JPH11259848A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPH11259848A
JPH11259848A JP6273698A JP6273698A JPH11259848A JP H11259848 A JPH11259848 A JP H11259848A JP 6273698 A JP6273698 A JP 6273698A JP 6273698 A JP6273698 A JP 6273698A JP H11259848 A JPH11259848 A JP H11259848A
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JP6273698A
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Ryuichi Shibuta
隆一 渋田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた電磁変換特性を示し充分な耐久性を有
する磁気記録媒体の提供。 【解決手段】 可撓性非磁性支持体上に、非磁性下引き
層と強磁性粉末が結合剤中に分散した磁性層とを有する
磁気記録媒体において、非磁性下引き層の膜厚が0.2
〜4.0μmであり、磁性層の膜厚が0.05μm以上
0.25μm未満であり、かつ、磁性層中の非磁性導電
材料の含有量が磁性層中の強磁性粉末100重量部に対
して1重量部以下であることを特徴とする磁気記録媒
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、更に詳しくは、高周波での出力が高くオーバーライ
ト特性、耐久性の良好な、特に高密度記録に適した磁気
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ノート型などの可搬製のパソコンの
普及が拡大しているが、これに伴い、小型の記録装置が
望まれており、ドライブ機構、磁気カートリッジ共に更
に小型化することが求められている。また、磁気記録媒
体は高容量化が進み、さらに記録装置の小型化も進んで
いることから、記録密度が高くなってきている。この高
密度化の要求に対し、磁性層に金属薄膜を用いた磁気記
録媒体も検討されているが、生産性、腐食性等の点で現
在のところ塗布型の磁気記録媒体の方が優れている。こ
のため、塗布型磁気記録媒体の電磁変換特性を向上する
ための検討が行われている。この手段としては、磁性層
厚を薄くする、表面性を良くする、磁性粉末の高充填化
を進める、磁性粉末の保磁力をあげる、磁気ヒステリシ
スの角形比を上げる、といったものがある。
【0003】記録密度の向上と共に記録波長の短波長化
が進んだことで、ヘッド/磁性層間の間隔ロスを最小限
に抑えるために、磁性層表面はより一層の平滑さが求め
られている。具体的に磁性層の表面を平滑にするために
は、磁性体粒子の分散度を高めたり、またカレンダー処
理を充分に行う必要がある。このことはノイズの低減化
にも有効である。さらに磁性体粒子の粒子サイズを小さ
くすることが一層効果的であり重要である。また、磁性
粉末の高充填化を進めるために、カーボン、研磨剤等の
導電性、耐久性に寄与するフィラーを極力少なくし、高
分散性の樹脂を使用し樹脂の使用量を減らす等の検討が
なされてきている。また、導電性の効果を下引き層に持
たせ、磁性層から導電性フィラーを除くことも検討され
てきた。磁性層中の磁性粉末としては、記録波長の短波
長化に伴い抗磁力をある程度高くする必要があり、近年
強磁性金属粉末やバリウムフェライト磁性粉末が用いら
れてきており、また粒径も小さくなってきている。ま
た、短波長での記録においては記録時の自己減磁損失、
再生時の厚み損失の問題もあるので、これを解決するた
めに磁性層の膜厚を薄くするという方法もとられてい
る。
【0004】しかしながら、これらの方法により得られ
た磁気記録媒体は耐久性が不充分であり、ヘッド目詰ま
りを起こしやすく、また、出力が低下したり、磁性層表
面がヘッドで削られるという問題が発生していた。これ
は、磁性層と非磁性下引き層との層間における潤滑剤の
移行や両層界面の平滑性、磁性層への潤滑剤供給の役割
を果たす非磁性下引き層の効果についてはその検討が未
だ詳細になされておらず、これが高密度記録に適する磁
気記録媒体の供給を妨げている。また磁性層中のカーボ
ンブラックの効果も単に導電性を付与するにとどまらず
磁性層表面への潤滑剤供給との関係も検討されているが
未だ不明な点も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高密度記録に
対応可能な優れた電磁変換特性を示し充分な耐久性を有
する磁気記録媒体およびその製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、 可撓性非磁性支持体上に、非磁性下引き層と強磁性粉
末が結合剤中に分散した磁性層とを有する磁気記録媒体
において、非磁性下引き層の膜厚が0.2〜4.0μm
であり、磁性層の膜厚が0.05μm以上0.25μm
未満であり、かつ、磁性層中の非磁性導電材料の含有量
が磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して1重量部
以下であることを特徴とする磁気記録媒体、および、 非磁性支持体上に、非磁性下引き層と磁性層を順次、
逐次塗布方式によって積層した後表面仕上げを施すこと
によって上記記載の磁気記録媒体を得ることを特徴と
する磁気記録媒体の製造方法、を提供するものである。
【0007】すなわち、本発明は、高密度記録に対応す
るために電磁変換特性を考慮し、磁性層中の磁性粉末充
填量を高めるために磁性層中の導電材料を殆ど含有しな
い磁気記録媒体としたものである。また磁性層厚が0.
