるフードをス
テアリングに干渉させることなく最大開放時に被点検保
守部から上方に大きく離れるように開放することができ
るフォークリフト用フード開閉装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、運転席においてステアリ
ングよりも車両の後方側に設けられ、被点検保守部を覆
うとともに上面に座席が設けられるフードを、車両の後
方側となる後端部側にあって車両のピッチング軸に平行
な回動軸を回動中心として車両の前後方向に回動するよ
うに車体側に支持し、前記被点検保守部を覆う閉状態と
同被点検保守部を開放する全開状態との間で開閉動作さ
せるフォークリフト用フード開閉装置において、前記フ
ードを、前記車体側及び該フードに対してそれぞれほぼ
固定された位置にある前記回動軸を回動中心として回動
するように支持し、前記閉状態と、同閉状態から少なく
とも同フードの前端が前記ステアリングより高い位置と
なる半開状態との間で開閉動作させる回動支持手段と、
前記フードを、前記半開状態から前記全開状態となるま
で後端部側を回動中心として回動するように支持すると
ともに、同全開状態のときには半開状態のときよりも前
記後端部の位置を上方に移動させるように案内する上下
案内手段とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回動支持手段及び上下案内手段
は、車体側に左右一対で設けられ、それぞれが前記回動
軸に垂直な平面内に設けられた所定の同一の案内路を備
えた案内部材と、前記フードの後端部側の左右両側に一
対で設けられ、それぞれが前記案内路に沿って移動する
ように案内され、該案内路の各位置において同フードを
支持して開閉動作させる支持部材とからなる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記支持部材は一対で設けられるとと
もに、前記フードが閉状態のときに車両の前後方向の所
定距離だけ離間する位置に配置され、前記案内路におけ
る両支持部材の位置関係に基づいて前記フードの姿勢を
規制する。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記案内路は、前記一対の支持部材の
一方を回動中心として前記フードを前記閉状態から前記
上面がほぼ垂直に立ち上がっていない半開状態まで回動
させるとともに、同フードを同半開状態のままで上方に
移動させた後、他方の支持部材を回動中心として同フー
ドを車両の後方側に回動させて同上面がほぼ垂直に立ち
上がった全開状態とするように形成され、全開状態のと
きの前記一対の支持部材の位置関係により前記フードを
全開状態に保持するように形成された。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の発明において、前記各案内部材は、ほぼ
同じ幅で形成された案内溝を備え、 前記一対の支持部
材は、前記案内溝とほぼ同じ直径の円柱状に形成され、
前記案内溝に嵌合されて同溝に沿って移動可能な一対の
ピンである。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回動支持手段及び上下案内手段
は、車両側に左右一対で設けられ、前記フードを、前記
閉状態と全開状態との間で、同フードが前記回動軸を回
動中心として回動可能に、かつ、同回動軸に対して径方
向に接近あるいは離間可能に協同して支持する支持手段
と、前記支持手段に支持された前記フードを、前記閉状
態と全開状態との間で、前記回動軸に対する距離を変化
させるように案内する案内手段とからなる。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記支持手段は、基端が前記回動軸を
回動中心として同回動軸に垂直な平面内で回動可能に車
体側に連結されるとともに、前記フード側に相対する位
置で車両の前後方向に延びる摺動部を備えたレバーと、
前記フードに設けられ、前記摺動部を同フードの上面に
ほぼ平行な状態で同摺動部の軸線方向に同フードに対し
て相対移動可能に同フードに連結する連結部材とを備
え、前記案内手段は、車体側に設けられ、前記回動軸に
垂直な平面内に設けられた所定の案内路を備えた案内部
材と、前記フードの後端部側に設けられ、前記案内路に
沿って移動するように案内される支持部材とを備えた。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記各案内部材は、ほぼ同じ幅で形成
された案内溝を備え、 前記支持部材は、前記案内溝と
ほぼ同じ直径の円柱状に形成され、前記案内溝に嵌合さ
れて同溝に沿って移動可能なピンである。
【0018】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
フードは開閉操作により、閉状態から同フードの後端部
側が固定された回動軸を回動中心として前端がステアリ
ングに干渉しない状態で車両の後方側に回動して半開状
態となる。そして、半開状態と全開状態との間で、同前
端がステアリングに干渉しない状態で上方に移動して全
開状態のときには後端部が閉状態のときの位置よりも上
方に大きく移動する。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、フード
は、その後端部側に設けられた左右両側の支持部材を介
して、車体側に左右一対で設けられ同支持部材を案内路
に沿って移動するように案内する両案内部材に協同して
支持される。そして、フードが開閉操作されると各支持
部材が案内路に沿って移動し、フードが閉状態と全開状
態との間で開閉動作する。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、フードは、それぞれが案
内路に沿って移動する一対の支持部材を介して両案内部
材に支持される。そして、フードは、案内路における両
支持部材の位置関係に基づき両支持部材によって姿勢が
規制される。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加えて、フードは、閉状態から一
方の支持部材を回動中心として回動するように姿勢が規
制されて、上面がほぼ垂直に立ち上がっていない半開状
態となる。そして、半開状態のままで上方に移動された
後、他方の支持部材を回動中心として回動するように姿
勢が規制されて全開状態となる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
