JPH11258877A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH11258877A
JPH11258877A JP10080341A JP8034198A JPH11258877A JP H11258877 A JPH11258877 A JP H11258877A JP 10080341 A JP10080341 A JP 10080341A JP 8034198 A JP8034198 A JP 8034198A JP H11258877 A JPH11258877 A JP H11258877A
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JP
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developing
potential
photoconductor
charging
exposure
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JP10080341A
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Kazuo Asano
和夫 浅野
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電された感光体上に像光を照射して静電潜
像を形成する電子写真式の記録装置において、温度・湿
度の影響を受けることなく安定した濃度の画像を形成
し、低コストで生産性の高い装置を実現する。 【解決手段】 露光による電位減衰率が温度及び湿度に
対して正特性を有する感光体と、初期帯電電位が温度及
び湿度に対して正特性を有する帯電装置とを組み合わ
せ、高温高湿時と低温低湿時の感光体の光放電特性曲線
が交差する領域を持たせる。そして、多値誤差拡散法に
おける量子化レベル1のときの露光量を、この交差領域
に設定する。また現像装置は、現像コントラスト電位が
比較的低い領域で現像重量が飽和する特性のものを用
い、量子化レベル2の露光量を、この飽和領域に設定す
る。これにより、環境の変化に対して濃度変動のない安
定した画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像等を利用
してトナー像を形成する間接転写型の記録装置に関し、
より詳細には、帯電された感光体上に像光を照射して静
電潜像を形成する工程を含む電子写真方式の間接転写型
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
いては、潜像担持体の表面を均一に帯電する帯電工程、
帯電された潜像担持体表面に像光を照射することで静電
潜像を形成する露光工程、該静電潜像にトナーを付着さ
せてトナー像を形成する現像工程、該トナー像を転写材
に転写する転写工程、該転写材上のトナー像を定着する
定着工程、及び、前記転写工程で潜像担持体表面に残留
したトナーを除去するクリーニング工程によって画像が
形成される。また必要に応じて潜像担持体表面を電気的
に初期化する除電工程が設けられる。
【0003】図11に、電子写真方式による従来のカラ
ー画像形成装置の概略構成図を示す。この装置では、潜
像担持体として、電荷発生層と電荷輸送層とを有する機
能分離型感光体101を用い、この感光体101はスコ
ロトロン102によって所望の初期帯電電位VHに帯電
され、露光装置103から画像信号に応じた露光光を照
射することにより、感光体101上に静電潜像が形成さ
れる。そして、現像手段104の所望の色に対応した現
像装置104aによりトナー像が形成された後、転写手
段であるコロトロン107により記録紙搬送ドラム10
5上に吸着された記録紙106にトナー像が転写され
る。そして、転写工程で転写されずに感光体101上に
残留したトナーは、クリーニング手段109により除去
され、除電ランプ110により感光体101は電気的に
初期化され、次の記録色の記録サイクルへと続く。本従
来例では、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの順に前述
の記録を繰り返すことにより記録紙106上にカラート
ナー像を形成し、最後に記録紙搬送ドラム105上から
記録紙106が剥離され、定着器108を通過させるこ
とにより記録紙106上にトナー像が定着され、最終的
なカラー画像が形成される。
【0004】ここで、通常用いられる前述の感光体10
1は、その光放電特性が感光体の置かれた環境によって
変化することが知られている。具体的には、図12に示
すように感光体の光放電特性、すなわち露光後の感光体
表面電位VLは、10mJ/m2 以下の通常の使用範囲
における同一露光量での比較において、温湿度の影響に
より20〜50V近く変動する。このため、従来のカラ
ー画像のような多値記録の場合、露光後の感光体表面電
位、すなわち静電潜像電位VLが変動し、記録画像濃度
が変動してしまうという問題がある。
【0005】そこで、図11に示すように、露光部と現
像部の空間に感光体101に近接・対向するように表面
電位検出手段である電位センサー111を設け、感光体
101の露光後の表面電位を制御する方法が実機で採用
されている。具体的には、非印字時に、基準となる画像
信号、例えば50%面積率の画像信号Cmに応じた標準
環境での露光量Pmの前後2点の露光量P1 、P2 (P
1 <Pm<P2 )により感光体101を露光し、その時
の表面電位V1 、V2 を電位センサー111により測定
する。そして、この表面電位V1 、V2 から、50%面
積率の画像信号Cmに対応する感光体電位Vmが得られ
るその環境下における露光量Pm’をP1 、P2 の2点
の直線補間により求めることで、環境変動に対して安定
した表面電位制御を行うことができる。
【0006】しかし、このような従来の制御は、高価な
電位センサーを必要とするため、装置の低コスト化が困
難である。また、出来るだけ忠実に環境の変動に対応さ
せるためには、記録に先立ちかなりの頻度で、例えば数
十分に一回は電位設定のための制御サイクルを行う必要
があり、生産性が低下するという問題がある。
【0007】一方、装置を小型化するために感光体を小
径化することが考えられているが、感光体の小径化に伴
い、クリーニングブレード等の当接部材により感光体が
摩耗し、感光体寿命が短くなるという問題がある。
【0008】そこで、この問題を解決するため、クリー
