JPH11258409A - 集光素子の製造方法 - Google Patents

集光素子の製造方法

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JPH11258409A
JPH11258409A JP10063518A JP6351898A JPH11258409A JP H11258409 A JPH11258409 A JP H11258409A JP 10063518 A JP10063518 A JP 10063518A JP 6351898 A JP6351898 A JP 6351898A JP H11258409 A JPH11258409 A JP H11258409A
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light
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Motonobu Korogi
元伸 興梠
Takashi Yatsui
崇 八井
Genichi Otsu
元一 大津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接場において用いる平面開口型プローブに
おいて、光の集光効果を向上させて微小開口から出射す
る光の強度を向上させる。 【解決手段】 基板2の一方の面2cから他方の面2d
に向かって開口が次第に小とされた複数の凹部2bを形
成する凹部形成工程と、光透過性を有し、外部空間とは
屈折率が異なる感光液を上記一方の面2c側から塗布し
て上記凹部2b内に感光膜を形成する感光膜形成工程
と、他方の面から露光を行う露光工程と、開口部内に形
成された感光膜のうち、上記露光工程で硬化されていな
い感光膜を除去する感光膜除去工程とを有し、凹部2b
内に半球レンズ3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を集光する集光
素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集光機能を備えた近接場平面開口
プローブ30は、図7に示すように、微小開口31が形
成されたSi膜32を備え、Si膜32に断面略V字状
の凹部32aが形成されてなるものであった。ここで、
凹部32aの内壁には、例えばAu等の光反射素子が製
膜されている。すなわち、この開口プローブ30は、一
方の面30aから入射された光を集光して微小開口31
から出射する構造となされている。
【0003】また、この開口プローブ30では、凹部3
2aに球レンズ33を配し、さらなる集光効果の向上が
図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の開口プローブ3
0では、Si膜32を断面略V字状に形成し、球レンズ
33を設けた構造として、微小開口31から出射する光
の強度を向上させている。しかし、この開口プローブ3
0を円盤状記録媒体の記録再生に用いるときには、光が
高周波でON/OFFが切り替えられるために、さらな
る光強度の向上が望まれる。
【0005】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、近接場において用いる平
面開口型プローブにおいて、光の集光効果を向上させて
微小開口から出射する光の強度を向上させる集光素子の
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明に係る集光素子の製造方法は、基板の一方の面から
他方の面に向かって開口が次第に小とされた複数の凹部
を形成する凹部形成工程と、光透過性を有し、外部空間
とは屈折率が異なる感光液を上記一方の面側から塗布し
て上記凹部内に感光膜を形成する感光膜形成工程と、他
方の面から露光を行う露光工程と、凹部内に形成された
感光膜のうち、上記露光工程で硬化されていない感光膜
を除去する感光膜除去工程とを有することを特徴とす
る。
【0007】このような集光素子の製造方法は、小さい
開口の他方の面から露光を行うので、凹部を中心とした
範囲で感光液を硬化させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】図1は、近接場に用いられる開口プローブ
1の断面図である。この図1に示した開口プローブ1
は、開口部2aを中心として凹部2bが形成されたSi
基板2と、開口部2aに形成された半球レンズ3と、S
i基板2の凹部2bに配設される球レンズ4とを備え
る。
【0010】Si基板2は、複数の凹部2bが形成され
てなる。このSi基板2には、一方の面2cから他方の
面2dに向かって開口が次第に小となるように凹部2b
が形成されている。また、このSi基板2上及び凹部4
aの内壁には、光反射率の高い、例えば反射膜5が形成
されている。
【0011】凹部2bは、Si基板2の他方の面側に例
えば約450nm程度の幅t1を有する開口部2aを有
して形成される。この凹部2bは、一方の面2cから他
