JPH11247041A - 立体巻縮モノフィラメント及びその製造方法 - Google Patents
立体巻縮モノフィラメント及びその製造方法Info
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- JPH11247041A JPH11247041A JP5187398A JP5187398A JPH11247041A JP H11247041 A JPH11247041 A JP H11247041A JP 5187398 A JP5187398 A JP 5187398A JP 5187398 A JP5187398 A JP 5187398A JP H11247041 A JPH11247041 A JP H11247041A
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- Japan
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- monofilament
- plane
- axis direction
- waveform
- dimensional
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 均一で高い空隙率を有し、弾性率が高く、か
つクッション性に優れた集合体を形成しうる立体巻縮モ
ノフィラメントを提供する。 【解決手段】 繊度が50〜50000デニールの合成
重合体モノフィラメントの長さ方向をX軸としたとき、
該モノフィラメントのXY平面への射影がX軸方向に沿
ってY軸方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲線を
描き、且つXZ平面への射影がX軸に沿ってZ軸方向に
周期的に折り曲げられた定常波形曲線を描くとともに、
両定常波形曲線の周期が実質的に異なった三次元複合波
形を呈する立体巻縮モノフィラメント。
つクッション性に優れた集合体を形成しうる立体巻縮モ
ノフィラメントを提供する。 【解決手段】 繊度が50〜50000デニールの合成
重合体モノフィラメントの長さ方向をX軸としたとき、
該モノフィラメントのXY平面への射影がX軸方向に沿
ってY軸方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲線を
描き、且つXZ平面への射影がX軸に沿ってZ軸方向に
周期的に折り曲げられた定常波形曲線を描くとともに、
両定常波形曲線の周期が実質的に異なった三次元複合波
形を呈する立体巻縮モノフィラメント。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵩高性やクッショ
ン性或いは流体通過性等に優れた剛毛集合構造体を製造
するための立体巻縮モノフィラメントとその製造方法に
関する。
ン性或いは流体通過性等に優れた剛毛集合構造体を製造
するための立体巻縮モノフィラメントとその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成重合体からなる立体巻縮モノ
フィラメントとしては種々提案されているが、その基本
的巻縮形態は定形型と不定形型に大別される。前者の製
造方法として、擦過巻縮法、異種重合体の複合繊維
構造によるバイメタル型巻縮発現法、収束モノフィラ
メントの撚りセット解除法、モノフィラメントをいっ
たん編み物や組み物に構成して熱セットしてから解除す
る編組物解除法、紡糸垂下式ループ巻縮法、等が知ら
れている。後者の製造方法としては、押し込み巻縮法が
知られている。
フィラメントとしては種々提案されているが、その基本
的巻縮形態は定形型と不定形型に大別される。前者の製
造方法として、擦過巻縮法、異種重合体の複合繊維
構造によるバイメタル型巻縮発現法、収束モノフィラ
メントの撚りセット解除法、モノフィラメントをいっ
たん編み物や組み物に構成して熱セットしてから解除す
る編組物解除法、紡糸垂下式ループ巻縮法、等が知ら
れている。後者の製造方法としては、押し込み巻縮法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記定形型は螺旋形立
体巻縮を基本形としたものであるが、前記〜に関し
ては、一般によく知られている衣料、カーペット、布団
綿等の用途として利用されており、50デニール以下の
繊維が大部分である。しかしながら、クッションマット
や土木用排水材等の分野の不織構造体には50〜500
00デニールの太い繊維が必要であり、製造が困難なこ
とや、巻縮形態そのものに次のような欠点を有している
こともあってあまり採用されていない。すなわち、その
第1は、ばねの形態から容易に推察されるように、長さ
方向に変形し易いことである。これは不規則配列不織構
造体を作製した場合に、構造の弾性率や形態安定性の低
下につながる。また、一軸配列不織構造体を作製した場
合には、長さ方向の寸法安定性の低下につながる。第2
の欠点は、複数の螺旋形モノフィラメントをならべた場
合、X軸の周りのどの平面射影をとっても同じ波形であ
るから、位相が重なってお互いの螺旋構造の中にはまり
込み易くなるため、嵩密度が高くなってしまうことであ
る。また、前記については、形態上の欠点のほかに未
延伸フィラメントであるための種々物性上の欠点が残る
から、耐久性の乏しい不織構造体になってしまう欠点が
ある。
体巻縮を基本形としたものであるが、前記〜に関し
ては、一般によく知られている衣料、カーペット、布団
綿等の用途として利用されており、50デニール以下の
繊維が大部分である。しかしながら、クッションマット
や土木用排水材等の分野の不織構造体には50〜500
00デニールの太い繊維が必要であり、製造が困難なこ
とや、巻縮形態そのものに次のような欠点を有している
こともあってあまり採用されていない。すなわち、その
第1は、ばねの形態から容易に推察されるように、長さ
方向に変形し易いことである。これは不規則配列不織構
造体を作製した場合に、構造の弾性率や形態安定性の低
下につながる。また、一軸配列不織構造体を作製した場
合には、長さ方向の寸法安定性の低下につながる。第2
の欠点は、複数の螺旋形モノフィラメントをならべた場
合、X軸の周りのどの平面射影をとっても同じ波形であ
るから、位相が重なってお互いの螺旋構造の中にはまり
込み易くなるため、嵩密度が高くなってしまうことであ
る。また、前記については、形態上の欠点のほかに未
延伸フィラメントであるための種々物性上の欠点が残る
から、耐久性の乏しい不織構造体になってしまう欠点が
ある。
【0004】押し込み巻縮法による不定形型の場合は、
その形態が基本的に非定常で不安定であるから、不織構
造体の内部構造にむらが発生し易い欠点がある。
その形態が基本的に非定常で不安定であるから、不織構
造体の内部構造にむらが発生し易い欠点がある。
