JPH11258349A - 放射線エネルギー弁別方法、およびその方法に用いられる弁別用キット - Google Patents

放射線エネルギー弁別方法、およびその方法に用いられる弁別用キット

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JPH11258349A
JPH11258349A JP8262898A JP8262898A JPH11258349A JP H11258349 A JPH11258349 A JP H11258349A JP 8262898 A JP8262898 A JP 8262898A JP 8262898 A JP8262898 A JP 8262898A JP H11258349 A JPH11258349 A JP H11258349A
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radiation
phosphor layer
energy
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stimulable phosphor
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JP8262898A
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Seiji Tazaki
誠二 田崎
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積性蛍光体シートを利用して、エネルギー
の異なる複数種の放射線を弁別する方法、およびその方
法に用いられる弁別用キットを提供する。 【解決手段】 輝尽性蛍光体からなる着色された蛍光体
層を有する蓄積性蛍光体シートであって、該蛍光体層の
着色度の異なる一乃至複数個のシートからなる弁別用キ
ットの表面に、測定対象の放射線を照射して該放射線の
エネルギーを蛍光体層に吸収させたのち、該キットに励
起光を照射して蛍光体層から発せられる輝尽光の発光量
を該蛍光体層の着色度の違いに対応して測定し、次いで
測定した発光量と該蛍光体層の着色度との関係に基づい
て、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、各エネル
ギーの概算値を決定することからなる放射線エネルギー
弁別方法。また、蛍光体層の層厚の違い、保護膜の膜厚
の違い、励起光の波長の違いおよび/または励起光によ
る照射回数の違いを利用しても放射線エネルギーを弁別
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギーの異な
る複数種の放射線を弁別する方法、およびその方法に用
いられる弁別用キットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多種多用な装置によりあるいは放
射性物質等から、α線、β線、γ線、中性子線、電子
線、X線など様々な放射線が発生している。通常、測定
される放射線は単一のエネルギーではなく、複数のエネ
ルギーのものが混在している。従って、放射線をエネル
ギーによって切り分け、その強度情報を得ること、さら
には放射線の線種を検知できることは非常に意義のある
ことである。
【0003】一方、被写体あるいは被検体の放射線画像
情報を得る方法として、たとえば特開昭55−1214
5号公報に記載されているような輝尽性蛍光体を用いる
放射線像記録再生方法が知られている。この方法は、輝
尽性蛍光体を含有する放射線像変換パネル(蓄積性蛍光
体シート)を利用するもので、被写体を透過した、ある
いは被検体から発せられた放射線を該パネルの輝尽性蛍
光体に吸収させ、そののちに輝尽性蛍光体を可視光線、
赤外線などの電磁波(励起光)で時系列的に励起するこ
とにより、該輝尽性蛍光体中に蓄積されている放射線エ
ネルギーを蛍光(輝尽光)として放出させ、この蛍光を
光電的に読み取って電気信号を得て、得られた電気信号
に基づいて被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像
として再生するものである。読み取りを終えた該パネル
は、残存する画像の消去が行われた後、次の撮影のため
に備えられる。この方法によれば、従来の放射線写真法
の場合に比べて、はるかに少ない被曝線量で情報量の豊
富な放射線画像を得ることができ、かつ放射線像変換パ
ネルを繰り返し使用できるという利点がある。
【0004】上記の蓄積性蛍光体シートを利用すれば、
入射する放射線の強度を定量することが可能である。ま
た、たとえば本出願人による特開昭62−245986
号公報には、膜厚の異なる膜状フィルタと蓄積性蛍光体
シート(一体化されていてもよい)を用いて、電子線に
ついてその電子飛程を求め、それにより電子線のエネル
ギーを決定する方法が記載されている。しかしながら、
上記の放射線像記録再生方法に用いられる公知の単一の
蓄積性蛍光体シートや読み取り用の励起光の波長を利用
しても、放射線にエネルギーの異なる複数の放射線が混
在している場合や複数の線種のものが混ざっている場合