ニング工程を設けずに転写残留トナーを現像と同時に現
像装置に回収するクリーナレス方式の記録装置が特開昭
59−133573号公報、同59−157661号公
報等で提案されている。
【0009】また本出願人から、特開平9−21201
0号公報に記載されるように、感光体上に微粒子を付与
する微粒子付与手段を設け、微粒子を付着させた後に現
像手段によりトナー像を形成するようにした記録装置が
提案されている。図13に、この方式の記録装置の概略
構成図を示す。この方式は、トナー像を形成する現像手
段124のプロセス方向における上流側に、感光体12
1に微粒子を付与する微粒子付与手段131を設け、ト
ナー像の形成に先立ち感光体121に微粒子を付与する
ものである。これにより、トナーと感光体との付着力を
低減し、転写効率を著しく向上させることができ、従来
のクリーナレス方式の欠点であるポジゴーストやネガゴ
ーストの問題が解決され、経時的に安定した記録装置を
提供できる。そして、結果として図13に示すようにク
リーニング手段を設ける必要がなくなり、感光体121
が磨耗しないことから、従来以上の小径化(直径15m
m以下)を達成できる。しかし、前述の電位制御手段で
用いられる電位センサーの大きさは、現在その断面が5
mm角程度が限界であり、直径30mm以下の感光体に
近接設置することは難しい。従って、感光体を小径にす
ると、従来の電位制御方法を用いることができず、環境
の変化により画像濃度が変動するという問題が生じる。
【0010】また、例えば単色の画像情報として256
階調を持つ記録装置においては、1画素あたり8ビット
の情報が必要となり、カラー記録の場合、4色分で32
ビットの情報量となることから、画像処理速度やメモリ
容量が単色に比べ多く必要となる。そこで、近年、これ
までの多階調の多値記録と2値記録の中間的な疑似中間
調再現方法として多値誤差拡散法を用いた記録方式が提
案されている。この方式は、少ない情報量で、疑似的に
中間調を表現できる方式であるが、多値レベルのすべて
を安定化させるためには、先述の多値記録と同様に、使
用する潜像電位範囲にわたる電位制御が必要となること
に変わりはない。例えば、特開平5−336373号公
報で提案されているような、不安定な領域を使わない非
線形な量子化を行う方式においても、安定領域を環境等
の誤差因子に対して安定にしておくための施策が必要で
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、環境の温湿度
の影響を受けることなく、あらゆる環境において安定し
た画像を得ることが可能であり、低コストで生産性の高
い記録装置を提供することである。さらに、感光体をほ
とんど磨耗させることのないクリーナレスの記録装置に
おいても、高画質な画像を得ることができる小型の記録
装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載したように、 表面に静電電位の差による潜像が形
成される感光体と、この感光体に一様に電荷を付与する
帯電手段と、画像信号に応じて前記感光体を露光する露
光手段と、前記感光体の露光領域をトナーの付着により
顕像化する現像手段とを備える電子写真方式の記録装置
において、 前記感光体は、光放電特性すなわち露光に
よる電位減衰率が温度ならびに湿度に対して正特性を有
するものであり、 前記帯電手段は、帯電特性すなわち
初期帯電電位が温度ならびに湿度に対して正特性を有す
るものであり、 前記感光体と前記帯電手段との組み合
わせにより、温湿度環境が変化した時の前記感光体の光
放電特性曲線が交差する領域を持たせ、 前記露光手段
の、中間調濃度を出力する際の少なくとも一つの光量レ
ベルの露光量が、前記交差領域における露光量に設定さ
れていることを特徴とする記録装置により達成される。
【0013】また前記目的は、上記特徴に加え、請求項
2に記載したように、 前記現像手段は、現像バイアス
用の電位の直流成分と前記静電潜像の露光部の電位との
電位差である高現像電位コントラスト部で、該現像電位
コントラストの上昇に対して現像トナー量がほとんど増
加しない飽和領域を有する現像特性であることを特徴と
する記録装置により達成される。
【0014】さらに前記目的は、請求項3に記載したよ
うに、 前記感光体の表面に、トナーより平均粒径の小
さい微粒子が付与されていることを特徴とする記録装置
により達成される。
【0015】さらに前記目的は、上記特徴に加え、請求
項4に記載したように、 前記帯電手段は、前記感光体
に近接もしくは接触するように配置されており、前記感
光体を帯電するために該帯電手段へ印加される電圧が定
電圧制御されていることを特徴とする記録装置により達
成される。
【0016】すなわち本発明は、感光体の光放電特性す
なわち露光による電位減衰率が温度ならびに湿度に対し
て正特性を有する感光体と、帯電特性すなわち初期帯電
電位が温度ならびに湿度に対して正特性を有する帯電装
置とを組み合せ、温湿度環境が変化した時の前記感光体
の光放電特性曲線が交差する領域を持たせることによ
り、温湿度変動による初期帯電電位と感光体光放電特性
の変動を上記特性の感光体と帯電装置の組合せにより相
殺することが可能となり、さらに、相殺ポイントである
交差領域での露光量により多値誤差拡散法の少なくとも
一つの光量レベルの画像露光を行なうことにより、環境
変動に対する潜像電位の変動を押さえることが可能とな
る。また、現像手段が、高現像電位コントラスト部にお
いて現像トナー量が飽和領域となるような現像特性を有
することにより、環境変動時の多値誤差拡散法による記
録画像の濃度変動を抑制することが可能となる。以上の
結果、従来の煩雑で高価な電位制御手段を用いることな
く、環境安定性に優れた記録装置を実現するものであ
る。
【0017】以下、本発明の現象を詳細に説明する。通
常電子写真で用いられている機能分離型感光体の光放電
特性は、前記図12に示すように、高温高湿時において
電荷移動度が増加し、露光後の感光体表面電位は低温低
湿時に比べて低くなる。従って、感光体を従来用いられ
ているスコロトロンの様な定電流制御による帯電方式に
より帯電すると、初期帯電電位はほぼ一定となり、前記
図12に示す特性となる。
【0018】そこで、本発明では温湿度に対して帯電電
圧が正特性となる帯電方式として、BCR、フィルム等
に代表される接触型の帯電手段を用いる。この帯電手段
は、感光体を帯電するための印加電圧を定電圧制御とす
るものである。この帯電方式は、高温高湿時において、
