JPH11257353A - 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 - Google Patents

磁気軸受装置のタッチダウン軸受

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JPH11257353A
JPH11257353A JP11007687A JP768799A JPH11257353A JP H11257353 A JPH11257353 A JP H11257353A JP 11007687 A JP11007687 A JP 11007687A JP 768799 A JP768799 A JP 768799A JP H11257353 A JPH11257353 A JP H11257353A
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ball
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bearing
rolling surface
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JP11007687A
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Takami Ozaki
孝美 尾崎
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
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    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0442Active magnetic bearings with devices affected by abnormal, undesired or non-standard conditions such as shock-load, power outage, start-up or touchdown
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    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチダウン軸受の耐久性向上を図る。 【解決手段】 回転部材2に対向配置させている内輪7
又は外輪8の表面に、鉛の被膜16を形成したボール転
走面15と、二硫化モリブデンの被膜17を形成したタ
ッチダウン時に回転部材2と接触する面とを設けた構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気軸受装置の
制御不能時に回転部材を支持するためのタッチダウン軸
受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気軸受装置においては、図1に
示すように、磁気軸受1で非接触支持された回転軸2の
両端部にタッチダウン軸受3、4を配置し、突然の断線
や停電等によって磁気軸受1が制御不能になった場合
に、タッチダウン軸受3、4が回転軸2を支持して、磁
気軸受1や回転軸2の損傷を防ぐ構造がとられている。
【0003】図2は、上記装置における下側のタッチダ
ウン軸受3の構造を示しており、この軸受3は、2個の
アンギュラ玉軸受5、6の正面組合せとして、ラジアル
荷重とアキシァル荷重の両方を受けるようにしている。
この各アンギュラ玉軸受5、6は、内輪7と外輪8の間
に、保持器9で保持される複数のボール10を組込んで
形成され、各内輪7の組合せ面には研削加工によりすき
間11が設けられ、内輪の熱膨張により軸受に予圧がか
からないようになっている。
【0004】上記構造のタッチダウン軸受3では、内輪
7が回転軸2に対向し、その内径面がタッチダウン面1
2となる。一方、図1において、ハウジング側を回転さ
せ、中央の軸に設けた磁気軸受によってハウジングを支
持するようにした構造では、タッチダウン軸受の外輪8
が回転部材であるハウジングに対向し、その外径面でタ
ッチダウンすることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のタッ
チダウン軸受は、従来、緊急用として考えられていたた
め、1回又は2回のタッチダウンによって軸受が使用不
能になってもやむを得ないこととされていた。しかし、
使用不能となったタッチダウン軸受を交換するには、磁
気軸受装置を分解し、軸受を交換した後、内輪又は外輪
と回転部材との間のタッチダウンすき間を、磁気軸受の
軸受すき間に対して高精度に調整しつつ軸受装置を組立
てる作業が必要になるため、作業に著しく手間がかかる
不具合がある。このため、最近では、タッチダウン軸受
の耐久性を上げ、多数回のタッチダウンにも耐えること
ができる構造が求められている。
【0006】しかしながら、従来のタッチダウン軸受
は、焼付きを生じないようなボールと保持器の材料の組
合せや、真空中での潤滑のために固体潤滑材でボール転
走面や摺動面を潤滑する構造はとられているが、最適な
耐久性を得るための材料や潤滑剤の組合せについては何
ら考慮されておらず、寿命向上を図る上での指針が全く
確立されていないのが実情である。
【0007】そこで、この発明は、潤滑剤や保持器の材
料の最適な組合せの条件を与え、最長の寿命を実現でき
るタッチダウン軸受を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、内輪と、外輪と、この内輪と外輪の間
に組込まれた保持器に保持されたボールとからなり、上
記内輪又は外輪の一方を、磁気軸受により支持した回転
部材に対向配置させている磁気軸受装置のタッチダウン
軸受において、上記保持器を鉛含有銅系金属で形成し、
上記回転部材に対向配置させている内輪又は外輪の表面
に、鉛の被膜を形成したボール転走面と、二硫化モリブ
デンの被膜を形成したタッチダウン時に回転部材と接触
する面とを有する構造としたものである。
【0009】ここで、上記の鉛含有銅系金属は、鉛青銅
3種とするのが望ましい。
【0010】
【作用】上記の構造においては、内外輪とボールの回転
運動によって、ボール転走面の鉛被膜の鉛がボールの表
面に転移し、潤滑作用を行なう。また、内外輪とボール
の摩擦の繰返しにより転走面又はボール表面の鉛が不足
すると、保持器に含有された鉛が転走面やボール表面に
補充され、潤滑剤の枯渇を防止する。
【0011】一方、タッチダウンの際は、二硫化モリブ
デンの被膜が内輪又は外輪と他部材との接触面を潤滑
し、焼付きを防止すると共に、摩耗を抑制する。
【0012】
【実施例】この発明に係るタッチダウン軸受の基本構造
は、図2に示す従来のものと同じであり、内輪7と外輪
8の間に複数のボール10が介在し、そのボール10を
保持器9が保持している。
【0013】上記保持器9は、図3に示すように、鉛青
銅等の鉛を含有する銅系金属で形成した環状部材13
に、ボール10が嵌合するポケット孔14を機械加工し
て形成されている。
【0014】また、回転軸2に対向する内輪7のボール
転走面15には、鉛の被膜16が形成され、そのボール
転走面15以外の内輪7の表面に、スパッタリングによ
り二硫化モリブデン(MoS2 )の被膜17が形成され
ている。この場合、二硫化モリブデンの被膜17の上に
は鉛が転移しにくいため、ボール転走面15をマスキン
グした状態で内輪7の表面に二硫化モリブデンをスパッ
タリングし、その後、ボール転走面15に鉛棒を押し付
けるなどして鉛をすり込み、鉛の被膜16を形成する。
【0015】このようにボール転走面15に形成される
鉛の被膜16は、回転初期におけるボール10の潤滑剤
として作用し、ボール10に転移した鉛は、保持器9に
含有されている鉛を引出す役目をする。
【0016】また、鉛青銅等などの鉛含有銅系金属は、
真空・高温の条件下において他の耐熱性高分子材料より
も放出ガス量が少ないため、高真空中で用いても真空度
に悪影響を及ぼさない。
【0017】上記のような鉛の被膜16や、二硫化モリ
ブデンの被膜17は、固定側の外輪8の表面に設けても
よいが、回転軸2と接触する内輪7の表面だけに設ける
だけでも十分な潤滑効果を得ることができる。
【0018】一方、内輪7及び外輪8は、SUJ2等の