には、各々のエネルギーおよび線種を判別することは殆
ど不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数種のエ
ネルギーの放射線が混在する放射線について、そのエネ
ルギー、さらには線種を弁別する方法、およびその方法
に用いられる弁別用キットを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】1)輝尽性蛍光体からな
る着色された蛍光体層を有する蓄積性蛍光体シートであ
って、該蛍光体層の着色度の異なる一乃至複数個のシー
トからなる弁別用キットの表面に、測定対象の放射線を
照射して該放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させた
後、該キットに励起光を照射して蛍光体層から発せられ
る輝尽光の発光量を該蛍光体層の着色度の違いに対応し
て測定し、次いで測定した発光量と該蛍光体層の着色度
との関係に基づいて、該放射線をそのエネルギーごとに
区別し、各放射線エネルギーを決定することからなる放
射線エネルギー弁別方法。
【0007】2)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有す
る蓄積性蛍光体シートであって、該蛍光体層の層厚の異
なる一乃至複数個のシートからなる弁別用キットの表面
に、測定対象の放射線を照射して該放射線のエネルギー
を蛍光体層に吸収させた後、該キットに励起光を照射し
て蛍光体層から発せられる輝尽光の発光量を該蛍光体層
の層厚の違いに対応して測定し、次いで測定した発光量
と該蛍光体層の層厚との関係に基づいて、該放射線をそ
のエネルギーごとに区別し、各放射線エネルギーを決定
することからなる放射線エネルギー弁別方法。
【0008】3)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とその
上に設けられた保護膜とを有する蓄積性蛍光体シートで
あって、保護膜の膜厚の異なる一乃至複数個のシートか
らなる弁別用キットの表面に、測定対象の放射線を照射
して、その放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させた
のち、該キットに励起光を照射して蛍光体層から発せら
れる輝尽光の発光量を該保護膜の膜厚の違いに対応して
測定し、次いで測定した発光量と該保護膜の膜厚との関
係に基づいて、該放射線をそのエネルギーごとに区別
し、各放射線エネルギーを決定することからなる放射線
エネルギー弁別方法。
【0009】4)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有す
る蓄積性蛍光体シートの表面に、測定対象の放射線を照
射して該放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたの
ち、該シートに波長の異なる励起光をそれぞれ照射して
蛍光体層から発せられる輝尽光の発光量を波長ごとに測
定し、次いで測定した発光量と該励起光の波長との関係
に基づいて、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、
各放射線エネルギーを決定することからなる放射線エネ
ルギー弁別方法。
【0010】5)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有す
る蓄積性蛍光体シートの表面に、測定対象の放射線を照
射して該放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたの
ち、該シートに励起光を複数回照射して蛍光体層から発
せられる輝尽光の発光量を各回ごとに測定し、次いで測
定した発光量と該励起光の照射回数との関係に基づい
て、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、各放射線
エネルギーを決定することからなる放射線エネルギー弁
別方法。
【0011】6)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とその
上に設けられた保護膜とを有する複数の蓄積性蛍光体シ
ートからなり、かつ該複数のシートが蛍光体層の着色度
の異なる一乃至複数個のシートの組、蛍光体層の層厚の
異なる一乃至複数個のシートの組、および保護膜の膜厚
の異なる一乃至複数個のシートの組から構成されてなる
弁別用キットの表面に、測定対象の放射線を照射して該
放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたのち、該キ
ットに波長の異なる励起光をそれぞれ複数回照射して蛍
光体層から発せられる輝尽光の発光量を、該蛍光体層の
着色度、層厚及び該保護膜の膜厚の違いに対応して各回
ごとに測定し、次いで測定した発光量と該蛍光体層の着
色度、層厚及び該保護膜の膜厚、該励起光の波長および
照射回数との関係に基づいて、該放射線をそのエネルギ
ーごとに区別し、各放射線エネルギーを決定することか
らなる放射線エネルギー弁別方法。
【0012】以下に、本発明の放射線エネルギー弁別方
法に用いられる弁別用キットの好ましい態様を挙げる。 (1)輝尽性蛍光体からなる着色された蛍光体層を有す
