JPH11248652A - X線回折測定法およびx線回折装置 - Google Patents
X線回折測定法およびx線回折装置Info
- Publication number
- JPH11248652A JPH11248652A JP4932198A JP4932198A JPH11248652A JP H11248652 A JPH11248652 A JP H11248652A JP 4932198 A JP4932198 A JP 4932198A JP 4932198 A JP4932198 A JP 4932198A JP H11248652 A JPH11248652 A JP H11248652A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- rays
- divergent
- measuring
- measured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で単結晶の結晶方位を測定するこ
とが可能なX線回折測定法およびX線回折装置を提供す
る。 【解決手段】 測定対象物12に照射するX線として発
散X線を用いる。遮蔽体10にて発散X線を遮る位置を
変化させることにより回折X線の強度の変化をX線検出
器14にて観測する。ブラッグ角θBで測定対象物12
に入射するX線が回折X線の大部分であるので回折X線
の強度が急激に変化する遮蔽体10の位置より結晶方位
が判別できる。
とが可能なX線回折測定法およびX線回折装置を提供す
る。 【解決手段】 測定対象物12に照射するX線として発
散X線を用いる。遮蔽体10にて発散X線を遮る位置を
変化させることにより回折X線の強度の変化をX線検出
器14にて観測する。ブラッグ角θBで測定対象物12
に入射するX線が回折X線の大部分であるので回折X線
の強度が急激に変化する遮蔽体10の位置より結晶方位
が判別できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線回折測定方
法およびX線回折装置に関し、より特定的には、平面の
断面を有する単結晶の結晶方位をその平面部においてX
線回折を用いて測定するX線回折測定方法およびX線回
折装置に関する。
法およびX線回折装置に関し、より特定的には、平面の
断面を有する単結晶の結晶方位をその平面部においてX
線回折を用いて測定するX線回折測定方法およびX線回
折装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路を形成する半導体装置に使用さ
れる半導体ウェハや水晶振動子等の単結晶は特定の結晶
面に沿った表面を持つように切断、研磨されている。し
かし、この表面と結晶面とのなす角度は製造上何らかの
誤差を含んでおり、表面と結晶面とのなす角度の測定が
要求されている。この角度の測定精度は10秒(1秒=
1/3600°)以内が必要であり、X線回折法で測定
する。
れる半導体ウェハや水晶振動子等の単結晶は特定の結晶
面に沿った表面を持つように切断、研磨されている。し
かし、この表面と結晶面とのなす角度は製造上何らかの
誤差を含んでおり、表面と結晶面とのなす角度の測定が
要求されている。この角度の測定精度は10秒(1秒=
1/3600°)以内が必要であり、X線回折法で測定
する。
【0003】一般に、X線を用いて結晶方位を測定する
にはX線のブラッグ反射を測定する。X線をある結晶面
にその結晶面の法線とθの角度で入射すると、 2dsinθ=nλ…(1) を満足するθで反射が生じる。これをブラッグの条件、
このときのθをブラッグ角という。(1)式でλはX線
の波長、dはその面が持つ面間隔、nは自然数である。
にはX線のブラッグ反射を測定する。X線をある結晶面
にその結晶面の法線とθの角度で入射すると、 2dsinθ=nλ…(1) を満足するθで反射が生じる。これをブラッグの条件、
このときのθをブラッグ角という。(1)式でλはX線
の波長、dはその面が持つ面間隔、nは自然数である。
【0004】試料にX線を照射すると、試料表面と結晶
格子面とが完全に平行であれば試料表面に対する入射角
がブラッグ角に等しいときにX線の反射が観測される。
格子面とが完全に平行であれば試料表面に対する入射角
がブラッグ角に等しいときにX線の反射が観測される。
【0005】X線の反射が観測される入射角がブラッグ
角と異なるときは、その差が結晶格子面と試料表面との
なす角である。
角と異なるときは、その差が結晶格子面と試料表面との
なす角である。
【0006】波長が一定の細束または平行束X線を結晶
表面に照射し、照射角度を変えていくと照射X線と結晶
格子面がブラッグ角になったときに反射が起こる。X線
の反射方向にX線検出器を設置し、反射X線強度が最大
になる照射角度を求め、その格子面の方位とブラッグ反
射を起こす照射角(以下入射角という)より結晶方位を
算出する。
表面に照射し、照射角度を変えていくと照射X線と結晶
格子面がブラッグ角になったときに反射が起こる。X線
の反射方向にX線検出器を設置し、反射X線強度が最大
になる照射角度を求め、その格子面の方位とブラッグ反
射を起こす照射角(以下入射角という)より結晶方位を
算出する。
【0007】以下図を使用して従来の測定方法について
説明する。図18は、従来の測定法によるX線回折装置
の構成を示す概略図である。
説明する。図18は、従来の測定法によるX線回折装置
の構成を示す概略図である。
【0008】このX線回折装置は、X線を発生するX線
源102と、X線源102が発生したX線を受けて回折
し単一波長化(単色化)する単結晶よりなるモノクロメ
ータ104と、モノクロメータ104により回折された
X線を受けて平行束とするスリット106、108と、
測定対象物110を設置する精密回転が可能なゴニオメ
ータ112と、試料110によって反射される回折X線
の強度を測定するX線検出器114とを備える。
源102と、X線源102が発生したX線を受けて回折
し単一波長化(単色化)する単結晶よりなるモノクロメ
ータ104と、モノクロメータ104により回折された
X線を受けて平行束とするスリット106、108と、
測定対象物110を設置する精密回転が可能なゴニオメ
ータ112と、試料110によって反射される回折X線
の強度を測定するX線検出器114とを備える。
【0009】図19は、従来の測定法における回折X線
強度とゴニオメータ112によって決定される入射角θ
との関係を示す図である。
