JPH11247097A - 印刷用両面塗被紙 - Google Patents

印刷用両面塗被紙

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JPH11247097A
JPH11247097A JP4717298A JP4717298A JPH11247097A JP H11247097 A JPH11247097 A JP H11247097A JP 4717298 A JP4717298 A JP 4717298A JP 4717298 A JP4717298 A JP 4717298A JP H11247097 A JPH11247097 A JP H11247097A
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昌宏 樋口
Takio Kuroda
多喜男 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】白紙光沢、印刷光沢、平滑性に優れ、特に剛度
の高い塗被紙であり、吸水着肉性やインキ乾燥性等の印
刷適性に優れる高品質の印刷用両面塗被紙を提供する。 【解決手段】原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被
層を設けてなる印刷用両面塗被紙であって、特に該両面
塗被紙のJIS P8143のA法に準拠して測定した
クラーク突出し長さの縦目および横目における平均値L
が下記(1)式を満足し、かつ該両面塗被紙を水銀ポロ
シメーターで測定したときの0.03〜0.3μmにお
ける空隙容積が9.00cc/m2 〜11.50cc/
2 である印刷用両面塗被紙。 L > 1.28X + 40 (1) 〔ここに、L=両面塗被紙の縦目および横目におけるク
ラーク突出し長さの平均値(単位:mm)、X=製品米
坪(g/m2 )である〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷用塗被紙に関
し、特に白紙光沢、印刷光沢および平滑性に優れ、かつ
剛度(紙腰)が高く、印刷作業性に優れる印刷用両面塗
被紙に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、印刷用塗被紙に対しては高光
沢と高平滑性および優れた印刷適性が要求される。近
年、印刷技術の向上と相まって高速印刷のニーズが高ま
るに伴い、印刷作業性や印刷適性の観点から、前記した
ような紙質特性は勿論、強い紙腰(所謂、剛度)を具備
した印刷用塗被紙が求められている。通常、紙腰が弱い
(剛度が低い)と高速印刷等に際して、紙折れ等が発生
し、満足な印刷作業ができず、作業能率の低下を招き、
ユーザークレームの起因となることが多い。他方、紙腰
が強い(高い)と、高速印刷に際し円滑な紙送りが可能
となるのみならず、剛度が高いことで、製品に崇高(重
厚)さが生まれ、結果的に印刷物に高級感が醸成され
る。さらに、付言すると、剛度の高い印刷物(塗被紙)
を本文用紙に用いて雑誌やカタログに製本して仕上げる
と、自然と豪華さや重量感が醸成され、それだけ印刷用
紙としての商品価値が高められることになる。
【0003】ところで、紙の剛度はその米坪(重量)や
密度と密接な関係にあり、一般的には米坪が大きくなる
程、剛度が高くなり、他方紙の密度が高くなると、剛度
は低下する傾向にある。したがって、製品の坪量を増す
と、自然と剛度は高くなる。一方、紙の坪量が増すと、
重量感等は得られるものの、紙の重量が必要以上に重く
なり、量が制限されるカタログや郵便物等として利用す
るに際し、枚数の制限や重量制限等の問題が派生し、種
々の不都合がある。そのために、製品重量はできるだけ
軽く、他方では剛度の高い塗被紙製品が要望されてい
る。
【0004】なお、印刷用塗被紙については、通常剛度
以外に優れた印刷仕上りが求められるために、結果的に
製品に対し一層優れた光沢や平滑性が要請される。そし
て、所望とされる高光沢や高平滑性を塗被紙に付与する
には、ある程度、紙の密度を高めることが必要となる。
即ち、塗被紙に高光沢や高平滑性を付加するにはキャレ
ンダー掛けが不可欠であり、キャレンダー処理を行え
ば、必然的に密度が高まり、剛度は反対に低下するよう
になる。このように、高光沢や高平滑性を高める手段と
剛度を高めることとは相反する関係にあり、両方を上手
くバランスさせることは極めて難しいのが現状である。
また、塗被層中に接着剤を多く配合して密度高く仕上げ
ると印刷適性、特にインキセットやインキ着肉性が悪化
し問題となり易い。
【0005】ところで、従来より印刷用塗被紙の剛度の
改善技術については種々の提案がなされている。例え
ば、原紙を構成するパルプとして針葉樹パルプ(NK
P)の高率配合、塗料配合の観点からは、澱粉の高率配
合、さらには特開平6−287503号公報に提案され
ているようにガラス転移温度(以下、Tgと称す)の高
い共重合体ラテックスを高率配合する等の方法が提案さ
れ、所期の目的を達成しようとするのが現状である。
【0006】しかしながら、原紙に針葉樹パルプを高率
配合したり、顔料と接着剤を主成分とする水性組成物
(以後、塗料と称す)中に澱粉を高率配合すると、紙腰