る蓄積性蛍光体シートから構成され、かつ該蛍光体層の
着色度がシート平面方向に変化している放射線エネルギ
ー弁別用キット。 (2)輝尽性蛍光体からなる着色された蛍光体層を有す
る蓄積性蛍光体シートの複数個の小片から構成され、か
つ該シートの小片が蛍光体層の着色度の小さい順にシー
ト平面方向に配置されてなる放射線エネルギー弁別用キ
ット。 (3)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有する蓄積性蛍
光体シートから構成され、かつ該蛍光体層の層厚がシー
ト平面方向に変化している放射線エネルギー弁別用キッ
ト。 (4)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有する蓄積性蛍
光体シートの複数個の小片から構成され、かつ該蛍光体
層の層厚がそれぞれ異なるシートの小片が蛍光体層の層
厚の小さい順にシート平面方向に配置されてなる放射線
エネルギー弁別用キット。
【0013】(5)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とそ
の上に設けられた保護膜とを有する蓄積性蛍光体シート
の複数個の小片から構成され、かつ該保護膜の膜厚がそ
れぞれ異なるシートの小片が保護膜の膜厚の小さい順に
シート平面方向に配置されてなる放射線エネルギー弁別
用キット。 (6)輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とその上に設けら
れた保護膜とを有する蓄積性蛍光体シートの多数の小片
がシート平面方向に配置されており、かつ該多数の小片
が、蛍光体層の着色度の異なる複数個のシートの小片の
組、蛍光体層の層厚の異なる複数個のシートの小片の
組、および保護膜の膜厚の異なる複数個のシートの小片
の組から構成されてなる放射線エネルギー弁別用キッ
ト。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の放射線エネルギー弁別方
法に用いられる弁別用キットの代表的な例について、図
面を参照しながら説明する。図1は、支持体11の上
に、着色された輝尽性蛍光体層12と保護膜13とが順
に設けられた蓄積性蛍光体シートからなる一体型の弁別
用キットを示す。輝尽性蛍光体層12は弁別用キットの
シート平面方向に段階的に着色の度合が変化しており、
蛍光体層の一部12aは全く着色されていない。図2
は、支持体21の上に、着色された輝尽性蛍光体層22
と保護膜23とが順に設けられた蓄積性蛍光体シートの
小片a1 、a2 、a3 、およびa4 からなる分離型の弁
別用キットを示す。シート片a1 の蛍光体層は全く着色
されていなく、そしてシート片a2 からa4 に向かって
蛍光体層の着色の度合は次第に大きくなっている。
【0015】図3は、支持体31の上に、輝尽性蛍光体
層32と保護膜33とが順に設けられた蓄積性蛍光体シ
ートからなる一体型の弁別用キットを示す。輝尽性蛍光
体層32は、弁別用キットのシート平面方向に段階的に
層厚が変化している。図4は、支持体41の上に、輝尽
性蛍光体層42と保護膜43とが順に設けられた蓄積性
蛍光体シートの小片b1 、b2 、b3 、およびb4 から
なる分離型の弁別用キットを示す。各シート片の蛍光体
層は、シート片b1 からb4 に向かって次第に層厚が大
きくなっている。
【0016】図5は、支持体51の上に、輝尽性蛍光体
層52と保護膜53とが順に設けられた蓄積性蛍光体シ
ートの小片c1 、c2 、c3 、およびc4 からなる分離
型の弁別用キットを示す。シート片c1 には保護膜が全
く設けられていなく、そしてシート片c2 からc4 に向
かって保護膜の膜厚は次第に大きくなっている。
【0017】図6は、蓄積性蛍光体シートの多数の小片
1 、a2 、a3 、a4 …、b1 、b2 、b3 、b4
…、そしてc1 、c2 、c3 、c4 …からなる分離型の
弁別用キットを示す。シート片a1 、a2 、a34
の組は、図2に示したように蛍光体層が着色されてお
り、蛍光体層の着色の度合は弁別用キットの幅方向に次
第に大きくなっている。シート片b1 、b2 、b3 、b
4 …の組は、図4に示したように蛍光体層の層厚が弁別
用キットのシート平面方向に次第に大きくなっている。
シート片c1 、c2 、c3 、c4 …の組は、図5に示し
たように保護膜の膜厚が弁別用キットのシート平面方向
に次第に大きくなっている。
【0018】なお、本発明の弁別用キットにおいて、蛍
光体層の着色度や層厚、保護膜の膜厚の変化は、図1〜
5に示したように必ずしも四段階である必要はなく、も
っと細かく変化していてもよい(すなわち、分離型のキ
ットの場合には四個より多くてもよい)。また、一体型
の弁別用キットの場合に、蛍光体層の着色度や層厚は弁
別用キットのシート平面方向に連続的に変化していても
よい。
【0019】次に、上記弁別用キットにおいて用いる蓄
積性蛍光体シートについて詳しく説明する。本発明で使
用する蓄積性蛍光体シートは、本質的に前記の特開昭5
5−12145号公報や特開昭62−245986号公
報に記載されている放射線像変換パネルと同様な構成を