方の面2d側に向かって開口が次第に小となるように形
成されることにより、略V字状に形成されている。この
凹部2bの内部には、反射膜5が形成されることによ
り、一方の面2c側から入射された光を集光して半球レ
ンズ3に導く。
【0012】半球レンズ3は、Si基板2の開口部2a
上に形成され、半球状に形成されている。この半球レン
ズ3は、例えば光硬化性及び光透過性を有し、高屈折率
を有する樹脂材料からなる。この半球レンズ3は、側面
がSi基板2及び反射膜5により接して形成されてい
る。また、この半球レンズ3は、凹部2bの開口側が球
状に形成されている。
【0013】このような開口プローブ1に入射される光
は、図1中の矢印Aで示すように、Si基板2の一方の
面2c側から入射されると、球レンズ4に入射され、凹
部2b内に集光される。そして、この凹部2b内に集光
された光は、凹部2bの内壁に形成された反射膜5によ
り反射されて、半球レンズ3に導かれる。そして、半球
レンズ3に入射した光は、半球レンズ3により再び集光
されて、開口部2aから他方の面2d側に出射される。
【0014】このような開口プローブ1は、半球レンズ
3を形成することで、球レンズ4のみにより光を集光し
て開口部2aから出射するときと比較してさらに光の集
光効果を向上させることができ、開口部2aから出射す
る光の強度を向上させることができる。
【0015】このような開口プローブ1の製造方法は、
先ず、例えばSiO基板と、Si基板2とからなる2層
構造の平板状基板を用意する。
【0016】次に、平板状基板のSi基板2側から異方
性エッチングを施す。このように異方性エッチングを施
すことにより、内壁が略V字状の凹部2bを形成する。
この異方性エッチングを行うときには、例えば水酸化カ
リウム(KOH)を用いることで、略V字状の凹部2b
を形成する。
【0017】次に、凹部2bが形成されたSi膜上にA
uからなる反射膜5を形成する。
【0018】次に、凹部2b内に半球レンズ3を形成す
る。この半球レンズ3を形成するときには、凹部2b内
に感光液を流し込み、SiO膜側から紫外線露光を行う
ことにより、半球レンズ3を形成する。なお、この半球
レンズ3を形成する工程についての説明は後述する。
【0019】次に、半球レンズ3が形成された凹部2b
上に球レンズ4を形成して、図1に示した開口プローブ
1を完成させる。
【0020】つぎに、上述の開口プローブ1の製造工程
において、半球レンズ3を形成する工程についての詳細
な説明をする。なお、以下の説明は、凹部2b内に半球
レンズ3が形成できることを確認するための説明であ
る。
【0021】半球レンズ3を形成するときには、先ず、
図2に示すように、ガラス11上にCr膜12を成膜
し、さらに、このCr膜12上にAl膜13を成膜す
る。このCr膜12及びAl膜13の成膜法について
は、スパッタ法や蒸着法等の薄膜形成技術が用いられ
る。このようにCr膜12及びAl膜13を成膜するこ
とで、基板10を形成する。そして、この基板10に複
数の開口部10aを形成するときには、基板にパターン
エッチング等を施すことにより、開口部10aを形成す
る。
【0022】このように基板10は、平板状に成形さ
れ、この平板に複数の開口部10aが形成されてなる。
この基板10は、例えば約2nm程度の膜厚を有するC
r膜12と、約300nm程度の膜厚を有するAl膜1
3とがガラス基板11上に形成されてなる。
【0023】この基板10に形成された開口部10a
は、約450nm程度の幅t2を有して形成される。ま
た、この開口部10aは、基板10に対して垂直に形成
する一例に限られず、断面略V字状に形成しても良い。
すなわち、この開口部10aは、基板の一方の面10b
から他方の面10cに向かうに従って、開口が小さくな
る形状であっても良い。なお、本実施の形態において
は、説明の便宜上、一つの開口部10aの近傍のみにつ
いて説明する。
【0024】次に、図3に示すように、Al膜13上に
感光レジスト14を塗布する。この感光レジスト14
は、粘度が約30cpのものを用い、約2〜3μm程度
の膜厚で形成される。
【0025】次に、図4に示すように、基板10の他方
の面10cから紫外領域の波長を有する光を照射する。
このように基板10の他方の面10cから紫外線光を照
射することで、感光レジスト14を開口部10aを通過
した紫外線光により照射し、開口部10aを中心として
硬化した露光領域15を形成する。なお、この工程で
は、紫外線光を約60秒程度の時間露光することで、露
光部15を形成する。
【0026】次に、図5に示すように、塗布した感光レ
ジスト14を除去する。このように感光レジスト14を
除去することで、上述の露光されて硬化した露光部15
を残して半球状の露光部15を形成する。
【0027】このような半球レンズの製造工程によれ
ば、基板10の一方の面10bから感光レジスト14を
約2〜3μm程度の厚さに塗布し、基板10の他方の面
10cから感光レジスト14を約60秒という比較的長
い時間露光することで、基板10上に半球上の露光部1
5を形成することができる。