(剛度)は高くなるものの、一方で塗被紙面の平滑性や
光沢が低下するといった難点が付随する。そこで、その
ような欠点を回避するために、塗料中にTgの高い共重
合体ラテックスを接着剤として高率配合することで剛度
改善(紙腰を強める)の手段とすることが多かった。な
お、Tgの高い共重合体ラテックスを接着剤として使用
した場合には、その特性上、より優れた光沢を発現させ
るために、例えば特開昭53−7964号公報に開示さ
れているように、グロスキャレンダーあるいはソフトキ
ャレンダーと呼ばれる100℃以上の高温キャレンダー
に当該塗被紙を通紙し、加圧処理して仕上げられる。
【0007】他方、Tgの高い共重合体ラテックスを使
用すると、接着強度が低下する傾向にあり、その結果、
塗被層の一部剥離といった不具合が生じる。そこで、そ
のような不具合を改善するために、例えば特開昭56−
68188号公報には、Tgが38℃以上の共重合体ラ
テックスとTgが5〜25℃の共重合体ラテックスとを
併用使用することが提案されている。しかしながら、こ
のような提案による方法であっても、高いTgの共重合
体ラテックスに十分な接着強度を発現させるためには、
高温キャレンダーの処理条件を強くする必要がある。そ
の結果、得られる塗被紙の印刷適性やキャレンダー操業
性が低下するといった難点がある。
【0008】ここで、高温キャレンダーの操業について
付記すると、このキャレンダー処理は前記した共重合体
ラテックス等の熱可塑性物質を含有する塗被層を設けた
紙匹を高温金属ロールと弾性ロールからなるキャレンダ
ーニップ部を通過させて処理するものである。即ち、紙
匹に付加される高温、高圧によって前記共重合体ラテッ
クスを可塑化させて塗被層中の顔料を効果的に配向させ
たり、あるいは金属ロール表面を写し取ることで、高光
沢を有する塗被紙を得ようとする作業である。一方、こ
のような高温と加圧手段を取ると、高温の金属ロールや
弾性ロールの表面に塗被層が貼り付いたり、塗被層の一
部がロール表面に剥ぎ取られて、製品価値を低下させた
り、ロール汚れを誘発させるなど操業性を低下させるこ
とが多かった。
【0009】なお、前記の如きロール汚れやロール表面
への貼り付きを防止する方法として、塗料中にワックス
類、脂肪酸類、脂肪酸塩類、シリコーン樹脂などの離型
剤を添加したり、あるいは前記離型剤を上記ロール表面
に直接塗布することも行われている。しかし、このよう
な手段を取ると、過剰の離型剤がロール表面に蓄積し、
汚れの原因となったり、塗被紙の光沢を低下させるとい
った難点が付随する。上記の如き理由より、一般に市販
されている、所謂スーパーアート紙やアート紙と呼ばれ
る高光沢印刷用塗被紙は、光沢や平滑性の点では優れる
ものの、一方で本発明が所望とする高い剛度を有する製
品は未だに得られていない。
【0010】次いで、剛度について補足すると、紙の剛
度を示す指標の1つとして、JISP8143のA法が
規定されている。この方法はクラーク法とも呼ばれ、紙
を手(指)で持ち上げた場合の手触り感(重厚さ)に合
う評価法として知られているものである。そして、この
クラーク法は紙を測定したときの突き出し長さL(単
位:cm)を3乗して100で割った値を剛度(剛度=
3 /100)と規定している。因みに、本発明では、
製品の縦、横目における突き出し長さLの平均値(単
位:mm表示)をもって剛度と定義するものである。
【0011】また、光沢度はJIS P8142に準拠
して測定される数値で表すのが普通であり、本発明では
この光沢度が75%以上である高光沢度を呈する製品を
対象とするものである。即ち、このような光沢度を呈す
る両面塗被紙は通常は相当に加圧処理されて光沢が付加
されているものである。他方、このような両面塗被紙の
剛度は感覚的に低く、手肉感(重厚さ)の貧弱なものが
多いのが実状である。例えば、一般に市販されている、
所謂スーパーアート紙、あるいはアート紙と呼ばれてい
る製品について、本発明者らは前記した如く本発明で特
定する剛度Lを測定した結果、米坪が100〜110g
/m2 程度のものの剛度L(mm)は概略150〜17
2mm、125〜135g/m2 程度のもので、162
〜200mm、さらに155〜165g/m2 程度のも
のでは、210〜238mmといった値(注:値が大き
い程、剛度が高い)を示す。勿論、これら製品の光沢度
はいずれもJIS P8142に準拠して測定した値で
75%を越えるものばかりである。そして、いずれの製
品も高光沢、高平滑を呈する割りには、手肉感(重厚
さ)に乏しいものが多い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の高
光沢印刷用両面塗被紙については、強い条件(高温、高
圧)でのキャレンダー処理等が施される関係もあり、そ
の紙面光沢や平滑性には優れるものの、一方で重厚感に
欠けるきらいがある。紙面の光沢や平滑性を改善するこ
とと、塗被紙のもつ重厚感、所謂剛度(紙腰)との間に
は相反する傾向が強く、両者をバランスさせて共に改善
する方法が未だに見つかっていないのが実状である。本
発明者らは、このような高光沢印刷用塗被紙の抱える難
点を解決するべく、鋭意検討を重ねてきた。その結果、
本発明は印刷用両面塗被紙に関し、特に特定の剛度を有