感光体に近接もしくは接触される帯電手段の抵抗率が変
化することにより、感光体への電荷注入現象が起こり、
感光体の初期帯電電位が上昇する。一方、低温低湿時に
おいては、逆に感光体の初期帯電電位は低下する。この
現象は、従来の接触型帯電手段で用いられている直流と
交流との重畳電圧での放電においてはさほど顕著ではな
いものの、直流電圧での放電において顕著に現れること
が分かっている。
【0019】ここで、前述の感光体と帯電手段との組み
合せを考えると、高温高湿時においては初期帯電電位V
Hが上昇し、露光後の表面電位VLは低下するが、低温
低湿時においては初期帯電電位VHは低下し、露光後の
表面電位VLは上昇する。この現象を環境条件を振って
感光体表面電位と露光エネルギーとの関係で示すと図5
のようになり、高温高湿時と低温低湿時の光放電特性の
曲線Aと曲線Cとが、3〜4mJ/m2 の露光領域にお
いて交差する。そして、本発明では、この交差した露光
領域を多値誤差拡散法の少なくとも一つの光量レベルの
露光量として画像露光を行うことによって、環境変動に
対して安定した露光後電位を得ることができることに着
目した。
【0020】さらに本発明では、図6の現像特性に示す
ように、多値誤差拡散法の最大値の画像露光で得られる
現像コントラスト(図6では150〜200Vの近辺)
において現像飽和領域を持つ現像手段を組み合せること
により、環境変動に対してさらに安定した画像濃度を得
ることができることに着目した。
【0021】以上の結果を、多値誤差拡散法として、3
値の場合を例に、露光形状から現像像形状までの流れで
みた説明図を図7に示す。図7において、量子化レベル
1のときの露光量が先述の光放電特性の交差領域となる
ように設定し、また、量子化レベル2(最大値)が現像
の飽和領域となる露光量に設定してある。これにより、
量子化レベル1のときの露光では、環境変動に対する潜
像電位の変動を押さえることが可能となり、量子化レベ
ル2のときの露光では、現像による画像濃度の変動を抑
制することが可能となる。
【0022】また、装置を小型化するために感光体を小
径化した記録装置としては、感光体上に微粒子を付着さ
せた後にトナー像を形成し、感光体を磨耗させることな
く画像記録工程を繰り返す、クリーナレスの記録装置を
用いることができる。
【0023】この記録装置において、トナー像を形成す
る前に感光体上に付着させる微粒子としては、具体的に
は酸化チタン、アルミナ、シリカ、チタン酸バリウム、
チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化
ケイ素、酸化クロム、ベンガラ等の無機微粉末や、ポリ
アクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタク
リレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等の有機微粉
末を用いることができる。環境安定性を考慮するとこれ
ら微粒子は吸湿性が少ないことが望ましく、特に、酸化
チタン、アルミナ、シリカ等の吸湿性を有する無機微粉
末の場合は、疎水化処理を施したものを用いることが好
ましい。これら無機微粉末の疎水化処理は、例えば、ジ
アルキルジハロゲン化シラン、トリアルキルハロゲン化
シラン、アルキルトリハロゲン化シラン等のシランカッ
プリング剤やジメチルシリコンオイル等の疎水化処理剤
と上記微粉末とを高温度下で反応させて行うことができ
る。
【0024】また、感光体上へ微粒子を付着させる方法
としては、機械的に付着させる方法、電気的に付着させ
る方法、両者を併用した方法等、感光体上へ微粒子を付
着させることができればいずれの方法でも良い。機械的
に付着させる方法としては摺擦によるものが挙げられ、
そのようなものとしては例えばロール状、ブラシ状、フ
ェルト状、ウエブ状、刷毛状のもので摺擦する方法が挙
げられる。ロール状のものとしては、金属、あるいは、
硬質プラスティックのような剛体で形成された剛体ロー
ルと、ゴムのような弾性を有する材料を用いた弾性ロー
ルが挙げられるが、摺擦ニップでの圧力、ニップ幅の調
整のしやすさからは弾性ロールの方が使いやすい。ブラ
シ状のものとしては具体的には、磁気を利用した磁気ブ
ラシや、ファーブラシがある。このような機械的に付着
させる方法に加えて電界をかけることで微粒子の付着状
態をより安定化させることができる。
【0025】また、これら微粒子が、使用されるうちに
感光体上にフィルム状となって付着してしまうような、
例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム
等のフィルミングを起こしやすい材料は、当然トナーに
対してもフィルミングを起こしやすくトナーに対する付
着力も強くなる。従って、このようなフィルミングを起
こしやすい材料の微粉末を感光体上に付着させた場合に
は、長期にわたり安定してトナーの転写効率を上げる効
果は得られない。
【0026】感光体上における微粒子の付着状態である
が、一種類の微粒子が存在していても、複数種類の微粒
子が同時に存在していてもよい。トナーと感光体の間に
微粒子が介在することでトナーと感光体との間の付着力
を下げることができればよい。
【0027】電気的に付着させる方法としては、微粒子
をクラウド状に分散させて電界の力で感光体へ微粒子を
付着させる方法が挙げられる。微粒子をクラウド状に分
散させて付着させる手段としては、例えば、機械的振
動、エアー、超音波、交番電界を用いる方法や、例えば
ロール状、ブラシ状、ウエブ状、刷毛状のものに微粒子
を付着させておいて、それらを回転、振動、移動させる
方法が挙げられる。さらに、感光体上に粘着層を設け、
その上に上述のような手段でクラウド状に分散させた微
粒子をふりかけるような方法で付着させてもよい。その
ような粘着層としては経時的に安定した粘着性を示す物
質が望ましく、例えば、揮発性の低い化学的に安定した
性質を示すシリコーンオイルが適している。
【0028】そして、これら手段により転写率を著しく
向上させ、ブレードクリーナ等の従来感光体の磨耗の原
因となっていたクリーニング手段を除去することが可能
となり、感光体の小径化を達成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る記録装置を示す概略構成図である。この記録装置は、
一様帯電後に像光を照射することにより表面に静電潜像
が形成される感光体1と、この感光体1の周囲に、感光
体1の表面を一様に帯電する帯電装置2と、画像データ