又は請求項4に記載の発明の作用に加えて、フードは、
案内部材の案内溝に嵌合されて同案内溝に沿って移動す
る円柱状の一対のピンを介して案内部材に支持されると
ともに姿勢が規制される。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、フード
は、支持手段及び案内手段にて車体側に支持される。そ
して、フードが開閉操作されると、支持手段により後端
部側の回動軸を回動中心として回動されるとともに案内
手段により同回動軸との距離が変更され、閉状態と全開
状態との間でフードが開閉動作する。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の作用に加えて、フードは、回動軸を回動
中心として回動するレバーの摺動部を同フードに上面に
ほぼ平行な状態で同摺動部の軸線方向に同フードに対し
て相対移動可能に連結する連結部材を介して回動軸を回
動中心として回動可能にかつ径方向に移動可能に支持さ
れる。又、フードは、車体側に設けられた案内部材の回
動軸に垂直な平面内に設けられた案内路に沿って移動す
るように後端部側に設けられた支持部材を介して回動軸
との距離が変更される。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の作用に加えて、フードは、案内溝に嵌合
されて同案内溝に沿って移動する円柱状のピンを介して
案内部材に支持される。そして、案内路におけるピンの
位置に基づいて回動軸との距離が変更される。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図6に従って
説明する。
【0027】図2は、車両としてのエンジン式カウンタ
バランスフォークリフト(以下、フォークリフト)10
を示す側面図である。フォークリフト10の車体側とし
ての機台フレーム11上に設けられた運転席12の周り
には、同運転席12の上方に設けられるヘッドガード1
3を支持するそれぞれ左右一対のフロントピラー14及
びリヤピラー15が設けられている。運転席12の前部
にはステアリング16、荷役用レバー17、アクセルペ
ダル18等が設けられたフロアスペース19が設けら
れ、同フロアスペース19の後側には座席20が設けら
れた運転台21が設けられている。運転台21の下方に
おいて車体の内部には、被点検保守部としての走行用及
び荷役用油圧ポンプ駆動用エンジン22が設けられてい
る。両リヤピラー15の後側には、図示しないカウンタ
ウェイト等が設けられた車体後部23が設けられてい
る。
【0028】運転台21は、エンジン22の上方を覆う
ように形成され、車体中央部においてフロアよりも上側
の部分を形成するフード24にて形成されている。フー
ド24は、車両の後方側となる後端部側にあって車両の
ピッチング軸に平行な回動軸を回動中心として同フード
24が車両の後方側に回動するように機台フレーム11
に支持されている。
【0029】図1及び図3に示すように、フード24
は、均一な厚さの板材を成形して形成され、座席20が
上面24aに固定される上板部、フロアスペース19の
後端に位置する前板部、及び、左右両側板部とを備え、
後側は開口されている。
【0030】フード24の内側には、同フード24をそ
の後端部側にあって車両のピッチング軸に平行な回動軸
を回動中心として車両の前後方向に回動するように、車
体側に支持するフード開閉装置25が設けられている。
フード開閉装置25は、フード24を、前記エンジン2
2を覆って上面24aがほぼ水平となった閉状態と、同
上面24aがほぼ垂直に立ち上がりエンジン22の上方
を開放する全開状態との間で開閉動作させる。尚、フー
ド24が全開状態のときには、座席20は両リヤピラー
15間を通って車体後部23の上方に移動配置されるよ
うになっている。
【0031】次に、フード開閉装置25について詳述す
る。図3に示すように、フード24の後端部における左
右両側には、フード24の上面24aに沿って後方側に
延びる支持部材26が左右一対で設けられている。各支
持部材26の端部26aは、フード24の上面24aに
対して、フード24が半開状態のときの上面24aの鉛
直軸に対する角度とほぼ同じ角度だけ下方に傾斜した状
態に設けられている。各支持部材26の端部26aにお
ける外側面には、同端部に沿って支持部材としての一対
のピン27a,27bが設けられている。ピン27a,
27bは円柱状に形成され、その中心軸がフード24の
回動軸に平行となるように設けられている。
【0032】図1に示すように、車体側の左右両側、本
実施の形態ではリヤピラー15の内側面上には、案内部
材としての案内板28が左右一対で設けられている。各
案内板28は、フード24の回動軸に垂直な平面内に設
けられた所定の同一の案内路としての案内溝29を備え
ている。案内溝29は、前記ピン27a,27bの直径
とほぼ同じ幅に形成されている。
【0033】図4に示すように、案内板28に設けられ
た案内溝29は、上下方向に延びるように形成された上
下案内溝29aと、該上下案内溝29aの下端に連続す
るとともに同溝29aの下部の1点からの半径が第1ピ
ン27aと第2ピン27bとの距離に等しい円弧状に上
方に延びるように形成された下側案内溝29bと、前記
上下案内溝29aの上端に連続するとともに同溝29a
の上部の1点からの半径が第1ピン27aと第2ピン2
7bとの距離に等しい円弧状に下方に延びるように形成
された上側案内溝29cとからなっている。
【0034】フード24は、支持部材26の一対のピン
27a,27bが案内溝29に沿って移動可能に嵌合さ
れた状態で案内板28に支持されている。一対のピン2
7a,27bは、それぞれが案内溝29に沿って移動
し、案内溝29の各位置においてフード24を支持して
開閉動作させるようになっている。このとき、両ピン2
7a,27bは、案内溝29におけるそれぞれの位置関
係に基づいてフード24の姿勢を規制するようになって
いる。
【0035】尚、フード24が閉状態のときには、図5
(a)に示すように、第1ピン27aが、下側案内溝2
9bの円弧の中心となる上下案内溝29aの下部の1点
に配置されるととも第2ピン27bが下側案内溝29b
の端部に配置される。このとき、第1ピン27aが配置
される位置は、同第1ピン27aを回動軸としてフード
24が車両の後方に回動したときに、同フード24の前
端がステアリング16に干渉しないように車体側に対し
て低い位置に設けられている。
【0036】又、フード24が全開状態とのときには、