【0005】そこで本発明の第1の発明は、従来の立体
巻縮モノフィラメントの問題点を解決した新規且つ有用
な立体巻縮フィラメントの提供を目的としている。また
この第1の発明は、成分重合体の複合構造化を加えて熱
融着性を有する立体巻縮モノフィラメントの提供を目的
としている。本発明の第2の発明は、立体巻縮モノフィ
ラメントを活用した嵩高性やクッション耐久性の優れた
不織構造体の提供を目的としている。また第2の発明
は、立体巻縮モノフィラメントを活用した一方向流体通
過性と寸法安定性の優れた新規な不織構造体の提供を目
的としている。
巻縮モノフィラメントの問題点を解決した新規且つ有用
な立体巻縮フィラメントの提供を目的としている。また
この第1の発明は、成分重合体の複合構造化を加えて熱
融着性を有する立体巻縮モノフィラメントの提供を目的
としている。本発明の第2の発明は、立体巻縮モノフィ
ラメントを活用した嵩高性やクッション耐久性の優れた
不織構造体の提供を目的としている。また第2の発明
は、立体巻縮モノフィラメントを活用した一方向流体通
過性と寸法安定性の優れた新規な不織構造体の提供を目
的としている。
【0006】さらに本発明の第3の発明は、立体巻縮モ
ノフィラメントを、容易且つ効果的に製造する方法を提
供することを目的としている。
ノフィラメントを、容易且つ効果的に製造する方法を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、前記目的は、繊度が50〜50000デニールの合
成重合体モノフィラメントの長さ方向をX軸としたと
き、該モノフィラメントのXY平面への射影がX軸方向
に沿ってY軸方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲
線を描き、且つXZ平面への射影がでX軸に沿ってZ軸
方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲線を描くとと
もに、両定常波形曲線の周期が実質的に異なった三次元
複合波形を呈する立体巻縮モノフィラメント(第1の発
明)によって達成される。
ば、前記目的は、繊度が50〜50000デニールの合
成重合体モノフィラメントの長さ方向をX軸としたと
き、該モノフィラメントのXY平面への射影がX軸方向
に沿ってY軸方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲
線を描き、且つXZ平面への射影がでX軸に沿ってZ軸
方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲線を描くとと
もに、両定常波形曲線の周期が実質的に異なった三次元
複合波形を呈する立体巻縮モノフィラメント(第1の発
明)によって達成される。
【0008】この第1の発明においては、XY平面及び
XZ平面への射影の定常波形曲線の振幅が2〜50mm
であることが好ましい。
XZ平面への射影の定常波形曲線の振幅が2〜50mm
であることが好ましい。
【0009】またこの第1の発明においては、XY平面
及びXZ平面への射影の定常波形曲線の周期が2〜10
0mmの範囲にあり、且つ両波形曲線の周期が20〜5
00%異なることが好ましい。
及びXZ平面への射影の定常波形曲線の周期が2〜10
0mmの範囲にあり、且つ両波形曲線の周期が20〜5
00%異なることが好ましい。
【0010】さらに第1の発明においては、合成重合体
モノフィラメントの原料組成が、熱融着開始温度が10
℃以上異なる2種類以上の熱可塑性重合体で構成された
複合モノフィラメントであることが好ましい。
モノフィラメントの原料組成が、熱融着開始温度が10
℃以上異なる2種類以上の熱可塑性重合体で構成された
複合モノフィラメントであることが好ましい。
【0011】本発明の第2の発明によれば、前記第1の
発明による立体巻縮モノフィラメントの不規則配列集合
体を主骨格として構成された不織構造体が提供される。
発明による立体巻縮モノフィラメントの不規則配列集合
体を主骨格として構成された不織構造体が提供される。
【0012】また第2の発明によれば、前記第1の発明
による立体巻縮モノフィラメントの一軸配列集合体を主
骨格として構成された不織構造体が提供される。
による立体巻縮モノフィラメントの一軸配列集合体を主
骨格として構成された不織構造体が提供される。
【0013】本発明の第3の発明によれば、繊度が50
〜50000デニールの合成重合体モノフィラメント
を、XZ平面上で互いに噛み合ってX軸方向に回転する
一対の第一歯形ロールに導入して、二次元的にZ軸方向
に周期的に折り曲げることにより、XZ平面上に二次元
波形巻縮を形成した後、該二次元波形巻縮をY軸方向に
実質的に90度ねじることによってXY平面上の二次元
波形に変換してから、XZ平面上で互いに噛み合ってX
軸方向に回転する第二歯形ロールに導入してZ軸方向に
周期的に折り曲げることを特徴とする立体巻縮モノフィ
ラメントの製造方法が提供される。
〜50000デニールの合成重合体モノフィラメント
を、XZ平面上で互いに噛み合ってX軸方向に回転する
一対の第一歯形ロールに導入して、二次元的にZ軸方向
に周期的に折り曲げることにより、XZ平面上に二次元
波形巻縮を形成した後、該二次元波形巻縮をY軸方向に
実質的に90度ねじることによってXY平面上の二次元
波形に変換してから、XZ平面上で互いに噛み合ってX
軸方向に回転する第二歯形ロールに導入してZ軸方向に
周期的に折り曲げることを特徴とする立体巻縮モノフィ
ラメントの製造方法が提供される。
【0014】この第3の発明においては、請求項7記載
の構成に、第一歯形ロールと第二歯形ロールの歯たけと
歯ピッチがそれぞれ2〜50mmと3〜100mmの範
囲にあり、両歯形ロールの歯ピッチが20〜500%異
なることが好ましい。
の構成に、第一歯形ロールと第二歯形ロールの歯たけと
歯ピッチがそれぞれ2〜50mmと3〜100mmの範
囲にあり、両歯形ロールの歯ピッチが20〜500%異
なることが好ましい。
【0015】第3の発明においては、さらに、第一歯形
ロールによって形成されたXZ平面上の二次元波形巻縮
モノフィラメントをY軸方向に実質的に90度ねじるた
めに、第ニ歯形ロールの前に少なくとも1枚のY軸平行
バーを設置することが好ましい。
ロールによって形成されたXZ平面上の二次元波形巻縮
モノフィラメントをY軸方向に実質的に90度ねじるた
めに、第ニ歯形ロールの前に少なくとも1枚のY軸平行
バーを設置することが好ましい。
【0016】また第3の発明においては、さらに、合成
重合体モノフィラメントを該重合体のガラス転移点以上
に加熱してから歯形ロールに供給することが好ましい。
以下本発明についてさらに具体的に説明する。
重合体モノフィラメントを該重合体のガラス転移点以上
に加熱してから歯形ロールに供給することが好ましい。