05μmから0.25μm未満の、耐久性にとって厳し
い条件の中で潤滑剤を特定量含むカーボンブラックの下
引き層を設けることにより磁気記録媒体として更に優れ
た電磁変換特性及び耐久性を示す磁気記録媒体が得られ
る。つまり高充填平滑磁性層の磁性層厚が0.25μm
未満の場合に特定の下引き層を用いることにより磁性層
表面への潤滑剤の供給が優れ耐久性を大幅に向上するこ
とが可能となった。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明磁気記録媒体は、非磁性支
持体の上に非磁性下引き層、磁性層が順次形成される。
本発明において使用される可撓性非磁性支持体を形成す
る材料としては、可撓性を有し、耐久性を有する材料を
広く使用することができるが、耐熱性、寸法安定性に優
れたものが好ましい。例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエス
テル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ーストリアセテート、セルロースダイアセテート等のセ
ルロース誘導体、アラミド、ポリカーボネート等のプラ
スチックなどを挙げることができる。また、前記非磁性
支持体の形態は特に制限はないが、フィルム状、テープ
状等である。尚、この非磁性支持体と磁性層との接着性
を改善するために、例えばコロナ放電処理や、アミン水
溶液、トリクロル酢酸、フェノール類等の表面改質剤に
よる表面処理を施されたものであってもよい。
【0009】本発明における下引き層は、一般に非磁性
粉末と結合剤を含むものが使用される。非磁性粉末とし
ては、カーボンブラック、酸化チタン、α酸化鉄、αア
ルミナ、炭酸ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、ゲー
タイト、コランダム、窒化ケイ素、二酸化ケイ素、酸化
スズ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブ
デンなどが挙げられる。形状は針状、球状、多面体状、
板状のいずれでも良い。これらの中でもカーボンブラッ
ク、特に吸油量が50〜300ml/100gで、粒径
が20〜100nmさらに好ましくは20〜50nmの
ものが潤滑剤の担持という理由から好ましく、カーボン
ブラックと他の非磁性粉末を併用して用いる場合には、
カーボンラックを80%以上とするのが好ましい。非磁
性粉末は、結合剤100重量部に対して100重量部以
上、好ましくは140〜400重量部が用いられる。
【0010】結合剤としては支持体との密着性や耐摩耗
性に優れ、ガラス転移点が−100〜150℃、数平均
分子量1000〜150000程度の樹脂を使用するの
が好ましい。使用される樹脂として例えば、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロースアセテートブチ
レート、セルロースジアセテート、ニトロセルロース等
のセルロース誘導体、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン系共重合体、塩化ビニ
ル−アクリル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体等の各種合成ゴム、エポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ、これらを単独で又は
2種以上を混合して使用することができる。結合剤樹脂
は、下引き層中の含有量が2〜50重量%、特に5〜3
5重量%となるように使用するのが好ましい。
【0011】非磁性下引き層にはそのほかに、架橋剤、
潤滑剤、分散剤などを含ませることができ、その量とし
てはこの発明を阻害することがなければ特に制限はな
く、種類、分散法などに関しても磁性層に関する公知技
術が適応できる。潤滑剤としては、脂肪族系、フッ素
系、シリコーン系又は炭化水素系等の各種の潤滑剤が使
用できる。脂肪族系潤滑剤としては、例えば、脂肪酸、
脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪族
アルコール等が挙げられる。特に、脂肪酸エステルが望
ましく、例えばオレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等のブチル
エステル、オクチルエステル或いはグリセリド等を用い
ることができる。脂肪酸エステルを主成分とする潤滑剤
は、非磁性下引き層中の非磁性粉末に対して3〜13重
量%含有することが望ましい。
【0012】非磁性下引き層の膜厚は、0.2〜4.0
μm、好ましくは0.4〜3.0μmとされる。非磁性
下引き層の上には、強磁性粉末を結合剤中に分散させた
磁性層用塗料を塗布し、磁性層を形成する。磁性層に使
用される強磁性粉末としては、長軸長が0.01〜1.