図6(b)に示すように、第1ピン27aが上側案内溝
29cの端部に配置されるとともに、第2ピン27b
が、上側案内溝29cの円弧の中心となる上下案内溝2
9aの1点に配置される。このとき第2ピン27bが配
置される位置は、フード24が閉状態のときに第1ピン
27aが配置される位置よりも高い位置に設けられてい
る。
【0037】本実施の形態では、支持部材としての第1
及び第2ピン27a,27b、案内部材としての案内板
28にて、回動支持手段及び上下案内手段が構成されて
いる。
【0038】尚、フード24とリヤピラー15との間に
は、フード24の急激な開閉動作を防止するための図示
しない公知のダンパステーが設けられている。又、フー
ド24と車体側との間には、車両の走行時等に閉状態の
フード24ががたつかないように固定する図示しない公
知の係合機構が設けられている。
【0039】次に、以上のように構成されたフォークリ
フト用フード開閉装置の作用について説明する。エンジ
ン22の点検保守を行うために閉状態のフード24を車
両の後方側に回動するように操作すると、図5(a)、
(b)に示すように、第1ピン27aが上下案内溝29
aの下部の1点に位置したままで第2ピン27bが下側
案内溝29bの端部から上下案内溝29aの下端まで移
動する。そして、それぞれ第1及び第2ピン27a,2
7bを介して左右両側の案内板28に協同して支持され
ているフード24が、第1ピン27aを回動軸として車
両の後方側に回動して閉状態から半開状態となる。従っ
て、フード24は、閉状態から、フード24及び車体側
に対して固定された低い位置にある後端部側の回動軸を
回動中心として後方に回動し、前端がステアリング16
に干渉しない状態で同ステアリング16より高い位置と
なって半開状態となる。
【0040】半開状態のフード24を上方に移動させる
ように操作すると、図6(a)に示すように、第1ピン
27aが上下案内溝29aの上端に達するまでフード2
4が平行に移動する。そして、第2ピン27bが同溝2
9aの下端から、閉状態のときの第1ピン27aの位置
よりも高い位置にある上部の1点に移動する。従って、
フード24は、半開状態から、前端がステアリング16
に干渉しない状態で上方に移動する。このとき、フード
24は、ダンパステーによって、開放操作によって持ち
上げられた位置から自重で急激に下降しないように補助
される。
【0041】この状態からフード24を車両の後方側に
回動させるように操作すると、図6(b)に示すよう
に、第2ピン27bが上下案内溝29aの上部の1点に
位置したままで第1ピン27aが同溝29aの上端から
上側案内溝29cの端部まで移動する。そして、フード
24は、閉状態の時に回動軸となる第1ピン27aより
も高い位置にある第2ピン27bを新たな回動軸として
上面24aがほぼ垂直に立ち上がるまで車両の後方側に
回動して全開状態となる。従って、フード24は、前端
がステアリング16よりも後方において上方に移動した
状態から、新たに高い位置にある回動軸を回動中心とし
て後方に回動して全開状態となる。フード24が全開状
態となると、フード24の自重が第2ピン27bの後方
側の位置において上下案内溝29aの上端よりも低い位
置に配置された第1ピン27aに加わるため、フード2
4が全開状態のままで保持される。
【0042】図1において、二点鎖線は、フード24が
閉状態から全開状態まで開閉動作するときに、最もステ
アリング16側を通過する同フード24の前板部の下端
の軌跡を示している。即ち、軌跡上のa点が閉状態のと
きの下端の位置を示し、同じくb点が半開状態のときの
下端の位置を示し、同じくc点が全開状態のときの下端
の位置を示している。この軌跡で示すように、フード2
4は、回動軸の高さが異なる位置において2回に分けて
回動される。
【0043】反対に、全開状態のフード24を閉じるた
めに同フード24を車両の前方側に回動するように操作
すると、フード24は上下案内溝29aの上部の1点に
ある第2ピン27bを回動軸として車両の前方側に回動
し、前端がステアリング16の後方側の位置に前進する
まで上面24aが水平側に傾斜した状態となる。そし
て、第1ピン27aが上側案内溝29cから上下案内溝
29a内に移動して、フード24が下方に移動可能な状
態となる。このとき、フード24は、ダンパステーによ
り自重で急激に下降しないように補助される。
【0044】次に、フード24を下方に移動させるよう
に操作すると、フード24は上面24aが途中まで立ち
上がった状態のままで下方に移動し半開状態となる。さ
らに、フード24を車両の前方側に回動させように操作
すると、フード24は、上下案内溝29aの下部の1点
に移動した第1ピン27aを回動軸として車両の前方側
に回動して閉状態となる。
【0045】以上詳述したように、本実施の形態のフォ
ークリフト用フード開閉装置によれば、以下の効果を得
ることができる。 (1) フード開閉装置25を、フード24を、車体側
(機台フレーム11)及び該フード24に対してそれぞ
れほぼ固定された位置にある前記回動軸を回動中心とし
て回動させて、閉状態と同閉状態から少なくともその前
端がステアリング16よりも高い位置に配置された半開
状態との間で開閉動作させる支持手段と、フード24が
全開状態のときに、閉状態のときのフード24に対する
回動軸(第1ピン27a)の位置の車体側に対する高さ
方向の位置が閉状態のときの同フード24に対する同回
動軸の位置の同車体側に対する高さ方向の位置よりも高
くなるように半開状態と全開状態との間でフード24を
上下に移動させて開閉動作させる上下案内手段とから構
成した。
【0046】従って、フード24は開閉操作により、閉
状態から後端部側の回動軸を回動中心として前端がステ
アリング16に干渉しない状態で車両の後方側に回動し
て半開状態となる。そして、半開状態と全開状態との間
で、同前端がステアリング16に干渉しない状態で上方
に移動して全開状態のときには後端部が閉状態のときの
位置よりも上方に大きく移動する。その結果、フード2
4をステアリング16に干渉させることなく最大開放時
に被点検保守部から上方に大きく離れるように開放する
ことができ、最大開放時に機構部が被点検保守部の側方
に残ることがない。
【0047】(2) 支持手段及び上下案内手段を、車
体側に左右一対で設けられ、フード24の回動軸に垂直
な平面内に設けられた所定の案内路(案内溝29)を備
えた案内部材(案内板28)と、フード24の後端部側
の車両の左右両側に一対で設けられ、それぞれが前記案
内路に沿って移動し、該案内路の各位置において同フー