軸受鋼又はSUS440C等のステンレス鋼で形成さ
れ、ボール10は、焼入鋼又はセラミックス等で形成さ
れる。特に、SiN等のセラミックス製のボールは、鉄
材との溶着が極めて少ないために、焼付きがなく、かつ
高い耐摩耗性を得ることができる。しかし、このような
材料に限定されるものではなく、耐摩耗性が高く焼付き
が生じにくい組合せであれば、他の任意の材料を選択す
ることができる。
【0019】なお、図2のタッチダウン軸受は、アンギ
ュラ玉軸受5、6を正面組合せした構造を示したが、ラ
ジアル荷重だけを受ける構造の場合(図1に示す磁気軸
受装置における上側のタッチダウン軸受4)は、図4に
示すような単列の深みぞ玉軸受を用いることができる。
この場合の保持器9’は、図5に示すように、幅方向に
2つ割りされる環状部材18a、18bを、リベット1
9によって一体に固着して形成される。
【0020】また、実施例では、回転軸2を内輪7にタ
ッチダウンさせる構造を示したが、内輪7を固定し、外
輪8を回転部材にタッチダウンさせる装置にも適用する
ことができる。この場合には、少なくとも外輪8のボー
ル転走面に鉛の被膜16を形成し、それ以外の外輪8の
表面に、二硫化モリブデンの被膜17を形成するように
する。
【0021】−実験例− 本発明者は、耐久寿命の向上を引出す上で最適な保持器
の材料や、潤滑剤の種類、及びそれらの最良の組合せを
知るために各種の実験を行なった。次に、その実験例に
ついて述べる。
【0022】(実験例1)保持器は、ボールを回転自在
に案内し、かつ、ボール部材転走面に潤滑剤としての鉛
を補充する重要な役目を持ち、安定したトルク特性と、
補充に適した鉛含有構造が求められる。
【0023】そこで、実験例1では、上述した最適な特
性をもつ保持器の材料を知るため、保持器を、表1に示
すような含有成分を有する鉛青銅2種、3種、4種でそ
れぞれ形成し、それらを用いて回転試験を行ない、軸受
のトルク特性と各部品の重量変化を調べた。
【0024】
【表1】
【0025】回転試験においては、上述した各種の保持
器を、予めボール転走面に鉛をすり込んだ玉軸受に装着
し、その玉軸受を、高真空・高温の状態下で配置された
回転軸に取付け、その回転軸を所定の総負荷回転数まで
回転させた場合の軸受の摩擦トルクの変化を測定した。
表2に、その回転試験の条件を示す。
【0026】
【表2】
【0027】図6乃至図8は、トルク特性の試験結果を
示したものである。図6に示すように、保持器に鉛青銅
2種を用いた場合は、総負荷回転数に達するまでに急激
なトルク上昇を起こし、寿命に至った。これに対して、
図7及び図8に示すように、鉛青銅3種及び4種を用い
た場合は、総負荷回転数に達するまで安定したトルクを
示した。この場合、鉛青銅4種は、3種に比べて高いト
ルク値を示した。
【0028】一方、表3は、上述した各種の試験用軸受
における試験後の各部品の重量変化を示したものであ
る。
【0029】
【表3】
【0030】この表に示すように、保持器に鉛青銅3種
を用いた場合は、各部品や保持器の重量変化が最も小さ
く、わずかの保持器の摩耗で効率的な潤滑がなされ、か
つその潤滑状態が長時間保持されたことが解る。また、
試験後のボール転走面は滑らかな面を示し、摩耗トルク
の少なさが裏付けられた。
【0031】これに対して、鉛青銅4種の場合は、保持
器の摩耗減量が大きく、物質の転着による鋼球の重量増
加も大きい値を示した。また、試験後のボール転走面の
表面には、鉛が多く残留しているのが見られ、その残留
した鉛が、鉛青銅3種に比べて高い摩擦トルク7を示す
原因になったと考えられる。
【0032】一方、鉛青銅2種の場合は、試験時間が他
の試験品に比べて短いにも拘わらず保持器の摩擦減量が
大きく、試験後のボール転走面は荒れた状態を示した。
これは、鉛青銅2種にボール転走面での鉛の不足を補う
だけの鉛含有量がなく、ボール転走面に予めすり込んだ
鉛の潤滑作用が無くなった時点で潤滑剤の枯渇が生じ、
これによって保持器の摩耗が急激に進行し、摩耗粉の噛
み込みにより寿命に至ったことが推察される。
【0033】以上のことから、鉛青銅3種と4種には、
ボール転走面での潤滑剤不足を補充するのに十分な鉛含
有量があるが、ボールを保持するための強度やトルク特