以下本発明についてさらに具体的に説明する。
【0017】本発明の立体巻縮モノフィラメントは、繊
度が50〜50000デニール、好ましくは200〜2
0000デニールの合成重合体モノフィラメントによっ
て構成される。本発明の新規な立体巻縮は、製法上及び
機能の有用性から繊度が上記範囲のモノフィラメントで
ある。すなわち、繊度が上記範囲を超えると、立体巻縮
の成形加工が難しくなるばかりでなく、これを骨格とし
た不織構造体の有用性が少なくなる。モノフィラメント
に限定される理由は、個々のフィラメントが分離できな
いマルチフィラメントでは、それぞれのフィラメントに
独立した本発明の立体巻縮を付与することが原理的に不
可能だからである。なお、実撚りのない単なるモノフィ
ラメントの収束体は、分離可能であるためモノフィラメ
ントの配列体として本発明の範疇に入る。
度が50〜50000デニール、好ましくは200〜2
0000デニールの合成重合体モノフィラメントによっ
て構成される。本発明の新規な立体巻縮は、製法上及び
機能の有用性から繊度が上記範囲のモノフィラメントで
ある。すなわち、繊度が上記範囲を超えると、立体巻縮
の成形加工が難しくなるばかりでなく、これを骨格とし
た不織構造体の有用性が少なくなる。モノフィラメント
に限定される理由は、個々のフィラメントが分離できな
いマルチフィラメントでは、それぞれのフィラメントに
独立した本発明の立体巻縮を付与することが原理的に不
可能だからである。なお、実撚りのない単なるモノフィ
ラメントの収束体は、分離可能であるためモノフィラメ
ントの配列体として本発明の範疇に入る。
【0018】本発明における合成重合体は特に限定され
るものではないが、ナイロン6、ナイロン66等の脂肪
族ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン等、一般にモノフィ
ラメントとして溶融紡糸されている結晶性の熱可塑性重
合体単体もしくはそれらの混合体を主成分とするものが
好ましい。
るものではないが、ナイロン6、ナイロン66等の脂肪
族ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン等、一般にモノフィ
ラメントとして溶融紡糸されている結晶性の熱可塑性重
合体単体もしくはそれらの混合体を主成分とするものが
好ましい。
【0019】本発明における合成重合体モノフィラメン
トが、主成分となる上記結晶性の熱可塑性重合体と、こ
れより熱融着開始温度が10℃以上低い熱可塑性重合体
を少なくとも一種含む熱接着性重合体からなり、両者の
割合が重量で15:85〜85:15、好ましくは2
5:75〜75:25である複合モノフィラメントであ
る場合は、不織構造体の骨格材として有用である。この
場合の複合、熱接着性重合体がモノフィラメント表面の
一部または全部に露出していることが不可欠である。す
なわち、芯鞘型、サイドバイサイド型、海島型等であ
る。熱接着性重合体としては、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体等の融
点が低い結晶性重合体や、ポリエステルエラストマー、
アタクチックポリプロピレン、スチレン/ブタジエン共
重合体、ポリウレタン等で融点をもたないかもしくは不
明瞭であって、熱接着開始温度が低い熱可塑性の非晶性
重合体が好ましい。
トが、主成分となる上記結晶性の熱可塑性重合体と、こ
れより熱融着開始温度が10℃以上低い熱可塑性重合体
を少なくとも一種含む熱接着性重合体からなり、両者の
割合が重量で15:85〜85:15、好ましくは2
5:75〜75:25である複合モノフィラメントであ
る場合は、不織構造体の骨格材として有用である。この
場合の複合、熱接着性重合体がモノフィラメント表面の
一部または全部に露出していることが不可欠である。す
なわち、芯鞘型、サイドバイサイド型、海島型等であ
る。熱接着性重合体としては、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体等の融
点が低い結晶性重合体や、ポリエステルエラストマー、
アタクチックポリプロピレン、スチレン/ブタジエン共
重合体、ポリウレタン等で融点をもたないかもしくは不
明瞭であって、熱接着開始温度が低い熱可塑性の非晶性
重合体が好ましい。
【0020】ここで、熱接着開始温度とは、2片の同種
重合体が加圧加熱状態で熱接着しはじめる温度であり、
結晶性重合体の場合は融点、非結晶性重合体の場合は軟
化点がほぼ対応するが、重合体の種類によっては融点と
熱接着開始温度の差が大きいことがあるので、2種の重
合体の差を正確に把握するには、同一条件で実測すべき
である。
重合体が加圧加熱状態で熱接着しはじめる温度であり、
結晶性重合体の場合は融点、非結晶性重合体の場合は軟
化点がほぼ対応するが、重合体の種類によっては融点と
熱接着開始温度の差が大きいことがあるので、2種の重
合体の差を正確に把握するには、同一条件で実測すべき
である。
【0021】本発明の立体巻縮モノフィラメントの形状
を定量的に把握するには、まず、立体巻縮モノフィラメ
ントの長さ方向をX軸と定め、これを射影平面の上でX
軸の周りにゆっくり回転させつつ射影を見ると、必ずサ
イン曲線のような定常波形曲線が現れる方向がある。図
1は、複写機の上でこのようにして探し出した定常波形
曲線であり、この射影平面に垂直な方向をZ軸とし、X
軸とZ軸に垂直な方向をY軸とすることによってXY平
面への定常波形曲線の周期p(x,y)と振幅a(x,
y)が測定できる。つぎに、この立体巻縮モノフィラメ
ントを射影平面上で90度回転させると、新しい定常波
形曲線が現れ、この平面がXZ平面になるから、同様に
XZ平面上の定常波形曲線の周期p(x、z)と振幅a
(x,z)が測定でき、この立体巻縮モノフィラメント
が、両定常波形曲線の周期p(x,y)とp(x、z)
が実質的に異なった三次元複合波形であることが確認で
きる。図2は、このようにして得られたXZ平面への射
影の定常波形曲線である。なお、上記のようにして現れ
る定常波形曲線は、モノフィラメントが柔軟な合成重合
体からなる以上、数学的なサイン曲線のように厳密な定
常波形ではないから、多数の個所を測定して平均値を求
めるべきである。
を定量的に把握するには、まず、立体巻縮モノフィラメ
ントの長さ方向をX軸と定め、これを射影平面の上でX
軸の周りにゆっくり回転させつつ射影を見ると、必ずサ
イン曲線のような定常波形曲線が現れる方向がある。図
1は、複写機の上でこのようにして探し出した定常波形
曲線であり、この射影平面に垂直な方向をZ軸とし、X
軸とZ軸に垂直な方向をY軸とすることによってXY平
面への定常波形曲線の周期p(x,y)と振幅a(x,
y)が測定できる。つぎに、この立体巻縮モノフィラメ
ントを射影平面上で90度回転させると、新しい定常波
形曲線が現れ、この平面がXZ平面になるから、同様に