ド24を支持して開閉動作させる支持部材(ピン27
a,27b)とで構成した。従って、簡単な機構で構成
されるため、実施が容易で高い信頼性を得ることができ
る。
【0048】(3) 支持部材を一対で構成し、両支持
部材が案内路における位置関係に基づいてフード24の
姿勢を規制するようにした。従って、各支持部材がそれ
ぞれ案内路に沿って移動することによりフード24が開
閉動作するので、開閉動作を円滑に行わせることができ
る。
【0049】(4) 案内路(案内溝29)を、フード
24を閉状態から半開状態まで回動させるとともに、同
フード24を半開状態のままで上方に平行に移動させた
後、閉状態から半開状態までの回動時の回動軸の位置よ
りも高い位置に配置された回動軸を回動中心として同フ
ード24を車両の後方側に回動させて上面24aがほぼ
垂直に立ち上がった全開状態とするように形成シ、全開
状態のときの一対の支持部材(ピン27a,27b)の
位置関係によりフード24を全開状態のままで保持する
ように形成した。このため、フード24を全開状態でロ
ックするためのフードステーを別に設ける必要がない。
【0050】(5) 案内路を、ほぼ同じ幅で形成され
た案内溝29とし、支持部材を、案内溝の幅とほぼ同じ
直径の円柱状に形成され、案内溝29に嵌合されて同溝
29に沿って移動可能な一対のピン27a,27bとし
た。従って、支持部材を単一の部品で形成し、案内路を
最も簡単な形状とすることができ、実施がきわめて容易
で高い信頼性を得ることができる。
【0051】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図8〜図14に従って説明す
る。
【0052】図9は、車両としてのバッテリ式フォーク
リフト(以下、フォークリフト)40を示す概略側面図
である。フォークリフト40の車体側としての機台フレ
ーム41上に設けられた運転席42の周りには、同運転
席42の上方に設けられるヘッドガード43を支持する
それぞれ左右一対のフロントピラー44及びリヤピラー
45が設けられている。運転席42の前部にはステアリ
ング46、荷役用レバー47、アクセルペタル48等が
設けられたフロアスペース49が設けられ、同フロアス
ペース49の後側には座席50が設けられた運転台51
が設けられている。運転台51の下方において車体の内
部には、図示しない走行用モータ及び荷役用油圧ポンプ
駆動用モータに駆動用電力を供給する被点検保守部とし
てのバッテリユニット52が設けられている。
【0053】バッテリユニット52は、上側が開口され
た図示しないバッテリケースに複数のバッテリが一体的
に収容されたものであり、同バッテリケース毎交換する
ことができるように設けられている。
【0054】尚、両リヤピラー45の後側には、図示し
ないカウンタウェイト等が設けられた車体後部53が設
けられている。運転台51は、バッテリユニット52の
上方を覆うように形成され、車体中央部においてフロア
よりも上側の部分を形成するフード54にて形成されて
いる。フード54は、車両の後方側となる後端部側にあ
って車両のピッチング軸に平行な回動軸を回動中心とし
て同フード54が車両の後方側に回動するように機台フ
レーム41に支持されている。
【0055】図8に示すように、フード54は、均一な
厚さの板材を成形して形成され、座席50が上面に固定
される上側板、フロアスペース49の後端に位置する前
側板、及び、左右両側板とを備え、後側は開口されてい
る。又、フード54は、下部の幅が機台フレーム11の
幅一杯に形成され、上部の幅は両リヤピラー15の間よ
りも狭くなるように形成されている。
【0056】フード54の内側には、同フード54をそ
の後端部側にあって車両のピッチング軸に平行な回動軸
を回動中心として車両の前後方向に回動するように車体
側に支持するフード開閉装置55が設けられている。フ
ード開閉装置55は、フード55を、前記バッテリユニ
ット52を覆って上面54aがほぼ水平となった閉状態
と、同上面54aがほぼ垂直に立ち上がりバッテリユニ
ット52の上部を露出させる全開状態との間で開閉動作
させる。尚、フード54が全開状態のときには、同フー
ド54の上部が両リヤピラー45間に移動配置され、座
席50が車体後部53の上方に移動配置されるようにな
っている。
【0057】次に、フード開閉装置55について詳述す
る。図8,9に示すように、車体中央部から車体後部に
おける左右両側(図8,9には右側のみ図示)には、支
持手段としての回動支持部56がそれぞれ設けられてい
る。
【0058】右側の回動支持部56は、図10,12に
示すように、レバー57と連結部材58とを備えてい
る。レバー57は、同レバー57が基端側を回動中心と
してフード54の回動軸に垂直な平面内で回動すること
ができるようにその基端が車体後部53内の空間部に設
けられた支持台59に連結軸57aによって連結されて
いる。レバー57の先端側には、フード54に相対する
位置で車両の前後方向に延びる摺動部57bが設けられ
ている。
【0059】連結部材58は、フード54の下面に設け
られ、フード54の上面54aにほぼ平行に車両の前後
方向に延びる挿通孔58aを備えている。挿通孔58a
には、摺動部57bがその軸線方向にフード54に対し
て相対移動可能に挿通されている。従って、連結部58
は、摺動部57bをフード54の上面54aにほぼ平行
な状態で同摺動部57bの軸線方向にフード54に対し
て相対移動可能に同フード54に連結している。
【0060】前記連結軸57aは、フード54が同連結
軸57aを回動軸として車両の後方に回動したときに、
同フード54の前端がステアリング46に干渉しない位
置に設けられている。
【0061】図示はしないが、左側の回動支持部56も
右側の回動支持部56と同様に形成されている。両回動
支持部56は、フード54を、閉状態と全開状態との間
で、同フード54が前記回動軸を回動中心として回動可
能に、かつ、同回動軸に対して径方向に接近あるいは離
間可能に協同して支持するようになっている。
【0062】又、図8及び図10に示すように、フード
54の内側と前記空間部70内における車両の左右両側
(図8,10には右側のみ図示)には、前記回動支持部
56よりも車体の外側に、案内手段としての案内部60
が設けられている。案内部60は、車体側に設けられた
案内部材64と、フード54の後端部から後方に延出さ
れた支持部材61の端部に設けられたピン62とを備え
ている。本実施の形態では、ピン62が支持部材であ
る。