し、かつその塗被層面を水銀ポロシメーターで測定した
ときに、特定の空隙(微細孔)の規定範囲における、そ
れら空隙容積の容量を特定することによって、高剛度と
優れた光沢および平滑性、さらに優れた印刷適性(吸水
着肉性、インキ乾燥性等)を具備する塗被紙を提供する
ものである。
【0013】
〔ここに、L=両面塗被紙の縦目および横目におけるクラーク突出し長さの平均値(単位:mm)、X=製品米坪(g/m2 )である〕
【0014】上記の如く特定される物性を満足し、かつ
優れた印刷適性を有する高光沢両面塗被紙を得るための
より好ましい具体的手段(態様)は、原紙上に顔料と接
着剤を主成分とする下塗り用水性組成物および上塗り用
水性組成物を塗被、乾燥して複層塗被層を設け、さらに
上塗り塗被層が設けられた後、100℃以上の高温キャ
レンダーに通紙して加圧処理されてなる印刷用両面塗被
紙であり、特に該下塗り用水性組成物の接着剤として、
ガラス転移温度が30℃以上の共重合体ラテックスが下
塗り用水性水性組成物の全顔料に対して固形分対比で1
5重量%以上含有せしめられ、さらに上塗り用水性組成
物の顔料として、サチンホワイトが上塗り用水性組成物
の全顔料に対し、5〜20重量%含有せしめられ、かつ
接着剤として、ガラス転移温度が25〜60℃の酢酸ビ
ニル系共重合体が上塗り用水性組成物の全顔料に対し、
8〜20重量%含有せしめられてなる印刷用両面塗被紙
である。
【0015】
〔ここに、L=両面塗被紙の縦目および横目におけるクラーク突出し長さの平均値(単位:mm)、X=製品米坪(g/m2 )である〕
【0016】なお、本発明では、塗被紙製品の縦目、横
目における突き出し長さLを測定し、その平均値を塗被
紙の剛度L(単位:mm)とした場合に、紙腰の強さ
(剛度)と手触り感(重厚さ)との相関関係が十分に得
られることを確認でき、上記したように塗被紙の縦目、
横目における突き出し長さの平均値(L:mm)を剛度
と定義するものである。
【0017】上記したように、本発明の特徴である特定
の剛度(L)と空隙容積を満足し、かつ優れた印刷適性
を有する塗被紙を得る方法については、格段に限定する
ものではないが、特に好ましい実施態様としては以下の
通りである。即ち、本発明が所望とする優れた効果を呈
する塗被紙は、原紙上に顔料と接着剤を主成分とする下
塗り用水性組成物および上塗り用水性組成物を塗被、乾
燥して複層塗被層を設け、さらに上塗り塗被層が設けら
れた後、100℃以上の熱キャレンダーに通紙して加圧
処理されてなる印刷用両面塗被紙において、該下塗り用
水性組成物の接着剤として、Tgが30℃以上の共重合
体ラテックスが下塗り用水性水性組成物の全顔料に対し
て固形分対比で15重量%以上含有せしめられ、さらに
上塗り用水性組成物の顔料として、サチンホワイトが上
塗り用水性組成物の全顔料に対し、5〜20重量%含有
せしめられ、かつ接着剤として、Tgが25〜60℃の
酢酸ビニル系共重合体が上塗り用水性組成物の全顔料に
対し、8〜20重量%含有せしめられたことを特徴とす
る印刷用両面塗被紙である。
【0018】本発明は、前記したように、特定の材料構
成になる下塗り、および上塗り用水性組成物(以後、単
に塗料と称す)の複層塗工になる塗被層を設けた後、1
00℃以上の熱キャレンダーに通紙し、加圧仕上げする
ことによって、特に効果的に所望とする印刷用両面塗被
紙を得るものである。そして、高品質の印刷用両面塗被
紙を得るためには、下塗り用塗料の接着剤として、Tg
が30℃以上の共重合体ラテックスが下塗り用塗料中の
顔料に対し、固形分対比で15重量%以上含有せしめら
れ、さらに上塗り用塗料中に顔料としてサチンホワイト
が上塗り用塗料の全顔料に対し固形分対比で5〜20重
量%含有せしめられ、かつ接着剤として、Tgが25〜
60℃の酢酸ビニル系共重合体が上塗り用塗料の全顔料
に対し、固形分対比で8〜20重量%含有せしめられて
いることが重要である。なお、本発明において、高温キ
ャレンダーに通紙して仕上げた後の両面塗被紙の物性
値、即ち、JIS P8118に準拠して測定した密度
が1.15〜1.35g/cm3 、塗被層面のJIS
P8142に準拠して測定した光沢度が75%以上、お
よびJ.TAPPI紙パルプ試験方法No.5A法のス
ムースター平滑度計による測定値で15mmHg以下で
あるような物性値を示すように仕上げると、特に所望と
する高品質の印刷用両面塗被紙が得られ易い。
【0019】本発明は前記したクラーク法により測定し
た塗被紙の縦目、横目における突き出し長さの平均値
(L)が(1)式を満たし、かつ塗被層面の水銀ポロシ
メーターで測定した0.03〜0.3μmにおける空隙
容積が9.00cc/m2 〜11.50cc/m2 を満
足するように仕上げることで、高平滑、高光沢を呈し、
さらに高剛度、所謂重量感(高級感)を呈するのは勿
論、印刷適性(吸水着肉性、インキ乾燥性)に優れる両
面塗被紙が得られることを初めて見出し、本発明を完成
するに至った。
【0020】上記(1)式で定義される剛度(L値)は
製品米坪が大きくなる程、当然高くなるが、特に本発明
に係る塗被紙の場合、従来品(同等米坪品)に比較し、
大きい値を示し、極めて重厚感のある製品となる。な
お、このような高いL値を有する製品を得るための好ま