有するものである。すなわち、蓄積性蛍光体シートは、
たとえばポリエチレンテレフタレートシートなどの支持
体の上に、輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持す
る結合剤とからなる蛍光体層が設けられた構成を有す
る。ただし、輝尽性蛍光体層は、蒸着法や焼結法によっ
て形成される輝尽性蛍光体の凝集体のみから構成されて
いてもよいし、あるいは輝尽性蛍光体の凝集体の間隙に
高分子物質が含浸されているものであってもよい。ま
た、蛍光体層が自己支持性である場合には必ずしも支持
体を必要としない。
【0020】輝尽性蛍光体としては、たとえば、前記特
開昭62−245986号公報に記載されている各種の
輝尽性蛍光体を用いることができる。なかでも、近視外
乃至可視領域に発光を示すものであることが好ましく、
特に、ユーロピウムあるいはセリウム付活アルカリ土類
金属ハロゲン化物系蛍光体、およびセリウム付活希土類
オキシハロゲン化物蛍光体が好ましく用いられる。
【0021】輝尽性蛍光体層が、輝尽性蛍光体とこれを
分散状態で含有支持する結合剤とからなる場合に用いる
結合剤についても、前記特開昭62−245986号公
報に詳しい記載があり、本発明においてもそれらの結合
剤を用いることができる。輝尽性蛍光体層は通常は、輝
尽性蛍光体粒子と結合剤とを含む塗布液を支持体上に塗
布し、その後乾燥させることにより形成する。必要に応
じて、支持体上に接着層、反射層などの下塗層を設けて
もよい。また、蛍光体層は前述のように、蒸着、スパッ
タ、焼結などのような方法を用いて結合剤を使用するこ
となく支持体表面に層状に形成することもできる。
【0022】輝尽性蛍光体層を着色剤によって着色する
場合には、塗布液に顔料や色素などの着色剤を分散また
は溶解させる。着色剤としては、用いる輝尽性蛍光体の
種類や励起光の波長によっても異なるが、たとえば群青
などの青色の着色剤が好ましく用いられる。また、着色
剤の含有量は、着色剤の種類や蛍光体層の層厚などによ
っても異なるが、通常は輝尽性蛍光体粒子100g当り
0〜700mgの範囲で変化させて用いる。なお、本発
明において、蛍光体層は全部着色されている必要はな
く、その一部は無着色であってもよい。一体型の弁別用
キットにおいては、たとえば、着色剤の含有量の異なる
塗布液をそれぞれ別の仮支持体上に塗布し、乾燥して複
数の蛍光体層を形成した後、これらを支持体上に幅方向
に並べて押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして
支持体上に着色度の異なる蛍光体層を付設することがで
きる。
【0023】輝尽性蛍光体層の層厚を変化させる場合に
は、層厚は測定対象の放射線の種類や輝尽性蛍光体の種
類などによっても異なるが、通常は10〜250μmの
範囲で変化させる。一体型の弁別用キットにおいては、
たとえば、別の仮支持体上に塗布によりあるいは蒸着な
どにより層厚が一方向に段階的にもしくは連続的に変化
するように形成した蛍光体層を、支持体上に押圧する
か、あるいは接着して設けることができる。また、支持
体を斜めに設置しておくことにより、支持体上に直接層
厚が連続的に変化した蛍光体層を形成することもでき
る。
【0024】輝尽性蛍光体層の表面(支持体に面してい
ない側の表面)には、前記特開昭55−12145号公
報に記載されているように、ポリエチレンテレフタレー
トなどの樹脂材料からなる透明な保護膜を設けてもよ
い。保護膜の膜厚を変化させる場合には、膜厚は測定対
象の放射線の種類などによっても異なるが、通常は0〜
50μmの範囲で変化させる。なお、本発明において、
保護膜は輝尽性蛍光体層の表面全部に設けられている必
要はなく、保護膜が設けられていない部分があってもよ
い。一体型の弁別用キットにおいては、上記の蛍光体層
の付設の場合と同様にして、膜厚が段階的にもしくは連
続的に異なる保護膜を蛍光体層上に設けることができ
る。
【0025】分離型の弁別用キットにおいては、上述の
ようにして製造した蓄積性蛍光体シートをそれぞれ、適
当な大きさの小片(たとえば、10mm×10mm)に
切断した後、各小片を蛍光体層の着色度、層厚および/
または保護膜の膜厚が小さい順にシート平面方向に並べ
て、弁別用キットを形成することができる。さらに、水
平方向に並べた複数の小片を適当な枠もしくはケースな
どに入れて固定してもよい。
【0026】以下に、上述のようにして製造した弁別用
キットを用いる本発明の放射線エネルギー弁別方法につ
いて、輝尽性蛍光体層の着色度の違いを利用する場合を
例にとって、具体的に説明する。
【0027】本発明において、測定対象の放射線に特に
制限はなく、蓄積性蛍光体シートに含まれる輝尽性蛍光
体がそのエネルギーを吸収蓄積できるものであればどの
ような放射線であってもよい。測定可能な放射線として
は、たとえばα線、β線、γ線、中性子線、電子線、X
線を挙げることができる。本発明の方法は特に、エネル
ギーの異なる複数種の放射線および/または線種の異な
る放射線が混在している場合に、有利に利用することが
できる。
【0028】まず、図2に示したような輝尽性蛍光体層
の着色度の異なる複数の蓄積性蛍光体シートの小片が水