【0063】案内部材64は、図10に示すように、右
側のリヤピラー45の内側面と、車体後部53の空間部
70内の右内側面とに固定されている。図11に示すよ
うに、案内部材64は、上下案内溝65が設けられた垂
直部66と、上下案内溝65の下端に連続する回動案内
溝67が設けられた円弧部68とを備えている。上下案
内溝65は上下に真っ直ぐ延びるように設けられ、回動
案内溝67は前記連結軸57aを中心とする円弧状に形
成されている。
【0064】前記62は、その中心軸がフード54の回
動軸に平行となるように設けられている。図示はしない
が、左側の案内部も、右側の案内部60と同様に形成さ
れている。そして、左右の両案内部60は、協同してフ
ード54の姿勢を規制するように設けられている。
【0065】両案内部60は、前記回動支持部56に支
持されたフード54を、閉状態と全開状態との間で、回
動軸となる連結軸57bとの径方向の距離を変化させる
ように案内する。
【0066】本実施の形態では、回動支持部56及び案
内部60にて、回動支持手段及び上下案内手段が構成さ
れている。図8及び図10に示すように、フード54の
内側における左右両側(図8,10には右側のみ図示)
には、同フード54の急激な開閉動作を防止するための
公知のダンパステー69が左右一対で設けられている。
ダンパステー69は、基端側がリヤピラー45の前面に
回動可能に連結され、先端側がフード54の内側の右側
面に回動可能に連結されている。
【0067】図示はしないが左側のダンパステーも右側
のダンパステー69と同様に設けられている。両ダンパ
ステー69は、協同してフード54を支持するように設
けられている。
【0068】尚、フード54と車体側との間には、車両
の走行時等に閉状態のフード54ががたつかないように
固定する図示しない公知の係合機構が設けられている。
次に、以上のように構成されたフォークリフト用フード
開閉装置の作用について説明する。
【0069】バッテリユニット52の点検保守を行うた
めに閉状態のフード54を車両の後方側に回動するよう
に操作すると、レバー57が連結軸57aを回動中心と
して回動するとともにピン62が回動案内溝67の上端
から上下案内溝65の下端まで移動する。そして、左右
の回動支持部56にて協同して支持されているフード5
4が、同フード54及び機台フレーム41に対して固定
された低い位置にある左右の両連結軸57aを回動軸と
して車両の後方側に回動し、図14に示すように、上面
54aがほぼ垂直に立ち上がった状態(以下、垂直半開
状態とする)となる。従って、フード54は、閉状態か
ら同フード54及び車体側に対して固定された低い位置
にある後端部側の回動軸を回動中心として、前端がステ
アリング46に干渉しない状態で後方に回動して垂直半
開状態となる。
【0070】垂直半開状態となったフード54を上方に
移動させるように操作すると、連結部58が支持部材6
1の摺動部57bに対して軸線方向に先端側に相対移動
するようにフード54が連結軸57aから径方向に離間
するとともにピン62が上下案内溝65の下端から上端
に移動し、フード54が上面54aを垂直半開状態のと
きのままとした状態で上方に移動して図8に示すように
全開状態となる。このとき、フード54は、両ダンパス
テー69により、垂直半開状態から持ち上げられた位置
から自重によって急激に下降しないように補助される。
従って、フード54は、垂直半開状態から前端がステア
リング46に干渉しない状態で上方に移動して全開状態
となる。図8において、点d,e,fを結ぶ二点鎖線
は、フード54が閉状態から全開状態まで開放動作する
ときに、最もステアリング46に干渉する位置を通過す
る同フード54の前端板の下端の軌跡を示している。即
ち、軌跡上のd点が閉状態のときの下端の位置を示し、
同じくe点が垂直半開状態のときの下端の位置を示し、
同じくf点が全開状態のときの下端の位置を示してい
る。
【0071】この軌跡で示すように、フード54は、機
台フレーム41及び該フード54に対してそれぞれほぼ
固定された位置にある前記回動軸を回動中心として回動
され、閉状態と同閉状態から少なくとも同フード54の
前端がステアリング46より車両の後方側に配置される
まで車両の後方側に回動された垂直半開状態との間で開
閉動作するように支持される。又、フード54は、全開
状態のときに、前記閉状態のときの前記フード54の回
動軸の前記機台フレーム41に対する高さ位置が同閉状
態のときの同回動軸の同機台フレーム41に対する高さ
方向の位置よりも高くなるように半開状態と全開状態と
の間でフード54を上下に移動させるように支持され
る。
【0072】反対に、全開状態のフード54を下降させ
るように操作すると、連結部58が支持部材61のより
基端側に移動するようにフード54が連結軸57aに径
方向に接近するとともにピン62が上下案内溝65の上
端から下端まで移動する。そして、フード54は、上面
54aがほぼ垂直のままで全開状態から下方に移動し垂
直半開状態となる。このとき、フード54は、両ダンパ
ステー69により自重で急激に下降しないように補助さ
れる。
【0073】次に、垂直半開状態となったフード54を
車両の前方側に回動させるように操作すると、レバー5
7がフード54及び機台フレーム41に対して固定され
た連結軸57aを回動中心として回動するとともにピン
62が上下案内溝65の下端から回動案内溝67の上端
に移動する。そして、フード54が、左右の両連結軸5
7aを回動軸として車両の前方側に回動し、閉状態とな
る。
【0074】従って、フード54は、その前端がステア
リング46に干渉しない位置で後端部側を回動中心とし
て車両の後方側に回動し、フード54の上昇により前端
部がステアリング46に干渉しなくなった位置で上方に
移動して全開状態となる。
【0075】又、全開状態では、フード54がバッテリ
ユニット52から上方に離れた位置に配置されるととも
にバッテリユニット52の側方にフード開閉装置55の
機構部がないため車体側方からの交換の邪魔にならな
い。
【0076】以上詳述したように、本実施の形態のフォ
ークリフト用フード開閉装置によれば、上記第1の実施
の形態における(1)に記載の効果の他に以下の効果を
得ることができる。
【0077】(6) 回動支持手段及び上下移動手段
を、車体側に左右一対で設けられ、フード54を閉状態
と全開状態との間で、同フードが固定された回動軸を回
動中心として回動可能に、かつ、同回動軸に対して径方
向に接近あるいは離間可能に協同して支持する支持手段
(回動支持部56)と、該支持手段に支持されたフード