0μm、好ましくは0.01〜0.2μm、軸比が0.
05〜20、好ましくは5〜15、比表面積が40m2
/g以上、保磁力が1700Oe以上、好ましくは20
00Oe以上の強金属磁性粉、好ましくは針状金属磁性
粉、あるいはBET法によって測定した比表面積が35
2 /g以上、平均粒径が1〜50nm、保磁力が18
00Oe以上の板状強磁性粉末が好ましい。磁性粉の使
用量は磁性層中の含有量として、60〜90重量%、特
に65〜80重量%とするのが好ましい。磁性粉の含有
量が少ないと記録密度が充分でなく高密度磁気記録媒体
になりがたく、逆に90重量%より多いと磁気記録媒体
の耐久性が低下することがある。
【0013】本発明において、結合剤としては下引き層
との密着性や耐摩耗性に優れ、ガラス転移点が−100
〜150℃、数平均分子量1000〜150000程度
の樹脂を使用するのが好ましい。使用される樹脂として
例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースジアセテート、
ニトロセルロース等のセルロース誘導体、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン系
共重合体、塩化ビニル−アクリル系共重合体等の塩化ビ
ニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等の各種合
成ゴム、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ、
これらを単独で又は2種以上を混合して使用することが
できる。結合剤樹脂は、磁性層中の含有量が2〜50重
量%、特に5〜25重量%となるように使用するのが好
ましい。
【0014】磁性塗布液中に更に、イソシアネート基を
複数個有する低分子ポリイソシアネート化合物を含有さ
せることにより、磁性層内に三次元網目構造を形成さ
せ、その機械的強度を向上させることができる。そのよ
うな低分子ポリイソシアネート化合物としては例えばト
リレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダ
クト体等が挙げられる。このような低分子ポリイソシア
ネート化合物は、バインダー樹脂に対して10〜50重
量%の割合で使用するのが好ましい。磁性層中の非磁性
導電材料の含有量は、強磁性粉末100重量部に対して
1重量部以下とし、全く含まないものであってもよい。
【0015】また、本発明の分散剤としてはリン酸エス
テル基を含有する分散剤を用いることが好ましい。リン
酸エステル基としては、ポリエーテルリン酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルリン酸エステルな
どが挙げられ、リン酸エステル基含有の分散剤として
は、ホスファチジルコリン(レシチン)、RE−610
(東邦化学製)、PW−36(楠元化成製)等がある。
分散剤として上記のリン酸エステル基を含有するものに
加えて、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレ
イン酸、リノール酸等の炭素数12〜18の脂肪酸、こ
の脂肪酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩から
なる金属石鹸、レシチン等を併用しても良い。分散剤の
使用量は、通常磁性層中の含有量が0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%の範囲とするのが好まし
い。
【0016】また、上記磁性層を形成するための磁性塗
布液には、更に必要に応じて潤滑剤、研磨剤、帯電防止
剤、分散剤等の各種添加剤を使用することができる。潤
滑剤としては、脂肪族系、フッ素系、シリコーン系又は
炭化水素系等の各種の潤滑剤が使用できる。脂肪族系潤
滑剤としては、例えば、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸
エステル、脂肪酸アミド、脂肪族アルコール等が挙げら
れる。脂肪酸としては、例えばオレイン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン酸等が挙げられる。
【0017】脂肪酸金属塩としては、例えばこれらの脂