強度とゴニオメータ112によって決定される入射角θ
との関係を示す図である。
【0010】図18、図19を参照して、入射角がブラ
ッグ角より十分小さいθ1では試料110からの回折X
線はX線検出器114では検出されないので回折X線の
受光強度は弱い。
ッグ角より十分小さいθ1では試料110からの回折X
線はX線検出器114では検出されないので回折X線の
受光強度は弱い。
【0011】ゴニオメータ112を回転させX線の入射
角θを大きくしていくと、入射角がブラッグ角付近とな
ったθ2で回折X線の受光強度が極大となる。
角θを大きくしていくと、入射角がブラッグ角付近とな
ったθ2で回折X線の受光強度が極大となる。
【0012】さらに、ゴニオメータ112を回転させる
と、入射角がθ3となる回転位置ではX線検出器114
には試料110からの回折X線はほとんど検出されなく
なり、再び回折X線の強度は弱くなる。
と、入射角がθ3となる回転位置ではX線検出器114
には試料110からの回折X線はほとんど検出されなく
なり、再び回折X線の強度は弱くなる。
【0013】以上のようにして求めた角度θ2と試料1
10の材質および面方位によって固有のブラッグ角θB
との差を求めることにより、試料表面と結晶格子面との
なす角が得られる。
10の材質および面方位によって固有のブラッグ角θB
との差を求めることにより、試料表面と結晶格子面との
なす角が得られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の測定方法では、波長が一定の細束または平行束X線
を結晶表面に照射する入射角を変えていき、反射X線強
度が最大になる入射角を求める。
来の測定方法では、波長が一定の細束または平行束X線
を結晶表面に照射する入射角を変えていき、反射X線強
度が最大になる入射角を求める。
【0015】したがってX線の試料への入射角を変える
ため試料を回転させる精密なゴニオメータが必要であ
る。
ため試料を回転させる精密なゴニオメータが必要であ
る。
【0016】しかし結晶の方位測定に必要とされる精度
は10秒であり、ゴニオメータの回転精度は1/100
0°を要求される。このため装置が大型になり、かつ迅
速な測定が困難であるという問題があった。
は10秒であり、ゴニオメータの回転精度は1/100
0°を要求される。このため装置が大型になり、かつ迅
速な測定が困難であるという問題があった。
【0017】この発明の目的は、精密ゴニオメータを使
用しないで、簡易な構成でかつ迅速に結晶方位を測定す
ることが可能なX線回折測定法およびX線回折装置を提
供することである。
用しないで、簡易な構成でかつ迅速に結晶方位を測定す
ることが可能なX線回折測定法およびX線回折装置を提
供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のX線回折
測定方法は、X線回折による結晶方位を測定する方法で
あって、測定対象物の格子面への入射角が測定対象物の
ブラッグ角となるX線を含む発散X線を発生させるステ
ップと、発散X線の発散中心から測定対象物を望む立体
角を減少させるように発散X線の一部を遮蔽体にて遮蔽
し測定用X線とするステップと、測定用X線が測定対象
物によって回折された回折X線の強度の変化を測定する
ステップとを備える。
測定方法は、X線回折による結晶方位を測定する方法で
あって、測定対象物の格子面への入射角が測定対象物の
ブラッグ角となるX線を含む発散X線を発生させるステ
ップと、発散X線の発散中心から測定対象物を望む立体
角を減少させるように発散X線の一部を遮蔽体にて遮蔽
し測定用X線とするステップと、測定用X線が測定対象
物によって回折された回折X線の強度の変化を測定する
ステップとを備える。
【0019】請求項2記載のX線回折測定方法は、請求
項1記載のX線回折測定方法の構成において、発散X線
は、X線発生手段より発生されたX線を彎曲型単結晶モ
ノクロメータにより回折して発散中心に集光して生成さ
れる。
項1記載のX線回折測定方法の構成において、発散X線
は、X線発生手段より発生されたX線を彎曲型単結晶モ
ノクロメータにより回折して発散中心に集光して生成さ
れる。
【0020】請求項3記載のX線回折測定方法は、請求
項1記載のX線回折測定方法の構成において、遮蔽体
は、回折X線の強度の変化を測定する測定手段と発散中
心と測定対象物とを含む面と直交する軸を偏心軸として
回転する。
項1記載のX線回折測定方法の構成において、遮蔽体
は、回折X線の強度の変化を測定する測定手段と発散中
心と測定対象物とを含む面と直交する軸を偏心軸として
回転する。
【0021】請求項4記載のX線回折測定方法は、請求
項1記載のX線回折測定方法において、遮蔽体は、発散
X線を遮蔽する部分の境界として、回折X線の強度の変
化を測定する測定手段と発散中心と測定対象物とを含む
面と直交する端面を有する。
項1記載のX線回折測定方法において、遮蔽体は、発散
X線を遮蔽する部分の境界として、回折X線の強度の変
化を測定する測定手段と発散中心と測定対象物とを含む
面と直交する端面を有する。
【0022】請求項5記載のX線回折装置は、線状の発
散中心から測定対象物に向けて発散X線を発生する発散
X線発生手段と、発散X線の一部を遮蔽し測定用X線と
するX線制限手段と、測定対象物に照射された測定用X
線の回折X線の強度を測定するX線測定手段とを備え、
X線制限手段は、発散X線の発散中心から測定対象物を
望む立体角を減少させるように位置を変えることができ
る発散X線の一部を遮蔽する遮蔽手段を含む。
散中心から測定対象物に向けて発散X線を発生する発散
X線発生手段と、発散X線の一部を遮蔽し測定用X線と
するX線制限手段と、測定対象物に照射された測定用X
線の回折X線の強度を測定するX線測定手段とを備え、
X線制限手段は、発散X線の発散中心から測定対象物を
望む立体角を減少させるように位置を変えることができ
る発散X線の一部を遮蔽する遮蔽手段を含む。
【0023】請求項6記載のX線回折装置は、請求項5
記載のX線回折装置において、遮蔽手段は、回折X線の
強度の変化を測定する測定手段と発散中心と測定対象物
とを含む面と直交する軸を偏心軸として回転する。
記載のX線回折装置において、遮蔽手段は、回折X線の
強度の変化を測定する測定手段と発散中心と測定対象物
とを含む面と直交する軸を偏心軸として回転する。
【0024】請求項7記載のX線回折装置は、請求項5
記載のX線回折装置において、遮蔽手段は、発散X線を
遮蔽する部分の境界として、回折X線の強度の変化を測