性の上で鉛青銅3種が優れており、これにより、保持器
の材料として鉛青銅3種が最も適していることが示され
た。
【0034】(実験例2)一方、真空中の摺動面に対し
て、蒸発圧の低い固定潤滑剤の被膜が良好な潤滑性を示
すことが知られている。このため、実験例2では、各種
の固体潤滑剤(二硫化モリブデン(MoS2 )、銀(A
g)、鉛(Pb))のうち、どれが最も良好な潤滑性能
を示すかを調べた。
【0035】試験は、転がり軸受の転走面に、上述した
各種の潤滑剤の被膜を形成し、その転がり軸受を、真空
中で1kgfのスラスト荷重を加えた状態において、回転
数2500rpmで回転試験し、軸受の摩擦トルクの変
化を測定した。図9は、試験結果を回転試験の初期、中
期、後期に分けて示したものである。
【0036】この図9に示すように、銀や鉛の場合、ト
ルクが次第に増大するのに比べて、二硫化モリブデンの
場合、トルク変化が極めて小さな範囲に収まっており、
二硫化モリブデンが真空中の摺動面に対して優れた潤滑
性能を発揮することが示された。
【0037】(実験例3)上記の実験例1及び2によ
り、保持器の材料として鉛青銅3種が、また摺動面の潤
滑剤として二硫化モリブデンが最も適するという結果が
得られたので、この実験例3では、それらと内外輪やボ
ールの材質との組合せにおいて、寿命向上に最適な条件
を求めた。
【0038】図10は、この実験に用いた試験装置の構
造を示している。この試験装置は、真空ポート(排気
口)22を備えるハウジング21の内部に、試験用軸受
23とダミー用軸受24を介して主軸25を回転自在に
支持し、ハウジング21内に、主軸25を回転駆動する
誘導モータ26を組込んでいる。また、ハウジング21
の端部に、負荷調整ねじ27と皿バネ28を取付け、ね
じ27の操作により試験用軸受23に加えるアキシァル
方向の予圧と荷重を調整できるようにしている。
【0039】試験用軸受23は、単列の玉軸受を使用
し、アキシァル方向の荷重だけを受けるようにした。ま
た、試験用軸受の内輪には、赤外式幅射温度計を取付
け、ハウジング21の前面に、その幅射温度計の温度読
取り用の測定窓29を設けた。
【0040】試験は、先ず、負荷調整ねじ27により試
験用軸受23の予圧を調整し、ハウジング21内部を真
空排気した後、主軸25を定格回転させた。次に、負荷
調整ねじ27の操作により試験用軸受23に300kgf
のアキシァル荷重をかけ、それと同時に一定の加速度で
主軸25を減速させ、その時の誘導モータ26の出力値
Kwと、試験用軸受23の内輪の温度変化を、試験用軸
受23の完全停止まで測定した。この場合、主軸25を
減速させる加速度は、−70rpm/minの一定加速
度とした。
【0041】表4は、この実験で用いた試験用軸受の組
合せ条件を示したものである。
【0042】
【表4】
【0043】上記の表において、内輪と外輪は共にSU
J2の焼入れ品を使用した。また、サンプルNo.5
は、鉛青銅の保持器による潤滑剤の補充効果をみるため
に、保持器を使用せずにボールだけを内外輪間に組込ん
だ総ボール型の玉軸受を使用したものである。
【0044】図11乃至図15は、それぞれ表4のサン
プルNo.1乃至No.5の試験結果を示している。
【0045】これらの試験結果をまとめると、次のよう
になる。
【0046】(1)図11及び図13に示すように(サ
ンプルNo.1及びサンプルNo.3)、ボール転走面
の潤滑剤に二硫化モリブデン(MoS2 )を用いた場
合、タッチダウン直後に急激なトルク上昇となる例が多
く生じた。このことは、二硫化モリブデンの被膜はボー
ル転走面の潤滑に不向きであり、鉛青銅の保持器からの
潤滑剤補充が期待できないことを示している。
【0047】(2)図12及び図14に示すように(サ
ンプルNo.2及びサンプルNo.4)、ボール転走面
の潤滑剤に鉛(Pb)を使用した場合は、良好なタッチ
ダウン特性が得られた。また、試験結果では、ボールの
材料にSUJ2を使用した場合(サンプルNo.2)、
タッチダウン途中でのトルク変動が大きく、ボール材料
にセラミックス(Si3 4 )を使用した場合(サンプ
ルNo.4)の方が安定したトルク特性を示した。
【0048】(3)図15に示すように(サンプルN