肪酸のマグネシウム塩、アルミニウム塩、ナトリウム
塩、カルシウム塩等が挙げられる。脂肪酸エステルとし
ては、例えば前記脂肪酸のブチルエステル、オクチルエ
ステル或いはグリセリド等、脂肪酸アミドとしては、例
えば上記酸のアミドのほか、リノール酸アミド、カプロ
ン酸アミド等が挙げられる。脂肪族アルコールとして
は、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール等が挙げられる。フッ素系潤滑剤とし
ては、例えばパーフルオロアルキルポリエーテル、パー
フルオロアルキルカルボン酸等が挙げられる。シリコー
ン系潤滑剤としては、例えばシリコーンオイル、変性シ
リコーンオイル等が挙げられる。また、二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン等の固形滑剤や燐酸エステル等
も使用できる。炭化水素系潤滑剤としては、例えばパラ
フィン、スクアラン、ワックス等が挙げられる。潤滑剤
の使用量は、磁性層中の含有量が通常0.1〜10重量
%、好ましくは1〜7重量%の範囲とする。なお、多層
構造よりなる媒体の場合には、各層において潤滑剤の含
有量を変えても良い。
【0018】研磨剤としては、例えば、α−アルミナ、
β−アルミナ、γ−アルミナ、α−酸化鉄、窒化ケイ
素、窒化ホウ素、酸化チタン、二酸化ケイ素、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二硫化モリブデン、酸化タングステン、炭化
ケイ素、酸化クロム等を単独で、あるいは複数組み合わ
せて用いられる。具体例としては、住友化学製AKP−
20、AKP−30、AKP−50、HIT−50、H
IT−100、戸田工業製TF−100、TF−12
0、TF−140、石原産業製FT−1000、FT−
2000、チタン工業製STT−4D、STT−30、
STT−65C、日本化学工業社製S−1、G5、G7
などが挙げられ、これのうちでも比較的硬度の高いもの
が好適に使用される。また、数平均粒子径は、好ましく
は0.5μm以下である。研磨剤の使用量は、磁性層中
の含有量が1〜10重量%の範囲とするのが好ましい。
【0019】本発明の磁気記録媒体の製造においては、
従来技術により各層の構成材料を溶媒等混練・分散し塗
料とし、これを塗布方法を適宜選択して塗布すればよ
く、本発明の条件を満たすようにすればその手段は任意
である。例えば本発明にて用いる溶剤としてはメチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素類、ヘ
キサン等の脂肪族炭化水素類等が挙げられる。塗布方法
としては逐次塗布の方が両層の界面を均一にできるとい
う点で好ましく、その際には下引き非磁性層を塗布、乾
燥した後上磁性層を塗布するのが好ましい。その際には
下引き層塗布後にカレンダー処理を施すこと無く、該下
引き層上に磁性層(単層でも複数層でも良い)を形成す
ることで、上層の磁性層を塗布、乾燥したのちカレンダ
ー処理をすることによって電磁変換特性および耐久性が
良好な磁気記録媒体を得ることができる。特に本発明の
ような超薄膜平滑な磁性層の場合に、下引き層に潤滑剤
を担持しかつ磁性層表面に微量づつ供給するという効果
がある。
【0020】本発明において磁気記録層の厚みは、0.
05μmから0.25μm未満とされ、0.25μmよ
り厚い場合、自己減磁損失、厚み損失などの問題で、高
密度記録には必ずしも適当ではなく、製造上の観点から
は0.05μm以上とされる。本発明で使用する強磁性
金属粉末、バリウムフェライト磁性粉末の保磁力は20
00Oe以上であることが、短波長記録という点で好ま
しい。磁性層の表面粗さRaは0.015μm以下が好
ましいが、ヘッドとの吸着を考慮すると、特に0.01
〜0.001μm、とすることが好ましい。
【0021】尚、本発明においては磁性層が単層でも他
の磁性層を介在した2つ以上の磁性層からなる複数層で
あってもよい。例えば2層の磁性層の場合は、上の磁性
層に短波長でデータ、下の磁性層に長波長でサーボ信号
を記録して高密度記録の磁気記録媒体を提供することが
できる。この場合には、上の磁性層を前述のような強磁
性金属粉末とバインダー樹脂を含むものとし、強磁性金
属粉末の比表面積を40m2 /g以上、磁性層厚を0.