定する測定手段と発散中心と測定対象物とを含む面と直
交する端面を有する。
記載のX線回折装置において、遮蔽手段は、発散X線を
遮蔽する部分の境界として、回折X線の強度の変化を測
定する測定手段と発散中心と測定対象物とを含む面と直
交する端面を有する。
【0025】請求項8記載のX線回折装置は、請求項5
記載のX線回折装置の構成に加えて、発散X線発生手段
は、X線を発生するX線発生手段と、X線を受けて回折
および単色化し、発散中心に集光させる回折手段とを含
む。
記載のX線回折装置の構成に加えて、発散X線発生手段
は、X線を発生するX線発生手段と、X線を受けて回折
および単色化し、発散中心に集光させる回折手段とを含
む。
【0026】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一または相当部分を示す。
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一または相当部分を示す。
【0027】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1のX線回折測定法を用いたX線回折装置の構成を
示す概略図である。
形態1のX線回折測定法を用いたX線回折装置の構成を
示す概略図である。
【0028】図1を参照して、実施の形態1におけるX
線回折装置は、測定対象となる試料12に向けて発散X
線を発生する発散X線発生部7と、発散X線発生部7で
発生する発散X線の一部を遮蔽するX線制限部11と、
測定対象となる試料12により回折された回折X線を検
出するX線検出器14とを備える。
線回折装置は、測定対象となる試料12に向けて発散X
線を発生する発散X線発生部7と、発散X線発生部7で
発生する発散X線の一部を遮蔽するX線制限部11と、
測定対象となる試料12により回折された回折X線を検
出するX線検出器14とを備える。
【0029】発散X線発生部7は、X線を発生するX線
源2と、X線源2からのX線を受け単一波長化する彎曲
型モノクロメータ4と、単一波長化されたX線を発散X
線として照射するため集光する線状の集光領域となる細
隙6とを含む。細隙6は発散X線の発散中心となる。
源2と、X線源2からのX線を受け単一波長化する彎曲
型モノクロメータ4と、単一波長化されたX線を発散X
線として照射するため集光する線状の集光領域となる細
隙6とを含む。細隙6は発散X線の発散中心となる。
【0030】X線制限部11は、発散X線の拡がりを制
限するスリット8と、発散X線の一部を遮蔽する遮蔽体
10とを含む。
限するスリット8と、発散X線の一部を遮蔽する遮蔽体
10とを含む。
【0031】図中θは結晶格子面への入射角、θBはブ
ラッグ角、αは試料面への照射角、βは試料表面と結晶
格子面とのなす角を示す。
ラッグ角、αは試料面への照射角、βは試料表面と結晶
格子面とのなす角を示す。
【0032】図2は、実施の形態1のX線回折測定法を
説明するためのフローチャートである。
説明するためのフローチャートである。
【0033】まず始めに、ステップS2において、図1
に示した測定対象物12、X線検出器14、遮蔽体1
0、スリット8のそれぞれの位置を初期設定する。測定
対象物12に入射されるX線はスリット8で制限される
発散角に対応した入射角で測定対象物12に入射され
る。この入射角にブラッグ角が含まれるように、予め測
定対象物12の設置角度および発散角の制限用スリット
8を調整しておく。
に示した測定対象物12、X線検出器14、遮蔽体1
0、スリット8のそれぞれの位置を初期設定する。測定
対象物12に入射されるX線はスリット8で制限される
発散角に対応した入射角で測定対象物12に入射され
る。この入射角にブラッグ角が含まれるように、予め測
定対象物12の設置角度および発散角の制限用スリット
8を調整しておく。
【0034】ステップS4でX線源2よりX線を発生さ
せる。この状態では、X線検出器14にはブラッグ反射
したX線が入射している。ステップS6にて回折された
X線の強度を測定する。
せる。この状態では、X線検出器14にはブラッグ反射
したX線が入射している。ステップS6にて回折された
X線の強度を測定する。
【0035】次にステップS7を経由したステップS8
では遮蔽体10の位置を移動して測定物12に入射され
るX線を狭めていく。ステップS6にて強度測定を行な
いながらステップS8にて遮蔽体の位置を移動させるこ
とを繰返す。そして測定データの収集が終了するとステ
ップS9にて測定対象物12の結晶方位判定を行ないス
テップS10で測定が終了する。
では遮蔽体10の位置を移動して測定物12に入射され
るX線を狭めていく。ステップS6にて強度測定を行な
いながらステップS8にて遮蔽体の位置を移動させるこ
とを繰返す。そして測定データの収集が終了するとステ
ップS9にて測定対象物12の結晶方位判定を行ないス
テップS10で測定が終了する。
【0036】図3は、遮蔽体10にて発散X線を片側よ
り遮蔽していく機構を示す概略図である。
り遮蔽していく機構を示す概略図である。
【0037】ナイフエッジ型の遮蔽体10をX線の照射
方向と直角方向に移動させてX線を遮る量を変える。図
3では矢印32と矢印36とで示された範囲内に発散X
線が照射される。測定対象物に対してブラッグ角で入射
するX線を矢印34で示す。
方向と直角方向に移動させてX線を遮る量を変える。図
3では矢印32と矢印36とで示された範囲内に発散X
線が照射される。測定対象物に対してブラッグ角で入射
するX線を矢印34で示す。
【0038】ここで、発散X線の原点と遮蔽体10との
距離を200mmとすると、1/1000°の精度で結
晶方位を求めるには、遮蔽体10の移動精度は3.5μ
mを必要とする。入射X線の発散角を5°とすると、そ
のすべてを遮蔽するのに必要な遮蔽体10の移動距離は
約17mmであり、この移動距離に対し先に説明した移
動精度を得るのは容易である。
距離を200mmとすると、1/1000°の精度で結
晶方位を求めるには、遮蔽体10の移動精度は3.5μ
mを必要とする。入射X線の発散角を5°とすると、そ
のすべてを遮蔽するのに必要な遮蔽体10の移動距離は
約17mmであり、この移動距離に対し先に説明した移
動精度を得るのは容易である。
【0039】図4は、実施の形態1で示すX線回折測定
法で得られる回折X線強度と遮蔽体10の位置関係を示
す図である。
法で得られる回折X線強度と遮蔽体10の位置関係を示
す図である。