【0028】したがって、この図2〜図5に示した製造
工程と同様に、上述の開口プローブ1の製造工程におい
ても、Si膜側から感光レジストを塗布し、SiO膜側
から開口部2aに向かって、紫外線光を露光すること
で、開口部2a上であって、凹部2bの内部に半球レン
ズ3を形成できるとみなせる。
【0029】つぎに、図6に示すような開口プローブ2
0について説明する。
【0030】この開口プローブ20は、上述の開口プロ
ーブ1とほぼ同様の構成を有するが、Si膜21の内壁
が略放物線形状となされた凹部22が形成されている
点、球レンズが形成されていない点、で異なる。また、
この凹部22の内壁には、Au膜23が製膜されてい
る。
【0031】このような開口プローブ20に入射される
光は、図6中の矢印Bで示すように、Si膜21の一方
の面21a側から入射されると、凹部22内で反射を繰
り返して半球レンズ24に導かれる。そして、半球レン
ズ24に入射した光は、半球レンズ24により集光され
て、開口部25から他方の面20b側に出射される。
【0032】この開口プローブ20の製造方法は、上述
の開口プローブ1とほぼ同様の製造方法であるが、Si
膜21に対して等方性エッチングを行うことで、内壁が
略放物線形状の凹部22を形成する点で異なる。
【0033】すなわち、この開口プローブ20の製造工
程においては、開口プローブ1の製造工程と同様に、基
板のSi基板側からフッ硝酸(HF:HNO3:CH3
COOH=1:3:5)を用いてエッチングを行うこと
で、内壁が放物線形状の凹部22を形成する。そして、
Si膜21上からAu膜23を製膜することで、図6に
示した開口プローブ20を作製する。
【0034】このような開口プローブ20の製造方法
は、凹部22を形成するときに、フッ硝酸を用いてエッ
チングを行うことにより、内壁を放物線形状とすること
ができる。従って、このような開口プローブ20の製造
方法により製造された開口プローブ20は、凹部22の
半球レンズ24への集光効果をさらに向上させることが
できる。また、この開口プローブ20の製造方法によれ
ば、上述の開口プローブ1の製造方法よりもさらに簡易
な方法で高い集光効率を有する開口プローブ20を製造
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る集光素子の製造方法は、基板の一方の面から他方の面
に向かって開口が次第に小とされた複数の凹部を形成す
る凹部形成工程と、光透過性を有し、外部空間とは屈折
率が異なる感光液を上記一方の面側から塗布して上記凹
部内に感光膜を形成する感光膜形成工程と、他方の面か
ら露光を行う露光工程と、凹部内に形成された感光膜の
うち、上記露光工程で硬化されていない感光膜を除去す
る感光膜除去工程とを有するので、凹部を中心として半
球状の感光膜を形成することができる。従って、この集
光素子の製造方法によれば、凹部内に半球レンズを形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集光素子の製造方法により製造さ
れる開口プローブの一例を示す断面図である。
【図2】開口プローブの製造方法における開口が形成さ
れた基板の一例を示す断面図である。
【図3】基板上に感光レジストを形成したときの一例を
示す断面図である。
【図4】基板の他方の面から紫外線光を照射して、露光
領域を形成するときの一例を示す断面図である。
【図5】基板上の感光レジストを除去したときの一例を
示す断面図である。
【図6】本発明に係る集光素子の製造方法により製造さ
れる開口プローブの他の一例を示す断面図である。
【図7】従来の開口プローブの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,20 開口プローブ、3,24 半球レンズ、2
b,22 凹部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 集光素子の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を集光する集光
素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集光機能を備えた近接場平面開口
プローブ30は、図7に示すように、微小開口31が形
成されたSi膜32を備え、Si膜32に断面略V字状
の凹部32aが形成されてなるものであった。ここで、
凹部32aの内壁には、例えばAu等の光反射素子が製
膜されている。すなわち、この開口プローブ30は、一
方の面30aから入射された光を集光して微小開口31
から出射する構造となされている。
【0003】また、この開口プローブ30では、凹部3
2aに球レンズ33を配し、さらなる集光効果の向上が
図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の開口プローブ3
0では、Si膜32を断面略V字状に形成し、球レンズ
33を設けた構造として、微小開口31から出射する光
の強度を向上させている。しかし、この開口プローブ3