しい実施態様の1つが、前記した複層塗被層、即ち下塗
り塗被層および上塗り塗被層に配合した特定の高Tg共
重合体ラテックスの作用効果にある。
【0021】即ち、下塗り用塗料に配合される接着剤と
してTgが30℃以上、好ましくは30℃以上、45℃
以下の共重合体ラテックスを塗料中の顔料に対し、固形
分対比で15重量%以上、好ましくは15〜30重量%
で配合される。因みに、Tgが30℃未満、あるいは配
合量が15重量%未満の場合は、所望の剛度が得られな
い虞れがあり、一方、配合量が30重量%を越えるか、
あるいはTgが45℃を越えるような共重合体ラテック
スを配合すると、塗被層の空隙容積が小さくなる傾向に
あり、インキ乾燥性や吸水着肉性が悪化し、印刷適性を
低下させる虞れがある。なお、高Tg共重合体ラテック
スはそれ自体が硬い性質を有しており、高熱により可塑
性を示すものの、冷却後は被膜形状を維持すると同時に
塗被層を固くする結果、剛度が高められるものである。
【0022】また、本発明では、上塗り用塗料中にもT
gが25〜60℃の酢酸ビニル系共重合体を顔料に対
し、8〜20重量%配合することによって、剛度をより
一層高めるものである。要するに、下塗りおよび上塗り
塗被層の接着剤として、いずれも高Tg共重合体ラテッ
クスを配合することで、従来の製品では得られていない
極めて高い剛度を得るものである。上塗り用塗料へ配合
する上記高Tgの酢酸ビニル系共重合体の目的は剛度を
高くする以外に、印刷適性(特に、吸水着肉性)の改善
を図ることにある。因みに、酢酸ビニル系共重合体のT
gが25℃未満の場合には、剛度を高める効果が少なく
なり、一方60℃を越えるようなものはオフセット印刷
時の吸水性不良や接着強度の低下を招く虞れがあり好ま
しくない。なお、共重合体ラテックスのTgの調整は、
共重合体ラテックスを構成するモノマー成分の種類や配
合比率を適宜操作することで行うことができる。上述し
たように、本発明では2層構成になる塗被層の各塗被層
に高Tg共重合体ラテックスを配合することで、剛度を
高め、かつ上塗り塗被層中に高Tgの酢酸ビニル系共重
合体を配合することで剛度の向上は勿論、印刷適性の改
善がより効果的に図られるものである。
【0023】次に、本発明におけるもう1つの重要な要
素としては、水銀ポロシメーターで測定した塗被層面に
おける微細孔0.03〜0.3μmにおける空隙容積が
9.00cc/m2 〜11.50cc/m2 を満足する
ことにある。即ち、一般に印刷用塗被紙はパルプ繊維を
主体とする原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被層
を設けて仕上げられている。その場合、原紙層はパルプ
繊維の網目構造を取り、顔料塗被層は原紙の網目構造を
被覆して緻密な層構成をとることで、最終製品としての
白紙外観や印刷適性の改善効果を出すための働きをして
いる。しかも、通常の印刷用塗被紙は最終仕上げ段階で
スーパーキャレンダーやソフトキャレンダー等の加圧処
理機でその表面を高平滑化したり、高光沢を付加して仕
上げられる。そして、これら繊維の網目構造や塗被層を
ミクロ的に観察すると、繊維層には微細孔(例えば、大
きいものでは数10μm、場合によっては数100μm
も存在する)が存在し、他方顔料塗被層は極めて小さい
粒子径の顔料および接着剤を主成分とする水性組成物で
繊維の網目層を被覆し、かつ繊維の凹凸を補正する役目
をしているので、塗被層表面における微細孔は繊維の網
目構造における微細孔に比較し、極めて小さいものであ
り、その大きさは最も大きいものでも0.5μm以下で
ある。そして、印刷仕上がり、所謂印刷効果に影響を及
ぼすものは、この塗被層を構成する顔料や接着剤そのも
のの他に、塗被層表面に存在する微細孔である。
【0024】塗被層表面に存在する微細孔は印刷インク
を適宜吸収することで多色印刷が施される。ところで、
仮に塗被層面に全く微細孔が存在せずにフィルム状の層
だとすると、インキの層内への浸透に時間がかかり過ぎ
て、満足な印刷が出来なくなる。したがって、適宜微細
な孔が存在することで効果的に印刷インキが塗被層内へ
浸透することでバランスされているものである。他方、
微細な孔であっても多すぎると、インキの浸透が進みす
ぎて、印刷時間等には問題はないが、インキが層内部へ
浸透し過ぎるために、経時により印刷光沢が低下し、印
刷効果が下がり好ましくない。上記の観点から、種々検
討を重ねた結果、本発明では、水銀ポロシメーターで測
定した塗被層面における微細孔0.03〜0.3μmの
空隙容積が9.00cc/m2 〜11.50cc/m2
となるように塗被層を仕上げると、極めて優れた印刷効
果および印刷適性を呈する製品が得られることを見出し
たのである。
【0025】因みに、微細孔0.03μm未満といった
極めて小さい空隙については、印刷時のインキ浸透には
余り影響がなく、他方0.3μmを越えるような空隙は
通常に仕上げた塗被層中には殆ど存在せず、それ以上の
大きな空隙については原紙に存在する微細孔であり、印
刷効果に強い影響をもつ塗被層とは関係の少ないもので
ある。さらに、付記すると、塗被層に存在する微細孔の
殆どは0.3μm以下であるといえる。また、本発明で
は、前記したように微細孔0.03μm〜0.3μmの