XZ平面上の定常波形曲線の周期p(x、z)と振幅a
(x,z)が測定でき、この立体巻縮モノフィラメント
が、両定常波形曲線の周期p(x,y)とp(x、z)
が実質的に異なった三次元複合波形であることが確認で
きる。図2は、このようにして得られたXZ平面への射
影の定常波形曲線である。なお、上記のようにして現れ
る定常波形曲線は、モノフィラメントが柔軟な合成重合
体からなる以上、数学的なサイン曲線のように厳密な定
常波形ではないから、多数の個所を測定して平均値を求
めるべきである。
【0022】図3は、上記XY平面とXZ平面の中間平
面への射影曲線であり、一見不規則な曲線となるが、二
つの曲線が複合された定常波形である。上記両定常波形
曲線の振幅a(x,y)とa(x,z)は、2〜50m
mにすべきであり、この範囲をこえると、立体巻縮モノ
フィラメントとしての有用性が少なくなる。振幅のより
好ましい範囲は、一般的にモノフィラメントの繊度(デ
ニール)によって 変わるが、4〜30mmであり、さ
らに好ましい範囲は6〜20mmであり、両曲線に差を
つけた方が複雑な立体巻縮モノフィラメントになるので
好ましい。また、周期p(x,y)とp(x、z)は、
振幅の範囲と同じ理由で3〜100mmにすべきであ
り、好ましい範囲は5〜50mm、さらに好ましい範囲
は6〜30mmであり、且つ両波形の周期が20〜50
0%異なることが従来の巻縮と異なる複雑な立体巻縮を
得る上で極めて重要であり、好ましくは40〜300%
とすべきである。ちなみに、図1と図2の例では、10
0×p(x、y)/p(x,z)=100×9/14=
64%となっている。上記定常波形曲線の具体的な形状
は、図1のようなサインカーブ型でも台形型、或いは山
や谷が1個おきに異なるようなものでもよい。
面への射影曲線であり、一見不規則な曲線となるが、二
つの曲線が複合された定常波形である。上記両定常波形
曲線の振幅a(x,y)とa(x,z)は、2〜50m
mにすべきであり、この範囲をこえると、立体巻縮モノ
フィラメントとしての有用性が少なくなる。振幅のより
好ましい範囲は、一般的にモノフィラメントの繊度(デ
ニール)によって 変わるが、4〜30mmであり、さ
らに好ましい範囲は6〜20mmであり、両曲線に差を
つけた方が複雑な立体巻縮モノフィラメントになるので
好ましい。また、周期p(x,y)とp(x、z)は、
振幅の範囲と同じ理由で3〜100mmにすべきであ
り、好ましい範囲は5〜50mm、さらに好ましい範囲
は6〜30mmであり、且つ両波形の周期が20〜50
0%異なることが従来の巻縮と異なる複雑な立体巻縮を
得る上で極めて重要であり、好ましくは40〜300%
とすべきである。ちなみに、図1と図2の例では、10
0×p(x、y)/p(x,z)=100×9/14=
64%となっている。上記定常波形曲線の具体的な形状
は、図1のようなサインカーブ型でも台形型、或いは山
や谷が1個おきに異なるようなものでもよい。
【0023】本発明の立体巻縮モノフィラメントを、定
常波形曲線の周期の0.8〜100倍、好ましくは1〜
50倍の長さに多数切断して無作為に分散させた不規則
配列集合体を主骨格として構成された不織構造体は、内
部構造が均一となり空隙率が高く、且つ弾性回復性に富
むので、例えば土木用クッション性排水材として極めて
有用である。このような用途には、耐圧性、透水性、耐
目詰まり性等種々の機能が要求されるが、これらをすべ
て満足する不織構造体を作製するには、モノフィラメン
トの太さや巻縮形状の異なる2種以上の立体巻縮モノフ
ィラメントを混合したり、不織構造体の内外層に分けて
使用する等の手段が有効である。また、本発明の立体巻
縮モノフィラメントとは異なる繊維、例えば50デニー
ル以下の細い不織布用の接着繊維を混合することも有用
である。
常波形曲線の周期の0.8〜100倍、好ましくは1〜
50倍の長さに多数切断して無作為に分散させた不規則
配列集合体を主骨格として構成された不織構造体は、内
部構造が均一となり空隙率が高く、且つ弾性回復性に富
むので、例えば土木用クッション性排水材として極めて
有用である。このような用途には、耐圧性、透水性、耐
目詰まり性等種々の機能が要求されるが、これらをすべ
て満足する不織構造体を作製するには、モノフィラメン
トの太さや巻縮形状の異なる2種以上の立体巻縮モノフ
ィラメントを混合したり、不織構造体の内外層に分けて
使用する等の手段が有効である。また、本発明の立体巻
縮モノフィラメントとは異なる繊維、例えば50デニー
ル以下の細い不織布用の接着繊維を混合することも有用
である。
【0024】本発明の立体巻縮モノフィラメントを複数
本束にした一軸配列集合体を主骨格として構成された不
織構造体は、一軸方向に水を流す土木用の排水材として
極めて有用である。すなわち、本発明の立体巻縮モノフ
ィラメントはX軸に沿った三次元的な定常波形曲線を描
くものであるから、同一方向に集束させた不織構造体の
空間は均一で軸方向に向いているために、水の流れが滑
らかとなる。このような構造体を土木用として使用する
には、構造体の周りを普通の不織布で覆うか、前記のよ
うな不規則配列型の不織構造体の内部に入れて使用すれ
ばよい。
本束にした一軸配列集合体を主骨格として構成された不
織構造体は、一軸方向に水を流す土木用の排水材として
極めて有用である。すなわち、本発明の立体巻縮モノフ
ィラメントはX軸に沿った三次元的な定常波形曲線を描
くものであるから、同一方向に集束させた不織構造体の
空間は均一で軸方向に向いているために、水の流れが滑
らかとなる。このような構造体を土木用として使用する
には、構造体の周りを普通の不織布で覆うか、前記のよ
うな不規則配列型の不織構造体の内部に入れて使用すれ
ばよい。
【0025】上記二つのタイプの不織構造体を作製する
にあたり、骨格となる立体巻縮モノフィラメント相互を
接合する場合には、熱接着型の複合モノフィラメントを
採用する方法、液状の接着剤を使用する方法、また前記
のように接着繊維を混合する方法等がある。また、熱接
着型と非熱接着型の立体巻縮モノフィラメント混合した
り、繊度の異なる立体巻縮モノフィラメント混合するな
ど2種以上の立体巻縮モノフィラメントを混合して不織
構造体を作成することも本発明の特徴を生かす上で有効
な手段である。
にあたり、骨格となる立体巻縮モノフィラメント相互を
接合する場合には、熱接着型の複合モノフィラメントを
採用する方法、液状の接着剤を使用する方法、また前記
のように接着繊維を混合する方法等がある。また、熱接
着型と非熱接着型の立体巻縮モノフィラメント混合した
り、繊度の異なる立体巻縮モノフィラメント混合するな
ど2種以上の立体巻縮モノフィラメントを混合して不織
構造体を作成することも本発明の特徴を生かす上で有効
な手段である。
【0026】つぎに、本発明の立体巻縮モノフィラメン
トを製造する方法を図4を用いて詳細に説明する。図4