平に配置された放射線エネルギー弁別用キットの表面
(蛍光体層側の表面)を、測定対象の未知の放射線に一
定時間露光する。放射線は、弁別用キットに入射して着
色された蛍光体層の輝尽性蛍光体に吸収される。なお、
本発明の方法においては、弁別用キットは必ずしも分離
型である必要はなく一体型であってもよい。また、弁別
用キットが分離型である場合に、必ずしも蓄積性蛍光体
シートを小片にして水平方向に一列にもしくは碁盤状に
並べておく必要はなく、蓄積性蛍光体シートを切断しな
いでそのまま一枚ずつ放射線に露光させてもよい。
【0029】この時、入射した放射線のうち高エネルギ
ーの放射線は、蛍光体層中での飛程が比較的長いために
着色蛍光体層の奥深くまで達して輝尽性蛍光体に吸収蓄
積され、いわゆる潜像を形成する。一方、低エネルギー
の放射線は、蛍光体層中での飛程が比較的短いので着色
蛍光体層の表面付近に留まり、表面付近の輝尽性蛍光体
に吸収蓄積されて潜像を形成する。
【0030】次に、この弁別用キットにレーザ光などの
励起光を時系列的に照射(走査)して、弁別用キットの
輝尽性蛍光体層から発せられる輝尽光を、たとえば集光
ガイドで集光した後光電子増倍管などの光検出器で測定
して、輝尽光の発光量をデジタル信号として得る。この
励起光を利用して蓄積性蛍光体シートに蓄積された放射
線エネルギー(すなわち、潜像)を輝尽光として読み出
す方法については、蓄積性蛍光体シートを用いる放射線
像変換方法(放射線像記録再生方法)における単位操作
として周知であり、その周知の各種の方法を本発明にお
いても任意に利用することができる。
【0031】この時、レーザビームなどの励起光は、蛍
光体層の着色度が小さいシート片においては蛍光体層の
奥深くまで入り込めるため、高エネルギーの放射線によ
り形成された潜像を効率良く読み出すことができる。一
方、蛍光体層の着色度が大きいシート片においては、励
起光は蛍光体層の表面付近までしか届かないので、高エ
ネルギーの放射線により形成された潜像のうち表面部分
の潜像しか読み取ることができない。すなわち、着色度
の違いによって輝尽光の発光量が大きく違ってくる。ま
た、低エネルギーの放射線により形成された潜像は、蛍
光体層の表面付近にしか存在しないので、着色度の違い
にそれほど影響を受けることなく効率良く読み出され
る。すなわち、着色度の違いによる発光量の変化は小さ
い。
【0032】次いで、得られたデジタル信号を演算処理
回路に送る。処理回路にて、上記の発光量の変化の違い
を利用して、蛍光体層の着色度と輝尽光の発光量とはほ
ぼ反比例の関係にあるので、発光量を表すデジタル信号
を着色度の異なるシート片ごとに集計し、適切な演算処
理を施すことにより、たとえば図7に示すようなグラフ
の関係式が得られる。図7は、輝尽性蛍光体層の着色剤
(群青)の量と輝尽光の発光量との関係を概念的に示す
グラフであり、1は低エネルギーの放射線を表し、2は
高エネルギーの放射線を表す。こうして、測定対象の放
射線を高エネルギーの放射線と低エネルギーの放射線と
に切り分けることができる。
【0033】また、たとえば予め、既知のエネルギーの
放射線について図7に示したような関係式を求めておく
ことにより、各放射線のエネルギーの大まかな値(概算
値)を決定することができる。さらに、測定対象の放射
線がα線やβ線など線種の異なる放射線を含んでいる場
合には、それらの線種を決定することができる。なお、
上記においては、高エネルギーの放射線と低エネルギー
の放射線とからなる二種類の放射線が含まれる場合を例
に挙げて説明したが、本発明においては放射線の種類は
二種類に限定されるものではなく、たとえば着色度の異
なるシート片の数を増やしたり、着色度と発光量との関
係式を演算処理回路に入力しておくことなどによって、
二種類以上の放射線であってもそのエネルギーを弁別す
ることが可能である。
【0034】本発明の放射線エネルギー弁別方法の別の
態様である、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の層
厚の違いを利用する方法においては、高エネルギーの放
射線は、蛍光体層の透過率が比較的高いので、蛍光体層
の層厚が薄いほど蛍光体層に吸収されずに透過してしま
い、得られる発光量は少なくなる。一方、低エネルギー
の放射線は蛍光体層の透過率が比較的低いために、層厚
が薄い蛍光体層でも吸収されて、得られる発光量は層厚
の違いによる影響を受けにくい。蛍光体層の層厚に対す
るこの発光量の変化の違いに基づいて、高エネルギーの
放射線と低エネルギーの放射線に弁別することができ
る。
【0035】また、蓄積性蛍光体シートの保護膜の膜厚
の違いを利用する方法の場合にも、上記の蛍光体層の層
厚が異なっている場合と同様の効果が得られ、これを利
用して放射線のエネルギーを弁別することができる。
【0036】励起光の波長を変えて読み取りを行う方法
では、放射線のエネルギーの違いによって輝尽性蛍光体
層の深さ方向に異なる潜像が形成されている蓄積性蛍光
体シートについて、波長のより短い励起光(例えば、波
長:473nm)では、蛍光体層中での飛程が長いので
蛍光体層の奥深くまで入り込んで潜像を読み出すことが
できる。一方、波長のより長い励起光(例えば、波長:
633nm)では、蛍光体層中での飛程が比較的短いの
で蛍光体層の表面付近の潜像しか読み取ることができな
い。このため、上記の蛍光体層の着色度が異なる場合と
同様の効果が得られ、放射線のエネルギーを弁別するこ
とができる。なお、輝尽性蛍光体層を予め群青などの着
色剤で着色しておくことにより、長波長の励起光はより
蛍光体層の表面付近で留まるので、波長の違いによる読
み取りの効果を高めることができる。
【0037】励起光を複数回照射して読み取りを行う方
法では、放射線のエネルギーの違いによって輝尽性蛍光
体層の深さ方向に異なる潜像が形成されている蓄積性蛍
光体シートについて、高エネルギーの放射線により形成
された蛍光体層の深い部分の潜像は励起光が届きにくい
ために、複数回の読み取り後も比較的多く残存し、読み
取り回数が増加しても発光量はそれほど減少しない。一
方、低エネルギーの放射線により形成される潜像は蛍光
体層の表面付近に集中しているために、少数回の読み取
りで発光量は著しく減少する。読み取り回数に対するこ
の発光量の減衰率の違いに基づいて、高エネルギーの放
射線と低エネルギーの放射線とに弁別することができ
る。励起光の照射回数としては通常、5〜20回であ
り、各照射ごとに発光量を測定する必要はなく、たとえ
ば5回ごとに測定してもよい。
【0038】さらに、上述した複数の弁別方法を任意に
組み合わせて実施してもよい。特に図6に示したような
弁別用キットを用いて、これらの弁別方法を全て実施し
た場合には、得られる輝尽光の発光量のデータが飛躍的
に増加するので、放射線をそのエネルギーごとに精度高
く弁別することができ、またそのエネルギー強度および
種類をより容易に決定することができる。たとえば、図
6に示したような弁別用キットを2セット用意し、両方
を測定対象の放射線に露光した後、励起光の光源として
波長が473nmのレーザと633nmのレーザを用い
て、一方の弁別用キットは波長が473nmのレーザで
複数回読み取り、他方の弁別用キットは波長が633n
mのレーザで複数回読み取ることにより行う。
【0039】
【実施例】以下に、本発明の放射線エネルギー弁別方法
の実施例を示す。 [実施例1] 輝尽性蛍光体層の着色度の違いを利用す
る方法 (1)放射線エネルギー弁別用キットの製造 輝尽性蛍光体粒子(BaFBr:Eu2+)および群青
を、結合剤樹脂(ポリウレタン樹脂とエポキシ樹脂との
混合物)の溶液に分散して塗布液を調製し、これをポリ
エチレンテレフタレートフィルム(厚さ:188μm、
支持体)の上に塗布乾燥して、厚さが200μmの輝尽
性蛍光体層を形成する。この蛍光体層の上に、厚さ6μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り付けて
保護膜とする。群青の含有量を輝尽性蛍光体粒子100
g当り、0mg、233mg、466mg、及び700
mgの4段階に変えて、4種類の蓄積性蛍光体シートを
得る。得られた蓄積性蛍光体シートをそれぞれ10mm
×10mmの大きさに切断し、群青の含有量が小さい順
に水平方向に並べて放射線エネルギー弁別用キットを製
造する。
【0040】(2)放射線エネルギーの弁別 放射線として、エネルギーの異なる2種類の電子線を用
意する。この放射線を各電子線とも同じ線量で上記の弁
別用キットに照射する。次に、この弁別用キットにレー
ザ光を照射して輝尽光を放射させ、これを集光し、光電
変換してデジタル信号を得る。得られたデジタル信号を
着色度の異なるシート片ごとに集計し、適切な演算処理
を行うと、図7に示したようなグラフの関係式が得られ
る。これにより、測定対象の電子線を高エネルギーの電
子線と低エネルギーの電子線とに切り分けることができ
る。また、各電子線のエネルギーの大まかな値を求める
ことができる。
【0041】[実施例2] 輝尽性蛍光体層の層厚の違
いを利用する方法 (1)放射線エネルギー弁別用キットの製造 例1において、群青が含有されていない塗布液を用い
て、輝尽性蛍光体層の層厚がそれぞれ50μm、100
μm、150μm、および200μmの4種類の蓄積性
蛍光体シートを得る以外は、例1と同様にして放射線エ
ネルギー弁別用キットを製造する。
【0042】(2)放射線エネルギーの弁別 上記の弁別用キットにエネルギーの異なる2種類のX線
を同一線量で照射したのち、例1と同様にして、レーザ
光による読み取り、および得られたデジタル信号の演算
処理を行うと、図8に示すようなグラフの関係式が得ら
れる。図8は、輝尽性蛍光体層の層厚と輝尽光の発光量
との関係を概念的に示すグラフであり、そして1は低エ
ネルギーの放射線を表し、2は高エネルギーの放射線を
表す。これにより、測定対象のX線を高エネルギーのX
線と低エネルギーのX線とに切り分けることができる。
【0043】 [実施例3] 励起光の照射回数の違いを利用する方法 (1)蓄積性蛍光体シートの製造 例1において、群青が含有されていない塗布液を用い
て、輝尽性蛍光体層(層厚:200μm)を形成する以
外は、例1と同様にして蓄積性蛍光体シートを得る。
【0044】(2)放射線エネルギーの弁別 例1と同様にして、上記の蓄積性蛍光体シートに電子線
を同一線量で照射したのち、レーザ光による読み取り、
および得られたデジタル信号の演算処理を行うと、図9