空隙容積が9.00cc/m2 〜11.50cc/m2
となるように設定すると極めて優れた印刷効果を呈する
ものである。因みに、9.00cc/m2 未満の場合に
はインキ吸収性が低下し、結果としてインキ乾燥性が悪
化し、他方、11.50cc/m2 を越えると、インキ
が浸透し易くなり、結果としてインキ光沢が無くなり、
いずれにしても印刷適性が低下するので好ましくない。
したがって、上記した如き特定の空隙容積となるように
塗被層面を調整することにより、本発明が所望とする優
れた効果が得られる。
【0026】なお、塗被層の特定微細孔の空隙容積を上
記の如き範囲に調整する方法については特に限定するも
のではないが、例えば塗被層を構成する塗料中にサチン
ホワイトを配合し、キャレンダー条件(操作)等を組み
合わせることで、所要の値を得ることができる。サチン
ホワイトの配合量は上塗り塗被層中に顔料として、上塗
り塗被層の全顔料に対し5〜20重量%で調節される。
因みに、5重量%未満では所望の空隙容積が得られ難
く、他方20重量%を越えると、インキ光沢の低下や、
熱キャレンダーロールへの貼り付き、さらには塗料調製
等に難点を生じ易く好ましくない。さらに、顔料や接着
剤の種類、顔料と接着剤との組合わせ、あるいは加熱キ
ャレンダー条件等によっても空隙容積は変わるので、品
質バランスとの調整を図りながら、適宜調整して所望の
空隙容積を得ることになる。
【0027】本発明では、さらに得られる製品の物性
値、即ち、JIS P8118に準拠して測定した密度
が1.15〜1.35g/cm3 、JIS P8142
に準拠して測定した光沢度が75%以上、およびJ.T
APPI紙パルプ試験法No.5Aに準拠して測定した
平滑度(スムースター平滑度)が15mmHg以下に仕
上げることで、本発明が目的とする、高剛度、高光沢、
高平滑性および極めて優れた印刷適性および印刷作業性
を有する印刷用両面塗被紙を効率良く得ることができ
る。なお、上記特定の密度や平滑度、さらに光沢度を得
る方法は、高温キャレンダーの設定条件、あるいは下、
上塗り塗被層を構成する材料の選択や配合量を適宜調整
することでもバランスさせることができ、特に限定され
るものではない。
【0028】本発明において、下塗り用塗料の顔料とし
ては特に限定されるものではないが、例えばカオリン、
焼成クレー、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、タ
ルク等の無機顔料およびプラスチックピグメント等の有
機顔料の1種および2種以上が適宜併用して使用され
る。特にカオリン、焼成クレー、水酸化アルミニウム等
が塗被層に空隙を付与する上で有効である。また、接着
剤としては、前記したTgが30℃以上の共重合体ラテ
ックスとして、例えばスチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体
ラテックス、あるいはアクリル系共重合体等が例示され
る。さらに、上記共重合体ラテックスでTgが30℃未
満のもの、カゼイン、合成蛋白等の蛋白類、ポリビニル
アルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミ
ン樹脂等の合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、熱化学変成澱
粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース等のセルロース誘導体等の如き一般
に公知公用の接着剤も適宜併用できる。
【0029】次いで、上塗り用塗料の顔料としては前記
したサチンホワイトの他に、例えばカオリン、炭酸カル
シウム、タルク、水酸化アルミニウム等の無機顔料、ポ
リスチレン、エポキシ樹脂、スチレン−アクリル共重合
体樹脂等の有機顔料等通常の塗被紙製造分野で使用され
る顔料の1種以上を選択して使用できる。また、上塗り
塗被層の接着剤としては、前記した如く特定の酢酸ビニ
ル系共重合体以外に、本発明の効果を損なわない程度に
従来から使用されている共重合体ラテックス、例えばス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエ
ン系共重合体ラテックス、さらにはカゼイン、大豆蛋白
等の蛋白類、ポリビニルアルコール、メラミン樹脂等の
合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、熱化学変性澱粉等の澱粉
類等の如き通常の接着剤が適宜選択使用される。
【0030】なお、下、上塗り用塗料へ配合される全接
着剤量は、下塗り用塗料では、顔料に対し、固形分対比
15〜25重量%で調整される。一方、上塗り用塗料で
は、顔料に対し、固形分対比8〜25重量%で調整され
る。また、下塗り用塗料、および上塗り用塗料を形成す
る塗料中には、必要に応じて消泡剤、着色剤、離型剤、
流動変性剤、防腐剤等の各種助剤を適宜添加することも
できる。
【0031】上記の如き条件で調製された下、上塗り塗
被層用塗料の原紙への塗工方法については特に限定され
るものではなく、例えばブレードコーター、エアナイフ
コーター、ロールコーター、バーコーター等の塗工装置