に基づき感光体1に像光を照射して潜像を形成する像書
き込み装置3と、前記潜像にトナーを選択的に転移して
可視化する現像装置4と、図示しない搬送手段により順
次搬送される記録紙6に感光体表面のトナー像を転写す
る転写装置5と、トナー像の転写後に感光体1の表面を
除電する除電装置7とを有している。なお、この記録装
置はクリーナレス方式であり、クリーニング装置は設け
られていない。また、上記感光体1の表面には、予めト
ナーより小粒径の微粒子がほぼ一様に付着されている。
【0030】上記感光体1は、図2に示すような機能分
離型の感光体であり、導電性支持体21上に必要に応じ
て下引き層22が形成され、電荷発生層23、電荷輸送
層24を順次積層させた構成となっている。この感光体
1は、光放電特性すなわち露光による電位減衰率が温度
ならびに湿度に対して正特性を有するものであり、高温
高湿時においては電荷移動度が増加して、露光後の感光
体の表面電位が低温低湿時に比べて低くなる特性を持っ
ている。
【0031】この感光体1を構成する材料は以下のもの
が用いられる。導電性支持体71は、アルミニウム、
銅、ステンレス鋼等の金属製ドラム及びシート、プラス
チックフィルム及び紙等にアルミニウム等の金属箔をラ
ミネートしたもの、または、アルミニウムや金属を蒸着
したもの、さらに、金属あるいは、樹脂製ドラム上に導
電性粒子を分散させた樹脂層を塗布したもの等を用いる
ことができる。また、必要に応じて、上記導電性支持体
の表面には、干渉縞防止用の粗面化処理が施されてもよ
い。
【0032】下引き層72は、上記導電性支持体と感光
層との接着性向上や、感光層の塗布欠陥防止のために必
要に応じて設けられる。下引き層を形成するための材料
としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、ポリ
アミド、熱可塑性ポリエステル、フェノキシ樹脂、カゼ
インゼラチン、ニトロセルロース等の熱可塑性樹脂、ポ
リイミド、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化
性樹脂、チタンカップリング剤、ジルコニウムカップリ
ング剤、シランカップリング剤等の有機金属化合物等が
知られている。これらの材料は、単独もしくは2種類以
上を混合して用いることができる。下引き層の形成は、
上記の材料を必要に応じて溶媒で溶解、混合した後、希
釈して、スプレー塗布、又は浸漬塗布等により導電性支
持体上に塗布し、その後、100〜200°Cの温度範
囲で乾燥することにより行われる。下引き層の膜厚は、
0.1μm〜10μmの範囲で任意に設定されるが、製
造の容易さから特に0.5μm〜2μmの範囲が好まし
い。
【0033】電荷発生層73は、結着樹脂を溶剤に溶解
し、この中に電荷発生材料を分散し、スプレー塗布法、
浸漬塗布法等により塗布した後、乾燥させたものや、電
荷発生材料を真空蒸着法などにより直接成膜させたもの
等が用いられる。電荷発生材料としては、例えばクロロ
ダイアンブルー等のアゾ染料、アントアントロン、ピレ
ンキノン等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン
顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、無
金属フタロシアニン、銅フタロシアニン、バナジルフタ
ロシアニン、チタニルフタロシアニン、ガリウムフタロ
シアニン等のフタロシアニン顔料、アズレニウム塩、ス
クアリリウム顔料、キナクリドン顔料等を用いることが
できる。
【0034】結着樹脂としては、ポリビニルブチラー
ル、ポリアリレート(ビスフェノールAとフタル酸の重
合体)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フ
ェノキシ樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ポリ
酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂カゼイン、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン等の絶縁性樹脂が挙げら
れる。電荷発生層の膜厚は、0.01μm〜5μmの範
囲で任意に設定されるが、製造の容易さから好ましく
は、0.1μm〜0.5μmの範囲がよい。
【0035】また、電荷輸送層74は、結着樹脂を溶剤
に溶解し、これに電荷輸送剤を加えた溶液を、スプレー
塗布法、浸漬塗布法等により塗布した後、乾燥させるこ
とにより形成される。電荷輸送剤は、アントラセン、ピ
レン、フェナントレン等の多環芳香族化合物、または、
インドール、カルバゾール、イミダゾール等の含窒素複
素環を有する化合物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化
合物、トリフェニルメタン化合物、トリアリールアミン
化合物、エナミン化合物、スチルベン化合物等を用いる
ことができる。電荷輸送層に用いられる結着樹脂として
は、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタク
リル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセ
テート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
リデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹
脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−ア
ルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシ
ランなどの公知の樹脂を用いることができるがこれらに
限定されるものではない。電荷輸送層の層厚は、1μm
〜40μmの範囲で任意に設定されるが、塗りむらや作
成時のピンホール発生と光放電特性、すなわち電荷移動
速度の観点から、5μm〜30μmが好ましい。
【0036】また、感光体1に付着させる微粒子として
は、平均粒径が10nm〜40nmのポリメタクリル酸
メチル(ポリメチルメタクリレート)が用いられてい
る。この微粒子は装置出荷時に、予め感光体1表面に付
着させたものである。
【0037】一方、本実施形態で用いられる帯電装置2
は、フィルム型帯電装置であり、感光体との微小空隙に