に示すようなグラフの関係式が得られる。図9は、励起
光の照射回数(読み取り回数)と輝尽光の発光量との関
係を概念的に示すグラフであり、1は低エネルギーの放
射線を表し、2は高エネルギーの放射線を表す。これに
より、測定対象の電子線を高エネルギーの電子線と低エ
ネルギーの電子線とに切り分けることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、蓄積性蛍光体シートの
輝尽性蛍光体層の着色度が異なる弁別用キット、蛍光体
層の層厚が異なる弁別用キット、および/または保護膜
の膜厚が異なる弁別用キットを用いることにより、ある
いはまた励起光の励起波長の違い、および/または励起
光の照射回数の違いを利用することにより、未知の放射
線をそのエネルギーごとに弁別することができる。さら
に、放射線の線種および各エネルギーを決定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う放射線エネルギー弁別用キット
(一体型)の構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に従う放射線エネルギー弁別用キット
(分離型)の構成の別の例を示す模式図である。
【図3】本発明に従う放射線エネルギー弁別用キット
(一体型)の構成の別の例を示す模式図である。
【図4】本発明に従う放射線エネルギー弁別用キット
(分離型)の構成の別の例を示す模式図である。
【図5】本発明に従う放射線エネルギー弁別用キット
(分離型)の構成の別の例を示す模式図である。
【図6】本発明に従う放射線エネルギー弁別用キット
(分離型)の構成の別の例を示す模式図である。
【図7】弁別用キットの輝尽性蛍光体層の着色剤の量と
発光量との関係を概念的に示すグラフである。
【図8】弁別用キットの輝尽性蛍光体層の層厚と発光量
との関係を概念的に示すグラフである。
【図9】励起光の照射回数と発光量との関係を概念的に
示すグラフである。
【符号の説明】
11、21、31、41、51 支持体 12、22、32、42、52 輝尽性蛍光体層 13、23、33、43、53 保護膜 12a 輝尽性蛍光体層の着色されていない部分 a1 、a2 、a3 、a4 、b1 、b2 、b3 、b4 、c
1 、c2 、c3 、c4蓄積性蛍光体シートの小片 1 低エネルギーの放射線 2 高エネルギーの放射線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝尽性蛍光体からなる着色された蛍光体
    層を有する蓄積性蛍光体シートであって、該蛍光体層の
    着色度の異なる一乃至複数個のシートからなる弁別用キ
    ットの表面に、測定対象の放射線を照射して該放射線の
    エネルギーを蛍光体層に吸収させたのち、該キットに励
    起光を照射して蛍光体層から発せられる輝尽光の発光量
    を該蛍光体層の着色度の違いに対応して測定し、次いで
    測定した発光量と該蛍光体層の着色度との関係に基づい
    て、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、各放射線
    のエネルギーを決定することからなる放射線エネルギー
    弁別方法。
  2. 【請求項2】 輝尽性蛍光体からなる着色された蛍光体
    層を有する蓄積性蛍光体シートから構成され、かつ該蛍
    光体層の着色度がシート平面方向に変化している放射線
    エネルギー弁別用キット。
  3. 【請求項3】 輝尽性蛍光体からなる着色された蛍光体
    層を有する蓄積性蛍光体シートの複数個の小片から構成
    され、かつ該シートの小片が、蛍光体層の着色度の小さ
    い順にシート平面方向に配置されてなる放射線エネルギ
    ー弁別用キット。
  4. 【請求項4】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有する
    蓄積性蛍光体シートであって、該蛍光体層の層厚の異な
    る一乃至複数個のシートからなる弁別用キットの表面
    に、測定対象の放射線を照射して該放射線のエネルギー
    を蛍光体層に吸収させたのち、該キットに励起光を照射
    して蛍光体層から発せられる輝尽光の発光量を該蛍光体
    層の層厚の違いに対応して測定し、次いで測定した発光
    量と該蛍光体層の層厚との関係に基づいて、該放射線を
    そのエネルギーごとに区別し、各放射線のエネルギーを
    決定することからなる放射線エネルギー弁別方法。
  5. 【請求項5】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有する
    蓄積性蛍光体シートから構成され、かつ該蛍光体層の層
    厚がシート平面方向に変化している放射線エネルギー弁
    別用キット。
  6. 【請求項6】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有する
    蓄積性蛍光体シートの複数個の小片から構成され、かつ
    該蛍光体層の層厚がそれぞれ異なるシートの小片が蛍光
    体層の層厚の小さい順にシート平面方向に配置されてな