を設けたオンマシン、あるいはオフマシンコーターによ
って塗被される。
【0032】原紙としては一般の印刷用塗被紙に使用さ
れる米坪30〜300g/m2 程度の原紙が用いられる
が、本発明の場合、特に原紙米坪が140g/m2
下、好ましくは110g/m2 〜30g/m2 の原紙を
使用した場合に本発明が所望とする極めて優れた作用効
果が得られる。なお、30g/m2 未満の薄物原紙で
は、必然的に原紙の紙力が弱くなり、満足な生産ができ
ない虞れがある。一方、140g/m2 を越えるような
厚物原紙の場合は当初から紙腰の強い状態であり、それ
以上剛度を高める必要性がない。
【0033】原紙への下塗り用塗料の塗被量は、製品の
空隙容積、紙腰(剛度)あるいは白紙品質、印刷品質、
塗工適性等を考慮すると5g/m2 〜20g/m2 程度
で調節することが望ましい。次いで、上塗り用塗料の塗
被量は、製品の印刷適性(吸水着肉性やインキ乾燥性)
および品質(インキグロスと平滑性)等を考慮すると、
12g/m2 〜25g/m2 程度で調節される。なお、
塗工後の塗被層の乾燥については、蒸気乾燥、熱風乾
燥、ガスヒーター加熱、電気ヒーター加熱、赤外線ヒー
ター加熱等、塗被紙製造分野で従来使用されている各種
の乾燥方法が適宜使用される。
【0034】本発明では、上記の如く下、上塗り用塗料
を塗被、乾燥して得られる塗被紙を100℃以上の高温
キャレンダーを使用して通紙処理を行い、高品質の両面
塗被紙に仕上げるものである。この場合のキャレンダー
については特に限定するものではないが、例えばスーパ
ーキャレンダー、グロスキャレンダー、ソフトキャレン
ダー等の金属ロールまたはドラムと弾性ロールからなる
各種キャレンダーがオンラインやインラインまた、オフ
ラインの状態で適宜使用される。その場合、金属ロール
の表面温度としては100〜300℃、製品品質、キャ
レンダー操業性等を考慮すると、100〜200℃での
温度範囲がより望ましい。また、弾性ロールについては
高温、高圧下での耐久性、および耐熱性に耐え得るもの
であって、かつ高光沢、高平滑性を付与できることが重
要であり、ショアーD硬度で85〜95度、またその表
面粗さとしてRmaxが5μm以下、好ましくは3μm
以下、より好ましくは1μm以下にまで研磨した樹脂ロ
ールが使用される。
【0035】本発明の所望とする製品をより効率良く得
るために、仕上げ後の両面塗被紙の密度が1.15〜
1.35g/cm3 となるように、高温キャレンダー処
理が施される。因みに、密度が1.15g/cm3 未満
の場合、所望とする光沢や平滑性が得られず、さらには
塗被層の接着強度が低下する虞れがある。一方、1.3
5g/cm3 を越えると、塗被層が緻密化し過ぎて顔料
間の空隙が大幅に減少し、所望とするポロシティーが得
られず、吸水着肉性の悪化やインキ乾燥性不良等印刷適
性や印刷作業性への悪影響が懸念される。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。勿論、本発明はそれらの範囲に限定されるもので
はない。また、例中の「部」および「%」は特に断らな
い限り、それぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
なお、各評価項目および評価基準は下記の通りである。
そして、得られた結果を表1に示した。
【0037】〔共重合体ラテックスのガラス転移点〕共
重合体ラテックスを室温で乾燥してフィルムを作成し、
示差熱走査熱量計(DSC−8230D/リガク:昇温
速度10℃/分)を用いて測定した。
【0038】〔密度〕JIS P8118に準拠して測
定した。
【0039】〔白紙光沢〕JIS P8142に準拠し
て測定した。
【0040】〔平滑度〕JAPAN TAPPI紙パル
プ試験法No.5Aに準拠して測定した。
【0041】〔剛度〕JIS P8143のA法に準拠
して、サンプルの縦目および横目の突き出し長さを測定
し、その平均値を突出し長さL(剛度:mm)で示し
た。
【0042】〔空隙容積〕PMI(POROUS MA
TERIALS INC.)社製の水銀ポロシメーター
(西華産業)を使用して、紙片1グラムを採集し、測定
を行った後、0.03〜0.3μmにおける空隙容積を
積算し、製品1m2 当たりの空隙容積に換算した値で示
した。
【0043】〔インキ乾燥性〕RI印刷適性評価機(明
製作所)を用い、オフセット枚葉印刷用墨インキ0.5
ccを展色して印刷し、印刷60秒後に上質紙を印刷面
に一定圧力で接着して上質紙へのインキ転移(セットオ
フ)状況を以下の基準(5点法)で評価した。 5 ; セットが非常に速く、オフセット枚葉印刷の高
速印刷にも対応でき、スプレーパウダーの量を多くする
必要がなく、裏移りの問題がないレベル。 4 ; セットが速く通常印刷ではスプレーパウダーの
量を多くする必要がなく、裏移りの問題がないレベル。 3 ; 標準レベル。 2 ; セットがやや遅く、スプレーパウダーを多くす
る必要があるが印刷条件の調整により、印刷可能なレベ
ル。 1 ; セットが遅く、オフセット印刷としては使用不
可能なレベル。
【0044】〔吸水着肉性〕RI印刷適性評価機(明製
作所)を用い、オフセット枚葉印刷用墨インキ0.5c