0を円盤状記録媒体の記録再生に用いるときには、光が
高周波でON/OFFが切り替えられるために、さらな
る光強度の向上が望まれる。
【0005】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、近接場において用いる平
面開口型プローブにおいて、光の集光効果を向上させて
微小開口から出射する光の強度を向上させる集光素子の
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明に係る集光素子の製造方法は、SiO2膜と該Si
2膜上に形成されたSi膜とからなる基板のSi膜が
形成された面からSiO2膜が形成された面に向かって
エッチングを施すことで、開口が上記基板のSi膜が形
成された面からSiO2膜が形成された面に向かって開
口が次第に小とされた複数の凹部を形成する凹部形成工
程と、光透過性を有し、外部空間とは屈折率が異なる感
光液を上記一方の面側から塗布して上記凹部内に感光膜
を形成する感光膜形成工程と、上記他方の面から露光を
行う露光工程と、上記凹部内に形成された感光膜のう
ち、上記露光工程で硬化されていない感光膜を除去する
感光膜除去工程とを有することを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る集光素子の製造方法
は、基板の一方の面から他方の面に向かって開口が次第
に小とされた複数の凹部を、フッ硝酸(HF:HNO
3:CH3COOH=1:3:5)を用いて等方性エッ
チングを行って形成する凹部形成工程と、光透過性を有
し、外部空間とは屈折率が異なる感光液を上記一方の面
側から塗布して上記凹部内に感光膜を形成する感光膜形
成工程と、上記他方の面から露光を行う露光工程と、上
記凹部内に形成された感光膜のうち、上記露光工程で硬
化されていない感光膜を除去する感光膜除去工程とを有
することを特徴とする。
【0008】更に、本発明に係る集光素子の製造方法
は、基板の一方の面から他方の面に向かって開口が次第
に小とされた複数の凹部を形成する凹部形成工程と、光
透過性を有し、外部空間とは屈折率が異なる感光液を上
記一方の面側から塗布して上記凹部内に感光膜を形成す
る感光膜形成工程と、上記他方の面から露光を行う露光
工程と、上記凹部内に形成された感光膜のうち、上記露
光工程で硬化されていない感光膜を除去する感光膜除去
工程と、上記凹部形成工程で形成された凹部内に球レン
ズを形成するレンズ形成工程とを有することを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】図1は、近接場に用いられる開口プローブ
1の断面図である。この図1に示した開口プローブ1
は、開口部2aを中心として凹部2bが形成されたSi
基板2と、開口部2aに形成された半球レンズ3と、S
i基板2の凹部2bに配設される球レンズ4とを備え
る。
【0011】Si基板2は、複数の凹部2bが形成され
てなる。このSi基板2には、一方の面2cから他方の
面2dに向かって開口が次第に小となるように凹部2b
が形成されている。また、このSi基板2上及び凹部4
aの内壁には、光反射率の高い、例えば反射膜5が形成
されている。
【0012】凹部2bは、Si基板2の他方の面側に例
えば約450nm程度の幅t1を有する開口部2aを有
して形成される。この凹部2bは、一方の面2cから他
方の面2d側に向かって開口が次第に小となるように形
成されることにより、略V字状に形成されている。この
凹部2bの内部には、反射膜5が形成されることによ
り、一方の面2c側から入射された光を集光して半球レ
ンズ3に導く。
【0013】半球レンズ3は、Si基板2の開口部2a
上に形成され、半球状に形成されている。この半球レン
ズ3は、例えば光硬化性及び光透過性を有し、高屈折率
を有する樹脂材料からなる。この半球レンズ3は、側面
がSi基板2及び反射膜5により接して形成されてい
る。また、この半球レンズ3は、凹部2bの開口側が球
状に形成されている。
【0014】このような開口プローブ1に入射される光
は、図1中の矢印Aで示すように、Si基板2の一方の
面2c側から入射されると、球レンズ4に入射され、凹
部2b内に集光される。そして、この凹部2b内に集光
された光は、凹部2bの内壁に形成された反射膜5によ
り反射されて、半球レンズ3に導かれる。そして、半球
レンズ3に入射した光は、半球レンズ3により再び集光
されて、開口部2aから他方の面2d側に出射される。
【0015】このような開口プローブ1は、半球レンズ
3を形成することで、球レンズ4のみにより光を集光し
て開口部2aから出射するときと比較してさらに光の集
光効果を向上させることができ、開口部2aから出射す
る光の強度を向上させることができる。
【0016】このような開口プローブ1の製造方法は、
先ず、例えばSiO2基板と、Si基板2とからなる2
層構造の平板状基板を用意する。
【0017】次に、平板状基板のSi基板2側から異方
性エッチングを施す。このように異方性エッチングを施