54を、閉状態と全開状態との間で、回動軸に対する距
離を変化させるように案内する案内手段(案内部60)
とした。
【0078】従って、簡単な機構で構成されるため、実
施が容易で高い信頼性を得ることができる。 (7) 支持手段(回動支持部56)を、基端がフード
54の回動軸(連結軸57a)を回動中心として同回動
軸に垂直な平面内で回動可能に車体側に連結されるとと
もに、フード54に相対する位置で車両の前後方向に延
びる摺動部57bを備えたレバー57と、フード54に
設けられ、前記摺動部57bを同フード54の上面54
aにほぼ平行な状態で同摺動部57bの軸線方向に同フ
ード54に対して相対移動可能に同フード54に連結す
る連結部材58とで構成した。従って、棒状のレバー5
7と同レバー57を軸線方向に相対移動させる連結部材
58とでフード54を支持するので、構成が簡単で高い
信頼性を得ることができる。
【0079】(8) 案内手段(案内部60)を、車体
側に設けられ、前記回動軸に垂直な平面内に設けられた
所定の案内路(案内溝63)を備えた案内部材64と、
フード54の後端部側に設けられ、前記案内路に沿って
移動するように案内される支持部材(ピン62)とし
た。従って、案内路に沿って移動する支持部材によりフ
ード54が上下方向に移動するので、その上下動作を円
滑に行わせることができる。
【0080】(9) 案内路をほぼ同じ幅で形成された
案内溝63とし、支持部材を案内溝63の幅とほぼ同じ
直径の円柱状に形成され、案内溝63に嵌合されて同溝
63に沿って移動可能なピン62とした。従って、支持
部材を単一の部品で形成し、案内路を最も簡単な形状と
することができ、実施がきわめて容易で高い信頼性を得
ることができる。
【0081】尚、実施の形態は上記各実施の形態に限ら
ず以下のように変更してもよい。 ○ 上記第1の実施の形態のフード開閉装置25を、バ
ッテリ式フォークリフト40に設けてもよい。この場合
には、バッテリユニット52の点検保守作業にフード5
4が邪魔にならず同作業をやり易くすることができ、
又、バッテリユニット52を持ち上げての交換をやり易
くすることができる。
【0082】○ 第2の実施の形態のフード開閉装置5
5をエンジン式フォークリフト10に設けてもよい。こ
の場合には、エンジン22及び補器の点検保守作業時に
フード24が邪魔にならず同作業をやり易くすることが
できる。
【0083】○ 第1の実施の形態で、案内板28に設
ける案内溝29を、図7に示すように、上下案内溝29
aと下側案内溝29bとからなるものとし、支持部材2
9を、第1ピン27aが上下案内溝29aの下部の1点
にあり第2ピン27bが同溝29aの下端にあるとき
に、フード24の上面24aがほぼ垂直となった半開状
態となるように形成されたものとする。そして、フード
24が上方に移動するように操作されると、第1ピン2
7aが上下案内溝29aの上端まで移動するとともに第
2ピン27bがその下方の位置に移動してフード24が
全開状態となるように構成する。この場合にも、フード
24の開閉時にステアリング16に干渉しないようにす
ることができ、全開時には被点検保守部から上方に大き
く離れた位置に移動させることができる。この場合に
は、全開状態でフード54が保持されないので、別にフ
ードステーを設ける必要がある。
【0084】○ 第1の実施の形態で、一対の支持部材
を、図15(a)に示すように、支持部材61において
ピン62が支持されていた位置に同ピン62の中心軸を
回動軸として同一平面内で回動可能に支持された一対の
回動片71と、同各回動片71の回動軸を挟んだ両側に
一対で設けられ同回動軸と平行な回動軸で回動可能に支
持されたローラ72とする。一方、案内部材73を、図
15(b)に示すように、各回動片71の一対のローラ
72にて挟持され、各回動片71の回動軸を案内路に沿
って移動させる凸状案内部74を備えたものとする。こ
の場合には、各ローラ72が凸状案内部74から外れな
いように同案内部74の各端部に係止部74aを設け
る。そして、図16に示すように、一対のローラ72が
凸状案内部74を挟持することにより各回動片71の回
動中心が案内路に沿って移動するものとする。この場合
にも、回動片71を案内路に沿って移動するように案内
することができる。
【0085】又、上記の構成において、ローラ72をプ
ーリのように摺動面が回動軸方向に凹状に形成されたも
のとし、凸状案内部74の代わりに一対のローラ72に
て挟持される丸棒としてもよい。この場合、丸棒は、複
数の個所で空間中に支持すればよい。この場合にも、回
動片71を案内路に沿って移動するように案内すること
ができる。
【0086】○ 第2の実施の形態で、支持部材61の
端部を屈曲させた状態でピン62を設けるとともに、回
動案内溝67の長さを短く形成して、ピン62が同溝6
7の上端にあるときにフード54が閉状態となり、ピン
62が上下案内溝65の下端にあるときにフード54が
半開状態となるようにする。そして、上下案内溝65の
上端からフード54側に延びる円弧状の回動案内溝を設
け、半開状態のフード54を上方に移動させてピン62
が上下案内溝65の上端に移動させた後、同フード54
を車両の後方側に回動するように操作することで、ピン
62が上下案内溝65の上端から同回動案内溝の端部ま
で移動してフード54がさらに車両の後方側に回動して
全開状態となるようにする。この場合には、第1の実施
の形態と同様に、フード54を全開状態で係止すること
ができる。但し、この場合には、案内部材64の一部が
フード54の内側に入る。
【0087】○ 第1の実施の形態における支持部材2
6は、フード24と一体形成されたものであってもよ
い。又、第2の実施の形態における支持部材61は、フ
ード54と一体形成されたものであってもよい。
【0088】○ フード24,54は、均一な厚さの金
属、合成樹脂板等の板材から一体成形で形成されたもの
でもよく、複数の部分毎に形成された部材を組み合わせ
て形成されたものでもよい。又、合成樹脂により部分に
よって厚さが異なるように形成されたものであってもよ
い。さらに、内側に補強用のリブ構造を備えたものであ
ってもよい。
【0089】○ フード24,54は、被点検保守部の
上方を覆うとともに、その上面24a,54aに座席2
0,50が設けられるものであればよく、前板部がな
く、上板部及び左右側板部だけからなるものであっても
よい。この場合、被点検保守部の上方における前側は、
フロアスペースの運転台21,51側の端部に設けたフ
ロントクロスパネルで覆う。