において、繊度が50〜50000デニールの合成重合
体モノフィラメント1(x)は、加熱ボックス2を通過
して、ガラス転移点以上融点未満の熱可塑化温度まで加
熱されてから、設定されたXZ平面上で互いに噛み合っ
てX軸方向に回転する一対の第一歯形ロール3に導入さ
れ、XZ平面上でX軸に沿って二次元的にZ軸方向に周
期的に折り曲げながらXZ平面上に二次元波形巻縮1
(xz)を形成した後、図のようなY軸に平行バー4に
接触して実質的に90度ねじれることによりXY平面上
の二次元波形巻縮1(xy)に変換されてから、この二
次元波形巻縮の周期を著しく変えない速度でXZ平面上
で互いに噛み合ってX軸方向に回転する第二歯形ロール
5に導入されてZ軸方向に周期的に折り曲げられ、本発
明の立体巻縮モノフィラメント1(xyz)となる。な
お、上記に於いて「実質的に90度ねじる」とは、合成
重合体からなる柔軟なモノフィラメントにある程度のね
じれのゆらぎを許容した表現である。本発明者の検討結
果によれば、90度以下に規定してねじっても本発明の
効果が減少するだけで実用的な意味はなく、45度以下
では立体巻縮形成効果は極めて少なかった。ねじれのゆ
らぎを考慮したとしても、90±30度の範囲におさえ
るべく、Y軸平行バーを適切に設置すべきである。
トを製造する方法を図4を用いて詳細に説明する。図4
において、繊度が50〜50000デニールの合成重合
体モノフィラメント1(x)は、加熱ボックス2を通過
して、ガラス転移点以上融点未満の熱可塑化温度まで加
熱されてから、設定されたXZ平面上で互いに噛み合っ
てX軸方向に回転する一対の第一歯形ロール3に導入さ
れ、XZ平面上でX軸に沿って二次元的にZ軸方向に周
期的に折り曲げながらXZ平面上に二次元波形巻縮1
(xz)を形成した後、図のようなY軸に平行バー4に
接触して実質的に90度ねじれることによりXY平面上
の二次元波形巻縮1(xy)に変換されてから、この二
次元波形巻縮の周期を著しく変えない速度でXZ平面上
で互いに噛み合ってX軸方向に回転する第二歯形ロール
5に導入されてZ軸方向に周期的に折り曲げられ、本発
明の立体巻縮モノフィラメント1(xyz)となる。な
お、上記に於いて「実質的に90度ねじる」とは、合成
重合体からなる柔軟なモノフィラメントにある程度のね
じれのゆらぎを許容した表現である。本発明者の検討結
果によれば、90度以下に規定してねじっても本発明の
効果が減少するだけで実用的な意味はなく、45度以下
では立体巻縮形成効果は極めて少なかった。ねじれのゆ
らぎを考慮したとしても、90±30度の範囲におさえ
るべく、Y軸平行バーを適切に設置すべきである。
【0027】このような本発明の方法以外にも原理的に
は、第一歯形ロールに設定したXZ平面上にY軸を設定
して第二歯形ロールXY平面上に設置し、第一歯形ロー
ルによって形成された二次元波形巻縮をねじらずにその
まま第二歯形ロールに導入すれば本発明の立体巻縮モノ
フィラメントを製造することもできる。しかしながらこ
の方法では設備が複雑になるばかりでなく、一本のみの
モノフィラメントしか加工できないことになり、極めて
コスト高となって本発明の目的を達成し得ない。
は、第一歯形ロールに設定したXZ平面上にY軸を設定
して第二歯形ロールXY平面上に設置し、第一歯形ロー
ルによって形成された二次元波形巻縮をねじらずにその
まま第二歯形ロールに導入すれば本発明の立体巻縮モノ
フィラメントを製造することもできる。しかしながらこ
の方法では設備が複雑になるばかりでなく、一本のみの
モノフィラメントしか加工できないことになり、極めて
コスト高となって本発明の目的を達成し得ない。
【0028】図4では製造原理を明らかにするために、
一本のモノフィラメントしか描かれていないが、実際に
は多数のモノフィラメントを平行に配列して供給するこ
とができる。この際、二次元波形巻縮1(xz)がねじ
られて1(xy)に変換された個所では重なりあうこと
があるが、本発明の目的を達成する上で実質的に障害は
ない。
一本のモノフィラメントしか描かれていないが、実際に
は多数のモノフィラメントを平行に配列して供給するこ
とができる。この際、二次元波形巻縮1(xz)がねじ
られて1(xy)に変換された個所では重なりあうこと
があるが、本発明の目的を達成する上で実質的に障害は
ない。
【0029】図5は、本発明の方法に用いる第一歯形ロ
ールの断面の一部を拡大した図である。本発明の方法に
よれば、本発明の立体巻縮モノフィラメントの形状は、
第一歯形ロールと第二歯形ロールの速度を一定にするか
ぎり、歯形と噛合せの深さによって一義的に決まる。す
なわち本発明の立体巻縮モノフィラメントの一次波形と
二次波形振幅はそれぞれ第一歯形ロールと第二歯形ロー
ルの歯高Thとその噛合せの深さによって決まるから、
歯高は2〜50mmの範囲、好ましくは4〜30mmに
すべきである。また、一次波形と二次波形の周期は歯ピ
ッチ及び歯形ロール直後のモノフィラメントにかかる張
力の影響を受けるが、両歯形ロールの歯ピッチTpは2
〜100mmの範囲、好ましくは5〜30mmにすべき
であり、両歯形ロールには20〜500%さらに好まし
くは40〜300%のピッチ差をつけるべきである。ど
ちらのピッチを大きくしてもよいが、一般的には第一歯
形ロールの歯ピッチを大きくした方がねじり易いので好
ましい。なお、前記のように本発明の方法では、歯形ロ
ールによって形成された巻縮形態を損なわぬような張力
管理が必要である。
ールの断面の一部を拡大した図である。本発明の方法に
よれば、本発明の立体巻縮モノフィラメントの形状は、
第一歯形ロールと第二歯形ロールの速度を一定にするか
ぎり、歯形と噛合せの深さによって一義的に決まる。す
なわち本発明の立体巻縮モノフィラメントの一次波形と
二次波形振幅はそれぞれ第一歯形ロールと第二歯形ロー
ルの歯高Thとその噛合せの深さによって決まるから、
歯高は2〜50mmの範囲、好ましくは4〜30mmに
すべきである。また、一次波形と二次波形の周期は歯ピ
ッチ及び歯形ロール直後のモノフィラメントにかかる張
力の影響を受けるが、両歯形ロールの歯ピッチTpは2
〜100mmの範囲、好ましくは5〜30mmにすべき
であり、両歯形ロールには20〜500%さらに好まし
くは40〜300%のピッチ差をつけるべきである。ど
ちらのピッチを大きくしてもよいが、一般的には第一歯
形ロールの歯ピッチを大きくした方がねじり易いので好
ましい。なお、前記のように本発明の方法では、歯形ロ
ールによって形成された巻縮形態を損なわぬような張力
管理が必要である。
【0030】Y軸平行バーは、図4のようにモノフィラ
メントの加熱を兼ねた上下2枚のスリット状にする方法
が、二次元巻縮1(xz)を90度ねじって1(xy)
に変換する上で確実であり好ましいが、巻縮の振幅が大
きい場合には、下のバーだけでも簡単に回転できるので
上のバーを除去してもよい。また、板との摩擦抵抗を下