20μm以下、表面粗さ0.01μm以下とし、下の磁
性層には比表面積を30m2 /g以上の磁性粉とバイン
ダー樹脂を含み、磁性粉としては上磁性層にて使用する
磁性分より低い保磁力のもの、例えばγ−Fe2 3
バリウムフェライト、α−Fe等が挙げられる。バイン
ダー樹脂としては上磁性層と同様のものが用いられる。
また、磁性層表面の表面抵抗は106 Ω/□以下とする
ことが望ましい。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。尚、実施例中「部」との
表示は「重量部」を表す。表面粗さ(Ra)は米国ZY
KO社製非接触式表面粗さ計(New View10
0)に40倍レンズを使用して測定した。電磁変換特性
における出力は、自製スピンスタンドにてMIGヘッド
を使用し、書き込み周波数500KHzにて回転数36
0rpm、測定位置R30mmにて測定。同様に分解能
は500KHz、250KHzの周波数にて測定。耐久
性は、NEC FD1137Cを使用し、温度25℃、
湿度50%の環境下で測定した。
【0023】実施例1 非磁性下引き層を作製するため、下記の材料成分をそれ
ぞれ混練した後、サンドミルで分散し、塗布液を作成し
た。得られた下引き層用分散液にポリイソシアネート
(三菱化学(株)製AD30)を7重量部加えた後、厚
さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、
下引き層の乾燥厚み1.0μmで塗布した。 下引き層用塗料組成 カーボンブラック 100部 (SSA=138m2/g, DBP=60ml/100g, 平均粒径24nm) ポリエステルポリウレタン樹脂 20部 ブチルステアレート 4部 ミリスチン酸 1部 メチルエチルケトン 200部 シクロヘキサノン 100部
【0024】更に磁性層を作製するため、下記の材料組
成物をそれぞれ混練した後、サンドミルで分散し、塗布
液を作成した。 磁性層用塗料組成 金属磁性粉 100部 (Fe/Co=90/10, σs =142emu/g, Hc=1800Oe, BET=49m2
/g) 塩化ビニル系共重合体 10部 ポリエステルポリウレタン樹脂 4部 α−アルミナ 8部 ブチルステアレート 6部 ミリスチン酸 1部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部
【0025】この分散液にポリイソシアネート(三菱化
学(株)製AD30)を5重量部加え、1μmの平均孔
径を有するフィルターを用いて濾過した。下塗り層を施
したフィルムに磁性層の乾燥厚さが0.2μmになるよ
うに塗布し、80℃のドライヤーで数分乾燥させた。こ
の後、カレンダー(100℃)処理を施し、加熱処理し
た後、3.5インチに打ち抜き磁気ディスクを作成し
た。
【0026】実施例2 実施例1において磁性層の乾燥厚みを0.12μmに塗
布した他は実施例1と同じように製造し媒体を得た。 実施例3 実施例1において下引き層の乾燥膜厚を0.5μmに塗
布した他は、実施例1と同じように製造し媒体を得た。
【0027】実施例4 実施例1において下引き層中の潤滑剤量を4重量部から
12重量部に変えた他は実施例1と同じように製造し媒
体を得た。 実施例5 実施例1において磁性層中に金属磁性粉100部に対し
カーボンブラック(キャボット製:XC72R)0.8
部添加した以外は実施例1と同じように製造し媒体を得
た。
【0028】比較例1 実施例1の磁性層の乾燥厚みを0.3μmに塗布した他
は実施例1と同じように製造し媒体を得た。 実施例6 実施例2において磁性層のカレンダー処理を70℃で処
理した他は同じように製造し媒体を得た。 実施例7 実施例1の下引き層用塗布液中のカーボンブラック含有
量を80部にした他は同じように製造し媒体を得た。
【0029】比較例2 実施例1において下引き層の乾燥膜厚を0.1μmに塗
布した他は、実施例1と同じように製造し媒体を得た。 比較例3 実施例1において下引き層の乾燥膜厚を4.5μmに塗
布した他は、実施例1と同じ。
【0030】実施例8 実施例1の下引き層用塗布液中のブチルステアレート量
を2重量%とした以外は同じように製造し媒体を得た。 比較例4 実施例5のカーボンブラックの含有量を1.5部にした
以外は同じように製造し媒体を得た。
【0031】
【表1】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性非磁性支持体上に、非磁性下引き
    層と強磁性粉末が結合剤中に分散した磁性層とを有する
    磁気記録媒体において、非磁性下引き層の膜厚が0.2
    〜4.0μmであり、磁性層の膜厚が0.05μm以上
    0.25μm未満であり、かつ、磁性層中の非磁性導電
    材料の含有量が磁性層中の強磁性粉末100重量部に対
    して1重量部以下であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 磁性層の表面粗さRaが0.015μm
    以下である請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁性層中の強磁性粉末が、長軸長0.0
    1〜0.2μm、軸比5〜15、比表面積40m2 /g
    以上、保磁力Hc2000Oe以上の針状金属磁性粉で
    ある請求項1または2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁性層表面の表面抵抗が106 Ω/□以
    下である請求項1〜3いずれかに記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性下引き層が、吸油量50〜300
    ml/100g、平均粒径20〜50nmのカーボンブ
    ラックを含有する請求項1〜4いずれかに記載の磁気記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 非磁性下引き層が、脂肪酸エステルを主
    成分とする潤滑剤を非磁性下引き層中の非磁性粉末量に
    対して3〜13重量%含有する請求項1〜5いずれかに
    記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 非磁性支持体上に、非磁性下引き層と磁
    性層を順次、逐次塗布方式によって積層した後表面仕上
    げを施すことによって請求項1記載の磁気記録媒体を得
    ることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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