【0040】横軸はX線を遮蔽する遮蔽体10の位置を
示し、縦軸はX線検出器14が検出するX線強度であ
る。
示し、縦軸はX線検出器14が検出するX線強度であ
る。
【0041】領域Aは、測定対象物に照射される測定用
X線に入射角がブラッグ角となるX線が含まれる場合の
遮蔽体位置を示す領域であり、領域Cは測定用X線に入
射角がブラッグ角となるX線が含まれなくなる場合の遮
蔽体位置を示す領域である。領域Bは領域Aから領域C
への遷移領域であり、入射X線の波長の幅と発散原点の
有限の大きさとにより生じる。
X線に入射角がブラッグ角となるX線が含まれる場合の
遮蔽体位置を示す領域であり、領域Cは測定用X線に入
射角がブラッグ角となるX線が含まれなくなる場合の遮
蔽体位置を示す領域である。領域Bは領域Aから領域C
への遷移領域であり、入射X線の波長の幅と発散原点の
有限の大きさとにより生じる。
【0042】図3および図4を参照して、遮蔽体10位
置が領域Aにあるときは、ブラッグ角にて測定対象物に
入射する矢印34で表わされるX線は遮蔽体10によっ
て遮られることがないので、これによる回折X線が検出
されX線の検出強度は大である。
置が領域Aにあるときは、ブラッグ角にて測定対象物に
入射する矢印34で表わされるX線は遮蔽体10によっ
て遮られることがないので、これによる回折X線が検出
されX線の検出強度は大である。
【0043】そして遮蔽体10の位置が領域Bにあると
きは、矢印34で表わされるX線が遮られて測定対象物
からはブラッグ反射線が得られなくなるので、X線の検
出強度は大から小へと急激に変化する。遮蔽体10の位
置が領域Cにあるときは、遮蔽体10が矢印34で表わ
されるX線を完全に遮ってしまい、X線強度は小のまま
ほぼ一定値を保つ。
きは、矢印34で表わされるX線が遮られて測定対象物
からはブラッグ反射線が得られなくなるので、X線の検
出強度は大から小へと急激に変化する。遮蔽体10の位
置が領域Cにあるときは、遮蔽体10が矢印34で表わ
されるX線を完全に遮ってしまい、X線強度は小のまま
ほぼ一定値を保つ。
【0044】図5は、図4に示したX線の検出曲線の遷
移領域の中心点を求める方法を説明するための図であ
る。
移領域の中心点を求める方法を説明するための図であ
る。
【0045】直線42は領域A部の強度曲線の近似直線
であり、直線44は領域B部の強度曲線の近似直線であ
り、直線46は領域C部の強度曲線の近似直線である。
図中破線で示した直線48は、直線42の高さと直線4
6の高さの中間の高さを示す直線である。
であり、直線44は領域B部の強度曲線の近似直線であ
り、直線46は領域C部の強度曲線の近似直線である。
図中破線で示した直線48は、直線42の高さと直線4
6の高さの中間の高さを示す直線である。
【0046】直線44と直線48の交点を求めることに
よりブラッグ角にて測定対象物に入射するX線を遮る遮
蔽体の位置が定まる。
よりブラッグ角にて測定対象物に入射するX線を遮る遮
蔽体の位置が定まる。
【0047】X線遮蔽体の位置と測定対象物表面の入射
角との関係を、予め結晶方位のわかった標準試料で知っ
ておけば、図5の直線44と直線48との交点の位置か
ら結晶の方位が特定できる。
角との関係を、予め結晶方位のわかった標準試料で知っ
ておけば、図5の直線44と直線48との交点の位置か
ら結晶の方位が特定できる。
【0048】X線源にX線管を使用する場合は、X線管
の対陰極より発生するX線には特性X線と連続X線とが
含まれる。特性X線は波長が対陰極物質に固有の波長の
複数種のX線であり、連続X線は波長が連続的に分布し
ているX線である。
の対陰極より発生するX線には特性X線と連続X線とが
含まれる。特性X線は波長が対陰極物質に固有の波長の
複数種のX線であり、連続X線は波長が連続的に分布し
ているX線である。
【0049】通常ブラッグ反射のX線回折の測定では入
射X線は波長が一定なものが用いられ、通常はKα線と
呼ばれる特性X線が使用される。連続X線と特性X線を
分離するのがモノクロメータと呼ばれる単結晶であり、
円筒状に彎曲した単結晶のブラッグ反射を利用してX線
を分光,単色化するのが彎曲型単結晶モノクロメータで
ある。実施の形態1の図1では彎曲型のモノクロメータ
4を用いて単色の発散X線を得る。
射X線は波長が一定なものが用いられ、通常はKα線と
呼ばれる特性X線が使用される。連続X線と特性X線を
分離するのがモノクロメータと呼ばれる単結晶であり、
円筒状に彎曲した単結晶のブラッグ反射を利用してX線
を分光,単色化するのが彎曲型単結晶モノクロメータで
ある。実施の形態1の図1では彎曲型のモノクロメータ
4を用いて単色の発散X線を得る。
【0050】しかし、単色化は必ずしも必要ではない。
照射するX線を単色化しないときは、回折されるX線
は、照射されたX線のうち波長のわずかに異なるKα1
線とKα2線の2種類の特性X線であり、このときX線
検出器に検出されるX線検出強度曲線は形状が変化す
る。
照射するX線を単色化しないときは、回折されるX線
は、照射されたX線のうち波長のわずかに異なるKα1
線とKα2線の2種類の特性X線であり、このときX線
検出器に検出されるX線検出強度曲線は形状が変化す
る。
【0051】図6は、単色化しない連続X線を用いた場
合のX線強度と遮蔽体10の位置関係を示す図である。
合のX線強度と遮蔽体10の位置関係を示す図である。
【0052】図4に比較して領域Dおよび領域F部分の
X線強度が一定でなくなり遷移領域Eの中点を求め難く
なるが、発散X線の発散原点を広げて平均化すれば滑ら
かな曲線が得られる。
X線強度が一定でなくなり遷移領域Eの中点を求め難く
なるが、発散X線の発散原点を広げて平均化すれば滑ら
かな曲線が得られる。
【0053】したがって、たとえば発散X線発生部とし
てX線管をそのまま使用し、モノクロメータを使用しな
いことも可能である。
てX線管をそのまま使用し、モノクロメータを使用しな
いことも可能である。
【0054】以上説明したように、実施の形態1で示し
たX線回折測定法およびX線回折装置は精密なゴニオメ
ータが必要でないので、簡単な構成とすることができ測
定も短時間で済ますことができる。
たX線回折測定法およびX線回折装置は精密なゴニオメ
ータが必要でないので、簡単な構成とすることができ測
定も短時間で済ますことができる。
【0055】[実施の形態2]図7は、実施の形態2の
X線回折測定法を用いたX線回折装置の構成を示す概略
図である。
X線回折測定法を用いたX線回折装置の構成を示す概略
図である。