    る放射線エネルギー弁別用キット。
  7. 【請求項7】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とその上
    に設けられた保護膜とを有する蓄積性蛍光体シートであ
    って、該保護膜の膜厚の異なる一乃至複数個のシートか
    らなる弁別用キットの表面に、測定対象の放射線を照射
    して該放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたの
    ち、該キットに励起光を照射して蛍光体層から発せられ
    る輝尽光の発光量を該保護膜の膜厚の違いに対応して測
    定し、次いで測定した発光量と該保護膜の膜厚との関係
    に基づいて、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、
    各放射線エネルギーを決定することからなる放射線エネ
    ルギー弁別方法。
  8. 【請求項8】 弁別用キットが、保護膜の膜厚の異なる
    複数個の蓄積性蛍光体シートの小片から構成され、かつ
    該シートの小片が保護膜の膜厚の小さい順にシート平面
    方向に配置されている請求項7に記載の放射線エネルギ
    ー弁別方法。
  9. 【請求項9】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有する
    蓄積性蛍光体シートの表面に、測定対象の放射線を照射
    して該放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたの
    ち、該シートに波長の異なる励起光をそれぞれ照射して
    蛍光体層から発せられる輝尽光の発光量を波長ごとに測
    定し、次いで測定した発光量と該励起光の波長との関係
    に基づいて、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、
    各放射線エネルギーを決定することからなる放射線エネ
    ルギー弁別方法。
  10. 【請求項10】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層を有す
    る蓄積性蛍光体シートの表面に、測定対象の放射線を照
    射して該放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたの
    ち、該シートに励起光を複数回照射して蛍光体層から発
    せられる輝尽光の発光量を各回ごとに測定し、次いで測
    定した発光量と該励起光の照射回数との関係に基づい
    て、該放射線をそのエネルギーごとに区別し、各放射線
    エネルギーを決定することからなる放射線エネルギー弁
    別方法。
  11. 【請求項11】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とその
    上に設けられた保護膜とを有する複数の蓄積性蛍光体シ
    ートからなり、かつ該複数のシートが蛍光体層の着色度
    の異なる一乃至複数個のシートの組、蛍光体層の層厚の
    異なる一乃至複数個のシートの組、および保護膜の膜厚
    の異なる一乃至複数個のシートの組から構成されてなる
    弁別用キットの表面に、測定対象の放射線を照射して該
    放射線のエネルギーを蛍光体層に吸収させたのち、該キ
    ットに波長の異なる励起光をそれぞれ複数回照射して蛍
    光体層から発せられる輝尽光の発光量を、該蛍光体層の
    着色度、層厚及び該保護膜の膜厚の違いに対応して各回
    ごとに測定し、次いで測定した発光量と該蛍光体層の着
    色度、層厚及び該保護膜の膜厚、該励起光の波長および
    照射回数との関係に基づいて、該放射線をそのエネルギ
    ーごとに区別し、各放射線エネルギーを決定することか
    らなる放射線エネルギー弁別方法。
  12. 【請求項12】 輝尽性蛍光体からなる蛍光体層とその
    上に設けられた保護膜とを有する蓄積性蛍光体シートの
    多数の小片がシート平面方向に配置されており、かつ該
    多数の小片が、蛍光体層の着色度の異なる複数個のシー
    トの小片の組、蛍光体層の層厚の異なる複数個のシート
    の小片の組、および保護膜の膜厚の異なる複数個のシー
    トの小片の組から構成されてなる放射線エネルギー弁別
    用キット。
JP8262898A 1998-03-13 1998-03-13 放射線エネルギー弁別方法、およびその方法に用いられる弁別用キット Withdrawn JPH11258349A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9103923B2 (en) 2009-07-24 2015-08-11 Canon Kabushiki Kaisha X-ray imaging apparatus and X-ray imaging method

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