【0090】○ フード24は、その左右方向の幅が両
リヤピラー15の間よりも狭く形成され、全開状態のと
きに両リヤピラー15の間に位置するように設けられた
ものに限らず、その左右方向の幅が両リヤピラー15の
間よりも広く形成され、全開状態のときに両リヤピラー
15よりも車両の前方側に配置されるように設けられた
ものであってもよい。
【0091】○ フード54は、その左右方向の幅が両
リヤピラー45の外側の幅一杯に形成されるものに限ら
ず、左右方向の幅が両リヤピラー45の間よりも狭く形
成されたものであってもよい。
【0092】○ 第1あるいは第2の実施の形態で、ダ
ンパステーを設けないようにしてもよい。 ○ 第2の実施の形態で、フード54と、リヤピラー4
5あるいは車体後部53との間に、フード54が全開状
態のときに同フード54を全開状態のままで自動的にロ
ックするフードステーを設けてもよい。この場合には、
フード54が風等の外力で不意に閉じないようにするこ
とができる。
【0093】○ 各実施の形態において、座席20,5
0は、フード24,54を開放する前に同フード24,
54から取り外すように設けられたものであってもよ
い。この場合には、フード24,54の開閉に必要な操
作力が小さくなることから、フード24,54の自重が
大きいときにも容易に開閉することができる。
【0094】○ 各実施の形態において、座席20,5
0は、フード24,54の開放時に背もたれ部のみを座
部側に倒すようにしたものや、あるいは、座席20,5
0の全体を車両の前方側に倒すようにしたものであって
もよい。この場合には、フード24,54の最大開放位
置が座席20,50の背もたれ部が車体後部23,53
に当接することで規制されるようなものにおいて、背も
たれ部が車体後部に当接しないようにして最大開放位置
をより上方の高さ位置とすることができる。
【0095】○ 各実施の形態において、閉状態のとき
にフード24,54を車体側に固定する係合機構は、係
合機構に一体で設けられた解除レバーを操作して係合状
態を解除するものでもよく、メータボックスの近傍に設
けたレバー等による遠隔操作や、ステアリングのチルト
操作による遠隔操作によって解除するものであってよ
い。
【0096】前記各実施の形態から把握できる請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。 (1) 請求項4に記載のフォークリフト用フード開閉
装置において、前記各案内部材は、ほぼ同じ幅で形成さ
れた案内溝を備え、前記一対の支持部材は、前記案内溝
とほぼ同じ直径の円柱状に形成され、前記案内溝に嵌合
されて同溝に沿って移動可能な一対のピンであって、前
記案内溝は、上下方向に延びるように形成された上下案
内溝と、該上下案内溝の下端に連続するとともに同溝の
下部における1点からの半径が第1ピンと第2ピンとの
距離に等しい円弧状に上方に延びるように形成された下
側案内溝と、前記上下案内溝の上端に連続するとともに
同溝の上部の1点からの半径が第1ピンと第2ピンとの
距離に等しい円弧状に下方に延びように形成された上側
案内溝とからなる。
【0097】このような構成によれば、簡単な機構でフ
ードを全開状態で固定する機能を備えることができる。 (2) 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のフ
ォークリフト用フード開閉装置を備えたフォークリフ
ト。このような構成によれば、被点検保守部に対する点
検保守作業時にフードの全体が邪魔にならず、同作業を
やり易くすることができる。
【0098】(3) 上記(2)において、前記フード
と、リヤピラーあるいは車体後部との間には、該フード
が全開状態となったときに同フードを全開状態のままで
自動的に固定するフードステーを設けた。このような構
成によれば、開放したフードが風等の外力により不意に
閉じないようにすることができる。
【0099】(4) 上記(2)において、前記フード
と、リヤピラーあるいは車体後部との間には、閉状態と
全開状態との間におけるフードの急激な開閉動作を防止
するダンパステーを設けた。このような構成によれば、
フードの開放時に必要な操作力を小さくし、又、フード
を閉じるときにフードが自重で急激に閉じないようにす
ることができる。
【0100】(5) 上記(2)において、前記フード
と車体側との間には、同フードを閉状態において同閉状
態から開放不能に係合する係合手段を設けた。このよう
な構成によれば、走行時等に閉状態のフードががたつか
ないようにすることができる。
【0101】
【発明の効果】請求項1〜請求項8に記載の発明によれ
ば、フードをステアリングに干渉することなく最大開放
時に被点検保守部から上方に大きく離れるように開放す
ることができ、最大開放時に機構部が被点検保守部の側
方に配置されないようにすることができる。
【0102】請求項3〜請求項5、請求項7、請求項8
に記載の発明によれば、簡単な機構で構成することがで
き、実施が容易で高い信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のフード開閉装置を示す模
式側面図。
【図2】 エンジン式フォークリフトを示す概略側面
図。
【図3】 フードを示す後方からの斜視図。
【図4】 案内板を示す斜視図。
【図5】 (a)は閉状態のときのピンの位置を示す模
式図、(b)は同じく半開状態のときの模式図。
【図6】 (a)は半開状態から上方に移動したときの
ピンの位置を示す模式図、(b)は同じく全開状態のと
きの模式図。
【図7】 別例の案内板を示す正面図。
【図8】 第2の実施の形態のフード開閉装置を示す一
部破断側面図。
【図9】 バッテリ式フォークリフトを示す概略側面
図。
【図10】 フードの後端部及び車体後部を示す一部を
破断した平面図。
【図11】 案内部を示す模式斜視図。
【図12】 回動支持部を示す模式斜視図。
【図13】 閉状態のときのフード開閉装置を示す一部
破断側面図。
【図14】 垂直半開状態のときのフード開閉装置を示
す一部破断側面図。
【図15】 (a)は別例の支持部材を示す斜視図、
(b)は同じく案内板を示す斜視図。
【図16】 支持部材及び案内板を示す側面図。
【図17】 従来例のフード開閉装置を示す概略側面
図。
【図18】 従来例のフード開閉装置を示す概略側面
図。
【符号の説明】
10…車両としてのフォークリフト、11…車体側とし
ての機台フレーム、16…ステアリング、20…座席、
22…被点検保守部としてのエンジン、24…フード、