【0056】実施の形態2のX線回折装置は、図1にお
ける遮蔽体10に代えて図7に示した遮蔽体62を備え
る点で実施の形態1と異なっている。
ける遮蔽体10に代えて図7に示した遮蔽体62を備え
る点で実施の形態1と異なっている。
【0057】図8は、遮蔽体62の動作を説明するため
の図である。図7および図8を参照して、遮蔽体62
は、回折X線の強度の変化を測定するX線検出器14と
発散X線の発散中心と測定対象物12とを含む面と直交
する軸のまわりに回転することによりX線を遮る。
の図である。図7および図8を参照して、遮蔽体62
は、回折X線の強度の変化を測定するX線検出器14と
発散X線の発散中心と測定対象物12とを含む面と直交
する軸のまわりに回転することによりX線を遮る。
【0058】ここでX線の発散源と遮蔽体62との距離
を200mm、遮蔽体62の回転半径を20mmとする
と、1/1000°の結晶方位測定精度を得るには遮蔽
体の回転精度は1°でよく、実現は非常に容易である。
また回転機構であるので回転速度を上げることにより高
速の測定が可能である。遮蔽体62の形状はナイフエッ
ジ型でなくてもよく、その先端は回転半径より小な半径
の円弧でもよい。
を200mm、遮蔽体62の回転半径を20mmとする
と、1/1000°の結晶方位測定精度を得るには遮蔽
体の回転精度は1°でよく、実現は非常に容易である。
また回転機構であるので回転速度を上げることにより高
速の測定が可能である。遮蔽体62の形状はナイフエッ
ジ型でなくてもよく、その先端は回転半径より小な半径
の円弧でもよい。
【0059】[実施の形態3]図9は、実施の形態3の
X線回折装置の構成を示す概略図である。
X線回折装置の構成を示す概略図である。
【0060】実施の形態3のX線回折装置は、実施の形
態1および実施の形態2で説明したX線回折測定法を応
用して、試料結晶の結晶カット面の偏差角を測定する装
置である。
態1および実施の形態2で説明したX線回折測定法を応
用して、試料結晶の結晶カット面の偏差角を測定する装
置である。
【0061】図9を参照して、実施の形態3のX線回折
装置は、試料結晶82に向けて発散X線を発生する発散
X線発生部7と、発散X線の一部を遮蔽するX線制限部
11と、試料結晶82を固定する試料保持台80と、試
料結晶82によって回折された回折X線86の強度を測
定するX線検出器14とを備える。
装置は、試料結晶82に向けて発散X線を発生する発散
X線発生部7と、発散X線の一部を遮蔽するX線制限部
11と、試料結晶82を固定する試料保持台80と、試
料結晶82によって回折された回折X線86の強度を測
定するX線検出器14とを備える。
【0062】図10および11は、試料結晶82に対し
て入射されるX線と試料表面および結晶面との角度を説
明するための図である。
て入射されるX線と試料表面および結晶面との角度を説
明するための図である。
【0063】図9、図10を参照して、試料結晶82の
表面と結晶面とは偏差角αをなすように表面が加工され
ている。この偏差角αが所定の値の範囲内に収まってい
るかどうかを実施の形態3のX線回折装置は検査するも
のである。
表面と結晶面とは偏差角αをなすように表面が加工され
ている。この偏差角αが所定の値の範囲内に収まってい
るかどうかを実施の形態3のX線回折装置は検査するも
のである。
【0064】まず、試料保持台80に所定の向きで試料
結晶82を設置する。結晶面とブラッグ角θBをなすX
線84が回折され回折X線86がX線検出器14に検出
される。このとき試料結晶の表面と入射X線84とがな
す角ω1が測定される。
結晶82を設置する。結晶面とブラッグ角θBをなすX
線84が回折され回折X線86がX線検出器14に検出
される。このとき試料結晶の表面と入射X線84とがな
す角ω1が測定される。
【0065】次に試料保持台を試料結晶面の法線を軸と
して180°回転して再度回折が起こる入射角を測定す
る。図11は、試料保持台を180°回転させた後の、
回折が起こるX線の試料表面に対する入射角ω2の説明
のための図である。
して180°回転して再度回折が起こる入射角を測定す
る。図11は、試料保持台を180°回転させた後の、
回折が起こるX線の試料表面に対する入射角ω2の説明
のための図である。
【0066】この場合試料結晶82の表面と入射X線8
4のなす角ω2は、結晶を180°回転する前と比べて
変化している。
4のなす角ω2は、結晶を180°回転する前と比べて
変化している。
【0067】図10で、ω1=θB−αであり、図11
で、ω2=θB+αであるから、 偏差角α=(ω2−ω1)/2 で与えられる。
で、ω2=θB+αであるから、 偏差角α=(ω2−ω1)/2 で与えられる。
【0068】実施の形態3のX線回折装置は、発散X線
およびX線を制限する遮蔽体を利用するため、試料結晶
を精密に回転させるゴニオメータが必要でないので、簡
単な構成とすることができ測定も短時間で済ますことが
できる。
およびX線を制限する遮蔽体を利用するため、試料結晶
を精密に回転させるゴニオメータが必要でないので、簡
単な構成とすることができ測定も短時間で済ますことが
できる。
【0069】[実施の形態4]図12は、実施の形態4
のX線回折装置の構成を示す概略図である。
のX線回折装置の構成を示す概略図である。
【0070】実施の形態4のX線回折装置は実施の形態
1および実施の形態2で示したX線回折測定法を用いて
結晶インゴットのオリフラ面とすべき位置を検出をする
ための装置である。
1および実施の形態2で示したX線回折測定法を用いて
結晶インゴットのオリフラ面とすべき位置を検出をする
ための装置である。
【0071】図12を参照して、実施の形態4のX線回
折装置は、発散X線を発生する発散X線発生部7と、発
散X線の一部を遮蔽するX線制限部11と、測定対象で
ある結晶インゴット88を支持するインゴットテーブル
90と、結晶インゴット88によって回折された回折X
線86の強度を測定するX線検出器14とを備える。
折装置は、発散X線を発生する発散X線発生部7と、発
散X線の一部を遮蔽するX線制限部11と、測定対象で
ある結晶インゴット88を支持するインゴットテーブル
90と、結晶インゴット88によって回折された回折X
線86の強度を測定するX線検出器14とを備える。
【0072】実施の形態4のX線回折装置では、予め、
結晶インゴット88の所定の結晶面によるX線回折がお
こるブラッグ角θBに対応する配置に、発散X線発生部
7、X線制限部11およびX線検出器14を配置してあ