おける放電を利用したものである。この帯電装置2は、
図3に示すように、円筒状フィルムからなる帯電電極3
2と、この帯電電極32の形状を保持しつつ帯電電極3
2に給電するための電極支持部材31と、帯電電極32
を電極支持部材31へ押し当て、給電と形状保持を助け
る押圧部材33と、帯電電極32に帯電用の電圧を印加
する電源34とで主要部が構成されている。
【0038】上記帯電装置2は、帯電特性すなわち初期
帯電電位が温度ならびに湿度に対して正特性を有するも
のであり、高温高湿時においては、感光体1への電荷注
入現象が起こり、感光体1の初期帯電電位が上昇する。
また低温低湿時においては、感光体1の初期帯電電位が
低下する。
【0039】このような帯電装置2と、露光による電位
減衰率が温度ならびに湿度に対して正特性を有する前記
感光体1とを組み合わせることにより、図5に示すよう
に、高温高湿時の光放電特性の曲線Aと低温低湿時の光
放電特性の曲線Cとが、3〜4mJ/m2 の露光領域に
おいて交差する。本実施形態では、図7に示すような3
値の誤差拡散法を用いており、量子化レベル1のときの
露光量が、図5に示す交差領域となるように設定されて
いる。これにより、環境が変動しても、上記露光量に対
する感光体1の表面電位を安定化させることができる。
【0040】また、帯電装置2を構成する部材としては
以下のものが用いられる。帯電電極32としては、半導
電性を有するものであればどのようなものでもよく、例
えばポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリフッ
化ビニリデン、ポリイミド、PEN、PEK、PES、
PPS、PFA、PVdF、ETFE、CTFE等の樹
脂、もしくはシリコーンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、ニトリ
ルゴム等の合成ゴムにカーボンブラックや金属粉末等の
導電性の粉末を混入したものを使用することができる。
また、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、E
PDMゴム等の有極性ゴムや、アモルファスシリコン等
の半導電性の無機材料を絶縁性の基体上に薄膜もしくは
厚膜蒸着して形成してもよい。ただし、有極性ゴムなど
は付着力が高いため、低付着材料等で表面をコーティン
グするといった工夫が必要である。また、薄膜もしくは
厚膜蒸着した場合は、硬度が大きいため、感光体に対し
て非接触に配置することが好ましい。
【0041】このとき、好ましい体積抵抗率となるよう
に導電性粒子の混入量を調整する必要があり、102 Ω
・cm以下では火花放電が発生しやすく、1011Ω・c
m以上ではドット状の帯電不良を起こしやすいため、1
3 Ω・cm〜1010Ω・cmの範囲で使用するのが望
ましい。特に、103 Ω・cm〜106 Ω・cmでは、
帯電器に印加する帯電電圧を比較的低く設定することが
可能であるうえ、プロセススピードが150mm/se
c以上の高速機で使用する場合には、電位変動を小さく
抑えることが可能となるため、最も好ましい。
【0042】帯電電極32に印加する帯電電圧は、直流
電圧、あるいは直流電圧に帯電開始電圧の2倍以上の交
流電圧を重畳した電圧でもいずれを用いることもできる
が、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧では、感光体お
よび帯電装置表面の表面エネルギーを上昇させ、さらに
は感光体に対して悪影響を及ぼすことから、直流電圧を
用いることが望ましい。さらに前述のように、帯電電位
の温湿度特性を利用して、感光体の光放電特性との組合
せにより電位変動を相殺する目的から、直流定電圧を用
いることが望ましい。
【0043】帯電電極32の表面は、フッ素パウダー等
の撥水性の高い微粉末を、ポリエステル、ポリアミド、
ポリエチレン、ポリカーボネイト、ポリオレフィン、ポ
リウレタン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PE
N、PEK、PES、PPS、PFA、PVdF、ET
FE、CTFE等の樹脂、もしくはシリコーンゴム、エ
チレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウ
レタンゴム、ニトリルゴム等の合成ゴムにカーボンブラ
ックや金属粉末等の導電性の粉末を混入したものに分散
させて成形される高分子材料を用いることができる。ま
た、微粉末を分散した材料を用いず、上記の高分子材料
を用いて形成された帯電装置表面に、乾燥した固体撥水
性粉末、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリメタクリレ
ート等の高分子材料、又は、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸ニッケ
ル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、オレイン
酸亜鉛、オレイン酸マグネシウム、パルチミン酸亜鉛、
パルチミン酸コバルト、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、
リノレン酸鉛等の脂肪酸の金属塩等を塗布することも可
能である。この場合、微粉末の粒径としては10μmを
越えると導電性電極中に埋まりこんでしまうため、10
μm以下が望ましく、特に帯電電極と微粉末の付着力を
考慮するならば、1μm以下が好ましい。
【0044】微粉末を塗布する方法としては、帯電電極
表面に微粉末を付着させることができる方法であればい
ずれの手段を用いてもよく、たとえば、スポンジ、繊
維、フェルト、ゴム、不織布、フォーム、ブラシ、ウエ
ブ、ブレード、パドル、ゲル、樹脂、金属からなるロー
ル等の回転体もしくは往復運動をする刷毛状の部材など
を用いて摺擦するといった機械的手法や、上記の構成で
導電性を付与し、電気的に微粉末を付着させる手法、も
しくはその両方の手法を組み合わせるなど、いずれの方
法でもよい。ただし、帯電装置の形状によっては、接触
部の圧力が小さいほうが望ましく、ブラシ、フェルト、
不織布、スポンジなどが好適に用いられる。
【0045】帯電電極32の形状としては、可撓性のフ
ィルムからなるチューブが用いられている。この他、ゴ
ム、ブラシ、絶縁性ロール上に半導電性電極を蒸着した
もの、金属等をもちいたロール、ブレードなど、感光体
に接触もしくは近接することが可能な形状であれば、ど