げたい場合には、円形断面の上下バーを交互に複数本設
置してもよい。
メントの加熱を兼ねた上下2枚のスリット状にする方法
が、二次元巻縮1(xz)を90度ねじって1(xy)
に変換する上で確実であり好ましいが、巻縮の振幅が大
きい場合には、下のバーだけでも簡単に回転できるので
上のバーを除去してもよい。また、板との摩擦抵抗を下
げたい場合には、円形断面の上下バーを交互に複数本設
置してもよい。
【0031】本発明の立体巻縮モノフィラメントの巻縮
形態を安定化させるには、歯形ロールの直前でモノフィ
ラメントをその主成分重合体のガラス転移点以上に加熱
するのが望ましい。最適温度は重合体の種類によって異
なるが、結晶性重合体の場合は結晶化開始温度の近傍が
好適である。
形態を安定化させるには、歯形ロールの直前でモノフィ
ラメントをその主成分重合体のガラス転移点以上に加熱
するのが望ましい。最適温度は重合体の種類によって異
なるが、結晶性重合体の場合は結晶化開始温度の近傍が
好適である。
【0032】
【実施例】ボビンに巻かれた合成重合体モノフィラメン
トを40本設置できるクリルスタンドと5mm間隔のガ
イドを図4のような装置の前に設置して、本発明の立体
巻縮モノフィラメント加工を実施するとともに、これを
主骨格として構成した不織構造体を作製した。
トを40本設置できるクリルスタンドと5mm間隔のガ
イドを図4のような装置の前に設置して、本発明の立体
巻縮モノフィラメント加工を実施するとともに、これを
主骨格として構成した不織構造体を作製した。
【0033】実施例1 2300デニールのポリエチレンテレフタレート(PE
T)のモノフィラメントを表1の条件で巻縮加工を実施
したところ、XY平面及びXZ平面への射影の波形曲線
の振幅が6mm及び8mmであり、周期が9mm及び1
4mmの立体巻縮モノフィラメントの集束体が得られ
た。
T)のモノフィラメントを表1の条件で巻縮加工を実施
したところ、XY平面及びXZ平面への射影の波形曲線
の振幅が6mm及び8mmであり、周期が9mm及び1
4mmの立体巻縮モノフィラメントの集束体が得られ
た。
【0034】
【表1】
【0035】この立体巻縮モノフィラメント集束体を、
ギロチンカッターで40mmに切断しつつ、ポリプロピ
レン40wt%とポリエチレン60wt%からなる低融
点接着繊維(繊度600de,カット長20 mm)を
分散混合して、両者の重量混合比が3:2の不規則配列
集合体(厚さ100mm、幅1m)を形成してから、熱
処理装置で150度に加熱し接着繊維相互を融着せしめ
ることによって、不規則配列不織構造体を作製した。こ
の不織構造体の空隙率は92%、30%圧縮弾性率は
1.2kgf/cm2,であり目標どおりのクッション材
が得られた。
ギロチンカッターで40mmに切断しつつ、ポリプロピ
レン40wt%とポリエチレン60wt%からなる低融
点接着繊維(繊度600de,カット長20 mm)を
分散混合して、両者の重量混合比が3:2の不規則配列
集合体(厚さ100mm、幅1m)を形成してから、熱
処理装置で150度に加熱し接着繊維相互を融着せしめ
ることによって、不規則配列不織構造体を作製した。こ
の不織構造体の空隙率は92%、30%圧縮弾性率は
1.2kgf/cm2,であり目標どおりのクッション材
が得られた。
【0036】この不織構造体に於いては、太いモノフィ
ラメントがポリエステルであり、細い接着繊維の融着成
分がポリエチレンであるから、溶解度係数が大きく異な
る両者が融着することは期待できない。モノフィラメン
トは接着繊維相互の融着網目構造内に絡み合って安定化
しているといえる。
ラメントがポリエステルであり、細い接着繊維の融着成
分がポリエチレンであるから、溶解度係数が大きく異な
る両者が融着することは期待できない。モノフィラメン
トは接着繊維相互の融着網目構造内に絡み合って安定化
しているといえる。
【0037】一般に、モノフィラメントのみの不織構造
体では、モノフィラメント相互の接合によって、不織構
造体の形態安定化が計られるから、接合の強さが非常に
重要になってくる。例えば、繰り返し荷重がかかるクッ
ション材の場合、モノフィラメントの接合部が徐々に破
壊分離してくるため、へたり現象が発生する。大変形か
ら結合部の破壊を防止する最も確実な方法は、モノフィ
ラメントを細くすること、すなわち太さに対する結合部
面積を増大することであるが、そのことは逆に不織構造
体の圧縮弾性率や空隙率の低下につながってしまう。上
記本発明の実施例はこの矛盾を解決したものである。す
なわち、大変形に対する耐久性を接着繊維相互の融着網
目構造が担い、圧縮弾性率や空隙率の増大は、融着網目
構造内部に絡み合った本発明の立体巻縮モノフィラメン
トが担っている。ここで重要なことは、接着繊維が立体
巻縮モノフィラメントに融着していない状態で、融着網
目構造に完全にからみあってぬけ出ないことであり、こ
の役割を本発明のモノフィラメントの独特な立体巻縮形
状が担っている。
体では、モノフィラメント相互の接合によって、不織構
造体の形態安定化が計られるから、接合の強さが非常に
重要になってくる。例えば、繰り返し荷重がかかるクッ
ション材の場合、モノフィラメントの接合部が徐々に破
壊分離してくるため、へたり現象が発生する。大変形か
ら結合部の破壊を防止する最も確実な方法は、モノフィ
ラメントを細くすること、すなわち太さに対する結合部
面積を増大することであるが、そのことは逆に不織構造
体の圧縮弾性率や空隙率の低下につながってしまう。上
記本発明の実施例はこの矛盾を解決したものである。す
なわち、大変形に対する耐久性を接着繊維相互の融着網
目構造が担い、圧縮弾性率や空隙率の増大は、融着網目
構造内部に絡み合った本発明の立体巻縮モノフィラメン
トが担っている。ここで重要なことは、接着繊維が立体
巻縮モノフィラメントに融着していない状態で、融着網
目構造に完全にからみあってぬけ出ないことであり、こ
の役割を本発明のモノフィラメントの独特な立体巻縮形
状が担っている。
【0038】実施例2 ポリエチレンテレフタレート(PET)とスチレン/ブ
タジエン共重合ゴム(SBR)からなる11000デニ
ールの複合モノフィラメントを表2の条件で巻縮加工を
実施したところ、XY平面及びXZ平面への射影の波形
曲線の振幅が8mm及び11mmであり、周期が14m
m及び21mmの立体巻縮モノフィラメントの40本集
束体が得られた。つぎに、この集束体を、内径が40m
mの四弗化エチレン樹脂製のパイプに導入してから、パ
イプ内に170℃の熱風を吹き込んでモノフィラメント
相互を融着させ、冷却後にとりだすことによって、直径
40mmの円筒状の、一軸配列集合型の不織構造体を作
製した。この一軸配列型の不織構造体は、X軸に沿った
三次元複合波形の立体巻縮モノフィラメントから構成さ
れているから、巻縮の重なりが少ないのでフィラメント
相互の交点が多く、且つ接触角が決して90度を越える