cを展色して印刷し、印刷60秒後に上質紙を印刷面に
一定圧力で接着して上質紙へのインキ転移(セットオ
フ)状況を以下の基準で評価した。 5 ; オフセット枚葉印刷にては高速印刷および高精
細印刷にまで耐えれ、かつ湿し水が増えても吸水着肉性
は極めて良好なレベル。 4 ; オフセット枚葉印刷にては高速印刷に対応で
き、吸水着肉性も良好なレベル。 3 ; 標準レベル。 2 ; 吸水着肉性がやや劣るが、オフセット印刷にて
湿し水の量、印刷スピードを制限すれば印刷可能なレベ
ル。 1 ; 吸水着肉性が劣り、オフセット印刷としては使
用困難なレベル。
【0045】実施例1 〔下塗り工程〕 (下塗り用塗料の調製)顔料としてカオリン(商品名:
UW−90/エンゲルハード社)90部とカルシウム
(商品名:FMT−90/ファイマテック社)10部使
用し、分散剤として顔料に対してポリアクリル酸ソーダ
を0.2部添加し、コーレス分散機を用いて固形分濃度
が70%の顔料スラリーを調製した。かくして得られた
スラリーに高Tgラテックスとして、Tgが35℃のス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:P−
5980/住化A&L社)を固形分概算で18部、リン
酸エステル化澱粉(商品名:エースP260/王子コー
ンスターチ社)の濃度30%にて調製したものを固形分
概算で(商品名:エースP260/王子コーンスターチ
社)を1.5部、さらに水を加えて固形分濃度60%の
塗料を調製した。
【0046】(塗工)次いで、上記で調製した塗料を中
性抄紙で抄造された米坪76g/m2 の上質原紙上に、
乾燥後の塗被量が片面当たり10g/m2 となるよう
に、熱風温度が150℃の熱風乾燥機を備えたブレード
コーターを用いて両面に塗被、乾燥して米坪96g/m
2 の下塗り塗被紙を得た。
【0047】〔上塗り工程〕 (上塗り用塗料の調製)顔料としてサチンホワイト(商
品名:SW−BL/白石工業社)10部、カオリン(商
品名:ミラクリプスPG/エンゲルハード社)60部、
アラゴナイト系軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−1
23CS/奥多摩工業社)25部、および有機顔料(商
品名:ローペイクHP−91/ローム&ハース社)5部
を使用し、分散剤としてポリアクリル酸ソーダを顔料に
対し、固形分対比で0.2部、水酸化ナトリウム0.2
部を添加し、コーレス分散機を用いて固形分濃度が65
%の顔料スラリーを調製した。
【0048】かくして得られた顔料スラリーに、Tgが
30℃の酢酸ビニル系共重合体ラテックス(商品名:レ
ジン225ー5099/日本エヌエスシー社)を12
部、Tgが0℃のスチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス(商品名:0632/日本合成ゴム社)7部、およ
びリン酸エステル化澱粉(商品名:エースP260/王
子コーンスターチ社)1.5部(各々、固形分換算)、
さらに水を加えて固形分濃度53%の塗料を調製した。
【0049】(塗工)次いで、上記で得られた塗料を、
前述の下塗り塗被紙(96g/m2 )に、乾燥後の塗被
量が片面当たり16g/m2 となるように、熱風温度が
170℃の熱風乾燥機を備えたブレードコーターを用い
て両面に塗被、乾燥した。
【0050】〔ソフトキャレンダー仕上げ〕かくして得
られた、片面2度塗りの両面塗被紙を、表面温度が13
0℃のクロムメッキ仕上げした金属ロールとショアーD
硬度が91°の樹脂製弾性ロールの構成になるニップ部
に、表、裏それぞれの面が2回ずつ金属面に接触するよ
うに通紙(線圧250KN/m,速度500m/分)し
て高光沢印刷用両面塗被紙を得た。得られた両面塗被紙
の品質評価を行い、その結果を表1に示す。
【0051】実施例2 実施例1において、サチンホワイトの配合率を5部に
し、カオリン(商品名;ミラクリプスPG/エンゲルハ
ード社)を65部に変更した以外は実施例1と同様にし
て両面塗被紙を得た。かくして得られた両面塗被紙の品
質評価結果を表1に示す。
【0052】実施例3 実施例1の上塗り用塗料調製において、酢酸ビニル系共
重合体の配合率を18部に変更した以外は実施例1と同
様にして両面塗被紙を得た。かくして得られた両面塗被
紙の品質評価結果を表1に示す。
【0053】実施例4 実施例1の上塗り塗料の調製において、使用した酢酸ビ
ニル系共重合体に代えて、Tgが44℃の酢酸ビニル系
共重合体(商品名;プライマルP−310/ロームアン
ドハース社)に変更した以外は実施例1と同様にして両
面塗被紙を得た。かくして得られた両面塗被紙の品質評
価結果を表1に示す。
【0054】実施例5 実施例1のソフトキャレンダー仕上げにおいて、加熱ロ
ール温度を130℃から150℃に変更した以外は実施
例1と同様にして両面塗被紙を得た。かくして得られた
両面塗被紙の品質評価結果を表1に示す。
【0055】比較例1 実施例1の下塗り塗料の調製において、Tgが35℃の
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:P
−5980/住化A&L社)をTgが0℃のスチレン−
ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:0632/日
本合成ゴム社)に変更した以外は実施例1と同様にして
両面塗被紙を得た。かくして得られた両面塗被紙の品質
評価結果を表1に示す。
【0056】比較例2 実施例1の上塗り塗料の調製において、サチンホワイト
(顔料)10部を全量カオリン(ミラクリプスPG)に
移行し、ミラクリプスPGを75部とした以外は実施例
1と同様にして両面塗被紙を得た。かくして得られた両
面塗被紙の品質評価結果を表1に示す。
【0057】比較例3 実施例1の上塗り塗料の調製において、酢酸ビニル系共
重合体をスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商
品名:0632/日本合成ゴム社)に全量変更した以外
は実施例1と同様にして両面塗被紙を得た。かくして得
られた両面塗被紙の品質評価結果を表1に示す。
【0058】比較例4 実施例1の上塗り塗料の調製において、使用した酢酸ビ
ニル系共重合体をガラス転移点が20℃の酢酸ビニル系
共重合体(商品名;モビニール630/ヘキスト合成
社)に変更した以外は実施例1と同様にして両面塗被紙
を得た。かくして得られた両面塗被紙の品質評価結果を
表1に示す。
【0059】比較例5 実施例1において下塗り層を設けず、上塗り塗被層を片
面当たり28g/m2にした以外は実施例1と同様に両
面塗被紙を得た。かくして得られた両面塗被紙の品質評
価結果を表1に示す。
【0060】比較例6 実施例1において、ソフトキャレンダーによる通紙仕上
げに際し、金属ロール温度を50℃とした以外は実施例
1と同様にして両面塗被紙を得た。かくして得られた両
面塗被紙の品質評価結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明の実施
例に係る塗被紙は、高光沢、高平滑性の塗被層面を有
し、かつ剛度が極めて高く(重厚感に優れる)、インキ
乾燥性や吸水着肉性等の印刷適性に優れる印刷用両面塗
被紙であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被
    層を設けてなる印刷用両面塗被紙において、該両面塗被
    紙のJIS P8143のA法に準拠して測定したクラ
    ーク突出し長さの縦目および横目における平均値Lが下
    記(1)式を満足し、かつ該両面塗被紙を水銀ポロシメ
    ーターで測定したときの0.03〜0.3μmにおける
    空隙容積が9.00cc/m2 〜11.50cc/m2
    であることを特徴とする印刷用両面塗被紙。 L > 1.28X + 40 (1) 〔ここに、L=両面塗被紙の縦目および横目におけるク
    ラーク突出し長さの平均値(単位:mm)、X=製品米
    坪(g/m2 )である〕
  2. 【請求項2】原紙上に顔料と接着剤を主成分とする下塗
    り用水性組成物および上塗り用水性組成物を塗被、乾燥
    して複層塗被層を設け、さらに上塗り塗被層が設けられ
    た後、100℃以上の熱キャレンダーに通紙して加圧処
    理されてなる印刷用両面塗被紙において、該下塗り用水
    性組成物の接着剤として、ガラス転移温度が30℃以上
    の共重合体ラテックスが下塗り用水性水性組成物の全顔
    料に対して、固形分対比で15重量%以上含有せしめら
    れ、さらに上塗り用水性組成物の顔料として、サチンホ
    ワイトが上塗り用水性組成物の全顔料に対し、5〜20
    重量%含有せしめられ、かつ接着剤として、ガラス転移
    温度が25〜60℃の酢酸ビニル系共重合体が上塗り用
    水性組成物の全顔料に対し、8〜20重量%含有せしめ
    られたことを特徴とする請求項1に記載の印刷用両面塗
    被紙。
  3. 【請求項3】印刷用両面塗被紙のJIS P8118に
    準拠して測定した密度が1.15〜1.35g/c
    3 、JIS P8142に準拠して測定した光沢度が
    75%以上、さらにJ.TAPPI紙パルプ試験法No.
    5A法に基づく平滑度(スムースター平滑度計)が15
    mmHg以下である請求項1または請求項2に記載の印
    刷用両面塗被紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501382A (ja) * 2002-10-01 2006-01-12 エスエーピーピーアイ ネザーランズ サーヴィシーズ ビー.ヴイ コーティングされた印刷シート及びその製造方法
JP2006132012A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Daio Paper Corp 塗工紙の製造方法及び製造設備
JP2009174113A (ja) * 2003-06-30 2009-08-06 Oji Paper Co Ltd 塗工紙
KR20180067526A (ko) 2015-09-03 2018-06-20 니뽄 세이시 가부시끼가이샤 도공지, 도공 기재, 및 잉크 건조성의 평가 방법

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