る。インゴットテーブル90上にはX線ビームに鉛直に
結晶インゴット88が置かれており、インゴットテーブ
ルは結晶インゴット88の中心軸を中心として回転する
ことができる。
結晶インゴット88の所定の結晶面によるX線回折がお
こるブラッグ角θBに対応する配置に、発散X線発生部
7、X線制限部11およびX線検出器14を配置してあ
る。インゴットテーブル90上にはX線ビームに鉛直に
結晶インゴット88が置かれており、インゴットテーブ
ルは結晶インゴット88の中心軸を中心として回転する
ことができる。
【0073】まずインゴットテーブルを回転して所定の
結晶面による回折X線86がX線検出器14にて検出で
きるようにする。
結晶面による回折X線86がX線検出器14にて検出で
きるようにする。
【0074】次にX線制限手段11により発散X線を制
限していることにより現在のインゴットテーブルの回転
位置に対応するX線の回折角を正確に求める。
限していることにより現在のインゴットテーブルの回転
位置に対応するX線の回折角を正確に求める。
【0075】この正確に測定した回折角により結晶イン
ゴットのオリフラ面とすべき加工方位が決定できる。
ゴットのオリフラ面とすべき加工方位が決定できる。
【0076】図13は、結晶インゴット88のX線回折
を説明するための図である。図13を参照して、入射X
線84は、結晶インゴット88の結晶面とブラッグ角θ
Bを満たす条件のときに回折X線86をX線検出器に検
出する。
を説明するための図である。図13を参照して、入射X
線84は、結晶インゴット88の結晶面とブラッグ角θ
Bを満たす条件のときに回折X線86をX線検出器に検
出する。
【0077】実施の形態4のX線回折装置では、X線回
折角の正確な測定は発散X線をX線制限部11にて制限
していくことにより求められるためインゴットテーブル
の回転精度はさほど必要ではない。
折角の正確な測定は発散X線をX線制限部11にて制限
していくことにより求められるためインゴットテーブル
の回転精度はさほど必要ではない。
【0078】結晶インゴット88は通常かなり重量が大
きいため、インゴットテーブルの回転精度を必要とする
場合は装置がかなり大がかりなものになっていたが、実
施の形態4のX線回折装置はインゴットテーブル90の
回転精度がさほど必要でないため、装置全体をコンパク
トにすることが可能である。
きいため、インゴットテーブルの回転精度を必要とする
場合は装置がかなり大がかりなものになっていたが、実
施の形態4のX線回折装置はインゴットテーブル90の
回転精度がさほど必要でないため、装置全体をコンパク
トにすることが可能である。
【0079】[実施の形態5]図14は、実施の形態5
のX線回折装置の構成を示す概略図である。
のX線回折装置の構成を示す概略図である。
【0080】図14を参照して、実施の形態5のX線回
折装置は、発散X線を発生する発散X線発生部7と、発
散X線の一部を遮蔽するX線制限部11と、単結晶ウエ
ーハ92を支持する試料台94と、単結晶ウエーハ92
によって回折された回折X線86の強度を測定するX線
検出器14とを備える。
折装置は、発散X線を発生する発散X線発生部7と、発
散X線の一部を遮蔽するX線制限部11と、単結晶ウエ
ーハ92を支持する試料台94と、単結晶ウエーハ92
によって回折された回折X線86の強度を測定するX線
検出器14とを備える。
【0081】以降シリコンウエーハを例にとってこのX
線回折装置の動作を説明する。シリコンウエーハは通常
表面方位が(100)、(111)、(511)などに
加工された種類がある。
線回折装置の動作を説明する。シリコンウエーハは通常
表面方位が(100)、(111)、(511)などに
加工された種類がある。
【0082】図15は、表面方位が(100)であるシ
リコンウエーハのX線回折角を説明するための図であ
る。
リコンウエーハのX線回折角を説明するための図であ
る。
【0083】図15を参照して、ウエーハの表面方位が
(100)の場合は、シリコンウエーハの表面に対して
入射X線84が34.56°の角をなすときにブラッグ
反射が起こり回折X線86が検出される。
(100)の場合は、シリコンウエーハの表面に対して
入射X線84が34.56°の角をなすときにブラッグ
反射が起こり回折X線86が検出される。
【0084】図16は、表面方位が(111)であるシ
リコンウエーハのX線回折角を説明するための図であ
る。
リコンウエーハのX線回折角を説明するための図であ
る。
【0085】図16を参照して、表面方位(111)の
シリコンウエーハではシリコンウエーハの表面に対して
入射X線84が14.21°をなすときに回折X線86
が検出される。
シリコンウエーハではシリコンウエーハの表面に対して
入射X線84が14.21°をなすときに回折X線86
が検出される。
【0086】図17は、表面方位が(511)であるシ
リコンウエーハの回折角を説明するための図である。
リコンウエーハの回折角を説明するための図である。
【0087】(511)面は回折角が(333)面と同
じであるため表面方位が(111)のものと区別できな
いので、(400)面の非対称反射を用いている。
じであるため表面方位が(111)のものと区別できな
いので、(400)面の非対称反射を用いている。
【0088】図17を参照して、入射X線84がシリコ
ンウエーハの表面に対し18.77°となったときにシ
リコンウエーハの表面に対して50.35°の角をなす
回折X線86が検出される。
ンウエーハの表面に対し18.77°となったときにシ
リコンウエーハの表面に対して50.35°の角をなす
回折X線86が検出される。
【0089】再び図14を参照して、予め単結晶ウエー
ハ92の所定の結晶面によるX線回折角θに対応するよ
うに発散X線発生部7、X線制限部11およびX線検出
器14を配置する。そして試料台94に単結晶ウエーハ
92を所定の向きに設置する。そして試料台94を回転
させることにより単結晶ウエーハ92の所定の結晶面に
よる回折X線をとらえる。
ハ92の所定の結晶面によるX線回折角θに対応するよ
うに発散X線発生部7、X線制限部11およびX線検出
器14を配置する。そして試料台94に単結晶ウエーハ
92を所定の向きに設置する。そして試料台94を回転
させることにより単結晶ウエーハ92の所定の結晶面に
よる回折X線をとらえる。
【0090】単結晶ウエーハは年々大口径化しており、
試料台94は8インチ程度の単結晶ウエーハが固定でき
なくてはならない。したがって試料台94はある程度大