ことがないから融着面積も大きいので非常に構造的に非
常に安定である。
タジエン共重合ゴム(SBR)からなる11000デニ
ールの複合モノフィラメントを表2の条件で巻縮加工を
実施したところ、XY平面及びXZ平面への射影の波形
曲線の振幅が8mm及び11mmであり、周期が14m
m及び21mmの立体巻縮モノフィラメントの40本集
束体が得られた。つぎに、この集束体を、内径が40m
mの四弗化エチレン樹脂製のパイプに導入してから、パ
イプ内に170℃の熱風を吹き込んでモノフィラメント
相互を融着させ、冷却後にとりだすことによって、直径
40mmの円筒状の、一軸配列集合型の不織構造体を作
製した。この一軸配列型の不織構造体は、X軸に沿った
三次元複合波形の立体巻縮モノフィラメントから構成さ
れているから、巻縮の重なりが少ないのでフィラメント
相互の交点が多く、且つ接触角が決して90度を越える
ことがないから融着面積も大きいので非常に構造的に非
常に安定である。
【0039】この不織構造体を繊度が12デニールのポ
リエステル繊維からなるニードルパンチ不織布で包み、
土木排水材として使用したところ、下記の利点が有り非
常に有用であることが判明した。 X軸に沿った定常波形曲線を基本とする立体巻縮モノ
フィラメントの一軸配列集合構造体であるから軸に沿っ
た水の流れが滑らかで、透水性がよい。 従来の中空型排水材のように曲げた時にへしゃげるこ
とがなく、柔軟性に富んで構造破壊し難いため、複雑な
曲線配置が可能である。 必要ならば、この不織構造体を丸断面でなく、三角
形、四角形、台形、半円形その他任意の断面形状に成形
して、活用することができる。
リエステル繊維からなるニードルパンチ不織布で包み、
土木排水材として使用したところ、下記の利点が有り非
常に有用であることが判明した。 X軸に沿った定常波形曲線を基本とする立体巻縮モノ
フィラメントの一軸配列集合構造体であるから軸に沿っ
た水の流れが滑らかで、透水性がよい。 従来の中空型排水材のように曲げた時にへしゃげるこ
とがなく、柔軟性に富んで構造破壊し難いため、複雑な
曲線配置が可能である。 必要ならば、この不織構造体を丸断面でなく、三角
形、四角形、台形、半円形その他任意の断面形状に成形
して、活用することができる。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、下記に記載されるような効果を奏する。 本発明の立体巻縮モノフィラメントは、X軸方向に沿
って定常波形曲線を描き、且つY軸方向とZ軸方向の位
相や振幅が異なるために、規則性と不規則性を併せ持っ
た特異な形態を有するために、均一で高い空隙率の集合
体を形成する効果がある。また、従来の螺旋型立体巻縮
ではなく、三次元複合波形巻縮であるから、X軸方向及
びその周りの弾性率が高くなり、集合体の弾性率を増大
させる効果がある。 原料組成が熱融着開始温度が10度以上異なる2種以
上の熱可塑性重合体からなる本発明の立体巻縮モノフィ
ラメントは、上記の効果が有効に発揮された不織構造体
を容易に形成し得る効果を有する。 本発明の立体巻縮モノフィラメントは、たとえ非熱融
着型であっても、これを主骨格として、他の一般的な接
着繊維を活用すればクッション性の優れた不織構造体を
形成し得る効果を有する。 本発明の方法は、本発明の立体巻縮モノフィラメント
を容易且つ効果的に製造する効果がある。
施され、下記に記載されるような効果を奏する。 本発明の立体巻縮モノフィラメントは、X軸方向に沿
って定常波形曲線を描き、且つY軸方向とZ軸方向の位
相や振幅が異なるために、規則性と不規則性を併せ持っ
た特異な形態を有するために、均一で高い空隙率の集合
体を形成する効果がある。また、従来の螺旋型立体巻縮
ではなく、三次元複合波形巻縮であるから、X軸方向及
びその周りの弾性率が高くなり、集合体の弾性率を増大
させる効果がある。 原料組成が熱融着開始温度が10度以上異なる2種以
上の熱可塑性重合体からなる本発明の立体巻縮モノフィ
ラメントは、上記の効果が有効に発揮された不織構造体
を容易に形成し得る効果を有する。 本発明の立体巻縮モノフィラメントは、たとえ非熱融
着型であっても、これを主骨格として、他の一般的な接
着繊維を活用すればクッション性の優れた不織構造体を
形成し得る効果を有する。 本発明の方法は、本発明の立体巻縮モノフィラメント
を容易且つ効果的に製造する効果がある。
【0042】
【図1】本発明の立体巻縮モノフィラメントの長さ方向
をX軸としたとき、該立体巻縮モノフィラメントのXY
平面への射影が定常波形曲線となることを示す図であ
る。
をX軸としたとき、該立体巻縮モノフィラメントのXY
平面への射影が定常波形曲線となることを示す図であ
る。
【図2】本発明の立体巻縮モノフィラメントのXZ平面
への射影が定常波形曲線であって、その周期がXY平面
への射影である定常波形曲線(図1)の周期と実質的に
異なることを示す図である。
への射影が定常波形曲線であって、その周期がXY平面
への射影である定常波形曲線(図1)の周期と実質的に
異なることを示す図である。
【図3】本発明の立体巻縮モノフィラメントのXY平面
とXZ平面の中間平面への射影が、図1、図2いずれの
定常波形曲線とも異なる両者の複合定常波形曲線である
ことを示す図である。
とXZ平面の中間平面への射影が、図1、図2いずれの
定常波形曲線とも異なる両者の複合定常波形曲線である
ことを示す図である。
【図4】本発明の立体巻縮モノフィラメントを製造する
方法を示す図である。
方法を示す図である。
【図5】本発明の方法に用いる第一歯形ロールの断面の
一部を拡大した図である。
一部を拡大した図である。
p(x、y) XY平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の周期 p(x、z) XZ平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の周期 a(x,y) XY平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の振幅 p(x、z) XZ平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の振幅 1(x) 合成重合体モノフィラメント。 1(xz) XZ平面上の二次元波形巻縮 1(xy) XY平面上の二次元波形巻縮 1(xyz) 立体巻縮モノフィラメント 2 加熱ボックス Th 第一歯形ロールの歯高 Tp 第一歯形ロールの歯ピッチ
の射影である定常波形曲線の周期 p(x、z) XZ平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の周期 a(x,y) XY平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の振幅 p(x、z) XZ平面への立体巻縮モノフィラメント