o.5)、総ボール形式では、タッチダウン直後のトル
クは低いが、わずかな時間の経過後、急激なトルク上昇
に至った。これは、保持器からの潤滑剤の補充機能がな
いために、ボール転走面の潤滑不足が生じ、それがトル
ク上昇の原因になったと考えられる。
【0049】上記の試験結果から、ボール転走面の潤滑
剤には鉛が適し、保持器から鉛の補充によって安定した
トルク特性が得られることが解る。しかし、実験例2の
結果では、金属同士の摺動面に鉛より二硫化モリブデン
の方が良好な潤滑性能を示しており、内輪におけるタッ
チダウン面や保持器の案内面の潤滑は、二硫化モリブデ
ンの被膜の方が適していると考えられる。
【0050】以上の実験例1、2、3の結果から、最適
な耐久寿命を実現することができる条件として、次の組
合せを挙げることができる。
【0051】 潤滑は、ボール転走面に鉛の被膜、他
部材と接触する軌道輪の表面に二硫化モリブデンの被
膜。
【0052】 保持器は鉛青銅3種。
【0053】 ボールの材料はセラミックス(SiN
系)。
【0054】なお、上記の条件において、保持器の材料
は鉛青銅4種としても、長時間にわたって潤滑剤の安定
した補充を行なうことができる。
【0055】また、ボールの材料は、SUJ2として
も、若干トルクが高くなるものの十分に使用に耐えるこ
とができる。
【0056】
【効果】以上のように、この発明は、従来確立されてい
なかったタッチダウン軸受に最適な耐久寿命を与える条
件を提供するものであり、多数回のタッチダウンにも耐
え得る耐久性を実現し、磁気軸受装置の性能の安定化と
作業能率の向上が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気軸受装置の構造図
【図2】タッチダウン軸受を示す断面図
【図3】同上の保持器の一部を示す斜視図
【図4】他のタッチダウン軸受を示す断面図
【図5】同上の保持器の一部を示す斜視図
【図6】鉛青銅2種製保持器のトルク特性を示すグラフ
【図7】鉛青銅3種製保持器のトルク特性を示すグラフ
【図8】鉛青銅4種製保持器のトルク特性を示すグラフ
【図9】各種の固定潤滑剤のトルク特性を示すグラフ
【図10】実験例3の試験装置の構造図
【図11】実験例3におけるサンプルNo.1のタッチ
ダウン特性を示すグラフ
【図12】同上のサンプルNo.2のタッチダウン特性
を示すグラフ
【図13】同上のサンプルNo.3のタッチダウン特性
を示すグラフ
【図14】同上のサンプルNo.4のタッチダウン特性
を示すグラフ
【図15】同上のサンプルNo.5のタッチダウン特性
を示すグラフ
【符号の説明】
1 磁気軸受 2 回転軸 3、4 タッチダウン軸受 5、6 アンギュラ玉軸受 7 内輪 8 外輪 9、9’ 保持器 10 ボール 12 タッチダウン面 15 ボール転走面 16 鉛の被膜 17 二硫化モリブデンの被膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と、外輪と、この内輪と外輪の間に
    組込まれた保持器に保持されたボールとからなり、上記
    内輪又は外輪の一方を、磁気軸受により支持した回転部
    材に対向配置させている磁気軸受装置のタッチダウン軸
    受において、上記保持器を鉛含有銅系金属で形成し、上
    記回転部材に対向配置させている内輪又は外輪の表面
    に、鉛の被膜を形成したボール転走面と、二硫化モリブ
    デンの被膜を形成したタッチダウン時に回転部材と接触
    する面とを有することを特徴とする磁気軸受装置のタッ
    チダウン軸受。
  2. 【請求項2】 上記鉛含有銅系金属を鉛青銅3種とした
    請求項1に記載の磁気軸受装置のタッチダウン軸受。
JP11007687A 1999-01-14 1999-01-14 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 Pending JPH11257353A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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