きなものとなり、このような大きな試料台を精密に回転
制御することは装置の大型化につながる。
試料台94は8インチ程度の単結晶ウエーハが固定でき
なくてはならない。したがって試料台94はある程度大
きなものとなり、このような大きな試料台を精密に回転
制御することは装置の大型化につながる。
【0091】実施の形態5のX線回折装置は発散X線を
使用するため試料台の回転精度はさほど必要にならず、
装置全体をコンパクトに作ることが可能である。
使用するため試料台の回転精度はさほど必要にならず、
装置全体をコンパクトに作ることが可能である。
【0092】以上シリコン結晶の場合を例にあげて説明
したが、実施の形態1〜5のX線回折装置の用途はシリ
コンに限定されるものではなく、水晶やGaAs等の化
合物半導体結晶にも使用することができる。
したが、実施の形態1〜5のX線回折装置の用途はシリ
コンに限定されるものではなく、水晶やGaAs等の化
合物半導体結晶にも使用することができる。
【0093】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図1】本発明の実施の形態1のX線回折測定法を用い
たX線回折装置の構成を示す図である。
たX線回折装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態1のX線回折測定方法を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
【図3】図1に示した遮蔽体10の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図4】実施の形態1における回折X線強度と遮蔽体1
0の位置関係を示す図である。
0の位置関係を示す図である。
【図5】図4に示したX線の検出曲線の遷移領域の中心
点を求める方法を説明するための図である。
点を求める方法を説明するための図である。
【図6】単色化しない連続X線を用いた場合のX線強度
と遮蔽体10の位置関係を示す図である。
と遮蔽体10の位置関係を示す図である。
【図7】実施の形態2のX線回折測定法を用いたX線回
折装置の構成を示す図である。
折装置の構成を示す図である。
【図8】図7に示した遮蔽体62の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図9】実施の形態3のX線回折装置の構成を示す概略
図である。
図である。
【図10】実施の形態3のX線回折装置における偏差角
を説明するための第1図である。
を説明するための第1図である。
【図11】実施の形態3のX線回折装置における偏差角
を説明するための第2図である。
を説明するための第2図である。
【図12】実施の形態4のX線回折装置の構成を示す概
略図である。
略図である。
【図13】実施の形態4のX線回折装置におけるインゴ
ット88のX線回折を説明するための図である。
ット88のX線回折を説明するための図である。
【図14】実施の形態5のX線回折装置の構成を示す概
略図である。
略図である。
【図15】表面方位が(100)であるシリコンウエー
ハのX線回折角を説明するための図である。
ハのX線回折角を説明するための図である。
【図16】表面方位が(111)であるシリコンウエー
ハのX線回折角を説明するための図である。
ハのX線回折角を説明するための図である。
【図17】表面方位が(511)であるシリコンウエー
ハのX線回折角を説明するための図である。
ハのX線回折角を説明するための図である。
【図18】従来のX線回折測定法を用いたX線回折装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図19】図12のX線回折装置で得られる入射角θと
X線強度の関係を示す図である。
X線強度の関係を示す図である。
2 X線源 4 彎曲型単結晶モノクロメータ 6 細隙 7 発散X線発生部 8 制限用スリット 11 X線制限部 10,62 遮蔽体 12 測定対象物 14 X線検出器 S2〜S10 ステップ 42〜48 直線 80 試料保持台 82 試料結晶 84 入射X線 86 回折X線 θB ブラッグ角 α 偏差角 ω1,ω2 試料表面に対する入射角 88 結晶インゴット 90 インゴットテーブル 92 単結晶ウエーハ 94 試料台
Claims (8)
- 【請求項1】 X線回折による結晶方位を測定する方法
であって、 測定対象物の格子面への入射角が前記測定対象物のブラ
ッグ角となるX線を含む発散X線を発生させるステップ
と、 前記発散X線の発散中心から前記測定対象物を望む立体
角を減少させるように前記発散X線の一部を遮蔽体にて
遮蔽し測定用X線とするステップと、 前記測定用X線が前記測定対象物によって回折された回
折X線の強度の変化を測定するステップとを備える、X
線回折測定方法。 - 【請求項2】 前記発散X線は、X線発生手段より発生
されたX線を彎曲型単結晶モノクロメータにより回折し
て前記発散中心に集光して生成される、請求項1記載の
X線回折測定方法。 - 【請求項3】 前記遮蔽体は、前記回折X線の強度の変
化を測定する測定手段と前記発散中心と前記測定対象物
とを含む面と直交する軸を偏心軸として回転する、請求
項1記載のX線回折測定方法。 - 【請求項4】 前記遮蔽体は、 前記発散X線を遮蔽する部分の境界として、前記回折X
線の強度の変化を測定する測定手段と前記発散中心と前
記測定対象物とを含む面と直交する端面を有する、請求
項1記載のX線回折測定方法。 - 【請求項5】 線状の発散中心から測定対象物に向けて
発散X線を発生する発散X線発生手段と、 前記発散X線の一部を遮蔽し測定用X線とするX線制限
手段と、 測定対象物に照射された前記測定用X線の回折X線の強
度を測定するX線測定手段とを備え、 前記X線制限手段は、 前記発散X線の前記発散中心から前記測定対象物を望む
立体角を減少させるように位置を変えることができる前
記発散X線の一部を遮蔽する遮蔽手段を含む、X線回折
装置。 - 【請求項6】 前記遮蔽手段は、前記回折X線の強度の
変化を測定する測定手段と前記発散中心と前記測定対象
物とを含む面と直交する軸を偏心軸として回転する、請
求項5記載のX線回折装置。 - 【請求項7】 前記遮蔽手段は、 前記発散X線を遮蔽する部分の境界として、前記回折X
線の強度の変化を測定する測定手段と前記発散中心と前
記測定対象物とを含む面と直交する端面を有する、請求