の射影である定常波形曲線の振幅 1(x) 合成重合体モノフィラメント。 1(xz) XZ平面上の二次元波形巻縮 1(xy) XY平面上の二次元波形巻縮 1(xyz) 立体巻縮モノフィラメント 2 加熱ボックス Th 第一歯形ロールの歯高 Tp 第一歯形ロールの歯ピッチ
フロントページの続き (72)発明者 向川 裕二 福井県坂井郡春江町沖布目第38号3番地 前田工繊株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 繊度が50〜50000デニールの合成
重合体モノフィラメントの長さ方向をX軸としたとき、
該モノフィラメントのXY平面への射影がX軸方向に沿
ってY軸方向に周期的に折り曲げられた定常波形曲線を
描き、且つXZ平面への射影がX軸に沿ってZ軸方向に
周期的に折り曲げられた定常波形曲線を描くとともに、
両定常波形曲線の周期が実質的に異なった三次元複合波
形を呈する立体巻縮モノフィラメント。 - 【請求項2】 XY平面及びXZ平面への射影の定常波
形曲線の振幅が2〜50mmである請求項1記載の立体
巻縮モノフィラメント。 - 【請求項3】 XY平面及びXZ平面への射影の定常波
形曲線の周期が3〜100mmの範囲にあり、且つ両波
形曲線の周期が20〜500%異なる請求項1または2
記載の立体巻縮モノフィラメント。 - 【請求項4】 合成重合体モノフィラメントの原料組成
が、熱融着開始温度が10℃以上異なる2種類以上の熱
可塑性重合体で構成された複合モノフィラメントである
請求項1〜3のいずれか記載の立体巻縮モノフィラメン
ト。 - 【請求項5】 請求項1記載の立体巻縮モノフィラメン
トの不規則配列集合体を主骨格として構成された不織構
造体。 - 【請求項6】 請求項1記載の立体巻縮モノフィラメン
トの一軸配列集合体を主骨格として構成された不織構造
体。 - 【請求項7】 繊度が50〜50000デニールの合成
重合体モノフィラメントを、XZ平面上で互いに噛み合
ってX軸方向に回転する一対の第一歯形ロールに導入し
て、二次元的にZ軸方向に周期的に折り曲げることによ
り、XZ平面上に二次元波形巻縮を形成した後、該二次
元波形巻縮をY軸方向に実質的に90度ねじることによ
ってXY平面上の二次元波形に変換してから、XZ平面
上で互いに噛み合ってX軸方向に回転する第二歯形ロー
ルに導入してZ軸方向に周期的に折り曲げることを特徴
とする立体巻縮モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項8】 第一歯形ロールと第二歯形ロールの歯た
けと歯ピッチが2〜100mmの範囲にあり、両歯形ロ
ールの歯ピッチが20〜500%異なる請求項7記載の
立体巻縮モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項9】 第一歯形ロールによって形成されたXZ
平面上の二次元波形巻縮モノフィラメントをY軸方向に
実質的に90度ねじるために、第ニ歯形ロールの前に少
なくとも1枚のY軸平行バーを設置する請求項7または
8記載の立体巻縮モノフィラメントの製造方法。 - 【請求項10】 合成重合体モノフィラメントを該重合
体のガラス転移点以上に加熱してから歯形ロールに導入
する請求項7〜9のいずれか記載の立体巻縮モノフィラ
メントの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5187398A JPH11247041A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 立体巻縮モノフィラメント及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5187398A JPH11247041A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 立体巻縮モノフィラメント及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11247041A true JPH11247041A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12899011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5187398A Withdrawn JPH11247041A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 立体巻縮モノフィラメント及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11247041A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019070208A (ja) * | 2017-10-07 | 2019-05-09 | 小泉製麻株式会社 | 高強力合成繊維入り不織布及びその製造方法、並びに、鋼材保護部材及び鋼材保護方法 |
| JP2019513031A (ja) * | 2016-03-01 | 2019-05-23 | フレゼニウス メディカル ケア ドイッチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 三次元カールを備えた中空糸膜 |
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1998
- 1998-03-04 JP JP5187398A patent/JPH11247041A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019513031A (ja) * | 2016-03-01 | 2019-05-23 | フレゼニウス メディカル ケア ドイッチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 三次元カールを備えた中空糸膜 |
| US11123692B2 (en) | 2016-03-01 | 2021-09-21 | Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh | Hollow fibre membrane having three dimensional texturing |
| JP2019070208A (ja) * | 2017-10-07 | 2019-05-09 | 小泉製麻株式会社 | 高強力合成繊維入り不織布及びその製造方法、並びに、鋼材保護部材及び鋼材保護方法 |
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