27a…回動支持手段及び上下案内手段を構成する支持
部材及び回動軸としての第1ピン、27b…同じく支持
部材としての第2ピン、28…回動支持手段及び上下案
内手段を構成する案内部材としての案内板、29…案内
路としての案内溝、29a…上下案内溝、29b…下側
案内溝、29c…上側案内溝、40…車両としてのフォ
ークリフト、41…車体側としての機台フレーム、46
…ステアリング、50…座席、52…被点検保守部とし
てのバッテリユニット、54…フード、54a…上面、
56…支持手段としての回動支持部、57…回動支持手
段、上下方向案内手段及び支持手段を構成するレバー、
57b…回動軸としての連結軸、58…回動支持手段、
上下方向案内手段及び支持手段を構成する連結部材、6
0…上下案内手段としての案内部、61…支持部材、6
2…回動支持手段、上下方向案内手段及び案内手段を構
成する支持部材としてのピン、63…案内路としての案
内溝、64…回動支持手段、上下方向案内手段及び案内
手段を構成する案内部材、71…支持部材を構成する回
動片、72…同じくローラ、73…案内手段を構成する
案内部材、74…案内路としての凸状案内部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席においてステアリングよりも車両
    の後方側に設けられ、被点検保守部を覆うとともに上面
    に座席が設けられるフードを、車両の後方側となる後端
    部側にあって車両のピッチング軸に平行な回動軸を回動
    中心として車両の前後方向に回動するように車体側に支
    持し、前記被点検保守部を覆う閉状態と同被点検保守部
    を開放する全開状態との間で開閉動作させるフォークリ
    フト用フード開閉装置において、 前記フードを、前記車体側及び該フードに対してそれぞ
    れほぼ固定された位置にある前記回動軸を回動中心とし
    て回動するように支持し、前記閉状態と、同閉状態から
    少なくとも同フードの前端が前記ステアリングより高い
    位置となる半開状態との間で開閉動作させる回動支持手
    段と、 前記フードを、前記半開状態から前記全開状態となるま
    で後端部側を回動中心として回動するように支持すると
    ともに、同全開状態のときには半開状態のときよりも前
    記後端部の位置を上方に移動させるように案内する上下
    案内手段とを備えたフォークリフト用フード開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記回動支持手段及び上下案内手段は、 車体側に左右一対で設けられ、それぞれが前記回動軸に
    垂直な平面内に設けられた所定の同一の案内路を備えた
    案内部材と、 前記フードの後端部側の左右両側に一対で設けられ、そ
    れぞれが前記案内路に沿って移動するように案内され、
    該案内路の各位置において同フードを支持して開閉動作
    させる支持部材とからなる請求項1に記載のフォークリ
    フト用フード開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は一対で設けられるととも
    に、前記フードが閉状態のときに車両の前後方向の所定
    距離だけ離間する位置に配置され、前記案内路における
    両支持部材の位置関係に基づいて前記フードの姿勢を規
    制する請求項2に記載のフォークリフト用フード開閉装
    置。
  4. 【請求項4】 前記案内路は、前記一対の支持部材の一
    方を回動中心として前記フードを前記閉状態から前記上
    面がほぼ垂直に立ち上がっていない半開状態まで回動さ
    せるとともに、同フードを同半開状態のままで上方に移
    動させた後、他方の支持部材を回動中心として同フード
    を車両の後方側に回動させて同上面がほぼ垂直に立ち上
    がった全開状態とするように形成され、全開状態のとき
    の前記一対の支持部材の位置関係により前記フードを全
    開状態に保持するように形成された請求項3に記載のフ
    ォークリフト用フード開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記各案内部材は、ほぼ同じ幅で形成さ
    れた案内溝を備え、 前記一対の支持部材は、前記案内溝とほぼ同じ直径の円
    柱状に形成され、前記案内溝に嵌合されて同溝に沿って
    移動可能な一対のピンである請求項3又は請求項4に記
    載のフォークリフト用フード開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記回動支持手段及び上下案内手段は、 車両側に左右一対で設けられ、前記フードを、前記閉状
    態と全開状態との間で、同フードが前記回動軸を回動中
    心として回動可能に、かつ、同回動軸に対して径方向に
    接近あるいは離間可能に協同して支持する支持手段と、 前記支持手段に支持された前記フードを、前記閉状態と
    全開状態との間で、前記回動軸に対する距離を変化させ
    るように案内する案内手段とからなる請求項1に記載の
    フォークリフト用フード開閉装置。
  7. 【請求項7】 前記支持手段は、 基端が前記回動軸を回動中心として同回動軸に垂直な平
    面内で回動可能に車体側に連結されるとともに、前記フ
    ード側に相対する位置で車両の前後方向に延びる摺動部
    を備えたレバーと、 前記フードに設けられ、前記摺動部を同フードの上面に
    ほぼ平行な状態で同摺動部の軸線方向に同フードに対し
    て相対移動可能に同フードに連結する連結部材とを備
    え、 前記案内手段は、 車体側に設けられ、前記回動軸に垂直な平面内に設けら
    れた所定の案内路を備えた案内部材と、 前記フードの後端部側に設けられ、前記案内路に沿って
    移動するように案内される支持部材とを備えた請求項6
    に記載のフォークリフト用フード開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記各案内部材は、ほぼ同じ幅で形成さ
    れた案内溝を備え、前記支持部材は、前記案内溝とほぼ
    同じ直径の円柱状に形成され、前記案内溝に嵌合されて
    同溝に沿って移動可能なピンである請求項7に記載のフ
    ォークリフト用フード開閉装置。
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