のようなものを用いてもよい。ただし、感光体への押圧
力が低いほど、異物を除去する効果が高まるため、特に
軽接触であるフィルムチューブが好ましい。
【0046】電極支持部材31としては、帯電電極32
への給電を兼ねるため、周面が導電性材料で形成されて
おり、例えばアルミニウム、SUSなどの金属、あるい
は体積抵抗率が帯電電極32の体積抵抗率以下になるよ
うに形成された導電性高分子材料などが用いられる。ま
た本実施形態では、電極支持部材31が固定・支持さ
れ、帯電電極32は滑りにより感光体1に従動している
が、電極支持部材31を感光体1と同期して回転させて
もよい。また、押圧部材33は、帯電電極32が電極支
持部材31から浮き上がらない程度に、燐青銅等のバネ
材やスプリングにより押圧されている。
【0047】なお、本発明で用いられる帯電装置として
は、本実施形態のフィルム型帯電装置の他、BCR、ブ
ラシ、磁気ブラシ等、感光体との微小空隙における放電
を利用したものであれば適宜変更して差し支えない。
【0048】次に、本実施形態で用いられる現像装置4
について説明する。図4(a)は、この現像装置4を示
す概略構成図であり、本出願人が特願平8−40380
号で出願した現像装置を応用したものである。図4
(b)は、この現像装置に用いられる現像ロール41を
示す部分構成図である。上記現像装置4は、現像剤が収
容される現像ハウジング42の感光体1との対向部位に
現像用の開口部を設けて、この開口部に現像ロール41
を配設するとともに、その後方に二つのスクリューオー
ガー44、45を設けたものである。また、現像ロール
41上に付着した現像剤を剥離するスクレーパ43が現
像ロール41と接触するように設けられている。
【0049】上記スクリューオーガー44、45は、現
像ハウジング内の仕切り壁96で仕切られた二つの現像
剤攪拌搬送室47、48の内部に設けられ、それぞれ逆
方向に現像剤を搬送するように回転駆動されるものであ
る。上記二つの現像剤攪拌搬送室47,48は両端部で
連通しており、上記スクリューオーガー44、45によ
って搬送される現像剤は、攪拌されながら二つの現像剤
攪拌搬送室内を循環移動するようになっている
【0050】上記現像ロール41は、図4(b)に示す
ように、軸線回りに回転が可能となるように支持された
円筒状の導電性基体41aと、その周面上に形成された
磁気記録層41bとで主要部が構成されている。この現
像ロール41は感光体1と一定の間隙を有しており、現
像剤層が感光体1に対して非接触状態になるよう保持さ
れている。
【0051】磁気記録層41bは、結着樹脂中に強磁性
材料を分散させて構成されている。磁性材料としては、
磁石材料や磁気記録材料等として公知である任意のもの
が使用可能であり、例えばγ−Fe23 やCrO2
が使用できる。また、結着樹脂としては、テープやディ
スクやカード等の磁気記録材料を構成する樹脂として公
知である任意のものが使用可能であり、例えばポリカー
ボネート、ポリエステル、ポリウレタン等が使用でき
る。さらに、磁気記録層41bには、必要に応じて導電
性微粒子等を添加することが可能である。
【0052】磁気記録層41bには、図4(b)に示す
ように、周方向にS極とN極とが交互に微小間隔で配置
されている。隣接するN極とS極との間隔は、25μm
以上で250μm以下に設定されており、トナーと磁性
キャリアとを含む二成分現像剤を周面上にほぼ均等に吸
着するようになっている。そして、現像ロール41の回
転により二成分現像剤を搬送し、現像バイアス電圧を該
現像ロールに印加して、感光体1上の静電潜像をトナー
で現像するようになっている。
【0053】一方、その改良として、磁気記録層に複数
の磁極をほぼ一定のパターンで配置する構成でもよい。
例えば、隣接する一対のN極およびS極と、これら一対
の磁極の外側に設けられた低磁力領域又は非着磁領域と
からなるパターンなどが好ましい。このとき、二成分現
像剤の吸着性を考慮して、隣接する一対のN極およびS
極との間隔を25μm以上250μm以下に設定し、上
記低磁力領域又は非着磁領域を挟んで隣接する磁極間の
間隔を300μm以下に設定するようにする。なお、例
えば上記低磁力領域又は非着磁領域を挟んで隣接する磁
極は、極性の異なる磁極であってもよいし、極性の同じ
磁極であってもよい。
【0054】このような現像装置4は、現像ロール41
が前述の微小間隔着磁と低磁力効果により薄層でほぼ一
定量の現像剤を周面上に保持し、磁力を持った現像ロー
ルそのものが回転して現像剤を搬送するものである。し
たがって、従来のように磁気ロールと現像スリーブとか
らなる現像剤搬送に見られる磁気タンブリングを用いて
いないことから、現像剤の搬送量はほぼ一定となり、現
像されるトナー量は飽和することになる。これにより、
図6に示すように、現像のガンマ(現像電位と現像重量
との関係を表す曲線の傾き)が従来の現像装置に比べて
立つ傾向を示し、現像コントラスト電位の比較的低い領
域で現像トナー重量が飽和する現像特性となる。本実施
形態では、図7に示すように3値の誤差拡散法を用いて
おり、量子化レベル2(最大値)のときの露光量は、現
像トナー重量の飽和領域となるような露光量に設定され
ている。
【0055】上記のような記録装置では、感光体1と帯
電装置2との組合せにおいて、温湿度環境が変動した時
の感光体1の光放電特性曲線の交差点近傍に、3値の誤
差拡散法におけるひとつの量子化レベルの露光量が選択
されており、先述の図7に示したように、感光体1と帯
電装置2が持つ環境特性の相殺効果により、環境依存性
のない記録装置を実現することができる。また、クリー
ナレス方式でこの組合せを用いることで、装置の小型化
が可能である。また、上記プロセスに、上記現像装置4
を組み合せて画像形成を行うことにより、現像装置4が
持つ飽和特性を利用して、さらに画像濃度の変動が少な
い記録装置を実現することができる。
【0056】なお、上記現像装置4は二成分現像剤の例
を示したが、非磁性一成分の現像装置であっても、上記
図6と同様の特性が得られることが知られており、本発
明による感光体1と帯電装置2との組合せにより、安定
した画像形成を行うことが可能である。
【0057】なお、本実施形態では、温湿度の両者が変
化した場合を取り上げて説明したが、温度のみや湿度の
みが単独で変化した場合でも、本発明の意図する環境特
性の相殺効果が成り立ち、環境依存性のない画像記録装
置を実現することができる。
【0058】
【実施例】以下、本発明の実施例について図表を用いて