すことにより、内壁が略V字状の凹部2bを形成する。
この異方性エッチングを行うときには、例えば水酸化カ
リウム(KOH)を用いることで、略V字状の凹部2b
を形成する。
【0018】次に、凹部2bが形成されたSi膜上にA
uからなる反射膜5を形成する。次に、凹部2b内に半
球レンズ3を形成する。この半球レンズ3を形成すると
きには、凹部2b内に感光液を流し込み、SiO2膜側
から紫外線露光を行うことにより、半球レンズ3を形成
する。なお、この半球レンズ3を形成する工程について
の説明は後述する。
【0019】次に、半球レンズ3が形成された凹部2b
上に球レンズ4を形成して、図1に示した開口プローブ
1を完成させる。
【0020】つぎに、上述の開口プローブ1の製造工程
において、半球レンズ3を形成する工程についての詳細
な説明をする。なお、以下の説明は、凹部2b内に半球
レンズ3が形成できることを確認するための説明であ
る。
【0021】半球レンズ3を形成するときには、先ず、
図2に示すように、ガラス11上にCr膜12を成膜
し、さらに、このCr膜12上にAl膜13を成膜す
る。このCr膜12及びAl膜13の成膜法について
は、スパッタ法や蒸着法等の薄膜形成技術が用いられ
る。このようにCr膜12及びAl膜13を成膜するこ
とで、基板10を形成する。そして、この基板10に複
数の開口部10aを形成するときには、基板にパターン
エッチング等を施すことにより、開口部10aを形成す
る。
【0022】このように基板10は、平板状に成形さ
れ、この平板に複数の開口部10aが形成されてなる。
この基板10は、例えば約2nm程度の膜厚を有するC
r膜12と、約300nm程度の膜厚を有するAl膜1
3とがガラス基板11上に形成されてなる。
【0023】この基板10に形成された開口部10a
は、約450nm程度の幅t2を有して形成される。ま
た、この開口部10aは、基板10に対して垂直に形成
する一例に限られず、断面略V字状に形成しても良い。
すなわち、この開口部10aは、基板の一方の面10b
から他方の面10cに向かうに従って、開口が小さくな
る形状であっても良い。なお、本実施の形態において
は、説明の便宜上、一つの開口部10aの近傍のみにつ
いて説明する。
【0024】次に、図3に示すように、Al膜13上に
感光レジスト14を塗布する。この感光レジスト14
は、粘度が約30cpのものを用い、約2〜3μm程度
の膜厚で形成される。
【0025】次に、図4に示すように、基板10の他方
の面10cから紫外領域の波長を有する光を照射する。
このように基板10の他方の面10cから紫外線光を照
射することで、感光レジスト14を開口部10aを通過
した紫外線光により照射し、開口部10aを中心として
硬化した露光領域15を形成する。なお、この工程で
は、紫外線光を約60秒程度の時間露光することで、露
光部15を形成する。
【0026】次に、図5に示すように、塗布した感光レ
ジスト14を除去する。このように感光レジスト14を
除去することで、上述の露光されて硬化した露光部15
を残して半球状の露光部15を形成する。
【0027】このような半球レンズの製造工程によれ
ば、基板10の一方の面10bから感光レジスト14を
約2〜3μm程度の厚さに塗布し、基板10の他方の面
10cから感光レジスト14を約60秒という比較的長
い時間露光することで、基板10上に半球上の露光部1
5を形成することができる。
【0028】したがって、この図2〜図5に示した製造
工程と同様に、上述の開口プローブ1の製造工程におい
ても、Si膜側から感光レジストを塗布し、SiO2
側から開口部2aに向かって、紫外線光を露光すること
で、開口部2a上であって、凹部2bの内部に半球レン
ズ3を形成できるとみなせる。
【0029】つぎに、図6に示すような開口プローブ2
0について説明する。
【0030】この開口プローブ20は、上述の開口プロ
ーブ1とほぼ同様の構成を有するが、Si膜21の内壁
が略放物線形状となされた凹部22が形成されている
点、球レンズが形成されていない点、で異なる。また、
この凹部22の内壁には、Au膜23が製膜されてい
る。
【0031】このような開口プローブ20に入射される
光は、図6中の矢印Bで示すように、Si膜21の一方
の面21a側から入射されると、凹部22内で反射を繰
り返して半球レンズ24に導かれる。そして、半球レン
ズ24に入射した光は、半球レンズ24により集光され
て、開口部25から他方の面20b側に出射される。
【0032】この開口プローブ20の製造方法は、上述
の開口プローブ1とほぼ同様の製造方法であるが、Si
膜21に対して等方性エッチングを行うことで、内壁が
略放物線形状の凹部22を形成する点で異なる。
【0033】すなわち、この開口プローブ20の製造工
程においては、開口プローブ1の製造工程と同様に、基
板のSi基板側からフッ硝酸(HF:HNO3:CH3
COOH=1:3:5)を用いてエッチングを行うこと
で、内壁が放物線形状の凹部22を形成する。そして、
Si膜21上からAu膜23を製膜することで、図6に
示した開口プローブ20を作製する。