項5記載のX線回折装置。 - 【請求項8】 前記発散X線発生手段は、 X線を発生するX線発生手段と、 前記X線を受けて回折および単色化し、前記発散中心に
集光させる回折手段とを含む、請求項5記載のX線回折
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4932198A JPH11248652A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | X線回折測定法およびx線回折装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4932198A JPH11248652A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | X線回折測定法およびx線回折装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11248652A true JPH11248652A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12827719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4932198A Pending JPH11248652A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | X線回折測定法およびx線回折装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11248652A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018132518A (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 株式会社リガク | X線光学デバイス |
| JP2020056776A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-09 | 住友金属鉱山株式会社 | X線回折装置およびx線回折測定方法 |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP4932198A patent/JPH11248652A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018132518A (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 株式会社リガク | X線光学デバイス |
| JP2020056776A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-09 | 住友金属鉱山株式会社 | X線回折装置およびx線回折測定方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Bowen et al. | High resolution X-ray diffractometry and topography | |
| US7600916B2 (en) | Target alignment for X-ray scattering measurements | |
| CN110398507A (zh) | 用于小角x射线散射测量的x射线源光学器件 | |
| US5509043A (en) | Asymmetrical 4-crystal monochromator | |
| TWI650551B (zh) | X光刀緣之封閉迴路控制 | |
| EP2941635B1 (en) | Method and apparatus for surface mapping using in-plane grazing incidence diffraction | |
| JPH08128971A (ja) | Exafs測定装置 | |
| JP2007121324A (ja) | X線回折計 | |
| JP3968350B2 (ja) | X線回折装置及び方法 | |
| JPH0689887A (ja) | 結晶方位決定方法 | |
| JP3519203B2 (ja) | X線装置 | |
| EP0239260A2 (en) | Grading orientation errors in crystal specimens | |
| JPH11248652A (ja) | X線回折測定法およびx線回折装置 | |
| JP4227706B2 (ja) | 結晶方位測定装置および結晶方位測定方法 | |
| JPH11304729A (ja) | X線測定方法及びx線測定装置 | |
| JP2000275113A (ja) | X線応力測定方法および測定装置 | |
| JP2001267235A (ja) | 露光装置及びその露光装置におけるフォトマスクの位置合わせ方法 | |
| JPH04164239A (ja) | 粉末x線回折計 | |
| RU2071049C1 (ru) | Способ измерения кривизны монокристаллических пластин | |
| Verman et al. | Johansson crystals for x-ray diffractometry and demanding spectroscopy applications | |
| JP2567840B2 (ja) | 結晶方位決定装置 | |
| SU881592A2 (ru) | Рентгеновский спектрометр | |
| CN118501192A (zh) | X射线衍射装置和控制方法 | |
| JPS6382350A (ja) | X線結晶回析装置 | |
| JPH03134549A (ja) | X線解析方法及びその装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050202 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060911 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060919 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070206 |