説明する。 〈第1の実施例〉図8は本発明の記録装置の一実施例を
示す概略構成図である。この記録装置は、図1に示す記
録装置と同様に、感光体51の周囲に、帯電装置52、
像書き込み装置53、現像装置54、転写ロール55、
除電装置57等を備えている。
【0059】(感光体)図8において、感光体51は先
述の図2に示す積層構造をなし、具体的には、以下の方
法で作成される。 アセチルアセトンジルコニウムブトキシド 20重量部 (オルガチックス ZC540、松本交商製) γーアミノプロピルトリエトキシシラン 2重量部 (A1100 日本ユニカ(株)製) ポリビニルブチラール樹脂 1.5重量部 (エスレックBM−S 積水化学(株)製) n−ブチルアルコール 70重量部 上記成分からなる溶液を、φ15mmのSUSパイプ上
に浸漬塗布した後、150°Cで10分間乾燥させて、
膜厚0.9μmの下引き層を形成した。
【0060】 X型無金属フタロシアニン 5重量部 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体 5重量部 (VMCH、ユニオンカーバイド社製) 酢酸 n−ブチル 200重量部 次に上記の成分を1mmφのガラスビーズを用いたサン
ドミルで2時間分散して得られた分散液を、上記の下引
き層上に浸漬塗布し、100°Cで10分間乾燥させ
て、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0061】 構造式(1)で示される化合物 1重量部 構造式(2)で示される結着樹脂 1重量部 モノクロロベンゼン 6重量部
【0062】
【化1】
【0063】
【化2】
【0064】次に、上記成分からなる溶液を上記電荷発
生層上に浸漬塗布した後、135°Cで1時間乾燥させ
て、膜厚24μmの電荷輸送層を形成し、所望の電子写
真感光体51を作製した。
【0065】(帯電装置)帯電装置52としては、以下
の構成のフィルム帯電装置を作成した。図8に示す実施
例において、帯電電極62としては、導電性カーボンブ
ラックが分散され、体積低効率が103 Ω・cm〜10
6 Ω・cmで、直径が12.5mm、厚みが100μm
の導電性ナイロンチューブを用いた。そして、ポリテト
ラフルオロエチレンを100部に、導電性カーボン5部
を添加したものを、適当な混合溶剤100部により混合
分散させて表面層形成用塗料を作成し、ベル型静電塗装
機(ランズバークインダストリー社製)を用いて乾燥時
膜厚が10μmとなるように、帯電電極62表面に塗布
した。また、電極支持部材63は、直径10mmのSU
Sロールを用い、この電極支持部材63へ不図示の電源
を用いて、帯電に必要な直流電圧1kVを印加するよう
に設定した。一方、押圧部材64は、直径5mmのポリ
アセタール樹脂ロールを用い、板厚1mmの燐青銅をバ
ネ材として用いた。
【0066】(現像装置)現像装置54には、図4
(a)に示した現像ロールを用い、この磁気記録層41
bの磁性材料としてγ−Fe23 、結着樹脂としてポ
リウレタンを使用し、導電性基体41a上に層厚50μ
mの磁気記録層41bを形成した。磁気記録層41bの
着磁には磁気記録用ヘッドを使用した。磁化の方向は、
図4(b)に示すように円筒担持体41の表面に水平方
向に設定し、磁極間隔は約100μmに設定した。この
ような現像ロール71の外径は8mm、駆動時の周速度
は320mm/s、感光体51と現像ロール71との間
隙は300μmに各々設定されており、現像剤層が感光
体51に対して非接触状態になるよう保持されている。
また、現像ロール71の後方には現像剤供給ロール73
が配置され、現像剤を撹拌するとともに、現像ロール7
1へ現像剤を供給するようになっている。
【0067】(トナー)現像装置54に収容されるトナ
ーは以下のように作成したものである。ポリエステル
(数平均分子量:4,300、重量平均分子量:9,8
00、Tg=58°C)94wt%、カーボンブラック
6wt%を混練粉砕し、平均粒径7μmの着色粒子とし
た。平均粒径はコールターカウンタ(コールター社製)
で測定した値である。この着色粒子に対し、平均粒径4
0nmの酸化チタン微粒子をトナー表面積に対する被覆
率30%の割合で外添して黒トナーとした。帯電極性は
負極性である。
【0068】(キャリア)現像装置54に収容されるキ
ャリアは以下のように作成したものである。スチレン−
アクリル共重合体(数平均分子量:23,000、重量
平均分子量:98,000、Tg=78°C)30wt
%、カーボンブラック(塩基性カーボンブラック:pH
=8.5)3wt%、粒状マグネタイト(最大磁化80
emu/g、粒径0.5μm )67wt%を混練、粉
砕、分級して平均粒径45μmのキャリアを製作した。
キャリアの比重は2.2であった。平均粒径はマイクロ
トラック(日機装社製)で測定した値である。帯電極性
は正極性である。電気抵抗値は1012Ω・cmであっ
た。
【0069】(現像剤)これら、トナーとキャリアを混
合させて現像剤とした。このときの現像剤中のトナー濃
度(TC:Toner Concentration)
は15wt%、現像剤中トナー帯電量の値は、20μC
/gであった。TCは以下のようにして求めた。この現
像剤を現像装置54に装填した。 以下余白
【数1】
【0070】(微粒子付与)感光体51に付着させる微
粒子としてはポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタ
クリレート)微粒子を用いた。そして、装置出荷時等に
予め感光体51表面に微粒子を塗布しておき、更に現像
剤中に外添剤として混入させておく。これにより、微粒
子の経時的な不足分を補給することが可能になる。な
お、用いたポリメタクリル酸メチル微粒子の平均粒径は
10nm〜40nmであった。
【0071】 (画像記録条件) ROS :LED(600dpi)、 プロセス速度:100mm/s 帯電電圧 :約−400V(フィルム電極への入力電圧は1.0 kV固定) 現像バイアス:DC成分=−350V AC成分=2kVP-P (2kHz) 転写条件 :BTR転写
【0072】(多値誤差拡散法)誤差拡散の注目画素タ
イルならびに誤差拡散係数を図9に示す。本実施例で
は、0〜255の256階調を0、128、256の3
値レベルに誤差拡散法を用いて展開した。
【0073】(環境条件と実験結果)高温高湿条件とし
て28°C,85%RH、通常条件として22°C,5
5%RH、低温低湿条件として10°C,30%RHと
した。そして、10,000枚毎に装置の設置環境を高