【0034】このような開口プローブ20の製造方法
は、凹部22を形成するときに、フッ硝酸を用いてエッ
チングを行うことにより、内壁を放物線形状とすること
ができる。従って、このような開口プローブ20の製造
方法により製造された開口プローブ20は、凹部22の
半球レンズ24への集光効果をさらに向上させることが
できる。また、この開口プローブ20の製造方法によれ
ば、上述の開口プローブ1の製造方法よりもさらに簡易
な方法で高い集光効率を有する開口プローブ20を製造
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る集光素子の製造方法は、基板の一方の面から他方の面
に向かって開口が次第に小とされた複数の凹部を形成す
る凹部形成工程と、光透過性を有し、外部空間とは屈折
率が異なる感光液を上記一方の面側から塗布して上記凹
部内に感光膜を形成する感光膜形成工程と、他方の面か
ら露光を行う露光工程と、凹部内に形成された感光膜の
うち、上記露光工程で硬化されていない感光膜を除去す
る感光膜除去工程とを有するので、凹部を中心として半
球状の感光膜を形成することができる。従って、この集
光素子の製造方法によれば、凹部内に半球レンズを形成
することができる。
【0036】また、本発明に係る集光素子の製造方法
は、基板の一方の面から他方の面に向かって開口が次第
に小とされた複数の凹部を、フッ硝酸(HF:HNO
3:CH3COOH=1:3:5)を用いて等方性エッ
チングを行って形成する凹部形成工程とを有するので、
凹部の内壁を放物線形状とすることができる。したがっ
て、このような集光素子の製造方法は、凹部における集
光効果を向上させ簡易な方法で高い集光効率を有する集
光素子を製造することができる。
【0037】更に、本発明に係る集光素子の製造方法
は、凹部形成工程で形成された凹部内に球レンズを形成
するレンズ形成工程を有するので、凹部内に球レンズが
配されてなる集光素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集光素子の製造方法により製造さ
れる開口プローブの一例を示す断面図である。
【図2】開口プローブの製造方法における開口が形成さ
れた基板の一例を示す断面図である。
【図3】基板上に感光レジストを形成したときの一例を
示す断面図である。
【図4】基板の他方の面から紫外線光を照射して、露光
領域を形成するときの一例を示す断面図である。
【図5】基板上の感光レジストを除去したときの一例を
示す断面図である。
【図6】本発明に係る集光素子の製造方法により製造さ
れる開口プローブの他の一例を示す断面図である。
【図7】従来の開口プローブの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 1,20 開口プローブ、3,24 半球レンズ、2
b,22 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の面から他方の面に向かって
    開口が次第に小とされた複数の凹部を形成する凹部形成
    工程と、 光透過性を有し、外部空間とは屈折率が異なる感光液を
    上記一方の面側から塗布して上記凹部内に感光膜を形成
    する感光膜形成工程と、 上記他方の面から露光を行う露光工程と、 上記凹部内に形成された感光膜のうち、上記露光工程で
    硬化されていない感光膜を除去する感光膜除去工程とを
    有することを特徴とする集光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記基板がSiO膜と上記SiO膜上に
    形成されたSi膜とからなり、 上記凹部形成工程は、上記基板のSi膜からSiO膜ま
    でエッチングを施すことで、開口が上記基板のSi膜か
    らSiO膜に向かって次第に小となされた凹部を形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の集光素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記エッチングは、 フッ硝酸(HF:HNO3:CH3COOH=1:3:
    5)を用いて等方性エッチングを行うことを特徴とする
    請求項2記載の集光素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記感光膜除去工程の後、 上記エッチングで形成された凹部内に球レンズを形成す
    るレンズ形成工程を行うことを特徴とする請求項2記載
    の集光素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記感光膜形成工程は、形成する感光膜
    の膜厚をtとしたとき、 2[μm]≦t≦3[μm] の範囲内となるように感光膜を形成することを特徴とす
    る請求項1記載の集光素子の製造方法。
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