温高湿、通常、低温低湿の3条件に変えて行ったとこ
ろ、100,000枚まで感光体はほとんど磨耗するこ
とがなく、各環境においても良好な画像を得ることがで
きた。
【0074】〈第2の実施例〉図10は、本発明の記録
装置の第2の実施例を示す概略構成図である。この記録
装置は、前述の図8に示す記録ユニットを、図10に示
すように、各感光体81の中心位置が25〜50mmの
間隔となるように4連タンデムに配置した装置である。
この装置では、プロセス方向における上流側から順に、
黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した現像
装置84K、84Y、84M、84Cが配置されてい
る。そして、感光体81の下方に配置されたBTR87
により、記録紙搬送ベルト92上を搬送される記録紙に
トナー像が順次転写され、カラー画像が形成される。最
後に、不図示の定着装置によって記録紙上のトナーが定
着される。
【0075】このような記録装置では、前述の図8に示
す記録ユニットが小型化されたことにより、従来に類を
見ない小型のカラープリンタを実現することができた。
さらに、第1の実施例と同様な環境実験を行ったとこ
ろ、各実験条件下においてほとんど差のない良好な出力
画像を得ることができた。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高価な電位制御手段を必要とせずに、環境の温湿度の影
響を受けることなくあらゆる環境において安定した画像
を得ることが可能であり、高画質で、低コスト、小型な
記録装置を実現できる。また、感光体表面へ微粒子を付
与するクリーナレス方式を採用することにより、さらに
小型の記録装置が実現できる。また、電位制御サイクル
が不要となることから、記録画像の生産性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である記録装置を示す概略
構成図である。
【図2】上記記録装置で用いられる感光体の層構成を表
す模式図である。
【図3】上記記録装置で用いられる帯電装置を示す概略
構成図である。
【図4】上記記録装置で用いられる現像装置を示す概略
構成図、及びこの現像装置の現像ロールを表す断面模式
図である。
【図5】本発明の記録装置における感光体の初期帯電と
光放電特性の温湿度依存性を表す図である。
【図6】本発明の現像装置の現像特性である現像コント
ラスト電位と現像トナー重量との関係を表す図である。
【図7】本発明の多値誤差拡散法における画像再現性を
説明する図である。
【図8】本発明の記録装置の第1の実施例を示す概略構
成図である。
【図9】図8に示す記録装置における多値誤差拡散法を
説明する図である。
【図10】本発明の記録装置の第2の実施例を示す概略
構成図である。
【図11】従来の記録装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図12】従来の記録装置における感光体の光放電特性
の温湿度依存性を表す図である。
【図13】従来の記録装置の他の例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1、51、81・・・・・感光体、 2、52、82・・・・・帯電装置、 3、53・・・・・像書き込み装置、 4、54・・・・・現像装置、 5、55・・・・・転写ロール、 6、56、88・・・・・記録紙、 7、67・・・・・除電装置、 32、62・・・・・帯電電極、 33、63・・・・・電極支持部材、 34、64・・・・・押圧部材、 41、71・・・・・現像ロール、 42、72・・・・・ハウジング、 43・・・・・スクレーパ、 44、45・・・・・スクリューオーガー、 46・・・・・仕切り壁、 47、48・・・・・現像剤攪拌搬送室、 73・・・・・現像剤供給ロール、 87・・・・・BTR

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電電位の差による潜像が形成
    される感光体と、この感光体に一様に電荷を付与する帯
    電手段と、画像信号に応じて前記感光体を露光する露光
    手段と、前記感光体の露光領域をトナーの付着により顕
    像化する現像手段とを備える電子写真方式の記録装置に
    おいて、 前記感光体は、光放電特性すなわち露光による電位減衰
    率が温度ならびに湿度に対して正特性を有するものであ
    り、 前記帯電手段は、帯電特性すなわち初期帯電電位が温度
    ならびに湿度に対して正特性を有するものであり、 前記感光体と前記帯電手段との組み合わせにより、温湿
    度環境が変化した時の前記感光体の光放電特性曲線が交
    差する領域を持たせ、 前記露光手段の、中間調濃度を出力する際の少なくとも
    一つの光量レベルの露光量が、前記交差領域における露
    光量に設定されていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記現像手段は、現像バイアス用の電
    位の直流成分と前記静電潜像の露光部の電位との電位差
    である高現像電位コントラスト部で、該現像電位コント
    ラストの上昇に対して現像トナー量がほとんど増加しな
    い飽和領域を有する現像特性であることを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体の表面に、トナーより平均
    粒径の小さい微粒子が付与されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電手段は、前記感光体に近接も
    しくは接触するように配置されており、前記感光体を帯
    電するために該帯電手段へ印加される電圧が定電圧制御
    されていることを特徴とする請求項1から請求項3まで
    のいずれかに記載の記録装置。
JP10080341A 1998-03-12 1998-03-12 記録装置 Withdrawn JPH11258877A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6496210B2 (en) 2000-10-16 2002-12-17 Sharp Kabushiki Kaisha Electrophotographic imaging apparatus
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